従来の厨芥処理機を図11〜図14を用いて説明する。
図11は、従来の厨芥処理機の機構構成を示しており、1は厨芥を収容して乾燥させる乾燥室、2は乾燥室1の上部を加熱する上部加熱手段、3は上部加熱手段2で発生した熱を厨芥に伝える乾燥ファン、4は乾燥室1の上部温度を検知する上部温度検知手段、5は乾燥室1の下部を加熱する下部加熱手段、6乾燥室1の下部温度を検知する下部温度検知手段、7は乾燥室1内の厨芥を撹拌する撹拌手段、8は乾燥室1内の硬い厨芥を撹拌手段7で挟みつけて粉砕する凸部、9は外気を乾燥室1内に吸気する吸気ファン、10は厨芥から発生した水蒸気を排気する排気口、11は乾燥室1外へ厨芥を排出する排出口、12は排出口11を閉塞する排出口扉、13は排出口11の全開を検知する排出口開検知手段、14は排出口11の全閉を検知する排出口閉検知手段、15は排出口扉12の開閉を電動で行なう電動開閉手段である。
図12は、従来の厨芥処理機の排出口11の近傍の機構構成を示しており、11は排出口、12は排出口11を閉塞する排出口扉、13は排出口11の全開を検知する排出口開検知手段、14は排出口11の全閉を検知する排出口閉検知手段、16は排出口11が全開状態のとき排出口開検知手段13をONし、排出口11が全閉状態のとき排出口閉検知手段14をONするレバーで、排出口扉12に取り付けられ、固定されている。
図13は、従来の厨芥処理機の制御構成を示しており、17は上部温度検知手段4と下部温度検知手段6で検知した温度より、上部加熱手段2と乾燥ファン3と下部加熱手段5と撹拌手段7と吸気ファン9の制御を行なう制御手段である。
乾燥室1に収納された厨芥の成分を、水分が75%、固形物が25%の構成比とし、厨芥の重量は、少量の場合は15キログラムで、多量の場合は30キログラムとする。また、厨芥にふくまれる水分は、厨芥が少量の場合は厨芥の重量15キログラムの75%で11.25キログラム、多量の場合は厨芥の重量30キログラムの75%で22.5キログラムとなる。そして、厨芥にふくまれる固形物は、厨芥が少量の場合は厨芥の重量15キログラムの25%で3.75キログラム、多量の場合は厨芥の重量30キログラムの25%で7.5キログラムとなる。
上部温度検知手段4で検知した温度を上部温度、下部温度検知手段6で検知した温度を下部温度と称するものとする。
図14は、厨芥が少量の場合の上部温度特性(a)を、厨芥が少量の場合の下部温度特性(b)を、厨芥が少量の場合の蒸発量特性(c)を、厨芥が多量の場合の上部温度特性(d)を、厨芥が多量の場合の下部温度特性(e)を、厨芥が多量の場合の蒸発量特性(f)を示している。
運転処理は乾燥処理と冷却処理と排出処理で構成されており、運転処理の開始は乾燥処理の開始より始まるものとする。
撹拌手段7は乾燥処理中と冷却処理中は、撹拌時間は正転45秒、停止5秒、逆転45秒、停止5秒となるようにして、回転速度は毎分10回転としている。また、硬い厨芥は撹拌手段7と凸部8の間に挟みつけて粉砕するものとする。
乾燥ファン3と吸気ファン9は、乾燥処理中と冷却処理中に回転させるものとする。また、乾燥ファン3の風量はQ2とする。
厨芥を収納して乾燥処理するためには、乾燥室1には耐熱性、耐腐食性、耐久性について優れた特性を要求されるため、ステンレス鋼等の金属材料を構成材質として用いるものとする。
乾燥処理中は、上部加熱手段2は常にONするものとし、下部加熱手段5は下部温度が設定温度110℃になるようにON/OFF制御している。
厨芥から発生する水蒸気は、排気口10を通過して乾燥室1の外へ排気される時、上部加熱手段2と下部加熱手段5で発生した熱の一部を乾燥室1から出す作用がある。そして、乾燥処理の経過と共に生ごみから発生する水蒸気が減る乾燥処理の末期になると、乾燥室1から出て行く熱量も小さくなるため、下部加熱手段5をOFFにしても上部温度が上昇するようになる。そこで、上部温度が150℃以上になったら乾燥処理が終了したと判断して上部加熱手段2と下部加熱手段5をOFFし、上部温度、下部温度を下げる冷却処理に進むものとする。
次に、上部温度が60℃以下になったら、乾燥ファン3、撹拌手段7、吸気ファン9をOFFして、冷却処理を終了するものとする。
冷却処理終了後、排出処理に進む。排出処理は、電動開閉手段15で排出口扉12を動かして排出口11を全開にし、撹拌手段7を撹拌すると、乾燥室1内の厨芥は排出口11より排出される。1分間で1キログラムの排出能力があり、排出処理中の撹拌時間を6分間にするものとする。
