JP2001176254A - 音楽リモコン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、別体構成の音楽再生装置の各音楽
データに基づいた音楽再生を簡単に遠隔制御することが
可能な音楽リモコン装置を提供する。また、本発明は、
使用者の腕の位置で、迅速かつ簡単に、希望する音楽デ
ータに基づいた音楽再生を制御可能な音楽リモコン装置
を提供する。 【解決手段】 音楽リモコン装置１００の制御部は、モ
ードスイッチ１０３により「携帯モード」が設定された
場合、携帯型音楽再生装置２００のメモリ媒体２０３に
記憶された音楽データに基づく音楽再生を遠隔制御し、
「リモコンモード」が設定された場合、音楽リモコン装
置１００内に収納された音楽メモリカード１０４に記憶
された音楽データに基づく音楽再生を制御する。また、
音楽リモコン装置１００は、リスト装置に固定すること
も可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯型音楽再生装
置における音楽再生を遠隔制御する音楽リモコン装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、携帯型の音楽再生装置が広く利用
されている。音楽再生装置の本体は、音楽データが記憶
された磁気テープ、ＣＤ、及びＭＤ等の記憶媒体を装着
し、各記憶媒体に対応する再生方式により音楽データを
再生し、イヤホンから音楽を出力している。

【０００３】また、半導体メモリの高集積化、低価格化
に伴って、小型着脱式の不揮発性メモリである半導体メ
モリカードを、音楽データを記憶する記憶媒体として利
用する携帯型の音楽再生装置も開発されている。このよ
うな携帯型の音楽再生装置は、装置本体を小型化するこ
とができるとともに、振動や衝撃に対する耐久性もあ
り、携帯性を向上することができる。

【０００４】上記音楽再生装置における音楽再生は、装
置本体に設けられた操作スイッチの操作のほかに、イヤ
ホンコードに設けられた音楽リモコン装置の操作スイッ
チの操作によって制御され、これにより音楽再生操作が
行われている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の音楽
再生装置において、別の記憶媒体に記憶された音楽デー
タの音楽再生を実行する際に、記憶媒体の記憶（再生）
方式が同一である場合は、音楽再生装置本体に収納され
ている記憶媒体を所望の記憶媒体に交換する必要があっ
た。また、記憶媒体の記憶（再生）方式が違う場合は、
所望の記憶媒体の再生方式に対応する別の音楽再生装置
及び音楽リモコン装置を、鞄等から取り出して、音楽再
生を実行する必要があった。したがって、複数の記憶媒
体に記憶された複数の音楽データに基づく音楽再生を、
簡単に、且つ迅速に行うことができなかった。

【０００６】また、従来の音楽リモコン装置は特定位置
に固定されないため、クリップ等で衣服に挟んだり、衣
服のポケット等に収納しているが、混雑した電車内やジ
ョギング等の運動中に、簡単に且つ迅速に音楽リモコン
装置を操作することができないという問題があった。

【０００７】本発明は、こうした従来の問題を解決する
ためになされたものであり、別体構成の音楽再生装置の
各音楽データに基づいた音楽再生を簡単に遠隔制御する
ことが可能な音楽リモコン装置を提供することを目的と
する。また、本発明は、使用者の腕の位置で、迅速かつ
簡単に、希望する音楽データに基づいた音楽再生を制御
可能な音楽リモコン装置を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項１記載の発明は、携帯型音楽再生装置（例え
ば、図１，図６，図９に示す携帯型音楽再生装置２０
０；図８に示すリスト型音楽再生装置７００）に記憶さ
れた第１の音楽データに基づいた音楽再生を遠隔制御す
るためのリモコン装置本体（例えば、図１，図６，図８
に示す音楽リモコン装置１００，５００；図９に示すリ
スト型音楽リモコン装置９００）と、このリモコン装置
本体に設けられ、第２の音楽データを記憶する半導体音
楽データ記憶手段（例えば、図１，図６，図８，図９に
示す音楽メモリカード１０４，５０４，９１６）と、前
記リモコン装置本体に設けられたモード設定手段（例え
ば、図１，図６，図８，図９に示すモードスイッチ１０
３，５０３，９１３）と、このモード設定手段により第
１のモードが設定されている際は、前記携帯型音楽再生
装置に記憶された第１の音楽データに基づいた音楽再生
を遠隔制御し、前記モード設定手段により第２のモード
が設定されている際は、前記半導体音楽データ記憶手段
に記憶された第２の音楽データに基づいた音楽再生を制
御する音楽再生制御手段（例えば、図２に示す制御部１
１１）と、を備えていることを特徴としている。

【０００９】この請求項１記載の発明の音楽リモコン装
置によれば、モード設定手段による設定が第１のモード
の場合、携帯型音楽再生装置に記憶された第１の音楽デ
ータに基づく音楽再生が遠隔制御され、また、モード設
定手段による設定が第２のモードの場合、リモコン装置
本体の半導体音楽データ記憶手段に記憶された第２の音
楽データに基づく音楽再生が制御される。

【００１０】したがって、音楽リモコン装置側に設けた
モード設定手段によるモード設定に応じて、携帯型音楽
再生装置に記憶された第１の音楽データに基づいた音楽
再生を遠隔位置で制御することができるばかりではな
く、リモコン装置本体側の半導体音楽データ記憶手段に
記憶された第２の音楽データに基づいた音楽再生を容易
に制御することが可能である。

【００１１】請求項２記載の発明は、携帯型音楽再生装
置２００に記憶された第１の音楽データに基づいた音楽
再生を遠隔制御するためのリモコン装置本体（例えば、
図１，図６，図８に示す音楽リモコン装置１００，５０
０；図９に示すリスト型音楽リモコン装置９００）に、
第２の音楽データを記憶する半導体音楽データ記憶手段
（例えば、図１に示す音楽メモリカード１０４，ＲＡＭ
１１４）と、この半導体音楽データ記憶手段に記憶され
た第２の音楽データに基づいた音楽再生を制御する音楽
再生制御手段（例えば、図２に示す制御部１１１）と、
を備えていることを特徴としている。

【００１２】この請求項２記載の発明の音楽リモコン装
置によれば、携帯型音楽再生装置に記憶された第１の音
楽データ（例えば、ＣＤ，ＭＤ等の音楽データ）に基づ
いた音楽再生をリモコン装置本体側で遠隔操作できるば
かりではなく、リモコン装置本体自体に設けた半導体音
楽データ記憶手段に記憶された第２の音楽データに基づ
いた音楽再生を、音楽再生制御手段によって独立して制
御することができる。

【００１３】したがって、音楽リモコン装置側の操作だ
けで、携帯型音楽再生装置と音楽リモコン装置との各音
楽データに基づいた音楽再生を独立して制御することが
できる。

【００１４】請求項３記載の発明は、使用者により携帯
される携帯型音楽再生装置２００に記憶された第１の音
楽データに基づいた音楽再生を遠隔制御する腕装着型の
リモコン装置本体（例えば、図９に示すリスト型音楽リ
モコン装置９００、本体ケース９１０）と、このリモコ
ン装置本体に設けられ、第２の音楽データを記憶する半
導体音楽データ記憶手段（例えば、図９に示す音楽メモ
リカード９１６）と、前記リモコン装置本体に設けられ
たモード設定手段（例えば、図９に示すモードスイッチ
９１３）と、このモード設定手段により第１のモードが
設定されている際は、前記携帯型音楽再生装置に記憶さ
れた第１の音楽データに基づいた音楽再生を遠隔制御
し、前記モード設定手段により第２のモードが設定され
ている際は、前記半導体音楽データ記憶手段に記憶され
た第２の音楽データに基づいた音楽再生を制御する音楽
再生制御手段と、を備えていることを特徴としている。

【００１５】この請求項３記載の発明の音楽リモコン装
置によれば、腕装着型のリモコン装置本体に設けたモー
ド設定手段によるモード設定に応じて、携帯型音楽再生
装置に記憶された第１の音楽データに基づく音楽再生の
遠隔制御と、リスト型リモコン装置本体の半導体音楽デ
ータ記憶手段に記憶された第２の音楽データに基づく音
楽再生の制御とを、腕の位置で迅速かつ容易に実行する
ことができる。

【００１６】したがって、別体構成の音楽再生装置の各
音楽データに基づいた音楽再生を簡単に遠隔制御するこ
とが可能な音楽リモコン装置を提供することができる。

【００１７】請求項４記載の発明は、請求項１から３の
何れかに記載の音楽リモコン装置において、半導体音楽
データ記憶手段は、前記リモコン装置本体に対して着脱
可能に装着される外部メモリ（例えば、図１，図６，図
８，図９に示す音楽メモリカード１０４，５０４，９１
６）、或いは前記リモコン装置本体に内蔵された内部メ
モリ（例えば、図２に示すＲＡＭ１１４）であることを
特徴としている。

【００１８】この請求項４記載の発明の音楽リモコン装
置によれば、音楽データを、リモコン装置本体に着脱可
能に装着される外部メモリ、或いはリモコン装置本体内
の内部メモリに記憶することによって、音楽リモコン装
置に外部から加わる振動や衝撃に対する耐久性が向上す
るため、音楽リモコン装置の信頼性が向上する。また、
音楽リモコン装置の小型化に対応することができるた
め、音楽リモコン装置の携帯性が向上する。

【００１９】請求項５記載の発明は、請求項１記載の音
楽リモコン装置において、前記リモコン装置本体は、腕
に装着されるリスト装置（例えば、図６に示す腕時計６
００）に当該リモコン装置本体を着脱可能に取り付ける
ための取付部材（例えば、図６に示す取付ピン５０７）
を備えていることを特徴としている。

