JPH0555698U - 車載用音響装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 音響ソース別に音量レベル設定ができソース
切換えスイッチ１を操作したとき使用者の所望の音量で
各音響ソースを聴くことができる車載用音響装置を提供
するものである。 【構成】 ソース切換えスイッチ１を押している時間を
検知するスイッチ時間検出手段と、スイッチ時間検知手
段によって検出された時間が規定の時間を越えたとき音
響ソースの音量レベル設定を行えるボリューム設定手段
とを設けて各音響ソース別に音量レベルを設定できるよ
うに構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は車載用音響装置に係り、特に、各音響ソース別にボリュームの音量 レベルの初期設定を任意に設定或は、変更するのに好適な車載用音響装置に関す る。

【０００２】

【従来技術】

従来の車載用音響装置としては、音量レベルのボリュームを設定後、音響ソー スを例えば、チューナからＣＤプレーヤ或は、カセットテーププレーヤ等に切換 えると、スピーカより出力される音量は各音響ソースにより異なっていた。即ち 、チューナに切換えたときは例えば、音量が小さく、ＣＤプレーヤに切換えたと きは音量が大きくなったりしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の車載用音響装置においては、音響ソースの違いによりスピーカ より出力する音量レベルが異なっていたので、例えば、ＣＤを聴いていて、次に 、チューナでラジオを聴こうとした場合、ボリュームの位置はＣＤを聴いていた 位置のままなので、音の大きさが大きく聴こえたり或は、逆に小さく聴こえたり して音響ソースを切換える度に違和感があり、その都度その音響ソースに合った 所望の音量にするためボリューム位置を設定し直さねばならない不具合があった 。

【０００４】 この考案は、上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ は従来の欠点を解消し、使用者が音響ソース別にボリューム位置の初期設定をす ることで自分の好みの音量で音響ソースの切換えができる車載用音響装置を提供 するところにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 図１はこの考案の機能ブロック図であり、この考案の車載用音響装置は、音量 レベルの可変を電子ボリュームによって行う車載用音響装置において、音響ソー ス切換え時、音響ソーススイッチの操作時間を検出するスイッチ時間検出手段と 、該スイッチ時間検出手段によって検出された時間が規定時間を越えたとき、前 記音響ソースの音量レベルの初期設定を任意に設定できるボリューム設定手段と を設け、音響ソースの違いによる音量レベルの差を所望のレベルで設定或は、変 更できるように構成したものである。

【０００６】

【作用】

この考案の作用を図１を用いて説明する。

【０００７】 この考案によれば、音量レベルの可変を電子ボリュームによって行う車載用音 響装置において、音響ソース切換え時、音響ソーススイッチの操作時間を検出す るスイッチ時間検出手段と、該スイッチ時間検出手段によって検出された時間が 規定時間を越えたとき、前記音響ソースの音量レベルの初期設定を任意に設定で きるボリューム設定手段とを設けたので、音響ソースを切換えたときに生じる音 量レベルの差を所望のレベルにするため音響ソース毎の音量レベル設定を任意に 行えるようになる。

【０００８】

【実施例】

この考案に係る車載用音響装置の実施例を図１乃至図３に基づき説明する。

【０００９】 図中、１は各音響ソース（例えば、チューナ受信機、ＣＤプレーヤ、カセット テーププレーヤ等）を切換えるソース切換えスイッチ、２はこの装置を制御する マイクロコンピュータ、３は音量レベルを上下させるためのボリュームアップダ ウンスイッチ、４はボリュームアップダウンスイッチ３の操作によってマイクロ コンピュータ２に記憶された音量レベルデータを入力して音量レベルを可変する 電子ボリュームである。

【００１０】 また、マイクロコンピュータ２は入力されたデータの演算処理を行う中央処理 装置と実行すべきプログラムを格納するＲＯＭとデータを記憶する記憶装置（Ｒ ＡＭ）及び入出力ポートから構成されていて、ソース切換えスイッチ１及びボリ ュームアップダウンスイッチ３はマイクロコンピュータの入力ポートに、また、 電子ボリューム４はマイクロコンピュータ２の出力ポートに接続されている。

【００１１】 そして、この考案の車載用音響装置はソース切換えスイッチ１によって一つの 音響ソースを選択し、この音響ソースの音量レベルを可変したい場合、ソース切 換えスイッチ１を所定の時間以上に押していることで音量レベル設定モードにな り、所望の音量レベルにボリュームアップダウンスイッチ３によって設定すると この音量レベルがマイクロコンピュータ２に記憶され、以後この音響ソースが選 択されると記憶している音量レベルのデータによって電子ボリューム４が設定さ れるようになっている。

