JP2001187413A - ポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡成形方法及び型内発泡成形品 - Google Patents
ポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡成形方法及び型内発泡成形品Info
- Publication number
- JP2001187413A JP2001187413A JP37736099A JP37736099A JP2001187413A JP 2001187413 A JP2001187413 A JP 2001187413A JP 37736099 A JP37736099 A JP 37736099A JP 37736099 A JP37736099 A JP 37736099A JP 2001187413 A JP2001187413 A JP 2001187413A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- molding
- cooling
- molded product
- cooling water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C44/00—Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
- B29C44/34—Auxiliary operations
- B29C44/60—Measuring, controlling or regulating
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C44/00—Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
- B29C44/34—Auxiliary operations
- B29C44/3415—Heating or cooling
- B29C44/3419—Quick cooling
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C44/00—Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
- B29C44/34—Auxiliary operations
- B29C44/36—Feeding the material to be shaped
- B29C44/38—Feeding the material to be shaped into a closed space, i.e. to make articles of definite length
- B29C44/44—Feeding the material to be shaped into a closed space, i.e. to make articles of definite length in solid form
- B29C44/445—Feeding the material to be shaped into a closed space, i.e. to make articles of definite length in solid form in the form of expandable granules, particles or beads
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C44/00—Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
- B29C44/34—Auxiliary operations
- B29C44/3415—Heating or cooling
- B29C44/3426—Heating by introducing steam in the mould
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S264/00—Plastic and nonmetallic article shaping or treating: processes
- Y10S264/15—Aging of foamed resin products
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
Abstract
を成形型の表面から無くした新規な発泡成形装置の実用
化を図るものであり、このような新規な発泡成形技術に
おける課題の1つであるところの、成形品の冷却時間を
短縮し得るポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡成形装
置及び型内発泡成形方法を提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン系合成樹脂からなる予備
発泡ビーズを成形空間4内に充填して、蒸気により加熱
融着させた後、成形品を冷却する際に、成形型2、3に
対する発泡樹脂圧を面圧センサにて順次測定しながら冷
却し、成形型2、3に対する発泡樹脂圧が成形品に応じ
て予め設定した圧力になったときに成形品の冷却を完了
して成形品を離型し、その後成形品をフィクスチャーに
セットして形状を安定化させる。
Description
合成樹脂からなる予備発泡ビーズを用いた型内発泡成形
方法及び型内発泡成品に関する。
ズを用いて成形品を製作する型内発泡成形装置として、
コア型及びキャビティ型と、両型間に形成される成形空
間内に予備発泡ビーズを充填するための充填手段と、成
形空間内に充填した予備発泡ビーズに対して蒸気を通
し、予備発泡ビーズを加熱、発泡融着させる蒸気供給手
段と、コア型及びキャビティ型の背面に対して冷却水を
噴霧して成形品を冷却する冷却手段とを備え、コア型の
背面側及びキャビティ型の背面側にチャンバをそれぞれ
形成するとともに、コア型及びキャビティ型にチャンバ
と成形空間とを連通するコアベントやコアベントホール
などの通気孔を形成し、該チャンバを、予備発泡ビーズ
の充填時には、予備発泡ビーズとともに成形空間内に供
給される空気の排出空間として機能させ、加熱、発泡融
着時には、成形空間に蒸気を供給するためのチャンバと
して機能させ、冷却時にはコア型背面及びキャビティ型
背面に対して冷却水を噴射するための冷却室として機能
させるように構成したものが実用化されている。
は、基本的には、次のような4つの工程から構成されて
いる。先ず、充填工程において、予備発泡ビーズを充填
した原料タンクと成形空間とに差圧を生じさせ、原料タ
ンクから成形空間への空気の流れに乗せて、成形空間内
に予備発泡ビーズを充填する。充填方法としては、クラ
ッキング充填、圧縮充填、加圧充填などが一般に採用さ
れている。次に、加熱融着工程において、チャンバに蒸
気圧を作用させて、通気孔を介して成形空間内に導入し
た蒸気により予備発泡ビーズを加熱融着させる。但し、
予備発泡ビーズ間に空気が残ると、予備発泡ビーズが融
着し難くなるので、成形空間に蒸気を通して、予備発泡
ビーズ間の空気を蒸気に置換してから加熱融着すること
になる。
から冷却水を吹き付けて成形品を冷却する。このとき成
形品は、成形型の背面側に吹き付けられた冷却水によ
り、成形型を介して間接的に冷却されるとともに、通気
孔を通って成形空間内に侵入した冷却水により直接的に
冷却されることになる。次に、離型工程において、成形
型を型開きし、成形品を離型することになる。型開きの
タイミングは、通常は冷却水の噴射開始からの経過時間
に基づいて設定されている。尚、離型直後の成形品は、
ビーズ内の蒸気圧及び空気圧が高いことから十分な保形
性を有しているが、時間の経過とともに蒸気が凝縮し
て、成形品が収縮する傾向にある。このため、成形品の
冷却は十分に行うことが好ましく、また形状や寸法に対
する要求が厳しい成形品に関しては、形状や寸法が安定
するまで、成形品をフィクスチャーにセットすることも
ある。
現在最も主流の成形方法であるが、この成形方法におい
ても、次のような課題を有している。 (1)成形型に多数の通気孔を透設したことによる成形
型の強度低下を補うため、アルミニウム合金型材からな
る成形型の肉厚を例えば8〜12mmと厚肉に設定する
必要があるが、このように構成すると、成形型の熱容量
が大きくなり、加熱冷却の熱効率が低下したり、昇温、
降温の速度が遅くなることから、制御精度が低くなる。 (2)一般的な1対の成形型において2000〜400
0個の通気孔が設けられているので、孔あけ作業が煩雑
で加工コストが高くなるうえ、コアベントは成形型に形
成した取付孔に対して手作業で取付けるため、その作業
が煩雑であり、しかも型表面の損傷が避けられず、余分
な手直し作業も必要となる。
の通気孔にスケールなどの目詰まりが生じて、加熱不
良、離型不良、冷却不良が生じるので、コアベントの取
り替えまたは定期的な高圧洗浄水による洗浄などのメン
テナンス作業が必要となる。 (4)発泡成形品の表面に通気孔の跡が付くので、成形
品の外観の美麗性を低下させる要因になるとともに、外
面に対して印刷等を施す場合には通気孔の跡が邪魔にな
って綺麗な印刷ができない。 (5)成形後、チャンバ内に冷却水を噴霧して発泡成形
品を冷却するため、通気孔を通じて水分が成形空間内に
浸透し、成形品の内部にまで6〜10%程度含水するこ
とになり、乾燥工程が必要であった。また、成形品に冷
却水が直接的に接触するので、衛生的な成形品を得るた
めには、冷却水を清浄な状態に管理する必要がある。
して予備発泡ビーズを同じ加熱条件で加熱し、発泡融着
させる関係上、このようにして得られる成形品(以下、
等加熱成形品と称する)においては、ビーズの融着率に
依存して表面性が変化する。具体的には、融着率が低く
なると表面性が悪化し、融着率が高くなると表面性が良
好になる。一方、等加熱成形品におけるビーズの融着率
は、高く設定するほど成形品の機械的強度などの物性が
向上するが、加熱、発泡融着時間及び冷却時間が長くな
り、成形のサイクルタイムが全体的に長くなって生産性
が低下するという問題がある。
では、成形品におけるビーズの融着率を、例えば40%
〜80%に設定し、表面性を良好にして外観の美麗性を
確保するとともに、融着率を十分に確保して機械的強度
を確保するようにしているが、機械的強度に対する要求
の低い成形品においても、外観の美麗性を確保するた
め、ある程度融着率を高く設定する必要があり、その分
成形のサイクルタイムが長くなって、生産性が低下する