【００２０】この請求項５記載の発明の音楽リモコン装
置によれば、リモコン装置本体がその本体に設けた取付
部材によってリスト装置に着脱可能に取り付けられるた
め、このリスト装置が装着される使用者の腕の位置で、
迅速且つ簡単に、希望する音楽データに基づいた音楽再
生を制御することができるばかりではなく、使用者は、
混雑した車両中やジョギング等の運動中においても、音
楽リモコン装置を簡単に且つ迅速に操作することが可能
である。

【００２１】請求項６記載の発明は、請求項１記載の音
楽リモコン装置において、携帯型音楽再生装置は、腕に
装着されるリスト型音楽再生装置（例えば、図８に示す
リスト型音楽再生装置７００）であり、このリスト型音
楽再生装置と前記リモコン装置本体とは接続端子（例え
ば、図８に示す接続端子５０８）を介して電気的に接続
され、前記音楽再生制御手段は、モード設定手段により
第１のモードが設定されている際は、前記リスト型音楽
再生装置に記憶された第１の音楽データに基づいた音楽
再生を遠隔制御し、前記モード設定手段により第２のモ
ードが設定されている際は、前記半導体音楽データ記憶
手段に記憶された第２の音楽データに基づいた音楽再生
を制御することを特徴としている。

【００２２】この請求項６記載の発明の音楽リモコン装
置によれば、モード設定手段による設定に応じて、リス
ト型音楽再生装置の音楽データに基づく音楽再生の遠隔
制御と、リスト型音楽再生装置に接続されたリモコン装
置本体の音楽データに基づく音楽再生の制御とを容易に
実行することができる。

【００２３】したがって、別体構成の音楽再生装置の各
音楽データに基づいた音楽再生を簡単に遠隔制御するこ
とが可能な音楽リモコン装置を提供することができる。
また、リモコン装置本体がリスト型音楽再生装置に固定
されるため、混雑した車両中やジョギング等の運動中
に、使用者の腕の位置で、迅速且つ簡単に音楽再生の操
作が可能である。

【００２４】請求項７記載の発明は、請求項１から３の
何れかに記載の音楽リモコン装置において、前記リモコ
ン装置本体は、時間データを計時する時計計時部（例え
ば、図２に示す時計計時部１１９）と、この時計計時部
により計時された時間データを表示する時計表示部（例
えば、図１に示す表示部１０１）と、を備えることを特
徴としている。

【００２５】この請求項７記載の発明によれば、音楽リ
モコン装置は、音楽データに基づいた音楽再生だけでな
く、時刻を表示することも可能である。したがって、音
楽再生機能と時計機能を有する音楽リモコン装置を提供
することができる。

【００２６】請求項８記載の発明は、請求項３記載の音
楽リモコン装置において、前記リモコン装置本体の両側
部には、音響放音部（例えば、図９に示すイヤホン４０
０またはヘッドホン）用の接続アダプタ（例えば、図９
に示すイヤホン接続アダプタ８２０）と、携帯型音楽再
生装置用の接続アダプタ（例えば、図９に示す携帯型音
楽再生装置接続アダプタ８１０）と、がそれぞれ接続さ
れるコネクタ部（例えば、図９に示すイヤホン接続コネ
クタ部９１４、外部機器接続コネクタ部９１５）を備え
ることを特徴としている。

【００２７】この請求項８記載の発明の音楽リモコン装
置によれば、リモコン装置本体の両側部のコネクタ部に
接続される接続アダプタを取り換えることによって、接
続仕様の異なる音響放音部あるいは携帯型音楽再生装置
をリモコン装置本体に接続することができる。

【００２８】

【発明の実施の形態】以下、図１〜図９を参照して本発
明に係る音楽リモコン装置の実施の形態を詳細に説明す
る。

【００２９】［第１の実施の形態］先ず、図１〜図５を
参照して、本発明の第１の実施の形態における音楽リモ
コン装置１００について説明する。

【００３０】図１は、音楽リモコン装置１００と携帯型
音楽再生装置２００との接続状態を示す図であり、図２
は、図１に示した音楽リモコン装置１００及び携帯型音
楽再生装置２００の内部回路を説明するブロック図であ
り、図３は、図２に示したＲＡＭ１１４の内部構成を示
す図である。図４は、音楽リモコン装置１００のモード
設定処理に関する動作を説明するフローチャートであ
り、図５は、本第１の実施の形態における音楽リモコン
装置１００の異なった使用状態例を示す図である。

【００３１】図１に示すように、音楽リモコン装置１０
０と、この音楽リモコン装置１００によって遠隔操作さ
れる携帯型音楽再生装置２００と、がリモコン接続コー
ド３００によって接続されている。また、音楽リモコン
装置１００には、音響放音部となるイヤホン４００（ヘ
ッドホンで良い）が接続される。

【００３２】音楽リモコン装置１００は、上面に表示部
１０１を備え、側面に操作入力部１０２、及びモードス
イッチ１０３を備え、音楽リモコン装置１００内部に形
成された収納部１２０（図２参照）に、着脱可能に音楽
メモリカード１０４が収納されている。また、音楽リモ
コン装置１００の対向する両側面には、携帯型音楽再生
装置接続コネクタ部１０５と、イヤホン接続コネクタ部
１０６と、を備えている。

【００３３】表示部１０１は、後述する制御部１１１
（図２参照）から出力される表示データを表示する。例
えば、「リモコンモード」においては、音楽リモコン装
置１００に収納された音楽メモリカード１０４に記憶さ
れている音楽データに関連するデータ（トラック番号、
曲名、歌手名、演奏時間、歌詞等）を表示する。また、
「携帯モード」においては、携帯型音楽再生装置２００
に収納されたメモリ媒体２０３に記憶されている音楽デ
ータに関連するデータ（トラック番号、曲名、歌手名、
演奏時間、歌詞等）を表示する。

【００３４】操作入力部１０２は、「リモコンモード」
や「携帯モード」において、再生、停止、巻き戻し、早
送り等の音楽再生に関する操作を入力するためのキーを
備えており、押下されたキーの押下信号を制御部１１１
に出力する。

【００３５】モードスイッチ１０３には、音楽リモコン
装置１００側の音楽再生処理を行う「リモコンモー
ド」、または携帯型音楽再生装置２００側の音楽再生処
理を行う「携帯モード」から１つの音楽再生モードを選
択するためのスイッチであり、スイッチの押下信号を制
御部１１１に出力する。詳細については後述するが、制
御部１１１は、モードスイッチ１０３から入力されたス
イッチの押下信号に基づいて、各モードの切り替えを行
い、それぞれのモードにおける音楽再生が可能となるよ
うに制御する。

【００３６】携帯型音楽再生装置接続コネクタ部１０５
は、リモコン接続コード３００の接続アダプタ３０３が
接続される接続端子を備えており、該リモコン接続コー
ド３００のプラグ３０１に接続された携帯型音楽再生装
置２００から入力される音楽データをイヤホン４００に
出力する。また、携帯型音楽再生装置接続コネクタ部１
０５は、制御部１１１から入力された操作信号を携帯型
音楽再生装置２００に出力する。

【００３７】イヤホン接続コネクタ部１０６は、イヤホ
ン４００のイヤホン・ジャック４０１を接続するための
接続端子を備えており、音楽リモコン装置１００または
携帯型音楽再生装置２００において再生された音楽デー
タをイヤホン４００に出力する。

【００３８】また、音楽リモコン装置１００の内部に
は、音楽データが複数記憶された音楽メモリカード１０
４を着脱可能に収納するための収納部１２０（図２参
照）が設けられており、例えば、開閉式の蓋部１２０ａ
（図２参照）によって該音楽メモリカード１０４の脱落
が防止される。

【００３９】携帯型音楽再生装置２００は、上面に表示
部２０１を備え、側面に操作入力部２０２を備えてい
る。また、携帯型音楽再生装置２００は、複数の音楽デ
ータが記憶されたメモリ媒体（カセットテープ、ＭＤ、
ＣＤ等）２０３を収納するためのメモリ媒体ドライブ２
０４（図２参照）を備えている。

【００４０】また、携帯型音楽再生装置２００の接続コ
ネクタ部２０５には、リモコン接続コード３００のプラ
グ３０１が接続されている。

【００４１】リモコン接続コード３００は、音楽リモコ
ン装置１００と、携帯型音楽再生装置２００とを接続す
るコードであり、詳細には、コード３０２の一端に設け
られたプラグ３０１が携帯型音楽再生装置２００の接続
コネクタ部２０５に接続され、コード３０２の他端に設
けられた接続アダプタ３０３が音楽リモコン装置１００
の携帯型音楽再生装置接続コネクタ部１０５に接続され
ている。

【００４２】イヤホン４００は、イヤホン・ジャック４
０１、イヤホン・コード４０２、及びイヤホン・スピー
カ４０３によって一体的に構成されており、イヤホン・
ジャック４０１は、音楽リモコン装置１００のイヤホン
接続コネクタ部１０６に接続される。イヤホン４００
は、音楽リモコン装置１００から入力される音楽データ
をイヤホン・スピーカ４０３から出力する。

【００４３】次に、図２を参照して、音楽リモコン装置
１００の回路構成、及び携帯型音楽再生装置２００の回
路構成について詳細に説明する。図２に示すように、音
楽リモコン装置１００と、携帯型音楽再生装置２００
と、がリモコン接続コード３００によって接続されてい
る。また、音楽リモコン装置１００には、イヤホン４０
０が接続されている。

【００４４】音楽リモコン装置１００は、表示部１０
１、モードスイッチ１０３を含む操作入力部１０２、音
楽メモリカード１０４、制御部１１１、外部インタフェ
ース１１２、書込み制御部１１３、ＲＡＭ（音楽データ
メモリ）１１４、音楽データ復号器１１５、音楽出力部
１１６、電源制御部１１７、発振器１１８、時計計時部
１１９、収納部１２０、ドライバ１０３１、及びスイッ
チ１０３２により概略構成されている。

