JP2001189419A - 3次元半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

3次元半導体集積回路装置の製造方法

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JP2001189419A JP37561999A JP37561999A JP2001189419A JP 2001189419 A JP2001189419 A JP 2001189419A JP 37561999 A JP37561999 A JP 37561999A JP 37561999 A JP37561999 A JP 37561999A JP 2001189419 A JP2001189419 A JP 2001189419A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】支持基板の着脱工程が不要で製造工程を大幅に
簡略化することができ、簡素かつ容易な工程により半導
体基板の多層積層を可能にする。信頼性の高い絶縁膜で
囲まれた埋め込み配線を形成する。 【解決手段】支持基板等を用いることなく、表層に第1
の集積回路が形成された第1の半導体基板20と、表層
に第2の集積回路が形成された第2の半導体基板30と
を、第1の集積回路と第2の集積回路とが電気的に接続
されるように、集積回路面同士を対向させて直接接着す
る。第1の半導体基板20と第2の半導体基板30とを
接着した後、第2の半導体基板30の裏面側を研磨し、
第2の半導体基板30に一端が第1の集積回路及び前記
第2の集積回路の少なくとも一方に電気的に接続され第
2の半導体基板30の裏面側に他端が露出した埋め込み
配線48を形成し、表層に第3の集積回路が形成された
第3の半導体基板40の集積回路面を該第3の集積回路
が前記埋め込み配線48の露出部に電気的に接続される
ように第2の半導体基板30の裏面側に接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元半導体集積
回路装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置の高集積化・
高密度化等の目的から、複数の回路機能ブロックを立体
的に集積した3次元半導体集積回路装置の開発が進めら
れている。3次元半導体集積回路装置は、当初はレ−ザ
再結晶化等によるSOI(Silicon On Insulator)技術
を利用して、SOI基板形成とSOI基板への半導体装
置の形成を繰り返すモノリシック法によりその製造が検
討されてきたが、SOIを多層に積層するには、結晶性
の確保が難しい、製造時間が長い等の問題があった。
【0003】このため、半導体装置または半導体集積回
路装置が予め作製された単結晶半導体基板を貼り合わせ
る、貼り合わせ技術による3次元半導体集積回路装置の
製造が種々検討されている。
【0004】月刊セミコンダクターワールド(林善宏
等、1990年9月号p58〜64)には、貼り合わせ
技術の一種として、研磨により薄膜化した半導体基板を
貼り合わせるCUBIC技術が提案されている。CUB
IC技術では、まずシリコン基板上に半導体素子が形成
された第1の半導体基板を支持基板に接着した後、余分
なシリコン基板をポリッシングして薄膜化する。次に、
埋め込み配線、裏面配線、バンプ/プールからなるコン
タクト部材等のデバイスの縦方向の接続に必要な配線を
形成し、第1の半導体基板とシリコン基板上に半導体素
子の形成された第2の半導体基板とを貼り合わせる。最
後に、支持基板を取り外して多層構造の半導体装置が完
成する。
【0005】また、特開平6−260594号公報に
は、貼り合わせ技術により形成された3次元半導体集積
回路装置が開示されている。シリコン基板上に半導体素
子が形成された第1の半導体基板を支持基板に接着した
後、余分なシリコン基板をポリッシングして薄膜化する
のはCUBIC技術と同様であるが、第1の半導体基板
に予め埋め込み配線を形成するための深溝が設けられて
いる点、及び第1の半導体基板とシリコン基板上に半導
体素子の形成された第2の半導体基板とを貼り合わせ、
貼り合わせ後に支持基板を取り除き埋め込み配線を形成
する点で、CUBIC技術とは異なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
の製造方法も、第1の半導体基板を支持基板に貼り合わ
せ、研磨した後に支持基板から剥離する工程を含んでお
り、製造工程が煩雑であるという問題があった。
【0007】また、CUBIC技術では、余分なシリコ
ン基板をポリッシングして薄膜化した後に支持基板を取
