JP2008027389A - 文書データ移動追跡システム、文書データ移動追跡方法および文書データ移動追跡プログラム - Google Patents

文書データ移動追跡システム、文書データ移動追跡方法および文書データ移動追跡プログラム Download PDF

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久 坂本
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Abstract

【課題】 同一のあるいは異なる文書編集アプリケーションの文書ファイル間でコピー、移動あるいは編集された文書データの移動履歴が追跡可能で、機密保持が可能な文書データ移動追跡システム、方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】 情報処理システム上の文書データの移動を追跡するシステムであって、文書編集プログラムの操作情報を受けとる手段と、この操作情報に係る文書操作の履歴情報を作成する手段と、この履歴情報を記憶する手段と、この履歴情報に基づき表示を制限する手段を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明はコンピュータ上に存在する文書ファイルの内容である文書データの制御に関し、ある文書ファイルから他の文書ファイルへの文書データの移動を追跡することを可能にする文書間データ移動追跡システム、方法およびプログラムに関する。
コンピュータ上で文書を取り扱うための方法は、ワードプロセッサ、テキストエディタあるいは表計算ソフトなどのアプリケーションソフトウェアにより様々な形で実現されている。ユーザは、これらのアプリケーションソフトウェア使用時において、文書ファイルの複製を作成すること、他の文書ファイルの文書データの一部あるいは全部をコピーまたは移動して現在編集中の文書ファイルに追加することが可能である。
コンピュータ上の文書ファイルの移動監視に関して、特開2006−92149号公報に開示される文書ファイルコピー移動監視システムが知られている。
図21は、特許文献1に記載された文書ファイルコピー移動監視システムの構成を示すブロック図である。図21に示すように、特許文献1に記載されたシステムは、文書ファイルを読み込み編集するためのアプリケーションソフトウェア91(例えば、ワードプロセッサ)が搭載され、ユーザ操作に伴うアプリケーションソフトウェア91の動作を監視するアプリケーション監視手段92と、アプリケーションソフトウェア91の状態を検出するアプリケーション状態検出手段94と、アプリケーション監視手段92の監視結果を、アプリケーション状態検出手段94の検出機能を利用して解析することによって、アプリケーションソフトウェア91で読み込まれた文書ファイルに対して、ファイルのコピー又は移動のための操作であるファイル操作が行われたか否かを推定する文書操作推定手段93とを備える。そして、文書操作推定手段93は、この推定結果を文書コピー移動ログ記憶手段95に記憶させるように動作する。このようにして、特許文献1では文書ファイルの移動を追跡可能とする技術を提供している。
特開2006−92149号公報(段落0015−0034、図1)
従来技術によれば、OSやアプリケーションソフトウェアが文書を管理する単位であるところの文書ファイルの文書移動の追跡は可能である。しかしながら、ユーザがあるアプリケーションソフトウェアである文書ファイルを編集中に、同一のあるいは他のアプリケーションソフトウェア上の他の文書ファイルの文書データをコピーまたは移動して編集中の文書ファイルに追加した場合、編集中の文書ファイル上ではどの文書データがどの文書ファイルからコピーまたは移動してきたのかを管理する機能は提供されていない。すなわち、文書ファイル単位で文書を管理する従来技術では、文書ファイル中の一部あるいは全部の文書データの移動履歴を追跡することが出来なかった。
(発明の目的)
本発明の目的は、複数の文書ファイル間で移動された文書データの移動履歴が追跡できないことを解決する文書ファイル間の文書データ移動追跡システム、方法およびプログラムを提供することにある。
本発明の第1のデータ移動追跡システムは、情報処理システム上の文書データの移動を追跡するシステムであって、文書編集プログラムの操作情報を受けとる手段と、前記操作情報に係る文書操作の履歴情報を作成する手段と、前記履歴情報を記憶する手段とを有することを特徴とする。
本発明の第2のデータ移動追跡システムは、情報処理システム上の文書データの移動を追跡するシステムであって、文書編集プログラムが出力するイベント情報を受けとる手段と、前記イベント情報に基づいて文書操作の履歴をデータブロック情報として作成する手段と、前記データブロック情報を記憶するデータベース手段とを有することを特徴とする。
本発明の第3のデータ移動追跡システムは、第2のデータ移動追跡システムにおいて、前記イベント情報に係るイベント種別が文書データの移動である場合、移動元文書に係る前記データブロック情報は、データブロックIDと、ファイル名と、ファイル内のデータ位置と、データ内容とを少なくとも含み、移動先文書に係る前記データブロック情報は、データブロックIDと、ファイル名と、ファイル内のデータ位置と、データ内容と、移動元文書のデータブロック情報のデータブロックIDを少なくとも含むことを特徴とする。
本発明の第4のデータ移動追跡システムは、第2〜3のいずれかのデータ移動追跡システムにおいて、前記イベント情報に係るイベント種別が文書データの編集である場合、前記データベース手段に記憶されたデータブロック情報を更新する手段を有することを特徴とする。
本発明の第5のデータ移動追跡システムは、第2〜4のいずれかのデータ移動追跡システムにおいて、前記イベント情報に係るイベント種別が文書データの表示である場合、表示対象データ中の前記データベース手段に記憶されたデータブロック情報の文書データについて表示を制限する手段を有することを特徴とする。
本発明の第6のデータ移動追跡システムは、第5のデータ移動追跡システムにおいて、前記の表示を制限する手段が対象文書データの変換または削除であることを特徴とする請求項5記載のデータ移動追跡システム。
