JP2001205222A - 厨芥処理機 - Google Patents

厨芥処理機

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JP2001205222A
JP2001205222A JP2000021635A JP2000021635A JP2001205222A JP 2001205222 A JP2001205222 A JP 2001205222A JP 2000021635 A JP2000021635 A JP 2000021635A JP 2000021635 A JP2000021635 A JP 2000021635A JP 2001205222 A JP2001205222 A JP 2001205222A
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JP
Japan
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garbage
drying
stirring
stirring means
degree
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Application number
JP2000021635A
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English (en)
Inventor
Hiromi Maeda
裕巳 前田
Seiichi Ueno
聖一 上野
Motomichi Mishima
基道 三島
Tatsuo Yoshikawa
達夫 吉川
Kenji Ito
健二 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP2000021635A priority Critical patent/JP2001205222A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般家庭や業務用の厨房で発生する厨芥を乾
燥処理する厨芥処理機において、厨芥が団子状になり乾
燥不足といった感覚を使用者に与えることをなくし、乾
燥処理時間を短縮し、厨芥の乾燥終了時の仕上がり状態
を向上する。 【解決手段】 厨芥を乾燥させる乾燥室内の厨芥を加熱
手段2により加熱するとともに撹拌手段4により撹拌
し、制御手段18により厨芥の乾燥度合いにより撹拌手
段4の動作を制御する。制御手段18は、運転開始初期
では撹拌手段4の動作を停止し、運転開始初期以降にお
いて、厨芥の乾燥度合いが低い場合には撹拌手段4の撹
拌しない時間を長くし、厨芥の乾燥度合いが高い場合に
は撹拌手段4の撹拌しない時間を短くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭や業務用
の厨房で発生する厨芥を乾燥処理する厨芥処理機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の厨芥処理機は図5および
図6に示すように構成していた。以下、その構成につい
て説明する。
【0003】図5に示すように、乾燥室1は厨芥を収容
して乾燥させるもので、この乾燥室1を加熱手段2によ
り加熱し、加熱手段2で発生した熱を乾燥ファン3によ
り厨芥に伝える。撹拌手段4は乾燥室1内の厨芥を撹拌
するものである。温度検知手段5は加熱手段2の温度を
検知するものであり、排気温度検知手段6は乾燥室1か
ら排気される排気温度を検知するものである。
【0004】脱臭触媒7は触媒加熱手段8により加熱さ
れ、乾燥室1から排気される臭気を脱臭する。排気ファ
ン9は乾燥室1からの排気を脱臭触媒7を通して厨芥処
理機本体の外部へ排出する排気風を発生し、乾燥室1か
らの排気を導管10を介して脱臭触媒7へ導き、排気口
11より排出するよう構成している。
【0005】排気ファン9の動作により乾燥室1からの
排気が排気口11より厨芥処理機外部に排出されるの
で、乾燥室1は厨芥処理機外部に対して負圧となり、本
体上部12と本体下部13との隙間jより厨芥処理機外
部の空気が乾燥室1に入り込む構成になっている。ま
た、外気を乾燥室1に取り込む構成として、乾燥室1と
厨芥処理機外部の空気とを連通させる吸気口を、例え
ば、本体上部12に設けてもよく、この場合、本体下部
13に対して本体上部12を開閉自在に取り付けると、
気密性を高めるパッキンを本体上部12または本体下部
13に設けることが好ましい。
【0006】制御装置14は、加熱手段2、乾燥ファン
3、撹拌手段4、触媒加熱手段8、排気ファン9などの
動作を制御するもので、図6に示すように構成してい
る。制御手段15はマイクロコンピュータとリレー、双
方向性サイリスタなどの駆動手段とで構成し、加熱手段
2、乾燥ファン3、撹拌手段4、触媒加熱手段8、排気
ファン9などの動作を制御する。最高温度記憶手段16
は排気温度検知手段6で検知した最高温度を記憶してい
る。
【0007】ここで、乾燥室1で乾燥処理する厨芥は、
厨芥の重量の78%が水分で、残りの22%が固形物で
あるものとする。制御手段15は温度検知手段5で検出
した温度が100℃以上の設定温度に安定するように加
熱手段2を制御するものとする。また、排気温度検知手
段6は導管10の内部または外部に設け、加熱手段2や
触媒加熱手段8で発生する熱の影響を直接受けない位置
に配置するものとする。
【0008】また、触媒加熱手段8は常時オンするもの
とし、電源スイッチ(図示せず)のオン直後より加熱手
段2と触媒加熱手段8はオンになり、加熱手段2の温度
が設定温度に到達する時間より触媒加熱手段8の温度が
脱臭触媒7の脱臭可能温度に到達する時間の方が短くな
