JP2001194957A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001194957A
JP2001194957A JP2000002476A JP2000002476A JP2001194957A JP 2001194957 A JP2001194957 A JP 2001194957A JP 2000002476 A JP2000002476 A JP 2000002476A JP 2000002476 A JP2000002476 A JP 2000002476A JP 2001194957 A JP2001194957 A JP 2001194957A
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Yasushi Koshimura
靖 越村
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置の機内環境を画像形成工程の制
御に取り込む場合に、環境情報の信頼度が低いために、
画像かぶりや濃度の変動が発生する場合がある。 【解決手段】 定着装置の停止状態が所定時間以上続い
たとき、画像形成工程が所定時間以上続いたとき、或い
は画像形成装置の機内温度が所定値以上になったとき
等、機内環境が安定したときに、機内環境を検出し、画
像形成工程の制御に用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式により
画像を形成する画像形成装置に関し、特に、画像形成装
置内における温度や湿度の環境情報を画像形成工程の制
御に用いる場合の制御の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式により画像を形成する画像
形成工程は該工程が実行される環境による影響を受ける
ことが知られている。このような環境による影響の代表
的なものとしては、感光体の帯電電位、現像工程におけ
るトナーの付着量、転写率、分離工程における記録材の
分離性等がある。このような環境による影響を回避し
て、常に一定の画質を維持するために、電子写真方式の
画像形成装置には機内環境を検知する環境センサが設け
られ、該環境センサにより検知された環境情報が画像形
成工程の制御に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】環境センサにより検知
された環境情報を画像形成工程の制御に用いる場合に、
時間的及び空間的な変動を避けて取得された環境情報を
用いることが望ましい。変動の大きい環境情報を用いた
場合に、正しくない制御が行われる可能性があり、画像
かぶりや濃度の変動といった問題が発生する可能性があ
る。従って、機内環境が安定した段階で環境情報を取り
込むことが従来から行われている。例えば従来では、機
内の熱の発生源であり、機内環境に大きな影響を与える
定着装置の温度(定着ローラの表面温度)が50℃以下
になったときに、機内の環境が安定状態に入ったとし
て、環境情報を取り込むことが行われている。
【0004】しかしながら、省エネルギー化を目的とし
て、定着装置の熱容量が圧縮された結果、電源がオフさ
れると定着装置の温度は急速に低下し、そのために定着
装置の温度が十分に低くなっても機内環境が安定しない
ことが判明した。また、装置のコンパクト化や種々の排
風装置が用いられることによっても、機内の温度に局所
的なバラツキが出て前記のような従来技術によっては、
画像形成装置の機内環境が正確に把握できない場合があ
り、画像かぶりや画像の濃度の変動を生ずることがある
という問題がある。
【0005】また、作動状態にある画像形成装置の機内
環境を把握する場合にも問題があることが判明した。作
動状態にある画像形成装置の機内温度は、作動に入る前
の停止状態により影響される。即ち、長時間の停止状態
の後の作動では低い機内温度から温度上昇が開始される
が、短時間の停止状態の後の作動では高い機内温度から
温度上昇が開始される。そして、機内の各部分における
温度も前者の場合と後者の場合とでは異なった値とな
る。従って、温度のみでなく温度と密接に関係する湿度
も、同様に大きく異なった値になる可能性がある。特
に、ファックスやコンビニエンスストアに設置された複
写機においては、作動が不規則であるために機内環境の
正確な把握が困難である。このように環境の正確な把握
が困難であるために、画像かぶりや画像濃度の変動が発
生する可能性がある。
【0006】従って、本発明の目的は、画像形成装置の
機内環境検知に関連した前記のような従来技術における
問題を解決し、常に高い画質の画像を形成することがで
きる画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、以下に
