JP2001195957A - スイッチ付回転型電気部品 - Google Patents

スイッチ付回転型電気部品

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JP2001195957A
JP2001195957A JP2000005988A JP2000005988A JP2001195957A JP 2001195957 A JP2001195957 A JP 2001195957A JP 2000005988 A JP2000005988 A JP 2000005988A JP 2000005988 A JP2000005988 A JP 2000005988A JP 2001195957 A JP2001195957 A JP 2001195957A
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潤一 蔵谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のスイッチ付回転型電気部品において
は、操作軸33と回転体37との間に比較的大きな遊び
があるため、操作軸33の回転が回転体37に即座に伝
達されないという問題がある。 【解決手段】 本発明のスイッチ付回転型電気部品は、
回転伝達面Xと直交する位置において、回転伝達部材5
と回転体9に係合部5e、9dを設けたため、回転伝達
部材5の回転が回転体9に即座に伝達でき、遊びのない
回転型電気部品の操作ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転と軸方向の移
動が可能な操作軸を備えたものにおいて好適なスイッチ
付回転型電気部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスイッチ付回転型電気部品は、図
28に示すように、内面に凹凸部31を設けた軸受け部
32の孔32aには、操作軸33が回転可能に取り付け
られ、また、ケース34には、抵抗体(図示せず)を設
けた一対の絶縁基板35が保持されると共に、この絶縁
基板35には、摺動子36を取り付けた回転体37が回
転可能に支持され、そして、操作軸33の平坦面を設け
た非円形部33aが回転体37の平坦面を有する非円形
孔37aに挿通され、操作軸33の回転により、絶縁基
板35に取り付けられた抵抗体に摺動子36が摺動し
て、抵抗値を可変して、回転型電気部品Dを操作するよ
うになっている。
【0003】また、操作軸33には、凹凸部31と係脱
を行うクリック用のバネ板38が取り付けられ、操作軸
33の回転動作にクリック感を与えるクリック機構Kが
設けられると共に、回転型電気部品Dの裏側には、接点
部(図示せず)、コイルバネ39、可動体40等を備え
た軸のプッシュロック機構を有するスイッチSが積層し
て配置され、操作軸33を軸方向に移動することによっ
て、スイッチSの操作を行うようになっている。
【0004】そして、従来のスイッチ付回転型電気部品
の動作は、先ず、操作軸33を回転すると、クリック機
構Kによってクリック感を得ながら回転体37が回転す
ると共に、摺動子36が抵抗体上を摺動して、回転型電
気部品Dの操作が行われる。また、操作軸33を軸方向
にコイルバネ39に抗して押圧すると、可動体40が移
動して接点部の切換を行うと共に操作軸33がロックさ
れ、そして、操作軸33に押圧を再度加えると、操作軸
33はコイルバネ39により元の状態に復帰すると共
に、接点部の切換が行われるようになっている。
【0005】また、操作軸33が回転と軸方向の移動を
行うようになっている従来のスイッチ付回転型電気部品
において、回転体37は絶縁基板35によって回転方向
の支持が行われ、回転体37は回転運動が可能である反
面、軸方向と直交する方向に動かないように支持されて
いる。そして、支持部材32と回転体37は、その組立
後において、孔32aと非円形孔37aの回転中心位置
が加工時のバラツキ、組立時のバラツキ等によって、操
作軸33の軸芯と一致せず、軸芯からずれたものとな
る。
【0006】このため、操作軸33を軸方向に移動した
時、操作軸33と回転体37との間でキシミを生じて、
