JP2962218B2 - ディジタル光受信回路 - Google Patents
ディジタル光受信回路Info
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- JP2962218B2 JP2962218B2 JP8034683A JP3468396A JP2962218B2 JP 2962218 B2 JP2962218 B2 JP 2962218B2 JP 8034683 A JP8034683 A JP 8034683A JP 3468396 A JP3468396 A JP 3468396A JP 2962218 B2 JP2962218 B2 JP 2962218B2
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Description
回路に関する。特に、受動光網(PON:Passiv
e Optical Network)光伝送システム
や光イーサネット通信方式等におけるバースト信号伝送
にも適用可能なディジタル光受信回路に関する。
伝送路中を伝送している信号はバースト状の信号とな
る。このため、任意の信号パターンを受光する光受信器
は、直流結合型のものが用いられる。従来の直流結合型
の光受信回路としては、例えば特願平6−217404
(平成6年9月12日出願)記載のものがある。
が入力されたときに、光電変換素子に対してオフセット
をなくす方向に電流が流される。オフセットのない信号
が光電変換素子から出力されるようにした構成として、
例えば、特願平5−227104号公報記載のものが知
られている。
全にゼロレベルにならない状態と所定のレベル以上の光
とからなる信号光波形が入力されることがある。ローレ
ベルにおいて完全にゼロレベルにならない信号光波形
は、送信光源である半導体レーザの発光遅延を低減する
ために、あらかじめバイアスを加えたりするなどの理由
により消光比が劣化したときに生じる。消光比劣化によ
る発光は、他のバースト信号に影響しないように、バー
スト信号以外の時間において送信器側で発光が遮断され
る。
波形が光受信回路に入力されると、波形のデューティに
誤差を生じてしまう。すなわち、一般に光受信回路で
は、受信された光信号のハイレベルとローレベルを捉
え、両レベルの中間レベルを基準として光受信波形を求
める。ところが、ローレベルにおいて、光が完全にゼロ
レベルでない場合には、上記基準がずれてしまう。この
ずれた基準により、波形のデューティを決定すると、見
かけ上、デューティが大きく検出されることがある。
光受信回路においては、ATC(AutomaticT
hreshold Level Control)回路
の出力は、正相出力信号と逆相出力信号のレベルのバラ
ンスが崩れたものとなる。この結果、ATC回路から出
力される出力信号の振幅の減少が生じ、識別値が変化し
てしまう。識別値の変化は、比較器からの出力信号の波
形のディーティの劣化を引き起こす。
ベルが小さいときに、データ識別余裕が著しく劣化す
る。データ識別に対する余裕がなくなると、受信回路の
最小受光レベルを劣化させてしまう。
の劣化とダイナミックレンジの減少を招く。ダイナミッ
クレンジの減少は、システムマージンの減少につなが
る。
では、高速に動作引込みを行うために、データの立ち上
がりと立ち下がりの両エッジの情報を元にタイミング抽
出される方法が一般的に採用される。このため、デュー
ティ変動が発生すると、抽出クロックのジッタの増加や
引込み特性を劣化させてしまう。
よる出力波形のデューティ変化や信号振幅劣化をなくし
たディジタル光受信回路を提供することにある。
信回路は、光信号を電気信号に変換する光電変換素子
と、光電変換素子からの電気信号を取り込み、この信号
を所定のレベルまで増幅して第1の信号および第2の信
号として出力する差動型前置増幅器とを備えている。そ
して、差動型前置増幅器からの第1の信号および第2の
信号に基づいて、第1の信号および第2の信号の振幅の
