JP2001196017A - 電子放出素子を用いた撮像素子 - Google Patents

電子放出素子を用いた撮像素子

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JP2001196017A JP2000006425A JP2000006425A JP2001196017A JP 2001196017 A JP2001196017 A JP 2001196017A JP 2000006425 A JP2000006425 A JP 2000006425A JP 2000006425 A JP2000006425 A JP 2000006425A JP 2001196017 A JP2001196017 A JP 2001196017A
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新吾 岩崎
Kazuyuki Sakamura
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拓也 秦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い電圧で安定して電子を放出する電子放出
素子を用いた撮像素子を提供する。 【解決手段】 真空空間を挾み対向する一対の第1及び
第2基板と、第1基板に設けられた複数の電子放出素子
と、第2基板に設けられた光導電層と、からなる撮像素
子であって、電子放出素子の各々は、オーミック電極上
に形成された電子供給層上に積層された絶縁体層、及び
絶縁体層上に積層された金属薄膜電極からなり、絶縁体
層及び金属薄膜電極は、それらの膜厚が電子供給層に向
かって漸次減少する島領域の電子放出部を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子放出素子を用
いた撮像素子に関し、特に電子放出素子の複数を例えば
2次元マトリクス状などの配列にした撮像素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】陰極の加熱を必要としないで、電界によ
り電子を引き出す電子放出素子が、FED(field emis
sion display)の電子放出源として用いられている。例
えば、錐体状のspindt形冷陰極を用いたFEDの発光原
理は、冷陰極アレイが異なるもののCRT(cathode ra
y tube)と同様に、陰極から離間したゲート電極により
電子を真空中に引出し、透明陽極に塗布された蛍光体に
衝突させて、発光させるものである。
【0003】冷陰極の電子放出素子を撮像素子に用いる
ことも提案されている。例えば、特開平4−31275
2号に記載されているように、冷陰極の複数を並べて放
出効率を高めたビジコン電子管装置が知られている。し
かしながら、微細なspindt型電界放出源は、冷陰極の製
造工程が複雑で、その工程数が多いので、製造歩留りが
低いといった問題がある。
【0004】さらに、特開平5−6749号に記載され
ているように、面電子源の冷陰極の複数をマトリクス配
列して、放出された電子を結像面上の光導電膜に入射す
る構成の撮像装置が知られている。面電子源として金属
−絶縁体−金属(MIM)構造の電子放出素子が用いら
れている。しかしながら、MIM構造の電子放出素子を
用いてもまだ放出電子の量は十分とはいえない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の事情
に鑑みてなされたものであり、低い電圧で安定して電子
放出することのできる電子放出素子を用いた撮像素子を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の撮像素子は、真
空空間を挾み対向する一対の第1及び第2基板と、前記
第1基板に設けられた複数の電子放出素子と、前記第2
基板に設けられた光導電層と、からなる撮像素子であっ
て、前記電子放出素子の各々は、オーミック電極上に積
層された電子供給層上に積層された絶縁体層、及び前記
絶縁体層上に積層された金属薄膜電極からなり、前記絶
縁体層及び前記金属薄膜電極は、それらの膜厚が前記電
子供給層に向かって漸次減少する島領域の電子放出部を
有していることを特徴とする。
【0007】本発明の撮像素子においては、前記絶縁体
層は誘電体からなり、前記島領域以外では50nm以上
の膜厚を有することを特徴とする。本発明の撮像素子に
おいては、前記島領域における前記金属薄膜電極が前記
絶縁体層上で終端していることを特徴とする。本発明の
撮像素子においては、前記島領域における前記絶縁体層
が前記電子供給層上で終端していることを特徴とする。
【0008】本発明の撮像素子においては、前記島領域
は前記金属薄膜電極の平坦表面における凹部であること
を特徴とする。本発明の撮像素子においては、前記絶縁
体層及び前記金属薄膜電極は、物理堆積法又は化学堆積
法で積層されることを特徴とする。本発明の撮像素子に
おいては、前記金属薄膜電極の複数の上にバスラインが
形成され、前記オーミック電極及び前記バスラインはそ
れぞれストライプ状の電極でありかつ互いに直交する位
置に配列されていることを特徴とする。
【0009】本発明の撮像素子においては、前記島領域
において逆テーパブロックを備えていることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】以上の構成により本発明によれば、絶縁体層及
び金属薄膜電極の島状の一部分がその界面が延在する電
子供給層の方向へそれらの膜厚が漸次減少するので、そ
の島領域から放出される電子の量が増加する電子放出素
子を撮像素子に用いているので、撮像素子の小型化が可
能となる。また、放出電子の直進性が良いため、解像度
の高い出力信号(映像信号)が得られる。
【0011】さらに、本発明の撮像素子では、電子放出
