JPH05213040A - 4輪車用懸架装置 - Google Patents

4輪車用懸架装置

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Publication number
JPH05213040A
JPH05213040A JP4640692A JP4640692A JPH05213040A JP H05213040 A JPH05213040 A JP H05213040A JP 4640692 A JP4640692 A JP 4640692A JP 4640692 A JP4640692 A JP 4640692A JP H05213040 A JPH05213040 A JP H05213040A
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JP
Japan
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oil chamber
damper
dampers
hydraulic cylinder
vehicle body
Prior art date
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Pending
Application number
JP4640692A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Sakai
浩二 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
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Publication of JPH05213040A publication Critical patent/JPH05213040A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/80Interactive suspensions; arrangement affecting more than one suspension unit
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/80Interactive suspensions; arrangement affecting more than one suspension unit
    • B60G2204/82Interactive suspensions; arrangement affecting more than one suspension unit left and right unit on same axle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/80Interactive suspensions; arrangement affecting more than one suspension unit
    • B60G2204/83Type of interconnection
    • B60G2204/8304Type of interconnection using a fluid

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  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造の装置でローリングを理想的な減
衰特性で減衰させる。 【構成】 右車輪用メインダンパ2および左車輪用メイ
ンダンパ3を、車体側と車輪側との間に介装する。メイ
ンダンパ2の上部オイル室10とメインダンパ3の下部
オイル室11とを第1連通管18,ベースバルブ7を介
して連通させる。メインダンパ2の下部オイル室11と
メインダンパ3の上部オイル室10とを第2連通管1
9,ベースバルブ7を介して連通させる。第1連通管1
8,第2連通管19にベースバルブ24付のロールダン
パ4,5を接続した。ベースバルブ7,24を作動油が
通ってピッチング,バウンシング,ローリングが減衰さ
れる。簡単な構造でショックアブソーバの機能とスタビ
ライザーの機能を兼ね備えることができ、ロールダンパ