以上の構成における作用は以下の通りである。電源スイッチ(図示せず)がONされると、上部加熱手段2と乾燥ファン3と下部加熱手段5と撹拌手段7と吸気ファン9がONになる。撹拌手段7は周期的にON/OFFを繰り返して厨芥を撹拌し、厨芥にムラなく熱が伝わるようにしている。また、硬い厨芥は撹拌手段7と凸部8の間に挟みつけて粉砕している。
乾燥ファン3は上部加熱手段2で発生した熱を厨芥に伝えている。
時間の経過により乾燥室1の上部温度と下部温度は上昇し、厨芥が少量の場合は図14の時間t1に於いて、また多量の場合は図14の時間t2に於いて下部温度が設定温度の110℃に到達し、上部温度は120℃となっている。
厨芥に含まれる水分の気化が始まり、厨芥が少量の場合は図14の時間t1から、多量の場合は図14の時間t2から蒸発量が大きくなっていく。以後、厨芥の乾燥度合いが進行していく。厨芥から気化する水蒸気が多い間は、水蒸気と共に乾燥室1内の熱も排気口10から乾燥室1の外へ排気されるため、上部加熱手段2がONのままでも上部温度は120℃に安定している。
厨芥の乾燥度合いが進行し、厨芥から気化する水蒸気が少なくなると、水蒸気と共に排気される乾燥室1内の熱量も少なくなり、上部加熱手段2で発生した熱は乾燥室1内に残りやすくなるため、下部加熱手段5をOFFにしても上部温度が上昇するようになる。
また、乾燥室1はステンレス鋼等の金属材料で構成されており、金属であるため比熱が小さく、120℃等の低温状態では気化現象が発生しないので、120℃を超えてもどんどん温度が上昇する。
時間の経過により、厨芥が少量の場合は図14の時間t5に於いて水分の蒸発量は11.25キログラムになり、多量の場合は図14の時間t10に於いて水分の蒸発量は22.5キログラムになる。そして、この時点で、上部温度は150℃になったので上部加熱手段2をOFFして乾燥処理を終了し、上部温度、下部温度を下げる冷却処理に進む。以後、上部加熱手段2がOFFになったので、上部温度、下部温度は徐々に低下していく。
さらに時間が経過し、厨芥が少量の場合は図14の時間t9に於いて、また多量の場合は図14の時間t14に於いて、上部温度は60℃となり、乾燥ファン3、撹拌手段7、吸気ファン9をOFFして、冷却処理を終了させる。
冷却処理終了時点で、厨芥に含まれていた水分が全てなくなり、固形物のみになるので、厨芥が少量の場合は3.75キログラムに、多量の場合は7.5キログラムに減量される。
冷却処理終了後は、電動開閉手段15で排出口扉12を動かす。排出口扉12が動き出すと排出口11が開き始め、排出口扉12に取り付けられたレバー16も動くので、排出口閉検知手段14がONからOFFになる。
排出口11の開き度合いが進行し、排出口開検知手段13がOFFからONになり排出口11が全開したので、電動開閉手段15をOFFして排出口扉12の動作を止める。
次に、撹拌手段7を撹拌すると、乾燥室1内の厨芥は排出口11より排出される。撹拌手段7を6分間撹拌させて排出を行なっていた。
第1発明は、厨芥を乾燥させる乾燥室と、前記厨芥を撹拌する撹拌手段と、前記乾燥室の下部温度を検知する下部温度検知手段とを備え、前記下部温度検知手段はその取り付け高さを異ならせて複数配し、前記複数の下部温度検知手段で検知した温度差に応じて、前記撹拌手段の撹拌時間を変更する厨芥処理機で、乾燥処理時間を短縮することができる。
第2発明は、乾燥室から厨芥を排出する排出口と、乾燥処理中には前記排出口を閉塞する排出口扉とを備え、乾燥終了後に前記排出口扉を開いて前記厨芥の排出を行なう際、複数の下部温度検知手段で検知した温度差に応じて、撹拌手段の撹拌時間を変更するもので、前記厨芥の量の多少に合わせて前記厨芥の排出時間を変更することができる。
第3発明は、複数の下部温度検知手段で検知した温度差より、乾燥処理の終了時期を予測し、前記予測した終了時期に近づいたら、撹拌手段の撹拌時間を変更するもので、乾燥した前記厨芥の舞い上がりを防ぐことができる。
第4発明は、乾燥室を加熱する加熱手段と、前記加熱手段で発生した熱を厨芥に伝える乾燥ファンとを備え、複数の下部温度検知手段で検知した温度差より乾燥処理の終了時期を予測し、前記予測した終了時期に近づいたら、前記乾燥ファンの風量を小さくするもので、乾燥した前記厨芥の舞い上がりを防ぐことができる。
第5発明は、複数の下部温度検知手段で検知した温度差より、乾燥処理の終了時期を予測するとともに、乾燥処理の終了時期を表示する表示手段を備え、前記予測した乾燥処理の終了時期を、前記表示手段に表示するもので、使用性を向上できる。
