JP2001186584A

JP2001186584A - 外部接続用アダプタおよび電子機器

Info

Publication number: JP2001186584A
Application number: JP37100999A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Kitahara; 政昭北原; Toshiyuki Sekine; 俊之関根
Original assignee: Casio Computer Co Ltd
Current assignee: Casio Computer Co Ltd
Priority date: 1999-12-27
Filing date: 1999-12-27
Publication date: 2001-07-06
Also published as: CN1301999A; TW455750B; US6454608B1; HK1038266A1; CN1145863C; KR20010062145A

Abstract

(57)【要約】【課題】例えばイヤホンの端子と携帯型の音楽再生装置
とを接続する取り外し可能な接続アダプタおよびこれを
用いた音楽再生装置等の電子機器を提供する。【解決手段】イヤホン６００をリスト型音楽再生装置の
本体部２００に接続する接続アダプタ５００である。ケ
ーシング５０１内にイヤホンジャック５０４と、これに
導通する回路基板５０５を設ける。本体部２００のイヤ
ホン接続コネクタ２０５に導通する接続端子５０６を、
ケーシング５０１を内外に貫通し、かつ、回路基板５０
５に導通するように設ける。また、ケーシング５０１外
面には、本体部２００の凹部２００ａに噛み込む固定フ
ック５０７と、回転可能かつ本体部２００に付勢するよ
う組み込まれ、本体部２００の凹部２００ｂに係業合す
る可動フック５０８とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばイヤホンの
端子を携帯型の音楽再生装置に取り付ける際に用いられ
る外部接続用アダプタおよびこれを用いた電子機器に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、携帯型の音楽再生装置が利用
されている。これらの音楽再生装置は、装置本体内に音
楽データを記憶した磁気テープやＣＤ、ＭＤ等の光ディ
スクといった記憶媒体を装着し、各記憶媒体に対応する
再生方式で記憶されている音楽データを再生し、イヤホ
ンやヘッドホンから音楽を出力する。音楽の再生や停止
等を操作する際は、装置本体に設けられた操作スイッチ
を操作したり、イヤホンコードに設けられたリモコン装
置を用いて遠隔操作する。

【０００３】一方、半導体メモリの高集積化、低価格化
にともなって、小型着脱式の不揮発性メモリである半導
体メモリカードを音楽データの記憶媒体として利用する
携帯型の音楽再生装置も開発されている。このような携
帯型の音楽再生装置は、装置本体を小型化することがで
きるとともに、振動や衝撃に対する耐久性もあり、その
携帯性が向上している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、イヤホンや
ヘッドホンの端子およびその取り付け部は規格化されて
いる。このため、前記した端子と携帯型の音楽再生装置
との接続部の小型化には前記した規格による限界があ
る。従って、携帯型の音楽再生装置の小型化には一定の
限界があった。特に、音楽再生装置を使用しないで携帯
する場合にはより一層の携帯性すなわちさらなる小型化
が求められていた。

【０００５】また、前記した端子やその取り付け部は、
前記した規格の存在により、防水構造にすることは難し
かった。

【０００６】そこで、本発明は、例えばイヤホンの端子
と携帯型の音楽再生装置とを接続する際に用いられる取
り外し可能な外部接続用アダプタおよびこれを用いた電
子機器を提供することを目的とする。また、外部接続用
アダプタを防水構造にすることで、イヤホンの端子と携
帯型の音楽再生装置との接続部を防水構造とすることを
可能にした外部接続用アダプタおよびこれを用いた電子
機器を提供することも目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本出願に係る第１の発明は、請求項１に記載するよ
うに、電子機器本体（例えば本体部２００）に装着され
た際に前記電子機器本体の表面に設けられた端子に接触
する接続端子（例えば接続端子５０６）と、この接続端
子に電気的に接続され、外部導線と導通する外接続端子
（例えばイヤホンジャック５０４）と、前記電子機器本
体に脱着自在に取り付けるための取付部材と、を備える
外部接続用アダプタである。

