JP2001199216A - 車両用懸架装置 - Google Patents

車両用懸架装置

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JP2001199216A
JP2001199216A JP2000003385A JP2000003385A JP2001199216A JP 2001199216 A JP2001199216 A JP 2001199216A JP 2000003385 A JP2000003385 A JP 2000003385A JP 2000003385 A JP2000003385 A JP 2000003385A JP 2001199216 A JP2001199216 A JP 2001199216A
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G21/00Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces
    • B60G21/02Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected
    • B60G21/06Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected fluid
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G17/00Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
    • B60G17/02Spring characteristics, e.g. mechanical springs and mechanical adjusting means
    • B60G17/04Spring characteristics, e.g. mechanical springs and mechanical adjusting means fluid spring characteristics
    • B60G17/056Regulating distributors or valves for hydropneumatic systems

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体の挙動に対応させて減衰力を相対的に低
減させたり相対的に増大させる機能を維持しながら、前
輪用懸架装置と後輪用懸架装置をそれぞれ仕様を変えて
構成できるようにする。 【解決手段】 (S1/λ1)×(a1/A1)≒(S
2/λ2)×(a2/A2)となるように、懸架装置3
1,32と、前輪用、後輪用油圧シリンダ2,4と、第
1、第2の調圧シリンダ16,18とを形成した。S
1,S2は、油圧シリンダ2,4のピストンストローク
を示す。a1,a2は、油圧シリンダ2,4のピストン
ロッド14の有効断面積を示す。λ1,λ2は、両油圧
シリンダ2,4のピストンストロークがS1,S2だけ
変位したときのそれぞれの車輪の接地点での上下方向の
変位量を示す。A1,A2は、第1、第2の調圧シリン
ダ16,18の有効断面積を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に使用す
る車両用懸架装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用懸架装置として
は、例えば特開平8−132846号公報に開示された
ものがある。この公報に示された車両用懸架装置は図5
に示すように構成されている。図5は従来の車両用懸架
装置の構成を示す断面図である。図5に示す従来の懸架
装置1は、4輪車用のもので、左側前輪用の油圧シリン
ダ2(油圧緩衝器)と、右側前輪用の油圧シリンダ3
と、左側後輪用の油圧シリンダ4と、右側後輪用の油圧
シリンダ5と、左側調圧装置6および右側調圧装置7を
備えている。
【0003】前記4個の油圧シリンダ2〜5は、何れも
同一の構造であって、作動油で満たされたシリンダ本体
8内をピストン部9で上部油室10と下部油室11とに
画成している。ピストン部9には、上部油室10と下部
油室11とを連通する連通路12を形成している。この
連通路12中に絞り13を介装している。また、これら
の油圧シリンダ2〜5は、シリンダ本体8を自動車の車
体(図示せず)に連結するとともに、ピストンロッド1
4の下端部を車輪懸架用リンク(図示せず)などの車輪
と共に車体に対して上下方向に移動する部位に枢支さ
せ、車体側と車輪側との間に介装している。
【0004】左側調圧装置6と右側調圧装置7も構造が
互いに同一になるように形成している。これらの調圧装
置6,7は、二つのシリンダを組合わせた構造を採って
おり、前輪用油圧シリンダ2,3の上部油室10に接続
する第1の油室15を有する第1の調圧シリンダ16
と、後輪用油圧シリンダ4,5の上部油室10に接続す
る第2の油室17を有する第2の調圧シリンダ18とを
一体に形成し、前記二つの油室15,17と高圧ガス室
19とを一つのフリーピストン20によって画成してい
る。第1の油室15と第2の油室17との間には絞り2
1を介装している。フリーピストン20は、第1の油室
15の有効断面積と、第2の油室17の有効断面積とが
等しくなるように形成している。
【0005】このように構成した従来の車両用懸架装置
1は、前輪用油圧シリンダ2,3と後輪用油圧シリンダ
4,5が同じ方向に略等しい作動量をもって作動すると
きには、ピストン部9の絞り13のみによって減衰力が
発生する。一方、前輪用油圧シリンダ2,3と後輪用油
圧シリンダ4,5の作動方向が異なるときには、前記絞
り13の他に、調圧装置6,7の絞り21,21によっ
ても減衰力が発生する。このため、旋回時には減衰力が
相対的に低下し、急発進や急加速時には減衰力が相対的
に増大する。また、従来では、図5中に二点鎖線で示し
たように、左側前輪用油圧シリンダ2と右側後輪用油圧
シリンダ5を右側調圧装置7に接続し、右側前輪用油圧
