JP2001194180A - 特性値調整装置 - Google Patents

特性値調整装置

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JP2001194180A
JP2001194180A JP37578399A JP37578399A JP2001194180A JP 2001194180 A JP2001194180 A JP 2001194180A JP 37578399 A JP37578399 A JP 37578399A JP 37578399 A JP37578399 A JP 37578399A JP 2001194180 A JP2001194180 A JP 2001194180A
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Mitsunori Shirato
光則 白土
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Alpine Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の特性値を調整する際の操作の煩雑さを
低減することにより、操作性を向上させることができる
特性値調整装置を提供すること。 【解決手段】 スイッチ22が押下されると、モード設
定部24は、音質調整モードに設定し、その旨をパラメ
ータ選択部26に通知する。パラメータ選択部26は、
操作リング20の表面に取り付けられた複数のタッチセ
ンサの出力に基づいて操作時の操作位置を検出し、この
操作位置に対応して音質調整モード設定時における4つ
の調整対象パラメータのいずれかを選択する。選択され
た調整対象パラメータに対応して、左右バランス設定部
32、前後バランス設定部34、低音設定部36、高音
設定部38のいずれかは、角度検出部28による検出結
果に応じて、調整対象パラメータの調整量を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一つの操作リング
等を用いて複数の特性値の調整を行う特性値調整装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カーオーディオ装置等において音
量や音質等の各種の特性値を調整する方法として、各種
の方法が考えられている。例えば、(1)複数の特性値
のそれぞれに異なる回転式の操作部を対応させ、調整し
たい特性値に対応する調整部を操作する方法や、(2)
回転式あるいは「+」キーと「−」キーとを組み合わせ
た調整部に複数の特性値を対応させ、いずれの特性値を
調整するかを別の機能選択スイッチの操作によって指定
する方法等が考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各特性値に
対応した複数の調整部を備える従来の特性値調整方法で
は、調整する特性値の種類が多くなると、これらの特性
値に対応した調整部の数も多くなり、操作性が悪くなる
という問題があった。例えば、車載用のオーディオ装置
において音量調整、音の左右および前後のバランス調
整、高音調整、低音調整を行う場合を考えると、これだ
けでも5つの調整部(例えば調整用つまみ)を備える必
要がある。特に、車載用のオーディオ装置の場合には、
筐体をダッシュボードに収容する都合から、前面パネル
の面積に制限があり、上述した5つの調整部をこの前面
パネルに備えることが困難であるか、あるいはそれが可
能な場合であっても操作性がかなり悪化する。
【0004】また、機能選択スイッチを操作して調整部
による調整対象となる特性値を選択する従来の特性値調
整方法では、操作回数が多くなってやはり操作性が悪く
なる。例えば、機能選択スイッチを押下したときに、
1.音量、2.左右のバランス、3.前後のバランス、
4.低音、5.高音の順で巡回的に調整機能が切り替わ
るものとし、左右のバランス調整を行った後に低音調整
を行い、その後再び左右のバランス調整を行う場合を考
える。機能選択スイッチを1回押して左右のバランス調
整機能を有効にした後調整部を操作して1回目の左右の
バランス調整が終了する。次に、この左右のバランス調
整機能が選択された状態において機能選択スイッチを2
回押して低音調整機能を有効にした後調整部を操作する
ことにより低音調整が終了する。その後、この低音調整
機能が選択された状態において機能選択スイッチを3回
押して再度左右のバランス調整機能を有効にした後調整
部を操作して2回目の左右のバランス調整が終了する。
結局、これらの調整を行うために、機能選択スイッチと
調整部の全体では9回の操作が必要になり、操作が煩雑
になる。
【0005】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、複数の特性値を調整する際