操作性が悪くなる上に、押圧された操作軸33が戻らな
い事態を生ずるものであった。そこで、この問題を解決
するために、操作軸33の非円形部33aと回転体37
の非円形孔37aとの嵌合度合いを緩くして対応してい
るが、この場合、操作軸33と回転体37との間に比較
的大きな遊びがあるため、操作軸33の回転が回転体3
7に即座に伝達されないという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のスイッチ付回転
型電気部品においては、操作軸33と回転体37との間
に比較的大きな遊びがあるため、操作軸33の回転が回
転体37に即座に伝達されないという問題がある。
【0008】そこで、本発明は、操作軸の円滑な移動が
可能で、遊びの無い回転伝達ができるスイッチ付回転型
電気部品を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の解決手段として、回転と軸方向の移動が可能に
支持部材に保持され、軸方向の外面に設けた平坦面、或
いは複数の凸条間で形成される回転伝達面を設けた非円
形部を有する操作軸と、前記非円形部が挿通される非円
形孔を有する回転伝達部材と、この回転伝達部材によっ
て回転され、中央部に前記非円形部を遊嵌状態で挿通す
る貫通孔を有する回転体と、この回転体によって操作さ
れる回転型電気部品と、前記貫通孔に挿通された前記操
作軸の軸方向の移動によって操作されるスイッチとを備
え、前記回転伝達部材と前記回転体とには、前記操作軸
の前記回転伝達面と直交する方向に位置し、互いに凹凸
係合を行う係合部を設け、前記操作軸の回転動作時、前
記回転伝達部材を介して前記係合部によって前記回転体
を回転するようにした構成とした。
【0010】また、第2の解決手段として、前記平坦面
が互いに対向して設けられ、前記非円形部の断面を小判
形状にした構成とした。また、第3の解決手段として、
前記係合部が2カ所設けられ、この2カ所の前記係合部
が前記操作軸を挟んで配置された構成とした。
【0011】また、第4の解決手段として、前記係合部
が前記操作軸の回転中心を通る前記回転伝達面と直交す
る線の位置に設けられた構成とした。また、第5の解決
手段として、前記回転伝達部材の前記非円形孔内には平
坦面を有し、この平坦面のほぼ全面に、前記操作軸の前
記平坦面が当接するようにした構成とした。また、第6
の解決手段として、前記回転伝達部材と前記支持部材と
で、前記操作軸の回転をストップするストッパーを設け
た構成とした。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のスイッチ付回転型電気部
品を図1〜図26に基づいて説明すると、図1は本発明
のスイッチ付回転型電気部品の要部断面図、図2は本発
明のスイッチ付回転型電気部品の要部斜視図、図3は本
発明のスイッチ付回転型電気部品に係り、操作軸と回転
伝達部材との関係を示す説明図、図4は本発明のスイッ
チ付回転型電気部品に係り、回転伝達部材と回転体の関
係を示す説明図、図5は本発明のスイッチ付回転型電気
部品に係り、支持部材にバネ部材を組み合わせた状態を
示す下面図、図6は本発明のスイッチ付回転型電気部品
に係り、支持部材に駆動体を組み合わせた状態を示す下
面図である。
【0013】また、図7は本発明のスイッチ付回転型電
気部品に係る支持部材の平面図、図8は本発明のスイッ
チ付回転型電気部品に係る支持部材の側面図、図9は本
発明のスイッチ付回転型電気部品に係る支持部材の下面
図、図10は図9の10−10線における断面図、図1
1は本発明のスイッチ付回転型電気部品に係るバネ部材
の平面図、図12は本発明のスイッチ付回転型電気部品
に係るバネ部材の側面図、図13は本発明のスイッチ付
回転型電気部品に係る駆動体の平面図、図14は本発明
のスイッチ付回転型電気部品に係る駆動体の側面図、図
15は本発明のスイッチ付回転型電気部品に係る駆動体
の下面図である。
【0014】また、図16は本発明のスイッチ付回転型
電気部品に係る回転伝達部材の平面図、図17は本発明
のスイッチ付回転型電気部品に係る回転伝達部材の側面
図、図18は本発明のスイッチ付回転型電気部品に係る