素子の絶縁体層は厚い膜厚を有するのでスルーホールが
発生しにくいので製造歩留まりが向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1に示すように、本実施の形
態の電子放出素子Sは、ガラスの素子基板10上に例え
ば、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、窒化
チタン(TiN)、銅(Cu)、クロム(Cr)などか
らなるオーミック電極11を形成し、その上に金属若し
くは金属化合物又はシリコン(Si)などの半導体から
なる電子供給層12を形成し、その上にSiOx(X=
0.1〜2.0)などからなる絶縁体層13を積層し、
その上に例えば白金(Pt)、金(Au)などの金属薄
膜電極15を積層して構成される。特に、絶縁体層13
は誘電体からなり、その平坦部は50nm以上の極めて
厚い膜厚を有する。これらの層は、スパッタリング法を
通して、Ar,Kr,Xeあるいはそれらの混合ガス、
又はこれらの希ガスを主成分としO2,N2などを混入し
た混合ガスを用いてガス圧0.1〜100mTorr好
ましくは0.1〜20mTorr、成膜レート0.1〜
1000nm/min好ましくは0.5〜100nm/
minのスパッタ条件で成膜される。
【0013】さらに、絶縁体層13及び金属薄膜電極1
5には、それらの膜厚が電子供給層12に向け共に漸次
減少する島領域14が形成されている。島領域14の中
央に向け絶縁体層13及び金属薄膜電極15は共に漸次
減少している。図1に示すように、島領域14は金属薄
膜電極15の平坦表面における円形凹部として形成され
ている。島領域14においては、金属薄膜電極15が絶
縁体層13上の縁部Aで終端している。また、島領域1
4における絶縁体層13は電子供給層12上の縁部Bで
終端している。
【0014】凹部である島領域14は、以下のように形
成される。まず、図2に示すように、オーミック電極1
1が形成された基板10上にスパッタリングにより電子
供給層12を形成する。その後に、図3に示すように、
電子供給層12の上に複数の球状の微粒子20を散布す
る。
【0015】微粒子の形状は球状でなくても電子放出は
得られるが、微粒子の粒界部分の均一性や膜上への均一
な分散、凝集が無いことを考えると、等方的な形状であ
る液晶用スペーサ、ボールミルなどの真球状粒子が望ま
しい。また、粒子径分布は小さい方がよい。微粒子の直
径は、電子放出側の金属薄膜電極表面に微粒子の形状の
一部が露出するような、すなわち完全に埋没しないよう
な大きさである。微粒子の材質は絶縁体、半導体、金属
が用いられ得る。金属微粒子を用いる場合、素子がショ
ートしてしまう可能性があるので、後工程での金属薄膜
電極15を成膜後、微粒子を完全に取り除く。
【0016】次に、図4に示すように、電子供給層12
及び微粒子20上に絶縁体13、13aを堆積させ、絶
縁体の薄膜からなる絶縁体層13を形成する。ここで、
電子供給層12及び微粒子20の接触部分の周りには絶
縁体が回り込み、絶縁体層13の所定膜厚から電子供給
層12に近づくにつれ漸次膜厚が減少する絶縁体層部分
が形成される。膜厚が漸次減少する絶縁体層部分は島領
域14における電子供給層12上の縁部Bで終端する。
【0017】次に、図5に示すように、絶縁体層13及
び微粒子20上に金属15、15aを堆積させ金属薄膜
電極15を形成する。ここで、金属は絶縁体層13及び
微粒子20間の間隙から電子供給層12及び微粒子20
の接触部分の周りには回り込み、金属薄膜電極15の所
定膜厚から漸次膜厚が減少する金属薄膜電極部分が形成
される。膜厚が漸次減少する金属薄膜電極部分は島領域
14における絶縁体層13上の縁部Aで終端する。すな
わち、微粒子20と絶縁体層13または金属薄膜電極1
5の間に境界(粒界)が存在し、その境界から微粒子と
電子供給層12の接点にむかって、絶縁体層13及び金
属薄膜電極15の膜厚が連続的に薄くなっている。この
ようにして、凹部である島領域14は、絶縁体層13及
び金属薄膜電極15内の微粒子20下の接触面周囲に形
成される。
【0018】この金属薄膜電極形成工程の後に、超音波
洗浄などによって微粒子を除去することによって、図1
に示す陥没した円形凹部の島領域14が形成される。こ
の微粒子除去工程の後に、膜厚が漸次減少する絶縁体層
13の部分上に終端する金属薄膜電極15が形成された
島領域14を有する素子基板10に対し、導電経路成長
工程が施され得る。この導電経路成長工程においては、
金属薄膜電極15及び電子供給層12間に電圧を印加し
て、所定電流を流す。ここで、絶縁体層13の縁部Bと
金属薄膜電極15の縁部Aとの間の絶縁体層が高い抵抗
率ではあるが電流経路となるいわゆるサイト部分となっ
ているので、このサイト部分にまず電流が流れ始める。
これによりジュール熱が発生し、絶縁体層の表面又は内
部に導電経路の成長が促進される。
【0019】つぎにサイト部分直下の電子供給層12の
Siは当初高い抵抗率であったものが局部的かつ選択的
に電気抵抗が減少して、この部分にその電流量が増大す
る。これにより導電経路が環状に集中的に一様に成長す
る。このように、Siは最初高抵抗であるために余計な
絶縁破壊を防止することもできる。また、放出電流の安
定化にも寄与している。
【0020】さらに、上記実施の形態の場合、微粒子2
0は電子供給層12に接しているが、図6に示すよう
に、微粒子散布工程の直前に予備絶縁体層13bを予め
スパッタして形成し、予備絶縁体層13bを介して微粒
子20と電子供給層12とを離してもよい。離れている
場合その距離は数十〜数千オングストロームの範囲であ
る。これにより、電子供給層12及び金属薄膜電極15
間の短絡が防止できる。
【0021】さらにまた、島領域14は微粒子によるク
レータ状の凹部に限定されず、図7及び図9に示すよう
に、島領域は溝状の凹部14a及びコーン状の凹部14
bとしてもよく、矩形などその形状及び形成方法は任意