【００４５】制御部１１１は、モードスイッチ１０３か
ら入力されるキー操作信号に基づいき、「リモコンモー
ド」または「携帯モード」に応じた動作を実行するため
の制御を行う。

【００４６】モードスイッチ１０３により「リモコンモ
ード」が選択されると、制御部１１１は、ドライバ１０
３１からスイッチ１０３２に、切替スイッチ１０３２
ａ，１０３２ｂを制御するための電気信号を出力させ、
各切替スイッチ１０３２ａ，１０３２ｂを切り替えて、
音楽リモコン装置１００の音楽出力部１１６と、イヤホ
ン４００のイヤホンジャック４０１とを電気的に接続す
る。これにより、音楽リモコン装置１００において再生
された音楽が、イヤホン４００に出力される。

【００４７】すなわち、制御部１１１は、操作入力部１
０２に設けた音楽再生スイッチ１０２ａの再生操作に基
づいて、読み出し書込み制御部１１３に、収納部１２０
に収納されている音楽メモリカード１０４から圧縮符号
化音楽データを読み出して、ＲＡＭ１１４内の音楽デー
タメモリ１１４５に格納させる。また、制御部１１１
は、後述する音楽データ復号器１１５においてＲＡＭ１
１４内の音楽データメモリ１１４５に格納されている圧
縮符号化音楽データを復号化し、この復号化されたデジ
タル音楽データを音楽出力部１１６においてアナログ信
号に変換し、イヤホン４００に出力する。

【００４８】一方、モードスイッチ１０３により「携帯
モード」が選択されると、制御部１１１は、ドライバ１
０３１からスイッチ１０３２に、切替スイッチ１０３２
ａ，１０３２ｂを制御するための電気信号を出力させ、
各切替スイッチ１０３２ａ，１０３２ｂを切り替えて、
携帯型音楽再生装置２００の音楽出力部２１６と、イヤ
ホン４００のイヤホンジャック４０１とを電気的に接続
する。これにより、携帯型音楽再生装置２００において
再生された音楽がイヤホン４００に出力される。

【００４９】すなわち、制御部１１１は、操作入力部１
０２に設けた音楽再生スイッチ１０２ａの再生操作に従
って入力される操作信号を、外部インタフェース１１２
からリモコン接続コード３００および２つの外部インタ
フェース３０１，２１２を介して、携帯型音楽再生装置
２００に入力されるので、この音楽リモコン装置１００
側の音楽再生スイッチ１０２ａの操作によって、携帯型
音楽装置２００における音楽再生が遠隔制御される。

【００５０】外部インタフェース１１２は、制御部１１
１から入力される操作入力部１０２の操作信号を、リモ
コン接続コード３００を介して携帯型音楽再生装置２０
０に出力するためのインタフェースである。

【００５１】読み出し書込み制御部１１３は、制御部１
１１からの指示に基づいて、音楽メモリカード１０４か
ら所定の音楽データ等を読み出して、ＲＡＭ１１４内の
音楽データメモリ１１４５に書込むための制御を行う。

【００５２】ＲＡＭ（Random Access Memory）１１４
は、図３に示すように、表示部１０１に表示される表示
データを格納する表示レジスタ１１４１、時計計時部１
１９により計時された時間データを格納する計時レジス
タ１１４２、モードスイッチ１０３により設定されるリ
モコンモード、携帯モード等の各種のモード情報を格納
するモードエリア１１４３、操作入力部１０２の電源ス
イッチ（図示せず）、巻き戻しスイッチ（図示せず）、
音楽再生スイッチ１０２ａ、再生停止スイッチ１０２
ｂ、早送りスイッチ（図示せず）の各スイッチの押下デ
ータをそれぞれ記憶するスイッチデータエリア１１４４
Ａ〜１１４４Ｅを含むキーエリア１１４４、及び当該音
楽リモコン装置１００において再生される音楽データを
格納する音楽データエリア１１４５Ａ、該再生音楽デー
タに関する音楽関連データを格納する音楽関連データエ
リア１１４５Ｂ等、によって構成される半導体メモリで
ある。

【００５３】また、音楽メモリカード１０４は、収納部
１２０に着脱可能な小型の半導体メモリカードであり、
音楽データを複数記憶するとともに、これらの音楽デー
タに関する情報（音楽の曲名、歌詞、歌手名、曲の演奏
時間等）を記憶する。

【００５４】音楽データ復号器１１５は、所定の圧縮符
号化方式で圧縮符号化された音楽データを復号化するた
めの復号化回路によって構成される。圧縮符号化音楽デ
ータは、高品位な音質を提供すると同時に、効率よく伝
送できるよう、適切なビットレートに圧縮符号化されて
いる。例えば、ＭＰ３（MPEG1 Audio Layer III）等の
聴覚特性を利用したエントロピー符号化や知覚符号化と
いった符号化方式が用いられる。

【００５５】この音楽データ復号器１１５では、制御部
１１１の制御によりＲＡＭ１１４から入力される圧縮符
号化音楽データ（ビットストリーム）を複号単位である
ＡＡＵ（Audio Access Unit；オーディオ複号単位）に
フレーム分解（１１５１）するとともに誤り検出を実行
し、以降は１フレーム毎の信号処理を実行する。先ず、
フレームヘッダやビット割り当て情報、スケールファク
タ等のサイド情報を抽出し、この抽出されたサイド情報
に基づいて、オーディオデータを逆量子化する（１１５
２）。その後、サブバンド合成し、Ｌ／Ｒ分離した（１
１５３）デジタル音楽データ（Ｌ），（Ｒ）を、音楽出
力部１１６に出力する。

【００５６】音楽出力部１１６は、音楽データ復号器１
１５から入力されたデジタル音楽データ（Ｌ），（Ｒ）
を、Ｄ／Ａ変換部１１６１にてアナログ音楽データに変
換し、ＬＰＦ（Low Pass Filter）１１６２によって高
周波成分を除去し、その後、整流したアナログ音楽デー
タ（Ｌ），（Ｒ）を、スイッチ１０３２を介してイヤホ
ン４００に出力する。

【００５７】電源制御部１１７は、充電電池１１７ａか
ら供給される電源を音楽リモコン装置１００の各構成部
に供給する。また、充電電池１１７ａは、リモコン接続
コード３００を介して、携帯型音楽再生装置２００の電
源部（図示省略）から供給される電源電圧を充電する。
また、充電電池１１７ａは、取り替え可能なボタン型等
の電池を使用してもよい。

【００５８】時計計時部１１９は、時刻や日付等の時間
データを計時し、計時された時間データは、制御部１１
１を介してＲＡＭ１１４内の計時レジスタ１１４２に格
納され、逐次更新セットされる。時計計時部１１９は、
所定周波数の電気信号を発振する発振器１１８からの信
号を分周して所定周波数の信号を得る分周回路を備えて
おり、その信号をカウントすることによって、現在時刻
を計時する。

【００５９】一方、携帯型音楽再生装置２００は、表示
部２０１、操作入力部２０２、メモリ媒体ドライブ２０
４、このメモリ媒体ドライブ２０４に収納するメモリ媒
体２０３、制御部２１１、外部インタフェース２１２、
読み出し書込み制御部２１３、ＲＡＭ２１４、音楽デー
タ復号器２１５、音楽出力部２１６、発振器２１８、及
び時計計時部２１９によって概略構成されている。

【００６０】ここで、表示部２０１、操作入力部２０
２、メモリ媒体２０３、及びメモリ媒体ドライブ２０４
については、図１に示したものと同様であるため、説明
を省略する。

【００６１】携帯型音楽再生装置２００の制御部２１１
は、上述の「携帯モード」において、操作入力部２０２
または音楽リモコン装置１００の操作入力部１０２の操
作に応じた動作を実行するための制御を行う。

【００６２】すなわち、制御部２１１は、操作入力部２
０２または音楽リモコン装置１００の操作入力部１０２
から入力される再生操作に基づいて、読み出し書込み制
御部２１３によって、メモリ媒体ドライブ２０４に収納
されているメモリ媒体（カセットテープ、ＣＤ、ＭＤ
等）２０３から圧縮符号化音楽データを読み出して、Ｒ
ＡＭ２１４内の音楽データメモリ（図示省略）に格納さ
せた後、音楽データ復号器２１５においてメモリ媒体２
０４の種類に対応する方法によってデジタル音楽データ
に復号化し、この復号化されたデジタル音楽データを音
楽出力部２１６においてアナログ信号に変換し、このア
ナログ信号をリモコン接続コード３００を介してイヤホ
ン４００にまた携帯型音楽再生装置２００に接続される
イヤホン２００Ａに出力する。

【００６３】また、リモコン接続コード３００は、プラ
グ３０１、コード３０２、及び接続アダプタ３０３によ
って一体的に構成されており、接続アダプタ３０３の内
部には、音楽リモコン装置１００と携帯型音楽再生装置
２００との間の操作信号のインタフェースを行うための
インタフェース変換回路３０３１と、携帯型音楽再生装
置２００から音楽リモコン装置１００に電源電圧を供給
するための充電回路３０３２とを備えている。

【００６４】次に、図４を参照して、動作について説明
する。図４は、音楽リモコン装置１００のモード設定処
理に関する動作を説明するフローチャートである。使用
者によって音楽リモコン装置１００のモードスイッチ１
０３が操作されると、音楽リモコン装置１００の制御部
１１１は、モードスイッチ１０３によって選択されたモ
ードが、「リモコンモード」であるか、または「携帯モ
ード」であるかを判別する（ステップＳ１０）。