第6発明は、厨芥を乾燥させる乾燥室と、前記乾燥室を加熱する加熱手段と、前記厨芥を撹拌する撹拌手段と、前記乾燥室の温度を検知する乾燥室温度検知手段とを備え、乾燥処理の初期の前記乾燥室の温度の立ち上がりに応じて、前記撹拌手段の撹拌時間を変更するもので、乾燥処理の初期の前記乾燥室の温度の立ち上がりより前記厨芥の量を予測し、予測した前記厨芥の量に応じて前記撹拌手段の前記撹拌時間を変更することで、乾燥処理時間を短縮することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図3を用いて説明する。まず、本発明の構成について説明する。
図1は、厨芥処理機の機構構成を示しており、1は厨芥を収容して乾燥させる乾燥室で、乾燥室1の底部は断面が半円状となるようにしている。2は乾燥室1の上部を加熱する上部加熱手段、3は上部加熱手段2で発生した熱を厨芥に伝える乾燥ファンで、乾燥室1内を循環させる空気流を発生させる。4は乾燥室1の上部温度を検知する上部温度検知手段、5は乾燥室1の下部を加熱する下部加熱手段、6は乾燥室1の下部温度を検知する下部温度検知手段、7は乾燥室1内の厨芥を撹拌する撹拌手段で、乾燥室1内を水平方向に延びる回転軸に対し放射状に取り付けた撹拌棒からなり、回転軸を回転させることで撹拌棒の先に取り付けた羽根部が乾燥室1の底部に沿って移動し、乾燥室1内の厨芥を撹拌する。9は外気を乾燥室1内に吸気する吸気ファン、10は厨芥から発生した水蒸気を排気する排気口、18は下部温度検知手段6のやや上部に取り付けられている第2の下部温度検知手段である。
図2は、厨芥処理機の制御構成を示しており、19は上部温度検知手段4で検知した温度より、上部加熱手段2と吸気ファン9の制御を行ない、下部温度検知手段6、第2の下部温度検知手段18で検知した温度より、乾燥ファン3と下部加熱手段5と撹拌手段7の制御を行なう第2の制御手段である。
上部温度検知手段4で検知した温度を上部温度、下部温度検知手段6で検知した温度を下部温度、第2の下部温度検知手段18で検知した温度を第2の下部温度と称するものとする。
図3は、第1の実施の形態の上部温度特性(a)を、第1の実施の形態の下部温度特性(b)を、第1の実施の形態の第2の下部温度特性(c)を、従来例の下部温度特性(d)示している。
運転処理は乾燥処理と冷却処理と排出処理で構成されており、運転処理の開始は乾燥処理の開始より始まるものとする。
乾燥処理中は、上部加熱手段2は図3の時間0〜t3までは常にONし、図3の時間t3以後では下部温度、第2の下部温度の両方が設定温度110℃未満になったらONし、下部温度、第2の下部温度の少なくとも1つが110℃以上になったらOFFするように制御するものとする。また、下部加熱手段5は下部温度、第2の下部温度の両方が設定温度110℃未満になったらONし、下部温度、第2の下部温度の少なくとも1つが110℃以上になったらOFFするように制御するものとする。
撹拌手段7は、撹拌時間は正転45秒、停止5秒、逆転45秒、停止5秒となるようにして、回転速度は毎分10回転になるようにするものとする。乾燥ファン3と吸気ファン8は、常時回転させるものとする。
厨芥を収納して乾燥処理するためには、乾燥室1には耐熱性、耐腐食性、耐久性について優れた特性を要求されるため、ステンレス鋼等の金属材料を構成材質として用いるものとする。
以上の構成における作用は以下の通りである。電源スイッチ(図示せず)がONされると、上部加熱手段2と乾燥ファン3と下部加熱手段5と撹拌手段7と吸気ファン8がONになる。撹拌手段7は周期的にON/OFFを繰り返して厨芥を撹拌し、厨芥にムラなく熱が伝わるようにしている。
乾燥ファン3は上部加熱手段2で発生した熱を厨芥に伝えている。
時間の経過により乾燥室1の上部温度と下部温度は上昇し、図3の時間t2に於いて下部温度と第2の下部温度が設定温度の110℃に到達し、上部温度は120℃となっている。
図3の時間t2〜t3に於いて、第1の実施の形態の上部温度(a)の最高温度はa1、第1の実施の形態の下部温度(b)、第2の下部温度(c)の最高温度はb1であり、従来例の下部温度(d)の最高温度はd1である。
下部加熱手段5は、実施の形態1では下部温度と第2の下部温度の少なくとも片方又は両方が設定温度の110℃以上になるとOFFするが、従来例では下部温度のみが設定温度の110℃になるとOFFされるため、従来例より実施の形態1の方がOFF時間が長くなり、オーバーシュートを小さくできるので、図3のb1はd1より低くなる。