という問題がある。尚、ここで使用する融着率とは、成
形品を割ってみて、その破断面におけるビーズの状態を
評価したものであり、具体的にはビーズ自体が破損する
ことなく、ビーズの表面に沿って割れているものを融着
していないとみなし、ビーズ自体が破損して割れている
ものを融着しているとみなして、ビーズ自体が破損して
いるものの割合を測定して求めたものである。
は、コアベントやコアベントホールなどの通気孔を活用
して蒸気や空気などの用役流体を成形空間内に供給し、
あるいは成形空間から排出することで、発泡成形品を得
るように構成されているが、通気孔を設けるが故、前述
のような多数の問題が発生しているのが実状である。
決すべく、通気孔の無い成形型を用いた発泡成形方法の
実用化について鋭意検討し、種々の試験を行った。成形
型から通気孔を無くするとはいっても、成形空間に対し
て蒸気や空気などの用役流体を供給或いは排出するため
のコアベントやコアベントホールに代わる通路は必須で
あるので、このような通路を何処に、どの様に形成する
かが問題であり、またこの様な通路に対してどの様なタ
イミングで、またどの様な条件で用役流体を供給するの
かなど、解決しなければならない課題が山積されてい
る。
却効率が低下するという課題がある。即ち、このような
通気孔を有しない成形型においては、成形型の背面に向
けて冷却水を噴射しても、成形空間内に冷却水が侵入し
ないので、成形品は冷却水により直接的に冷却されるこ
とはなく、成形型を介して間接的に冷却されるだけとな
り、従来の成形装置のように直接的及び間接的に冷却さ
れる場合と比較して、冷却効率が低下し、成形品の冷却
に要する時間が長くなるという問題がある。尚、通気孔
を有する成形型を備えた型内発泡成形装置においてもそ
うであるが、十分に冷却されない状態で成形品を離型す
ると、成形品自体が軟質で保形力が小さい状態になって
いることから、成形品の形状安定性が低下して変形など
の問題が発生する。このため、成形品の冷却時間をこれ
以上短縮することは困難であると考えられていた。
ホールなどの通気孔を成形型の表面から無くした新規な
発泡成形装置の実用化を図るものであり、このような新
規な発泡成形技術における課題の1つであるところの、
成形品の冷却時間を短縮し得るポリオレフィン系合成樹
脂の型内発泡成形装置及び型内発泡成形方法を提供する
ものである。
は、成形品の冷却時間の短縮に関して、鋭意検討した結
果、冷却が不十分な軟質な状態の成形品であっても、こ
れを離型してフィクスチャーにセットすることで、成形
品形状を安定化させることができ、破損しない程度に軟
質な状態で成形品を離型することで、冷却時間を極力短
縮できるとの発想を得た。また、このような離型のタイ
ミングは、成形型に対する予備発泡ビーズの面圧を順次
測定して、この測定結果に基づいて設定することで、適
正に設定でき且つ寸法安定性に大いに寄与できるとの発
想に基づいて、本発明を発明するに至った。
の型内発泡成形方法は、ポリオレフィン系合成樹脂から
なる予備発泡ビーズを成形空間内に充填して、蒸気によ
り加熱融着させた後、成形品を冷却する際に、成形型に
対する発泡樹脂圧を面圧センサにて順次測定しながら冷
却し、成形型に対する発泡樹脂圧が成形品に応じて予め
設定した圧力になったときに成形品の冷却を完了して成
形品を離型し、その後成形品をフィクスチャーにセット
して形状を安定化させるものである。
フィクスチャーにセットして一定時間保持することで、
型外において成形品の形状及び寸法を安定化させること
が可能となるので、成形品の寸法精度を十分に確保しつ
つ、破損しない程度に軟質な状態で成形品を離型して冷
却時間を短縮し、成形品の生産性を向上できる。しか
も、離型タイミングは、成形型に対する発泡樹脂圧を順
次測定して、その測定結果に基づいて設定するので、最
適なタイミングで離型することが可能である。つまり、
現在一般的に使用されている型内発泡成形装置では、冷
却開始からの時間をタイマーにより測定して、この時間
が所定時間を経過したときに、冷却を終了して成形品を
離型しているが、この場合には、各ショット毎における
予備発泡ビーズの粒径のバラツキや、コアベントの目詰
まりによる冷却効率の低下などによる、最適離型タイミ
ングの変動に応じて離型タイミングを調整できない。そ
れ故、冷却時間を長目に設定する必要がある。それに対
して本発明では、発泡樹脂圧に基づいて離型のタイミン
グを設定するので、常に最適なタイミングで離型するこ
とが可能となり、冷却時間を極力短縮でき且つ各ショッ
ト毎の成形品の寸法バラツキを抑制して成形品の寸法安
定性を向上できる。
る発泡樹脂圧が0.02〜0.2MPaの範囲内のとき
に成形品の冷却を完了して成形品を離型するものであ
る。発泡樹脂圧が0.02MPa未満の場合には、冷却
時間の短縮効果が十分に得られず、0.2MPaを越え
る場合には、成形品が柔らか過ぎて、離型のためエジェ
クタピンにより成形品を突き出したときに、成形品に割
れが発生したり、予備発泡ビーズの発泡圧力が高すぎ
て、離型後に成形品が膨らみ、成形品の寸法精度が低下
するなどの問題が発生するので、0.02〜0.2MP
aに設定することが好ましい。
ーに対する成形品のセット時間を5〜60分に設定した
ものである。セット時間は、予備発泡ビーズの素材や成
形品重量によっても異なるが、比較的大型な成形品であ
っても15〜40分セットすればほぼその形状が安定す
る。
ーを複数用意し、これをコンベアにより成形装置に循環
供給するものである。この場合には、成形装置により成
形した成形品を、コンベアにより成形装置に供給される
フィクスチャーに順次セットすることが可能となり、成
形品の成形工程と成形品の形状安定化の工程とを連続的
に行える。
成形品外面の目立つ場所を成形する成形部に、コアベン
ト及びコアベントホールなどの通気孔が存在しないコア
型及びキャビティ型を用いたものである。この成形方法
においては、成形品外面の目立つ場所を成形する成形部
に通気孔を形成しないので、成形品表面に形成される通
気孔の跡は、成形品表面の目立たない場所に配置される
ことになり、成形品表面の美麗性を向上できる。
完全あるいは略完全になくして、コア型の背面側のチャ
ンバと、キャビティ型の背面側のチャンバと、成形空間
とに対してそれぞれ個別に用役流体を制御することも可
能である。この場合には、例えば用役流体として蒸気を
制御して、それぞれの空間の加熱条件を独立に調整する
と、両チャンバに供給する蒸気により、成形空間内に充
填された予備発泡ビーズのコア型及びキャビティ型に接
する表面性をそれぞれ調整でき、また成形空間に供給す
る蒸気により、成形空間内に充填された予備発泡ビーズ
を加熱、発泡融着して、表面性とは独立に予備発泡ビー
ズの融着率を調整できることになる。このため、成形品
内部の融着率を低く抑えて、成形のサイクルタイムを短
縮しつつ、表面美麗な成形品を製作することが可能とな
り、生産性と商品価値の両立を図ることが可能となる。
両成形型から完全に省略したものである。この場合に
は、コア型の背面側のチャンバと、キャビティ型の背面
側のチャンバと、成形空間との3つの空間の加熱条件を
より厳密に設定できるとともに、通気孔の跡の無い美麗
な表面の成形品が得られるので好ましい。しかも、通気
孔が無いことから、成形品に対して冷却水が直接的に接
触することを防止できるので、成形品の含水率を低く設
定して、離型後における乾燥工程を省略できること、冷
却水を清浄な状態に管理しなくても衛生的な成形品を成
形できること、などの効果が得られる。
冷却時、第1冷却手段により、両成形型の背面に向けて
冷却水をそれぞれ噴射して、成形型を介して間接的に成
形品を冷却するとともに、第2冷却手段により、成形型
の外部から導かれた冷却水を、少なくとも一方の成形型
に形成した冷却水孔から成形空間内へ噴射して、冷却水
により直接的に成形品を冷却するものである。
と、成形品の冷却時、成形品は冷却水により直接的に冷
却されなくなるので、冷却効率が低下する。この発明で
は、第1冷却手段により成形型の背面側に冷却水を噴射
して、成形型を介して間接的に成形品を冷却できるとと
もに、第2冷却手段により両成形型の少なくとも一方に
形成した冷却水孔を介して成形空間内に冷却水を噴射し
て、冷却水により成形品を直接的に冷却できるので、通
気孔を形成しない成形型を用いた場合であっても、成形
品の冷却効率を高めて、成形品の冷却のための所要時間
を大幅に短縮できるとともに、冷却水の使用量を節減で
きる。しかも、成形品に接触する冷却水は、第2冷却手
段からの冷却水のみとなるので、成形品の衛生状態を向
上する場合には、第2冷却手段の冷却水のみを高度な清
浄状態に管理すれば良いので、冷却水の処理コストを格
段に節減できる。
備発泡ビーズの充填器付近とエジェクタピン付近の少な
くとも一方に形成したものである。コア型及び/又はキ
ャビティ型に形成した冷却水孔は、コアベントやコアベ
ントホールなどの通気孔と同様に、成形品の表面に跡を
残すので、該跡が成形品の目立たない位置、例えば予備
発泡ビーズの充填器付近とエジェクタピン付近の少なく
とも一方に形成することが好ましい。
により冷却水を噴射して冷却を開始してから、2〜30
秒経過後に第2冷却手段により冷却水孔から成形空間内
へ冷却水を噴射するものである。つまり、成形空間内に
充填した予備発泡ビーズは、蒸気圧を作用させて加熱し
た後、成形空間を大気開放したときに、成形空間内に隙
間なく膨らんで相互に融着することになるが、このとき
成形空間内に冷却水を供給すると、予備発泡ビーズが十
分に膨らまない状態で固化してしまい、成形品の表面に
凹凸が形成されるという成形不良が発生する。一方、成
形型の冷却には一定時間を要するので、予備発泡ビーズ
が十分に膨張した後、成形型の背面側へ向けて冷却水を
噴射して冷却を開始したのでは冷却時間が長くなる。こ
のため、第1冷却手段による成形品の冷却は、加熱終了
直後から開始し、その後2〜30秒経過して予備発泡ビ
ーズが十分に膨らんだ状態で、第2冷却手段により成形
空間内に冷却水を供給して、成形品を冷却することで、
冷却時間を極力短縮しつつ、品質の良い成形品を得るこ
とが可能となるのである。
する発泡樹脂圧を順次測定し、第1冷却手段による冷却
開始後における発泡樹脂圧が、加熱終了時の発泡樹脂圧
の0.50〜0.95倍の範囲内のときに、第2冷却手
段により冷却水孔から成形空間内へ冷却水を噴射するも
のである。つまり、前記請求項9では、第1冷却手段を
作動させてからの遅延時間により第2冷却手段の作動タ
イミングを設定したが、成形空間内における発泡樹脂圧
を直接的に測定し、第1冷却手段による冷却開始後にお