中間値を持つ第1の論理判定用信号および第2の論理判
定用信号を形成する自動しきい値制御回路と、自動しき
い値制御回路からの第1の論理判定用信号および第2の
論理判定用信号とに基づいて論理信号を形成する比較器
と、第1の信号あるいは第2の信号から自動しきい値制
御回路内のピーク保持用容量をリセットするセルフリセ
ット回路とを備えている。ここで、本発明のディジタル
光受信回路では、上記リセットが、信号待機状態から信
号受信状態に変化した直後に行われるようにしている。
差動型前置増幅器からの第1の信号または第2の信号が
光ゼロレベルより所定のレベル以上になっていることを
セルフリセット回路で検出したときに、リセット信号を
出して自動しきい値制御回路内のピーク保持用容量をリ
セットする。これにより、正確にオフセットされた光信
号のゼロレベルを保持させるようにして、正確な論理信
号を得る。
いて、自動しきい値制御回路は、差動型前置増幅器から
の正相の第1の信号の最大値を保持する第1のピークホ
ールド回路と、差動型前置増幅器からの逆相の第2の信
号の最大値を保持する第2のピークホールド回路と、差
動型前置増幅器からの正相の第1の信号および第2のピ
ークホールド回路からの出力信号を取り込む。本発明の
ディジタル光受信回路はさらに、これらの信号を加算し
て第1の論理判定用信号を形成する第1の加算器と、差
動型前置増幅器からの逆相の第2の信号および第1のピ
ークホールド回路からの出力信号を取り込み、これらの
信号を加算して第2の論理判定用信号を形成する第2の
加算器を備えている。
ールド回路からの信号の最大値と、第1の信号とから第
1の論理判定用信号を形成する。また、第1のピークホ
ールド回路からの信号の最大値と、第2の信号とから第
2の論理判定用信号を形成する。
リセットパルス発生回路とリセット回路を含んでいる。
レベル検出回路は、差動型前置増幅器の第1の信号ある
いは第2の信号のうち少なくとも一方を信号が所定レベ
ル以上であることを検出する。また、セルフリセット回
路は、レベル検出回路の出力信号に基づいてリセットパ
ルスを発生させる。セルフリセット回路は、差動型前置
増幅器の信号がある一定レベル以上であるとき、光信号
のゼロレベルを保持させるためにリセット信号を出して
自動しきい値制御値回路内の第2のピークホールド回路
をリセットする。このリセットにより、光信号のゼロレ
ベルを保持する第2のピークホールド回路を動作させる
ようにしている。リセット回路は、リセットパルス発生
器からの信号に基づいて自動しきい値制御回路内の第2
のピークホールド回路のホールドを放電させる。
光電変換素子と、差動型前置増幅器と、第1のピークホ
ールド回路と、第2のピークホールド回路と、第1の加
算器と、第2の加算器と、自動しきい値制御回路と、比
較器と、レベル検出回路と、リセットパルス発生器と、
セルフリセット回路とを備えている。
電気信号を取り込み、この信号を所定のレベルまで増幅
して第1の信号および第2の信号として出力する。第1
のピークホールド回路は、差動型前置増幅器の第1の信
号を取り込み、この第1の信号の最大値を保持する。第
2のピークホールド回路は、差動型前置増幅器の第2の
信号を取り込み、この第2の信号の最大値を保持する。
からの第1の信号および第2のピークホールド回路から
の出力信号を取り込み第1の論理判定用信号を形成す
る。第2の加算器は、差動型前置増幅器からの第2の信
号および第1のピークホールド回路からの出力信号を取
り込み第2の論理判定用信号を形成する。自動しきい値
制御回路は、第1及び第2のピークホールド回路と、第
1及び第2の加算器から構成されている。比較器は、自
動しきい値制御回路からの第1の論理判定用信号および
第2の論理判定用信号とを基に論理信号を形成する。レ
ベル検出回路は、差動型前置増幅器からの第1の信号あ
るいは第2の信号のうちの少なくとも一方の信号を取り
込み、これが所定の値を超えるか否かの判定をする。