本発明の第7のデータ移動追跡システムは、第5〜6のいずれかのデータ移動追跡システムにおいて、前記の表示を制限する手段をパスワードのチェックにより制御する手段を有することを特徴とする。
本発明の第1のデータ移動追跡方法は、情報処理システム上で、文書編集プログラムの操作情報を受けとり、前記操作情報に係る文書操作の履歴情報を作成し、前記履歴情報を記憶することを特徴とする。
本発明の第2のデータ移動追跡方法は、文書編集プログラムが出力するイベント情報を受けとり、前記イベント情報に基づいて文書操作の履歴をデータブロック情報として作成し、前記データブロック情報をデータベースに記憶することを特徴とする。
本発明の第3のデータ移動追跡方法は、第2のデータ移動追跡方法において、前記イベント情報に係るイベント種別が文書データの移動である場合、移動元文書に係る前記データブロック情報は、データブロックIDと、ファイル名と、ファイル内のデータ位置と、データ内容とを少なくとも含み、移動先文書に係る前記データブロック情報は、データブロックIDと、ファイル名と、ファイル内のデータ位置と、データ内容と、移動元文書のデータブロック情報のデータブロックIDを少なくとも含むことを特徴とする。
本発明の第4のデータ移動追跡方法は、第2〜3のいずれかのデータ移動追跡方法において、前記イベント情報に係るイベント種別が文書データの編集である場合、前記データベースに記憶したデータブロック情報を更新することを特徴とする。
本発明の第5のデータ移動追跡方法は、第2〜4のいずれかのデータ移動追跡方法において、前記イベント情報に係るイベント種別が文書データの表示である場合、表示対象データ中の前記データベースに記憶されたデータブロック情報の文書データについて表示を制限することを特徴とする。
本発明の第6のデータ移動追跡方法は、第5のデータ移動追跡方法において、対象文書データの変換または削除により表示を制限することを特徴とする。
本発明の第7のデータ移動追跡方法は、第5〜6のいずれかのデータ移動追跡方法において、パスワードのチェックにより表示の制限を制御することを特徴とする。
本発明の第1のデータ移動追跡プログラムは、情報処理システムに、文書編集プログラムの操作情報を受けとり、前記操作情報に係る文書操作の履歴情報を作成し、前記履歴情報を記憶する処理を行わせることを特徴とする。
本発明の第2のデータ移動追跡プログラムは、情報処理システムに、文書編集プログラムが出力するイベント情報を受けとり、前記イベント情報に基づいて文書操作の履歴をデータブロック情報として作成し、前記データブロック情報をデータベースに記憶する処理を行わせることを特徴とする。
本発明の第3のデータ移動追跡プログラムは、第2のデータ移動追跡プログラムにおいて、前記イベント情報に係るイベント種別が文書データの移動である場合、移動元文書に係る前記データブロック情報は、データブロックIDと、ファイル名と、ファイル内のデータ位置と、データ内容とを少なくとも含み、移動先文書に係る前記データブロック情報は、データブロックIDと、ファイル名と、ファイル内のデータ位置と、データ内容と、移動元文書のデータブロック情報のデータブロックIDを少なくとも含むことを特徴とする。
本発明の第4のデータ移動追跡プログラムは、第2〜3のいずれかのデータ移動追跡プログラムにおいて、前記イベント情報に係るイベント種別が文書データの編集である場合、前記データベースに記憶したデータブロック情報を更新する処理を行わせることを特徴とする。
本発明の第5のデータ移動追跡プログラムは、第2〜4のいずれかのデータ移動追跡プログラムにおいて、前記イベント情報に係るイベント種別が文書データの表示である場合、表示対象データ中の前記データベースに記憶されたデータブロック情報の文書データについて表示を制限する処理を行わせることを特徴とする。
本発明の第6のデータ移動追跡プログラムは、第5のデータ移動追跡プログラムにおいて、対象文書データの変換または削除により表示を制限することを特徴とする。
本発明の第7のデータ移動追跡プログラムは、第5〜6のいずれかのデータ移動追跡プログラムにおいて、パスワードのチェックにより表示の制限を制御することを特徴とする。
本発明によれば、アプリケーションプログラムによってある文書ファイル内の文書データを、同一のあるいは別のアプリケーションプログラムで編集している別の文書ファイルに移動またはコピーした場合でも、文書データの移動元が把握でき、移動履歴を追跡することが可能となる。その理由は、文書の操作の履歴情報を作成し、記憶することができるようにしたためである。
次に、本発明について図面を参照して詳細に説明する。
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態は、コンピュータ1上の文書編集プログラム2、オペレーティングシステム4、データ移動追跡システム3で構成されている。データ移動追跡システム3は、イベント検出手段31と、データ移動検出手段32と、データ編集検出手段33と、データブロック情報DB35とから構成されている。
コンピュータ1は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、サーバ、大型計算機、その他文書データの入力、編集、表示が可能な情報処理装置である。
オペレーティングシステム4は、マイクロソフト社のWindows(登録商標)やLinuxである。
文書編集プログラム2は、コンピュータ1上で動作する、文書ファイルの編集機能、データ移動機能を有するアプリケーションソフトのプログラムである。たとえば、マイクロソフト社のWindows(登録商標)標準添付のテキストファイルエディタであるメモ帳(登録商標)や、マイクロソフト社のWord(登録商標)などに代表されるワードプロセッサなどがある。
文書編集プログラム2が編集対象とする文書データは、テキストデータ、画像データ、バイナリデータなど文書編集プログラムで扱うあらゆるデータである。
文書編集プログラム2が編集対象とする文書ファイルは、コンピュータ1内に存在する文書ファイルでも良いし、ネットワーク接続された別のコンピュータ内に存在する文書ファイルでもかまわない。
文書ファイルの編集機能は、文書ファイルの文書データを読み込み、文書ファイルの文書データを表示し、文書ファイルの文書データを追加、変更、削除し、再び文書ファイルとして保存する機能である。文書編集プログラム2は文書ファイルの編集時にデータ入力やデータ削除のイベントを発生し、イベント情報を出力する。