ける発泡樹脂圧が、加熱終了時の発泡樹脂圧の0.50
〜0.95倍の範囲内のときに、予備発泡ビーズが十分
に膨らんだ状態になっているとして、第2冷却手段を作
動させてもよい。
載のように2〜30秒間に設定したり、請求項12記載
のように第1冷却手段の作動時間の3〜50%に設定す
ることが好ましい。つまり、第2冷却手段は、冷却工程
の終了まで作動させることも可能であるが、第2冷却手
段から供給される冷却水は成形品に直接接触するので、
冷却効率を充分に確保しつつ、過冷却による成形品の収
縮を防止したり、成形品の含水率を極力少なくするとと
もに、離型後における成形品の汚損等を防止するため、
請求項11又は12記載のようにその作動時間を設定す
ることが好ましい。
請求項1〜12のいずれか1項記載の成形方法により、
自動車用バンパーの芯材形状に成形されてなるものであ
る。このような自動車用バンパーの芯材は、長尺である
にも係わらず寸法精度に対する要求が厳しく、従来の成
形方法では冷却時間を長く設定した場合でも成形困難で
あると考えられていたが、前述のような成形方法を採用
すると、生産性を低下させることなく成形することが可
能となる。
て図面を参照しながら説明する。先ず、本発明に係る成
形装置及び成形方法で用いる予備発泡ビーズについて説
明する。予備発泡ビーズの素材としては、ポリエチレン
系樹脂やポリプロピレン系樹脂などのポリオレフィン系
合成樹脂材料や、これらの合成樹脂材料の共重合体など
を採用できる。具体的には、エチレンプロピレンランダ
ムポリプロピレン樹脂、エチレンプロピレンブロックポ
リプロピレン樹脂、ホモポリプロピレンエチレンプロピ
レンブテンランダムターポリマー、直鎖状低密度ポリエ
チレン(LLDPE)、架橋低密度ポリエチレン(架橋
LDPE)などを好適に利用できる。このようなポリオ
レフィン系樹脂の予備発泡ビーズは、素材自体が軟らか
く、しかもガス透過性が高いことから、同一発泡倍率の
ポリスチレン系樹脂からなる予備発泡ビーズよりも格段
に粒子形状が変形しやすいので、本発明を適用するのに
好適である。
もよるが、3〜90倍、好ましくは3〜60倍のものが
好適に利用できる。また、粒径は1〜10mm、好まし
くは2.0〜8mmの範囲のものが好適に利用できる。
特にポリオレフィン系合成樹脂材料の予備発泡ビーズ
は、素材自体が軟らかく、しかもガス透過性が高いこと
から、同一発泡倍率のポリスチレン系合成樹脂材料から
なる予備発泡ビーズよりも格段に粒子形状が変形しやす
ので、特に充填性の改善効果を発揮する上で好ましい。
脂材料として例えばポリプロピレン系樹脂からなる予備
発泡ビーズを用いる場合には、次のようにその物性を設
定することになる。予備発泡ビーズのセル径は、100
μm未満の場合には、成形時に表面伸びが悪く、ヒケ易
く、表面外観の見栄えが劣るという問題があり、900
μmを越える場合には、セル径が不均一になり易く、セ
ル径が大きいため表面のきめが粗く、表面外観が劣ると
いう問題があるので、100〜900μmの範囲内、よ
り好ましくは150〜700μm、特に好ましくは17
0〜550μmに設定することになる。発泡倍率は、特
に制限はないが5〜60倍(発泡ビーズの嵩倍率)程度
が好ましい。
に設定することが好ましい。DSC2’ndピーク比と
は、基材樹脂を加熱したときに、基材樹脂の結晶融点に
起因して形成される、低温側と高温側の2つのDSC
(示差走査熱量測定)のピークの合計面積に対する高温
側ピークの面積の割合であり、このDSC2’ndピー
ク比が、8%未満の場合には、成形時の加熱条件幅が狭
く、成形体が収縮し易く、ヒケ易い。また、60%を越
えると、加熱条件を大幅にアップする必要があり、成形
機の大型化が必要であり、且つ省エネルギーという観点
からもマイナスとなるので8〜60%、より好ましくは
10〜50%、特に好ましくは15〜40%に設定する
ことになる。
形時の加熱圧をアップしてなんとかビーズ同士を融着さ
せたとしても、成形体の収縮、ヒケが大きくなり易く、
目標の品質の成形体が得られ難くなるので、65%以
上、より好ましくは75%以上、特に好ましくは85%
以上に設定することになる。
いて説明するが、本発明に係る型内発泡成形装置は、次
の3つの特徴的な構成を備えている。 (1)第1の特徴とする構成 成形型から通気孔を完全或いは略完全に省略するととも
に、成形品の目立たない部分を成形する成形部に、予備
発泡ビーズの充填用の空気や加熱融着用の蒸気などの用
役流体を供給する開口部を形成した点 (2)第2の特徴とする構成 成形型から通気孔を完全或いは略完全に省略するととも
に、成形品の冷却時に、成形空間内に冷却水を圧入噴射
して、成形品を直接的に冷却できるように構成した点 (3)第3の特徴とする構成 成形型に対する発泡樹脂圧を順次測定するセンサを設
け、成形品を最適なタイミングで離型するとともに、離
型した成形品をフィクスチャーにセットして、形状及び
寸法を安定化させるように構成した点 第1及び第2の特徴とする構成は、成形型から通気孔を
完全或いは略完全に省略した成形装置を用いることを前
提としており、第3の特徴とする構成は、通気孔を完全
或いは略完全に省略した成形装置に対しても適用できる
し、通気孔を有する周知の成形装置に対しても適用でき
るものであるので、これら3つの特徴的な構成を具備可
能な、通気孔を完全或いは略完全に省略した成形装置を
例示しながら説明する。
置1は、対向配置した1組の成形型としてのコア型2及
びキャビティ型3と、コア型2とキャビティ型3とで形
成される成形空間4内に空気の流れに乗せて予備発泡ビ
ーズを充填するためのビーズ充填手段と、成形空間4内
を減圧する減圧手段と、成形空間4内へ圧縮空気を供給
する圧縮空気供給手段と、成形空間4内に充填された予
備発泡ビーズを蒸気により加熱し、発泡融着させる蒸気
供給手段と、成形品を冷却するための第1冷却手段及び
第2冷却手段とを備えている。
ーム10と裏板11とを有するハウジング12にそれぞ
れ取り付けられ、コア型2及びキャビティ型3の背面側
には第1チャンバ13及び第2チャンバ14がそれぞれ
形成されている。
用役弁SV1、SV2及び切替弁SWV1、SWV2を
介して蒸気供給管15及び空気供給管16にそれぞれ接
続されるとともに、ドレン弁DV1、DV2及び切替弁
SWV3、SWV4を介してドレン管17及び真空ポン
プ19が介装された減圧管18にそれぞれ接続されてい
る。また、成形品を冷却するための第1冷却手段とし
て、第1及び第2チャンバ13、14にはコア型2とキ
ャビティ型3の背面に対して冷却水を噴霧する複数のノ
ズル20を備えたノズルユニット21がそれぞれ設けら
れ、両ノズルユニット21は冷却水弁CV1、CV2を
介して冷却水供給管22に接続されている。
徴とする構成は、コア型2及びキャビティ型3のうち
の、成形品の目立たない部分を成形する成形部に成形空
間4に開口する第1開口部30を形成し、この第1開口
部30を外部の用役配管15〜18にそれぞれ連通する
連通路を設け、用役弁SV3〜SV6及びドレン弁DV
3、DV4と、切替弁SWV1〜SWV4の操作によ
り、複数の第1開口部30から成形空間4に対して蒸気
や圧縮空気などの用役流体をチャンバ13、14とは独
立に供給或いは排出できるように構成した点にある。こ
のため、コア型2及びキャビティ型3には、従来の成形
装置とは異なり、コアベントやコアベントホールなどの
通気孔が形成されておらず、成形空間4と両チャンバ1
3、14とは独立な空間に構成されている。但し、この
ように成形空間4と両チャンバ13、14とを完全に気
密状に隔絶することが最も好ましいが、成形空間4と両
チャンバ13、14を連通する従来のコアベントやコア
ベントホールなどの通気孔を少数設けた場合でも、これ
らの空間を独立に制御するように構成したものは本発明
の範疇である。
は、コア型2とキャビティ型3との合わせ目或いはその
付近に形成する場合と、充填器23やエジェクタピン2
4などの付属部品における成形空間4に露出する部分の
付近に形成する場合と、両者の組合せの3通りに大別で
きる。先ず、第1開口部30をコア型2とキャビティ型
3との合わせ目或いはその付近に形成したものについ
て、3つのタイプを例示しながら説明する。
は、図1、図2に示すように、コア型2とキャビティ型
3との合わせ目部分に沿って成形空間4に開口するスリ
ット状の第1開口部30a、30bを配置するととも
に、該第1開口部30a、30bと外部の用役配管15
〜18とを連通する連通路として、型間通路31a、3
1b及び内部配管32a、32bを設けたものであり、
コア型2及びキャビティ型3には、従来のようなコアベ
ントやコアベントホールなどの通気孔が設けられておら
ず、型閉されたときには、成形空間4は両チャンバ1
3、14と気密に隔離されると同時に、コア型2及びキ
ャビティ型3間に外部の用役配管15〜18に通じる第
1開口部30a、30bが形成されるように構成したも
のである。
対する予熱排気工程及び融着加熱工程を、従来のコアベ
ントやコアベントホールなどの通気孔に代えてこの第1
開口部30a、30bを用いて、以下の要領で行うこと
が可能となる。すなわち、予熱排気工程においては、第
1開口部30a又は第1開口部30bから減圧排気して
成形空間4内を直接に減圧した後、予熱用蒸気を同様に
直接に供給すればよく、また融着加熱工程では、同様に
第1開口部30a又は第1開口部30bから融着温度の
蒸気を成形空間4内の予備発泡ビーズに直接に供給すれ
ばよいことになる。この場合、第1開口部30a、30
bに対する予備発泡ビーズの目詰まりを防止するには、
第1開口部30a、30bの成形空間4側の開口幅を、
充填する予備発泡ビーズの外径寸法である1〜10mm
φ以下に形成する必要があり、また、はみ出しやバリ跡
などの発生を少なくし、発泡成形体の仕上がりを良好に
するには、可及的に開口幅を狭くする方が好ましいが、
開口幅を狭くすると用役流体の通過抵抗が大きくなるの
で、開口幅は、0.1〜1.5mmに設定するのが適当
である。
0a、30bは、コア型2とキャビティ型3との合わせ
目で凹部の谷部分に沿って設けるのが適当である。この
場合、スリット状の第1開口部30a、30bは、発泡
成形体の外周囲の凸角稜線部に相当するので、わずかな
バリなどが残ったとしても外観を損なうことが少ないか
らである。また、内部配管32a、32bとしては、4
〜15mmφの銅パイプを利用するのが適当である。な
お、図1では、第1開口部30aと型間通路31aと内
部配管32aからなる一連の連通路と、第1開口部30
bと型間通路31bと内部配管32bからなる一連の連
通路との2個の組合せが示されているが、本発明ではこ
