JP2001201573A - コヒーレントレーザレーダ装置および目標測定方法 - Google Patents

コヒーレントレーザレーダ装置および目標測定方法

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JP2001201573A
JP2001201573A JP2000011985A JP2000011985A JP2001201573A JP 2001201573 A JP2001201573 A JP 2001201573A JP 2000011985 A JP2000011985 A JP 2000011985A JP 2000011985 A JP2000011985 A JP 2000011985A JP 2001201573 A JP2001201573 A JP 2001201573A
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JP2000011985A
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Kimio Asaka
公雄 浅香
Yoshihito Hirano
嘉仁 平野
Takayuki Yanagisawa
隆行 柳澤
Shuzo Wadaka
修三 和高
Etsuo Sugimoto
悦夫 杉本
Yasunori Oga
康功 大鋸
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Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置が複雑な構成になりコストを低減するこ
とが困難であった。 【解決手段】 パルスレーザ1からのパルスレーザ光が
光分岐器2により2分岐される。分岐された光の一方は
ビームスプリッタ3等を介して送信光として目標に向け
て送出される。他方の光はローカル光として結合光学系
9等を介して遅延線路11で所定の時間だけ遅延された
後、光結合器8に入射される。一方、目標からの受信光
は、走査光学系6等を介して光結合器8に入射する。そ
して光結合器8により結合された光が光検波器12によ
りコヒーレント検波し、検波により生成され、AD変換
器13によりAD変換された信号に基づいて信号処理装
置14により目標の速度等が計算される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、目標の距離、速
度、密度分布、速度分布等の物理情報を測定するコヒー
レントレーザレーダ装置および目標測定方法に関し、特
に単一波長(単一周波数)のパルスレーザ光を発振する
パルスレーザを光源に使用するコヒーレントレーザレー
ダ装置および目標測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】目標の距離、速度、密度分布、速度分布
等の物理情報を測定することを目的とする装置としては
マイクロ波またはミリ波を使用するパルスドップラレー
ダ装置と光波(レーザ光)を使用するコヒーレントレー
ザレーダ装置とがある。両者の周波数の違いにより、前
者では広範囲、長距離の測定が可能であり、後者では高
空間分解能、高速度分解能での測定が可能である。
【0003】ソフトターゲットが目標である風速や風速
分布等の測定の場合、パルスドップラレーダ装置では主
に大気中の雨滴、霧または雲の粒子を散乱体とし、その
エコーのドップラシフトから風速を計算する。したがっ
て、大気中に雨滴、霧または雲の粒子のない晴天時では
十分な強度のエコーが得られず、パルスドップラレーダ
装置では晴天時の乱気流を測定することが困難であると
いう欠点がある。
【0004】一方、レーザ光を使用するコヒーレントレ
ーザレーダ装置では大気中のエアロゾルでも十分な散乱
強度が得られるため、晴天時でも風速や風速分布の測定
が可能である。このため、コヒーレントレーザレーダ装
置を空港に設置したり、航空機に搭載して、乱気流等の
障害物を検知する装置として期待されている。このよう
なコヒーレントレーザレーダ装置には単一周波数のパル
スレーザ光を発振するパルスレーザを光源に使用したも
のと単一周波数の連続光を発振するCW(Contin
uous Wave)レーザを光源に使用したものがあ
る。
【0005】図16は例えば米国特許5,237,33
1号に記載の従来のコヒーレントレーザレーダ装置の構
成を示すブロック図である。この従来のコヒーレントレ
ーザレーダ装置では光源にインジェクションシーディン
グパルスレーザが使用されている。
【0006】図において、101は単一周波数でCWレ
ーザ光を発振するCWレーザ光源であり、102はCW
レーザ光の一部をローカル光として分岐する光分岐器で
あり、103はCWレーザ光の周波数をシフトする周波
数シフタであり、104はCWレーザ光をシード光とし
てパルスレーザ光を生成するインジェクションシーディ
ングパルスレーザであり、105はパルスレーザ光を分
岐する光分岐器であり、106は偏光方向の違いを利用
して光分岐器105からの光を反射するとともに1/4
波長板107からの光を透過するビームスプリッタであ
り、107はその結晶軸に対し所定の偏光方向を持つ直
線偏光を円偏光に、また円偏光を直線偏光に変換する1
/4波長板であり、108は同一光路に沿って1/4波
長板107からの光を走査光学系109に供給するとと
もに走査光学系109からの光を1/4波長板107に
供給する送受光学系であり、109は目標に向けて送信
光を送出し、目標からの散乱光を受信光として受光する
走査光学系である。
【0007】110はローカル光を分岐する光分岐器で
あり、111は光分岐器110により分岐されたローカ
ル光と光分岐器105により分岐されたパルスレーザ光
とを結合する光結合器であり、112は光分岐器110
により分岐されたローカル光とビームスプリッタ106
を透過した受信光とを結合する光結合器であり、113
は光結合器111により結合された光を検波する光検波
器であり、114は光結合器112により結合された光
を検波する光検波器であり、115は光検波器113,
114により検波され、生成された電気信号をデジタル
信号にそれぞれ変換するAD変換器であり、116はA
D変換器115によりデジタル信号にされた2つの検波
信号に基づいて目標の距離、速度、密度分布、速度分布
等の物理情報を計算する信号処理装置である。
