JP2001199870A - 皮膚化粧料 - Google Patents
皮膚化粧料Info
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Abstract
を有し、かつ美肌効果を有する皮膚化粧料を提供する。 【解決手段】ジヒドロリスベラトロールを含有すること
を特徴とする皮膚化粧料。
Description
に優れ、NOラジカル消去能を有し、かつ美肌効果を有
する皮膚化粧料に関する。
つの水酸基を有するスチルベン化合物で、ピーナッツや
レッドグレープ等の多くの食用植物に含まれている。特
にレッドグレープや赤ワイン中には高い割合で含まれて
おり、心臓病予防やアルツハイマー症予防等の種々の効
果に寄与していると考えられている。また一方で、抗菌
性成分として生薬イタドリ根からも単離されている。
は、リスベラトロールを含むポリヒドロキシスチルベン
類を含有する美白化粧料が提案されており(特開平1−
38009号公報)、WO99/04747では、ケラ
チノサイトの増殖を抑え、その分化を促進するととも
に、α−ヒドロキシ酸による刺激を軽減し、しわ、荒れ
肌、老化、光損傷等から皮膚を守る等のリスベラトロー
ルの働きに着目したリスベラトロール含有化粧組成物が
提案されている。
症作用を有することも報告されている。
た作用を有するリスベラトロールであるが、スチルベン
骨格という構造上、安定性にやや問題があり、遮光、低
温下で保存しなければならず、皮膚感作性にも問題があ
った。
は、安定性・皮膚安全性が高く、NOラジカル消去能を
有し、かつ美肌効果を有する皮膚化粧料を提供するにあ
る。
な状況に鑑み、従来技術の難点を改良せんとして鋭意研
究を重ねた結果、リスベラトロールを還元することによ
り得られるジヒドロリスベラトロールが実用上リスベラ
トロールと変わらない優れた作用を保持しながら、安全
性及び安定性が格段に向上することを見出した。更に、
このジヒドロリスベラトロールを配合することにより、
安定性・皮膚安全性が高く、NOラジカル消去能を有
し、かつ美肌効果を有する皮膚化粧料を提供できること
を確認し本発明を完成した。
膚化粧料は、次のような構成を採る。即ち、本発明は下
記構造式(1)で示されるジヒドロリスベラトロールを
含有することを特徴とする皮膚化粧料にある。
詳述する。
れるジヒドロリスベラトロールは、リスベラトロールの
炭素−炭素二重結合を水素雰囲気下、パラジウムカーボ
ン等を触媒に用いて還元することにより得ることができ
る。またクワ科クワ属のMorus spp.等の天然物から常
法に従い取り出すことも可能である。
合量は、化粧料総量を基準として、好ましくは、0.0
1〜20.0質量%(以下、wt%とする)であり、更
に好ましくは0.05〜10.0wt%である。
本発明の目的とする効果が十分に得られない場合があ
り、配合量が20.0wt%を越えても、その増加分に
見合った効果の向上は望めない場合があり、使用時の感
触が悪くなり易く、個々の剤型を保持し難くなる場合が
ある。
する形の化粧料の他、入浴剤として用いてもよい。剤型
としては、一般に用いられる、水溶液、W/O型又はO
/W型エマルション、適当な賦形剤等を用いて顆粒剤そ
の他の粉末、錠剤等とすることが考えられ、具体的には
クリーム、乳液、化粧水、パック、ジェル、スティッ
ク、シート、パップ等が挙げられる。この皮膚化粧料
は、例えば、乳液等の場合、油相及び水相をそれぞれ加
熱溶解し、乳化分散して冷却する通常の方法により製造
することができる。
タール系色素、酸化鉄等の着色顔料、パラベン等の防腐
剤、脂肪酸セッケン、セチル硫酸ナトリウム等の陰イオ
ン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、多価アルコール脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性
剤、テトラアルキルアンモニウム塩等の陽イオン性界面
活性剤、ベタイン型、スルホベタイン型、スルホアミノ
酸型、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム
等の両イオン性界面活性剤、レシチン、リゾフォスファ
チジルコリン等の天然系界面活性剤、ゼラチン、カゼイ
ン、デンプン、アラビアガム、カラヤガム、グアガム、
ローカストビーンガム、ドラガカントガム、クインスシ
ード、ペクチン、カラギーナン、アルギン酸ソーダ等の
天然高分子、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースナトリウム、エチルセルロース等の半合
成高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエ
ーテル及びコーポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリル酸ソーダ、カルボキシビニルポリマー、ポリエ
チレンオキシドポリマー等の合成高分子、キサンテンガ
ム等の増粘剤、酸化チタン等の顔料、ジブチルヒドロキ
シトルエン等の抗酸化剤等を、本発明の目的を損なわな
い範囲内で適宜配合することができる。
本発明を詳細に説明する。尚、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
スベラトロール(SIGMA社製)0.62gをエタノ
ール25mLに溶かし、パラジウムカーボン(10%パ
ラジウム)20mgを加えて、水素雰囲気下(常圧)、
室温で17時間激しく攪拌した。セライトを用いて反応
液をろ過した後、ろ液を減圧濃縮し、本発明で用いるジ
ヒドロリスベラトロール0.62gを白色結晶として得
た。得られたジヒドロリスベラトロールの構造はNMR
(図1)及びIRにて確認した。
て下記の試験を行った。
5wt%エタノール溶液を無色透明のガラス瓶に入れ密
閉した後、太陽光のもと1時間放置した。その結果、リ
スベラトロールでは黄褐色への変色が認められたのに対
し、ジヒドロリスベラトロールでは変色は認められず、
前者と比較して優れた安定性を有していることが確認さ
れた。
価した。体重350〜400gのハートレイ系モルモッ
