JP2001202952A - ペ−スト式ニッケル電極の製造方法 - Google Patents

ペ−スト式ニッケル電極の製造方法

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JP2001202952A
JP2001202952A JP2000012397A JP2000012397A JP2001202952A JP 2001202952 A JP2001202952 A JP 2001202952A JP 2000012397 A JP2000012397 A JP 2000012397A JP 2000012397 A JP2000012397 A JP 2000012397A JP 2001202952 A JP2001202952 A JP 2001202952A
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佳和 宮本
Hideki Tsubata
英樹 津幡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用率の優れたペースト式ニッケル電極を提
供する。 【解決手段】 水酸化ニッケル及びコバルト導電助剤を
含有するペーストを導電性基材に充填し、乾燥後圧縮成
形してなるペースト式ニッケル電極の製造方法であっ
て、上記ペースト中にポリN−ビニルアセトアミドを含
有させるとともに、上記圧縮成形した後、電極をアルカ
リ溶液中に浸漬処理し、さらに酸素濃度16〜30vo
l%の雰囲気下で加熱乾燥処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペ−スト式ニッケ
ル電極の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルカリ蓄電池用の正極としては、ニッ
ケル粉末を焼結基板中の細孔に含浸させて活物質を充填
した焼結式ニッケル電極と、主活物質である水酸化ニッ
ケルを結着剤、増粘剤などとともに水または溶剤に分散
してペ−スト状にし、それを集電体となる導電性基材に
充填したペ−スト式ニッケル電極があるが、前者の焼結
式ニッケル電極では焼結基板の導電性が高いため、活物
質の利用率に優れている。しかしながら、焼結基板の多
孔度を増加させることは困難であり、このため充填され
る水酸化ニッケル量を増加させることができず、高容量
化の点で劣るとともに、ニッケル粒子間の結合が弱いた
め、多孔度の大きい焼結基板を用いると活物質が脱落し
やすいという問題がある。このため、後者のペ−スト式
ニッケル電極がニッケル−カドミウム電池や水素化物二
次電池用の正極として提案されており、活物質である水
酸化ニッケルの充填密度を高くすることができるととも
に、極板の製造も簡便であるという利点を有するが、一
方、水酸化ニッケルと基材との距離が長くなって、導電
性が低くなり活物質の利用率が低いという問題がある。
そのため、このようなペ−スト式ニッケル電極では、利
用率を高めて高容量化を達成すべく、金属コバルトや一
酸化コバルトあるいは水酸化コバルトなどのコバルト導
電助剤が添加されている。これらのコバルト導電助剤
は、その後の初充電によりオキシ水酸化コバルトに酸化
されて活物質である水酸化ニッケル間を電気的に接続す
るためのコバルトのネットワ−クを形成するが、電池中
ではアルカリ溶液である電解液が少ないため、均一なコ
バルトのネットワ−クを形成しにくく、また、コバルト
導電助剤の未反応物が多くなって、利用率を高めるため
のコバルトの効果が得られにくいため、電池組立前に電
極の状態で、予めアルカリ溶液中で浸漬処理することが
提案されている(特開平1−200555号他)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ペ−ス
ト式ニッケル電極は、導電性基材へ充填する場合の活物
質である水酸化ニッケルと導電性基材との接着性を高め
るため増粘剤をペ−スト中に添加しているが、従来一般
に用いられているカルボキシメチルセルロ−ス、カルボ
キシメチルエチルセルロ−ス、メチルセルロ−ス、エチ
ルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルセルロ−スあるいは
それらの塩に代表されるセルロ−ス系高分子からなる増
粘剤は、結着力が低く、ペ−スト調整時の機械的な力で
分子鎖が切断されるほか、上記アルカリ溶液中への浸漬
処理を行うと、水酸化ニッケル表面の活性により上記増
粘剤が酸化分解するとともに、増粘剤がアルカリ溶液中
に溶出して活物質である水酸化ニッケルの保持性を低
め、導電性基材から水酸化ニッケルの脱落が生じ、利用
率を高めるというアルカリ浸漬処理の本来の効果が得ら
れないという問題があった。
【0004】また、初充電時にコバルトのネットワ−ク
を形成する際、オキシ水酸化コバルトへの酸化を容易に
するため、前記アルカリ溶液中への浸漬処理をした後、
更に酸化の進んだ状態とするため、できるだけ酸素濃度
の高い雰囲気で加熱乾燥処理することが好ましいが、こ
の加熱乾燥処理によって増粘剤の酸化分解が一層進行す
るため、活物質の脱落を促進することとなる。
【0005】さらに、電池の高容量化のためには水酸化
ニッケルの充填割合を増加させる必要があり、そのため
増粘剤の含率を低下させて固形分濃度を増加させる必要
があるが、上記セルロ−ス系高分子を用いたペ−スト式
ニッケル電極はその含率を低減していくと、乾燥後のペ
−ストと導電性基材との接着力が必要以上に低下し、強
度も低下するため、電極の捲回時にも活物質である水酸
化ニッケルが脱落しやすくなるという問題を抱えてい
た。
【0006】本発明は上記課題を解決するためなされた
ものであり、水酸化ニッケル及びコバルト導電助剤を含
有するペ−スト式ニッケル電極をアルカリ浸漬処理し、
さらに加熱乾燥処理する場合の水酸化ニッケルの脱落を
防止し、もって利用率の高いペ−スト式ニッケル電極を
得ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、水酸化ニッケ
ル及びコバルト導電助剤を含有するペ−ストを導電性基
材に充填し、乾燥後圧縮成形してなるペ−スト式ニッケ
ル電極の製造方法であって、上記ペ−スト中にポリN−
ビニルアセトアミドを含有するとともに、上記圧縮成形
した後、電極をアルカリ溶液中に浸漬処理し、さらに酸
素濃度16〜30vol%の雰囲気下で加熱乾燥処理す
ることを特徴とするものである。すなわち、本発明はペ
−スト中にポリN−ビニルアセトアミドを含有すること
により、これが水酸化ニッケルに導電性基材との高い接
着性を付与するとともに、アルカリ溶液への溶解度の低
さから、浸漬処理においてもアルカリ溶液中への溶出が
抑制され、また耐酸化性を有するため、それによって水
酸化ニッケルの脱落を防止し、高い利用率のペ−スト式
ニッケル電極を得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、アルカリ浸漬処
理および高濃度の酸素雰囲気下における加熱乾燥処理に
おいてポリN−ビニルアセトアミドが水酸化ニッケルの
結着性に好結果を与える理由は、つぎのように考えられ
る。ポリN−ビニルアセトアミドは、セルロ−ス系高分
子と比較し、分子中の水素結合が優れた結着性に有効に
機能するとともに、ペ−スト式ニッケル電極をアルカリ
溶液に浸漬した時に電極からの溶出分が少ないためと考
えられる。また、水酸化ニツケルは表面が活性なため
に、ペ−スト中の結着剤や増粘剤などの有機物の酸化分
解を促進する触媒として作用し、上記有機物の分子量を
低下させて粘度を低下させ、また分解物が水酸化ニツケ
ル表面に不可逆的に吸着して水酸化ニッケルの導電性基
材への接着性の低下を助長する。このペ−スト中にポリ
N−ビニルアセトアミドを含ませると、これが水酸化ニ
ツケル表面に優先的に吸着して有機層を形成し、この有
機層がペ−スト中の結着剤や増粘剤などの酸化分解を抑
え、かつこの有機層自体が高濃度の酸素雰囲気下で加熱
乾燥処理しても、耐酸化性にすぐれて酸化分解するおそ
れが少ないため、導電性基材からの水酸化ニッケルの脱
落を防止し、その結果アルカリ浸漬処理によるコバルト
導電助剤の効果が十分に発揮され、利用率の高いペ−ス
ト式ニッケル電極が得られるものと思われる。