示す発明によって達成される。
【0008】(1)少なくとも帯電、露光、現像、転写
及び定着からなる電子写真工程により画像を形成する画
像形成装置であって、環境センサ及び前記電子写真工程
に直接的又は間接的に関与する装置の少なくとも一つの
制御に前記環境センサにより検知された環境情報を用い
る制御手段を有する画像形成装置において、前記制御手
段は、定着装置がオフしている時間を計測し、前記定着
装置が所定時間を超えてオフしているときの前記環境セ
ンサにより検知された環境情報を前記制御のための環境
情報として用いることを特徴とする画像形成装置。
【0009】(2)少なくとも帯電、露光、現像、転写
及び定着からなる電子写真工程により画像を形成する画
像形成装置であって、環境センサ及び前記電子写真工程
に直接的又は間接的に関与する装置の少なくとも一つの
制御に前記環境センサにより検知された環境情報を用い
る制御手段を有する画像形成装置において、前記制御手
段は、画像形成工程が所定時間以上続いたときの前記環
境センサにより検知された環境情報を前記制御のための
環境情報として用いることを特徴とする画像形成装置。
【0010】(3)少なくとも帯電、露光、現像、転写
及び定着からなる電子写真工程により画像を形成する画
像形成装置であって、環境センサ及び前記電子写真工程
に直接的又は間接的に関与する装置の少なくとも一つの
制御に前記環境センサにより検知された環境情報を用い
る制御手段を有する画像形成装置において、前記制御手
段は、画像形成工程において前記環境センサにより検知
された温度が所定値を超えたときの前記環境センサによ
り検知された環境情報を前記制御のための環境情報とし
て用いることを特徴とする画像形成装置。
【0011】(4)少なくとも帯電、露光、現像、転写
及び定着からなる電子写真工程により画像を形成する画
像形成装置であって、環境センサ及び前記電子写真工程
に直接的又は間接的に関与する装置の少なくとも一つの
制御に前記環境センサにより検知された環境情報を用い
る制御手段を有する画像形成装置において、前記制御手
段は、前記環境センサにより検知された最新の温度が、
前回環境情報を取り込んだ時の温度よりも低いときに
は、前回取り込んだ環境情報を前記最新の温度において
検知された環境情報に置き換えることを特徴とする画像
形成装置。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るデジタ
ル画像形成装置(以下、単に画像形成装置という)の構
成を図1により説明する。
【0013】図において、画像形成装置1は、自動原稿
搬送装置Aと、自動原稿搬送装置Aにより搬送される原
稿の画像を読み取るための原稿画像読取部Bと、原稿画
像読取部Bからの画像データに従って像担持体としての
ドラム状の感光体10上に書込装置Cと、感光体10及
びその周囲には帯電電極14、磁気ブラシ型現像装置か
らなる現像装置16、転写電極18、分離電極20、ク
リーニング手段21等の画像形成手段を含む画像形成部
Dと、記録材Pを収納する給紙トレイ22、24のため
の収納部Eを有している。
【0014】自動原稿搬送装置Aは、原稿載置台26
と、ローラR1を含むローラ群および原稿の移動通路を
適宜切り替えるための切換手段等(参照記号なし)を含
む原稿搬送処理部28とを主要素とする。
【0015】原稿画像読取部Bは、プラテンガラスGの
下にあり、光路長を保って往復移動できる2つのミラー
ユニット30、31、固定の結像レンズ(以下、単にレ
ンズという)33、ライン状の撮像素子(以下、CCD
という)35等からなり、書込装置Cは、光源としての
半導体レーザ103、偏向手段としての回転多面鏡10
6等からなる。
【0016】被転写体としての記録材Pの移動方向から
みて、転写電極18の手前側に示すR10はレジストロ
ーラであり、分離電極20の下流側にHで示してあるの
は定着装置である。
【0017】定着装置Hは、実施の形態においては、加
熱源を内蔵するローラと、当該ローラに圧接しながら回
転する圧接ローラとで構成してある。
【0018】また、Zは定着装置Hのためのクリーニン
グ手段で、巻き取り可能に設けたクリーニングウェブを
主要素とする。
【0019】原稿載置台26上に載置される原稿(図示
せず)の1枚が原稿搬送処理部28によって搬送され、
ローラR1の下を通過中に、照射手段Lによる照射が行
われる。
【0020】原稿からの反射光は、固定位置にあるミラ
ーユニット30、31およびレンズ33を経てCCD3
5上に結像され、読み取られる。
【0021】原稿画像読取部Bによる読取で取得された
画像データは図示しないメモリに格納される。
【0022】感光体10を矢印方向に回転して帯電電極
14による帯電、書込装置Cによる露光、現像装置16