の形態に限定されるものではなく、得られる発泡成形体
の形状、サイズに応じて、3個以上の組合せも可能であ
るし、また単数個で実施することも可能である。
場合には、例えば1対の第1開口部30a、30bを設
けた場合には、図2に例示するように、成形空間4の対
向する両端部の対辺に位置する成形型2、3間の合わせ
目に向かい合わせに配置するのが好ましい。第1開口部
30a、30bの長さを特に限定するものではないが、
このようにすれば、一方の第1開口部から成形空間4を
通過して他方の第1開口部に向けて、蒸気などの用役流
体を供給可能とした用役操作を採用することができ、特
に、成形空間4内に充填した予備発泡ビーズ間の空気を
蒸気で置換する操作や、予備発泡ビーズの加熱操作が迅
速に行うことができるようになるなどの利点が得られる
ので好ましい。
次の通りである。 [1]成形型2、3から従来のような多数のコアベント
やコアベントホールなどの通気孔を省略できるので、成
形型2、3の強度低下を防止しつつ、従来の肉厚8〜1
2mmのアルミニウム合金型材を肉厚4〜8mmに低減
でき、その結果、熱容量が小さくなって加熱冷却の熱効
率が向上し、温度制御の精度も向上し、材料コストも低
減できる。 [2]コアベント取付孔やコアベントホールなどの孔明
け作業や、コアベント取付孔に対するコアベントの取付
作業が不要となって、加工コストを大幅に削減でき、成
形型2、3の製作コストを低減できる。
離型不良、冷却不良が発生せず、コアベントの取替えま
たは定期的な高圧洗浄水による洗浄などのメンテナンス
作業が全く不要となる。 [4]製品の表面にコアベント、ベントホールの跡が付
かないので、外観品質が向上し、表面印刷、シールラベ
ルの貼付などの工程の障害が解消される。 [5]冷却工程で用いられる冷却水が成形空間内に侵入
しなくなるので、成形品の水分が従来の6〜10%程度
から0.5〜4%程度にまで低下するから、乾燥工程が
不要となり、サイクル時間短縮に大いに寄与する。
型では実現のできなかった用役操作が可能になるという
点である。なんとなれば、従来、予備発泡ビーズに蒸気
などの用役流体を作用させるには、用役配管から供給さ
れた用役流体が、いずれかのチャンバに作用した後、コ
アベントやコアベントホールなどの通気孔を経由して予
備発泡ビーズに作用を及ぼすというものであったが、本
発明では、チャンバ13、14と成形空間4の用役通路
とを分離、独立させ、加圧空気、蒸気、減圧空気、冷却
水などの用役流体は、第1開口部30a、30bを通じ
て成形空間4内に直接に作用させることになるので、用
役操作の自由度が拡張されたことになる。
合、従来の成形型では、両方のチャンバも減圧にする必
要があったが、本発明では、チャンバ容積の1/10オ
ーダの容積である成形空間4のみを対象にして減圧操作
を行うことが可能となった。したがって、従来、レスポ
ンスが迅速に行われるから、その操作性が大幅に改善さ
れるなどのメリットが得られるのである。
は独立な空間に構成され、それぞれの加熱条件を独立に
調整できるので、2つのチャンバ13、14に供給する
蒸気により、1組の成形型2、3の温度をそれぞれ独立
に調整して、成形型2、3に密着する成形品の表面性を
調整でき、また成形空間4に供給する蒸気により、成形
空間4内に充填された予備発泡ビーズを加熱し、発泡融
着して、表面性とは独立に予備発泡ビーズの融着率を調
整できることになる。このため、成形品内部の融着率を
低く抑えて、成形のサイクルタイムを短縮しつつ、表面
美麗な成形品を製作することが可能となり、生産性と商
品価値の両立を図ることが可能となる。
Aは、図3に示すように、スリット状の第1開口部30
a、30bを外部の用役配管15〜18に連通する連通
路として、型閉時に、成形空間4側から外部に向けて成
形型2、3の合わせ目部分に沿って形成される型間通路
33a、33bと、枠状フレーム10同士の合わせ目部
分で包囲された状態で形成される型間空間34a、34
bとを備えたものである。それ以外の構成は、前記型内
発泡成形装置1と同様なので、同一部材には、同一符号
を付してその詳細な説明を省略する。
ては成形型2、3には、従来のようなコアベントやコア
ベントホールなどの通気孔が設けられておらず、型閉さ
れたときには、成形空間4は両チャンバ13、14と気
密に隔離された状態に形成されるとともに、第1開口部
30a、30bと、これら第1開口部30a、30bを
用役配管15〜18に連通する連通路、即ち型間通路3
3a、33bおよび型間空間34a、34bが、先の第
1のタイプの型内発泡成形装置1とは異なった形態で、
成形空間4側から両成形型2、3及び枠状フレーム10
の合わせ目に沿って外部に向けて形成されるのである。
は、型内発泡成形装置1と同様に、発泡成形時に用役流
体を操作できるので、前述した[1]〜[6]の全ての
利点を享受できるうえ、製作時に配管工事が必要である
独立した内部配管32a、32bが不要であるから、発
泡成形装置の製作コストが抑えられ、メンテナンスも不
要となる利点が得られるのである。
Bは、図4、図5に示すように、コア型2とキャビティ
型3の合わせ目付近におきてコア型2に成形空間4内に
開口する第1開口部30c、30dを形成し、第1開口
部30c、30dを外部の用役配管15〜18に連通す
る連通路として、第1開口部30c、30dを取り囲む
ようにコア型2の内側に固定した通路形成部材38によ
り形成される連通空間39a、39bと、連通空間39
a、39bを外部の用役配管15〜18に連通する内部
配管40a、40bとを備え、連通空間39a、39b
及び内部配管40a、40bを介して第1開口部30
c、30dに対して個別に用役流体を供給或いは排出で
きるように構成したものである。それ以外の構成は、前
記型内発泡成形装置1と同様なので、同一部材には、同
一符号を付してその詳細な説明を省略する。
て成形型2、3には、従来のように成形空間4とチャン
バ13,14とを連通するコアベントやコアベントホー
ルなどの通気孔が設けられておらず、成形型を閉じたと
きには、成形空間4は、チャンバ13,14と気密に隔
離された状態に形成されるとともに、第1開口部30
c、30dと、これら第1開口部30c、30dを用役
配管15〜18に連通する連通路、即ち連通空間39
a、39bおよび内部配管40a、40bが、先の2つ
の事例とは異なった形態で形成されるのである。
直接的に貫通孔やスリットを形成してもよいが、蒸気が
流通することにより内面が磨耗することが考えられるの
で、従来の成形装置における通気孔と同様に、第1開口
部30c、30dに対応させてコアベント取付孔を形成
して、コアベントを着脱自在に組付けることが好まし
い。
おいては、型内発泡成形装置1と同様に、発泡成形時に
用役流体を操作できるので、前述した[5][6]の利
点を享受できる。また、成形空間4と連通空間39a、
39bとを連通するコアベントを設けることから、前述
した[1]〜[4]の利点に対しては多少不利になる
が、従来のようにコアベントを成形型の全面に一様に形
成するわけではないので、コアベントの個数を格段に少
なくすることが可能となる。また、蒸気による第1開口
部30c、30dの磨耗にも容易に対応できるので、よ
り現実的な設計のものとなる。なお、この第3のタイプ
の発泡成形装置1Bにおいても、第2のタイプの発泡成
形装置1Aと同様に左右の枠状フレーム10の合わせ目
間に型間空間を形成し、内部配管32a、32bを省略
することも可能である。尚、図4にしめす事例では、第
1開口部30c、30dをコア型2側に形成したが、成
形品の内面側(コア型2側)が外部に露出する場合に
は、第1開口部30c、30dをキャビティ型3側に形
成することが、成形品の美麗性を向上させる上で好まし
い。
ェクタピン24などの付属部品付近に形成する場合につ
いて説明する。付属部品付近に第1開口部30を形成す
る場合には、図1、図3、図4に示すように、キャビテ
ィ型3のうちの充填器23及びエジェクタピン24に対
応する位置に略筒状の外装部材41を固定し、充填器2
3及びエジェクタピン24を外装部材41に内嵌状に設
け、充填器23及びエジェクタピン24と外装部材41
間に用役配管15〜18に個別に連通する連通路42、
43を形成し、連通路42、43の先端部に成形空間4
に開口する第1開口部30e、30fを夫々形成し、連
通路42、43に用役弁SV5、SV6を介して用役配
管15〜18を接続し、前記第1開口部30a〜30d
の場合と同様に、所要の蒸気、加圧空気の供給あるいは
減圧操作などを行うことになる。この場合、先の第1開
口部30a〜30dを併設せず、第1開口部30e、3
0fを単独に設けた形態であっても本発明の目的を達成
することが可能であるが、前記第1開口部30a〜30
dと併設する形態が好ましい。
24の先端付近に配設した第1開口部30e、30f
と、先に説明した第1開口部30a〜30dとを図1、
図3、図4のように併設して、それぞれの第1開口部3
0から外部の用役配管15〜18に連通する個別の通路
を設けてもよい。この場合には、成形空間4の対向する
両端部分と成形空間4の中央部分の少なくとも3か所に
用役流体を供給可能な第1開口部30が設けられるの
で、品質要求に応じた用役流体の供給が可能になるう
え、用役流体の供給、停止など制御操作の自由度が増加
するから、発泡成形体の種類、形状などに対応した最適
の用役操作が行えるという利点が得られる。
は、充填器23及びエジェクタピン24の先端部付近に
第1開口部30e、30fを配設したが、本発明は、こ
の形態に限定されるものではなく、成形型に取り付けら
れるその他の付属部品、例えば、冷却水配管金具などを
利用することも可能である。また、成形空間4内の予備
発泡ビーズ全体に対して一様に蒸気が行き渡るように構
成されていれば、全ての充填器23やエジェクタピン2
4の外側に連通路42、43を形成する必要はないし、
第1開口部30e、30fの一方或いは両方を省略する
ことも可能で、第1開口部30e、30fは成形する成
形品の形状などに応じて適宜に設けることになる。ま
た、第1開口部30a〜30dを第1開口部30e、3
0fから成形空間4に供給される蒸気の排出専用の開口
部として用いてもよい。尚、図1、図3、図4において
は、充填器23やエジェクタピン24をキャビティ型3
側に形成したが、成形品の外面側(キャビティ型3側)
が外部に露出する場合には、充填器23やエジェクタピ
ン24をコア型2側に形成することが、成形品の美麗性
を向上させる上で好ましい。
徴とする構成は、成形品の冷却時に、成形空間4内に冷
却水を圧入噴射して、冷却水により成形品を直接的に冷
却するための第2冷却手段を設けた点にある。第2冷却
