JP2001193351A - オートスライドドア制御装置 - Google Patents

オートスライドドア制御装置

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JP2001193351A
JP2001193351A JP2000005438A JP2000005438A JP2001193351A JP 2001193351 A JP2001193351 A JP 2001193351A JP 2000005438 A JP2000005438 A JP 2000005438A JP 2000005438 A JP2000005438 A JP 2000005438A JP 2001193351 A JP2001193351 A JP 2001193351A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロージャーへのスムーズな引継を確実に行
う。 【解決手段】 スライドドアの一定速度制御(S1)中
に、全閉手前エリアに達した際には(S2)、駆動モー
タへのデューティー出力を、現在のデューティー比から
最大値である100%まで除々に高めるDUTYアップ
制御を開始し(S3)、スライドドアが全閉位置に到達
してスライドドアスイッチがオフ作動したか否かを判断
する(S4)。スライドドアスイッチがオフ作動してい
ない場合、クロージャーユニットへ流れる作動電流を測
定してクロージャーが作動したか否かを判断し、クロー
ジャーの作動が確認された際には、DUTYダウン制御
を開始し、駆動モータへのデューティー出力を、現在の
デューティー比から所定値である20%まで低下させ
(S8)、スライドドアが全閉位置に到達した際には
(S4)、DUTYダウン制御の終了と(S5)、作動
停止処理を行う(S6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライドドアを制
御するオートスライドドア制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両には、ドア開口部を開閉する
スライドドアが設けられており、このスライドドアを電
動により開閉制御するオートスライドドア制御装置が装
備されている(実開平2−112884号公報参照)。
【0003】このオートスライドドア制御装置は、スラ
イドドアを閉作動する際に、全閉手前位置から全閉まで
スライドドアの移動速度を低速にするモータ駆動回路を
備えており、ドア閉時の衝撃力を緩和する等、ドア閉時
の質感の向上が図れるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなオートスライドドア制御装置にあっては、全閉位置
手前で低速にすると閉作動の質感は向上するが、例え
ば、急坂の登り方向へ向けて停車した場合には、スライ
ドドアの自重が駆動装置に掛かり、クロージャーへのス
ムーズな引継が困難になることがある。この場合、スラ
イドドアを確実に全閉まで移動でき無くなる恐れがあっ
た。
【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、クロージャーへのスムーズな引継
を確実に行うことができるオートスライドドア制御装置
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の請求項1のオートスライドドア制御装置にあ
っては、スライドドアを開閉作動する駆動モータがデュ
ーティー出力により制御され、前記駆動モータにより閉
作動された前記スライドドアが全閉近傍位置に到達した
際に、前記スライドドアの全閉位置までをクロージャー
により移動されるオートスライドドア制御装置におい
て、前記近傍位置より開方向側に設定された全閉手前位
置に前記スライドドアが達したか否かを判断する手前位
置判断手段と、前記全閉手前位置に達したと判断した際
に、前記デューティー出力のデューティー比を最大値ま
で高め、前記駆動モータのトルクを上昇させるトルクア
ップ手段と、前記駆動モータのトルクの上昇を開始した
後、前記クロージャーの作動電流を検知して前記クロー
ジャーの作動状態を判断するクロージャー作動状態判断
手段と、該クロージャー作動状態判断手段が、前記クロ
ージャーが作動状態であると判断した際に、前記デュー
ティー出力のデューティー比を所定値まで低下させるデ
ューティー比低下手段と、を備えている。
【0007】すなわち、閉作動中のスライドドアが全閉
手前位置に達した際には、これが手前位置判断手段によ
り判断され、駆動モータを制御するデューティー出力の
デューティー比がトルクアップ手段により最大値まで高
められ、前記駆動モータのトルクが上昇される。これに