シリンダ3と左側後輪用油圧シリンダ4を左側調圧装置
6に接続することもあった。この構成を採ることによ
り、ローリングとピッチングが発生するときに減衰力が
相対的に増大し、バウンシングが発生するときに減衰力
が相対的に低下する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
に構成した従来の車両用懸架装置1は、油圧シリンダ2
〜5と調圧装置6,7の各部分の寸法と、懸架装置のレ
バー比(車輪の上下方向の変位量と油圧シリンダのスト
ローク量の割合)を前輪用と後輪用とで等しくなるよう
にしなければならない。このため、例えば車体の重量配
分に適合するように前輪用懸架装置と後輪用懸架装置を
設定することができず、油圧系の部材を含めて前輪用懸
架装置と後輪用懸架装置の設計上の自由度が小さくなる
という問題があった。
【0007】このような不具合は、前輪用懸架装置と後
輪用懸架装置の構成を互いに変えることによってある程
度は解消することができる。しかしながら、前輪用懸架
装置と後輪用懸架装置の構成を変えるためには、前輪用
油圧シリンダが圧縮されて後輪用油圧シリンダが伸張す
るときと、これとは逆に前輪用油圧シリンダが伸張して
後輪用油圧シリンダが圧縮されるときとで絞りでの減衰
力が変化することがないようにしなければならない。
【0008】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、車体の挙動に対応させて減衰力を相
対的に低減させたり相対的に増大させる機能を維持しな
がら、前輪用懸架装置と後輪用懸架装置をそれぞれ仕様
を変えて構成できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る車両用懸架装置は、対をなすように車
体に設けた第1、第2の油圧シリンダのピストンストロ
ークをS1,S2とし、第1、第2の油圧シリンダのピ
ストンの有効断面積をa1,a2とし、第1、第2の油
圧シリンダのピストンストロークがS1,S2だけ変位
したときのそれぞれの車輪の接地点での上下方向の変位
量をλ1,λ2とし、第1、第2の調圧シリンダの有効
断面積をA1,A2とし、さらに、a1≠a2またはS
1/λ1≠S2/λ2の少なくとも何れかを具備するよ
うにa1,a2,S1,S2,λ1,λ2の各値を設定
したときに、第1、第2の油圧シリンダのピストンロッ
ドの断面積a1,a2を互いに異なる値に設定するとと
もに、S1/λ1,S2/λ2からなる懸架装置のレバ
ー比を互いに異なる値に設定したときに、(S1/λ
1)×(a1/A1)≒(S2/λ2)×(a2/A
2)となるように、懸架装置と、第1、第2の油圧シリ
ンダと、第1、第2の調圧シリンダとを形成したもので
ある。
【0010】本発明によれば、第1および第2の油圧シ
リンダのピストンの有効断面積a1,a2が互いに異な
る場合や、第1および第2の油圧シリンダのピストンス
トロークS1,S2と車輪の変位量λ1,λ2との比、
すなわちS1/λ1,S2/λ2で表されるレバー比が
互いに異なる場合であっても、二つの車輪の変位方向お
よび変位量が略等しいときに絞りに作動油が流れること
がないようにすることができる。
【0011】請求項2に記載した発明に係る車両用懸架
装置は、対をなすように車体に設けた第1、第2の油圧
シリンダのピストンストロークをS1,S2とし、第
1、第2の油圧シリンダのピストンの有効断面積をa
1,a2とし、第1、第2の油圧シリンダのピストンス
トロークがS1,S2だけ変位したときのそれぞれの車
輪の接地点での上下方向の変位量をλ1,λ2とし、第
1、第2の調圧シリンダの有効断面積をA1,A2と
し、第1、第2の調圧シリンダの油室の圧力をP1,P
2とし、第1の油室から第2の油室へ作動油が流れると
きの両油室の差圧をΔΦとし、第2の油室から第1の油
室へ作動油が流れるときの両油室の差圧をΔΦ′とし、
さらに、a1とa2、S1/λ1とS2/λ2または第
1の油圧シリンダの油圧系から第2の油圧シリンダの油
圧系へ絞りを通って作動油が流れるときの減衰力特性
と、第2の油圧シリンダの油圧系から第1の油圧シリン
ダの油圧系へ絞りを通って作動油が流れるときの減衰力
特性のそれぞれ対となる値どうしのうち、少なくとも何
れか一つの対となる値どうしを互いに異なる値に設定
し、対をなす車輪が互いに逆方向に変位するときであっ
て、変位速度の絶対値が同一であるときに、(S1/λ
1)×(a1/A1)×ΔΦ≒−(S2/λ2)×(a
2/A2)×ΔΦ′となるように、懸架装置と、第1、
第2の油圧シリンダと、第1、第2の調圧シリンダと、
絞りとを形成したものである。
【0012】この発明によれば、第1および第2の油圧
シリンダのピストンロッドの断面積a1,a2が互いに
異なる場合や、S1/λ1,S2/λ2で表されるレバ
ー比が互いに異なる場合や、第1および第2の調圧シリ
ンダの有効断面積A1,A2が互いに異なる場合のうち
少なくとも何れか一つの場合であったとしても、絞りの
減衰特性が作動油の流れる方向によって変化するのを阻
止することができる。
【0013】請求項3に記載した発明に係る車両用懸架
装置は、対をなすように車体に設けた第1、第2の油圧
シリンダのピストンストロークをS1,S2とし、第
1、第2の油圧シリンダのピストンストロークをS1,
S2とし、第1、第2の油圧シリンダのピストンの有効
断面積をa1,a2とし、第1、第2の油圧シリンダの
ピストンストロークがS1,S2だけ変位したときのそ
れぞれの車輪の接地点での上下方向の変位量をλ1,λ
2とし、第1、第2の油圧シリンダ側の車輪の静的接地
荷重をW1,W2とし、第1、第2の調圧シリンダの有
効断面積をA1,A2とし、第1、第2の調圧シリンダ
の油室の圧力をP1,P2とし、第1の油室から第2の
油室へ作動油が流れるときの両油室の差圧をΔΦとし、
第2の油室から第1の油室へ作動油が流れるときの両油
室の差圧をΔΦ′とし、さらに、a1とa2、W1とW
2、S1/λ1とS2/λ2または第1の油圧シリンダ
の油圧系から第2の油圧シリンダの油圧系へ絞りを通っ
て作動油が流れるときの減衰力特性と、第2の油圧シリ