の操作の煩雑さを低減することにより、操作性を向上さ
せることができる特性値調整装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の特性値調整装置は、回動自在に取り付
けられた操作部材の回転角を回転角検出手段によって検
出するとともに、この操作部材を回転操作する際の操作
位置を操作位置検出手段によって検出している。そし
て、検出された操作位置に応じて特性値選択手段によっ
て調整対象となる特性値の種類を選択し、選択された種
類の特性値の値を操作部材の回転角に応じて調整値設定
手段により設定している。複数の特性値を選択的に調整
する場合に、操作部材を操作する際の操作位置に応じて
調整対象となる特性値を選択しているので操作回数が少
なくて済み、これにより操作の煩雑さを低減でき、操作
性の向上が可能になる。
【0007】また、上述した特性値選択手段による選択
動作が有効であることを指示する指示手段をさらに備え
ており、調整値設定手段は、指示手段によって選択動作
が有効であることが指示されたときに、特性値選択手段
によって選択された種類の特性値の値を、回転角検出手
段によって検出された回転角に応じて設定する動作を行
い、指示手段によって選択動作が有効であることが指示
されていないときに、特性値選択手段による選択対象外
の種類の特性値の値を、回転角検出手段によって検出さ
れた回転角に応じて設定する動作を行うことが望まし
い。選択動作が有効であることが指示されたときだけ、
操作位置に応じた選択的な調整動作を有効にすることに
より、それ以外の場合においては、操作部材を回転操作
するだけで特性値の調整を行うという従来通りの使い方
を併用することが可能となり、調整頻度の高い特性値等
を調整する際の操作の煩雑さを低減することができる。
【0008】また、上述した指示手段による指示動作
は、操作部材を用いた操作が所定時間以上中断したと
き、あるいは指示手段による再度の指示がなされたとき
に解除されることが望ましい。所定時間操作が中断した
ときに、操作位置に応じた選択的な調整動作を解除する
ことにより、重要な、あるいは調整の頻度が高い特性値
が調整可能な状態を優先的に確保することができる。ま
た、指示手段による再度の指示がなされたときに上述し
た選択的な調整動作を解除することにより、利用者の自
由意志によって選択的な調整動作と通常の調整動作を使
い分けることができるようになるため、操作性をさらに
向上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の特性値調整装置を
適用した一実施形態の車載用のオーディオシステムにつ
いて図面を参照しながら説明する。
【0010】図1は、一実施形態のオーディオシステム
100の構成を示す図である。図1に示すオーディオシ
ステム100は、各種のオーディオ信号を出力するオー
ディオソースとしてのラジオ受信機1、CDプレーヤ
2、カセット再生装置3と、これらのオーディオソース
のいずれかから入力されるオーディオ信号を選択して出
力するソース切替部4と、ソース切替部4から入力され
るオーディオ信号の周波数特性等を変化させることによ
り音質調整を行うプリアンプ5と、プリアンプ5から出
力されるオーディオ信号を増幅するメインアンプ6と、
プリアンプ5およびメインアンプ6を制御する音量・音
質制御部7と、車室内においてフロント側およびリヤ側
の所定位置に左右に分けて設置されており、メインアン
プ6から入力されるオーディオ信号に基づいてオーディ
オ音を出力する4つのスピーカ8とを備えている。
【0011】図2は、図1に示した音量・音質制御部7
の詳細構成について説明する図である。図2に示す音量
・音質制御部7は、操作リング20、スイッチ22、モ
ード設定部24、パラメータ選択部26、角度検出部2
8、音量設定部30、左右バランス設定部32、前後バ
ランス設定部34、低音設定部36、高音設定部38を
含んで構成されている。
【0012】操作リング20は、各スピーカ8から出力
されるオーディオ音の音量や音質を利用者が調整するた
めのリング状の操作部であり、オーディオシステム10
0の筐体の前面に回動自在に取り付けられている。ま
た、操作リング20の中央にはスイッチ22が設置され
ており、このスイッチ22を押下することにより音量を
調整するモード(音量調整モード)にするか、音質を調
整するモード(音質調整モード)にするかについて選択
することができる。なお、本実施形態では、音質調整モ
ードが選択されている場合に調整対象となる特性値(以
後、これを「調整対象パラメータ」と称する)として、
左右の音量バランス、前後の音量バランス、低音
域のゲイン値、高音域のゲイン値、の4つを考えるも
のとする。また、このスイッチ22が押下されずに単に
操作リング20が操作された場合には、音量が調整対象
となる。
【0013】図3は、操作リング20の詳細構成につい