より、ドア速度を上げること無く駆動モータのトルクが
アップされる。
【0008】そして、前記駆動モータのトルクの上昇が
開始された後、クロージャー作動状態判断手段が、前記
クロージャーの作動電流を検知して前記クロージャーの
作動状態を判断し、クロージャーが作動状態であると判
断された際には、デューティー比低下手段により前記デ
ューティー出力のデューティー比が所定値まで低下され
る。これにより、初期状態におけるクロージャー空転区
間においても、前記駆動モータにより前記スライドドア
が作動されるので、スライドドアが車体に設けられたウ
エザーストリップに当接した際の反力に抗して、前記ク
ロージャーによる制御へ円滑に引き継がれる。
【0009】また、請求項2のオートスライドドア制御
装置においては、前記駆動モータのトルクの上昇を開始
した後、前記スライドドアが前記全閉位置に達したか否
かを、前記スライドドアが全閉位置に達したことを検出
するスイッチの状態から判断する全閉位置判断手段と、
該全閉位置判断手段が前記全閉位置に達したと判断した
際に、前記駆動モータの制御を終了する制御終了手段
と、を備えている。
【0010】すなわち、前記トルクアップ手段が、前記
駆動モータのトルクの上昇を開始した後、前記全閉位置
判断手段が前記全閉位置に達したと判断した際に、前記
駆動モータの制御が制御終了手段により終了される。こ
のため、スライドドアが全閉位置に達したことがスイッ
チの状態から確実に確認される。また、クロージャーに
よりスライドドアを全閉位置まで移動する間、前記駆動
モータによるスライドドアの制御が継続される。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)
【0012】以下、本発明の第1の実施の形態を図に従
って説明する。図1は、本実施の形態にかかるオートス
ライドドア制御装置を装備した車両1を示す図であり、
この車両1の車体の側部には、乗降用開口部2及びステ
ップ3が設けられているとともに、前記乗降用開口部2
を開閉するスライドドア4が設けられている。また、前
記乗降用開口部2の周囲には、車体に固着されたウエザ
ーストリップが設けられ、スライドドア4が閉じられた
際、ウエザーストリップがスライドドア4と当接し、雨
水等の車室内への侵入を防いでいる。
【0013】前記スライドドア4は、車両1前方側にお
ける上端が、前記乗降用開口部2の上縁に沿って移動す
るアッパーローラ11に支持されており、下端は前記ス
テップ3の側面12に沿って移動するロアローラ13に
支持されている。また、車両後方側の中央部は、車両前
後方向に移動するリアローラ14に支持されており、前
記乗降用開口部2を全開にした全開位置から全閉にした
全閉位置まで移動できるように構成されている。前記ス
ライドドア4内には、クロージャーユニット15が設け
られており、前記スライドドア4の前縁部には、前記ク
ロージャーユニット15への電源の供給を受ける受給端
子16が設けられている。また、前記乗降用開口部2の
車両前方側の縁部を形成するピラー17には、前記受給
端子16と対を成す供給端子18が設けられており、前
記スライドドア4が全閉直前位置に移動された位置よ
り、前記受給端子16と接続され、前記クロージャーユ
ニット15へ電源を供給できるように構成されている。
そして、前記スライドドア4は、前記ロアローラ13の
上部が、前記ステップ3の側面12より延出した牽引部
材19に固定されており、この牽引部材19に牽引され
て車両前後方向へ移動されるように構成されている。
【0014】この牽引部材19が延出する前記ステップ
3の内部は、図2にて破線で示すように、前記牽引部材
19を介して前記スライドドア4を移動する移動機構2
1が設けられている。該移動機構21は、前記牽引部材
19の端部を支持する支持部材22と、該支持部材22
が設けられたベルト23と、該ベルト23を前記ステッ
プ3の側面12に沿って移動可能に支持する第1及び第
2のプーリ24,25と、前記ステップ3のコーナー部
26に設けられるとともに前記ベルト23を移動させる
駆動プーリ27とにより構成されている。
【0015】該駆動プーリ27は最終リダクションギヤ
29dに軸結合されており、該最終リダクションギヤ2
9dは、駆動プーリ側伝達ギヤ29cに噛合されてい
る。また、前記移動機構21には、駆動モータ31が設
けられており、該駆動モータ31は、その駆動力をウォ
ームギヤ減速機30及び中間ギヤ29aを介して、モー
タ側伝達ギヤ29bに伝達する。該モータ側伝達ギヤ2
9b及び前記駆動プーリ側伝達ギヤ29cは、電磁クラ
ッチ28の上下に設けられており、該電磁クラッチ28
は、前記モータ側伝達ギヤ29bと駆動プーリ側伝達ギ
