JP2001192138A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2001192138A
JP2001192138A JP2000001849A JP2000001849A JP2001192138A JP 2001192138 A JP2001192138 A JP 2001192138A JP 2000001849 A JP2000001849 A JP 2000001849A JP 2000001849 A JP2000001849 A JP 2000001849A JP 2001192138 A JP2001192138 A JP 2001192138A
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JP
Japan
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roller
sheet material
image processing
holes
conveying
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JP2000001849A
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Hiroshi Nakai
洋志 中井
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送精度が良く搬送中のシート材に加わる外
力による影響にも強い搬送ローラを備え、常に良好な画
像処理を行うことのできる画像処理装置を提供する。 【解決手段】 画像処理手段に向けてシート材を搬送す
る搬送ローラ対の少なくとも一方のローラ1の表面に穴
H(又は凹部)を多数設ける。そして、シート搬送の
際、少なくとも1つの穴H(又は凹部)の搬送方向上流
側の縁部を、常に搬送ローラ対のニップ内に位置させる
ようにすることにより、ニップ内において縁部がシート
材に相対的に食い込むようになり、シート材にローラの
搬送力が確実に伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンター等の画
像処理装置に関し、特にシート材を搬送するローラに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像処理装置においては、例えば
シート材搬送経路上を搬送されるシート材に対し、記録
又は読み取りを行うものがある。
【0003】次に、このような画像処理装置の一例を、
図10及び図11を用いて説明する。
【0004】図10及び図11において、24Aは給紙
部であり、この給紙部24Aには、被記録材であるシー
ト材30を積載する圧板22と、シート材30を給送す
るための給送ローラ23とが設けられ、これら圧板22
及び給送ローラ23は給送部ベース24に軸支されてい
る。なお、圧板22は圧板バネ25により給送ローラ方
向に付勢されている。また、圧板22にはシート材30
の積載位置を規制する可動サイドガイド26がスライド
可能に設けられている。
【0005】一方、給送部ベース24には、給送ローラ
23と圧板22との当接を解除するためのリリースカム
27と、普通紙等の比較的薄いシート材を給送時に一枚
ずつ分離するようシート材30の搬送方向下流側両角部
上面を覆う可動な分離爪28とが設けられると共に、厚
紙等の比較的厚いシート材を分離するための土手部29
が形成されている。
【0006】さらに、給送部ベース24には、比較的薄
いシート材を給送する場合のポジションでは分離爪28
が作用し、比較的厚いシート材30を給送する場合のポ
ジションでは分離爪28が作用しないように切り替える
ための切り替えレバー(不図示)が設けられている。
【0007】また、3Aは搬送部であり、この搬送部3
Aは主搬送部と副搬送部から構成されている。
【0008】ここで、主搬送部は、後述する画像処理部
17Aにシート材30を送り込むための主搬送ローラ1
と、従動ローラであるピンチローラ5とから構成される
ものである。なお、この搬送ローラ1は、フレーム2に
回転自在に軸支されると共に、駆動源である主搬送モー
タ3にギア列4で連結されている。
【0009】また、ピンチローラ5はピンチローラガイ
ド6に回転自在に軸支されると共に、主搬送ローラ1の
軸線方向に数ヶ所配されている。さらに、このピンチロ