【００６５】そして、「リモコンモード」が選択された
場合、制御部１１１は、スイッチ１０３２を切り替え制
御して、音楽リモコン装置１００の音楽出力部１１６と
イヤホン４００のイヤホンジャック４０１とを電気的に
接続する。また、制御部１１１は、操作入力部１０２か
ら操作される操作信号に基づいて音楽リモコン装置１０
０側の音楽再生処理を実行する（ステップＳ２０）。す
なわち、音楽リモコン装置１００の収納部１２０に収納
された音楽メモリカード１０４の圧縮符号化音楽データ
に基づいた音楽再生処理を実行する。

【００６６】一方、「携帯モード」が選択された場合、
制御部１１１は、スイッチ１０３２を切り替え制御し
て、携帯型音楽再生装置２００の音楽出力部２１６とイ
ヤホン４００のイヤホンジャック４０１とを電気的に接
続する。また、制御部１１１は、操作入力部１０２から
操作される操作信号をリモコン接続コード３００を介し
て携帯型音楽再生装置２００側へ出力し、該操作信号に
基づいて携帯型音楽再生装置２００側での音楽再生処理
を遠隔制御する（ステップＳ３０）。すなわち、携帯型
音楽再生装置２００のメモリ媒体ドライブ２０４に収納
されたメモリ媒体（ＣＤ，ＭＤ等）２０３に記録されて
いる音楽データに基づいた音楽再生処理を、音楽リモコ
ン装置１００から送信される操作信号に基づいて実行す
る。

【００６７】なお、ステップＳ２０及びステップＳ３０
における各音楽再生に関する動作の詳細については、前
述した内容と重複するため、ここでは説明を省略する。

【００６８】以上説明したように、本第１の実施の形態
においては、音楽リモコン装置１００側に設けたモード
スイッチ１０３の操作によって「リモコンモード」また
は「携帯モード」の何れかのモードを設定可能としてい
る。「リモコンモード」が設定された場合において、音
楽再生スイッチ１０２ａを操作すると、音楽リモコン装
置１００に収納された音楽メモリカード１０４に記憶さ
れている圧縮符号化音楽データに基づいた音楽再生処理
を実行する。また、モードスイッチ１０３によって「携
帯モード」が選択された場合において、音楽リモコン装
置１００の操作入力部１０２における音楽再生スイッチ
１０２ａの操作によって、携帯型音楽再生装置２００側
での音楽再生を遠隔操作すると、制御部１１１は、携帯
型音楽再生装置２００のメモリ媒体ドライブ２０４に収
納されたメモリ媒体（ＣＤ，ＭＤ等）２０３に記憶され
ている音楽データに基づいた音楽再生処理を実行する。

【００６９】したがって、使用者の音楽リモコン装置１
００側のモードスイッチ１０３によるモード設定操作に
応じて、音楽リモコン装置１００内に格納された音楽デ
ータに基づく音楽再生と、携帯型音楽再生装置２００に
格納された音楽データに基づく音楽再生とを、容易に切
り替え、希望する装置側での音楽再生を迅速かつ簡単に
行うことができる。

【００７０】図５は、本第１の実施の形態における音楽
リモコン装置１００の異なった使用状態例を示す図であ
る。一つの使用状態例は、図５（Ａ）に示すように、携
帯型音楽再生装置２００をリュック４５０等に収納し、
音楽リモコン装置１００を図示しないクリップ等でシャ
ツのポケット等に引っ掛け、イヤホン４００を使用者の
耳に装着している。これによれば、音楽リモコン装置１
００のモード設定操作によって、当該音楽リモコン装置
１００における音楽再生と、携帯型音楽再生装置２００
における音楽再生との双方の制御が手元の位置のリモコ
ン操作で可能である。

【００７１】したがって、携帯型音楽再生装置２００に
格納された音楽データの音楽再生を操作する場合も、こ
の携帯型音楽再生装置２００をリュック等から取り出さ
なくとも胸元のポケットの音楽リモコン装置１００で迅
速かつ簡単に操作することができる。

【００７２】また、別の使用状態例は、図５（Ｂ）に示
すように、音楽リモコン装置１００を携帯型音楽再生装
置２００から切り離し、それをシャツのポケットに収納
し、イヤホン４００を耳に装着している。これによれ
ば、音楽リモコン装置１００だけで独立して、該音楽リ
モコン装置１００に格納された音楽データの音楽再生が
可能である。

【００７３】なお、本実施の形態の詳細な部分について
は、上記実施の形態の内容に限定されるものではなく、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態において、携帯型音楽再生装置２
００によって再生される記憶媒体の種類を、音楽メモリ
カード１０４と同一としてもよい。

【００７４】［第２の実施の形態］次に、図６〜図７を
参照して、本発明に係る音楽リモコン装置の第２の実施
の形態について説明する。

【００７５】図６は、本発明を適用した音楽リモコン装
置５００と腕時計６００との接続関係を示す図であり、
（Ａ）は音楽リモコン装置５００を腕時計６００に取り
付ける前の状態を示す図、（Ｂ）は、音楽リモコン装置
５００を腕時計６００に取り付けた後の状態を示す図で
ある。なお、本第２の実施の形態において、前述した構
成と同一の構成部位については、同一の符号を付し、そ
の詳細な説明を省略する。

【００７６】図６（Ａ）に示すように、音楽リモコン装
置５００は腕時計６００に接続するための取付ピン５０
７を備えている。また、音楽リモコン装置５００にリモ
コン接続コード３００及びイヤホン４００が接続され
る。

【００７７】音楽リモコン装置５００は、その上面に、
表示部５０１、操作入力部５０２、モードスイッチ５０
３等を備えており、その側面に取付ピン５０７を備えて
いる。また、取付ピン５０７が設けられた側面とは別の
側面で、且つ対をなす両側面に携帯音楽再生装置接続コ
ネクタ部５０５、イヤホン接続コネクタ部５０６がそれ
ぞれ設けられている。

【００７８】また、音楽リモコン装置５００は、図２に
示した音楽リモコン装置１００と同様の構成の内部回路
を有しており、音楽リモコン装置５００内の制御部（図
示省略）によって、音楽リモコン装置５００における各
種処理を制御する。

【００７９】表示部５０１は、音楽リモコン装置５００
内の制御部から出力される表示データを表示する。例え
ば、音楽リモコン装置５００側の音楽再生時には、音楽
リモコン装置５００に収納された音楽メモリカード５０
４に記憶されている音楽データに関するデータ（トラッ
ク番号、曲名、歌手名、演奏時間、歌詞等）を表示す
る。また、携帯型音楽再生装置２００側の音楽再生時に
は、携帯型音楽再生装置２００に収納されるメモリ媒体
２０３（図１参照）に記憶されている音楽データに関す
るデータ（トラック番号、曲名、歌手名、演奏時間、歌
詞等）を表示する。

【００８０】操作入力部５０２は、モードスイッチ５０
３によって選択された音楽リモコン装置５００または携
帯型音楽再生装置２００において、再生、停止、巻き戻
し、早送り等の音楽再生に関する操作を入力するための
キーを備えており、押下されたキーの押下信号を制御部
に出力する。

【００８１】モードスイッチ５０３は、音楽リモコン装
置５００側の音楽再生か、携帯型音楽再生装置２００側
の音楽再生か、を選択するためのスイッチであり、スイ
ッチの操作信号を制御部に出力する。制御部は、モード
スイッチ１０３の操作信号に基づいて、音楽再生が可能
となるように制御する。

【００８２】携帯音楽再生装置接続コネクタ部５０５
は、リモコン接続コード３００の接続アダプタ３０３が
接続される接続端子を備えており、該リモコン接続コー
ド３００を介して携帯型音楽再生装置２００から入力さ
れる音楽データをイヤホン４００に出力する。また、携
帯型音楽再生装置接続コネクタ部５０５は、入力操作部
５０２の操作信号を携帯型音楽再生装置２００に出力す
る。

【００８３】イヤホン接続コネクタ部５０６は、イヤホ
ン４００のイヤホン・ジャック４０１を接続するための
接続端子を備えており、当該音楽リモコン装置５００ま
たは携帯型音楽再生装置２００で再生された音楽データ
をイヤホン４００に出力する。

【００８４】取付ピン５０７が、腕時計６００の本体ケ
ース６１０に形成されたピン取付孔６１４に挿入される
と、図６（Ｂ）に示すように、音楽リモコン装置５００
が腕時計６００の本体ケース６１０に取り付けられる。
また、音楽リモコン装置５００は、リモコン接続コード
３００によって携帯型音楽再生装置２００に接続されて
いる。

【００８５】一方、腕時計６００は、本体ケース６１０
と、この本体ケース６１０を使用者の身体（腕等）に装
着させるバンド部材（以下、リストバンド６２０，６３
０と呼ぶ。）と、このリストバンド６２０，６３０を連
結させるバックル６４０，６５０とから構成されてい
る。また、本実施の形態における腕時計６００は、音楽
再生機能を有しておらず、時間計時機能のみを有してい
る。

【００８６】本体ケース６１０の表面には、表示部６１
１、操作入力部６１２を備えており、本体ケース６１０
の側面にはピン取付孔６１４が設けられている。

【００８７】表示部６１１は、操作入力部６１２から入
力される操作信号に応じて、現在時刻や日付情報等を表
示する。操作入力部６１２は、表示部６１１に表示され
た時刻の修正操作等の時間計時機能に関する操作を入力
するためのキーを備えている。また、ピン取付孔６１４
に、前述した音楽リモコン装置５００の取付ピン５０７
が挿入されることにより、音楽リモコン装置５００が腕
時計６００に取り付けられる。

【００８８】そして、本体ケース６１０の外縁部の互い
に対向する位置、例えば上部及び下部には、それぞれ一
対のリストバンド６２０，６３０が備えられており、各
リストバンド６２０，６３０の先端には、リストバンド
６２０，６３０を互いに連結する一対のバックル６４
０，６５０が備えられている。