である。この図7及び図9に示す実施の形態における溝
状の島領域14a及びコーン状の島領域14bは、図8
及び図10に示すように、それぞれラインもしくはドッ
ト状のテーパーブロック21a及び円柱状の逆テーパブ
ロック21bを微粒子に代えて用いる以外、前述の島領
域の形成方法と同様の手順で形成される。また、電子放
出素子は、図6に示すように、電子供給層12又は予備
絶縁体層13b上に逆テーパブロック21a及び21b
を有してもよい。逆テーパブロック21a及び21bは
電気絶縁性材料例えばレジストからなり、基板10の法
線方向に突出しかつその上部に基板に平行な方向に突出
するオーバーハング部22a及び22bを有する。
【0022】このように、電子放出素子としては、図
1、図7及び図9に示すように、微粒子20、逆テーパ
ブロック21a及び21bを除去して、凹部である島領
域14の複数が表面に均一に形成されたものであるが、
図6、図8及び図10に示すように、逆テーパーブロッ
ク21a及び21bを除去せずに島領域14の凹部中央
にこれらを残したものでもよい。
【0023】この電子放出素子Sの素子基板10を背面
の第1基板として、図1に示すように、これに対向する
ガラスなどの透光性の第2基板1が真空空間4を挾んで
前面基板すなわちフェイスプレートとして保持される。
第2基板1の内面にはPbO,いわゆるITOなどの透
明電導膜3が予め設けられ、次にAs,Te,Sb
23,Cd,アモルファスセレン(a−Se)などから
なる多層の光導電層2が成膜される。光導電層2は透明
電導膜3を介して出力回路へ接続されている。
【0024】電子放出素子は、表面の金属薄膜電極15
を正電位Vdとし裏面のオーミック電極11を接地電位
としたダイオードである。オーミック電極11と金属薄
膜電極15との間に電圧Vd、例えば90V程度印加し
電子供給層12に電子を注入すると、電子は島領域14
において縁部Bから縁部Aに向けて絶縁体層13内を電
圧Vdによって加速されながら移動し、一部はホットエ
レクトロンとなる。島領域14内の金属薄膜電極15付
近に達した電子のうち、金属薄膜電極15の仕事関数よ
りエネルギーの高い電子が、真空中に放出される。なお
ホットエレクトロンは光子よりエネルギーが高い電子で
ある。
【0025】この島領域14の凹部から放出された電子
e(放出電流Ie)は、対向した光導電層(透明電極)
2に印加された高い加速電圧Vc例えば5kV程度によ
って加速され、光導電層2に到達する。到達した電子が
蓄積電荷(入射光の強度によって生成した電荷すなわち
正孔)と結合することによって、出力信号(映像信号)
が得られる。
【0026】基本的には図1に示す上記構成で撮像素子
として動作するが、図17に示すように、上記構成の撮
像素子に加え、さらに真空空間4中にメッシュ電極30
を配置し、中間電圧Vmを印加することで電子ビームの
方向性を良くして解像度を改善することができる。この
場合、各電圧の値の一例はVd<Vm<Vcである。一
般に、絶縁体層の膜厚が数十nm〜数μmと厚いMIM
またはMIS型電子放出素子は、単純に素子を製造した
だけでは電子放出は得られない。金属薄膜電極15が正
極になるようにオーミック電極11との間に電圧を印加
する“フォーミング”(forming)という処理が必要であ
る。フォーミング処理はいわゆる絶縁破壊とは異なり、
電極材料の絶縁体層への拡散、絶縁体層13中での結晶
化、フィラメントと呼ばれる導電経路の成長、絶縁体組
成の化学量論的なズレなど、いろいろな説があるが、い
まだに明確には解明されていない。このフォーミング処
理は制御性が非常に悪く、素子を安定的に再現性良く製
造することが難しい。また、フォーミングサイトは電極
面内に偶発的に成長するという側面があるため、電子放
出の起点(電子放出源)の特定ができない。すなわち素
子表面に均一に電子放出の起点を形成することができな
いので、電子放出パターンの均一性は著しく悪いものと
なってしまう。
【0027】本実施の形態の電子放出素子では、局所的
に絶縁体層13の膜厚が漸次薄くなっている部分、すな
わち膜厚が共に漸次減少する島領域14を形成し、膜厚
が漸次薄くなっていく絶縁体層13の上に金属薄膜電極
15の縁部を配置し電子放出部を形成した。この素子で
も十分な電子放出が得られるが、さらに導電経路成長工
程を行ってもよい。これによって、電子放出部内部の絶
縁体層部分の表面又は内部に存在する導電性の微細構造
が成長又は増大する。そして、素子を駆動した際にはこ
の微細構造に強い電界集中が生じこれをエミッションサ
イトとして電子放出が起ると推論される。また、粒径、
形状がそろっている微粒子などを用いれば島領域14に
大きさ、形状、状態共に揃った電子放出部を素子表面全
体に均一に形成することができるので電子放出パターン
も非常に良好である。
【0028】電子の放出効率に関しては、素子面内で島
領域14のみが電子放出源かつ導電経路として機能して
いるので、モレ電流などが無く非常に効率の良い電子放
出が得られるものと考えられる。電子放出素子の電子供
給層12の材料としてはSiが特に有効であるが、アモ
ルファスシリコン(a−Si)や、a−Siのダンリン
グボンドを水素(H)で終結させた水素化アモルファス
シリコン(a−Si:H)、さらにSiの一部を炭素
(C)で置換した水素化アモルファスシリコンカーバイ
ド(a−SiC:H)や、Siの一部を窒素(N)で置
換した水素化アモルファスシリコンナイトライド(a−
SiN:H)などの化合物半導体も用いられ、ホウ素、
ガリウム、リン、インジウム、ヒ素又はアンチモンをド
ープしたシリコンも用いられ得る。Siの代わりにゲル
マニウム(Ge)、Ge−Si、炭化シリコン(Si
C)、ヒ化ガリウム(GaAs)、リン化インジウム
(InP)、セレン化カドミウム(CdSe)又はCu
InTe2など、IV族、III-V族、II-VI族などの単体半
導体及び化合物半導体も電子供給層に用いられ得る。