【0009】本発明に用いられるポリN−ビニルアセト
アミドとしては、重量平均分子量が10,000〜1
0,000,000、好ましくは50,000〜5,0
00,000であるのがよい。重量平均分子量を10,
000以上とすることにより、水酸化ニツケル表面への
高い吸着効果が得られ、また、重量平均分子量を10,
000,000以下とすることにより、ペ−ストの極端
な増粘を抑制でき、高容量化のために薄膜化したペ−ス
ト式ニツケル電極とする場合でも、すぐれたペ−ストを
得ることができる。
【0010】このようなポリN−ビニルアセトアミドの
使用量は、水酸化ニツケル100重量部に対して、通常
0.05〜6重量部、好ましくは0.2〜3重量部、よ
り好ましくは0.4〜2重量部とするのがよい。0.0
5重量部以上とすることにより、ポリN−ビニルアセト
アミドの吸着層が水酸化ニツケル表面を十分に被覆で
き、結着剤や増粘剤などの酸化分解を抑制して、長時間
放置後でも粘度低下を少なくでき、また5重量部以下と
することにより、活物質である水酸化ニツケルの充填率
を向上させることができる。
【0011】本発明においては、水酸化ニツケルを活物
質とし、これにコバルト導電助剤とポリN−ビニルアセ
トアミドを含ませ、これらを常法によりペ−スト化する
ことにより、調製する。活物質である水酸化ニツケルと
しては、従来から公知の水酸化ニツケルを用いることが
できるが、これらの中でも、高容量化が可能である反
面、表面が活性で結着剤などを酸化分解させやすい亜鉛
やコバルトを固溶した水酸化ニツケルが、本発明にとく
に適している。また、ペ−ストの調製に用いられる溶剤
としては、たとえば、水またはメタノ−ル、エタノ−
ル、イソプロパノ−ルなどのアルコ−ル性溶剤が用いら
れる。これらは、それぞれを単独で用いてもよいし、2
種以上を併用してもよい。
【0012】このペ−スト中には、必要により、従来か
ら用いられている結着剤や増粘剤を配合してもよい。結
着剤としては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチ
レンなどが挙げられ、増粘剤としては、メチルセルロ−
ス、ヒドロキシプロピルセルロ−ス、カルボキシメチル
セルロ−ス、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレンオキシドなどが挙げられる。これらの
結着剤や増粘剤は、その酸化分解や水酸化ニツケルの充
填率を考えると、水酸化ニツケル100重量部に対し
て、通常0.01〜4重量部とするのがよい。
【0013】また、上記のコバルト導電助剤としては、
金属コバルトの他、酸化コバルト、水酸化コバルトなど
のコバルト化合物が挙げられるが、これらの中でも酸化
コバルトが最も好ましい。これらのコバルト導電助剤
は、水酸化ニツケルの導電性を高めて集電能を向上さ
せ、また水酸化ニツケルの充電性を向上させるため、微
粒子状態のものが用いられるが、このような微粒子状態
ものは、通常、粒子同士が凝集しやすく、均一なペ−ス
トの調製に難があり、増粘化しやすい。しかし、酸化コ
バルトは、この点を考慮しても、結着剤の吸着形態を改
善し、また充放電反応により水酸化ニツケル表面で導電
性のネツトワ−クを形成して、結着剤などと水酸化ニツ
ケル表面の直接的な接触をより低減し、酸化分解をさら
に一段と抑制するという効果を発揮する。
【0014】本発明においては、このように調製される
ペ−ストを、導電性基材に塗布し、乾燥して、その後圧
縮成形することにより、ペ−スト式ニツケル電極を作製
する。上記の導電性基材としては、パンチングメタル、
発泡メタルなどの耐アルカリ性金属多孔体や、ニツケル
板などの金属板が用いられる。
【0015】本発明では、上記乾燥、圧縮成形後、高利
用率を目的としたコバルト導電助剤の効果を得るため
に、アルカリ溶液中へ前記電極を浸漬処理し、さらに高
酸素濃度で加熱乾燥処理する。前記アルカリ溶液中での
浸漬処理の条件としては、使用するコバルト導電助剤の
種類によっても異なるが、通常、アルカリ溶液の温度を
35〜100℃、好ましくは50〜80℃とし、この溶
液への浸漬時間を0.2〜2.4時間、好ましくは0.