による現像、転写電極18による転写及び定着装置Hに
よる定着を所定のシーケンスで行うことにより画像形成
工程が実行される。以下に画像形成工程を詳細に説明す
る。
【0023】メモリに格納された画像データは画像形成
に応じて呼び出され、当該画像データに従って、書込装
置Cの半導体レーザ(光源)103が駆動され、感光体
10上に露光が行われる。
【0024】露光に先立ち、矢印方向(反時計方向)に
回転する感光体10は、帯電電極14のコロナ放電作用
により所定の表面電位を付与されているが、露光によ
り、露光部位の電位が露光量に応じて減じ、結果とし
て、画像データに応じた静電潜像が感光体10上に形成
される。
【0025】静電潜像は、現像装置16により反転現像
され、トナー像が形成される。一方、感光体10上のト
ナー像の先端部が転写領域に到達する前に、例えば、給
紙トレイ22内の1枚の記録材Pが給紙搬送されてレジ
ストローラR10に到達し、先端規制される。
【0026】記録材Pは、トナー像、即ち感光体10上
の画像領域と重畳するように、同期を取って回転を開始
するレジストローラR10により転写領域に向けて搬送
される。
【0027】転写領域において、感光体10上のトナー
像は転写電極18の帯電により記録材P上に転写され、
次いで、当該記録材Pは分離電極20の除電により感光
体10から分離される。
【0028】その後、定着装置Hの加圧、加熱により、
トナー像は記録材P上に溶融定着され、記録材Pは、排
紙通路78および排紙ローラ79を介して排紙トレイT
上に排紙される。
【0029】給紙トレイ22、24は、実施の態様にお
いて、上下方向2段に配設した形態であるが、それ以上
の数の給紙トレイを備えることもできる。
【0030】給紙トレイの内、下段(実施の態様におい
て給紙トレイは2段重ねであるので下段としたが、最下
段の意)に配置した給紙トレイ24の底部(底壁と同
義)と装置本体の底壁との間に、所定の間隔の空間部2
5を形成してある。
【0031】空間部25は、記録材Pの両面に画像を形
成する態様(モード)において使用するものであり、記
録材の表裏反転用の第2搬送路80(後記)と共同して
記録材の表裏反転を達成することに寄与する。
【0032】給紙トレイ22、24のそれぞれの先端部
(給紙方向からみて、収納される記録材Pの先端に対応
する)上部に示す50および53はローラからなる給紙
手段(以下、送り出しローラという)、51および54
はフィードローラ、52および55は重送防止ローラで
ある。
【0033】送り出しローラ(50、53)とフィード
ローラ(51、54)とはユニット化してあり、装置本
体側に設けた駆動源と接続している駆動軸あるいは給紙
部に設けた係止手段に対して容易に着脱できる構成を有
する。
【0034】また、重送防止ローラ(52、55)もユ
ニット化してあり、装置本体の固定部に設けた固定部材
に対して容易に着脱できる構成を有する。
【0035】60は手差し給紙部の手差し給紙トレイ
で、画像形成装置1の本体側壁に対して下端を支点とし
て開閉できるように構成してある。
【0036】61は手差し給紙トレイ60上に載置され
る記録材を画像形成に伴って送り出すためのローラから
なる送り出しローラ、63は送り出しローラ61の下流
に設けてあるフィードローラ、65はフィードローラ6
3と圧接し、記録材Pの複数枚送りを防止するための重
送防止ローラで、前述した給紙トレイ22、24の場合
と実質的に同じ構成を有する。
【0037】66は、手差しトレイ60から送り出され
る記録材Pの搬送路で、フィードローラ63のすぐ左横
に示す一対の搬送ローラを経て後記する合流部に連通し
ている。
【0038】70は、記録材P上に転写による画像形成
を行わせるための第1搬送路で、適宜の給紙トレイから
送り出される記録材の移動方向から見て、下方から上方
に延びている。
【0039】72は上段の給紙トレイ22に収納される
記録材用の給紙通路、74は下段の給紙トレイ24に収
納される記録材用の給紙通路であり、76は両トレイ2
2および24から送られる記録材Pが合流する合流部
(第1搬送路70の一部)である。
【0040】78は、所定の画像形成がなされた記録材
を排紙トレイT上に排紙するための排紙通路である。
【0041】80は、記録材の両面に画像形成を行う場
合に使用する記録材の表裏反転用の第2搬送路であり、
図の上方において、第1搬送路と連通している。
【0042】第2搬送路80は、記録材の移動方向から
見て、上方から下方に向かって延びている。
【0043】また、第2搬送路80の下端部は略垂直に
延びる搬送路としてあり、その下端は下段の給紙トレイ
24の給紙部よりも下側に延び、そして、第1搬送路7
0と接続(連通)している。
【0044】上記から理解されるように、第1搬送路7