るよう構成している。また、脱臭触媒7の脱臭可能温度
に到達するまで厨芥から発生する臭気を抑えるため、加
熱手段2の温度が設定温度に到達するまで乾燥ファン3
をオフするようにしている。
【0009】また、厨芥から発生する臭気を厨芥処理機
の外部へ排気しないようにするため、加熱手段2の温度
が設定温度に到達するまで排気ファン9をオフしてい
る。
【0010】また、乾燥処理の経過とともに、厨芥から
発生する水蒸気が減るので、排気温度も低下し、排気温
度が最高温度記憶手段16に記憶された温度よりkaだ
け低くなると、加熱手段2、乾燥ファン3、撹拌手段
4、触媒加熱手段8、排気ファン9などをオフして乾燥
処理を終了するように構成している。
【0011】上記構成において図7を参照しながら動作
を説明する。なお、図7(a)は排気温度特性を示し、図
7(b)は厨芥より気化した水分の重量を運転開始前の厨
芥の重量で除した乾燥率を示している。
【0012】電源スイッチ(図示せず)をオンすると、
加熱手段2と触媒加熱手段8がオンになる。撹拌手段4
は周期的にオン/オフを繰り返して厨芥を撹拌し、厨芥
にむらなく熱を伝える。時間の経過により両者の温度は
上昇し、加熱手段2の温度が設定温度に到達した時点で
触媒加熱手段8の温度も脱臭触媒7の脱臭可能温度に到
達しているので、脱臭触媒7が脱臭可能になったと判断
し、乾燥ファン3と排気ファン9の動作を開始する。乾
燥ファン3は加熱手段2で発生した熱を厨芥に伝える。
【0013】ここで、厨芥の乾燥度合いに基づいて、撹
拌手段4の動作を行なうといった方法も提案されている
(特開平8−291974号公報参照)。
【0014】時間の経過により、図7の時刻t1におい
て、排気温度は最高となり、最高温度k1が最高温度記
憶手段16に記憶され、乾燥率はh1となる。厨芥に含
まれる水分は気化して水蒸気となり脱臭触媒7に送られ
る。脱臭触媒7は水蒸気に含まれる臭気を除去する。臭
気を除去された水蒸気は排気口11より厨芥処理機の外
部へ排気される。
【0015】さらに時間が経過し、図7の時刻t2にお
いて、乾燥率は75%、排気温度はk2となり、最高温
度記憶手段16に記憶された温度k1よりkaだけ低く
なったので、加熱手段2、乾燥ファン3、撹拌手段4、
触媒加熱手段8、排気ファン9などをオフして乾燥処理
を終了させる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、加熱手段2の温度が常温から100℃に向かって
上昇中の運転開始初期においては、乾燥室1内の厨芥を
乾燥させるには不充分な温度、時間であり、この運転開
始初期の状態から乾燥終了に至るまで撹拌手段4を動作
させている。
【0017】このため、厨芥には水分が多量に含まれて
いるにも関わらず撹拌手段4によって掻き混ぜられるこ
とにより、この撹拌作用で厨芥がドロドロのペースト状
となる。そして、ペースト状となりながら厨芥の加熱を
行なうと、その表面は乾燥するが、内部まで熱は伝わり
にくく乾燥しにくくなり、ある程度のかたまりを保ちな
がら乾燥が進行していく。よって、団子状にかたまりな
がら乾燥が進んでいくため、仕上がりがさらさらの乾燥
状態にならず、団子状なるという問題を有していた。
【0018】さらに、団子状ではその表面は乾燥してい
るが内部にはまだ水分が含まれており、全体的に乾燥し
たといった間隔が得られない。そのため、運転開始前の
家庭から排出される一時的な厨芥に含まれる水分は全体
重量の約75%であるが、乾燥終了時は団子状のため、
団子状の中に含まれる水分が団子状の外部に放出されな
いままで終了してしまうため、乾燥不足となっていた。
【0019】また、運転中の撹拌手段4のオン/オフ時
間、正反転の回数、周期、回転速度が一定の場合には、
乾燥処理時間が長くなり、省エネルギーに対しても不利
となるという問題を有していた。
【0020】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、厨芥が団子状になり乾燥不足といった感覚を使用者
に与えることをなくし、乾燥処理時間を短縮し、厨芥の
乾燥終了時の仕上がり状態を向上することを目的として
いる。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、厨芥を乾燥させる乾燥室内の厨芥を加熱手
段により加熱するとともに撹拌手段により撹拌し、厨芥
の乾燥度合いにより撹拌手段の動作を制御手段により制
御するよう構成し、制御手段は、運転開始初期では撹拌
手段の動作を停止し、運転開始初期以降において、厨芥
の乾燥度合いが低い場合には撹拌手段の撹拌しない時間
を長くし、厨芥の乾燥度合いが高い場合には撹拌手段の
撹拌しない時間を短くするものである。
【0022】これにより、厨芥が団子状になり乾燥不足
といった感覚を使用者に与えることをなくすることがで
き、乾燥処理時間を短縮できて、厨芥の乾燥終了時の仕
上がり状態を向上することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、厨芥を乾燥させる乾燥室と、前記厨芥を加熱する加
熱手段と、前記厨芥を撹拌させる撹拌手段と、前記厨芥
の乾燥度合いにより前記撹拌手段の動作を制御する制御
手段とを備え、前記制御手段は、運転開始初期では前記
撹拌手段の動作を停止し、前記運転開始初期以降におい
て、前記厨芥の乾燥度合いが低い場合には前記撹拌手段
の撹拌しない時間を長くし、前記厨芥の乾燥度合いが高
い場合には前記撹拌手段の撹拌しない時間を短くするも
のであり、加熱手段の温度が常温から100℃に向かっ
て上昇中の厨芥を乾燥させるには不充分な温度である運
転開始初期に撹拌手段を停止させ、さらに、運転開始初
期以降において、厨芥の乾燥度合いが低い場合には撹拌
