JP2001211040A - デジタル信号増幅回路及び光受信回路 - Google Patents

デジタル信号増幅回路及び光受信回路

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JP2001211040A
JP2001211040A JP2000017118A JP2000017118A JP2001211040A JP 2001211040 A JP2001211040 A JP 2001211040A JP 2000017118 A JP2000017118 A JP 2000017118A JP 2000017118 A JP2000017118 A JP 2000017118A JP 2001211040 A JP2001211040 A JP 2001211040A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル信号増幅回路及び光受信回路に関
し、入力信号の論理レベル“L”のレベルが過大であっ
てもデューティ比に変動を生じ難いデジタル信号増幅回
路及び該デジタル信号増幅回路を適用する光受信回路を
提供する。 【解決手段】 1段目のマスター・スレーブ型自動スレ
ショルド電圧制御回路を構成するマスター側のレベル検
出回路の出力が無信号状態の電圧から変化を開始したタ
イミングと、スレーブ側のレベル検出回路の出力がマス
ター側のレベル検出回路の出力とは異なる電圧に変化し
たタイミングとを検出して形成されるリセット信号によ
って、後段の自動スレショルド電圧制御回路を構成する
レベル検出回路をリセットした後に入力信号をデジタル
信号に変換するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル信号増幅
回路及び光受信回路に係り、特に、入力信号の論理レベ
ル“L”に対応するレベルが過大であってもデューティ
比に変動を生じ難いデジタル信号増幅回路及び該デジタ
ル信号増幅回路を適用する光受信回路に関する。
【0002】光伝送技術が実用化されて久しい。実用化
当初から光伝送技術は主として局間中継線や基幹回線に
適用されていたが、光ファイバの低コスト化も含めて光
伝送システムの低コスト化が進んだことと併せて、加入
者系における伝送容量の拡大の要請が強くなってきたこ
とによって、加入者系にも光伝送技術が適用されるよう
になってきた。
【0003】特に、最近のインターネット・プロトコル
による情報伝送の急速な展開によって加入者系の伝送容
量の拡大に対する要請が一層強くなり、加入者系への高
速且つ大容量の光伝送技術の適用が一層急がれている。
【0004】加入者系における光伝送技術の1つにパッ
シブ・オプティカル・ネットワーク(Passive Optical
Network.頭文字をとって「PON」と略される。)・シ
ステムと呼ばれる方式がある。
【0005】図18は、パッシブ・オプティカル・ネッ
トワーク・システムの概念図である。
【0006】図18において、101は局側装置、10
2は光分岐装置、103は加入者側装置、104は局側
装置と光分岐装置間の光ファイバ伝送路、105は光分
岐装置と加入者側装置間の光ファイバ伝送路である。
【0007】そして、局側装置101と加入者側装置1
03との間では、バースト形式のデータで変調された光
バースト信号が伝送される。従って、パッシブ・オプテ
ィカル・ネットワーク・システムで使用される光送信回
路はバースト・データに即応して光バースト信号を出力
できること、光受信回路は該光バースト信号から該バー
スト・データを忠実に再生できることが肝要である。
【0008】特に、バースト・データに即応して光バー
スト信号を出力できるようにするために、光送信回路に
適用されるレーザ・ダイオードに、バースト・データを
送信する直前からバイアス電流を供給(これを、「プリ
・バイアス」と呼び、プリ・バイアスで供給する電流を
「プリ・バイアス電流」と呼ぶ。)して、レーザ・ダイ
オードの発光遅延時間を短縮する。このために、光バー
スト信号の消光比は必然的に劣化している。
【0009】一方、パッシブ・オプティカル・ネットワ
ーク・システムにおいては、局側装置と加入者側装置の
間の光ファイバ伝送路の損失は個々の加入者によって大
きくばらつくのが通常で、光受信回路が受信する光バー
スト信号のダイナミック・レンジは極めて広い。
【0010】従って、光受信回路の初段に非直線性の帰
還をかけたトランス・インピーダンス型増幅回路を適用
して光受信回路のダイナミック・レンジを拡大すること
が多い。
【0011】従って、光受信回路は、消光比の劣化のた
めにバースト・データの論理レベル“L”に対応するレ
ベルが高い信号を上記非直線性の帰還をかけた増幅回路
で受信しても、パッシブ・オプティカル・ネットワーク
・システムからの要求によって、2ビット目以降では該
バースト・データを必ず忠実に再生できなければならな
い。
【0012】
【従来の技術】図14は、従来のデジタル信号増幅回路
を備えた光受信回路である。
【0013】図14において、1は、受信した光バース
ト信号を受けて電流に変換するフォト・ダイオードであ
る。フォト・ダイオードには種々の構成の物がある。
【0014】2は、フォト・ダイオード1の出力電流を
電圧変換する前置増幅回路で、低雑音増幅回路2−1、
低雑音増幅回路2−1に対する帰還回路を構成する抵抗
2−2及びダイオード2−3と、緩衝増幅回路2−4を
備えている。
【0015】低雑音増幅回路2−1に抵抗2−2だけに
よって帰還をかける場合、フォト・ダイオード1の出力
電流をI、抵抗2−2の抵抗値をRとすると、通常低雑
音増幅回路には入力インピーダンスが高い増幅回路を使
用するので、低雑音増幅回路2−1の出力には(−I・
R)なる電圧が得られる。従って、この形式の増幅回路
を「トランス・インピーダンス型増幅回路」と呼ぶ。
【0016】さて、受信される光バースト信号のレベル
が高い時にはフォト・ダイオード1の出力電流が大きい
ので、低雑音増幅回路を抵抗だけを使用した帰還によっ
てトランス・インピーダンス型増幅回路の構成にすると
電圧変換した出力電圧が過大になって、低雑音増幅回路
2−1及び緩衝増幅回路2−4が飽和する恐れが生ず
る。この飽和を防止するためにダイオード2−3を抵抗
2−2に並列に接続することによって、トランス・イン
ピーダンス型増幅回路のダイナミック・レンジを拡大す
る。
【0017】3は、デジタル信号増幅回路で、ピーク検
出回路3−1、ボトム検出回路3−2、抵抗3−3−1
及び抵抗3−3−2によって構成される抵抗分圧回路3
−3、リミッタ増幅回路3−4、ピーク検出回路3−
5、ボトム検出回路3−6、抵抗3−7−1及び抵抗3
−7−2によって構成される分圧回路3−7、リミッタ
増幅回路3−8を備えている。
【0018】尚、ボトム検出回路3−2はピーク検出回
路3−1の出力電圧を受けて動作するようになってい
る。つまり、ピーク検出回路3−1がマスターの電圧検
出回路、ボトム検出回路3−2がスレーブの電圧検出回
路として動作する。
【0019】そして、抵抗分圧回路3−3によってピー
ク検出回路3−1とボトム検出回路3−2の出力電圧の
中点の電圧を取り出してリミッタ増幅回路3−4にスレ
ショルド電圧として供給する。このような構成にするこ
とによって、オフセットなどによって前置増幅回路2の
出力のピーク電圧やボトム電圧に変動が生じても、その
変動を加味したスレショルド電圧をリミッタ増幅回路3
−4に供給することができる。このように、ピーク検出
回路3−1、ボトム検出回路3−2、抵抗分圧回路3−
3がマスター・スレーブ型の自動スレショルド電圧制御
回路を構成する。
【0020】尚、マスター・スレーブ型自動スレショル
ド電圧制御回路の詳細な構成については、本発明の実施
の形態の説明の中において具体的な回路を図示して詳細
に説明する。
【0021】一方、ピーク検出回路3−5とボトム検出
回路3−6は独立に動作し、抵抗分圧回路3−7によっ
てピーク検出回路3−5とボトム検出回路3−6の出力
電圧の中点の電圧を取り出してリミッタ増幅回路3−8
の一方の入力端子に供給する。このように、ピーク検出
回路3−5、ボトム検出回路3−6、抵抗分圧回路3−
7もマスター・スレーブ型ではない自動スレショルド電
圧制御回路(以降、本明細書においては「マスター・ス
レーブ型ではない自動スレショルド電圧制御回路」を単
に「自動スレショルド電圧制御回路」と標記する。)を
構成する。
【0022】4bは、リセット制御回路で、インバータ
4−1及びインバータ4−2を備えている。
【0023】リセット制御回路4bは、光受信回路の外
部から供給されるリセット信号(これを「外部リセット
信号」と呼ぶことにする。)を受信し、外部リセット信
号によってピーク検出回路3−1及びピーク検出回路3
−5をリセットし、該外部リセット信号の論理レベルを
反転した信号によって光バースト信号が受信される以前
にボトム検出回路3−2及びボトム検出回路3−6をリ
セットし、光バースト信号の受信に備える。
【0024】尚、図14においては、論理レベル“H”
のパルスが外部リセット信号として供給されることを前
提にしているが、論理レベル“H”の連続信号が供給さ
れる場合には、該連続信号を論理積回路の一方の入力端
子に供給し、該連続信号を遅延させて論理レベルを反転
した信号を該論理積回路のもう一方の入力端子に供給す
ればパルスに変換することができる。この件について
は、後述する本発明の実施の形態においても同様であ
る。
【0025】さて、入力された光バースト信号はフォト
・ダイオード1によって電流に変換され、該電流は低雑
音増幅回路2−1、抵抗2−2及びダイオード2−3よ
りなるトランス・インピーダンス型増幅回路によって電
圧変換されて、緩衝増幅回路2−4を経由してリミッタ
増幅回路3−4の一方の入力端子に供給される。
