JP2001183252A - 張力判定装置 - Google Patents

張力判定装置

Info

Publication number
JP2001183252A
JP2001183252A JP37132499A JP37132499A JP2001183252A JP 2001183252 A JP2001183252 A JP 2001183252A JP 37132499 A JP37132499 A JP 37132499A JP 37132499 A JP37132499 A JP 37132499A JP 2001183252 A JP2001183252 A JP 2001183252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tension
cycle
range
appearances
determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP37132499A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruhiko Nakamura
晴彦 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitta Co Ltd
Original Assignee
Unitta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitta Co Ltd filed Critical Unitta Co Ltd
Priority to JP37132499A priority Critical patent/JP2001183252A/ja
Publication of JP2001183252A publication Critical patent/JP2001183252A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルト等の張力の適正・不適正を簡易な処理
で判定できるようにすること。 【構成】 ベルトの振動波形の各サイクル毎の周期を検
出し、その周期が基準範囲にあるか否かを周期判別部1
2で判別する。基準範囲にあると判定された周期データ
の数を出現回数カウンタ13で計数する。出現回数判定
部14では、基準範囲にあると判定された周期データの
数が顕著な数に達していれば張力は適正であると判定す
る。張力判定表示部15は判定部14の判定結果に従っ
て張力の適否を表示する。前記基準範囲は、張力が適正
である場合の固有振動に対応する周期を含む予定の範囲
に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、張力判定装置に関
するものであり、特に、測定対象の固有振動数に基づい
て測定対象の張力の適否を判定する張力判定装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】回転を伝達したり物品を搬送したりする
のにベルト装置が広く使われている。このベルト装置に
おいて、プーリに架けられたベルトの張力が予定値どお
りに設定されていないと、一方のプーリから他方のプー
リへ効率的に回転を伝えられなかったり、安定した状態
で物品を搬送したりできないことが生じる。また、ベル
トの特性に合った適当な張力がベルトに与えられていな
いと、ベルト自体の寿命が短くなって交換頻度が増すと
いう問題点もある。
【0003】ベルト張力を適正値に調節して上記問題点
を解消するため、ベルトの張力を測定する適当な方法が
必要になる。ベルトの張力測定方法として、プーリに架
けられたベルトに振動を与え、この振動の中からベルト
の固有振動数を検出し、所定の計算式に従って前記固有
振動数に対応したベルトの張力を算出する方法が知られ
ている。本出願人等は、測定対象の振動周期の変動が予
定範囲内にある連続波形からなる波形群を代表する波形
周期または周波数を検出し、その検出結果に基づいて張
力を測定する装置を提案している(特公平6−6382
5号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置は、次
のような問題点を有していた。上記張力測定装置では、
マイクロフォンで検出した振動波形の中から選択された
1つの波形の周期を基準周期として、この基準周期との
差または基準周期に対する変動比率が予定範囲にある波
形の集まりを波形群として検出している。このような波
形群の検出のための演算処理は繁雑であることから、さ
らに簡単な演算処理によって測定対象の張力を測定でき
る装置が望まれている。
【0005】また、従来、作業者は測定した張力または
周波数を記録するとともに、測定値が適正範囲内である
か否かの判断もしなければならなかった。さらに必要に
応じて測定値が適正であるか否かも併せて記録しなけれ
ばならなかった。特に、数多くのベルト装置の管理をし
ている場合、測定値の記録と判断とを行わなければなら
ない作業者の負担は大きいため、演算の簡略化だけでな
く、張力が適正値であるか否かの判断を容易に行うこと
ができる装置が望まれていた。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、簡易な演算処理によっ
て測定値が適正範囲内にあるか否かを判断することがで
きる張力判定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、マイクロフォンで検出された被測定物の振
動波形の各サイクル毎の周期を測定する周期測定手段
と、測定された各サイクル毎の周期のうち予定の基準周
期範囲内にある周期の数を計数する出現回数計数手段
と、計数された前記出現回数が予定の基準回数よりも多
い場合に張力適正判定結果を、前記出現回数が前記基準
の回数よりも少ない場合に張力不適正判定結果を出力す
る張力判定手段とを具備した点に第1の特徴がある。
【0008】また、本発明は、マイクロフォンで検出さ
れた被測定物の振動波形の各サイクル毎の周期を測定す
る周期測定手段と、測定された各サイクル毎の周期のう
ち予定の基準周期範囲内に設けられた複数の小範囲内に
ある周期の数を計数する出現回数計数手段と、計数され
た前記小範囲毎の出現回数のうちの最大値と他の小範囲
の出現回数との差が予定数以上の場合に張力適正判定結
果を、前記差が予定数未満の場合に張力不適正判定結果
