JP2001204388A - 膨化スナック菓子の製造方法 - Google Patents

膨化スナック菓子の製造方法

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JP2001204388A
JP2001204388A JP2000013156A JP2000013156A JP2001204388A JP 2001204388 A JP2001204388 A JP 2001204388A JP 2000013156 A JP2000013156 A JP 2000013156A JP 2000013156 A JP2000013156 A JP 2000013156A JP 2001204388 A JP2001204388 A JP 2001204388A
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Japan
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dietary fiber
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fiber
producing
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JP2000013156A
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Yukiyasu Matsumoto
幸泰 松本
Noriyuki Fujiwara
敬之 藤原
Naoki Sumi
直樹 角
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エクストルーダーを用いてダイレクトパフする
ことによって得られる膨化スナック菓子の製法におい
て、形状が安定し、かつ、食感が改善された膨化スナッ
ク菓子を製造する方法を提供する。 【解決手段】澱粉性原料および食物繊維の混合物からな
る原料を、エクストルーダーを用いてダイレクトパフす
ることによる、膨化スナック菓子の製造方法を提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は穀類、根菜類の澱粉
性原料を主たる原料とし、1軸または2軸エクストルー
ダーでダイレクトパフすることにより得られる膨化スナ
ック菓子の製造方法において、原料中に食物繊維を混合
することによって製品形状の安定性と食感をソフトに改
良し、且つ、クッキングに要する消費エネルギーを低減
することができる膨化スナック菓子の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、穀類、根茎類を乾燥、破砕して得
られる穀類、根茎類原料を主たる原料としてエクストル
ーダーを用いてダイレクトパフすることによって得られ
る膨化スナック菓子は、形状が安定しなかったり食感が
ばらついてしまう等の問題があり、その形状、食感をコ
ントロールする方法として、エクストルーダーの回転
数、加熱温度、原料の供給量等の調整をする方法や、油
脂やカルシウム化合物などの副原料を添加する方法が知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
エクストルーダー条件を調整する方法ではコントロール
可能な範囲が狭く、また油脂、カルシウム化合物等の副
原料によるコントロールは、その効果が小さく限界があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に鋭意研究の結果、発明者らは穀類、根菜類を主体とす
る澱粉性原料に食物繊維を混合した原料をエクストルー
ダーでダイレクトパフすることにより、形状が安定し、
食感の改良された膨化スナック菓子が得られることを見
い出した。また、本発明によれば、膨化スナック菓子の
製造において、澱粉性原料に対して平均粒径1〜100
0μmの食物繊維を混合割合0.1〜5重量%で混合し
た原料をエクストルーダーを用いてクッキングすること
を特徴とする、1)クッキングに要するエネルギーを低
減する方法、2)膨化スナック菓子の形状を安定させる
方法及び食感を改良する方法、が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いる澱粉性原料として
はコーン、小麦、米等の穀類や、ポテト、さつまいも等
の根茎類といった、通常のスナック製造に用いられる穀
類、根菜類を乾燥、破砕して得られる澱粉性原料を用い
ることができる。澱粉性原料は単品または2種以上を配
合して用いてもよい。
【0006】本発明に用いる食物繊維としては小麦繊
維、トウモロコシ繊維、大豆繊維、結晶セルロース、粉
末セルロース等、食品に利用できる食物繊維があげら
れ、平均粒径1〜1000μmの食物繊維が好ましい。
食物繊維の平均粒径が1000μmを超える場合は、得
られる膨化スナック菓子の形状、食感をコントロールす
る効果が充分発揮されない。澱粉性原料に対する食物繊
維の混合割合は0.1〜5重量%が望ましい。食物繊維
の混合割合が0.1重量%未満の場合には食感改良の十
分な効果が得られず、5重量%超える場合には食感が著
しくソフトなものになり、食味が落ちるなどの不都合が
生じる。
【0007】本発明の製造方法における実施態様として
は、エクストルーダーの種類にもよるが加水により水分
含量をだいたい13〜16重量%に調整した澱粉性原料
に食物繊維を加えて、さらに必要に応じて油脂、糖類、
調味料等を加えて、ミキサー等で均一に混合した原料を
予めヘッドダイを170〜190℃に加温したエクスト
ルーダーに供給して、内部圧力50〜70kg/c
2、内部温度130〜145℃の設定下に加熱・溶融
した原料を吐出してカッティングによりダイレクトパフ
することがあげられる。エクストルーダーは1軸、2軸
いずれも用いることができる。エクストルーダー内のク
ッキング時に澱粉性原料に均一に配合、分散した食物繊
維により、均一で細かい気泡が生じることにより、製品
の形状が安定化した膨化スナック菓子が得られる。
【0008】
【実施例】以下に本発明を更に詳細に実施例を用いて説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0009】実施例1 次の工程(イ)〜(ニ)を経てコーンカールパフ品を製
造した。 (イ)日本製粉(株)製コーングリッツ60kgに水分
が16重量%になるよう加水により調整してから、旭化
成(株)製の平均粒径200μmの結晶セルロースを6
00g加えて、リボンミキサーで均一に混合した。 (ロ)葵精機社製コレット型1軸エクストルーダーのヘ