【0026】リミッタ増幅回路3−4のもう一方の入力
端子にはマスター・スレーブ型の自動スレショルド電圧
制御回路が出力するスレショルド電圧が供給されるの
で、リミッタ増幅回路3−4は該スレショルド電圧を基
準に前置増幅回路の出力電圧を増幅する。
【0027】リミッタ増幅回路3−4の出力は、リミッ
タ増幅回路3−8の一方の入力端子に供給されると共
に、ピーク検出回路3−5、ボトム検出回路3−6及び
抵抗分圧回路3−7によって構成される自動スレショル
ド電圧制御回路に供給される。該自動スレショルド電圧
制御回路が出力するスレショルド電圧がリミッタ増幅回
路3−8のもう一方の入力端子に供給されるので、リミ
ッタ増幅回路3−8は該スレショルド電圧を基準にリミ
ッタ増幅回路3−4の出力電圧を増幅して論理レベルを
識別し、デジタル出力信号として後段の回路に供給す
る。
【0028】このように、マスター・スレーブ型の自動
スレショルド電圧制御回路を備えたリミッタ増幅回路と
自動スレショルド電圧制御回路を備えたリミッタ増幅回
路を縦続接続して使用することによって、1段目のマス
ター・スレーブ型の自動スレショルド電圧制御回路やリ
ミッタ増幅回路3−4のオフセットなどによってリミッ
タ増幅回路3−4の出力レベルに変動があっても、2段
目の自動スレショルド電圧制御回路が該変動に追随して
該変動をキャンセルするので、リミッタ増幅回路3−8
は正確なスレショルド電圧によって増幅、論理レベル識
別をすることができる。
【0029】4bはリセット制御回路で、外部リセット
信号の論理レベルを反転するためにインバータ4−1及
びインバータ4−2を備えている。
【0030】さて、先にも簡単に記載した如く、光受信
回路のダイナミック・レンジを拡大するために、例え
ば、トランス・インピーダンス型増幅回路の帰還抵抗に
並列にダイオードを接続することが多いが、トランス・
インピーダンス型増幅回路を上記構成にすると光バース
ト信号から電気変換した信号の、論理レベル“L”に対
応するレベルが上昇する。
【0031】図15は、トランス・インピーダンス型増
幅回路における論理レベル“L”のレベルの上昇を説明
する図である。
【0032】図15において、左上に図示されている特
性は、ダイオードと抵抗を帰還回路に持つトランス・イ
ンピーダンス型増幅回路の入力電流振幅に対する出力電
圧振幅を示している。ダイオードが帰還回路に使用され
ているために、入力電流振幅が小さいうちは該ダイオー
ドはオフになっていて出力電圧は入力電流に比例して変
化するが、入力電流振幅が大きくなると該ダイオードが
オンしてトランス・インピーダンス型増幅回路の出力レ
ベルを抑圧するようになる。上記特性によって前置増幅
回路のダイナミック・レンジを拡大する。
【0033】ところで、光送信回路においてレーザ・ダ
イオードの発光遅延を小さくするために、バースト・デ
ータが出力される直前に該レーザ・ダイオードにプリ・
バイアス電流を供給する。従って、光バースト信号の波
形は図15の左下に示す図の如く、論理レベル“L”に
対応する光レベルは0ではなくLL となり、論理レベル
“H”に対応する光レベルはLH となる。ここで、10
log10(LH /LL )を消光比という。
【0034】一般的に、受信側で論理レベルの識別を誤
りなく行なうためには該消光比は大きい方が望ましい
が、送信側のレーザ・ダイオードがバースト・データに
即応して光バースト信号を出力できるようにするため
に、パッシブ・オプティカル・ネットワーク・システム
においては、該消光比を10dB前後に設定することが
一般的である。
【0035】このような光バースト信号が大振幅で光受
信回路に入力されると、光受信回路を構成するトランス
・インピーダンス型増幅回路の論理レベル“L”に対す
る利得が論理レベル“H”に対する利得より大きいため
に、トランス・インピーダンス型増幅回路の出力では論
理レベル“L”に対応するレベルが論理レベル“H”に
対応するレベルより相対的に上昇する。この様子を図1
5の右上の波形において、左上の特性と合わせて太い実
線と細い実線で比較して示しているが、トランス・イン
ピーダンス型増幅回路の直線領域の利得が大きいほど論
理レベル“L”のレベルの上昇の度合いが大きくなる。
【0036】さて、図14の光受信回路において、1段
目の自動スレショルド電圧制御回路にマスター・スレー
ブ型の自動スレショルド電圧制御回路を使用するのは、
マスター・スレーブ型自動スレショルド電圧制御回路で
は、マスターであるピーク検出回路3−1がピーク電圧
を検出をした後にスレーブであるボトム検出回路3−2
が相対的なボトム電圧を検出することにより、前置増幅
回路2の出力のレベルを確実に検出できるからである。
【0037】図16は、従来の光受信回路の動作波形
(その1)で、デジタル信号増幅回路の出力波形のデュ
ーティ比の劣化が目立たない例である。
【0038】図16(イ)乃至図16(ニ)において、
縦軸は電圧、横軸は時間である。尚、以降の動作波形の
図においても、全て、縦軸は電圧、横軸は時間である。
又、縦軸の電圧値と横軸の時間値は文字が小さくて見に
くいと思われるが、動作波形の図は波形を示す目的だけ
のために添付していることを理解されたい。
【0039】図16(イ)は、マスター・スレーブ型自
動スレショルド電圧制御回路(図では、「M−S型AT
C」と略記している。これは、「Master-Slave Automat
icThreshold Control(Circuit)」の略である。図では、
以降も同様に標記する。)の動作波形である。このう
ち、太い実線の波形が前置増幅回路の出力、即ち、マス
ター・スレーブ型自動スレショルド電圧制御回路への入
力信号であり、3本の細い実線の波形が、上から、ピー
ク検出電圧、スレショルド電圧(図では、「閾値」と記
載している。以降も、図では同様に標記することがあ
る。)、ボトム検出電圧である。
【0040】入力信号の立ち上がりではボトム検出電圧
はピーク検出電圧に追従しており、ピーク検出回路がピ
ーク検出した後、入力信号の立ち下がりでボトム検出回
路がボトム検出を開始している。そして、スレショルド
電圧はピーク検出電圧とボトム検出電圧の中点の電圧に
なっており、該前置増幅回路の出力と該スレショルド電
圧が1段目のリミッタ増幅回路に供給される。
【0041】図16(ロ)は、2段目の自動スレショル
ド電圧制御回路(図では、「ATC」と略記している。
図では、以降も同様に標記する。)の動作波形である。
このうち、太い実線の波形が1段目のリミッタ増幅回路
の出力、即ち、2段目の自動スレショルド電圧制御回路
の入力信号であり、3本の細い実線の波形が、上から、
ピーク検出電圧、スレショルド電圧、ボトム検出電圧で
ある。この場合には、自動スレショルド電圧制御回路が
マスター・スレーブ型でないので、ボトム検出電圧はピ
ーク検出電圧に追従していないことが判る。
【0042】そして、スレショルド電圧は該1段目のリ
ミッタ増幅回路の出力のピークを正確に検出した電圧と
該1段目のリミッタ増幅回路の出力のボトムを正確に検
出した電圧の中点の電圧になっており、該1段目のリミ
ッタ増幅回路の出力と該スレショルド電圧が2段目のリ
ミッタ増幅回路に供給される。
【0043】図16(ハ)は、2段目のリミッタ増幅回
路の出力であるデジタル出力信号である。光バースト信
号の立ち上がりの1ビット目の波形は正規の振幅とデュ
ーティ比になっていないが(これはシステム的に許容さ
れることである。)、2ビット目以降は、システムの要
求通りに正規の振幅とデューティ比になっていることが
判る。
【0044】尚、図16(ニ)は外部リセット信号の波
形で、該外部リセット信号のパルスが消失した後でマス
ター・スレーブ型自動スレショルド制御回路及び自動ス
レショルド制御回路が動作を開始していることが判る。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光バースト信
号の消光比の劣化がもっと大きいか、トランス・インピ
ーダンス型増幅回路で論理レベル“L”に対応するレベ
ルが上昇して、デジタル信号増幅回路の入力信号の論理
レベル“L”に対応するレベルが過大になる時には、デ
ジタル出力信号のデューティ比が劣化することもある。
【0046】図17は、従来の光受信回路における動作
波形(その2)で、光受信回路の出力波形のデューティ
比の劣化が大きく、波形に対する規格を満足できない例
である。
【0047】図17(イ)は、マスター・スレーブ型自
動スレショルド電圧制御回路の動作波形である。このう
ち、太い実線の波形が前置増幅回路の出力、即ち、マス
ター・スレーブ型自動スレショルド電圧制御回路への入
力信号であり、3本の細い実線の波形が、上から、ピー
ク検出電圧、スレショルド電圧、ボトム検出電圧であ
る。この場合、該入力信号の論理レベル“L”に対応す
るレベルが非常に大きいためピーク検出電圧とボトム検
出電圧の差が図16の場合に比較して小さくなっている
が、スレショルド電圧は両者の中間の電圧になってお
り、該前置増幅回路の出力と該スレショルド電圧が1段
目のリミッタ増幅回路に供給される。
【0048】図17(ロ)は、自動スレショルド電圧制
御回路の動作波形である。このうち、太い実線の波形が
1段目のリミッタ増幅回路の出力、即ち、自動スレショ
ルド電圧制御回路の入力信号であり、3本の細い実線の
波形が、上から、ピーク検出電圧、スレショルド電圧、
ボトム検出電圧である。
【0049】この場合には、該1段目のリミッタ増幅回
路の出力の論理レベル“H”に対応するレベルが正確な
レベルになっておらず、又、該1段目のリミッタ増幅回
路の出力に大きなオーバーシュート(図17(ロ)中に
破線の楕円で示している。)が生じているために、該自
動スレショルド電圧制御回路においてピーク検出回路が
検出しているピーク検出電圧は該1段目のリミッタ増幅
回路の出力のピークを正確に検出した電圧にはなってい