データ移動機能は文書編集プログラム2上で選択されたデータを一時領域に退避し、別の文書編集プログラム2上に移動させる機能である。データ移動時にはデータ選択イベントや一時領域への退避イベント、一時領域からの呼び出しイベントが発生する。
広く知られたコンピュータ、たとえばWindows(登録商標) OS搭載コンピュータなどではすべての動作においてこれらのイベントが発生する。そして、イベントを発生したプログラムではない他のプログラムにこれらのイベントを横取りさせる機能が、前記オペレーティングシステム4によってAPI(Application Programming Interface)として提供されている。
イベントを横取りしたプログラムは、このイベントを遮断せずオペレーティングシステム4に制御を戻すことにより、文書編集プログラム2の処理を妨げることなくイベント情報を取得することが可能になる。逆に、文書データの削除イベントや追加イベントを遮断することにより、データのコピーや移動を禁止することが可能となる。本実施の形態ではイベントを遮断せずデータのコピーや移動を禁止しない方式を例に挙げて説明する。
イベント検出手段31は、文書編集プログラム2で発生しているイベントをオペレーティングシステム4を介して横取りする。そして、イベント検出手段31は、前記イベントのイベント情報から、イベント種別、プログラム情報、編集対象ファイル名、データ位置、データ内容、移動先プログラム情報、移動先プログラム編集対象ファイル名、移動先データ位置を取得する。
発生するイベントの例を図3に示す。
イベント種別T201は、発生したイベントの種別であり、データ移動(コピーを含む)とデータ削除イベントとデータ追加イベントのいずれかである。
プログラム情報T202は、イベントが発生した文書編集プログラム2を識別するための情報であり、プログラムの識別子やプロセスIDなどを用いる。
編集対象ファイル名T203は、イベントが発生した文書編集プログラム2によって使用中のイベント発生編集対象のファイル名である。
データ位置T204は、発生したイベントが対象にしているデータが編集対象のどこに存在するかを示す情報であり、ファイルの先頭からのオフセットなどを用いる。
データ内容T205は、発生したイベントが対象にしているデータの内容である。
移動先プログラム情報T206は、データ移動イベント発生時のみ設定されるデータの移動先の文書編集プログラム2を識別するための情報である。本情報はプログラム情報T202と同様、プログラムの識別子やプロセスIDなどを用いる。
移動先プログラム編集対象ファイル名T207は、データ移動イベント発生時のみ設定される。この情報はデータ移動先の文書編集プログラム2が編集対象としているファイル名である。
移動先データ位置T208は、データ移動イベント発生時のみ設定される。発生したイベントが対象にしているデータが移動先プログラム編集対象ファイルのどこに格納されるかを示す情報であり、ファイルの先頭からのオフセットなどを用いる。
イベント検出手段31は、前記イベント種別T201を解析し、次に実行する手段を切り替える。
イベント検出手段31は、イベント種別T201がデータ移動イベントであることを検出した場合は、データ移動イベント情報として、プログラム情報T202と編集対象ファイル名T203とデータ位置T204とデータ内容T205と移動先プログラム情報T206と移動先プログラム編集対象ファイル名T207と移動先データ位置T208をデータ移動検出手段32に転送する。
イベント検出手段31は、イベント種別T201がデータ削除イベントまたはデータ追加イベントであることを検出した場合は、データ編集イベント情報として、イベント種別T201とプログラム情報T202と編集対象ファイル名T203とデータ位置T204とデータ内容T205をデータ編集検出手段33に転送する。
データブロック情報DB35は、データブロック情報を記憶するデータベースである。
図4を参照すると、データブロック情報はデータブロックをユニークに識別するためのデータブロックIDT301とデータの作成ユーザ情報T302とデータの移動元ファイル名T303とデータが含まれるファイル名T303とデータがファイル内のどこに存在するかを示すデータ位置T304とデータの内容を格納するデータ内容T305と移動元のデータのデータブロックIDを格納する移動元データブロックIDT306が含まれる。
データ位置はファイル先頭からのオフセット値やデータ終端までのオフセット値などの情報を用いる。移動元データブロックIDはデータの移動が発生した場合はデータ移動元のデータブロックIDを格納するが、ここに値が設定されていない場合は、本データブロックがこのファイルで初めて作成されたことを表す。
データブロック情報DB35は、複数のデータブロック情報を記録し、データ移動検出手段32やデータ編集検出手段33、データ表示検出手段34からのデータブロック情報検索に使用される。データ移動検出手段32やデータ表示検出手段34は、データ内容を用いた部分文字列検索により該当するデータブロック情報を検索する。データ編集検出手段33は、編集対象の位置から該当するデータブロック情報を検索する。
データ移動検出手段32は、イベント検出手段31からデータ移動イベント情報としてプログラム情報T202と編集対象ファイル名T203とデータ位置T204とデータ内容T205と移動先プログラム情報T206と移動先プログラム編集対象ファイル名T207と移動先データ位置T208を受け取る。
データ移動検出手段32は、受け取ったデータ移動イベント情報に対応するデータブロック情報がデータブロック情報DB35に登録されていない場合は、受け取ったデータ移動イベント情報に対応するデータブロック情報を生成してデータブロック情報DB35に登録する。
データ移動検出手段32は、受け取ったデータ移動イベント情報に対応するデータブロック情報がデータブロック情報DB35に登録されている場合は、受け取ったデータ移動イベント情報に対応するデータブロック情報をデータブロック情報DB35から読み出す。
データ移動検出手段32は、受け取ったデータ移動イベント情報とこれに対応するデータブロック情報とから移動先データのデータブロック情報を作成し、データブロック情報DB35に登録する。
