JP2001205339A - 曲げ加工機における板厚検出方法およびその装置並びに基準刃間距離検出方法およびその装置 - Google Patents

曲げ加工機における板厚検出方法およびその装置並びに基準刃間距離検出方法およびその装置

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JP2001205339A
JP2001205339A JP2000019248A JP2000019248A JP2001205339A JP 2001205339 A JP2001205339 A JP 2001205339A JP 2000019248 A JP2000019248 A JP 2000019248A JP 2000019248 A JP2000019248 A JP 2000019248A JP 2001205339 A JP2001205339 A JP 2001205339A
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die
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thickness
work
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JP2000019248A
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Junichi Koyama
純一 小山
Kazunari Imai
一成 今井
Hitoshi Komata
均 小俣
Osamu Hayama
修 羽山
Hidekatsu Ikeda
英勝 池田
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Amada Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲げ加工中に実際のワークの板厚を正確に検
出することのできる曲げ加工機における板厚検出方法お
よびその装置並びに基準刃間距離検出方法およびその装
置を提供する。 【解決手段】 パンチPの先端からダイDの上面までの
基準刃間距離が既知である基準位置からパンチPを相対
的に下降させてダイDの上に載置されているワークWに
当接させ、このときのパンチPの相対的ストローク量を
ラム位置検出手段11により検出する。同時にこのとき
のダイDの内部に設けられてV溝15に突出する変位計
19の移動量を検出する。そして、板厚演算部35が、
基準刃間距離からラム位置検出手段11により検出され
た相対的ストローク量を減じ、変位計19により検出さ
れたワークWの下降量を加えてワークWの板厚Tを検出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パンチを相対的
にストロークさせてダイとの協働によりワークの曲げ加
工を行う曲げ加工機における板厚検出方法およびその装
置並びに基準刃間距離検出方法およびその装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の曲げ加工においては、公称板厚を
用いてNC装置へ入力して、所望の曲げ角度に対するD
値を計算していた。しかし、実際の板厚は、メーカーの
違いやロットにより異なっているため、所定の角度が得
られないことがある。
【0003】このため、特開昭63−157722号公
報に示されているように、ラムを昇降させるサーボモー
タのトルクからダイに対するパンチの相対的な加圧力を
測定し、トルクの立ち上がり位置をワークの上面位置と
して板厚を検出することも行われている。
【0004】また、特開平6−74746号公報に示さ
れているように、ラムを駆動するボールネジのバックラ
ッシュに基づく、リニアスケールの値とNC装置の指令
値との差が発生する時点を、パンチがワークに接触する
基準点として板厚の測定を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような特開昭63−157722号公報に示されている
場合においては、薄板のワークについては、圧力の立ち
上がりを検出しにくいという問題がある。
【0006】また、特開平6−74746号公報に示さ