からの出力を基にリセットパルスを発生させる。セルフ
リセット回路は、リセットパルス発生器のリセットパル
スにより第2のピークホールド回路のホールド容量を放
電するリセット回路を含んでいる。
型前置増幅器からの第1の信号または第2の信号がある
一定レベル以上になっていることをセルフリセット回路
で検出する。このときに、リセット信号を出して自動し
きい値制御回路内のピーク保持用容量はリセットされ
る。これにより、正確にオフセットされた光信号のゼロ
レベルが保持され、正確な論理記号が得られる。
第1の加算器は、第1の抵抗の一端子が第2のピークホ
ールド回路の出力に接続されている。第2の抵抗の一端
子が差動型前置増幅器の一方の出力端子に接続されてい
る。第1の抵抗の他端子と第2の抵抗他端子は共通接続
され、比較器の一方の入力端子に接続されている。さら
に、第2の加算器は、第3の抵抗の一端子が第1のピー
クホールド回路の出力に接続され、第4の抵抗の一端子
が差動型前置増幅器の他方の出力端子に接続されてい
る。第3の抵抗の他端子と第4の抵抗端子は共通接続さ
れ、比較器の他方の入力端子に接続されている。
加算器と第2の加算器の具体的構成である。第1の識別
信号側あるいは第2の識別信号側において、それぞれ二
種類の信号は抵抗を介して加算される。
光受信回路の構成を説明する前に、発明の理解を容易に
するために従来のディジタル光受信回路の構成について
説明する。
示している。図5に示される光受信回路では、光電変換
素子101のアノードは前置増幅器103に接続されて
いる。カソードはバイアス電源に接続されている。増幅
器103は、差動増幅器131と、抵抗132、133
とから構成される。増幅器103の出力は、自動しきい
値制御回路105の入力端子に接続されている。ATC
回路105は、第1のピークホールド回路151と、第
2のピークホールド回路152と、抵抗153、15
4、155、156とから構成される。また、ATC回
路105の出力は、比較回路107の入力端子に接続さ
れている。
図7を参照して説明する。
イムチャートである。図7は、同回路の異常時の動作を
示すタイムチャートである。これらの図には、横軸に時
間を示し、縦軸の(a)にバースト信号を、同(b)に
前置増幅器の出力波形を、同(c)にピークホールド回
路の出力波形を、同(d)に比較器の出力信号波形を、
それぞれ示している。
ド回路151、152のホールド容量が放電状態である
場合を考える。図6(a)に示されるように、完全に光
のない状態と、所定のレベル以上の光レベルがある状態
のバースト状光信号が光電変換素子101に入力される
と、これらは光電気変換されて信号Sa となる。この
信号Sa は、トランスインピーダンス型の前置増幅器
103に入力される。差動増幅器131および抵抗13
2、133からなる前置増幅器回路103からは、図6
(b)に示されるように、極性が正負にふれる差動信号
Sbp、Sbmが出力される。差動信号Sbp、Sbm
は、2つのピークホールド回路151、152および抵
抗152−156から構成される2つの加算器からなる
ATC回路105に入力される。ATC回路105で
は、論理“1”あるいは“0”を判別するために使用さ
れる識別値Lsが信号Sdp、Sdmの振幅の中間の値
に設定されるように信号Sbp、Sbmが形成される。
ATC回路30の出力信号Sdp、Sdmは、図6
(d)に示されるようになり、これらが比較器107に
供給される。比較器107では、これら出力信号Sd
p、Sdmにより、図(e)に示される論理“1”、
“0”からなる信号Seに識別される。
完全にゼロレベルにならない状態と所定のレベル以上の
光とからなる信号光波形が従来の光受信器に入力された
場合の動作について説明する。この信号光波形は、送信
光源である半導体レーザの発光遅延を低減するために、
予めバイアスを加えたりするなどの理由により消光比が
劣化した波形である。消光比劣化による発光は他のバー
スト信号に影響しないように、バースト信号以外の時間