手段について説明すると、図1〜図5に示すように、コ
ア型2とキャビティ型3には冷却水孔45、46が形成
され、両冷却水孔45、46は冷却弁CV3、CV4を
介して冷却水供給管22にそれぞれ接続されている。そ
して、予備発泡ビーズを蒸気により加熱融着させた後、
成形品を冷却する際に、前述した第1冷却手段により成
形型2,3の背面に対して冷却水を噴射して、成形型
2,3を介して間接的に成形品を冷却するとともに、第
2冷却手段により冷却水を成形空間4内に圧入噴射する
ことで、冷却水により直接的に成形品を冷却できるよう
に構成されている。但し、第2冷却手段と第1冷却手段
とを別系統の冷却水供給管に連通させてもよい。つま
り、衛生面を重視する成形品を成形する場合には、第2
冷却手段へ供給する冷却水は、成形品に直接的に接触す
るので、高度に清浄な状態に管理する必要があるが、第
1冷却手段に供給する冷却水は成形品とは接触しないの
で、必ずしも清浄な状態に管理する必要がない。このた
め、第1冷却手段へ供給する冷却水のみを高度に管理す
ることで、冷却水の浄化処理のためのコストを削減でき
ることになる。
細長いスリット状や小判型の孔でもよく、任意の形状を
採りうる。また、冷却水孔45,46の形成位置は任意
に設定可能であるが、成形品全体がバランスよく冷却さ
れるようにレイアウトすることが好ましい。更に、個数
も任意に設定可能であるが、多すぎるとコアベントやコ
アベントホールなどの通気孔を省略することによるメリ
ットが少なくなるので、極力少なくすることが好まし
く、開口面積も同様の理由から極力小さくすることが好
ましい。具体的には、冷却水孔の個数は、成形品形状や
成形品サイズにもよるが、凹凸型それぞれの表面積10
0cm2当たり0.5〜1.5箇所設けることが好まし
い。また、冷却水孔の1個当たりの開口面積は、0.0
5cm2(根拠:キリ穴程度)〜2.00cm2(根
拠:コアベント程度)に設定することが好ましい。
圧力以下の場合には、水圧が発泡樹脂圧に負けて噴射で
きなくなるため、発泡樹脂圧以上が必要である。また、
0.5MPa(ポリプロピレン用成形機の耐圧)以上の
場合には、成形機及び成形品が破損するためそれ未満に
設定することになる。
に独立に形成してもよいが、例えば、図6に示すよう
に、第1開口部30e,30fを冷却水孔として活用す
ることも可能である。この場合には、連通路42,43
を用役弁CV5を介して冷却水供給管22に連通させ、
成形品の冷却時に用役弁CV5を開いて、第1開口部3
0e,30fから成形空間4内に冷却水を供給すること
になる。また、予備発泡ビーズ5を充填するための充填
器23の周囲に連通路42を形成しない場合には、充填
器23の内部通路(図示略)を活用して、成形空間4内
に冷却水を供給することも可能である。
グは、第1冷却手段による冷却水の噴射タイミングより
も少し遅らすことが好ましい。具体的には、蒸気による
予備発泡ビーズの加熱が完了すると、ドレン弁DV3、
DV4を開いて、成形空間4内を大気開放することにな
るが、第1冷却手段は、成形空間4を大気開放すると同
時に作動させ、第2冷却手段は、成形空間4を大気開放
してから、予備発泡ビーズが十分に膨張するまでの一定
時間経過後に作動させることになる。つまり、第1冷却
手段では、成形型2,3の背面側へ向けて冷却水を噴射
して、成形型2,3を介して成形品を冷却する関係上、
成形型2,3自体が冷却されるまでに多少の時間を要す
る。このため、予備発泡ビーズが十分に膨張してから冷
却水を噴射したのでは、成形品が迅速に冷却されず、冷
却時間が長くなる。一方、第2冷却手段では、成形空間
4内に冷却水を供給して、冷却水により直接的に成形品
を冷却する関係上、成形空間4を大気開放すると同時に
成形空間4内に冷却水を供給すると、予備発泡ビーズが
十分に膨張しない状態で成形品が冷却されてしまい、成
形品表面に凹凸が形成されるという不具合が発生する。
このため、冷却時間を極力短縮するとともに成形品品質
を確保するため、第1冷却手段は予備発泡ビーズの加熱
完了後、直ちに作動させ、第2冷却手段は第1冷却手段
よりも一定時間経過後に作動させることになる。
定するために行った試験について説明する。 (成形条件) ・予備発泡ビーズ ポリプロピレン樹脂製ビーズ 平均発泡倍率 :15倍 融点 :約145℃ メルトフローレイト:約5.5g/10分 粒重量 :約1.8mg ・成形品 幅200mm、長さ500mm、厚み100mmの板状部材 平均発泡倍率11倍 ・成形装置 最高蒸気圧力:0.343MPa(一定) 冷却水水温 :30〜40℃ 冷却水圧力 :約0.392MPa 冷却終了条件:発泡樹脂圧0.049MPaの時点(一
定) 上記成形条件で成形空間4内に予備発泡ビーズを充填
し、蒸気により予備発泡ビーズを加熱融着させてから、
発泡樹脂圧が0.049MPaになるまで第1冷却手段
を作動させて、成形型の背面に冷却水を噴射するととも
に、表2に示すように、第2冷却手段の制御パターンを
変更して6種類の成形品を製作した。冷却方法をより具
体的に説明すると、試験例1では、第1冷却手段のみで
成形品を冷却し、試験例2では、第1冷却手段の作動
後、20秒間の遅延時間を経過してから第2冷却手段を
5秒間作動させ、試験例3では、第1冷却手段の作動
後、10秒間の遅延時間を経過してから第2冷却手段を
5秒間作動させ、試験例4では、第1冷却手段の作動
後、10秒間の遅延時間を経過してから第2冷却手段を
2秒間作動させ、試験例5では、第1冷却手段の作動
後、10秒間の遅延時間を経過してから第2冷却手段を
2秒間作動させ、その後成形空間内を真空引きし、試験
例6では、第1冷却手段と同時に第2冷却手段を5秒間
作動させた。そして、予備発泡ビーズの充填開始から成
形品の冷却完了までの成形サイクルタイムを測定して、
表2の結果を得た。また、図7は成形時間と発泡樹脂面
圧との関係を示した線図である。
段と第2冷却手段とを併用した試験例2〜6は、第1冷
却手段のみにより冷却した試験例1と比較して、冷却時
間が短く、成形サイクルタイムが全体的に短くなってい
ることが判る。また、第1及び第2冷却手段を併用する
場合においても、試験例6のように、蒸気による予備発
泡ビーズの加熱後、両冷却手段を同時に作動させて冷却
すると、成形品表面に凹凸が形成されて成形品品質が低
下し、また試験例2のように第1冷却手段の作動後、2
0秒経過してから第2冷却手段を作動させたのでは、成
形サイクルタイムの短縮時間が第1冷却手段のみで冷却
した試験例1と比較して5秒程度と短く、第2冷却手段
を設けることのメリットが十分に引き出せないので、試
験例3〜5のように遅延時間を10秒程度に設定するこ
とが好ましい。更に、第2冷却手段による冷却水の噴射
時間は、試験例4のように2秒では短すぎ、5秒程度が
好ましいことが判る。更にまた、第2冷却手段により冷
却水を供給してから成形空間内を真空引きすると、成形
品表面が乾燥するので好ましい。
2冷却手段の作動遅延時間は5〜20秒程度が好適であ
り、第2冷却手段の作動時間は2〜10秒程度が好適で
あることが判る。但し、作動遅延時間及び作動時間は、
成形品のサイズや形状によって多少変動するので、成形
品形状やサイズに応じて適宜に設定することになる。具
体的には、第1冷却手段に対する第2冷却手段の作動遅
延時間は2〜30秒、好ましくは5〜20秒に設定し、
第2冷却手段の作動時間は2〜30秒、好ましくは2〜
10秒に設定することになる。また、第2冷却手段の作
動時間は、第1冷却手段の作動時間の3〜50%、好ま
しくは5〜20%に設定してもよい。また、予備発泡ビ
ーズが十分に膨張した後に第2冷却手段を作動させる
と、成形不良が発生しないことから、成形型に対する発
泡樹脂面圧を測定するための面圧センサを成形型に設
け、第1冷却手段による冷却開始後における発泡樹脂圧
が、加熱終了時の発泡樹脂圧の0.50〜0.95倍の
範囲内、好ましくは0.6〜0.8倍の範囲内のとき
に、第2冷却手段を作動させてもよい。
高めるため冷却水孔45,46を形成したが、この冷却
水孔45,46を活用して、成形品の離型性を向上させ
るように構成することも可能である。例えば、冷却水孔
45を制御弁(図示外)及び切替弁SWV2を介して空
気供給管16に連通させるととももに、冷却水孔46を
制御弁(図示外)及び切替弁SWV4を介して減圧管1
8に連通させ、成形型2,3を型開きするときには、両
制御弁を開放して、冷却水孔45から加圧エアを供給し
て成形品をコア型2から切り離すとともに、冷却水孔4
6内を減圧してキャビティ型3に対して成形品を吸着
し、キャビティ型3に成形品が残置されるようにしても
よい。つまり、成形品のコア型2側とキャビティ型3と
に差圧を生じさせ、所望の成形型側に成形品を残置させ
ることが可能となる。また、キャビティ型3からの成形
品の離型時には、冷却水孔46に加圧エアを供給して、
エジェクタピン24により離型作業を補助させてもよ
い。
徴とする構成は、成形型2、3に対する発泡樹脂圧を順
次測定する面圧センサを設け、発泡樹脂圧に基づいて破
損しない程度の硬さになったときに成形品を離型するこ
とで冷却時間を極力短縮し、離型した成形品をフィクス
チャーにセットすることで、成形型2、3外においてそ
の形状及び寸法を安定化させるように構成した点にあ
る。
設定するための面圧センサと共用できる。また、複数個
取りする場合には、各成形空間に対応させて面圧センサ
を設け、これら複数の面圧センサの平均値を用いて離型
タイミングを設定してもよいし、成形型に1つだけ面圧
センサを設け、この1つの面圧センサから出力に基づい
て離型タイミングを設定してもよい。
度な硬さになったときに離型されるように、成形型に対
する発泡樹脂圧が0.02〜0.2MPaの範囲内、好
ましくは0.03〜0.15MPaの範囲内に設定され
ている。冷却時の発泡樹脂圧は、図8に示すような変化
を示すことになるが、発泡樹脂圧が0.02MPa未満
の場合には、冷却時間が長くなり、0.2MPaを越え
る場合には、成形品の冷却が十分になされておらず、成
形品が過度に軟質な状態で、離型時における成形品の破
損や寸法精度の低下が懸念されるので、0.02〜0.
2MPaの範囲内に設定することが好ましい。このよう
に、離型タイミングを発泡樹脂圧により設定すると、例
えば図8に示すように、発泡樹脂圧が0.15MPaの
ときに離型する場合には、0.05MPa付近で離型す
る場合と比較して冷却時間を約半分に短縮できる。ま
た、冷却時間を成形サイクルタイム加熱時の発泡樹脂圧
がばらついた場合であっても、常に一定の発泡圧力で離
型できるので、成形品の寸法安定性を向上できる。