【0008】117は信号処理装置116からの信号に
基づいて調整機構118を制御する制御回路であり、1
18はインジェクションシーディングパルスレーザ10
4の共振器長を調整するピエゾ素子等の調整機構であ
る。
【0009】図17は従来のコヒーレントレーザレーダ
装置の信号処理装置116の構成例を示すブロック図で
ある。図において、121はAD変換器115からのデ
ジタル信号を一時的に記憶するメモリ等の記憶装置であ
り、122は記憶装置121に記憶されたデジタル信号
のうち、一定の距離範囲からの受信光に対応するデジタ
ル信号を選択する時間ゲート部であり、123はハニン
グ(Hanning)処理やハミング(Hammin
g)処理等のウィンドウ処理を実行するウィンドウ処理
部であり、124は高速フーリエ変換を実行するFFT
部であり、125はフーリエ変換された信号に基づいて
ドップラ周波数を検出するドップラ周波数検出部であ
る。
【0010】次に動作について説明する。図18は従来
のコヒーレントレーザレーダ装置の動作を説明するタイ
ミングチャートである。
【0011】CWレーザ光源101は単一周波数f
(すなわち単一波長で)CWレーザ光を発振し、光分岐
器102に供給する。光分岐器102はそのCWレーザ
光を2分岐する。分岐された2本のCWレーザ光のうち
の一方はローカル光とされ、他方は周波数シフタ103
に供給される。ローカル光は光分岐器110によりさら
に2分岐され、光結合器111,112にそれぞれ供給
される。一方、周波数シフタ103はそのCWレーザ光
の周波数を周波数fIFだけ周波数を増加し、周波数f
+fIFのCWレーザ光をシード光としてインジェク
ションシーディングパルスレーザ104に供給する。
【0012】インジェクションシーディングパルスレー
ザ104はシード光の周波数に一番近い周波数の軸モー
ドで単一周波数(すなわち単一波長)のパルスレーザ光
を発振する。インジェクションシーディングパルスレー
ザ104からのパルスレーザ光は光分岐器105により
一部を分岐された後、ビームスプリッタ106に入射す
る。光分岐器105により分岐された一部のパルスレー
ザ光は光結合器111に入射する。
【0013】インジェクションシーディングパルスレー
ザ104からのパルスレーザ光は所定の偏光方向の直線
偏光であり、ビームスプリッタ106により反射され、
1/4波長板107に入射する。そして1/4波長板1
07により円偏光に変換された後、そのパルスレーザ光
は送受光学系108および走査光学系109を介して送
信光として目標に向けて送出される。
【0014】このようにして目標へ向けて送出されたパ
ルスレーザ光は目標により散乱し、その散乱光の一部が
走査光学系109に入射する。
【0015】受信光であるこの目標からの散乱光は、走
査光学系109および送受光学系108において送信光
と同一の光路を逆方向に進行し、1/4波長板107に
入射する。受信光は1/4波長板107により上記パル
スレーザ光の偏光方向から90度回転した偏光方向の直
線偏光になり、ビームスプリッタ106に入射する。
【0016】ビームスプリッタ106は、その受信光を
透過し、光結合器112に供給する。光結合器112は
その受信光とローカル光を結合し、その結合光を光検波
器114に供給する。光検波器114はその結合光をコ
ヒーレント検波し、検波により生成された電気信号をA
D変換器115に供給する。
【0017】一方、光結合器111は光分岐器105に
より分岐された上記パルスレーザ光とローカル光を結合
し、その結合光を光検波器113に供給する。光検波器
113はその結合光をコヒーレント検波し、検波により
生成された電気信号をAD変換器115に供給する。
【0018】光検波器113,114からの電気信号は
AD変換器115によりサンプリングされ、デジタル信
号として信号処理装置116に供給される。信号処理装
置116は光検波器114からの信号に基づいて、その
信号の強度の時間波形から目標の距離を計算し、その信
号のドップラ信号成分から目標の速度を計算する。
【0019】なお、ローカル光の周波数は、正確な測定
のために、このサンプリングの間、パルスレーザ光の周
波数と一定の関係を維持する必要がある。すなわちCW
レーザ光源101には周波数安定度が要求される。例え
ば、波長2マイクロメートルのCWレーザ光をローカル
光とし、最大測定距離を15キロメートルとし、目標の
速度の測定誤差を0.1m/s以下とする場合、0.1
ミリ秒の間においてCWレーザ光の周波数変動を100
キロヘルツ以下にする必要がある。したがってこのよう
な周波数安定度を実現するために、CWレーザはより複
雑な構成になり、波長が適宜選択され、温度安定あるい
は電源安定が確保されている。
【0020】信号処理装置116では、AD変換器11
5によりサンプリングされた受信光とローカル光との結
合光に対応する信号(図15に示すビート信号)が記憶
装置121に蓄積される。なお、AD変換器115によ
りサンプリングされる時間はパルス発振から最大測定距
離にある目標からの散乱光が受信されるまでの時間であ
る。
【0021】そして時間ゲート部122により、任意の
距離範囲に有る目標の情報を得るために、記憶装置12
1に蓄積されたサンプリング信号のうちの目標からの散
乱光を含む部分が取り出され、ウィンドウ処理部123
に供給される。ウィンドウ処理部123は、周波数測定
精度を向上させるため、そのサンプリング信号に対して
ウィンドウ処理を行う。これにより図15に示すような
波形の信号が得られる。
【0022】そしてFFT部124によりウィンドウ処
理後の信号の周波数スペクトルを計算し、ドップラ周波
数検出部125によりドップラ周波数を検出して目標の
速度を計算する。
【0023】このようにして、従来のコヒーレントレー
ザレーダ装置により目標の速度等が測定される。
【0024】なお、光検波器113からの信号は目標の
距離や速度の計算の精度を向上するために使用される。
上述のように、インジェクションシーディングパルスレ
ーザ4はシード光の周波数に一番近い周波数の軸モード
でパルス発振するので、正確なドップラ信号を得るため
にはパルスレーザ光とローカル光の周波数差を監視する
必要がある。このため、光分岐器105,110により
それぞれパルスレーザ光とローカル光の一部をそれぞれ
取り出し、光結合器111により両者を結合した光を光
検波器113によりコヒーレント検波している。そして
