JP3116508B2 - 現像剤 - Google Patents

現像剤

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JP3116508B2
JP3116508B2 JP04013703A JP1370392A JP3116508B2 JP 3116508 B2 JP3116508 B2 JP 3116508B2 JP 04013703 A JP04013703 A JP 04013703A JP 1370392 A JP1370392 A JP 1370392A JP 3116508 B2 JP3116508 B2 JP 3116508B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二成分現像剤に関す
る。さらに詳しくは、ポリオレフィン系樹脂被覆キャリ
アと該キャリアに対して良好な正帯電性を示すトナーか
らなる現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真用静電潜像現像方式
として、絶縁性トナーとキャリア粒子とを混合すること
により、トナーを摩擦帯電させると共に、現像剤を搬送
させ、静電潜像と接触させ現像する二成分系現像方式が
知られている。
【0003】このような二成分系現像方式に使用される
粒状キャリアは、キャリア表面へのトナーのフィルミン
グ防止、キャリア均一表面の形成、表面酸化防止、感湿
性低下の防止、現像剤の寿命の延長、感光体のキャリア
によるキズあるいは摩耗からの保護、帯電極性の制御ま
たは帯電量の調節等の理由で、適当な材料でコーティン
グされることが通常である。
【0004】係るコーティング材料として、ポリオレフ
ィン系樹脂を適用したキャリアが知られている(例えば
特開平2−187771号公報等)。上記公報に記載の
ポリオレフィン膜は、キャリア芯材表面上で直接重合さ
せて形成されるものであるため、芯材との接着性に優
れ、連続コピーを続けても画質に劣化がなく、かつ耐久
性、耐スペント性に優れている。
【0005】一方、二成分系現像剤の他の要素であるト
ナーは、主に熱可塑性樹脂中に着色剤としてカーボンブ
ラックを添加分散した黒色トナーである。添加されるカ
ーボンブラックは主に着色剤としての機能を有するが、
さらにその導電性を利用した荷電制御剤としての役割を
も有している。それゆえ、添加剤としてのカーボンブラ
ックの役割は重要で、特にトナー中での分散性の良否が
複写画像の画質、トナーの使い易さに大きく影響してく
る。すなわち、トナー中でカーボンブラックの分散性が
悪いと、トナーは均一に帯電されないため、トナーの飛
散がおこりやすく、複写機内の汚染および、複写画像の
地肌かぶりの原因となる。さらにカーボンブラックの分
散性が悪いと、複写を繰り返すにつれ、トナー帯電量が
変動し、複写画像の画質を低下させる。
【0006】さらに、トナーは、一般に、荷電レベルの
調整、帯電安定性の確保のため、荷電制御剤が添加さ
れ、正荷電性トナーに対しては、ニグロシン系染料など
の正荷電制御剤が使用される。
【0007】しかし、ポリオレフィン系樹脂自身が負に
帯電されやすく、使用される正荷電制御剤によってはト
ナーが過度に正帯電されてしまう。また、このような正
荷電制御剤の使用量を少なくして荷電レベルを下げて使
用しようとすると、正荷電制御剤のトナーへの均一分散
が困難になるので、帯電の安定性が確保できなくなり、
トナー飛散等が生じる。
【0008】さらに、トナー表面に露出あるいは付着し
ている荷電制御剤がキャリアとトナーの長期撹拌による
摩擦接触により、キャリア表面に付着蓄積して、キャリ
ア本来の帯電特性が損なわれ、帯電の安定性が確保でき
なくなり、トナー飛散等が生じる。この現象は、トナー
のキャリアへのスペント化によっても生じる。このよう
に、通常、現像剤の荷電特性は、トナーとキャリアの組
み合わせにより大きく影響されるため、各組み合わせに
おいて個々に検討される必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたものであり、ポリオレフィン系樹脂被覆キャ
リアと共に使用することに適したトナーとからなり、長
期にわたり荷電性が損なわれる事なく、トナーの飛散等
のない良好な画像を形成できる現像剤を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、従来、トナ
ーの荷電制御のために荷電制御剤を添加していたことに
かえ、トナーには荷電制御剤を使用する事なく、特定の
結着樹脂およびカーボンブラックで構成したトナーとを
組み合わせることにより達成される。
【0011】すなわち、本発明は少なくともトナーおよ
びキャリアから成る現像剤において、該トナーは、スチ
レンとアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸
エステルとの共重合体およびpHが6以上であるカーボン
ブラックを含有してなる正帯電性トナーであり、かつ
記共重合体は (イ)6≦η(110)/η(130)≦25(式中、η(110)は110℃
における溶融粘度、η(130)は130℃における溶融粘度を
表す。)である熱可塑性樹脂であり、; 該キャリアは、ポリオレフィン系樹脂被覆キャリアであ