ーラ5は、主搬送ローラ1のシート材搬送部1aの外周
表面にピンチバネ7により所定圧で圧接されており、こ
れにより主搬送ローラ1の回転に対応して従動回転し、
主搬送ローラ1との間に送り込まれたシート材30を挟
持し、搬送するようになっている。
【0010】なお、主搬送ローラ1の上流側にはシート
材30の位置及び有無を検知するシート材センサ8が配
置され、下流側には画像処理部17Aでのシート材30
の下方向の位置を規制するためのプラテン9が設けられ
ている。
【0011】一方、副搬送部は、副搬送ローラ10と、
伝達ローラ11と、拍車12とから構成されるものであ
る。ここで、伝達ローラ11は、プラテン9に回転自在
に軸支されると共に、バネ等の付勢手段(不図示)によ
り主搬送ローラ1と副搬送ローラ10に同時に圧接され
たものである。そして、この伝達ローラ11により主搬
送ローラ1の回転力が伝達され、これにより副搬送ロー
ラ10は主搬送ローラ1の回転量に対し所定量回転する
よう構成されている。
【0012】また、拍車12は、副搬送ローラ10の軸
線方向に数ヶ所配されると共に拍車ホルダ13に回転自
在に軸支されると共に、バネ等の付勢手段(不図示)に
より所定の圧力で副搬送ローラ10に圧接している。こ
れにより、拍車12は従動ローラとして作用し、副搬送
ローラ10と拍車12との間に送り込まれたシート材3
0を挟持、搬送し、画像処理の終了したシート材30を
装置外へ排出するようになっている。
【0013】17Aは画像処理手段である画像処理部で
あり、この画像処理部17Aは主搬送部と副搬送部との
間でプラテン9に対向して位置し、搬送部3Aにより搬
送されるシート材30に対し、画像の記録や読み取り等
の処理を行うものである。そして、この画像処理部17
Aは画像の記録や読み取り等の処理を行うためのカート
リッジ、たとえば印字等の記録を行う記録ヘッド15及
びインクタンク16を有する記録カートリッジ17と、
この記録カートリッジ17を着脱自在に搭載し、走査す
るキャリア14とを有している。
【0014】ここで、このキャリア14は記録カートリ
ッジ17に固定されるガイド軸18に摺動自在に支持さ
れている。また、ガイド軸18の一方の端部付近のフレ
ーム2にはキャリアモータ19が、他方の端部付近には
ベルトプーリ20がそれぞれ配置されている。さらに、
このベルトプーリ20とキャリアモータ19の回転軸1
9aとの間にはタイミングベルト21が張架されてお
り、キャリア14はこのタイミングベルト21に連結さ
れている。
【0015】よって、キャリアモータ19が駆動するこ
とにより、その駆動力がタイミングベルト21を介して
キャリア14に伝達され、これによりキャリア14と共
に記録ヘッド15及び記録カートリッジ17がガイド軸
18に沿って往復走査し、その間に画像処理を行うよう
になっている。
【0016】次に、このように構成された画像処理装置
の画像処理動作を説明する。
【0017】画像処理の待機状態では、給送部24Aに
おいてリリースカム27が圧板22を所定の位置まで押
し下げており、これにより圧板22と給送ローラ23と
は離間している。ここで、ホストコンピュータ(不図
示)等からの画像処理開始命令により給送動作に入る
と、給送ローラ軸23aに駆動源(不図示)から駆動力
が伝達され、ギア(不図示)等により連結された給送ロ
ーラ23及びリリースカム27が回転する。
【0018】そして、このようにリリースカム27が回
転すると、圧板バネ25の付勢力により、圧板22がリ
リースカム27のカム面27aに沿って回動して給送ロ
ーラ23に圧接する。さらに、この後、給送ローラ23
の回転により、積載されたシート材30の最上位のシー
ト材が、分離爪28又は土手部29の作用により一枚ず
つ分離されて送り出され、主搬送部の主搬送ローラ1と
ピンチローラ5との間に送り込まれる。なお、この後、
給送ローラ軸23a及びリリースカム27はさらに回転
し、再び給送ローラ23と圧板22とを離間する位置ま
で復帰すると、給送ローラ軸23aへの駆動力が絶たれ
待機状態に戻る。
【0019】一方、主搬送部に送り込まれたシート材3
0は、主搬送ローラ1とピンチローラとからなる主搬送
ローラ対1,5の間に送り込まれるが、その直前にシー
ト材30がシート材センサ8により検知されることで正
確な位置が求められている。そして、主搬送ローラ対
1,5はシート材センサ8により検知された先端位置に