れている場合のように、バックラッシュによるリニアス
ケール値とラム指令値との差の発生時点をパンチとワー
クの接触位置と判断する方式では、検出できるだけのバ
ックラッシュを生じるような「ガタ」が必要となる。こ
のため、油圧式の曲げ加工機には適用できないという問
題がある。
【0007】この発明の目的は、以上のような従来の技
術の問題点に着目してなされたものであり、曲げ加工中
に実際のワークの板厚を正確に検出することのできる曲
げ加工機における板厚検出方法およびその装置並びに基
準刃間距離検出方法およびその装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1による発明の曲げ加工機における板厚検
出方法は、パンチを相対的にストロークさせてダイとの
協働によりダイ上面に載置されたワークの曲げ加工を行
う曲げ加工機における板厚検出方法において、前記パン
チと前記ダイの間隔である基準刃間距離が既知である基
準位置からパンチを相対的に下降させ、前記ダイの内部
に設けられダイのV溝から上方へ常時付勢されてワーク
の下面までの距離を測定する変位計の移動を検出したと
きまたはその後の所定時点におけるパンチの相対的スト
ローク量をラム位置検出手段により検出すると共にこの
ときの前記変位計の移動量を検出し、前記基準刃間距離
から前記検出された相対的ストローク量を減じると共に
前記変位計の移動量を加えてワークの板厚を検出するこ
と、を特徴とするものである。
【0009】従って、パンチの先端からダイの上面まで
の基準刃間距離が既知である基準位置からパンチを相対
的に下降させてダイの上に載置されているワークに当接
させ、このときのパンチの相対的ストローク量をラム位
置検出手段により検出する。同時にこのときのダイの内
部に設けられてV溝に突出する変位計の移動量を検出す
る。そして、基準刃間距離から、ラム位置検出手段によ
り検出された相対的ストローク量を減じ、変位計の移動
量を加えてワークの板厚を検出する。
【0010】請求項2による発明の曲げ加工機における
板厚検出方法は、請求項1記載の曲げ加工機における板
厚検出方法において、前記基準刃間距離が、パンチを相
対的に下降させる前の上死点におけるパンチとダイの間
隔であること、を特徴とするものである。
【0011】従って、基準刃間距離として、上死点にあ
るパンチの先端からダイの上面までの距離を採用する。
【0012】請求項3による発明の曲げ加工機における
板厚検出方法は、請求項1記載の曲げ加工機における板
厚検出方法において、前記基準刃間距離が、実際の曲げ
加工の前に既知の板厚を有するワークを前記ダイに載置
し、前記パンチを相対的に下降させてラム位置検出手段
によりストローク量を検出すると共にこのときの前記変
位計の移動量を検出し、前記パンチの相対的ストローク
量に前記ワークの板厚を加え前記変位計の移動量を減じ
て算出されること、を特徴とするものである。
【0013】従って、実際の曲げ加工を行う前に、既知
の板厚を有するワークをダイの上に載置してパンチを相
対的に下降させてワークの上面に当接させ、このときの
パンチの相対的ストローク量をラム位置検出手段により
検出し、同時にこのときの変位計の移動量を検出して、
ラム位置検出手段により検出されたパンチの相対的スト
ローク量にワークの板厚を加え、変位計により検出され
た変位計の移動量を減じて、基準刃間距離を算出する。
【0014】請求項4による発明の基準刃間距離検出方
法は、任意の基準位置にあるパンチとダイとの距離であ
る基準刃間距離を求める基準刃間距離検出方法におい
て、板厚が既知であるワークを前記ダイの上に載置し
て、前記パンチを相対的に移動させてダイとの協働によ
り曲げ加工を行い、このときの前記パンチのストローク
量に前記既知の板厚を加えると共に前記ダイに設けられ
てダイの上面からワーク下面までの距離を検出する変位
計の移動量を除して前記基準刃間距離を検出すること、
を特徴とするものである。
【0015】従って、任意の基準位置にあるパンチとダ
イとの距離である基準刃間距離は、板厚が既知であるワ
ークについて一旦曲げ加工を行い、このときのパンチの
相対的ストローク量を検出し、このストローク量にワー
クの板厚を加えると共にダイに設けられている変位計の
下方への移動量を除して求められる。
