JP7391279B2 - レーザレーダ装置 - Google Patents

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Description

本開示技術はレーザレーダ装置に関する。
レーザレーダの技術分野において、TOF(Time of Flight)の原理を用いて測距する技術が知られている。またTOFに用いる送信光に、強度変調パルスを用いる方式(以降、「強度変調パルス版TOF方式」と称する)も知られている。
例えば非特許文献1には、強度変調パルス版TOF方式に係る技術が開示されている。
L. J. Mullenら著、"Application of RADAR technology to aerial LIDAR systems for enhancement of shallow underwater target detection"、IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques, vol. 43, no. 9, pp. 2370-2377, Sept. 1995.
強度変調パルス版TOF方式を採用するレーザレーダ装置において、測距の目的に応じて、最大測距距離又は距離分解能を自由に外部からの操作により変えたい、という要望がある。本開示技術は、この課題を解決するものであり、測距の目的に応じて最大測距距離又は距離分解能を外部からの操作により変えることができるレーザレーダ装置を提供することを目的とする。
本開示技術に係るレーザレーダ装置は、パルス光を生成する種光源部と、強度変調信号を生成する強度変調信号生成部と、パルス光及び強度変調信号に基づいて、強度変調パルス光を生成する強度変調パルス生成部と、を備える。強度変調信号生成部は、分岐比調整部と、遅延光路調整部と、を有し、強度変調パルス生成部は、ループ状に結合された、光路結合部と、分岐比可変光路分岐部と、遅延光路部と、を有し、分岐比調整部は、分岐比可変光路分岐部における分岐比を決定する分岐比調整信号を出力し、分岐比可変光路分岐部は、分岐比調整信号に基づいて、分岐された一方の光を送信側光学系へ、分岐された残りの光を遅延光路部へ、それぞれ出力する。
本開示技術に係るレーザレーダ装置は、分岐比可変光路分岐部及び分岐比調整部を備える構成であるため、振幅変調の変調周波数、パルス列幅、及び振幅変調の包絡線形状を外部からの操作により変えることができる。振幅変調の変調周波数、パルス列幅、及び振幅変調の包絡線形状を外部からの操作により変えることにより本開示技術に係るレーザレーダ装置は、測距の目的に応じて最大測距距離又は距離分解能を外部からの操作により変えることができる。
図1Aは、レーザレーダ装置がターゲットに対してレーザ光を照射していることを示す模式図である。図1Bは、送信光強度とフィルタ処理後の受信光強度とを示すグラフである。図1Cは、送信光強度と強度変調パルスとの関係を示すグラフである。全体として図1は、強度変調方式を表す模式図である。 図2Aは、パルス列幅δt、及び強度変調周波数fAMを変化させたときの効果をまとめた表である。図2Bは、信号処理フィルタ関数と包絡線形状との一致度が、最大測距距離にどのような影響を与えるかを示した表である。図2Cは、包絡線形状の対称性と最大測距距離との関係を示した表である。図2Dは、各制御量と各パラメータとの相関を示した表である。 図3は、実施の形態1に係るレーザレーダ装置の信号処理部8のハードウエア構成を示した模式図である。 図4は、実施の形態1に係るレーザレーダ装置の機能ブロックを示したブロック図である。 図5は、実施の形態1に係るレーザレーダ装置の強度変調パルス生成部2及び強度変調信号生成部11の機能ブロックを示したブロック図である。 図6は、実施の形態1に係るレーザレーダ装置の信号処理部8の機能ブロックを示したブロック図である。 図7は、実施の形態1に係るレーザレーダ装置の処理工程を示したフローチャートである。 図8Aは、受光部7から出力された受信電気信号の時間軸グラフの例である。図8Bは、積算処理部805から出力された受信電気信号の時間軸グラフの例である。図8は、実施の形態1に係る信号処理部8によって、受信電気信号が加工される様子を示したグラフである。 図9は、実施の形態1に係るレーザレーダ装置の信号処理部8が受信電気信号を処理した結果を表しているグラフの例である。 図10は、実施の形態2に係るレーザレーダ装置の信号処理部8の機能ブロックを示したブロック図である。 図11は、実施の形態2に係るレーザレーダ装置の処理工程の一部を示したフローチャートである。
一般に、光周波数fをもつ光電場Eの時間変化波形は、以下の数式で表現されることがある。

Figure 0007391279000001

ここでEは、光電場E(t)の振幅を表す。
本開示技術が用いる強度変調周波数fAMは、式(1)における光周波数fとは異なるものである。

Figure 0007391279000002

強度変調周波数fAMの下添え字のAMは、振幅変調を意味するAmplitude Modulationの頭文字である。ここでIは、光強度I(t)の振幅であって、光電場E(t)の二乗平均で表される。式(2)における<>の記号は、時間を十分長くとったときの平均値を算出する操作を表す。
周波数特性を表示する場合、周波数fの代わりに角周波数ωを用いることがある。周波数fと角周波数ωとの関係は、以下の式のとおりである。