基づいてシート材30の先端部を画像処理部17Aの印
字開始位置まで搬送し、停止する。
【0020】この後、停止したシート材30に対してキ
ャリア14が走査しつつ、記録ヘッド15及び記録カー
トリッジ17によりシート上に画像の記録が行われる。
ここで、シート材30上に、搬送方向に所定の範囲記録
を行う場合には、主搬送ローラ対1,5による間欠搬送
と、キャリア14の往復走査を繰り返すことにより順次
画像が形成されていく。
【0021】そして、主搬送ローラ対1,5による搬送
が進むと、シート材30の先端は副搬送ローラ10と拍
車12からなる副搬送ローラ対10,12との間に送り
込まれる。なお、副搬送ローラ対10,12の搬送設定
は、搬送力は主搬送ローラ対1,5の搬送力に対し弱
く、搬送量は主搬送ローラ対1,5の搬送量と同じか若
干量多く搬送するよう設定されている。
【0022】従って、主搬送ローラ対1,5と副搬送ロ
ーラ対10,12とによりシート材30が同時に挟持さ
れ、搬送されるときには、シート材30の送り量は主搬
送ローラ対1,5により規定され、シート材後端が主搬
送ローラ対1,5を抜けた後は、シート材30は副搬送
ローラ対10,12により搬送され、最終的には装置外
へと排出される。
【0023】ところで、以上のような構成の画像処理装
置において、従来の主搬送ローラ1は、シート材搬送部
1aがゴム等の弾性部材で構成され、その表面が所定の
摩擦係数になるように設定されており、主搬送ローラ1
と圧接するピンチローラ5とにより生じる摩擦力により
シート材30の搬送力を得ていた。
【0024】なお、他の従来の主搬送ローラ1では、シ
ート材搬送部に細かい砥粒物を固着させ、ピンチローラ
5でシート材30を挟持したときに砥粒物がシート材3
0に食い込むことにより搬送力を得るものもあった。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像処理装置において、上記のように主搬送
ローラ1のシート材搬送部1aがゴム等の弾性部析で構
成されたものでは、弾性部材の線膨張係数が比較的大き
いため、装置の使用環境の温度変化によりローラ径が変
化し、それにより搬送量も変化するため、特に高精細の
画像を記録する装置では画質を保証できる使用温度範囲
を狭くせざるを得ないことがあった。
【0026】これはゴム等の弾性部材で構成されたロー
ラの径や振れを精度良く加工すること自体が難しく、元
々のマージンが大きくないため、環境変化による径変化
が影響を及ぼしやすいことも原因である。また、弾性部
材の摩擦力だけで搬送するため、搬送中のシート材30
に外力が加わったときにローラとシート材の間で滑りを
生じることが温湿度による摩擦係数の変化により摩擦係
数が小さくなる環境下においても無いようにするため
に、ピンチローラの押圧力や搬送経路の抵抗などに気を
使う必要があり、設計の自由度が制限されることもあっ
た。
【0027】一方、シート材搬送部に細かい砥粒物を固
着させる構成の主搬送ローラでは、全体が金属で線膨張
係数が比較的小さいため温度差による径変化は問題な
く、しかも砥粒物がシート材30に食い込んでいるた
め、搬送中のシート材30に加わる外力に対しても強い
構成であった。
【0028】しかし、砥粒物を固着させる行程におい
て、ローラの径や振れを精度良くするために砥粒物をロ
ーラ表面全体に均一に固着しなければならないこと、さ
らに砥粒物が使用条件下ではがれ落ちたりしないよう確
実に固着しなければならないこと等、工程管理を厳しく
行わなければならないこともあり、コスト面では前述の
ゴム等の弾性部材で構成されたローラより不利であっ
た。
【0029】そこで、本発明は、このような現状に鑑み
てなされたものであり、搬送精度が良く搬送中のシート
材に加わる外力による影響にも強い搬送ローラを備え、
常に良好な画像処理を行うことのできる画像処理装置を
提供することを目的とするものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は、搬送されるシ
ート材に対し記録又は読み取りを行う画像処理手段と、
前記画像処理手段に向けて前記シート材を搬送する搬送
ローラ対とを備えた画像処理装置において、少なくとも
前記搬送ローラ対の一方のローラの表面に穴又は凹部を
多数設けると共に、前記多数設けた穴又は凹部の内の少
なくとも1つの穴又は凹部の、シート搬送の際、前記シ
ート材に相対的に食い込む搬送方向上流側の縁部が、常