【0029】又は、電子供給層12の材料としてAl,
Au,Ag,Cuなどの金属でも有効であるが、Sc,
Ti,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Zn,Ga,
Y,Zr,Nb,Mo,Tc,Ru,Rh,Pd,C
d,Ln,Sn,Ta,W,Re,Os,Ir,Pt,
Tl,Pb,La,Ce,Pr,Nd,Nd,Pm,S
m,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Y
b,Luなども用いられ得る。
【0030】絶縁体層13の誘電体材料としては、酸化
珪素SiOx(xは原子比を示す)が特に有効である
が、LiOx,LiNx,NaOx,KOx,RbOx,C
sOx,BeOx,MgOx,MgNx,CaOx,Ca
x,SrOx,BaOx,ScOx,YOx,YNx,La
x,LaNx,CeOx,PrOx,NdOx,SmOx
EuOx,GdOx,TbO x,DyOx,HoOx,Er
x,TmOx,YbOx,LuO x ,TiOx,ZrO x
ZrNx,HfOx,HfNx,ThOx,VOx,VNx
NbOx,NbNx,TaOx,TaNx,CrOx,Cr
x,MoOx,MoNx,WOx,WNx,MnOx,Re
x,FeOx,FeNx,RuOx,OsOx,CoOx
RhOx,IrOx,NiOx,PdOx,PtOx,Cu
x,CuNx,AgOx,AuOx,ZnOx,CdOx
HgOx,BOx,BNx,AlOx,AlNx,GaOx
GaNx,InOx,SiNx,GeOx,SnOx,Pb
x,POx,PNx,AsOx,SbOx,SeOx,Te
xなどの金属酸化物又は金属窒化物でもよい。
【0031】また、LiAlO2,Li2SiO3,Li2
TiO3,Na2Al2234,NaFeO2,Na4SiO
4,K2SiO3,K2TiO3,K2WO4,Rb2Cr
4,CS2CrO4,MgAl24,MgFe24,M
gTiO3,CaTiO3,CaWO4,CaZrO3,S
rFe1219,SrTiO3,SrZrO3,BaAl2
4,BaFe1219,BaTiO3,Y3Al512,Y
3Fe512,LaFeO3,La3Fe512,La2Ti
27,CeSnO4,CeTiO4,Sm3Fe512,E
uFeO3,Eu3Fe512,GdFeO3,Gd3Fe5
12,DyFeO3,Dy3Fe512,HoFeO3,H
3Fe512,ErFeO3,Er3Fe5 12,Tm3
512,LuFeO3,Lu3Fe512,NiTi
3,Al2TiO3,FeTiO3,BaZrO3,Li
ZrO3,MgZrO3,HfTiO4,NH4VO3,A
gVO3,LiVO3,BaNb26,NaNbO3,S
rNb26,KTaO3,NaTaO3,SrTa26
CuCr24,Ag2CrO4,BaCrO4,K2MoO
4,Na2MoO4,NiMoO4,BaWO4,Na2WO
4,SrWO4,MnCr24,MnFe24,MnTi
3,MnWO4,CoFe24,ZnFe24,FeW
4,CoMoO4,CoTiO3,CoWO4,NiFe
24,NiWO4,CuFe24,CuMoO4,CuT
iO3,CuWO4,Ag2MoO4,Ag2WO4,ZnA
24,ZnMoO4,ZnWO4,CdSnO3,Cd
TiO3,CdMoO4,CdWO4,NaAlO2,Mg
Al24,SrAl24,Gd3Ga512,InFeO
3,MgIn24,Al2TiO5,FeTiO3,MgT
iO3,Na2SiO3,CaSiO3,ZrSiO4,K2
GeO3,Li2GeO3,Na2GeO3,Bi2Sn
39,MgSnO3,SrSnO3,PbSiO3,Pb
MoO4,PbTiO3,SnO2−Sb23,CuSe
4,Na2SeO3,ZnSeO3,K2TeO3,K2
eO4,Na2TeO3,Na2TeO4などの金属複合酸
化物、FeS,Al23,MgS,ZnSなどの硫化
物、LiF,MgF2,SmF3などのフッ化物、HgC
l,FeCl2,CrCl3などの塩化物、AgBr,C
uBr,MnBr2などの臭化物、PbI2,CuI,F
eI2などのヨウ化物、又は、SiAlONなどの金属
酸化窒化物でも絶縁体層13の誘電体材料として有効で
ある。
【0032】さらに、絶縁体層13の誘電体材料として
ダイヤモンド,フラーレン(C2n)などの炭素、或いは、
Al43,B4C,CaC2,Cr32,Mo2C,Mo
C,NbC,SiC,TaC,TiC,VC,W2C,
WC,ZrCなどの金属炭化物も有効である。なお、フ
ラーレン(C2n)は炭素原子だけからなりC60に代表さ
れる球面籠状分子でC32〜C960などがあり、また、上
式中、Ox,Nxのxは原子比を表す。
【0033】絶縁体層の島状領域14以外の平坦部分の
厚さは、50nm以上、好ましくは100〜1000n
m程度である。電子放出側の金属薄膜電極15の材料と
してはPt,Au,W,Ru,Irなどの金属が有効で
あるが、Be,C,Al,Si,Sc,Ti,V,C
r,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Ga,Y,
Zr,Nb,Mo,Tc,Rh,Pd,Ag,Cd,I
n,Sn,Ta,Re,Os,Tl,Pb,La,C
e,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,D
y,Ho,Er,Tm,Yb,Luなども用いられ得
る。
【0034】またこれらの電子放出素子製造における成
膜法としては物理堆積法又は化学堆積法が用いられる。
物理堆積法はPVD(physical vapor deposition)法
として知られ、これには真空蒸着法、分子線エピタキシ
ー(molecular beam epitaxy)法、スパッタリング法、
イオン化蒸着法、レーザアブレーション法などがある。
化学堆積法はCVD(chemical vapor deposition)法
として知られ、これには熱CVD法、プラズマCVD