検波された信号を受信光と同様にAD変換器115によ
りサンプリングし、信号処理装置116によりパルスレ
ーザ光とローカル光との周波数差等を計算し、その計算
結果に基づいて制御回路117にパルスレーザ光の周波
数を制御するための信号を供給する。
【0025】ここでローカル光の周波数をfとする
と、シード光、パルスレーザ光、受信光、周波数モニタ
信号および受信信号の周波数f,f,f,f
si はそれぞれ次式に示すようになる。 f=f+fIF =f+Δf f=f+f =fIF+Δf fsig=f+f なお、Δfはパルスレーザ光とシード光の周波数差であ
り、fは目標のドップラ周波数である。また、周波数
モニタ信号は、パルスレーザ光の発振周波数を安定させ
るために使用される。
【0026】したがって、目標のドップラ周波数f
は、受信信号の周波数fsigと周波数モニタ信号の
周波数fとの差となる。
【0027】そして、安定してインジェクションシーデ
ィング動作を実行するために、調整機構118を制御し
てインジェクションシーディングパルスレーザ104の
共振器長を調整することにより、パルスレーザ光の周波
数を調整する。信号処理装置116は、周波数モニタ信
号の周波数fに基づいてパルスレーザ光とローカル光
との周波数差Δfを制御回路117に供給する。制御回
路117は、その周波数差Δfの値が所定の設定値以下
もしくは0になるように、調整機構118を制御してイ
ンジェクションシーディングパルスレーザ104の共振
器長を調整してパルスレーザ光の周波数を調整する。
【0028】このようにして、インジェクションシーデ
ィングパルスレーザ104から安定した単一モード(単
一波長)のパルスレーザ光が得られる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】従来のコヒーレントレ
ーザレーダ装置は以上のように構成されているので、コ
ヒーレント検波を行うために、送信光を生成するパルス
レーザの他にローカル光源としてCWレーザを設ける必
要があり、また、このCWレーザには単一周波数のCW
レーザ光を高い周波数安定度で発振する必要があるため
CWレーザ自身が複雑な構成であり、さらに、送信パル
スレーザ光とローカル光との周波数差を監視する機構を
設ける必要があり、装置が複雑な構成になりコストの低
減、小型化および高信頼性化をすることが困難であるな
どの課題があった。
【0030】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、単一周波数(単一波長)のパルス
レーザ光を目標に対して送受信するとともに、そのパル
スレーザ光の一部を遅延させて受信光と結合し、その結
合光をコヒーレント検波するようにして、CWレーザ光
源や、送信パルスレーザ光とローカル光との周波数差を
監視する機構を設ける必要がなく、簡素な構成で低コス
ト、小型、かつ高信頼性のコヒーレントレーザレーダ装
置を得ることを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】この発明に係るコヒーレ
ントレーザレーダ装置は、単一波長のパルスレーザ光を
発振するパルスレーザと、パルスレーザにより発振され
たパルスレーザ光を目標に向けて送出し、目標からの散
乱光を受信光として受光する送受光学系と、パルスレー
ザにより発振されたパルスレーザ光の一部を分岐する光
分岐手段と、光分岐手段により分岐されたパルスレーザ
光の一部を遅延させる遅延手段と、遅延手段により遅延
されたパルスレーザ光の一部を受信光と結合する光結合
手段と、光結合手段により結合された光をコヒーレント
検波する光検波手段と、光検波手段によりコヒーレント
検波された信号に基づいて目標の物理情報を特定する信
号処理装置とを備えるものである。
【0032】この発明に係るコヒーレントレーザレーダ
装置は、遅延手段を、所定の長さの光ファイバにより構
成される遅延線路としたものである。
【0033】この発明に係るコヒーレントレーザレーダ
装置は、光分岐手段により分岐されたパルスレーザ光の
一部をn本の光に分岐する光分岐器と、分岐されたn本
の光を異なる遅延時間だけそれぞれ遅延させるn本の遅
延線路と、n本の遅延線路により遅延されたn本の光を
結合する光結合器とを遅延手段に有するものである。
【0034】この発明に係るコヒーレントレーザレーダ
装置は、レーザ光を伝送するループ線路と、光分岐手段
により分岐されたパルスレーザ光の一部をループ線路内
に導入するとともに、ループ線路内のレーザ光を分岐す
る光結合器とを遅延手段に有するものである。
【0035】この発明に係るコヒーレントレーザレーダ
装置は、遅延手段のループ線路の途中に光増幅器を有す
るものである。
【0036】この発明に係るコヒーレントレーザレーダ
装置は、遅延手段と光結合手段との間にローカル光を増
幅する光増幅器を備えるものである。
【0037】この発明に係るコヒーレントレーザレーダ
装置は、光増幅器を光ファイバ増幅器としたものであ
る。
【0038】この発明に係るコヒーレントレーザレーダ
装置は、光増幅器を半導体光増幅器としたものである。
【0039】この発明に係るコヒーレントレーザレーダ
装置は、光増幅器を固体レーザ媒質のレーザ増幅器とし
たものである。
【0040】この発明に係るコヒーレントレーザレーダ
装置は、光結合器を、分岐比が可変である可変光結合器
としたものである。
【0041】この発明に係るコヒーレントレーザレーダ
装置は、光分岐手段により分岐されたパルスレーザ光の
一部およびループ線路内の光のいずれか一方をループ線
路に出力する光音響光学素子の光スイッチと、ループ線
路内の光を分岐する光分岐器とを光結合器に有するもの
である。
【0042】この発明に係る目標測定情報は、単一波長
のパルスレーザ光を発振するステップと、パルスレーザ
光の一部を分岐するステップと、パルスレーザ光を目標
に向けて送出し、目標からの光を受信光として受光する
ステップと、分岐したパルスレーザ光の一部を遅延させ
るステップと、遅延されたパルスレーザ光を受信光と結
合するステップと、結合した光をコヒーレント検波する
ステップと、コヒーレント検波された信号に基づいて目
標の物理情報を特定するステップとを備えるものであ
る。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるコ
ヒーレントレーザレーダ装置の構成を示すブロック図で