ンダの油圧系から第1の油圧シリンダの油圧系へ絞りを
通って作動油が流れるときの減衰力特性のそれぞれ対と
なる値どうしのうち、少なくとも何れか一つの対となる
値どうしを互いに異なる値に設定し、対をなす車輪が互
いに逆方向に変位するときであって、変位速度の絶対値
が同一であるときに、(S1/λ1)×(a1/A1)
×ΔΦ/W1≒−(S2/λ2)×(a2/A2)×Δ
Φ′/W2となるように、懸架装置と、第1、第2の油
圧シリンダと、第1、第2の調圧シリンダと、絞りとを
形成したものである。
【0014】この発明によれば、第1および第2の油圧
シリンダのピストンロッドの断面積a1,a2が互いに
異なる場合や、第1、第2の油圧シリンダ側の車輪の静
的接地荷重W1,W2が互いに異なる場合や、S1/λ
1,S2/λ2で表されるレバー比が互いに異なる場合
や、第1および第2の調圧シリンダの有効断面積A1,
A2が互いに異なる場合のうち少なくとも何れか一つの
場合であったとしても、絞りの減衰特性が作動油の流れ
る方向によって変化するのを阻止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明に係る車両用懸架装置の一実施の形態を図1および図
2によって詳細に説明する。図1は本発明に係る車両用
懸架装置の構成を示す断面図、図2は絞りを設定するた
めに使用するグラフである。これらの図において、前記
図5で説明したものと同一もしくは同等の部材について
は、同一符号を付し詳細な説明は省略する。ここでは、
本発明を4輪車の車体左側の前輪用懸架装置と後輪用懸
架装置とに適用する場合の形態について説明する。車体
右側の前輪用懸架装置と後輪用懸架装置も図1に示した
構造と同一の構造を採っている。図1に示す前輪用懸架
装置31および後輪用懸架装置32は、ロアアーム33
とアッパーアーム34の一端部(図1の右側の端部)を
それぞれ車体に枢支させ、これら両アーム33,34の
他端部どうしを連結するナックル35に前輪36または
後輪37を回転自在に支持させ、前記ロアアーム33の
途中と車体との間に油圧シリンダ2,4(油圧緩衝器)
を介装している。また、この実施の形態による前輪用懸
架装置31と後輪用懸架装置32は、車体の重量配分に
適合するように各部材の寸法を設定している。油圧シリ
ンダ2,4は、ピストン部9とピストンロッド14とか
らなるピストン100,200をシリンダ本体8に進退
自在に嵌挿させ、ピストンロッド14の下端部を前記ア
ーム33,34に接続するとともに、シリンダ本体8を
車体に接続している。
【0016】前輪用懸架装置31は、後輪用懸架装置3
2より小型の油圧シリンダ本体8を使用している。すな
わち、前輪用油圧シリンダ2のピストン100の有効断
面積a1と、後輪用油圧シリンダ4のピストン200の
有効断面積a2とを互いに異なるように設定している。
ここでいう有効断面積とは、油圧シリンダ2,4から流
出または油圧シリンダ2,4に流入する作動油の量に影
響を及ぼす部位の断面積のことで、この実施の形態で
は、ピストンロッド14の断面積である。また、前輪用
懸架装置31と後輪用懸架装置32は、車輪の変位量と
油圧シリンダ2,4のピストンストロークとの割合も、
互いに異なるように設定している。詳述すると、前輪用
油圧シリンダ2のピストンストロークがS1だけ変位し
たときの前輪36の接地点での上下方向の変位量をλ1
とし、後輪用油圧シリンダ4のピストンストロークがS
2だけ変位したときの後輪37の接地点での上下方向の
変位量をλ2とすると、前輪用懸架装置31のレバー比
(S1/λ1)と後輪用懸架装置32のレバー比(S2
/λ2)とが異なるように設定している。前記前輪用油
圧シリンダ2が本発明に係る第1の油圧シリンダを構成
し、前記後輪用油圧シリンダ4が本発明に係る第2の油
圧シリンダを構成している。
【0017】左側調圧装置6は、前輪用懸架装置31に
接続する第1の調圧シリンダ16と、後輪用懸架装置3
2に接続する第2の調圧シリンダ18とを、有効断面積
A1,A2が互いに異なるように形成している。第1の
調圧シリンダ16内の油室15(第1の油室)の油圧を
P1で示し、第2の調圧シリンダ18内の油室17(第
2の油室)の油圧をP2で示し、高圧ガス室19内の圧
力をP0で示す。前記第1の油室15と、第2の油室1
7とは、第1および第2の絞り38,39を介装した連
通路40によって連通させている。第1の絞り38は、
第1の油室15から第2の油室17へのみに作動油が流
れるのを許容するとともに、作動油が通過するときに減
衰力が発生する構造を採っている。第2の絞り39は、
第2の油室17から第1の油室15へのみに作動油が流
れるのを許容するとともに、作動油が通過するときに減
衰力が発生する構造を採っている。これらの第1および
第2の絞り38,39の減衰力特性も互いに異なるよう
に設定している。フリーピストン20は、第1の調圧シ
リンダ16のピストン20aと、第2の調圧シリンダ1
8のピストン20bとを連結ロッド20cによって互い
に接続している。これらのピストン20aとピストン2
0bが本発明に係る可動隔壁を構成している。
【0018】懸架装置と油圧系の構成を前輪用と後輪用
とで単に変えただけでは、前輪用懸架装置31の油圧シ
リンダ2と後輪用懸架装置32の油圧シリンダ4が同時
に同量だけ収縮したときに各油圧シリンダ2,4から吐
出される作動油の量Q1,Q2が一致することはない。
このため、第1の調圧シリンダ16と第2の調圧シリン
ダ18との間を第1の絞り38または第2の絞り39を
介して作動油が流通してしまう。このため、不必要に減
衰力が発生する。この不必要な減衰力は、懸架装置と油
圧系を下記の(1)式の条件を満たすように構成するこ
とによって、発生するのを阻止できることを見出した。 (S1/λ1)×(a1/A1)≒(S2/λ2)×(a2/A2)…(1) すなわち、前後の懸架装置のレバー比と、調圧シリンダ
16,18の有効断面積に対するピストンロッド14,
14の断面積の割合との積が前輪側と後輪側とで略等し
くなるように懸架装置と油圧系を構成する。この構成を
採ることにより、前輪用油圧シリンダ2および後輪用油