ヤ29cとの間を断続する。そして、駆動プーリ27近
傍には、スライドドア回転センサ53の設置場所が設定
されており、スライドドア4の手動による開閉時もスラ
イドドア位置や移動速度を検出できるように前記電磁ク
ラッチ28よりも駆動プーリ27側に設けられている。
このスライドドア回転センサ53は、公知の接点式二相
エンコーダを用いているが正転逆転を検出できるように
した光センサでも良い。
【0016】これにより、前記電磁クラッチ28がオン
制御された際には、前記駆動モータ31と前記駆動プー
リ27とが接合された接合状態が形成される一方、オフ
制御された際には、前記駆動モータ31と前記駆動プー
リ27とが切り離された切断状態が形成され、前記スラ
イドドア4を手動により開閉できるように構成されてい
る。そして、前記駆動モータ31及び前記電磁クラッチ
28は、図3に示すように、車両1に設置されたオート
スライドドアユニット32に接続されている。
【0017】このオートスライドドアユニット32は、
ROM及びRAMを内蔵したマイコンM(マイクロコン
ピュータ)を中心に構成されており、サーキットブレー
カー41を介して、前述した駆動モータ31を駆動する
バッテリー42に接続されるとともに、マイコン駆動用
のエレクトリック電源43に接続されている。また、前
記オートスライドドアユニット32には、イグニッショ
ンスイッチ44が接続されるとともに、該イグニッショ
ンスイッチ44との間には、セレクトレバーがPレンジ
に選択された際にオン作動するシフトPスイッチ45
と、フットブレーキが操作された際にオン作動するスト
ップランプスイッチ46とが接続されている。さらに、
前記オートスライドドアユニット32には、メインスイ
ッチ47が接続されており、該メインスイッチ47が操
作されることにより、前記スライドドア4の駆動が可能
となるように構成されている。
【0018】また、前記オートスライドドアユニット3
2には、車速を検出するスピードセンサ51とブザー5
2とが接続されているとともに、スライドドア回転セン
サ53が接続されている。該スライドドア回転センサ5
3は、エンコーダを備えてなり、該エンコーダは、第1
パルス出力54と第2パルス出力55を備えている。両
パルス出力54,55から出力されるパルスは、前記ス
ライドドア4の移動速度の上昇に伴い周期が短くなるよ
うに構成されるとともに、前記スライドドア4の移動方
向に応じた位相のパルスを出力するように構成されてい
る。また、前記スライドドア回転センサ53には、前記
エンコーダの回転数から前記スライドドア4の速度や位
置等を検出するとともに、該スライドドア4が全開又は
全閉位置に達した際に信号を出力する反転検知出力56
及びマイコンMと電圧を合わせるアースとしてのGND
ライン57が設けられ、前記オートスライドドアユニッ
ト32に接続されている。
【0019】さらに、前記オートスライドドアユニット
32には、パーキングブレーキが操作された際にオン作
動するパーキングスイッチ61と、スライドドア4を開
作動させる際に操作されるスライドドア開スイッチ62
と、閉作動させる際に操作されるスライドドア閉スイッ
チ63と、前記スライドドア4が全閉された際にオフ作
動する全閉位置検出スイッチとして設けたスライドドア
スイッチ64とが接続されているとともに、前記クロー
ジャーユニット15へ電源の供給を行う第1及び第2供
給出力65,66が前記供給端子18に接続されてい
る。これら第1及び第2供給出力65,66には、通過
する電流を測定して前記マイコンMへ伝達する作動電流
検出部67が接続されている。
【0020】前記供給出力18から電源供給を受ける前
記クロージャーユニット15の制御部71には、車体の
ストライカにロックされたスライドドア4側のラッチを
駆動してロック状態を解除するラッチ解除アクチュエー
タ72と、前記ラッチがストライカにロックされる直前
のハーフロック状態を検出して作動するハーフスイッチ
73と、前記ラッチのニュートラル状態を検出して作動
するニュートラルスイッチ74と、前記ラッチがストラ
イカにロックされた状態を検出して作動するフルロック
スイッチ75とが接続されている。また、クロージャー
ユニット15には、前記ハーフロック状態にあるスライ
ドドア4を、前記フルロック状態まで引き込むスライド
ドアクロージャーモータ76が接続されている。
【0021】図4は、車体に固定されたストライカ81
と、スライドドア4のベースプレート82(図5参照)
に回動自在に設けられたラッチ83との係合状態を示す
図であり、クロージャーCのラッチ83の係合溝84内
にストライカ81が係止された状態が示されている。こ
のラッチ83を手動により解除する際には、図外のドア
ハンドルを開操作することにより、オープンレバー85