データ編集検出手段33は、イベント検出手段31からデータ編集イベント情報としてイベント種別T201と、プログラム情報T202と、編集対象ファイル名T203と、データ位置T204と、データ内容T205とを受け取る。
データ編集検出手段33は、受け取ったデータ編集イベント情報のデータ位置に対応するデータブロック情報がデータブロック情報DB35に登録されているか否かを確認する。
データ編集検出手段33は、受け取ったデータ編集イベント情報のデータ位置に対応するデータブロック情報が登録されていることを検出した場合は、編集によるデータ内容の変更やデータ位置の更新を行う。また、受け取ったデータに対応するデータブロック情報以外のデータブロック情報についても、編集対象ファイルに関連するデータブロック情報については編集によってデータ位置が変更されている可能性があるため、それぞれのデータブロック情報を更新する。
次に、本発明の第1の実施の形態の動作について、具体的な実施例を示して詳細に説明する。まず、データ移動時の動作の例について説明する。
図13を参照すると、コンピュータ1において、オペレーティングシステム4の制御の下に第1の文書編集プログラム2と、第2の文書編集プログラム2と、データ移動追跡システム3が実行されている。第1の文書編集プログラム2は文書ファイル501『C:¥doc¥doc1.doc』を開いており、第2の文書編集プログラム2は文書ファイル502『C:¥doc¥doc2.txt』を開いている。
ここで、コンピュータ1を使用しているユーザ名をUser1とし、User1が第1の文書編集プログラム2で編集している文書ファイル501の文書データの一部を、第2の文書編集プログラム2で編集している文書ファイル502に移動する操作をした場合の動作を例示する。尚、ユーザとは、文書編集プログラムを操作する主体であり、キーボード等の入力機器を使用して操作を行う人間の他に、情報処理装置内で動作する他のプログラム、スクリプト、マクロ等による、およびネットワークを介しての操作を含む。
図16は本発明の第1の実施例における動作フローチャートである。
イベント検出手段31は、第1の文書編集プログラム2または第2の文書編集プログラム2のイベント発生を待っている。第1の文書編集プログラム2および第2の文書編集プログラム2は、データ移動追跡システム3を意識することはなく、データ移動追跡システム3とは非同期に動作する。(ステップS10)。
ここで、User1が、第1の文書編集プログラム2で編集している文書ファイル501の文書位置が先頭から10文字目で16文字までのデータ『abcdefg』をコピーして、第2の文書編集プログラム2で開いている文書ファイル502の文書位置が先頭から20文字目で26文字までにデータを貼り付ける操作を行うとイベントが発生する。このイベント発生は、オペレーティングシステム4のAPIを通じてデータ移動追跡システム3に知らされる。
イベント検出手段31は、イベントの発生を知らされると、前記イベントのイベント情報から、イベント種別T201『データ移動』と、移動元のプログラム情報T202『MS−Word』と、移動元の編集対象ファイル名T203『C:¥doc¥doc1.doc』と、移動元のデータ位置T204『10−16』と、移動元のデータ内容T205『abcdefg』と、移動先プログラム情報T206『メモ帳』と、移動先プログラム編集対象ファイル名T207『C:¥doc¥doc2.doc』と、移動先データ位置T208『20−26』とを取得し、図5に示すイベント情報として記憶する(ステップS20)。
イベント検出手段31は、図5に示すイベント情報のイベント種別T201を参照して発生イベントの種別がデータ移動イベントであることを判定し、データ移動検出手段32へ制御を渡す(ステップS30)。
データ移動検出手段32は、第1の文書編集プログラム2で開いている文書ファイル501『C:¥doc¥doc1.doc』から、第2の文書編集プログラム2で開いている文書ファイル502『C:¥doc¥doc2.txt』へ移動しようとしている文書データに関してデータブロック情報を生成してデータブロック情報DB35に登録する(ステップS40)。
ステップS40の処理後はステップS10に戻り、データ移動追跡システム3のイベント検出手段31は、次のイベント発生を待つ。
次に、ステップS40の詳細について図18を用いて説明する。
データ移動検出手段32は、図5に示すイベント情報の編集対象ファイル名T203『C:¥doc¥doc1.doc』とデータ内容T205『abcdefg』を用いて、渡されたデータに関するデータブロック情報がデータブロック情報DB35内に登録されているか否かを検索する(ステップS401)。
データ移動検出手段32は、ステップS401で検索した結果、データブロック情報DB35内にデータブロック情報が存在しなかった場合はステップS403に分岐し、存在した場合はステップS406に分岐する(ステップS402)。
ステップS403に分岐すると、データ移動検出手段32は、図5に示すイベント情報のデータ内容T205『abcdefg』はデータブロック情報DB35に登録されていない新規データであるため、データブロックID『0001』を新規に発行する(ステップS403)。
データ移動検出手段32は、図5に示すイベント情報のデータ内容T205『abcdefg』について、現在編集中のユーザに関する情報を取得する。渡されたデータはデータブロック情報DB35に登録されていない新規データであるため、現在編集中のユーザ『User1』がデータの作成ユーザとなり、このユーザ情報をデータ作成ユーザとする(ステップS404)。
データ移動検出手段32は、図5に示すイベント情報のプログラム情報T202『MS−Word』と、編集対象ファイル名T203『C:¥doc¥doc1.doc』と、データ位置T204『10−16』と、データ内容T205『abcdefg』と、ステップS403で発行したデータブロックID『0001』と、ステップS404で取得したユーザ情報『User1』とを用いて移動元データブロック情報を作成し(図6参照)、データブロック情報DB35に登録する(ステップS405)。