【0016】請求項5による発明の曲げ加工機における
板厚検出装置は、パンチを相対的にストロークさせてダ
イとの協働によりダイ上面に載置されたワークの曲げ加
工を行う曲げ加工機における板厚検出装置であって、前
記ダイの内部に設けられダイのV溝から上方へ常時付勢
されてワークの下面までの距離を測定する変位計と、前
記パンチの前記ダイに対する相対的ストローク量を検出
するラム位置検出手段と、入力されあるいは記憶手段に
より記憶されている前記パンチと前記ダイの間隔である
基準刃間距離と前記変位計により測定された距離と前記
ラム位置検出手段により検出されたパンチの相対的スト
ローク量からワークの板厚を算出する板厚演算部と、を
備え、前記板厚演算部が、前記基準刃間距離からパンチ
を相対的に下降させ、前記変位計によりワークの下降を
検出したときまたはその後の所定時点におけるパンチの
相対的ストローク量をラム位置検出手段により検出する
と共にこのときの前記変位計の移動量を検出し、前記基
準刃間距離から前記検出された相対的ストローク量を減
じ前記変位計により検出された前記変位計の移動量を加
えてワークの板厚を検出すること、を特徴とするもので
ある。
【0017】従って、パンチの先端からダイの上面まで
の基準刃間距離が既知である基準位置からパンチを相対
的に下降させてダイの上に載置されているワークに当接
させ、このときのパンチの相対的ストローク量をラム位
置検出手段により検出する。同時にこのときの変位計の
移動量を、ダイの内部に設けられてV溝に突出する変位
計により検出する。そして、板厚演算部が、基準刃間距
離からラム位置検出手段により検出された相対的ストロ
ーク量を減じ、変位計により検出された変位計の移動量
を加えてワークの板厚を検出する。
【0018】請求項6による発明の曲げ加工機における
板厚検出装置は、請求項5記載の曲げ加工機における板
厚検出装置において、前記基準刃間距離が、パンチを相
対的に下降させる前の上死点におけるパンチとダイの間
隔であること、を特徴とするものである。
【0019】従って、基準刃間距離として、上死点にあ
るパンチの先端からダイの上面までの距離を採用する。
【0020】請求項7による発明の曲げ加工機における
板厚検出装置は、請求項5記載の曲げ加工機における板
厚検出装置において、実際の曲げ加工の前に既知の板厚
を有するワークを前記ダイに載置し、前記パンチを相対
的に下降させてラム位置検出手段によりストローク量を
検出すると共にこのときの前記変位計の移動量を検出
し、前記パンチの相対的ストローク量に前記ワークの板
厚を加え前記変位計の移動量を減じて前記基準刃間距離
を算出する基準刃間距離演算部を、備えてなることを特
徴とするものである。
【0021】従って、実際の曲げ加工を行う前に、既知
の板厚を有するワークをダイの上に載置してパンチを相
対的に下降させてワークの上面に当接させ、このときの
パンチの相対的ストローク量をラム位置検出手段により
検出し、同時にこのときの変位計の移動量を検出して、
基準刃間距離演算部がラム位置検出手段により検出され
たパンチの相対的ストローク量にワークの板厚を加え、
変位計により検出された変位計の移動量を減じて、基準
刃間距離を算出する。
【0022】請求項8による発明の基準刃間距離検出装
置は、任意の基準位置にあるパンチとダイとの距離であ
る基準刃間距離を求める基準刃間距離検出装置であっ
て、前記ダイのV溝に常時上方に付勢されて設けられダ
イの上面からワーク下面までの距離を検出する変位計
と、前記パンチの相対的ストローク量を検出するラム位
置検出手段と、板厚が既知であるワークを前記ダイの上
に載置して前記パンチを相対的に移動させてダイとの協
働により曲げ加工を行いこのときの前記パンチのストロ
ーク量に前記既知の板厚を加えると共に前記変位計の移
動量を除して前記基準刃間距離を検出する基準刃間距離
演算部と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0023】従って、任意の基準位置にあるパンチとダ
イとの距離である基準刃間距離は、板厚が既知であるワ
ークについて一旦曲げ加工を行い、このときのパンチの
相対的ストローク量をラム位置検出手段により検出し、
基準刃間距離演算部が、このストローク量にワークの板