厨芥から気化した水蒸気が乾燥室1から排気口10を通って乾燥室1の外へ出る際、上部加熱手段2で発生した熱の一部を乾燥室1の外に出す作用があるが、図3の時間t3になると厨芥の乾燥度合いが進み、厨芥から気化する水蒸気が減り、上部加熱手段2で発生した熱が乾燥室1内に残りやすくなり、上部加熱手段2で発生した熱もオーバーシュートが大きくなる。この上部加熱手段2で発生した熱の残りは乾燥室1を構成している金属材質を伝って下部温度検知手段6、第2の下部温度検知手段18に届きやすくなり、下部温度、第2の下部温度を上昇させる作用がある。
つまり、下部温度、第2の下部温度がオーバーシュートしやすくなるので、オーバーシュートを防ぐため、図3の時間t3以後は、下部温度、第2の下部温度が設定温度110℃に安定するように上部加熱手段2をON/OFF制御している。
図3の時間t3以後に於いて、第1の実施の形態の上部温度(a)の最高温度はa2、第1の実施の形態の下部温度(b)、第2の下部温度(c)の最高温度はb2である。
下部温度、第2の下部温度が設定温度110℃に安定するように上部加熱手段2をON/OFF制御し、上部加熱手段2で発生した熱のオーバーシュートを小さくできるので、図3のa2はa1より低くなる。
また、上部加熱手段2で発生した熱のオーバーシュートを小さくできるので、下部温度、第2の下部温度のオーバーシュートも小さくなり、図3のb2はb1より低くなる。
このように、乾燥室1の下部温度を検知する下部温度検知手段6と、第2の下部温度を検知する第2の下部温度検知手段18を取り付け高さを異ならせて2つ備え、下部温度、第2の下部温度の少なくとも片方又は両方が設定温度110℃以上になると下部加熱手段5をOFFするため、下部加熱手段5がONしている時間は従来例より本発明の方が短くできるので、乾燥室1の下部にかかる最高温度は、従来例では図3のd1(図14のe1と同じ)であったが、本発明では図3のd1より低いb1にできるので、オーバーシュートを小さくして厨芥の焦げ付きを防ぎ、乾燥室1の寿命を延ばすことができるという効果がある。
また、乾燥室1の下部温度を検知する下部温度検知手段6と、第2の下部温度を検知する第2の下部温度検知手段18を取り付け高さを異ならせて2つ備え、下部温度、第2の下部温度の少なくとも片方又は両方が設定温度の110℃以上になると下部加熱手段5と上部加熱手段2をOFFするように制御するので、乾燥室1の下部にかかる最高温度は、上部加熱手段2が常時ONの場合は図3のb1であったが、下部温度、第2の下部温度が110℃に安定するように上部加熱手段2をON/OFF制御する場合は図3のb1より低いb2にできるので、オーバーシュートをさらに小さくして厨芥の焦げ付きを防ぎ、乾燥室1の寿命をさらに延ばすことができるという効果がある。
(実施の形態2)
以下、本発明の第2の実施の形態を図1、図4、図5を用いて説明する。なお従来例、上記第1の実施の形態と同一構成である部分については同一符号を付して説明を省略する。
まず、本発明の構成について説明する。厨芥処理機の機構構成図は、第1の実施の形態と同一構成なので説明を省略する。
図4は、厨芥処理機の制御構成を示しており、20は乾燥処理の予測終了時間を表示する表示手段、21は上部温度検知手段4で検知した温度より、上部加熱手段2と吸気ファン9の制御を行ない、下部温度検知手段6、第2の下部温度検知手段18で検知した温度より、乾燥ファン3と下部加熱手段5と撹拌手段7と表示手段20の制御を行なう第3の制御手段である。
図5は、第2の実施の形態の上部温度特性(a)を、第2の実施の形態の下部温度特性(b)を、第2の実施の形態の第2の下部温度特性(c)を、第2の実施の形態の蒸発量特性(d)を、従来例の上部温度特性(e)を、従来例の蒸発量特性(f)を示している。
乾燥室1に収納された厨芥の成分は、水分が75%、固形物が25%の構成比であり、厨芥の重量は多量で30キログラムとする。また、厨芥にふくまれる水分は、厨芥の重量30キログラムの75%で22.5キログラムである。そして、厨芥にふくまれる固形物は、厨芥の重量30キログラムの25%で7.5キログラムである。
運転処理は乾燥処理と冷却処理と排出処理で構成されており、運転処理の開始は乾燥処理の開始より始まるものとする。
乾燥処理中は、上部加熱手段2は常にONするものとし、下部加熱手段5は下部温度が設定温度110℃になるようにON/OFF制御するものとする。撹拌手段7の回転速度は毎分10回転とする。