圧シリンダ4のピストンロッド14の断面積a1,a2
が互いに異なる場合や、両油圧シリンダ2,4のピスト
ンストロークS1,S2と車輪の変位量λ1,λ2との
比(S1/λ1,S2/λ2で表されるレバー比)が互
いに異なる場合であっても、前輪36と後輪37の変位
方向および変位量が略等しいときに第1および第2の絞
り38,39に作動油が流れることがなく、このときに
不必要な減衰力が発生するのを阻止することができる。
【0019】また、前輪用油圧シリンダ2が圧縮されて
後輪用油圧シリンダ4が伸張するとき(例えば急制動
時)や、これとは逆に前輪用油圧シリンダ2が伸張して
後輪用油圧シリンダ4が圧縮されるとき(例えば急加速
時)には、第1または第2の絞り38,39に作動油が
流れることによって減衰力が発生する。この減衰力は、
急制動時と急加速時とで略等しくなければ、車体の揺動
を適切に制御することはできない。これを実現するため
には、車体がピッチングを起こして前輪36と後輪37
が互いに逆方向に変位するときであって、前記両輪の変
位速度の絶対値が同一であるとき(dλ1/dt=−d
λ2/dtのとき)に下記の(2)式の条件を満たすよ
うに懸架装置と油圧系(第1、第2の絞り38,39を
含む)を構成すればよいことが分かった。
【0020】 (S1/λ1)×(a1/A1)×ΔΦ≒−(S2/λ2)×(a2/A2)× ΔΦ′‥‥(2) (2)式において、ΔΦは、第1の調圧シリンダ16か
ら第2の調圧シリンダ18へ作動油が流れるときの両油
室15,17の差圧(P1−P2)を示し、ΔΦ′は、
第2の調圧シリンダ18から第1の調圧シリンダ16へ
作動油が流れるときの両油室15,17の差圧(P1−
P2)を示す。前記(2)式は、急減速時に第1の絞り
38で発生する減衰力と、急加速時に第2の絞り39で
発生する減衰力とが等しくなる第1の条件と、急減速時
に第2の絞り39で発生する減衰力と、急加速時に第1
の絞り38で発生する減衰力とが等しくなる第2の条件
とを求め、これら二つの条件が共に満たされるようにし
たものである。ここで(2)式を導く手順について説明
する。式(2)を導き出すに当たっては、車輪の接地点
における上下方向の変位が逆方向で、しかも、その速度
の絶対値が同一である(dλ1/dt=−dλ2/d
t)と仮定する。
【0021】(a)急減速をしたりして前輪36が車体
に対して上昇するとともに後輪37が車体に対して下降
する場合、すなわちλ1/dt>0,λ2/dt<0の
場合の第1の絞り38で発生する減衰力をF1とし、第
2の絞り39で発生する減衰力をF2とすると、減衰力
F1は下記の式で表すことができ、減衰力F2は下記
の式で表すことができる。また、このときの調圧装置
6での差圧は式で表すことができ、調圧装置6のフリ
ーピストン20に作用する油圧は式で表すこ とができる。 F1(λ1/dt>0,λ2/dt<0)=a1×(P1−P0)×S1/λ1 … F2(λ1/dt>0,λ2/dt<0)=a2×(P2−P0)×S2/λ2 … P1−P2=ΔP… P1×A1+P2×A2=P0×(A1+A2)… 上記,および式より F1(λ1/dt>0,λ2/dt<0)= a1×ΔP×A2×(S1/λ1)/(A1+A2)… 上記,および式より F2(λ1/dt>0,λ2/dt<0)= −a2×ΔP×A1×(S2/λ2)/(A1+A2)…
【0022】(b)急加速をしたりして前輪36が車体
に対して下降するとともに後輪37が車体に対して上昇
する場合、すなわちλ1/dt<0,λ2/dt>0の
場合の第1の絞り38で発生する減衰力をF1′とし、
第2の絞り39で発生する減衰力をF2′とすると、減
衰力F1′は下記の式′で表すことができ、減衰力F
2′は下記の式′で表すことができる。また、このと
きの調圧装置6での差圧は式′で表すことができ、調
圧装置6のフリーピストン20に作用する油圧は式′
で表すことができる。 F1′(λ1/dt<0,λ2/dt>0)=a1×(P1′−P0)×S1/ λ1…′ F2′(λ1/dt<0,λ2/dt>0)=a2×(P2′−P0)×S2/ λ2…′ P1′−P2′=ΔP′…′ P1′×A1+P2′×A2=P0×(A1+A2)…′ 上記′,′および′式より F1′(λ1/dt<0,λ2/dt>0)= a1×ΔP′×A2×(S1/λ1)/(A1+A2)…′ 上記′,′および′式より F2′(λ1/dt<0,λ2/dt>0)= −a2×ΔP′×A1×(S2/λ2)/(A1+A2)…′
【0023】急減速時に第1の絞り38で発生する減衰
力F1と、急加速時に第2の絞り39で発生する減衰力
F2′とが等しくなる前記第1の条件は、上記式=
′式すなわち、F1(λ1/dt>0,λ2/dt<
0)=F2′(λ1/dt<0,λ2/dt>0)であ
るから、下記の式で表すことができる。 (a1/A1)×(S1/λ1)×ΔP=−(a2/A2)×(S2/λ2)× ΔP′…
【0024】急減速時に第2の絞り39で発生する減衰
力F2と、急加速時に第1の絞り38で発生する減衰力
F1′とが等しくなる第2の条件は、上記式=′式
すなわち、F2(λ1/dt>0,λ2/dt<0)=
F1′(λ1/dt<0,λ2/dt>0)であるか
ら、下記式で表すことができる。 (a1/A1)×(S1/λ1)×ΔP′=−(a2/A2)×(S2/λ2) ×ΔP… 式と式との相違点はΔPとΔP′であり、これらは
第1の調圧シリンダ内の圧力P1と第2の調圧シリンダ
内の圧力P2の差圧であるから、前記ΔPとΔP′また
はΔP′とΔPを便宜上ΔΦとΔΦ′に置き換えること
ができる。これによって、前記(2)式を得ることがで
きる。
【0025】第1の絞り38と第2の絞り39の減衰力
特性は、前輪用油圧シリンダ2に接続した油圧系を流れ
る作動油の流量と、後輪用油圧シリンダ4に接続した油
圧系を流れる作動油の流量とに基づいて求める。すなわ
ち、この実施の形態による車両用懸架装置1では下記の
(3)式が成り立つことから、この式を用いて求める。 (dQ1/dt−dQ3/dt)/A1=(dQ2/dt+dQ3/dt)/A 2…(3) この式(3)を整理すると、下記の(4)式が得られ