厚を加えると共にダイに設けられている変位計の下方へ
の移動量を除して求める。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0025】図1および図2には、この発明に係る曲げ
加工装置であるプレスブレーキ1が示されている。な
お、プレスブレーキ1自体はすでによく知られているも
のなので、概略のみ説明する。
【0026】プレスブレーキ1は、全面中央部にギャッ
プGを有する全体C字状の左右の側板3L、3Rが立設
されており、この側板3L、3Rの上部前面にはラムで
ある上部テーブル5Uが上下移動自在に設けられてい
る。この上部テーブル5Uは、下端部に中間板7を介し
てパンチPが交換自在に装着されており、側板3L、3
Rの上部に設けられている油圧シリンダやモータおよび
ボールネジ等のラム駆動手段9により上下移動する。そ
して、上部テーブル5Uの上下位置を検出するエンコー
ダやリニアスケール等のラム位置検出手段11が設けら
れている。
【0027】一方、側板3L、3Rの下部前面には下部
テーブル5Lが設けられており、この下部テーブル5L
の上端にはダイホルダ13を介してダイDが交換自在に
装着されている。なお、ダイDの上部にはワークWの曲
げ加工を行うためのV溝 15(図4参照)が、ダイDの
長手方向に設けられている。また、プレスブレーキ1の
近傍には、詳細を後述するがラム駆動手段9等を制御す
る制御装置17が設けられている。
【0028】上記構成により、パンチPとダイDの間に
位置決めされたワークWに対してパンチPをラム駆動手
段9により下降させ、ラム位置検出手段11によりラム
である上部テーブル5Uの上下位置を検出して制御装置
17によりパンチP位置を制御し、パンチPとダイDと
の協働によりワークWの曲げ加工を行う。
【0029】図3を併せて参照するに、ダイDの内部に
はダイDの長手方向に複数の変位計19が設けられてい
る。この変位計19では、スプリング21により常時上
方へ付勢されてダイDのV溝15に上下移動自在に突出
する検出ピン23が設けられており、この検出ピン23
の上下位置を検出するリニアスケール25が設けられて
いる。
【0030】従って、パンチPにより押し曲げられたワ
ークWが検出ピン23を下方へ押し、このときの検出ピ
ン23の上下位置をリニアスケール25により検出し
て、図4に示されているように、検出ピン23の上端部
とダイDの上面との距離DStを検出する。
【0031】図5には、制御装置17のブロック図が示
されている。この制御装置17では、中央処理装置であ
るCPU27を有しており、このCPU27には、種々
のデータを入力するキーボードのごとき入力手段29や
種々のデータを表示するCRTのごとき出力手段31が
接続されている。さらに、ラム位置検出手段11や変位
計19が接続されており、検出信号が伝達されるように
なっている。
【0032】また、CPU27には、入力された種々の
データを記憶しておくメモリ33や、後述するように、
ラム位置検出手段11により検出されたパンチPのスト
ローク量や、変位計19により検出された変位計19の
移動量からダイDの上に載置されているワークWの板厚
を算出する板厚演算部35が接続されている。また、後
述するように、板厚演算の際に用いられる基準となるパ
ンチPとダイDの刃間距離である基準刃間距離を算出す
る基準刃間距離演算部37も接続されている。
【0033】次に、ワークWの板厚Tの測定方法につい
て説明する。
【0034】まず、ラムを上死点(すなわちパンチPの
上死点)から下降させてワークWの板厚を測定する方法
について説明する。図1を参照するに、プレスブレーキ
1において、オープンハイトをH、中間板7の高さをH
B、パンチPの高さをHP、ダイDの高さをHD、ダイ
ホルダ13の高さをHCで示す。従って、これらはプレ
スブレーキ1において既知の値であり、基準刃間距離=
H−HB−HP−HC−HDも既知の値となる。また、
図1に示されているように、パンチPの上死点から下方
へのストロークをPSt、図4に示されているように、
検出ピン23のダイD上面から下方へのストロークをD
Stで表す。
【0035】図6を参照するに、変位計19はダイDの
上面位置を原点として、下向きにストロークDStを採
る。この変位計19は、下面が研磨されたキャリブレー