において送信器側で発光が遮断される。
形(図7(a))が光電変換素子101に入力される
と、これらは光電気変換されて信号Saとなって前置増
幅器103に入力される。前置増幅器103では、図7
(b)に示されるように、オフセットにより正負極性に
一定のバイアス電圧VLが加算される。論理“1”のと
きに、正負極性に電圧(VL+VS)の正負にふれる差
動信号Sbp、Sbmが出力される。この信号が、AT
C回路105に入力されると、ピークホールド回路15
2は、前置増幅器103の逆相の第2の信号Sbmの論
理“0”のレベル(−VL)を正確にホールドすること
ができない。このため、バースト信号が到来する前の信
号待機状態での値をホールドし続ける。ATC回路10
5の出力は、図7(d)に示されるように、正相側出力
がレベル(VL+VS)/2とレベル(VL/2)との
間をふれる信号Sdpとなる。また、逆相の出力がレベ
ル(VS/2)とレベル(0)との間でふれる信号Sd
mとなり、正相側出力Sdpと逆相側出力Sdmのレベ
ルのバランスが崩れてしまう。
る論理“0”、“1”の信号Seが出力される。この結
果、ATC回路105から出力される出力信号(論理判
定用信号)の振幅の減少が生じることになる。
ある光信号が入力されたときに、光電変換素子に対して
オフセットをなくす方向に電流が流される。しかしなが
ら、前者の光受信回路においては、図7(d)に示され
るように、図7(a)にような消光比劣化のオフセット
はキャンセルできず、ATC回路105の出力は、正相
出力信号Sdpと逆相出力信号Sdmのレベルのバラン
スが崩れる。この結果、比較器109からの出力信号S
の波形のディーティの劣化を引き起こす。ATC回路1
05から出力される出力信号Sdp、Sdmの振幅の減
少が生じ、識別値Lsが変化してしまう。
ルが小さいときに、データ識別余裕が著しく劣化する。
データ識別に対する余裕がなくなると、受信回路の最小
受光レベルを劣化させてしまう。加えて、バーストデー
タを扱う光受信装置では、高速に動作引込みを行うため
に、データの立ち上がりと立ち下がりの両エッジの情報
を元にタイミング抽出される方法が一般的に採用され
る。このため、デューティ変動が発生すると、抽出クロ
ックのジッタの増加や引込み特性を劣化させてしまう。
ナミックレンジの減少を招く。ダイナミックレンジの減
少は、システムマージンの減少につながる。
ジタル光受信回路について、以下に詳細に説明する。
実施例の構成を示している。本発明のディジタル光受信
回路でも任意の信号パターンを受信するため、各ブロッ
ク間は直流結合されている。
て、光電変換素子1と、差動型前置増幅器3と、自動し
きい値制御回路5と、比較器7と、セルフリセット回路
9とを備えている。具体的には、以下にように構成され
ている。
に接続されており、そのカソードは図示しないバイアス
電源に接続されている。前置増幅器3は、差動増幅器3
1と、抵抗32、33とからなるトランスインピーダン
ス型差動増幅器である。具体的には、差動増幅器31の
正相出力は帰還抵抗33を介して差動増幅器31の逆相
入力に帰還されている。一方、差動増幅器31の逆相出
力は帰還抵抗32を介して差動増幅器31の正相入力に
帰還されている。前置増幅器3からの第1の信号および
第2の信号は、ATC回路5の入力端子に供給され、第
1の信号がセルフリセット回路9にも入力される。
路51と、第2のピークホールド回路52と、抵抗5
3、56からなる第1の加算回路58と、抵抗54、5
5からなる第2の加算回路57とから構成されている。
ATC回路5では、論理“1”あるいは“0”を判別す
る論理判定用信号が信号振幅の中間の値に設定できる。
そして、ATC回路5の正相出力(第1の論理判定用信
号)は、前置増幅器3の正相出力と、前置増幅器3の逆
相出力のピーク値をホールドした第2のピークホールド
回路52の出力とを加算することにより得られる。AT
C回路5の逆相出力は、前置増幅器30逆相出力と、前