り除くため、支持基板を取り除く際に半導体基板上に形
成された集積回路が破損する、という問題があった。
【0008】また、特開平6−260594号公報に開
示の技術では、埋め込み配線を形成するための深溝が予
め設けられた第1の半導体基板を支持基板に接着するた
め、深溝に入り込んだ接着剤の除去が困難である、とい
う問題や、第1の半導体基板と第2の半導体基板とを接
着した後に深溝の側壁を酸化して絶縁膜を形成するた
め、接着剤の耐熱温度以上に酸化温度を上げることがで
きず、信頼性のある絶縁膜を形成することができないと
いう問題があった。
【0009】従って、本発明の目的は、支持基板の着脱
工程が不要で製造工程を大幅に簡略化することができ、
簡素かつ容易な工程により半導体基板の多層積層が可能
である3次元半導体集積回路装置の製造方法を提供する
ことにある。また、本発明の他の目的は、信頼性の高い
絶縁膜で囲まれた埋め込み配線を形成することができる
3次元半導体集積回路装置の製造方法を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の3次元半導体集積回路装置の製造方法は、
表層に第1の集積回路が形成された第1の半導体基板
と、表層に第2の集積回路が形成された半導体基板と
を、第1の集積回路と第2の集積回路とが電気的に接続
されるように、集積回路面同士を対向させて接着し、第
2の半導体基板の裏面側を研磨し、第2の半導体基板
に、一端が前記第1の集積回路及び前記第2の集積回路
の少なくとも一方に電気的に接続され、第2の半導体基
板の裏面側に他端が露出した埋め込み配線を形成し、表
層に第3の集積回路が形成された第3の半導体基板の集
積回路面を、該第3の集積回路が前記埋め込み配線の露
出部に電気的に接続されるように、前記第2の半導体基
板の裏面側に接着して、3次元半導体集積回路装置を製
造することを特徴とする。
【0011】本発明の3次元半導体集積回路装置の製造
方法は、支持基板等を用いることなく、表層に第1の集
積回路が形成された第1の半導体基板と、表層に第2の
集積回路が形成された半導体基板とを、第1の集積回路
と第2の集積回路とが電気的に接続されるように、集積
回路面同士を対向させて直接接着するため、支持基板へ
の接着工程、および支持基板からの除去工程が不要であ
り、製造工程を大幅に簡略化することができる。また、
埋め込み配線が基板を貫通するように形成されるため、
基板厚さをある程度厚くすることができる。
【0012】また、本発明では、第1の半導体基板と第
2の半導体基板とを接着した後、第2の半導体基板の裏
面側を研磨し、第2の半導体基板に、一端が前記第1の
集積回路及び前記第2の集積回路の少なくとも一方に電
気的に接続され第2の半導体基板の裏面側に他端が露出
した埋め込み配線を形成し、表層に第3の集積回路が形
成された第3の半導体基板の集積回路面を該第3の集積
回路が前記埋め込み配線の露出部に電気的に接続される
ように前記第2の半導体基板の裏面側に接着する、接
着、研磨、及び埋め込み配線の形成という簡素かつ容易
な工程により、3次元半導体集積回路装置を製造するこ
とができる。
【0013】なお、第3の半導体基板の裏面側をさらに
研磨し、第3の半導体基板に、一端が前記第1の集積回
路、前記第2の集積回路、及び前記第3の集積回路の少
なくとも1つに電気的に接続され第3の半導体基板の裏
面側に他端が露出した埋め込み配線を形成し、表層に第
4の集積回路が形成された第4の半導体基板の集積回路
面を、該第4の集積回路が前記埋め込み配線の露出部に
電気的に接続されるように前記第3の半導体基板の裏面
側に接着すれば、4層構成の3次元半導体集積回路装置
を製造することができ、上記の工程を繰り返すことによ
って5層以上の3次元半導体集積回路装置を製造するこ
とができる。
【0014】第2の半導体基板が二酸化ケイ素からなる
絶縁層を内部に含むシリコン基板であり、第2の半導体
基板の裏面側を該絶縁層まで研磨することが好ましい。
半導体基板としてニ酸化ケイ素からなる絶縁層を内部に
含むシリコン基板を用いると、ニ酸化ケイ素はシリコン
に比べて硬度が高いため研磨されにくく、絶縁層の手前
で研磨を止めることが容易になる。
【0015】また、第2の半導体基板に設けられた絶縁
領域を貫通するように前記埋め込み配線を形成すること
が好ましい。第2の半導体基板に設けられた絶縁領域を
貫通するように前記埋め込み配線を形成すると、埋め込
み配線の周囲には絶縁領域が存在するため、別途、絶縁
膜を形成する必要がない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の3次元半導体集積
回路装置の製造方法を、図面を参照しつつ具体的に説明