【００８９】このリストバンド６２０，６３０は、湾曲
させるように変形することが可能である。リストバンド
６２０，６３０を湾曲させて手首や二の腕に巻き付け、
バックル６４０とバックル６５０とを連結することによ
り、本体ケース６１０を使用者の身体に装着することが
できる。

【００９０】また、腕時計６００を、手首または二の腕
等の身体にワンタッチで、且つ迅速に、着脱可能となる
ように、図６に示すように、連結部を構成しているバッ
クル６４０とバックル６５０とは、互いに嵌合して連結
されるように形成されている。

【００９１】すなわち、バックル６５０は、中空のバッ
クル本体６５１、この連結部本体６５１の端部に開口さ
れた挿入口６５２、及び左右の側部の開口係止部６５
３，６５３から形成されており、他方、バックル６５０
に挿入される６４０は、支柱部６４１、この支柱部６４
１の左右の第１、第２の各弾性部６４２，６４２から形
成されている。

【００９２】このように形成されたバックル６４０とバ
ックル６５０とを連結する場合は、バックル６４０の第
１、第２の各弾性部６４２，６４２を若干内側に寄せる
ようにして弾性変形させた状態で、バックル６５０に設
けられた挿入口６５２へ差し入れ、所定の位置まで挿入
する。すると、内側に寄せられていたバックル６４０の
第１、第２の各弾性部６４２，６４２が、外方に押し戻
されて、バックル６５０の左右の開口係止部６５３，６
５３により係止されることとなるので、バックル６４０
は、バックル６５０に連結保持された状態となる。

【００９３】他方、バックル６４０をバックル６５０か
ら外す場合には、バックル６４０の第１、第２の各弾性
部６４２，６４２を内側に寄せるように右手の指で弾性
変形させると、各開口係止部６５３，６５３に係止され
ている第１、第２の各弾性部６４２，６４２が、当該開
口係止部６５３から外されることとなる。その後、バッ
クル６５０の長手方向にバックル６４０を引き抜けば、
バックル６４０がバックル６５０から引き抜かれること
となる。

【００９４】また、本第２の実施の形態における音楽リ
モコン装置５００の動作については、第１の実施の形態
で説明した内容と同様であるため、説明を省略する。つ
まり、制御部は、図４に示すモード設定処理と同様の処
理を実行する。

【００９５】図７は、本第２の実施の形態における音楽
リモコン装置５００の使用状態例を示す図である。図７
に示すように、携帯型音楽再生装置２００をリュック４
５０に収納し、腕に装着された腕時計６００に音楽リモ
コン装置５００を取り付けた。そして、腕時計６００に
取り付けられた音楽リモコン装置５００の操作によっ
て、該音楽リモコン装置５００における音楽再生、及び
携帯型音楽再生装置２００における音楽再生が制御可能
である。

【００９６】以上説明したように、本第２の実施の形態
においては、音楽リモコン装置５００の挿入ピン５０７
を、腕時計６００のピン取付孔６１４に挿入することに
より、音楽リモコン装置５００を、腕時計６００に固定
する構成とした。また、上記音楽リモコン装置５００
は、第１の実施の形態における音楽リモコン装置１００
と同様に、音楽リモコン装置５００内に格納された音楽
データに基づく音楽再生と、携帯型音楽再生装置２００
に格納された音楽データに基づく音楽再生とを選択実行
することが可能である。

【００９７】したがって、第１の実施の形態の効果と同
様に、音楽リモコン装置５００内に格納された音楽デー
タの音楽再生と、携帯型音楽再生装置２００内に格納さ
れた音楽データの音楽再生とを、使用者の音楽リモコン
装置５００の操作によって容易に切り替え、希望する装
置側での音楽再生を実行することができる。また、音楽
リモコン装置５００が腕時計６００に固定されるため、
操作しやすくなる。そのため、使用者の腕の位置で、迅
速かつ簡単に音楽リモコン装置５００を操作することが
できる。

【００９８】なお、本実施の形態では、リスト装置の一
例として手首に装着する腕時計６００を例示したが、こ
れに限ることなく、腕の位置に装着可能なあらゆる携帯
機器、例えば、腕装着型の電子コンパス、腕装着型の電
話端末、腕装着型のＧＰＳ受信端末等に前述のピン取付
孔を備え、音楽リモコン装置５００を取り付けるように
してもよい。

【００９９】［第３の実施の形態］次に、図８を参照し
て、本発明に係る音楽リモコン装置の第３の実施の形態
について説明する。図８は、本発明を適用した音楽リモ
コン装置５００をリスト型音楽再生装置７００に接続す
る前の状態を示す図である。なお、本第３の実施の形態
において、前述した構成と同一の構成部位については、
同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。

【０１００】詳細については後述するが、リスト型音楽
再生装置７００は、通常の腕時計における計時機能だけ
ではなく、内部に収納する音楽メモリカード７１６に記
憶された音楽データの音楽再生を実行することができ
る。

【０１０１】図８に示すように、音楽リモコン装置５０
０は、表示部５０１、操作入力部５０２、モードスイッ
チ５０３、及び接続端子５０８によって概略構成されて
いる。また、音楽リモコン装置５００の収納部（図示省
略）には、複数の音楽データが記憶された音楽メモリカ
ード５０４が収納されている。また、音楽リモコン装置
５００は、図２に示した音楽リモコン装置１００と同様
の構成の内部回路を有しており、音楽リモコン装置５０
０内の制御部（図示省略）によって、当該音楽リモコン
装置５００における各種処理を制御する。

【０１０２】モードスイッチ５０３は、音楽リモコン装
置５００に収納されている音楽メモリカード５０４の音
楽データの音楽再生と、リスト型音楽再生装置７００に
収納された音楽メモリカード７１６の音楽データの音楽
再生との何れか一方を選択するためのスイッチである。
また、このスイッチの操作信号は、制御部に入力され
る。

【０１０３】接続端子５０８は、音楽リモコン装置５０
０をリスト型音楽再生装置７００に接続するための端子
であり、リスト型音楽再生装置７００のオーディオ出力
コネクタ部７１４に挿入される。

【０１０４】一方、リスト型音楽再生装置７００は、本
体ケース７１０、リストバンド６２０，６３０、バック
ル６４０，６５０によって概略構成されており、このリ
ストバンド６２０，６３０及びバックル６４０，６５０
を用いて本体ケース７１０を身体（手首や二の腕等）に
装着できる。また、本体ケース７１０の収納部（図示省
略）には、複数の音楽データが記憶された音楽メモリカ
ード７１６が収納されている。

【０１０５】本体ケース７１０は、表示部７１１、操作
入力部７１２、モードスイッチ７１３、オーディオ出力
コネクタ部７１４、及び外部機器接続コネクタ部７１５
によって概略構成されている。また、本体ケース７１０
の内部には、時計計時部、発振器、制御部、音楽データ
復号器、音楽出力部、音楽データメモリ領域を有するＲ
ＡＭ（Random Access Memory）、読み出し／書込み制御
部、外部インタフェース、充電電池、及び電源制御部に
より構成される内部回路を内蔵しており、本体ケース内
部に設けられた収納部にはメモリカード７１６が着脱可
能に備えられる。

【０１０６】また、本体ケースに設けられた外部機器接
続コネクタ部７１５には、所定の外部機器接続アダプタ
やコネクタ等が着脱可能に備えられ、オーディオ出力コ
ネクタ部７１４には、音楽リモコン装置５００が着脱可
能に接続される。

【０１０７】リスト型音楽再生装置７００の制御部は、
本体ケース７１０に備えられたモードスイッチ７１３か
ら供給されるキー操作信号に基づき、「時計モード」、
「音楽モード」、または「通信モード」に応じた動作を
実行制御するため、リスト型音楽再生装置７００の各部
を集中制御する。

【０１０８】すなわち、「時計モード」において制御部
は、時計計時部において計時される時間データに基づい
て、時刻や日付を表示するための表示データを生成して
表示部７１１に表示させたり、操作入力部７１２から入
力される操作に応じた時計機能（時計の修正等）を実行
して処理結果を表示部７１１に表示する。

【０１０９】「音楽モード」において制御部は、操作入
力部７１２から入力される再生操作または音楽リモコン
装置５００の操作入力部５０２から入力される再生操作
に基づいてメモリカード収納部に収納されている音楽メ
モリカード７１６に記憶されている圧縮符号化音楽デー
タを読み出し、ＲＡＭ（音楽データメモリ）に確保した
上で、この圧縮符号化音楽データに基づいて音楽を再生
する。すなわち、音楽データ復号器においてＲＡＭ（音
楽データメモリ）に記憶されている圧縮符号化音楽デー
タを復号化し、復号化されたデジタル音楽データを音声
出力部においてＤ／Ａ変換して音楽リモコン装置５００
を介してイヤホン４００へ送出する。また制御部は、再
生中の音楽に関するデータ（曲名、アーティスト名、歌
詞、演奏時間、音楽ジャンル等）を表示部７１１及び音
楽リモコン装置５００の表示部５０１に表示する。

【０１１０】「通信モード」において制御部は、外部機
器接続コネクタ部７１５に接続された外部機器接続アダ
プタ等を介して外部機器から伝送される圧縮符号化音楽
データ及び音楽関連データを受信し、読み出し／書込み
制御部の制御により、受信した音楽データ及び音楽関連
データを音楽メモリカード７１６へ書込む。このように
外部から容易に音楽データを取得し、音楽再生を実行す
ることができる。

【０１１１】リスト型音楽再生装置７００の表示部７１
１は、制御部から出力される時刻データ、また、リスト
型音楽再生装置７００に収納される音楽メモリカード７
１６に記憶されている音楽データに関するデータ（トラ
ック番号、曲名、歌手名、演奏時間、歌詞等）を表示す
る。