及びポール86が回動され、ラッチ83の係合が外され
るように構成されている。前記オープンレバー85を回
動するリリースレバー87には、ラッチ83をフルロッ
ク位置に係合しているポール86を回動して該係合を外
すためのアクチュエータ88がリンク89を介して接続
されており、このアクチュエータ88は、前記スライド
ドア開スイッチ62のオン操作で作動し、ラッチ83の
係合(拘束)を解き、ラッチ83がストライカ81から
外れるように回動可能としている。この回動可能状態か
らスライドドア4が開方向に自動又は手動で移動される
とストライカ81から外れる。
【0022】また、前記ベースプレート82には、図5
に示したように、ラッチ83の係合レバー91に当接す
るクローズレバー92が回動自在に設けられており、該
クローズレバー92は、スプリング93によって付勢さ
れている。なお、前記クローズレバー92は、スプリン
グ93により時計回り方向に回りきった位置がニュート
ラル位置である。前記クローズレバー92は、クローズ
ロッド94を介して減速ギヤレバー95に接続されてお
り、該減速ギヤレバー95は、前記スライドドアクロー
ジャーモータ76に接続されている。このスライドドア
クロージャーモータ76を駆動して前記ラッチ83を回
動することにより、図6に示すように、アンロック状態
(a)、ハーフロック状態(b)、ハーフロック状態か
らフルロック状態へ移行する移行状態(c)を経てフル
ロック状態(d)を形成できるように構成されている。
【0023】以上の構成にかかる本実施の形態におい
て、スライドドア4を全閉位置まで移動する動作を、図
7に示すフローチャートに従って説明する。
【0024】すなわち、スライドドア閉スイッチ63が
操作されたか、あるいはスライドドア回転センサ53の
第1及び第2パルス出力54,55からスライドドア4
の手動操作が確認された際には、駆動モータ31へのデ
ューティー出力のデューティー比を制御して、スライド
ドア4を一定速度で閉作動させ(S1)、前記第1又は
第2パルス出力54,55からの総パルス数より、図8
に示すように、スライドドア4の移動位置が全閉手前エ
リア101内であるか否かを判断する。なお、図8中、
102はスライドドア4の平面視の移動軌跡を示し、該
移動軌跡102の一端には、スライドドア4の全開位置
103が、他端には全閉位置104が設定されている。
この全閉位置104より開方向側には、クロージャーユ
ニット15のラッチ83がハーフロック状態となった際
に、スライドドアクロージャーモータ76を駆動してラ
ッチ83をフルロック状態まで回動する全閉近傍位置と
してのクロージャー作動位置105が設定されており、
該クロージャー作動位置105より開方向側には全閉手
前位置106が設定され、該全閉手前位置106と前記
クロージャー作動位置105との間には、前記全閉手前
エリア101が設定されている。そして、前記移動軌跡
102が車室内方向へ湾曲を開始する位置には、スライ
ドドア4がウエザーストリップに当接するウエザースト
リップ当接位置107が設定されている。
【0025】前記ステップS2にて、全閉手前エリア1
01で無いと判断した際には、前記ステップS1へ分岐
して一定速度制御を行う一方、全閉手前エリア101内
と判断した場合には、DUTYアップ制御を開始する
(S3)。具体的には、前記駆動モータ31へのデュー
ティー出力を、現在のデューティー比から最大値である
100%まで除々に高める。このとき、図8にて示した
ように、スライドドア4は、ウエザーストリップ当接位
置107を通過しており、スライドドア4がウエザース
トリップに当接している。このため、デューティー出力
を高めても、閉移動してきたスライドドア4にウエザー
ストリップの反力が掛かることで、ドア速度が上がるこ
とは無く、駆動モータ31のトルクがアップされる。そ
して、スライドドアスイッチ64がオフ作動したか否か
を判断し(S4)、スライドドア4が全閉位置104に
到達し、オフ作動していた場合には、DUTYアップ制
御及び後述するDUTYダウン制御を終了し(S5)、
駆動モータ31及び電磁クラッチ28をオフして作動停
止処理を行い終了する(S6)。ここで、前下がりの急
な坂で閉作動した場合など、後述するDUTYダウン制
御を行うことなく、作動停止処理が行われる場合が例外
的に生じ得るが、一般的には、前記ステップS4の判断
にて、スライドドア4が全閉位置104に到達しておら
ず、スライドドアスイッチ64がオフ作動していないと
判断され、ステップS7へ分岐する。
【0026】該ステップS7では、前記第1及び第2供
給出力65,66よりクロージャーユニット15へ流れ
る作動電流を作動電流検出部67にて測定し、スライド