置増幅器3の正相出力のピーク値をホールドした第1の
ピークホールド回路51の出力とを加算することにより
得られる。
7の各入力端子に接続されている。セルフリセット回路
9は、前置増幅器3の出力から信号の到来を検出するレ
ベル検出器91と、レベル検出回路91の出力から単一
パルスであるリセット信号を発生するリセットパルス発
生器92と、このリセット信号を用いて第2のピークホ
ールド回路52のホールド容量を放電するリセット回路
93から構成されている。
タル光受信回路の動作を図1に基づいて、図2に示すタ
イミングチャートを参照しながら説明する。同図では、
横軸に時間をとり、縦軸の(a)にバースト信号を、同
(b)に前置増幅器の出力波形を、同(c)にピークホ
ールド回路の出力波形を、同(d)に比較器の出力信号
波形を、それぞれとっている。
クホールド回路のホールド容量が放電状態であるとき
に、図2(a)に示すバースト信号がディジタル光受信
回路に入力される場合について説明する。ここで、バー
スト信号は、送信光源である半導体レーザの発光遅延を
低減するために、予めバイアスを加えたりする等の理由
により消光比が劣化している。この消光比劣化による発
光が他のバースト信号に影響しないように、バースト信
号以外の時間は送信器側で発光が遮断されたときのもの
である。
されると、光電変化されて信号Saが出力される。この
信号Saは、前置増幅器3において所定のレベルまで増
幅される。前置増幅器3から出力される正相側の第1の
信号Sbpは、図2(b)に示されるように、レベル
(+VL)を信号のゼロレベルとする。最大レベル〔+
(VL+VS)〕を信号の最大レベルとする。また、前
置増振幅器3から出力され逆相側の第2の信号Sbm
は、レベル(−VL)を信号のゼロレベルとする。最大
レベル〔−(+VL+VS)〕を信号の最大レベルとす
る。
路5の第1のピークホールド回路51および第2のピー
クホールド回路52でホールドされて、図2(e)に示
される信号Seが出力される。ただし、信号待機状態か
ら信号受信状態に変わる場合、ピークホールド回路52
のホールド容量は一旦放電される。ここでは、信号待機
状態とは異なる値の、信号波形におけるゼロレベルに対
応する前置増幅器3の逆相電圧(−VL)を保持させる
必要がある。このためには、ATC回路5内の第2のピ
ークホールド回路52のホールド容量を放電させる必要
がある。
ホールド容量を放電させるための信号であるリセット信
号Sdは、次のようにして発生させる。信号受信と同時
にレベル検出器91の出力信号Scは、図2(c)示す
ように、論理“1”になる。この信号がリセットパルス
発生器92へ入力され、図2(d)に示されるような単
一パルスRdが形成される。単一パルスRd がリセッ
ト回路93に入力されると、リセット回路93は第2の
ピークディテクタ52のホールド容量を放電させる。こ
のようにすると、第1のピークホールド回路51は、信
号Sbpのレベルを保持し、最終的にレベル〔+(VL
+VS)〕をホールドする。また、第2のピークホール
ド回路52は、信号Sbmのゼロレベル(−VL)をホ
ールドする。
および前置増幅器3からの正相、逆相の信号Sbp、S
bmを、第1の加算器58および第2の加算器57にて
それぞれ可変すると、ATC回路5の出力電圧として
は、図2(f)に示すように、論理判定用信号Sfp、
Sfmとなる。論理判定用信号Sfp、Sfmは、同一
レベルになっていると、識別値Ls が丁度振幅の半分
のところになる。出力信号Sfp、Sfmが、比較器7
において比較されることにより、図2(g)で示される
ように、正規の論理“1”あるいは“1”の出力信号S
gが得られる。
号を送出するセルフリセット回路9およびピークホール
ドを行うピークホールド回路52の構成および動作につ
いて、図3、図4を参照して説明する。図3は、これら
の回路の一実施例を、図4は各部における信号波形を示
している。
は、レベル検出器91、リセットパルス発生器92、リ
