JP2000098025A - 測距レーダ距離校正方法、測距レーダ用距離校正装置及び該装置に使用する距離校正用アンテナ - Google Patents

測距レーダ距離校正方法、測距レーダ用距離校正装置及び該装置に使用する距離校正用アンテナ

Info

Publication number
JP2000098025A
JP2000098025A JP10268058A JP26805898A JP2000098025A JP 2000098025 A JP2000098025 A JP 2000098025A JP 10268058 A JP10268058 A JP 10268058A JP 26805898 A JP26805898 A JP 26805898A JP 2000098025 A JP2000098025 A JP 2000098025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
distance
radar
antenna
calibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10268058A
Other languages
English (en)
Inventor
Futoshi Morishita
太 森下
Yoshihiro Ueshima
良弘 上嶌
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP10268058A priority Critical patent/JP2000098025A/ja
Publication of JP2000098025A publication Critical patent/JP2000098025A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 距離の校正に実目標からの実反射波を利用す
る必要がなく、海上運転に限定されない、常に定常的
で、精度が高い距離校正を可能とする測距レーダ距離校
正方法及び測距レーダ用距離校正装置を提供する。 【解決手段】 測距レーダ(40)はアンテナ部(2)
へ測距パルス(10)を送信し、アンテナ部は測距パル
スを受信信号検波出力(11)として遅延計測部(3)
及び校正信号発生部(4)へ送信し、校正信号発生部
(4)は受信信号検波出力に応答してアンテナ部へ校正
信号(14)を送信し、アンテナ部は校正信号を疑似レ
ーダ反射波(15)として測距レーダへ送信すると共に
送信信号検波出力(16)として遅延計測部へ送信し、
遅延計測部は受信信号検波出力に対する送信信号検波出
力の遅延時間を計測し、測距レーダは遅延時間から算出
された疑似レーダ反射波が表示すべき距離を用いて距離
校正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、艦艇等の測距レー
ダの距離校正方法及び距離校正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】艦艇等の測距レーダは、目標との距離を
正確に計測しなければならないため、距離の校正をする
必要があり、従来より実目標を用いて距離の校正が行わ
れている。例えば、測距レーダが艦上に装備された場
合、実目標と測距レーダアンテナとの距離を計測して、
測距レーダの距離校正を行っている。ここで実目標と測
距レーダアンテナとの距離を計測する手法として、自艦
と実目標である艦艇との間に発生する多重反射を利用す
る方法が、従来より採用されている。
【0003】図4を用いて多重反射による距離計測方法
を説明すると、この図において、レーダアンテナ53を
艦上に装備した第1艦艇(自艦)のレーダ送信機52か
ら発信された電波は、レーダアンテナ53から第2艦艇
(実目標)に向けて出て行き、第2艦艇で反射して第1
反射波54が戻ってくる。次に、この第1反射波54が
第1艦艇において反射して、再び第2艦艇に向けて出て
行き、更に第2艦艇で反射して第2反射波55が戻って
くる。
【0004】ここで、実目標である第2艦艇51からレ
ーダアンテナ53までの距離をL、測距用のレーダ送信
機52からレーダアンテナ53までの距離をL、第1
反射波に表示される距離をr1、そして第2反射波に表
示される距離をr2とすると、以下の式が成り立つ。 r1=2・(L+L)、 r2=2・(L+2L) ∴L=(r2−r1)/2 ここでえられた距離Lは、実目標からレーダアンテナ5
3までの距離であるので、 r1=L となるように機器の調整を行うことにより、測距レーダ
