JP2001195397A - 情報処理装置,情報処理方法および情報処理のためのコンピュータープログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

情報処理装置,情報処理方法および情報処理のためのコンピュータープログラムを記録した記録媒体

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JP2001195397A
JP2001195397A JP2000007162A JP2000007162A JP2001195397A JP 2001195397 A JP2001195397 A JP 2001195397A JP 2000007162 A JP2000007162 A JP 2000007162A JP 2000007162 A JP2000007162 A JP 2000007162A JP 2001195397 A JP2001195397 A JP 2001195397A
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F40/00Handling natural language data
    • G06F40/10Text processing
    • G06F40/166Editing, e.g. inserting or deleting
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/90Details of database functions independent of the retrieved data types
    • G06F16/93Document management systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 文書データ等のデータファイルの作成過程
を、閲覧者に十分に理解させることが可能な情報処理装
置を提供する。 【解決手段】 PC11は、文書データを作成するDM
S文書編集部32、参考文献等の資料を参照するための
部材33〜37を備えている。さらに、PC11は文書
データの作成中に実行された部材32〜37の操作履歴
からなるログデータを作成するとともに、文書データを
表示する際、ログデータに従って、文書データの作成に
おいて各部材32〜37の操作を再現するログ記録再生
部31を備えている。これにより、閲覧者は、文書デー
タの作成過程を詳細に取得することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データファイルを
作成・表示するための情報処理装置,情報処理方法およ
び情報処理のためのコンピュータープログラムを記録し
た記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、文書の内容を十分に理解するた
めには、各文書の属する分野における固有の知識を必要
とすることが多い。そこで、従来、パソコンの画面等に
表示する文書データに対し、注釈を付加したり、参考文
献データへのリンクを張る技術が提案されている。
【0003】例えば、特開平11−175569号公報
には、文書データのコメント領域や、文書データに付随
するデータに対し、注釈データやハイパーリンクデータ
等の補助データを付加できるシステムが開示されてい
る。
【0004】また、特開平6−309303号公報に
は、文書データの作成時における入力履歴を記憶させる
ことで、繰り返し入力を簡単に実行できるワープロが記
載されている。また、このワープロでは、閲覧者は、入
力履歴を用いて文書データの作成を再現できるので、文
書内容を理解することが容易となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−175569号公報に記載のシステムでは、文書
データの作成者(著者)が補助データを作成するように
なっており、著者にかかる負担が大きかった。
【0006】また、著者によって作成された補助データ
には、文書内容の趣旨を補強する事項はふんだんに盛り
込まれるものの、完成された文書データの内容に直接関
連しないアイデアや文献等は、ほとんど含まれない傾向
がある。このため、上記のシステムでは、文書データの
作成時における著者の思考過程を、文書データの閲覧者
に十分に理解させることはできなかった。
【0007】すなわち、このような補助データでは、著
者によって参照された全ての文献(文献データ)に関す
る情報や、著者によって考慮された文献データ中の記載
事項に関する情報を、閲覧者に読み取らせることは不可
能であった。従って、上記のシステムでは、文書データ
の作成過程、すなわち、著者がどのような過程で文書を
まとめ上げたのかを、閲覧者に正確に示すことができな
かった。
【0008】また、特開平6−309303号公報に記
載のワープロでは、文字の入力過程だけを操作履歴とし
て記憶するように設定されていた。このため、文書デー
タの作成中に行った他の操作(例えば、文献データの参
照等)を記憶・再現することができなかった。従って、
上記のシステムと同様に、文書データの作成過程や背景
技術を正確に示せないという問題があった。
【0009】また、このワープロでは、文書データの作
成のために、他の装置(他のワープロ,CAD装置,検
索装置等)を用いることができなかった。このため、他
の装置を用いて文献データや図面データを参照できない
ため、所望の文書データを作成できないという欠点もあ
った。
【0010】本発明は、上記のような従来の問題点を解
決するために成されたものである。そして、その目的
は、文書データ等のデータファイルを作成するための情
報処理装置であって、データファイルの作成過程を閲覧
者に十分に理解させることが可能な情報処理装置,情報
処理方法および情報処理のためのコンピュータープログ
ラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の情報処理装置(以下、本情報処理装置と
する)は、データファイルの作成および表示を行うため
の情報処理装置において、データファイルを作成するた
めのデータ作成部と、参照データを表示するためのデー
タ参照部と、データファイルの作成時に、データ作成部
およびデータ参照部において実行された操作の履歴から
なるログデータを作成し、データファイルの表示時に、
このログデータに記録された操作をデータ作成部および
データ参照部に再実行させて、データファイルの作成を
再現するログ記録再生部とを備えていることを特徴とし
ている。
【0012】本情報処理装置におけるデータ作成部と
は、例えば、文書データや図形データ等のデータファイ
ルを作成する装置のことである。また、データ参照部と
は、データファイルの作成時、ユーザー(データファイ
ルの作成者)によって参照を望まれた他のデータファイ
ル(参照データ)を、ユーザーに表示するための装置で
ある。
【0013】そして、本情報処理装置では、ログ記録再
生部が、データファイルの作成時に実行された、データ
作成部による操作(文字・図形の入力,削除,挿入,コ
ピー,ペースト等)、および、データ参照部による操作
(文書・図面データ等の参照データの検索・表示,コピ
ー等)を、実行された順に、ログデータとして記憶する
ようになっている。そして、完成されたデータファイル
を表示する際、ログ記録再生部が、閲覧者の指示および
ログデータに従って、データファイルの作成時に行われ
たデータ作成部およびデータ参照部の操作を再現できる
ように設定されている。
【0014】これにより、閲覧者は、データファイルの
内容に対する入力・削除の経緯や、データファイルの作
成時に参照された資料(参考にされた文献データや図面
データ等)等を知ることが可能となるため、データファ
イルの作成過程を容易にたどることができる。
【0015】従って、この装置によれば、データファイ
ルの作成者(著者)は、データファイルの内容に関する
補助データ(注釈等)を作成しなくても、専門用語や特
殊記号の意味等、データファイルの理解に必要な情報を
閲覧者に与えることが可能となる。
【0016】また、ログ記録再生部は、データファイル
の作成時、データ作成部およびデータ参照部の全操作を
ログデータに含めるとともに、データファイルの表示
時、ログデータ中の全操作をデータ作成部およびデータ
参照部に再実行させ、データファイルの全作成過程を再
現するように設定されていることが好ましい。
【0017】この構成では、データファイルの作成時に
おける操作を、閲覧者に対して非常に詳細に提示でき
る。従って、閲覧者は、データファイルと関連性の薄い
参照データや、データファイルの作成時における著者の
思考過程までも十分に理解することが可能となる。ま
た、著者自身に対しても、以前に作成したデータファイ
ルの作成経過を思い出させることができる。
【0018】また、ログ記録再生部は、データファイル
の表示時、閲覧者によって選択された部分データの作成
過程を再現するように設定されていてもよい。ここで、
部分データとは、データファイルの一部分のことであ
り、例えば文書データであれば、章,ページ,文,単
語,文字等のことである。この構成によれば、閲覧者の
望む任意の部分だけを再現できるので、短い閲覧時間
で、閲覧者に必要な情報を与えることが可能となる。
【0019】また、この構成では、ログ記録再生部が、
データファイルの作成時、各操作の関連箇所におけるデ
ータファイル上での位置を、各操作の位置情報としてロ
グデータに記録するように設定されていることが好まし
い。さらに、ログ記録再生部が、データファイルの表示
時、閲覧者によって選択された部分データの位置を特定
し、位置情報に基づいて、選択された部分データに関連
する操作をログデータから選択して、データ作成部およ
びデータ参照部に再実行させるように設定されているこ
とが好ましい。
【0020】ここで、各操作の関連箇所とは、各操作に
よって作成された箇所、あるいは、各操作の行われたと
きに作成中であった箇所のことである。そして、この構
成では、データファイルの作成時、ログ記録再生部が、
各操作の関連箇所の位置(データファイル上での位置)
を、各操作の位置情報としてログデータに記録するよう
になっている。
【0021】さらに、ログ記録再生部は、閲覧者によっ
て選択された部分データを再現する際、部分データの位
置を特定した後、部分データの位置と各操作の位置情報
とを比較することで、部分データに関連する操作を容易
に選択できるようになっている。これにより、部分デー
タの再現を実行することが容易となる。なお、各操作の
関連箇所として認識するデータの単位としては、どのよ
うなものを設定してもよいが、部分データよりも小さい
単位に設定されていることが好ましい。
【0022】また、この場合、ログ記録再生部は、デー
タファイルに対する変更に応じて、既にログデータに記
録されている各操作の位置情報を変更するように設定さ
れていることが好ましい。
【0023】データファイルに対する変更とは、既に作
成されている部分に対する修正処理のことであり、例え
ば文書データであれば、文字の挿入・削除処理等のこと
である。このような変更が生じると、変更箇所以外の箇
所の位置も変更されるため、ログデータ上の位置情報と
実際の位置との間にずれが生じる。そこで、上記の構成
では、データファイルの変更に応じて、ログデータに記
録されている各操作の位置情報を、適宜変更するように
なっている。これにより、データファイルにおける各箇
所の位置と、これらに関連する操作の位置情報との整合
性を保つことができる。
【0024】また、この構成では、データファイルに削
除操作が施された場合、ログ記録再生部が、削除された
箇所に関連する操作に対して、ログデータ上で所定のマ
ークを付すように設定されていることが好ましい。ま
た、ログ記録再生部は、いったん削除された箇所が再び
入力された場合、ログデータに付された上記のマークを
消すように設定されていることがさらに好ましい。
【0025】これらの構成によれば、ログデータに記録
されている各操作が、データファイルに残っている部分
に直接関連するものであるか否かを容易に判定できる。
また、マークを消せるように設定することで、削除の取
り消しや、カット&ペーストにも対応できる。
【0026】また、本情報処理装置では、データ作成部
およびデータ参照部が、自身で実行した操作の履歴デー
タを作成してログ記録再生部に伝達する操作履歴データ
作成部を備えていることが好ましい。この構成によれ
ば、データ作成部において個々の操作履歴データを作成
できるため、詳細なログデータを記録できるとともに、
ログ記録再生部の処理数を軽減させることが可能とな
る。
【0027】また、本情報処理装置に、データ作成部お
よびデータ参照部における操作の履歴データを作成して
ログ記録再生部に伝達するための、操作監視部を備える
ことも好ましい。この構成によれば、操作履歴データ作
成部を持たないデータ作成部およびデータ参照部を用い
てデータファイルを作成しても、操作監視部において操
作履歴データを作成できる。このため、ログデータを良
好に作成できるとともに、ログ記録再生部の処理数を軽
減することが可能となる。
【0028】また、本情報処理装置では、データファイ
ルの作成時に開かれている表示画面の表示状況を監視す
る表示管理部を備えていることが好ましい。そして、ロ
グ記録再生部が、この表示管理部を制御して、各操作の
実行された際に開かれている画面の表示状況をログデー
タに記録するように設定されていることがさらに好まし
い。
【0029】上記の表示画面とは、データファイルや参
照データの種類毎、あるいは、データ作成部およびデー
タ参照部の種類毎に表示装置上に開かれるウインドウの
ことである。この構成によれば、データファイルの作成
時に用いられている表示画面の情報をログデータに記録
できる。このため、データファイルの表示時、表示画面
の状況までも正確に再現できる。これにより、より詳細
にデータファイルの作成過程を提示することが可能とな
る。
【0030】また、この構成では、ログ記録再生部が、
表示画面の表示状況に基づいて、各画面がデータファイ