に前記搬送ローラ対のニップ内に位置するよう前記穴又
は凹部を配置したことを特徴とするものである。
【0031】また本発明は、前記搬送ローラ対は、搬送
ローラと、前記搬送ローラに圧接し、該搬送ローラとの
間で前記シート材を挟持して前記シート材に前記搬送ロ
ーラの搬送力を伝達する従動ローラとを備え、前記多数
の穴又は凹部を前記搬送ローラの表面に形成したことを
特徴とするものである。
【0032】また本発明は、搬送ローラ対の一方のロー
ラ又は前記搬送ローラは、芯部材と、前記芯部材に巻き
付け固定される前記多数の穴又は凹部を設けた板状部材
とにより構成されることを特徴とするものである。
【0033】また本発明は、前記多数設けた穴又は凹部
は、同一形状を有していることを特徴とするものであ
る。
【0034】また本発明は、前記多数設けた穴又は凹部
は、異なる形状を有していることを特徴とするものであ
る。
【0035】また本発明は、前記多数設けた穴又は凹部
の形状を、前記穴又は凹部の内壁面に凸部を有する形状
としたことを特徴とするものである。
【0036】また本発明のように、画像処理手段に向け
てシート材を搬送する搬送ローラ対の少なくとも一方の
ローラの表面に穴又は凹部を多数設けると共に、シート
搬送の際、少なくとも1つの穴又は凹部の搬送方向上流
側の縁部を、常に搬送ローラ対のニップ内に位置させる
ようにすることにより、ニップ内において縁部がシート
材に相対的に食い込むようになりシート材にローラの搬
送力が伝達される。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。
【0038】図1は本発明の第1の実施の形態に係る画
像処理装置の主搬送ローラの部分斜視図である。なお、
本発明において、画像処理装置の構成は、既述した図1
0及び図11に示す画像処理装置と同様であるので画像
処理装置自体の説明は省略する。
【0039】この主搬送ローラ1は、例えば金属製のパ
イプ材で形成されると共に、シート材搬送部1aである
外周表面に穴Hがプレス又はエッチング等の加工により
多数設けられている。
【0040】そして、このように外周表面に穴Hを多数
設けることにより、シート材搬送時、主搬送ローラ1に
シート材30がピンチローラ5(図10及び図11参
照)により押圧されると、穴Hにシート材30が若干落
ち込む状態となり、言い換えれば穴Hの縁部である周辺
エッジがシート材30に相対的に食い込むようになり、
これによりシート材30をグリップする力が得られるよ
うになっている。
【0041】図2は、この主搬送ローラ1を平面状に展
開した図である。次に、同図を用いて穴Hの構成、配置
等を説明する。
【0042】前述の通りシート材30をグリップする力
は穴Hの周辺エッジがシート材30に相対的に食い込む
ことにより得られるが、その中でも搬送方向への影響が
大きい部分というのは、一つの穴Hの周辺エッジにおい
て、その辺が(本実施の形態のように丸い穴Hならば、
その接線方向が)、同図の矢印に示す搬送方向に対して
直角に近い部分であり、例えば穴H0 では斜線で示す範
囲の搬送方向上流側のエッジ部Eである。
【0043】そして、この斜線で示す範囲のエッジ部E
は全ての穴Hに存在し、このエッジ部Eが常に主搬送ロ
ーラ対1,5のニップ(当接部)内に存在するようにす
れば、シート材30に主搬送ローラ1の搬送力を確実に
伝達することができる。
【0044】そこで、今、同図において、二点鎖線で示
す補助線の間隔dを主搬送ローラ対1,5のニップ幅以
下の間隔とすると、本実施の形態においては、穴Hを、
例えば穴H1 〜H8 の列について見ると、各穴H1 〜H
8 の搬送方向上流側のエッジ部Eの少なくとも1つが、
常に補助線の間隔内、即ち主搬送ローラ対1,5のニッ
プ内に位置するよう螺旋状に配している。
【0045】そして、この関係を保ちつつ主搬送ローラ
1の全周に螺旋状に穴Hを設けることにより、主搬送ロ
ーラ1が回転し、どの角度で停止したとしても、常にニ
ップ内幅に搬送方向上流側のエッジ部Eが存在するよう
になり、これによりシート材30の搬送を確実に行うこ
とができる。
【0046】なお、本実施の形態においては、穴Hを主
搬送ローラ1の全周に2条の螺旋状に形成すると共に、
穴H1 〜H8 を形成する一方の螺旋のほかの、他の螺旋
により形成された、例えば他の穴H11〜H19の列も穴H
1 〜H8 の列と同様の関係に配置するようにしている。