ない。
【0050】一方、該1段目のリミッタ増幅回路の出力
のボトムのレベルは正規のレベルであり、従って、ボト
ム検出電圧は正規の電圧になっている。このため、スレ
ショルド電圧は該1段目のリミッタ増幅回路の出力振幅
の中心からシフトした電圧になっている。そして、該1
段目のリミッタ増幅回路の出力と該スレショルド電圧が
2段目のリミッタ増幅回路に供給される。
【0051】図17(ハ)は、2段目のリミッタ増幅回
路の出力であるデジタル出力信号である。波形劣化が許
容されない2ビット目以降で、正のパルスの幅が小さく
なり、負のパルスの幅が大きくなっていて、デューティ
比が明らかに劣化していることが判る。これは、図17
(ロ)において、スレショルド電圧が波形の中心からシ
フトしていることによっている。
【0052】即ち、1段目の自動スレショルド電圧制御
回路にマスター・スレーブ型の自動スレショルド電圧制
御回路を使用しても、前置増幅回路の出力における論理
レベル“L”に対応するレベルが過大な場合には、デジ
タル信号増幅回路の出力の波形が劣化することを免れる
ことができない。
【0053】ところで、論理レベル“L”に対応するレ
ベルの過大な上昇は、入力信号のレベルが高い時のみで
発生し、又、プリ・バイアス期間から信号の論理レベル
“L”に対応するレベルが確定するバースト・データの
先頭1ビット目の間で問題になる。
【0054】従って、プリ・バイアス期間から信号の1
ビット目の間で自動スレショルド電圧制御回路を再度リ
セットすることによって上記問題点を解決することがで
きる筈であるが、プリ・バイアス期間は光送信回路にお
いて使用されるレーザ・ダイオードに依存するために一
義的には決定できない。従って、前置増幅回路の出力に
おける論理レベル“L”に対応するレベルが過大な場合
にデジタル信号増幅回路の出力の波形が劣化するという
問題点の解決は単純にはできない。
【0055】本発明は、かかる問題点に鑑み、論理レベ
ル“L”に対応するレベルが過大な入力信号を受けた時
にも、信号波形のデューティ比に変動を生じ難いデジタ
ル信号増幅回路及び該デジタル信号増幅回路を適用する
光受信回路を提供することを目的とする。
【0056】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の手段は、
1段目のマスター・スレーブ型自動スレショルド電圧制
御回路において、マスター側であるレベル検出回路が動
作を開始した時点と、スレーブ側であるレベル検出回路
が動作を開始した時点とを検出して発生するパルス性の
リセット信号によって後段の自動スレショルド電圧制御
回路のレベル検出回路をリセットする、デジタル信号増
幅回路の技術である。
【0057】本発明の第一の手段によれば、1段目のマ
スター・スレーブ型自動スレショルド電圧制御回路にお
いて入力信号の波形に対応して、マスター側であるレベ
ル検出回路が動作を開始した時点と、スレーブ側である
レベル検出回路が動作を開始した時点とを検出すること
により、一義的には決定できないプリ・バイアス期間を
特定することができる。従って、マスター側であるレベ
ル検出回路が動作を開始した時点と、スレーブ側である
レベル検出回路が動作を開始した時点とを検出して生成
するパルスによって後段の自動スレショルド電圧制御回
路のレベル検出回路をリセットすれば、不正確なレベル
検出をする恐れがある期間に、後段の自動スレショルド
電圧制御回路においてレベル検出の動作を停止させてお
くことができる。
【0058】これで、実際の波形のピーク電圧及びボト
ム電圧に正確に対応するスレショルド電圧を生成するこ
とができるので、デジタル信号増幅回路の出力波形の劣
化を防止することが可能になる。
【0059】尚、本発明の第一の手段には多数の実施態
様があるが、これについては発明の実施の形態の欄にて
詳細に説明する。
【0060】本発明の第二の手段は、上記デジタル信号
増幅回路を適用する光受信回路の技術である。
【0061】本発明の第二の手段によれば、消光比が小
さい光バースト信号を電気変換して非線型な帰還回路を
有するトランス・インピーダンス型増幅回路によって増
幅するために、論理レベル“L”に対応するレベルが過
大になっても、上記デジタル信号増幅回路において出力
波形の劣化を防止することができるので、送信されたバ
ースト・データを忠実に再生することができる光受信回
路を実現することが可能になる。
【0062】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第一の実施の形
態である。
【0063】図1において、1は、受信した光バースト
信号を受けて電流に変換するフォト・ダイオードであ
る。
【0064】2は、前置増幅回路で、低雑音増幅回路2
−1、帰還回路を構成する抵抗2−2及びダイオード2
−3、緩衝増幅回路2−4を備えている。尚、図1にお
いては、緩衝増幅回路2−4は反転増幅回路であるもの
とする。
【0065】前置増幅回路2では、光バースト信号の広
いダイナミック・レンジに呼応して、電気変換した信号
を広いダイナミック・レンジで増幅できるようにするた
めに、抵抗2−2とダイオード2−3の並列回路によっ
て低雑音増幅回路2−1に帰還をかけるトランス・イン
ピーダンス型増幅回路幅回路を構成している。
【0066】3は、デジタル信号増幅回路で、ピーク検
出回路3−1、ボトム検出回路3−2、抵抗3−3−1
及び抵抗3−3−2によって構成される抵抗分圧回路3
−3、リミッタ増幅回路3−4、ピーク検出回路3−
5、ボトム検出回路3−6、抵抗3−7−1及び抵抗3
−7−2によって構成される分圧回路3−7及びリミッ
タ増幅回路3−8を備えている。
【0067】尚、ピーク検出回路3−1、ボトム検出回
路3−2及び抵抗分圧回路3−3は、マスターがピーク
検出回路3−1でスレーブがボトム検出回路3−2であ
るマスター・スレーブ型自動スレショルド電圧制御回路
を構成して、スレショルド電圧をリミッタ増幅回路3−
4に供給する。
【0068】一方、ピーク検出回路3−5とボトム検出
回路3−6は独立に動作し、抵抗分圧回路3−7を含め
て自動スレショルド電圧制御回路を構成して、スレショ
ルド電圧をリミッタ増幅回路3−8に供給する。
【0069】4は、リセット制御回路で、インバータ4
−1、インバータ4−2、リセット信号発生回路4−3
及び論理和回路4−4を備えている。
【0070】リセット制御回路4は、外部リセット信号
によってピーク検出回路3−1をリセットし、インバー
タ4−1によって論理レベルを反転した信号によってボ
トム検出回路3−2をリセットして光バースト信号の受
信に備える。
【0071】それと共に、マスター・スレーブ型自動ス
レショルド電圧制御回路を構成するピーク検出回路3−
1とボトム検出回路3−2がレベル検出を開始したこと
をリセット信号発生回路4−3が判定して内部リセット
信号を出力し、該内部リセット信号と該外部リセット信
号との論理和と該論理和の論理レベルを反転した信号に
よって、それぞれ、上記自動スレショルド電圧制御回路
を構成するピーク検出回路3−5とボトム検出回路3−
6をリセットする。
【0072】入力された光バースト信号はフォト・ダイ
オード1によって電流に変換され、該電流は低雑音増幅
回路2−1、抵抗2−2及びダイオード2−3よりなる
トランス・インピーダンス型増幅回路によって電圧変換
されて、緩衝増幅回路を介してリミッタ増幅回路3−4
の一方の入力端子に供給される。
【0073】リミッタ増幅回路3−4のもう一方の入力
端子には上記マスター・スレーブ型の自動スレショルド
電圧制御回路が出力するスレショルド電圧が供給される
ので、リミッタ増幅回路3−4は該スレショルド電圧を
基準に前置増幅回路の出力電圧を増幅する。
【0074】リミッタ増幅回路3−4の出力は、リミッ
タ増幅回路3−8の一方の入力端子に供給されると共
に、上記自動スレショルド電圧制御回路に供給される。
該自動スレショルド電圧制御回路が出力するスレショル
ド電圧がリミッタ増幅回路3−8のもう一方の入力端子
に供給されるので、リミッタ増幅回路3−8は該スレシ
ョルド電圧を基準にリミッタ増幅回路3−4の出力電圧
を増幅し、論理レベルを識別する。
【0075】このように、マスター・スレーブ型の自動
スレショルド電圧制御回路を備えた1段目のリミッタ増
幅回路3−4と自動スレショルド電圧制御回路を備えた
2段目のリミッタ増幅回路3−8を縦続接続して使用す
ることによって、1段目のマスター・スレーブ型の自動
スレショルド電圧制御回路やリミッタ増幅回路3−4の
オフセットなどによってリミッタ増幅回路3−4の出力
レベルに変動があっても、2段目の自動スレショルド電
圧制御回路が該変動に追随したスレショルド電圧を2段
目のリミッタ増幅回路3−8に供給することによって該
変動をキャンセルすることができる。
【0076】そして、図1の構成の最大の特徴は、リセ
ット制御回路4にリセット信号発生回路4−3を新たに
備え、ピーク検出回路3−1とボトム検出回路3−2が
レベル検出を開始するタイミングを捉えて内部リセット
信号を発生し、外部リセット信号との論理和及び該論理
和の論理レベルを反転した信号によって2段目の自動ス
レショルド電圧制御回路を構成するピーク検出回路3−
5とボトム検出回路3−6をリセットする点にある。以
降、内部リセット信号の発生と、該内部リセット信号も
含めて2段目の自動スレショルド電圧制御回路を構成す
るピーク検出回路3−5とボトム検出回路3−6をリセ
ットする動作について詳細に説明する。
【0077】図2は、マスター・スレーブ型自動スレシ
ョルド電圧制御回路の構成で、特に、ピーク検出回路を
マスターとし、ボトム検出回路をスレーブとするマスタ
ー・スレーブ型自動スレショルド電圧制御回路の構成を
示している。
【0078】図2において、3−1−1は入力信号を受