ルの作成に使用されているか否かを判断し、判断結果を
ログデータに記録するように設定されていることが好ま
しい。
【0031】この構成では、ログ記録再生部が、各画面
の表示状況に応じて、各画面がデータファイルの作成に
使用されているか否かを判断するようになっている。そ
して、データファイルの作成に使用されていないと判断
した場合、その画面がデータファイルの作成に無関係で
ある旨を、ログデータに記録するように設定されてい
る。
【0032】これにより、閉じ忘れられて奥の方に放置
されているような関連性のない画面を、各操作に関連付
けて記録してしまうことを回避できる。なお、この構成
における表示画面の表示状況とは、例えば、各画面の表
示範囲(見えている範囲)の大きさや、各画面の位置
(前面側にあるか否か)等のことである。
【0033】また、この構成では、各画面がデータの作
成に使用されているか否かと表示状況との関係が、ユー
ザーによって設定されることが好ましい。すなわち、ロ
グ記録再生部が、ユーザーによって設定された判断基準
(表示条件)によって、表示画面がデータの作成に使用
されているか否かを判断するように設定されていること
が好ましい。なお、上記した判断基準とは、どのような
表示状況であれば、各画面がデータの作成に使用されて
いると見なせるか、を判断する基準のことである。
【0034】また、本情報処理装置では、上記ログ記録
再生部が、あらかじめ定められた特定のデータ作成部お
よびデータ参照部だけの操作をログデータに記録するよ
うに設定されていることが好ましい。この構成によれ
ば、本情報処理装置にデータファイルの作成に関係のな
いデータ作成部やデータ参照部が備えられている場合、
これらの操作がログデータに記録されることを防止でき
る。従って、データファイル作成の再現時、無関係な操
作まで再現されてしまうことを回避できる。
【0035】また、本情報処理装置では、上記ログ記録
再生部が、ユーザーの指示に応じてログデータを編集で
きるように設定されていることが好ましい。この構成に
よれば、データファイルの作成に関係のない操作を、デ
ータファイルの作成後(あるいは作成中)においてログ
データから削除できる。また、データファイルの作成に
関連する操作であっても、閲覧者に開示したくない操作
を削除することが可能となる。
【0036】また、本情報処理装置に、データ作成部に
よって作成されたデータファイルを、ログ記録再生部に
よって作成されたログデータと関連付けて記憶するデー
タ記憶部を備えることが好ましい。
【0037】この構成では、データファイルとログデー
タとを容易に記憶管理(登録管理)できる。また、互い
に関連するデータファイルとログデータとを同時に呼び
出せるので、閲覧操作を簡略化することが可能となる。
【0038】また、本情報処理装置では、データ作成部
を、データファイルを作成するためのプログラムを記憶
した記憶部と、このプログラムを読み取ってデータファ
イルの作成を行う読取部とから構成することもできる。
同様に、データ参照部を、データファイルを参照させる
ためのプログラムを記憶した記憶部と、このプログラム
を読み取ってデータファイルを参照させる読取部とから
構成することも可能である。
【0039】また、本発明の情報処理方法(以下、本情
報処理方法とする)は、データファイルを作成するため
のデータ作成部と、参照データを表示するためのデータ
参照部とを用いてデータファイルの作成を行うととも
に、作成されたデータファイルの表示を行うための情報
処理方法において、データファイルの作成時に実行され
たデータ作成部およびデータ参照部における操作の履歴
からなるログデータを作成するログデータ作成工程と、
このログデータに記録された操作を、データ作成部およ
びデータ参照部に再実行させてデータファイルの作成を
再現する再現工程とを含むことを特徴としている。
【0040】本情報処理方法におけるデータ作成部およ
びデータ参照部は、上記した本情報処理装置のものと同
様の装置である。そして、本情報処理方法では、ログデ
ータ作成工程において、データファイルの作成時に実行
された、データ作成部およびデータ参照部による操作
を、実行された順に、ログデータとして記憶するように
なっている。
【0041】さらに、完成されたデータファイルを表示
する際、再現工程において、閲覧者の指示およびログデ
ータに従って、データファイルの作成時に行われたデー
タ作成部およびデータ参照部の操作を再現できるように
設定されている。
【0042】これにより、閲覧者は、データファイルの
内容に対する入力・削除の経緯や、データファイルの作
成時に参照された資料等を知ることができ、データファ
イルの作成過程を容易にたどることが可能となる。従っ
て、本情報処理方法によれば、データファイルの作成者
は、データファイルの内容に関する補助データ(注釈
等)を作成しなくても、専門用語や特殊記号の意味等、
データファイルの理解に必要な情報を閲覧者に与えるこ
とが可能となる。
【0043】また、本情報処理方法においては、ログデ
ータ作成工程が、データ作成部およびデータ参照部の全
操作をログデータに含めるように設定されているととも
に、再現工程が、ログデータ中の全操作をデータ作成部
およびデータ参照部に再実行させ、データファイルの全
作成過程を再現するように設定されていることが好まし
い。
【0044】この方法では、データファイルの作成時に
おける操作を、閲覧者に対して非常に詳細に提示でき
る。従って、閲覧者は、データファイルと関連性の薄い
参照データや、データファイルの作成時における著者の
思考過程までも十分に理解することが可能となる。ま
た、著者自身に対しても、以前に作成したデータファイ
ルの作成経過を思い出させることができる。
【0045】また、再現工程は、閲覧者によって選択さ
れた部分データの作成過程を再現するように設定されて
いてもよい。ここで、部分データとは、データファイル
の一部分のことであり、例えば文書データであれば、
章,ページ,文,単語,文字等のことである。この方法
によれば、閲覧者の望む任意の部分だけを再現できるの
で、短い閲覧時間で、閲覧者に必要な情報を与えること
が可能となる。
【0046】また、本発明の情報処理のためのコンピュ
ータープログラムを記録した記録媒体は、データファイ
ルを作成するためのデータ作成部と、参照データを表示
するためのデータ参照部とを用いてデータファイルの作
成を行うとともに、作成されたデータファイルの表示を
行う情報処理のためのコンピュータープログラムを記録
した記録媒体であって、データファイルの作成時に実行
されたデータ作成部およびデータ参照部における操作の
履歴からなるログデータを作成し、このログデータに記
録された操作をデータ作成部およびデータ参照部に再実
行させて、データファイルの作成を再現するように設定
されていることを特徴としている。このような記録媒体
を、パーソナルコンピューター等の一般的な情報処理装
置における制御装置に読み込ませることにより、上記し
た本情報処理装置や本情報処理方法を容易に実現でき
る。
【0047】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の第1の
実施形態について説明する。図2は、本実施の形態にか
かる文書処理システム(以下、本システムとする)の構
成を示す説明図である。この図に示すように、本システ
ムは、PC/WS(パーソナルコンピューター/ワーク
ステーション;以下、PCとする)11〜13,DMS
文書管理サーバ14,ゲートウエイ15を、LAN(Lo
cal Area Network)上に備えている構成である。
【0048】ゲートウエイ15は、本システムと外部の
ネットワークとの間に設けられたゲートである。PC
(情報処理装置)11〜13は、文書データ(データフ
ァイル)を作成するためのデータ作成部、および、参照
データを表示するためのデータ参照部を備えた情報処理
装置である。
【0049】ここで、データ作成部とは、ワープロ,C
AD装置,グラフ作成装置等、文書データの記載内容を
作成するための装置のことである。また、データ参照部
とは、データ検索装置やデータ表示装置等のことであ
り、文書データの作成時に、ユーザー(文書データの作
成者)が参照したいと望むデータ(参照データ;文書デ
ータや図形データ等)を表示するための装置である。
【0050】そして、PC11〜13は、これらデータ
作成部およびデータ参照部を制御して、ユーザーの所望
の操作を実行することによって、文書データを作成する
機能を有している。また、PC11〜13は、作成した
文書データを、後述する表示装置によって表示させるこ
ともできる。なお、PC11〜13のデータ作成部およ
びデータ参照部の具体的な構成については後述する。
【0051】DMS文書管理サーバ(データ記憶部)1
4は、ドキュメント管理システム(以下、DMS(Docu
ment Management System)とする)を備えており、これ
によって、PC11〜13によって作成された文書デー
タと、後述するログデータとを記憶・管理するためのも
のである。このDMSとは、文書データを版毎に保存、
および、取り出し排他制御するためのシステムであり、
検索機能も備えているものである。また、DMS文書管
理サーバ14は、PC11〜13に備えられている各デ
ータ作成部およびデータ参照部に関連するデータ(文書
データや参照データ)を記憶する機能も有している。
【0052】次に、本システムの特徴的な構成である、
PC11〜13の構成について説明する。図1は、PC
11の構成(PC12・13も同様)を示す説明図であ
る。この図に示すように、PC11は、表示装置21,
入力装置22および制御装置23を備えている。
【0053】表示装置21は、PC11によって作成さ
れる文書データや、各データ作成部およびデータ参照部
に関連するデータ等を表示する機能を有しており、CR
T(Cathode-Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Dis
play) から構成されるものである。また、入力装置22
は、ユーザーの入力を制御装置23に伝達するためのも
のであり、キーボードおよびマウスから構成される。
【0054】制御装置23は、PC11の中枢部であ
り、上記したデータ作成部およびデータ参照部を備えて
いる。そして、入力装置22に入力されるユーザーの指
示に基づいて、DMS文書管理サーバ14および表示装
置21を駆動するとともに、文書データおよび参照デー
タの作成・表示を行う機能を有している。
【0055】また、この制御装置23は、文書データの
作成に応じて、ログデータを作成する機能も有してい
る。ログデータとは、1つの文書データの作成時におい
て、制御装置23内のデータ作成部およびデータ参照部
によって実行された、全操作の履歴データを含むもので
ある。そして、制御装置23は、このログデータに基づ
いて、文書データの作成を再現する機能を有している。
【0056】図1に示すように、制御装置23は、ログ
記録再生部31,DMS文書編集部32,DMS文書参
照部33,DMS文書検索部34,文書参照部35,文
書検索部36,Webブラウザ37,文書バッファ3
8,ログデータバッファ39,DMSプロクシ40およ
びHTTPプロクシ41を備えている。
【0057】これらのうち、DMS文書編集部32は、
PC11におけるデータ作成部である。また、DMS文
書参照部33,DMS文書検索部34,文書参照部3
5,文書検索部36およびWebブラウザ37は、PC
11に備えられたデータ参照部である。
【0058】すなわち、DMS文書編集部32は、入力
装置22に対するユーザーの入力指示に応じて文書デー
タを作成する、文書作成編集装置(ワードプロセッサ
ー)である。このDMS文書編集部32は、文書データ
の作成中(編集中)では、文書データを文書バッファ3
8に一時的に記憶させるようになっている。一方、文書
データの作成が終了した後には、文書データをDMS文
書管理サーバ14に記憶管理させるように設定されてい
る。
【0059】DMS文書検索部34は、ユーザーの指示
に基づいて、ユーザーの所望する参照データを、DMS
文書管理サーバ14内において検索する(探し出す)も
のである。また、DMS文書参照部33は、DMS文書
検索部34によって検索された参照データを、表示装置
21に表示させるものである。また、DMS文書参照部
33は、表示装置21に表示された参照データ内におい
て、文字検索を行う機能も有している。
【0060】文書検索部36は、DMS文書検索部34
と同様に、DMS文書管理サーバ14内の参照データを
検索するものである。また、文書参照部35は、DMS
文書参照部33と同様に、文書検索部36の検索した参
照データを表示装置21に表示するとともに、参照デー
タ内の文字検索を行うものである。また、Webブラウ
ザ37は、図2に示したゲートウエイ15を介して外部
のネットワークとの接続を確保し、WWW(World Wide
Web)サーバ等を参照するためのブラウザとしての機能
を有するものである。
【0061】なお、DMS文書編集部32,DMS文書
参照部33,DMS文書検索部34,文書参照部35,
文書検索部36およびWebブラウザ37は、ユーザー
の指示に応じてデータの作成あるいは参照を行うための
装置であるため、以下では、これらの装置をアプリケー
ション装置(AP)と総称する。
【0062】また、これらAP32〜37のうち、DM
S文書編集部32,DMS文書参照部33およびDMS
文書検索部34は、自身で実行した全操作の履歴データ
(操作履歴データ)を作成した後、これをログ記録再生
部31に伝達する機能を有している。一方、文書参照部
35,文書検索部36およびWebブラウザ37は、自
身で実行した操作の履歴データを作成する機能を備えて
いない、一般的なデータ参照装置である。
【0063】そこで、PC11は、これら文書参照部3
5,文書検索部36およびWebブラウザ37の操作履
歴データを得るために、DMSプロクシ40およびHT
TP(Hyper Text Transfer Protocol)プロクシ41を
備えている。すなわち、これらプロクシ(操作監視部)
40・41は、文書参照部35,文書検索部36および