ト(メス)肩甲骨上4×6cm2の皮膚を刈毛し、1列
に3つの皮内注射を次の順序に従って2列に行った。 フロイント コンプリート アジュバンド(Freund
s' Complete Ajuvant:以下FCA溶液と略記する)
を左右2ヶ所に0.05mLずつ皮内注射する。 本願発明のジヒドロリスベラトロールの5%エタノ
ール溶液を左右2ヶ所に0.05mLずつ皮内注射す
る。 本願発明のジヒドロリスベラトロール10%含有F
CA溶液に同量の滅菌水を加え乳化した溶液を左右2ヶ
所に0.05mLずつ皮内注射する。 これらの操作1週間後に同じ部位を刈毛し、10%ラウ
リル硫酸ソーダ含有ワセリンを塗布し、軽度の炎症を起
こさせた。塗布24時間後に同部位にジヒドロリスベラ
トロールの10%エタノール溶液0.2mLをガーゼに
塗布して、48時間閉塞貼付した。皮内注射後21日目
に腹側部を刈毛し、ジヒドロリスベラトロールの5%エ
タノール溶液0.2mLを24時間閉塞貼付した。24
時間後と48時間後に、下記の評価基準に従って肉眼判
定により評価を行った。また、リスベラトロールについ
ても同様の試験を実施した。
中等度の紅斑の認められる感作性(反応率30%、平均
評価点0.4)が見られたのに対し、ジヒドロリスベラ
トロールは感作性を有しないこと(反応率0%、平均評
価点0.0)を確認した。
(DMSO)に溶解させ、10%溶液となるように調製
した。 得られた溶液をもとに、0.001%、0.003
%、0.01%、0.03%、0.1%の2倍量になる
ようにpH7.4のリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)
で希釈した。 各濃度の溶液50μLに25μmol/LのSNAP
(S-Nitroso-N-Acetylpenicillamine)溶液50μLを
添加した。 室温で2時間放置後、100μLのGriess試薬を添
加し、プレートリーダーで550nmの吸光度を測定し
た。 そして、においてジヒドロリスベラトロールを溶解さ
せずに以下同様の処理を行った試料(コントロール)の
吸光度に対するジヒドロリスベラトロールを溶解させた
試料の吸光度の割合をNOラジカル消去能(%)として
求めた。
ラトロールは0.01%で2割、0.1%で4割のNO
ラジカル消去能が認められた。
して実施した(4)連用官能試験の試験法は次の通りで
ある。
塗布した。その後、表2に示す項目について官能評価に
より、その効果を判定した。
ム) 下記表1の組成からなる、皮膚化粧料を通常の乳化物の
製造方法にて製造し、試料とした。
結果を表3に示す。
ベラトロールを含有する皮膚化粧料は、安定性・安全性
に優れ、NOラジカル消去能を有し、かつ美肌効果を有
する皮膚化粧料として有用である。
H−NMRスペクトルを示す図である。
能試験の結果を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ジヒドロリスベラトロールを含有するこ
とを特徴とする皮膚化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000014398A JP4669099B2 (ja) | 1999-11-08 | 2000-01-24 | 皮膚化粧料 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31645199 | 1999-11-08 | ||
JP11-316451 | 1999-11-08 | ||
JP2000014398A JP4669099B2 (ja) | 1999-11-08 | 2000-01-24 | 皮膚化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001199870A true JP2001199870A (ja) | 2001-07-24 |
JP4669099B2 JP4669099B2 (ja) | 2011-04-13 |
Family
ID=26568664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000014398A Expired - Fee Related JP4669099B2 (ja) | 1999-11-08 | 2000-01-24 | 皮膚化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4669099B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015178487A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-10-08 | 日光ケミカルズ株式会社 | 外用剤組成物およびそれを含有する皮膚外用剤 |
JP2015193590A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-11-05 | 日光ケミカルズ株式会社 | 透明ないし半透明の化粧料 |
-
2000
- 2000-01-24 JP JP2000014398A patent/JP4669099B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015178487A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-10-08 | 日光ケミカルズ株式会社 | 外用剤組成物およびそれを含有する皮膚外用剤 |
JP2015193590A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-11-05 | 日光ケミカルズ株式会社 | 透明ないし半透明の化粧料 |
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JP4669099B2 (ja) | 2011-04-13 |
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