の距離の校正を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、艦艇の
レーダ反射低減対策(ステルス化)により、自艦からの
反射が低減されて多重反射が発生し難くなるために、距
離の校正に必要な安定した多重反射波を得ることが困難
になってきているという問題点があった。
【0006】また、反射波監視用のモニタの表示画面上
に第2反射波を確認するために、背後に他の反射物のな
い海面L上において反射波の受信を実施していたが、海
面Lからの反射により第2反射波がマスクされ、その確
認ができないことが生じるなど、海面上の模様に左右さ
れ易いということが知られていた。
【0007】従って、本発明は、上述した従来の技術の
問題を解決するためになされたもので、距離の校正に実
目標からの実反射波を利用する必要がないと共に、海上
運転に限定されず、常に定常的で、校正する距離を任意
に設定でき、精度が高い距離校正を可能とする測距レー
ダ距離校正方法及び測距レーダ用距離校正装置を提供す
ることを主な目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明に係る測距レーダ距離校正
方法は、アンテナ部、遅延計測部及び校正信号発生部を
備えた測距レーダ距離校正装置を用いて測距レーダの距
離校正を行うために、測距レーダは前記アンテナ部へ測
距パルスを送信し、前記アンテナ部は受信した前記測距
パルスを受信信号検波出力として前記遅延計測部及び前
記校正信号発生部へ送信し、前記校正信号発生部は受信
した前記受信信号検波出力に応答して前記アンテナ部へ
校正信号を送信し、前記アンテナ部は受信した前記校正
信号を疑似レーダ反射波として前記測距レーダへ送信す
ると共に送信信号検波出力として前記遅延計測部へ送信
し、前記遅延計測部は前記アンテナ部からの前記受信信
号検波出力に対する前記送信信号検波出力の遅延時間を
計測し、前記測距レーダは前記遅延時間から算出された
前記疑似レーダ反射波が表示すべき距離を用いて距離校
正する段階を備えることを特徴とする。
【0009】また、本発明の別の局面によると、アンテ
ナ部、遅延計測部及び校正信号発生部を備え、前記アン
テナ部は、測距パルスを受信すると、該測距パルスを受
信信号検波出力として前記遅延計測部及び前記校正信号
発生部へ送信し、前記校正信号発生部から校正信号を受
信すると、該校正信号を疑似レーダ反射波として送信す
ると共に送信信号検波出力として前記遅延計測部へ送信
する距離校正用アンテナを備え、前記校正信号発生部
は、前記アンテナ部からの前記受信信号検波出力に応答
してパルスを発生するパルス発生器と、該パルス発生器
からのパルス及び信号発生器からのマイクロ波を変調し
前記アンテナ部へ校正信号を送信するパルスモジュレー
タとを備え、前記遅延計測部は、前記アンテナ部からの
前記受信信号検波出力の波形に対する前記送信信号検波
出力の波形の時間差から遅延時間を計測する遅延観測用
オシロスコープを備えている測距レーダ用距離校正装置
が提供される。
【0010】前記アンテナ部は、前記遅延計測部及び前
記校正信号発生部とは別個独立であるのが好ましい。
【0011】さらに、本発明の別の局面によると、距離
校正用アンテナは、送受信アンテナ、受信モニタ回路、
送信モニタ回路及び入力部を備え、前記送受信アンテナ
で受信した測距パルスを前記受信モニタ回路を介して受
信信号検波出力として出力すると共に、前記入力部を介
して入力された校正信号を前記送受信アンテナから疑似
レーダ反射波として送信すると共に前記送信モニタ回路
を介して送信信号検波出力として出力するように配設さ
れたことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
を、添付図面を参照しながら説明するが、図中、同一符
号は、同一又は対応部分を示すものとする。
【0013】図1は、本発明に係る測距レーダ距離校正
装置のシステム構成を示す図である。この図において、
測距レーダ距離校正装置1は、距離校正用アンテナ5を
備えるアンテナ部2と、遅延観測用のオシロスコープ6
を備える遅延計測部3と、そしてパルス発生器7、信号
発生器8及びパルスモジュレータ9を備える校正信号発
生部4とから構成されている。
【0014】距離校正用アンテナ5は、レーダアンテナ
40から送信された測距パルス10を受信すると、受信
信号検波出力11をオシロスコープ6及びパルス発生器
7へ出力する。次に、パルス発生器7は、距離校正用ア
ンテナ5からの受信信号検波出力11に対応して、校正
信号用パルス12を発生させ、パルスモジュレータ9へ