回転伝達部材の下面図、図19は本発明のスイッチ付回
転型電気部品に係る回転伝達部材の裏面図、図20は図
16の20−20線における断面図、図21は本発明の
スイッチ付回転型電気部品に係る回転体の平面図、図2
2は本発明のスイッチ付回転型電気部品に係る回転体の
側面図、図23は本発明のスイッチ付回転型電気部品に
係る回転体の下面図、図24は図21の24−24線に
おける断面図、図25は本発明のスイッチ付回転型電気
部品に係る絶縁基板の平面図である。
【0015】次に、本発明のスイッチ付回転型電気部品
の構成を図1〜図25に基づいて説明すると、亜鉛ダイ
キャスト、或いは合成樹脂の成型品等からなる軸受け部
材等の支持部材1は、図7〜図10に示すように、平板
状の基部1aと、この基部1aから外方に突出して形成
された孔1bを有する筒状部1cと、基部1aの内面側
で、孔1bの周囲に設けられたリング状の凸部1dと、
この凸部1dの近傍に設けられ、凸部からなるストッパ
ー部1eと、基部1aの内面側で、基部1aの外周縁の
近傍に設けられ、互いに間隔を置いて設けられた一対の
挟持部1fとを有する。
【0016】そして、一対の挟持部1fは、基部1aの
同一平面内に設けられた3個の凸部1gによって形成さ
れると共に、図9に示すように、孔1bの中心Zと直交
する線Yを挟んで互いに間隔を置いて配置されている。
【0017】金属材からなる操作軸2は、操作部2a
と、操作部2aに繋がった円柱状の支持部2bと、この
支持部2bに繋がった非円形部2cとを有する。また、
この非円形部2cは、軸方向に対向した平坦面2dが設
けられて、断面が小判形状となすと共に、この平坦面2
dによって回転伝達面Xが形成されている。そして、こ
の操作軸2は、図1に示すように、非円形部2cが支持
部材1の孔1bに挿通されて、支持部2bが筒状部1c
により回転と軸方向の移動可能に保持されている。
【0018】金属のバネ板からなるバネ部材3は、図1
1,図12に示すように、中心部に孔3aを有し、若干
折り曲げられた環状の板部3bと、板部3bの外周部に
おいて、互いに間隔を置いて設けられた一対の掛け止め
部3cとを有し、このバネ部材3は、図1,図5に示す
ように、板部3bが支持部材1の基部1aの内面に載置
された状態で、一対の掛け止め部3cがそれぞれ一対の
挟持部1fに掛け止めされて片持ち状に支持され、この
掛け止め部3cを支点として、孔3aの反対側に位置す
る板部3bの部分が軸方向に移動可能に支持されてい
る。
【0019】合成樹脂の成型品等からなる駆動体4は、
図13〜図15に示すように、中心部に孔4aを有する
環状の板部4bと、板部4bの外周部において、互いに
間隔を置いて設けられた一対の支持部を構成する掛け止
め部4cと、この一対の掛け止め部4cの間において、
板部4bの一面である下面からから下方に突出した円弧
状面を有する押さえ部4dと、この押さえ部4dに対し
て孔4aを挟んで対向する位置に設けられた一つの突部
4eとを有する。
【0020】そして、突部4eと押さえ部4dとは、孔
4aの中心を通る線において互いに対向した位置に配置
されると共に、駆動体4は、図1,図6に示すように、
板部4bがバネ部材3の板部3b上に載置された状態
で、一対の掛け止め部4cがそれぞれ一対の挟持部1f
に掛け止めされて片持ち状に支持され、この掛け止め部
4cを支点として、孔4aの反対側に位置する突部4e
が軸方向に移動可能に支持されている。
【0021】亜鉛ダイキャスト、合成樹脂の成型品等か
らなる回転伝達部材5は、図16〜図20に示すよう
に、円板状の基部5aと、この基部5aの中心部に設け
られ、平坦面5bからなる回転伝達面Xを有する小判状
の非円形孔5cと、この基部5aの上面である一面側の
周縁部に設けられた凸部からなるストッパー部5dと、
基部5aの下面である他面側の周縁部に設けられた矩形
状の凸部からなる一対の係合部5eを有する。そして、
この一対の係合部5eは、非円形孔5cの中心Zと直交
する線Y上で、回転伝達面Xと直交する位置において、
非円形孔5cを挟んで互いに対向する位置に設けられて
いる。
【0022】また、この回転伝達部材5は、図1に示す
ように、非円形孔5cに操作軸2の非円形部2cが挿通