ステップS406では、データ移動検出手段32は、ステップS401で検索した結果取得した移動元データブロック情報またはステップS405で登録した移動元データブロック情報をコピーしたものを基にして、データブロックIDT301を新しいID『0002』に更新し、図5に示すイベント情報の移動先プログラム編集対象ファイル名T207『C:¥doc¥doc2.doc』をファイル名T303に設定し、図5に示すイベント情報の移動先データ位置T208『20−26』をデータ位置T304に設定し、図6に示す移動元データブロック情報のデータブロックIDT301『0001』を移動元データブロックIDT306に設定して移動先データブロック情報を作成し(図7参照)、データブロック情報DB35に登録する(ステップS406)。
以上により、文書データを移動する場合の実施例が終了する。この実施例においては、ユーザがデータを移動したイベント情報に基づいて、移動元の文書データのデータブロック情報がデータブロック情報DB35に登録されている状態とし、移動元の文書データのデータブロック情報のデータブロックIDを有する移動先の文書データのデータブロック情報を作成してデータブロック情報DB35に登録するようにしたことにより、移動元文書データと移動先文書データの関連付けが記録することができるという効果を有している。
次に、データ削除時の動作の例について説明する。
図14を参照すると、コンピュータ1において、オペレーティングシステム4の制御の下にファイル文書編集プログラム2とデータ移動追跡システム3が実行されている。文書編集プログラム2は文書ファイル501『C:¥doc¥doc1.doc』を開いている。
ここで、コンピュータ1を使用しているユーザ名をUser1とし、User1が文書編集プログラム2で編集している文書ファイルの文書データの一部を削除する操作をした場合を例示する。
ここでも、本発明の第1の実施例における動作フローチャートである図16により説明する。
イベント検出手段31は、文書編集プログラム2のイベント発生を待っている。文書編集プログラム2は、データ移動追跡システム3を意識することはなく、データ移動追跡システム3とは非同期に動作する。(ステップS10)。
User1が文書編集プログラム2で編集している文書ファイルの文書位置が先頭から13文字目で15文字までのデータ『def』を削除する操作を行うことによりイベントが発生する。このイベント発生はオペレーティングシステム4のAPIを通じてデータ移動追跡システム3に知らされる。
イベント検出手段31は、イベント発生を知らされると、前記イベントのイベント情報から、イベント種別T201『データ削除』と、発生イベントのプログラム情報T202『文書編集プログラム2』と、編集対象ファイル名T203『C:¥doc¥doc1.doc』と、データ位置T204(13−15)と、データ内容T205『def』とを取得し、図8に示すイベント情報として記憶する。(ステップS20)。
イベント検出手段31は、図8に示すイベント情報のイベント種別T201を参照して発生イベントの種別がデータ削除移動イベントであることを判定し、データ編集検出手段33へ制御を渡す(ステップS30)。
データ編集検出手段33は、文書編集プログラム2が削除しようとしているデータ『def』に関してデータブロック情報DB35内に登録されているデータブロック情報を更新する(ステップS50)。
ステップS50の処理後はステップS10に戻り、データ移動追跡システム3のイベント検出手段31は、次のイベント発生を待つ。
次に、ステップS50の詳細について図19を用いて説明する。
データ編集検出手段33は、図8に示すイベント情報の編集対象ファイル名T203『C:¥doc¥doc1.doc』とデータ位置T204『13−15』を用いてデータブロック情報DB35内にデータが登録の状態を検索する(ステップS501)。
データ編集検出手段33は、ステップS501で検索した結果、図8のイベント情報の削除データを含むデータブロック情報が登録状態であった場合はステップS503に分岐し、未登録状態であった場合はステップS504に分岐する。本実施例の場合は、図9に示すデータブロック情報のデータブロックIDT301『0001』のデータブロックのファイル名T303『C:¥doc¥doc1.doc』が、前記図8に示すイベント情報の編集対象ファイル名T203『C:¥doc¥doc1.doc』と一致しており、図9に示すデータブロック情報のデータブロックIDT301『0001』のデータブロックのデータ位置T304『10−16』が、前記図8に示すイベント情報のデータ位置T204『13−15』を含んでいるため、登録状態であることが検索され、ステップS503に分岐する(ステップS502)。
ステップS503では、データ編集検出手段33は、図9に示すデータブロック情報のデータブロックIDT301『0001』のデータ内容T305『abcdefg』の内13文字目から15文字目の『def』という文字列を削除し、データ位置T304を『10−13』に更新し、データ内容T305を『abcg』に更新する(図10参照)(ステップS503)。
文書データの追加、あるいは削除の編集操作が行われた場合、その編集対象のデータより後ろに位置するデータはデータ位置が変化しているため、これらのデータを含むデータブロック情報についてはデータ位置T304を更新しなければならない。ステップS504では、データ編集検出手段33は、図8に示すイベント情報の編集対象ファイル名T203を用いて、データブロック情報DB35内に、先に修正したデータブロックIDT301『0001』以外のデータブロック情報が登録されているかどうかを検索する(ステップS504)。
データ編集検出手段33は、ステップS504で検索した結果が、登録状態のものが検索された場合はステップS506に分岐し、検索されなかった場合は終了する。本実施例の場合は、図9に示すデータブロック情報のデータブロックIDT301『0002』のデータブロックのファイル名T303『C:¥doc¥doc1.doc』が、前記図8に示すイベント情報の編集対象ファイル名T203『C:¥doc¥doc1.doc』と一致しており、図9に示すデータブロック情報のデータブロックIDT301『0002』のデータブロックのデータ位置T304『30−34』が、前記図8に示すイベント情報のデータ位置T204『13−15』より後方に位置するため、登録状態であることが検索され、ステップS506に分岐する(ステップS505)。