【0047】これにより、同図に示すように、例えば穴
6 と穴H11、穴H7 と穴H12、穴H8 と穴H13の搬送
方向上流側のそれぞれのエッジ部Eの位置が略一致する
ようになり、これにより主搬送ローラ対1,5のニップ
幅内に複数個(2個)の、搬送方向上流側のエッジ部E
を存在させることができ、さらに搬送力を高めることが
可能となる。
【0048】なお、当然ながら穴Hの周辺エッジは穴H
の周囲全域に形成されるので、言い換えればニップ幅内
に同時に存在する穴Hのエッジの向き(又は接線の向
き)が異なるものがあることで、搬送方向と異なる方向
の外力が生じた場合、例えば、搬送方向と直交する方向
に外力が生じた場合、外力が生じた方向に位置する穴H
の周辺エッジによるグリップ力がシート材30に作用す
るようになり、外力によるシート材30のずれを抑える
こともできる。
【0049】一方、主搬送ローラ1が金属であるため、
穴開け加工の後に調芯や表面研磨等の後処理を行うこと
ができ、径、振れ等の精度の良い主搬送ローラ1を容易
に作成することができる。
【0050】なお、隣り合う穴同士の周辺エッジ間の距
離は主搬送ローラ1に必要な強度やプレス加工等の加工
上の問題によりある程度必要とされ、制限されるが、そ
の配置は必ずしも前述のような螺旋状に配列する必要は
無く、必要な搬送力及びグリップ力が得られるのであれ
ば、穴同士の位置関係は適宜設定可能であり、設計の自
由度を大きく失うものでは無い。
【0051】また、主搬送ローラ1は金属製のパイプ材
にて構成するよう説明したが、例えば硬質な樹脂材等で
構成されていても良いし、あるいは金属又は硬質の樹脂
製の中実の芯材に打突や型による成形等の加工により、
穴Hの代わりに凹部を設けることも可能である。
【0052】ここで、中実の芯材へ打突や型による成形
加工はパイプ材に穴Hを開ける加工より簡単でありコス
トを低減できる。また、中実であることから強度的にも
有利であり、凹部同士の距離を近づけ密にすることがで
きるので、ニップ幅内に存在するエッジ部Eの数や方向
を多くすることができ、更に安定し、外乱に強い搬送系
が構成可能である。
【0053】このように、主搬送ローラ1の外周表面に
多数の穴(又は凹部)を設けることにより、シート材3
0を精度良く確実に搬送できると共に、シート材30へ
働く外力の影響にも強い主搬送ローラ1を容易に構成で
き、良好な画像処理を行うことができる。
【0054】ところで、これまでの説明においては、パ
イプ材にプレスやエッチング等の加工を施すことにより
主搬送ローラ1の外周表面に多数の穴を形成する場合に
ついて述べてきた。しかし、本発明はこれに限らず、例
えば平面状の板材に同様に穴を設けた後に円筒形に丸め
るようにして外周表面に多数の穴を有する主搬送ローラ
1を形成する方法もある。
【0055】さらに、穴を設けた平面状の板材を芯部に
巻き付ける方法もある。
【0056】次に、このように穴を設けた平面状の板材
を芯部に巻き付けて主搬送ローラを形成するようにした
本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0057】図3は、本実施の形態に係る画像処理装置
の主搬送ローラの構造を説明する図であり、同図におい
て、主搬送ローラ1Aは、金属もしくは硬質な樹脂材等
で構成される芯部1bと、そのシート材搬送部1aに巻
き付けられた穴あき薄板31とにより構成されている。
なお、同図は穴あき薄板31を芯部1bに巻き付ける途
中の状態を表しており、また矢印aは穴あき薄板31の
巻き付け方向を示している。
【0058】ここで、穴あき薄板31は、図4に示すよ
うに前述の第1の実施の形態における主搬送ローラ1
(展開状態)と同様の穴構成の薄板である。
【0059】ところで、この薄板31を主搬送ローラ1
Aの芯部1bに巻き付けた後、この薄板31を、巻き付
けた状態を保持できるように溶接もしくは接着等により
芯部1bに固定する訳であるが、この際、巻き付け加工
終了後のシート材搬送部の外径が、所望の外径寸法と同
じか、もしくは若干大きめになるよう、巻き付け加工前
の主搬送ローラ1Aの芯部1bの外径寸法及び穴あき薄
板31の厚さ寸法を考慮する必要がある。
【0060】これは、巻き付け加工のみで所望のローラ
寸法が得られる場合は問題無いが、所望のローラ寸法
(径や振れ等)が得られない場合、巻き付け加工終了後
に表面研磨等の後加工が必要となるためであり、そのた