出力する。そして、校正信号用パルス12を受信したパ
ルスモジュレータ9は、信号発生器8で発生したマイク
ロ波13を変調し、校正信号14をアンテナ部2の距離
校正用アンテナ5へ出力する。このように、校正信号発
生部4は、アンテナ部5から受信信号検波出力11を受
信して、アンテナ部5へ校正信号14を出力するように
なっている。距離校正用アンテナ5は、受信した校正信
号14を、校正用の疑似レーダ反射波15としてレーダ
アンテナ40へ送信すると同時に、校正信号検波出力1
6をオシロスコープ6へ出力する。
【0015】遅延計測部3のオシロスコープ6は、図3
に示すように、受信信号検波出力11のパルス波形(測
距パルス10)に対する校正信号検波出力16のパルス
波形(疑似レーダ反射波15)の時間差から、この測距
レーダ距離校正装置1内部において発生した、疑似レー
ダ反射波15が送信されるまでの総遅延時間τを計測す
る。そしてこの遅延時間から、疑似レーダ反射波15が
レーダアンテナ40を介して測距レーダに受信された時
に表示すべき距離を算出する。オシロスコープ6により
観測した受信信号検波出力11の波形と校正信号検波出
力16の波形との時間差をτとすると、疑似レーダ反射
波に表示されるべき位置rsは、次式のようになる。 rs=Ld+τ・c/2 ここで、Ldは、レーダアンテナ40と距離校正用アン
テナ5との実距離、cは光速(3×10m/sec)
である。従って、疑似レーダ反射波15が位置rsに表
示されるように、測距レーダを調整すれば、測距レーダ
の距離校正が行われる。
【0016】ここで、上記のように、測距レーダは、レ
ーダ送信機から測距パルス(電波)10を発信し、目標
からの反射波が帰ってくるまでの時間によって距離を表
示しているため、距離校正用アンテナ5からの疑似レー
ダ反射波15の発信のタイミングを、測距レーダの測距
パルス10に正確に同期させる必要がある。
【0017】この実施形態においては、測距レーダから
送信された測距パルス10をアンテナ部2で受信し、こ
の測距パルス10に応じた疑似レーダ反射波15を一定
時間あえて遅延させてアンテナ部2からレーダアンテナ
40へ送信することで、正確な同期を取ることができ
る。この遅延は、校正信号発生部4のパルス発生器7内
で行う。すなわち、図3に示すように、測距レーダ距離
校正装置1内部での総遅延時間τは、元来回路状に存在
する遅延時間と、パルス発生器7にて付加した遅延時間
との総和になる。
【0018】このようなパルス間の総遅延時間τは、測
距レーダにおいて距離として現れるため、付加する遅延
時間を調整することにより、疑似レーダ反射波15を任
意の距離の点に表示させることができる。その結果、日
々のばらつきや誤差の多い回路上の遅延時間を補正し
て、総遅延時間τを一定に調整することができる。ま
た、総遅延時間τを調整することができるため、測距レ
ーダ調整後に複数の点において、調整結果を確認するこ
ともできる。さらに、疑似レーダ反射波15の表示する
点に、実際の目標からの反射波がある場合、遅延時間を
調整することにより判別可能な点に移動することもでき
る。
【0019】なお、測距レーダ距離校正装置1内部での
総遅延時間は、上述したように、遅延計測部3のオシロ
スコープ6が距離校正用アンテナ5から受信した受信信
号検波出力11と校正信号検波出力16とのパルス波形
の時間差を観測するだけで計測できるので、測距レーダ
距離校正装置1内部での時間的後れを考慮する必要がな
く、極めて正確な遅延時間を計測できる(距離校正用ア
ンテナ5の内部機能に関係し、この点は、後述する)。
【0020】また、艦上では、海面反射等の影響を受け
ないようにするため、レーダアンテナ40を上空に向け
て計測を行うため、測距レーダ距離校正装置1をレーダ
アンテナ40に極めて近い場所に設置する必要があり、
且つ測距レーダ距離校正装置1とレーダアンテナ40と
の間隔が十分な精度で計測可能な距離であることが必要
である。
【0021】この実施形態においては、測距レーダ距離
校正装置1のアンテナ部2を他の遅延計測部3及び校正
信号発生部4から分離・小型化したので、アンテナ部2
の距離校正用アンテナ5を艦上のレーダアンテナ40の
直下に設置することが可能になる。従って、両者間の物
理的距離を無視して、校正をすることができる。
【0022】次に、アンテナ部2の距離校正用アンテナ
5の内部機能を説明する。図2は、距離校正用アンテナ
5内部の機能ブロック図であり、この図において、測距
レーダ(図示せず)から送信された測距パルス10は、
ホーンアンテナ20によって受信され、第1方向性結合
部21にて分岐され、一方の信号は、第2方向性結合部