データ編集検出手段33は、図9に示すデータブロック情報のデータブロックIDT301『0002』のデータ位置T304『30−34』を『27−31』に更新する(図10参照)(ステップS506)。
以上により、文書データを編集(削除)する場合の実施例が終了する。この実施例においては、ユーザがデータを編集したイベント情報に基づいて、編集したデータを含むデータブロック情報のデータ位置T304とデータ内容T305を修正し、編集したデータより後ろに存在するデータを含むデータブロック情報のデータ位置T304を修正するようにしたことにより、データブロック情報DB35を正確な状態に保つことができるという効果を有している。
以上により、本発明の第1の実施の形態の動作が完了する。本発明の第1の実施の形態によれば、データ移動追跡システム3のイベント検出部31が文書編集プログラム2の発生したイベントを受け取り、このイベントの情報に対応してデータ移動検出手段32が移動元文書データと移動先文書データのデータブロック情報をデータブロック情報DB35に登録し、またはデータ編集検出手段33がデータブロック情報DB35に格納されているデータブロック情報の内容を正確な状態に保つことにより、文書データの移動を正確に追跡できるという効果を有している。
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図2を参照すると、本発明の第2の実施の形態は、本発明の第1の実施の形態の構成に加えてデータ表示検出手段34、パスワード入力要求手段36を有している点で第1の実施の形態と異なる。また、本発明の第2の実施の形態のイベント検出手段31は、文書編集プログラム2で発生しているデータ表示イベントをオペレーティングシステム4を介して横取りする機能を有している。以下では、第1の実施の形態のデータ移動追跡システム3にはなかった機能を実現するための構成及び動作について説明する。
イベント検出手段31は、イベント種別T201がデータ表示イベントであることを検出した場合は、データ表示イベント情報として、プログラム情報T202と編集対象ファイル名T203とデータ位置T204とデータ内容T205をデータ表示検出手段34に転送する。
データ表示検出手段34は、イベント検出手段31からデータ表示イベント情報としてプログラム情報T202と編集対象ファイル名T203とデータ位置T204とデータ内容T205とを受け取る。
データ表示検出手段34は、受け取ったデータ表示イベント情報のデータ内容に対応するデータブロック情報がデータブロック情報DB35に登録されているか否かを確認する。
データ表示検出手段34は、受け取ったデータ表示イベント情報のデータ内容に対応するデータブロック情報がデータブロック情報DB35に登録されている場合は、表示しようとしているデータに対する表示制限を行う。この表示制限はたとえば、データブロック情報に登録されている作成ユーザ情報と表示させようとするユーザ情報を比較して、一致しない場合は表示しようとするデータを他の文字列に変換したりデータ自体を削除したり、パスワード入力要求手段36に指示してユーザにパスワード入力を要求し、正しいパスワードが入力された場合のみ表示するなどして、作成ユーザ以外には表示しないようにする。
また、データ表示検出手段34は、Microsoft社のActiveDirectory(登録商標)やLDAPサーバに代表されるユーザ認証/管理システムと連携させることにより、作成ユーザだけでなく、その他のユーザやユーザグループなどによる表示制限も可能になる。
パスワード入力要求手段36は、データ表示検出手段34からの指示により、文書編集プログラム2を使用しているユーザにパスワードの入力を要求し、結果をデータ表示検出手段34に返す。
次に、本発明の第2の実施の形態のデータ表示時の動作の例について、具体的な実施例を示して詳細に説明する。
図15を参照すると、コンピュータ1において、オペレーティングシステム4の制御の下に文書編集プログラム2とデータ移動追跡システム3が実行されている。文書編集プログラム2は文書ファイル503『C:¥doc¥doc3.doc』を開いている。
ここで、コンピュータ1を使用しているユーザ名をUser2とし、User2が文書編集プログラム2で編集している文書ファイルの文書データの一部を表示する操作をした場合を例示する。尚、表示とは、文字通りディスプレイ等に表示する以外に、情報処理装置内で動作する他のプログラム、スクリプト、マクロ等による、およびネットワークを介しての参照を含む。
イベント検出手段31は、文書編集プログラム2のイベント発生を待っている。文書編集プログラム2は、データ移動追跡システム3を意識することはなく、データ移動追跡システム3とは非同期に動作する。(ステップS10)。
User2が文書編集プログラム2で編集している文書ファイルの文書位置が先頭から1文字目で36文字までのデータ『abcdefghijklmnopqrstuvwxyz1234567890』を表示する操作を行うことによりイベントが発生する。このイベント発生はオペレーティングシステム4のAPIを通じてデータ移動追跡システム3に知らされる。
イベント検出手段31は、イベント発生を知らされると、前記イベントのイベント情報から、イベント種別T201『データ表示』と、発生イベントのプログラム情報T202『MS−Word』と、編集対象ファイル名T203『C:¥doc¥doc3.doc』と、データ位置T204『1−36』と、データ内容T205『abcdefghijklmnopqrstuvwxyz1234567890』とを取得し、図11に示すイベント情報として記憶する(ステップS20)。
イベント検出手段31は、図11に示すイベント情報のイベント種別T201を参照して発生イベントの種別がデータ表示イベントであることを判定し、データ表示検出手段34へ制御を渡す(ステップS30)。
データ表示検出手段34は、文書編集プログラム2の表示しようとしている文書データ503『C:¥doc¥doc3.doc』内のデータに関してデータブロック情報DB35内に登録されているデータブロック情報を検索し表示制限する(ステップS60)。
ステップS60の処理後はステップS10に戻り、データ移動追跡システム3のイベント検出手段31は、次のイベント発生を待つ。