【０００８】本発明によれば、外部接続用アダプタを介
することで、規格化した接続構造においても電子機器と
外部導線との接続構造を取り外し可能な状態を維持しつ
つ変えることができる。このため、例えば電子機器とし
ての携帯型の音楽再生装置に、イヤホンの導線を接続す
る場合に、当該音楽再生装置を使用しない場合に接続部
ごとイヤホンを取り外して小型化することができる。す
なわち、電子機器を使用しない場合に小型化した状態で
持ち運びできる。

【０００９】また、請求項２記載の発明は、請求項１記
載の外部接続用アダプタにおいて、前記取付部材とし
て、前記電子機器本体の凹部に係合する可動フック（５
０８）を備える構成とした。

【００１０】この請求項２記載の発明によれば、電子機
器本体の凹部に付勢手段の付勢力を用いて前記可動フッ
クを電子機器本体に付勢しつつ係合することで、接続端
子を電子機器の端子に導通させつつ、該外部接続用アダ
プタを電子機器にワンタッチで固定することができる。
また、可動フックを付勢方向とは逆に押すことで、外部
接続用アダプタを電子機器からワンタッチで取り外すこ
ともできる。すなわち、外部接続用アダプタを電子機器
に容易に取り付け・取り外しできる構成となる。

【００１１】ここで、可動フックを電子機器に向けて付
勢する構成としては、可動フックそのものを弾性部材を
含んだ構成として、該弾性部材の反発力を利用する構成
としても良いが、請求項３に記載するように、可動フッ
クを電子機器に向けて付勢する付勢手段を備えた構成に
してもよい。ここで、付勢手段としては、例えばバネ部
材（例えばトーションコイルスプリング５０９や板バネ
５１１）を用いる。

【００１２】また、請求項４記載の発明は、請求項１〜
３のいずれかに記載の外部接続用アダプタにおいて、前
記外部接続端子を、外部導線の端部に設けられた導線端
子（例えばイヤホン端子６０１）を取り外し可能に受け
入れる端子係合部（例えばイヤホンジャック５０４）で
構成した。

【００１３】この請求項４記載の発明によれば、導線を
外部接続用アダプタ本体から取り外すことが可能になる
ので、外部接続用アダプタの利便性が向上する。

【００１４】また、請求項５記載の発明は、請求項１〜
３のいずれかに記載の外部接続用アダプタにおいて、前
記外部接続端子を、外部導線が固定的に接続される端子
で構成した。

【００１５】この請求項５記載の発明によれば、外部導
線が外部接続用アダプタに一体的なる。

【００１６】また、請求項６記載の発明は、請求項１〜
５のいずれかに記載の外部接続用アダプタにおいて、外
部接続端子側から内部に侵水することを防ぐ防水部材
（例えばＯリング５０３ｆ）を備える構成とした。

【００１７】また、請求項７記載の発明は、請求項１〜
６のいずれかに記載の外部接続用アダプタにおいて、接
続端子に、内部に侵水することを防ぐ端子用防水部材
（例えばＯリング５０３ｄ）を装着する構成とした。

【００１８】これら請求項６あるいは７記載の発明によ
れば、防水部材の働きにより、外部接続用アダプタ内部
に侵水することはない。従って、耐水性が向上した外部
接続用アダプタを提供できる。

【００１９】また、本発明に係る第２の発明は、請求項
８に記載するように、請求項１〜７のいずれかに記載の
外部接続用アダプタ（５００）と、この外部接続用アダ
プタの可動フックに係合する可動フック用凹部（２００
ｂ）及びこの凹部に可動フックが係合したときに、前記
外部接続用アダプタの接続端子に接触する端子（例えば
出力用端子２０５ａ）を有する電子機器本体と、を備え
る電子機器（例えばリスト型音楽再生装置１００）であ
る。

【００２０】この請求項８記載の発明において、電子機
器を使用しない場合は、外部接続用アダプタをワンタッ
チで外すことにより、導線を簡単に取り外すことができ
るとともに、電子機器本体を小型化した状態にできる。