された状態で、その一面が支持部材1の凸部1dに当接
した状態で取り付けられ、回転伝達部材5が操作軸2の
溝部(図示せず)に嵌入したワッシャー6によって、抜
け止めされると共に、操作軸2もこのワッシャー6によ
って抜け止めされている。
【0023】更に、この回転伝達部材5は、操作軸2の
軸方向Wに対して操作軸2以外に直角方向での位置規制
が無く、このため、図3に示すように、操作軸2の平坦
面2dと非円形孔5cの平坦面5bとの全面が当接し、
従って、両者の回転伝達面Xが遊びの無い状態となり、
操作軸2からの回転を回転伝達部材5に遊び無く伝達で
きると共に、操作軸2を軸方向Wに移動した時、操作軸
2と回転伝達部材5との間でキシミを生じることなく、
操作軸2の移動を行うことができる。なお、図3に示す
ように、操作軸2の平坦面2dと直交する方向について
は、操作軸2と非円形孔5cは若干のスペースを持って
配置されている。
【0024】合成樹脂の成型品からなる筺体7は、中央
部に孔7aを有する底壁7bと、底壁7bから直角に延
びる筒状の側壁7cと、孔7aの周辺部に設けられた筒
状の受け部7dとを有し、この筺体7の底壁7bには、
複数個の接触片8が埋設されて、接触片8の一端は、筺
体7内に突出し、他端は、筺体7外に突出している。そ
して、この筺体7は、回転伝達部材5等を覆うように支
持部材1の下面に配置されている。
【0025】合成樹脂の成型品からなる回転体9は、図
21〜図24に示すように、中心部に円形の貫通孔9a
を有する円板状の板部9bと、板部9bの上面である一
面側の外周部に設けられた凹凸部9cと、板部9bの上
面である一面側において、貫通孔9aと凹凸部9cとの
間に設けられた矩形状の凹部からなる一対の係合部9d
と、板部9bの下面である他面側に設けられた円形のへ
こみ部9eと、このへこみ部9eの一部に設けられた凸
部9fとを有する。そして、この一対の係合部9dは、
貫通孔9aを挟んで互いに対向する位置に設けられてい
る。
【0026】円板状の絶縁基板10は、図25に示すよ
うに、中心部に設けられた円形孔10aと、外周部に設
けられた凹部10bを有すると共に、この絶縁基板10
の一面には、円形孔10aの周囲に配置された抵抗体1
1と、この抵抗体11の内外に配置された2個の導電体
12とが設けられている。そして、この絶縁基板10
は、回転体9の凸部9fに凹部10bを合わせた状態
で、へこみ部9eに収納して取り付けられ、絶縁基板1
0が回転体9と共に回転するようになっている。
【0027】また、絶縁基板10を取り付けた回転体9
は、図1に示すように、筺体7内に収納され、絶縁基板
10の円形孔10a内に受け部7dが位置して、回転体
9がこの受け部7dを中心として回転できるようにする
と共に、接触片8がそれぞれ抵抗体11と導電体12に
接触して、回転型電気部品Dが構成されている。更に、
回転体9が取り付けられた際、回転体9の貫通孔9aに
は、操作軸2の非円形部2cが遊嵌状態で挿通され、ま
た、駆動体4がバネ部材3によって回転体9に弾圧され
て、突部4eが凹凸部9cに係合すると共に、押さえ部
4dは、複数の凹凸部9cの上面に弾接し、従って、押
さえ部4dは上下動することなく凹凸部9cの上面に弾
接され、この状態で、回転体9が筺体7の底壁7bに弾
圧されている。
【0028】更に又、回転体9が取り付けられた際、回
転体9の係合部9dには、図1,図4に示すように、回
転伝達部材5の係合部5eが凹凸係合した状態となる。
この時、凸部からなる係合部5eと凹部からなる係合部
9dは、回転伝達面Xと直交する線方向には、遊びのあ
る状態で係合した状態となっているが、回転伝達面Xと
平行な線方向、即ち、回転方向においては、互いに遊び
の無い状態で係合した状態となっている。
【0029】そして、このように、係合部5eと係合部
9dが回転伝達面Xと直交する線方向に遊びを持たすこ
とにより、加工時のバラツキ、組立時のバラツキ等によ
って、回転体9が受け部7dで支持された時の操作軸2
の軸心と回転体9の中心のずれが生じたとしても、スト
レスが加わることなく両者の係合状態を、確実にするも
のである。
【0030】複数個の固定接点13,14が埋設された
絶縁基体15は、筺体7の下面に配置されると共に、絶