乾燥処理中の撹拌手段7の撹拌時間は、厨芥の乾燥度合いが小さくかつ多量の場合は正転55秒、停止5秒、逆転55秒、停止5秒となるようにして、厨芥の乾燥度合いが小さくかつ量が不明の場合は正転45秒、停止5秒、逆転45秒、停止5秒となるようにして、厨芥の乾燥度合いが大きい場合は正転25秒、停止5秒、逆転25秒、停止5秒となるようにするものとする。
冷却処理中の撹拌手段7の撹拌時間は、正転25秒、停止5秒、逆転25秒、停止5秒となるようにするものとする。
乾燥処理の初期では、乾燥室1内の厨芥から出た水分の高さは、図1の高さgであるが、厨芥の乾燥度合いが進むと水分が気化して減少し、水分の高さは、図1の第2の高さhとなる。水分の高さが図1の第2の高さhになったときは、第2の下部温度検知手段18の検知している部位が乾燥しているので、第2の下部温度は下部温度検知手段6で検知した110℃より高い120℃となるものとする。
また、水分の高さが図1の第2の高さhになる時間が図5の時間t4の場合は、厨芥が多量と予測し、乾燥処理の予測終了時間を図5の時間t8〜t10と予測するものとする。
乾燥ファン3、吸気ファン9は、乾燥処理中常に回転させるものとする。また、乾燥ファン3の風量は、厨芥の乾燥度合いが小さい場合はQ2とし、乾燥度合いが大きい場合はQ2より小さいQ1とするものとする。
厨芥から発生する水蒸気は、排気口10を通過して乾燥室1の外へ排気される時、上部加熱手段2と下部加熱手段5で発生した熱の一部を乾燥室1から出す作用がある。そして、乾燥処理の経過と共に生ごみから発生する水蒸気が減る乾燥処理の末期になると、乾燥室1から出て行く熱量も小さくなるため、下部加熱手段5をOFFにしても上部温度が上昇するようになる。そこで、上部温度が150℃以上になったら乾燥処理が終了したと判断して上部加熱手段2と下部加熱手段5をOFFし、上部温度、下部温度を下げる冷却処理に進むものとする。
次に、上部温度が60℃以下になったら、乾燥ファン3、撹拌手段7、吸気ファン9をOFFして、冷却処理を終了するものとする。
冷却処理終了後、排出処理に進むものとする。排出処理は、電動開閉手段15で排出口扉12を動かして排出口11を全開にし、撹拌手段7を撹拌すると、乾燥室1内の厨芥は排出口11より排出され、1分間で1キログラムの排出能力があるものとする。
また、排出処理中の撹拌時間は、厨芥が多量の場合は8分間にするものとする。
以上の構成における作用は以下の通りである。電源スイッチ(図示せず)がONされると、上部加熱手段2と乾燥ファン3と下部加熱手段5と撹拌手段7と吸気ファン9がONになる。
乾燥処理の初期では乾燥室1内の厨芥の乾燥度合いは小さく、図5の時間0では厨芥の量が判定できず、厨芥の量が不明なので、正転45秒、停止5秒、逆転45秒、停止5秒となるように撹拌手段7をON/OFFさせて厨芥を撹拌し、厨芥にムラなく熱が伝わるようにしている。
乾燥ファン3は上部加熱手段2で発生した熱を厨芥に伝えている。乾燥処理の初期では乾燥室1内の厨芥の乾燥度合いは小さいので、乾燥ファン3の風量はQ2に設定する。
時間の経過により乾燥室1の上部温度、下部温度、第2の下部温度は上昇し、図5の時間t2に於いて、下部温度が設定温度の110℃に到達し、上部温度は120℃となっている。また、乾燥室1内の厨芥から出た水分の高さは、図3の高さgであるので、第2の下部温度検知手段18の検知している部位が乾燥していないので、第2の下部温度は下部温度と同じ110℃である。
以後、厨芥から水蒸気が気化し、厨芥の乾燥度合いが進行していく。厨芥から気化する水蒸気が多い間は、水蒸気と共に乾燥室1内の熱も排気口10から乾燥室1の外へ排気されるため、上部加熱手段2がONのままでも上部温度は120℃に安定している。
厨芥の乾燥度合いが進行し、乾燥室1内の上部の厨芥が乾き始め、図5の時間t4に於いて、乾燥室1内の厨芥から出た水分の高さは図1の第2の高さhになっており、第2の下部温度検知手段18の検知している部位が乾燥しているので、下部温度が110℃、第2の下部温度が120℃となっている。下部温度が110℃、第2の下部温度が120℃となったので、厨芥が多量と予測し、乾燥処理の予測終了時間を図5の時間t8〜t10と予測する。
図5の時間t4に於いて厨芥が多量と判断できたので、撹拌手段7の撹拌時間の制御を正転55秒、停止5秒、逆転55秒、停止5秒に変更する。撹拌手段7の撹拌時間が長くなったので、図5の第2の実施の形態の蒸発量特性(d)の傾きがd1以後、大きくなっている。