ある。図において、1は単一周波数(単一波長)のパル
スレーザ光を発振するパルスレーザであり、2はパルス
レーザ光の一部を分岐する光分岐器(光分岐手段)であ
り、3は偏光方向の違いを利用して送信光と受信光との
光路を分離するビームスプリッタであり、4はその結晶
軸に対し所定の偏光方向を持つ直線偏光を円偏光に、ま
た円偏光を直線偏光に変換する1/4波長板であり、5
は同一光路に沿って1/4波長板4からの光を走査光学
系6に供給するとともに走査光学系6からの光を1/4
波長板4に供給する送受光学系であり、6は目標に向け
て送信光を送出し、目標からの散乱光または反射光を受
信光として受光する走査光学系である。なお、送受光学
系5および走査光学系6により、パルスレーザ1により
発振されたパルスレーザ光を目標に向けて送出し、目標
からの光を受信光として受光する送受光学手段が構成さ
れる。
【0044】7はビームスプリッタ3からの受信光を光
結合器8に入射させる結合光学系であり、8は受信光
と、周波数シフトされ遅延されたパルスレーザ光とを結
合する光結合器(光結合手段)であり、9は光分岐器2
により分岐されたパルスレーザ光を周波数シフタ10に
入射させる結合光学系であり、10は分岐されたパルス
レーザ光の一部の周波数を所定の周波数だけ増加する周
波数シフタであり、11は所定の時間だけレーザ光を遅
延させる遅延線路(遅延手段)である。
【0045】12は光結合器8により結合された光をコ
ヒーレント検波する光検波器(光検波手段)であり、1
3は光検波器12により検波され生成された電気信号を
デジタル信号に変換するAD変換器であり、14はコヒ
ーレント検波された信号に基づいて目標の速度、距離等
の物理情報を特定する信号処理装置である。
【0046】図2は図1の信号処理装置の構成の一例を
示すブロック図である。図2において、21はAD変換
器13からのデジタル信号を一時的に記憶するメモリ等
の記憶装置であり、22は記憶装置21に記憶されたデ
ジタル信号のうち、一定の距離範囲からの受信光に対応
するデジタル信号を選択する時間ゲート部であり、23
は高速フーリエ変換を実行するFFT部であり、24は
フーリエ変換された信号に基づいてドップラ周波数を検
出するドップラ周波数検出部である。
【0047】また、図3は図1の信号処理装置の構成の
他の例を示すブロック図である。図3において、25は
一定の距離範囲からの受信光に対応する期間のみAD変
換器13を動作させる時間ゲート部である。
【0048】次に動作について説明する。図4は実施の
形態1によるコヒーレントレーザレーダ装置の動作を説
明するタイミングチャートである。なお、このときの目
標は大気などのソフトターゲットである。
【0049】パルスレーザ1は単一周波数(単一波長)
でパルスレーザ光を発振する。このパルスレーザ光は光
分岐器2により2分岐され、分岐された光の一方はビー
ムスプリッタ3に入射し、他方はローカル光として結合
光学系9を介して周波数シフタ10に入射する。なお、
ローカル光は結合光学系9に結合された光ファイバを進
行して周波数シフタ10に入射する。周波数シフタ10
により所定の中間周波数分だけ周波数を増加されたロー
カル光は遅延線路11に入射する。遅延線路11は所定
の時間だけそのローカル光を遅延させた後、光結合器8
に入射させる。
【0050】ビームスプリッタ3に入射したパルスレー
ザ光はビームスプリッタ3を透過して1/4波長板4に
入射する。そして1/4波長板4より円偏光に変換され
た後、そのパルスレーザ光は送受光学系5および走査光
学系6を介して送信光として目標に向けて送出される。
【0051】このようにして目標へ向けて送出されたパ
ルスレーザ光は目標により散乱または反射し、その散乱
光または反射光の一部が走査光学系6に入射する。
【0052】受信光である目標からの光は、走査光学系
6および送受光学系5において送信光と同一の光路を逆
方向に進行し、1/4波長板4に入射する。受信光は1
/4波長板4により上記パルスレーザ光の偏光方向から
90度回転した偏光方向の直線偏光になり、ビームスプ
リッタ3に入射する。
【0053】ビームスプリッタ3は上記パルスレーザ光
とは偏光方向の異なるその受信光を反射し、受信光は結
合光学系7を介して光結合器8に入射する。なお、受信
光は結合光学系7に結合された光ファイバを進行して光
結合器8に入射する。光結合器8はその受信光と遅延線
路11からのローカル光を結合し、その結合光を光検波
器12に供給する。光検波器12はその結合光をコヒー
レント検波(光ヘテロダイン検波)し、検波により生成
された電気信号をAD変換器13に供給する。
【0054】光検波器12からの電気信号はAD変換器
13によりサンプリングされ、デジタル信号として信号
処理装置14に供給される。信号処理装置14は光検波
器12からの信号に基づいて目標の速度等を計算する。
このとき、目標の測定距離は遅延線路11による遅延時
間により決定される。すなわち、送信光が送出されてか
ら受信光が受信されるまでの時間がその遅延時間とほぼ
等しくなる距離にある目標のみが測定される。
【0055】ここで信号処理装置14が図2に示すもの
である場合、図4に示すように、例えばAD変換器13
によりサンプリングされた受信光とローカル光との結合
光に対応する信号(図4に示すビート信号)が記憶装置
21に蓄積される。このときのビート信号の周波数は中
間周波数とドップラ周波数の和となる。なお、ビート信
号が得られるのはパルスレーザ光であるローカル光が存
在する時のみである。
【0056】そして時間ゲート部22により、記憶装置
21に蓄積されたサンプリング信号からビート信号を含
む部分が取り出され、FFT部23によりその信号の周
波数スペクトルを計算し、ドップラ周波数検出部24に
よりドップラ周波数を検出して目標の速度を計算する。
【0057】なお、ローカル光がパルスレーザ光である
ため検波後の電気信号もパルス状になり、従来の装置で
のウィンドウ処理と同様の処理は不要となるため、より
装置を簡素化することができる。
【0058】また、信号処理装置14が図3に示すもの
である場合、時間ゲート部25は、ローカル光が光検波
器12に受光される時間だけ、AD変換器13を動作さ
せ、その期間のビート信号だけがFFT部23に供給さ
れる。したがって、信号処理装置14を図3に示すもの
にすることにより、メモリ等の記憶装置21を不要とす
ることができ、より装置を簡素化することができる。
【0059】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、単一周波数のパルスレーザ光を目標に対して送受信
するとともに、そのパルスレーザ光の一部を遅延させて
受信光と結合し、その結合光をコヒーレント検波するよ
うにしたので、CWレーザ光源や、送信パルスレーザ光
とローカル光との周波数差を監視する機構を設ける必要
がなく、装置の構成を簡素化することができ、それによ
りコストの低減、小型化および高信頼性化をすることが
できるという効果が得られる。
【0060】なお、遅延線路11は例えば長尺の光ファ
イバにより構成される。この光ファイバの長さにより遅
延時間を容易に設定することができ、光ファイバをリー
ルに巻くことにより小型で低損失の遅延線路が得られ、
装置の規模を低減することができるという効果が得られ
る。また、偏波保持光ファイバを使用することにより、
ローカル光の偏光状態の変化を小さくすることができ
る。
【0061】なお、実施の形態1(図1)においては、
パルスレーザ光の一部を取り出す光分岐器2をパルスレ
ーザ1の共振器外に設けているが、共振器内の光学部品
に光分岐器2の機能を持たせて、パルスレーザ光の一部
を抽出するようにしても同様の効果が得られる。
【0062】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2によるコヒーレントレーザレーダ装置の遅延線路の
構成を示すブロック図である。図5に示す遅延線路11
において、31は、入射するローカル光をn本(n>
1)の光に分岐する光分岐器であり、32−1〜32−
nは、分岐されたn本の光をそれぞれ異なる遅延時間だ
け遅延させるn本の遅延線路であり、33はn本の遅延
線路により遅延されたn本の光を結合する光結合器であ
る。
【0063】なお、実施の形態2によるコヒーレントレ
ーザレーダ装置におけるその他の構成要素については実
施の形態1によるもの(図1)と同様であるので、その
説明を省略する。
【0064】次に動作について説明する。図6は実施の
形態2によるコヒーレントレーザレーダ装置の動作を説
明するタイミングチャートである。なお、このときの目
標は大気などのソフトターゲットである。
【0065】実施の形態2における遅延線路11におい
ては、光分岐器31と光結合器33が遅延時間の異なる
n本の遅延線路32−1〜32−nで結合されている。
これにより、図6に示すように、パルスレーザ光の一部
(単一パルス)から、n個のパルスを有するローカル光
が生成される。なお、図6には、一例として、遅延線路
32−iと遅延線路32−(i+1)との遅延時間の差
がパルス幅τの2倍とした場合のローカル光を示してい
る。なお、その他の動作については実施の形態1による
ものと同様であるので、その説明を省略する。ただし、
信号処理装置14の時間ゲート部22,25は、ローカ
ル光の各パルスの時間位置に応じて、各パルスに対応す
るビート信号を取り出し、FFT部23に供給する。そ
して、FFT部23およびドップラ周波数検出部24に
より、各パルスに対応する距離にある目標の速度がそれ
ぞれ計算される。
【0066】実施の形態1によるコヒーレントレーザレ
ーダ装置ではローカル光が単一パルスであるため単一の
距離にある目標の速度等が測定されるが、実施の形態2
によるコヒーレントレーザレーダ装置では、ローカル光
のn個のパルスに対応する複数の距離にある目標からの
受信光との複数のビート信号が得られ、それらの距離に
ある目標の速度等が測定される。その際、遅延線路11
における各遅延線路32−iの遅延時間の間隔と遅延線
路32−1〜32−nの本数nを適宜設定することによ
り、ソフトターゲットについて速度分布測定または目標
検知測定を適宜実行することができる。
【0067】なお、光分岐器31および光結合器33と
して1:nの光ファイバ分岐(いわゆるスターカプラ)
を使用し、遅延線路32−1〜32−nとして長さの異
なるn本の光ファイバを使用することにより、小型の遅
延線路11が得られる。
【0068】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、実施の形態1による効果の他、各遅延線路32−1
〜32−nの各遅延時間の間隔とその本数nを適宜選択
することによりソフトターゲットについて速度分布測定
または目標検知測定を実行することができるという効果
が得られる。
【0069】実施の形態3.図7はこの発明の実施の形
態3によるコヒーレントレーザレーダ装置の遅延線路の
構成を示すブロック図である。図7に示す遅延線路11
において、41は、レーザ光を伝送するループ線路であ
り、42は、入射するローカル光をループ線路41内に
導入するとともに、ループ線路41内の光を分岐する光
結合器である。
【0070】なお、実施の形態3によるコヒーレントレ
ーザレーダ装置におけるその他の構成要素については実
施の形態1によるもの(図1)と同様であるので、その
説明を省略する。
【0071】次に動作について説明する。図8は実施の
形態3によるコヒーレントレーザレーダ装置の動作を説
明するタイミングチャートである。なお、このときの目
標は大気などのソフトターゲットである。
【0072】光結合器42は、周波数シフタ10からの
パルスレーザ光(単一パルス)をリング状のループ線路
41に導入する。導入されたパルスレーザ光はループ線
路41内を周回する。そしてこのパルスレーザ光がルー
プ線路41を1周回するごとに光結合器42からその一
部をローカル光として分岐して光結合器8に入射させ
る。これにより、パルス間隔がループ線路41内のパル
スレーザ光の周回時間(すなわち周期)であるパルス列
を有するローカル光が光結合器8に入射される。
【0073】なお、その他の動作については実施の形態
1によるものと同様であるので、その説明を省略する。
ただし、信号処理装置14の時間ゲート部22,25
は、ローカル光の各パルスの時間位置に応じて、各パル
スに対応するビート信号を取り出し、FFT部23に供
給する。そして、FFT部23およびドップラ周波数検
出部24により、各パルスに対応する距離にある目標の
速度がそれぞれ計算される。
【0074】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、実施の形態1による効果の他、実施の形態2と同様
に、ループ線路41の長さと光結合器42による分岐量
を適宜選択することによりソフトターゲットについて速
度分布測定または目標検知測定を実行することができる
という効果が得られる。
【0075】また、遅延線路11が1つのループ線路4
1と光結合器42のみで構成されるので、遅延線路11
を小型化することができるという効果が得られる。
【0076】実施の形態4.図9はこの発明の実施の形
態4によるコヒーレントレーザレーダ装置の遅延線路の
構成を示すブロック図である。図9に示す遅延線路11
において、43はパルスレーザ光をループ線路41に導
入する光スイッチであり、44はそのパルスレーザ光の
単一パルスがループ線路41を1周回するごとにその一
部をローカル光として出力する光分岐器である。すなわ
ち、光結合器42が光スイッチ43と光分岐器44で構
成される。なお、実施の形態4によるコヒーレントレー
ザレーダ装置におけるその他の構成要素については実施
の形態3によるものと同様であるので、その説明を省略
する。
【0077】なお、光スイッチ43として光音響光学素
子(Acousto−Optic素子)を使用すること
により、周波数シフタ10の機能を光スイッチ43に備
えることができる。その場合、周波数シフタ10は省略
される。
【0078】次に動作について説明する。図10は図9
の光スイッチの動作を説明する図である。光スイッチ4
3は、周波数シフタ10からのパルスレーザ光をループ
線路41に導入するときに開き、導入後に閉じてパルス
レーザ光をループ線路41内に閉じ込める。例えば図1
0に示すように、供給されるパルスレーザ光を1次回折
光として入力し、ループ線路41内の光を0次回折光と
するようにして、光スイッチ43によりパルスレーザ光
がループ線路41内に導入されるようにする。
【0079】そして光分岐器44はそのパルスレーザ光
がループ線路41を1周回するごとにその一部をローカ
ル光として出力する。なお、その他の動作については実
施の形態3によるものと同様であるので、その説明を省
略する。
【0080】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、実施の形態3による効果の他、光スイッチとして光
音響光学素子を使用した場合には、周波数シフタの機能
を光スイッチに持たせることができるので、装置を簡素
化することができるという効果が得られる。
【0081】実施の形態5.図11はこの発明の実施の
形態5によるコヒーレントレーザレーダ装置の遅延線路
の構成を示すブロック図である。図において、42Aは
光スイッチ43と可変光分岐器44Aで構成される可変
光結合器であり、44Aは分岐比が制御可能な可変光分
岐器である。なお、実施の形態5によるコヒーレントレ
ーザレーダ装置におけるその他の構成要素については実
施の形態4によるものと同様であるので、その説明を省
略する。
【0082】次に動作について説明する。実施の形態3
によるコヒーレントレーザレーダ装置では、図8に示す
ように、ループ線路41内を周回する単一パルスのパワ
ーが周回ごとに小さくなるため、時間の経過とともにロ
ーカル光の出力が小さくなる。このため、遠距離の目標
になるほど、ショット雑音限界から外れてS/N比が劣
化する可能性がある。
【0083】そのため、この実施の形態5によるコヒー
レントレーザレーダ装置の遅延線路11においては、図
示せぬ制御回路により可変光分岐器44Aの出力分岐比
を、ローカル光の強度が図8に示すように一定にもしく
は急激に減少させないように制御する。なお、その他の
動作については実施の形態4によるものと同様であるの
で、その説明を省略する。
【0084】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、可変光分岐器44Aによりループ線路41から出力
されるパルスレーザ光のパワーをほぼ一定に確保するよ
うにしたので、ローカル光の出力の変動に起因する検波
後の信号のS/N比の劣化を抑制することができるとい
う効果が得られる。
【0085】実施の形態6.図12はこの発明の実施の
形態6によるコヒーレントレーザレーダ装置の遅延線路
の構成を示すブロック図である。図において、45はル
ープ線路41の途中に設けられた光増幅器である。な
お、実施の形態6によるコヒーレントレーザレーダ装置
におけるその他の構成要素については実施の形態3によ
るものと同様であるので、その説明を省略する。
【0086】次に動作について説明する。実施の形態3
によるコヒーレントレーザレーダ装置では、図8に示す
ように、ループ線路41内を周回する単一パルスのパワ
ーが徐々に小さくなるため、時間の経過とともにローカ
ル光の出力が小さくなる。このため、遠距離の目標を測
定する場合、S/N比が劣化する可能性がある。
【0087】そのため、ローカル光の出力の変化を小さ
くするために、ループ線路41の途中に設けられた光増
幅器45が、ループ線路41内を周回する単一パルスの
パワーを一定にもしくは急激に減少させないように増幅
する。
【0088】なお、その他の動作については実施の形態
3によるものと同様であるので、その説明を省略する。
【0089】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、光増幅器45によりループ線路41内のパルスレー
ザ光のパワーを確保するようにしたので、ローカル光の
出力の変動に起因する検波後の信号のS/N比の劣化を
抑制することができるという効果が得られる。
【0090】なお、実施の形態6においては、光増幅器
45としては光ファイバ増幅器、半導体光増幅器、固体
レーザ媒質を用いたレーザ増幅器を使用することがで
き、どの光増幅器を使用しても同様の効果を得ることが
できる。
【0091】実施の形態7.図13はこの発明の実施の
形態7によるコヒーレントレーザレーダ装置の構成を示
すブロック図である。図において、50は遅延線路11
と光結合器8との間に設けられた光増幅器である。な
お、図13におけるその他の構成要素については実施の
形態1によるものと同様であるので、その説明を省略す
る。
【0092】次に動作について説明する。光ヘテロダイ
ン検波においては、ローカル光のパワーを可能な限り大
きくすることにより、ショット雑音限界に近いS/N比
が得られる。しかしながら光検波器12に供給するロー
カル光のパワーには限度がある。このため、ローカル光
のパワーを、線形に応答が得られる限界である飽和光量