【０１１２】操作入力部７１２は、リスト型音楽再生装
置７００において、再生、停止、巻き戻し、早送り等の
音楽再生に関する操作を入力するためのキーを備え、押
下されたキーの押下信号を制御部に出力する。

【０１１３】モードスイッチ７１３は、「時計モー
ド」、「音楽モード」、または「通信モード」のうちの
何れかを選択するためのスイッチであり、該スイッチの
操作信号を制御部に出力する。制御部は、モードスイッ
チ７１３から入力されるスイッチ操作信号に基づいて各
モードの切り替えを行い、前述したように各モードの処
理を制御する。

【０１１４】オーディオ出力コネクタ部７１４は、音楽
データを外部に出力する端子を備えており、該出力端子
には、音楽リモコン装置５００の接続端子５０８が挿入
される。これにより、音楽リモコン装置５００がリスト
型音楽再生装置７００に電気的に接続され、使用者の音
楽リモコン装置５００の操作によって、リスト型音楽再
生装置７００における音楽再生操作が制御される。

【０１１５】外部機器接続コネクタ部７１５は、ＰＣ
（Personal Computer）等の外部機器から伝送されるデ
ータを入力する端子を備えており、上述の「通信モー
ド」において外部機器から伝送されたデータ（圧縮符号
化音楽データ）が、本体ケース７１０内部に備えた読み
出し書込み制御部（図示省略）によって、ＲＡＭ（音楽
データメモリ）及び音楽メモリカード７１６に書込まれ
る。

【０１１６】本第３の実施の形態における音楽リモコン
装置５００の動作については、第１の実施の形態で説明
した内容と同様であるため、簡略に説明する。制御部
は、図４に示すモード設定処理と同様の処理を実行す
る。

【０１１７】すなわち、「リモコンモード」、「携帯モ
ード」、または「通信モード」のいずれかの設定を可能
とし、「リモコンモード」が選択された場合、制御部
は、スイッチ（図２のスイッチ１０３２参照）を切り替
え制御して、音楽リモコン装置５００の音楽出力部とイ
ヤホン４００のイヤホンジャック４０１とを電気的に接
続する。また、制御部は、操作入力部５０２から入力さ
れる操作信号に基づいて音楽リモコン装置５００側の音
楽再生処理を実行する。

【０１１８】一方、「携帯モード」が選択された場合、
制御部は、前述のスイッチを切り替え制御して、リスト
型音楽再生装置７００の音楽出力部とイヤホン４００の
イヤホンジャック４０１とを電気的に接続する。また、
制御部は、操作入力部５０２から入力される操作信号を
リモコン接続コード３００を介してリスト型音楽再生装
置２００側へ出力し、該操作信号に基づいてリスト型音
楽再生装置７００側での音楽再生処理を遠隔制御する。
すなわち、リスト型音楽再生装置７００に収納されたメ
モリカード７１６に記録されている音楽データに基づい
た音楽再生処理を、音楽リモコン装置５００から送信さ
れる操作信号に基づいて実行する。

【０１１９】また、「通信モード」が選択された場合、
制御部は、外部機器接続コネクタ部７１５に接続された
外部機器から伝送される圧縮符号化音楽データ等を受信
し、この音楽データに基づいた音楽再生処理を、音楽リ
モコン装置５００から送信される操作信号に基づいて実
行する。

【０１２０】以上説明したように、本第３の実施の形態
においては、音楽リモコン装置５００の接続端子５０８
をリスト型音楽再生装置７００のオーディオ出力コネク
タ部７１４に挿入することにより、音楽リモコン装置５
００をリスト型音楽再生装置７００に固定する構成とし
た。

【０１２１】そして、使用者の音楽リモコン装置５００
のモードスイッチ５０３のモード設定操作に応じて、音
楽リモコン装置５００に収納されている音楽メモリカー
ド５０４の音楽データに基づく音楽再生と、リスト型音
楽再生装置７００に収納された音楽メモリカード７１６
または内蔵ＲＡＭ（図示せず）の音楽データに基づく音
楽再生とを選択するようにした。

【０１２２】更に、リスト型音楽再生装置７００に収納
された音楽メモリカード７１６の音楽データに基づく音
楽再生を選択した場合でも、音楽リモコン装置５００の
操作入力部５０２の操作によって、リスト型音楽再生装
置７００側での音楽再生を制御可能とした。

【０１２３】したがって、使用者の音楽リモコン装置５
００の操作によって、音楽リモコン装置５００内に格納
された音楽データに基づく音楽再生と、リスト型音楽再
生装置７００に格納された音楽データに基づく音楽再生
とを、容易に切り替えて迅速かつ簡単に行うことができ
る。

【０１２４】また、音楽リモコン装置５００はリスト型
音楽再生装置７００に接続端子５０８を介して固定され
るため、使用者は、手元のリモコン操作を迅速且つ容易
に行うことができる。また、音楽リモコン装置５００と
リスト型音楽再生装置７００とは直接接続されているた
め、接続コードが不要であるので、製造コストを抑える
ことができる。

【０１２５】また、音楽リモコン装置５００に収納され
る音楽メモリカード５０４とリスト型音楽再生装置７０
０に収納される音楽メモリカード７１６とを用い、計２
枚の音楽メモリカードの中から所望の音楽データを選択
して音楽再生できるので、携帯時に再生できる音楽選択
の幅が広がる。また、音楽メモリカードを差し替える手
間を省くことができる。

【０１２６】なお、本実施の形態の詳細な部分について
は、上記実施の形態の内容に限定されるものではなく、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態において、リスト型音楽再生装置
７００にイヤホン４００を直接接続して、音楽メモリカ
ード７１６の音楽データに基づく音楽再生を独立で行っ
てもよい。

【０１２７】［第４の実施の形態］次に、図９を参照し
て、本発明に係る音楽リモコン装置の第４の実施の形態
について説明する。図９は、本発明を適用したリスト型
音楽リモコン装置９００に携帯型音楽リモコン装置２０
０とイヤホン４００を接続する前の状態を示す図であ
る。なお、本第４の実施の形態において、前述した構成
と同一の構成部位については、同一の符号を付し、その
詳細な説明を省略する。

【０１２８】図９に示すように、リスト型音楽リモコン
装置９００は、本体ケース９１０、リストバンド６２
０，６３０、バックル６４０（図８参照），６５０によ
って概略構成されている。また、本体ケース９１０の収
納部（図示省略）には、複数の音楽データが記憶された
音楽メモリカード９１６が収納される。また、リスト型
音楽リモコン装置９００は、リモコン接続コード３００
及び接続アダプタ８１０を介して携帯型音楽再生装置２
００に接続され、また、イヤホン接続アダプタ８２０を
介してイヤホン４００に接続されている。

【０１２９】本体ケース９１０は、その表面に、表示部
９１１、操作入力部９１２、モードスイッチ９１３を備
え、対向する左右両側面に、イヤホン（請求項８記載の
音響放音部に対応する。）接続用のイヤホン接続アダプ
タ８２０が接続されるイヤホン接続コネクタ部９１４
と、携帯型音楽再生装置２００用の携帯型音楽再生装置
接続アダプタ８１０が接続される外部機器接続コネクタ
部９１５と、を備えている。

【０１３０】また、本体ケース９１０には、図２に示す
音楽リモコン装置１００と同様に、時計計時部、発振
器、制御部、音楽データ復号器、音楽出力部、音楽デー
タメモリ領域を有するＲＡＭ（Random Access Memor
y）、ドライバ、スイッチ、読み出し／書込み制御部、
外部インタフェース、充電電池、及び電源制御部により
構成される内部回路を内蔵しており、本体ケース内部に
設けられた収納部にはメモリカード９１６が着脱可能に
備えられる。

【０１３１】表示部９１１は、制御部（請求項３記載の
音楽再生制御手段に対応する。）から出力される時刻デ
ータ、また、リスト型音楽リモコン装置９００内部に収
納される音楽メモリカード９１６に記憶され、再生され
る音楽データに関するデータ（トラック番号、曲名、歌
手名、演奏時間、歌詞等）を表示する。

【０１３２】操作入力部９１２は、モードスイッチ９１
３によって選択されたリスト型音楽リモコン装置９００
または携帯型音楽再生装置２００において、再生、停
止、巻き戻し、早送り等の音楽再生に関する操作を入力
するためのキーを備え、押下されたキーの押下信号を制
御部に出力する。

【０１３３】モードスイッチ９１３は、リスト型音楽リ
モコン装置９００に収納されている音楽メモリカード９
１６の音楽データの音楽再生と、携帯型音楽再生装置２
００に収納されたメモリ媒体２０３の音楽データの音楽
再生との何れか一方を選択するためのスイッチであり、
該スイッチの操作信号を制御部に出力する。制御部はモ
ードスイッチ９１３から入力される操作信号に応じて、
ドライバ（図２のドライバ１０３１参照）にスイッチ
（図２のスイッチ１０３２参照）駆動用信号を出力さ
せ、スイッチを切り替え制御する。本実施の形態のリス
ト型音楽リモコン装置９００は、前述の「リモコンモー
ド」、「携帯モード」の他に、「時計モード」の設定が
可能である。

【０１３４】イヤホン接続コネクタ部９１４には、イヤ
ホン接続アダプタ８２０の入力端子８２１が挿入され、
また、イヤホン接続アダプタ８２０にはイヤホン４００
が接続される。

【０１３５】イヤホン接続アダプタ８２０は、本体ケー
ス９１０に着脱式にイヤホン４００を接続するためのア
ダプタである。このイヤホン接続アダプタ８２０には、
本体ケース９１０のイヤホン接続コネクタ部９１４に接
続される小型小径の入力端子８２１と、イヤホン４００
への大径の出力端子８２２とを設けている。したがっ
て、本体ケース９１０を大きくすることなく、また専用
ジャックのイヤホンを使用せずとも市販の一般的な規格
や寸法のイヤホンジャック４０１を接続可能とする。