25〜2.2時間としたとき、均一なコバルトのネット
ワ−クが形成されやすく、利用率にとくに好結果が得ら
れる。なお、アルカリ溶液中への浸漬を乾燥後圧縮成形
前に行うと、電極中に空孔が多く存在する状態でアルカ
リ溶液が浸透し、電極が膨潤しやすくなるため、導電性
基材中の活物質である水酸化ニッケルの保持性が低く、
本発明のポリN−ビニルアセトアミドの高い結着性の効
果が得られにくい。
【0016】アルカリ溶液としては、水酸化カリウム、
水酸化ナトリウムあるいはこれらを混合した溶液を用い
ることが好ましい。前記アルカリ溶液の濃度としては、
10〜35重量%が好ましく、20〜30重量%がより
好ましい。また、前記アルカリ溶液には水酸化リチウム
を1〜30g/l程度添加したものが好ましい。
【0017】加熱乾燥処理の条件としては、16〜30
vol%、好ましくは18〜25vol%の高酸素濃度
で行うのが良い。16vol%以上とすることにより、
アルカリ溶液への浸漬処理によって生成したコバルト化
合物の酸化数を高くすることができ、コバルトのネット
ワ−クを形成するために必要なオキシ水酸化コバルトへ
の変換が容易となり、30vol%以下とすることによ
り、Co34などへのオキシ水酸化コバルトへ変換しに
くい酸化物の生成を防止することができる。また、加熱
乾燥温度としては、50〜110℃が好ましく、60〜
100℃がより好ましい。加熱乾燥時間としては、0.
2〜2時間が好ましく、0.5〜1時間がより好まし
い。
【0018】このアルカリ溶液中への浸漬処理および加
熱乾燥処理では、従来のセルロ−ス系高分子からなる増
粘剤のみでは、結着効果が低下し、活物質である水酸化
ニッケルの脱落が顕著となるが、本発明のポリN−ビニ
ルアセトアミドをペ−スト中に含有させておくことによ
り、高い結着性を維持することができる。
【0019】本発明のペ−スト式ニッケル電極は、アル
カリ電池の正極として用いることができ、カドミウムや
水素吸蔵合金などを活物質とした負極と組合わせて使用
することができる。このアルカリ電池は、たとえば、上
記構成のペ−スト式ニツケル電極と負極とを、セパレ−
タを介して積層し、これを電池缶に挿入したのち、アル
カリ電解液を注入することにより、作製される。セパレ
−タとしては、ポリオレフイン繊維やポリアミド繊維か
らなる不織布に親水基を付与したものなどが好ましく用
いられる。また、アルカリ電解液としては、リチウム塩
などの電解質を溶解した水酸化カリウム水溶液などが好
ましく用いられる。
【0020】以下本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものでなく、
本発明の精神を外れない範囲で適宜変更できることはい
うまでもない。なお、以下の実施例で部とあるのは、重
量部を意味する。
【0021】
【実施例】実施例1 水酸化ニッケル粉末(亜鉛を2重量%,コバルトを1重
量%固溶体)100部と酸化コバルト粉末3部を乾式混
合し、これに濃度2重量%のカルボキシメチルセルロ−
ス水溶液8部、濃度1.5重量%のポリN−ビニルアセ
トアミド水溶液5部(重量平均分子量:3,000,0
00)、結着剤として60重量%のポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)分散液4部を混合して、ペ−スト
を調製した後、厚さ1.29mmの三次元多孔性発泡芯
材に塗布し、70℃で乾燥した後、総厚0.6mmにな
るようにプレスした後、所定サイズに裁断して理論容量
660mAhのペ−スト式ニッケル電極を作製した。こ
のペ−スト式ニッケル電極を30重量%の水酸化カリウ
ム溶液(水酸化リチウム17g/l含有)に80℃で