ション用治具39を用いて、予め原点出しを行ってお
く。従って、図7に示されているように、ワークWが上
に凸状に反っている場合には、DStの初期値の符号は
マイナスになる。また、図8に示されているように、ワ
ークWが下に凸状に反っている場合には、DStの初期
値の符号はプラスとなる。
【0036】図9には、時間に対するパンチPのストロ
ークPStと検出ピン23のストロークDStの関係が
示されている。図9中点P1はパンチPとワークWの接
触点、点P2は曲げ開始後の所定の点を示している。ま
た、ストロークPSt1は点P1に対するパンチPのス
トローク値、ストロークPSt2は点P2に対するパン
チPのストローク値を示し、ストロークDSt1(=
0)は点P1に対する検出ピン23のストローク値、ス
トロークDSt2は点P2に対する検出ピン23のスト
ローク値を示している。
【0037】図10を参照するに、板厚の検出を開始し
たら(ステップSS)、オープンハイトH、中間板7の
高さHB、パンチPの高さHP、ダイDの高さHD、ダ
イホルダ13の高さHCの値を入力する(ステップS
1)。すでに入力されてメモリ33に記憶されている場
合には呼び出す。
【0038】前述したように下面が研磨されたキャリブ
レーション用治具39を用いて、変位計19のキャリブ
レーションを行う(ステップS2)。すなわち、ダイD
の上面位置をDSt=0とする。
【0039】ラム駆動手段9によりラムである上部テー
ブル5Uを下降させて、曲げ加工を開始し(ステップS
3)、パンチPがワークWに接触したか否か(あるいは
図9中点P2で示されるように、接触してから一定量曲
げが進行したか否か)を判断して(ステップS4)、接
触するまでステップS3に戻って上部テーブル5Uを下
降させる。
【0040】ステップS4においてパンチPがワークW
に接触したと判断された場合には、このときのパンチP
のストローク値PStと、検出ピン23のストローク値
DStを求めて、ワークWの板厚Tは、T=H−(HB
+HP+HD+HC+PSt)+DStより得て(ステ
ップS5、図1参照)、板厚測定を完了する(ステップ
SE)。
【0041】ここで、パンチPとワークWの接触を基準
とする場合には、PStとしてPSt1、DStとして
DSt1(=0)を、また、一定の曲げが進行したとき
を基準とする場合には、PStとしてPSt2、DSt
としてDSt2を用いるが、あまり曲げが進行すると、
曲げにより板厚が薄くなってしまうので、曲げが進行し
すぎない内に板厚の検出を行うようにするのが望まし
い。
【0042】なお、ワークWの板厚はオープンハイトH
を用いてワークWの板厚Tを算出することから、プレス
ブレーキ1としては、オープンハイトHが変化しないよ
うに、側板3L、3R等のフレームが熱変形を起こしに
くいものが望ましい。すなわち、ラム駆動手段9として
双方向ポンプにより油圧シリンダを駆動するタイプ(ハ
イブリッド方式)のプレスブレーキが適する。
【0043】次に、ワークWの板厚Tを測定する際に、
前述したようなラム上死点を基準としないような測定方
法について説明する。この方法では、基準刃間距離αを
基準とする。
【0044】図11を参照するに、板厚T0が既知であ
るワークWを用いて基準刃間距離αを、α=PSt+T
0−DStから求めて、メモリ33に記憶しておく。そ
して、板厚Tを測定したいワークWに対してパンチPを
下降させ、T=α−(PSt−DSt)から板厚Tを求
める。
【0045】図12を参照するに、キャリブレーション
曲げをスタートしたら(ステップSS)、すでに前述し
たようにダイDの上面を基準にして変位計19のキャリ
ブレーションを行う(ステップS6)。
【0046】既知である板厚T0のワークWに対して曲
げ加工を開始し(ステップS7)、パンチPがワークW
と接触したか否かを判断する(ステップS8)。接触し
ていない場合にはステップS7に戻ってパンチPを下降
させる。接触したと判断された場合には、この時点にお
けるパンチPのストローク値PStと、変位計19のス
トローク値DStを求めて、基準刃間αをα=PSt+
T0−DStから算出して(ステップS9)、キャリブ
レーション曲げを終了する(ステップSE)。
【0047】次に、図13を参照するに、製品曲げをス
タートしたら(ステップSS)、板厚Tが未知であるワ