Figure 0007391279000003

なお角周波数ωは、角振動数、又は角速度とも称される。
光強度I(t)の光パルスに対して、或る強度変調周波数fAMで強度変調が加えられたパルスは、一般に強度変調パルスと称される。また、いくつかの小パルスが並列に並べられたマルチパルス列も、擬似的に強度変調パルスとして利用されることがある。このマルチパルス列も、広義の意味で強度変調パルスだと言えるため、ここではこれも強度変調パルス(実施の形態1においては、「強度変調パルスT」)と称する。
実施の形態1.
図1Aは、レーザレーダ装置がターゲットに対してレーザ光を照射していることを示す模式図である。図1Aに示されるターゲットの詳細は、後述の説明により明らかとなる。
図1Bは、送信光強度とフィルタ処理後の受信光強度とを示すグラフである。図1Bの上部にあるグラフは、縦軸を送信光強度とし、横軸を時間としたグラフである。図1Bの上部にあるグラフに示されるとおり、1番目強度変調パルスT1と2番目強度変調パルスT2との時間間隔は、繰返し周期Trepである。図1Bの下部にあるグラフは、縦軸をフィルタ処理後の受信光強度とし、横軸を時間としたグラフである。図1Bの上部のグラフと下部のグラフに示されるとおり、1番目強度変調パルスT1と1番目受信光R1との時間間隔は、ΔTである。1番目強度変調パルスT1と1番目受信光R1との時間間隔であるΔTは、光が照射されてから、ターゲットで反射され、受信されるまで、の時間である。なお図1Bにおいてはスペースの制限から、1番目強度変調パルスT1は単にパルスT1と、2番目強度変調パルスT2は単にパルスT2と、省略して記載がなされている。
図1Cは、送信光強度と強度変調パルスTとの関係を示すグラフである。図1Cに示されているグラフは、縦軸を送信光強度とし、横軸を時間としたグラフである。図1Cに示される例では、パルス列幅δtの1番目強度変調パルスT1が、種光パルス幅δtの4つのパルス(P1、P2、P3、及びP4)から構成されていることを示している。
全体として図1は、強度変調方式を表す模式図である。レーザレーダは、ライダ(LiDAR:Light Detection and Ranging、又はLaser Imaging Detection and Ranging)、又は(主に軍事領域ではしばしば)LADARとも称される。
図2Aは、パルス列幅δt、及び強度変調周波数fAMを変化させたときの効果をまとめた表である。図2Aに示されるようにレーザレーダ装置は、パルス列幅δtが狭いほど距離分解能が高くなり、パルス列幅δtが広いほど最大測距距離が長くなる、という特性がある。また図2Aに示されるようにレーザレーダ装置は、強度変調周波数fAMが高いほど距離分解能が高くなり、強度変調周波数fAMが低いほど最大測距距離が長くなる、という特性がある。
図2Bは、信号処理フィルタ関数と振幅変調の包絡線形状Aとの一致度が、最大測距距離にどのような影響を与えるかを示した表である。図2の表における振幅変調の包絡線形状Aは、パルス列全体における時間軸対パワーの関係を示したものである。図2Bに示されるようにレーザレーダ装置は、信号処理フィルタの通過周波数帯域と包絡線形状Aが有する周波数成分とが一致するほど最大測距距離が長くなる、という特性がある。
図2Cは、振幅変調の包絡線形状Aの対称性と最大測距距離との関係を示した表である。図2Cに示されるようにレーザレーダ装置は、振幅変調の包絡線形状Aの対称性が高いほど最大測距距離が長くなる、という特性がある。
図2B及び図2Cは、振幅変調の包絡線形状Aを外部からの操作により変形可能な本開示技術に係るレーザレーダ装置について、使用者がどのような包絡線形状Aを採用すればよいかの指針を示したものである、とも言える。
図2Dは、各制御量と各パラメータとの相関を示した表である。より具体的に図2Dは、遅延光路長LDel、又は種光パルス幅δtを制御することで強度変調周波数fAMを変えられることを示している。図2Dに示されるようにレーザレーダ装置は、遅延光路長LDel、種光パルス幅δt、又はパルスループ回数を制御することでパルス列幅δt、又は包絡線形状Aを変えられる、という特性がある。なお図2Dに示されるとおり、パルスループ回数は遅延光路数としてもよい。本開示技術に係るレーザレーダ装置は、外部からの操作により、遅延光路長LDel、種光パルス幅δt、及びパルスループ回数又は遅延光路数、それぞれの値を変更できるようにしてよい。もちろん使用者は、外部からの操作によって、遅延光路長LDel、種光パルス幅δt、及びパルスループ回数又は遅延光路数、の一部について値を変更してもよいし、全部について値を変更してもよい。
全体として図2は、本開示技術に係るレーザレーダ装置について、使用者が設定できるパラメータと、そのパラメータを操作することの作用効果をまとめたもの、とも言える。具体的にパラメータは、図2Dに示されるとおり、強度変調周波数fAM、パルス列幅δt、及び包絡線形状A、を含むものである。使用者は、強度変調周波数fAM、パルス列幅δt、及び包絡線形状Aのうち、いずれか1つのみを設定してもよいし、複数について設定してもよい。
図3は、実施の形態1に係るレーザレーダ装置の信号処理部8(後述する)のハードウエア構成を示した模式図である。レーザレーダ装置における信号処理部8の各機能は、処理回路により実現される。処理回路は、専用のハードウエアであっても、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)とも言う)であってもよい。
図3の上部は、信号処理部8の各機能が専用のハードウエアである場合を示している。処理回路100aは、例えば単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらを組み合わせたものが該当する。信号処理部8の各部の機能それぞれが個別の処理回路100aで実現されてもよいし、各部の機能がまとめて1台の処理回路100aで実現されてもよい。