次に、ステップS60の詳細について図20を用いて説明する。
データ表示検出手段34は、図11に示すイベント情報の編集対象ファイル名T203『C:¥doc¥doc3.doc』とデータ内容T205『abcdefghijklmnopqrstuvwxyz1234567890』を用いて、渡されたデータ内に含まれているデータブロック情報がデータブロック情報DB35内に登録の状態を検索する(ステップS601)。
データ表示検出手段34は、ステップS601で検索した結果、登録されたデータブロック情報が存在する場合はステップS605に分岐し、存在しなかった場合は終了する。本実施例の場合は、図12に示すデータブロック情報のデータブロックIDT301『0003』のデータブロックのファイル名T303『C:¥doc¥doc3.doc』が、前記図11に示すイベント情報の編集対象ファイル名T203『C:¥doc¥doc3.doc』と一致しており、図12に示すデータブロック情報のデータブロックIDT301『0003』のデータブロックのデータ位置T304『11−17』が、前記図11に示すイベント情報のデータ位置T204『1−36』と重複部分があるため、「登録されたデータブロック情報有り。」であることが検索され、ステップS603に分岐する(ステップS602)。
ステップS603では、データ表示検出手段34は、現在文書編集プログラム2を実行しているユーザ情報と、データブロック情報の作成ユーザ情報とを比較し、一致した場合は終了し、一致しなかった場合はステップS604へ分岐する。本実施例では、文書編集プログラム2を実行しているユーザは『User2』であるが、図12に示すデータブロックIDT301『0003』のデータブロック情報の作成ユーザ情報T302には『User1』と記録されている。従って、ユーザ情報が一致しないので、ステップS604へ分岐する。
データ表示検出手段34は、パスワード入力要求手段36にUser2にパスワードの入力を要求することを指示する(ステップS604)。
データ表示検出手段34は、ステップS604で得たパスワードをチェックした結果、正しいパスワードが入力された場合は終了し、正しいパスワードが入力されなかった場合はステップS606へ分岐する(ステップS605)。
ステップS606では、データ表示検出手段34は、図11に示すイベント情報のデータ内容T205のうちデータブロック情報に含まれる部分の表示制限を行う。本実施例では、データ表示検出手段34は、表示文字列中の『klmnopq』という文字列を『*******』という文字列で置き換えて、終了する(ステップS606)。
以上により、文書データを表示する場合の実施例が終了する。この実施例においては、ユーザがデータを表示させるイベント情報に基づいて、表示対象データ内にデータブロック情報DB35に登録されているデータがあるか否かを確認し、それぞれのユーザ情報が一致せず、正しいパスワードも入力されない場合に文字列を置き換えるようにしたことにより、データを作成したユーザ以外のユーザがデータを閲覧できないようにすることができるという効果を有している。
以上により、本発明の第2の実施の形態の動作が完了する。本発明の第2の実施の形態によれば、データ移動追跡システム3のイベント検出部31が文書編集プログラム2の発生したイベントを受け取り、このイベントの情報に対応してデータ表示検出手段34およびパスワード入力要求手段36が表示対象データの内データブロック情報DB35に登録されている文書データの表示を制御することにより、ある文書データを作成したユーザ以外のユーザが、その文書データが移動された文書ファイルを閲覧する場合にその文書データの閲覧可否を制御できるという効果を有している。
本発明によれば、情報処理装置上で文書編集ファイルにより文書を編集する利用形態において、文書編集プログラムを用いて移動またはコピーされたデータの経路を監視するといった用途に適用できる。このように文書データの配布経路を監視することは、(1)モラルの低い社員による情報漏洩の抑止や、(2)万が一漏れてしまった場合に、監視結果から容疑者を絞り込むための基礎データとして利用可能である。またデータ作成者以外のユーザが自分の作成したデータ以外のデータを表示しないという用途に適用できる。このように文書データの表示を制限することは、(1)部外者が機密データを簡単に閲覧することによる情報漏えいの防止や、(2)機密情報を関係のない人に見せることなく、自分の作成したデータのみを公開でき、日常の利便性を落とさず情報の漏洩を防ぐことを可能とする。
本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。 文書編集プログラムが発生するイベント情報の例である。 データブロック情報の例である。 文書データのデータ移動時に発生するイベント情報の例である。 文書データのデータ移動時の移動元データブロック情報の例である。 文書データのデータ移動時の移動先データブロック情報の例である。 文書データの編集時に発生するイベント情報の例である。 文書データの編集のデータ削除時の処理前のデータブロック情報の例である。 文書データの編集のデータ削除時の処理後のデータブロック情報の例である。 文書データの表示時に発生するイベント情報の例である。 文書データのデータ表示時のデータブロック情報の例である。 本発明の第1の実施の形態のデータ移動時の動作を説明する構成例である。 本発明の第1の実施の形態のデータ編集時の動作を説明する構成例である。 本発明の第2の実施の形態のデータ表示時の動作を説明する構成例である。 本発明の第1の実施の形態のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態のフローチャートである。 ステップS40の詳細フローチャートである。 ステップS50の詳細フローチャートである。 ステップS60の詳細フローチャートである。 従来技術の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 コンピュータ
2 文書編集プログラム
3 データ移動追跡システム
31 イベント検出手段
32 データ移動検出手段
33 データ編集検出手段
34 データ表示検出手段
35 データブロック情報DB
36 パスワード入力要求手段
4 オペレーティングシステム
501 文書ファイル