り、 (ロ)キャリア芯材含有率が94〜99重量%、 (ハ)ボリオレフィン系樹脂の分子量が5×104〜3×105、 (ニ)電気抵抗が1×107〜1×1012Ω・cmであり、かつ (ホ)導電性微粒子の添加量が、ボリオレフィン系樹脂に
対して1〜15重量%であることを特徴とする現像剤に関
する。
【0012】上記ポリオレフィン系樹脂被覆キャリアと
トナーを組み合わせて構成した現像剤は、ポリオレフィ
ン系樹脂被覆キャリアが本来有する高い耐久性、耐スペ
ント性、流動性の長所を生かしつつ、かつトナーは均一
に安定して正に帯電され、トナーのスペント化それに伴
うトナー飛散等が生じることなく、長期に渡って良好な
画像を形成することができる。さらに、温度や湿度の環
境変化に対しても帯電量の変化が少ない。
【0013】まず、本発明の現像剤を構成するキャリア
について説明する。本発明のキャリアはキャリア芯粒子
表面をポリオレフィン系樹脂で被覆した構成をしてい
る。以下、本明細書においてはポリエチレンなる用語を
ポリオレフィンの用語を代表するものとして使用し、ポ
リエチレン系樹脂被覆層を有するキャリアについて説明
する。
【0014】キャリア芯材としては、静電潜像担持体へ
のキャリア付着(飛散)防止の点から小さくとも20μm
(平均粒径)の大きさのものを使用し、キャリアスジ等の
発生防止等画質の低下防止の点から大きくとも100μ
mのものを使用する。具体的材料としては、電子写真用
二成分キャリアとして公知のもの、例えばフェライト、
マグネタイト、鉄、ニッケル、コバルト等の金属、これ
らの金属と亜鉛、アンチモン、アルミニウム、鉛、ス
ズ、ビスマス、ベリリウム、マンガン、セレン、タング
ステン、ジルコニウム、バナジウム等の金属との合金あ
るいは混合物、酸化鉄、酸化チタン、酸化マグネシウム
等の金属酸化物、窒化クロム、窒化バナジウム等の窒化
物、炭化ケイ素、炭化タングステン等の炭化物との混合
物および強磁性フェライト、ならびにこれらの混合物等
を適用することができる。
【0015】本発明のキャリア表面は、ポリエチレン樹
脂で70%以上、好ましくは90%以上、より好ましく
は95%以上被覆することが好ましい。被覆率が70%
より下回ると、地肌を通してキャリア芯材自体の特性
(耐環境性の不安定さ、電気抵抗の低下、帯電の不安定
さ)が強く現れ、樹脂被覆の利点を生かせない。
【0016】キャリア芯材の充填率は94〜99wt%以
上、好ましくは95〜98wt%以上に設定する。充填率
は、キャリアの樹脂被覆層厚を間接的に規定しているも
のと解してもよく、キャリア充填率が94wt%より小さ
くなると、被覆層が厚くなりすぎ、実際に現像剤に適用
しても、被覆層のはがれ、帯電量の増大等、現像剤に要
求される耐久性、荷電の安定性を満足しない、また、画
質的にも細線再現性に劣る、画像濃度が低下する等の問
題が生じる。
【0017】本発明のポリエチレン樹脂被覆層の電気抵
抗は、1×107〜1×1012Ω・cm、好ましくは108
〜1010Ω・cm程度に設定する。電気抵抗が1×107
Ω・cmを下回るとキャリアの現像が生じ、画質が低下す
る。また、1×1012Ω・cmより大きいと、トナーを過
剰に帯電させるので適正な画像濃度が得られない。電気
抵抗は前述のポリエチレン樹脂被覆率、キャリア充填率
を間接的に表現しているとみることもできる。
【0018】本発明のキャリア被覆ポリエチレン層に
は、導電性微粒子を添加してもよい。導電性微粒子とし
ては、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチ
ェンブラックなどカーボンブラック、SiC、TiC、M
oC、ZrCなどの炭化物、フェライト、マグネタイトな
どの磁性粉等を挙げることができる。
【0019】カーボンブラックの添加は現像性を高める
こと、画像濃度が高くコントラストの鮮明な画像を得る
ことに効果がある。カーボンブラックのような導電性微
粒子の添加によって、キャリアの電気抵抗が適度に低下
し、電荷のリーク、蓄積がバランスよく行なわれるため
と考える。
【0020】従来バインダー型キャリアの特徴の一つと
して、ハーフトーンの再現性、階調再現性に優れる点を
挙げることができるが、本発明のコーティングキャリア
の場合、ポリエチレン樹脂被覆層に磁性粉を添加するこ
とにより階調再現性に優れたキャリアが得られる。これ
はポリエチレンコート層に磁性粉を添加することによっ
てバインダー型キャリアと同様の表面組成となり、荷電
性および比重がバインダー型キャリアのそれに近づいた
ためと考える。
【0021】上記添加剤の大きさ、添加量等は、本発明
キャリアの諸特性として凹凸性、被覆率、電気抵抗等の
諸特性を満足する限り特に限定するものでないが、微粒
子の大きさとしては、後述する好ましい本発明のキャリ
アの製法との関係においては、例えば脱水ヘキサン中で
凝集することなく、均一に分散してスラリー状となる粒
子径であればよく、具体的には、平均粒径2〜0.01
μm、好ましくは1〜0.01μm程度であればよい。
【0022】また、上記微粒子の添加量としても、上述
したように一概にその量を規定することはできないが、
被覆ポリエチレン樹脂に対して1〜15wt%が適当であ
る。
【0023】本発明のキャリアの製造は特に限定される
ものでなく、公知の方法を適用することができるが、例
えば、特開昭60−106808号公報に記載の方法が
適している。該公報を本明細書の一部として、ここに引
用する。すなわち、ポリエチレン被覆層はチタンおよ