ドア4がクロージャー作動位置105に到達することに
よってスライドドアクロージャーモータ76が駆動され
たか否かを判断する。このとき、前記スライドドアクロ
ージャーモータ76は、ハーフスイッチ73がハーフロ
ック状態を検出した際に作動するように構成されている
が、回路構成の簡素化を図るために、このハーフスイッ
チ73の信号は、オートスライドドアユニット32に伝
達されない。しかし、前記作動電流を検出することによ
って、前記スライドドアクロージャーモータ76の作動
状態を確認することができる。
【0027】そして、前記スライドドアクロージャーモ
ータ76の作動状態が確認された際には、DUTYダウ
ン制御を開始し、前記駆動モータ31へのデューティー
出力を、現在のデューティー比から所定値である20%
まで低下させ(S8)、前記ステップS4へ移行する。
これにより、初期状態におけるクロージャーC空転区間
においても、前記駆動モータ31により前記スライドド
ア4が作動されているので、スライドドア4がウエザー
ストリップに当接した際の反力に抗して、クロージャー
Cによるドア移動の制御へ円滑に引き継がれる。
【0028】このように、スライドドア4が全閉手前位
置106に達してからクロージャーCが作動するまでの
間、ドア速度を上げずに駆動モータ31のトルクをアッ
プすることによって、スライドドア4を確実に全閉位置
104まで作動させることができる。したがって、全閉
位置手前106でドア速度を低速にする従来と比較し
て、急坂の登り方向へ向けて停車した場合であっても、
スライドドア4を確実に全閉まで移動することができ
る。
【0029】また、クロージャーCの作動が確認された
際には、前記駆動モータ31へのデューティー出力のデ
ューティー比を低下するため、前記クロージャーCによ
るドア移動の制御へ円滑に引き継ぐことができる。そし
て、クロージャーCによるスライドドア4のドア移動の
制御が開始されるまでの間(クロージャーC空転区間)
においても、前記駆動モータ31によりスライドドア4
が作動されているので、ウエザーストリップにスライド
ドア4が当接した際の反力によってスライドドア4が戻
されることがなく、より確実に全閉位置まで作動させる
ことができる。
【0030】また、前記ステップS7において、前記作
動電流が検知されなかった場合には、駆動モータ31へ
のモータロック電流が検知されたか否かを判断し(S
9)、検知されない場合には、前記ステップS4へ分岐
する一方、検知された際には、スライドドア4が全閉位
置104に達しているにも関わらず、スライドドアスイ
ッチ64がオフせず、かつ、クロージャー作動電流が検
知されていないことになるため、スライドドアスイッチ
64、クロージャー作動電流検知部等が故障している
か、あるいは、径の細い物や荷物の端等を挟み込んでい
る等の異常事態が考えられるので、全閉ロックタイマー
をスタートして所定時間のカウントを開始する(S1
0)。そして、全閉ロックタイマーが終了したか否かを
判断し(S11)、終了していない場合には、前記ステ
ップS4へ分岐する一方、終了していた場合には、駆動
モータ31及び電磁クラッチ28をオフして作動停止
(異常停止)処理を行い終了する(S12)尚、上述の
異常事態が考えられるので、ステップS12では、作動
停止とせず、スライドドア4を反転させるため、電磁ク
ラッチ28はオンのままとし、駆動モータ31を逆転と
しても良い。
【0031】一方、前記ステップS4において、DUT
Yダウン制御(S8)を経て、スライドドア4が全閉位
置104に到達し、スライドドアスイッチ64がオフ作
動した際には、DUTYダウン制御を終了するとともに
(S5)、駆動モータ31及び電磁クラッチ28をオフ
して通常の作動停止処理を行い終了する(S6)。
【0032】このように、スライドドアが全閉位置に達
したことを、スライドドアスイッチ64の状態から確実
に確認することができるので、スライドドア回転センサ
53からの総パルス数のみによって全閉位置を相対的に
確認する場合と比較して、スライドドア4を全閉位置1
04に正確に停止することができる。また、クロージャ
ーCによりスライドドア4を全閉位置104まで移動す
る間、前記駆動モータ31によるスライドドア4の制御
を継続することができるので、スライドドア4が駆動モ
ータ31及びクロージャーCのいずれにも駆動されない
フリー区間を無くすことができ、スライドドア4作動へ
の外力等による影響を未然に防止することができる。
【0033】(第2の実施の形態)
【0034】図9は、第2の実施の形態を示すフローチ
ャートであり、該第2の実施の形態の動作を、このフロ
ーチャートに従って説明する。なお、構成は、第1の実
施の形態と同様とする。