【０１３６】外部機器接続コネクタ部９１５には、携帯
型音楽再生装置接続アダプタ８１０が接続され、この接
続アダプタ８１０にリモコン接続コード３００の接続ア
ダプタ３０３が接続され、また、リモコン接続コード３
００のプラグ３０１は携帯型音楽再生装置２００に接続
されている。

【０１３７】携帯型音楽再生装置接続アダプタ８１０
は、本体ケース９１０にリモコン接続コード３００を介
して携帯型音楽再生装置２００を接続するためのアダプ
タである。この携帯型音楽再生装置接続アダプタ８１０
には、本体ケース９１０の外部機器接続コネクタ部９１
５に接続される小型小径の接続端子８１１と、リモコン
接続コード３００の接続アダプタ３０３に接続される大
径の接続端子８１２とを設けている。したがって、本体
ケース９１０を大きくすることなく、また専用ジャック
のイヤホンを使用せずとも市販の一般的な規格や寸法の
接続アダプタ３０３を接続可能とする。

【０１３８】次に、動作を説明する。リスト型音楽リモ
コン装置９００は、図４に示すモード設定処理とほぼ同
様の処理を実行するので、簡略に説明する。すなわち、
リスト型音楽リモコン装置９００は、モードスイッチ９
１３のモード設定操作により、「リモコンモード」、
「携帯モード」、または「時計モード」のいずれかの設
定を可能とする。

【０１３９】そして、「リモコンモード」が設定された
場合、制御部は、前述のスイッチ（図２のスイッチ１０
３２参照）を切り替え制御して、リスト型音楽リモコン
装置９００の音楽出力部とイヤホン４００のイヤホンジ
ャック４０１とを電気的に接続する。このモード設定下
において、制御部は、操作入力部９１２の音楽再生スイ
ッチが操作されると、その操作信号に基づいて、収納部
に収納されている音楽メモリカード９１６に記憶されて
いる圧縮符号化音楽データを読み出し、ＲＡＭ（音楽デ
ータメモリ）に確保した上で、この圧縮符号化音楽デー
タに基づいて、リスト型音楽リモコン装置９００側の音
楽再生処理を実行する。すなわち、音楽データ復号器に
おいてＲＡＭ（音楽データメモリ）に記憶されている圧
縮符号化音楽データを復号化し、復号化されたデジタル
音楽データを音声出力部においてＤ／Ａ変換して、イヤ
ホン接続アダプタ８２０を介してイヤホン４００へ送出
する。また制御部は、再生中の音楽に関するデータ（曲
名、アーティスト名、歌詞、演奏時間、音楽ジャンル
等）を表示部９１１に表示する。

【０１４０】一方、「携帯モード」が設定された場合、
制御部は、前述のスイッチを切り替え制御して、携帯型
音楽再生装置２００の音楽出力部２１６とイヤホン４０
０のイヤホンジャック４０１とを電気的に接続する。こ
のモード設定下において、制御部は、操作入力部９１２
の音楽再生スイッチが操作されると、その操作信号をリ
モコン接続コード３００を介して携帯型音楽再生装置２
００側へ出力し、該操作信号に基づいて携帯型音楽再生
装置２００側での音楽再生処理を遠隔制御する。すなわ
ち、携帯型音楽再生装置２００のメモリ媒体ドライブ２
０４に収納されたメモリ媒体（ＣＤ，ＭＤ等）２０３に
記録されている音楽データに基づいた音楽再生処理を、
リスト型音楽リモコン装置９００から送信される遠隔操
作信号に基づいて実行する。

【０１４１】また、このリスト型音楽リモコン装置９０
０は更に「時計モード」を設定可能とする。モードスイ
ッチ９１３の操作によって「時計モード」に設定された
場合は、制御部は時計計時部によって時間データ（現在
時刻や日付等）を計時して表示部９１１に表示させる。

【０１４２】以上説明したように、本第４の実施の形態
においては、携帯型音楽再生装置２００における音楽再
生を遠隔操作するリスト型音楽リモコン装置９００に、
複数の音楽データを記憶している音楽メモリカード９１
６を収納する構成とした。また、リスト型音楽リモコン
装置９００と、携帯型音楽再生装置２００とを、リモコ
ン接続コード３００及び接続アダプタ８１０によって接
続した。

【０１４３】そして、リスト型音楽リモコン装置９００
に収納した音楽メモリカード９１６の音楽データに基づ
く音楽再生と、携帯型音楽再生装置２００に収納された
メモリ媒体２０３の音楽データに基づく音楽再生との何
れか一方を、リスト型音楽リモコン装置９００のモード
スイッチ９１３で選択し、リスト型音楽リモコン装置９
００は、選択された音楽データに基づいた音楽再生を行
う。

【０１４４】したがって、リスト型音楽リモコン装置９
００内に格納された音楽データに基づく音楽再生と、携
帯型音楽再生装置２００に格納された音楽データに基づ
く音楽再生とを、容易に切り替え、希望する装置側での
音楽再生を迅速かつ簡単に行うことができる。

【０１４５】また、リスト型音楽リモコン装置９００が
腕等の身体に装着できるように、本体ケース９０１にリ
ストバンド６２０，６３０を設け、また、バックル６５
０によって連結可能とした。

【０１４６】したがって、携帯型音楽再生装置２００側
での音楽再生をリスト型音楽リモコン装置９００の操作
入力部９１２において遠隔操作でき、携帯型音楽再生装
置２００をリュック等から出さなくても腕に装着された
リスト型音楽リモコン装置９００で迅速かつ簡単に操作
することができる。また、腕に装着されていれば、操作
面を腕の位置で固定しやすく操作しやすくなる。さら
に、表示部９１１に表示される、再生している音楽に関
するデータ等を手元で確認できるので、このデータを参
照しながらの操作が容易となる。

【０１４７】また、リモコン機能、音楽再生機能、及び
時計機能を一体的に内蔵しているので、リモコン装置、
音楽再生装置、時計といった機器を同時に複数持ち歩く
必要がなく、携帯性が向上する。

【０１４８】また、イヤホン接続アダプタ８２０や、携
帯型音楽再生装置接続アダプタ８１０を本体ケース９１
０に着脱可能に設けたので、使用者の希望する形態で自
由にこれらのアダプタを着脱して使用することができ、
使い勝手がよい。すなわち、「携帯モード」ではイヤホ
ン接続アダプタ８２０と携帯型音楽再生装置接続アダプ
タ８１０とを双方装着して、操作入力部９１２において
携帯型音楽再生装置２００における音楽再生を操作しな
がら、イヤホン４００から音楽を聴取する。また、「リ
モコンモード」では、携帯型音楽再生装置接続アダプタ
８１０を取り外して、イヤホン接続アダプタ８２０を装
着し、リスト型音楽リモコン装置９００における再生音
楽をイヤホン４００から聴取する。また、「時計モー
ド」では、イヤホン接続アダプタ８２０も携帯型音楽再
生装置接続アダプタ８１０も取り外して、一般の時計と
同様に使用できる。

【０１４９】なお、本実施の形態の詳細な部分について
は、上記実施の形態の内容に限定されるものではなく、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、リスト型音楽リモコン装置９００のイヤホン接
続コネクタ部９１４の形状をイヤホン４００のイヤホン
・ジャック４０１に対応する形状にし、リスト型音楽リ
モコン装置９００にイヤホン４００を直接接続する構成
としてもよい。

【０１５０】

【発明の効果】請求項１記載の発明の音楽リモコン装置
によれば、音楽リモコン装置側に設けたモード設定手段
によるモード設定に応じて、携帯型音楽再生装置に記憶
された第１の音楽データに基づいた音楽再生を遠隔位置
で制御することができるばかりではなく、リモコン装置
本体側の半導体音楽データ記憶手段に記憶された第２の
音楽データに基づいた音楽再生を容易に制御することが
可能である。

【０１５１】請求項２記載の発明の音楽リモコン装置に
よれば、携帯型音楽再生装置に記憶された第１の音楽デ
ータ（例えば、ＣＤ，ＭＤ等の音楽データ）に基づいた
音楽再生をリモコン装置本体側で遠隔操作できるばかり
ではなく、リモコン装置本体自体に設けた半導体音楽デ
ータ記憶手段に記憶された第２の音楽データに基づいた
音楽再生を、音楽再生制御手段によって独立して制御す
ることができる。したがって、音楽リモコン装置側の操
作だけで、携帯型音楽再生装置と音楽リモコン装置との
各音楽データに基づいた音楽再生を独立して制御するこ
とができる。

【０１５２】請求項３記載の発明の音楽リモコン装置に
よれば、腕装着型のリモコン装置本体に設けたモード設
定手段によるモード設定に応じて、携帯型音楽再生装置
に記憶された第１の音楽データに基づく音楽再生の遠隔
制御と、リスト型リモコン装置本体の半導体音楽データ
記憶手段に記憶された第２の音楽データに基づく音楽再
生の制御とを、腕の位置で迅速かつ容易に実行すること
ができる。したがって、別体構成の音楽再生装置の各音
楽データに基づいた音楽再生を簡単に遠隔制御すること
が可能な音楽リモコン装置を提供することができる。

【０１５３】請求項４記載の発明の音楽リモコン装置に
よれば、音楽データを、リモコン装置本体に着脱可能に
装着される外部メモリ、或いはリモコン装置本体内の内
部メモリに記憶することによって、外部からの振動や衝
撃に対する耐久性が向上し、音楽リモコン装置の信頼性
が向上する。また、音楽リモコン装置の小型化に対応す
ることができるため、音楽リモコン装置の携帯性が向上
する。