図3の下部は、信号処理部8の各機能がソフトウエアで実行される場合を示している。処理回路がCPU、例えばプロセッサ100bの場合、信号処理部8の各機能は、ソフトウエア、ファームウエア、又はソフトウエアとファームウエアとの組合せにより実現される。ソフトウエア及びファームウエアは、プログラムとして記述され、メモリ100cに格納される。処理回路は、メモリ100cに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわちレーザレーダ装置の信号処理部8は、処理回路により実行されるときに、
信号処理部8の各処理工程が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ100cを備える。また、これらのプログラムは、信号処理部8の各部の手順及び方法をコンピュータに実行させるものである、とも言える。ここでメモリ100cは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリであってよい。またメモリ100cは、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等であってもよい。さらにメモリ100cは、HDD又はSSDであってもよい。
なお、レーザレーダ装置の信号処理部8の各機能は、一部が専用のハードウエアで実現され、一部がソフトウエア又はファームウエアで実現されてもよい。このように処理回路は、ハードウエア、ソフトウエア、ファームウエア、又はこれらの組合せによって、レーザレーダ装置の信号処理部8の各機能を実現することができる。
図4は、実施の形態1に係るレーザレーダ装置の機能ブロックを示したブロック図である。図4に示されるとおりレーザレーダ装置は、種光源部1と、強度変調パルス生成部2と、送信側光学系3と、送受分離部4と、テレスコープ5と、受信側光学系6と、受光部7と、信号処理部8と、トリガ生成回路部9と、パルス信号生成部10と、強度変調信号生成部11と、スキャナ12と、を備える。図4に示される機能ブロックを結ぶ矢印は、送信光を示す態様、受信光Rを示す態様、及び電気信号を示す態様、の3つの態様があり、機能ブロック間で受け渡しされる情報の種類と、情報が受け渡しされる方向と、を示している。
送信光は、種光源部1で生成され、強度変調パルス生成部2、送信側光学系3、送受分離部4、テレスコープ5、及びスキャナ12を経由して外部のターゲットへ向けて照射される。
ターゲットで反射され受信された受信光Rは、スキャナ12、テレスコープ5、送受分離部4、及び受信側光学系6、を経由して受光部7まで導かれる。
図4に示される電気信号は、大きく2つに分けられる。1つは、トリガ生成回路部9で生成されるトリガ信号、及びこのトリガ信号に基づいて生成される信号である。もう1つは受光部7において受信光Rが光電変換されて生成される受信電気信号である。
〈 種光源部1 〉
種光源部1は、パルス光を生成する。より具体的には、種光源部1は、パルス光又はパルスレーザを単一パルス分又は繰り返し生成するための光源を備える。種光源部1は、Qスイッチング、モード同期、又はパルス励起によってパルス光を生成してもよい。また種光源部1は、連続波レーザ光を光スイッチでパルス化してパルス光を生成してもよい。生成されるパルス光は、単一波長、単一波長とまでは呼べないある程度の波長の広がりを持っているもの、又は複数波長が同時に存在するもの、のいずれでもよい。種光源部1で生成されたパルス光は、送信光として、強度変調パルス生成部2へ送出される。種光源部1が生成するパルス光は、種光パルス幅が可変である。
なお種光源部1は、後述するパルス信号生成部10からのパルス信号に基づいて、パルス光を生成する。
〈 トリガ生成回路部9 〉
トリガ生成回路部9は、パルス光を照射するタイミングを与えるトリガ信号(以降、「パルス照射トリガ信号」と称する)を生成する。トリガ生成回路部9は、例えばパルスジェネレータ、ファンクションジェネレータ、又はFPGAによって実現されてもよい。トリガ生成回路部9で生成されたパルス照射トリガ信号は、信号処理部8、パルス信号生成部10、及び強度変調信号生成部11へ送出される。
〈 パルス信号生成部10 〉
パルス信号生成部10は、送出されたパルス照射トリガ信号に基づいて、パルス信号を生成する。パルス信号生成部10も、例えばパルスジェネレータ、ファンクションジェネレータ、又はFPGAによって実現されてもよい。パルス信号生成部10で生成されたパルス信号は、種光源部1へ送出される。
〈 強度変調信号生成部11 〉
強度変調信号生成部11は、強度変調信号を生成する。より具体的には、強度変調信号生成部11は、送出されたパルス照射トリガ信号に基づいて、強度変調信号を生成する。強度変調信号生成部11も、例えばパルスジェネレータ、ファンクションジェネレータ、又はFPGAによって実現されてもよい。強度変調信号生成部11で生成された強度変調信号は、強度変調パルス生成部2へ送出される。
強度変調信号生成部11の機能の詳細は、後述の図5に沿った説明により明らかとなる。
〈 強度変調パルス生成部2 〉
強度変調パルス生成部2は、送出されたパルス光及び強度変調信号に基づいて、強度変調パルス光を生成する。強度変調パルス生成部2で生成された強度変調パルス光は、送信側光学系3へ送出される。
強度変調パルス生成部2の機能の詳細は、後述の図5に沿った説明により明らかとなる。
〈 送信側光学系3 〉
送信側光学系3は、強度変調パルス生成部2から送出された強度変調パルス光が連なった列(以降、「強度変調パルス列」と称する)を、設計仕様に合わせたビーム径と広がり角に成形する。送信側光学系3は、凹面レンズ及び凸面レンズを含むレンズ群で構成されるとよい。送信側光学系3は、ミラーを利用した反射型の光学系を含んでもよい。送信側光学系3が強度変調パルス列のビーム径と広がり角とを成形する目的は、SNR(Signal Noise Ratio)を高めるためである。したがって、強度変調パルス列を成形しなくても強度変調パルス列が設計仕様を満たすSNRを有している場合、送信側光学系3は単に強度変調パルス列の経路であってもよい。
なお図4には明示されていないが、種光源部1と強度変調パルス生成部2との間、強度変調パルス生成部2と送信側光学系3との間には、光増幅、波長変換、及び周波数シフト等のパルス光への操作を行う光学系が配置されていてもよい。
〈 送受分離部4 〉