する。図1〜図5は、3次元半導体集積回路装置10の
製造工程を示す断面図である。
【0017】まず、図2に示すように、シリコン基板2
1に集積回路が形成された第1の半導体基板20と、S
OI基板に集積回路が形成された第2の半導体基板30
とを、集積回路面同士が対向するように接着する。
【0018】第1の半導体基板20を作製するために
は、基板上に絶縁膜32により絶縁されたゲート24、
ソース26、及びドレイン28からなる複数のMOSF
ET22(本実施の形態では2つのMOSFETを図示
する)が形成され、隣接するMOSFET22がニ酸化
ケイ素からなる素子分離膜36で分離されたシリコン基
板21を用意する。なお、ゲート24、ソース26、及
びドレイン28上の絶縁膜32には、電極引き出し用の
コンタクトホールがそれぞれ設けられている。
【0019】MOSFET22が形成されたシリコン基
板21上に、スパッタリングにより配線となるアルミニ
ウム膜を形成し、コンタクトホールを埋める。フォトリ
ソグラフィーによりアルミニウム膜を加工して、所定の
パターンに整形されたアルミニウム配線34を形成す
る。これによって、第1の半導体基板20の表層に第1
の集積回路が形成される。
【0020】形成された第1の集積回路上に、ニ酸化ケ
イ素からなる絶縁膜38Aを堆積させて第1の集積回路
を被覆し、第1の半導体基板20の集積回路面側の表面
を平坦化する。絶縁膜38Aに開口を設け、絶縁膜38
で覆われたアルミニウム配線34の一部を延長して表面
に露出させる。最後に、露出したアルミニウム配線34
と接触するように、集積回路面側の表面に、レジストマ
スクを用いたリフトオフにより、例えば金とインジウム
との合金、またはインジウム等の金属からなるマイクロ
バンプ42Aを形成して、第1の半導体基板20を得
る。なお、本実施の形態では絶縁膜38Aの材料にはニ
酸化ケイ素を用いたが、他の絶縁性無機材料やポリイミ
ド等の絶縁性有機材料を用いてもよい。
【0021】第2の半導体基板30を作製するために、
ニ酸化ケイ素からなる絶縁層44が内部に形成されたS
OI基板を用いて、基板上に絶縁膜32により絶縁され
たゲート24、ソース26、及びドレイン28からなる
複数のMOSFET22(本実施の形態では2つのMO
SFETを図示する)が形成され、隣接するMOSFE
T22がニ酸化ケイ素からなる素子分離膜36で分離さ
れたシリコン基板31を用意する。なお、ゲート24、
ソース26、及びドレイン28上の絶縁膜32には、電
極引き出し用のコンタクトホールがそれぞれ設けられて
いる。
【0022】MOSFET22が形成されたシリコン基
板31上に、スパッタリングにより配線となるアルミニ
ウム膜を形成し、コンタクトホールを埋める。フォトリ
ソグラフィーによりアルミニウム膜を加工して、所定の
パターンに整形されたアルミニウム配線34を形成す
る。これによって、第2の半導体基板30の表層に第2
の集積回路が形成される。
【0023】形成された第2の集積回路上に、ニ酸化ケ
イ素からなる絶縁膜38Bを堆積させて第2の集積回路
を被覆し、第2の半導体基板30の集積回路面側の表面
を平坦化する。レジストマスクを用いて、絶縁膜38B
に反応性イオンエッチングにより開口を設け、絶縁膜3
8で覆われたアルミニウム配線34の一部を延長して表
面に露出させる。最後に、露出したアルミニウム配線3
4と接触するように、集積回路面側の表面に、レジスト
マスクを用いたリフトオフにより、例えば金とインジウ
ムとの合金、またはインジウム等の金属からなるマイク
ロバンプ42Bを形成して、第2の半導体基板30を得
る。なお、本実施の形態では絶縁膜38Bの材料にはニ
酸化ケイ素を用いたが、他の絶縁性無機材料やポリイミ
ド等の絶縁性有機材料を用いてもよい。
【0024】図1に示すように、第1の半導体基板20
の集積回路面側の表面に設けられたマイクロバンプ42
Aと、第2の半導体基板30の集積回路面側の表面に設
けられたマイクロバンプ42Bと、が接触するように、
第2の半導体基板30上に第1の半導体基板20を重ね
合わせ、マイクロバンプ42Aとマイクロバンプ42B
との仮接着を強固にするため、ロードセルにより圧力を
モニターしながら基板間を均一に加圧する。なお、第1
の半導体基板20と第2の半導体基板30との位置合わ
せは、シリコンウエハを透過することができる赤外線を
用いた位置合わせ装置により行う。
【0025】仮接着した第1の半導体基板20と第2の
半導体基板30を、液状のエポキシ樹脂を保持した容器
と共に気圧調整が可能なチャンバーに入れて、チャンバ
ー内を真空にし、仮接着した第1の半導体基板20と第
2の半導体基板30の一部を、液状のエポキシ樹脂にデ
ィップする。その後常圧に戻し、基板間の隙間のマイク