て説明する図である。図3に示すように、本実施形態の
操作リング20の表面には、利用者が操作リング20を
操作する際の操作位置を検出するために、複数(図3に
示す例では16個)のタッチセンサ120が取り付けら
れている。このタッチセンサ120は、例えば、透明電
極が形成された圧電パネルを用いて実現され、利用者が
この圧電パネルを押圧したときの抵抗値の変化を検出す
ることにより操作位置を検出することができる。なお、
タッチセンサ120の数は16個に限定されるものでは
なく適宜変更することができる。また、タッチセンサ1
20は、圧電パネル以外にも各種の素子、例えば歪みゲ
ージを用いた圧力センサ等によって実現してもよい。
【0014】モード設定部24は、スイッチ22の押下
状況に応じて、音量調整モードと音質調整モードのいず
れかを選択的に設定する。スイッチ22が押下される
と、音質調整モードに設定され、その旨のモード設定通
知がパラメータ選択部26に送られる。また、スイッチ
22が押下されない状態では、音量調整モードに設定さ
れ、その旨のモード設定通知が音量設定部30に送られ
る。
【0015】パラメータ選択部26は、モード設定部2
4によって音質調整モードに設定されると、操作リング
20の表面に取り付けられたタッチセンサ120からの
出力に基づいて利用者の操作位置を検出し、この検出し
た操作位置に応じた調整対象パラメータを選択する。
【0016】図4は、操作リング20上の操作位置と、
選択される調整対象パラメータとの関係を示す図であ
る。図4に示すように、操作リング20上の位置を回転
方向に4分割して、上側の領域から時計回り方向に順番
に領域、、、とする。本実施形態では、利用者
が操作リング20のどの部分に触ってこの操作リング2
0を操作したかを検出し、この検出結果に応じて音質調
整モードにおける調整対象パラメータの選択が行われ
る。
【0017】具体的には、利用者が領域(上側の領
域)を触って操作リング20を操作すると、パラメータ
選択部26は、「左右の音量バランス」を調整対象パラ
メータとして選択し、その旨を左右バランス設定部32
に通知する。また、利用者が領域(右側の領域)を触
って操作リング20を操作すると、パラメータ選択部2
6は、「前後のバランス」を調整対象パラメータとして
選択し、その旨を前後バランス設定部34に通知する。
利用者が領域(下側の領域)を触って操作リング20
を操作すると、パラメータ選択部26は、「低音域のゲ
イン値」を調整対象パラメータとして選択し、その旨を
低音設定部36に通知する。利用者が領域(左側の領
域)を触って操作リング20を操作すると、パラメータ
選択部26は、「高音域のゲイン値」を調整対象パラメ
ータとして選択し、その旨を高音設定部38に通知す
る。
【0018】角度検出部28は、操作リング20が回転
操作された際の回転角を検出し、検出結果を音量設定部
30、左右バランス設定部32、前後バランス設定部3
4、低音設定部36、高音設定部38のそれぞれに出力
する。
【0019】音量設定部30は、モード設定部24によ
って音量調整モードに設定されると、角度検出部28に
よって検出された操作リング20の回転角に基づいて、
前後左右の4つのスピーカ8のそれぞれに対応するメイ
ンアンプ6のゲイン値を設定する。メインアンプ6は、
音量設定部30によって設定されたゲイン値に基づい
て、プリアンプ5を介して送られてくるオーディオ信号
を増幅して、増幅後のオーディオ信号を各スピーカ8に
向けて出力する。
【0020】左右バランス設定部32は、パラメータ設
定部26によって「左右の音量バランス」が調整対象パ
ラメータとして設定されると、角度検出部28によって
検出された操作リング20の回転角に基づいて、左側の
2つのスピーカ8に対応するオーディオ信号のゲイン値
と右側の2つのスピーカ8に対応するオーディオ信号の
ゲイン値との比を可変して、左右のバランス値を設定す
る。左右バランス設定部32によって左右のバランス値
が設定されると、プリアンプ5は、その設定内容に応じ
て、左右に配置されたスピーカ8の音量バランスを調整
する。
【0021】前後バランス設定部34は、パラメータ設
定部26によって「前後の音量バランス」が調整対象パ
ラメータとして設定されると、角度検出部28によって
検出された操作リング20の回転角に基づいて、前側の
2つのスピーカ8に対応するオーディオ信号のゲイン値
と後側の2つのスピーカ8に対応するオーディオ信号の
ゲイン値との比を可変して、前後のバランス値を設定す
る。前後バランス設定部34によって前後のバランス値
が設定されると、プリアンプ5は、その設定内容に応じ
て、前後に配置されたスピーカ8の音量バランスを調整
する。
【0022】低音設定部36は、パラメータ選択部26
によって「低音域のゲイン値」が調整対象パラメータと
して設定されると、角度検出部28によって検出された
操作リング20の回転角に基づいて、オーディオ信号に