ッドダイを180℃に加温した。 (ハ)エクストルーダーを軸回転数280rpmで運転
し、(イ)で混合された原料を100kg/hでフィー
ド供給しながらエクストルーダーから吐出させてクッキ
ングした。 (二)エクストルーダーから吐出したパフ品をカッター
でカッティングした。得られたコーンカールパフ品は比
較例1で得られた従来の食物繊維無添加品に比べて製品
かさ密度が39.3g/l(g/リッター)で均一な形
状を持ち、切断応力が691g重で食感がソフトであっ
た。また、クッキング時の原料1kgあたりの消費電力
値である比消費電力は130w・h/kgであった。
【0010】実施例2〜4 結晶セルロースに換えて市販の小麦繊維、大豆繊維ある
いは粉末セルロース(ビタセル)を混合する以外は実施
例1に記載の方法に準じてエクストルーダーを使用して
3種類のコーンカールパフ品を製造した。
【0011】比較例1 結晶セルロースを添加しなかった以外は実施例1に記載
の方法に準じてエクストルーダーを使用してコーンカー
ルパフ品を製造した。得られたコーンカールパフ品は、
食感がハードで硬く、切断応力が1085g重で、製品
かさ密度が46.4g/l(g/リッター)の不均一な
形状のスナック菓子であった。また、クッキング時の原
料1kgあたりの消費電力値である比消費電力は130
w・h/kgであった。
【0012】試験例1 実施例1〜4及び比較例1で得られたそれぞれのコーン
カールパフ品(n=300)について食物繊維添加の有
無による平均重量を測定し、重量バラツキを示す標準偏
差、変動係数を算定して表1に示した。
【表1】 この結果から各種食物繊維を添加する事によってバラツ
キ度合いを示す変動係数が約0.18から約0.13に
大きく改善され、コーンカールパフ品の重量バラツキは
各種食物繊維を添加する事によって小さく、安定するこ
とが例証された。
【0013】試験例2 実施例1〜4及び比較例1で得られたそれぞれのコーン
カールパフ品(n=25)について食物繊維添加の有無
による食感改良度を調べる為に製品のかさ密度(g/
l;製品1リツトル当たりの生地g数)、レオメーターによ
る硬度(g重)を測定し、官能評価(ハード、ややソフ
トorソフト)を実施して結果を表2に示した。なお、
硬度については、実際は不動工業製レオメーターを使用
して、ワイヤーを装着した検出針を使用し、検出針の侵
入速度を30mm/分とした切断応力値を計ることによ
って測定した。また、官能評価は専門パネラー25名に
よる平均の官能評価を示した。
【表2】 この結果から食物繊維を添加することにより、製品かさ
密度が低く、切断応力が低くなり、ソフトな食感となる
ことが例証された。また、専門パネラー25名による官
能評価の結果からも、食物繊維を添加することにより食
感が軽くなっていることが示された。
【0014】試験例3 実施例1または比較例1におけるエクストルーダーの軸
回転数を300rpmまたは330rpmとした以外は
実施例1または比較例1に準じた方法によりコーンカー
ルパフ品を製造した。そして、食物繊維の添加有無によ
るクッキングに要する消費エネルギーを比較した。エク
ストルーダーの軸回転数を280及び330rpmに変化
させた時の製品かさ密度と消費エネルギーとの関係を表
3に示した。なお、消費エネルギーは原料1kg当たり
の消費電力値として比消費電力(w・h/kg)で示し
た。
【表3】 同一かさ密度の製品を得る場合に結晶セルロースを配合
することによって結晶セルロース無添加時よりも比消費
電力が低下し、より低速でクッキングが可能となること
が例証された。
【0015】
【発明の効果】本発明により、食物繊維を配合しない従
来のものよりも形状が均一で、クッキングに要する消費
エネルギーの低減された、食感のソフトな膨化スナック
菓子の製造が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B014 GE05 GG18 GL11 GT07 GU09 GU10 GY01 GY04 4B048 PE15 PM03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】澱粉性原料および食物繊維の混合物からな
    る原料を、1軸または2軸エクストルーダーを用いてダ
    イレクトパフすることによる、膨化スナック菓子の製造
    方法。
  2. 【請求項2】食物繊維が小麦繊維、とうもろこし繊維、
    大豆繊維、結晶セルロースまたは粉末セルロースの単品
    または2種以上の混合物である、請求項1に記載の膨化
    スナック菓子の製造方法。
  3. 【請求項3】食物繊維の平均粒径が1〜1000μmで
    ある、請求項1または2に記載の膨化スナック菓子の製
    造方法。
  4. 【請求項4】食物繊維の混合割合が0.1〜5重量%で
    ある、請求項1〜3に記載の膨化スナック菓子の製造方
    法。
  5. 【請求項5】膨化スナック菓子の製造において、澱粉性
    原料に対して平均粒径1〜1000μmの食物繊維を混
    合割合0.1〜5重量%で混合した原料をエクストルー
    ダーを用いてクッキングすることを特徴とする、クッキ
    ングに要するエネルギーを低減する方法。
  6. 【請求項6】膨化スナック菓子の製造において、澱粉性
    原料に対して平均粒径1〜1000μmの食物繊維を混
    合割合0.1〜5重量%で混合した原料をエクストルー
    ダーを用いてクッキングすることを特徴とする、膨化ス
    ナック菓子の形状安定化及び食感を改良する方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009278918A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Meiji Seika Kaisha Ltd 膨化菓子及びその製造方法
JP2010252708A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Meiji Seika Kaisha Ltd 膨化菓子
JP2014087313A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Asahi Kasei Chemicals Corp セルロースを含む菓子
WO2021029103A1 (ja) 2019-08-09 2021-02-18 株式会社Mizkan Holdings 食用植物を含有する膨化食品組成物及びその製造方法

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