0と第2搬送路80とは、装置本体の一側壁側において
縦方向に長いループ状をなしている。
【0045】第1搬送路70と第2搬送路80との接続
部には、可逆回転可能な一対のローラからなるスイッチ
バック用ローラR20を設けてある。
【0046】接続部は、記録材Pが第2搬送路80から
第1搬送路70に連続的に搬送されるものでないことか
ら、両搬送路を分ける分岐部ともいえる。
【0047】スイッチバック用ローラR20の下側に
は、空間部25に繋がる通路を設けてあり、記録材Pの
表裏反転に際して、第2搬送路80を移動してくる記録
材Pを空間部25に向かわせるように使用される。
【0048】画像形成プロセスにおいて、第2搬送路8
0を移動してくる記録材Pが空間部25に向けて送り出
された時、当該記録材Pの後端はスイッチバック用ロー
ラR20で把持されているように構成してあり、従っ
て、空間部25には記録材の一部分が収納されることに
なる。
【0049】90は(上側)分岐ガイドで、第1面に画
像形成された記録材Pを排紙通路78に向かわせたり、
または、第2搬送路80に向かわせたりするように制御
される。分岐ガイド90は片面モードか又は両面モード
かの設定に応じて制御され、記録材搬送路を切換える。
【0050】例えば、記録材の両面に画像形成を行うモ
ードが設定されている場合、分岐ガイド90は、第1面
に画像形成され、転写トナー像を有するに至った記録材
Pを第2搬送路80に送り込むように、図の破線位置に
位置づけられ、第2搬送路80に記録材を送り込んだ後
は、図の実線位置をとるように図示しない制御部を介し
て制御される。
【0051】なお、第1搬送路70および第2搬送路8
0上に位置し、一対の丸印で示す部材(参照記号なし)
は、搬送ローラである。
【0052】上記構成の画像形成装置における記録材の
第2面に対する画像形成プロセスは下記の通りである。
【0053】前述した如く、第1面に画像形成された記
録材Pが第1搬送路70を上昇移動し、その先端が分岐
ガイド90に達したとき、当該分岐ガイド90は図の破
線位置に保たれているので、記録材Pは第2搬送路80
に進入し、移動を継続する。第2搬送路80の進入部は
緩やかな円弧を描いており、記録材Pのスムーズな移動
を保証する。
【0054】第2搬送路80を下降し、その下端に達す
ると、記録材Pはスイッチバック用ローラR20に挟持
され、第2搬送路80から外れた下方に搬送され、下段
の給紙トレイ24の下に形成してある空間部25に導か
れる。
【0055】このとき、記録材Pの画像形成された第1
面は下側に向いている。やがて、スイッチバック用ロー
ラR20が記録材Pの後端を挟持した状態で回転を停止
し、その後、回転方向を反転することによって、記録材
Pは表裏を反転された状態、即ち、画像が形成されてい
ない第2面が感光体10側に向いた状態で第1搬送路7
0に送り込まれ、レジストローラR10で先端規制され
る。
【0056】一方、感光体10上には、前述したプロセ
スにより第2のトナー画像が形成されており、当該感光
体10の回転に同期してレジストローラR10が回転を
始めると、第2のトナー画像領域と重なる状態で記録材
Pが転写領域に進入する。
【0057】以後、転写処理、分離処理、定着処理がな
された記録材Pの先端が分岐ガイド90のある部分に達
したとき、前以て、分岐ガイド90は図の実線位置に保
たれており、第1搬送路70と排紙通路78とを連通状
態とし、第2搬送路80との連通を絶っているので、記
録材Pは排紙通路78に進入し、排紙ローラ79を介し
て排紙トレイT上に排出される。こうして記録材上に画
像が形成される。
【0058】次に、画像形成装置1内の湿度、即ち、機
内湿度に応じた画像形成工程における制御について説明
する。画像形成装置1には画像形成部Dの近傍に湿度セ
ンサE5及び温度センサE7が設けられる。
【0059】図2は機内環境に基づいた制御を行う制御
システムのブロック図である。E1は帯電電極14の電
源、E2は現像装置16にトナーを補給するトナー補給
装置、E3は転写電極18の電源、E4は分離電極20
の電源、E6は制御手段、E8は不揮発メモリである。
【0060】電源E1は帯電電極14に直流の高電圧を
供給し、感光体10を帯電する。帯電電圧は制御手段E
6により制御される。感光体10の帯電電位は温度及び
湿度により変動する、即ち、温度又は湿度の上昇により
帯電電位が低下するので、電源E1は制御手段E6によ
り制御されて、感光体10の帯電電位が温度、湿度の変
動の影響を受けずに一定になるような電圧を供給する。
【0061】トナー補給装置E2は制御手段E6により
制御されて、現像装置16に設けられたトナー濃度セン
サ(図示せず)からのトナー濃度に応じて作動し、現像
装置16にトナーを供給する。現像装置16の現像性
能、即ち、静電潜像の電圧に対するトナー濃度は湿度に