【００２１】このため、電子機器が、請求項９に記載す
るように携帯型である場合や、さらには請求項１０に記
載するように身体装着型である場合には、その携帯性は
向上してさらにその利便性が向上する。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、図を参照して、本発明の一
実施例であるリスト型音楽再生装置１００（電子機器）
について詳細に説明する。図１は、本実施例におけるリ
スト型音楽再生装置１００全体の外観を示す概略図であ
り、図２はリスト型音楽再生装置１００の本体部２００
にイヤホン接続アダプタ５００（外部接続用アダプタ）
およびイヤホン６００を取り付けた状態の平面図であ
り、図３は同一側面図、図４は同一端面図、図５は同反
対側の端面図である。図６は本体部２００からイヤホン
接続アダプタ５００およびイヤホン６００を一部取り外
した状態の正面図である。図７は本体部２００とイヤホ
ン接続アダプタ５００およびイヤホン６００との接続部
の一部断面の拡大図である。図８はイヤホン接続アダプ
タ５００の横断面図であり、図９〜１３はイヤホン接続
アダプタ５００の構成部品を示した図である。

【００２３】図１に示すように、リスト型音楽再生装置
１００は、腕時計として機能すると共に音楽再生装置と
しても機能する装置であり、略直方体状の本体部２００
と、当該本体部２００を使用者の身体（例えば、手首や
二の腕等）に装着させる周知の一対のバンド部材（以
下、リストバンド３０１，３０２と呼ぶ。）と、各リス
トバンド３０１，３０２を着脱可能に連結させる周知の
バックル４０１，４０２と、本体部２００の一側面側に
脱着可能に装着されるイヤホン接続アダプタ５００およ
び周知のイヤホン６００とから構成される。

【００２４】本体部２００は、図２〜図６に示すよう
に、表部に、表示部２０１、操作入力部２０２、及びモ
ード設定時に操作されるモードスイッチ２０３を備えて
おり、また、他側面側には外部機器アダプタと本体部２
００内部とを接続する外部機器接続コネクタ２０４を、
一側面側にはイヤホン接続アダプタ５００と本体部２０
０内部を接続するイヤホン接続コネクタ２０５を備えて
いる。また、本体部２００は、内部に、本体部２００を
制御する制御部（図示省略）の他、音楽データを記憶し
ているメモリカード（図示省略）と、このメモリカード
に記憶された音楽データに基づいて音楽を再生する音楽
データ復号器（図示省略）や音楽出力部（図示省略）と
を内蔵している。

【００２５】ここで、例えば図４，図５，図６に示すよ
うに、本体部２００の一側面には、イヤホン接続アダプ
タ５００の固定フック５０７（詳細は後述）に係合する
固定フック用凹部２００ａと、可動フック５０８（詳細
は後述）に契合する可動フック用凹部２００ｂとが設け
られている。これら固定フック用凹部２００ａ，可動フ
ック用凹部２００ｂは、前記した外部機器アダプタに本
体部２００を固定する際にも用いられる。

【００２６】また、表示部２０１は、液晶表示パネル等
の表示画面を備えており、前記した制御部から入力され
る表示データに基づいて、リスト型音楽再生装置１００
が時計として動作する時計モードにおいては、現在時刻
や日付、曜日等の時計情報を表示し、リスト型音楽再生
装置１００が音楽データの再生処理を行う音楽モードに
おいては、音楽データの曲名、歌手名、演奏時間、歌
詞、或いは該音楽データに付された番号等、再生する音
楽に関する情報を画面上に表示し、通信モードでは、外
部機器との通信接続状態である旨のメッセージやダウン
ロード中の音楽データに対応する音楽関連情報等を表示
する。なお、表示部２０１の表面は、風防ガラスによっ
て保護されている。