縁基体15と操作軸2との間には、内部に可動接点16
を収納した状態で、ゴム材等からなるドーム状の押圧部
材17が配置され、プッシュ型のスイッチSが構成され
ている。また、スイッチSが筺体7の下面に取り付けら
れた際、押圧部材17によって操作軸2が上方に押され
た状態となっている。そして、絶縁基体15,筺体7,
及び支持部材1は、取付板18によって一体化されて、
取り付けられている。
【0031】次に、本発明のスイッチ付回転型電気部品
の動作を説明すると、先ず、操作軸2の操作部2aを回
転して、非円形部2cによって回転伝達部材5を回転す
ると、凹凸係合した係合部5e、9dによって、回転体
9と絶縁基板10が回転して、抵抗体11と導電体13
が接触片8に摺接して、抵抗値が変化して、回転型電気
部品Dの操作が行われる。また、この操作軸2の回転
時、回転体9の回転によって、バネ部材3によって弾圧
された駆動体4の突部4eが凹凸部9cに係脱して、操
作軸2の回転にクリック感を与えて、クリック機構Kが
構成されている。
【0032】更に、駆動体4は、操作軸2を挟んで突部
4eと対向する押さえ部4dが回転体9に弾圧された状
態となると共に、この押さえ部4d側に設けられた掛け
止め部4c側を支点として、突部4e側が軸方向に移動
するようになっている。そして、操作軸2を回転した
時、回転伝達部材5のストッパー部5dが支持部材1の
ストッパー部1eに係合して、操作軸2のストッパーを
構成している。
【0033】また、操作軸2を軸方向Wに押圧すると、
操作軸2が押圧部材17を介して可動接点16を押し
て、可動接点16を固定接点12,13に接触させて、
スイッチSの接点の切換を行う。そして、操作軸2の押
圧動作を解除すると、操作軸2は押圧部材17により元
の状態に復帰すると共に、可動接点16も自己復帰し
て、固定接点12,13間の短絡状態が解除される。こ
の際、操作軸2が回転伝達面Xと平行な方向へ仮にセン
ターずれしたとしても、回転伝達部材5が回転伝達面X
と平行に位置が変わるので、操作軸2に横方向のストレ
スが加わることが無く、回転体9を確実に駆動すること
ができ、また、操作軸2が回転伝達面Xと直角方向へ仮
にセンターずれしたとしても、回転伝達部材5との間の
スペースより操作軸2に横方向のストレスが加わること
がない。また、他の方向へ仮にセンターずれしたとして
も、上記の両方の動作が組み合わされて、操作軸2に
は、横方向のストレスが加わらない。よって、操作軸2
は確実に復帰する。このようにして、スイッチ付回転型
電気部品の操作が行われる。
【0034】また、図26,図27は操作軸2の他の実
施例を示し、この実施例における操作軸2は、合成樹脂
の成型品で構成されており、非円形部2cは、軸方向の
外面に複数の凸条2eが設けられ、この複数の凸条2e
の頂面を結ぶ面によって回転伝達面Xが形成されたもの
である。そして、凸条2e間に位置する凹部2fは、合
成樹脂の成型加工後に生じる湯の縮みを予測して設けた
ものである。また、このような操作軸2も、図27に示
すように、前記実施例と同様に回転伝達部材5の非円形
孔5cに挿通され、両者の回転伝達面Xが接した状態と
なっている。
【0035】また、上記実施例において、回転型電気部
品Dは可変抵抗器で説明したが、回転型エンコーダ等を
用いても良い。
【0036】
【発明の効果】本発明のスイッチ付回転型電気部品にお
いて、操作軸2の回転動作時、回転伝達部材5を介して
係合部5e、9dによって回転体9を回転するようにし
たため、操作軸2で回転する回転伝達部材5は、軸方向
と直交する側の規制が無く、従って、部品加工等のバラ
ツキに関係なく、操作軸2の軸方向の移動に際してキシ
ミが無く、円滑な移動を行うことができる。また、回転
伝達面Xと直交する位置において、回転伝達部材5と回
転体9に係合部5e、9dを設けたため、回転伝達部材
5の回転が回転体9に即座に伝達でき、遊びのない回転
型電気部品の操作ができる。
【0037】また、平坦面2dが互いに対向して設けら
れ、非円形部2cの断面を小判形状にしたため、加工が
簡単であると共に、非円形部2cによる回転伝達部材5
への回転伝達を確実にできる。また、係合部5e、9d
が2カ所設けられ、この2カ所の係合部5e、9dが操