よって変動する。従って、現像装置16中の現像剤のト
ナー濃度を湿度の変動に応じて変えることにより、湿度
の変動に対して現像により形成されたトナー像の濃度が
変動しないように、現像剤のトナー濃度が制御手段E6
により調節される。この調節のためにトナー補給装置E
2は制御手段E6により制御されて、湿度の変動に対応
した割合で現像装置16へのトナー補給を行う。
【0062】電源E3は転写電極18に直流の高電圧を
供給し、記録材を帯電する。感光体10上から記録材へ
のトナー像の転写における転写率は湿度の変動により変
化する。電源E3は制御手段E6により制御されて、転
写率が湿度の変動に影響されずに一定値になるように転
写電極18に電圧を供給する。
【0063】電源E4は分離電極に交流の高電圧を供給
し、転写電極18により帯電された記録材を除電する。
記録材の除電性は湿度の変動により変化する。電源E4
は制御手段E6により制御されて、湿度の変動に関係な
く、記録材を除電するように分離電極に交流電圧を供給
する。
【0064】制御手段E6は前述のように、電源E1、
E3、E4及びトナー補給装置E2を環境情報を用いて
制御するが、その制御は不揮発メモリE8に記憶されて
いる環境情報に基づいて行われる。
【0065】E5は湿度センサ、E7は温度センサであ
る。これらのセンサは環境センサを構成する。環境セン
サにより検知される情報は環境情報として不揮発メモリ
E8に記憶され、制御に用いられるが、記憶される環境
情報としては、温度情報、湿度情報及び温度情報と湿度
情報を組み合わせた情報がある。このような環境情報に
含まれる諸情報は制御目的に応じて使い分けられる。
【0066】以下において、湿度情報を例として環境情
報を不揮発メモリに記憶して、制御情報として取り込む
工程について図3を用いて説明する。
【0067】100において、定着装置Hへの電源の供
給がない状態、即ち、定着装置Hがオフの状態にある時
間が所定値T1を超えたか否かが監視される。この停止
時間は画像形成装置1のメインスイッチがオンかオフ
か、即ち、画像形成装置1に電源が供給されているか又
はいないかに関係なく、定着装置Hが停止を継続してい
る間の時間として計測される。従って、前記停止時間は
定着装置Hのヒータへの電流供給開始信号によって、0
にリセットされる。前記停止時間が所定時間T1を超え
た場合には、湿度センサE5の出力が読み込まれ、読み
込まれた湿度情報で不揮発メモリE8に記憶されている
湿度情報が書き換えられる(103)。所定時間T1は
実験により求められる。
【0068】このように、機内の主たる熱源である定着
装置Hが所定時間よりも長く停止状態にある場合には、
機内の湿度が安定状態にあり、湿度センサE5により検
知された湿度が制御に使えると判断されて、不揮発メモ
リE8に記憶される。
【0069】101において、画像形成工程が所定時間
T2を超えて継続して行われたか否かが監視される。画
像形成工程が所定時間T2を超えて継続した場合には、
画像形成装置1の機内湿度は安定し、湿度センサE5か
らの湿度情報は制御に用いることができるものとなる。
従って、101において、画像形成工程の継続時間が所
定値T2を超えた場合には、湿度センサE5の出力が読
み込まれ、読み込まれた湿度情報で不揮発メモリE8に
記憶されている湿度情報が書き換えられる(103)。
所定時間T2は実験により求められる。
【0070】102において、温度センサE7により検
知された画像形成装置1内の温度、即ち、機内温度が所
定値T3を超えた場合には、機内湿度が安定したものと
して、湿度センサE5の出力が読み込まれ、読み込まれ
た湿度情報で不揮発メモリE8に記憶されている湿度情
報が書き換えられる(103)。所定時間T3は実験に
より求められる。
【0071】また、図3における100、101及び1
02において湿度情報を取り込む場合、取り込み時にお
ける温度が参照される。前回の湿度情報の取り込み時に
おける温度よりも高い温度が検知されたときには、検知
された湿度による不揮発メモリE8の書き換えは行われ
ないが、温度が低い場合には、新たに検知された湿度に
よる書き換えが行われる。
【0072】画像形成工程の制御には、常に最新の機内
湿度情報を用いることが望ましい。従って、図3に示す
ように機内湿度が安定した状態において、不揮発メモリ
E8内の湿度情報を判断ステップ100、101及び1
02において書き換えているが、画像形成装置に用いら
れる感光体や現像剤等の資材如何によって、或いは画像
形成工程の条件如何によっては判断ステップ100、1
01及び102を全て用いる必要はなく、これらの任意
の少なくとも一つを用いることにより、画像かぶりや濃
度の変動を防止することができる。
【0073】環境センサにより検知された温度情報、或