ロバンプの存在しない部分に液状のエポキシ樹脂50を
注入する。基板を引き上げた後にエポキシ樹脂50を硬
化させて、図2に示すように、第2の半導体基板30の
集積回路面側を第1の半導体基板20の集積回路面側に
接着する。
【0026】次に、第2の半導体基板30を裏面側から
研磨して薄膜化する。
【0027】第1の半導体基板20と貼り合わせた後の
第2の半導体基板30を、裏面側から化学的機械研磨に
より均一な厚さに研磨する。絶縁層44を構成するニ酸
化ケイ素はシリコンよりも研磨耐性が大きいため、図3
に示すように、研磨は絶縁層44の手前で止まり絶縁層
44が露出する。また、このとき第1の半導体基板20
が支持基板の役割を果たすが、後で取り外されることは
ない。
【0028】次に、第2の半導体基板30の隣接する2
つのMOSFETの間にあって、絶縁層44と素子分離
膜36とが連続している絶縁領域に、プラズマエッチン
グにより、第2の半導体基板30の裏面側表面から第1
の半導体基板20または第2の半導体基板30のアルミ
ニウム配線34に達するトレンチ(深溝)を設ける。図
4に示すように、このトレンチに例えばタングステンの
ような高融点の金属を導電材料として充填して、埋め込
み電極48を形成する。裏面側に露出した埋め込み配線
48と接触するように、第2の半導体基板30の裏面側
の表面に、レジストマスクを用いたリフトオフにより、
例えば金とインジウムとの合金、またはインジウム等の
金属からなるマイクロバンプ42Cを形成する。
【0029】次に、図5に示すように、第3の半導体基
板40の集積回路面を、第3の集積回路が埋め込み配線
48の露出部に電気的に接続されるように、第2の半導
体基板30の裏面側に接着する。
【0030】第3の半導体基板40を作製するために、
基板上に絶縁膜32により絶縁されたゲート24、ソー
ス26、及びドレイン28からなる複数のMOSFET
22(本実施の形態では3つのMOSFETを図示す
る)が形成され、隣接するMOSFET22がニ酸化ケ
イ素からなる素子分離膜36で分離されたシリコン基板
41を用意する。なお、ゲート24、ソース26、及び
ドレイン28上の絶縁膜32には、電極引き出し用のコ
ンタクトホールがそれぞれ設けられている。
【0031】MOSFET22が形成されたシリコン基
板41上に、スパッタリングにより配線となるアルミニ
ウム膜を形成し、コンタクトホールを埋める。フォトリ
ソグラフィーによりアルミニウム膜を加工して、所定の
パターンに整形されたアルミニウム配線34を形成す
る。これによって、第3の半導体基板40の表層に第3
の集積回路が形成される。
【0032】形成された第3の集積回路上に、ニ酸化ケ
イ素からなる絶縁膜38Cを堆積させて第3の集積回路
を被覆し、第3の半導体基板40の集積回路面側の表面
を平坦化する。絶縁膜38Cに開口を設け、絶縁膜38
で覆われたアルミニウム配線34の一部を延長して表面
に露出させる。最後に、露出したアルミニウム配線34
と接触するように、集積回路面側の表面に、レジストマ
スクを用いたリフトオフにより、例えば金とインジウム
との合金、またはインジウム等の金属からなるマイクロ
バンプ42Dを形成して、第3の半導体基板40を得
る。なお、本実施の形態では絶縁膜38Cの材料にはニ
酸化ケイ素を用いたが、他の絶縁性無機材料やポリイミ
ド等の絶縁性有機材料を用いてもよい。
【0033】第2の半導体基板30の裏面側の表面に設
けられたマイクロバンプ42Cと、第3の半導体基板4
0の集積回路面側の表面に設けられたマイクロバンプ4
2Dと、が接触するように、第3の半導体基板40上に
第2の半導体基板30を重ね合わせ、マイクロバンプ4
2Cとマイクロバンプ42Dとの仮接着を強固にするた
め、ロードセルにより圧力をモニターしながら基板間を
均一に加圧する。
【0034】仮接着した第2の半導体基板30と第3の
半導体基板40との隙間に液状のエポキシ樹脂50を注
入し、エポキシ樹脂50を硬化させて、第3の半導体基
板40の集積回路面側を、第2の半導体基板30の裏面
側に接着する。なお、第2の半導体基板30と第3の半
導体基板40との位置合わせ及び接着の方法は、第1の
半導体基板20と第2の半導体基板30とを接着する場
合と同様である。
【0035】以上の工程により、第1の半導体基板2
0、第2の半導体基板30、及び第3の半導体基板40
の3つの半導体基板から構成され、第1の半導体基板2
0上に第2の半導体基板30が積層され、第2の半導体
基板30上に第3の半導体基板40が積層された3次元
半導体集積回路装置10を得ることができる。
【0036】上記実施の形態では、第3の半導体基板に
ニ酸化ケイ素からなる絶縁層を含まないシリコン基板を