ィクスチャーにセットすることで、軟質な成形品を成形
型外において、形状及び寸法を安定化させることにな
る。ここで、フィクスチャーとは、成形品の形状及び寸
法を安定化させるための養生型のことであり、本実施例
では図示していないが、成形品の少なくとも基準位置に
おける成形品寸法、例えば、自動車バンパーの芯材にお
いては、フロントビームに対する芯材の取付位置におけ
る成形品寸法が、高精度になるように成形品の該位置に
係合する係合部を形成したフィクスチャーを用い、これ
に成形品をセットして成形品の形状及び寸法を安定化さ
せることになる。但し、フィクスチャーの形状は、成形
品の形状に応じて任意に設定するものとする。そして、
このようにフィクスチャーに対して成形品をセットする
ことで、成形品の寸法を高精度に要求寸法に設定するこ
とが可能となるのである。
間は、成形品のサイズ、使用する予備発泡ビーズの素材
などにより、適宜設定することになるが、概ね5〜60
分間に設定すれば、十分にその形状を安定化させること
が可能である。
で、自動車用バンパーの芯材を成形した場合について比
較すると、実施例では離型タイミングが早めになること
から、冷却時間が短縮されて、成形サイクルが比較例よ
りも短縮されていることが判る。また、実施例及び比較
例はフィクスチャーによる養生時間を同じに設定してい
るにも係わらず、常に一定の発泡圧力で離型している実
施例の方が、比較例よりも成形品寸法のバラツキの少な
い品質の良い成形品であることが判る。尚、この実施例
では、通気孔を有しない成形装置を用い、成形品の冷却
は、第1冷却手段により成形型2、3の背面に対しての
み冷却水を吹き付けて行っており、離型後における成形
品の乾燥も不要になっている。それに対して、比較例で
は通気孔を有する従来の成形装置を用いているので、離
型後に5時間の乾燥工程を必要とする。もっとも、この
実施例において、第2冷却手段を併用して、冷却水によ
り成形品を直接的に冷却する場合には、更なる成形サイ
クルの短縮が可能であり、しかも前述のように第2冷却
手段からの冷却水の供給量を制限することで、離型後に
おける乾燥工程も省略可能である。
ムにおいては、例えば図9に示すように、成形装置1の
側方にフィクスチャー50を複数備えたコンベア51を
配置させ、このコンベア51により成形装置1に対して
フィクスチャー50を循環供給し、成形装置1にて成形
して成形品52を順次フィクスチャー50にセットし
て、成形品52の形状及び寸法を安定化できるように構
成することが好ましい。
成形品の成形方法について説明する。この成形方法は、
成形空間4に予備発泡ビーズを充填する充填工程と、成
形空間4に充填された予備発泡ビーズを加熱、発泡融着
させる加熱工程と、成形された成形品を冷却する冷却工
程と、離型した成形品の形状及び寸法を安定化させるた
めのフィクスチャー養生工程の4つの工程に分かれてい
る。
説明する。この工程では、コア型2とキャビティ型3と
を型閉めするとともにドレン弁DV3、DV4を開け、
充填器23から成形空間4に対して予備発泡ビーズを空
気の流れに乗せて供給しながら、成形空間4内に供給さ
れる空気を第1開口部30a、30bを介して成形空間
4外に排出し、成形空間4内に予備発泡ビーズを充填す
る。尚、予備発泡ビーズとして、成形前にビーズに対し
て大気圧以上の空気を圧入し、発泡力を付加したビー
ズ、所謂成含ビーズを用いることも可能である。
な、クラッキング充填法、加圧充填法、圧縮充填法など
を採用できる。 [1]クラッキング充填法では、充填時に、コア型2と
キャビティ型3とを完全に型閉めせず(クラッキン
グ)、例えば成形品の底肉厚の10%だけ開けておき、
コア型2とキャビティ型3間の隙間から充填時に使用す
る空気を排出しながら予備発泡ビーズを充填することに
なる。 [2]加圧充填法では、予備発泡ビーズを収容した原料
タンク内を0.02〜0.15MPa程度に加圧し、成
形空間4内を大気圧に開放した状態で、原料タンクと成
形空間4との差圧を利用して、成形空間4内に予備発泡
ビーズを搬送して充填することになる。 [3]圧縮充填法では、原料タンク内の圧力pを加圧充
填法よりも高めの0.01〜0.5MPa程度に加圧
し、成形空間4の内圧p1との差圧(p−p1)を維持
しながら、予備発泡ビーズを搬送して充填することにな
る。
ーズの蒸気による加熱工程について説明する。先ず、ド
レン弁DV1、DV2を開けた状態で用役弁SV1、S
V2を開け、チャンバ13,14に対して蒸気を流す事
で、チャンバ13,14の空気を蒸気で置換する。但
し、この工程は、充填工程内で行ってもよい。
ともに、チャンバ13,14内が予め設定した蒸気圧に
なるように用役弁SV1、SV2を制御しながら、チャ
ンバ13,14に予め設定した加熱時間だけ蒸気を供給
し、コア型2及びキャビティ型3を加熱して、コア型2
及びキャビティ型3に接触する予備発泡ビーズを発泡融
着させ、成形品の表面部を成形する。一方、成形空間4
内に充填された予備発泡ビーズを加熱するための工程を
並行して行うが、この工程は大きく3つに分かれてい
る。
ともにドレン弁DV3を閉め、用役弁SV3、SV5、
SV6を開けるとともに用役弁SV4を閉めて、成形空
間4内に蒸気を通して予備発泡ビーズ間の空気を蒸気に
置換する。第2工程では、第1工程とは逆に、ドレン弁
DV4を閉めるとともにドレン弁DV3を開け、用役弁
SV3を閉めるとともに用役弁SV4、SV5、SV6
を開けて、成形空間4内に蒸気を通して予備発泡ビーズ
間の空気を蒸気に置換する。但し、この第2工程は省略
してもよい。
閉めるとともに、成形空間4内が予め設定した蒸気圧に
なるように用役弁SV3〜SV6を制御しながら、成形
空間4に予め設定した加熱時間だけ蒸気を供給し、予備
発泡ビーズを加熱、発泡融着させて、成形品の内部を成
形する。このようにチャンバ13,14に供給される蒸
気と、成形空間4に供給される蒸気とにより、成形品の
表面部と成形品の内部とを独立に加熱できるので、成形
品の表面性と、成形品内部の融着率とを個別に調整する
ことが可能となる。
2を開けて、コア型2及びキャビティ型3に向けてノズ
ル20から冷却水を噴霧し、コア型2及びキャビティ型
3を介して成形空間4内の成形品を冷却するとともに、
第1冷却手段を作動させてから前述した一定の遅延時間
を経過したときに、第2冷却手段の冷却水弁CV3,C
V4,CV5を一定時間開けて、冷却水孔45,46か
ら成形空間4内に圧入した冷却水により成形品を直接的
に冷却する。但し、図6に示すように構成する場合に
は、冷却水弁CV5も冷却水弁CV3、CV4と同様に
制御することになる。
により発泡樹脂圧の面圧を順次測定し、発泡樹脂面圧が
0.02〜0.2MPaになったときに、成形品の冷却
を終了する。尚、このときの成形品は、比較的早い段階
でその冷却が終わるので、破損しない程度には硬化して
いるが、従来の成形方法により成形した成形品よりも軟
質な状態になっている。次のフィクスチャー養生工程で
は、このように比較的軟質な状態の成形品を、成形型
2、3を型開きしてエジェクタピン24により離型し、
離型した成形品をフィクスチャーにセットして5〜60
分間養生し、成形型2、3外において成形品の形状及び
寸法を安定化させることになる。
コアベント及びコアベントホールの跡の無い表面美麗な
成形品となる。しかも表面性に関しては、従来の成形技
術により製作した等加熱成形品と同等に設定しつつ、内
部の融着率に関しては、該表面性の等加熱成形品よりも
低く設定したり、高く設定した成形品となる。つまり、
従来の成形方法では、予備発泡ビーズの加熱、発泡融着
時に、予備発泡ビーズの表面と内部とが同じ加熱条件で
加熱される関係上、成形品内部の融着率を低く設定する
と、図10(a)に示すように、成形品内部のビーズ5
Aの境界部に隙間が形成されるとともに成形品の表面部
に窪み7が形成されるが、本発明の成形方法では、表面
と内部とを独立に加熱できるので、内部の融着率のみを
低く設定することで、図10(b)に示すように、成形
品内部のビーズ5Aの境界部には隙間6が形成されるも
のの、成形品の表面のビーズ5Bの境界部には窪み7が
ほとんど形成されていない、表面が平滑で美麗な成形品
を実現できる。また、内部の融着率を低く設定した場合
には、表面性に対する要求が高く、機械的強度があまり
要求されないような成形品、例えばコンクリート表面化
粧型枠、容器の蓋や断熱材などの成形品として好適に利
用でき、内部の融着率を高くした場合には、表面性はあ
まり要求されないが、機械的強度に対する要求の高い成
形品や繰り返し使用に耐える成形品、例えば自動車用の
各種部材や通い函などの成形品として好適に利用でき
る。また、本発明は、例えばカップ麺の容器のような小
型な成形品よりも、比較的大きい成形品において、効果
を発揮し、有用なものである。特に、長さが1000m
m以上で且つ長さのバラツキ(3σ)が長さの0.2%
以内の成形品、例えば自動車用バンパーの芯材のよう
に、長尺でしかも寸法精度の要求が厳しい成形品に好適
である。
脂の型内発泡成形方法によれば、離型後に成形品をフィ
クスチャーにセットして一定時間保持することで、型外
において成形品の形状及び寸法を安定化させることが可
能となるので、成形品の寸法精度を十分に確保しつつ、
破損しない程度に軟質な状態で成形品を離型して冷却時
間を短縮し、成形品の生産性を向上できる。しかも、成
形型に対する発泡樹脂圧を順次測定して、その測定結果
に基づいて離型タイミングを設定するので、常に最適な
タイミングで離型することが可能となり、冷却時間を極
力短縮でき且つ各ショット毎の成形品の寸法バラツキを
抑制して成形品の寸法安定性を向上できる。
泡樹脂圧が0.02〜0.2MPaの範囲内のときに成
形品の冷却を完了して成形品を離型すると、成形品の破
損や寸法精度の低下を防止しつつ、冷却時間を極力短縮
して成形品の生産性を向上できる。
対する成形品のセット時間を5〜60分に設定すると、
成形品の形状及び寸法が十分に安定したものとなる。請
求項4記載のように、フィクスチャーを複数用意し、こ
れをコンベアにより成形装置に循環供給すると、成形品
の成形工程と成形品の形状安定化の工程とを連続的に行
うことが可能となる。
品外面の目立つ場所を成形する成形部に、コアベント及
びコアベントホールなどの通気孔が存在しないコア型及
びキャビティ型を用いると、成形品表面に形成される通
気孔の跡が、成形品表面の目立たない場所に配置される
ことになり、成形品表面の美麗性を向上できる。しか
も、通気孔を完全あるいは略完全になくして、コア型の
背面側のチャンバと、キャビティ型の背面側のチャンバ
と、成形空間とに対してそれぞれ個別に用役流体を制御