22及びサーキュレータ部23を介して疑似負荷部24
で損失される。第1方向性結合部21にて分岐された他
方の信号は、第1減衰部25で信号レベルを調整された
後、第1検波部26に入り、受信信号検波出力部27か
ら受信信号検波出力11となって、遅延計測部3及び校
正信号発生部4へ送られる。
【0023】受信信号検波出力11に応じて校正信号発
生部4から送信された校正信号14は、距離校正用アン
テナ5の校正信号入力部28に入り、そこから同軸導波
管変換部29及びサーキュレータ部23を経て、第2方
向性結合部22にて分岐され、一部の信号は、第1方向
性結合部21を介してホーンアンテナ20から疑似レー
ダ反射波15として送信される。第2方向性結合部22
にて分岐された他方の信号は、第2減衰部30で信号レ
ベルを調整された後、第2検波部31に入り、校正信号
検波出力部32から校正信号検波出力16となって、遅
延計測部3へ送信される。
【0024】上述したように、ホーンアンテナ20は、
測距パルス10を受信すると共に、疑似レーダ反射波1
5を送信するため、送受信アンテナとして機能する。ま
た、第1方向性結合部21、第1減衰部25、第1検波
部26及び受信信号検波出力部27は、ホーンアンテナ
20により受信された信号を遅延計測部3の遅延観測用
オシロスコープ6で監視するための信号を出力するの
で、受信モニタ回路として機能する。同様に、第2方向
性結合部22、第2減衰部30、第2検波部31及び送
信信号検波出力部32は、ホーンアンテナ20から送信
される信号を遅延計測部3の遅延観測用オシロスコープ
6で監視するための信号を出力するので、送信モニタ回
路として機能する。
【0025】従って、距離校正用アンテナ5は、測距レ
ーダからの測距パルス10をホーンアンテナ20により
受信した直ぐ後で、受信モニタ回路を介して信号を遅延
計測部3に送ると共に、測距レーダへホーンアンテナ2
0から疑似レーダ反射波15を送信する直前で、送信モ
ニタ回路を介して信号を遅延計測部3へ送るように構成
されているので、遅延計測部3の遅延観測用オシロスコ
ープ6で各波形の時間差を計測する際に、アンテナ部2
内部や校正信号発生部4内部、あるいはこれらの間にお
ける回路上で生じる遅延誤差を最小化することができ、
測定精度を向上させることができる。
【0026】本発明に係る測距レーダ用距離校正装置に
より疑似レーダ反射波を発信させて、安定した反射波を
得ることにより、測距レーダの距離校正を行うのに、実
目標からの実反射を利用することがなく、定量的な距離
校正を行うことができる。また、上空に測距レーダを向
けて計測を行うため、海面による反射等の影響を受ける
ことがなく、距離校正の精度がより高くなる。
【0027】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明に係る測距レー
ダ距離校正方法は、アンテナ部、遅延計測部及び校正信
号発生部を備えた測距レーダ距離校正装置を用いて測距
レーダの距離校正を行うために、測距レーダは前記アン
テナ部へ測距パルスを送信し、前記アンテナ部は受信し
た前記測距パルスを受信信号検波出力として前記遅延計
測部及び前記校正信号発生部へ送信し、前記校正信号発
生部は受信した前記受信信号検波出力に応答して前記ア
ンテナ部へ校正信号を送信し、前記アンテナ部は受信し
た前記校正信号を疑似レーダ反射波として前記測距レー
ダへ送信すると共に送信信号検波出力として前記遅延計
測部へ送信し、前記遅延計測部は前記アンテナ部からの
前記受信信号検波出力に対する前記送信信号検波出力の
遅延時間を計測し、前記測距レーダは前記遅延時間から
算出された前記疑似レーダ反射波が表示すべき距離を用
いて距離校正する段階を備えているので、測距レーダ
は、測距レーダ距離校正装置より疑似レーダ反射波とい
う安定した反射波を得られると共に、遅延計測部で計測
された遅延時間量から算出された疑似レーダ反射波が表
示すべき距離を用いて、距離の校正が正確に行える。
【0028】請求項2に記載の本発明に係る測距レーダ
用距離校正装置は、アンテナ部、遅延計測部及び校正信
号発生部を備え、前記アンテナ部は、測距パルスを受信
すると、該測距パルスを受信信号検波出力として前記遅
延計測部及び前記校正信号発生部へ送信し、前記校正信
号発生部から校正信号を受信すると、該校正信号を疑似
レーダ反射波として送信すると共に送信信号検波出力と
して前記遅延計測部へ送信する距離校正用アンテナを備
え、前記校正信号発生部は、前記アンテナ部からの前記
受信信号検波出力に応答してパルスを発生するパルス発
生器と、該パルス発生器からのパルス及び信号発生器か