【００２７】また、操作入力部２０２は、時計モードに
おける時刻の修正など時計機能に関する操作や、音楽モ
ードにおける音楽の再生、停止、巻き戻し、早送りとい
った音楽再生に関する操作、或いは通信モードにおいて
外部機器との通信を開始するといったデータ通信機能に
関する操作を入力するためのキーを備え、押下されたキ
ーの押下信号を前記した制御部に出力する。

【００２８】また、モードスイッチ２０３は、時計モー
ド、音楽モード、及び通信モードを設定するためのスイ
ッチであり、各モードに対応するスイッチが設けられて
いる。或いはモード選択メニューを表示部２０１に表示
させるためのスイッチとして構成してもよい。モードス
イッチ２０３が押下操作されると押下されたスイッチの
押下信号を前記した制御部に出力する。前記した制御部
は、モードスイッチ２０３の押下操作によってモードが
切り替え設定されると、設定されたモード（時計モー
ド、音楽モード、或いは通信モード）に対応する処理を
実行制御する。

【００２９】また、外部機器接続コネクタ２０４は、前
記した外部機器アダプタを介してＰＣ（Personal Compu
ter）等の外部機器から伝送されるデータの入力端子を
備えており、該外部機器から伝送されるデータ（圧縮符
号化音楽データ）を前記した本体部２００内部のメモリ
カードに格納する。また、イヤホン接続コネクタ２０５
は、イヤホン接続アダプタ５００を接続するための出力
端子２０５ａ（端子）を備えており、イヤホン接続コネ
クタ２０５を介して前記した本体部２００内部の音楽デ
ータ復号器や音楽データ出力部から出力される音楽デー
タをイヤホン６００に出力する。

【００３０】イヤホン接続アダプタ５００は、図７およ
び図８に示すように、合成樹脂製の上部ケーシング５０
２および合成樹脂製の下部ケーシング５０３からなる略
直方体状のケーシング５０１と、ケーシング５０１の一
端面に設けられイヤホン端子６０１（導線端子）を差込
保持する規格品のイヤホンジャック５０４（端子係合
部）と、上部ケーシング５０２と下部ケーシング５０３
との間に挟まれることでケーシング５０１内部に保持さ
れる回路基板５０５と、下部ケーシング５０３の下面に
３つ並んで設けられた複数の孔５０３ｂからそれぞれ没
出自在に突出している複数のピン状の接続端子５０６
と、下部ケーシング５０３の下面一端側に設けられた固
定フック５０７と、下部ケーシングの他端面に回動可能
に設けられた可動フック５０８と、可動フック５０８と
ケーシング５０１他端面との間に挟まれているトーショ
ンコイルスプリング５０９（バネ部材）と、により概略
構成されている。

【００３１】ここで、上部ケーシング５０２は、図９の
横断面図に示すように、下部ケーシング５０３の一端面
側を覆う側壁５０２ａと、イヤホン端子６０１（端子）
を受け入れるために側壁５０２ａに設けられた開口部５
０２ｂとを備えている。この開口部５０２ｂの径はイヤ
ホンジャック５０４の径より小さい。また、下部ケーシ
ング５０３は、図１０の横断面図に示すように、一端面
側にイヤホンジャック５０４を受け入れ保持する凹部５
０３ａを備えている。すなわち、イヤホンジャック５０
４は、下部ケーシング５０３の凹部５０３ａに保持され
た後、壁部５０２ａにより押さえられることで、ケーシ
ング５０１から抜け落ちないようになっている。

【００３２】また、下部ケーシング５０３の孔５０３ｂ
には、図８および図１０に示すように、上面側から下面
側に向かう途中で径を細くすることで段差部５０３ｃが
設けてある。また、接続端子５０６の底部５０６ａはピ
ン本体より広がっており、段差部５０３ｃで引っかかる
ようになっている。さらに、孔５０３ｂ内には、金属か
らなるコイルスプリング５０６ｂが、回路基板５０５と
底部５０６ａとの間に挟まれるよう設けられている。す
なわち、接続端子５０６は、押し込み可能に、コイルス
プリング５０６ｂの付勢力により孔５０３ｂから外に突
出しており、かつ、底部５０６ａが段差部５０３ｃに引
っかかることで孔５０３ｂから抜け落ちないようになっ
ている。