る。 dQ3/dt=(A2×dQ1/dt−A1×dQ2/dt)/(A1+A2) …(4) この式(4)で求めたdQ3/dtの値を図2のグラフ
に当てはめることによって、第1の絞り38と第2の絞
り39の減衰力特性を決めることができる。
【0026】図2は、横軸にdQ3/dtの値をとると
ともに縦軸に油圧変化ΔPをとってあり、実験で求めた
既存の3種類の絞りA〜Cの減衰力特性を実線、一点鎖
線および二点鎖線で示している。この実施の形態では、
前記式(4)から求めたQ3の値を図2に当てはめ、既
存の3種類の絞りA〜Cから適する絞りを選択してい
る。ここで、絞りを選択する手順について説明する。式
(4)の右辺のA1,A2は、調圧装置6を形成するこ
とによって決定され、dQ1/dt,dQ2/dtは、
前輪用油圧シリンダ2および後輪用油圧シリンダ4の仕
様と、前輪用懸架装置31および後輪用懸架装置32の
レバー比とが決まることによって決定される。このた
め、式(4)からdQ3/dtの値を求めることができ
る。このdQ3/dtは、例えば一般的な自動車におい
て通常走行を行う場合での値、すなわち常用域での値に
なるようにする。次に、このdQ3/dtの値に時間を
指定することによってQ3を算出する。このQ3は、油
圧シリンダ2,4の作動方向に対応させてそれぞれ求め
る。作動方向に対応するQ3の値を図2においてq3,
q3′として示す。
【0027】一方、図2のΔPは前記式(2)から求め
る。式(2)は、ΔΦとΔΦ′の比として表すことがで
きる。すなわち、式(2)の左辺のS1/λ1,a1/
A1と、右辺のS2/λ2,a2/A2は、前輪用油圧
シリンダ2および後輪用油圧シリンダ4と、調圧装置6
の仕様を決めるとともに、前輪用懸架装置31および後
輪用懸架装置32のレバー比を決めることによって決定
され、それぞれ計算によって求めることができるから、
左辺の計算結果をK1とし、右辺の計算結果をK2とす
ると、(2)式は、K1×ΔΦ≒K2×ΔΦ′と変形す
ることができる。ΔΦはΔPと置き換えることができ、
ΔΦ′はΔP′と置き換えることができる。次に、図2
において、常用域q3で例えば絞りAを使用すると仮定
してΔPを求め、このΔPを前記変形(2)式に代入す
ることによって、ΔP′を求める。このΔP′を図2に
当てはめ、常用域q3が得られるような絞りを選択す
る。この実施の形態では、第1の絞り38として絞りA
が選択され、第2の絞り39として絞りBが選択され
る。
【0028】したがって、この実施の形態による車両用
懸架装置1は、(S1/λ1)×(a1/A1)≒(S
2/λ2)×(a2/A2)となるように、前輪用およ
び後輪用の懸架装置31,32と油圧系を構成している
から、前輪用油圧シリンダ32および後輪用油圧シリン
ダ4のピストンロッド14の断面積a1,a2が互いに
異なる場合や、前輪用懸架装置31と後輪用懸架装置3
2のレバー比が互いに異なる場合であっても、前輪36
と後輪37の変位方向および変位量が略等しいときに第
1および第2の絞り38,39に作動油が流れることが
ないようにすることができる。この結果、車体の挙動に
対応させて減衰力を相対的に低減させたり相対的に増大
させる機能を維持しながら、前輪用懸架装置31と後輪
用懸架装置32を重量配分に適合するようにそれぞれ構
成することができる。
【0029】また、前輪36と後輪37が車体に対して
逆方向に変位するときであって、変位速度の絶対値が同
一であるときに、(S1/λ1)×(a1/A1)×Δ
Φ≒−(S2/λ2)×(a2/A2)×ΔΦ′となる
ように、前輪用および後輪用の懸架装置31,32と油
圧系を構成しているから、両油圧シリンダ2,4のピス
トンロッド14の断面積a1,a2が互いに異なる場合
や、前輪用懸架装置31と後輪用懸架装置32のレバー
比が互いに異なる場合や、第1および第2の調圧シリン
ダ16,18の有効断面積A1,A2が互いに異なる場
合のうち少なくとも何れか一つの場合であったとして
も、絞りの減衰特性が作動油の流れる方向によって変化
するのを阻止することができる。
【0030】(第2の実施の形態)絞りで発生する減衰
力は車体の慣性質量に比例するように増減しなければ、
制振効果が低くなってしまう。このため、懸架装置は、
前輪36の静的接地荷重と後輪37の静的接地荷重を加
味して構成しなければならない。車輪の静的接地荷重を
加味した懸架装置を構成する例を以下に説明する。下記
においては、前輪36の静的接地荷重をW1で示し、後
輪37の静的接地荷重をW2で示す。なお、この実施の
形態による懸架装置の具体的な構造は、第1の実施の形
態を採る場合と同一であるので、以下においては、前記
図1および図2を用いて説明する。
【0031】第1の絞り38と第2の絞り39で発生す
る減衰力は、急制動時と急加速時とで作用すべき単位慣
性質量当たりに略等しくなければ、車体の揺動を適切に
制御することはできない。これを実現するためには、車
体がピッチングを起こして前輪36と後輪37が互いに
逆方向に変位するときであって、前記両輪の変位速度の
絶対値が同一であるとき(dλ1/dt=−dλ2/d
tのとき)に下記の(2)′式の条件を満たすように懸
架装置と油圧系(第1、第2の絞り38,39を含む)
を構成すればよい。
【0032】 (S1/λ1)×(a1/A1)×ΔΦ/W1≒−(S2/λ2)×(a2/A 2)×ΔΦ′/W2‥‥(2)′ (2)′式において、ΔΦは、第1の調圧シリンダ16
から第2の調圧シリンダ18へ作動油が流れるときの両
油室15,17の差圧(P1−P2)を示し、ΔΦ′
は、第2の調圧シリンダ18から第1の調圧シリンダ1
6へ作動油が流れるときの両油室15,17の差圧(P
1−P2)を示す。前記(2)′式は、急減速時に第1
の絞り38で発生する減衰力と、急加速時に第2の絞り
39で発生する減衰力とが等しくなる第1の条件と、急
減速時に第2の絞り39で発生する減衰力と、急加速時
に第1の絞り38で発生する減衰力とが等しくなる第2
の条件とを求め、これら二つの条件が共に満たされるよ
うにしたものである。ここで(2)′式を導く手順につ
いて説明する。式(2)′を導き出すに当たっては、車
輪の接地点における上下方向の変位が逆方向で、しか