ける演算増幅回路、3−1−2はピーク検出回路の外部
リセット信号をゲートに受ける絶縁ゲート型のNチャネ
ル型電界効果トランジスタ、3−1−3は入力信号のピ
ーク側でオンするダイオード、3−1−4はダイオード
3−1−3がオンの時に入力信号のピーク側の電圧を保
持するコンデンサ、3−1−5は緩衝増幅回路で、上記
構成要素によって図1のピーク検出回路3−1を構成す
る。尚、緩衝増幅回路3−1−5の出力を演算増幅回路
3−1−1の反転入力端子に帰還している。又、ダイオ
ード3−1−3はNチャネル型電界効果トランジスタに
よって構成できるが、アノードとカソードを明示するた
めに通常のダイオードのシンボルで表示している。更
に、緩衝増幅回路3−1−5はソース・フォロワでよ
い。
【0079】そして、緩衝増幅回路3−1−5の出力が
図1のリセット信号発生回路4−3に供給するピーク検
出電圧である。
【0080】又、3−2−1は入力信号を受ける演算増
幅回路、3−2−2はボトム検出回路の外部リセット信
号をゲートに受ける絶縁ゲート型のPチャネル型電界効
果トランジスタ、3−2−3は入力信号のボトム側でオ
ンするダイオード、3−2−4はダイオード3−2−3
がオンの時に入力信号のボトム側の電圧を保持するコン
デンサ、3−2−5は緩衝増幅回路で、上記構成要素に
よって図1のボトム検出回路3−2を構成する。尚、緩
衝増幅回路3−2−5の出力を演算増幅回路3−2−1
の反転入力端子に帰還している。又、ダイオード3−2
−3はPチャネル型電界効果トランジスタによって構成
できるが、アノードとカソードを明示するために通常の
ダイオードのシンボルで表示している。更に、緩衝増幅
回路3−2−5はソース・フォロワでよい。
【0081】そして、緩衝増幅回路3−2−5の出力が
図1のリセット信号発生回路4−3に供給するボトム検
出電圧である。
【0082】更に、3−3は抵抗分圧回路で、抵抗3−
3−1及び抵抗3−3−2を備え、2つの抵抗3−3−
1と3−3−2の接続点の電圧をスレショルド電圧とし
て図1のリミッタ増幅回路3−4に供給する。
【0083】さて、図2の構成において、入力信号のピ
ーク電圧を保持するコンデンサ3−1−4がダイオード
3−1−3のカソードとアースの間に設けられているの
に対して、入力信号のボトム電圧を保持するコンデンサ
3−2−4は、ピーク検出回路を構成する緩衝増幅回路
3−1−5の出力端子とボトム検出回路を構成するダイ
オード3−2−3のアノードとの間に接続されている。
これによって、ボトム検出回路側は、入力信号の立ち上
がりにおいてピーク検出回路側に追従し、ピーク検出回
路側でピーク電圧を検出した後、入力信号の立ち下がり
にボトム電圧の検出動作に移行する。従って、図2の構
成は、ピーク検出回路がマスター、ボトム検出回路がス
レーブであるマスター・スレーブ型の自動スレショルド
電圧制御回路である。
【0084】尚、ボトム検出回路がマスターで、ピーク
検出回路がスレーブであるマスター・スレーブ型自動ス
レショルド電圧制御回路においては、ボトム検出回路に
おいてボトム電圧を保持するコンデンサがダイオードの
アノードとアースの間に設けられるのに対して、ピーク
検出回路においてピーク電圧を保持するコンデンサはボ
トム検出回路を構成する緩衝増幅回路の出力端子とピー
ク検出回路を構成するダイオードのカソードの間に接続
すればよい。
【0085】又、ピーク検出回路とボトム検出回路が独
立に動作する自動スレショルド電圧制御回路において
は、ピーク検出回路においてピーク電圧を保持するコン
デンサをダイオードのカソードとアースの間に設け、ボ
トム検出回路においてボトム電圧を保持するコンデンサ
をダイオードのアノードとアースの間に設ければよい。
【0086】さて、Nチャネル型電界効果トランジスタ
3−1−2のゲートにピーク検出回路の外部リセット信
号、即ち、正のパルスが供給されると、Nチャネル型電
界効果トランジスタ3−1−2はオン状態になり、コン
デンサ3−1−4の電荷を放電する。又、Pチャネル型
電界効果トランジスタ3−2−2のゲートにボトム検出
回路の外部リセット信号、即ち、負のパルスが供給され
ると、Pチャネル型電界効果トランジスタ3−2−2は
オン状態になり、コンデンサ3−2−4の電荷を放電す
る。これが、ピーク検出回路とボトム検出回路のリセッ
ト動作である。
【0087】ここで、図2においては、回路を電界効果
トランジスタを使用して構成することを前提に説明した
が、接合型トランジスタを使用して構成することも可能
である。この場合、NPNトランジスタをNチャネル型
電界効果トランジスタに対応させ、PNPトランジスタ
をPチャネル型電界効果トランジスタに対応させればよ
く、緩衝増幅回路はエミッタ・フォロワで構成すればよ
い。
【0088】図3は、リセット信号発生回路の第一の構
成と動作を説明する図である。図3によって、図2の構
成の動作も含めて説明する。
【0089】リセット信号発生回路の構成を示す図3
(イ)において、4−3−1は2つの入力端子の電圧関
係によって論理レベル“L”又は論理レベル“H”を出
力するコンパレータ、4−3−2はコンパレータ4−3
−1に電圧比較の基準電圧を供給する電源、4−3−3
は2つの入力端子の電圧関係によって論理レベル“L”
又は論理レベル“H”を出力するコンパレータ、4−3
−4はコンパレータ4−3−3に電圧比較のために供給
する基準電圧を設定する電源、4−3−5は2つのコン
パレータ4−3−1及び4−3−3の出力の論理積演算
をする論理積回路である。
【0090】図2の構成が出力するピーク検出電圧は、
図3(イ)のコンパレータ4−3−1の非反転入力端子
に供給され、図2の構成が出力するボトム検出電圧は、
図3(イ)のコンパレータ4−3−3の非反転入力端子
に供給され、電源4−3−2が供給する基準電圧はコン
パレータ4−3−1の反転入力端子に供給され、電源4
−3−4の高電圧側の端子はコンパレータ4−3−1の
非反転入力端子に接続されると共に低電圧側の端子はコ
ンパレータ4−3−3の反転入力端子に接続される。
【0091】リセット信号発生回路の動作を説明する図
3(ロ)において、○付数字を付してない太い破線が図
2の構成への入力信号である。
【0092】該入力信号を受けて図2の構成はピーク電
圧とボトム電圧を検出してピーク検出電圧とボトム検出
電圧を出力するが、図3(ロ)において、ピーク検出電
圧にはを付し、ボトム検出電圧にはを付して表示し
ている。そして、図2のボトム検出回路は、入力信号の
電圧がピーク電圧から相対的に電圧が低下した場合にボ
トム検出動作を行なうので、ボトム検出電圧は入力信号
の立ち上がりではピーク検出電圧に追従し、ピーク検出
回路がピーク電圧を検出した後、入力信号の立ち下がり
に追従してボトム電圧に到達する。
【0093】さて、図3(イ)の電源4−3−2の電圧
は、の如く無信号の時の入力信号の電圧レベルと、プ
リ・バイアス期間における入力信号の電圧レベルの間に
設定する。又、電源4−3−4の電圧は、ピーク検出後
にコンパレータ4−3−3の反転入力端子に供給される
電圧を、の如くピーク検出電圧とボトム検出電圧の間
の電圧にすべく設定する。このように2つの電源の電圧
を設定することは当業者にとっては容易なことである。
【0094】図3(イ)のコンパレータ4−3−1はピ
ーク検出電圧と電源4−3−2の電圧を比較して2値の
信号を出力するので、該2値の信号はの如く、ピーク
検出電圧が電源4−3−2の電圧より低い時に論理レベ
ル“L”となり、ピーク検出電圧が電源4−3−2の電
圧より高い時に論理レベル“H”となる。
【0095】図3(イ)のコンパレータ4−3−3はボ
トム検出電圧と図3(ロ)にで示される電圧の比較を
して2値の信号を出力するので、該2値の信号はに示
す如く、ボトム検出電圧がの電圧より高い時に論理レ
ベル“H”となり、ボトム検出電圧がの電圧より低い
時に論理レベル“L”となる。
【0096】そして、図3(イ)の論理積回路4−3−
5が図3(ロ)のとの信号の論理積を出力するの
で、内部リセット信号はの如く、両者の論理レベルが
“H”の時に論理レベルが“H”となるパルスとなる。
【0097】そして、内部リセット信号のパルスは、図
1の緩衝増幅回路2−4の出力が立ち上がり始めるタイ
ミングから1ビット目のデータのタイミング、即ち、図
17(ロ)における1段目のリミッタ増幅回路の出力に
異常なオーバーシュートが生ずるタイミングを含んでい
る。この内部リセット信号によって図1の2段目の自動
スレショルド電圧制御回路を構成するピーク検出回路3
−5とボトム検出回路3−6をリセットするので、上記
タイミングではピーク検出回路3−5を構成するNチャ
ネル型電界効果トランジスタ3−1−2とボトム検出回
路3−6を構成するPチャネル型電界効果トランジスタ
は共に短絡状態になり、ピーク検出回路3−5及びボト
ム検出回路3−6はレベル検出動作を行なわない。
【0098】従って、論理レベル“L”に対応するレベ
ルが過大になっても、図1の2段目の自動スレショルド
電圧制御回路が図17(ロ)に示したような異常なオー
バーシュートによるピーク検出の誤動作をせず、正確な
スレショルド電圧を供給することができるため、2段目
のリミッタ増幅回路3−8からデューティ比が正常なデ
ジタル信号が出力されるようになる。
【0099】図4は、図1の構成の動作波形で、マスタ
ー・スレーブ型自動スレショルド制御回路の入力信号は
図17の場合と同じである。
【0100】図4(ニ)は、リセット信号で、前のパル
スが外部リセット信号、後のパルスが内部リセット信号
である。
【0101】図4(ニ)に示す如く、1段目のリミッタ
増幅回路の出力に異常なオーバーシュートが生ずるタイ
ミングに内部リセット信号が出力されるので、図4
(ロ)に示されている異常なオーバーシュートに対して
2段目の自動スレショルド電圧制御回路が反応せず、図
4(ロ)の右側の波形のように、1段目のリミッタ増幅