セット回路93により構成されている。セルフリセット
回路91は、比較器201、RSフリップ・フロップ2
02により構成される。比較器201の+端子には図1
に示される前置増幅器31からの出力が入力される。−
端子には基準電圧V1が印加されている。
図4におけるSbpで示されるようなオフセットをもつ
信号波形であるとする。比較器201からの出力信号波
形は、S1のようになる。この信号はRSフリップ・フ
ロップ202に入力される。また、RSフリップ・フロ
ップ202には、S2で示されるようなリセット信号S
2が入力される。そうすると、RSフリップ・フロップ
202の出力はS3で示される信号波形となる。
入力される。リセットパルス発生器92は、遅延回路2
03と排他論理和回路204から構成されている。信号
S392は、遅延回路203と排他論理和回路204か
ら構成されている。信号S3は分岐され、一方は遅延回
路203により一定時間遅延されて出力される(S
4)。信号S3とS4は、排他論理和回路204により
パルス信号S5となって出力される。
は、リセット回路93の論理和回路205により論理和
出力される(S6)。そして、トランジスタ206を経
て、ピークホールド回路52に出力される。ピークホー
ルド回路52は、コンデンサ210によりピークホール
ドを行う。ピークホールド回路52は、図3に示される
ように、比較器207、コンデンサ210等により構成
されている。そして、リセット信号S6が入力されると
コンデンサ210に蓄積された容量を放電させる。言う
までもなく、セルフリセット回路9およびピークホール
ド回路52は、他の回路構成によっても実現し得る。
信号の論理“1”あるいは論理“0”のレベルを正確に
保持させるようにしている。このため、入力信号や前置
増幅器のオフセットによる出力波形のデューティ劣化や
出力信号振幅減少がない。
号レベルが小さいときにもデータ識別余裕が劣化せず、
抽出クロックのジッターの増加や、引き込み特性の劣化
も生じない。さらに、出力信号振幅の減少が無いため、
最小受信レベルの劣化や受光可能範囲であるダイナミッ
クレンジの減少もない。
ル光受信回路によれば、ピークホールド回路が信号の論
理“1”、“0”のレベルを正確に保持するため、入力
信号や前置増幅器のオフセットによる出力波形のデュー
ティ劣化や出力信号振幅減少がない。デューティ劣化も
生じないため、受信信号レベルが小さいときにもデータ
識別余裕が劣化しない。さらに、抽出クロックのジッタ
ーの増加や、引込み特性の劣化も生じない。
小受信レベルの劣化や受光可能範囲であるダイナミック
レンジの減少もない。また、前置増幅器からの信号を確
実にピークホールドする。自動しきい値制御回路内の第
2ピークホールド回路のホールド容量を放電させること
ができ、正確なピークホールドをさせることもできる。
レベルの劣化や受光可能範囲であるダイナミックレンジ
の減少もない。
施例を示すブロック図である。
光受信動作を示すタイミングチャートである。
るリセット回路の一実施例を示す回路図である。
おける波形を示すタイミングチャートである。
一例を示すブロック図である。
能を説明するためにタイミングチャートである。
作を示すタイミングチャートである。
Claims (16)
- 【請求項1】 光信号を電気信号に変換する光電変換手
段と、 前記光電変換手段から出力される電気信号を所定のレベ
ルまで増幅して第1の信号および第2の信号を出力する
増幅手段と、 前記第1の信号および第2の信号の振幅値の中間値を持
つ第1の論理判定用信号および第2の論理判定用信号を
送出するしきい値制御手段と、 前記第1の論理判定用信号および第2の論理判定用信号
とを基に論理信号を形成する比較手段と、信号待機状態から信号受信状態に変化した直後に 前記第
1の信号または第2の信号から、前記しきい値制御手段
におけるピーク保持用容量をリセットするセルフリセッ
ト手段とを備えていることを特徴とするディジタル光受
信回路。 - 【請求項2】 光信号を電気信号に変換する光電変換素