Webブラウザ37によって実行された全操作の履歴デ
ータ(操作履歴データ)を作成し、これをログ記録再生
部31に伝達する機能を有するものである。
【0064】ログ記録再生部31は、DMS文書編集部
32,DMS文書参照部33,DMS文書検索部34お
よびプロクシ40・41から伝達された操作履歴データ
に基づいて、ログデータを作成・編集するものである。
さらに、ログ記録再生部31は、ユーザーの指示に従っ
て、ログデータに記録された全ての操作を、AP32〜
37に再実行させる機能も有している。
【0065】また、ログ記録再生部31は、文書データ
の作成中においては、その文書データに応じたログデー
タを、ログデータバッファ39に一時的に記憶させるよ
うになっている。また、文書データの作成が終了した後
には、ログデータをDMS文書管理サーバ14に記憶管
理させるように設定されている。
【0066】ここで、自身の操作履歴データを作成可能
な、DMS文書検索部34の構成について説明する。図
3は、DMS文書検索部34の構成を示す説明図であ
る。この図に示すように、DMS文書検索部34は、表
示処理部51,検索処理部52,操作履歴処理部53お
よび操作履歴バッファ54を備えている。
【0067】検索処理部52は、ユーザーの指示に応じ
てDMS文書管理サーバ14内を検索するものである。
表示処理部51は、検索処理部52の検索結果を表示装
置21に表示するものである。操作履歴バッファ(操作
履歴データ作成部)54は、表示処理部51および検索
処理部52によって実行された全操作の履歴を記憶する
メモリである。操作履歴処理部(操作履歴データ作成
部)53は、表示処理部51および検索処理部52の全
操作の履歴をまとめることで、DMS文書検索部34の
操作履歴データを作成し、ログ記録再生部31に伝達す
るものである。
【0068】なお、DMS文書編集部32およびDMS
文書参照部33も、自身の実行した操作の履歴をまとめ
て履歴データを作成するための、上記した操作履歴処理
部53および操作履歴バッファ54を備えている。
【0069】次に、操作履歴データを自らは作成できな
い、文書検索部36の構成について説明する。図4は、
文書検索部36およびDMSプロクシ40の構成を示す
説明図である。この図に示すように、文書検索部36
は、表示処理部59および検索処理部60を備えてい
る。また、DMSプロクシ40は、中継処理部61,操
作履歴処理部62,操作履歴バッファ63を備えてい
る。
【0070】文書検索部36における検索処理部60
は、ユーザーの指示に応じて、DMS文書管理サーバ1
4内において参照データの検索を行うものである。ま
た、表示処理部59は、検索処理部60によって検索さ
れた参照データを表示装置21に表示させるものであ
る。
【0071】DMSプロクシ40の中継処理部61は、
検索処理部60によるDMS文書管理サーバ14に対す
る検索操作を中継するとともに、中継した検索処理部6
0の操作内容を操作履歴バッファ(操作監視部)63に
記憶させる機能を有している。操作履歴処理部(操作監
視部)62は、中継処理部61によって中継された検索
処理部60の全操作の履歴をまとめることで、文書検索
部36の操作履歴データを作成し、ログ記録再生部31
に伝達するものである。
【0072】なお、DMSプロクシ40は、文書参照部
35の操作を中継し、その履歴をまとめて文書参照部3
5の操作履歴データを作成し、これをログ記録再生部3
1に伝達する機能も有している。
【0073】さらに、HTTPプロクシ41も、Web
ブラウザ37の実行した操作を中継した後、その履歴を
まとめて操作履歴データを作成してログ記録再生部31
に伝達するための、上記した中継処理部61,操作履歴
処理部62,操作履歴バッファ63を備えている。
【0074】また、図3に示した操作履歴処理部53、
および図4に示した操作履歴処理部62は、操作履歴デ
ータを、所定単位(トランザクション)毎にまとめてロ
グ記録再生部31に伝達するように設定されている。従
って、ログ記録再生部31は、所定単位毎にまとめられ
た操作履歴データを受け取り、これに基づいて、ログデ
ータを順次的に作成するようになっている。
【0075】また、図3および図4に示した入出力制御
部71については、後述する実施の形態3において詳細
に説明する。また、図1に示した表示装置21は、各A
P32〜37のそれぞれの要求に応じて、複数の表示画
面を開くことが可能なものである。従って、ユーザー
は、文書データの作成画面とともに、参照データの表示
画面を表示装置21上に形成できるようになっている。
【0076】次に、PC11の操作内容について説明す
る。なお、以下では、文書参照部35,文書検索部36
およびWebブラウザ37の実行した操作を、DMSプ
ロクシ40あるいはHTTPプロクシ41によって実行
された操作と呼び変えることとする。
【0077】表1は、ログデータに記載されるDMS文
書編集部32,DMS文書参照部33,DMS文書検索
部34,DMSプロクシ40およびHTTPプロクシ4
1の具体的な操作内容を示す表である。
【0078】
【表1】
【0079】この表において、操作情報とは、ユーザー
が入力装置22を介してAP32〜34およびプロクシ
40・41に入力する指示内容である。すなわち、AP
32〜34およびプロクシ40・41は、この操作情報
に応じて操作を実行するようになっている。
【0080】従って、PC11では、操作情報に基づい
て、AP32〜34およびプロクシ40・41を制御す
ることで、個々の操作を再現することが可能となる。な
お、この表1において、操作情報として記載されている
『DMS名』とは、DMS文書管理サーバ14のDMS
によって設定されている、参照データの名称である。ま
た、『ダイナセット』とは、検索対象または検索結果と
なるレコードの集合である。なお、PC11〜13で
は、データ圧縮のため、ダイナセットをキーのみの集合
で示している。
【0081】また、『URL(Uniform Resource Locat
or)』とは、WWWネットワーク上における各サーバ
(WWWサーバ)のアドレスを示す情報である。また、
『CGIパラメータ(Common Gateway Interface param
eter)』とは、WWWサーバとの間で情報の送受信を行
うために必要なパラメータである。また、『HTML文
書』とは、HTML(Hyper Text Markup Language)形
式で構成されている、WWWネットワーク上の文書のこ
とである。
【0082】次に、ログ記録再生部31によるログデー
タの作成(ログデータ作成工程)における具体例につい
て説明する。図5は、ログ記録再生部31によって実際
に作成されたログデータの例を示す説明図である。この
図に示すように、ログデータには、各操作の行われた順
序を示す通し番号(記録順),操作したAP名,操作内
容および操作情報が記載されるようになっている。
【0083】ここで、操作情報内における数字は、表1
に示すように、文書データあるいは参照データ内の位置
(カーソル位置;記録順1111の『896』等)、検
索によって得られた語句(文字列)のデータ長(記録順
1113の『6』)、あるいは、参照データのバージョ
ンナンバー(記録順1112の『2.0』)を示す情報
である。
【0084】次に、PC11による文書データの作成
(編集)処理例について、図6(a1)〜(a3)・
(b1)〜(b3)を用いて説明する。ここで、図6
(a1)〜(a3)は、文書データの作成画面(DMS
文書編集部32の画面(ウインドウ);作成画面)を示
す説明図であり、図6(b1)〜(b3)は、参照デー
タの表示画面(DMS文書参照部33の画面;参照画
面)を示す説明図である。
【0085】なお、これら図6(a1)〜(a3)・
(b1)〜(b3)に示す作成処理例は、ユーザーが、
図6(a1)に示す文書データ中の『JPEGで用いら
れている直交変換』という節をさらに詳細に説明するた
めに、参照データ内において『直交変換』に関する用語
(文字)を検索し、検索した文字を文書データ内に挿入
する例である。また、図5に示したログデータは、この
作成処理例に応じたものである。
【0086】なお、この例では、ユーザーが、DMS文
書検索部34を制御して、DMS文書管理サーバ14内
から、関連する参照データ(DMS名『技術部門共
通』,参照データ名『画像処理用語』,バージョンナン
バー『2.0』)を検索させた後の処理を示している。
【0087】この例では、まず、ユーザーが、作成画面
において、図6(a1)のようにカーソルを移動する。
そして、『直交変換』に関する語句を検索するために、
DMS文書参照部33を制御して、既に読み出されてい
る上記の参照データを表示装置21の参照画面に表示さ
せる。そして、ユーザーが、直交変換を表す『DCT』
を検索する指示をDMS文書参照部33に入力すると、
このDMS文書参照部33が、『DCT』をキーワード
として、参照データ内の文字検索を開始する。
【0088】この検索の結果、表示装置21における参
照画面には、図6(b1)に示すような表示がなされ
る。そして、図6(b2)(b3)に示すように、ユー
ザーが、DMS文書参照部33を制御して参照画面内で
カーソルを移動させ、『DCT』の日本語表記である
『離散コサイン変換』をコピー(複写)する。その後、
ユーザーは、図6(a2)に示すように、DMS文書編
集部32を制御して、作成画面の文書データ内に、この
『離散コサイン変換』をペースト(貼付・挿入)する。
最後に、ユーザーは、図6(a3)に示すように、手入
力(キーボードによる入力)によって、文書データ内に
助詞『は』を挿入して、文を整える。
【0089】この一連の処理の後、DMS文書編集部3
2,DMS文書参照部33およびDMS文書検索部34
は、この処理における自身の操作履歴データを作成し、
ログ記録再生部31に伝達する。そして、ログ記録再生
部31が、ログデータバッファ39に格納されているロ
グデータを読み出し、伝達された履歴データに基づい
て、ログデータを編集する。すなわち、まず、ログ記録
再生部31は、この文書データに応じたログデータを、
ログデータバッファ39(あるいはDMS文書管理サー
バ14)から読み出す。その後、DMS文書編集部32
におけるカーソルの移動操作(図6(a1))を、図5
のログデータにおける記録順『1111』に記録する。
【0090】そして、DMS文書参照部33による参照
データの表示,文字検索,カーソル移動およびコピー操
作(図6(b1)〜(b3))を、ログデータにおける
記録順『1112』〜『1115』に記録する。さら
に、ログ記録再生部31は、DMS文書編集部32によ
るペーストおよび手入力操作を、図5のログデータにお
ける記録順『1116』,『1117』に記録する。そ
して、ログ記録再生部31は、ログデータをログデータ
バッファ39に記憶させる。
【0091】その後、文書データの作成が終了すると、
DMS文書編集部32は、文書データをDMS文書管理
サーバ14に記憶させる。また、このとき、ログ記録再
生部31が、ログデータバッファ39内のログデータを
DMS文書管理サーバ14に伝達し、これを記憶させ
て、ログデータの作成処理を終了する。
【0092】次に、ログ記録再生部31による、文書デ
ータ作成の再現処理(再現工程)について説明する。文
書データ作成の再現は、文書データの表示時(閲覧時)
において行われる。すなわち、まず、閲覧者(データフ
ァイルの作成者(著者)自身も含む)は、閲覧したい文
書データを表示装置21に表示するための指示を、入力
装置22を介してDMS文書参照部33およびDMS文
書検索部34に入力する。これにより、DMS文書検索
部34によって、DMS文書管理サーバ14から所望の
文書データが検索され、さらに、この文書データが、D
MS文書参照部33によって表示装置21に表示され
る。
【0093】その後、文書データの作成過程の再現を望
む場合、閲覧者は、ログ記録再生部31に対し、文書デ
ータの作成過程の再現を行うための指示を、入力装置2
2を介して入力する。この入力に従って、ログ記録再生
部31は、表示されている文書データに応じたログデー
タを、DMS文書管理サーバ14から取得する。そし
て、ログ記録再生部31は、取得したログデータに基づ
いて、文書データの作成時に行われた全操作を、AP3
2〜34およびプロクシ40・41に再実行させ、文書
データの作成を再現する。その際、表示装置21には、
図6(a1)〜(a3)・(b1)〜(b3)に示すよ
うな作成画面および参照画面が表示される。
【0094】以上のように、PC11では、ログ記録再
生部31が、文書データの作成時に用いられたデータ作
成部およびデータ参照部、すなわち、DMS文書編集部
32,DMS文書参照部33,DMS文書検索部34と
DMSプロクシ40,HTTPプロクシ41と(あるい
は文書検索部36,Webブラウザ37)の操作履歴か
らなる、ログデータを作成するように設定されている。
そして、ログ記録再生部31は、閲覧者の指示に従っ
て、このログデータに記録された操作を上記各AP32
〜37に再実行させて、文書データの作成を再現するよ
うに設定されている。
【0095】これにより、閲覧者は、文書データの作成
時に参照された文献データや図面データ等の参照データ
を、容易に知ることが可能となる。従って、PC11に
よれば、ユーザー(文書データの作成者)は、文書デー
タの記載内容に関する補助データ(注釈等)を作成しな
くても、専門用語や特殊記号の意味等、文書データの理
解に必要な情報を閲覧者に与えることが可能となる。
【0096】また、ログ記録再生部31は、文書データ
の作成時、上記した各AP32〜37(あるいはプロク
シ40・41)における全操作を、ログデータに記録す
るようになっている。そして、文書データの表示時、ロ
グデータ中の全操作を再実行させて、文書データの全作
成過程を再現するように設定されている。これにより、
文書データから削除された内容や、文書データの作成中
に単に参照されただけの背景技術文献等も示せるので、
文書データの作成過程を閲覧者に対して非常に詳細に提
示することが可能となる。従って、閲覧者は、文書デー
タの作成時における著者の思考過程までも、十分に理解