含まれる低音成分のゲイン値を設定する。低音設定部3
6によって低音成分のゲイン値が設定されると、プリア
ンプ5は、その設定内容に応じて、ソース切替部4を介
して入力されるオーディオ信号に含まれる低音成分を減
衰させ、あるいは強調する音質調整を行う。
【0023】高音設定部38は、パラメータ選択部26
によって「高音域のゲイン値」が調整対象パラメータと
して設定されると、角度検出部28によって検出された
操作リング20の回転角に基づいて、オーディオ信号に
含まれる高音成分のゲイン値を設定する。高音設定部3
8によって高音成分のゲイン値が設定されると、プリア
ンプ5は、その設定内容に応じて、ソース切替部4を介
して入力されるオーディオ信号に含まれる高音成分を減
衰させ、あるいは強調する音質調整を行う。
【0024】上述した操作リング20が操作部材に、角
度検出部28が回転角検出手段に、タッチセンサ120
が操作位置検出手段に、パラメータ選択部26が特性値
選択手段に、音量設定部30、左右バランス設定部3
2、前後バランス設定部34、低音設定部36、高音設
定部38の各々が調整値設定手段に、モード設定部24
が指示手段にそれぞれ対応している。
【0025】本実施形態のオーディオシステム100は
このような構成を有しており、次に、その動作について
説明する。図5は、音量および音質を調整する際のオー
ディオシステム100の動作手順を示す流れ図であり、
主に音量・音質制御部7において行われる制御動作手順
が示されている。
【0026】モード設定部24は、スイッチ22が押下
されて音質調整モードが選択されたか否かを常に判定し
ている(ステップ100)。音質調整モードが選択され
ない間はステップ100において否定判断がなされ、モ
ード設定部24は、音量調整モードに設定して、その旨
を音量設定部30に通知する。
【0027】音量調整モードに設定されているときに利
用者によって操作リング20が回転操作されると、角度
検出部28によってこの回転角が検出される(ステップ
101)。このとき、音量設定部30は、角度検出部2
8による検出結果に基づいてメインアンプ6のゲイン値
を変更する(ステップ102)。これにより、メインア
ンプ6によるオーディオ信号の増幅率、すなわち4つの
スピーカ8から出力されるオーディオ音の音量が変更さ
れる(ステップ103)。ステップ103における音量
変更動作が終了すると、ステップ100に戻って、音質
調整モードが選択されたか否かの判定以降の動作が繰り
返される。
【0028】また、利用者によってスイッチ22が押下
されて音質調整モードが選択されると、上述したステッ
プ100において肯定判断がなされ、次にパラメータ選
択部26は、利用者が操作リング20に触れたか否かを
判定する(ステップ104)。利用者の指等が操作リン
グ20表面のタッチセンサ120が設けられている面に
触れた場合には肯定判断が行われ、パラメータ選択部2
6は、操作リング20上での指の接触位置、すなわち操
作位置を検出して(ステップ105)、検出結果に基づ
いて調整対象パラメータを選択する(ステップ10
6)。例えば、上述した図4に示した領域に利用者の
指が接触した場合には、「左右の音量バランス」が調整
対象パラメータとして選択されてその旨が左右バランス
設定部32に通知される。
【0029】パラメータ選択部26によっていずれかの
調整対象パラメータが選択されたときに利用者によって
操作リング20が回転操作されると、角度検出部28に
よってこの回転角が検出される(ステップ107)。こ
のとき、選択された調整対象パラメータに対応する各設
定部は、角度検出部28による検出結果に基づいて、調
整対象パラメータの調整量を設定し(ステップ10
8)、設定された調整量に基づいてプリアンプ5によっ
て特性値が変更される(ステップ109)。例えば、上
述したように調整対象パラメータとして「左右の音量バ
ランス」が選択されている場合であれば、左右バランス
設定部32は、角度検出部28による検出結果に基づい
て、調整量としてのプリアンプ5における左右の音量バ
ランスを設定する。
【0030】次に、パラメータ選択部26は、利用者の
指が操作リング20から離れたか否かを判定する(ステ
ップ110)。指が離れていない場合には否定判断がな
され、ステップ107に戻って、操作リング20の回転
角度を検出する動作以降が繰り返される。この結果、音
質調整モードが選択された状態が継続され、引き続いて
音質調整を行うことができる。
【0031】また、利用者の指が操作リング20から離
れて上述したステップ110において肯定判断がなされ
た場合、あるいは上述したステップ104の判定(利用
者が操作リングに触れたか否かの判定)において否定判
断された場合には、次にパラメータ選択部26は、所定
時間(例えば5秒間)が経過したか否かを判断する(ス
テップ111)。所定時間が経過していない場合には、