4,5の減衰特性を変えローリング特性を変えれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等に使用する4
輪車用懸架装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の懸架装置としては、各車
輪毎に設けられるクッションばねやショックアブソーバ
以外に、旋回時や凹凸路を走行するときに車体がローリ
ングするのを抑えるスタビライザーを備えたものがあ
る。
【0003】このスタビライザーはばね鋼からなるトー
ションバーであり、両端が左右の車輪側にそれぞれ固定
され、中央部が車体に枢支されていた。すなわち、車体
が上下に振動するとき(左右の車輪が同時に上下すると
き)には、このスタビライザーは何の作用も及ぼさない
が、左右何れかの車輪が車体に対して上下したときには
捻られ、その弾性の反力が反対側の車輪に伝わり反対側
の車輪を同じ方向へ動かして車体が傾斜するのを抑える
ことができる。
【0004】そして、ローリングした車体が復元すると
きには、車体の揺動はショックアブソーバによって減衰
されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の懸架
装置では、スタビライザーを使用してローリングを抑え
るようにしても、一旦ローリングした後に車体を元の平
衡状態に戻すに当たっては、必ずしも最適な減衰特性を
もって減衰させることはできなかった。
【0006】これは、ショックアブソーバは車体のピッ
チング,バウンシングおよびローリング等の運動現象の
別なく各車輪のストロークスピードにより減衰を発生さ
せる構造のため、ローリングした車体の揺動を減衰させ
るときに左右のショックアブソーバで減衰効果が異なる
ことがあるからである。すなわち、揺動時に生じる車体
左右での上下振動が左右別々に減衰され、片側は上下動
していないにも係わらず反対側では上下動しているとい
う状況が生じてしまう。
【0007】このような不具合を解消するにはローリン
グを減衰させる専用のダンパをショックアブソーバ以外
に設ければよい。ところが、ローリングを抑えるために
スタビライザーと専用のダンパを設けたのでは、部品点
数が増えると共に構造が複雑になってしまう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る4輪車用懸
架装置は、シリンダ内がピストンによって上部オイル室
と下部オイル室とに画成された右車輪側油圧シリンダお
よび左車輪側油圧シリンダを、車輪側と車体側のうち一
方にシリンダ本体を連結し他方にピストンを連結して車
輪側と車体側の間に介装し、右車輪側油圧シリンダの上
部オイル室と左車輪側油圧シリンダの下部オイル室とを
第1連通路を介して連通させ、かつ右車輪側油圧シリン
ダの下部オイル室と左車輪側油圧シリンダの上部オイル
室とを第2連通路を介して連通させ、これら第1連通路
と第2連通路に、減衰発生用絞り部材をそれぞれ介装す
ると共に、シリンダ内がフリーピストンによって高圧ガ
ス室とオイル室とに画成されオイル室が絞りを介して接
続口に連通されたダンパをそれぞれ接続したものであ
る。
【0009】
【作用】油圧シリンダの伸縮動作は、作動油が第1,第
2連通路中の絞り部材やダンパの絞りを通過するときの
通過抵抗によって減衰される。車体がローリングすると
車体左右に位置する油圧シリンダは伸縮方向が互いに逆
となり、縮み側となる油圧シリンダから押し出された作
動油と、伸び側となる油圧シリンダから押し出された作
動油は同一連通路を通ってダンパに導かれる。一方、縮
み側の油圧シリンダと伸び側の油圧シリンダに導入され
る作動油は、前記ダンパとは別のダンパから他方の連通
路を介して供給される。このため、ローリングによる車
体の揺動は2つの絞り部材と2つのダンパによって減衰
される。
【0010】ピッチングやバウンシングが生じたときに
は左右の油圧シリンダが同方向へ伸縮し、各油圧シリン
ダの吐出側から押し出された作動油は第1および第2連
通路を通って他方の油圧シリンダの吸込側に導かれる。
ダンパへはピストンロッドの体積分の作動油のみが出入
りする。このため、ピッチングやバウンシングによる車
