JP2001203216A - 半導体エピタキシャルウエハ - Google Patents

半導体エピタキシャルウエハ

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JP2001203216A
JP2001203216A JP2000013945A JP2000013945A JP2001203216A JP 2001203216 A JP2001203216 A JP 2001203216A JP 2000013945 A JP2000013945 A JP 2000013945A JP 2000013945 A JP2000013945 A JP 2000013945A JP 2001203216 A JP2001203216 A JP 2001203216A
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JP
Japan
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layer
epitaxial wafer
semiconductor epitaxial
inas
base
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JP2000013945A
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Shinjiro Fujio
真二郎 藤生
Yohei Otogi
洋平 乙木
Toshiya Saito
俊也 斉藤
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ベース層とエミッタ層との間で再結合中心とな
る準位の濃度が小さく電流増幅率が大きな半導体エピタ
キシャルウエハを提供すること。 【解決手段】GaAsより成るベース層とInGaPよ
り成るエミッタ層との間にInAs、InGaAs、I
nAsP、GaAsP、AlGaAsの何れか一つの層
を厚さ2から3nm形成したことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エピタキシャル成
長法によって製作する半導体エピタキシャルウエハに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体エピタキシャルウエハは、MOV
PE(metal-organic vapor phase epitaxy )法等のエ
ピタキシャル成長法により製作される。この半導体エピ
タキシャルウエハは、特にヘテロ接合バイポーラトラン
ジスタ(以下、HBTと略する)の原材料として重要な
位置を占めている。HBTは、低歪みの信号増幅が可能
であり、単一電源で使用できる等の優れた特徴を持つこ
とから、デジタル通信、ミリ波システム等のキーデバイ
スとして注目されている。この中でも取り分け、InG
aPをエミッタ層とするHBTはより高い性能を実現す
るものとして注目されている。
【0003】図2は、従来の半導体エピタキシャルウエ
ハに係わり、電流増幅率βの測定方法を示した説明図で
ある。1はエミッタ電極、2はベース電極、3はコレク
タ電極、4はノンアロイ層、5はエミッタ層、6はベー
ス層、7はコレクタ層、8はコレクタコンタクト層、9
はベース電流計、10はコレクタ電流計、11は可変電
圧源である。
【0004】HBTは以下に示す方法で製作されてい
る。半絶縁性基板の上にGaAsより成るコレクタコン
タクト層8を形成し、このコレクタコンタクト層8の上
にGaAsより成るコレクタ層7を形成する。そして、
このコレクタ層7の上にGaAsより成るベース層6、
InGaPより成るエミッタ層5を形成する。更に、エ
ミッタ層5の上にInGaAsより成るノンアロイ層4
を形成し、その上にエミッタ電極1を形成する。ベース
層6の上にはベース電極2を形成し、コレクタコンタク
ト層8の上にはコレクタ電極3を形成する。
【0005】ベース電流計9、コレクタ電流計10、可
変電圧源11を図2に示すように接続し、エミッタ層5
とベース層6の間に電圧を印加すると、コレクタ電流I
cはベース電流Ibで増幅される。この増幅率がHBT
の基本的な特性である電流増幅率βであり、コレクタ電
流Icとベース電流Ibの比、すなわちβ=Ic/Ib
で表される。
【0006】電流増幅率βは、エピタキシャル成長法に
より製作された各層(エピタキシャル層)の結晶性やそ
の界面の質によるところが大きく、構造が全く同じでも
エピタキシャル成長の仕方によってβが大きく変化す
る。特に、エピタキシャル層のヘテロ界面の状態に大き
く依存し、再結合中心となる準位が少ない界面が要求さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体エピタキ
シャルウエハには以下に示す問題点があった。
【0008】GaAsより成るベース層6と、InGa
Pより成るエミッタ層5との界面に中間層ができてしま
い、ここに再結合中心となる準位が発生し、電流増幅率
βが低下するといった問題があった。
【0009】従って本発明の目的は、前記した従来技術
の欠点を解消し、ベース層とエミッタ層との間で再結合
中心となる準位の濃度が小さく電流増幅率が大きな半導
体エピタキシャルウエハを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を実
現するため、GaAsより成るベース層とInGaPよ
り成るエミッタ層との間に、InAs、InGaAs、
InAsP、GaAsP、AlGaAsの何れか一つの
層を形成した。
【0011】前記InAs、InGaAs、InAs
P、GaAsP、AlGaAsの何れか一つの層は、そ
の厚さが2から3nmとした。
【0012】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を以下、図面を
用いて詳述する。
【0013】本発明の半導体エピタキシャルウエハは、
GaAsより成るベース層6と、InGaPより成るエ
ミッタ層5との間にInAs、InGaAs、InAs
P、GaAsP、AlGaAsの何れか一つの層を形成
(挿入)したことが特徴である。この挿入した層によ
り、再結合中心となる準位の発生を押さえる事ができる
ので電流増幅βは大きくなる。なお、この層の形成はエ
ピタキシャル成長法により容易に行なう事ができる。
【0014】図1は、本発明の半導体エピタキシャルウ
エハの一実施例に係わり、InAs層の厚さと電流増幅
率βの関係を示した特性図である。横軸はInAs層の
厚さ(nm)、縦軸は電流増幅率βである。InAs層の
厚さがゼロの半導体エピタキシャルウエハは従来のもの
を指す。InAs層の厚さが2から3nmの範囲では、従
来の半導体エピタキシャルウエハに比べて、電流増幅率
は20%から35%大きくなっている事が分かる。な
お、InAs層の替わりにInGaAs層、InAsP
層、GaAsP層、AlGaAs層を挿入しても同様の
結果が得られた。
【0015】以上で説明したように、本発明の半導体エ
ピタキシャルウエハは、ベース層とエミッタ層との間で
再結合中心となる準位の濃度が小さく電流増幅率が大き
いという特徴を有する。
【0016】
【発明の効果】本発明の半導体エピタキシャルウエハ
は、GaAsより成るベース層とInGaPより成るエ
ミッタ層との間にInAs、InGaAs、InAs
P、GaAsP、AlGaAsの何れか一つの層を形成
したことから、ベース層とエミッタ層との間で再結合中
心となる準位の濃度が小さく電流増幅率が大きいという
効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体エピタキシャルウエハの一実施
例に係わり、InAs層の厚さと電流増幅率βの関係を
示した特性図である。
【図2】従来の半導体エピタキシャルウエハに係わり、
電流増幅率の測定方法を示した説明図である。
【符号の説明】
1 エミッタ電極 2 ベース電極 3 コレクタ電極 4 ノンアロイ層 5 エミッタ層 6 ベース層 7 コレクタ層 8 コレクタコンタクト層 9 ベース電流計 10 コレクタ電流計 11 可変電圧源 β 電流増幅率

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】GaAsより成るベース層とInGaPよ
    り成るエミッタ層との間にInAs、InGaAs、I
    nAsP、GaAsP、AlGaAsの何れか一つの層
    を形成して成ることを特徴とする半導体エピタキシャル
    ウエハ。
  2. 【請求項2】InAs、InGaAs、InAsP、G
    aAsP、AlGaAsの何れか一つの層は、その厚さ
    が2から3nmであることを特徴とする請求項1記載の半
    導体エピタキシャルウエハ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003052832A2 (en) * 2001-12-18 2003-06-26 Hrl Laboratories, Llc Low base-emitter voltage heterojunction bipolar trasistor
US6777775B2 (en) 2001-07-04 2004-08-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor integrated circuit, D-A converter device, and A-D converter device

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