することが可能となる。また、著者自身に対しても、以
前に作成した文書データの作成経過を思い出させること
ができる。
【0097】また、AP32〜37のうち、DMS文書
編集部32,DMS文書参照部33,DMS文書検索部
34は、自身で実行した操作の履歴データを作成してロ
グ記録再生部31に伝達するための、操作履歴処理部5
3および操作履歴バッファ54を備えている。従って、
各自において個々の操作履歴データを作成できるため、
詳細なログデータをログ記録再生部31に作成させるこ
とが可能となる。
【0098】さらに、PC11は、文書参照部35およ
び文書検索部36における操作履歴のデータを作成して
ログ記録再生部31に伝達するための、DMSプロクシ
40,HTTPプロクシ41(AP監視部)を備えてい
る。これにより、操作履歴処理部53や操作履歴バッフ
ァ54等を持たない一般的なデータ参照部を用いて文書
データを作成しても、ログ記録再生部31によるログデ
ータの作成が可能となっている。
【0099】〔実施の形態2〕本発明の第2の実施形態
について説明する。なお、本実施の形態では、上記した
実施の形態1に示した部材と同一の機能を有する部材に
は同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0100】実施の形態1では、文書データの作成時、
ログ記録再生部31が、その文書データの作成にかかる
AP32〜37(図1参照)の全操作からなるログデー
タを作成するようになっている。そして、文書データの
表示時、閲覧者の指示およびログデータに従って、ログ
記録再生部31が、各AP32〜37に、データ作成の
際に実行された全操作を再実行させることで、文書デー
タの作成を完全に再現するように設定されている。これ
に対し、本実施の形態では、文書データの表示時、閲覧
者によって選択された部分データ毎に、作成過程を再現
させる場合について説明する。なお、部分データとは、
データファイルの一部分のことであり、例えば、章,ペ
ージ,文,単語,文字等のことである。以下では、部分
データの単位として文を採用した場合について説明す
る。
【0101】この場合、ログ記録再生部31は、文書デ
ータの作成時、データ内における各文の位置(範囲)を
記憶するように設定されている。さらに、AP32〜3
7の操作を記憶する際に、各操作に関連する文字の位置
を、各操作の位置情報としてログデータに記録するよう
に設定されている。
【0102】ここで、各操作に関連する文字とは、その
操作によって作成された文字(各操作の入力結果)、あ
るいは、その操作の行われたときに作成中であった文字
のことである。また、ログ記録再生部31は、文および
文字における位置の単位として、文書データにおける先
頭文字からのバイト数(バッファの中のアドレス;漢字
コードであれば2バイト/文字)を用いるように設定さ
れている。
【0103】例えば、図7(a)は、作成中の文書デー
タを表示している、表示装置21の作成画面を示す説明
図である。この図に示すように、この文書データは、句
点『。』および疑問符『?』によって区切られた2つの
文を含んでいる。
【0104】そして、ログ記録再生部31は、文書デー
タの作成時、各文の位置を記憶するために、図7(b)
に示すような文−位置対応表を作成し、ログデータバッ
ファ39に記憶するように設定されている。なお、この
図における『0001』,『0002』等は文番号を、
『0〜64』,『64〜124』は、文書データにおい
て各文の記載されている範囲を示している。さらに、ロ
グ記録再生部31は、図8に示すように、ログデータの
『位置』欄に、各操作に関連する文字の位置を、各操作
の位置情報として記録するように設定されている。
【0105】そして、文書データを表示しているとき
に、文書データにおける1つの文(例えば、文番号『0
001』の文)の作成過程を再現したい場合、閲覧者
は、文書データにおける『0〜64』の範囲にある該当
文を、入力装置22によってドラッグ(選択)する。
【0106】このドラッグが行われると、ログ記録再生
部31は、まず、文−位置対応表に基づいて、ドラッグ
された文の範囲を取得する。そして、この範囲に含まれ
る位置情報を有する操作を、ログデータから選択する。
その後、ログ記録再生部31は、選択したログデータに
基づいて各AP32〜37(図1参照)を制御し、文番
号『0001』の文に対する作成を再現させるようにな
っている。
【0107】以上のように、本実施の形態では、文書デ
ータの表示時、ログ記録再生部31が、閲覧者によって
選択された文の作成過程を再現するように設定されてい
る。これにより、不要な部分の再現を行わず、閲覧者に
よって選択された所望の部分(任意の部分)だけを再現
できるので、閲覧時間を短縮できる。
【0108】また、ログ記録再生部31は、文書データ
の作成時、各操作に関連する箇所(文字)における文書
データの位置を、各操作の位置情報としてログデータに
記録するように設定されている。これにより、閲覧者に
よって選択された箇所を再現する際、該当箇所に関連す
る操作をログデータから容易に抽出できるようになって
いる。
【0109】なお、上記では、ログ記録再生部31が、
図7(a)に示すような文−位置対応表を作成し、各文
の記載されている範囲を記憶するとしている。しかしな
がら、これに限らず、図7(c)に示すように、各文の
始点のみを記録する対応表を作成し、これを記憶するよ
うにしてもよい。
【0110】また、本実施の形態では、部分データの単
位として文を採用し、閲覧者によって選択された文毎
に、作成過程を再現させる場合について説明している。
しかしながら、これに限らず、部分データの単位として
見出しを採用し、図7(d)(e)に示すように、文章
の見出し単位で、作成過程を再現するように設定しても
よい。
【0111】この場合、文書データを表示しているとき
に、閲覧者は、作成過程を再現したい部分を有する見出
しを入力装置22によってドラッグする(選択する)。
これにより、ログ記録再生部31が、図7(e)のよう
な対応表に基づいて、選択された見出しの範囲を特定
し、この範囲に含まれる位置情報を有する操作を、ログ
データから選択する。そして、選択されたログデータに
基づいて各AP32〜37(図1参照)を制御し、選択
された見出し内における文章の作成を再現させるように
なる。
【0112】また、部分データの単位として単語を採用
してもよい。この場合、各単語とその位置とを対応付け
る表をログデータバッファ39に記憶するとともに、閲
覧者によって選択された単語毎に、作成過程を再現する
ようになる。
【0113】また、部分データの単位として章やページ
を採用してもよい。この場合、各章あるいはページとそ
の位置とを対応付ける表をログデータバッファ39に記
憶するとともに、閲覧者によって選択された章番号ある
いはページ番号毎に、作成過程を再現するようになる。
【0114】また、部分データの単位を、ユーザー(文
書データの作成者)によって任意に設定できるようにし
てもよい。また、複数の部分データを同時に選択できる
ように設定してもよい。この場合、ログ記録再生部31
は、複数の部分データが同時に選択されたときに、選択
された全ての部分データについて、作成過程を再現する
ように設定される。
【0115】また、ログ記録再生部31は、文書データ
に対する挿入・削除処理によって、各文字の位置が変わ
った場合には、この文字に関連する操作の位置情報を、
適宜変更するように設定されていることが好ましい。
【0116】例えば、図9は、図6(a1)〜(a3)
・(b1)〜(b3)を用いて示した文書データの作成
処理において、参照画面から『離散コサイン変換』をコ
ピーするまでの操作を含むログデータである。一方、図
10は、このコピーの後、『離散コサイン変換』を文書
データにペーストするまでの操作を含むログデータであ
る。これらの図に示すように、『離散コサイン変換』を
ペーストした後では、各操作の位置情報が、このペース
トに応じて書き換えられている。このような書き換えを
行うことで、各文字の位置と、各文字に関連する操作の
位置情報との整合性を保つことができる。
【0117】さらに、文書データから文字が削除された
場合には、その文字に関連する操作の位置情報に、所定
のマークを付すことが好ましい。また、いったん削除さ
れた文字が復活した場合には、そのマークを消去するよ
うになっていることが好ましい。
【0118】例えば、図6(a1)〜(a3)・(b
1)〜(b3)を用いて示した文書データの作成処理を
進めて図11に示すような文章を作成し、さらに、『離
散コサイン変換は』という部分を削除するとする。この
場合、ログデータには、図12に示すように、『離散コ
サイン変換は』に応じた操作の位置情報に、『*』マー
クが付される。
【0119】その後、同一の位置に『離散コサイン変換
は』がペーストされると、図13に示すように、位置情
報に付されていた『*』マークが消去される。位置情報
にこのようなマークを付すことで、ログデータに記録さ
れている各操作が、現在の文書データに直接的に関連す
るものであるか否かを、容易に判定できる。
【0120】〔実施の形態3〕本発明の第3の実施形態
について説明する。なお、本実施の形態では、実施の形
態1・2に示した部材と同一の機能を有する部材には同
一の符号を付し、その説明を省略する。
【0121】本実施の形態では、図3および図4に示し
た入出力制御部71の詳細な構成と、この入出力制御部
71の機能を用いたログデータの作成および文書データ
の表示(読み出し)について説明する。
【0122】図14は、入出力制御部71の構成を示す
説明図である。この図に示すように、入出力制御部71
は、表示管理部72および描画部73を備えている。描
画部73は、各AP32〜37(図1参照)の出力に応
じて画像を生成し、その画像を表示装置21に表示させ
るものである。
【0123】表示管理部72は、各AP32〜37毎に
おける表示装置21での表示状況(各AP32〜27の
画面(ウインドウ)の状況)を、各AP毎に監視し、ロ
グ記録再生部31に伝達するものである。
【0124】そして、本実施の形態では、図15に示す
ように、文書データの作成時において、表示管理部72
から伝達された表示状況に基づいて、ログ記録再生部3
1が、各操作の実行時に各AP32〜37の画面(ウイ
ンドウ)が見えているか否か(文書データの作成に使用
されているか否か)の情報を、ログデータに記録するよ
うに設定されている。
【0125】すなわち、図15の例では、文書データの
作成時、DMS文書参照部33を2つ駆動するようにな
っている。そして、記録順『1112』〜『1236』
の操作が行われたときには、第1のDMS文書参照部3
3(図15ではDMS文書参照部1)の画面が非表示と
なり、この第1のDMS文書参照部33が文書データの
作成に使用されていないことがわかる。さらに、このと
き、第2のDMS文書参照部33(図15ではDMS文
書参照部2)の画面が表示されており、この第2のDM
S文書参照部33が文書データの作成に使用されている
ことがわかる。
【0126】また、ログ記録再生部31は、文書データ
の表示時において、文書データの作成を再現するとき
に、各操作の実行時に隠れていた(非表示となってい
た)APの画面については、全く表示しないように設定
されている。これにより、複数の画面を同時に開いた状
態で文書データを作成する場合、閉じ忘れられた画面
等、文書データの作成に無関係な画面が閲覧時に前面に
表示されることを防止できるようになっている。
【0127】なお、各AP32〜37の画面が見えてい
るか否かの判断基準(表示条件)については、ユーザー
(文書データの作成者)によって決定されるようになっ
ていることが好ましい。すなわち、ユーザーは、例え
ば、図16に示すような入力画面を用いて、前面側(ユ
ーザー側)からn枚目(図16では2枚目)までに位置
する画面だけを、見えている(各操作に関連する)と設
定することができる。また、ユーザーは、各画面の可視
範囲にm文字(図16では10文字)以上の文字列が、
p行(同じく3行)以上存在する場合に、見えていると
設定することもできる。
【0128】そして、ログ記録再生部31は、上記のよ
うにユーザーによって設定された条件に基づいて、各画
面の表示状況をログデータに記録するようになってい
る。このように条件を設定することにより、奥の方に放
置されているような関連性のない画面を、文書データ作
成の再現時に表示してしまうことを確実に回避すること
が可能となっている。
【0129】また、上記では、ログ記録再生部31が、
各AP32〜37の画面(ウインドウ)が見えているか
否かの情報を、ログデータに記録するように設定されて
いる。しかしながら、これに限らず、ログ記録再生部3
1は、各画面の表示状況を、ログデータに詳細に(正確
に)記載するようにしてもよい。そして、文書データの
作成を再現する際、表示装置21における表示状況を完
全に再現するように設定されていてもよい。これによ
り、より詳細に文書データの作成過程を提示することが
可能となる。
【0130】〔実施の形態4〕本発明の第4の実施形態
について説明する。なお、本実施の形態では、実施の形
態1〜3に示した部材と同一の機能を有する部材には同
一の符号を付し、その説明を省略する。
【0131】本実施の形態では、ログ記録再生部31
が、AP32〜37およびプロクシ40・41(図1参
照)のうち、あらかじめ定められた特定のAP・プロク
シに関する操作だけをログデータに記録するように設定
されている場合について説明する。
【0132】図17は、本実施の形態にかかるログ記録
再生部31の構成を示す説明図である。この図に示すよ
うに、ログ記録再生部31は、再生部81,記録部82
および要記録部材登録部83から構成されている。再生
部81は、文書データの表示時(読み出し時)、ログデ
ータに基づいて各AP32〜37(およびプロクシ40
・41)を制御し、文書データの作成を再現させるもの
である。
【0133】要記録部材登録部83は、ログデータに記
録すべきAP・プロクシを登録するためのものである。
図18は、この要記録部材登録部83に設定された要記
録部材リストの例を示す説明図である。この図に示すよ