【００３３】また、図８および図１０に示すように、接
続端子５０６の周面には溝が形成されており、この溝に
Ｏリング５０３ｄ（端子用防水部材）が装着されてい
る。このＯリング５０３ｄは孔５０３ｂおよび接続端子
５０６に密着しており、孔５０３ｂからケーシング５０
１内部に侵水することを防いでいる。

【００３４】また、図８および図１０に示すように、下
部ケーシング５０３の上面すなわち回路基板５０５と接
する面には、すべての孔５０３ｂを囲む溝５０３ｅと、
溝５０３ｅに填め込まれたＯリング５０３ｆ（防水部
材）とが設けられている。このＯリング５０３ｆは溝５
０３ｅおよび回路基板５０５に密着しており、イヤホン
ジャック５０４側からケーシング５０１内部に侵水する
ことを防いでいる。

【００３５】また、図８および図１０に示すように、固
定フック５０７は、フック部５０７ａが可動フック５０
８に向かって突出しているフックである。

【００３６】可動フック５０８は、図８に示すように、
回転中心となる貫通孔５０８ｂを備えており、その固定
フック５０７側の側面の一部は、トーションコイルスプ
リング５０９を受け入れるための窪み（図示省略）を、
貫通孔５０８ｂを遮断するように設けられている。ここ
で、可動フック５０８は、フック部５０８ａがケーシン
グ５０１の下面より下面側に突出するようケーシング５
０１に取り付けられている。

【００３７】また、図１０に示すように、下部ケーシン
グ５０３の他端面は、可動フック５０８を受け入れるた
めの凹部５０３ｇと、凹部５０３ｇの両側面に同軸上に
それぞれ設けられた孔５０３ｈと、を備えている。この
うち、一方の孔５０３ｈは一方の側面を貫通しており、
他方の孔５０３ｈは、他方の側面内壁から途中で止まっ
ている。

【００３８】すなわち、可動フック５０８は、貫通して
いる方の孔５０３ｈから差し込まれて貫通した差込ピン
５１０（図１１参照）の頭部５１０ａを、貫通孔５０８
ｂに差し込むことで、ケーシング５０１に回動自在に取
り付けられている。この際、トーションコイルスプリン
グ５０９（図１２（Ａ）の側面図および同図（Ｂ）平面
図参照）は、前記した可動フック５０８側面の窪みに填
め込まれると共に中心５０９ａが差込ピン５１０に貫か
れることで、所定の位置に取り付けられる。

【００３９】また、回路基板５０５は、図１３（Ａ）の
平面図、同図（Ｂ）の側面図、同図（Ｃ）の裏面図に示
すように、略長方形の絶縁樹脂から成る回路基板であ
り、一端側にイヤホンジャック５０４の端子５０４ａを
貫通保持する孔５０５ａを、他端側にコイルスプリング
５０６ｂを介して接続端子５０６に導通する接点５０５
ｂを、それぞれ必要数ほど備えている。ここで、回路基
板５０５には、各端子５０４ａを別個の接点５０５ｂに
導通させる導線（図示省略）が内部に埋め込まれてい
る。

【００４０】このような構成のイヤホン接続アダプタ５
００は、以下の工程で組み立てられる。すなわち、可動
フック５０８やトーションコイルスプリング５０９を予
め組み込んだ下部ケーシング５０３の孔５０３ｂの各々
に、Ｏリング５０３ｄ付きの接続端子５０６およびコイ
ルスプリング５０６ｂを挿入し、その後Ｏリング５０３
ｆを溝５０３ｅに填め込む。そしてイヤホンジャック５
０４を半田付けした回路基板５０５を下部ケーシング５
０３上に配置した後に、上部ケーシング５０２と下部ケ
ーシング５０３とを、ビス５００ａ（例えば図３，図８
参照）にて組み付け、回路基板５０５を挟み込んだ状態
でケーシング５０１とする。