体の上下動は主に2つの絞り部材で減衰される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図4に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係る4輪車用懸
架装置の構成図、図2は本発明に係る4輪車用懸架装置
のメインダンパを示す断面図、図3は本発明に係る4輪
車用懸架装置のロールダンパを示す断面図、図4は車体
がローリングしたときの作動油の流れ方向を示す図であ
る。なお、図1および図4は懸架装置を車体後方から見
た状態を示す。
【0012】これらの図において、1は本発明に係る4
輪車用懸架装置で、この懸架装置1は例えば前輪側に装
着されるものを示す。なお、図1ないし図4では、前輪
を上下動自在に支持するリンク機構やクッションばね等
の他の懸架装置構成部材は省略した。
【0013】懸架装置1は、メインダンパ2,メインダ
ンパ3と、これら両メインダンパどうしを連通する連通
管に接続されたロールダンパ4,ロールダンパ5を備え
ている。そして、メインダンパ2は右前輪側に配置さ
れ、メインダンパ3は左前輪側に配置されている。ま
た、本実施例では、ロールダンパ4はメインダンパ2側
に配置され、ロールダンパ5はメインダンパ3側に配置
されている。
【0014】なお、本発明に係る懸架装置は、上述した
ように前輪側に装着する以外に、後輪側に装着すること
もでき、前輪側および後輪側の両方に装着することもで
きる。
【0015】前記メインダンパ2およびメインダンパ3
は同一の構造とされている。それらの構成を図2に示す
メインダンパ2の拡大断面図によって説明する。メイン
ダンパ2は、油圧シリンダ6内に減衰発生用絞り部材と
してのベースバルブ7を装着して形成されている。
【0016】油圧シリンダ6は、シリンダ上端部に固着
されたベースバルブ7により上端が閉塞され、下端がロ
ッドカバー8により閉塞されており、その内部はピスト
ン9によって上部オイル室10と下部オイル室11とに
画成されている。また、この油圧シリンダ6内には作動
油(図示せず)が充填されている。前記ピストン9のピ
ストンロッド12は前記ロッドカバー8を貫通してシリ
ンダ下方へ突出している。
【0017】6aは上部オイル室10に連通された上部
ポート、6bは下部オイル室11に連通された下部ポー
トで、これらの上下ポート6a,6bは油圧シリンダ6
に形成されている。
【0018】前記ベースバルブ7は、上部オイル室10
の上壁を構成する絞り部13と、この絞り部13より細
く形成されて油圧シリンダ6の内周面との間にオイル通
路14を形成する小径部15とを備えている。絞り部1
3は、上部オイル室10側とオイル通路14側とを連通
する小孔13a,13bが穿設されており、一方の小孔
13aのオイル通路14側の開口部は板ばね式のチェッ
クバルブ16で閉塞され、他方の小孔13bの上部オイ
ル室10側の開口部はチェックバルブ17で閉塞されて
いる。
【0019】すなわち、このベースバルブ7は両利き構
造とされ、作動油が上部オイル室10からオイル通路1
4側へ流れるときに小孔13aを通って抵抗を生じ、逆
にオイル通路14側から上部オイル室10側へ流れると
きには小孔13bを通って抵抗が生じる。
【0020】上述したように構成されたメインダンパ2
は、ベースバルブ7の上部突出部を自動車の車体(図示
せず)に連結し、かつピストンロッド12の下端部を右
前輪の懸架用リンク等などの車輪と共に上下する部位に
枢支させて、車体側と右前輪側との間に介装されてい
る。また、左前輪側のメインダンパ3も同様にしてベー
スバルブ7を車体側に連結し、ピストンロッド12を左
前輪側に枢支させて両者の間に介装されている。
【0021】そして、右側のメインダンパ2と左側のメ
インダンパ3は、図1に示すように第1連通管16およ
び第2連通管17を介して互いに接続されている。右側
のメインダンパ3の上部ポート6aは第1連通管18を
介して左側のメインダンパ2の下部ポート6bに連通さ
れ、右側のメインダンパ2の下部ポート6bは第2連通
管19を介して左側のメインダンパ3の上部ポート6a
に連通されている。なお、第1連通管16および第2連
通管17は、高圧用のパイプであって低膨張,低抵抗な
ものが使用されている。
【0022】すなわち、メインダンパ2の上部オイル室
10とメインダンパ3の下部オイル室11とは、第1連
通管18およびベースバルブ7の小孔13a,13b等