らのマイクロ波を変調し前記アンテナ部へ校正信号を送
信するパルスモジュレータとを備え、前記遅延計測部
は、前記アンテナ部からの前記受信信号検波出力の波形
に対する前記送信信号検波出力の波形の時間差から遅延
時間を計測する遅延観測用オシロスコープを備えている
ので、測距パルスに応じた疑似レーダ反射波を測距レー
ダへ送信できる共に、遅延計測部の遅延観測用オシロス
コープにより送受信された信号の遅延時間を容易に計測
できるので、測距レーダの距離校正を確実に行わせるこ
とができる。
【0029】請求項3に記載の本発明に係る測距レーダ
用距離校正装置は、前記アンテナ部が、前記遅延計測部
及び前記校正信号発生部とは別個独立であるので、測距
レーダのレーダアンテナに近接してアンテナ部を設置す
ることができ、海面反射等の影響のない上空に向けて距
離校正の計測を行うことができる。
【0030】請求項4に記載の本発明に係る距離校正用
アンテナは、送受信アンテナ、受信モニタ回路、送信モ
ニタ回路及び入力部を備え、前記送受信アンテナで受信
した測距パルスを前記受信モニタ回路を介して受信信号
検波出力として出力すると共に、前記入力部を介して入
力された校正信号を前記送受信アンテナから疑似レーダ
反射波として送信すると共に前記送信モニタ回路を介し
て送信信号検波出力として出力するように配設されてい
るので、測距パルスの受信と疑似レーダ反射波の送信と
を送受信する送受信アンテナ近傍から受信信号検波出力
及び送信信号検波出力とを取り出すことができるため、
測距レーダ用距離校正装置内部での時間的後れを考慮す
る必要なく、極めて正確な各出力の時間差を計測するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る測距レーダ距離校正装置のシス
テム構成を示す図である。
【図2】 図1の測距レーダ距離校正装置に使用する距
離校正用アンテナ内部の機能ブロック図である。
【図3】 遅延観察用オシロスコープにおける波形を示
す図である。
【図4】 多重反射波を利用した従来の測距レーダの距
離校正の概念を示す図である。
【符号の説明】
1…測距レーダ距離校正装置、2…アンテナ部、3…遅
延計測部、4…校正信号発生部、5…距離校正用アンテ
ナ、6…遅延観測用オシロスコープ、7…パルス発生
器、8…信号発生器、9…パルスモジュレータ、10…
測距パルス、11…受信信号検波出力、12…校正信号
用パルス、13…マイクロ波、14…校正信号、15…
疑似レーダ反射波、16…校正信号検波出力、20…ホ
ーンアンテナ、21…第1方向性結合部、22…第2方
向性結合部、23…サーキュレータ部、24…疑似負荷
部、25…第1減衰部、26…第1検波部、27…受信
信号検波出力部、28…校正信号入力、29…同軸導波
管変換部、30…第2減衰部、31…第2検波部、32
…校正信号検波出力、40…レーダアンテナ、50…第
1艦艇、51…第2艦艇、52…レーダ送信機、53…
レーダアンテナ、54…第1反射波、55…第2反射
波、L…第2艦艇(実目標)からレーダアンテナまでの
距離、L…測距用のレーダ送信機からレーダアンテナ
までの距離、r1…第1反射波に表示される距離、r2
…第2反射波に表示される距離、SL…海面、τ…総遅
延時間。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナ部、遅延計測部及び校正信号発
    生部を備えた測距レーダ距離校正装置を用いて測距レー
    ダの距離校正を行うために、測距レーダは前記アンテナ
    部へ測距パルスを送信し、前記アンテナ部は受信した前
    記測距パルスを受信信号検波出力として前記遅延計測部
    及び前記校正信号発生部へ送信し、前記校正信号発生部
    は受信した前記受信信号検波出力に応答して前記アンテ
    ナ部へ校正信号を送信し、前記アンテナ部は受信した前
    記校正信号を疑似レーダ反射波として前記測距レーダへ
    送信すると共に送信信号検波出力として前記遅延計測部
    へ送信し、前記遅延計測部は前記アンテナ部からの前記
    受信信号検波出力に対する前記送信信号検波出力の遅延
    時間を計測し、前記測距レーダは前記遅延時間から算出
    された前記疑似レーダ反射波が表示すべき距離を用いて
    距離校正する段階を備えた測距レーダ距離校正方法。
  2. 【請求項2】 アンテナ部、遅延計測部及び校正信号発
    生部を備え、前記アンテナ部は、測距パルスを受信する
    と、該測距パルスを受信信号検波出力として前記遅延計
    測部及び前記校正信号発生部へ送信し、前記校正信号発