手段の撹拌しない時間を長くすることにより、厨芥がド
ロドロのペースト状となることがなく、この状態で加熱
乾燥することによりさらさらの乾燥状態に仕上げること
ができ、厨芥が団子状になり、乾燥不足といった感覚を
使用者に与えることをなくすることができ、かつ厨芥に
含まれる水分の多少にかかわらず、乾燥処理時間を短縮
できて、厨芥の乾燥終了時の仕上がり状態を向上するこ
とができる。
【0024】請求項2に記載の発明は、厨芥を乾燥させ
る乾燥室と、前記厨芥を加熱する加熱手段と、前記厨芥
を撹拌させる撹拌手段と、前記厨芥の乾燥度合いにより
前記撹拌手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記
制御手段は、運転開始初期では前記撹拌手段の動作を停
止し、前記運転開始初期以降において、前記厨芥の乾燥
度合いが低い場合には前記撹拌手段の正転または反転す
る回数を少なくし、前記厨芥の乾燥度合いが高い場合に
は前記撹拌手段の正転または反転する回数を多くするも
のであり、撹拌手段の正転または反転する回数が少ない
場合は、多い場合に比べて、厨芥が乾燥室内を移動する
量を小さくできるため、乾燥があまり進んでいないとき
に、撹拌手段の正転または反転する回数を少なくするこ
とは、厨芥をドロドロのペースト状にしないことに有効
であり、この状態で加熱乾燥することによりさらさらの
乾燥状態に仕上げることができ、厨芥が団子状になり、
乾燥不足といった感覚を使用者に与えることをなくする
ことができ、乾燥処理時間を短縮できて、厨芥の乾燥終
了時の仕上がり状態を向上することができる。また、乾
燥終了に近づいたときに、撹拌手段の正転または反転す
る回数を多くすると、厨芥が撹拌手段に絡み付くのを緩
和することができる。
【0025】請求項3に記載の発明は、厨芥を乾燥させ
る乾燥室と、前記厨芥を加熱する加熱手段と、前記厨芥
を撹拌させる撹拌手段と、前記厨芥の乾燥度合いにより
前記撹拌手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記
制御手段は、運転開始初期では前記撹拌手段の動作を停
止し、前記運転開始初期以降において、前記厨芥の乾燥
度合いが低い場合には前記撹拌手段の回転速度を遅く
し、前記厨芥の乾燥度合いが高い場合には前記撹拌手段
の回転速度を速くするものであり、撹拌手段の回転速度
が遅い場合は、速い場合に比べて、回転トルクを大きく
でき、乾燥があまり進んでいないときは、厨芥に含まれ
る水分がまだ多く厨芥が保持している重量も大きく、こ
のとき回転速度を遅くすると、回転トルクが大きい状態
で撹拌手段を動作させることができるので、撹拌手段の
負荷を緩和できる。また、乾燥終了に近づいたときは、
撹拌手段の回転速度を速めて厨芥の粉砕能力向上させ、
粉砕した厨芥の中からさらに水分が蒸発するので乾燥率
を向上できる。また、撹拌手段の回転速度を速めると、
回転トルクが小さくなるが、厨芥に含まれる水分が少な
くなり厨芥が保持している重量も小さくなっているの
で、回転速度を速めて回転トルクが小さい状態で撹拌手
段を動作させても過負荷にならない。また、運転開始初
期で撹拌手段の動作を停止し、さらに、運転開始初期以
降において、厨芥の乾燥度合いが低い場合には撹拌手段
の回転速度を遅くすることにより、厨芥がドロドロのペ
ースト状となることがなく、この状態で加熱乾燥するこ
とによりさらさらの乾燥状態に仕上げることができ、厨
芥が団子状になり、乾燥不足といった感覚を使用者に与
えることをなくすることができ、乾燥処理時間を短縮で
きて、厨芥の乾燥終了時の仕上がり状態を向上すること
ができる。
【0026】請求項4に記載の発明は、厨芥を乾燥させ
る乾燥室と、前記厨芥を加熱する加熱手段と、前記厨芥
を撹拌させる撹拌手段と、前記厨芥の乾燥度合いにより
前記撹拌手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記
制御手段は、運転開始初期では前記撹拌手段の動作を停
止し、前記運転開始初期以降において、前記厨芥の乾燥
度合いが低い場合には前記撹拌手段のオン/オフ周期を
長くし、前記厨芥の乾燥度合いが高い場合には前記撹拌
手段のオン/オフ周期を短くするものであり、撹拌手段
のオン/オフ周期が長い場合は、短い場合に比べて、厨
芥が乾燥室内を移動する量を小さくできため、乾燥があ
まり進んでいないときに、撹拌手段のオン/オフ周期を
長くすることは、厨芥をドロドロのペースト状にしない
ことに有効であり、この状態で加熱乾燥することにより
さらさらの乾燥状態に仕上げることができ、厨芥が団子
状になり、乾燥不足といった感覚を使用者に与えること
をなくすることができ、乾燥処理時間を短縮できて、厨
芥の乾燥終了時の仕上がり状態を向上することができ
る。また、乾燥終了に近づいたときに、撹拌手段のオン
/オフ周期を短くすると、厨芥が撹拌手段に絡み付くの
を緩和することができる。
【0027】請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜
4に記載の発明において、制御手段は、運転開始直後の
極く短時間、撹拌手段を動作させるものであり、厨芥処
理機の始動を使用者に認識させることができ、このと
き、撹拌手段を極く短時間動作させるだけであるので、
この動作により厨芥がドロドロのペースト状となること
はない。
【0028】請求項6に記載の発明は、上記請求項1〜
4に記載の発明において、乾燥室の排気温度を検知する
排気温度検知手段を備え、排気温度の変化により厨芥の
乾燥度合いを判断するものであり、乾燥処理の経過とと
もに厨芥から発生する水蒸気が減るので排気温度が低下
することから、排気温度の変化により厨芥の乾燥度合い