うに、このリストには、ユーザー(文書データの作成
者)によってあらかじめ設定された、特定のAPおよび
プロクシが登録されている。そして、記録部82が、文
書データの作成時に、このリストに登録されたAP・プ
ロクシの操作だけを、ログデータに記録してゆくように
設定されている。
【0134】これにより、本実施の形態にかかるPC1
1では、文書データの作成に関係することのない部材
(AP)の操作を、ログデータに記録してしまうことを
防止できるようになっている。
【0135】例えば、図17に示すように、PC11
が、電子メールの受信を行うためのメールリーダ91を
備えているとする。また、このメールリーダ91のよう
なAPは、文書データ作成に使用するか否かによらず、
定期的に使用されるものである。そこで、文書データの
作成にメールリーダ91を使用しない場合、あらかじめ
メールリーダ91を要記録部材リストから削除しておく
ことが好ましい。このように設定すれば、文書データの
作成中にメールリーダ91を使用しても、その操作がロ
グデータに記録(登録)されることを回避できる。
【0136】また、本実施の形態にかかるログ記録再生
部31では、図17に示すように、ユーザーが、入力装
置22によってログ記録再生部31を直接操作し、ログ
データを編集できるようになっている。
【0137】これにより、文書データの作成に関係のな
い操作がログデータに記録されてしまった場合でも、文
書データの作成後あるいは作成中に、不要な操作をログ
データから削除できる。また、文書データの作成に関連
するAP・プロクシの操作であっても、閲覧者に開示し
たくない操作を削除できる。
【0138】例えば、図19におけるログデータの記録
順『1116』『1117』に示すように、文書データ
の作成中に、メールリーダ91(図17参照)によっ
て、文書データの作成とは無関係の『親睦会旅行の案
内』に関するメールを参照したとする。
【0139】この場合、ユーザーは、図20あるいは図
21に示すように、ログ記録再生部31を制御して、メ
ールリーダ91に関する操作における位置情報に♯マー
クを付し、この操作が表示されないようにとりあえず設
定できる。そして、ユーザーは、最終的に文書データお
よびログデータをDMS文書管理サーバ14に登録する
ときに、♯マークのついた不必要な操作をログデータか
ら削除できる。これにより、文書データの表示時に、文
書データに無関係な、メールリーダ91に関する操作が
再現されることを防止することが可能となる。
【0140】なお、図18に示した要記録部材リストに
は、AP32〜34およびプロクシ40・41が登録さ
れるようにしてもよい。また、プロクシ40・41に代
えて、これらの管理するAP35〜37を、要記録部材
リストに登録するようにしてもよい。
【0141】また、本実施の形態では、ログ記録再生部
31が、あらかじめ定められた特定のAP・プロクシの
操作だけをログデータに記録するとしている。しかしな
がら、これに限らず、ログ記録再生部31が、あらかじ
め定められた特定の操作だけをログデータに記録するよ
うにしてもよい。さらに、ログ記録再生部31は、あら
かじめ定められた特定のAP・プロクシの操作(あるい
は特定の操作)を、ログデータに記録することを回避す
るように設定されていてもよい。
【0142】なお、実施の形態1〜4に示した本発明の
実施形態は、本発明の範囲内で種々の変更が可能であ
り、例えば、以下のように構成することもできる。
【0143】すなわち、図2に示した本システムにおい
て、DMS文書管理サーバ14に、DMSプロクシとし
ての機能を付加するようにしてもよい。
【0144】また、図23に示すように、本システム
に、プロクシサーバ(IMAP4プロクシ)16を備
え、さらに、このプロクシサーバ16に、メールサーバ
機能を付加するようにしてもよい。また、このプロクシ
サーバ16に、HTTPプロクシ41を備えるようにし
てもよい。
【0145】なお、プロクシサーバとは、情報の送受信
において中継を行うものであり、やりとりをフックする
機能を有している。また、IMAP4プロクシとは、サ
ーバに格納したメール(電子メール等)を表示するため
のプロクシである。
【0146】また、DMS文書管理サーバ14を、PC
11の内部に設けるようにしてもよい。このように設定
すれば、本システムから離れた場所においても、PC1
1による文書データおよびログデータの作成を実行でき
る。
【0147】また、実施の形態1〜4では、PC11
を、各AP32〜37を制御して、文書データを作成す
るものであると記載している。しかしながら、PC11
によって作成されるデータは、文書データだけに限らな
い。
【0148】例えば、PC11に、入力装置22に対す
るユーザーの入力指示に応じて図形データを作成する図
形作成装置(CAD(Computer Aided Design )装置)
であって、自身で実行した全操作の履歴データ(操作履
歴データ)を作成した後、これをログ記録再生部31に
伝達する機能を有しているCAD装置を備えるようにし
てもよい。このように構成すれば、PC11によって、
作成過程を再現可能な図形データを作成することが可能
となる。
【0149】また、実施の形態1〜4では、PC11
が、文書データを作成するためのワードプロセッサーと
して、自身の操作履歴データを作成可能なDMS文書編
集部32を備えているとしている。しかしながら、これ
に限らず、PC11に、DMS文書編集部32に代えて
一般的なワードプロセッサーを備えるようにしてもよ
い。なお、この場合には、ワードプロセッサーにおける
操作履歴データを作成してログ記録再生部31に伝達す
るための、プロクシ装置を備えることが好ましい。
【0150】また、PC11に備えられたログ記録再生
部31は、図22に示すように、ログデータバッファ3
9および文書バッファ38に記憶されているログデータ
および文書データを、互いに関連付けてDMS文書管理
サーバ14に記憶するように設定されていることが好ま
しい。これにより、文書データとログデータとの記憶管
理が容易となる。また、互いに関連する文書データおよ
びログデータを同時に呼び出せるので、閲覧時間の手間
を省くことが可能となる。
【0151】また、実施の形態1〜4では、文書データ
の再現は、表示装置21に表示されている文書データに
関して行われるとしている。しかしながら、これに限ら
ず、ログ記録再生部31は、表示装置21に未だ表示さ
れていない(DMS文書管理サーバ14から読み出され
ていない)文書データであっても、作成過程を再現でき
るように設定されていてもよい。
【0152】また、実施の形態1では、ログ記録再生部
31は、表示されている文書データの作成過程を再現す
るように指示されたときに、DMS文書管理サーバ14
からログデータを取得するようになっている。しかしな
がら、これに限らず、ログ記録再生部31は、文書デー
タが表示されたときに、常に、その文書データに応じた
ログデータを取得するように設定されていてもよい。
【0153】また、実施の形態1では、文書データの作
成の終了時に、DMS文書編集部32およびログ記録再
生部31が、文書データおよびログデータをDMS文書
管理サーバ14に伝達し、これらを記憶させるとしてい
る。しかしながら、これに限らず、文書データおよびロ
グデータを、PC11の電源が切られるとき、あるい
は、DMS文書編集部32の機能が停止するときに、D
MS文書管理サーバ14に記憶させるようにしてもよ
い。
【0154】また、実施の形態1では、AP32〜34
の操作履歴処理部53、および、プロクシ40・41に
備えられた操作履歴処理部62(図3・4参照)によっ
て、各AP32〜37の操作履歴データを作成してログ
記録再生部31に伝達するとしている。しかしながら、
これに限らず、ログ記録再生部31が、各AP32〜3
7の操作を常に監視し、操作履歴データによらず、各操
作に応じて直接的にログデータを作成するようにしても
よい。
【0155】また、実施の形態1では、図2に示したプ
ロクシ40・41は、AP35〜37の実行した操作の
履歴データを作成し、ログ記録再生部31に伝達する機
能を有するとしている。しかしながら、プロクシ40・
41によってAP35〜37の履歴データを作成する場
合、その全動作の履歴動作を記録することは困難であ
る。従って、文書データに対する入力操作(手入力・ペ
ースト等)だけを用いて履歴データを作成するようにし
てもよい。
【0156】また、実施の形態1では、図3に示した操
作履歴処理部53、および図4に示した操作履歴処理部
62が、操作履歴データを、所定単位(トランザクショ
ン)毎にまとめてログ記録再生部31に伝達するとして
いる。すなわち、PC11では、操作履歴処理部53・
62の発行する操作履歴データには、トランザクション
の開始と終了とを意味するものが含まれる。なお、操作
履歴処理部62(プロキシ(プロクシ)等を経由する場
合)では大きな単位でしかトランザクションを定義でき
ないが、操作履歴処理部53(専用APによる場合)で
は、小さな単位でトランザクションを定義できる。
【0157】また、操作履歴処理部53・62の発行す
る操作履歴データの単位を、目的に合わせて決定するこ
ともできる。例えば、文書データ作成の経過を残すため
に他文書データの参照や引用を記録する場合には、コピ
ーやペースト等の操作は、操作の度に全て記録すること
が好ましい。これは、例え後に削除となったとしても、
いったんコピーしたという経過が重要になるからであ
る。一方、カーソル移動などでは、例え記録できるとし
ても、キー操作1つ1つを記録する必要はなく、移動が
終了して他の操作に移る際に、移動開始位置と移動終了
位置とを記録すれば十分であるといえる。
【0158】また、実施の形態1では、文書データの終
了時、DMS文書編集部32およびログ記録再生部31
によって、文書データおよびログデータがDMS文書管
理サーバ14に記憶されるとしている。しかしながら、
これに限らず、文書データおよびログデータを、文書バ
ッファ38およびログデータバッファ39に保持させた
ままとしてもよい。そして、文書データの表示時、文書
データおよびログデータを文書バッファ38およびログ
データバッファ39から読み出すようにしてもよい。
【0159】また、実施の形態1〜4では、PC11
が、データ作成部として、DMS文書編集部32だけを
有するようになっている。しかしながら、これに限ら
ず、PC11〜13に、複数のデータ作成部(ワードプ
ロセッサー,CAD装置,グラフ作成装置等)を備える
ようにしてもよい。
【0160】また、図2に示したDMS文書管理サーバ
14では、ドキュメント管理システム(DMS)が動作
するようにしてもよい。また、DMSは、文書データを
版毎に保存、取り出し排他制御ができることが最低条件
であり、検索機能も備えているものがある。また、DM
S文書検索部34は、ユーザーの所望のデータ(文書デ
ータも含む)をDMS文書管理サーバ14内において検
索するものであってもよい。
【0161】また、図5に示した例は、以下のような処
理において、DMS文書検索部34の操作を省略した例
であると説明することもできる。まず、ユーザーが、作
成画面において、図6(a1)のようにカーソルを移動
する。そして、『直交変換』に関連する語句を検索する
ために、DMS文書検索部34およびDMS文書参照部
33を制御して、関連する参照データを呼び出し、語句
を検索させる。
【0162】すなわち、まず、ユーザーは、DMS名
『技術部門共通』,参照データ名『画像処理用語』およ
びバージョンナンバー『2.0』を、入力装置22を介
してDMS文書検索部34に入力する。これにより、D
MS文書検索部34が、DMS文書管理サーバ14に記
憶されている所定の参照データを呼び出す(読み出
す)。その後、DMS文書参照部33が、呼び出された
参照データを表示装置21の参照画面に表示する。そし
て、ユーザーが、直交変換を表す『DCT』を検索する
指示をDMS文書参照部33に入力すると、このDMS
文書参照部33が、『DCT』をキーワードとして、参
照データ内の文字検索を開始する。
【0163】また、実施の形態2においては、ユーザー
によって選択した文毎に、操作を記憶するようにしても
よい。そして、閲覧者によって選択された文毎に、作成
過程を記憶・再現させるようにしてもよい。また、実施
の形態2においては、文−位置対応表をログデータバッ
ファ39に記憶させるとしているが、文書バッファ38
に記憶させてもよい。また、文−位置対応表は、文書デ
ータおよびログデータと対応付けて管理することが好ま
しい。
【0164】また、実施の形態2において図9〜図13
で示したログデータの例では、主語が「操作」となって
いる。従って、対象となる部分データは、実際の操作毎
に異なることになる。また、部分データの最小単位は
「文字」となる。
【0165】また、図8〜10,12および13等に示
したログデータにおける位置欄には、カーソルのある
(処理対象として注目している)文字位置を記載するよ
うにしてもよい。また、図7(a)〜(e)に示すよう
に、文あるいは章を切り出して文字位置と関連付ける理
由は、ユーザーの操作の便宜を図るためであり、句点や
見出しなどの形態情報によって簡易に決定できるように
なっている。また、単語や文を正確に切り出して、内部
の処理に利用することもできる。すなわち、高度な言語
処理を駆使して内部で文単位の処理を行うように設定す
れば、この位置欄に、文書データにおける各文の位置情
報を記載できるようになる。また、図7(e)におい
て、文字位置が0〜25と終わりが奇数になっている理
由は、改行などの制御コードは1バイトであると想定し
ているためである。
【0166】また、実施の形態3において、ログ記録再
生部31は、ユーザーによって設定された条件に基づい
て、各操作に関連させてログデータに記録する画面を、
各画面の表示状態に応じて選択するようになっていても
よい。このように条件を設定することにより、奥の方に
放置されているような関連性のない画面を、各操作に関
連付けて記録してしまうことを確実に回避できる。
【0167】また、実施の形態1〜4では、PC11に
おけるログデータの作成処理、および、文書データ作成