び/またはジルコニウムを含有するとともに、炭化水素
溶媒に可溶な高活性触媒成分とキャリア芯材とを予め
接触処理して得られる生成物および有機アルミニウム
化合物を用い、該キャリア芯材の表面にエチレンを重合
させて形成することができる。さらに導電性微粒子を添
加する場合は、上記ポリエチレン被覆層形成時にそれら
の添加剤を添加して存在させておけばよい。
【0024】このポリエチレン形成方法は、キャリア芯
材の表面上に直接ポリエチレン被覆層を形成するので得
られる膜は強度、耐久性に優れたものとなる。特に、ポ
リエチレンの重量平均分子量が5.0×104〜3.0×
105であるとき、樹脂の強度、キャリアとの密着性に
優れたポリエチレン樹脂層とすることができ、後述する
トナーとのマッチング性もよくなる。
【0025】ポリエチレン樹脂層とキャリア芯材との接
着性をより高めるために、重合初期は分子量が低くなる
ような条件で重合を行なうことは有効である。このよう
にして形成されるポリエチレン被覆層は、その表面が微
小な凹凸を有する構造をしている。
【0026】本発明は、キャリア表面上に形成される被
覆膜が上述したようにキャリア表面にポリエチレン樹脂
被覆層と同様な凹凸構造、被覆率、充填率、電気抵抗等
の条件を満たす限りあれば、他のオレフィン系樹脂、例
えばポリプロピレンも適用可能である。
【0027】次に、本発明の現像剤を構成するトナーに
ついて説明する。本発明のトナーは少なくとも、チスレ
ンとアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エ
ステル(以下、「スチレン−(メタ)アクリル酸エステル」
という)共重合からなる熱可塑性樹脂およびpHが6以上
のカーボンブラックからなる。本発明はこのようなカー
ボンブラックおよび上記した結着樹脂との組み合わせに
おいては荷電添加剤の添加なしでも正帯電性に優れたト
ナーとすることができる。そのため、荷電制御剤がキャ
リアとの混合撹拌中にキャリア表面へ付着することによ
る荷電特性の劣化、それによって引き起こされるトナー
飛散等の発生が問題とならず、耐久性に優れたものとな
る。
【0028】スチレン−(メタ)アクリル酸エステルを構
成するスチレン系モノマーとしては、例えば、スチレ
ン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチ
ルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチ
レン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレ
ン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレ
ン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p
−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フ
ェニルスチレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロル
スチレン等のスチレンおよびその誘導体が挙げられ、そ
の中でもスチレンが最も好ましい。
【0029】スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重
合樹脂を構成するアクリル系モノマーとしては、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アク
リル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸
2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル
酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロル
アクリル酸メチル等のアクリル酸及びその誘導体、メタ
クリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタ
クリル酸イソブチル、メタクリル酸プロピル、メタクリ
ル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタ
クリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチ
ル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等のメタクリル
酸およびその誘導体、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、アクリルアミドなどのような(メタ)アクリル酸
誘導体等を挙げることができる。これらの中でも、n−
ブチルメタクリレート、n−ブチルアクリレートが好ま
しい。
【0030】また、本発明の共重合樹脂は、110℃に
おける溶融粘度η(110)を1×106〜2×107ポイ
ズ、好ましくは2×106〜1×107、より好ましくは
4×106〜8×106に調整する。かかる範囲の粘度を
有することにより熱定着を効率よく行なうことができ
る。η(110)が2×107ポイズより大きいと樹脂中
でのカーボンブラックの分散性が悪くなり、1×106
ポイズより小さいとオフセットや感光体へのフィルミン
