JP2001197919A - ネック・ストラップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 コードをストラップに沿わせるも、外部に露
出しないように安全に防護するとともに、コードが垂み
を生じても長さ調節できるようにして、見た目にも体裁
がよく、簡単で安価な携帯機器用のネック・ストラップ
を提供する。 【解決手段】 ネット・ストラップの外表面に長手方向
に沿うように、コード挿入用の縦割溝１とこの縦割溝に
臨むリップ縁及びストラップ体１０への取付部とを一体
形成してなるコード保持テープ２０を添設し、このコー
ド保持テープの前記縦割溝にイヤホン１１及び携帯機器
への電源接続用プラグ１２を取付けたコードを係挿し、
イヤホンと前記プラグをコード保持テープの上下の端部
口より夫々各別に引出す。前記ストラップ体に、前記下
部の端部口６，７より引出されたコードを巻き込んで長
さ調節するように固定リールと、その上から上下開閉式
に嵌合する開閉キャップとよりなるコードの長さ調節器
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、イヤホン付きの携
帯電話機やポータブルラジオ、ＣＤ及びＭＤプレーヤー
等の携帯用機器を首又は肩に掛けて吊下げ携行できるよ
うにしたネック・ストラップ、さらに詳しくは上記のよ
うな携帯機器用のイヤホン付きのコードとストラップ体
を一体化したネック・ストラップに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】イヤホン付きの携帯電話機やポータブル
ラジオ、ＣＤ及びＭＤプレーヤー等の携帯機器を、首又
は肩に掛けて吊下げ携行できるようにした専用のネック
・ストラップが一般に市販され、使用されている。一方
このような携帯機器に附属のイヤホンやリモコン及び電
源接続用のプラグは、１本の長いコードで接続されてい
るために、使用中はコードを引き出してストラップに沿
わせ、又使用後は取外して巻き込みカバン等に収納する
ようにされている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、コードは細く
て長い上に、至端部にイヤホンとプラグ、リモコン等が
取付けてあるために、ストラップその他のものに巻き付
いたり絡みついたりして見た目にも格好が悪く、また外
部に露出しているために引っ掛けて切断したり損傷し易
く、その上取扱いが面倒で、セットアップやあと始末に
も手間を要する、といった問題点を有していた。

【０００４】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、細く
て長いコードをストラップに沿わせるも、外部に露出し
ないように安全に防護するとともに、細くて長いコード
が垂みを生じても長さ調節できるようにしてストラップ
その他に絡み付いたりせず、見た目にも体裁がよく、簡
単でコスト的にも安価で実用性の高い携帯機器用のネッ
ク・ストラップを提供する点にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成いするた
めに、本発明におけるネック・ストラップは、イヤホン
付き携帯電話機等の携帯用機器を首又は肩に掛けて吊下
げるようにしたネック・ストラップにおいて、ストラッ
プ体の外表面に長手方向に沿うように、コード挿入用の
縦割溝とこの縦割溝に臨むリップ縁及びストラップ体へ
の取付部とを一体形成してなるコード保持テープを添設
し、このコード保持テープの前記縦割溝にイヤホン及び
携帯機器への電源接続用プラグを取付けたコードを係挿
し、イヤホンと前記プラグをコード保持テープの上下の
端部口より夫々各別に引出してなる。

【０００６】また、前記ストラップ体に、前記下部の端
部口より引出されたコードを巻き込んで長さ調節するよ
うに固定リールと、その上から上下開閉式に嵌合する開
閉キャップとよりなるコードの長さ調節器を設けてなる
ものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】ストラップ体の下端に携帯用機器
を取付けて、ストラップ体を首に掛ける。ストラップ体
に取付けたコード保持テープにコードが係挿され、その
上部及び下部の端部口よりイヤホンとプラグが引き出さ
れているので夫々を耳と機器本体に装着しリモコン等を
操作してスイッチを入れる。コードが長過ぎて垂みを生
じ、又はイヤホン、プラグの引出し長さが長い場合はコ
ードを長さ調節器に巻き付けて垂みをとり、長さ調節を
する。使用後は、イヤホンを耳から外すだけでコードは
ストラップ体と一体であるためストラップに取付けたま
ま携行できる。

【０００８】

【実施例】以下、添付図面に従って本発明の一実施例を
説明する。ストラップ体１０は、帯状又はベルト状のも
のが用いられる。このようなストラップ体１０は図１に
示すように両端部を結合して輪状となし、結合部４に１
個のリング５を取付け、このリング５に着脱具８を取付
けたものからなる。携帯電話機等の携帯機器は、着脱具
８の細ひも８ａに取付けられる。

【０００９】ストラップ体１０は、その両端を結合しな
いで、即ち輪状にしないで、両端部に夫々各別にリング
及び着脱具を取付けてショルダーベルトとなすこともで
きる。

【００１０】コード保持テープ２０は、ウレタン又は塩
化ビニール、エラストマー等の樹脂成形（押出し成形）
品として形成される。このようなコード保持テープ２０
は、柔らかく弾力性があり、且つ自由に曲げたりできる
ものが用いられる。図２はこのコード保持テープの断面
形状２種類を示している。その内の１つは同図（イ）に
示すように中央部にコード挿入部となる縦割溝１を上向
き逆ハ字形に開口１ａするように、左右一対のリップ縁
２．２を、平ベルト状の取付部３と一体形成したものか
らなる。コード１３は、この縦割溝１に左右のリップ縁
２．２を左右に押し開いて係挿する。コードを縦割溝に
係挿するときは、リップ縁の逆ハ字形の開口部分１ａが
ガイドの役目をして楽に係挿でき、正位置に係挿される
と、リップ縁の内あご２ａにより抜脱し難くなる。