回路の出力波形に忠実なピーク検出電圧とボトム検出電
圧を生成している。従って、図4(ロ)に示されている
スレショルド電圧は1段目のリミッタ増幅回路の出力波
形の中点の電圧になる。
【0102】1段目のリミッタ増幅回路の出力と上記ス
レショルド電圧が2段目のリミッタ増幅回路に供給され
るので、図4(ハ)に示す如く2段目のリミッタ増幅回
路の出力であるデジタル出力信号の波形のデューティ比
は2ビット目以降で正常になっている。
【0103】即ち、図1の構成によって、論理レベル
“L”に対応するレベルが過大な入力信号がデジタル信
号増幅回路に供給されても、出力のデジタル信号のデュ
ーティ比が劣化することを防止することができる。
【0104】図5は、本発明の第二の実施の形態であ
る。
【0105】図5において、1は、受信した光バースト
信号を受けて電流に変換するフォト・ダイオードであ
る。
【0106】2は、前置増幅回路で、低雑音増幅回路2
−1、帰還回路を構成する抵抗2−2及びダイオード2
−3、緩衝増幅回路2−4を備えている。尚、図5にお
いては、緩衝増幅回路2−4は非反転増幅回路であるも
のとする。
【0107】前置増幅回路2においては、図1の構成と
同様にトランス・インピーダンス型増幅回路幅回路を構
成している。
【0108】3aは、デジタル信号増幅回路で、ピーク
検出回路3−1a、ボトム検出回路3−2a、抵抗3−
3−1及び抵抗3−3−2によって構成される抵抗分圧
回路3−3、リミッタ増幅回路3−4、ピーク検出回路
3−5、ボトム検出回路3−6、抵抗3−7−1及び抵
抗3−7−2によって構成される分圧回路3−7、リミ
ッタ増幅回路3−8を備えている。
【0109】尚、図5の構成では、ピーク検出回路3−
1a、ボトム検出回路3−2a及び抵抗分圧回路3−3
は、マスターがボトム検出回路3−2aでスレーブがピ
ーク検出回路3−1aであるマスター・スレーブ型自動
スレショルド電圧制御回路を構成している。マスターと
スレーブの関係が図1の構成とは逆転しているのは、緩
衝増幅回路2−4から供給される信号が図1の構成とは
逆相になるからである。
【0110】一方、ピーク検出回路3−5とボトム検出
回路3−6は図1の構成と同様に独立に動作し、抵抗分
圧回路3−7を含めて自動スレショルド電圧制御回路を
構成している。
【0111】4bは、リセット制御回路で、インバータ
4−1、インバータ4−2、リセット信号発生回路4−
3a及び論理和回路4−4を備えている。
【0112】リセット制御回路4は、外部リセット信号
とその反転信号によってピーク検出回路3−1a及びボ
トム検出回路3−2aをリセットして光バースト信号の
受信に備える。
【0113】それと共に、マスター・スレーブ型自動ス
レショルド電圧制御回路を構成するボトム検出回路3−
2aとピーク検出回路3−1aがレベル検出を開始した
ことをリセット信号発生回路4−3が判定して内部リセ
ット信号を出力し、該内部リセット信号と該外部リセッ
ト信号との論理和によって、上記自動スレショルド電圧
制御回路を構成するピーク検出回路3−5とボトム検出
回路3−6をリセットする。
【0114】図6は、リセット信号発生回路の第二の構
成と動作を説明する図である。
【0115】リセット信号発生回路の構成を示す図6
(イ)において、4−3−1は2つの入力端子の電圧関
係によって2値の信号を出力するコンパレータ、4−3
−2aはコンパレータ4−3−1に電圧比較の基準電圧
を供給する電源、4−3−3は2つの入力端子の電圧関
係によって2値の信号を出力するコンパレータ、4−3
−4aはコンパレータ4−3−3に供給する電圧比較の
ための基準電圧を設定する電源、4−3−5は2つのコ
ンパレータ4−3−1及び4−3−3の出力の論理積演
算をする論理積回路である。
【0116】図5の構成のマスター・スレーブ型自動ス
レショルド電圧制御回路が出力するボトム検出電圧は、
図6(イ)のコンパレータ4−3−1の反転入力端子に
供給され、図5の構成のマスター・スレーブ型自動スレ
ショルド電圧制御回路が出力するピーク検出電圧は、図
6(イ)のコンパレータ4−3−3の反転入力端子に供
給され、電源4−3−2aの電圧はコンパレータ4−3
−1の非反転入力端子に供給され、電源4−3−4aの
高電圧側の端子はコンパレータ4−3−3の非反転入力
端子に接続されると共に低電圧側の端子はコンパレータ
4−3−1の反転入力端子に接続される。
【0117】リセット信号発生回路の動作を説明する図
6(ロ)において、○付数字を付してない太い破線が図
5の構成のマスター・スレーブ型自動スレショルド電圧
制御回路への入力信号である。
【0118】該入力信号を受けて図5の構成のマスター
・スレーブ型自動スレショルド電圧制御回路はボトム検
出電圧とピーク検出電圧を生成して出力するが、図6
(ロ)において、ピーク検出電圧にはを付し、ボトム
検出電圧にはを付して表示している。そして、図5の
ピーク検出回路3−1aはボトム検出回路3−2aがボ
トム電圧を検出してからピーク検出動作を開始するの
で、ピーク検出電圧は入力信号の立ち下がりでボトム検
出電圧に追従し、ボトム検出回路がボトム電圧を検出し
た後でピーク検出回路の出力の電圧が上昇を開始してピ
ーク電圧に到達する。
【0119】さて、図6(イ)の電源4−3−2aの電
圧は、図6(ロ)のの如く無信号の時の入力信号のレ
ベルと、プリ・バイアス期間における入力信号のレベル
の間に設定する。又、電源4−3−4aの電圧は、ボト
ム検出後にコンパレータ4−3−3の非反転入力端子に
供給される電圧を、の如くピーク検出電圧とボトム検
出電圧の間の電圧にすべく設定する。このように基準電
圧を設定するのは当業者にとっては容易なことである。
【0120】図6(イ)のコンパレータ4−3−1はボ
トム検出電圧と電源4−3−2aの電圧を比較して2値
の信号を出力するので、該2値の信号はの如く、ボト
ム検出電圧が電源4−3−2の電圧より高い時に論理レ
ベル“L”となり、ボトム検出電圧が電源4−3−2の
電圧より低い時に論理レベル“H”となる。
【0121】図6(イ)のコンパレータ4−3−3はピ
ーク検出電圧と図6(ロ)にで示される電圧の比較を
して2値の信号を出力するので、該2値の信号はに示
す如く、ピーク検出電圧がの電圧より低い時に論理レ
ベル“H”となり、ピーク検出電圧がの電圧より高い
時に論理レベル“L”となる。
【0122】そして、図6(イ)の論理積回路4−3−
5が図6(ロ)のとの信号の論理積を出力するの
で、内部リセット信号はの如く、両者の論理レベルが
“H”の時に論理レベルが“H”となるパルスとなる。
【0123】そして、該内部リセット信号のパルスによ
って2段目の自動スレショルド電圧制御回路を構成する
ピーク検出回路3−5とボトム検出回路3−6をリセッ
トするので、論理レベル“L”に対応するレベルが過大
な入力信号が供給されても、図5の2段目の自動スレシ
ョルド電圧制御回路が図17(ロ)に示したような異常
なオーバーシュートによるピーク検出の誤動作をせず、
正確なスレショルド電圧を供給することができるため、
2段目のリミッタ増幅回路3−8からデューティ比が正
常なデジタル信号が出力されるようになることは、図1
の構成と同様である。
【0124】図7は、本発明の第三の実施の形態であ
る。
【0125】図7において、1は、受信した光バースト
信号を受けて電流に変換するフォト・ダイオードであ
る。
【0126】2は、前置増幅回路で、低雑音増幅回路2
−1、帰還回路を構成する抵抗2−2及びダイオード2
−3、緩衝増幅回路2−4を備えている。尚、図7の構
成においては、緩衝増幅回路2−4は図1の構成と同様
に反転増幅回路であるものとする。
【0127】前置増幅回路2においては、光バースト信
号の広いダイナミック・レンジに呼応して、電気変換し
た信号を広いダイナミック・レンジで増幅できるように
するために、抵抗2−2とダイオード2−3の並列回路
によって低雑音増幅回路2−1に帰還をかけるトランス
・インピーダンス型増幅回路幅回路を構成している。
【0128】3bは、デジタル信号増幅回路で、ピーク
検出回路3−1、ボトム検出回路3−2、ボトム検出回
路3−2a、抵抗3−3−1及び抵抗3−3−2によっ
て構成される抵抗分圧回路3−3、自動利得制御増幅回
路3−9、利得制御回路3−10、ピーク検出回路3−
5、ボトム検出回路3−6、抵抗3−7−1及び抵抗3
−7−2によって構成される分圧回路3−7及びリミッ
タ増幅回路3−8を備えている。
【0129】尚、ピーク検出回路3−1、ボトム検出回
路3−2及び抵抗分圧回路3−3は、マスターがピーク
検出回路3−1でスレーブがボトム検出回路3−2であ
るマスター・スレーブ型自動スレショルド電圧制御回路
を構成する。
【0130】一方、ピーク検出回路3−5とボトム検出
回路3−6は独立に動作し、抵抗分圧回路3−7を含め
て自動スレショルド電圧制御回路を構成する。
【0131】又、ボトム検出回路3−2aは緩衝増幅回
路2−4の出力の真のボトム電圧を検出するので、ピー
ク検出回路3−1の出力電圧とボトム検出回路3−2a
の出力電圧の差は緩衝増幅回路2−4の出力の真の振幅
を反映した電圧となる。
【0132】そこで、利得制御回路3−10は該真の振
幅を反映した電圧の大小に応ずる電圧を出力して、自動
利得制御増幅回路3−9の利得をフィード・フォワード
制御して、リミッタ増幅回路3−8への入力を適性な振
幅に保つ。これにより、2段目の自動スレショルド電圧
制御回路におけるオフセット変動のキャンセル能力を向
上させることができる。
【0133】4は、リセット制御回路で、インバータ4
−1、インバータ4−2、リセット信号発生回路4−3
及び論理和回路4−4を備えている。
【0134】リセット制御回路4の動作は、図1乃至図
3によって既に行なった詳細な説明と全く同じである。
【0135】従って、図7の構成では、自動利得制御増