法、MOCVD(metal-organic chemical vapordeposi
tion)法などがある。これらの中で、スパッタリング法
が特に有効である。
【0035】具体的に、SiにB(ボロン)を添加した
電子供給層を用い、本発明による電子放出素子を作製
し、それらの特性を調べた。まず、清浄に洗浄した平滑
なガラス基板を充分に乾燥させ背面基板とし、その一方
の面に、窒素を導入した反応スパッタリング法によりT
iNのオーミック電極を厚さ220nm、その上にBを
0.15atm%の割合で添加したSiの電子供給層を
5000nm成膜した電子供給層基板を複数作製した。
【0036】第1実施の形態として、図5に示すよう
に、電子供給層基板の電子供給層上に微粒子を散布した
微粒子散布基板を作製した。本実施の形態では微粒子直
径は1.0μmの真球状微粒子(以下、単にスペーサと
もいう)を用いた。微粒子材質はSiO2で、粒径の粒
子径分布範囲は非常に小さいものであった。微粒子の散
布には液晶表示素子のスペーサ散布と同じ公知の方法を
用いた。散布方法に湿式と乾式があるが、本素子では湿
式法で散布した。
【0037】球状微粒子をエチルアルコールに分散さ
せ、凝集しない様に充分攪拌した。この分散液を上記の
Si電子供給層上にスピンコート法で塗布し、その後、
エチルアルコールを除去した。これによってSi電子供
給層上に球状微粒子が均一に塗布された。微粒子のSi
電子供給層上での分布密度は略140(個/mm2)で
あった。このようして、微粒子付き凹部島領域を有する
微粒子散布基板を複数作製した。
【0038】また、第2実施の形態として、図6に示す
ように、予備絶縁体層を介して微粒子と電子供給層とを
離間させた微粒子散布基板を作製するために、微粒子散
布工程の直前にSiO2の予備絶縁体層を50nmの膜
厚で予めスパッタして形成した以外、上記第1実施の形
態と同様な構成の予備絶縁体層付きの微粒子散布基板を
複数作製した。
【0039】さらにまた、第3実施の形態として、図8
に示すように、上記の電子供給層基板の電子供給層上に
逆テーパーブロックを形成したブロック基板を複数作製
した。逆テーパーブロック材料のレジストにノボラック
系フォトレジストを用いた。レジストの塗布には、広く
一般に用いられている手法であるスピンコート法を用い
た。レジストを塗布後、フォトマスクを用いプリベー
ク、露光、ポストベーク、現像の工程を経て、Si電子
供給層上に所望のレジストパターンを形成する。このと
き形成するパターンの形状は任意であるが、後に成膜す
る絶縁体層に完全に埋没しないだけのSi電子供給層か
らの高さを必要とする。本実施の形態では、レジストか
らなる幅5000nm、高さ4000nmのライン構造
の逆テーパーブロック又は直径2.0μm、高さ400
0nmの円柱構造の逆テーパブロックをSi電子供給層
上に作成した。今回用いたレジストの逆テーパーブロッ
ク(以下、単にレジストともいう)は横断面が逆テーパ
ー形状となるものであるが、テーパー角度は任意であ
り、またテーパーがかかっていなくとも良い。このよう
して、レジスト付きのブロック基板を複数作製した。
【0040】次に、第1〜第3それぞれの素子基板の電
子供給層上に、酸素を導入した反応スパッタリング法に
よって、SiO2の絶縁体層を330nm成膜した。こ
のとき、球状微粒子及び逆テーパーブロックの突出形状
は表面に露出している。もちろん微粒子及び逆テーパー
ブロックの表面上にSiO2は成膜されていた。微粒子
及び逆テーパーブロックとSi電子供給層とが接してい
る近傍(粒界)は、オーバーハング部の“影”になるの
で、スパッタリングガスの“まわりこみ”によって成膜
されるが、絶縁体層の膜厚は接触領域に向かって徐々に
薄くなっていた。
【0041】次に、金属薄膜電極のパターンのマスクを
SiO2絶縁体層上に取り付け、Ptあるいは、Auの
薄膜をスパッタリング法で10nm成膜して、電子放出
素子の素子基板を複数作製した。この時、絶縁体層を表
面処理せずに金属薄膜電極薄膜を成膜してもよいが、絶
縁体層表面をスパッタエッチングしてから、電極膜を成
膜してもよい。スパッタエッチングによって、微粒子と
絶縁体(又はレジストと絶縁体)の境界部分のエッチン
グや改質を行い、金属薄膜電極成膜時に電極材料がより
効果的に微粒子と絶縁体(又はレジストと絶縁体)の境
界部分にまわりこむため、電子放出がより効果的に起こ
るからである。なお、スパッタエッチングを行うと素子
表面に微粒子の形状を反映したリング状の痕跡が残る。
(又は、レジストパターンを反映したリングあるいはラ
イン状の痕跡が残る。)本実施の形態ではすべて、スパ
ッタエッチングを行ってから、上部の金属薄膜電極の成
膜を行った。
【0042】さらに、第4実施の形態として、図1に示
すように、上記第1実施の形態の微粒子分散基板から付
着している分散微粒子を除去した微粒子無しの凹部島領
域のみの電子放出素子Sの素子基板を複数作製した。第
4実施の形態は、上記第1実施の形態における微粒子付
き電子放出素子基板から、水、アセトン、エタノール、
メタノール及びイソプロピルアルコールなどを用いた超
音波洗浄によって、分散微粒子及びレジストパターンを
除去した以外、第1実施の形態と同一工程で作製された
ものである。
【0043】さらにまた、第5実施の形態として、図7
に示すように、上記第3実施の形態のブロック基板から
レジストを除去した凹部及び溝のみの電子放出素子Sの
素子基板を複数作製した。第5実施の形態は、上記第3
実施の形態におけるレジスト付き電子放出素子のブロッ
ク基板から、水、アセトン、エタノール、メタノール及
びイソプロピルアルコールなどを用いた超音波洗浄によ
って、レジストパターンを除去した以外、第3実施の形
態と同一工程で作製されたものである。
【0044】また、比較例として、分散微粒子及びレジ
ストを設けないこと以外、電子供給層基板から上記実施
の形態と同様の手順で形成した凹部及び溝なしの電子放