【００１１】また、他の１つは図１（ロ）に示すように
側方部にコード挿入部となる縦割溝１が横向きに開口１
ｂし、縦割溝の開口部に単一のリップ縁２を平ベルト状
の取付部３と一体形成したものからなる。コード１３は
側方部からリップ縁２を上方へ押開いて縦割溝１に係挿
する。コードを縦割溝に係挿するときは楽に挿入でき、
係挿後は抜脱し難いようにリップ縁２が作用することは
前記の場合はほぼ同等である。

【００１２】上記のような断面形状のコード保持テープ
２０を所定長さに形成してストラップ体１０の外表面に
その長手方向に沿うように添設し、取付部３とストラッ
プ体１０とを接着又は縫着等の止着手段９により一体と
なす。

【００１３】コード保持テープ２０の両端部には縦割溝
１の開放部を塞ぐようにコード装着後に端蓋２１．２２
を嵌設する。

【００１４】コードの長さ調節器３０は、図１及び図３
（ハ）（ニ）に示すように固定リール３１と、その上に
嵌合された開閉キャップ３２とよりなる。固定リール３
１は中心部に円筒軸３３を、底部に取付板３４を夫々一
体に有し、円筒軸３３にコード１３を巻付けることによ
りコードの長さ調節が行われる。開閉キャップ３２は、
周側部の対向面に切欠状の開口３５．３６を有し、中心
部に支軸３７を一体形成したものからなり、支軸３７を
固定リール３１の円筒軸３３に上方より嵌合させ、上下
開閉式となす。円筒軸３３の孔内壁面と、支軸３７の下
端外周面に互いに係止し合うストッパー３８．３９が設
けられて、このストッパーにより開閉キャップの上下昇
降を規制する。

【００１５】上記の長さ調節器３０は、ストラップ体１
０の両端の結合部４に取付ける。固定リール３１の下部
の取付板３４と結合部４とを接合して、接着又は縫着等
の止着手段１９により一体的に固定される。

【００１６】

【作用】コード１３をストラップ体１０に取付ける際に
は、コード保持テープ２０の両端の端蓋２１．２２を外
した状態で行う。先づコード１３の必要部分を保持テー
プ２０の縦割溝１にリップ縁２を押広げながら奥内へ押
込み夫々の両端口６よりイヤホン１１及びプラグ１２を
引き出す。その後に端蓋６．７を嵌合して両端口より抜
け出ないようにする。下端口７より引出されたコードの
余剰分は、コード長さ調節器３０に巻付ける。巻付け方
法は開閉キャップ３２を上方へ引き上げて固定リール３
１を露出させ、その上で固定リールの円筒軸３３に余剰
のコード１３を手で巻付けるものである。適正長さに調
節されると、開閉キャップ３２を元の位置まで押し下
げ、開口３５．３６よりコードを引出した形にすると、
以後は固定リールにコードを巻付け又は引き出し不能と
なる。

【００１７】

【発明の効果】本発明は請求項１のように構成されてい
るので、イヤホン付携帯電話機等の携帯機器をネックス
トラップに取付けて首又は肩へ吊下げて吊下げて携行す
る場合にストラップに絡み付いたり邪魔になるコードを
安全にコード保護テープに収納保護されるために細くて
長いコードを誤って切断又は損傷する危険性を回避する
とともに、見た目にもスッキリして体裁が良好である。

【００１８】また、本発明は請求項２のように構成され
ているので、余剰のコードがストラップから離れて大き
く垂んだりすのを、長さ調節器に手動で巻き付けること
により簡単且つ迅速に余剰のコードを垂みを生じさせな
いで、安全に適正な長さに調節され、これにより携帯機
器用のコードを常に適正な長さに保持できるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明ネック・ストラップの実施例を示す全体
斜視図である。

【図２】（イ）は図１におけるＡ−Ａ線の拡大断面図、
（ロ）は、その他の実施例を示す断面図である。

【図３】（ハ）はコードの長さ調節器の斜視図、（ニ）
は同図Ｂ−Ｂ線の断面図である。

【符号の説明】

１ 縦割溝 ２ リップ縁 ３ 取付部 ４ 結合部 ６．７ 端部口 ８ 着脱具 ９ 止着手段 １０ ストラップ体 １１ イヤホン １２ プラグ １３ コード ２０ コード保持テープ ３０ 長さ調節器 ３１ 固定リール ３２ 開閉キャップ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 イヤホン付き携帯電話機等の携帯用機器
   を首又は肩に掛けて吊下げるようにしたネック・ストラ
   ップにおいて、ストラップ体（１０）の外表面に長手方
   向に沿うように、コード挿入用の縦割溝（１）とこの縦
   割溝に臨むリップ縁（２）及びストラップ体への取付部
   （３）とを一体形成してなるコード保持テープ（２０）
   を添設し、このコード保持テープ（２０）の前記縦割溝
   （１）にイヤホン（１１）及び携帯機器への電源接続用
   プラグ（１２）を取付けたコード（１３）を係挿し、イ
   ヤホン（１１）と前記プラグ（１２）をコード保持テー
   プ（２０）の上下の端部口（６．７）より夫々各別に引
   出してなることを特徴とするネック・ストラップ。
2. 【請求項２】 前記ストラップ体（１０）に、前記下部
   の端部口（７）より引出されたコードを巻き込んで長さ
   調節するように固定リール（３１）と、その上から上下
   開閉式に嵌合する開閉キャップ（３２）とよりなるコー
   ドの長さ調節器（３０）を設けてなることを特徴とする
   前記請求項１記載のネック・ストラップ。