    生部から校正信号を受信すると、該校正信号を疑似レー
    ダ反射波として送信すると共に送信信号検波出力として
    前記遅延計測部へ送信する距離校正用アンテナを備え、
    前記校正信号発生部は、前記アンテナ部からの前記受信
    信号検波出力に応答してパルスを発生するパルス発生器
    と、該パルス発生器からのパルス及び信号発生器からの
    マイクロ波を変調し前記アンテナ部へ校正信号を送信す
    るパルスモジュレータとを備え、前記遅延計測部は、前
    記アンテナ部からの前記受信信号検波出力の波形に対す
    る前記送信信号検波出力の波形の時間差から遅延時間を
    計測する遅延観測用オシロスコープを備えている測距レ
    ーダ用距離校正装置。
  3. 【請求項3】 前記アンテナ部は、前記遅延計測部及び
    前記校正信号発生部とは別個独立である請求項3に記載
    の測距レーダ用距離校正装置。
  4. 【請求項4】 送受信アンテナ、受信モニタ回路、送信
    モニタ回路及び入力部を備え、前記送受信アンテナで受
    信した測距パルスを前記受信モニタ回路を介して受信信
    号検波出力として出力すると共に、前記入力部を介して
    入力された校正信号を前記送受信アンテナから疑似レー
    ダ反射波として送信すると共に前記送信モニタ回路を介
    して送信信号検波出力として出力するように配設されて
    いる距離校正用アンテナ。
JP10268058A 1998-09-22 1998-09-22 測距レーダ距離校正方法、測距レーダ用距離校正装置及び該装置に使用する距離校正用アンテナ Withdrawn JP2000098025A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10268058A JP2000098025A (ja) 1998-09-22 1998-09-22 測距レーダ距離校正方法、測距レーダ用距離校正装置及び該装置に使用する距離校正用アンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10268058A JP2000098025A (ja) 1998-09-22 1998-09-22 測距レーダ距離校正方法、測距レーダ用距離校正装置及び該装置に使用する距離校正用アンテナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000098025A true JP2000098025A (ja) 2000-04-07

Family

ID=17453313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10268058A Withdrawn JP2000098025A (ja) 1998-09-22 1998-09-22 測距レーダ距離校正方法、測距レーダ用距離校正装置及び該装置に使用する距離校正用アンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000098025A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014102195A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Nec Corp レーダ装置およびレーダ装置のモニタ方法
CN103954945A (zh) * 2014-04-10 2014-07-30 西安空间无线电技术研究所 一种基于光纤延迟线的微波测距雷达全量程标定方法
RU2603356C1 (ru) * 2015-08-31 2016-11-27 Российская Федерация, от имени которой выступает Министерство обороны Российской Федерации Способ пеленгования источника радиоизлучения
CN108120964A (zh) * 2017-11-22 2018-06-05 西南电子技术研究所(中国电子科技集团公司第十研究所) 动态测试二次雷达本机时延数据提高测距精度的方法
CN108761388A (zh) * 2018-06-06 2018-11-06 上海交通大学 基于uwb高精度测距定位系统的天线延迟校准方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014102195A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Nec Corp レーダ装置およびレーダ装置のモニタ方法