も、その速度の絶対値が同一である(dλ1/dt=−
dλ2/dt)と仮定する。
【0033】(a)急減速をしたりして前輪36が車体
に対して上昇するとともに後輪37が車体に対して下降
する場合、すなわちλ1/dt>0,λ2/dt<0の
場合の第1の絞り38で発生する減衰力をF1とし、第
2の絞り39で発生する減衰力をF2とすると、減衰力
F1は下記の式で表すことができ、減衰力F2は下記
の式で表すことができる。また、このときの調圧装置
6での差圧は式で表すことができ、調圧装置6のフリ
ーピストン20に作用する油圧は式で表すことができ
る。 F1(λ1/dt>0,λ2/dt<0)=a1×(P1−P0)×S1/λ1 … F2(λ1/dt>0,λ2/dt<0)=a2×(P2−P0)×S2/λ2 … P1−P2=ΔP… P1×A1+P2×A2=P0×(A1+A2)… 上記,および式より F1(λ1/dt>0,λ2/dt<0)= a1×ΔP×A2×(S1/λ1)/(A1+A2)… 上記,および式より F2(λ1/dt>0,λ2/dt<0)= −a2×ΔP×A1×(S2/λ2)/(A1+A2)…
【0034】(b)急加速をしたりして前輪36が車体
に対して下降するとともに後輪37が車体に対して上昇
する場合、すなわちλ1/dt<0,λ2/dt>0の
場合の第1の絞り38で発生する減衰力をF1′とし、
第2の絞り39で発生する減衰力をF2′とすると、減
衰力F1′は下記の式′で表すことができ、減衰力F
2′は下記の式′で表すことができる。また、このと
きの調圧装置6での差圧は式′で表すことができ、調
圧装置6のフリーピストン20に作用する油圧は式′
で表すことができる。 F1′(λ1/dt<0,λ2/dt>0)=a1×(P1′−P0)×S1/ λ1…′ F2′(λ1/dt<0,λ2/dt>0)=a2×(P2′−P0)×S2/ λ2…′ P1′−P2′=ΔP′…′ P1′×A1+P2′×A2=P0×(A1+A2)…′ 上記′,′および′式より F1′(λ1/dt<0,λ2/dt>0)= a1×ΔP′×A2×(S1/λ1)/(A1+A2)…′ 上記′,′および′式より F2′(λ1/dt<0,λ2/dt>0)= −a2×ΔP′×A1×(S2/λ2)/(A1+A2)…′
【0035】各懸架装置の緩衝器での単位慣性質量は、
前記静的接地荷重W1またはW2にある定数αを乗じた
値になる。この定数αは、全ての緩衝器で等しくなるか
ら、以下においては便宜上無視して考える。このため、
ここでは、急減速時に第1の絞り38で発生する単位慣
性質量当たりの減衰力をF1/W1とし、急加速時に第
2の絞り39で発生する単位慣性質量当たりの減衰力を
F2′/W2とする。前記第1の条件(急減速時に第1
の絞り38で発生する単位慣性質量当たりの減衰力F1
/W1と、急加速時に第2の絞り39で発生する単位慣
性質量当たりの減衰力F2′/W2とが等しくなる条
件)は、上記式=′式という関係に基づいて求める
ことができる。すなわち、F1/W1(λ1/dt>
0,λ2/dt<0)=F2′/W2(λ1/dt<
0,λ2/dt>0)であるから、下記の式で表すこ
とができる。 (a1/A1)×(S1/λ1)×ΔP/W1=−(a2/A2)×(S2/λ 2)×ΔP′/W2…
【0036】急減速時に第2の絞り39で発生する単位
慣性質量当たりの減衰力F2/W2と、急加速時に第1
の絞り38で発生する単位慣性質量当たりの減衰力F
1′/W1とが等しくなる第2の条件は、上記式=
′式という関係に基づいて求めることができる。すな
わち、F2/W1(λ1/dt>0,λ2/dt<0)
=F1′/W1(λ1/dt<0,λ2/dt>0)で
あるから、下記式で表すことができる。 (a1/A1)×(S1/λ1)×ΔP′/W1=−(a2/A2)×(S2/ λ2)×ΔP/W2… 式と式との相違点はΔPとΔP′であり、これらは
第1の調圧シリンダ内の圧力P1と第2の調圧シリンダ
内の圧力P2の差圧であるから、前記ΔPとΔP′また
はΔP′とΔPを便宜上ΔΦとΔΦ′に置き換えること
ができる。これによって、前記(2)′式を得ることが
できる。第1の絞り38と第2の絞り39の減衰力特性
は、第1の実施の形態を採るときと同一の手法によって
求める。このため、ここにおいて両絞り38,39の減
衰力特性を求める手順の説明は省略する。
【0037】この実施の形態においては、前輪36と後
輪37が車体に対して逆方向に変位するときであって、
変位速度の絶対値が同一であるときに、(S1/λ1)
×(a1/A1)×ΔΦ/W1≒−(S2/λ2)×
(a2/A2)×ΔΦ′/W2となるように、前輪用お
よび後輪用の懸架装置31,32と油圧系を構成してい
るから、両油圧シリンダ2,4のピストンロッド14の
断面積a1,a2が互いに異なる場合や、前輪36と後
輪37の静的接地荷重W1,W2が異なる場合や、前輪
用懸架装置31と後輪用懸架装置32のレバー比が互い
に異なる場合や、第1および第2の調圧シリンダ16,
18の有効断面積A1,A2が互いに異なる場合のうち
少なくとも何れか一つの場合であったとしても、絞りの
減衰特性が作動油の流れる方向によって変化するのを阻
止することができる。
【0038】(第3の実施の形態)調圧装置は図3また
は図4に示すように構成することができる。図3および
図4は調圧装置の他の例を示す構成図で、これらの図に
おいて、前記図1および図5によって説明したものと同
一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細
な説明は省略する。図3に示す調圧装置6は、第1の調
圧シリンダ16と第2の調圧シリンダ18を同一軸線上
に位置するように設けている。フリーピストン20のピ
ストン20aとピストン20bも同一軸線上に位置する
ように設け、連結ロッド20cによって互いに接続して
いる。第1の調圧シリンダ16のピストン20aに第1
および第2の絞り38,39を設けている。図4に示す
調圧装置6は、第2の調圧シリンダ18のピストン20
aの内部に第1の調圧シリンダ16を形成し、第1の調
圧シリンダ16の壁を形成する部分に第1および第2の
絞り38,39を設けている。