【0035】第1の実施の形態と同様に先ず始めに、ス
ライドドア4を一定速度で閉作動させ(SB1)、前記
第1又は第2パルス出力54,55からの総パルス数よ
り、図8に示すように、スライドドア4の移動位置が全
閉手前エリア101内であるか否かを判断する(SB
2)。全閉手前エリア101内と判断した場合には、D
UTYアップ制御を開始し、前記駆動モータ31へのデ
ューティー出力を、現在のデューティー比から最大値で
ある100%まで高め(SB3)、ステップSB4へ移
行する。このとき、第1の実施の形態と同様に、ドア速
度を上げること無く駆動モータ31のトルクがアップさ
れる。
【0036】前記ステップSB4では、前記第1及び第
2供給出力65,66よりクロージャーユニット15へ
流れる作動電流を作動電流検出部67にて測定し、スラ
イドドア4がクロージャー作動位置105に到達するこ
とによりスライドドアクロージャーモータ76が駆動さ
れたか否かを判断する。前記スライドドアクロージャー
モータ76の作動状態が確認された際には、DUTYダ
ウン制御を開始し、前記駆動モータ31へのデューティ
ー出力を、現在のデューティー比から所定値である20
%まで低下させるとともに(SB5)、デューティー比
が所定値である20%まで低下すると、デューティーダ
ウン制御を終了させるので、DUTYダウン制御が終了
するまで待機し(SB6)、終了した際には、駆動モー
タ31及び電磁クラッチ28をオフして作動停止処理を
行い終了する(SB7)。
【0037】これにより、第1の実施の形態と同様に、
スライドドア4が全閉手前位置106に達してからクロ
ージャーCが作動するまでの間、ドア速度を上げずに駆
動モータ31のトルクをアップし、スライドドア4を確
実に全閉位置104まで作動させることができる。ま
た、クロージャーCの作動が確認された際には、前記駆
動モータ31へのデューティー出力のデューティー比を
低下するため、前記クロージャーCによる制御へ円滑に
引き継ぐことができる。さらに、作動停止前にDUTY
ダウン制御を必ず実行することができるので、第1の実
施の形態と比較して、前記クロージャーCによる制御へ
の円滑な引継を確実に行うことができる。
【0038】また、前記ステップSB4にて、前記スラ
イドドアクロージャーモータ76の作動状態が確認され
なかった場合には、スライドドア4が全閉位置104に
到達してスライドドアスイッチ64がオフ作動したか否
かを判断する(SB8)。オフ作動していた場合には、
クロージャーCによるスライドドア4の閉作動が開始さ
れていると判断し、前述と同様のDUTYダウン制御を
開始して(SB9)、前記ステップSB6へ移行する。
【0039】さらに、前記ステップSB8にて、スライ
ドドアスイッチ64がオフ作動してい無いと判断された
場合には、駆動モータ31へのモータロック電流が検知
されたか否かを判断し(SB10)、検知されない場合
には、前記ステップSB4へ分岐する一方、検知された
際には、スライドドア4が全閉位置104を通過して前
述の第1の実施の形態と同様に、故障あるいは挟み込み
等の異常事態が考えられるので、全閉ロックタイマーを
スタートして所定時間のカウントを開始する(SB1
1)。そして、全閉ロックタイマーが終了したか否かを
判断し(SB12)、終了していた場合には、駆動モー
タ31及び電磁クラッチ28をオフして作動停止(異常
停止)処理を行い終了する(SB13)。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
オートスライドドア制御装置にあっては、スライドドア
が全閉手前位置に達してからクロージャーが作動するま
での間、ドア速度を上げずに駆動モータのトルクをアッ
プすることにより、スライドドアを確実に全閉位置まで
作動させることができる。したがって、全閉位置手前で
ドア速度を低速にする従来と比較して、急坂の登り方向
へ向けて停車した場合であっても、スライドドアを確実
に全閉まで移動することができる。
【0041】また、クロージャーの作動が確認された際
には、前記駆動モータへのデューティー出力のデューテ
ィー比を低下するので、前記クロージャーによる制御へ
円滑に引き継ぐことができる。そして、クロージャーに
よるスライドドアの制御が開始されるまでの間(クロー
ジャー空転区間)においても、前記駆動モータによりス
ライドドアが作動されているので、スライドドアがウエ
ザーストリップに当接した際の反力によってスライドド
アが戻されることがなく、より確実に全閉位置まで作動
させることができる。
【0042】また、請求項2のオートスライドドア制御
装置においては、スライドドアが全閉位置に達したこと
を、全閉位置検出スイッチの状態から確実に確認するこ
とができる。また、クロージャーによりスライドドアを