図5の時間t4に於いて乾燥処理の予測終了時間を図5の時間t8〜t10と予測できたので、表示手段20に予測終了時間を表示し、使用者に知らせる。
厨芥の乾燥度合いが進行し、厨芥から気化する水蒸気が少なくなると、水蒸気と共に排気される乾燥室1内の熱量も少なくなり、上部加熱手段2で発生した熱は乾燥室1内に残りやすくなるため、下部加熱手段5をOFFにしても上部温度が上昇するようになる。
また、乾燥室1はステンレス鋼等の金属材料で構成されており、金属であるため比熱が小さく、120℃等の低温状態では気化現象が発生しないので、120℃を超えてもどんどん温度が上昇する。
時間の経過により、図5の時間t7に於いて予測終了時間t8〜t10が近くなり、乾燥室1内の厨芥の乾燥度合いが大きくなるので乾燥した厨芥が舞い上がり易くなっている。そこで、撹拌手段7の撹拌時間の制御を正転25秒、停止5秒、逆転25秒、停止5秒に変更し、乾燥ファン3の風量の制御をQ1に変更して、乾燥した厨芥の舞い上がりを少なくする。
なお、図5の時間t7で、撹拌手段7と乾燥ファン3のどちらか片方、または両方をOFFする制御方法も舞い上がりの防止に有効である。
時間の経過により、図5の時間t9に於いて、水分の蒸発量は22.5キログラムになる。そして、この時点で、上部温度は150℃になったので上部加熱手段2をOFFして乾燥処理を終了し、上部温度、下部温度を下げる冷却処理に進む。以後、上部加熱手段2がOFFになったので、上部温度、下部温度は徐々に低下していく。
さらに時間が経過し、図5の時間t13に於いて、上部温度は60℃となり、乾燥ファン3、撹拌手段7、吸気ファン9をOFFして、冷却処理を終了させる。
冷却処理終了時点で、厨芥に含まれていた水分が全てなくなり、固形物のみになるので、7.5キログラムに減量される。
冷却処理終了後は、電動開閉手段15で排出口扉12を動かす。排出口扉12が動き出すと排出口11が開き始め、排出口扉12に取り付けられたレバー16も動くので、排出口閉検知手段14がONからOFFになる。
排出口11の開き度合いが進行し、排出口開検知手段13がOFFからONになり排出口11が全開したので、電動開閉手段15をOFFして排出口扉12の動作を止める。
次に、撹拌手段7を撹拌すると、乾燥室1内の厨芥は排出口11より排出される。厨芥が多量と予測されているので、撹拌手段7の撹拌時間は8分間にする。8分間の撹拌で8キログラムの厨芥を排出する能力があるので、乾燥室1内の厨芥は全て排出される。
このように、乾燥室1の下部温度を検知する下部温度検知手段6と、第2の下部温度を検知する第2の下部温度検知手段18を取り付け高さを異ならせて2つ備え、2つの温度検知手段で検知した温度差より厨芥の量を予測し、乾燥処理中に厨芥の量に応じて撹拌手段7の撹拌時間を制御すると、従来例では撹拌手段7の撹拌時間は乾燥処理中一定であったが、本発明では図5の時間t4より撹拌時間を長くしており水分の蒸発量特性の傾きが従来例より大きくなるので、乾燥処理の終了時間が従来例では図5の時間t10(図14の時間t10と同じ時間)であったが、本発明では図5の時間t10より短いt9に短縮でき、厨芥処理機の経時的な電力量を削減できるという効果がある。
また、厨芥の量を予測し、排出処理中に厨芥の量に応じて撹拌手段7の撹拌時間を制御すると、排出終了時に従来例では乾燥室1内に1.5キログラムの厨芥が残っていたが、本発明では全ての厨芥を排出することができ、乾燥室1内の衛生状態を向上できるという効果がある。
また、乾燥室1の下部温度を検知する下部温度検知手段6と、第2の下部温度を検知する第2の下部温度検知手段18を取り付け高さを異ならせて2つ備え、2つの温度検知手段で検知した温度差より乾燥処理の終了時間を予測し、予測した乾燥処理の終了時間の前から撹拌手段7の撹拌時間と乾燥ファン3の風量を制御することで、乾燥した厨芥の舞い上がりを少なくして排気口10への詰まりを少なくし、乾燥率を向上し、乾燥した厨芥の衛生状態を向上できるという効果がある。
また、乾燥処理の終了時間を予測し、表示手段20に終了時間を表示でき、使用者に次回の乾燥処理が始められる時間を知らせることができるので、使い勝手が向上するという効果がある。
(実施の形態3)
以下、本発明の第3の実施の形態を図6、図7を用いて説明する。なお上記第2の実施の形態と同一構成である部分については同一符号を付して説明を省略する。
まず、本発明の構成について説明する。厨芥処理機の機構構成図は、従来例と同一構成なので説明を省略する。