幅回路3−9の利得をフィード・フォワード制御してリ
ミッタ増幅回路3−8への入力を適性な振幅に保つこと
により、2段目の自動スレショルド電圧制御回路におけ
るオフセット変動のキャンセル能力を向上させると共
に、論理レベル“L”に対応するレベルが過大な入力信
号が供給されても、図7の2段目の自動スレショルド電
圧制御回路が図17(ロ)に示したような異常なオーバ
ーシュートによるピーク検出の誤動作をせず、2段目の
リミッタ増幅回路3−8からデューティ比が正常な出力
を得られるようになる。
【0136】さて、緩衝増幅回路2−4の出力振幅を検
出し、該出力振幅に応じて自動利得制御増幅回路の利得
をフィード・フォワード制御してリミッタ増幅回路3−
8への入力を適性な振幅に保つことにより、2段目の自
動スレショルド電圧制御回路におけるオフセット変動の
キャンセル能力を向上させる構成は図7の構成には限定
されない。
【0137】即ち、図5の構成において、ボトム検出回
路3−2aとは独立に動作するピーク検出回路を設け、
ボトム検出回路3−2aの出力と該ピーク検出回路の出
力との差によって自動利得制御増幅回路3−9の利得を
フィード・フォワード制御してもよい。
【0138】図8は、本発明の第四の実施の形態であ
る。
【0139】図8において、1は、受信した光バースト
信号を受けて電流に変換するフォト・ダイオードであ
る。
【0140】2は、前置増幅回路で、低雑音増幅回路2
−1、帰還回路を構成する抵抗2−2及びダイオード2
−3及び緩衝増幅回路2−4を備えている。尚、図8に
おいては、緩衝増幅回路2−4は図1の構成と同様に反
転増幅回路であるものとする。
【0141】前置増幅回路2においては、光バースト信
号の広いダイナミック・レンジに呼応して、電気変換し
た信号を広いダイナミック・レンジで増幅できるように
するために、抵抗2−2とダイオード2−3の並列回路
によって低雑音増幅回路2−1に帰還をかけるトランス
・インピーダンス型増幅回路を構成している。
【0142】3は、デジタル信号増幅回路で、ピーク検
出回路3−1、ボトム検出回路3−2、抵抗3−3−1
及び抵抗3−3−2によって構成される抵抗分圧回路3
−3、リミッタ増幅回路3−4、、ピーク検出回路3−
5、ボトム検出回路3−6、抵抗3−7−1及び抵抗3
−7−2によって構成される分圧回路3−7、リミッタ
増幅回路3−8及び遅延回路3−11を備えている。
【0143】尚、ピーク検出回路3−1、ボトム検出回
路3−2及び抵抗分圧回路3−3は、マスターがピーク
検出回路3−1でスレーブがボトム検出回路3−2であ
るマスター・スレーブ型自動スレショルド電圧制御回路
を構成する。
【0144】一方、ピーク検出回路3−5とボトム検出
回路3−6は独立に動作し、抵抗分圧回路3−7を含め
て自動スレショルド電圧制御回路を構成する。
【0145】4は、リセット制御回路で、インバータ4
−1、インバータ4−2、リセット信号発生回路4−3
及び論理和回路4−4を備えている。
【0146】リセット制御回路4の動作は、図1乃至図
3によって既に行なった詳細な説明と全く同じである。
【0147】図8の構成の特徴は、リミッタ増幅回路3
−4の出力端子とリミッタ増幅回路3−8及び自動スレ
ショルド電圧制御回路の入力端子との間に遅延回路3−
11を挿入、配置した点にある。
【0148】これによって、図8の構成の1段目のマス
ター・スレーブ型自動スレショルド電圧制御回路とリセ
ット信号発生回路4−3によって発生される内部リセッ
ト信号が、1段目のリミッタ増幅回路3−4の出力より
遅延することがあっても、内部リセット信号による2段
目の自動スレショルド電圧制御回路を構成するピーク検
出回路3−5とボトム検出回路3−6のリセット・タイ
ミングを適性なタイミングに保つことができる。
【0149】さて、内部リセット信号による2段目の自
動スレショルド電圧制御回路を構成するピーク検出回路
3−5とボトム検出回路3−6のリセット・タイミング
を適性なタイミングに保つ構成は図8の構成には限定さ
れない。
【0150】即ち、図5の構成において、リミッタ増幅
回路3−4の出力端子とリミッタ増幅回路3−8及び自
動スレショルド電圧制御回路の入力端子との間に遅延回
路3−11を挿入、配置してもよいし、図7の構成にお
いて、自動利得制御増幅回路3−9の出力端子とリミッ
タ増幅回路3−8及び自動スレショルド電圧制御回路の
入力端子との間に挿入、配置してもよい。
【0151】図9は、本発明の第五の実施の形態であ
る。
【0152】図9において、1は、受信した光バースト
信号を受けて電流に変換するフォト・ダイオードであ
る。
【0153】2は、前置増幅回路で、低雑音増幅回路2
−1、帰還回路を構成する抵抗2−2及びダイオード2
−3及び緩衝増幅回路2−4を備えている。尚、図8に
おいては、緩衝増幅回路2−4は図1の構成と同様に反
転増幅回路であるものとする。
【0154】前置増幅回路2では、光バースト信号の広
いダイナミック・レンジに呼応して、電気変換した信号
を広いダイナミック・レンジで増幅できるようにするた
めに、抵抗2−2とダイオード2−3の並列回路によっ
て低雑音増幅回路2−1に帰還をかけるトランス・イン
ピーダンス型増幅回路を構成している。
【0155】3は、デジタル信号増幅回路で、ピーク検
出回路3−1、ボトム検出回路3−2、抵抗3−3−1
及び抵抗3−3−2によって構成される抵抗分圧回路3
−3、リミッタ増幅回路3−4、ピーク検出回路3−
5、ボトム検出回路3−6、抵抗3−7−1及び抵抗3
−7−2によって構成される分圧回路3−7及びリミッ
タ増幅回路3−8を備えている。
【0156】尚、ピーク検出回路3−1、ボトム検出回
路3−2及び抵抗分圧回路3−3は、マスターがピーク
検出回路3−1でスレーブがボトム検出回路3−2であ
るマスター・スレーブ型自動スレショルド電圧制御回路
を構成する。
【0157】一方、ピーク検出回路3−5とボトム検出
回路3−6は独立に動作し、抵抗分圧回路3−7を含め
て自動スレショルド電圧制御回路を構成する。
【0158】4aは、リセット制御回路で、インバータ
4−1、インバータ4−2、リセット信号発生回路4−
3、論理和回路4−4、及び遅延回路4−5を備えてい
る。
【0159】リセット制御回路4aは、外部リセット信
号によってピーク検出回路3−1をリセットし、インバ
ータ4−1によって論理レベルを反転されたリセット信
号によってボトム検出回路3−2をリセットして光バー
スト信号の受信に備える。
【0160】それと共に、マスター・スレーブ型自動ス
レショルド電圧制御回路を構成するピーク検出回路3−
1とボトム検出回路3−2がレベル検出を開始したこと
をリセット信号発生回路4−3が判定して内部リセット
信号を出力し、該内部リセット信号と該外部リセット信
号との論理和と該論理和の論理レベルを反転した信号を
遅延させた信号によって、それぞれ、上記自動スレショ
ルド電圧制御回路を構成するピーク検出回路3−5とボ
トム検出回路3−6をリセットする。
【0161】図9の構成の特徴は、論理和回路4−4の
出力端子に縦続に遅延回路4−5を挿入、配置する点に
ある。
【0162】これによって、図9の構成の1段目のリミ
ッタ増幅回路の出力が、スレショルド電圧制御回路とリ
セット信号発生回路4−3によって発生される内部リセ
ット信号より遅延することがあっても、内部リセット信
号による2段目の自動スレショルド電圧制御回路を構成
するピーク検出回路3−5とボトム検出回路3−6のリ
セット・タイミングを適性なタイミングに保つことがで
きる。
【0163】さて、内部リセット信号による2段目の自
動スレショルド電圧制御回路を構成するピーク検出回路
3−5とボトム検出回路3−6のリセット・タイミング
を適性なタイミングに保つ構成は図9の構成には限定さ
れない。
【0164】即ち、図5の構成又は図7の構成におい
て、論理和回路4−4の出力端子に縦続に遅延回路4−
5を挿入、配置してもよい。
【0165】又、図8の構成において、論理和回路4−
4の出力端子に縦続に遅延回路4−5を挿入、配置して
もよい。
【0166】即ち、図8の構成、図5の構成においてリ
ミッタ増幅回路3−4の出力端子とリミッタ増幅回路3
−8及び自動スレショルド電圧制御回路の入力端子との
間に遅延回路3−11を挿入、配置した構成、図7の構
成において自動利得制御増幅回路3−9の出力端子とリ
ミッタ増幅回路3−8及び自動スレショルド電圧制御回
路の入力端子との間に挿入、配置した構成、図9の構成
及び図8の構成において論理和回路4−4の出力端子に
縦続に遅延回路4−5を挿入、配置した構成を全てまと
めれば、デジタル信号増幅回路を構成する1段目の増幅
回路の出力端子と、リセット制御回路を構成する論理和
回路の出力端子の直後の少なくとも一方に遅延回路を挿
入、配置すればよいことが判る。
【0167】ところで、上記においては一貫して、1段
目にマスター・スレーブ型自動スレショルド電圧制御回
路を備える増幅回路を配置し、2段目に自動スレショル
ド電圧制御回路を備えるリミッタ増幅回路を配置してデ
ジタル信号増幅回路を構成する例を説明したが、デジタ
ル信号増幅回路の構成は上記には限定されない。
【0168】即ち、1段目にマスター・スレーブ型自動
スレショルド電圧制御回路を備える増幅回路を配置し、
後段には自動スレショルド電圧制御回路を備えるリミッ
タ増幅回路を複数段配置してデジタル信号増幅回路を構
成することも可能で、段数を増せば各段の利得配分を適
性に設計することが容易になる。
【0169】又、後段の自動スレショルド電圧制御回路
にマスター・スレーブ型自動スレショルド電圧制御回路
を適用することも可能で、これによってスレーブのレベ
ル検出回路がマスターのレベル検出回路の検出電圧を基
準に相対的にレベルを検出するため、一層異常なオーバ
ーシュートに対して耐力があるデジタル信号増幅回路を