作軸2を挟んで配置されたため、回転伝達部材5からの
回転体9への回転伝達箇所が複数となり、その回転伝達
を確実にできる。
【0038】また、係合部5e、9dが操作軸2の回転
中心を通る回転伝達面Xと直交する線Yの位置に設けら
れたため、係合部5e、9dの位置を正確に設定できる
と共に、確実な回転伝達を行うことができる。また、回
転伝達部材5の非円形孔5c内には平坦面5bを有し、
この平坦面5bのほぼ全面に、操作軸2の平坦面2dが
当接するようにしたため、回転伝達部材5と操作軸2と
の間における回転伝達面Xの接触面が大きくなり、回転
伝達を確実にできる。
【0039】また、回転伝達部材5と支持部材1とで、
操作軸2の回転をストップするストッパーを設けたた
め、そのストッパー強度を大きくできて、操作軸2の回
転力の大きなものにも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイッチ付回転型電気部品の要部断面
図。
【図2】本発明のスイッチ付回転型電気部品の要部斜視
図。
【図3】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係り、操
作軸と回転伝達部材との関係を示す説明図。
【図4】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係り、回
転伝達部材と回転体の関係を示す説明図。
【図5】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係り、支
持部材にバネ部材を組み合わせた状態を示す下面図。
【図6】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係り、支
持部材に駆動体を組み合わせた状態を示す下面図。
【図7】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係る支持
部材の平面図。
【図8】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係る支持
部材の側面図。
【図9】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係る支持
部材の下面図。
【図10】図9の10−10線における断面図。
【図11】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係るバ
ネ部材の平面図。
【図12】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係るバ
ネ部材の側面図。
【図13】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係る駆
動体の平面図。
【図14】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係る駆
動体の側面図。
【図15】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係る駆
動体の下面図。
【図16】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係る回
転伝達部材の平面図。
【図17】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係る回
転伝達部材の側面図。
【図18】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係る回
転伝達部材の下面図。
【図19】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係る回
転伝達部材の裏面図。
【図20】図16の20−20線における断面図。
【図21】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係る回
転体の平面図。
【図22】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係る回
転体の側面図。