【００４１】このような構成のリスト型音楽再生装置１
００において、音楽を再生して聴く場合は、以下の手順
に従って、イヤホン接続アダプタ５００を本体部２００
にワンタッチで接続する。すなわち、図６に一部を示す
ように、固定フック５０７を本体部２００の凹部２００
ａに係合させた後、固定フック５０７を支点にしてイヤ
ホン接続アダプタ５００全体を本体部２００に向けて回
転させ、可動フック５０８を凹部２００ｂに填め込む。
填め込みの後、可動フック５０８はトーションコイルス
プリング５０９の付勢力により凹部２００ｂにしっかり
係合し、固定フック５０７とともにイヤホン接続アダプ
タ５００を本体部２００に固定する。

【００４２】また、この固定の際、接続端子５０６は、
本体部２００のイヤホン接続コネクタ２０５の出力端子
２０５ａに接触した後、コイルスプリング５０６ｂを収
縮させつつ押し込まれる。すなわち、接続端子５０６と
イヤホン接続コネクタ２０５とは、コイルスプリング５
０６ｂの反発力により適度な接触圧を持って導通してい
る。この結果、本体部２００とイヤホン６００とは、イ
ヤホン接続コネクタ２０５，接続端子５０６，コイルス
プリング５０６ｂ，回路基板５０５，イヤホンジャック
５０４を介して確実に接続されることになる。

【００４３】また、リスト型音楽再生装置１００は腕に
装着して使用されるため、汗や雨にさらされる可能性も
ある。しかし、Ｏリング５０３ｄ，５０３ｅを設けたた
め、イヤホン接続アダプタ５００のケーシング５０１内
部に汗や雨は入り込まない。従って、本体部２００とイ
ヤホン６００との接続部の耐久性や信頼性は向上する。

【００４４】さらに、リスト型音楽再生装置１００を時
計としてのみ使用する場合は、以下の手順によりイヤホ
ン接続アダプタ５００を本体部２００からワンタッチで
外すことができる。すなわち、可動フック５０８を押し
て本体部２００の凹部２００ｂから外し、固定フック５
０７を支点にして本体部２００から離れる方向に回転さ
せた後、固定フック５０７を凹部２００ａから取り外
す。従って、イヤホン６００を直接リスト型音楽再生装
置１００に差し込む構成とした場合と比べて、より小型
化して携帯性を増した状態で使用できる。

【００４５】なお、本発明は本実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形で
きる。

【００４６】例えば、図１４に示すように、トーション
コイルスプリング５０９の代わりに略Ｕ字状の板バネ５
１１（バネ部材）を用いても、上記した実施例と同様の
効果を得る。

【００４７】また、図１５に示すように、イヤホン６０
０の端子６０１やイヤホンジャック５０４を省略し、イ
ヤホン接続アダプタ５００内で、イヤホン６００の各配
線を、回路基板の端子に固定的に接続させる構成にして
も、上記した実施例と同様の効果を得る。

【００４８】

【発明の効果】以上より、請求項１〜３に記載する本出
願に係る第１の発明によれば、外部接続用アダプタを介
することで、規格化した接続構造においても電子機器と
外部導線との接続構造を利便性を保ちつつ変えることが
できるため、電子機器を使用しない場合には、外部接続
用アダプタを取り外して小型化できる。

【００４９】また、請求項４記載の発明によれば、導線
を外部接続用アダプタ本体から取り外すことが可能にな
るので、外部接続用アダプタの利便性が向上する。

【００５０】また、請求項５記載の発明によれば、外部
接続用アダプタと外部導線が一体化できる。

【００５１】また、請求項６あるいは７記載の発明によ
れば、防水部材あるいはその双方の働きにより、外部接
続用アダプタ内部に侵水することはない。従って、防水
構造とした外部接続用アダプタを提供できる。