からなる連通路を介して連通され、メインダンパ2の下
部オイル室11とメインダンパ3の上部オイル室10と
は、第2連通管19およびベースバルブ7の小孔13
a,13b等からなる連通路を介して連通される。そし
て、それらの連通路中には、絞りを構成する絞り部13
が介装されることになる。
【0023】前記第1連通管18,第2連通管19に
は、前記ロールダンパ4,5が接続管20,21を介し
てそれぞれ接続されている。ロールダンパ4,5は同一
の構造とされている。ここで、それらの構成を図3に示
すロールダンパ4の拡大断面図によって説明する。
【0024】ロールダンパ4は、フリーピストン22を
内蔵するシリンダ23に絞りとしてのベースバルブ24
を装着して構成されている。フリーピストン22はシリ
ンダ23内をガス室25とオイル室26とに画成し、シ
リンダ23内に上下動自在に嵌挿されている。
【0025】シリンダ23は上端部がヘッドカバー27
によって閉塞され下端部がベースバルブ24によって閉
塞されており、ガス室25には高圧ガスが封入され、オ
イル室26には作動油が充填されている。23aはこの
シリンダ23のポートで、接続管20が接続されてい
る。なお、このポート23aが本発明に係るダンパの接
続口を構成している。
【0026】なお、ベースバルブ24は、上述したメイ
ンダンパ2,3のベースバルブ7と同等の構造とされて
いる。すなわち、ベースバルブ24は、前記オイル室2
6の底壁を構成する絞り部28と、オイル通路29を形
成する小径部30と、小孔28a,28bと、チェック
バルブ31,32等を備えている。
【0027】すなわち、このロールダンパ4も両利き構
造とされ、作動油がオイル室26側からオイル通路29
側へ流れるときに小孔28aを通って抵抗を生じ、逆に
オイル通路28側からオイル室26側へ流れるときには
小孔28bを通って抵抗が生じることになる。そして、
オイル室26内に作動油が圧送されて内圧が高まると、
フリーピストン22が上側に移動して高圧ガスを圧縮す
ることになる。また、オイル室26内の圧力が低下する
と、逆にフリーピストン22が高圧ガスによって付勢さ
れて下側に移動することになる。
【0028】次に、このように構成された4輪車用懸架
装置1の動作について説明する。先ず、ピッチングやバ
ウンシング等が生じて車体前部が上下に振動する(右前
輪と左前輪が車体に対して同時に上下する)場合につい
て説明する。この場合には、左右のメインダンパ2,3
が同時に伸縮することになる。
【0029】両メインダンパ2,3が縮むと、作動油は
図1中実線矢印で示すように流れる。すなわち、油圧シ
リンダ6の上部オイル室10内の作動油はピストン9の
上昇動作によって押されてベースバルブ7の小孔13a
からオイル通路14へ流され、上部ポート6aから第1
連通管18あるいは第2連通管19へ流される。作動油
はベースバルブ7を通過するときに抵抗を受けることに
なる。
【0030】右側のメインダンパ2から第1連通管18
に送られた作動油のうち大部分は左側のメインダンパ3
の下部オイル室11へ送られる。そして、メインダンパ
2から送り出された作動油のうち、メインダンパ3のピ
ストンロッド12の体積分に相当する僅かな量の作動油
が接続管20を通ってロールダンパ4へ送られる。
【0031】同様に左側のメインダンパ3から第2連通
管19に送られた作動油は大部分が右側のメインダンパ
2の下部オイル室11へ送られ、メインダンパ2のピス
トンロッド12の体積分に相当する僅かな量の作動油が
接続管21を通ってロールダンパ5へ送られる。
【0032】ロールダンパ4,5へ送られた作動油は、
オイル通路29からベースバルブ24の小孔28aを通
ってオイル室26内に導かれる。作動油はこのときにも
ベースバルブ24を通過することで抵抗を受ける。そし
て、オイル室26の内圧が上昇してフリーピストン22
がガス室25側へ移動する。
【0033】一方、両メインダンパ2,3が伸びる場合
には、作動油は図1中に破線矢印で示したように、上述
した場合とは逆方向に流される。すなわち、ピストン9
が下側へ移動すると、メインダンパ2の下部ポート6b
から作動油が第2連通管19に送り出され、メインダン
パ3の下部ポート6bから作動油が第1連通管18に送
り出される。それと共に、ピストン下降動作によって減
圧された上部オイル室10に、作動油がメインダンパ2