使用して、3層構成の3次元半導体集積回路装置を作製
する例について説明したが、第3の半導体基板を裏面側
から研磨した後、第3の半導体基板へ埋め込み配線を形
成することにより、さらに第4の半導体基板の積層が可
能となり、4層以上の多層構成の3次元半導体集積回路
装置を得ることができる。その際、第3の半導体基板に
基板内部にニ酸化ケイ素からなる絶縁層が内部に形成さ
れたシリコン基板を使用することで、第3の半導体基板
の研磨や第3の半導体基板への埋め込み配線の形成が容
易になる。
【0037】上記実施の形態では、研磨を受ける第2の
半導体基板に使用するシリコン基板として、基板内部に
ニ酸化ケイ素からなる絶縁層が内部に形成されたシリコ
ン基板を使用したが、ニ酸化ケイ素からなる絶縁層を含
まないシリコン基板を使用してもよい。
【0038】上記実施の形態では、第1の集積回路と第
2の集積回路、及び第3の集積回路と第2の半導体基板
の埋め込み配線の端部を、マイクロバンプを介して電気
的に接続したが、他のコンタクト部材により電気的に接
続されていても良い。また、上記実施の形態では、半導
体基板の両方の表面にマイクロバンプを形成し、対向す
るマイクロバンプが重なり合うように2つの半導体基板
を接着したが、図6に示すように、1つのマイクロバン
プを介して電気的に接続されていてもよく、マイクロバ
ンプはいずれか一方の基板に形成されていればよい。
【0039】なお、上記実施の形態において使用するシ
リコン基板は、ウエハスケールでもチップスケールでも
よい。
【0040】
【発明の効果】本発明の3次元半導体集積回路装置の製
造方法は、支持基板の着脱工程が不要で製造工程を大幅
に簡略化することができ、簡素かつ容易な工程により半
導体基板の多層積層が可能であるという効果を奏する。
また、絶縁領域を貫通するように前記埋め込み配線を形
成することで、信頼性の高い絶縁膜で囲まれた埋め込み
配線を形成することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の3次元半導体集積回路装置の製
造工程を示す概略断面図である。
【図2】本実施の形態の3次元半導体集積回路装置の製
造工程を示す概略断面図である。
【図3】本実施の形態の3次元半導体集積回路装置の製
造工程を示す概略断面図である。
【図4】本実施の形態の3次元半導体集積回路装置の製
造工程を示す概略断面図である。
【図5】本実施の形態の3次元半導体集積回路装置の製
造工程を示す概略断面図である。
【図6】本実施の形態の3次元半導体集積回路装置のコ
ンタクト部に関する変形例を示す部分図である。
【符号の説明】
10 3次元半導体集積回路装置 20 第1の半導体基板 30 第2の半導体基板 40 第3の半導体基板 22 MOSFET 34 アルミニウム配線 38A〜C 絶縁膜 42A〜D マイクロバンプ 44 絶縁層 48 埋め込み配線 50 エポキシ樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮川 宣明 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表層に第1の集積回路が形成された第1
    の半導体基板と、表層に第2の集積回路が形成された半
    導体基板とを、第1の集積回路と第2の集積回路とが電
    気的に接続されるように、集積回路面同士を対向させて
    接着し、 第2の半導体基板の裏面側を研磨し、 第2の半導体基板に、一端が前記第1の集積回路及び前
    記第2の集積回路の少なくとも一方に電気的に接続さ
    れ、第2の半導体基板の裏面側に他端が露出した埋め込
    み配線を形成し、 表層に第3の集積回路が形成された第3の半導体基板の
    集積回路面を、該第3の集積回路が前記埋め込み配線の
    露出部に電気的に接続されるように、前記第2の半導体
    基板の裏面側に接着して、3次元半導体集積回路装置を
    製造する3次元半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 第2の半導体基板が二酸化ケイ素からな
    る絶縁層を内部に含むシリコン基板であり、第2の半導
    体基板の裏面側を該絶縁層まで研磨する請求項1に記載
    の3次元半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 第2の半導体基板に設けられた絶縁領域
    を貫通するように前記埋め込み配線を形成する請求項1
    または2に記載の3次元半導体集積回路装置の製造方
    法。
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