パラメータ選択部26は、音量調整モードへ復帰する旨
の指示がモード設定部24によってなされたか否かを判
定する(ステップ112)。具体的には、モード設定部
24は、音質調整モードに設定されている場合にさらに
スイッチ22が押下されると、音量調整モードに復帰す
る指示をパラメータ選択部26に出力する。音量調整モ
ードへの復帰指示がなされない場合には、ステップ11
2において否定判断がなされ、パラメータ選択部26
は、ステップ104に戻って利用者の指が操作リング2
0に接触したか否かの判定以降の動作を繰り返す。
【0032】また、上述したステップ111において所
定時間が経過したと判断された場合(肯定判断がなされ
た場合)、あるいは上述したステップ112において音
量調整モードへの復帰指示がなされたと判断された場合
(肯定判断がなされた場合)には、パラメータ選択部2
6からモード設定部24にその旨が通知され、モード設
定部24は、再び音量調整モードに設定する(ステップ
113)。その後、ステップ100に戻り、音質調整モ
ードが選択されたか否かの判定以降の動作が繰り返され
る。
【0033】このように、本実施形態のオーディオシス
テム100は、音質調整モードが選択されている場合に
は、操作リング20を操作する際の操作位置をタッチパ
ネル120を用いて検出し、この検出結果に基づいてパ
ラメータ選択部26により音質に関する4つの調整対象
パラメータのいずれかを選択しており、選択された調整
対象パラメータの値を調整する際の調整量を操作リング
20の回転角に応じて設定しているので、複数の調整対
象パラメータを選択的に調整する場合にも操作回数が少
なくて済み、これにより操作の煩雑さを低減でき、操作
性の向上が可能になる。
【0034】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変
形実施が可能である。例えば、上述した実施形態におい
ては、図4に示したように操作リング20上の位置を4
つの領域〜に分割し、いずれの領域に利用者の手が
接触するかによって調整対象パラメータを選択していた
が、この操作リング20上の位置を分割する際の領域数
は4つに限定されるものではなく、任意の領域数を設定
することができる。例えば、操作リング20の大きさが
比較的大きく操作性を損なうことがない場合であれば、
操作リング20上の位置をより多くの領域、例えば、図
6に示すように8つの領域〜に分割してもよい。こ
のように分割数を増やすことでより多くの調整対象パラ
メータを選択することができるようになる。
【0035】また、上述した実施形態では、操作リング
20の内側には1つのスイッチ22が設置されていた
が、2つ以上のスイッチを設置するようにしてもよい。
図7は、複数のスイッチを設置する場合の変形例につい
て説明する図であり、一例として半円状の2つのスイッ
チ22a、22bが設置される例が示されている。図7
に示すように、2つのスイッチ22a、22bを設置
し、それぞれを押下した場合で異なる機能が選択される
ようにすれば、スイッチ22a、22bの数と操作リン
グ20上に設定された領域数を乗算した数の特性値を調
整対象とすることができることとなる。具体的には、上
述した図4に示したように操作リング20上の位置が4
つの領域に分割されており、2つのスイッチ22a、2
2bが設置されている場合であれば、8(=4×2)個
の特性値を調整対象とすることができる。
【0036】また、操作リング20をそれほど大きくで
きない場合や操作リングの表面の分割数を多くした場合
などにおいて、調整対象パラメータを選択するために操
作リング20を操作する際に正確に1つの領域のみに触
れることが難しいような場合には、触れた面積の大きい
領域に対応する調整対象パラメータが選択されるように
してもよい。図8は、操作リング20を操作する際に触
れた面積の大きさによって調整対象パラメータを選択す
る場合の変形例について説明する図である。図8におい
て、領域と領域にまたがるようにして斜線で示され
た部分に利用者の手が触れている場合には、領域に触
れている面積に比較して領域に触れている面積の方が
大きいので、領域に対応する調整対象パラメータが選
択されることとなる。
【0037】また、操作リング20の表面に触れて調整
対象パラメータを選択する場合に、いずれかの領域に触
れた後に所定時間内(例えば0.5秒間以内)であれば
接触状態を解除しても調整対象パラメータの選択状態が
維持されるようにしてもよい。この場合には、いずれか
の領域に触れた後の所定時間内に操作リング20を回転
操作し始めれば、操作リング20の表面の所定領域に触
れ続けなくても調整量を設定することができるので、操
作リング20の全体に触れて操作することなどが可能に
なり、さらに操作性を向上させることができる。このよ
うな処理を行うためには、上述した図5に示した流れ図
において、ステップ109とステップ110の間に「所