出素子の素子基板を複数作製した。一方、透明ガラス基
板1の内面に光導電層を形成した透明基板を作成した。
これら上記の各種素子基板及び透明基板を、金属薄膜電
極及び光導電層が向かい合うように平行に0.2〜5m
m離間してスペーサにより保持し、間隙を10 -7Tor
r又は10-5Paの真空になし、電子放出素子を組立
て、作製した。
【0045】作製した素子について、金属薄膜電極及び
オーミック電極の間に素子電圧Vpsとして0〜120
V印加して、各素子のダイオード電流Id及び放出電流
Ieを測定した。その結果を、下記の表1に示す。表
中、素子構造は、上記実施の形態に対応した、オーミッ
ク電極材料/電子供給層材料/島領域/絶縁体層材料/
金属薄膜電極材料の順に示す。
【0046】
【表1】 表1に示すように、いずれの凹部島状領域を有する電子
放出素子は放出電流が得られていることがわかる。とく
に、第1実施の形態のTiN/Si+B/スペーサ/Si
2/(Pt又はAu)の積層構造の素子が、比較例に
比して放出電流が著しく増加していることが確認され
た。
【0047】Pt電極を成膜した第1実施の形態の電子
放出素子及び比較例について、素子電圧Vpsの0から
90V印加したときの電子放出素子のダイオード電流I
d及び放出電流Ieの変化を図11及び図12にそれぞ
れ示す。これらの図から凹部島状領域を有する電子放出
素子は放出電流Ieについて、比較例に比して2桁も高
い特性が得られ、放出電流が著しく増加していることが
分かる。この実施の形態の最大放出電流は6.9×10
-3A/cm2であり、比較例では1.2×10-5A/cm2
あった。また凹部島状領域は平方ミリメートルあたり略
140個あることから計算すると、凹部島状領域1ヶ所
から平均して5.0×10-7Aの電子放出が得られてい
る。また、凹部島状領域を有する電子放出素子は比較例
に比して、非常に変動の少ない安定した放出電流Ie及
びダイオ−ド電流Idが得られていることが分かる。
【0048】また、上記実施の形態の条件で絶縁体層の
全体厚50nm以上の50nm〜1000nmの範囲の
膜厚を有する素子を作製し、それらの絶縁体層膜厚に対
する電子放出効率Ie/(Ie+Id)×100(%)
の変化において、200V以下の電圧を加えることによ
り、放出効率を測定した。その結果、絶縁体層の全体厚
50nm以上の50nm〜1000nmの範囲の膜厚を
有する素子で、0.1%以上の放出効率が得られること
も確認された。
【0049】また、Bを添加しないSi電子供給層単独
の電子放出素子も同様に上記実施の形態と同様の効果を
奏する。さらに、上記実施の形態においては、絶縁体層
及び金属薄膜電極には、それらの膜厚がその中央に向け
共に漸次減少する凹部又は溝状の島領域が形成されてい
る電子放出素子を説明しているが、かかる島領域におけ
る絶縁体層及び金属薄膜電極の膜厚がその中央から離れ
て共に漸次減少するものであってもよい。例えば、更な
る実施の形態として、図13に示すように、絶縁体層1
3及び金属薄膜電極15の膜厚が遮蔽壁20に向け共に
漸次減少する島領域14を、溝凹部の側壁の片側に形成
することもできる。
【0050】図13に示すかかる溝凹部である島領域1
4は、次のように形成できる。まず、オーミック電極1
1及び電子供給層12が順に形成された基板10上に、
図8に示すライン状テーパーブロック21aと同様に、
レジストなどからなる遮蔽壁20を形成する。次に、ス
パッタリング法などにより絶縁体層13を形成する。絶
縁体層のスパッタリングの際に、スパッタされた絶縁体
材料の流れの方向に対して基板10の電子供給層12の
面を傾斜して配置することにより、遮蔽壁20の一方側
に絶縁体材料の堆積量が低い部分、絶縁体層膜厚が遮蔽
壁20に向け漸次減少する部分を絶縁体層13に形成す
る。次に、スパッタされた金属薄膜電極材料の流れの方
向に対して基板10の絶縁体層13面を傾斜して配置す
ることにより、遮蔽壁20の一方側に金属薄膜電極材料
の堆積量が低い部分、金属薄膜電極膜厚が遮蔽壁20に
向け漸次減少する部分を金属薄膜電極15に形成する。
これらの絶縁体層及び金属薄膜電極の傾斜スパッタリン
グにおいて、スパッタされた絶縁体層材料の流れの基板
への入射角θに対して、スパッタされた金属薄膜電極材
料の流れの基板への入射角θ’を大きくするように、ス
パッタリング装置において基板10の角度を設定すれ
ば、島領域14においては、金属薄膜電極15が絶縁体
層13上の縁部Aで終端する構造が形成できる。なお、
島領域14における絶縁体層13は電子供給層12上の
縁部Bで終端している。また、遮蔽壁20及びその上の
堆積物をエッチングなどにより除去し、電子供給層12
が露出した構造とすることもできる。
【0051】またさらに、上記実施の形態においては島
領域が凹部として形成されているが、島領域は平坦又は
凸部として絶縁体層及び金属薄膜電極の膜厚が漸次減少
する構造とすることができる。例えば、更なる実施の形
態として、図14に示すように、絶縁体層13及び金属
薄膜電極15の膜厚が電子供給層12の山部12aの頂
上に向け共に漸次減少する平坦又は凸部の島領域14を
形成することもできる。この平坦又は凸部の島領域14
はフォトリソグラフィ及びエッチングなどによって形成
される。電子供給層12の山部12aは山脈として連な
っていても良いが、独立した凹部として点在させて形成
してもよい。この場合においても、島領域14における
金属薄膜電極15が絶縁体層13上の縁部Aで、絶縁体
層13が電子供給層12上の縁部Bで終端している。ま
た、電子供給層12の山部12aの頂上に絶縁体層13
を覆い電子供給層12を被覆した構造とすることもでき
る。
【0052】図15は、実施の形態の電子放出素子を適
用した撮像素子を示す。背面基板10の真空空間4側内
面には、それぞれ平行に伸長する複数のオーミック電極
11が形成されている。共通のオーミック電極11上に