【0039】調圧装置6を図3および図4に示すように
構成しても第1または第2の実施の形態を採るときと同
等の効果を奏する。上述した第1ないし第3の実施の形
態のうち何れか一つの形態を採る場合には、前輪用油圧
シリンダ2と後輪油圧シリンダ4を油圧式緩衝器とは別
体に形成し、これらのシリンダを油圧式緩衝器に連動す
るように連結してもよい。また、前輪用油圧シリンダ2
と後輪用油圧シリンダ4は、ピストン部9の絞り13を
不要とすることができる。すなわち、シリンダ本体8内
に油室を一つだけ形成し、この油室を調圧装置6に接続
する。この構成を採る場合のピストンの有効断面積a
1,a2は、ピストン部9の断面積になる。
【0040】さらに、調圧装置6は、第1、第2の調圧
シリンダ16,18の高圧ガス室19に作動油を充填
し、この高圧ガス室19を別のシリンダの油室に接続す
る構造を採ってもよい。前記別のシリンダは、シリンダ
内がフリーピストンによって油室と高圧ガス室とに画成
される構造を採り、この油室を、作動油で満たされた調
圧装置6の高圧ガス室19に連通させる。
【0041】さらにまた、前輪用油圧シリンダ2のピス
トンロッド14の断面積a1と、後輪用油圧シリンダ4
のピストンロッド14の断面積a2が略等しい場合に
は、下記の(5)式が成立するように懸架装置のレバー
比や調圧シリンダ6の有効断面積A1,A2を決定する
ことによって、上述した実施の形態を採る場合と同等の
効果が得られる。 (S1/λ1)/A1≒(S2/λ2)/A2…(5) これと同様に、前輪用懸架装置31のレバー比(S1/
λ1)と後輪用懸架装置32のレバー比(S2/λ2)
が略等しい場合には、下記の(6)式が成立するように
ピストンロッド14の断面積a1,a2および調圧シリ
ンダ6の有効断面積A1,A2を決定することによっ
て、上述した実施の形態を採る場合と同等の効果が得ら
れる。 a1/A1≒a2/A2…(6)
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
1の油圧シリンダおよび第1の調圧シリンダを含む一方
の車輪懸架装置と、第2の油圧シリンダおよび第2の調
圧シリンダを含む他方の車輪懸架装置とを構成が異なる
ように形成しながら、二つの車輪の変位方向、変位量が
略等しいときに絞りに作動油が流れることがないように
することができるから、懸架装置の設計の自由度を向上
させることができる。この結果、本発明を前輪用懸架装
置と後輪用懸架装置とに適用することによって、車体の
挙動に対応させて減衰力を相対的に低減させたり相対的
に増大させる機能を維持しながら、前輪用懸架装置と後
輪用懸架装置を例えば重量配分に適合するようにそれぞ
れ構成することができる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、第1の油圧
シリンダおよび第1の調圧シリンダを含む一方の車輪懸
架装置と、第2の油圧シリンダおよび第2の調圧シリン
ダを含む他方の車輪懸架装置とを構成が異なるように形
成しながら、絞りの減衰特性が作動油の流れる方向によ
って変化するのを阻止することができる。この結果、こ
の発明を前輪用懸架装置と後輪用懸架装置とに適用する
ことによって、車体の挙動に対応させて減衰力を相対的
に低減させたり相対的に増大させる機能を維持しなが
ら、前輪用懸架装置と後輪用懸架装置を例えば重量配分
に対応させてそれぞれ構成できることに加え、絞りの設
計上の自由度を向上させることができる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、第1および
第2の油圧シリンダのピストンロッドの断面積a1,a
2が互いに異なる場合や、第1、第2の油圧シリンダ側
の車輪の静的接地荷重W1,W2が互いに異なる場合
や、S1/λ1,S2/λ2で表されるレバー比が互い
に異なる場合や、第1および第2の調圧シリンダの有効
断面積A1,A2が互いに異なる場合のうち少なくとも
何れか一つの場合であったとしても、絞りの減衰特性が
作動油の流れる方向によって変化するのを阻止すること
ができる。この結果、この発明を前輪用懸架装置と後輪
用懸架装置とに適用することによって、車体の挙動に対
応させて減衰力を相対的に低減させたり相対的に増大さ
せる機能を維持しながら、前輪用懸架装置と後輪用懸架
装置を例えば重量配分に対応させてそれぞれ構成できる
ことに加え、絞りの設計上の自由度を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用懸架装置の構成を示す断
面図である。
【図2】 絞りを設定するために使用するグラフであ
る。
【図3】 調圧装置の他の例を示す構成図である。
【図4】 調圧装置の他の例を示す構成図である。
【図5】 従来の車両用懸架装置の構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1…車両用懸架装置、2…前輪用油圧シリンダ、4…後
輪用油圧シリンダ、6…調圧装置、14…ピストンロッ
ド、16…第1の調圧シリンダ、18…第2の調圧シリ
ンダ、19…高圧ガス室、20…フリーピストン、38
…第1の絞り、39…第2の絞り。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内にピストンが進退自在に嵌挿
    され、かつ車輪側と車体側のうち一方にシリンダを連結
    し他方にピストンを連結して対をなすように車体に設け
    た第1の油圧シリンダおよび第2の油圧シリンダと、前
    記第1の油圧シリンダに第1の油圧経路を介して連通さ
    せた第1の油室と該油室の容積を変更可能な可動隔壁と
    を有する第1の調圧シリンダと、前記第2の油圧シリン
    ダに第2の油圧経路を介して連通させた第2の油室と該
    油室の容積を変更可能な可動隔壁とを有する第2の調圧
    シリンダとを備え、これら両調圧シリンダの前記可動隔
    壁どうしを互いに連結して前記両油室の容積変化が一致
    するように連動する構造とし、前記第1の油圧シリンダ
    の油圧系と第2の油圧シリンダの油圧系とを絞りを介し