の再現処理を、ログ記録再生部31の制御により行うと
している。しかしながら、これに限らず、これらの処理
を行うためのプログラムを記録媒体に記録し、このプロ
グラムを読み出すことのできる情報処理装置を、ログ記
録再生部31に代えて用いるようにしてもよい。
【0168】この構成では、PC11等の情報処理装置
における演算装置(CPUやMPU)が、記録媒体に記
録されているプログラムを読み出し、ログデータの作成
処理・文書データ作成の再現処理を実行する。従って、
このプログラム自体が、これらの処理を実現するといえ
る。
【0169】ここで、上記の情報処理装置としては、P
C11や、一般的なコンピューター(ワークステーショ
ンやパソコン)の他に、コンピューターに装着される、
機能拡張ボードや機能拡張ユニットを用いることができ
る。
【0170】また、上記のプログラムとは、ログデータ
の作成処理・文書データ作成の再現処理を実現するソフ
トウェアのプログラムコード(実行形式プログラム,中
間コードプログラム,ソースプログラム等)のことであ
る。このプログラムは、単体で使用されるものでも、他
のプログラム(OS等)と組み合わせて用いられるもの
でもよい。また、このプログラムは、記録媒体から読み
出された後、装置内のメモリ(RAM等)にいったん記
憶され、その後再び読み出されて実行されるようなもの
でもよい。
【0171】また、プログラムを記録させる記録媒体
は、情報処理装置と容易に分離できるものでもよいし、
装置に固定(装着)されるものでもよい。さらに、外部
記憶機器として装置に接続するものでもよい。このよう
な記録媒体としては、ビデオテープやカセットテープ等
の磁気テープ、フロッピーディスクやハードディスク等
の磁気ディスク、CD−ROM,MO,MD,DVD,
CD−R等の光ディスク(光磁気ディスク)、ICカー
ド,光カード等のメモリカード、マスクROM,EPR
OM,EEPROM,フラッシュROM等の半導体メモ
リなどを適用できる。
【0172】また、ネットワーク(インターネット等)
を介して情報処理装置と接続されている記録媒体を用い
てもよい。この場合、情報処理装置は、ネットワークを
介するダウンロードによりプログラムを取得する。な
お、このダウンロードを行うためのプログラムは、装置
内にあらかじめ記憶されていることが好ましい。
【0173】また、実施の形態1〜4では、データ作成
部であるDMS文書編集部32を、入力装置22に対す
るユーザーの入力指示に応じて文書データを作成する文
書作成装置として記載している。しかしながら、これに
限らず、DMS文書編集部32を、文書データを作成す
るためのプログラム(アプリケーションプログラム)を
記憶した記憶部と、このプログラムを読み取って、ユー
ザーの入力指示に応じて文書データの作成を行うための
読取部とから構成してもよい。
【0174】すなわち、上記のようなプログラムをPC
11の記憶部(図示せず)に記憶させておき、さらに、
このプログラムをPC11のCPU(Central Processi
ng Unit )に読み取らせ、このCPUを読取部として機
能させることにより、DMS文書編集部32を実現する
ようにしてもよい。
【0175】また、同様に、データ参照部である他のA
P33〜37およびプロクシ40・41も、各APおよ
びプロクシの機能を実現するためのアプリケーションプ
ログラムを記憶した記憶部と、このプログラムを読み取
って、データの検索・表示や、操作履歴データの作成を
行うための読取部とから構成してもよい。この構成にお
いても、DMS文書編集部32の場合と同様に、記憶部
および読取部として、PC11の記憶部およびCPUを
用いることができる。
【0176】また、上記のように各AP32〜37をP
C11の記憶部および読取部から構成する場合、本発明
の情報処理装置であるPC11を、以下の第1〜14の
文書処理装置として表現することもできる。さらに、本
発明の情報処理方法である文書処理方法を、以下の第1
〜3の文書処理方法として、本発明の文書処理(情報処
理)のためのコンピュータープログラムを記録した記憶
媒体を、以下の第1の記憶媒体として表現できる。
【0177】すなわち、第1の文書処理装置は、文書デ
ータ(文書ファイル)を作成するためのアプリケーショ
ンプログラム(APL)を備えた文書処理装置におい
て、文書データの作成時に実行されたAPLの操作履歴
からなるデータ(ログデータ)を作成し、閲覧者の指示
に従って、このログデータに記録された操作をアプリケ
ーションプログラムに再実行させて文書データの作成を
再現するログ記録再生部を備えている構成である。
【0178】上記のAPLとは、例えば、文書データの
作成に用いられるワープロやCADソフト等のことであ
り、上記のように記憶部および読取部によって実現され
るDMS文書編集部32,DMS文書参照部33,DM
S文書検索部34,文書参照部35,文書検索部36お
よびWebブラウザ37に相当するものである。
【0179】上記の装置では、文書データの作成時に実
行された各APLの操作(他文書・図面の参照,文字入
力,削除,挿入,コピー,ペースト等)を、実行された
順にログデータとして記憶するようになっている。
【0180】そして、完成された文書データを表示する
際、閲覧者の指示に従って、ログデータに基づいて文書
データの作成を再現できるように設定されている。これ
により、閲覧者は、文書データの作成時に参照された文
献や図面等の資料を容易に知ることができる。従って、
この装置によれば、文書データの著者は、記載内容に関
する補助データ(注釈等)を作成しなくても、専門用語
の意味等、文書データの理解に必要な情報を閲覧者に与
えることが可能となる。
【0181】また、第2の文書処理装置は、第1の文書
処理装置の構成において、上記ログ記録再生部が、文書
データの作成時、各APLの全操作をログデータに含め
るとともに、文書データの表示時、ログデータ中の全操
作をAPLに再実行させ、文書データの全作成過程を再
現するように設定されている構成である。
【0182】これにより、文書データの作成時における
背景や著者の思考過程などを、閲覧者に対して非常に詳
細に提示できる。従って、閲覧者は、文書作成時におけ
る著者の思考過程までも十分に理解することが可能とな
る。また、著者自身に対しても、以前に作成した文書デ
ータの作成経過を思い出させることができる。
【0183】また、第3の文書処理装置は、第1の文書
処理装置の構成において、上記ログ記録再生部が、文書
データの表示時、閲覧者によって選択された部分(章,
ページ,見出し内,文,単語,文字など)の作成過程を
再現するように設定されている構成である。これによ
り、閲覧者によって選択された任意の部分だけを再現で
きるので、閲覧時間を短縮できる。
【0184】また、第4の文書処理装置は、第3の文書
処理装置の構成において、上記ログ記録再生部が、文書
データの作成時、各操作の関連箇所(各操作によって作
成された箇所)における文書データ上での位置の情報
(位置情報)を、各操作に関連付けてログデータに記録
するように設定されている構成である。これにより、文
書データを部分毎に再現する際、各部分に関連する操作
を容易に抽出できる。
【0185】また、第5の文書処理装置は、第4の文書
処理装置の構成において、上記ログ記録再生部が、文書
データに対する変更(挿入・削除等)に応じて、既にロ
グデータに記録されている位置情報を、適宜変更するよ
うに設定されている構成である。
【0186】いったん作成された部分に変更が生じる
と、変更箇所より後の部分の位置情報が、既に記録され
ている位置情報とずれることになる。そこで、上記の構
成では、文書データの変更に応じて、ログデータに記録
されている位置情報を適宜変更するようになっている。
これにより、実際の位置情報とログデータ上での位置情
報との整合性を保つことができる。
【0187】また、第6の文書処理装置は、第5の文書
処理装置の構成において、上記ログ記録再生部が、文書
データから削除された箇所(削除箇所)に関連する操作
に対しては、ログデータ上で所定のマークを付すように
設定されている構成である。これにより、ログデータに
記録されている各操作が、現在の文書データに直接関連
するものであるか否かを、容易に判定できる。
【0188】また、第7の文書処理装置は、第6の文書
処理装置の構成において、上記ログ記録再生部が、上記
削除箇所が復活した場合、ログデータに付された上記の
マークを消すように設定されている構成である。これに
より、削除の取り消しや、カット&ペーストに対応でき
る。
【0189】また、第8の文書処理装置は、第1の文書
処理装置の構成において、上記APLが、自身で実行し
た操作の履歴データを作成してログ記録再生部に伝達す
る操作履歴データ作成部を備えている構成である。これ
により、各APLにおいて個々の操作履歴データを作成
するため、詳細なログデータを記録できる。
【0190】また、第9の文書処理装置は、第1の文書
処理装置の構成において、上記APLの操作履歴のデー
タを作成してログ記録再生部に伝達するAPL監視部
(DMSプロクシ40,HTTPプロクシ41)を備え
ている構成である。これにより、操作履歴データ作成部
を持たないAPLを用いて文書データを作成しても、ロ
グデータを作成できる。なお、このAPL監視部も、A
PL監視部の機能を実現するためのプログラムを記憶し
た記憶部と、このプログラムを読み取って動作する読取
部とから構成できる。
【0191】また、第10の文書処理装置は、第1の文
書処理装置の構成において、表示画面上での表示状況を
APL毎に監視する表示管理部を備え、上記ログ記録再
生部は、この表示管理部を制御して、各操作が実行され
た際に表示されている画面の情報をログデータに記録す
るように設定されている構成である。
【0192】これにより、各APLの表示・非表示の変
化、および、表示内容をログデータに記録できる。ま
た、複数の画面(ウインドウ)を同時に開いた状態で文
書を作成する場合、閉じ忘れられた画面等、文書データ
の作成に無関係な画面が、閲覧時に表示されることを防
止できる。
【0193】また、第11の文書処理装置は、第10の
文書処理装置の構成において、上記ログ記録再生部が、
各操作に関連させてログデータに記録する画面を、各画
面の表示状態に応じて選択するように設定されている構
成である。上記の表示状態とは、各画面の表示範囲(見
えている範囲)の大きさや、各画面の位置(前面の方に
あるか否か)等のことである。上記の構成によれば、奥
の方に放置されているような関連性のない画面を、各操
作に関連付けて記録してしまうことを回避できる。ま
た、上記の構成では、ログデータに記録すべき表示画面
の状態を、ユーザーによって設定できるようにすること
が好ましい。
【0194】また、第12の文書処理装置は、第1の文
書処理装置の構成において、上記ログ記録再生部が、あ
らかじめ定められた特定のAPLに関する操作だけをロ
グデータに記録するように設定されている構成である。
これにより、文書データの作成に関係のないAPLの操
作を、ログデータに記録してしまうことを防止すること
が可能となる。
【0195】また、第13の文書処理装置は、第1の文
書処理装置の構成において、上記ログ記録再生部が、ユ
ーザーの指示に応じてログデータを編集できるように設
定されている構成である。これにより、文書データの作
成に関係のない操作を、文書データの作成後にログデー
タから削除できる。また、文書データの作成に関連する
APLの操作であっても、閲覧者に開示したくない操作
を削除できる。
【0196】また、第14の文書処理装置は、第1の文
書処理装置の構成において、各APLによって作成され
た文書データを、ログ記録再生部によって作成されたロ
グデータと関連付けて記憶(登録)する記憶部を備えて
いる構成である。これにより、文書データとログデータ
とを容易に記憶管理できる。また、互いに関連する文書
データおよびログデータを同時に呼び出せるので、閲覧
時の手間を省くことが可能となる。
【0197】また、第1の文書処理方法は、APLによ
って文書データを作成する文書処理方法において、文書
データの作成時に実行されたAPLの操作履歴からなる
データ(ログデータ)を作成するログデータ作成工程
と、閲覧者の指示に従って、このログデータに記録され
た操作をAPLに再実行させて文書データの作成を再現
する再現工程とを含む方法である。
【0198】また、第2の文書処理方法は、第1の文書
処理方法において、上記ログデータ作成工程が、各AP
Lの全操作をログデータに含めるように設定されている
とともに、再現工程が、ログデータ中の全操作をAPL
に再実行させ、文書データの全作成過程を再現するよう
に設定されている方法である。
【0199】また、第3の文書処理方法は、第1の文書
処理方法において、上記再現工程が、閲覧者によって選
択された部分(章,ページ,見出し内,文,単語,文字
など)の作成過程を再現するように設定されている方法
である。
【0200】また、第1の記録媒体は、APLによって
文書データを作成する文書処理のためのコンピューター
プログラムを記録した記録媒体であって、文書データの
作成時に実行されたAPLの操作履歴からなるデータ
(ログデータ)を作成し、閲覧者の指示に従って、この
ログデータに記録された操作をAPLに再実行させて文
書データの作成を再現するように設定されていることを
特徴とする文書処理のためのコンピュータープログラム
を記録した記録媒体である。
【0201】また、本発明の情報処理装置は、データフ
ァイルの作成および表示を行うための情報処理装置にお
いて、データファイルを作成するためのデータ作成部
と、参照データを表示するためのデータ参照部と、デー
タファイルの作成時に、データ作成部およびデータ参照
部において実行された操作の履歴からなるログデータを
作成し、データファイルの表示時に、このログデータに
記録された操作をデータ作成部およびデータ参照部に再
実行させて、データファイルの作成を再現するログ記録
再生部とを備えており、さらに、上記ログ記録再生部
が、データファイルの表示時、閲覧者によって選択され
た部分データの作成過程を再現するように設定されてい
ると表現することもできる。