ークWに対してパンチPを下降させて曲げ加工を行う
(ステップS10)。パンチPがワークWに接触したか
否かを判断して(ステップS11)、接触するまでパン
チPを下降させる。パンチPがワークWに接触したら、
このときのパンチPのストロークPSt、変位計19の
検出ピン23のストロークDStを求め、T=α−(P
St−DSt) から板厚Tを求めて(ステップS1
2)、終了する(ステップSE)。
【0048】このようにして板厚Tを求めると、前述の
場合のようにオープンハイトHを用いないため、プレス
ブレーキ1のフレームの熱変形による影響を考慮するこ
となく板厚Tを測定することができる。また、ラム上死
点を基準としていないため、パンチPを任意の位置から
ストロークさせて板厚Tを測定することができる。
【0049】以上の結果から、曲げ開始後、同時刻での
パンチPのストロークPStと変位計19の検出ピン2
3のストロークDStが検出できれば、板厚Tを検出す
ることができるため、曲げ開始点や一定量曲げが進行し
た点(ある閾値を超えた点)等において板厚Tを測定す
ることができる。
【0050】また、図7および図8に示されているよう
に、ワークWが反っていても、正確に板厚Tを測定する
ことができる。
【0051】なお、この発明は前述の発明の実施の形態
に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、
その他の態様で実施し得るものである。すなわち、前述
の実施の形態においては、パンチPを下降させてダイD
との協働で曲げ加工を行うプレスブレーキ1について説
明したが、ダイDを上昇させてパンチPとの協働により
曲げ加工を行うプレスブレーキでもまったく同様に適用
することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よる曲げ加工機における板厚検出方法では、パンチの先
端からダイの上面までの基準刃間距離が既知である基準
位置からパンチを相対的に下降させてダイの上に載置さ
れているワークに当接させ、このときのパンチの相対的
ストローク量をラム位置検出手段により検出し、同時に
このときのダイの内部に設けられてV溝に突出する変位
計の移動量を検出して、基準刃間距離から、ラム位置検
出手段により検出された相対的ストローク量を減じ、変
位計により検出された変位計の移動量を加えてワークの
板厚を検出するので、ワークが薄い場合でも反っている
場合でも正確に検出することができる。
【0053】請求項2の発明による曲げ加工機における
板厚検出方法では、基準刃間距離として、上死点にある
パンチの先端からダイの上面までの距離、またはパンチ
の先端から下死点にあるダイの上面までの距離を採用し
て、ワークの板厚を検出することができる。
【0054】請求項3の発明による曲げ加工機における
板厚検出方法では、実際の曲げ加工を行う前に、既知の
板厚を有するワークをダイの上に載置してパンチを相対
的に下降させてワークの上面に当接させ、このときのパ
ンチの相対的ストローク量をラム位置検出手段により検
出し、同時にこのときの変位計の移動量を検出して、パ
ンチの相対的ストローク量にワークの板厚を加え変位計
の移動量を減じて、基準刃間距離を算出するので、ワー
クの板厚を正確に検出することができる。
【0055】請求項4の発明による基準刃間距離検出方
法では、任意の基準位置にあるパンチとダイとの距離で
ある基準刃間距離は、板厚が既知であるワークについて
一旦曲げ加工を行い、このときのパンチの相対的ストロ
ーク量を検出し、このストローク量にワークの板厚を加
えると共にダイに設けられている変位計の下方への移動
量を除して求めることができる。
【0056】請求項5の発明による曲げ加工機における
板厚検出装置では、パンチの先端からダイの上面までの
基準刃間距離が既知である基準位置からパンチを相対的
に下降させてダイの上に載置されているワークに当接さ
せ、このときのパンチの相対的ストローク量をラム位置
検出手段により検出する。同時にダイの内部に設けられ
てV溝に突出する変位計の移動量を検出する。そして、
板厚演算部が、基準刃間距離から、ラム位置検出手段に
より検出された相対的ストローク量を減じ、変位計によ
り検出された変位計の移動量を加えてワークの板厚を検
出するので、ワークが薄い場合でも反っている場合でも