することも可能なので、これら3つの空間の加熱条件を
それぞれ独立に調整して、例えば成形品内部の融着率を
低く抑えて、成形のサイクルタイムを短縮しつつ、表面
美麗な成形品を製作することが可能となり、生産性と商
品価値の両立を図ることが可能となる。
から完全に省略すると、コア型の背面側のチャンバと、
キャビティ型の背面側のチャンバと、成形空間との3つ
の空間の加熱条件をより厳密に設定できるとともに、通
気孔の跡の無い美麗な表面の成形品が得られるので好ま
しい。しかも、通気孔が無いことから、成形品に対して
冷却水が直接的に接触することを防止できるので、成形
品の含水率を低く設定して、離型後における乾燥工程を
省略できること、冷却水を清浄な状態に管理しなくても
衛生的な成形品を成形できること、などの効果が得られ
る。
第1冷却手段により成形型を介して冷却水で間接的に成
形品を冷却するとともに、第2冷却手段により直接的に
冷却水で成形品を冷却すると、成形型から通気孔を省略
することによる冷却効率の低下を防止できる。また、成
形品の衛生状態を高めるには、成形品に直接的に接触す
る第2冷却手段からの冷却水のみを高度に管理すれば良
いので、冷却水の処理コストを格段に節減できる。
孔を予備発泡ビーズの充填器付近とエジェクタピン付近
の少なくとも一方に形成すると、成形品に形成される冷
却水孔の跡が目立たなくなるので、成形品の美麗性を向
上する上で好ましい。
り冷却水を噴射して冷却を開始してから、2〜30秒経
過後に第2冷却手段により冷却水孔から成形空間内へ冷
却水を噴射したり、請求項10記載のように、成形型に
対する予備発泡ビーズの発泡樹脂圧を順次測定し、第1
冷却手段による冷却開始後における発泡樹脂圧が、加熱
終了時の発泡樹脂圧の0.50〜0.95倍の範囲内の
ときに、第2冷却手段により冷却水孔から成形空間内へ
冷却水を噴射すると、冷却時間を極力短縮しつつ、表面
美麗な品質の良い成形品を得ることが可能となるのであ
る。
作動時間を2〜30秒間に設定したり、請求項12記載
のように、第2冷却手段の作動時間を第1冷却手段の作
動時間の3〜50%に設定すると、冷却効率を充分に確
保しつつ、成形品が冷却水で濡れることを極力防止し
て、過冷却による成形品の収縮を防止したり、成形品の
含水率を少なくできるとともに、離型後における成形品
の汚損等を防止できる。
ば、請求項1〜12のいずれか1項記載の成形方法によ
り、自動車用バンパーの芯材形状に成形されたものなの
で、従来の成形方法では成形困難であると考えられてい
た、大型でしかも高精度な成形品としての自動車用バン
パーの芯材を、生産性を低下させることなく実現でき
る。
図
図
Claims (13)
- 【請求項1】 ポリオレフィン系合成樹脂からなる予備
発泡ビーズを成形空間内に充填して、蒸気により加熱融
着させた後、成形品を冷却する際に、成形型に対する発
泡樹脂圧を面圧センサにて順次測定しながら冷却し、成
形型に対する発泡樹脂圧が成形品に応じて予め設定した
圧力になったときに成形品の冷却を完了して成形品を離
型し、その後成形品をフィクスチャーにセットして形状
を安定化させるポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡成
形方法。 - 【請求項2】 前記成形型に対する発泡樹脂圧が0.0
2〜0.2MPaの範囲内のときに成形品の冷却を完了
して成形品を離型する請求項1記載のポリオレフィン系
合成樹脂の型内発泡成形方法。 - 【請求項3】 前記フィクスチャーに対する成形品のセ
ット時間を5〜60分に設定した請求項1又は2記載の
ポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡成形方法。 - 【請求項4】 前記フィクスチャーを複数用意し、これ
をコンベアにより成形装置に循環供給する請求項1〜3
のいずれか1項記載のポリオレフィン系合成樹脂の型内
発泡成形方法。 - 【請求項5】 成形型として成形品外面の目立つ場所を
成形する成形部に、コアベント及びコアベントホールな
どの通気孔が存在しないコア型及びキャビティ型を用い
た請求項1〜4のいずれか1項記載のポリオレフィン系
合成樹脂の型内発泡成形方法。 - 【請求項6】 前記通気孔を両成形型から完全に省略し
た請求項5記載のポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡
成形方法。 - 【請求項7】 前記成形品の冷却時、第1冷却手段によ
り、両成形型の背面に向けて冷却水をそれぞれ噴射し
て、成形型を介して間接的に成形品を冷却するととも
に、第2冷却手段により、成形型の外部から導かれた冷
却水を、少なくとも一方の成形型に形成した冷却水孔か
ら成形空間内へ噴射して、冷却水により直接的に成形品
を冷却する請求項5又は6記載のポリオレフィン系合成
樹脂の型内発泡成形方法。 - 【請求項8】 前記冷却水孔を予備発泡ビーズの充填器
付近とエジェクタピン付近の少なくとも一方に形成した
請求項7記載のポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡成
形方法。 - 【請求項9】 第1冷却手段により冷却水を噴射して冷
却を開始してから、2〜30秒経過後に第2冷却手段に
より冷却水孔から成形空間内へ冷却水を噴射する請求項
7又は8記載のポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡成
形方法。 - 【請求項10】 成形型に対する発泡樹脂圧を順次測定
し、第1冷却手段による冷却開始後における発泡樹脂圧
が、加熱終了時の発泡樹脂圧の0.50〜0.95倍の
範囲内のときに、第2冷却手段により冷却水孔から成形
空間内へ冷却水を噴射する請求項7又は8記載のポリオ
レフィン系合成樹脂の型内発泡成形方法。 - 【請求項11】 第2冷却手段の作動時間を2〜30秒
間に設定した請求項7〜10のいずれか1項記載のポリ
オレフィン系合成樹脂の型内発泡成形方法。 - 【請求項12】 第2冷却手段の作動時間を第1冷却手
段の作動時間の3〜50%に設定した請求項7〜11の
いずれか1項記載のポリオレフィン系樹脂の型内発泡成
形方法。 - 【請求項13】 前記請求項1〜12のいずれか1項記
載の成形方法により、自動車用バンパーの芯材形状に成
形されてなる型内発泡成形品。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37736099A JP3928318B2 (ja) | 1999-12-29 | 1999-12-29 | ポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡成形方法 |
US09/712,163 US6500368B1 (en) | 1999-12-29 | 2000-11-15 | Polyolefin synthetic resin in-mold foam molding method |
FR0016496A FR2803239B1 (fr) | 1999-12-29 | 2000-12-18 | Procede de moulage par expansion en moule de resine synthetique polyolefinique, et objets moules a l'aide de ce procede |
DE10065487A DE10065487A1 (de) | 1999-12-29 | 2000-12-28 | IM-Formschäumverfahren für synthetisches Polyolefinharz und IM-Formschäumteile |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37736099A JP3928318B2 (ja) | 1999-12-29 | 1999-12-29 | ポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001187413A true JP2001187413A (ja) | 2001-07-10 |
JP3928318B2 JP3928318B2 (ja) | 2007-06-13 |
Family
ID=18508687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37736099A Expired - Lifetime JP3928318B2 (ja) | 1999-12-29 | 1999-12-29 | ポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡成形方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6500368B1 (ja) |
JP (1) | JP3928318B2 (ja) |
DE (1) | DE10065487A1 (ja) |
FR (1) | FR2803239B1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017065073A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 株式会社山正製作所 | 発泡成形装置 |
JP2017222105A (ja) * | 2016-06-16 | 2017-12-21 | 株式会社北関東工業 | 型枠冷却装置 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6545729B1 (en) * | 2000-08-18 | 2003-04-08 | Mitsubishi Digital Electronics America, Inc. | Foam cabinetry for electronic devices |
DE10114228A1 (de) * | 2001-03-22 | 2002-10-02 | Frey Juergen | Verfahren zum Regeln der Schwindung von Spritzteilen |
EP1751643B1 (en) * | 2004-04-14 | 2012-06-20 | Baraldi Lubrificanti S.r.l. | Method to optimise temperature regulation in technological processes |