を検知することができ、撹拌切り換えのタイミングを決
定する厨芥の乾燥度合いを判定する手段を乾燥処理終了
のタイミングを決定する排気温度検出手段と兼用できる
ので、厨芥の乾燥度合いを判定する手段を安価に得るこ
とができる。
【0029】請求項7に記載の発明は、上記請求項1〜
4に記載の発明において、乾燥室から排気される水蒸気
量を検知する湿度検知手段を備え、水蒸気量の変化によ
り厨芥の乾燥度合いを判断するものであり、湿度検知手
段は温度の影響を受けにくいため、加熱手段や触媒加熱
手段の影響を受けることなく、厨芥の乾燥度合いを判定
することができ、撹拌切り換えのタイミングを決定する
ことができる。
【0030】請求項8に記載の発明は、上記請求項6に
記載の発明において、運転開始初期以降の撹拌手段の撹
拌動作により排気温度が低下すると、その排気温度の低
下度合いおよび低下パターンにより、前記撹拌手段の動
作を変えるものであり、厨芥に含まれる水分が多い場
合、撹拌手段の動作開始時に発生する排気温度の急低下
と再上昇があっても、乾燥処理終了の誤判定を防ぐこと
ができ、厨芥を乾燥することができる。
【0031】請求項9に記載の発明は、上記請求項8に
記載の発明において、運転開始初期以降の撹拌手段の撹
拌動作により排気温度が低下し、再度排気温度が上昇す
る場合、その屈曲点における排気温度により前記撹拌手
段の動作を変えるものであり、運転開始初期以降の撹拌
手段の動作開始直後に発生する排気温度の低下および再
上昇する所定時間において、厨芥の乾燥度合いが低い場
合には撹拌手段の撹拌しない時間を長くし、厨芥の乾燥
度合いが高い場合には撹拌手段の撹拌しない時間を短く
することにより、厨芥がドロドロのペースト状となるこ
とがなく、この状態で加熱乾燥することによりさらさら
の乾燥状態に仕上げることができ、厨芥が団子状にな
り、乾燥不足といった感覚を使用者に与えることをなく
することができ、かつ厨芥に含まれる水分の多少にかか
わらず、乾燥処理時間を短縮できて、厨芥の乾燥終了時
の仕上がり状態を向上することができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。
【0033】図1および図2に示すように、制御装置1
7は、加熱手段2、乾燥ファン3、撹拌手段4、触媒加
熱手段8、排気ファン9などの動作を制御するもので、
図6に示すように構成している。制御手段18はマイク
ロコンピュータとリレー、双方向性サイリスタなどの駆
動手段とで構成している。計時手段19は排気温度検知
手段6で最高温度を検知した時点より所定時間を計時す
るものである。
【0034】ここで、乾燥室1で乾燥処理する厨芥に含
まれる水分が少ない場合は、厨芥の重量の78%が水分
で、残りの22%が固形物であるものとする。また、厨
芥に含まれる水分が多い場合は、厨芥の重量の85%が
水分で、残りの15%が固形物であるものとする。
【0035】また、制御手段18は温度検知手段5で検
出した温度が100℃以上の設定温度に安定するように
加熱手段2を制御するものとする。また、加熱手段2の
温度が常温から100℃に向かって上昇中の運転開始初
期においては、乾燥室1内の厨芥を乾燥させるには不充
分な温度であり、この運転開始初期の状態では撹拌手段
4を停止させ、厨芥がドロドロのペースト状となること
を防ぐようにしている。
【0036】ただし、厨芥処理機の動作が始まったこと
を使用者に知らせるため、電源スイッチ(図示せず)の
オン直後の極く短時間(数秒程度が望ましい)撹拌手段
4をオン/オフさせる。撹拌手段4の数秒程度のオン/
オフであれば、厨芥はドロドロのペースト状にならな
い。
【0037】図3(a)は、厨芥に含まれる水分が少ない
ときの排気温度特性を示し、図3(b)は厨芥より気化し
た水分の重量を運転開始前の厨芥の重量で除した乾燥率
を示している。図4(a)は、厨芥に含まれる水分が多い
ときの排気温度特性を示し、図4(b)は厨芥より気化し
た水分の重量を運転開始前の厨芥の重量で除した乾燥率
を示している。
【0038】また、制御手段18は、運転開始初期(図
3または図4の時刻t0〜t1の間)では、撹拌手段4の
動作を停止し、運転開始初期以降において、厨芥の乾燥
度合いが低い場合には撹拌手段4の撹拌しない時間を長
くし、厨芥の乾燥度合いが高い場合には撹拌手段4の撹
拌しない時間を短くするようにしている。
【0039】計時手段19は排気温度が最高温度を検知
した時点より所定時間taを計時し、所定時間taでは
排気温度が最高温度記憶手段16に記憶された温度より
kaだけ低くなっても乾燥処理を継続するようにしてい
る。
【0040】また、所定時間taにおいて、排気温度の
急低下と再上昇がない場合は、撹拌切り換えを時刻t5
で行ない、排気温度の急低下と再上昇がある場合は撹拌
切り換えを時刻t5より遅いt6で行なうようにしてい
る。
【0041】ここで、撹拌切り換えとは、撹拌手段4の
オン/オフ制御で、オフ時間の長さを短くすることであ
り、オフ時間が短くなると厨芥から気化する水蒸気量が
増え、乾燥処理が促進される。なお、本実施例では、撹
拌手段4のオフ時間を可変させることを撹拌切り換えと
定義しているが、オフ時間を固定してオン時間を可変さ
せてもよい。
【0042】上記構成において動作を説明する。電源ス
イッチ(図示せず)をオンすると、オン直後の極く短時
間(数秒程度が望ましい)撹拌手段4をオン/オフさせ
て、厨芥処理機の動作が始まったことを使用者に知らせ
る。
【0043】電源スイッチ(図示せず)をオンすると、
加熱手段2と触媒加熱手段8がオンになる。時間の経過
により両者の温度は上昇し、加熱手段2の温度が設定温
度に到達した時点で触媒加熱手段8の温度も脱臭触媒7
の脱臭可能温度に到達するので脱臭触媒7が脱臭可能に