グ等の弊害が生じる。
【0031】また、本発明の共重合樹脂は110℃にお
ける溶融粘度η(110)と130℃における溶融粘度η
(130)の比が下記範囲; 6≦η(110)/η(130)≦25 にあるように調整する。かかる範囲に溶融粘度を調整す
ることにより、着色剤であるカーボンブラックを結着樹
脂中に均一に分散させることができ、その結果、トナー
に安定した正荷電性をシャープな分布で付与することが
できる。溶融粘度の比η(110)/η(130)が上記範
囲外であると、結着樹脂と種々の添加剤、特にカーボン
ブラックとを溶融混練してトナーを調製する際に、カー
ボンブラック等の添加剤を均一に分散させることがむず
かしくなり、高湿時の荷電量の低下、帯電量の分布が広
くなることによるトナー飛散の問題が生じる。
【0032】なお、本発明における溶融粘度は、以下の
測定法により測定された値を示している。その測定方法
を図を用いて説明する。即ち、試料(3)1.5gを加熱
体(2)の中のシリンダ(1)(断面積1cm2)内に投入し、
昇温速度3℃/分で加熱する。ピストン(6)をシリンダ
内に挿入し30kg/cm2の荷重をかけ、試料をノズル
(4)(直径1mm)から流出させ、その時の試料の流出量、
ピストンの降下距離および温度を読み取る。温度は温度
検出器(5)によって検出する。係る測定は具体的には高
化式フローテスターCFT−500(島津製作所社製)を
使用して行うことができる。上記の方法によって、各温
度の降下量を測定し、それを以下に示す式によって各温
度における粘度に換算した。
【0033】
【数1】 ここでR:ノズル半径(0.5cm) P:荷重(30kg/cm2→3.059×10-4Pa) L:ノズル長さ(0.1cm) Q:流れ値(ml/sec)
【0034】
【数2】
【0035】本発明トナーに含有させるカーボンブラッ
クは、pHが6以上のものを使用する。このようなカー
ボンブラックを使用することにより安定してトナーを正
帯電させることができ、トナーの帯電量分布をシャープ
にすることができる。
【0036】カーボンブラックのpHが6.0未満のもの
は、トナー中でカーボンブラックの分散が不均一にな
り、現像画像の画質劣化をもたらすばかりでなく、コピ
ー繰り返しに伴うトナー帯電量が大幅に変動するものと
なる。
【0037】カーボンブラックは、前記結着樹脂100
重量部に対して、0.1〜15重量部、好ましくは0.5
〜10重量部を使用する。0.1重量部未満ではトナー
画像の黒化度が不足するし、10重量部を越えると、結
着樹脂との付着性が悪化し、トナー飛散、画像かぶりの
原因となる。
【0038】本発明のトナーには、さらに離形剤として
分子量が3×103〜1×104程度のポリオレフィン系
ワックスを含有させる。かかるワックスを添加すること
によりオフセットの発生防止に効果がある。添加量とし
ては結着樹脂の100重量部に対して、2〜10重量
部、好ましくは2〜5重量部添加する。その添加量が1
0重量部より多いとクリーニング不良や感光体のフィル
ミング等が問題となり、2重量部より少ないとワックス
を添加する効果がなくオフセットが発生しやすくなる。
【0039】本発明のトナーには、本発明の効果を損な
わない範囲において、補助的に荷電制御剤を添加しても
よい。そのためには荷電制御剤は、荷電能の弱いものを
使用し、その量も少なめに添加することが必要である。
【0040】かかる荷電制御剤としては、第4級アンモ
ニウム塩あるいは含窒素ポリマー樹脂を使用することが
できる。その具体例としては、特願平2−186694
号に記載のものを挙げることができる。
【0041】添加量としては具体的には上記した熱可塑
性結着樹脂100重量部に対して5重量部以下、好まし
くは3重量部以下使用する。添加量が5重量部より多い
と帯電量が高くなりすぎて十分な画像濃度が得られなく
なる。
【0042】本発明トナーにはさらに流動化剤の添加混
合されたもの(外添)であってもよい。流動化剤は、シリ
カ、酸化アルミニウム、酸化チタン、シリカ・酸化アル
ミニウム混合物、シリカ・酸化チタン混合物などがあ
り、疎水化されたものが好ましい。
【0043】本発明トナーは、上記種々の成分を混合し
た組成物をよく混合した後、さらに十分均一になるまで
混合した後、混練りをし、次いで冷却し、ジェット粉砕
機等の粉砕機で粉砕し分級により取り去り、粒径3μ〜
30μ、平均粒径約13μのトナーを得る。本発明をさ
らに実施例を用いて説明する。
【0044】
【実施例】トナーの製造例1 重量部 ・スチレン−アクリル共重合樹脂 100 スチレン/n-ブチルメタクリレート/n-ブチルアクリレート=70:25:5 フロテスター溶融粘度: η(110)=5.7×106、η(130)=4.0×105、η(110)/η(130)=14 ガラス転移点:60℃ ・カーボンブラック(Raben 1250) 10 (pH=6.0、粒径:23mμ、BET:135m2/g) ・低分子量ポリプロピレン樹脂 3 (ビスコール 550P(三洋化成工業社製))
【0045】上記材料をボールミルで十分混合した後、
140Cに加熱した3本ロール上で十分混練した。該
混練物を放置冷却後、フェザーミルを用い粗粉砕し、さ
らにジェットミルで微粉砕した。
【0046】次に、風力分級し、平均粒径11μmの微
粉末を得た。この微粉末100重量部に対し、疎水性酸
化チタン系微粉末(テイカ社製;MT600BS)0.