子と、 前記光電変換素子から出力される電気信号を所定のレベ
ルまで増幅して第1の信号および第2の信号を出力する
差動型前置増幅器と、 前記第1の信号および第2の信号の振幅値の中間値を持
つ第1の論理判定用信号および第2の論理判定用信号を
送出する自動しきい値制御回路と、 前記第1の論理判定用信号および第2の論理判定用信号
とを基に論理信号を形成する比較器と、信号待機状態から信号受信状態に変化した直後に 前記第
1の信号または第2の信号から自動しきい値制御回路内
のピーク保持用容量をリセットするセルフリセット回路
とを備えていることを特徴とするディジタル光受信回
路。 - 【請求項3】 前記自動しきい値制御回路は、 前記差動型前置増幅器からの正相の第1の信号の最大値
を保持する第1のピークホールド回路と、 前記差動型前置増幅器からの逆相の第2の信号の最大値
を保持する第2のピークホールド回路と、 前記差動型前置増幅器からの正相の第1の信号および前
記第2のピークホールド回路からの出力信号を加算して
第1の論理判定用信号を形成する第1の加算器と、 前記差動型前置増幅器からの逆相の第2の信号および前
記第1のピークホールド回路からの出力信号を加算して
第2の論理判定用信号を形成する第2の加算器とを備え
ていることを特徴とする請求項2記載のディジタル光受
信回路。 - 【請求項4】 前記セルフリセット回路は、 前記差動型前置増幅器の第1の信号あるいは第2の信号
のうちの少なくとも一方を信号が所定レベル以上である
ことを検出するレベル検出回路と、 前記レベル検出回路の出力信号を基に、リセットパルス
を発生するリセットパルス発生器と、 前記リセットパルス発生器からの信号を基に、前記自動
しきい値制御回路内の第2のピークホールド回路のホー
ルド容量を放電するリセット回路とを備えていることを
特徴とする請求項2記載のディジタル光受信回路。 - 【請求項5】 前記レベル検出器は、 前記差動型前置増幅器の出力の前記第1の信号または前
記第2の信号と、 基準電圧を比較して比較信号を出力する比較器と、 前記比較信号と前記リセット信号を入力とするRSフリ
ップフロップとを備えていることを特徴とする請求項4
記載のディジタル光受信回路。 - 【請求項6】 前記リセットパルス発生器は、 前記RSフリップフロップの出力信号を分岐して遅延さ
せ遅延信号を出力する遅延回路と、 前記出力信号と前記遅延信号の排他的論理和を算出して
パルス信号を出力する排他論理和回路とを備えているこ
とを特徴とする請求項4記載のディジタル光受信回路。 - 【請求項7】 前記リセット回路は、 前記パルス信号と前記リセット信号の論理和を採り、リ
セット信号を出力する論理和回路と、 前記リセット信号を駆動能力を高める駆動手段とを備え
ていることを特徴とする請求項4記載のディジタル光受
信回路。 - 【請求項8】 前記ピークホールド回路は、 前記差動型前置増幅器の出力の前記第1の信号または前
記第2の信号が第1の入力端子に入力される差動増幅器
と、 前記差動増幅器の出力側に一端が接続され配置され、他
端が接地されるコンデンサと、 前記差動増幅器の出力と前記コンデンサの間に配置さ
れ、前記リセット信号を入力するリセット信号入力手段
と、 前記一端が前記差動増幅器の第2の入力端子に帰還接続
する帰還接続手段とを備えていることを特徴とする請求
項3記載のディジタル光受信回路。 - 【請求項9】 光信号を電気信号に変換する光電変換素
子と、 前記光電変換素子からの電気信号を所定のレベルまで増
幅して第1の信号および第2の信号を出力する差動型前
置増幅器と、 前記第1の信号の最大値を保持する第1のピークホール
ド回路と、 前記第2の信号の最大値を保持する第2のピークホール
ド回路と、 前記第1の信号および前記第2のピークホールド回路か
らの出力信号を取り込んで第1の論理判定信号を形成す
る第1の加算器と、 前記差動型前置増幅器からの第2の信号および前記第1
のピークホールド回路からの出力信号を取り込んで第2