図6は、厨芥処理機の制御構成を示しており、22は上部温度検知手段4で検知した温度より、上部加熱手段2と乾燥ファン3と吸気ファン9の制御を行ない、下部温度検知手段6で検知した温度より、下部加熱手段5と撹拌手段7の制御を行なう第4の制御手段である。
図7は、第3の実施の形態の上部温度特性(a)を、第3の実施の形態の下部温度特性(b)を、第3の実施の形態の蒸発量特性(c)を、第2の実施の形態の上部温度特性(d)を、第2の実施の形態の蒸発量特性(e)を示している。
本実施の形態では、加熱手段とは、上部加熱手段2と下部加熱手段5を示しており、乾燥室温度検知手段とは下部温度検知手段6を示している。なお、本実施の形態では説明を省略するが、乾燥室温度検知手段に上部温度検知手段2を用いる方法もある。
上部加熱手段2は常時ONするものとし、下部加熱手段5は下部温度が設定温度110℃になるようにON/OFF制御するものとする。
下部温度が110℃になったときの時間が図7の時間t2の場合は厨芥が多量と予測するものとする。
撹拌手段7の撹拌時間は、厨芥が多量の場合は正転55秒、停止5秒、逆転55秒、停止5秒となるようにして、厨芥の量が不明の場合は正転45秒、停止5秒、逆転45秒、停止5秒となるようにするものとする。乾燥ファン3と吸気ファン9は、常時回転させるものとする。
厨芥から発生する水蒸気は、排気口10を通過して乾燥室1の外へ排気される時、上部加熱手段2と下部加熱手段5で発生した熱の一部を乾燥室1から出す作用がある。そして、乾燥処理の経過と共に生ごみから発生する水蒸気が減る乾燥処理の末期になると、乾燥室1から出て行く熱量も小さくなるため、下部加熱手段5をOFFにしても上部温度が上昇するようになる。そこで、上部温度が150℃以上になったら乾燥処理が終了したと判断するものとする。
以上の構成における作用は以下の通りである。電源スイッチ(図示せず)がONされると、上部加熱手段2と乾燥ファン3と下部加熱手段5と撹拌手段7と吸気ファン9がONになる。この時点では厨芥の量が判定できず、厨芥の量が不明なので、正転45秒、停止5秒、逆転45秒、停止5秒となるように撹拌手段7をON/OFFさせて厨芥を撹拌し、厨芥にムラなく熱が伝わるようにしている。乾燥ファン3は上部加熱手段2で発生した熱を厨芥に伝えている。
時間の経過により乾燥室1の上部温度と下部温度は上昇し、図7の時間t2に於いて下部温度が設定温度の110℃に到達し、上部温度は120℃となっている。
下部温度が設定温度の110℃に到達したときの時間がt2なので、厨芥は多量であると予測し、撹拌手段7の制御を正転55秒、停止5秒、逆転55秒、停止5秒となるように変更する。
以後、厨芥から水蒸気が気化し、厨芥の乾燥度合いが進行していく。厨芥から気化する水蒸気が多い間は、水蒸気と共に乾燥室1内の熱も排気口10から乾燥室1の外へ排気されるため、上部加熱手段2がONのままでも上部温度は120℃に安定している。
厨芥の乾燥度合いが進行し、厨芥から気化する水蒸気が少なくなると、水蒸気と共に排気される乾燥室1内の熱量も少なくなり、上部加熱手段2で発生した熱は乾燥室1内に残りやすくなるため、下部加熱手段5をOFFにしても上部温度が上昇するようになる。
また、乾燥室1はステンレス鋼等の金属材料で構成されており、金属であるため比熱が小さく、120℃等の低温状態では気化現象が発生しないので、120℃を超えてもどんどん温度が上昇する。
時間の経過により、図7の時間t8に於いて、上部温度は150℃になったので乾燥処理を終了する。
このように、乾燥処理の初期における下部温度の立ち上がりで厨芥の量を予測し、乾燥処理中に厨芥の量に応じて撹拌手段7の撹拌時間を制御すると、第2の実施の形態では図7の時間t4(図5の時間t4と同じ)より撹拌手段7の撹拌時間を長くしているが、本発明では図7の時間t2より撹拌時間を長くしており水分の蒸発量特性の傾きが第2の実施の形態より大きくなるので、乾燥処理の終了時間が第2の実施の形態では図7の時間t9(図5の時間t9と同じ時間)であったが、本発明では図7の時間t9より短いt8に短縮でき、厨芥処理機の経時的な電力量をさらに削減できるという効果がある。
(実施の形態4)
以下、本発明の第4の実施の形態を図8〜図10を用いて説明する。なお上記第3の実施の形態と同一構成である部分については同一符号を付して説明を省略する。
まず、本発明の構成について説明する。図8は、厨芥処理機の機構構成を示しており、8は乾燥室1内の厨芥を撹拌手段7で挟みつけて粉砕する凸部であり、乾燥室1内の厨芥を撹拌手段7と凸部8で挟みつける際、乾燥室1の下方へ変形力kが働く。変形力kが働くと、乾燥室1に応力mを生じることになる。挟みつけられた厨芥が粉砕されると、変形力kがなくなり、応力mもなくなる。この応力mを応力検知手段23で検知する。