正確に検出することができる。
【0057】請求項6の発明による曲げ加工機における
板厚検出装置では、基準刃間距離として、上死点にある
パンチの先端からダイの上面までの距離、またはパンチ
の先端から下死点にあるダイの上面までの距離を採用し
て、ワークの板厚を検出することができる。
【0058】請求項7の発明による曲げ加工機における
板厚検出装置では、実際の曲げ加工を行う前に、既知の
板厚を有するワークをダイの上に載置してパンチを相対
的に下降させてワークの上面に当接させ、このときのパ
ンチの相対的ストローク量をラム位置検出手段により検
出し、同時にこのときの変位計の移動量を検出して、基
準刃間距離演算部がパンチの相対的ストローク量にワー
クの板厚を加え変位計の移動量を減じて、基準刃間距離
を算出するので、ワークの板厚を正確に検出することが
できる。
【0059】請求項8の発明による基準刃間距離検出装
置では、任意の基準位置にあるパンチとダイとの距離で
ある基準刃間距離は、板厚が既知であるワークについて
一旦曲げ加工を行い、このときのパンチの相対的ストロ
ーク量をラム位置検出手段により検出し、基準刃間距離
演算部が、このストローク量にワークの板厚を加えると
共にダイに設けられている変位計の下方への移動量を除
して求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る曲げ加工機における板厚検出装
置を備えた曲げ加工機としてのプレスブレーキを示す側
面図である。
【図2】図1中II方向から見た正面図である。
【図3】変位計を示す断面図である。
【図4】刃間距離を示す説明図である。
【図5】この発明に係る曲げ加工機における板厚検出装
置としての制御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】変位計のキャリブレーションを示す断面図であ
る。
【図7】上に凸状のワークの場合を示す断面図である。
【図8】下に凸状のワークの場合を示す断面図である。
【図9】パンチのストロークと変位計のストロークの関
係を示すグラフである。
【図10】この発明に係る曲げ加工機における板厚検出
方法を示すフローチャートである。
【図11】基準刃間距離の説明図である。
【図12】キャリブレーション曲げを示すフローチャー
トである。
【図13】製品曲げを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 プレスブレーキ(曲げ加工機) 11 ラム位置検出手段 15 V溝 17 制御装置(板厚検出装置) 19 変位計 33 メモリ(記憶手段) 35 板厚演算部 37 基準刃間距離演算部 P パンチ D ダイ W ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 英勝 神奈川県秦野市南ケ丘2−2 Fターム(参考) 4E063 AA01 BA07 CA01 FA05 LA04 LA15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチを相対的にストロークさせてダイ
    との協働によりダイ上面に載置されたワークの曲げ加工
    を行う曲げ加工機における板厚検出方法において、前記
    パンチと前記ダイの間隔である基準刃間距離が既知であ
    る基準位置からパンチを相対的に下降させ、前記ダイの
    内部に設けられダイのV溝から上方へ常時付勢されてワ
    ークの下面までの距離を測定する変位計の移動を検出し
    たときまたはその後の所定時点におけるパンチの相対的
    ストローク量をラム位置検出手段により検出すると共に
    このときの前記変位計の移動量を検出し、前記基準刃間
    距離から前記検出された相対的ストローク量を減じると
    共に前記変位計の移動量を加えてワークの板厚を検出す
    ること、を特徴とする曲げ加工機における板厚検出方
    法。
  2. 【請求項2】 前記基準刃間距離が、パンチを相対的に
    下降させる前の上死点におけるパンチとダイの間隔であ
    ること、を特徴とする請求項1記載の曲げ加工機におけ
    る板厚検出方法。
  3. 【請求項3】 前記基準刃間距離が、実際の曲げ加工の
    前に既知の板厚を有するワークを前記ダイに載置し、前
    記パンチを相対的に下降させてラム位置検出手段により
    ストローク量を検出すると共にこのときの前記変位計の
    移動量を検出し、前記パンチの相対的ストローク量に前
    記ワークの板厚を加え前記変位計の移動量を減じて算出
    されること、を特徴とする請求項1記載の曲げ加工機に
    おける板厚検出方法。
  4. 【請求項4】 任意の基準位置にあるパンチとダイとの
    距離である基準刃間距離を求める基準刃間距離検出方法
    において、板厚が既知であるワークを前記ダイの上に載
    置して、前記パンチを相対的に移動させてダイとの協働
    により曲げ加工を行い、このときの前記パンチのストロ
    ーク量に前記既知の板厚を加えると共に前記ダイに設け
    られてダイの上面からワーク下面までの距離を検出する
    変位計の移動量を除して前記基準刃間距離を検出するこ
    と、を特徴とする基準刃間距離検出方法。
  5. 【請求項5】 パンチを相対的にストロークさせてダイ
    との協働によりダイ上面に載置されたワークの曲げ加工
    を行う曲げ加工機における板厚検出装置であって、前記
    ダイの内部に設けられダイのV溝から上方へ常時付勢さ
    れてワークの下面までの距離を測定する変位計と、前記
    パンチの前記ダイに対する相対的ストローク量を検出す
    るラム位置検出手段と、入力されあるいは記憶手段によ
    り記憶されている前記パンチと前記ダイの間隔である基
    準刃間距離と前記変位計により測定された距離と前記ラ
    ム位置検出手段により検出されたパンチの相対的ストロ
    ーク量からワークの板厚を算出する板厚演算部と、を備
    え、前記板厚演算部が、前記基準刃間距離からパンチを
    相対的に下降させ、前記変位計によりワークの下降を検
    出した時点またはその後の所定時点におけるパンチの相
    対的ストローク量をラム位置検出手段により検出すると
    共にこのときの前記変位計の移動量を検出し、前記基準
    刃間距離から前記検出された相対的ストローク量を減じ
    前記変位計により検出された前記変位計の移動量を加え
    てワークの板厚を検出すること、を特徴とする曲げ加工
    機における板厚検出装置。
  6. 【請求項6】 前記基準刃間距離が、パンチを相対的に
    下降させる前の上死点におけるパンチとダイの間隔であ
    ること、を特徴とする請求項5記載の曲げ加工機におけ
    る板厚検出装置。
  7. 【請求項7】 実際の曲げ加工の前に既知の板厚を有す
    るワークを前記ダイに載置し、前記パンチを相対的に下
    降させてラム位置検出手段によりストローク量を検出す
    ると共にこのときの前記変位計の移動量を検出し、前記
    パンチの相対的ストローク量に前記ワークの板厚を加え
    前記変位計の移動量を減じて前記基準刃間距離を算出す
    る基準刃間距離演算部を、備えてなることを特徴とする
    請求項5記載の曲げ加工機における板厚検出装置。
  8. 【請求項8】 任意の基準位置にあるパンチとダイとの
    距離である基準刃間距離を求める基準刃間距離検出装置
    であって、前記ダイのV溝に常時上方に付勢されて設け
    られダイの上面からワーク下面までの距離を検出する変
    位計と、前記パンチの相対的ストローク量を検出するラ
    ム位置検出手段と、板厚が既知であるワークを前記ダイ
    の上に載置して前記パンチを相対的に移動させてダイと
    の協働により曲げ加工を行いこのときの前記パンチのス
    トローク量に前記既知の板厚を加えると共に前記変位計
    の移動量を除して前記基準刃間距離を検出する基準刃間
    距離演算部と、を備えてなることを特徴とする基準刃間
    距離検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013212515A (ja) * 2012-04-02 2013-10-17 Amada Co Ltd 折り曲げ加工機における板厚測定装置

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