なったと判断し、乾燥ファン3と撹拌手段4と排気ファ
ン9の制御を開始する。乾燥ファン3は加熱手段2で発
生した熱を厨芥に伝える。
【0044】撹拌手段4は運転開始初期以降においてオ
ン/オフを繰り返して厨芥を撹拌し、厨芥にむらなく熱
を伝える。このとき、乾燥処理の経過とともに厨芥から
発生する水蒸気が減るので排気温度が低下することか
ら、排気温度検知手段6により検知した排気温度の変化
により厨芥の乾燥度合いを検知することができ、厨芥の
乾燥度合いが低い場合には撹拌手段4の撹拌しない時間
を長くし、厨芥の乾燥度合いが高い場合には撹拌手段4
の撹拌しない時間を短くする。
【0045】厨芥に含まれる水分は気化して水蒸気とな
り、脱臭触媒7に送られ、水蒸気に含まれる臭気を脱臭
触媒7により除去する。臭気を除去された水蒸気は排気
口11より厨芥処理機の外部へ排気される。
【0046】つぎに、厨芥に含まれる水分が少ない場合
の動作を図3を参照しながら説明する。図3の時刻t0
において電源スイッチ(図示せず)をオンした時点よ
り、加熱手段2、触媒加熱手段8がオンされる。この加
熱手段2で発生した熱は乾燥ファン3で乾燥室1内の厨
芥に伝えられ、乾燥が始まる。その後、乾燥が徐々に進
み、乾燥室1内の厨芥の表面が乾燥した状態から撹拌手
段4の動作を始める(図3の時刻t1)。このとき、厨
芥の乾燥度合いが低い場合には撹拌手段4の撹拌しない
時間を長くし、厨芥の乾燥度合いが高い場合には撹拌手
段4の撹拌しない時間を短くする。
【0047】時刻t0と時刻t1の間で厨芥の表面(つま
り、加熱手段2と距離的に近い厨芥の上部)より自然に
蒸発していた水蒸気は、時刻t1での撹拌手段4の動作
開始により加熱手段2と距離的に遠い厨芥の底部からも
水蒸気が発生し、厨芥の上部で発生した水蒸気に底部か
ら発生した水蒸気が加わり、水蒸気量が一気に増えて放
出されるため、排気温度がピークの立ち上がりを示す。
【0048】時刻t0と時刻t1の間で撹拌手段4を停止
させることは、厨芥をドロドロのペースト状にしないた
めには重要なポイントであり、ある程度厨芥の表面を乾
燥させる(図3(b)のh1の状態まで乾燥させる)こと
により、その後の撹拌でドロドロのペースト状になら
ず、ある程度厨芥の原型を残したまま乾燥を進めてい
く。
【0049】時間の経過により時刻t1において、排気
温度は最高となり、最高温度k1が最高温度記憶手段1
6に記憶され、計時手段19が計時を開始する。このと
き乾燥率はh1である。
【0050】時間が経過し時刻t4で所定時間taが終
了し、厨芥に含まれている水分が少なかったので、所定
時間taでの排気温度の急低下と再上昇がなく、撹拌切
り換えは時刻t5で行なうように決定する。
【0051】所定時間taは、厨芥の種類(含まれる水
分の多少のケースも含む)により、排気温度が様々に変
化する期間である。よって、不明確な排気温度が発生す
る可能性があり、この所定時間taでの撹拌手段4に対
する撹拌切り換えや、排気温度低下kaによる乾燥終了
の制御は行わない。
【0052】時間が経過し時刻t5で、撹拌切り換えを
行なう。さらに時間が経過し時刻t2より早い時刻t7に
おいて、乾燥率は78%、排気温度はk2となり、最高
温度記憶手段16に記憶された温度k1よりka(ka
=k1−k2)だけ低くなったので、加熱手段2と乾燥
ファン3と撹拌手段4と触媒加熱手段8と排気ファン9
をオフして乾燥処理を終了させる。
【0053】つぎに、厨芥に含まれる水分が多い場合の
動作を図4を参照しながら説明する。図4の時刻t0に
おいて電源スイッチ(図示せず)をオンした時点より、
加熱手段2、触媒加熱手段8がオンされる。この加熱手
段2で発生した熱は乾燥ファン3で乾燥室1内の厨芥に
伝えられ、乾燥が始まる。その後、乾燥が徐々に進み、
乾燥室1内の厨芥の表面が乾燥した状態から撹拌手段4
の動作を始める(図4の時刻t1)。このとき、厨芥の
乾燥度合いが低い場合には撹拌手段4の撹拌しない時間
を長くし、厨芥の乾燥度合いが高い場合には撹拌手段4
の撹拌しない時間を短くする。
【0054】時間の経過により図4の時刻t1におい
て、排気温度は最高となり、最高温度k1が最高温度記
憶手段16に記憶され、計時手段19が計時を開始す
る。このとき乾燥率はh1である。
【0055】また、時刻t1で排気温度は最高温度k1
となるが、乾燥室1の底部の厨芥は加熱手段2によって
充分に温められず、最高温度k1よりかなり低い温度と
なり、上部の厨芥との温度差は大きくなっている。この
ため、撹拌手段4の動作開始後の時刻t3で、乾燥室1
の厨芥の上部と底部が掻き混ぜられ、厨芥の温度は水蒸
気が発生する温度よりかなり低くなり、排気温度も最高
温度k1より低い温度k2となっている。
【0056】時間が経過し時刻t4で所定時間taが終
了し、厨芥に含まれている水分が多かったので、所定時
間taでの排気温度の急低下と再上昇があり、撹拌切り
換えは時刻t6で行なうように決定する。時間が経過し
時刻t6で、撹拌の切り換えを行なう。
【0057】さらに時間が経過し時刻t2より早い時刻
t8において、乾燥率は85%、排気温度はk2とな
り、最高温度記憶手段16に記憶された温度k1よりk
a小さくなったので、加熱手段2と乾燥ファン3と撹拌
手段4と触媒加熱手段8と排気ファン9をオフして乾燥
処理を終了させる。
【0058】撹拌手段4を時刻t1のタイミングより動
作させた場合、前述したとおり、時刻t1になる前まで
に厨芥の表面から自然に発生した蒸気が撹拌動作の開始
により、一気に放出され、排気温度は最高温度k1とな
る。その後、乾燥が進むが、時刻t1までの撹拌停止の
効果により、厨芥はペースト状にならず乾燥が継続され
る。
【0059】そして、時刻t5に達すると、図3(b)にも
示すように、乾燥率が飽和状態になってきており、撹拌