【0202】また、この構成では、ログ記録再生部は、
データファイルの作成時、データ作成部およびデータ参
照部の実行する各操作に関連する部分データにおけるデ
ータファイル上での位置の情報(位置情報)を、各操作
に関連付けてログデータに記録するように設定されてい
てもよい。ここで、各操作に関連する部分データとは、
その操作によって作成された部分データ、あるいは、そ
の操作の行われたときに作成中であった部分データのこ
とである。上記の構成によれば、部分データを再現する
際、各部分データに関連する操作を容易に抽出できる。
【0203】また、この場合、ログ記録再生部は、デー
タファイルに対する変更に応じて、既にログデータに記
録されている部分データの位置情報を変更するように設
定されていることが好ましい。データファイルに対する
変更とは、既に作成されている部分データに対する修正
処理のことであり、例えば文書データであれば、文字の
挿入・削除処理等のことである。いったん作成された部
分データに変更が生じると、変更箇所以外の部分データ
の位置情報が、既に記録されている位置情報とずれるこ
とがある。そこで、上記の構成では、データファイルの
変更に応じて、ログデータに記録されている部分データ
の位置情報を、適宜変更するようになっている。これに
より、各部分データにおける実際の位置情報とログデー
タ上での位置情報との整合性を保つことができる。
【0204】また、この構成では、データファイルに削
除操作が施された場合、ログ記録再生部が、削除された
部分データに関連する操作に対して、ログデータ上で所
定のマークを付すように設定されていることが好まし
い。また、ログ記録再生部は、いったん削除された部分
データが再び入力された場合、ログデータに付された上
記のマークを消すように設定されていることがさらに好
ましい。
【0205】この構成によれば、ログデータに記録され
ている各操作が、データファイルに残っている部分デー
タに直接関連するものであるか否かを容易に判定でき
る。また、マークを消せるように設定することで、削除
の取り消しや、カット&ペーストにも対応できる。
【0206】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる情報処理
装置(以下、本情報処理装置とする)は、データファイ
ルの作成および表示を行うための情報処理装置におい
て、データファイルを作成するためのデータ作成部と、
参照データを表示するためのデータ参照部と、データフ
ァイルの作成時に、データ作成部およびデータ参照部に
おいて実行された操作の履歴からなるログデータを作成
し、データファイルの表示時に、このログデータに記録
された操作をデータ作成部およびデータ参照部に再実行
させて、データファイルの作成を再現するログ記録再生
部とを備えている構成である。
【0207】本情報処理装置では、ログ記録再生部が、
データファイルの作成時に実行された、データ作成部お
よびデータ参照部による操作を、実行された順に、ログ
データとして記憶するようになっている。そして、完成
されたデータファイルを表示する際、ログ記録再生部
が、閲覧者の指示およびログデータに従って、データフ
ァイルの作成時に行われたデータ作成部およびデータ参
照部の操作を再現できるように設定されている。
【0208】これにより、閲覧者は、データファイルの
内容に対する入力・削除の経緯や、データファイルの作
成時に参照された資料等を知ることが可能となるため、
データファイルの作成過程を容易にたどることができ
る。従って、この装置によれば、データファイルの作成
者は、データファイルの内容に関する補助データ(注釈
等)を作成しなくても、専門用語や特殊記号の意味等、
データファイルの理解に必要な情報を閲覧者に与えるこ
とが可能となる。
【0209】また、ログ記録再生部は、データファイル
の作成時、データ作成部およびデータ参照部の全操作を
ログデータに含めるとともに、データファイルの表示
時、ログデータ中の全操作をデータ作成部およびデータ
参照部に再実行させ、データファイルの全作成過程を再
現するように設定されていることが好ましい。
【0210】この構成では、データファイルの作成時に
おける操作を、閲覧者に対して非常に詳細に提示でき
る。従って、閲覧者は、データファイルと関連性の薄い
参照データや、データファイルの作成時における著者の
思考過程までも十分に理解することが可能となる。ま
た、著者自身に対しても、以前に作成したデータファイ
ルの作成経過を思い出させることができる。
【0211】また、ログ記録再生部は、データファイル
の表示時、閲覧者によって選択された部分データの作成
過程を再現するように設定されていてもよい。ここで、
部分データとは、データファイルの一部分のことであ
る。この構成によれば、閲覧者の望む任意の部分だけを
再現できるので、短い閲覧時間で、閲覧者に必要な情報
を与えることが可能となる。
【0212】また、この構成では、ログ記録再生部が、
データファイルの作成時、各操作の関連箇所におけるデ
ータファイル上での位置を、各操作の位置情報としてロ
グデータに記録するように設定されていることが好まし
い。さらに、ログ記録再生部が、データファイルの表示
時、閲覧者によって選択された部分データの位置を特定
し、位置情報に基づいて、選択された部分データに関連
する操作をログデータから選択して、データ作成部およ
びデータ参照部に再実行させるように設定されているこ
とが好ましい。
【0213】ここで、各操作の関連箇所とは、各操作に
よって作成された箇所、あるいは、各操作の行われたと
きに作成中であった箇所のことである。そして、この構
成では、データファイルの作成時、ログ記録再生部が、
各操作の関連箇所の位置(データファイル上での位置)
を、各操作の位置情報としてログデータに記録するよう
になっている。
【0214】さらに、ログ記録再生部は、閲覧者によっ
て選択された部分データを再現する際、部分データの位
置を特定した後、部分データの位置と各操作の位置情報
とを比較することで、部分データに関連する操作を容易
に選択できるようになっている。これにより、部分デー
タの再現を実行することが容易となる。なお、各操作の
関連箇所として認識するデータの単位としては、どのよ
うなものを設定してもよいが、部分データよりも小さい
単位に設定されていることが好ましい。
【0215】また、この場合、ログ記録再生部は、デー
タファイルに対する変更に応じて、既にログデータに記
録されている各操作の位置情報を変更するように設定さ
れていることが好ましい。データファイルに対する変更
とは、既に作成されている部分に対する修正処理のこと
であり、例えば文書データであれば、文字の挿入・削除
処理等のことである。このような変更が生じると、変更
箇所以外の箇所の位置も変更されるため、ログデータ上
の位置情報と実際の位置との間にずれが生じる。そこ
で、上記の構成では、データファイルの変更に応じて、
ログデータに記録されている各操作の位置情報を、適宜
変更するようになっている。これにより、データファイ
ルにおける各箇所の位置と、これらに関連する操作の位
置情報との整合性を保つことができる。
【0216】また、この構成では、データファイルに削
除操作が施された場合、ログ記録再生部が、削除された
箇所に関連する操作に対して、ログデータ上で所定のマ
ークを付すように設定されていることが好ましい。ま
た、ログ記録再生部は、いったん削除された箇所が再び
入力された場合、ログデータに付された上記のマークを
消すように設定されていることがさらに好ましい。
【0217】この構成によれば、ログデータに記録され
ている各操作が、データファイルに残っている部分に直
接関連するものであるか否かを容易に判定できる。ま
た、マークを消せるように設定することで、削除の取り
消しや、カット&ペーストにも対応できる。
【0218】また、本情報処理装置では、データ作成部
およびデータ参照部が、自身で実行した操作の履歴デー
タを作成してログ記録再生部に伝達する操作履歴データ
作成部を備えていることが好ましい。この構成によれ
ば、データ作成部およびデータ参照部において個々の操
作履歴データを作成できるため、詳細なログデータを記
録できるとともに、ログ記録再生部の処理数を軽減させ
ることが可能となる。
【0219】また、本情報処理装置に、データ作成部お
よびデータ参照部における操作の履歴データを作成して
ログ記録再生部に伝達するための、操作監視部を備える
ことも好ましい。この構成によれば、操作履歴データ作
成部を持たないデータ作成部およびデータ参照部を用い
てデータファイルを作成しても、操作監視部において操
作履歴データを作成できる。このため、ログデータを良
好に作成できるとともに、ログ記録再生部の処理数を軽
減することが可能となる。
【0220】また、本情報処理装置では、データファイ
ルの作成時に開かれている表示画面の表示状況を監視す
る表示管理部を備えていることが好ましい。そして、ロ
グ記録再生部が、この表示管理部を制御して、各操作の
実行された際に開かれている画面の表示状況を、ログデ
ータに記録するように設定されていることがさらに好ま
しい。
【0221】上記の表示画面とは、データファイルや参
照データの種類毎、あるいは、データ作成部およびデー
タ参照部の種類毎に表示装置上に開かれるウインドウの
ことである。この構成によれば、データの作成時に用い
られている表示画面の情報をログデータに記録できる。
このため、データファイルの表示時、表示画面の状況ま
でも正確に再現できる。これにより、より詳細にデータ
ファイルの作成過程を提示することが可能となる。
【0222】また、この構成では、ログ記録再生部が、
表示画面の表示状況に基づいて、各画面がデータファイ
ルの作成に使用されているか否かを判断し、判断結果を
ログデータに記録するように設定されていることが好ま
しい。
【0223】この構成では、ログ記録再生部が、各画面
がデータファイルの作成に使用されているか否かを、各
画面の表示状況に応じて判断するようになっている。そ
して、データファイルの作成に使用されていないと判断
した場合、その画面がデータファイルの作成に無関係で
ある旨を、ログデータに記録するように設定されてい
る。これにより、閉じ忘れられて奥の方に放置されてい
るような関連性のない画面を、各操作に関連付けて記録
してしまうことを回避できる。なお、この構成では、各
画面がデータの作成に使用されているか否かと表示状況
との関係は、ユーザーによって設定されることが好まし
い。
【0224】また、本情報処理装置では、上記ログ記録
再生部が、あらかじめ定められた特定のデータ作成部お
よびデータ参照部だけの操作をログデータに記録するよ
うに設定されていることが好ましい。この構成によれ
ば、本情報処理装置にデータファイルの作成に関係のな
いデータ作成部やデータ参照部が備えられている場合、
これらの操作がログデータに記録されることを防止でき
る。従って、データファイル作成の再現時、無関係な操
作まで再現されてしまうことを回避できる。
【0225】また、本情報処理装置では、上記ログ記録
再生部が、ユーザーの指示に応じてログデータを編集で
きるように設定されていることが好ましい。この構成に
よれば、データファイルの作成に関係のない操作を、デ
ータファイルの作成後(あるいは作成中)においてログ
データから削除できる。また、データファイルの作成に
関連する操作であっても、閲覧者に開示したくない操作
を削除することが可能となる。
【0226】また、本情報処理装置に、データ作成部に
よって作成されたデータファイルを、ログ記録再生部に
よって作成されたログデータと関連付けて記憶するデー
タ記憶部を備えることが好ましい。この構成では、デー
タファイルとログデータとを容易に記憶管理できる。ま
た、互いに関連するデータファイルとログデータとを同
時に呼び出せるので、閲覧操作を簡略化することが可能
となる。
【0227】また、本情報処理装置では、データ作成部
を、データファイルを作成するためのプログラムを記憶
した記憶部と、このプログラムを読み取ってデータファ
イルの作成を行う読取部とから構成することもできる。
同様に、データ参照部を、データファイルを参照させる
ためのプログラムを記憶した記憶部と、このプログラム
を読み取ってデータファイルを参照させる読取部とから
構成することも可能である。
【0228】また、本発明の情報処理方法(以下、本情
報処理方法とする)は、データファイルを作成するため
のデータ作成部と、参照データを表示するためのデータ
参照部とを用いてデータファイルの作成を行うととも
に、作成されたデータファイルの表示を行うための情報
処理方法において、データファイルの作成時に実行され
たデータ作成部およびデータ参照部における操作の履歴
からなるログデータを作成するログデータ作成工程と、
このログデータに記録された操作を、データ作成部およ
びデータ参照部に再実行させてデータファイルの作成を
再現する再現工程とを含む方法である。
【0229】本情報処理方法では、ログデータ作成工程
において、データファイルの作成時に実行された、デー
タ作成部およびデータ参照部による操作を、実行された
順に、ログデータとして記憶するようになっている。さ
らに、完成されたデータファイルを表示する際、再現工
程において、閲覧者の指示およびログデータに従って、
データファイルの作成時に行われたデータ作成部および
データ参照部の操作を再現できるように設定されてい
る。
【0230】これにより、閲覧者は、データファイルの
内容に対する入力・削除の経緯や、データファイルの作
成時に参照された資料等を知ることができ、データファ
イルの作成過程を容易にたどることが可能となる。従っ
て、本情報処理方法によれば、データファイルの作成者
は、データファイルの内容に関する補助データ(注釈
等)を作成しなくても、専門用語や特殊記号の意味等、
データファイルの理解に必要な情報を閲覧者に与えるこ
とが可能となる。
【0231】また、本情報処理方法においては、ログデ
ータ作成工程が、データ作成部およびデータ参照部の全
操作をログデータに含めるように設定されているととも
に、再現工程が、ログデータ中の全操作をデータ作成部
およびデータ参照部に再実行させ、データファイルの全