いは温度と湿度を組み合わせた情報等の環境情報の不揮
発メモリE8への記憶も、基本的には図3に示した記憶
制御工程により行われる。
【0074】
【発明の効果】請求項1の発明により画像形成装置の停
止状態における、特に、定着装置の停止状態における画
像形成装置の機内環境が正確に検知されるので、機内環
境の誤検知による画像かぶりや濃度の変動が防止されて
常に鮮明な画像を形成することが可能になる。
【0075】請求項2の発明により画像形成装置の作動
状態における画像形成装置の機内環境が正確に検知され
るので、機内環境の誤検知による画像かぶりや濃度の変
動が防止されて、常に鮮明な画像を形成することが可能
になる。
【0076】請求項3の発明により高温時、特に、画像
形成装置の作動状態における画像形成装置の機内環境が
正確に検知されるので、機内環境の誤検知による画像か
ぶりや濃度の変動が防止されて、常に鮮明な画像を形成
することが可能になる。
【0077】請求項4の発明により、機内温度の低下に
よる環境の変動が正確に把握されので、常に鮮明な画像
を形成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成
を示す図である。
【図2】機内環境に基づいた制御を行う制御システムの
ブロック図である。
【図3】湿度情報取り込みの制御を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
10 感光体 14 帯電電極 16 現像装置 18 転写電極 20 分離電極 C 書込装置 E1、E3、E4 電源 E2 トナー補給装置 E5 湿度センサ E6 制御手段 E7 温度センサ H 定着装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも帯電、露光、現像、転写及び
    定着からなる電子写真工程により画像を形成する画像形
    成装置であって、環境センサ及び前記電子写真工程に直
    接的又は間接的に関与する装置の少なくとも一つの制御
    に前記環境センサにより検知された環境情報を用いる制
    御手段を有する画像形成装置において、 前記制御手段は、定着装置がオフしている時間を計測
    し、前記定着装置が所定時間を超えてオフしているとき
    の前記環境センサにより検知された環境情報を前記制御
    のための環境情報として用いることを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも帯電、露光、現像、転写及び
    定着からなる電子写真工程により画像を形成する画像形
    成装置であって、環境センサ及び前記電子写真工程に直
    接的又は間接的に関与する装置の少なくとも一つの制御
    に前記環境センサにより検知された環境情報を用いる制
    御手段を有する画像形成装置において、 前記制御手段は、画像形成工程が所定時間以上続いたと
    きの前記環境センサにより検知された環境情報を前記制
    御のための環境情報として用いることを特徴とする画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも帯電、露光、現像、転写及び
    定着からなる電子写真工程により画像を形成する画像形
    成装置であって、環境センサ及び前記電子写真工程に直
    接的又は間接的に関与する装置の少なくとも一つの制御
    に前記環境センサにより検知された環境情報を用いる制
    御手段を有する画像形成装置において、 前記制御手段は、画像形成工程において前記環境センサ
    により検知された温度が所定値を超えたときの前記環境
    センサにより検知された環境情報を前記制御のための環
    境情報として用いることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも帯電、露光、現像、転写及び
    定着からなる電子写真工程により画像を形成する画像形
    成装置であって、環境センサ及び前記電子写真工程に直
    接的又は間接的に関与する装置の少なくとも一つの制御
    に前記環境センサにより検知された環境情報を用いる制
    御手段を有する画像形成装置において、 前記制御手段は、前記環境センサにより検知された最新
    の温度が、前回環境情報を取り込んだ時の温度よりも低
    いときには、前回取り込んだ環境情報を前記最新の温度
    において検知された環境情報に置き換えることを特徴と
    する画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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