手段4の制御を変更せずに乾燥を継続しても乾燥率のカ
ーブの傾きに大きな変化はなく、乾燥終了まで時間xが
必要となってしまう。時刻t5では、乾燥処理中の厨芥
の表面は乾燥状態で中はまだ水分を含んでいたり、もし
くは厨芥の量が多い場合に一部に水分が残っている状態
である。
【0060】ここで、撹拌手段4を切り換えることで、
乾燥室1の底部にある厨芥を加熱手段2の近くに持ち上
げる確率を高くできたり、厨芥の小さなかたまりがこす
れ合って割れたりするので、厨芥にふくまれる水分をさ
らに放出することができ、時間yで乾燥を終了すること
ができる。
【0061】このように本実施例によれば、運転開始初
期では撹拌手段4の動作を停止し、運転開始初期以降に
おいて、厨芥の乾燥度合いが低い場合には撹拌手段4の
撹拌しない時間を長くし、厨芥の乾燥度合いが高い場合
には撹拌手段の撹拌しない時間を短くするので、厨芥が
ドロドロのペースト状となることがなく、この状態で加
熱乾燥することによりさらさらの乾燥状態に仕上げるこ
とができ、かつ厨芥に含まれる水分の多少にかかわらず
運転時間を短くでき、乾燥率(つまり乾燥度合い)を向
上することができる。
【0062】また、運転開始直後の極く短時間、撹拌手
段4を動作させるので、厨芥処理機の始動を使用者に認
識させることができ、このとき、撹拌手段4を極く短時
間動作させるだけであるので、この動作により厨芥がド
ロドロのペースト状となることはない。
【0063】また、排気温度の変化により厨芥の乾燥度
合いを判断するので、撹拌切り換えのタイミングを決定
する厨芥の乾燥度合いを判定する手段を乾燥処理終了の
タイミングを決定する排気温度検出手段6と兼用できる
ので、厨芥の乾燥度合いを判定する手段を安価に得るこ
とができる。
【0064】また、運転開始初期以降の撹拌手段4の撹
拌動作により排気温度が低下すると、その排気温度の低
下度合いおよび低下パターンにより、撹拌手段4の動作
を変えるので、撹拌手段の動作開始時に発生する排気温
度の急低下と再上昇があっても、乾燥処理終了の誤判定
を防ぐことができ、厨芥を乾燥することができる。
【0065】また、運転開始初期以降の撹拌手段4の撹
拌動作により排気温度が低下し、再度排気温度が上昇す
る場合、その屈曲点における排気温度により撹拌手段4
の動作を変えるので、厨芥がドロドロのペースト状とな
ることがなく、この状態で加熱乾燥することによりさら
さらの乾燥状態に仕上げることができ、厨芥が団子状に
なり、乾燥不足といった感覚を使用者に与えることをな
くすることができ、かつ厨芥に含まれる水分の多少にか
かわらず、乾燥処理時間を短縮できて、厨芥の乾燥終了
時の仕上がり状態を向上することができる。
【0066】なお、本実施例では、運転開始初期以降に
おいて、厨芥の乾燥度合いが低い場合には撹拌手段4の
撹拌しない時間を長くし、厨芥の乾燥度合いが高い場合
には撹拌手段の撹拌しない時間を短くしているが、厨芥
の乾燥度合いが低い場合には撹拌手段4の正転または反
転する回数を少なくし、厨芥の乾燥度合いが高い場合に
は撹拌手段の正転または反転する回数を多くしてもよ
く、この場合も同様に、厨芥がドロドロのペースト状と
なることがなく、この状態で加熱乾燥することによりさ
らさらの乾燥状態に仕上げることができるとともに、乾
燥終了に近づいたときに、撹拌手段4の正転または反転
する回数を多くすることにより、厨芥が撹拌手段4に絡
み付くのを緩和することができる。
【0067】また、運転開始初期以降において、厨芥の
乾燥度合いが低い場合には撹拌手段4の回転速度を遅く
し、厨芥の乾燥度合いが高い場合には撹拌手段4の回転
速度を速くしてもよく、この場合も同様に、厨芥がドロ
ドロのペースト状となることがなく、この状態で加熱乾
燥することによりさらさらの乾燥状態に仕上げることが
できるとともに、厨芥の乾燥度合いが高い場合には、回
転速度を速めて回転トルクが小さい状態で撹拌手段を動
作させても過負荷にならない。
【0068】また、運転開始初期以降において、厨芥の
乾燥度合いが低い場合には撹拌手段4のオン/オフ周期
を長くし、厨芥の乾燥度合いが高い場合には撹拌手段4
のオン/オフ周期を短くしてもよく、この場合も同様
に、厨芥がドロドロのペースト状となることがなく、こ
の状態で加熱乾燥することによりさらさらの乾燥状態に
仕上げることができるとともに、乾燥終了に近づいたと
きに、撹拌手段4のオン/オフ周期を短くすることによ
り、厨芥が撹拌手段4に絡み付くのを緩和することがで
きる。
【0069】また、本実施例では、排気温度検知手段6
により検知した排気温度の変化により厨芥の乾燥度合い
を判断しているが、排気温度検知手段6に代えて、湿度
検知手段を同じ箇所に取り付けて、乾燥室1から排気さ
れる水蒸気量を検知するように構成し、水蒸気量の変化
により厨芥の乾燥度合いを判断するようにしてもよく、
この場合は、湿度検知手段は温度の影響を受けにくいた
め、加熱手段2や触媒加熱手段8の影響を受けることな
く、厨芥の乾燥度合いを判定することができ、撹拌切り
換えのタイミングを決定することができる。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、厨芥を乾燥させる乾燥室と、前記厨芥を
加熱する加熱手段と、前記厨芥を撹拌させる撹拌手段
と、前記厨芥の乾燥度合いにより前記撹拌手段の動作を
制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、運転開始
初期では前記撹拌手段の動作を停止し、前記運転開始初
期以降において、前記厨芥の乾燥度合いが低い場合には
前記撹拌手段の撹拌しない時間を長くし、前記厨芥の乾
燥度合いが高い場合には前記撹拌手段の撹拌しない時間
を短くするから、厨芥がドロドロのペースト状となるこ