【図23】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係る回
転体の下面図。
【図24】図21の24−24線における断面図。
【図25】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係る絶
縁基板の平面図。
【図26】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係り、
操作軸の他の実施例を示す断面図。
【図27】本発明のスイッチ付回転型電気部品に係り、
操作軸の他の実施例と回転伝達部材との関係を示す説明
図。
【図28】従来のスイッチ付回転型電気部品の断面図。
【符号の説明】
1 支持部材 1a 基部 1b 孔 1c 筒状部 1d 凸部 1e ストッパー部 1f 挟持部 1g 凸部 2 操作軸 2a 操作部 2b 支持部 2c 非円形部 2d 平坦面 2e 凸条 2f 凹部 3 バネ部材 3a 孔 3b 板部 3c 掛け止め部 4 駆動体 4a 孔 4b 板部 4c 掛け止め部(支持部) 4d 押さえ部 4e 突部 5 回転伝達部材 5a 基部 5b 平坦面 5c 非円形孔 5d ストッパー部 5e 係合部 6 ワッシャー 7 筺体 7a 孔 7b 底壁 7c 側壁 7d 受け部 8 接触片 9 回転体 9a 貫通孔 9b 板部 9c 凹凸部 9d 係合部 9e へこみ部 9f 凸部 10 絶縁基板 10a 円形孔 10b 凹部 11 抵抗体 12 導電体 13 固定接点 14 固定接点 15 絶縁基体 16 可動接点 17 押圧部材 18 取付板 Z 中心 Y 線 X 回転伝達面 W 軸方向 S スイッチ K クリック機構 D 回転型電気部品

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転と軸方向の移動が可能に支持部材に
    保持され、軸方向の外面に設けた平坦面、或いは複数の
    凸条間で形成される回転伝達面を設けた非円形部を有す
    る操作軸と、前記非円形部が挿通される非円形孔を有す
    る回転伝達部材と、この回転伝達部材によって回転さ
    れ、中央部に前記非円形部を遊嵌状態で挿通する貫通孔
    を有する回転体と、この回転体によって操作される回転
    型電気部品と、前記貫通孔に挿通された前記操作軸の軸
    方向の移動によって操作されるスイッチとを備え、前記
    回転伝達部材と前記回転体とには、前記操作軸の前記回
    転伝達面と直交する方向に位置し、互いに凹凸係合を行
    う係合部を設け、前記操作軸の回転動作時、前記回転伝
    達部材を介して前記係合部によって前記回転体を回転す
    るようにしたことを特徴とするスイッチ付回転型電気部
    品。
  2. 【請求項2】 前記平坦面が互いに対向して設けられ、
    前記非円形部の断面を小判形状にしたことを特徴とする
    請求項1記載のスイッチ付回転型電気部品。
  3. 【請求項3】 前記係合部が2カ所設けられ、この2カ
    所の前記係合部が前記操作軸を挟んで配置されたことを
    特徴とする請求項1、又は2記載のスイッチ付回転型電
    気部品。
  4. 【請求項4】 前記係合部が前記操作軸の回転中心を通
    る前記回転伝達面と直交する線の位置に設けられたこと
    を特徴とする請求項1から3の何れかに記載のスイッチ
    付回転型電気部品。
  5. 【請求項5】 前記回転伝達部材の前記非円形孔内には
    平坦面を有し、この平坦面のほぼ全面に、前記操作軸の
    前記平坦面が当接するようにしたことを特徴とする請求
    項1から4の何れかに記載のスイッチ付回転型電気部
    品。
  6. 【請求項6】 前記回転伝達部材と前記支持部材とで、
    前記操作軸の回転をストップするストッパーを設けたこ
    とを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のスイッ
    チ付回転型電気部品。
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