5重量部をヘンシェルミキサーで混合し、トナーAを得
た。
【0047】トナーの製造例2 重量部 ・スチレン−アクリル共重合樹脂 100 スチレン/n-ブチルメタクリレート/n-ブチルアクリレート=80:5:15 フロテスター溶融粘度: η(110)=4.8×106、η(130)=6.0×105、η(110)/η(130)=8.0 ガラス転移点:58℃ ・カーボンブラック(Printex 55) 10 (pH=10.0、粒径:25mμ、BET:110m2/g) ・低分子量ポリプロピレン樹脂 3 (ビスコール 550P(三洋化成工業社製))
【0048】上記材料をボールミルで十分混合した後、
140Cに加熱した3本ロール上で十分混練した。該
混練物を放置冷却後、フェザーミルを用い粗粉砕し、さ
らにジェットミルで微粉砕した。
【0049】次に、風力分級し、平均粒径11μmの微
粉末を得た。この微粉末100重量部に対し、疎水性ア
ルミナ微粉末(日本アエロジル社製;RX−C)0.3
重量部をヘンシェルミキサーで混合し、トナーBを得
た。
【0050】トナーの製造例3 重量部 ・スチレン−アクリル共重合樹脂 100 スチレン/n-ブチルメタクリレート/n-ブチルアクリレート=75:20:5 フロテスター溶融粘度: η(110)=7.4×106、η(130)=3.2×105、η(110)/η(130)=23 ガラス転移点:61℃ ・カーボンブラック(Regal 330R) 10 (pH=8.5、粒径:25mμ、BET:89m2/g) ・低分子量ポリプロピレン樹脂 3 (ビスコール 550P(三洋化成工業社製))
【0051】上記材料をボールミルで十分混合した後、
140Cに加熱した3本ロール上で十分混練した。該
混練物を放置冷却後、フェザーミルを用い粗粉砕し、さ
らにジェットミルで微粉砕した。
【0052】次に、風力分級し、平均粒径11μmの微
粉末を得た。この微粉末100重量部に対し、疎水性シ
リカ微粉末(日本アエロジル社製;RP130)0.2重量
部をヘンシェルミキサーで混合し、トナーCを得た。
【0053】トナーの製造例4 重量部 ・スチレン−アクリル共重合樹脂 100 スチレン/n-ブチルメタクリレート/n-ブチルアクリレート=70:25:5 フロテスター溶融粘度: η(110)=5.7×106、η(130)=4.0×105、η(110)/η
(130)=14 ガラス転移点:60C ・カーボンブラック(Raben 1250) 10 (pH=6.0、粒径:23mμ、BET:135m2/g) ・低分子量ポリプロピレン樹脂 3 (ビスコール 550P(三洋化成工業社製)) ・4級アンモニウム塩(P−51)(オリエント化学工業社製) 1
【0054】上記材料をボールミルで十分混合した後、
140Cに加熱した3本ロール上で十分混練した。該
混練物を放置冷却後、フェザーミルを用い粗粉砕し、さ
らにジェットミルで微粉砕した。
【0055】次に、風力分級し、平均粒径11μmの微
粉末を得た。この微粉末100重量部に対し、疎水性酸
化チタン系微粉末(テイカ社製;MT600BS)0.
5重量部をヘンシェルミキサーで混合し、トナーDを得
た。
【0056】トナーの製造例5 重量部 ・スチレン−アクリル共重合樹脂 100 スチレン/n-ブチルメタクリレート/n-ブチルアクリレート=70:25:5 フロテスター溶融粘度: η(110)=5.7×106、η(130)=4.0×105、η(110)/η(130)=14 ガラス転移点:60C ・カーボンブラック(MA#8;三菱化成社製) 10 (pH=3.0、粒径:24mμ、BET:137m2/g) ・低分子量ポリプロピレン樹脂 3 (ビスコール 550P(三洋化成工業社製)) ・ニグロシン(ニグロシンベースEX) 1
【0057】上記材料をボールミルで十分混合した後、
140Cに加熱した3本ロール上で十分混練した。該
混練物を放置冷却後、フェザーミルを用い粗粉砕し、さ
らにジェットミルで微粉砕した。
【0058】次に、風力分級し、平均粒径11μmの微
粉末を得た。この微粉末100重量部に対し、疎水性酸
化チタン系微粉末(テイカ社製;MT600BS)0.