構成することができる。
【0170】さて、以降はリセット信号発生回路のその
他の構成について説明する。
【0171】図10は、リセット信号発生回路の第三の
構成と動作を説明する図で、図10(イ)の構成は図3
(イ)の構成に準じたものである。
【0172】リセット信号発生回路の構成を示す図10
(イ)において、4−3−1は2つの入力端子の電圧関
係によって論理レベル“L”又は論理レベル“H”を出
力するコンパレータ、4−3−2はコンパレータ4−3
−1に電圧比較の基準電圧を供給する電源、4−3−3
は2つの入力端子の電圧関係によって論理レベル“L”
又は論理レベル“H”を出力するコンパレータ、4−3
−4はコンパレータ4−3−3に供給する電圧比較のた
めの基準電圧を設定する電源、4−3−6は2つのコン
パレータ4−3−1及び4−3−3の出力と、光受信回
路の外部から供給されるレベル情報の論理積演算をする
論理積回路である。
【0173】図2の構成が出力するピーク検出電圧は、
図10(イ)のコンパレータ4−3−1の非反転入力端
子に供給され、図2の構成が出力するボトム検出電圧
は、図10(イ)のコンパレータ4−3−3の非反転入
力端子に供給され、電源4−3−2の電圧はコンパレー
タ4−3−1の反転入力端子に供給され、電源4−3−
4の高電圧側の端子はコンパレータ4−3−1の非反転
入力端子に接続されると共に低電圧側の端子はコンパレ
ータ4−3−3の反転入力端子に接続される。
【0174】そして、図10(イ)の電源4−3−2の
電圧は、の如く無信号の時の入力信号の電圧レベル
と、プリ・バイアス期間における入力信号の電圧レベル
の間に設定する。又、電源4−3−4の電圧は、ピーク
検出後にコンパレータ4−3−3の反転入力端子に供給
される電圧を、の如くピーク検出電圧とボトム検出電
圧の間の電圧にすべく設定する。このように基準電圧を
設定することは当業者には容易なことである。
【0175】ここで、パッシブ・オプティカル・ネット
ワーク・システムにおいて各加入者装置までの光伝送路
の損失が予め知ることができるので、局側装置から加入
者側装置にレベル情報を送信することが可能である。そ
して、光バースト信号の受信レベルが高くい場合に論理
レベルを“H”とし、送信レベルが低い場合に論理レベ
ルを“L”にするものとする。
【0176】従って、レベル情報の論理レベルが“H”
の時には、図10(イ)の構成の動作は図3(イ)の構
成の動作と全く同じになる。これが、図10(ロ)に示
されている。
【0177】一方、レベル情報の論理レベルが“L”の
時には、論理積回路4−3−6においてコンパレータ4
−3−1及び4−3−3の出力はレベル情報の論理レベ
ル“L”にマスクされるので、リセット信号は出力され
ない。
【0178】論理レベル“L”に対応するレベルが過大
になってデジタル信号増幅回路の出力のデューティ比が
劣化する恐れがあるのは、元々高レベルの信号を受信す
る場合で、低レベルの信号を受信して前置増幅回路が線
型動作をする場合には論理レベル“L”に対応するレベ
ルの上昇は起こらないし、比較的高レベルになっても論
理レベル“L”に対応するレベルが比較的高レベルにな
っても論理レベル“L”に対応するレベルの上昇が問題
にならない範囲がある。従って、低レベル入力の場合に
は内部リセット信号の発生を停止してもよい。
【0179】しかも、デジタル信号増幅回路における信
号対雑音比が低下する恐れが生ずる低レベル入力の時に
内部リセット信号の発生を停止することによって、内部
リセット信号の立ち上がりと立ち下がりを形成する高周
波成分による信号対雑音比の低下を防止することができ
る。
【0180】尚、上記においてはレベル情報が光受信回
路の外部から供給されることを想定しているが、レベル
情報を光受信回路の内部で生成することも可能である。
【0181】その第一は、例えば、トランス・インピー
ダンス型増幅回路の出力を整流した直流のレベルによっ
て入力信号が高レベルか低レベルかを判定する信号を生
成する技術である。
【0182】その第二は、例えば、図7の構成の利得制
御回路3−10への入力電圧によって入力信号が高レベ
ルか低レベルかを判定する信号を生成する技術である。
【0183】その第三は、例えば、図7の構成のフォト
・ダイオード1のカソード電流をモニタし、入力信号が
高レベルか否かを判定する信号を生成する技術である。
【0184】中でも、直線性がよいという意味で上記第
三の技術が好ましい。
【0185】図11は、リセット信号発生回路の第四の
構成と動作を説明する図である。
【0186】リセット信号発生回路の構成を示す図11
(イ)において、4−3−1は2つの入力端子の電圧関
係によって2値の信号を出力するコンパレータ、4−3
−2はコンパレータ4−3−1に電圧比較の基準電圧を
供給する電源、4−3−3は2つの入力端子の電圧関係
によって2値の信号を出力するコンパレータ、4−3−
4はコンパレータ4−3−3に供給する電圧比較のため
の基準電圧を設定する電源、4−3−5は2つのコンパ
レータ4−3−1及び4−3−3の出力の論理積演算を
する論理積回路である。
【0187】図11において、ボトム検出電圧が図11
(イ)のコンパレータ4−3−1及び4−3−3の非反
転入力端子に供給され、ピーク検出電圧から電源4−3
−4の電圧を減じた電圧が図11(イ)のコンパレータ
4−3−3の反転入力端子に供給され、電源4−3−2
の電圧はコンパレータ4−3−1の反転入力端子に供給
される。
【0188】そして、図11(イ)の電源4−3−2の
電圧は、図11(ロ)のの如く無信号の時の入力信号
の電圧レベルと、プリ・バイアス期間における入力信号
の電圧レベルの間に設定する。又、電源4−3−4の電
圧は、ピーク検出後にコンパレータ4−3−3の反転入
力端子に供給される電圧を、の如くピーク電圧とボト
ム電圧の間の電圧にすべく設定する。このように基準電
圧を設定することは当業者には容易なことである。
【0189】ピーク検出回路がマスターで、ボトム検出
回路がスレーブの場合、プリ・バイアス期間においてボ
トム検出電圧はピーク検出電圧に追従するため、図11
(イ)の構成の動作は図3(イ)の構成の動作と同様な
動作になる。
【0190】図12は、リセット信号発生回路の第五の
構成と動作を説明する図である。
【0191】図12において、4−3−1は2つの入力
端子の電圧関係によって2値の信号を出力するコンパレ
ータ、4−3−2はコンパレータ4−3−1に電圧比較
の基準電圧を供給する電源、4−3−7は遅延回路(図
では「τ」と標記して遅延回路であることを表示してい
る。尚、同じ「τ」を遅延時間としても使う。)、4−
3−8はインバータ、4−3−5は論理積回路である。
【0192】図12において、ピーク検出電圧がコンパ
レータ4−3−1の非反転入力端子に供給されると共に
電源4−3−2の電圧がコンパレータ4−3−1の反転
入力端子に供給され、コンパレータ4−3−1の出力が
論理積回路4−3−5の一方の入力端子と遅延回路4−
3−8の入力端子に供給される。更に、遅延回路4−3
−7の出力がインバータ4−3−8に供給され、インバ
ータ4−3−8の出力が論理積回路4−3−5のもう一
方の入力端子に供給される。
【0193】そして、電源4−3−2の電圧は、図12
(ロ)のに示す如く、無信号の時の入力信号の電圧レ
ベルとプリ・バイアス期間における入力信号の電圧レベ
ルの間に設定する。このように基準電圧を設定すること
は当業者にとっては容易なことである。
【0194】従って、コンパレータ4−3−1はの如
く、ピーク検出電圧が電源4−3−2の電圧より低い時
に論理レベル“L”を出力し、ピーク検出電圧が電源4
−3−2の電圧より高い時に論理レベル“L”を出力
し、インバータ4−3−8はコンパレータ4−3−1の
出力が論理レベル“H”に遷移してから遅延回路4−3
−7の遅延時間τ遅れて論理レベル“L”に遷移する。
【0195】これによって、図12(ロ)のの如く、
パルス幅τのリセット信号を得ることができる。図12
(イ)の構成は、プリ・バイアス期間が決まっている場
合又は決めることが可能な場合には、リセット信号発生
回路の構成を簡易化することができるという利点を有す
る。
【0196】図13は、リセット信号発生回路の第六の
構成と動作を説明する図である。
【0197】リセット信号発生回路の構成を示す図13
(イ)において、4−3−1は2つの入力端子の電圧関
係によって2値の信号を出力するコンパレータ、4−3
−2はコンパレータ4−3−1に電圧比較の基準電圧を
供給する電源、4−3−3は2つの入力端子の電圧関係
によって2値の信号出力するコンパレータ、4−3−4
はコンパレータ4−3−3に供給する電圧比較のための
基準電圧を設定する電源、4−3−7は遅延回路、4−
3−8はインバータ、4−3−6は2つのコンパレータ
4−3−1及び4−3−3の出力とインバータの出力と
の論理積演算をする論理積回路である。
【0198】図13(イ)において、ピーク検出電圧は
図13(イ)のコンパレータ4−3−1の非反転入力端
子に供給され、ボトム検出電圧は図13(イ)のコンパ
レータ4−3−3の非反転入力端子に供給され、電源4
−3−2の電圧はコンパレータ4−3−1の反転入力端
子に供給され、電源4−3−4の高電圧側の端子はコン
パレータ4−3−1の非反転入力端子に接続されると共
に低電圧側の端子はコンパレータ4−3−3の反転入力
端子に接続される。
【0199】又、遅延回路4−3−7はコンパレータ4
−3−1の出力端子に接続され、遅延回路の出力端子は
インバータ4−3−8の入力端子に接続される。
【0200】そして、図3(イ)の電源4−3−2の電
圧は、の如く無信号の時の入力信号の電圧レベルと、
プリ・バイアス期間における入力信号の電圧レベルの間
に設定する。又、電源4−3−4の電圧は、ピーク検出
後にコンパレータ4−3−3の反転入力端子に供給され