作成過程を再現するように設定されていることが好まし
い。
【0232】この方法では、データファイルの作成時に
おける操作を、閲覧者に対して非常に詳細に提示でき
る。従って、閲覧者は、データファイルと関連性の薄い
参照データや、データファイルの作成時における著者の
思考過程までも十分に理解することが可能となる。ま
た、著者自身に対しても、以前に作成したデータファイ
ルの作成経過を思い出させることができる。
【0233】また、再現工程は、閲覧者によって選択さ
れた部分データの作成過程を再現するように設定されて
いてもよい。この方法によれば、閲覧者の望む任意の部
分だけを再現できるので、短い閲覧時間で、閲覧者に必
要な情報を与えることが可能となる。
【0234】また、本発明の情報処理のためのコンピュ
ータープログラムを記録した記録媒体は、データファイ
ルを作成するためのデータ作成部と、参照データを表示
するためのデータ参照部とを用いてデータファイルの作
成を行うとともに、作成されたデータファイルの表示を
行う情報処理のためのコンピュータープログラムを記録
した記録媒体であって、データファイルの作成時に実行
されたデータ作成部およびデータ参照部における操作の
履歴からなるログデータを作成し、このログデータに記
録された操作をデータ作成部およびデータ参照部に再実
行させて、データファイルの作成を再現するように設定
されている構成である。このような記録媒体を、パーソ
ナルコンピューター等の一般的な情報処理装置における
制御装置に読み込ませることにより、上記した本情報処
理装置や本情報処理方法を容易に実現することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる情報処理装置
である、PC(PC/WS)の構成を示す説明図であ
る。
【図2】図1に示したPCを備えた文書処理システムの
構成を示す説明図である。
【図3】図1に示すPCに備えられたDMS文書検索部
の構成を示す説明図である。
【図4】図1に示すPCに備えられた文書検索部および
DMSプロクシの構成を示す説明図である。
【図5】図1に示すPCに備えられたログ記録再生部に
よって作成されるログデータの例を示す説明図である。
【図6】図1に示すPCにおける、文書データの作成画
面および参照データの表示画面を示す説明図である。
【図7】図7(a)は、図1に示すPCにおいて作成中
の文書データを表示している表示装置の作成画面を示す
説明図であり、図7(b)は、上記PCのログ記録再生
部における、各文毎の位置情報に関する記憶状態を示す
説明図であり、図7(c)は、同じくログ記録再生部に
おける、各文毎の位置情報に関する他の記憶状態を示す
説明図であり、図7(d)は、図1に示すPCにおいて
作成中の文書データを表示している表示装置の他の作成
画面を示す説明図であり、図7(e)は、ログ記録再生
部における各文毎の位置情報に関するさらに他の記憶状
態を示す説明図である。
【図8】図1に示すPCに備えられたログ記録再生部に
よって作成されるログデータであって、位置情報を含む
ログデータの例を示す説明図である。
【図9】図1に示すPCに備えられたログ記録再生部に
よって作成されるログデータの他の例を示す説明図であ
る。
【図10】図1に示すPCに備えられたログ記録再生部
によって作成されるログデータのさらに他の例を示す説
明図である。
【図11】図11は、図1に示すPCにおける、文書デ
ータの作成画面を示す説明図である。
【図12】図1に示すPCに備えられたログ記録再生部
によって作成されるログデータであって、位置情報に対
してマーキングの施されたログデータの例を示す説明図
である。
【図13】図1に示すPCに備えられたログ記録再生部
によって作成されるログデータであって、図12に示し
たマーキングが削除されたログデータの例を示す説明図
である。
【図14】図3および図4に示した入出力制御部の構成
を示す説明図である
【図15】図1に示すPCに備えられたログ記録再生部
によって作成されるログデータであって、表示装置にお
ける表示状態の情報を含むログデータの例を示す説明図
である。
【図16】表示装置上の画面をログデータに記録するか
否かを決定するための、画面の表示状態における基準を
設定するための入力画面である。
【図17】図1に示すPCに備えられたログ記録再生部
の構成を示す説明図である。
【図18】図17に示すログ記録再生部の有する要記録
部材登録部に設定された、要記録部材リストの例を示す
説明図である。
【図19】図17に示すログ記録再生部によって作成さ
れるログデータの例を示す説明図である。
【図20】図19に示すログデータであって、操作の一
部を無効とした状態のログデータの例を示す説明図であ
る。
【図21】図19に示すログデータであって、操作の一
部を無効とした状態のログデータの他の例を示す説明図
である。
【図22】図1に示すPCにおける、ログデータおよび
文書データの記憶状態を示す説明図である。
【図23】本発明の一実施の形態にかかる文書処理シス
テムにおける他の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
11〜13 PC(情報処理装置) 14 DMS文書管理サーバ(データ記憶部) 21 表示装置 22 入力装置 23 制御装置 31 ログ記録再生部 32 DMS文書編集部(データ作成部) 33 DMS文書参照部(データ参照部) 34 DMS文書検索部(データ参照部) 35 文書検索部(データ参照部) 37 Webブラウザ(データ参照部) 38 文書バッファ 39 ログデータバッファ 40 DMSプロクシ(操作監視部) 41 HTTPプロクシ(操作監視部) 53 操作履歴処理部(操作履歴データ作成
部) 54 操作履歴バッファ(操作履歴データ作成
部) 62 操作履歴処理部(操作監視部) 63 操作履歴バッファ(操作監視部) 71 入出力制御部 72 表示管理部(表示管理部) 83 要記録部材登録部

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データファイルの作成および表示を行うた
    めの情報処理装置において、 データファイルを作成するためのデータ作成部と、 参照データを表示するためのデータ参照部と、 データファイルの作成時に、データ作成部およびデータ
    参照部において実行された操作の履歴からなるログデー
    タを作成し、 データファイルの表示時に、このログデータに記録され
    た操作をデータ作成部およびデータ参照部に再実行させ
    て、データファイルの作成を再現するログ記録再生部と
    を備えていることを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】上記ログ記録再生部は、 データファイルの作成時、データ作成部およびデータ参
    照部の全操作をログデータに含めるとともに、 データファイルの表示時、ログデータ中の全操作をデー
    タ作成部およびデータ参照部に再実行させ、データファ
    イルの全作成過程を再現するように設定されていること
    を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】上記ログ記録再生部は、 データファイルの表示時、閲覧者によって選択された部
    分データの作成過程を再現するように設定されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】上記ログ記録再生部は、 データファイルの作成時、データ作成部およびデータ参
    照部において実行された各操作の関連箇所におけるデー
    タファイル上での位置を、各操作の位置情報としてログ
    データに記録するとともに、 データファイルの表示時、閲覧者によって選択された部
    分データの位置を特定し、上記位置情報に基づいて、選
    択された部分データに関連する操作をログデータから選
    択して、データ作成部およびデータ参照部に再実行させ
    るように設定されていることを特徴とする請求項3に記
    載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】上記ログ記録再生部は、 データファイルに対する変更に応じて、既にログデータ
    に記録されている各操作の位置情報を変更するように設
    定されていることを特徴とする請求項4に記載の情報処
    理装置。
  6. 【請求項6】上記ログ記録再生部は、 データファイルに削除操作が施された場合、削除された
    箇所に関連する操作に対しては、ログデータ上で所定の
    マークを付すように設定されていることを特徴とする請
    求項5に記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】上記ログ記録再生部は、 いったん削除された箇所が再び入力された場合、ログデ
    ータに付された上記のマークを消すように設定されてい
    ることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】上記データ作成部およびデータ参照部が、
    自身で実行した操作の履歴データを作成してログ記録再
    生部に伝達する操作履歴データ作成部を備えていること
    を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】上記データ作成部およびデータ参照部にお
    ける操作の履歴データを作成してログ記録再生部に伝達
    する操作監視部を備えていることを特徴とする請求項1
    に記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】データファイルの作成時に開かれている
    表示画面の表示状況を監視する表示管理部を備え、 上記ログ記録再生部は、この表示管理部を制御して、各
    操作の実行された際に開かれている画面の表示状況をロ
    グデータに記録するように設定されていることを特徴と
    する請求項1に記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】上記ログ記録再生部は、表示画面の表示
    状況に基づいて、各画面がデータファイルの作成に使用
    されているか否かを判断し、判断結果をログデータに記
    録するように設定されていることを特徴とする請求項1
    0に記載の情報処理装置。
  12. 【請求項12】上記ログ記録再生部は、 あらかじめ定められた特定のデータ作成部およびデータ
    参照部だけの操作をログデータに記録するように設定さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装
    置。
  13. 【請求項13】上記ログ記録再生部は、 ユーザーの指示に応じてログデータを編集できるように
    設定されていることを特徴とする請求項1に記載の情報
    処理装置。
  14. 【請求項14】データ作成部によって作成されたデータ
    ファイルを、ログ記録再生部によって作成されたログデ
    ータと関連付けて記憶するデータ記憶部を備えているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  15. 【請求項15】上記データ作成部は、データファイルを
    作成するためのプログラムを記憶した記憶部と、このプ
    ログラムを読み取ってデータファイルの作成を行う読取
    部とからなることを特徴とする請求項1に記載の情報処
    理装置。
  16. 【請求項16】上記データ参照部は、データファイルを
    参照させるためのプログラムを記憶した記憶部と、この
    プログラムを読み取ってデータファイルを参照させる読
    取部とからなることを特徴とする請求項1に記載の情報
    処理装置。
  17. 【請求項17】データファイルを作成するためのデータ
    作成部と、参照データを表示するためのデータ参照部と
    を用いてデータファイルの作成を行うとともに、作成さ
    れたデータファイルの表示を行うための情報処理方法に
    おいて、 データファイルの作成時に実行されたデータ作成部およ
    びデータ参照部における操作の履歴からなるログデータ
    を作成するログデータ作成工程と、 このログデータに記録された操作を、データ作成部およ
    びデータ参照部に再実行させてデータファイルの作成を
    再現する再現工程とを含むことを特徴とする情報処理方
    法。
  18. 【請求項18】上記ログデータ作成工程は、データ作成
    部およびデータ参照部の全操作をログデータに含めるよ
    うに設定されているとともに、 上記再現工程は、ログデータ中の全操作を、データ作成
    部およびデータ参照部に再実行させ、データファイルの
    全作成過程を再現するように設定されていることを特徴
    とする請求項17に記載の情報処理方法。
  19. 【請求項19】上記再現工程は、閲覧者によって選択さ
    れた部分データの作成過程を再現するように設定されて
    いることを特徴とする請求項17に記載の情報処理方
    法。
  20. 【請求項20】データファイルを作成するためのデータ
    作成部と、参照データを表示するためのデータ参照部と
    を用いてデータファイルの作成を行うとともに、作成さ
    れたデータファイルの表示を行う情報処理のためのコン
    ピュータープログラムを記録した記録媒体であって、 データファイルの作成時に実行されたデータ作成部およ
    びデータ参照部における操作の履歴からなるログデータ
    を作成し、 このログデータに記録された操作をデータ作成部および
    データ参照部に再実行させて、データファイルの作成を
    再現するように設定されていることを特徴とする情報処
    理のためのコンピュータープログラムを記録した記録媒
    体。
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