5重量部をヘンシェルミキサーで混合し、トナーEを得
た。
【0059】トナーの製造例6 重量部 ・スチレン−アクリル共重合樹脂 100 スチレン/n-ブチルメタクリレート/n-ブチルアクリレート=70:5:25 フロテスター溶融粘度: η(110)=2.3×106、η(130)=8.3×105、η(110)/η(130)=2.8 ガラス転移点:57℃ ・カーボンブラック(Raben 1250) 8 (pH= 6.0、粒径:23mμ、BET:135m2/g) ・低分子量ポリプロピレン樹脂 3 (ビスコール 660P(三洋化成工業社製))
【0060】上記材料をボールミルで十分混合した後、
140Cに加熱した3本ロール上で十分混練した。該
混練物を放置冷却後、フェザーミルを用い粗粉砕し、さ
らにジェットミルで微粉砕した。
【0061】次に、風力分級し、平均粒径11μmの微
粉末を得た。この微粉末100重量部に対し、疎水性酸
化チタン系微粉末(テイカ社製;MT−600BS)
0.5重量部をヘンシェルミキサーで混合し、トナーF
を得た。
【0062】トナーの製造例7 重量部 ・スチレン−アクリル共重合樹脂 100 スチレン/n-ブチルメタクリレート/n-ブチルアクリレート=85:12:3 フロテスター溶融粘度: η(110)=9.0×106、η(130)=2.5×105、η(110)/η(130)=36 ガラス転移点:70℃ ・カーボンブラック(Raben 1250) 10 (pH= 6.0、粒径:23mμ、BET:135m2/g) ・低分子量ポリプロピレン樹脂 3 (ビスコール 550P(三洋化成工業社製))
【0063】上記材料をボールミルで十分混合した後、
140Cに加熱した3本ロール上で十分混練した。該
混練物を放置冷却後、フェザーミルを用い粗粉砕し、さ
らにジェットミルで微粉砕した。
【0064】次に、風力分級し、平均粒径11μmの微
粉末を得た。この微粉末100重量部に対し、疎水性酸
化チタン系微粉末(テイカ社製;MT−600BS)
0.5重量部をヘンシェルミキサーで混合し、トナーG
を得た。
【0065】トナーの製造例8 重量部 ・スチレン−アクリル共重合樹脂 100 スチレン/n-ブチルメタクリレート/n-ブチルアクリレート=70:25:5 フロテスター溶融粘度: η(110)=5.7×106、η(130)=4.0×105、η(110)/η(130)=14 ガラス転移点:60C ・カーボンブラック(モーガルL) 10 (pH= 3.0、粒径:24mμ、BET:138m2/g) ・低分子量ポリプロピレン樹脂 3 (ビスコール 550P(三洋化成工業社製))
【0066】上記材料をボールミルで十分混合した後、
140Cに加熱した3本ロール上で十分混練した。該
混練物を放置冷却後、フェザーミルを用い粗粉砕し、さ
らにジェットミルで微粉砕した。
【0067】次に、風力分級し、平均粒径11μmの微
粉末を得た。この微粉末100重量部に対し、疎水性酸
化チタン系微粉末(テイカ社製;MT−600BS)
0.5重量部をヘンシェルミキサーで混合し、トナーH
を得た。
【0068】トナーの製造例9 重量部 ・スチレン−アクリル共重合樹脂 100 スチレン/n-ブチルメタクリレート/n-ブチルアクリレート=70:15:15 フロテスター溶融粘度: η(110)=5.7×106、η(130)=4.0×105、η(110)/η(130)=10 ガラス転移点:60C ・カーボンブラック(Raben 1250) 10 (pH=6.0、粒径:23mμ、BET:135m2/g) ・含窒素ポリマー(A−1、荒川化学工業社製) 2 ・低分子量ポリプロピレン樹脂 3 (ビスコール 550P(三洋化成工業社製))
【0069】上記材料をボールミルで十分混合した後、
140Cに加熱した3本ロール上で十分混練した。該
混練物を放置冷却後、フェザーミルを用い粗粉砕し、さ
らにジェットミルで微粉砕した。
【0070】次に、風力分級し、平均粒径11μmの微
粉末を得た。この微粉末100重量部に対し、疎水性酸
化チタン系微粉末(テイカ社製;MT600BS)0.