送受分離部4は、送信光と受信光Rとをそれぞれ用のポートに分離する分離機である。送受分離部4は、偏光ビームスプリッタ、又はサーキュレータにより実現できる。送信光及び受信光Rのレーザ光を空間伝搬させる場合、送受分離部4は、送信側光学系3とテレスコープ5との間の光軸上に配置される偏光ビームスプリッタとして実現できる。送信光及び受信光Rのレーザ光を光ファイバにより伝搬する場合、送受分離部4は、サーキュレータにより実現できる。
送受分離部4を経由した送信光は、テレスコープ5へ送出される。送受分離部4を経由した受信光Rは、受信側光学系6へ送出される。
〈 テレスコープ5 〉
一般に、用語のテレスコープは、望遠鏡を意味する。
実施の形態1に係るレーザレーダ装置のテレスコープ5は、望遠鏡と同じ構造を有する構成要素である。テレスコープ5は、凹面レンズ及び凸面レンズを含むレンズ群で構成されてよい。またテレスコープ5は、ミラーを利用した反射型の光学系を含んでもよい。
テレスコープ5を経由した送信光は、スキャナ12へ送出される。テレスコープ5を経由した受信光Rは、送受分離部4へ送出される。
〈 スキャナ12 〉
スキャナ12は、例えばガルバノスキャナであり、ガルバノモータにガルバノミラーが付けられたものでよい。ガルバノミラーは、スキャンミラー、又はスキャナミラーとも称される。スキャナ12は、送信光がターゲットの方向へ向くように制御される。ターゲットに反射し受信した受信光Rは、スキャナ12、テレスコープ5、送受分離部4、及び受信側光学系6を経由して受光部7へ送られる。
〈 受信側光学系6 〉
受信側光学系6は、送受分離部4を経由して来た受信光Rを、設計仕様に合わせたビーム径と広がり角に成形する。受信側光学系6は、凹面レンズ及び凸面レンズからなるレンズ群で構成されるとよい。受信側光学系6は、ミラーを利用した反射型の光学系を含んでもよい。受信側光学系6が受信光Rのビーム径と広がり角とを成形する目的は、SNRを高めるためである。したがって、受信光Rを成形しなくても受信光Rが設計仕様を満たすSNRを有している場合、受信側光学系6は単に受信光Rの経路であってもよい。
〈 受光部7 〉
受光部7は、受信光Rを光電変換して受信電気信号を生成する。生成された受信電気信号は、信号処理部8へ送出される。
図8Aは、受光部7から出力された受信電気信号の時間軸グラフの例を示している。図8Aに示されるグラフの縦軸は、受信電気信号の電圧を表し、「受電信号電圧」との軸タイトルが付されている。
図5は、実施の形態1に係るレーザレーダ装置の強度変調パルス生成部2及び強度変調信号生成部11の機能ブロックを示したブロック図である。強度変調パルス生成部2及び強度変調信号生成部11は、送信光に強度変調を行う機能ブロックである。
図5に示されるとおり強度変調パルス生成部2は、光路結合部201と、分岐比可変光路分岐部202と、遅延光路部203と、を備える。
図5に示されるとおり強度変調信号生成部11は、分岐比調整部1101と、遅延光路調整部1102と、を備える。
強度変調パルス生成部2における光路結合部201、分岐比可変光路分岐部202、及び遅延光路部203は、ループ状に結合されている。光路結合部201は、種光源部1からの光と遅延光路部203からの光とが入力され、ここで結合した光を分岐比可変光路分岐部202へ出力する。光路結合部201は、例えばカプラー、又は偏光ビームスプリッタ等により実現されてよい。分岐比可変光路分岐部202は、後述する分岐比調整信号に基づいて、分岐された一方の光を送信側光学系3へ、分岐された残りの光を遅延光路部203へ、それぞれ出力する。分岐比可変光路分岐部202は、光路結合部201からの光が入力され、ここで分岐した光を遅延光路部203と送信側光学系3途へ出力する。分岐比可変光路分岐部202は、位相変調器、ポッケルスセル、光学波長板、及び偏光ビームスプリッタを適宜組み合わせて実現されてよい。分岐比可変光路分岐部202は、分岐比調整部1101からの分岐比調整信号を取得して、分岐比調整信号に基づいて分岐比を調整する。遅延光路部203は、光路結合部201で結合される2つの光の位相差を調節するためのものであり、ミラー、及びファイバ等によって実現されてよい。遅延光路部203の遅延度合又は遅延光路長LDelは、後述する遅延光路調整部1102からの制御信号により変化する。
強度変調信号生成部11における分岐比調整部1101は、分岐比可変光路分岐部202における分岐比を決定する分岐比調整信号を出力する。より具体的には、分岐比調整部1101は、分岐比可変光路分岐部202における分岐比を調整するための制御信号である分岐比調整信号を生成し、分岐比可変光路分岐部202を制御する。
強度変調信号生成部11における遅延光路調整部1102は、遅延光路部203における遅延度合又は遅延光路長LDelを調整するための制御信号(以降、「遅延光路制御信号」と称する)を生成し、遅延光路部203を制御する。
〈 信号処理部8 〉
図6は、実施の形態1に係るレーザレーダ装置の信号処理部8の機能ブロックを示したブロック図である。図6に示されるとおり信号処理部8は、フィルタ処理部801と、アナログデジタル変換部(A/D変換部)802と、レンジビン分割部803と、周波数解析部804と、積算処理部805と、SNR算出部806と、距離特性算出部807と、からなる機能ブロックを、これらが順番に直列に繋がれた態様で備える。
信号処理部8のフィルタ処理部801は、受光部7からの受信電気信号に対してフィルタ処理を施す。フィルタ処理部801は、具体的にはバンドパスフィルタである。フィルタ処理部801は、強度変調信号生成部11からの強度変調信号に基づいて、フィルタ処理を実施する。
なお、図4は、強度変調信号生成部11のブロックから信号処理部8のブロックへの矢印は示していないが、これは単に図全体の見やすさを優先したためである。
信号処理部8のアナログデジタル変換部802は、フィルタ処理部801からのフィルタ処理後のアナログ電気信号をデジタル電気信号に変換する。アナログデジタル変換部802は、トリガ生成回路部9からのパルス照射トリガ信号に基づいて、AD変換処理を実施する。