図9は、厨芥処理機の制御構成を示しており、24は上部温度検知手段4で検知した温度より、上部加熱手段2と乾燥ファン3と吸気ファン9の制御を行ない、下部温度検知手段6で検知した温度より、下部加熱手段5の制御を行ない、応力検知手段23で検知した乾燥室の膨張より撹拌手段7の制御を行なう第5の制御手段である。
図10は、第4の実施の形態の上部温度特性(a)を、第4の実施の形態の下部温度特性(b)を、第4の実施の形態の蒸発量特性(c)を、第3の実施の形態の上部温度特性(d)を、第3の実施の形態の蒸発量特性(e)を示している。
応力検知手段23で検知した応力が30ニュートン以上の場合は、厨芥が硬い、または厨芥が多量であると予測するものとする。
撹拌手段7の回転速度は、厨芥が硬い場合は毎分5回転、硬さが不明の場合は毎分10回転とし、撹拌時間は、厨芥が多量の場合は正転55秒、停止5秒、逆転55秒、停止5秒、量が不明の場合は正転45秒、停止5秒、逆転45秒、停止5秒となるようにするものとする。
以上の構成における作用は以下の通りである。電源スイッチ(図示せず)がONされると、上部加熱手段2と乾燥ファン3と下部加熱手段5と撹拌手段7と吸気ファン9がONになる。
撹拌手段7がONした直後は、厨芥の硬さ及び量は不明であるので、撹拌手段7の回転速度は毎分10回転、撹拌時間は正転45秒、停止5秒、逆転45秒、停止5秒に設定する。
撹拌手段7が回転を始めると、乾燥室1内の硬い厨芥が撹拌手段7と凸部8に挟みつけられ、乾燥室1の下方へ変形力kが働く。変形力kが働くと、乾燥室1に応力mを生じる。このときに発生する応力mは30ニュートンなので、厨芥が硬い、または厨芥が多量であると予測する。
厨芥が硬いと予測されたので撹拌手段7の回転速度を毎分5回転に変更し、厨芥が多量であると予測されたので撹拌時間を正転55秒、停止5秒、逆転55秒、停止5秒に変更する。
厨芥が硬い場合は撹拌手段7の回転速度を小さくしてトルク力を大きくするので、硬い厨芥の粉砕能力を向上できる。
撹拌手段7は周期的にON/OFFを繰り返して厨芥を撹拌し、厨芥にムラなく熱が伝わるようにしている。
乾燥ファン3は上部加熱手段2で発生した熱を厨芥に伝えている。時間の経過により乾燥室1の上部温度、下部温度は上昇し、図10の時間t2に於いて、下部温度が設定温度の110℃に到達し、上部温度は120℃となっている。
以後、厨芥から水蒸気が気化し、厨芥の乾燥度合いが進行していく。厨芥から気化する水蒸気が多い間は、水蒸気と共に乾燥室1内の熱も排気口10から乾燥室1の外へ排気されるため、上部加熱手段2がONのままでも上部温度は120℃に安定している。
厨芥の乾燥度合いがさらに進行し、厨芥から気化する水蒸気が少なくなると、水蒸気と共に排気される乾燥室1内の熱量も少なくなり、上部加熱手段2で発生した熱は乾燥室1内に残りやすくなるため、下部加熱手段5をOFFにしても上部温度が上昇するようになる。
また、乾燥室1はステンレス鋼等の金属材料で構成されており、金属であるため比熱が小さく、120℃等の低温状態では気化現象が発生しないので、120℃を超えてもどんどん温度が上昇する。
時間の経過により、図10の時間t7に於いて、上部温度は150℃になったので乾燥処理を終了する。
なお、乾燥室1の変形の度合い、つまり変形力kを応力mに置き換えて検知しているが、変形力kを直接検知する方法もある。
このように、乾燥室1内の厨芥を撹拌手段7と凸部8で挟みつけるときに発生する応力mの大きさより厨芥の硬さを予測し、厨芥の硬さに応じて撹拌手段7の回転速度を可変してトルク力を制御するので、硬い厨芥の粉砕能力を向上できるという効果がある。
また、乾燥処理の初期に於いて乾燥室1内の厨芥を撹拌手段7と凸部8で挟みつけるときに発生する応力mの大きさより厨芥の量を予測し、厨芥の量に応じて撹拌手段7の撹拌時間を制御するので、第3の実施の形態では図10の時間t2(図7の時間t2と同じ)より撹拌手段7の撹拌時間を長くしているが、本発明では図10の時間0より撹拌時間を長くしており水分の蒸発量特性の傾きが第2の実施の形態より大きくなるので、乾燥処理の終了時間が第3の実施の形態では図10の時間t8(図7の時間t8と同じ時間)であったが、本発明では図10の時間t8より短いt7に短縮でき、厨芥処理機の経時的な電力量をさらに一段と削減できるという効果がある。