5重量部をヘンシェルミキサーで混合し、トナーIを得
た。
【0071】トナーの製造例10 重量部 ・スチレン−アクリル共重合樹脂 100 スチレン/n-ブチルメタクリレート/n-ブチルアクリレート=70:20:10 フロテスター溶融粘度: η(110)=4.8×106、η(130)=6.0×105、η(110)/η(130)=8.0 ガラス転移点:62℃ ・含窒素ポリマー(A−1、荒川化学工業社製) 2 ・カーボンブラック(Printex 55) 10 (pH=10.0、粒径:25mμ、BET:110m2/g) ・低分子量ポリプロピレン樹脂 3 (ビスコール 550P(三洋化成工業社製))
【0072】上記材料をボールミルで十分混合した後、
140Cに加熱した3本ロール上で十分混練した。該
混練物を放置冷却後、フェザーミルを用い粗粉砕し、さ
らにジェットミルで微粉砕した。
【0073】次に、風力分級し、平均粒径11μmの微
粉末を得た。この微粉末100重量部に対し、疎水性ア
ルミナ微粉末(日本アエロジル社製;RX−C)0.3
重量部をヘンシェルミキサーで混合し、トナーJを得
た。
【0074】トナーの製造例11 重量部 ・スチレン−アクリル共重合樹脂 100 スチレン/n-ブチルメタクリレート/n-ブチルアクリレート=75:20:5 フロテスター溶融粘度: η(110)=7.4×106、η(130)=3.2×105、η(110)/η(130)=23 ガラス転移点:61℃ ・N,N'-ジメチルアミノエチルメタクリレート 2 ・カーボンブラック(Raben 1250) 10 (pH=6.0、粒径:23mμ、BET:135m2/g) ・低分子量ポリプロピレン樹脂 3 (ビスコール 550P(三洋化成工業社製))
【0075】上記材料をボールミルで十分混合した後、
140Cに加熱した3本ロール上で十分混練した。該
混練物を放置冷却後、フェザーミルを用い粗粉砕し、さ
らにジェットミルで微粉砕した。
【0076】次に、風力分級し、平均粒径11μmの微
粉末を得た。この微粉末100重量部に対し、疎水性シ
リカ微粉末(日本アエロジル社製;RP130)0.2重量
部をヘンシェルミキサーで混合し、トナーKを得た。
【0077】トナーの製造例12 重量部 ・スチレン−アクリル共重合樹脂 100 スチレン/n-ブチルメタクリレート/n-ブチルアクリレート=70:10:20 フロテスター溶融粘度: η(110)=2.3×106、η(130)=8.3×105、η(110)/η(130)=2.8 ガラス転移点:63℃ ・カーボンブラック(Raben 1250) 10 (pH=6.0、粒径:23mμ、BET:135m2/g) ・含窒素ポリマー(A−1、荒川化学工業社製) 2 ・低分子量ポリプロピレン樹脂 3 (ビスコール 550P(三洋化成工業社製))
【0078】上記材料をボールミルで十分混合した後、
140Cに加熱した3本ロール上で十分混練した。該
混練物を放置冷却後、フェザーミルを用い粗粉砕し、さ
らにジェットミルで微粉砕した。
【0079】次に、風力分級し、平均粒径11μmの微
粉末を得た。この微粉末100重量部に対し、疎水性酸
化チタン系微粉末(テイカ社製;MT600BS)0.
5重量部をヘンシェルミキサーで混合し、トナーLを得
た。
【0080】トナーの製造例13 重量部 ・スチレン−アクリル共重合樹脂 100 スチレン/n-ブチルメタクリレート/n-ブチルアクリレート=85:10:5 フロテスター溶融粘度: η(110)=9.0×106、η(130)=2.5×105、η(110)/η(130)=36 ガラス転移点:64℃ ・カーボンブラック(Raben 1250) 10 (pH= 6.0、粒径:23mμ、BET:135m2/g) ・含窒素ポリマー(A−1、荒川化学工業社製) 2 ・低分子量ポリプロピレン樹脂 3 (ビスコール 550P(三洋化成工業社製))
【0081】上記材料をボールミルで十分混合した後、
140Cに加熱した3本ロール上で十分混練した。該
混練物を放置冷却後、フェザーミルを用い粗粉砕し、さ
らにジェットミルで微粉砕した。
【0082】次に、風力分級し、平均粒径11μmの微
粉末を得た。この微粉末100重量部に対し、疎水性酸
化チタン系微粉末(テイカ社製;MT−600BS)
0.5重量部をヘンシェルミキサーで混合し、トナーM
を得た。
【0083】キャリアの製造例1 アルゴン置換した内容積500mlのフラスコに、室温に
て脱水n−ヘプタン200mlおよびあらかじめ120℃
で減圧(2mmHg)脱水したステアリン酸マグネシウム1
5g(25ミリモル)を入れてスラリー化する。撹拌下に
四塩化チタン0.44g(2.3ミリモル)を滴下後昇温を
開始し、還流下にて1時間反応させ、粘性を有する透明
なチタン含有触媒成分の溶液を得た。
【0084】アルゴン置換した内容積1リットルのオー
トクレーブに室温にて脱水ヘキサン500mlおよび20
0℃で3時間減圧(2mmHg)乾燥した焼結フェライト粉
F−300H(日本鉄粉社製、平均粒径60μm)450g
を入れ、撹拌を開始した。次いで40℃まで昇温し、上
記のチタン含有重合触媒成分をチタン原子として0.0
2ミリモル添加、約1時間反応を行なった。その後、オ
ートクレーブ上部ノズルよりカーボンブラック(Ketche
n blackEC;ライオンアクゾ社製)0.44gを投入し
た。なおカーボン・ブラックは、200℃において1時
間減圧乾燥したものを脱水ヘキサンにてスラリー状とし
ておいたものを使用した。その後トリエチルアルミニウ
ム2.0ミリモル、ジエチルアルミニウムクロリド2.0