とがなく、この状態で加熱乾燥することによりさらさら
の乾燥状態に仕上げることができ、厨芥が団子状にな
り、乾燥不足といった感覚を使用者に与えることをなく
することができ、かつ厨芥に含まれる水分の多少にかか
わらず、乾燥処理時間を短縮できて、厨芥の乾燥終了時
の仕上がり状態を向上することができる。
【0071】また、請求項2に記載の発明によれば、厨
芥を乾燥させる乾燥室と、前記厨芥を加熱する加熱手段
と、前記厨芥を撹拌させる撹拌手段と、前記厨芥の乾燥
度合いにより前記撹拌手段の動作を制御する制御手段と
を備え、前記制御手段は、運転開始初期では前記撹拌手
段の動作を停止し、前記運転開始初期以降において、前
記厨芥の乾燥度合いが低い場合には前記撹拌手段の正転
または反転する回数を少なくし、前記厨芥の乾燥度合い
が高い場合には前記撹拌手段の正転または反転する回数
を多くするから、厨芥をドロドロのペースト状となるこ
とがなく、この状態で加熱乾燥することによりさらさら
の乾燥状態に仕上げることができ、また、乾燥終了に近
づいたときに、撹拌手段の正転または反転する回数を多
くすると、厨芥が撹拌手段に絡み付くのを緩和すること
ができる。
【0072】また、請求項3に記載の発明によれば、厨
芥を乾燥させる乾燥室と、前記厨芥を加熱する加熱手段
と、前記厨芥を撹拌させる撹拌手段と、前記厨芥の乾燥
度合いにより前記撹拌手段の動作を制御する制御手段と
を備え、前記制御手段は、運転開始初期では前記撹拌手
段の動作を停止し、前記運転開始初期以降において、前
記厨芥の乾燥度合いが低い場合には前記撹拌手段の回転
速度を遅くし、前記厨芥の乾燥度合いが高い場合には前
記撹拌手段の回転速度を速くするから、厨芥がドロドロ
のペースト状となることがなく、この状態で加熱乾燥す
ることによりさらさらの乾燥状態に仕上げることがで
き、乾燥終了に近づいたときは、撹拌手段の回転速度を
速めて厨芥の粉砕能力向上させ、粉砕した厨芥の中から
さらに水分が蒸発するので乾燥率を向上できる。
【0073】また、請求項4に記載の発明によれば、厨
芥を乾燥させる乾燥室と、前記厨芥を加熱する加熱手段
と、前記厨芥を撹拌させる撹拌手段と、前記厨芥の乾燥
度合いにより前記撹拌手段の動作を制御する制御手段と
を備え、前記制御手段は、運転開始初期では前記撹拌手
段の動作を停止し、前記運転開始初期以降において、前
記厨芥の乾燥度合いが低い場合には前記撹拌手段のオン
/オフ周期を長くし、前記厨芥の乾燥度合いが高い場合
には前記撹拌手段のオン/オフ周期を短くするから、厨
芥がドロドロのペースト状となることがなく、この状態
で加熱乾燥することによりさらさらの乾燥状態に仕上げ
ることができ、また、乾燥終了に近づいたときに、撹拌
手段のオン/オフ周期を短くすることにより、厨芥が撹
拌手段に絡み付くのを緩和することができる。
【0074】また、請求項5に記載の発明によれば、制
御手段は、運転開始直後の極く短時間、撹拌手段を動作
させるから、厨芥処理機の始動を使用者に認識させるこ
とができ、このとき、撹拌手段を極く短時間動作させる
だけであるので、この動作により厨芥がドロドロのペー
スト状となることはない。
【0075】また、請求項6に記載の発明によれば、乾
燥室の排気温度を検知する排気温度検知手段を備え、排
気温度の変化により厨芥の乾燥度合いを判断するから、
撹拌切り換えのタイミングを決定する厨芥の乾燥度合い
を判定する手段を乾燥処理終了のタイミングを決定する
排気温度検出手段と兼用できるので、厨芥の乾燥度合い
を判定する手段を安価に得ることができる。
【0076】また、請求項7に記載の発明によれば、乾
燥室から排気される水蒸気量を検知する湿度検知手段を
備え、水蒸気量の変化により厨芥の乾燥度合いを判断す
るから、湿度検知手段は温度の影響を受けにくいため、
加熱手段や触媒加熱手段の影響を受けることなく、厨芥
の乾燥度合いを判定することができ、撹拌切り換えのタ
イミングを決定することができる。
【0077】また、請求項8に記載の発明によれば、運
転開始初期以降の撹拌手段の撹拌動作により排気温度が
低下すると、その排気温度の低下度合いおよび低下パタ
ーンにより、前記撹拌手段の動作を変えるから、厨芥に
含まれる水分が多い場合、撹拌手段の動作開始時に発生
する排気温度の急低下と再上昇があっても、乾燥処理終
了の誤判定を防ぐことができ、厨芥を乾燥することがで
きる。
【0078】また、請求項9に記載の発明によれば、運
転開始初期以降の撹拌手段の撹拌動作により排気温度が
低下し、再度排気温度が上昇する場合、その屈曲点にお
ける排気温度により前記撹拌手段の動作を変えるから、
運転開始初期以降の撹拌手段の動作開始直後に発生する
排気温度の低下および再上昇する所定時間において、厨
芥の乾燥度合いが低い場合には撹拌手段の撹拌しない時
間を長くし、厨芥の乾燥度合いが高い場合には撹拌手段
の撹拌しない時間を短くすることにより、厨芥がドロド
ロのペースト状となることがなく、この状態で加熱乾燥
することによりさらさらの乾燥状態に仕上げることがで
き、厨芥が団子状になり、乾燥不足といった感覚を使用
者に与えることをなくすることができ、かつ厨芥に含ま
れる水分の多少にかかわらず、乾燥処理時間を短縮でき
て、厨芥の乾燥終了時の仕上がり状態を向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の厨芥処理機の制御装置のブ
ロック図
【図2】同厨芥処理機の断面図
【図3】(a) 同厨芥処理機の厨芥に含まれる水分が少な
いときの排気温度特性図 (b) 同厨芥処理機の厨芥に含まれる水分が少ないときの
乾燥率特性図
【図4】(a) 同厨芥処理機の厨芥に含まれる水分が多い
ときの排気温度特性図 (b) 同厨芥処理機の厨芥に含まれる水分が多いときの乾