【０１５４】請求項５記載の発明の音楽リモコン装置に
よれば、リモコン装置本体がその本体に設けた取付部材
によってリスト装置に着脱可能に取り付けられるため、
このリスト装置が装着される使用者の腕の位置で、迅速
且つ簡単に、希望する音楽データに基づいた音楽再生を
制御することができるばかりではなく、使用者は、混雑
した車両中やジョギング等の運動中においても、音楽リ
モコン装置を簡単に且つ迅速に操作することが可能であ
る。

【０１５５】請求項６記載の発明の音楽リモコン装置に
よれば、音楽リモコン装置のモード設定に応じて、リス
ト型音楽再生装置に記憶された音楽データに基いた音楽
再生と、リモコン装置本体に記憶された音楽データに基
づいた音楽再生と、を容易に制御することが可能であ
る。

【０１５６】請求項７記載の発明の音楽リモコン装置に
よれば、音楽再生機能だけでなく、時計機能を有する音
楽リモコン装置を提供することができる。

【０１５７】請求項８記載の発明の音楽リモコン装置に
よれば、リモコン装置本体の両側部のコネクタ部に接続
される接続アダプタを取り換えることによって、様々な
接続仕様の音響放音部あるいは携帯型音楽再生装置を接
続することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】音楽リモコン装置１００と携帯型音楽再生装置
２００との接続状態を示す図である。

【図２】音楽リモコン装置１００及び携帯型音楽再生装
置２００の内部回路を説明するブロック図である。

【図３】図２に示す音楽リモコン装置１００のＲＡＭ１
１４の内部構成を示す図である。

【図４】音楽リモコン装置１００のモード設定処理に関
する動作を説明するフローチャートである。

【図５】本第１の実施の形態における音楽リモコン装置
１００の異なった使用状態例を示す図である。

【図６】本発明を適用した音楽リモコン装置５００と腕
時計６００との接続関係を示す図であり、（Ａ）は音楽
リモコン装置５００を腕時計６００に取り付ける前の状
態を示す図、（Ｂ）は、音楽リモコン装置５００を腕時
計６００に取り付けた後の状態を示す図である。

【図７】本第２の実施の形態における音楽リモコン装置
５００の使用状態例を示す図である。

【図８】本発明を適用した音楽リモコン装置５００をリ
スト型音楽再生装置７００に接続する前の状態を示す図
である。

【図９】本発明を適用したリスト型音楽リモコン装置９
００に携帯型音楽リモコン装置２００とイヤホン４００
を接続する前の状態を示す図である。

【符号の説明】

１００ 音楽リモコン装置 １０１ 表示部 １０２ 操作入力部 １０２ａ 音楽再生スイッチ １０２ｂ 再生停止スイッチ １０３ モードスイッチ １０３１ ドライバ １０３２ スイッチ １０３２ａ，１０３２ｂ 切替スイッチ １０４ 音楽メモリカード １０５ 携帯型音楽再生装置接続コネクタ部 １０６ イヤホン接続コネクタ部 １１１ 制御部 １１２ 外部インタフェース １１３ 読み出し書込み制御部 １１４ ＲＡＭ １１４１ 表示レジスタ １１４２ 計時レジスタ １１４３ モードエリア １１４４ キーエリア １１４４Ａ〜１１４４Ｂ スイッチデータエリア １１４５Ａ 音楽データエリア １１４５Ｂ 音楽関連データエリア １１５ 音楽データ復号器 １１６ 音楽出力部 １１６１ Ｄ／Ａ変換部 １１６２ ＬＰＦ １１７ 電源制御部 １１７ａ 充電電池 １１８ 発振器 １１９ 時計計時部 １２０ 収納部 ２００ 携帯型音楽再生装置 ２０１ 表示部 ２０２ 操作入力部 ２０３ メモリ媒体 ２０４ メモリ媒体ドライブ ２０５ 接続コネクタ部 ２１１ 制御部 ２１２ 外部インタフェース ２１３ 読み出し書込み制御部 ２１４ ＲＡＭ ２１５ 音楽データ復号器 ２１６ 音楽出力部 ２１８ 発振器 ２１９ 時計計時部 ２００Ａ イヤホン ３００ リモコン接続コード ３０１ プラグ ３０２ コード ３０３ 接続アダプタ ３０３１ インタフェース変換回路 ３０３２ 充電回路 ４００ イヤホン ４０１ イヤホン・ジャック ４０２ イヤホン・コード ４０３ イヤホン・スピーカ ４５０ リュック ５００ 音楽リモコン装置 ５０１ 表示部 ５０２ 操作入力部 ５０３ モードスイッチ ５０４ 音楽メモリカード ５０５ 携帯型音楽再生装置接続コネクタ部 ５０６ イヤホン接続コネクタ部 ５０７ 取付ピン ５０８ 接続端子 ６００ 腕時計 ６１０ 本体ケース ６１１ 表示部 ６１２ 操作入力部 ６２０，６３０ リストバンド ６４０ バックル ６４１ 支柱部 ６４２ 弾性部 ６５０ バックル ６５１ バックル本体 ６５２ 挿入口 ６５３ 開口係止部 ７００ リスト型音楽再生装置 ７１０ 本体ケース ７１１ 表示部 ７１２ 操作入力部 ７１３ モードスイッチ ７１４ オーディオ出力コネクタ部 ７１５ 外部機器接続コネクタ部 ７１６ 音楽メモリカード ８１０ 携帯型音楽再生装置接続アダプタ ８１１ 接続端子 ８１２ 接続端子 ８２０ イヤホン接続アダプタ ８２１ 入力端子 ８２２ 出力端子 ９００ リスト型音楽リモコン装置 ９１０ 本体ケース ９１１ 表示部 ９１２ 操作入力部 ９１３ モードスイッチ ９１４ イヤホン接続コネクタ部 ９１５ 外部機器接続コネクタ部 ９１６ 音楽メモリカード

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｑ 9/00 ３０１ Ｈ０４Ｒ 1/10 １０４Ｚ Ｈ０４Ｒ 1/10 １０４ Ｇ１０Ｌ 9/18 Ｊ

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】携帯型音楽再生装置に記憶された第１の音
   楽データに基づいた音楽再生を遠隔制御するためのリモ
   コン装置本体と、 このリモコン装置本体に設けられ、第２の音楽データを
   記憶する半導体音楽データ記憶手段と、 前記リモコン装置本体に設けられたモード設定手段と、 このモード設定手段により第１のモードが設定されてい
   る際は、前記携帯型音楽再生装置に記憶された第１の音
   楽データに基づいた音楽再生を遠隔制御し、前記モード
   設定手段により第２のモードが設定されている際は、前
   記半導体音楽データ記憶手段に記憶された第２の音楽デ
   ータに基づいた音楽再生を制御する音楽再生制御手段
   と、 を備えたことを特徴とする音楽リモコン装置。
2. 【請求項２】携帯型音楽再生装置に記憶された第１の音
   楽データに基づいた音楽再生を遠隔制御するためのリモ
   コン装置本体に、 第２の音楽データを記憶する半導体音楽データ記憶手段
   と、 この半導体音楽データ記憶手段に記憶された第２の音楽
   データに基づいた音楽再生を制御する音楽再生制御手段
   と、 を備えたことを特徴とする音楽リモコン装置。
3. 【請求項３】使用者により携帯される携帯型音楽再生装
   置に記憶された第１の音楽データに基づいた音楽再生を
   遠隔制御する腕装着型のリモコン装置本体と、 このリモコン装置本体に設けられ、第２の音楽データを
   記憶する半導体音楽データ記憶手段と、 前記リモコン装置本体に設けられたモード設定手段と、 このモード設定手段により第１のモードが設定されてい
   る際は、前記携帯型音楽再生装置に記憶された第１の音
   楽データに基づいた音楽再生を遠隔制御し、前記モード
   設定手段により第２のモードが設定されている際は、前
   記半導体音楽データ記憶手段に記憶された第２の音楽デ
   ータに基づいた音楽再生を制御する音楽再生制御手段
   と、 を備えたことを特徴とする音楽リモコン装置。
4. 【請求項４】請求項１から３の何れかに記載の音楽リモ
   コン装置において、 半導体音楽データ記憶手段は、 前記リモコン装置本体に対して着脱可能に装着される外
   部メモリ、或いは前記リモコン装置本体に内蔵された内
   部メモリであることを特徴とする音楽リモコン装置。
5. 【請求項５】請求項１記載の音楽リモコン装置におい
   て、 前記リモコン装置本体は、腕に装着されるリスト装置に
   当該リモコン装置本体を着脱可能に取り付けるための取
   付部材を備えたことを特徴とする音楽リモコン装置。
6. 【請求項６】請求項１記載の音楽リモコン装置におい
   て、 携帯型音楽再生装置は、腕に装着されるリスト型音楽再
   生装置であり、 このリスト型音楽再生装置と前記リモコン装置本体とは
   接続端子を介して電気的に接続され、 前記音楽再生制御手段は、 モード設定手段により第１のモードが設定されている際
   は、前記リスト型音楽再生装置に記憶された第１の音楽
   データに基づいた音楽再生を遠隔制御し、前記モード設
   定手段により第２のモードが設定されている際は、前記
   半導体音楽データ記憶手段に記憶された第２の音楽デー
   タに基づいた音楽再生を制御することを特徴とする音楽
   リモコン装置。
7. 【請求項７】請求項１から３の何れかに記載の音楽リモ
   コン装置において、 前記リモコン装置本体は、 時間データを計時する時計計時部と、 この時計計時部により計時された時間データを表示する
   時計表示部と、 を備えることを特徴とする音楽リモコン装置。
8. 【請求項８】請求項３記載の音楽リモコン装置におい
   て、 前記リモコン装置本体の両側部には、音響放音部用の接
   続アダプタと、携帯型音楽再生装置用の接続アダプタと
   がそれぞれ接続されるコネクタ部を備えることを特徴と
   する音楽リモコン装置。