JP2001188387A - 静電潜像現像剤 - Google Patents

静電潜像現像剤

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JP2001188387A
JP2001188387A JP2000292501A JP2000292501A JP2001188387A JP 2001188387 A JP2001188387 A JP 2001188387A JP 2000292501 A JP2000292501 A JP 2000292501A JP 2000292501 A JP2000292501 A JP 2000292501A JP 2001188387 A JP2001188387 A JP 2001188387A
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wax
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Hisashi Kodaka
寿 向高
Yuji Kamiyama
雄二 神山
Kensho Sakamoto
憲昭 坂本
Yoshio Ozawa
義夫 小沢
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性が高く、かつ、スペントの発生を抑制
して寿命の長い静電潜像現像剤を提供する。 【解決手段】 磁性樹脂被覆キャリアとトナーとを含む
静電潜像現像剤であって、磁性樹脂被覆キャリアは、磁
性を有するフェライトのキャリア芯材と、このキャリア
芯材の表面において直接重合して得られた高分子量ポリ
エチレン樹脂からなる被覆層とにより構成され、トナー
は、ワックス成分として、ポリエチレンワックスを含ま
ず、平均分子量10,000のポリプロピレンワックス
およびポリエステルワックス、あるいはいずれか一方の
ワックスをトナーに対して0.1〜20重量%含有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やレーザプ
リンタ等で採用されている電子写真法、静電記録法、静
電印刷法等で用いられる静電潜像現像剤(単に、現像剤
と称する場合がある。)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラープリンタへの応用の観点か
ら、二成分系現像方式が注目されている。この二成分系
現像方式では、現像剤として、磁性を有するキャリア粒
子と、絶縁性非磁性のトナーとを適当量混合したものが
使用されている。そして、かかる絶縁性非磁性のトナー
は、特開平7−114204号公報に記載されているよ
うに、顔料との親和性に優れていることからポリエステ
ル系樹脂がバインダー成分として使用されている。とこ
ろが、このようなポリエステル系樹脂を用いたトナー
は、定着ローラに付着した後、それが不用なトナーとし
て転写紙の非画像部にさらに付着し易く、いわゆるオフ
セットが生じやすいという問題が見られた。そのため、
離型性を向上させるとともに、印刷部材への低温定着性
を向上させる目的で、一般にポリエチレンワックスを主
成分とした離型剤や、ポリエチレンワックス/ポリプロ
ピレンワックスの混合物や、石炭を原料としたフィシャ
ートロプッシュワックス等がトナーに配合されていた。
【0003】また、特開平8−231640号公報等に
開示されたようにポリプロピレンワックスは、一般に融
点が130℃以上と高いため、トナーの低温接着性を損
ないやすいという問題があった。すなわち、ポリプロピ
レンワックスを単独で使用した場合には、トナーを低温
接着することが困難となったり、あるいは、ポリプロピ
レンワックスとポリエチレンワックスとを併用する場合
であっても、ポリプロピレンワックスの使用量が過度に
制限されるなどの問題が見られた。
【0004】そこで、特開平11−272009号公
報、特開平11−15197号公報、特開平10−12
3753号公報、特開平8−82952号公報、および
特開平5−313493号公報には、トナーの低温接着
性を損なわないように、結着剤樹脂および着色剤に対し
て、低分子量ポリプロピレンワックスや、分子量が均一
なポリプロピレンワックス、あるいはポリプロピレンワ
ックスとポリエチレンワックスとを添加使用することが
提案されている。しかしながら、ポリプロピレンワック
スを添加したトナーと、後述する直接重合して得られた
ポリエチレン樹脂からなる被覆層を有する磁性樹脂被覆
キャリアとを組合せて使用することはもちろんのこと、
このような組合せにより、トナーの離型性ならびに低温
接着性の向上、およびキャリアの長寿命化の観点から特
有の効果が得られるということは見出されていなかっ
た。
【0005】また、特開平2000−10337号公報
や特開平11−282194号公報には、結着剤樹脂お
よび着色剤に対して、ポリエステルワックスを添加使用
したトナーが開示されている。しかしながら、特開平2
000−10337号公報に開示されたトナーでは、ポ
リエステルワックスが酸化しやすいために、ヨウ素価が
25以下であって、かつけん化価が30〜300である
特定のエステル系ワックスを使用しなければならなかっ
た。また、特開平11−282194号公報に開示され
たトナーでは、ポリエステルワックスの分散性が乏しい
ために、脂肪酸金属塩をポリエステルワックスと同量程
度添加しなければならなかった。すなわち、特開平20
00−10337号公報や特開平11−282194号
公報では、トナーと併用するキャリアの種類を考慮しな
かったために、上述したような問題を解消することがで
きなかった。
【0006】一方、二成分系現像方式に使用されるキャ
リアとしては、特開平1−282564号公報や、特開
平2−69770号公報に開示されたように、キャリア
表面へのトナーのフィルミング防止、キャリアにおける
均一表面の形成、耐湿性向上、感光体のキャリアによる
損傷又は帯電量の調整等を目的として、磁性粒子をバイ
ンダー樹脂中に分散した磁性樹脂キャリアが使用されて
いた。しかしながら、このような磁性樹脂キャリアは、
磁性粒子と、バインダー樹脂との間の結合性に乏しいた
め、長期間使用した場合に、バインダー樹脂が剥離しや
すく、耐久性に乏しいという問題点が見られた。
【0007】そこで、キャリアの耐久性を向上させるた
め、特開平9−204075号公報に磁性樹脂被覆キャ
リア(単に、キャリアと称する場合がある。)が提案さ
れている。この磁性樹脂被覆キャリアは、キャリア芯材
としての磁性粒子の表面のみに、高分子量ポリエチレン
樹脂で被覆層を設けており、この被覆層は、磁性粒子表
面に坦持された触媒を利用して、磁性粒子表面上でエチ
レンモノマーを直接重合して形成するものである。その
ため、得られたポリエチレン被覆層は、優れた強度を有
し、しかも、適当な弾性力を有しており、攪拌等の衝撃
力を吸収できるため、優れた耐久性を得ることができ
る。
【0008】しかしながら、二成分系現像方式におい
て、上述したワックスが配合されたトナーと、磁性樹脂
被覆キャリアとからなる現像剤を使用した場合には、い
わゆるスペントが生じ易いという問題が見られた。すな
わち、トナーおよびキャリアにいずれもポリエチレン系
樹脂等が使用されているため、それぞれの親和性が良好
なことから、ポリエチレンワックス等を介して、トナー
がキャリアに付着しやすいという問題が見られた。ま
た、このような磁性樹脂被覆キャリアは、表面全体にポ
リエチレン被覆層が設けてあるため、ポリエチレンワッ
クスを含むトナーがキャリアに対してより付着しやすい
という問題が見られた。したがって、このようなスペン
トが生じると、キャリアの帯電能力が低下して、カブリ
の発生や、画像濃度の低下等を生じ易くなり、キャリア
自身の耐久性が向上したとしても、それを使用した現像
剤の寿命は長くならないという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明は、上
記の問題を解決すべくなされたものであり、ポリエチレ
ン樹脂からなる被覆層を有する磁性樹脂被覆キャリアを
用いた場合であっても、長時間にわたってスペントの発
生を抑制し、優れた画像濃度やT/C特性を維持するこ
とができる静電潜像現像剤を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の静電潜像現像剤によれば、磁性樹脂被覆キ
ャリアとトナーとを含んでおり、磁性樹脂被覆キャリア
が、磁性を有するキャリア芯材と、当該キャリア芯材の
表面において直接重合して得られたポリエチレン樹脂か
らなる被覆層とから構成されるとともに、トナーが、ワ
ックス成分として、ポリエチレンワックスを実質的に含
まず、ポリプロピレンワックスおよびポリエステルワッ
クス、あるいはいずれか一方を主成分として含有するこ
とを特徴としている。このように、トナーに配合するワ
ックス成分の種類を工夫することにより、磁性樹脂被覆
キャリアを用いた場合であっても、スペントの発生を抑
制することができる。その結果、耐久性の高い磁性樹脂
被覆キャリアの性能を十分に発揮させて静電潜像現像剤
の長寿命化を図ることができる。なお、従来、ワックス
成分としてポリプロピレンワックスを使用すると、低温
定着性が低下すると言われていたが、特定の磁性樹脂被
覆キャリアを組み合わせて使用するとともに、分子量等
を調整することにより、かかる問題を解決することがで
きることが判明している。また、従来、ワックス成分と
してポリエステルワックスを使用すると、容易に酸化し
て、帯電特性の調整が困難であると言われていたが、特
定の磁性樹脂被覆キャリアを組み合わせて使用するか、
あるいは、ポリプロピレンワックス等と併用することに
より、かかる問題を解決することができることが判明し
ている。
【0011】また、本発明の静電潜像現像剤を構成する
にあたり、トナーに、バインダー樹脂成分として、ポリ
エステル樹脂を全体量の70重量%以上含有することが
好ましい。このように、バインダー樹脂成分として、ポ
リエステル樹脂を70重量%以上含有させることによ
り、トナー中のワックス成分を均等に分散させることが
できる。その結果、トナー表面に露出してくるワックス
成分を抑制して、スペントの発生をより効果的に抑制す
ることができる。
【0012】また、本発明の静電潜像現像剤を構成する
にあたり、トナーの全体量に対して、ワックス成分の添
加量を0.1〜20重量%の範囲内の値とすることが好
ましい。このように、ワックス成分の添加量を0.1重
量%以上の値とすれば、トナーの定着ローラーからの離
型性や低温接着性を十分に確保することができる。ま
た、ワックス成分の添加量を20重量%以下の値とすれ
ば、トナーの主成分であるバインダー樹脂中に、ワック
ス成分を均等に分散させることができる。その結果、ト
ナー表面に露出してくるワックス成分を抑制して、スペ
ントの発生をより効果的に抑制することができる。
【0013】また、本発明の静電潜像現像剤を構成する
にあたり、ワックス成分の重量平均分子量を300〜4
0,000の範囲内の値とすることが好ましい。その理
由は、ワックス成分の重量平均分子量が、300未満の
値となると、取り扱いが困難となったり、ブリードしや
すくなったり、あるいはトナーと、キャリアの被覆層と
の親和性が逆に向上して、スペントが生じ易くなる場合
があるためである。一方、ワックス成分の重量平均分子
量が40,000を超えると、トナーの定着ロールに対
する離型性が低下したり、均一に混合することが困難と
なる場合があるためである。
【0014】また、本発明の静電潜像現像剤を構成する
にあたり、被覆層におけるポリエチレン樹脂の重量平均
分子量を50,000〜500,000の範囲内の値と
することが好ましい。このように、重量平均分子量を所
定の範囲内の値とすることにより、キャリアを長時間使
用した場合であっても、被覆層のキャリア芯材からの剥
離を抑制することができる。
【0015】また、本発明の静電潜像現像剤を構成する
にあたり、静電潜像現像剤に対するトナーの添加量を2
〜40重量%の範囲内の値とすることが好ましい。この
理由は、トナーの添加量が2重量%より低くなると、ト
ナーの帯電量が過度に高くなって、画像濃度が低下する
ことがあるためであり、また、トナーの添加量が40重
量%より高くなると、トナーの帯電量が不足することに
より、トナーの機内飛散や可視画像上のカブリが発生す
ることがあるためである。
【0016】また、本発明の静電潜像現像剤を構成する
にあたり、磁性樹脂被覆キャリア以外に、実質的に磁性
粉からなる磁性粉体キャリアを添加することが好まし
い。このように磁性粉体キャリアを添加することによ
り、帯電量の制御や、トナーの搬送性の制御がより容易
となる。
【0017】また、本発明の静電潜像現像剤を構成する
にあたり、磁性樹脂被覆キャリア以外に、シリコーン系
樹脂およびフッ素系樹脂、あるいはいずれか一方の離型
性樹脂で被覆された第2の磁性樹脂被覆キャリアを添加
することが好ましい。このように第2の磁性樹脂被覆キ
ャリアを添加することにより、磁性粉の耐湿性を向上さ
せることができるとともに、帯電量の制御や、トナーの
搬送性の制御がより容易となる。
【0018】また、本発明の静電潜像現像剤を構成する
にあたり、磁性樹脂被覆キャリアの嵩密度を2.3g/
cm3未満の値とし、かつ、磁性粉体キャリアおよび第
2の磁性粉体キャリア、あるいはいずれか一方のキャリ
アの嵩密度を2.3g/cm 3以上の値とすることが好
ましい。このように、キャリアの嵩密度をそれぞれ所定
の値とすることにより、キャリアの分散性や耐久性をよ
り向上させることができる。
【0019】
【発明の実施形態】本発明の実施形態は、磁性樹脂被覆
キャリアとトナーとを含む静電潜像現像剤であって、磁
性樹脂被覆キャリアは、磁性を有するキャリア芯材と、
当該キャリア芯材の表面において直接重合して得られた
高分子量ポリエチレン樹脂からなる被覆層とにより構成
されるとともに、トナーは、ワックス成分として、ポリ
エチレンワックスを含まず、ポリプロピレンワックスお
よびポリエステルワックス、あるいはいずれか一方のワ
ックスを含有している。
【0020】[I]磁性樹脂被覆キャリア 1.キャリア芯材 (1)材質 本発明に用いられるキャリア芯材の材質としては、公知
の電子写真用二成分系キャリアが使用可能であるが、具
体的に、以下の種類を挙げることができる。 フェライト、マグネタイト、および、鉄、ニッケ
ル、コバルト等の金属 に挙げた金属等と、銅、亜鉛、アンチモン、アル
ミニウム、鉛、スズ、ビスマス、ベリリウム、マンガ
ン、マグネシウム、セレン、タングステン、ジルコニウ
ム、バナジウム等の金属との合金又は混合物 に挙げた金属等と、酸化鉄、酸化チタン、酸化マ
グネシウ等の金属酸化物、窒化クロム、窒化バナジウム
等の窒化物、炭化ケイ素、炭化タングステン等の炭化物
との混合物 強磁性フェライト 〜の混合物
【0021】(2)形状および粒径 キャリア芯材の形状としては、特に制限されるものでは
なく、球形、不定形等のいずれであっても良い。ただ
し、均一に帯電しやすいことから、球形であることが好
ましい。また、キャリア芯材の平均粒径についても、例
えば、20〜120μmの範囲内の値とすることが好ま
しく、より好ましくは、25〜80μmの範囲内の値と
することが望ましい。この理由は、キャリア芯材の平均
粒径が20μm未満となると、静電潜像担持体(一般的
には感光体)へのキャリア付着(飛散)を生ずる場合が
あるためであり、一方、かかる平均粒径が120μmを
超えると、キャリア筋などが発生し、画質特性の劣化
(画像濃度の低下)を来す場合があるためである。
【0022】(3)キャリア芯材の割合 キャリア芯材の割合を、キャリア全体を100重量%と
したときに、90重量%以上の値とすることが好まし
く、95〜99重量%の範囲内の値とすることがより好
ましい。この理由は、かかるキャリア芯材の割合が90
重量%未満の値となると、磁性力が低下し、トナーの搬
送性が低下する場合があるためである。また、キャリア
芯材の割合は、キャリアの被覆層の厚さを間接的に規定
することになるが、キャリア芯材の組成割合が90重量
%未満となると、被覆層が過度や不均一な厚さとなる場
合があるためである。このため、キャリアを現像剤に適
用した場合に、被覆層の剥がれや、帯電量の増大等の問
題が生じたり、あるいは、現像剤に要求される耐久性、
電荷の安定性を満足できない場合があるためである。さ
らに、キャリア芯材の割合が90重量%未満となると、
画質的にも細線再現性が劣り、画像濃度が低下する場合
があるためである。一方、キャリア芯材の組成割合の上
限については、被覆樹脂層がキャリア芯材および磁性粉
を完全に覆う程度とすることが好ましく、具体的に、9
9.5重量%以下の値とすることが好ましく、99.0
重量%以下の値とすることがより好ましい。なお、キャ
リア芯材の割合の好ましい範囲は、キャリア芯材の物性
や被覆方法により若干異なる場合がある。
【0023】(4)導電層 キャリア芯材粒子上に、高分子量ポリエチレン樹脂によ
る被覆に先立って、体積抵抗値が1×102〜1×10
10Ω・cmの範囲内の値を示す導電層を設けることも好
ましい。このような導電層を設けることにより、より優
れた現像性が得られ、画像濃度が高く、コントラストの
鮮明な画像を得ることができる。これは、導電層の存在
により、キャリアの電気抵抗が適度に低下し、電荷のリ
ーク、蓄積がバランス良く行われるためと考えられる。
【0024】また、導電層の種類としては、導電性微粒
子が適当な結着樹脂中に分散されたものを用いることが
好ましい。このような導電性微粒子としては、カーボン
ブラック、アセチレンブラックなどのカーボンブラッ
ク、SiCなどの炭化物、マグネタイトなどの磁性粉、
SnO2、チタンブラック等を挙げることができる。一
方、結着樹脂としては、例えば、ポリスチレン系樹脂、
ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、
ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエー
テル系樹脂、ポリスルホン酸系樹脂、ポリエステル系樹
脂、エポキシ系樹脂、ポリブチラール系樹脂、尿素系樹
脂、ウレタン系樹脂、ウレア系樹脂、シリコーン系樹
脂、フッ素系樹脂等の一種単独または二種以上の組み合
わせが挙げられる。さらに、これらの樹脂の混合物(ポ
リマーブレンド)、共重合体、ブロック重合体、グラフ
ト重合体等も挙げることができる。
【0025】また、導電性微粒子の大きさや添加量等
は、最終的に得られるキャリアの電気抵抗等の諸特性を
を満足する限りにおいて特に制限されるものではない
が、例えば、導電性微粒子の平均粒径を、樹脂溶液中に
均一に分散できる程度の粒径、具体的には、0.01〜
2.0μmの範囲内の値とすることが好ましく、0.0
1〜10μmの範囲内の値とすることがより好ましい。
また、導電性微粒子の添加量としても、導電性微粒子の
種類によっても多少変わるが、導電層の結着樹脂に対し
て0.1〜60重量%の範囲内の値、好ましくは、0.
1〜40重量%の範囲内の値とすることが適当である。
特に、キャリアの充填率が90重量%を程度と小さく、
被覆層の厚さが比較的厚い場合、このようなキャリアを
使用して細線の連続コピーを行うと、その再現性が低下
するという問題が発生する場合があるが、上述した導電
性微粒子を添加することにより、効率的に防止すること
ができる。
【0026】また、導電層の形成方法についても、特に
制限されるものではないが、導電性微粒子を結着樹脂に
分散させた溶液をキャリア芯材表面に対して、スプレー
コーティング、ディッピング等を用いて塗布することに
より形成することができる。また、キャリア芯材、導電
性微粒子および結着樹脂を溶液、混練粉砕することによ
っても導電層を形成することが可能である。さらに、導
電性微粒子の存在下において、重合性モノマーをキャリ
ア芯材粒子表面で直接重合することによっても形成可能
である。なお、キャリア芯材粒子上に導電層等の機能層
が形成されたものについても、単にキャリア芯材粒子と
称する場合がある。
【0027】2.高分子量ポリエチレン樹脂からなる被
覆層 (1)高分子量ポリエチレン樹脂 被覆層を構成する高分子量ポリエチレン樹脂は、通常、
単にポリエチレンと呼ばれるが、本発明における高分子
量ポリエチレン樹脂の分子量範囲としては、重量平均分
子量が50,000以上(数平均分子量が10,000以
上)であることが好ましく、50,000〜500,00
0の範囲内の値であることがより好ましく、200,0
00〜500,000の範囲内の値であることがさらに
好ましい。この理由は、かかる重量平均分子量が50,
000未満となると、ポリエチレン樹脂はワックス状と
なり、熱トルエンなどに溶解させた後、通常の浸透法や
スプレー法により被覆することができるものの、機械的
強度が弱いため、長時間使用すると現像器内での剪断力
(シェア)等により、キャリア芯材から剥がれてしまう
場合があるためである。なお、高分子量ポリエチレン樹
脂からなる被覆層中に、導電性微粒子や、荷電制御能を
有する耐電特性微粒子等の一種単独または二種以上の組
み合わせからなる機能性樹脂を添加するのも好ましい。
【0028】(2)被覆層 被覆層の形成方法 高分子量ポリエチレンからなる被覆層の形成方法として
は、直接重合法を採用することが好ましいが、例えば、
浸漬法、流動床、乾式法、スプレードライ等の形成方法
と組み合わせることも好ましい。ここで、直接重合法と
は、キャリア芯材の表面を予めエチレン重合用触媒で処
理しておき、次いで、表面上の直接エチレンを重合(生
成)させながらポリエチレン樹脂被覆キャリアを製造す
る方法をいう。すなわち、エチレン重合用触媒として、
チタンおよびジルコニウム或いはいずれか一方を含有す
るとともに、炭化水素溶媒(例えば、ヘキサン、ヘプタ
ン等)に可溶な高活性触媒成分およびキャリア芯材を予
め接触処理して得られる固体生成物に有機アルミニウム
化合物を添加した後、これを炭化水素溶媒に懸濁させ、
さらにエチレンモノマーを供給して、キャリア芯材の表
面で重合させることにより、ポリエチレン樹脂被覆層を
形成する方法をいう。この形成方法によれば、キャリア
芯材の表面上に、ポリエチレン被覆層を直接形成するの
で、得られる被覆層は、薄い上に、強度や弾性力に優
れ、キャリアの耐久性が優れたものとなる。なお、この
ような直接重合法の詳細については、例えば、特開昭6
0−106808号公報および特開平2−187770
号公報に記載されており、それと同様の方法を挙げるこ
とができる。また、被覆層中に、荷電付与機能を有する
微粒子や導電性微粒子を添加する場合には、被覆層の形
成時にそれらをエチレンモノマーに添加して共存在させ
ておけば良い。例えば、重合系中に導電性微粒子や、荷
電制御能を有する機能性微粒子を分散しておくと、被覆
層が重合されて形成されていく際に、機能性微粒子等が
取り込まれ、機能性微粒子等を含有した被覆層を容易に
形成することができる。
【0029】被覆量 高分子量ポリエチレンの被覆量を、([高分子量ポリエ
チレン樹脂被覆]/[キャリア芯材粒子])の重量比で
表した場合に、0.5/99.5〜10/90の範囲内
の値となるように形成することが好ましく、1/99〜
5/95の範囲内の値とすることがより好ましい。この
理由は、かかる重量比が10/90よりも大きくなる
と、被覆層が相対的に厚くなり、被覆層が剥がれたり、
荷電の安定性を満足することができない場合があるため
である。また、画質的にも、細線再現性が劣り、画像濃
度が低下する等の問題が生じる場合があるためである。
一方、かかる重量比が0.5/99.5よりも小さくな
ると、被覆層が相対的に薄くなり、キャリア芯材および
磁性粉を完全に覆うことが困難となる場合があるためで
ある。
【0030】シリカ粒子 また、被覆層中に、例えば表面疎水化処理し、正帯電特
性又は負帯電特性を有するシリカ粒子を添加することが
好ましい。このようにシリカ粒子を添加することによ
り、キャリアの帯電性制御が容易となり、また、被覆層
の機械的強度を向上させることができる。また、シリカ
粒子の平均粒径を、一次粒径として40nm以下の値と
することが好ましく、10〜30nmの範囲内の値とす
ることがより好ましい。この理由は、シリカ粒子の一時
粒径が40nmを超えると、シリカ粒子どうしの間隙が
大きくなり、キャリア表面に凹凸が発生し、流動性が低
下する場合があるためである。このようなシリカ粒子の
市販品としては、正帯電特性シリカとして、日本アエロ
ジル社製のR812、RY20(商品名)、ワッカーケ
ミカルズ社製の2000、2000/4(商品名)等を
挙げることができる。なお、正帯電トナーの帯電量を上
げる場合には、負帯電特性を有するシリカ粒子を使用
し、負帯電トナーの帯電量を上げる場合には、正帯電特
性を有するシリカ粒子を添加することが好ましい。ま
た、トナーの帯電量を下げる場合には、トナーと同一極
性のシリカ粒子を使用することが好ましい。
【0031】機能性微粒子 次に、シリカ粒子以外の機能性微粒子について説明す
る。被覆層中には、導電性微粒子や荷電制御能を有する
帯電特性粒子の一種単独または二種以上の組み合わせを
添加して改質することも好ましい。このような導電性微
粒子としては、従来公知のものが使用できる。例えば、
カーボンブラック、SiC等の炭化物、マグネタイト等
の導電性粉、SnO2、チタンブラック等を用いること
ができる。また、導電性微粒子の平均粒径は、0.01
〜2.0μmの範囲内が好ましい。また、帯電特性粒子
としては、例えば、下記の負帯電特性樹脂(A)と正帯
電特性樹脂(B)とを挙げることができる。
【0032】(A)負帯電特性樹脂 負帯電特性樹脂としては、例えば、フッ素系樹脂(例え
ば、フッ化ビニリデン樹脂、四フッ化エチレン樹脂、三
フッ化塩化エチレン樹脂、四フッ化エチレン〜六フッ化
エチレン共重合体樹脂等)、塩化ビニル系樹脂、セルロ
イド)等を挙げることができる。
【0033】(B)正帯電特性樹脂 正帯電特性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリ
アミド系樹脂(例えば、ナイロン−6、ナイロン−6
6、ナイロン−11等)、スチレン系樹脂(例えば、ポ
リスチレン、ABS、AS、AAS等)、塩化ビニリデ
ン樹脂、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリアクリレート、ポリオキシベン
ゾイル、ポリカーボネート等)、ポリエーテル系樹脂
(例えば、ポリアセタール、ポリフェニレンエーテル
等)、ポリエチレン系樹脂(例えば、EVE、EEA、
EAA、EMAA、EAAM、EMMA等)が挙げられ
る。
【0034】3.キャリアの導電特性 キャリアの導電特性については、キャリアを用いた現像
システムによって、最適値は若干変化するものの、例え
ば、抵抗測定(体積抵抗値)において、1×102〜1
×1014Ω・cmの範囲内の値を示すものが好ましく、
1×102〜1×1010Ω・cmの範囲内の値を示すも
のがより好ましい。この理由は、体積抵抗値が、1×1
2Ω・cm未満の値となると、キャリア現像や、カブ
リの発生を効率的に防止することが困難となる場合があ
るためである。一方、体積抵抗値が、1×1014Ω・c
mを超える値となると、画像濃度が低下したり、画質が
劣化する場合があるためである。なお、キャリアの体積
抵抗値は、上下の電極(電極面積5cm2)間に、測定
対象のキャリアを挟み込み、荷重1kgの条件で押圧し
て0.5cmの厚さに調整した後、上下の電極間に1〜
500Vの電圧を印加し、流れる電流値を測定すること
により、換算して求めることができる。
【0035】4.キャリアの平均粒径 また、キャリアの平均粒径についても、特に制限される
ものではないが、例えば、かかる平均粒径を20〜12
0μmの範囲内の値とすることが好ましく、20〜10
0μmの範囲内の値とすることがより好ましく、20〜
80μmの範囲内の値とすることがさらに好ましい。こ
の理由は、キャリアの平均粒径が20μmとなると、キ
ャリア現像が生じたり、かぶりが生じる場合があるため
である。一方、かかる平均粒径が120μmを超える
と、キャリアの搬送性が低下する場合があるためであ
る。
【0036】5.磁性粉体キャリア 上述した磁性樹脂被覆キャリア以外に、実質的に磁性粉
からなる磁性粉体キャリアを添加することも好ましい。
このように磁性粉体キャリアをさらに添加することによ
り、安定して画像形成が可能で、寿命が長く、かつ、帯
電量の調整範囲が広い静電潜像現像剤を得ることができ
る。このような磁性粉体キャリアとしては、例えば、
鉄、マグネタイト又はフェライト等の実質的に磁性粉か
らなる磁性体粒子を用いることができる。また、磁性粉
体キャリアの嵩密度を、磁性樹脂被覆キャリアの嵩密度
よりも高くすることが望ましい。例えば、磁性樹脂被覆
キャリアの嵩密度を2.3g/cm3未満の値とし、か
つ、磁性粉体キャリアの嵩密度を2.3g/cm3以上
の値とすることが好ましい。そして、磁性樹脂被覆キャ
リアと磁性粉体キャリアとの混合比を、重量比で75/
25〜50/50の範囲内の値とすることが好ましい。
さらに、磁性樹脂被覆キャリア、磁性粉体キャリアおよ
びトナーを混合して静電潜像現像剤を構成する場合に
は、それぞれ、重量比で、60〜80:40〜20:4
〜6の範囲内であることがより好ましい。
【0037】6.第2の磁性樹脂被覆キャリア 上述した磁性樹脂被覆キャリア(第1の磁性樹脂被覆キ
ャリアと称する場合がある。)以外に、磁性粉の表面に
シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、エポキシ系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、スチレン系樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエーテ
ル系樹脂、ポリエチレン系樹脂からなる樹脂皮膜を有す
る磁性樹脂被覆キャリア(第2の磁性樹脂被覆キャリア
と称する場合がある。)を添加することが好ましい。こ
のように第2の磁性樹脂被覆キャリアを添加することに
より、磁性粉の耐湿性を向上させるとともに、安定して
画像形成が可能で、寿命が長く、かつ、帯電量の調整範
囲が広い静電潜像現像剤を得ることができる。
【0038】また、上述した樹脂のうち、シリコーン系
樹脂およびフッ素系樹脂、あるいはいずれか一方の離型
性樹脂で被覆された磁性樹脂被覆キャリアを添加するこ
とがより好ましい。このような第2の磁性樹脂被覆キャ
リアを添加することにより、さらに安定して画像形成が
可能で、寿命が長く、かつ、帯電量の調整範囲が広い静
電潜像現像剤を得ることができる。また、第2の磁性樹
脂被覆キャリアにおいて、シリコーン系樹脂やフッ素系
樹脂等の樹脂被覆量を、全体量に対して、0.1〜50
重量%の範囲内の値とすることが好ましい。この理由
は、かかる被覆量が0.1〜50重量%の範囲外の値と
なると、帯電量の調整範囲が狭くなる場合があるためで
ある。そのため、かかる被覆量を0.5〜30重量%の
範囲内の値とすることがより好ましく、1〜20重量%
の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
【0039】また、第2の磁性樹脂被覆キャリアの嵩密
度や混合比については、上述した磁性粉体キャリアと同
様にすることが好ましい。すなわち、第2の磁性樹脂被
覆キャリアの嵩密度については、第1の磁性樹脂被覆キ
ャリアの嵩密度よりも高くすることが望ましく、具体的
に、第1の磁性樹脂被覆キャリアの嵩密度を2.3g/
cm3未満の値とし、かつ、第2の磁性粉体キャリアの
嵩密度を2.3g/cm3以上の値とすることが好まし
い。そして、第1の磁性樹脂被覆キャリアと第2の磁性
樹脂被覆キャリアとの混合比を、重量比で75/25〜
50/50の範囲内の値とすることが好ましい。さら
に、第1の磁性樹脂被覆キャリア、第2の磁性樹脂被覆
キャリアおよびトナーを混合して静電潜像現像剤を構成
する場合には、それぞれ、重量比で、60〜80:40
〜20:4〜6の範囲内であることがより好ましい。
【0040】[II]トナー 1.構成材 (1)バインダー樹脂 トナーを構成する好ましいバインダー樹脂としては、ポ
リスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン
−アクリル共重合体等のポリスチレン系樹脂、ポリエチ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体のようなエチレン系共重合体、エ
ポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、アクリルフタレート
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル系樹脂、マレイン
酸樹脂等を用いることができる。ただし、後述するワッ
クス成分や、顔料等との分散性がより良好であり、しか
もトナーとしての耐久性に優れていることから、バイン
ダー樹脂として、ポリエステル系樹脂を使用することが
より好ましい。
【0041】また、トナーの全体量に対して、バインダ
ー樹脂成分としてのポリエステル樹脂を70重量%以上
含有することが好ましい。この理由は、ポリエステル樹
脂を70重量%以上含有させることにより、トナー中の
ワックス成分を均等に分散させることができるためであ
る。その結果、トナー表面に露出してくるワックス成分
を抑制して、スペントの発生をより効果的に抑制するこ
とができる。
【0042】(2)ワックス成分 (i)ポリプロピレンワックス 添加量1 トナーに配合するワックス成分としては、ポリエチレン
ワックスを実質的に含まず、ポリプロピレンワックスを
主成分として、トナーの全体量に対して、0.1〜20
重量%の範囲内で含んでいることが好ましい。この理由
は、ポリプロピレンワックスの添加量が、0.1重量%
未満の値となると、定着ローラに対するトナーの付着防
止が不十分となる場合があるためであり、一方、ポリプ
ロピレンワックスの添加量が、20重量%を超えると、
バインダー樹脂中に、均等に分散させることが困難とな
る場合があるためである。したがって、定着ローラに対
するトナーの付着防止性と、分散性のバランスがより良
好となることから、ポリプロピレンワックスの添加量
を、トナーの全体量に対して、0.5〜15重量%の範
囲内の値とすることがより好ましく、0.1〜10重量
%の範囲内の値とすることがさらに好ましい。なお、ポ
リエチレンワックスを一部含む場合であっても、その添
加量を1重量%未満の値とすることが好ましく、0.5
重量%以内の値とすることがより好ましく、0.1重量
%以内の値とすることがさらに好ましい。
【0043】添加量2 また、ポリプロピレンワックスを使用した場合、その添
加量を、ワックス成分の全体量のうち、50重量%以上
の値とすることが好ましく、70重量%以上の値とする
ことが好ましく、90重量%以上の値とすることがさら
に好ましい。この理由は、ポリプロピレンワックスの添
加量が、50重量%未満の値となると、トナーと、キャ
リアのポリエチレン樹脂からなる被覆層との親和性が向
上し、スペントが生じ易くなる場合があるためである。
【0044】分子量 また、ポリプロピレンワックスの分子量については、ト
ナーの定着ロールに対する離型性や取り扱い性を考慮し
て定めることが好ましいが、例えば、GPCで測定され
るポリスチレン換算の重量平均分子量を300〜40,
000の範囲内の値とすることが好ましい。この理由
は、ポリプロピレンワックス等の重量平均分子量が、3
00未満の値となると、取り扱いが困難となったり、ブ
リードしやすくなったり、あるいはトナーと、キャリア
の被覆層との親和性が逆に向上して、スペントが生じ易
くなる場合があるためである。一方、ポリプロピレンワ
ックス等の重量平均分子量が40,000を超えると、
トナーの定着ロールに対する離型性が低下したり、均一
に混合することが困難となる場合があるためである。し
たがって、トナーの定着ロールに対する離型性や取り扱
い性等のバランスがより良好となることから、ポリプロ
ピレンワックス等の重量平均分子量を500〜30,0
00の範囲内の値とすることがより好ましく、800〜
20,000の範囲内の値とすることがさらに好まし
い。
【0045】ポリプロピレン変性物 また、ポリプロピレンワックスとして、通常のポリプロ
ピレン(未変性物)のみならず、ポリプロピレン変性物
を用いることも好ましい。例えば、カルボキシル基(C
OOH基)、ヒドロキシル基(OH基)、エポキシ基
(CH2OCH基)、アミノ基(NH3基)、ウレタン基
(NCOO基)、加水分解性シリル基(Si(OC
33)等の官能基を分子内に有するポリプロピレンワ
ックスを使用することも好ましい。この理由は、このよ
うなポリプロピレン変性物であれば、トナーにおけるバ
インダー樹脂との間の結合性が向上し、相対的にキャリ
アの被覆層との親和性を低下させることができる。な
お、上述した官能基は、ポリプロピレンワックス1分子
中に、0.1〜5個の範囲内で含むことが好ましく、
0.5〜3個の範囲内で含むことがより好ましく、1〜
2個の範囲内で含むことがさらに好ましい。
【0046】(ii)ポリエステルワックス トナーに配合するワックス成分としては、ポリプロピレ
ンワックス以外に、あるいは単独で、ポリエステルワッ
クスを配合することも好ましい。このようにポリエステ
ルワックスを使用することにより、キャリアの被覆層と
の親和性がさらに低下して、スペントをより有効に防止
することができる。また、一般に、トナーのバインダー
樹脂にはポリエステル系樹脂が使用されているため、ポ
リエステルワックスとの親和性が向上し、相対的にキャ
リアの被覆層との親和性を低下させることもできる。ま
た、ポリエステルワックスは酸化しやすく、帯電特性の
調整が困難となりやすい場合があるが、キャリア芯材の
表面上で直接重合して得られたポリエチレン樹脂被覆層
を有する磁性樹脂被覆キャリアと組み合わせて使用した
り、あるいはポリプロピレンワックスとを混合使用する
ことにより、このようなポリエステルワックス自体の問
題点についても解消できる。なお、ポリエステルワック
スとポリプロピレンワックスとを混合使用する場合、ポ
リエステルワックスの配合量を、使用するワックスの全
体量に対して、1〜50重量%の範囲内の値とすること
が好ましく、2〜30重量%の範囲内の値とすることが
より好ましく、3〜20重量%の範囲内の値とすること
がさらに好ましい。
【0047】添加量 ポリエステルワックスの添加量については、ポリプロピ
レンワックスと同様の構成をとることができる。したが
って、ここでの説明は省略する。
【0048】分子量 また、ポリエステルワックスの分子量については、トナ
ーの定着ロールに対する離型性や取り扱い性を考慮して
定めることが好ましいが、例えば、GPCで測定される
ポリスチレン換算の重量平均分子量を300〜5,00
0の範囲内の値とすることが好ましい。この理由は、ポ
リエステルワックスの重量平均分子量が、300未満の
値となると、取り扱いが困難となったり、ブリードしや
すくなったり、あるいはトナーと、キャリアの被覆層と
の親和性が逆に向上して、スペントが生じ易くなる場合
があるためである。一方、ポリエステルワックスの重量
平均分子量が50,00を超えると、トナーの定着ロー
ルに対する離型性が低下したり、均一に混合することが
困難となる場合があるためである。したがって、トナー
の定着ロールに対する離型性や取り扱い性等のバランス
がより良好となることから、ポリエステルワックスの重
量平均分子量を500〜30,00の範囲内の値とする
ことがより好ましく、800〜2,000の範囲内の値
とすることがさらに好ましい。
【0049】融点 ポリエステルワックスの融点(DSCにより測定される
融解ピーク温度)を75〜90℃の範囲内の値とするこ
とが好ましい。この理由は、ポリエステルワックスの融
点が75℃未満の値となると、耐熱性が低下したり、室
温での取り扱いが困難となる場合があるためである。一
方、ポリエステルワックスの融点が95℃を超えると、
均一に混合することが困難となったり、あるいは、トナ
ーに添加した場合に、トナーの定着性が低下する場合が
あるためである。したがって、ポリエステルワックスの
融点を77〜88℃の範囲内の値とすることがより好ま
しく、80〜85℃の範囲内の値とすることがさらに好
ましい。
【0050】結晶性 ポリエステルワックスとして、結晶性ポリエステル樹脂
を使用することが好ましい。このように結晶性ポリエス
テル樹脂であれば、耐熱性が向上したり、室温での取り
扱いが向上するためである。ただし、過度に結晶化する
と、トナーに添加した場合に、トナーの定着性が低下す
る場合がある。そのため、結晶性ポリエステル樹脂にお
ける結晶化度を、0.1〜30重量%の範囲内の値とす
ることが好ましく、0.5〜20重量%の範囲内の値と
することがより好ましく、1〜10重量%の範囲内の値
とすることがさらに好ましい。なお、結晶化度は、X線
回析測定装置を用いて、測定することができる。
【0051】(3)着色剤 また、トナーに添加する着色剤としては、発色性や耐久
性に優れていることから顔料を使用することが好まし
い。このような顔料としては、例えば、カーボンブラッ
ク、フタロシアニンブルー、インダスレンブルー、ピー
コックブルー、パーマネントレッド、ベンガラ、アリザ
ニンレーキ、クロムグリーン、マラカイトグリーンレー
キ、メチルバイオレットレーキ、ハンザイエロー、パー
マネントイエロー、酸化チタン等の一種単独あるいは二
種以上の組合わせが挙げられる。
【0052】(4)電荷制御剤 さらに、帯電極性を制御しやすいことから、トナーに正
荷電制御剤や負荷電制御剤の荷電制御剤を添加すること
が好ましい。このような正荷電制御剤としては、例え
ば、第4級アンモニウム化合物、ニグロシン、ニグロシ
ン塩基、トリフェニルメタン系化合物、ポリビニルポリ
ジン等の一種単独あるいは二種以上の組み合わせが挙げ
られる。また、負荷電制御剤としては、アルキル置換サ
ルチル酸の金属錯塩(例えば、ジーtert−ブチルサ
ルチル酸のクロム錯塩又は亜鉛錯塩)等の一種単独ある
いは二種以上の組み合わせが挙げられる。
【0053】(5)流動化剤 また、流動性を向上させて、キャリアと均一に混合する
ため、トナーに流動化剤を添加することも好ましい。こ
のような流動化剤としては、例えば、テトラフルオロエ
チレン(テフロン(登録商標))、ステアリン酸亜鉛、
ポリフッ化ビニリデン等の一種単独あるいは二種以上の
組み合わせが挙げられる。
【0054】(6)磁性材 また、モノクロトナーにおいて、磁性材を添加して、磁
性トナーとして構成することも好ましい。このようにト
ナーを磁性化することにより、現像特性の改善やトナー
のプリンタ内での飛散防止を図ることができる。なお、
添加する磁性材の種類としては、マグネタイトや、フェ
ライト等が好ましい。
【0055】2.トナーの平均粒径 また、トナーの平均粒径についても、特に制限されるも
のではないが、例えば、かかる平均粒径を20μm以下
の値とすることが好ましく、3〜18μmの範囲内の値
とすることがより好ましく、5〜15μmの範囲内の値
とすることがさらに好ましい。この理由は、トナーの平
均粒径が20μmを超えると、キャリア現像が生じた
り、かぶりが生じる場合があるためである。
【0056】3.トナーの製造方法 本発明のトナーは、公知の方法で製造することができ
る。例えば、懸濁重合法、粉砕法、マイクロカプセル
法、スプレードライ法、メカノケミカル法を用いて製造
することが好ましい。
【0057】4.トナーの添加量 現像剤中のトナーの添加量は、キャリアおよびトナーの
合計量を100重量%としたときに、2〜40重量%の
範囲内の値、好ましくは、3〜30重量%の範囲内の
値、より好ましくは、4〜20重量%の範囲内の値とす
ることである。トナーの添加量を2重量%以上の値とす
れば、トナーの帯電量が高くなりすぎることによる画像
濃度の低下をより抑制することができ、また、トナーの
添加量を40重量%以下の値とすれば、トナーの帯電量
が不足することによるトナーの機内飛散や可視画像上の
カブリの発生をより抑制することができるためである。
【0058】5.用途 この実施形態の静電潜像現像剤は、二成分系現像方式の
電子写真システム、例えば、複写機(アナログ、デジタ
ル、モノクロまたはカラー)、プリンタ(モノクロまた
はカラー)、ファックス等の用途に好適である。また、
静電潜像現像剤は耐久性に優れていることから、現像機
内で現像剤に加わるストレスが大きい高速複写機、高速
プリンタ等の用途にさらに好適である。また、画像形成
方式、露光方式、現像方式および各種制御方式(例え
ば、現像器内のトナー濃度制御方式等)についても特に
制限はないが、採用する画像形成方式等の種類によっ
て、キャリアおよびトナーの抵抗、粒径、粒径分布、磁
気力、帯電量等を適宜調整すると良い。
【0059】
【実施例】[実施例1] (1)磁性樹脂被覆キャリアの製造 チタン含有触媒成分の調製 アルゴン置換した内容量500mlのフラスコに、室温
にて脱水n−ヘプタン200mlおよび予め120℃で
減圧(2mmHg)脱水したステアリン酸マグネシウム
1.5g(25ミリモル)を入れて、スラリー化した。
攪拌下に四塩化チタン0.44g(2.3ミリモル)を
滴下した後、昇温を開始し、還流下にて1時間反応さ
せ、粘性を有する透明なチタン含有触媒(活性触媒)を
得た。
【0060】チタン含有触媒成分の活性評価 アルゴン置換した内容積1リットルのオートクレーブ内
に、脱水ヘキサン400ml、トリエチルアルミニウム
0.8ミリモル、ジエチルアルミニウムクロリド0.8
ミリモル、および、上記で調製されたチタン含有触媒
をチタン原子として0.004ミリモルを採取してそれ
ぞれ投入し、90℃に昇温した。このとき、内圧は1.
5kg/cm2Gであった。続いて、このオートクレー
ブ内に水素を供給し、5.5kg/cm2Gに昇圧した
後、全圧が9.5kg/cm2Gに保たれるようにエチ
レンを連続的に供給した。その状態でエチレンの重合を
1時間行い、70gのポリエチレンを得た。重合活性
は、365kg/g・Ti/Hrであり、得られたポリ
エチレンのMFR(190℃、荷重2.16kgにおけ
る、JIS K 7210に基づいて測定した溶融流れ
性)は、40g/分であった。
【0061】ポリエチレン被覆キャリアの製造 アルゴン置換した内容積2リットルのオートクレーブ内
に、焼結フェライト粉F−2535(商品名)(パウダ
ーテック社製、平均粒径65μm)960gを収容し、
80℃まで昇温し、1時間減圧(10mmHg)乾燥を
行った。その後、40℃まで降温して、脱水ヘキサン8
00mlを収容し、攪拌を開始した。続いて、ジエチル
アルミニウムクロリド5.0ミリモルおよび上記で調
製したチタン含有触媒成分をチタン原子として0.05
ミリモル添加した後、30分間反応を行い、さらに90
℃まで昇温し、エチレンを4g導入した。このとき、オ
ートクレーブの内圧は3.0kg/cm2Gであった。
その後、水素を供給し、内圧を3.2kg/cm2Gに
昇圧させるとともに、トリエチルアルミニウム5.0ミ
リモルを添加して重合を開始したところ、約5分間で内
圧は2.3kg/cm2Gまで低下して安定した。
【0062】次に、オートクレーブ内に、カーボンブラ
ック(三菱化学社製、MA−100(商品名))5.5
gと、脱水ヘキサン100mlとからなるスラリーを投
入し、さらに、内圧を4.3kg/cm2Gに保つよう
にエチレンを連続的に供給しながら、オートクレーブ内
にエチレンを合計量で40g供給した時点で供給を停止
するとともに、45分間、直接重合を行った。このよう
にして1005.5gのカーボンブラック含有ポリエチ
レン樹脂被覆フェライトを得た。得られたカーボンブラ
ック含有ポリエチレン樹脂被覆フェライトを乾燥した粉
末は、均一の黒色を呈していた。そして、電子顕微鏡写
真により、フェライト表面は薄くポリエチレン樹脂によ
り覆われており、カーボンブラックはそのポリエチレン
樹脂中に均一に分散していることが観察された。なお、
このカーボンブラック含有ポリエチレン樹脂被覆フェラ
イトの組成比をTGA(熱天秤)により測定したとこ
ろ、フェライト:カーボンブラック:ポリエチレンの組
成比は、重量比で90.5:0.5:4.0であった。
また、得られたカーボンブラック含有ポリエチレン樹脂
被覆フェライトにおける被覆ポリエチレンの重量平均分
子量を、GPCを用いて測定したところ、206,00
0であった。
【0063】次に、このカーボンブラック含有ポリエチ
レン樹脂被覆フェライトを、125μmの篩で分級し、
125μm以上の大粒径粒子を除去した。分級後のカー
ボンブラック含有ポリエチレン樹脂被覆フェライトを塔
径14cmの流動層型気流分級機中に入れ、分級機本体
の気流線速が20(cm/s)になるように熱した空気
(115℃)を導入して、カーボンブラック含有ポリエ
チレン樹脂被覆フェライトを10時間流動させて、一次
キャリアとした。このようして得られた一次キャリア1
0kgを容量20リットルのヘンシェルミキサ(三井三
池化工機社製、FM20C/I型(商品名))中に収容
し、ヘンシェルミキサの周囲に設けたジャケットに温水
を流入することにより、ヘンシェルミキサ内の温度(処
理温度)を70℃とした。その温度を70℃に保持した
まま、2.0時間攪拌し、機械的衝撃を与えることによ
り、この一次キャリアの表面を平滑化した。その後、ヘ
ンシェルミキサにより発生した微粉や、凝集粉を完全に
除去する目的で、篩処理(#125メッシュ)および分
級処理(流動層型気流分級機使用、線速20cm/s、
2時間)をして、磁性樹脂被覆キャリア(二次キャリア
と称する場合がある。)を得た。
【0064】得られた磁性樹脂被覆キャリアの表面を、
走査型電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、表面に
ポリエチレン被覆層が形成されており、表面は極めて平
滑であり、全体として真球に近いことを確認した。ま
た、得られた磁性樹脂被覆キャリアは、平均粒径が75
μm、体積抵抗値が1×1010Ω・cm、嵩密度が2.
1g/cm3、飽和磁化が62emu/g、130.2
emu/cm3であった。
【0065】(2)シリコンコーティングフェライトキ
ャリアの製造 実施例1では、磁性樹脂被覆キャリアに加えて、シリコ
ンコーティングフェライトキャリアを用いた。このシリ
コンコーティングフェライトキャリアは、Fe23およ
びCuO・ZnO系の複合フェライトの表面を、シリコ
−ン樹脂を用いて被覆したものである。なお、得られた
シリコンコーティングフェライトキャリアは、平均粒径
が90μm、シリコ−ン樹脂の被覆量が0.1重量、体
積抵抗値が1×108Ω・cm、嵩密度が2.7g/c
3、飽和磁化が64emu/g、172.8emu/
cm3であった。
【0066】(3)トナーの製造 実施例1では、研摩性トナーの製造にあたり、下記の材
料を高速ミキサーにより十分混練、粉砕して分級し、平
均粒径10μmのトナーを得た。 スチレン−アクリル酸n−ブチル共重合体 93重量% (共重合比80/20) カーボンブラック 4重量% (三菱化成工業(株)製、MA−100(商品名)) 4級アンモニウム塩 2重量% ポリプロピレンワックス 1重量% (三井化学製、NP−055(商品名)、平均重量分子
量約10,000)
【0067】(4)混合比 実施例1では、磁性樹脂被覆キャリア、シリコンコーテ
ィングフェライトキャリアおよびトナーを、それぞれ混
合比(重量基準)が70:30:5となるように混合し
て、評価用の現像剤とした。
【0068】(5)スペント量の測定 得られた現像剤の使用に伴うスペント量の推移を測定し
た。測定にあたっては、評価機として、京セラ株式会社
製プリンタFS−3500(商品名)の改造機を用い
た。なお、改造機の設定としては、感光体とスリーブと
の間のギャップを0.6mmとし、現像剤規制ブレード
とスリーブとの間のギャップを0.6mmとし、感光体
の白地部(非静電潜像部分)の電位を500Vとし、感
光体の露光後(静電潜像部分)の電位を15Vとし、ス
リーブ印加電圧を350Vとし、感光体とスリーブとの
周速比を2.0倍とした。
【0069】なお、スペント量は、具体的には以下のよ
うにして測定した。 京セラ株式会社製のプリンタFS3500用のトナ
ーTK−9を5mlのTHF溶液に、15mg溶かし、
その上澄みをフィルターでろ過し、GPC(東ソー製)
にて測定を行い、得られた分子量分布の面積Aを各々算
出する。 耐刷現像剤中のキャリア表面のトナースペント量
は、現像剤を現像器から2.0gサンプルし、静電的に
付着しているトナーを篩(#635メッシュ)を介して
吸引・分離し、キャリア表面にはスペント成分のみとな
るようにする。 次に、3mlのTHF溶液に、上記の手順で得ら
れたキャリアを2.0g溶かし、その上澄みをフィルタ
ーでろ過し、GPCにて測定を行い、得られた分子量分
布の面積Bを算出する。 上記およびの手順を耐刷枚数50,000枚
(50kと略記する。以下、同様である。)、100
k、150k、200k、300k、400kおよび5
00kの段階でそれぞれ行う。 上記で算出した面積Bと、上記で算出した面積
Aとの比を求め、耐刷現像剤中のキャリア表面のスペン
ト量を求める。 上記で得られた結果から最終的に1.0gあたり
の現像剤のスペント量を算出する。具体的には、スペン
ト量の換算式は、下記式で与えられる。 スペント量=[{(B/A)・100}・15]/[2000−
{(B/A)・100}・15]・100 このようにして測定した結果を図1に示す。図1のグラ
フの横軸はランニング枚数(k枚)を表し、縦軸はスペ
ント量を表す。なお、スペント量は、トナーとキャリア
の重量比(T/C)換算量を重量%(wt.%)として
表される。そして、図1のグラフ中の曲線Iは、後述す
る比較例1の現像剤におけるスペント量の測定結果を示
し、曲線IIが、実施例1の現像剤におけるスペント量
の測定結果を示している。曲線Iから理解されるよう
に、比較例1では、急激にスペント量が上昇し、ランニ
ング枚数が100k枚に達する前に、スペント量が0.
9重量%を超えている。これに対して、実施例1では、
曲線IIから理解されるように、スペント量の上昇が緩
やかであり、ランニング枚数が250k枚を超えても、
スペント量は僅か0.3重量%程度であった。したがっ
て、実施例1の現像剤を使用すれば、ポリエチレン樹脂
からなる被覆層を有する磁性樹脂被覆キャリアを用いた
場合であっても、長期間にわたるスペント量の増加を抑
制できることが分かった。なお、表1に、以下の基準に
準拠したスペント量についての評価結果を示す。 ◎:250k枚におけるスペント量が0.5重量%以下
の値である。 ○:250k枚におけるスペント量が1.0重量%以下
の値である。 △:250k枚におけるスペント量が1.0重量%超〜
5.0重量%以下の値である。 ×:250k枚におけるスペント量が5.0重量%超の
値である。
【0070】(6)画像濃度の測定 実施例1の現像剤を使用して、実印字における画像濃度
の推移を測定した。すなわち、画像濃度の測定に当って
は、実施例1の現像剤を、京セラ株式会社製のエコシス
FS−3500(商品名)を改造したプリンタ内に40
0g収容して、表面電位を400V、バイアス電圧を3
00V、定着ローラの温度を170℃、定着時間を52
×10-3秒にそれぞれ固定した条件で、A4用紙に対し
て、ベタ画面の実印時を行った。そして、定期的にベタ
画面の画像濃度をマクベス濃度計により測定した。この
ようにして測定した結果を図2に示す。図2のグラフの
横軸はランニング枚数(k枚)を表し、縦軸は画像濃度
を表す。そして、図2のグラフ中の曲線IIIは、後述
する比較例1の現像剤における画像濃度結果を示し、曲
線IVが、実施例1の現像剤における画像濃度結果を示
す。曲線IIIから理解されるように、比較例1では、
ランニング枚数が100k枚を超えるあたりから、画像
濃度が急激に低下し、1.5程度あった初期画像濃度
が、1.0程度まで低下した。これに対して、曲線IV
から理解されるように、実施例1では、経時による画像
濃度の急激な低下は見られず、1.6程度あった初期画
像濃度を、ランニング枚数が250k枚を超えても1.
4程度に維持していた。したがって、実施例1の現像剤
を使用すれば、ポリエチレン樹脂からなる被覆層を有す
る磁性樹脂被覆キャリアを用いた場合であっても、長期
間にわたる画像濃度の低下を抑制できることが分かっ
た。また、実施例1の現像剤を使用すれば、比較例1と
比較して、初期画像濃度を高められることも分かった。
なお、表1に、以下の基準に準拠した画像濃度について
の評価結果を示す。 ◎:250k枚における画像濃度が1.2以上の値であ
る。 ○:250k枚における画像濃度が1.0以上の値であ
る。 △:250k枚における画像濃度が0.5以上の値であ
る。 ×:250k枚における画像濃度が0.5未満の値であ
る。
【0071】(7)トナーとキャリアの重量比(T/
C)の測定 また、スペント量が増加すると、スペントしていないト
ナーの量が減少するため、現像に関与可能なトナーが不
足することになる。そこで、実施例1の現像剤の使用に
伴う、現像器中のトナーとキャリアの重量比(T/C)
の推移を測定した。測定結果を図3に示す。図3のグラ
フの横軸は、ランニング枚数(k枚)を表し、縦軸はT
/Cを重量%(wt.%)の単位で表す。そして、図3
のグラフ中の曲線Vは、後述する比較例1の現像剤にお
けるT/Cの測定結果を示し、曲線VIが、実施例1の
現像剤におけるT/Cの測定結果を示す。曲線Vから理
解されるように、比較例1では、ランニング枚数が10
0k枚を超える前から、T/Cが急激に低下している。
これに対して、曲線VIから理解されるように、実施例
1では、T/Cの急激な低下は見られず、ランニング枚
数が250k枚を超えても、4.0程度以上のT/Cの
値を維持していた。したがって、実施例1の現像剤を使
用すれば、ポリエチレン樹脂からなる被覆層を有する磁
性樹脂被覆キャリアを用いた場合であっても、長期間に
わたるT/Cの低下を抑制できること、すなわち、スペ
ント量の増加を抑制できることが分かった。なお、表1
に、以下の基準に準拠したT/Cについての評価結果を
示す。 ◎:250k枚におけるT/Cが4.0以上である。 ○:250k枚におけるT/Cが3.0以上である。 △:250k枚におけるT/Cが3.0未満である。 ×:250k枚におけるT/Cが2.0未満である。
【0072】
【表1】
【0073】[比較例1]比較例1では、ワックスの種
類の影響を検討した。すなわち、ワックス成分として、
ポリエチレンワックス(三井化学(株)製、NP05
5、1重量%)と、実施例1で使用したポリプロピレン
ワックス(2重量%)との混合物(混合比:67重量%
/33重量%、合計3重量%)を用いたほかは、実施例
1と同様にトナーを作成した。そして、このようなトナ
ーを用いた現像剤を調整して、スペント量、画像濃度お
よびT/C値をそれぞれ測定した。得られた結果を、図
1〜3および表1に示す。結果から明らかなように、2
50k枚におけるスペント量は5.0重量%超の値であ
り、画像濃度が0.5重量%未満の値であり、しかもT
/Cが2.0未満であった。よって、比較例1では、ポ
リエチレンワックスを所定量以上(1重量%)含むた
め、ポリエチレン樹脂からなる被覆層を有する磁性樹脂
被覆キャリアを用いた場合において、長期間にわたって
スペント量の発生を防止したり、画像濃度やT/Cの低
下を抑制することが困難であることが分かった。
【0074】[比較例2]比較例2では、ワックスの種
類の影響を検討した。すなわち、ワックス成分として、
実施例1で使用したポリプロピレンワックスの代わり
に、比較例1で使用したポリエチレンワックスのみを用
いたほかは、実施例1と同様にトナーを作成するととも
に、現像剤を調整して評価した。すなわち、ワックス成
分として、ポリエチレンワックスを1重量%添加したト
ナーを用いた現像剤を調整して、スペント量、画像濃度
およびT/Cをそれぞれ評価した。得られた結果を、表
1に示す。その結果、比較例1で得られた現像剤と同様
のスペント量の増加や画像濃度の低下が確認された。よ
って、比較例2では、ポリエチレンワックスを1重量%
程度使用しているため、ポリエチレン樹脂からなる被覆
層を有する磁性樹脂被覆キャリアを用いた場合におい
て、長期間にわたってスペント量の発生を防止したり、
画像濃度やT/Cの低下を抑制することが困難であるこ
とが分かった。
【0075】[実施例2]実施例2では、ワックスの種
類を検討した。すなわち、実施例2では、ワックスの種
類を、ポリプロピレンワックスから、ポリエステルワッ
クス(平均重量分子量800、融点80℃)に変更した
以外は、実施例1と同様にトナーを作成するとともに、
現像剤を調整して、スペント量、画像濃度およびT/C
をそれぞれ評価した。得られた評価結果を表1に示す。
結果から明らかなように、ワックスの種類をポリプロピ
レンワックスから、ポリエステルワックスに変更して
も、同程度のスペント量、画像濃度およびT/Cの各特
性が得られることを確認した。さらに、実施例2の現像
剤によれば、定着ロールの温度を160℃以下とした場
合であっても十分に定着することができることを確認し
た。よって、ポリエステルワックスを所定量使用するこ
とにより、実施例1のようにポリプロピレンワックスを
単独で使用した場合と比較して、より低温で定着できる
ことが確認された。
【0076】[実施例3〜8]実施例3〜8では、ポリ
プロピレンワックスと、ポリエステルワックスとの混合
比(重量基準)の影響および添加量を検討した。すなわ
ち、実施例3〜4では、ポリプロピレンワックスと、ポ
リエステルワックスとの混合比(重量%)を、それぞれ2
5:75、50:50、75:25にするとともに、合
計添加量を3重量%および7重量%にした以外は、実施
例1と同様にトナーを作成するとともに、現像剤を調整
して、スペント量、画像濃度およびT/Cをそれぞれ評
価した。得られた評価結果を表1に示す。結果から明ら
かなように、実施例3〜8において、実施例1と比較し
て、スペント量、画像濃度およびT/Cに顕著な差は見
られなかった。ただし、実施例3〜5の現像剤によれ
ば、定着ローラの温度160℃、定着時間52×10-3
秒の条件で十分定着することができ、また、実施例6〜
8の現像剤によれば、定着ローラの温度150℃、定着
時間52×10-3秒の条件で十分定着することができ
た。よって、ポリプロピレンワックスと、ポリエステル
ワックスとを組み合わせ、しかも比較的添加量を多くす
ることにより、実施例1のようにポリプロピレンワック
スを単独で使用した場合と比較して、より低温で定着で
きることが確認された。
【0077】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
現像剤によれば、トナーに添加するワックスの種類や添
加量等を考慮することにより、当該トナーと、高耐久性
の直接重合により得られた磁性樹脂被覆キャリアとを組
合せた現像剤において、トナーがキャリアに付着するス
ペントの発生を長期間にわたって抑制することができる
ようになった。逆に言えば、直接重合により得られた磁
性樹脂被覆キャリアを用いた場合であっても、例えば、
スペント量を、0.03mg/キャリア1g/A4紙
1,000枚以下の値に制御することができるようにな
った。したがって、本発明の現像剤によれば、耐久性の
高い直接重合により得られた磁性樹脂キャリアの性能を
十分に発揮させて、現像剤の長寿命化を図ることができ
るようになった。また、本発明の現像剤によれば、上述
したように、トナーのワックス成分や添加量を考慮する
ことにより、帯電量の立ち上がり性が向上し、初期から
高い画像濃度やT/Cが得られ、しかも長期間にわたっ
て、これらの値の低下を抑制できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】スペント量の推移を示す図である。
【図2】画像濃度の推移を示す図である。
【図3】T/Cの推移を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 憲昭 三重県度会郡玉城町野篠字又兵衛704番地 19 京セラ株式会社三重工場玉城ブロック 内 (72)発明者 小沢 義夫 三重県度会郡玉城町野篠字又兵衛704番地 19 京セラ株式会社三重工場玉城ブロック 内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA06 BA06 BA11 BA18 CA08 CA11 CA12 CA13 CA14 EA06 EA07 EA10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性樹脂被覆キャリアとトナーとを含む
    静電潜像現像剤において、 前記磁性樹脂被覆キャリアを、磁性を有するキャリア芯
    材と、当該キャリア芯材の表面において直接重合して得
    られたポリエチレン樹脂からなる被覆層とから構成する
    とともに、 前記トナーが、ワックス成分の主成分として、ポリプロ
    ピレンワックスおよびポリエステルワックス、あるいは
    いずれか一方のワックスを含有することを特徴とする静
    電潜像現像剤。
  2. 【請求項2】 前記トナーが、バインダー樹脂成分とし
    て、ポリエステル樹脂を全体量の70重量%以上含有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の静電潜像現像剤。
  3. 【請求項3】 前記トナーの全体量に対して、前記ワッ
    クス成分の添加量を0.1〜20重量%の範囲内の値と
    することを特徴とする請求項1または2に記載の静電潜
    像現像剤。
  4. 【請求項4】 前記ワックス成分の重量平均分子量を3
    00〜40,000の範囲内の値とすることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか一項に記載の静電潜像現像
    剤。
  5. 【請求項5】 前記被覆層におけるポリエチレン樹脂の
    重量平均分子量を50,000〜500,000の範囲
    内の値とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    一項に記載の静電潜像現像剤。
  6. 【請求項6】 前記静電潜像現像剤の全体量に対して、
    前記トナーの添加量を2〜40重量%の範囲内の値とす
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載
    の静電潜像現像剤。
  7. 【請求項7】 前記磁性樹脂被覆キャリア以外に、実質
    的に磁性粉からなる磁性粉体キャリアを添加することを
    特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の静電潜
    像現像剤。
  8. 【請求項8】 前記磁性樹脂被覆キャリア以外に、シリ
    コーン系樹脂およびフッ素系樹脂、あるいはいずれか一
    方の離型性樹脂で被覆された第2の磁性樹脂被覆キャリ
    アを添加することを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    一項に記載の静電潜像現像剤。
  9. 【請求項9】 前記磁性樹脂被覆キャリアの嵩密度を
    2.3g/cm3未満の値とし、かつ、前記磁性粉体キ
    ャリアおよび第2の磁性粉体キャリア、あるいはいずれ
    か一方のキャリアの嵩密度を2.3g/cm3以上の値
    とすることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に
    記載の静電潜像現像剤。
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