では第1連通管18から送り込まれ、メインダンパ3で
は第2連通管19から送り込まれる。
【0034】連通管18,19からメインダンパ2,3
へそれぞれ送り込まれた作動油は、オイル通路14から
ベースバルブ7の小孔13bを通って上部オイル室10
へ流れ込む。そして、ベースバルブ7を通過するときに
抵抗を受ける。
【0035】第1連通管18からメインダンパ2へ流れ
込まれた作動油のうちメインダンパ3のピストンロッド
12の体積分に相当する作動油は、ロールダンパ4から
補充され、第2連通管19からメインダンパ3へ流れ込
む作動油のうちメインダンパ2のピストンロッド12の
体積分に相当する作動油は、ロールダンパ5から補充さ
れる。すなわち、ロールダンパ4,5内の作動油は高圧
ガスにより付勢されたフリーピストン22によって常に
押圧されている関係から、メインダンパ2の上部オイル
室10の圧力がピストン下降によって低下すると、その
作動油はベースバルブ24を通ってロールダンパ4,5
から押し出される。なお、このときにも、作動油はベー
スバルブ24の小孔28bを通ることで抵抗を受けるこ
とになる。
【0036】したがって、ピッチングやバウンシング等
によって両メインダンパ2,3が同時に伸縮するときに
は、車体の上下動は主に両メインダンパ2,3のベース
バルブ7で減衰される。なお、ロールダンパ4,5に作
動油が出入りすることによっても減衰が生じるが、作動
油の出入り量はピストンロッド12の体積分であり、全
体の減衰に対する寄与度は小さい。
【0037】一方、ローリングが生じて車体が左右に揺
動する場合(右前輪と左前輪とが車体に対して交互に上
下する場合)は、作動油は図4に実線矢印で示すように
流される。図4では車体が右側に傾斜したときの状態を
示す。
【0038】車体が図4に示すように右側に傾斜したと
きには、右側のメインダンパ2が縮み、左側のメインダ
ンパ3が伸びる。右側のメインダンパ2からベースバル
ブ7を介して送り出された作動油と、左側のメインダン
パ3の下部オイル室11から送り出された作動油は、そ
の全量が第1連通管18を介してロールダンパ4へ送り
込まれる。そして、ロールダンパ4のベースバルブ24
を通ってオイル室26内に導かれる。
【0039】一方、右側のメインダンパ2の下部オイル
室11や、左側のメインダンパ3の上部オイル室10に
吸い込まれる作動油は、その全量が第2連通管19を介
してロールダンパ5から供給される。
【0040】車体が左側に傾斜したときには、作動油は
上述した場合とは逆方向へ流されることになる。
【0041】したがって、ローリングによる車体の揺動
は左右のメインダンパ2,3のベースバルブ7と、左右
のロールダンパ4,5のベースバルブ24とによって減
衰されることになる。このため、本実施例で示した懸架
装置1は、実質的にスタビライザーの機能を果たすよう
になる。
【0042】このため、この懸架装置1では、ショック
アブソーバの機能とスタビライザーの機能を兼ね備える
ことになる。
【0043】また、この懸架装置1は、ベースバルブ
7,24での減衰特性を変更すること以外に、メインダ
ンパ2,3の油圧シリンダー6のピストン/ロッド断面
比を変えることによってもセッティングを変更すること
ができるので、セッティングの自由度を大きくすること
ができる。なお、各減衰特性を調整可能な構造とすれ
ば、特性を走行条件に合わせて適宜変更することができ
る。
【0044】さらに、本発明の懸架装置1は、従来の懸
架装置のショックアブソーバをメインダンパ2,3に置
き換え、そのメインダンパ2,3にオイル配管を介して
ロールダンパ4,5を接続するだけで実施でき、しか
も、メインダンパ2,3は従来のショックアブソーバの
設計ノウハウや部品等を活用できるので、本発明を実施
するに当たって容易である。加えて、ロールダンパ4,
5はオイル配管を使用してメインダンパ2,3に接続す
ればよいので、その配置位置の自由度が高い。なお、本
発明の懸架装置1では、アクチュエータによる減衰特性
切替えの電子制御技術なども流用可能である。
【0045】なお、上記実施例では、メインダンパ2,
3の油圧シリンダ6のシリンダ本体を車体側に連結し、
ピストンロッド12を前輪側に枢支させた例について説
明したが、それとは逆に、シリンダ本体を前輪側に枢支
させ、ピストンロッド12を車体側に連結させることも