502 文書ファイル
503 文書ファイル
T201 イベント種別
T202 プログラム情報
T203 編集対象ファイル名
T204 データ位置
T205 データ内容
T206 移動先プログラム情報
T207 移動先プログラム編集対象ファイル名
T208 移動先データ位置
T301 データブロックID
T302 作成ユーザ情報
T303 ファイル名
T304 データ位置
T305 データ内容
T306 移動元データブロックID

Claims (21)

  1. 情報処理システム上の文書データの移動を追跡するシステムであって、文書編集プログラムの操作情報を受けとる手段と、前記操作情報に係る文書操作の履歴情報を作成する手段と、前記履歴情報を記憶する手段とを有することを特徴とする文書データ移動追跡システム。
  2. 情報処理システム上の文書データの移動を追跡するシステムであって、文書編集プログラムが出力するイベント情報を受けとる手段と、前記イベント情報に基づいて文書操作の履歴をデータブロック情報として作成する手段と、前記データブロック情報を記憶するデータベース手段とを有することを特徴とする文書データ移動追跡システム。
  3. 前記イベント情報に係るイベント種別が文書データの移動である場合、移動元文書に係る前記データブロック情報は、データブロックIDと、ファイル名と、ファイル内のデータ位置と、データ内容とを少なくとも含み、移動先文書に係る前記データブロック情報は、データブロックIDと、ファイル名と、ファイル内のデータ位置と、データ内容と、移動元文書のデータブロック情報のデータブロックIDを少なくとも含むことを特徴とする請求項2記載の文書データ移動追跡システム。
  4. 前記イベント情報に係るイベント種別が文書データの編集である場合、前記データベース手段に記憶されたデータブロック情報を更新する手段を有することを特徴とする請求項2から3記載の文書データ移動追跡システム。
  5. 前記イベント情報に係るイベント種別が文書データの表示である場合、表示対象データ中の前記データベース手段に記憶されたデータブロック情報の文書データについて表示を制限する手段を有することを特徴とする請求項2から4記載の文書データ移動追跡システム。
  6. 前記の表示を制限する手段が対象文書データの変換または削除であることを特徴とする請求項5記載の文書データ移動追跡システム。
  7. 前記の表示を制限する手段をパスワードのチェックにより制御する手段を有することを特徴とする請求項5から6記載の文書データ移動追跡システム。
  8. 情報処理システム上で、文書編集プログラムの操作情報を受けとり、前記操作情報に係る文書操作の履歴情報を作成し、前記履歴情報を記憶することを特徴とする文書データ移動追跡方法。
  9. 情報処理システム上で、文書編集プログラムが出力するイベント情報を受けとり、前記イベント情報に基づいて文書操作の履歴をデータブロック情報として作成し、前記データブロック情報をデータベースに記憶することを特徴とする文書データ移動追跡方法。
  10. 前記イベント情報に係るイベント種別が文書データの移動である場合、移動元文書に係る前記データブロック情報は、データブロックIDと、ファイル名と、ファイル内のデータ位置と、データ内容とを少なくとも含み、移動先文書に係る前記データブロック情報は、データブロックIDと、ファイル名と、ファイル内のデータ位置と、データ内容と、移動元文書のデータブロック情報のデータブロックIDを少なくとも含むことを特徴とする請求項9記載の文書データ移動追跡方法。
  11. 前記イベント情報に係るイベント種別が文書データの編集である場合、前記データベースに記憶したデータブロック情報を更新することを特徴とする請求項9から10記載の文書データ移動追跡方法。
  12. 前記イベント情報に係るイベント種別が文書データの表示である場合、表示対象データ中の前記データベースに記憶されたデータブロック情報の文書データについて表示を制限することを特徴とする請求項9から11記載の文書データ移動追跡方法。
  13. 対象文書データの変換または削除により表示を制限することを特徴とする請求項12記載の文書データ移動追跡方法。
  14. パスワードのチェックにより表示の制限を制御することを特徴とする請求項12から13記載の文書データ移動追跡方法。
  15. 情報処理システムに、文書編集プログラムの操作情報を受けとり、前記操作情報に係る文書操作の履歴情報を作成し、前記履歴情報を記憶する処理を行わせることを特徴とする文書データ移動追跡プログラム。
  16. 情報処理システムに、文書編集プログラムが出力するイベント情報を受けとり、前記イベント情報に基づいて文書操作の履歴をデータブロック情報として作成し、前記データブロック情報をデータベースに記憶する処理を行わせることを特徴とする文書データ移動追跡プログラム。
  17. 前記イベント情報に係るイベント種別が文書データの移動である場合、移動元文書に係る前記データブロック情報は、データブロックIDと、ファイル名と、ファイル内のデータ位置と、データ内容とを少なくとも含み、移動先文書に係る前記データブロック情報は、データブロックIDと、ファイル名と、ファイル内のデータ位置と、データ内容と、移動元文書のデータブロック情報のデータブロックIDを少なくとも含むことを特徴とする請求項16記載の文書データ移動追跡プログラム。
  18. 前記イベント情報に係るイベント種別が文書データの編集である場合、前記データベースに記憶したデータブロック情報を更新する処理を行わせることを特徴とする請求項16から17記載の文書データ移動追跡プログラム。
  19. 前記イベント情報に係るイベント種別が文書データの表示である場合、表示対象データ中の前記データベースに記憶されたデータブロック情報の文書データについて表示を制限する処理を行わせることを特徴とする請求項16から18記載の文書データ移動追跡プログラム。
  20. 対象文書データの変換または削除により表示を制限することを特徴とする請求項19記載の文書データ移動追跡プログラム。
  21. パスワードのチェックにより表示の制限を制御することを特徴とする請求項19から20記載の文書データ移動追跡プログラム。
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