定時間(例えば0.5秒間)が経過したか?」という判
断を行うステップを追加し、所定時間を経過するまでの
間、この判断を繰り返すようにすればよい。
【0038】また、上述した実施形態では、本発明の特
性値調整装置を車載用のオーディオシステム100に適
用した場合を例に挙げて説明を行ったが、これに限定さ
れるものではなく、他にも各種の装置やシステムに本発
明を適用することができる。例えば、家庭用テレビジョ
ンに本発明を適用して画質調整等を行う場合であれば、
上述した図4に示した操作リング20の表面の領域〜
に対して、画質調整時の調整対象パラメータとして、
例えば、領域に「輝度」、領域に「コントラス
ト」、領域に「彩度」、領域に「焦点」をそれぞれ
対応させればよい。
【0039】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、複数
の特性値を選択的に調整する場合に、操作部材を回転操
作する際の操作位置に応じて調整対象となる特性値を選
択しており、操作部材を回転操作する際の回転角に応じ
て特性値の値を設定しているので操作回数が少なくて済
み、これにより操作の煩雑さを低減でき、操作性の向上
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のオーディオシステムの構成を示す
図である。
【図2】図1に示した音量・音質制御部の詳細構成につ
いて説明する図である。
【図3】操作リングの詳細構成について説明する図であ
る。
【図4】操作リング上において分割された各領域と選択
される調整対象パラメータとの関係を示す図である。
【図5】音量および音質を調整する際のオーディオシス
テムの動作手順について説明する図である。
【図6】操作リングの表面を8つの領域に分割した場合
の変形例を示す図である。
【図7】複数のスイッチを設置する場合の変形例につい
て説明する図である。
【図8】操作リングを操作する際に触れた面積の大きさ
によって調整対象パラメータを選択する場合の変形例を
示す図である。
【符号の説明】
1 ラジオ受信機 2 CDプレーヤ 3 カセット再生装置 4 ソース切替部 5 プリアンプ 6 メインアンプ 7 音量・音質制御部 8 スピーカ 20 操作リング 22 スイッチ 24 モード設定部 26 パラメータ選択部 28 角度検出部 30 音量設定部 32 左右バランス設定部 34 前後バランス設定部 36 低音設定部 38 高音設定部 120 タッチセンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動自在に取り付けられた操作部材と、 前記操作部材の回転角を検出する回転角検出手段と、 前記操作部材を回転操作する際の操作位置を検出する操
    作位置検出手段と、 前記操作位置検出手段によって検出した前記操作位置に
    応じて調整対象となる特性値の種類を選択する特性値選
    択手段と、 前記特性値選択手段によって選択された種類の前記特性
    値の値を、前記回転角検出手段によって検出された前記
    回転角に応じて設定する調整値設定手段と、 を備えることを特徴とする特性値調整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記特性値選択手段による選択動作が有効であることを
    指示する指示手段をさらに備え、 前記調整値設定手段は、前記指示手段によって前記選択
    動作が有効であることが指示されたときに、前記特性値
    選択手段によって選択された種類の前記特性値の値を、
    前記回転角検出手段によって検出された前記回転角に応
    じて設定する動作を行い、前記指示手段によって前記選
    択動作が有効であることが指示されていないときに、前
    記特性値選択手段による選択対象外の種類の特性値の値
    を、前記回転角検出手段によって検出された前記回転角
    に応じて設定する動作を行うことを特徴とする特性値調
    整装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記指示手段による指示動作は、前記操作部材を用いた
    操作が所定時間以上中断したとき、あるいは前記指示手
    段による再度の指示がなされたときに解除されることを
    特徴とする特性値調整装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013112197A (ja) * 2011-11-29 2013-06-10 Yuhshin Co Ltd タッチ式センサ
CN106153079A (zh) * 2015-04-02 2016-11-23 深圳海天力科技有限公司 用于参数调节的数字编码器调节识别方法和系统

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