【００５２】また、請求項８〜１０に記載する本発明に
係る第２の発明によれば、電子機器を使用しない場合
は、外部接続用アダプタをワンタッチで外すことによ
り、導線を簡単に取り外すことができるとともに、電子
機器本体を小型化した状態にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例であるリスト型音楽再生装置
全体の外観を示す概略図である。

【図２】リスト音楽型再生装置の本体部にイヤホン接続
アダプタおよびイヤホンを取り付けた状態の平面図であ
る。

【図３】同一側面図である。

【図４】同一端面図である。

【図５】図４とは反対側の端面図である。

【図６】本体部からイヤホン接続アダプタおよびイヤホ
ンを一部取り外した状態の正面図である。

【図７】本体部とイヤホン接続アダプタおよびイヤホン
との接続部の一部断面の拡大図である。

【図８】イヤホン接続アダプタの横断面図である。

【図９】イヤホン接続アダプタの構成部品を示した図で
ある。

【図１０】イヤホン接続アダプタの構成部品を示した図
である。

【図１１】イヤホン接続アダプタの構成部品を示した図
である。

【図１２】イヤホン接続アダプタの構成部品を示した図
である。

【図１３】イヤホン接続アダプタの構成部品を示した図
である。

【図１４】イヤホン接続アダプタの変形例の横断面図で
ある。

【図１５】イヤホン接続アダプタの他の変形例の正面図
である。

【符号の説明】

１００リスト型音楽再生装置（電子機器）２００ａ固定フック用凹部２００ｂ可動フック用凹部２０５ａ出力用端子（端子）５００イヤホン接続アダプタ（外部接続用アダ
プタ）５０３ｄＯリング（端子用防水部材）５０３ｆＯリング（導線用防水部材）５０４イヤホンジャック（端子係合部）５０６接続端子５０７固定フック５０８可動フック５０９トーションコイルスプリング（バネ部
材）５１１板バネ（バネ部材）６０１イヤホン端子（導線端子）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続きＦターム(参考） 2F002 AA05 AA09 AB02 AB03 AB04 AB06 AC01 AC02 BA04 BA26 BB02 BB03 EA01 EE00 GA06 GA17 5D005 BB09 BB16

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電子機器本体に装着された際に前記電子機
器本体の表面に設けられた端子に接触する接続端子と、この接続端子に電気的に接続され、外部導線と導通する
外部接続端子と、前記電子機器本体に脱着自在に取り付けるための取付部
材と、を備えることを特徴とする外部接続用アダプタ。
【請求項２】前記取付部材として、前記電子機器本体の凹部に弾性的に係合する可動フック
を備えることを特徴とする請求項１記載の外部接続用ア
ダプタ。
【請求項３】前記可動フックを前記電子機器本体に向け
て付勢する付勢手段を備えることを特徴とする請求項２
記載の外部接続用アダプタ。
【請求項４】前記外部接続端子は、前記外部導線の端部
に設けられた導線端子を取り外し可能に受け入れる導線
端子係合部であることを特徴とする請求項１〜３のいず
れかに記載の外部接続用アダプタ。
【請求項５】前記外部接続端子は、前記外部導線が固定
的に接続される端子であることを特徴とする請求項１〜
３のいずれかに記載の外部接続用アダプタ。
【請求項６】前記外部接続端子側から内部に侵水するこ
とを防ぐ防水部材を備えることを特徴とする請求項１〜
５のいずれかに記載の外部接続用アダプタ。
【請求項７】前記接続端子には、内部に侵水することを
防ぐ端子用防水部材が装着されていることを特徴とする
請求項１〜６のいずれかに記載の外部接続用アダプタ。
【請求項８】請求項１〜７のいずれかに記載の外部接続
用アダプタと、この外部接続用アダプタの可動フックに係合する可動フ
ック用凹部及びこの凹部に前記フックが係合したとき
に、前記外部接続用アダプタの接続端子が接触する端子
を有する電子機器本体と、を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項９】該電子機器は携帯型であることを特徴とす
る請求項８記載の電子機器。
【請求項１０】該電子機器は身体装着型であることを特
徴とする請求項９記載の電子機器。