ミリモルを添加し、90℃に昇温した。このときの系内
圧は1.5kg/cm2Gであった。次いで水素を供給し、2
kg/cm2Gに昇温したのち、全圧を6kg/cm2Gに保つよ
うにエチレンを連続的に供給しながら58分間重合を行
ない、全量476gのフェライトおよびカーボンブラッ
ク含有ポリエチレン組成物を得た。乾燥した粉末は、均
一に黒色を呈し、電子顕微鏡によるとフェライト表面は
薄くポリエチレンに覆われ、カーボンブラックはそのポ
リエチレンに均一に分散していることが観察された。な
お、この組成物をTCA(熱天秤)により測定したとこ
ろ、フェライト、及びカーボン・ブラックは合わせて9
5.8wt%であった(キャリアI)。
【0085】キャリアの製造例2 塗液として固形比2%のアクリル樹脂溶液(アクリデッ
クA405;大日本インキ社製)を、芯材として焼結フ
ェライト粉(F−200:パウダーテック社製、体積平均
粒径70μm)を用いて、スピラコーター(岡田精工社製)
により芯材に対し1.0wt%の被覆ができるように塗布
した。その後系内の温度を150℃に昇温して樹脂を硬
化させ、熱硬化性アクリル樹脂被覆キャリアを得た。得
られたキャリアの芯材充填率は99.0wt%であった(キ
ャリアII)。
【0086】上記で得られたトナーおよびキャリアをト
ナー濃度5wt%で下記表1に記載のごとく組み合わせ
て、初期帯電量、トナー飛散量、10万枚耐刷後の帯電
量およびトナー飛散量を測定した。耐刷機としては、ミ
ノルタEP−4300を用い、トナーの飛散量は、10
00枚当たり現像機開口部に蓄積したトナー量(mg/
K)を表している。評価結果を表2に示した。
【0087】なお、表2中の飛散量の評価において、
「◎」はトナー量が2mgより少ないことを、「○」は
トナー量が2〜10mgであることを、「△」はトナー
量が10〜50mgであることを、「×」はトナー量が
50mgより多いことを表す。
【0088】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 トナー キャリア 比較例 トナー キャリア 1 A I 1 F I 2 B I 2 G I 3 C I 3 H I 4 D I 4 A II 5 I I 5 E I 6 J I 6 L I 7 K I 7 M I 8 I II −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0089】
【表2】 上記表から明らかなように、実施例の現像剤は比較的、
低帯電量ながらトナーの立ち上がり性に優れ、トナー飛
散も少なく、耐久性に優れていた。
【0090】
【発明の効果】本発明に従い得られるポリオレフィン系
樹脂被覆キャリアとトナーとからなる現像剤は、長期に
わたり荷電性が損なわれる事なく、トナー飛散等のない
良好な画像を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 溶融粘度を測定する方法を説明するための図
である。
【符号の説明】
1:シリンダ、2:加熱体、3:試料、4:ノズル、
5:温度検出器、6:ピストン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安野 政裕 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会 社内 (72)発明者 小林 誠 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会 社内 (56)参考文献 特開 昭63−58356(JP,A) 特開 平1−133065(JP,A) 特開 平3−208060(JP,A) 特開 平2−187771(JP,A) 特開 平2−187770(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08 G03G 9/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともトナーおよびキャリアから成
    る現像剤において、該トナーは、スチレンとアクリル酸
    エステルおよび/またはメタクリル酸エステルとの共重
    合体およびpHが6以上であるカーボンブラックを含有し
    てなる正帯電性トナーであり、かつ前記共重合体は (イ)6≦η(110)/η(130)≦25(式中、η(110)は110℃
    における溶融粘度、η(130)は130℃における溶融粘度を
    表す。)である熱可塑性樹脂であり、; 該キャリアは、ポリオレフィン系樹脂被覆キャリアであ
    り、 (ロ)キャリア芯材含有率が94〜99重量%、 (ハ)ボリオレフィン系樹脂の分子量が5×104〜3×105、 (ニ)電気抵抗が1×107〜1×1012Ω・cmであり、かつ (ホ)導電性微粒子の添加量が、ボリオレフィン系樹脂に
    対して1〜15重量%であることを特徴とする現像剤。
  2. 【請求項2】 前記共重合体の110℃における溶融粘度
    η(110)が1×106〜2×107ポイズであることを特徴とす
    る請求項1記載の現像剤。
  3. 【請求項3】 前記トナーが、荷電制御剤を含有しない
    荷電制御剤レストナーであることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の現像剤。
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