できる。そのようにしても上記実施例と同等の効果が得
られる。
【0046】さらに、上記実施例では絞り部材としての
ベースバルブ7の絞り部13を油圧シリンダ6内に配置
したが、その配置位置としては、第1連通管18,第2
連通管19の途中とすることもできる。本実施例のよう
に両メインダンパ2,3の上部オイル室10と接続管2
0,21の接続点との間にベースバルブ7を位置づける
と、その部分は最も多く作動油が流れる関係から減衰力
を高めることができる。また、ロールダンパ4,5に設
けるベースバルブ24としては、本実施例に示した両利
き構造のもの以外に、片利き構造のものでもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る4輪車
用懸架装置は、シリンダ内がピストンによって上部オイ
ル室と下部オイル室とに画成された右車輪側油圧シリン
ダおよび左車輪側油圧シリンダを、車輪側と車体側のう
ち一方にシリンダ本体を連結し他方にピストンを連結し
て車輪側と車体側の間に介装し、右車輪側油圧シリンダ
の上部オイル室と左車輪側油圧シリンダの下部オイル室
とを第1連通路を介して連通させ、かつ右車輪側油圧シ
リンダの下部オイル室と左車輪側油圧シリンダの上部オ
イル室とを第2連通路を介して連通させ、これら第1連
通路と第2連通路に、減衰発生用絞り部材をそれぞれ介
装すると共に、シリンダ内がフリーピストンによって高
圧ガス室とオイル室とに画成されオイル室が絞りを介し
て接続口に連通されたダンパをそれぞれ接続したため、
ローリングによる車体の揺動は2つの絞り部材と2つの
ダンパによって減衰され、ピッチングやバウンシングに
よる車体の上下動は主に2つの絞り部材で減衰される。
【0048】したがって、本発明に係る4輪車用懸架装
置はショックアブソーバの機能とスタビライザーの機能
を兼ね備えることになるので、スタビライザーやローリ
ング用のダンパを用いずに単純な構造によってローリン
グによる車体の揺動を確実に減衰させることができる。
【0049】また、ダンパでの減衰特性を変えると、ダ
ンパはピッチングやバウンシング等に対しては減衰効果
が少ない関係から、ピッチングやバウンシング等を減衰
させるときの特性が大きく変わることなくローリングに
対する減衰効果を変えることができる。このため、ピッ
チング,バウンシングと、ローリングのそれぞれに対し
て理想的な減衰特性に近づけたセッティングが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る4輪車用懸架装置の構成図であ
る。
【図2】本発明に係る4輪車用懸架装置のメインダンパ
を示す断面図である。
【図3】本発明に係る4輪車用懸架装置のロールダンパ
を示す断面図である。
【図4】車体がローリングしたときの作動油の流れ方向
を示す図である。
【符号の説明】
1 4輪車用懸架装置 2 メインダンパ 3 メインダンパ 4 ロールダンパ 5 ロールダンパ 6 油圧シリンダ 7 ベースバルブ 9 ピストン 10 上部オイル室 11 下部オイル室 18 第1連通管 19 第2連通管 20 接続管 21 接続管 22 フリーピストン 23 シリンダ 24 ベースバルブ 25 ガス室 26 オイル室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内がピストンによって上部オイ
    ル室と下部オイル室とに画成された右車輪側油圧シリン
    ダおよび左車輪側油圧シリンダを、車輪側と車体側のう
    ち一方にシリンダ本体を連結し他方にピストンを連結し
    て車輪側と車体側の間に介装し、右車輪側油圧シリンダ
    の上部オイル室と左車輪側油圧シリンダの下部オイル室
    とを第1連通路を介して連通させ、かつ右車輪側油圧シ
    リンダの下部オイル室と左車輪側油圧シリンダの上部オ
    イル室とを第2連通路を介して連通させ、これら第1連
    通路と第2連通路に、減衰発生用絞り部材をそれぞれ介
    装すると共に、シリンダ内がフリーピストンによって高
    圧ガス室とオイル室とに画成されオイル室が絞りを介し
    て接続口に連通されたダンパをそれぞれ接続したことを
    特徴とする4輪車用懸架装置。
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