    て連通させた車両用懸架装置において、 第1、第2の油圧シリンダのピストンストロークをS
    1,S2とし、 第1、第2の油圧シリンダのピストンの有効断面積をa
    1,a2とし、 第1、第2の油圧シリンダのピストンストロークがS
    1,S2だけ変位したときのそれぞれの車輪の接地点で
    の上下方向の変位量をλ1,λ2とし、 第1、第2の調圧シリンダの有効断面積をA1,A2と
    し、 さらに、a1≠a2またはS1/λ1≠S2/λ2の少
    なくとも何れかを具備するようにa1,a2,S1,S
    2,λ1,λ2の各値を設定したときに、 (S1/λ1)×(a1/A1)≒(S2/λ2)×
    (a2/A2)となるように、懸架装置と、第1、第2
    の油圧シリンダと、第1、第2の調圧シリンダとを形成
    したことを特徴とする車両用懸架装置。
  2. 【請求項2】 シリンダ内にピストンが進退自在に嵌挿
    され、かつ車輪側と車体側のうち一方にシリンダを連結
    し他方にピストンを連結して対をなすように車体に設け
    た第1の油圧シリンダおよび第2の油圧シリンダと、前
    記第1の油圧シリンダに第1の油圧経路を介して連通さ
    せた第1の油室と該油室の容積を変更可能な可動隔壁と
    を有する第1の調圧シリンダと、前記第2の油圧シリン
    ダに第2の油圧経路を介して連通させた第2の油室と該
    油室の容積を変更可能な可動隔壁とを有する第2の調圧
    シリンダとを備え、これら両調圧シリンダの前記可動隔
    壁どうしを互いに連結して前記両油室の容積変化が一致
    するように連動する構造とし、前記第1の油圧シリンダ
    の油圧系と第2の油圧シリンダの油圧系とを絞りを介し
    て連通させた車両用懸架装置において、 第1、第2の油圧シリンダのピストンストロークをS
    1,S2とし、 第1、第2の油圧シリンダのピストンの有効断面積をa
    1,a2とし、 第1、第2の油圧シリンダのピストンストロークがS
    1,S2だけ変位したときのそれぞれの車輪の接地点で
    の上下方向の変位量をλ1,λ2とし、 第1、第2の調圧シリンダの有効断面積をA1,A2と
    し、 第1、第2の調圧シリンダの油室の圧力をP1,P2と
    し、 第1の油室から第2の油室へ作動油が流れるときの両油
    室の差圧をΔΦとし、 第2の油室から第1の油室へ作動油が流れるときの両油
    室の差圧をΔΦ′とし、 さらに、a1とa2、S1/λ1とS2/λ2または第
    1の油圧シリンダの油圧系から第2の油圧シリンダの油
    圧系へ絞りを通って作動油が流れるときの減衰力特性
    と、第2の油圧シリンダの油圧系から第1の油圧シリン
    ダの油圧系へ絞りを通って作動油が流れるときの減衰力
    特性のそれぞれ対となる値どうしのうち、少なくとも何
    れか一つの対となる値どうしを互いに異なる値に設定
    し、対をなす車輪が互いに逆方向に変位するときであっ
    て、変位速度の絶対値が同一であるときに、 (S1/λ1)×(a1/A1)×ΔΦ≒−(S2/λ
    2)×(a2/A2)×ΔΦ′となるように、懸架装置
    と、第1、第2の油圧シリンダと、第1、第2の調圧シ
    リンダと、絞りとを形成したことを特徴とする車両用懸
    架装置。
  3. 【請求項3】 シリンダ内にピストンが進退自在に嵌挿
    され、かつ車輪側と車体側のうち一方にシリンダを連結
    し他方にピストンを連結して対をなすように車体に設け
    た第1の油圧シリンダおよび第2の油圧シリンダと、前
    記第1の油圧シリンダに第1の油圧経路を介して連通さ
    せた第1の油室と該油室の容積を変更可能な可動隔壁と
    を有する第1の調圧シリンダと、前記第2の油圧シリン
    ダに第2の油圧経路を介して連通させた第2の油室と該
    油室の容積を変更可能な可動隔壁とを有する第2の調圧
    シリンダとを備え、これら両調圧シリンダの前記可動隔
    壁どうしを互いに連結して前記両油室の容積変化が一致
    するように連動する構造とし、前記第1の油圧シリンダ
    の油圧系と第2の油圧シリンダの油圧系とを絞りを介し
    て連通させた車両用懸架装置において、 第1、第2の油圧シリンダのピストンストロークをS
    1,S2とし、 第1、第2の油圧シリンダのピストンの有効断面積をa
    1,a2とし、 第1、第2の油圧シリンダのピストンストロークがS
    1,S2だけ変位したときのそれぞれの車輪の接地点で
    の上下方向の変位量をλ1,λ2とし、 第1、第2の油圧シリンダ側の車輪の静的接地荷重をW
    1,W2とし、 第1、第2の調圧シリンダの有効断面積をA1,A2と
    し、 第1、第2の調圧シリンダの油室の圧力をP1,P2と
    し、 第1の油室から第2の油室へ作動油が流れるときの両油
    室の差圧をΔΦとし、 第2の油室から第1の油室へ作動油が流れるときの両油
    室の差圧をΔΦ′とし、 さらに、a1とa2、W1とW2、S1/λ1とS2/
    λ2または第1の油圧シリンダの油圧系から第2の油圧
    シリンダの油圧系へ絞りを通って作動油が流れるときの
    減衰力特性と、第2の油圧シリンダの油圧系から第1の
    油圧シリンダの油圧系へ絞りを通って作動油が流れると
    きの減衰力特性のそれぞれ対となる値どうしのうち、少
    なくとも何れか一つの対となる値どうしを互いに異なる
    値に設定し、対をなす車輪が互いに逆方向に変位すると
    きであって、変位速度の絶対値が同一であるときに、 (S1/λ1)×(a1/A1)×ΔΦ/W1≒−(S
    2/λ2)×(a2/A2)×ΔΦ′/W2となるよう
    に、懸架装置と、第1、第2の油圧シリンダと、第1、
    第2の調圧シリンダと、絞りとを形成したことを特徴と
    する車両用懸架装置。
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