全閉位置まで移動する間、前記駆動モータによるスライ
ドドアの制御を継続することができるので、スライドド
アが駆動モータ及びクロージャーのいずれにも駆動され
ないフリー区間を無くすことができ、スライドドア作動
への外力等による影響を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図2】図1のA矢示図である。
【図3】同実施の形態にかかるブロック図である。
【図4】同実施の形態にかかるクロージャーを構成する
ラッチがストライカに係合された状態を示す分解斜視図
である。
【図5】同実施の形態にかかるクロージャーを示す斜視
図である。
【図6】同実施の形態にかかるラッチの作動状態を示す
図であり、(a)はアンロック状態、(b)はハーフロ
ック状態、(c)はハーフロックからフルロックへ移行
する状態、(d)はフルロック状態を示す図である。
【図7】同実施の形態の動作を示すフローチャートであ
る。
【図8】同実施の形態のスライドドアの位置に応じた動
作状態を示す説明図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の動作を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
4 スライドドア 15 クロージャーユニット 28 電磁クラッチ 31 駆動モータ 32 オートスライドドアユニット 64 スライドドアスイッチ(全閉位置検出スイッ
チ) 67 作動電流検出部 76 スライドドアクロージャーモータ 83 ラッチ 101 全閉手前エリア 104 全閉位置 105 クロージャー作動位置 106 全閉手前位置 C クロージャー M マイコン(制御部)
フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 CA06 DA01 DA04 DA08 DB01 DB04 DB08 EA16 EB01 EC01 GA03 GA06 GA08 GA09 GA10 GB12 GB13 GB15 GB20 GC06 GD03 GD06 GD09 HA01 KA02 KA06 KA12 KA13 KA15 KA16 LA08 LA09 5H001 AB10 AC01 AD05 5H530 AA12 BB17 BB18 CC01 CD13 CD24 CD36

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドドアを開閉作動する駆動モータ
    がデューティー出力により制御され、前記駆動モータに
    より閉作動された前記スライドドアが全閉近傍位置に到
    達した際に、前記スライドドアの全閉位置までをクロー
    ジャーにより移動されるオートスライドドア制御装置に
    おいて、 前記全閉近傍位置より開方向側に設定された全閉手前位
    置に前記スライドドアが達したか否かを判断する手前位
    置判断手段と、 前記全閉手前位置に達したと判断した際に、前記デュー
    ティー出力のデューティー比を最大値まで高め、前記駆
    動モータのトルクを上昇させるトルクアップ手段と、 前記駆動モータのトルクの上昇を開始した後、前記クロ
    ージャーの作動電流を検知して前記クロージャーの作動
    状態を判断するクロージャー作動状態判断手段と、 該クロージャー作動状態判断手段が、前記クロージャー
    が作動状態であると判断した際に、前記デューティー出
    力のデューティー比を所定値まで低下させるデューティ
    ー比低下手段と、 を備えたことを特徴とするオートスライドドア制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記駆動モータのトルクの上昇を開始し
    た後、前記スライドドアが前記全閉位置に達したか否か
    を、前記スライドドアが全閉位置に達したことを検出す
    る全閉位置検出スイッチの状態から判断する全閉位置判
    断手段と、 該全閉位置判断手段が前記全閉位置に達したと判断した
    際に、前記駆動モータの制御を終了する制御終了手段
    と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載のオートスライ
    ドドア制御装置。
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JP2015158040A (ja) * 2014-02-21 2015-09-03 シロキ工業株式会社 開閉体の駆動制御装置

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