これに沿って電子放出素子Sの複数が配置されている。
それぞれ平行に伸長する複数の金属薄膜電極15は、オ
ーミック電極11に垂直に伸長して架設されている。複
数のバスライン16は平行な金属薄膜電極15上の一縁
部に沿って設けられている。バスライン16は、例えば
垂直方向走査用のパルス発生回路に接続され、それぞれ
に所定信号が印加される。オーミック電極11は例えば
水平方向走査用のパルス発生回路に接続され、垂直方向
走査パルスに同期してそれぞれに所定信号が印加され
る。オーミック電極11並び金属薄膜電極15及びバス
電極16の交点が電子放出素子Sの配置に対応する。よ
って、本発明の撮像素子においては、オーミック電極及
びバスラインにより電子放出素子Sが順次駆動され、放
出電子で近接した光導電層領域を走査して、光導電層に
結像された画像から光電変換された映像信号を得る。
【0053】図15に示すように、電子放出素子Sはオ
ーミック電極11上に順に形成された電子供給層12、
絶縁体層13及び金属薄膜電極15からなる。この絶縁
体層13及び金属薄膜電極15は、それらの界面が延在
する方向においてそれらの膜厚が共に漸次減少する島領
域14を有している。金属薄膜電極15は真空空間4に
面している。
【0054】特に、電子放出素子Sの各々を取り囲み複
数の電子放出領域に区画する絶縁性支持部17が形成さ
れている。この絶縁性支持部17は断線を防止する。す
なわち、図15に示すように、電子放出素子以外の周縁
部にあらかじめ絶縁性支持部17、或いは電気抵抗の大
きい物質を、その後の工程で電子放出素子を形成した場
合の最終的な厚さと同程度に成膜しておくのである。
【0055】さらに、本実施の形態では、背面基板10
から真空空間4へ突出するように絶縁性支持部17上に
背面基板側の隔壁RR(破線)が形成されている。隔壁
RRは所定間隔で間隔を隔てて配置されている。図15
では、隔壁RRは電子放出素子Sの列毎にそれらの間に
形成されているが、隔壁RRを、電子放出素子Sの例え
ば2,3個の列毎の間に間隔をあけて形成してもよい。
また、図15では、隔壁RRは金属薄膜電極15にほぼ
平行な方向に連続して形成されているが、前面基板1側
の第2隔壁FR(破線)に当接する部分を含む上部面積
を残して間欠的に形成してもよい。
【0056】更に、この隔壁RRはその上底面積が、背
面基板と接する下底面積よりも大きく形成されることが
好ましい。すなわち、隔壁RRはその上部に背面基板に
略平行な方向に突出するオーバーハング部を有するよう
に、形成されることが好ましい。更に、図15では、金
属薄膜電極15が連続して形成されているが、金属薄膜
電極15を素子毎に分離してバス電極16で互いに接続
する構成としてもよい。また、金属薄膜電極15上に設
けられたバス電極16の形状が単純な直線状で形成され
ているが、バス電極16を直線状でなく、電子放出素子
の金属薄膜電極15の間において、金属薄膜電極上にお
ける幅よりも大なる幅を有するように、すなわち電子放
出素子の間では素子上よりも太くなるように形成するこ
とが好ましい。これによって、バス電極の抵抗値を低減
できる。
【0057】オーミック電極11は、その材料として
は、Au,Pt,Al,W等の一般にICの配線に用い
られる材料やクロム、ニッケル、クロムの3層構造、A
lとNdの合金、AlとMoの合金、TiとNの合金も
用いられ得、その厚さは各素子にほぼ同電流を供給する
均一な厚さである。なお、図15では図示しないが背面
基板10及びオーミック電極11間には、SiOx,S
iNx,Al23,AlNなどの絶縁体からなるインシ
ュレータ層を形成してもよい。インシュレータ層はガラ
スの背面基板10から素子への悪影響(アルカリ成分な
どに不純物の溶出や、基板面の凹凸など)を防ぐ働きを
なす。
【0058】金属薄膜電極15の材質は、電子放出の原
理から仕事関数φが小さい材料で、あることが望まし
い。電子放出効率を高くするために、金属薄膜電極15
の材質は周期律表のI族、II族の金属が良く、たとえば
Cs,Rb,Li,Sr,Mg,Ba,Ca等が有効
で、更に、それらの合金であっても良い。また、金属薄
膜電極15の材質は導電性が高く化学的に安定な金属が
良く、たとえばAu,Pt,Lu,Ag,Cuの単体又
はこれらの合金等が望ましい。また、これらの金属に、
上記仕事関数の小さい金属をコート、あるいはドープし
ても有効である。
【0059】バス電極16の材料としては、Au,P
t,Al,Cu等の一般にICの配線に用いられる物で
良く、各素子にほぼ同電位を供給可能ならしめるに足る
厚さで、0.1〜50μmが適当である。但し、抵抗値
が許容できるのであれば、バス電極を使用しないで、金
属薄膜電極に使用する材料を使用することもできる。一
方、受光面である透明ガラスなどの透光性の前面基板1
の内面(背面基板10と対向する面)には、光導電層2
が一体的に形成され、これに高い電圧が印加される。上
記実施の形態においては、モノクロの撮像装置を示した
が、図16に示すように、前面基板1に金属薄膜電極1
5にほぼ平行に赤色、緑色、青色の光を透過するフィル
タ部3R,3G,3Bからなるフィルタを設け、該フィ
ルタ部に対応する信号電極22R,22G,22Bを平
行に設けることによって、3電極の撮像素子が得られ
る。
【0060】光導電層2上には、フロントリブ(第2隔
壁)FRがオーミック電極11に平行となるように複数
形成されている。延在しているフロントリブ間の光導電
層2が真空空間4に面するように、それぞれ形成されて
いる。このように、各光導電層2の境には背面基板と前
面基板の距離を一定(例えば1mm)に保つためのフロ
ントリブ(第2隔壁)FRが設けられている。背面基板
10上に設けられたリアリブ(隔壁)RRと直交する方
向にフロントリブ(第2隔壁)FRとが前面基板1に設
けられている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による実施の形態の電子放出素子の概