の論理判定用信号を形成する第2の加算器を含む自動し
きい値制御回路と、 第1の論理判定用信号および第2の論理判定用信号とを
基に、論理信号を形成する比較器と、信号待機状態から信号受信状態に変化した直後に 前記第
2のピークホールド回路のホールド容量を放電するリセ
ット回路を含むセルフリセット回路とを備えていること
を特徴とするディジタル光受信回路。 - 【請求項10】 前記第1の加算器は、第1の抵抗の一
端子を前記第2のピークホールド回路の出力に接続さ
れ、 前記第2の抵抗の一端子が前記差動型前置増幅器の一方
の出力端子に接続され、 前記第1の抵抗の他端子と前
記第2の抵抗他端子が共通に接続されて前記比較器の一
方の入力端子に接続され、かつ前記第2の加算器は、第
3の抵抗の一端子が前記第1のピークホールド回路の出
力に接続され、 前記第4の抵抗の一端子が前記差動型前置増幅器の他方
の出力端子に接続され、 前記第3の抵抗の他端子と前
記第4の抵抗他端子が共通に接続されて、前記比較器の
他方の入力端子に接続されていることを特徴とする請求
項9記載のディジタル光受信回路。 - 【請求項11】 前記自動しきい値制御回路は、 前記差動型前置増幅器からの正相の第1の信号の最大値
を保持する第1のピークホールド回路と、 前記差動型前置増幅器からの逆相の第2の信号の最大値
を保持する第2のピークホールド回路と、 前記差動型前置増幅器からの正相の第1の信号および前
記第2のピークホールド回路からの出力信号を加算して
第1の論理判定用信号を形成する第1の加算器と、 前記差動型前置増幅器からの逆相の第2の信号および前
記第1のピークホールド回路からの出力信号を加算して
第2の論理判定用信号を形成する第2の加算器とを備え
ていることを特徴とする請求項9記載のディジタル光受
信回路。 - 【請求項12】 前記セルフリセット回路は、 前記差動型前置増幅器の第1の信号あるいは第2の信号
のうちの少なくとも一方を信号が所定レベル以上である
ことを検出するレベル検出回路と、 前記レベル検出回路の出力信号を基に、リセットパルス
を発生するリセットパルス発生器と、 前記リセットパルス発生器からの信号を基に、前記自動
しきい値制御回路内の第2のピークホールド回路のホー
ルド容量を放電するリセット回路とを備えていることを
特徴とする請求項9記載のディジタル光受信回路。 - 【請求項13】 前記レベル検出器は、 前記差動増幅器型前置増幅器の出力の前記第1の信号ま
たは前記第2の信号と、 基準電圧を比較して比較信号
を出力する比較器と、 前記比較信号と前記リセット信号を入力とするRSフリ
ップフロップとを備えていることを特徴とする請求項9
記載のディジタル光受信回路。 - 【請求項14】 前記リセットパルス発生器は、 前記RSフリップフロップの出力信号を分岐して遅延さ
せ遅延信号を出力する遅延回路と、 前記出力信号と前記遅延信号の排他的論理和を算出して
パルス信号を出力するEX−OR回路とを備えているこ
とを特徴とする請求項9記載のディジタル光受信回路。 - 【請求項15】 前記リセット回路は、 前記パルス信号と前記リセット信号の論理和を採り、リ
セット信号を出力する論理和回路と、 前記リセット信号の駆動能力を高める駆動回路とを備え
ていることを特徴とする請求項9記載のディジタル光受
信回路。 - 【請求項16】 前記ピークホールド回路は、 前記差動増幅器型前置増幅器の出力の前記第1の信号ま
たは前記第2の信号が第1の入力端子に入力される差動
増幅器と、 前記差動増幅器の出力側に一端が接続され配置され、他
端が接地されるコンデンサと、 前記差動増幅器の出力と前記コンデンサの間に配置さ
れ、前記リセット信号を入力するリセット信号入力手段
と、 前記一端が前記差動増幅器の第2の入力端子に帰還接続
する帰還接続手段とを備えていることを特徴とする請求
項9記載のディジタル光受信回路。
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