0.5時間浸漬処理した後、20vol%の酸素濃度の
雰囲気下70℃で0.5時間加熱乾燥処理した。
【0022】実施例2 実施例1のペ−スト式ニッケル電極の作製において、濃
度2重量%のカルボキシメチルセルロ−ス水溶液を5
部、濃度1.5%のポリN−ビニルアセトアミド水溶液
(重量平均分子量:1,000,000)を8部にし、
アルカリ浸漬処理を35℃、2.4時間で行い、加熱乾
燥処理を20vol%の酸素濃度の雰囲気下60℃で1
時間行った以外は、実施例1と同様にして理論容量66
0mAhのペ−スト式ニッケル電極を作製した。
【0023】比較例1 実施例1のペ−スト式ニッケル電極の作製において、濃
度1重量%のカルボキシメチルセルロ−ス水溶液を20
部とし、ポリN−ビニルアセトアミド水溶液を使用しな
かった以外は、実施例1と同様にして理論容量660m
Ahのペ−スト式ニッケル電極を作製した。
【0024】比較例2 比較例1のペ−スト式ニッケル電極の作製において、ア
ルカリ浸漬処理を20℃、5時間とし、アルカリ浸漬処
理および加熱乾燥処理を乾燥後圧縮成形前に行った以外
は、比較例1と同様にして理論容量660mAhのペ−
スト式ニッケル電極を作製した。上記実施例1〜2及び
比較例1〜2で作製した各ペ−スト式ニッケルを、正極
容量に対して十分な容量を持つカドミウム極を対極とし
てモデルセルを作製し、これを60mAで15時間充電
し、60mAで0.8Vまでの放電を10サイクル繰り
返し、10サイクル目の放電容量を測定し、その放電容
量の正極の理論容量に対する割合で求めた。その結果を
表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1に示すように、本発明のポリN−ビニ
ルアセトアミドを含有したペ−スト式ニッケル電極は、
アルカリ浸漬処理および高濃度の酸素雰囲気下での加熱
乾燥処理によっても、高い利用率が得られていることが
分かる。これに対し、ポリN−ビニルアセトアミドを含
ませなかった比較例1及び2の両ペ−スト式ニッケル電
極は、利用率が低いものとなった。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、水酸
化ニッケル及びコバルト導電助剤を含有するペ−ストを
導電性基材に充填し、乾燥後圧縮成形してなるペ−スト
式ニッケル電極の製造方法において、ペ−スト中にポリ
N−ビニルアセトアミドを含有させ、上記圧縮成形後、
電極をアルカリ溶液中に浸漬処理し、さらに酸素濃度1
6〜30vol%の酸素雰囲気下で加熱乾燥処理するこ
とによって、利用率に優れたペ−スト式ニッケル電極を
提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸化ニッケル及びコバルト導電助剤を
    含有するペ−ストを導電性基材に充填し、乾燥後、圧縮
    成形してなるペ−スト式ニッケル電極の製造方法であっ
    て、上記ペ−スト中にポリN−ビニルアセトアミドを含
    有するとともに、上記圧縮成形した後、電極をアルカリ
    溶液中に浸漬処理し、さらに酸素濃度16〜30vol
    %の雰囲気下で加熱乾燥処理することを特徴とするペ−
    スト式ニッケル電極の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020085123A1 (ja) * 2018-10-23 2020-04-30 昭和電工株式会社 N-ビニルカルボン酸アミドの重合体を含む水性塗工液用組成物

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