略断面図である。
【図2】 本発明による電子放出素子の製造方法におけ
る素子基板の部分拡大断面図である。
【図3】 本発明による電子放出素子の製造方法におけ
る素子基板の部分拡大断面図である。
【図4】 本発明による電子放出素子の製造方法におけ
る素子基板の部分拡大断面図である。
【図5】 本発明による電子放出素子の製造方法におけ
る素子基板の部分拡大断面図である。
【図6】 本発明による他の電子放出素子の製造方法に
おける素子基板の部分拡大断面図である。
【図7】 本発明による他の電子放出素子の部分拡大斜
視図である。
【図8】 本発明による他の電子放出素子の部分拡大斜
視図である。
【図9】 本発明による他の電子放出素子の部分拡大斜
視図である。
【図10】 本発明による他の電子放出素子の部分拡大
斜視図である。
【図11】 印加した素子電圧Vpsに対する、絶縁体
層及び金属薄膜電極の膜厚が漸次減少する複数の島領域
を有する電子放出素子のダイオード電流Id及び放出電
流Ieの変化を示すグラフである。
【図12】 印加した素子電圧Vpsに対する比較例の
電子放出素子のダイオード電流Id及び放出電流Ieの
変化を示すグラフである。
【図13】 本発明による更なる他の電子放出素子の部
分拡大斜視図である。
【図14】 本発明による更なる他の電子放出素子の部
分拡大斜視図である。
【図15】 本発明による実施の形態の電子放出素子を
用いた撮像素子を示す概略部分斜視図である。
【図16】 本発明による他の実施の形態の電子放出素
子を用いた撮像素子を示す概略部分斜視図である。
【図17】 本発明による他の実施の形態の電子放出素
子の概略断面図である。
【符号の説明】
1 透光性の前面基板 2 光導電層 3 透明電極 4 真空空間 10 背面基板 11 オーミック電極 12 電子供給層 13 絶縁体層 14 島領域 15 金属薄膜電極 16 バスライン 17 絶縁性支持部 20 微粒子 21a,21b 逆テーパブロック 30 メッシュ電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉澤 淳志 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 山田 高士 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 中馬 隆 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 根岸 伸安 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 岩崎 新吾 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 酒村 一到 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 秦 拓也 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 小笠原 清秀 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 5C031 DD09 5C037 AA01 AB23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空空間を挾み対向する一対の第1及び
    第2基板と、 前記第1基板に設けられた複数の電子放出素子と、 前記第2基板に設けられた光導電層と、からなる撮像素
    子であって、 前記電子放出素子の各々は、オーミック電極上に積層さ
    れた電子供給層上に積層された絶縁体層、及び前記絶縁
    体層上に積層された金属薄膜電極からなり、前記絶縁体
    層及び前記金属薄膜電極は、それらの膜厚が前記電子供
    給層に向かって漸次減少する島領域の電子放出部を有し
    ていることを特徴とする撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記絶縁体層は誘電体からなり、前記島
    領域以外では50nm以上の膜厚を有することを特徴と
    する請求項1記載の撮像素子。
  3. 【請求項3】 前記島領域における前記金属薄膜電極が
    前記絶縁体層上で終端していることを特徴とする請求項
    1又は2記載の撮像素子。
  4. 【請求項4】 前記島領域における前記絶縁体層が前記
    電子供給層上で終端していることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1記載の撮像素子。
  5. 【請求項5】 前記島領域は前記金属薄膜電極の平坦表
    面における凹部であることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1記載の撮像素子。
  6. 【請求項6】 前記絶縁体層及び前記金属薄膜電極は、
    物理堆積法又は化学堆積法で積層されることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか1記載の撮像素子。
  7. 【請求項7】 前記金属薄膜電極の複数の上にバスライ
    ンが形成され、前記オーミック電極及び前記バスライン
    はそれぞれストライプ状の電極でありかつ互いに直交す
    る位置に配列されていることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれか1記載の撮像素子。
  8. 【請求項8】 前記島領域において逆テーパブロックを
    備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1
    記載の撮像素子。
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