CN103954945A (zh) * 2014-04-10 2014-07-30 西安空间无线电技术研究所 一种基于光纤延迟线的微波测距雷达全量程标定方法
RU2603356C1 (ru) * 2015-08-31 2016-11-27 Российская Федерация, от имени которой выступает Министерство обороны Российской Федерации Способ пеленгования источника радиоизлучения
CN108120964A (zh) * 2017-11-22 2018-06-05 西南电子技术研究所(中国电子科技集团公司第十研究所) 动态测试二次雷达本机时延数据提高测距精度的方法
CN108761388A (zh) * 2018-06-06 2018-11-06 上海交通大学 基于uwb高精度测距定位系统的天线延迟校准方法
CN108761388B (zh) * 2018-06-06 2022-02-11 上海交通大学 基于uwb高精度测距定位系统的天线延迟校准方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3396402B1 (en) System and method for testing integrated radar systems
KR101060389B1 (ko) 근거리 측정 레이더를 위한 다중 분리 방법 및 장치
US6469778B2 (en) Coherent laser radar system and target measurement method
US8031108B2 (en) Pulse radar ranging system
US9612147B2 (en) Radar level gauge system with multiple receiver branches
EP2068169B1 (en) A pulse radar ranging system
US4014021A (en) Radar for short range measurements
EP0138940A1 (en) METHOD AND DEVICE FOR MEASURING THE DISTANCE TO AN OBJECT.
KR102063468B1 (ko) 능동형 레이더 모의 타겟 장치
US7417586B2 (en) Methods and systems for interferometric cross track phase calibration
JP2003502646A (ja) 距離測定装置及び距離測定装置を校正する方法
US9031811B2 (en) System and method for pulse-echo ranging
US6710737B1 (en) Calibrator for radar target simulator
KR101008573B1 (ko) 전파간섭계를 이용한 fmcw 레이더 및 위상 정렬 방법
JPS5946568A (ja) 距離を測定する方法および装置
JP2000098025A (ja) 測距レーダ距離校正方法、測距レーダ用距離校正装置及び該装置に使用する距離校正用アンテナ
US6529156B2 (en) Self calibration of transponder apparatus
US9310469B2 (en) Radar performance monitor, pulse-compression radar apparatus, and radar performance measuring method
JP4443725B2 (ja) 電波距離計
JP2008298597A (ja) Dme地上装置
JP2007033093A (ja) アンテナ遅延測定方法
CN111614407A (zh) 飞行器测控系统基带零值自动监测方法
US6842139B1 (en) Separation frequency detection in a radar level gauge
US2857593A (en) Radar testing apparatus
RU2177628C1 (ru) Радиолокационный приемопередающий модуль

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110