MX2015012357A (es) * | 2013-03-15 | 2016-04-28 | Miller Herman Inc | Componente de espuma en partículas que tiene una superficie texturizada. |
WO2015159691A1 (ja) * | 2014-04-15 | 2015-10-22 | 株式会社カネカ | ポリオレフィン系樹脂型内発泡成形用金型及び型内発泡成形品の製造方法並びに型内発泡成形品 |
CN104552733B (zh) * | 2015-01-30 | 2017-10-20 | 李挺进 | 泡沫成型机的冷却系统及其冷却方法 |
EP3974149A1 (en) | 2017-06-15 | 2022-03-30 | iMFLUX Inc. | Injection molding of crosslinking polymers |
WO2018236561A1 (en) | 2017-06-21 | 2018-12-27 | iMFLUX Inc. | INJECTION MOLDING OF CROSSLINKING POLYMERS USING STRAIN DATA |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2040914A1 (de) * | 1970-08-18 | 1972-02-24 | Friedrich Heck | Verfahren zur Ermittlung der optimalen Kuehlzeit bei der Herstellung von Formteilen aus geschaeumtem Polystyrol |
US3935044A (en) * | 1971-12-23 | 1976-01-27 | Noel Daly | Method of manufacturing improved protective headgear |
US4557881A (en) * | 1982-11-26 | 1985-12-10 | Design Engineering Service, Inc. | Method for manufacturing foam boards |
US4693856A (en) * | 1985-04-22 | 1987-09-15 | The Dow Chemical Company | Method and apparatus for the preparation of foamed thermoplastic articles |
DE3541258C1 (de) * | 1985-11-22 | 1987-01-15 | Hahn Ortwin | Adaptives Steuerverfahren zum Schaeumen und Sintern von Kunststoff |
AT398940B (de) * | 1991-06-12 | 1995-02-27 | Hirsch Maschinenbau Ges Mbh & | Verfahren und vorrichtung zum herstellen von formkörpern aus geschäumtem kunststoff |
US5391337A (en) * | 1991-06-24 | 1995-02-21 | Ford Motor Company | Method for making evaporative casting patterns |
DE69903593T2 (de) * | 1998-06-11 | 2003-06-18 | Jsp Corp., Tokio/Tokyo | Geformter Gegenstand aus geschäumten und expandierten Propylenperlen |
-
1999
- 1999-12-29 JP JP37736099A patent/JP3928318B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
2000
- 2000-11-15 US US09/712,163 patent/US6500368B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-12-18 FR FR0016496A patent/FR2803239B1/fr not_active Expired - Fee Related
- 2000-12-28 DE DE10065487A patent/DE10065487A1/de not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017065073A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 株式会社山正製作所 | 発泡成形装置 |
JP2017222105A (ja) * | 2016-06-16 | 2017-12-21 | 株式会社北関東工業 | 型枠冷却装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6500368B1 (en) | 2002-12-31 |
FR2803239B1 (fr) | 2006-06-30 |
JP3928318B2 (ja) | 2007-06-13 |
DE10065487A1 (de) | 2001-07-05 |
FR2803239A1 (fr) | 2001-07-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO1999051414A1 (fr) | Machine et procede de moulage interne de mousse a base de resine synthetique | |
KR100239257B1 (ko) | 스킨을 가진 팽창 플래스틱 제조방법 및 그 성형장치 | |
CN102239040B (zh) | 利用局部反压的容器成形的方法和装置及利用局部反压的容器制造机器 | |
EP1114708A1 (en) | Material bead charging method, synthetic resin mold foam forming method using this method, and mold foam formed product obtained by this method | |
JP2001187413A (ja) | ポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡成形方法及び型内発泡成形品 | |
JP2001096559A (ja) | ポリオレフィン系樹脂の型内発泡成形方法 | |
JP4090105B2 (ja) | 発泡成形方法 | |
JP2001113552A (ja) | ポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡成形装置及び型内発泡成形方法 | |
JP2001079869A (ja) | ポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡成形装置及び型内発泡成形方法 | |
JP2001079870A (ja) | ポリオレフィン系樹脂の型内発泡成形方法及び成形品 | |
JP2001088157A (ja) | ポリオレフィン系樹脂の型内発泡成形装置及び型内発泡成形方法 | |
JP4120068B2 (ja) | 合成樹脂の型内発泡成形装置及び方法並びに型内発泡 成形品 | |
JP3888005B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂の型内発泡成形方法及び型内発泡成形装置 | |
JP2001079871A (ja) | ポリオレフィン系樹脂の型内発泡成形方法 | |
JP4196020B2 (ja) | 型内発泡成形金型、型内発泡成形方法、及び型内発泡成形体 | |
JP2569241B2 (ja) | ブロー成形方法 | |
JPH0592491A (ja) | 発泡プラスチツク製品の製造方法および装置 | |
JPH05237952A (ja) | 合成樹脂の発泡成形用金型装置および発泡成形法 | |
JP2000296531A (ja) | 型内発泡成形品 | |
JP5192169B2 (ja) | 型内発泡成形体の製造方法 | |
JP3100454B2 (ja) | 発泡プラスチック製品の成形方法および成形装置 | |
JP3888006B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂の型内発泡成形方法 | |
JP2001212841A (ja) | ポリオレフィン系合成樹脂の型内発泡成形方法及び型内発泡成形装置 | |
JP4168565B2 (ja) | 型内発泡成形品及びその成形方法 | |
JPH0263718A (ja) | ブロー成形方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050222 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060613 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060804 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070213 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070226 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3928318 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100316 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120316 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140316 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140316 Year of fee payment: 7 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |