JP2001196877A - 前置増幅回路 - Google Patents

前置増幅回路

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JP2001196877A
JP2001196877A JP2000001071A JP2000001071A JP2001196877A JP 2001196877 A JP2001196877 A JP 2001196877A JP 2000001071 A JP2000001071 A JP 2000001071A JP 2000001071 A JP2000001071 A JP 2000001071A JP 2001196877 A JP2001196877 A JP 2001196877A
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amplifying
preamplifier circuit
signal
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Kenichi Matsui
健一 松井
Masamichi Nogami
正道 野上
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最小受光側では十分な利得を確保し、最大受
光側では回路飽和による出力波歪を低減し、また、消光
比劣化が大きい入力信号に対しても、波形歪の増大を抑
えつつ、安定動作する前置増幅回路を得ること。 【解決手段】 増幅器2と帰還抵抗3とを備え、電流信
号を電圧信号に変換する前置増幅回路において、入力信
号のレベルに応じて増幅器2のオープンループ利得およ
び帰還抵抗3を同時に変化させる制御を行う制御回路4
を備えている。この制御回路4の制御により、帰還抵抗
3は抵抗値を変化させ、増幅器2はオープンループ利得
を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光通信において
電流信号を電圧信号に変換する前置増幅回路に関し、特
に、高感度化,広ダイナミックレンジ化が可能な前置増
幅回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マルチメディア社会に向けて大容量情報
通信サービスに柔軟に対応するために、光ファイバ伝送
技術の加入者網への導入が進められている。光ファイバ
伝送技術では、特に、光信号を時間的に分割し、1本の
光ファイバに複数の加入者の信号を乗せ、複数の加入者
とセンター局とを多重接続する方式が注目されている。
この方式においては、交換局の光受信装置で受信される
各加入者からの信号(バースト信号)は、着信レベルが
大きく異なるものとなる。このような信号を、波形劣化
を起こすことなく増幅するために、光受信装置の前置増
幅回路には、高感度化および広ダイナミックレンジ化が
求められる。特に、消光比劣化の大きい信号を、波形劣
化を起こすことなく増幅するためには、前置増幅回路が
リニア領域で動作する必要がある。
【0003】従来のこのような前置増幅回路として、た
とえば、電子情報通信学会総合大会(1999年)B−
10−76に開示された「プリアンプ」がある。図11
は、このような従来の前置増幅回路の構成を示す図であ
る。この前置増幅回路は、受光素子(フォトダイオー
ド、以下、PDと呼ぶ)101に接続された増幅器10
2と、増幅器102の入出力点の間に設けられた第1の
帰還抵抗(Rf0)103,第2の帰還抵抗(Rf1)
104および第3の帰還抵抗(Rf2)105と、第2
の帰還抵抗104に直列接続されたスイッチ106と、
第3の帰還抵抗105に直列接続されたスイッチ107
と、増幅器102の出力点109に発生する出力信号の
大きさに基づいてスイッチ106,107を制御するR
f切替制御回路108と、を備えている。
【0004】第1の帰還抵抗(Rf0)103,第2の
帰還抵抗(Rf1)104,第3の帰還抵抗(Rf2)
105の内で、第1の帰還抵抗(Rf0)103の抵抗
値が最も大きく、第2の帰還抵抗(Rf1)104,第
3の帰還抵抗(Rf2)105の順で抵抗値が小さくな
る。PD101は、電源Vpdに接続されており、光信
号を受信して電流信号を出力する。Rf切替制御回路1
08は、増幅器102の出力点109に発生する出力信
号の大きさに基づいて制御信号を生成し、スイッチ10
6,107に出力する。スイッチ106,107は、R
f切替制御回路108からの制御信号に基づいてオン,
オフし、電流経路を開閉する。
【0005】つぎに、この前置増幅回路の動作を説明す
る。この前置増幅回路の動作においては、まず、PD1
01が光信号を受信して光電変換を行い、バースト状の
電流信号を出力する。増幅器102の入力インピーダン
スが高いため、PD101からの電流のほとんどは帰還
抵抗を流れる。これにより、出力点109に電圧信号が
発生する。入力レベル(入力信号のレベル)が所定の値
よりも小さい場合、Rf切替制御回路108は、スイッ
チ106,107をオフ状態にして第2の帰還抵抗(R
f1)104,第3の帰還抵抗(Rf2)105への電
流経路を開放し、増幅器102の入出力点間の帰還抵抗
の抵抗値を大きくする。これにより、前置増幅回路の電
流電圧変換利得が大きくなり、十分大きな出力信号が得
られる。
【0006】一方、入力レベルが所定の値以上の場合、
Rf切替制御回路108は、入力レベルに応じてスイッ
チ106および/または107をオンさせて第2の帰還
抵抗(Rf1)104,第3の帰還抵抗(Rf2)10
5への電流経路を導通させ、増幅器102の入出力点間
の帰還抵抗の抵抗値を小さくする。これにより、回路飽
和が防止される。図12は、この前置増幅回路の入出力
特性を示す図である。この前置増幅回路では、帰還抵抗
の切替えにより、入出力特性が鋸状となる。このよう
に、従来の前置増幅回路では、最小受光側では十分な利
得を確保し、最大受光側では回路飽和による出力波歪を
低減している。また、前置増幅回路がリニア域で動作す
るので、消光比劣化が大きい入力信号に対しても、波形
歪の増大が抑えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術によれば、帰還抵抗の抵抗値を減少させたと
き、高域遮断周波数が大きくなり、位相余裕が小さくな
るため、前置増幅回路が不安定になって発振しやすくな
るという問題点があった。
【0008】この発明は、上記に鑑みてなされたもので
あって、最小受光側では十分な利得を確保し、最大受光
側では回路飽和による出力波歪を低減し、また、消光比
劣化が大きい入力信号に対しても、波形歪の増大を抑え
つつ、安定動作する前置増幅回路を得ることを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、この発明にかかる前置増幅回路
にあっては、増幅手段と帰還抵抗手段とを備え、電流信
号を電圧信号に変換する前置増幅回路において、入力信
号のレベルに応じて前記増幅手段のオープンループ利得
および前記帰還抵抗を同時に変化させる制御を行う制御
手段と、前記制御手段の制御により前記帰還抵抗を変化
させる帰還抵抗変化手段と、前記制御手段の制御により
前記増幅手段のオープンループ利得を変化させるオープ
ンループ利得変化手段と、を具備することを特徴とす
る。
【0010】この発明によれば、制御手段が、入力信号
のレベルに応じて増幅手段のオープンループ利得および
帰還抵抗を同時に変化させる制御を行い、帰還抵抗変化
手段が、制御手段の制御により帰還抵抗を変化させ、オ
ープンループ利得変化手段が、制御手段の制御により増
幅手段のオープンループ利得を変化させ、十分な位相余
裕を確保する。
【0011】つぎの発明にかかる前置増幅回路にあって
は、前記オープンループ利得変化手段が、抵抗を直列接
続したスイッチ手段を前記増幅手段の増幅部負荷抵抗手
段に少なくとも一つ並列接続した回路を有し、前記スイ
ッチ手段が、前記制御手段からの制御によりオン,オフ
することを特徴とする。
【0012】この発明によれば、スイッチ手段が、制御
手段からの制御によりオン,オフ(電流経路を開閉)
し、増幅手段の増幅部負荷抵抗手段に並列接続される抵
抗を切り替え、増幅手段のオープンループ利得を変化さ
せる。
【0013】つぎの発明にかかる前置増幅回路にあって
は、前記オープンループ利得変化手段が、抵抗を直列接
続したスイッチ手段を前記増幅手段の増幅部エミッタ抵
抗手段に少なくとも一つ並列接続した回路を有し、前記
スイッチ手段が、前記制御手段からの制御によりオン,
オフすることを特徴とする。
【0014】この発明によれば、スイッチ手段が、制御
手段からの制御によりオン,オフ(電流経路を開閉)
し、増幅手段の増幅部エミッタ抵抗手段に並列接続され
る抵抗を切り替え、増幅手段のオープンループ利得を変
化させる。
【0015】つぎの発明にかかる前置増幅回路にあって
は、前記オープンループ利得変化手段が、電圧を出力す
る電源手段と、前記増幅手段の増幅部負荷抵抗手段の増
幅トランジスタ側と前記電源手段との間に配置された可
変抵抗手段と、を有し、前記可変抵抗手段が、前記制御
手段からの制御により抵抗値を変化させることを特徴と
する。
【0016】この発明によれば、増幅手段の増幅部負荷
抵抗手段の増幅トランジスタ側と電源手段との間に配置
された可変抵抗手段が、制御手段からの制御により抵抗
値を変化させる。
【0017】つぎの発明にかかる前置増幅回路にあって
は、前記オープンループ利得変化手段が、電圧を出力す
る電源手段と、前記増幅手段の増幅部エミッタ抵抗手段
の増幅トランジスタ側と前記電源手段との間に配置され
た可変抵抗手段と、を有し、前記可変抵抗手段が、前記
制御手段からの制御により抵抗値を変化させることを特
徴とする。
【0018】この発明によれば、増幅手段の増幅部エミ
ッタ抵抗手段の増幅トランジスタ側と電源手段との間に
配置された可変抵抗手段が、制御手段からの制御により
抵抗値を変化させる。
【0019】つぎの発明にかかる前置増幅回路にあって
は、前記電源手段が、無信号時における前記増幅手段の
増幅部負荷抵抗手段の増幅トランジスタ側電圧と等しい
電圧を出力することを特徴とする。
【0020】この発明によれば、電源手段が、無信号時
における増幅手段の増幅部負荷抵抗手段の増幅トランジ
スタ側電圧と等しい電圧を出力する。これにより、オー
プンループ利得を変化させることによる直流バイアスの
変化を抑えることができる。
【0021】つぎの発明にかかる前置増幅回路にあって
は、前記電源手段が、無信号時における前記増幅手段の
増幅部エミッタ抵抗手段の増幅トランジスタ側電圧と等
しい電圧を出力することを特徴とする。
【0022】この発明によれば、電源手段が、無信号時
における増幅手段の増幅部エミッタ抵抗手段の増幅トラ
ンジスタ側電圧と等しい電圧を出力する。これにより、
オープンループ利得を変化させることによる直流バイア
スの変化を抑えることができる。
【0023】つぎの発明にかかる前置増幅回路にあって
は、前記電源手段が、前置増幅回路と同様の構成のダミ
ー回路を有することを特徴とする。
【0024】この発明によれば、電源手段が、ダミー回
路により、無信号時における増幅手段の増幅部負荷抵抗
手段または増幅部エミッタ抵抗手段の増幅トランジスタ
側電圧と等しい電圧を出力する。これにより、オープン
ループ利得を変化させることによる直流バイアスの変化
を抑えることができる。
【0025】つぎの発明にかかる前置増幅回路にあって
は、前記制御手段が、入力信号のパケットの先頭におい
て、前記増幅手段のオープンループ利得および前記帰還
抵抗を同時に変化させる制御を行うことを特徴とする。
【0026】この発明によれば、制御手段が、入力信号
のパケットの先頭において、増幅手段のオープンループ
利得および帰還抵抗を同時に変化させる制御を行う。こ
れにより、入力信号のパケットの先頭から増幅手段のオ
ープンループ利得および帰還抵抗が同時に変化すること
になる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる前置増幅
回路の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるもの
ではない。
【0028】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1にかかる前置増幅回路の構成を示す図である。こ
の前置増幅回路は、受光素子(フォトダイオード、以
下、PDと呼ぶ)1に接続された増幅器2と、増幅器2
の入出力点の間に設けられた帰還抵抗(Rf)3と、増
幅器2の出力点5に発生する出力信号の大きさに基づい
て帰還抵抗(Rf)3の抵抗値および増幅器2のオープ
ンループ利得Gを制御するための制御信号を出力する制
御回路4と、を備えている。PD1は、電源Vpdに接
続されており、光信号を受信して電流信号を出力する。
制御回路4は、入力信号のレベル(入力レベル)に応
じ、帰還抵抗(Rf)3を変化させると同時に増幅器2
のオープンループ利得を変化させる制御を行う。
【0029】以上の構成において、実施の形態1の動作
について説明する。実施の形態1の動作においては、ま
ず、PD1が光信号を受信して光電変換を行い、バース
ト状の電流信号を前置増幅回路に出力する。前置増幅回
路では、増幅器2の入力インピーダンスが高いため、P
D1からの電流のほとんどが帰還抵抗(Rf)3を流れ
る。これにより、出力点5に電圧信号が発生する。制御
回路4は、前置増幅回路の出力信号の電圧振幅をモニタ
ー(検出)することによりPD1からの入力レベルをモ
ニター(検出)している。帰還抵抗(Rf)3は可変抵
抗であって、抵抗値を制御する制御部分を有している。
また、増幅器2は、オープンループ利得Gを制御する制
御部分を有している。
【0030】PD1からの入力レベルが所定の値よりも
小さい場合、制御回路4は、抵抗値を増大させる制御信
号を帰還抵抗(Rf)3に出力し、同時に、オープンル
ープ利得Gを増大させる制御信号を増幅器2に出力す
る。帰還抵抗(Rf)3の制御部分は、制御回路4から
の制御信号を入力し、可変抵抗の抵抗値を大きくする。
これにより、十分な電流電圧変換利得を得ることができ
る。一方、増幅器2の制御部分は、制御回路4からの制
御信号を入力し、オープンループ利得Gを大きくする。
これにより、帰還抵抗(Rf)3の抵抗値が大きい場合
も十分な周波数帯域を得ることができる。
【0031】一方、入力レベルが所定の値よりも大きい
場合、制御回路4は、入力レベルに応じ、抵抗値を減少
させる制御信号を帰還抵抗(Rf)3に出力し、同時
に、オープンループ利得Gを減少させる制御信号を増幅
器2に出力する。帰還抵抗(Rf)3の制御部分は、制
御回路4からの制御信号を入力し、可変抵抗の抵抗値を
小さくする。これにより、前置増幅回路の飽和を防止す
ることができる。一方、増幅器2の制御部分は、制御回
路4からの制御信号を入力し、オープンループ利得Gを
小さくする。これにより、高域遮断周波数の上昇を抑
え、十分な位相余裕を得ることができる。
【0032】前述したように、実施の形態1によれば、
帰還抵抗(Rf)3の抵抗値と増幅器2のオープンルー
プ利得Gとを同時に制御するため、最小受光側(入力レ
ベルが小さい場合)において十分な利得および周波数帯
域を確保し、最大受光側(入力レベルが大きい場合)に
おいて回路飽和による出力波歪を低減し、リニア域で動
作することにより波形歪の増大を抑えつつ、位相余裕を
確保して安定動作を行うことができる。また、フィード
バックにより、帰還抵抗(Rf)3の抵抗値と増幅器2
のオープンループ利得Gとを同時に制御するため、素子
のばらつきや温度等による影響を抑えることができる。
【0033】実施の形態2.本発明の実施の形態2は、
実施の形態1において、増幅器のオープンループ利得G
を制御する(変化させる)回路として、所定の電圧を出
力する電源と、この電源と増幅器の増幅部負荷抵抗の増
幅トランジスタ側との間に設けられた可変抵抗と、から
なる回路を用いたものである。図2は、本発明の実施の
形態2にかかる前置増幅回路の構成を示す図である。な
お、図1と同一の部分については同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0034】この前置増幅回路の増幅器は、増幅部およ
びバッファ部からなり、バッファ部の出力(前置増幅回
路の出力)が帰還部(帰還抵抗(Rf)3)を介して増
幅部の入力(前置増幅回路の入力)に帰還される。増幅
部には、負荷抵抗(Rl)21と、増幅トランジスタ2
3と、エミッタ抵抗(Re)25と、が設けられてお
り、バッファ部には、トランジスタ26および抵抗27
が設けられている。増幅トランジスタ23のベース(前
置増幅回路の入力)は、帰還抵抗(Rf)3およびPD
1に接続されている。エミッタ抵抗(Re)25は、増
幅トランジスタ23のエミッタとグランドとの間に設け
られている。負荷抵抗(Rl)21は、電源Vccと増
幅トランジスタ23のコレクタとの間に設けられてい
る。
【0035】増幅トランジスタ23と負荷抵抗21との
間の端子(X)22には、バッファ部のトランジスタ2
6のベースが接続されている。また、バッファ部のトラ
ンジスタ26のコレクタは電源Vccに接続されてお
り、バッファ部のトランジスタ26のエミッタとグラン
ドとの間には抵抗27が接続されている。バッファ部の
トランジスタ26と抵抗27との間の端子は、前置増幅
回路の出力端子5となる。
【0036】また、増幅トランジスタ23と負荷抵抗2
1との間の端子(X)22には、可変抵抗(Rlv)6
の一端が接続されている。可変抵抗(Rlv)6の他端
には、所定の電圧を出力する電源(Vl)7が接続され
ている。交流的にみると、増幅器の実効的な負荷抵抗値
は、可変抵抗(Rlv)6と負荷抵抗(Rl)21との
並列抵抗値になるので、増幅器のオープンループ利得G
は、可変抵抗(Rlv)6および電源(Vl)7が接続
されていないとした場合のRlv/(Rl+Rlv)倍
になる。
【0037】以上の構成において、実施の形態2の動作
について説明する。なお、実施の形態1と同一の部分に
ついてはその説明を省略する。実施の形態2の動作にお
いて、可変抵抗(Rlv)6の制御部分は、制御回路4
からの制御信号を入力し、オープンループ利得Gを増大
させる制御信号であったときは可変抵抗(Rlv)6の
抵抗値を増大させ、オープンループ利得Gを減少させる
制御信号であったときは可変抵抗(Rlv)6の抵抗値
を減少させる。これにより、交流的にみて実効的な増幅
部の負荷抵抗値が変化し、オープンループ利得が変化す
る。
【0038】前述したように、実施の形態2によれば、
帰還抵抗(Rf)3の抵抗値を制御し、また、これと同
時に、交流的にみて実効的な増幅部の負荷抵抗値を変化
させてオープンループ利得を変化させることにより増幅
器のオープンループ利得Gを制御するため、最小受光側
において十分な利得および周波数帯域を確保し、最大受
光側において回路飽和による出力波歪を低減し、リニア
域で動作することにより波形歪の増大を抑えつつ、位相
余裕を確保して安定動作を行うことができる。また、フ
ィードバックにより、帰還抵抗(Rf)3の抵抗値と増
幅器のオープンループ利得Gとを同時に制御するため、
素子のばらつきや温度等による影響を抑えることができ
る。
【0039】なお、増幅部は、エミッタ設置型であって
もよいし、差動型であってもよい。また、可変抵抗(R
lv)6および電源(Vl)7を、端子(X)22では
なく、図3に示すように、増幅トランジスタ23とエミ
ッタ抵抗(Re)25との間の端子(Y)24に接続し
てもよい。この場合、増幅部の実効的負荷抵抗ではな
く、実効的エミッタ抵抗が変化することになる。この場
合も同様の効果が得られる。
【0040】実施の形態3.本発明の実施の形態3は、
実施の形態2において、電源および可変抵抗に代えて、
抵抗を直列接続したスイッチを複数個並列接続した可変
抵抗回路を用い、この可変抵抗回路を増幅部の負荷抵抗
と並列に設けたものである。
【0041】図4は、本発明の実施の形態3にかかる前
置増幅回路の構成を示す図である。なお、基本的な構成
は実施の形態2と同様につき、図2と同一の部分につい
ては同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分
についてのみ説明する。この前置増幅回路では、抵抗
(Rl1)61を直列接続したスイッチ(S.W1)6
3と、抵抗(Rl2)62を直列接続したスイッチ
(S.W2)64と、が負荷抵抗(Rl)21と並列に
接続されている。抵抗(Rl1)61,スイッチ(S.
W1)63,抵抗(Rl2)62およびスイッチ(S.
W2)64は、負荷抵抗(Rl)21とともに負荷抵抗
切替部を構成する。
【0042】第1の負荷抵抗(Rl)21,第2の負荷
抵抗(Rl1)61および第3の負荷抵抗(Rl2)6
2の内で、第1の負荷抵抗(Rl)21の抵抗値が最も
大きく、第2の負荷抵抗(Rl1)61,第3の負荷抵
抗(Rl2)62の順で抵抗値が小さくなる。このよう
な構成により、電源を省くことができ、回路構成を簡単
化することができる。また、帰還抵抗を切り替える帰還
抵抗切替部では、抵抗(Rf1)32を直列接続したス
イッチ(S.W1)34と、抵抗(Rf2)33を直列
接続したスイッチ(S.W2)35と、を帰還抵抗(R
f0)31に並列接続した構成となっている。すなわ
ち、抵抗を直列接続したスイッチを、帰還抵抗に複数並
列接続した構成となっている。
【0043】これにより、負荷抵抗切替部と帰還抵抗切
替部とが同様の構成となる。第1の帰還抵抗(Rf0)
31,第2の帰還抵抗(Rf1)32および第3の帰還
抵抗(Rf2)33の内で、第1の帰還抵抗(Rf0)
31の抵抗値が最も大きく、第2の帰還抵抗(Rf1)
32,第3の帰還抵抗(Rf2)33の順で抵抗値が小
さくなる。制御回路4は、スイッチ(S.W1)34,
63を同時にオン,オフ(電流経路を開閉)させ、スイ
ッチ(S.W2)35,64を同時にオン,オフさせ
る。増幅器の入出力間の帰還抵抗値(帰還抵抗の抵抗
値)および増幅部の負荷抵抗値(負荷抵抗の抵抗値)
は、スイッチ(S.W1)34,63およびスイッチ
(S.W2)35,64が全てオフの場合(電流経路を
開放した場合)に最も大きくなり、スイッチ(S.W
1)34,63およびスイッチ(S.W2)35,64
が全てオン(電流経路を導通させたの場合)に最も小さ
くなる。
【0044】以上の構成により、実施の形態3の動作に
ついて説明する。実施の形態3の動作において、制御回
路4は、出力点5に発生する出力電圧の振幅をモニター
することにより入力レベルをモニターし、入力レベルが
所定の値よりも小さい場合、十分な電流電圧変換利得が
得られるように、スイッチ(S.W1)34およびスイ
ッチ(S.W2)35をオフさせ、帰還抵抗値を大きな
値に設定する。これと同時に、設定した帰還抵抗値で十
分に広い周波数帯域が得られるように、スイッチ(S.
W1)63およびスイッチ(S.W2)64をオフさ
せ、増幅部の負荷抵抗値を大きくして増幅器のオープン
ループ利得Gを大きな値に設定する。
【0045】一方、入力レベルが所定の値以上である場
合、制御回路4は、前置増幅回路が飽和するのを防ぐた
め、入力レベルに応じて、スイッチ(S.W1)34お
よび/またはスイッチ(S.W2)35をオンさせ、帰
還抵抗値を小さな値に設定する。これと同時に、設定し
た帰還抵抗値で十分な位相余裕が得られるように、スイ
ッチ(S.W1)63および/またはスイッチ(S.W
2)64をオンさせ、増幅部の負荷抵抗値を小さくして
増幅器のオープンループ利得Gを小さな値に設定する。
【0046】前述したように、実施の形態3によれば、
抵抗を直列接続したスイッチを、増幅部の負荷抵抗と並
列に複数接続するため、電源が必要なく、構成が簡単に
なり、コストを低減することができる。なお、前述した
例では、抵抗を直列接続したスイッチを2つ並列に接続
したが、一つまたは3つ以上でも同様の効果を得ること
ができる。また、増幅部の負荷抵抗と並列に接続するの
ではなく、図5に示すように、増幅部のエミッタ抵抗と
並列に接続するようにしてもよい。この場合、入力レベ
ルに応じて増幅部のエミッタ抵抗の抵抗値が変化するこ
とになる。この場合も同様の効果が得られる。
【0047】実施の形態4.本発明の実施の形態4は、
実施の形態2において、前置増幅回路と同様の構成のダ
ミー回路を電源として用い、この電源の電圧値が無信号
時における端子(X)22の電圧値と等しくなるように
したものである。
【0048】図6は、本発明の実施の形態4にかかる前
置増幅回路の構成を示す図である。なお、基本的な構成
は実施の形態3と同様であるので、同一の部分について
は同一の符号を付してその説明を省略する。この前置増
幅回路には、この前置増幅回路と同様の構成のダミー回
路70が接続されている。ダミー回路70の抵抗70
3,707,709,710は、前置増幅回路の負荷抵
抗(Rl)21,エミッタ抵抗(Re)25,抵抗2
7,帰還抵抗(Rf0)31と対応し(同一のものであ
り)、ダミー回路70のトランジスタ705,708
は、前置増幅回路のトランジスタ23,26と対応する
(同一のものである)。
【0049】ダミー回路70のトランジスタ705と抵
抗703との間の端子(X2)704(前置増幅回路の
端子(X)22に対応する端子)と電源Vccとの間に
はコンデンサ(Cl)701が設けられ、トランジスタ
705のベースと電源Vccとの間にはコンデンサ(C
pd)702が設けられている。抵抗(Rl1)61,
スイッチ(S.W1)63の直列回路および抵抗(Rl
2)62,スイッチ(S.W2)64の直列回路は、そ
れぞれ一端が端子(X)22に接続され、他端が端子
(X2)704に接続されている。この構成は、図2に
示した電源7の電圧値を、無信号時における増幅部負荷
抵抗(Rl)21の増幅トランジスタ側端子(X)22
の電圧値と同じ値とするものである。
【0050】以上の構成において、実施の形態4の動作
について説明する。なお、実施の形態2,実施の形態3
と同一の部分についてはその説明を省略し、異なる部分
についてのみ説明する。実施の形態4の動作において
は、ダミー回路70の端子(X2)704の電位はコン
デンサ(Cl)701で固定される。この電位は、無信
号時における増幅部負荷抵抗(Rl)21の増幅トラン
ジスタ側端子(X)22の電位と等しいものとなるた
め、増幅器のオープンループ利得Gを変化させることが
原因で回路の直流バイアスが変化することが無くなる。
【0051】前述したように、実施の形態4によれば、
電源電圧値を、無信号時における増幅部負荷抵抗(R
l)21の増幅トランジスタ側端子(X)22の電圧値
と等しくしたため、増幅器のオープンループ利得Gを変
化させることが原因で回路の直流バイアスが変化するこ
とが無くなり、無信号時における出力点電位の変動やバ
ーストパケットごとの消費電力変動を抑えることができ
る。また、ダミー回路70を用いることにより、温度,
電源等による変動を抑えることができる。
【0052】また、図7に示すように、抵抗(Rl1)
61,スイッチ(S.W1)63の直列回路および抵抗
(Rl2)62,スイッチ(S.W2)64の直列回路
の一端を、エミッタ抵抗(Re)25の増幅トランジス
タ側端子(Y)24に接続するようにしてもよい。この
場合、ダミー回路70のエミッタ抵抗(Re)707の
増幅トランジスタ側端子(Y2)706とグランドとの
間にコンデンサ701が配置され、抵抗(Rl1)6
1,スイッチ(S.W1)63の直列回路および抵抗
(Rl2)62,スイッチ(S.W2)64の直列回路
の他端が端子(Y2)706に接続される。この場合も
同様の効果が得られる。
【0053】実施の形態5.本発明の実施の形態5は、
実施の形態3,実施の形態4において、入力信号のパケ
ットの先頭において、制御回路が増幅器のオープンルー
プ利得Gおよび帰還抵抗を同時に変化させる制御を行う
ようにしたものである。以下、実施の形態3,実施の形
態4と同一の部分についてはその説明を省略し、制御回
路についてのみ説明する。
【0054】図8は、本発明の実施の形態5にかかる制
御回路の構成を示す説明図である。この制御回路は、P
D1からの入力信号のパケットの先頭を検出する先頭検
出器8と、先頭検出器8がパケットの先頭を検出したと
き、入力レベルに応じてスイッチ(S.W1)63,3
4およびスイッチ(S.W2)64,35を制御するス
イッチコントローラ9と、を備えている。
【0055】先頭検出器8は、出力点5に発生する前置
増幅回路の出力信号および基準電圧Vref0を入力し
て比較するコンパレータ81と、コンパレータ81の出
力信号をセット端子から入力し、リセットパルスをリセ
ット端子から入力するRSフリップフロップ83と、R
Sフリップフロップ83の出力信号を入力し、またコン
パレータ81の出力信号を反転して入力するANDゲー
ト82と、リセットパルスをセット端子から入力し、A
NDゲート82の出力信号をリセット端子から入力する
RSフリップフロップ84と、を備えている。RSフリ
ップフロップ84の出力信号は、先頭検出器8の出力信
号となる。
【0056】スイッチコントローラ9は、前置増幅回路
の出力信号および基準電圧Vref1を入力して比較す
るコンパレータ91と、前置増幅回路の出力信号および
基準電圧Vref2を入力して比較するコンパレータ9
4と、コンパレータ91の出力信号および先頭検出器8
の出力信号を入力するANDゲート92と、コンパレー
タ94の出力信号および先頭検出器8の出力信号を入力
するANDゲート95と、ANDゲート92,95の出
力信号を入力するANDゲート96と、ANDゲート9
2の出力信号をセット端子から入力し、リセットパルス
をリセット端子から入力するRSフリップフロップ93
と、ANDゲート96の出力信号をセット端子から入力
し、リセットパルスをリセット端子から入力するRSフ
リップフロップ97と、を備えている。
【0057】RSフリップフロップ93は、スイッチ
(S.W1)63,34をオン,オフさせる制御信号を
出力し、RSフリップフロップ97は、スイッチ(S.
W2)64,35をオン,オフさせる制御信号を出力す
る。また、基準信号Vref0は、入力レベルが最小の
場合でも信号が入力されたことを検出することができる
レベルに設定される。また、Vref1,Vref2
は、入力レベルを判定できるように、Vref1<Vr
ef2となるように設定される。
【0058】以上の構成において、実施の形態5の動作
について、タイミングチャートを参照して説明する。図
9は、実施の形態5にかかる制御回路の動作を示すタイ
ミングチャートである。制御回路の動作において、バー
ストパケット間のガードタイムGT期間では、入力デー
タ(前置増幅回路の出力信号)Aがオフ(ローレベル)
となり、コンパレータ81,91,94の出力信号C,
D,Eもオフとなり、ANDゲート92,95,96の
出力信号G,H,Iもオフとなる。また、リセットパル
スBが立ち上がり(ハイレベルとなり)、RSフリップ
フロップ93,97の出力信号J,Kがオフとなる。す
なわち、制御回路からは、スイッチ(S.W1)63,
34およびスイッチ(S.W2)64,35をオフさせ
る制御信号(ローレベルの信号)が出力される。
【0059】また、リセットパルスBが立ち上がること
により、先頭検出器8の出力信号(RSフリップフロッ
プ84の出力信号)Fが立ち上がる。リセットパルスB
は、ガードタイムGT期間内に立ち下がる(ローレベル
となる)が、先頭検出器8の出力信号Fはオン(ハイレ
ベル)に保たれ、また、RSフリップフロップ93,9
7の出力信号J,Kもオフに保たれる。
【0060】ガードタイムGT終了後、つぎのパケット
(パケットN)が受信される。一般に、パケットの先頭
の入力パターンは「10101」という1と0との交番
パターンである。これにより、コンパレータ91,94
の出力信号D,Eは、パケットの先頭1ビット目の大き
さに応じてオンする。たとえば、前置増幅回路の出力信
号Aが基準信号Vref1よりも大きく基準信号Vre
f2よりも小さい場合、コンパレータ91の出力信号D
のみがオンし、ANDゲート92の出力信号Gがオン
し、スイッチ(S.W1)63,34を制御する制御信
号Jがオンする。
【0061】また、パケットの先頭1ビット目でRSフ
リップフロップ83の出力信号がオンとなり、2ビット
目でRSフリップフロップ84の出力信号Fがオフとな
る。すなわち、先頭検出器8の出力信号Fには、リセッ
トパルス入力からつぎのパケットの先頭1ビット目まで
の期間に対して出力が得られ、スイッチコントローラ9
のゲート信号となる。先頭検出器8の出力信号Fが2ビ
ット目でオフとなることにより、AND回路92,9
5,96の出力信号G,H,Iがオフとなるが、RSフ
リップフロップ93,97の出力信号J,Kの状態は、
つぎのガードタイムGTでリセットパルスが立ち上がる
まで保たれる。
【0062】図10は、前置増幅回路の出力信号が基準
信号Vref1,Vref2よりも大きい場合の制御回
路の動作を示すタイミングチャートである。この場合
は、コンパレータ91,94の出力信号D,Eがともに
オンし、パケットの先頭1ビット目でANDゲート9
2,95,96の出力信号G,H,Iがオンし、RSフ
リップフロップ93,97の出力信号J,Kがオンす
る。RSフリップフロップ93,97の出力信号J,K
の状態は、つぎのガードタイムGTでリセットパルスが
立ち上がるまで保たれる。
【0063】前述したように、実施の形態5によれば、
前置増幅回路の帰還抵抗値と増幅器のオープンループ利
得を最適な値に変化させる制御信号を、バーストパケッ
トの先頭でパケットレベルに依存して出力することがで
きる。また、受信パケットの期間内は、この制御信号を
保持し、パケットの終了後、つぎのパケットを受信する
までに制御信号をリセットすることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明によれ
ば、制御手段が、入力信号のレベルに応じて増幅手段の
オープンループ利得および帰還抵抗を同時に変化させる
制御を行い、帰還抵抗変化手段が、制御手段の制御によ
り帰還抵抗を変化させ、オープンループ利得変化手段
が、制御手段の制御により増幅手段のオープンループ利
得を変化させ、十分な位相余裕を確保するため、最小受
光側では十分な利得を確保し、最大受光側では回路飽和
による出力波歪を低減し、また、消光比劣化が大きい入
力信号に対しても、波形歪の増大を抑えつつ、安定動作
することができる、という効果を奏する。
【0065】つぎの発明によれば、スイッチ手段が、制
御手段からの制御によりオン,オフ(電流経路を開閉)
し、増幅手段の増幅部負荷抵抗手段に並列接続される抵
抗を切り替え、増幅手段のオープンループ利得を変化さ
せるため、簡単な回路によりオープンループ利得変化手
段を構成することができ、コストを低減することができ
る、という効果を奏する。
【0066】つぎの発明によれば、スイッチ手段が、制
御手段からの制御によりオン,オフ(電流経路を開閉)
し、増幅手段の増幅部エミッタ抵抗手段に並列接続され
る抵抗を切り替え、増幅手段のオープンループ利得を変
化させるため、簡単な回路によりオープンループ利得変
化手段を構成することができ、コストを低減することが
できる、という効果を奏する。
【0067】つぎの発明によれば、増幅手段の増幅部負
荷抵抗手段の増幅トランジスタ側と電源手段との間に配
置された可変抵抗手段が、制御手段からの制御により抵
抗値を変化させるため、交流的にみて実効的な増幅手段
の負荷抵抗値を変化させてオープンループ利得を変化さ
せることができる、という効果を奏する。
【0068】つぎの発明によれば、増幅手段の増幅部エ
ミッタ抵抗手段の増幅トランジスタ側と電源手段との間
に配置された可変抵抗手段が、制御手段からの制御によ
り抵抗値を変化させるため、交流的にみて実効的な増幅
手段のエミッタ抵抗値を変化させてオープンループ利得
を変化させることができる、という効果を奏する。
【0069】つぎの発明によれば、電源手段が、無信号
時における増幅手段の増幅部負荷抵抗手段の増幅トラン
ジスタ側電圧と等しい電圧を出力する。これにより、オ
ープンループ利得を変化させることによる直流バイアス
の変化を抑えることができるため、無信号時における出
力点電位の変動やバーストパケットごとの消費電力の変
動を抑えることができる、という効果を奏する。
【0070】つぎの発明によれば、電源手段が、無信号
時における増幅手段の増幅部エミッタ抵抗手段の増幅ト
ランジスタ側電圧と等しい電圧を出力する。これによ
り、オープンループ利得を変化させることによる直流バ
イアスの変化を抑えることができるため、無信号時にお
ける出力点電位の変動やバーストパケットごとの消費電
力の変動を抑えることができる、という効果を奏する。
【0071】つぎの発明によれば、電源手段が、ダミー
回路により、無信号時における増幅手段の増幅部負荷抵
抗手段または増幅部エミッタ抵抗手段の増幅トランジス
タ側電圧と等しい電圧を出力する。これにより、オープ
ンループ利得を変化させることによる直流バイアスの変
化を抑えることができるため、無信号時における出力点
電位の変動やバーストパケットごとの消費電力の変動を
抑えることができる、という効果を奏する。
【0072】つぎの発明によれば、制御手段が、入力信
号のパケットの先頭において、増幅手段のオープンルー
プ利得および帰還抵抗を同時に変化させる制御を行う。
これにより、入力信号のパケットの先頭から増幅手段の
オープンループ利得および帰還抵抗が同時に変化するこ
とになるため、入力信号のパケットの先頭から、最小受
光側では十分な利得を確保し、最大受光側では回路飽和
による出力波歪を低減し、また、消光比劣化が大きい入
力信号に対しても、波形歪の増大を抑えつつ、安定動作
することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1にかかる前置増幅回
路の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態2にかかる前置増幅回
路の構成を示す図である。
【図3】 実施の形態2にかかる前置増幅回路の他の構
成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態3にかかる前置増幅回
路の構成を示す図である。
【図5】 実施の形態3にかかる前置増幅回路の他の構
成を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態4にかかる前置増幅回
路の構成を示す図である。
【図7】 実施の形態4にかかる前置増幅回路の他の構
成を示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態5にかかる制御回路の構
成を示す図である。
【図9】 実施の形態5にかかる制御回路の動作を示す
タイミングチャートである。
【図10】 実施の形態5にかかる制御回路の動作を示
すタイミングチャートである。
【図11】 従来における前置増幅回路の構成を示す図
である。
【図12】 従来における前置増幅回路の入出力特性を
示す図である。
【符号の説明】
1 受光素子(フォトダイオード)、2 増幅器、3
帰還抵抗、4 制御回路、5 出力点、6 可変抵抗、
7 電源、8 先頭検出器、9 スイッチコントロー
ラ、70 ダミー回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/28 10/26 10/14 10/04 10/06 Fターム(参考) 5J092 AA01 AA51 AA56 CA32 CA54 CA87 FA10 FA18 HA02 HA25 HA26 HA44 KA01 KA12 KA36 MA13 MA20 SA01 TA01 TA06 UL02 VL02 VL03 VL07 5J100 JA01 KA05 LA09 LA10 QA00 SA02 5K002 AA03 BA15 CA01 CA10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増幅手段と帰還抵抗手段とを備え、電流
    信号を電圧信号に変換する前置増幅回路において、 入力信号のレベルに応じて前記増幅手段のオープンルー
    プ利得および前記帰還抵抗を同時に変化させる制御を行
    う制御手段と、 前記制御手段の制御により前記帰還抵抗を変化させる帰
    還抵抗変化手段と、 前記制御手段の制御により前記増幅手段のオープンルー
    プ利得を変化させるオープンループ利得変化手段と、 を具備することを特徴とする前置増幅回路。
  2. 【請求項2】 前記オープンループ利得変化手段は、抵
    抗を直列接続したスイッチ手段を前記増幅手段の増幅部
    負荷抵抗手段に少なくとも一つ並列接続した回路を有
    し、前記スイッチ手段は、前記制御手段からの制御によ
    りオン,オフすることを特徴とする請求項1に記載の前
    置増幅回路。
  3. 【請求項3】 前記オープンループ利得変化手段は、抵
    抗を直列接続したスイッチ手段を前記増幅手段の増幅部
    エミッタ抵抗手段に少なくとも一つ並列接続した回路を
    有し、前記スイッチ手段は、前記制御手段からの制御に
    よりオン,オフすることを特徴とする請求項1に記載の
    前置増幅回路。
  4. 【請求項4】 前記オープンループ利得変化手段は、電
    圧を出力する電源手段と、前記増幅手段の増幅部負荷抵
    抗手段の増幅トランジスタ側と前記電源手段との間に配
    置された可変抵抗手段と、を有し、前記可変抵抗手段
    は、前記制御手段からの制御により抵抗値を変化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の前置増幅回路。
  5. 【請求項5】 前記オープンループ利得変化手段は、電
    圧を出力する電源手段と、前記増幅手段の増幅部エミッ
    タ抵抗手段の増幅トランジスタ側と前記電源手段との間
    に配置された可変抵抗手段と、を有し、前記可変抵抗手
    段は、前記制御手段からの制御により抵抗値を変化させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の前置増幅回路。
  6. 【請求項6】 前記電源手段は、無信号時における前記
    増幅手段の増幅部負荷抵抗手段の増幅トランジスタ側電
    圧と等しい電圧を出力することを特徴とする請求項4に
    記載の前置増幅回路。
  7. 【請求項7】 前記電源手段は、無信号時における前記
    増幅手段の増幅部エミッタ抵抗手段の増幅トランジスタ
    側電圧と等しい電圧を出力することを特徴とする請求項
    5に記載の前置増幅回路。
  8. 【請求項8】 前記電源手段は、前置増幅回路と同様の
    構成のダミー回路を有することを特徴とする請求項6ま
    たは7に記載の前置増幅回路。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、入力信号のパケットの
    先頭において、前記増幅手段のオープンループ利得およ
    び前記帰還抵抗を同時に変化させる制御を行うことを特
    徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の前置増幅
    回路。
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