燥率特性図
【図5】従来の厨芥処理機の断面図
【図6】同厨芥処理機の制御装置のブロック図
【図7】(a) 同厨芥処理機の排気温度特性図 (b) 同厨芥処理機の乾燥率特性図
【符号の説明】
1 乾燥室 2 加熱手段 4 撹拌手段 18 制御手段
フロントページの続き (72)発明者 三島 基道 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉川 達夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 伊藤 健二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3L113 AA04 AB03 AC58 BA01 CA08 CA11 CB29 DA05 4D004 AA03 AC01 CA15 CA22 CA42 CA48 CB04 CB27 CB31 CC09 DA01 DA02 DA06 DA08 DA13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厨芥を乾燥させる乾燥室と、前記厨芥を
    加熱する加熱手段と、前記厨芥を撹拌させる撹拌手段
    と、前記厨芥の乾燥度合いにより前記撹拌手段の動作を
    制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、運転開始
    初期では前記撹拌手段の動作を停止し、前記運転開始初
    期以降において、前記厨芥の乾燥度合いが低い場合には
    前記撹拌手段の撹拌しない時間を長くし、前記厨芥の乾
    燥度合いが高い場合には前記撹拌手段の撹拌しない時間
    を短くする厨芥処理機。
  2. 【請求項2】 厨芥を乾燥させる乾燥室と、前記厨芥を
    加熱する加熱手段と、前記厨芥を撹拌させる撹拌手段
    と、前記厨芥の乾燥度合いにより前記撹拌手段の動作を
    制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、運転開始
    初期では前記撹拌手段の動作を停止し、前記運転開始初
    期以降において、前記厨芥の乾燥度合いが低い場合には
    前記撹拌手段の正転または反転する回数を少なくし、前
    記厨芥の乾燥度合いが高い場合には前記撹拌手段の正転
    または反転する回数を多くする厨芥処理機。
  3. 【請求項3】 厨芥を乾燥させる乾燥室と、前記厨芥を
    加熱する加熱手段と、前記厨芥を撹拌させる撹拌手段
    と、前記厨芥の乾燥度合いにより前記撹拌手段の動作を
    制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、運転開始
    初期では前記撹拌手段の動作を停止し、前記運転開始初
    期以降において、前記厨芥の乾燥度合いが低い場合には
    前記撹拌手段の回転速度を遅くし、前記厨芥の乾燥度合
    いが高い場合には前記撹拌手段の回転速度を速くする厨
    芥処理機。
  4. 【請求項4】 厨芥を乾燥させる乾燥室と、前記厨芥を
    加熱する加熱手段と、前記厨芥を撹拌させる撹拌手段
    と、前記厨芥の乾燥度合いにより前記撹拌手段の動作を
    制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、運転開始
    初期では前記撹拌手段の動作を停止し、前記運転開始初
    期以降において、前記厨芥の乾燥度合いが低い場合には
    前記撹拌手段のオン/オフ周期を長くし、前記厨芥の乾
    燥度合いが高い場合には前記撹拌手段のオン/オフ周期
    を短くする厨芥処理機。
  5. 【請求項5】 制御手段は、運転開始直後の極く短時
    間、撹拌手段を動作させる請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の厨芥処理機。
  6. 【請求項6】 乾燥室の排気温度を検知する排気温度検
    知手段を備え、排気温度の変化により厨芥の乾燥度合い
    を判断する請求項1〜4のいずれか1項に記載の厨芥処
    理機。
  7. 【請求項7】 乾燥室から排気される水蒸気量を検知す
    る湿度検知手段を備え、水蒸気量の変化により厨芥の乾
    燥度合いを判断する請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の厨芥処理機。
  8. 【請求項8】 運転開始初期以降の撹拌手段の撹拌動作
    により排気温度が低下すると、その排気温度の低下度合
    いおよび低下パターンにより、前記撹拌手段の動作を変
    える請求項6記載の厨芥処理機。
  9. 【請求項9】 運転開始初期以降の撹拌手段の撹拌動作
    により排気温度が低下し、再度排気温度が上昇する場
    合、その屈曲点における排気温度により前記撹拌手段の
    動作を変える請求項8記載の厨芥処理機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006015300A (ja) * 2004-07-05 2006-01-19 Dainichi Co Ltd 生ごみ処理機
JP2007244942A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 厨芥処理機
CN117930784A (zh) * 2024-03-18 2024-04-26 中城院(北京)环境科技股份有限公司 一种有机固废综合处理设备的自动控制系统及方法

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