【００１２】 次に、この装置の動作を図３のフローチャートに基づき説明する。

【００１３】 この装置が動作を開始し、音響ソースの音量レベルを初期設定或は、変更する 場合のフローを説明すると、まずソース切換えスイッチ１が押されたかどうかを チェックし（ステップS1）、ソース切換えスイッチ１が押されたならばその押さ れている時間が１秒以上であったかどうかをチェックする（ステップS2）。

【００１４】 ソース切換えスイッチ１が１秒以上押され続けなければ、単に音響ソースの切 換えのみと判断し（ステップS2a ）、ソース切換えスイッチ１で選択された音響 ソース（例えば、ソース切換えスイッチ１の中のＣＤプレーヤを音響ソースに選 ぶスイッチSW1 が押されていればＣＤプレーヤ）に切換えられ（ステップS2b ） 、フローは終了しこのフローが開始される以前に設定された音量レベルでＣＤプ レーヤが動作する。

【００１５】 ステップS2でソース切換えスイッチ１が１秒以上押されていれば、選択された 音響ソース（この例ではＣＤプレーヤ）のボリューム設定モードに入る（ステッ プS3）。

【００１６】 そして、ソース切換えスイッチ１が押された後、10秒以内にボリュームアップ ダウンスイッチ３の音量レベルを上げるアップスイッチSWA か或は、音量レベル を下げるダウンスイッチSWB が押され音量レベル設定操作が行われたかどうかを チェックする（ステップS4）。

【００１７】 もし、ソース切換えスイッチ１が押された後、10秒以上経過してもボリューム アップダウンスイッチ３の操作が行われなければ、フローはスタートに戻り、10 秒以内にアップスイッチSWA 或は、ダウンスイッチSWB の操作による音量レベル 設定が行われれば設定した音量レベル設定位置データがマイクロコンピュータ２ 内のＲＡＭに記憶され（ステップS5）、これ以後の電子ボリューム４のボリュー ム設定位置は記憶されたデータに基づいて制御されることになり、音響ソースと しての例えば、ＣＤプレーヤに対する音量レベル設定動作は完了する（ステップ S6）。

【００１８】 次に、更に、他の音響ソース（例えば、カセットテーププレーヤ等）の音量レ ベル設定があればフローはステップS1に戻り、なければフローは終了する（ステ ップS7）。

【００１９】 このようにこの考案の車載用音響装置は音量レベルの可変を電子ボリュームに よって行う車載用音響装置において、音響ソース切換え時、音響ソーススイッチ の操作時間を検出するスイッチ時間検出手段と、該スイッチ時間検出手段によっ て検出された時間が規定時間を越えたとき、前記音響ソースの音量レベルの初期 設定を任意に設定できるボリューム設定手段とを設け、音響ソースの違いによる 音量レベルの差を所望のレベルで設定或は、変更できるように構成したものであ る。

【００２０】

【考案の効果】

この考案に係る車載用音響装置によれば上述のように構成したので、以下のよ うな効果を奏する。

【００２１】 各音響ソース毎に所望の音量レベルに設定できるので、ソーススイッチを切換 えたとき使用者の好みの音量で各音響ソースを聴くことができその度にボリュー ムの設定をしなおすことがなくなる効果がある。 しかも、構成がソフトウェアで行えるので実施も容易であるなどの優れた特長 を有している。

【００２２】

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の機能ブロック図である。

【図２】この考案のハードウェアの構成ブロック図であ
る。

【図３】この考案の動作の流れを示すフローチャートで
ある。

【符号の説明】

１ ソース切換えスイッチ ２ マイクロコンピュータ ３ ボリュームアップダウンスイッチ ４ 電子ボリューム

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 音量レベルの可変を電子ボリュームによ
   って行う車載用音響装置において、音響ソース切換え
   時、音響ソーススイッチの操作時間を検出するスイッチ
   時間検出手段と、該スイッチ時間検出手段によって検出
   された時間が規定時間を越えたとき、前記音響ソースの
   音量レベルの初期設定を任意に設定できるボリューム設
   定手段とを設け、音響ソースの違いによる音量レベルの
   差を所望のレベルで設定或は、変更できるように構成し
   たことを特徴とする車載用音響装置。