めの加工代を考慮して巻き付け加工終了時に所望のロー
ラ寸法より若干大きめの寸法にしておくのである。
【0061】また、穴あき薄板31の搬送方向の長さ
は、巻き付け加工した際、搬送方向と直交する両端部3
1a,31bのつなぎ目が重ならず、しかも大きな隙間
があかない、即ちニップ幅より狭い寸法としなければな
らない。さらに、つなぎ目全体が同時にニップ部に来て
しまうと、穴Hによるグリップ力が、特に搬送方向と直
交する方向に外力が加わった場合のグリップ力が弱まる
ようになる。
【0062】このため、本実施の形態においては、例え
ば図4に示すように穴あき薄板31の搬送方向と直交す
る両端部31a,31bを斜めにカットし、つなぎ目
と、二点鎖線で示す主搬送ローラ1Aの軸線との角度θ
が、つなぎ目全体が同時にニップ部に来ることのないよ
うな角度とする。
【0063】なお、これ以外にも、つなぎ目全体が同時
にニップ部に来ないよう、例えば穴あき薄板31の両端
部31a,31bにそれぞれ凸部及び凹部を形成し、巻
き付けた際、これら凸部及び凹部が噛み合うようにする
ことにより、つなぎ目が非直線状になるようにするよう
にしてもよい。
【0064】ところで、巻き付け加工において、平らな
薄板31を円筒状の芯部1bに巻き付ける場合、図5に
示すように搬送方向と直交する両端部31a,31bが
自己の復元力により浮いてしまい、端部全域を確実に密
着させることが難しいことがある。
【0065】そこで、このような不具合の発生を防ぐた
め、図6に示すように穴あき薄板31の搬送方向と直交
する両端部付近を、芯部1bの、薄板31を巻き付ける
箇所の曲率(R)より小さい曲率(r)に予め曲げてお
き(R>r)、巻き付け時に両端部付近の曲げにより浮
いている部分を押さえ付けるようにして固定すること
で、両端部31a,31bの復元力による浮きを防ぐこ
とができる。
【0066】以上のように、穴Hを設ける部材をローラ
軸とは別の部材の薄板にすることで、主搬送ローラ1A
としての強度が芯材1bにより確保される。このため、
薄板31に設けられる穴Hの数を非常に多くすることが
でき、搬送力及びグリップ力を大きくすることができ
る。また、既述したように巻き付け加工後のローラ表面
の後加工が容易となるので、ローラの寸法精度が出し易
いという効果がある。
【0067】さらに、装置の機種別に異なる径の主搬送
ローラ1Aを使用するような場合にでも、穴あき薄板3
1を大きめに作り、必要な大きさや形状にカットして使
用するようにすれば、1種類の穴あき薄板31で多種類
の装置に対応できるメリットがある。
【0068】またさらに、平らな薄板に穴を開ける加工
は円筒状のものに穴や凹を設ける加工に比べ非常に簡単
であるため、穴形状や配置等の設計変更が生じた場合で
も、安価でしかも短期間に対応が可能というメリットも
ある。
【0069】一方、これまでの説明においては、穴あき
薄板31に穴Hを設ける場合について述べてきたが、本
発明は、これに限らず、薄板に穴Hではなく凹部を設け
るようにしても同様の効果を得ることができる。
【0070】また、これまでの説明においては、穴Hの
形状を同一の丸穴として説明したが、本発明は、これに
限らず、例えば大きさの異なる丸穴を主搬送ローラ1の
表面、或は薄板31に設けるようにしてもよい。さら
に、穴H或は凹部の形状としては、丸形以外にも、例え
ば図7に示すような三角形穴(又は凹部)や、図8に示
すような一部に突部32のある形状の穴H(又は凹部)
とする等、穴や凹部の大きさや形状の組み合わせは必要
に応じて柔軟に決定可能である。
【0071】なお、図8で示すような一部に突部32の
ある形状の穴Hを設けた平板を第1の実施の形態のよう
に丸めてパイプ状にする場合や、第2の実施の形態のよ
うに巻き付けてローラとした場合には、穴Hの突部32
が自己の復元力により完全に円筒にはならず、図9に示
すように接線方向に若干突き出た状態となる。
【0072】そして、このように突部32の先端が突き
出た状態となると、突部32がシート材30に食い込む
ようになり、さらに搬送力及びグリップ力を増す効果を
発揮するようになる。
【0073】また、これまで本発明におけるローラ構成
を主搬送ローラ1,1Aにのみ適応するように説明した
が、何もこれに限定することなく、副搬送ローラ10等
の他の搬送ローラに適応可能であることは言うまでもな
い。さらに、これまでの説明においては、画像処理装置
として画像をシート材30に記録する構成のものを例に