信号処理部8のレンジビン分割部803は、アナログデジタル変換部802の出力であるデジタル電気信号を、パルス幅相当の幅で時間方向に分割する。レンジビン分割部803は、トリガ生成回路部9からのパルス照射トリガ信号に基づいて、レンジビン分割の処理を実施する。図8においてレンジビンは、横軸である時間軸を等間隔に分割されたそれぞれの区間であって、図8の例では、それぞれのレンジビンにレンジビンラベルnが1から5まで付されていることを表されている。
信号処理部8の周波数解析部804は、レンジビン分割処理後のビンごとの信号に対して高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を施す。高速フーリエ変換が施されることによりビンごとの信号は、ビンごとのスペクトルに変換される。周波数解析部804は、強度変調信号生成部11からの強度変調信号に基づいて、高速フーリエ変換を実施する。
信号処理部8の積算処理部805は、同一周波数の複数ショットのデータから得られる複数のスペクトルを、スペクトル空間で積算する。積算処理は、平均化処理と同様の効果を奏するものであり、SNRの改善が期待できる。
図8Bは、積算処理部805から出力された受信電気信号の時間軸グラフの例である。図8Bは、図8Aと比較することによって、実施の形態1に係る信号処理部8において、受信電気信号が加工される様子を示したグラフである。図8Aに示されるグラフにおいて、レンジビンラベルnが3の領域において、ターゲットからの散乱光を反映したピークをうっすら確認できる。しかしどのレンジビンにおいても、ノイズに起因した小さなピークが複数存在してSNRが低く、ノイズの中に埋もれた信号を取り出すことが困難である。一方で、図8Bに示されるグラフにおいて、レンジビンラベルnが3の領域において、ターゲットからの散乱孔を反映したピークをはっきりと確認できる。これは周波数解析部804及び積算処理部805における積算処理の効果によるものである。
信号処理部8のSNR算出部806は、受信電気信号のSNRを算出する。SNR算出部806は、SNRをレンジビンごとに算出する。
信号処理部8の距離特性算出部807は、強度変調周波数fAMごとに、距離とSNRとの関係(以降、「距離特性」と称する)を算出する。距離特性は、縦軸に受信信号強度を、横軸に距離を、それぞれ取って波形を表示するA-scopeと同じように、縦軸にSNRを、横軸に距離を、それぞれ取って表示することができる。図9は、距離特性をA-scopeの流儀で表したグラフの例である。図9は、信号処理部8によって受信電気信号を処理した結果を表している、とも言える。
図9に示されるグラフの横軸である距離は、TOFの原理により求めたものにすぎない。図9に示されるΔtは、1つのレンジビンの開始から終了までの時間間隔を表している。図9に示されるcは、光速を表している。図9に示される式が2で割られているのは、測距に用いられる光が、レーザレーダ装置からターゲットまでを往復しているからである。
図7は、実施の形態1に係るレーザレーダ装置の処理工程を示したフローチャートである。図7に示されるとおりレーザレーダ装置の処理工程には、ステップST1からステップST20までが含まれる。
ところで本開示技術に係るレーザレーダ装置は、水霧、又は粉塵等の強い散乱性質を有する媒体の中にあるターゲットを測定することが考えられる。このときの、水霧、又は粉塵等の強い散乱性質を有する物質は「ボリュームターゲット」と称し、ボリュームターゲット中の測定対象は「ハードターゲット」と称し、両者を区別する。ボリュームターゲットとハードターゲットとの違いは、散乱光の挙動の違いによって言い表すこともできる。すなわちボリュームターゲットは、ある空間分布内に多数存在し、送信光座標軸における各空間位置での散乱光が重畳されて受光されるターゲットである。またハードターゲットは、受光面で光が拡散あるいは反射され、散乱光が重畳されないターゲットである。図1Aは、レーザレーダ装置が、ボリュームターゲット中のハードターゲットを測定している様子を示している。図1Aにおいて、「ターゲット」として示されている略楕円形状の物体がハードターゲットであり、その周辺に示されている略円形状の複数の物体がボリュームターゲットである。
ステップST1は、使用者が強度変調周波数fAMを決定することをレーザレーダ装置が支援する工程である。強度変調周波数fAMは、ボリュームターゲットの特性を考慮して決定するとよい。より具体的には、強度変調周波数fAMは、ボリュームターゲットの消光係数、及び屈折率を考慮して決定されるとよい。
実施の形態1に係るレーザレーダ装置の強度変調周波数fAMは、時不変のものであってもよいし、チャープ周波数のように時変のものであってもよい。また強度変調周波数fAMは、単一のものであってもよいし、複数の周波数を有する混合周波数のものであってもよい。
本開示技術に係るレーザレーダ装置は、図示しないディスプレイを備え、レーザレーダ装置の使用者に対し、強度変調周波数fAMを決定するための情報を表示する。また本開示技術に係るレーザレーダ装置は、図示しないキーボード、及びマウス等を備え、使用者が決定した強度変調周波数fAMをレーザレーダ装置へ入力できるようプログラムされている。
ステップST2は、使用者が種光パルス幅δt、包絡線形状A、及びパルス列幅δtを決定することをレーザレーダ装置が支援する工程である。ここで包絡線形状Aは、パルス列全体における時間軸対パワーの関係を示したものである。種光パルス幅δt、包絡線形状A、及びパルス列幅δtは、ステップST1で決定した強度変調周波数fAM、及びフィルタ処理部801におけるフィルタ特性、スペクトル幅、距離分解能等の設計仕様に基づいて、決定されればよい。
本開示技術に係るレーザレーダ装置は、ディスプレイに、ステップST1で決定した強度変調周波数fAM、及びフィルタ処理部801におけるフィルタ特性、スペクトル幅、距離分解能等の設計仕様、を表示する。また本開示技術に係るレーザレーダ装置は、使用者が決定した種光パルス幅δt、包絡線形状A、及びパルス列幅δtをレーザレーダ装置へ入力できるようプログラムされている。
パルス列幅δtは、強度変調パルス生成部2の遅延光路部203における遅延光路長LDelも考慮に入れて決定されるとよい。強度変調パルス生成部2の遅延光路部203における遅延光路長LDelは、以下のとおり強度変調信号の周期(1/fAM)に光が進む距離と等しい。

Figure 0007391279000004

ここでcは光速を表す。このときパルス列幅δtは、以下の関係式を満たすものでよい。

Figure 0007391279000005
ステップST3は、レーザレーダ装置がパルスの包絡線形状Aを離散化し、パルス列を構成する各パルスの光パワーの設計値を算出する工程である。
パルス列を構成するパルスの数は、Mであるとする。また分岐比可変光路分岐部202をk回目(kは1からMまでのいずれかの数)に通過して送信側光学系3へ出力されるパルスは、k番目パルスPと称する。この場合、強度変調パルス生成部2におけるループ回数は、M-1回である。
すなわちステップST3は、強度変調パルス生成部2におけるループ時間中に、各パルス(P、P、…P)のそれぞれについて光パワーの設計値を算出する工程を表す。
ステップST4は、分岐比調整部1101が行う処理工程である。ステップST4において分岐比調整部1101は、分岐比可変光路分岐部202における分岐比を算出する。具体的に分岐比調整部1101は、分岐比可変光路分岐部202におけるループ回数がk回目の分岐比を、以下の式に基づいて算出する。

Figure 0007391279000006

ここで、式(6)におけるスクリプト書体のPは、光パワーを表す。スクリプト書体のPに下添え字のkが付されたものは、k番目パルスPの光パワーを表す。またスクリプト書体のPに下添え字のoutが付されたものは、送信側光学系3へ出力される光の光パワーを表す。スクリプト書体のPに下添え字のloopが付されたものは、遅延光路部203へ出力される光の光パワーを表す。
つまり式(6)は、分岐比調整部1101が、分岐比可変光路分岐部202におけるループ回数がk回目の分岐比を、パルス列のうちk番目パルスPの光パワーと、パルス列のうちk+1番目から最後までのパルスの光パワーの総和と、に基づいて算出することを表している。
式(6)に示された分岐比を採用することにより、送信側光学系3へ出力される光の光パワーは、ステップST3において算出された光パワーの設計値に等しくなる。
ステップST4は、分岐比可変光路分岐部202の分岐比が式(6)に示される値となるための分岐比調整信号を生成する工程をも含む。またステップST4は、遅延光路部203を調整するための遅延光路制御信号を生成する工程をも含む。
ステップST5は、パルス信号生成部10が行う処理工程である。ステップST5においてパルス信号生成部10は、パルス照射トリガ信号に基づいて、種光源部1を制御する。パルス信号生成部10により制御された種光源部1は、繰返し周期Trep、種光パルス幅δの光パルスを生成する。図1Bの上段は、繰返し周期Trepごとに、種光パルス幅δの光パルスが生成されていることを表している。
ステップST6は、種光源部1が行う処理工程である。ステップST6において種光源部1は、生成した光パルスを強度変調パルス生成部2へ出力する。
ステップST7は、遅延光路調整部1102が行う処理工程である。ステップST7において遅延光路調整部1102は、遅延光路部203の光路長を制御する。
ステップST8は、光路結合部201が行う処理工程である。ステップST8において光路結合部201は、種光源部1からの光と遅延光路部203からの光とを結合する。またステップST8において光路結合部201は、結合した光を分岐比可変光路分岐部202へ出力する。
ステップST9は、分岐比可変光路分岐部202が行う処理工程である。ステップST9において分岐比可変光路分岐部202は、分岐比調整信号に基づいて、分岐された一方の光を送信側光学系3へ、分岐された残りの光を遅延光路部203へ、それぞれ出力する。なお遅延光路部203へ分岐された光は、設計された遅延光路長LDelを伝搬した後に光路結合部201へ送られる。
ステップST10は、ステップST7からST9までの処理工程が、M回繰り返されるループ処理であることを示している。
以上のようにステップST7からST9の処理がM回繰り返し行われることにより、強度変調パルス生成部2は、種光源部1が生成した光パルスを、強度変調光パルス(あるいは、単に「強度変調パルスT」と称する)からなる光パルス列に変換し、送信側光学系3へ出力する。なおここで用いられるアルファベットのTは、送信機を意味する英語のTransmitterに由来する。またTに添えられる下添えの字(例えばm番目強度変調パルスTのm)は、単に、時系列順に1、2、と変化する通し番号である(図1Bを参照)。
ステップST11は、テレスコープ5及びスキャナ12が行う処理工程である。
ステップST11においてテレスコープ5は、強度変調パルスT(例えばm番目強度変調パルスT)をスキャナ12へ出力する。
ステップST11においてスキャナ12は、スキャナミラーを回転し、強度変調パルスTがターゲットに向けて照射されるようにする。照射された強度変調パルスTは、ボリュームターゲット内に存在するハードターゲットに向けて照射され、反射及び散乱によって受信光Rが生じる。なおここで用いられるアルファベットのRは、受信機を意味する英語のReceiverに由来する。また、Rに添えられる下添えの字(例えばm番目受信光Rのm)は、同じく時系列順に1、2、と変化する通し番号である(図1Bを参照)。
ステップST12は、テレスコープ5、及びスキャナ12、並びに受信側の機能ブロックである送受分離部4、受信側光学系6、及び受光部7、が行う処理工程である。
ステップST12においてテレスコープ5は、受信した受信光R(例えば1番目受信光R)を送受分離部4へ出力する。
ステップST12は、送受分離部4が受信光Rを受信側光学系6へ出力する工程と、受信側光学系6が受信光Rを加工する工程と、受信側光学系6が受信側光学系6を経由した受信光Rを受光部7へ出力する工程と、を含む。さらにステップST12は、受光部7が受信光Rを受信電気信号に変換する工程と、受光部7が受信電気信号を信号処理部8へ出力する工程と、を含む。
ステップST13は、ステップST5からST12までの処理工程が、a回繰り返されるループ処理であることを示している。ここでaは、パルス積算回数aである。パルス積算回数aは、レーザレーダ装置のSNRを決定する設計パラメータである。本開示技術に係るレーザレーダ装置は、ディスプレイに初期設定を行う画面を表示し、使用者が初期設定でパルス積算回数aを自由に設定できる構成を備えてもよい。
ステップST14からST17までは、信号処理部8が行う処理工程であるが、レーザレーダ装置は、逐次に処理を行ってもよいし、ステップST5からST12までのa回繰り返されるループ処理が完了するのを待って一気に処理を行ってもよい。
ステップST14は、フィルタ処理部801が行う処理工程である。ステップST14においてフィルタ処理部801は、強度変調信号生成部11からの強度変調信号に基づいて、受信電気信号に対してフィルタ処理を実施する。なお強度変調信号の周波数は、式(4)で用いられた記号のfAMで表される。
ステップST15は、アナログデジタル変換部802が行う処理工程である。ステップST15においてアナログデジタル変換部802は、受信光Rに対応するアナログの受信電気信号を、デジタルに変換する。アナログデジタル変換部802が行うデジタル変換処理は、トリガ生成回路部9からのパルス照射トリガ信号を開始トリガとする。すなわちアナログデジタル変換部802が行うデジタル変換処理の開始時刻は、パルス光が照射されるタイミングと原理的には一致する。アナログデジタル変換部802が行うデジタル変換処理は、予め決められた時間、又は次のパルス光が照射されるまで間、続けられる。
デジタル変換が開始されてから、すなわちパルス光が照射されてから、ΔT後にデジタル変換される信号は、TOFの原理から、以下の式に示す距離(L)だけ離れた場所のターゲットで反射されたものだ、ということがわかる。

Figure 0007391279000007

なお、受信電気信号をデジタル変換する長さ単位は、1つのパルス分でよい。
ステップST16は、レンジビン分割部803が行う処理工程である。ステップST16においてレンジビン分割部803は、デジタルに変換された受信電気信号を、レンジビンごとの信号に分割する。
図8Aは、1つのパルス、例えばk番目パルスPが照射されターゲットで反射しレーザレーダ装置に入力されたk番目受信光Rを時間軸グラフで表したものである。図8Aに示されたnは、レンジビンに付されるラベルであり、レンジビンラベルnが小さいほどターゲットがレーザレーダ装置に近いことを意味する。レンジビンの幅、すなわち1つのレンジビンの開始から終了までの時間間隔のΔtは、種光パルス幅δtと等しくしてよい。前述のとおり本開示技術に係るレーザレーダ装置は、使用者が決定した種光パルス幅δtを含む設計パラメータについて、レーザレーダ装置へ入力できるようプログラムされていてよい。
ステップST17は、周波数解析部804が行う処理工程である。ステップST17において周波数解析部804は、レンジビンごとに分割された受信信号を、それぞれフーリエ変換してスペクトルを算出する。またステップST17において周波数解析部804は、算出したスペクトルを積算処理部805へ出力する。
前述のとおりレーザレーダ装置の強度変調周波数fAMは、時不変のものであってもよいし、チャープ周波数のように時変のものであってもよい。すなわち強度変調周波数fAMは、パルスごとに異なってもよい。m番目強度変調パルスTの強度変調周波数fAMは、m番目強度変調周波数fAM_mと表し区別する。
m番目受信光Rのデジタル変換された受信電気信号のフーリエ変換によって得られるスペクトルは、ピーク周波数がm番目強度変調周波数fAM_mと概ね一致する。厳密にはターゲットの移動に起因して周波数シフトが生じる、等のことがあるが、本開示技術の原理を説明する上では、ピーク周波数がm番目強度変調周波数fAM_mと一致したと仮定して問題ない。
ステップST18は、積算処理部805が行う処理工程である。ステップST18において積算処理部805は、パルス積算回数aだけ送出されたスペクトルを積算する。
ステップST19は、SNR算出部806が行う処理工程である。ステップST19においてSNR算出部806は、ピーク強度と帯域外雑音との比を計算し、これをスペクトルについてのSNRとする。ピーク強度と帯域外雑音との比の計算は、レンジビンごとに行う。ステップST19においてSNR算出部806は、積算されたスペクトル及びそのレンジビンごとのSNRを、距離特性算出部807へ出力する。
ステップST20は、距離特性算出部807が行う処理工程である。ステップST20において距離特性算出部807は、送られたレンジビンごとのSNRの情報を、距離ごとのSNR情報に変換する。なお図8に示されるとおり本開示技術におけるレンジビンは、時間の物理単位(あるいは「次元」とも称される)を有している。この時間の単位を距離の単位へ変換することは、TOFの原理に則して行われればよい。
実施の形態1に係るレーザレーダ装置は、分岐比可変光路分岐部202及び分岐比調整部1101を備える構成であるため、振幅変調の包絡線形状Aを外部からの操作で変形できる、という作用効果を有する。加えて言えば実施の形態1に係るレーザレーダ装置は、光路結合部201、分岐比可変光路分岐部202、及び遅延光路部203で構成された強度変調パルス生成部2を備える構成であるからこそ、従来技術とは異なり、初めて、いかなる種類の種光源部1に対しても、振幅変調の包絡線形状Aを外部からの操作で変形できる、という作用効果を有する。
実施の形態1に係るレーザレーダ装置は、光路結合部201、分岐比可変光路分岐部202、及び遅延光路部203で構成された強度変調パルス生成部2を備える構成であるため、強度変調周波数fAMを可変にできる、という作用効果を有する。
実施の形態1に係るレーザレーダ装置は、上記の作用効果を有するため、測距の目的に応じて、距離分解能、及び最大測距距離を自由に調整可能である、という効果を奏する。
実施の形態2.
実施の形態1に係るレーザレーダ装置は、直接検波方式を採用した装置であったが、本開示技術はこれに限定しない。
実施の形態2は、実施の形態1で述べたレーザレーダ装置のいくつかの変形例について明らかにする。
実施の形態2に係るレーザレーダ装置は、コヒーレントライダ、差分吸収ライダ、又は二重偏光型ライダであってもよい。
レーザレーダ装置がコヒーレントライダである場合、レーザレーダ装置は、ターゲットの位置情報のみならず、ターゲットの速度情報を測定することができる。
レーザレーダ装置が差分吸収ライダである場合、レーザレーダ装置の構成要素は実施の形態1の場合と少し異なる。差分吸収ライダである場合のレーザレーダ装置は、種光源部1が、第1の波長の第1強度変調パルスと、第1の波長とは異なる第2の波長の第2強度変調パルスと、を出力する。また差分吸収ライダである場合のレーザレーダ装置は、信号処理部8において、第1強度変調パルスと第2強度変調パルスとのそれぞれに対応する受信信号の強度比を算出する。この構成により差分吸収ライダである場合のレーザレーダ装置は、ターゲットの位置情報に加え、ターゲットの吸収波長、及び濃度、を測定できる。
レーザレーダ装置が二重偏光型ライダである場合、レーザレーダ装置の構成要素は実施の形態1の場合と少し異なる。二重偏光型ライダである場合のレーザレーダ装置は、種光源部1が、2つの直交する偏光状態である強度変調パルスを出力する。また二重偏光型ライダである場合のレーザレーダ装置は、信号処理部8において、2つの直交する偏光のそれぞれに対応する受信信号の強度比を算出する。この構成により差分吸収ライダである場合のレーザレーダ装置は、ターゲットの位置情報に加え、ターゲットの粒形を測定できる。
実施の形態1に係るレーザレーダ装置は、図4に示されるように、送受分離部4とテレスコープ5との間、及びテレスコープ5とスキャナ12との間が、送受信の双方向の光学系を備える構成としたが、本開示技術に係るレーザレーダ装置はこれに限定されない。本開示技術に係るレーザレーダ装置は、テレスコープ5を、送信用と受信用と別々に設ける構成であってもよい。
実施の形態2に係るレーザレーダ装置は、実施の形態1で示した構成に加え、レーザレーダ装置が用いるパルス列のパラメータ(以降、「パルス列パラメータ」と称する)を変えながら複数回の測定を行い、測定結果を比較することでパルス列パラメータを適正化するフィードバック機構を備えてもよい。
パルス列パラメータは、例えばハードターゲットからの受信信号のSNRが改善されるように、適正化がなされてもよい。あるいはパルス列パラメータは、ハードターゲットのSNRとボリュームターゲットのSNRとを比べ、その差が大きくなるように、適正化がなされてもよい。
図10は、実施の形態2に係るレーザレーダ装置の信号処理部8の機能ブロックを示したブロック図である。また図11は、実施の形態2に係るレーザレーダ装置の処理工程の一部を示したフローチャートである。
図10に示されるSNR比較部808の機能ブロックは、パルス列パラメータを変えながら行った複数の測定結果について、SNRを比較する処理工程を実施する。図10は、SNR比較部808により得られた適正とみなされたパルス列パラメータの情報が、パルス信号生成部10と強度変調信号生成部11とにフィードバックされていることを表している。
図11に示されるステップST21は、SNR比較部808が行うこの処理工程である。図11に示されるとおりST21の後は、ステップST1に戻る。すなわちSNR比較部808は、フィードバック機構を実現する機能ブロックである。
以上のとおり実施の形態2に係るレーザレーダ装置は、実施の形態1で述べたレーザレーダ装置のいくつかの変形例である。実施の形態2に係るレーザレーダ装置は、実施の形態1において明らかとなった作用効果を有し、測距の目的に応じて、距離分解能、及び最大測距距離を自由に調整可能である、という効果を奏する。
本開示技術に係るレーザレーダ装置は、ボリュームターゲット中のハードターゲットの測距に応用でき、産業上の利用可能性を有する。
1 種光源部、2 強度変調パルス生成部、3 送信側光学系、4 送受分離部、5 テレスコープ、6 受信側光学系、7 受光部、8 信号処理部、9 トリガ生成回路部、10 パルス信号生成部、11 強度変調信号生成部、12 スキャナ、100a 処理回路、100b プロセッサ、100c メモリ、201 光路結合部、202 分岐比可変光路分岐部、203 遅延光路部、801 フィルタ処理部、802 アナログデジタル変換部、803 レンジビン分割部、804 周波数解析部、805 積算処理部、806 SNR算出部、807 距離特性算出部、808 SNR比較部、1101 分岐比調整部、1102 遅延光路調整部。

Claims (7)

  1. パルス光を生成する種光源部と、
    強度変調信号を生成する強度変調信号生成部と、
    前記パルス光及び前記強度変調信号に基づいて、強度変調パルス光を生成する強度変調パルス生成部と、を備え、
    前記強度変調信号生成部は、分岐比調整部と、遅延光路調整部と、を有し、
    前記強度変調パルス生成部は、ループ状に結合された、光路結合部と、分岐比可変光路分岐部と、遅延光路部と、を有し、
    前記分岐比調整部は、前記分岐比可変光路分岐部における分岐比を決定する分岐比調整信号を出力し、
    前記分岐比可変光路分岐部は、前記分岐比調整信号に基づいて、分岐された一方の光を送信側光学系へ、分岐された残りの光を前記遅延光路部へ、それぞれ出力する、
    レーザレーダ装置。
  2. 前記遅延光路調整部は、前記遅延光路部における遅延度合又は遅延光路長を調整するための遅延光路制御信号を生成し、
    前記遅延光路部は、前記遅延光路制御信号に基づいて前記遅延度合又は前記遅延光路長が変化する、
    請求項1に記載のレーザレーダ装置。
  3. 前記分岐比調整部は、前記分岐比可変光路分岐部におけるループ回数がk回目の前記分岐比を、パルス列のうちk番目パルスの光パワーと、前記パルス列のうちk+1番目から最後までのパルスの光パワーの総和と、に基づいて算出する、
    請求項1に記載のレーザレーダ装置。
  4. 前記種光源部は、
    Qスイッチング、モード同期、パルス励起、又は連続波レーザ光を光スイッチでパルス化すること、によって前記パルス光を生成し、
    種光パルス幅が可変である、
    請求項1に記載のレーザレーダ装置。
  5. 前記遅延光路長は、外部からの操作により値を変更できる、
    請求項2に記載のレーザレーダ装置。
  6. 前記ループ回数の総数は、外部からの操作により値を変更できる、
    請求項3に記載のレーザレーダ装置。
  7. 前記分岐比可変光路分岐部における前記ループ回数は、外部からの操作により値を変更できる、
    請求項3に記載のレーザレーダ装置。
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