る電圧を、の如くピーク電圧とボトム電圧の間の電圧
にすべく設定する。このように基準電圧を設定すること
は当業者には容易なことである。
【0201】従って、インバータ4−3−8の出力の論
理レベルが“H”の時には、図13の構成の動作は図3
の構成の動作と同じである。
【0202】ところで、インバータ4−3−8の出力
は、コンパレータ4−3−1の出力の論理レベルが
“H”に遷移してから遅延回路4−3−7の遅延時間τ
を経過すると論理レベルが“L”に遷移する。
【0203】従って、図13(イ)の構成において、ボ
トム検出を開始したタイミングを検出できない場合があ
っても、インバータ4−3−8の出力によってリセット
信号のパルス幅を制限することができ、バースト・デー
タを先頭だけで自動スレショルド電圧制御回路を構成す
るピーク検出回路とボトム検出回路をリセットすること
が確実になる。逆にいえば、ボトム検出を開始したタイ
ミングを検出できない場合があっても、バースト・デー
タの有効データの期間に自動スレショルド電圧制御回路
を構成するピーク検出回路とボトム検出回路をリセット
することがなくなる。
【0204】
【発明の効果】本発明の第一の手段によれば、1段目の
マスター・スレーブ型自動スレショルド電圧制御回路に
おいて、マスター側であるレベル検出回路が動作を開始
した時点と、スレーブ側であるレベル検出回路が動作を
開始した時点とを検出することにより、一義的には決定
できないプリ・バイアス期間を特定することができる。
従って、マスター側であるレベル検出回路が動作を開始
した時点と、スレーブ側であるレベル検出回路が動作を
開始した時点とを検出して生成するパルスによって後段
の自動スレショルド電圧制御回路のレベル検出回路をリ
セットすれば、不正確なレベル検出をする恐れがある期
間に後段の自動スレショルド電圧制御回路においてレベ
ル検出回路の動作を停止させておくことができる。
【0205】これで、実際の波形のピーク電圧及びボト
ム電圧に正確に対応するスレショルド電圧を生成するこ
とができるので、デジタル信号増幅回路の出力波形の劣
化を防止することが可能になる。
【0206】本発明の第二の手段によれば、消光比が小
さい光バースト信号を電気変換して非線型な帰還回路を
有するトランス・インピーダンス型増幅回路によって増
幅するために、論理レベル“L”に対応するレベルが過
大になっても、上記デジタル信号増幅回路において出力
波形の劣化を防止するので、バースト・データを忠実に
再生することができる。
【0207】しかも、本発明によるデジタル信号増幅回
路に多様な構成を採用することが可能で、デジタル信号
増幅回路及び光受信回路の設計を柔軟に行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態。
【図2】 マスター・スレーブ型自動スレショルド電圧
制御回路の構成。
【図3】 リセット信号発生回路の第一の構成と動作を
説明する図。
【図4】 図1の構成の動作波形。
【図5】 本発明の第二の実施の形態。
【図6】 リセット信号発生回路の第二の構成と動作を
説明する図。
【図7】 本発明の第三の実施の形態。
【図8】 本発明の第四の実施の形態。
【図9】 本発明の第五の実施の形態。
【図10】 リセット信号発生回路の第三の構成と動作
を説明する図。
【図11】 リセット信号発生回路の第四の構成と動作
を説明する図。
【図12】 リセット信号発生回路の第五の構成と動作
を説明する図。
【図13】 リセット信号発生回路の第六の構成と動作
を説明する図。
【図14】 従来のデジタル信号増幅回路を備えた光受
信回路。
【図15】 トランス・インピーダンス型増幅回路にお
ける論理レベル“L”のレベルの上昇を説明する図。
【図16】 図14の構成の動作波形(その1)。
【図17】 図14の構成の動作波形(その2)。
【図18】 パッシブ・オプティカル・ネットワークの
概念図。
【符号の説明】
1 フォト・ダイオード 2 前置増幅回路 2−1 低雑音増幅回路 2−2 抵抗 2−3 ダイオード 2−4 緩衝増幅回路 3 デジタル信号増幅回路 3a デジタル信号増幅回路 3b デジタル信号増幅回路 3−1 ピーク検出回路 3−1a ピーク検出回路 3−2 ボトム検出回路 3−2a ボトム検出回路 3−3 抵抗分圧回路 3−4 リミッタ増幅回路 3−5 ピーク検出回路 3−6 ボトム検出回路 3−7 抵抗分圧回路 3−8 リミッタ増幅回路 3−9 自動利得制御増幅回路 3−10 利得制御回路 3−11 遅延回路 3−1−1 演算増幅回路 3−1−2 Nチャネル型電界効果トランジスタ 3−1−3 ダイオード 3−1−4 コンデンサ 3−1−5 緩衝増幅回路 3−2−1 演算増幅回路 3−2−2 Pチャネル型電界効果トランジスタ 3−2−3 ダイオード 3−2−4 コンデンサ 3−2−5 緩衝増幅回路 3−3−1 抵抗 3−3−2 抵抗 4 リセット制御回路 4a リセット制御回路 4b リセット制御回路 4−1 インバータ 4−2 インバータ 4−3 リセット信号発生回路 4−3a リセット信号発生回路 4−4 論理和回路 4−3−1 コンパレータ 4−3−2 電源 4−3−2a 電源 4−3−3 コンパレータ 4−3−4 電源 4−3−4a 電源 4−3−5 論理積回路 4−3−6 論理積回路 4−3−7 遅延回路 4−3−8 インバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/26 10/14 10/04 10/06 Fターム(参考) 5J030 CB00 CC01 CC03 CC05 CC06 CC11 5J039 DA12 DB19 DC05 KK19 MM06 MM16 NN01 5J043 AA17 AA23 FF01 GG03 GG05 GG08 5J092 AA01 AA11 AA46 AA47 AA56 CA32 CA85 FA00 HA02 HA09 HA19 HA25 HA29 HA44 KA01 KA03 KA04 KA15 KA17 KA33 MA01 MA02 MA13 MA16 SA13 TA01 TA06 UL02 5K002 AA04 CA01 DA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前段の出力と自動スレショルド電圧制御
    回路の出力を受ける増幅回路を複数段備えるデジタル信
    号増幅回路において、 1段目のマスター・スレーブ型自動スレショルド電圧制
    御回路を構成するマスター側のレベル検出回路の出力が
    無信号状態の電圧から変化を開始したタイミングと、ス
    レーブ側のレベル検出回路の出力がマスター側のレベル
    検出回路の出力とは異なる電圧に変化したタイミングと
    を検出して形成されるリセット信号によって、後段の自
    動スレショルド電圧制御回路を構成するレベル検出回路
    をリセットすることを特徴とするデジタル信号増幅回
    路。
  2. 【請求項2】 前段の出力と自動スレショルド電圧制御
    回路の出力を受ける増幅回路を複数段備えるデジタル信
    号増幅回路において、 1段目のマスター・スレーブ型自動スレショルド電圧制
    御回路を構成するマスター側のレベル検出回路の出力が
    無信号状態の電圧から変化を開始したタイミングと、該
    タイミングから所定の時間が経過したタイミングを検出
    して形成されるリセット信号によって、後段の自動スレ
    ショルド電圧制御回路を構成するレベル検出回路をリセ
    ットすることを特徴とするデジタル信号増幅回路。
  3. 【請求項3】 前段の出力と自動スレショルド電圧制御
    回路の出力を受ける増幅回路を複数段備えるデジタル信
    号増幅回路において、 1段目のマスター・スレーブ型自動スレショルド電圧制
    御回路を構成するマスター側のレベル検出回路の出力が
    無信号状態の電圧から変化を開始したタイミングと、ス
    レーブ側のレベル検出回路の出力がマスター側のレベル
    検出回路の出力とは異なる電圧に変化したタイミングと
    を検出して形成されるリセット信号のパルス幅に上限を
    設定して、後段の自動スレショルド電圧制御回路を構成
    するレベル検出回路をリセットすることを特徴とするデ
    ジタル信号増幅回路。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    のデジタル信号増幅回路において、 入力信号のレベルが所定レベル以下の時には、上記リセ
    ット信号の出力を禁止することを特徴とするデジタル信
    号増幅回路。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    のデジタル信号増幅回路において、 該デジタル信号増幅回路を構成する1段目の増幅回路の
    出力端子と上記リセット信号を発生する回路の、少なく
    とも一方の後段に縦続に遅延回路を挿入することを特徴
    とするデジタル信号増幅回路。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    のデジタル信号増幅回路において、 入力信号の振幅に応じて利得をフィード・フォワード制
    御される自動利得制御増幅回路を適用することを特徴と
    するデジタル信号増幅回路。
  7. 【請求項7】 受光素子と、該受光素子が電気変換した
    信号を増幅する前置増幅回路と、該前置増幅回路の出力
    をデジタル信号に変換する請求項1乃至請求項6のいず
    れかに記載のデジタル信号増幅回路とを備えることを特
    徴とする光受信回路。
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