取ったが、シート材30の画像を読み取る構成のものに
も適応可能であることは言うまでもない。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、搬
送ローラ対の少なくとも一方のローラの表面に穴又は凹
部を多数設け、シート搬送の際、搬送ローラ対のニップ
内において穴又は凹部の縁部をシート材に食い込ませる
ことができるので、シート材にローラの搬送力及びグリ
ップ力を確実に伝達することができる。これにより、搬
送ローラは、搬送精度が良くなると共に搬送中のシート
材に加わる外力による影響にも強くなり、これに伴い画
像処理装置の画像処理も常に良好となる。また、比較的
容易にローラの寸法精度を得られるため、低コストで良
好な画像処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置
の主搬送ローラの部分斜視図。
【図2】上記主搬送ローラの部分展開図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置
の主搬送ローラの部分斜視図。
【図4】上記主搬送ローラを構成する穴あき薄板の平面
図。
【図5】上記穴あき薄板を円筒状の芯部に巻き付ける場
合に予想される不具合を示す図。
【図6】上記不具合の発生を防ぐように構成された穴あ
き薄板及びその巻き付け状態を説明する図。
【図7】上記各実施の形態の主搬送ローラに形成される
穴又は凹部の、丸形状以外の形状の一例を示す図。
【図8】上記各実施の形態の主搬送ローラに形成される
穴又は凹部の、丸形状以外の形状の他の例を示す図。
【図9】図8のような形状を有する穴又は凹部が形成さ
れた主搬送ローラの部分断面図。
【図10】上記各実施の形態及び従来例に係る画像処理
装置の構成を示す斜視図。
【図11】上記各実施の形態及び従来例に係る画像処理
装置の構成を示す断面図。
【符号の説明】
1,1A 主搬送ローラ 1b 芯部 5 ピンチローラ 10 副搬送ローラ 12 拍車 17A 画像処理部 30 シート材 31 穴あき薄板 32 突部 E エッジ部 H 穴

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送されるシート材に対し記録又は読み
    取りを行う画像処理手段と、前記画像処理手段に向けて
    前記シート材を搬送する搬送ローラ対とを備えた画像処
    理装置において、 少なくとも前記搬送ローラ対の一方のローラの表面に穴
    又は凹部を多数設けると共に、前記多数設けた穴又は凹
    部の内の少なくとも1つの穴又は凹部の、シート搬送の
    際、前記シート材に相対的に食い込む搬送方向上流側の
    縁部が、常に前記搬送ローラ対のニップ内に位置するよ
    う前記穴又は凹部を配置したことを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送ローラ対は、搬送ローラと、前
    記搬送ローラに圧接し、該搬送ローラとの間で前記シー
    ト材を挟持して前記シート材に前記搬送ローラの搬送力
    を伝達する従動ローラとを備え、 前記多数の穴又は凹部を前記搬送ローラの表面に形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送ローラ対の一方のローラ又は前
    記搬送ローラは、芯部材と、前記芯部材に巻き付け固定
    される前記多数の穴又は凹部を設けた板状部材とにより
    構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の画像
    処理装置。
  4. 【請求項4】 前記多数設けた穴又は凹部は、同一形状
    を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記多数設けた穴又は凹部は、異なる形
    状を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記多数設けた穴又は凹部の形状を、前
    記穴又は凹部の内壁面に凸部を有する形状としたことを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理
    装置。
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