を超えない範囲で可能な限り高く、すなわち飽和光量近
傍にして、微弱な受信光を検波する際のS/N比を高く
する。
【0093】図14は実施の形態2における遅延線路1
1を使用した場合の光増幅器50の動作を説明するタイ
ミングチャートであり、図15は実施の形態3における
遅延線路11を使用した場合の光増幅器50の動作を説
明するタイミングチャートである。
【0094】実施の形態2における遅延線路11を使用
した場合、光増幅器50は図14に示すように一定の増
幅率でローカル光を増幅してローカル光のパワーを飽和
光量近傍にし、そのローカル光を光結合器8に供給す
る。光結合器8はそのローカル光と受信光とを結合し、
光検波器12はその結合光をコヒーレント検波する。
【0095】また、実施の形態3における遅延線路11
を使用した場合、光増幅器50は図15に示すように時
間とともに増幅率を増加させてローカル光を増幅してロ
ーカル光のパワーを飽和光量近傍でほぼ一定のパワーと
し、そのローカル光を光結合器8に供給する。光結合器
8はそのローカル光と受信光とを結合し、光検波器12
はその結合光をコヒーレント検波する。
【0096】なお、その他の動作については実施の形態
1によるものと同様であるので、その説明を省略する。
【0097】以上のように、実施の形態7によれば、遅
延線路11と光結合器8との間に光増幅器50を設ける
ようにしたので、ショット雑音限界に近い高S/N比で
コヒーレント検波を実行することができるという効果が
得られる。また、ローカル光のパワーが一定でないこと
に起因して発生するS/N比の劣化を抑制することがで
きるという効果が得られる。
【0098】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、単一
波長のパルスレーザ光を発振し、パルスレーザ光の一部
を分岐し、パルスレーザ光を目標に向けて送出して目標
からの光を受信光として受光し、分岐したパルスレーザ
光の一部を遅延させ、遅延されたパルスレーザ光を受信
光と結合した光をコヒーレント検波し、コヒーレント検
波された信号に基づいて目標の物理情報を特定するよう
にしたので、装置の構成を簡素化することができ、コス
トの低減、小型化および高信頼性化をすることができる
という効果がある。
【0099】この発明によれば、遅延手段を、所定の長
さの光ファイバにより構成される遅延線路としたので、
小型で低損失の遅延手段が得られ、装置の規模を低減す
ることができるという効果がある。
【0100】この発明によれば、光分岐手段により分岐
されたパルスレーザ光の一部をn本の光に分岐する光分
岐器と、分岐されたn本の光を異なる遅延時間だけそれ
ぞれ遅延させるn本の遅延線路と、n本の遅延線路によ
り遅延されたn本の光を結合する光結合器とを遅延手段
に有するように構成したので、ソフトターゲットについ
て速度分布測定または目標検知測定を実行することがで
きるという効果がある。
【0101】この発明によれば、レーザ光を伝送するル
ープ線路と、光分岐手段により分岐されたパルスレーザ
光の一部をループ線路内に導入するとともに、ループ線
路内のレーザ光を分岐する光結合器とを遅延手段に有す
るように構成したので、ソフトターゲットについて速度
分布測定または目標検知測定を実行することができると
いう効果がある。
【0102】この発明によれば、遅延手段のループ線路
の途中に光増幅器を有するように構成したので、ローカ
ル光の出力の変動に起因する検波後の信号のS/N比の
劣化を抑制することができるという効果がある。
【0103】この発明によれば、遅延手段と光結合手段
との間にローカル光を増幅する光増幅器を備えるように
したので、ショット雑音限界に近い高S/N比でコヒー
レント検波を実行することができるという効果がある。
また、ローカル光のパワーが一定でないことに起因して
発生するS/N比の劣化を抑制することができるという
効果がある。
【0104】この発明によれば、光結合器を、分岐比が
可変である可変光結合器としたので、ローカル光の出力
の変動に起因する検波後の信号のS/N比の劣化を抑制
することができるという効果がある。
【0105】この発明によれば、光分岐手段により分岐
されたパルスレーザ光の一部およびループ線路内の光の
いずれか一方をループ線路に出力する光音響光学素子の
光スイッチと、ループ線路内の光を分岐する光分岐器と
を光結合器に有するようにしたので、周波数シフタの機
能を光スイッチに持たせることができ、装置を簡素化す
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるコヒーレント
レーザレーダ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の信号処理装置の構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図3】 図1の信号処理装置の構成の他の例を示すブ
ロック図である。
【図4】 実施の形態1によるコヒーレントレーザレー
ダ装置の動作を説明するタイミングチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態2によるコヒーレント
レーザレーダ装置の遅延線路の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】 実施の形態2によるコヒーレントレーザレー
ダ装置の動作を説明するタイミングチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態3によるコヒーレント
レーザレーダ装置の遅延線路の構成を示すブロック図で
ある。
【図8】 実施の形態3によるコヒーレントレーザレー
ダ装置の動作を説明するタイミングチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態4によるコヒーレント
レーザレーダ装置の遅延線路の構成を示すブロック図で
ある。
【図10】 図9の光スイッチの動作を説明する図であ
る。
【図11】 この発明の実施の形態5によるコヒーレン
トレーザレーダ装置の遅延線路の構成を示すブロック図
である。
【図12】 この発明の実施の形態6によるコヒーレン
トレーザレーダ装置の遅延線路の構成を示すブロック図
である。
【図13】 この発明の実施の形態7によるコヒーレン
トレーザレーダ装置の構成を示すブロック図である。
【図14】 実施の形態2における遅延線路を使用した
場合の光増幅器の動作を説明するタイミングチャートで
ある。
【図15】 実施の形態3における遅延線路を使用した
場合の光増幅器の動作を説明するタイミングチャートで
ある。
【図16】 従来のコヒーレントレーザレーダ装置の構
成を示すブロック図である。
【図17】 従来のコヒーレントレーザレーダ装置の信
号処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図18】 従来のコヒーレントレーザレーダ装置の動
作を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 パルスレーザ、2 光分岐器(光分岐手段)、5
送受光学系(送受光学手段)、6 走査光学系(送受光
学手段)、8 光結合器(光結合手段)、11遅延線路
(遅延手段)、12 光検波器(光検波手段)、14
信号処理装置、31 光分岐器、32−1〜32−n
遅延線路、33,42 光結合器、41 ループ線路、
42A 可変光結合器、43 光スイッチ、44 光分
岐器、45,50 光増幅器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳澤 隆行 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 和高 修三 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 杉本 悦夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 大鋸 康功 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2K002 AA04 AB04 AB07 HA10 5F072 JJ01 KK15 SS06 5J084 AA05 AA07 BA03 BA11 BB14 BB16 BB21 BB31 BB35 CA03 CA48 CA61 CA64

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一波長のパルスレーザ光を発振するパ
    ルスレーザと、 前記パルスレーザにより発振されたパルスレーザ光を目
    標に向けて送出し、目標からの光を受信光として受光す
    る送受光学手段と、 前記パルスレーザにより発振されたパルスレーザ光の一
    部を分岐する光分岐手段と、 前記光分岐手段により分岐されたパルスレーザ光の一部
    を遅延させる遅延手段と、 前記遅延手段により遅延されたパルスレーザ光の一部を
    前記受信光と結合する光結合手段と、 前記光結合手段により結合された光をコヒーレント検波
    する光検波手段と、 前記光検波手段によりコヒーレント検波された信号に基
    づいて目標の物理情報を特定する信号処理装置とを備え
    たコヒーレントレーザレーダ装置。
  2. 【請求項2】 遅延手段は、所定の長さの光ファイバに
    より構成される遅延線路であることを特徴とする請求項
    1記載のコヒーレントレーザレーダ装置。
  3. 【請求項3】 遅延手段は、光分岐手段により分岐され
    たパルスレーザ光の一部をn本の光に分岐する光分岐器
    と、分岐された前記n本の光を異なる遅延時間だけそれ
    ぞれ遅延させるn本の遅延線路と、前記n本の遅延線路
    により遅延されたn本の光を結合する光結合器とを有す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコヒ
    ーレントレーザレーダ装置。
  4. 【請求項4】 遅延手段は、レーザ光を伝送するループ
    線路と、光分岐手段により分岐されたパルスレーザ光の
    一部を前記ループ線路内に導入するとともに、前記ルー
    プ線路内のレーザ光を分岐する光結合器とを有すること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載のコヒーレン
    トレーザレーダ装置。
  5. 【請求項5】 遅延手段は、ループ線路の途中に光増幅
    器を有することを特徴とする請求項4記載のコヒーレン
    トレーザレーダ装置。
  6. 【請求項6】 遅延手段と光結合手段との間に前記パル
    スレーザ光の一部を増幅する光増幅器を備えることを特
    徴とする請求項1、請求項3および請求項4のうちのい
    ずれか一項記載のコヒーレントレーザレーダ装置。
  7. 【請求項7】 光増幅器は、光ファイバ増幅器であるこ
    とを特徴とする請求項5または請求項6記載のコヒーレ
    ントレーザレーダ装置。
  8. 【請求項8】 光増幅器は、半導体光増幅器であること
    を特徴とする請求項5または請求項6記載のコヒーレン
    トレーザレーダ装置。
  9. 【請求項9】 光増幅器は、固体レーザ媒質のレーザ増
    幅器であることを特徴とする請求項5または請求項6記
    載のコヒーレントレーザレーダ装置。
  10. 【請求項10】 光結合器は、分岐比が可変である可変
    光結合器であることを特徴とする請求項4記載のコヒー
    レントレーザレーダ装置。
  11. 【請求項11】 光結合器は、光分岐手段により分岐さ
    れたパルスレーザ光の一部および前記ループ線路内の光
    のいずれか一方を前記ループ線路に出力する光音響光学
    素子の光スイッチと、前記ループ線路内の光を分岐する
    光分岐器とを有することを特徴とする請求項4記載のコ
    ヒーレントレーザレーダ装置。
  12. 【請求項12】 単一波長のパルスレーザ光を発振する
    ステップと、 前記パルスレーザ光の一部を分岐するステップと、 前記パルスレーザ光を目標に向けて送出し、目標からの
    光を受信光として受光するステップと、 分岐した前記パルスレーザ光の一部を遅延させるステッ
    プと、 遅延された前記パルスレーザ光を前記受信光と結合する
    ステップと、 結合した光をコヒーレント検波するステップと、 コヒーレント検波された信号に基づいて目標の物理情報
    を特定するステップとを備えた目標測定方法。
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