を出力する張力判定手段とを具備した点に第2の特徴が
ある。
【0009】また、本発明は、前記張力適正判定結果に
基づく張力適正表示および前記張力不適正判定結果に基
づく張力不適正表示の少なくとも一方を表示する表示手
段を具備した点に第3の特徴があり、前記張力適正判定
結果および前記張力不適正判定結果の少なくとも一方を
記憶する記憶手段を具備した点に第4の特徴がある。
【0010】さらに、本発明は、前記基準周期範囲が、
測定対象の張力が適正値のときの該測定対象の固有振動
に対応した周期を含む範囲に設定されている点に第5の
特徴がある。
【0011】上記第1〜第5の特徴によれば、張力が適
正であったならば固有振動が現われると予測される基準
周期範囲にあてはまる周期の検出数が顕著に多い場合に
張力が適正と判定され、前記基準周期範囲にあてはまる
周期の検出数が顕著に多くない場合に張力が不適正と判
定される。そして、その判定結果に従って表示,記憶が
なされる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を詳細に説明する。図2は本発明の一実施形態に係る張
力判定装置のハード構成を示すブロック図である。図2
において、軸間距離Lで配置されたプーリ1a,1bに
架けられているベルト2に対向してベルト2の振動を感
知するためのマイクロフォン3が配置されている。マイ
クロフォン3で検出されたベルト2の振動に対応する電
気信号はフィルタ4に入力される。フィルタ4では、入
力された波形信号から高周波のノイズ成分を除去する。
ノイズが除去された波形信号はコンパレータ5に供給さ
れる。波形整形手段としてのコンパレータ5は、しきい
値に従って入力波形を整形し、矩形波信号を出力する。
【0013】前記矩形波信号は微分回路6に入力され、
この微分回路6は、波形の立上がりおよび立下がりを検
出してエッジ検出信号を出力する。このエッジ検出信号
のうち、例えば立上がりのエッジ検出信号が、遅延回路
7、ラッチ8、およびフリップフロップ(F/F)9に
入力される。カウンタ10は、図示しないパルス発生装
置から供給されるクロックパルス(CK)を計数する。
【0014】ラッチ8は微分回路6から供給されたエッ
ジ検出信号に応答してカウンタ10の値を取込む。遅延
回路7は前記エッジ検出信号を所定時間遅らせてカウン
タ10に供給する。遅延された信号はカウンタ10のリ
セット端子に接続され、遅延された信号によってカウン
タ10の値がリセットされる。
【0015】フリップフロップ9は、前記エッジ検出信
号によってセットされる。フリップフロップ9の出力状
態は、マイクロコンピュータ(マイコン)11で識別さ
れる。マイコン11はフリップフロップ9のセットを検
出し、これによってカウンタ10の値がラッチ8に保持
されたことを認識する。マイコン11は、この認識結果
に基づいてラッチ8からカウンタ値を取込み、マイコン
11内のメモリに格納する。マイコン11はカウンタ値
をラッチ8から取込んだ後はクリア信号を出力してフリ
ップフロップ9をリセットする。こうして、マイコン1
1内のメモリには、マイクロフォン3で検出された振動
波形に基づいて得られた矩形波の1サイクル毎の周期
が、カウンタ10によるカウンタ値として記憶される。
【0016】なお、本実施例では、カウンタ値をラッチ
8に取込む毎にカウンタ10をクリアするようにした
が、カウンタ10をいちいちクリアしないで、前記エッ
ジ検出時のカウンタ値を順次読込むようにしてもよい。
この場合は、マイコン11内部の処理で各カウンタ値の
差を算出して各サイクルの周期を検出することができ
る。
【0017】上記構成において、図示しない打撃手段で
ベルト2に衝撃を加えると、この衝撃によるベルト2の
振動はマイクロフォン3で検出され、各サイクルの周期
がカウンタ10のカウンタ値としてマイコン11に記憶
される。ベルト2の振動は、最初は衝撃や高調波成分を
含んだ不規則な波形であるが、しだいに規則的な連続波
形となる。この規則的な波形が、プーリ1a,1bに架
けられた当該ベルト2の固有振動と認められる。すなわ
ち、ほぼ同一のカウンタ値が連続していれば、そのカウ
ンタ値に対応する周期が当該ベルト2の固有振動の周期
である。
【0018】測定対象であるベルト2を含むベルト装置
の各パラメータが決定され、ベルト2が予定の張力で張
られていれば、この張力に対応した固有振動の周期に対
応するカウンタ値が連続するはずである。そこで、本実
施形態では、測定対象となるベルト装置に含まれるベル
ト2の固有振動に対応する周期つまりカウンタ値を基準
値として設定し、この基準値に合致するカウンタ値が連
続していればそのベルト2の張力は適正であると判断す
る。
【0019】具体的には、入力される前記カウンタ値が
前記基準値を中心とした予定の範囲(基準範囲)にある
か否か判断し、この基準範囲に当てはまったカウンタ値
の数を出現回数として計数する。そして、例えばこの出
現回数が予定回数より多い場合は、前記基準範囲で固有
振動が検出されたと判定して張力が適正であると判断す
る。また、前記基準範囲を複数の小範囲に分割し、この
小範囲毎の出現回数を計数し、そのいずれかの小範囲に
出現回数のピークが現れれば、基準範囲に固有振動があ
ると判定して張力が適正であると判断する。
【0020】図3は、ベルト2に衝撃を与えた後、時間
経過を追って変化するベルトの振動周波数を1サイクル
毎に示す図であり、図4は、図3のデータに基づいて描
かれたグラフである。図3において、データ番号が小さ
いものは振動始期近くのデータであり、大きいものは振
動終期近くのデータである。
【0021】図4にみられるように、衝撃を加えられた
時から時間T1までは、高調波成分や衝撃成分が含まれ
るため、周波数は激しく不規則に変化する。その後、時
間T1〜T2間と、時間T3〜T4間に比較的周波数変
化の少ない領域すなわち規則的な振動が連続する領域が
現れるようになる。2点間に張られたベルト等、緊張し
た物体に衝撃を加えて振動させると、これらの物体は当
初、高調波成分や衝撃成分を含んだ不規則な波形で振動
するが、やがて、時間の経過とともにその物体に固有の
規則的な波形で振動するようになる。この観点からする
と、時間T3〜T4間の振動における振動数が固有振動
数であるとみなすことができる。
【0022】図5は図3のデータに基づく周波数の出現
回数を示す図である。図5において、縦軸は10Hz毎
の小範囲における同範囲の周波数の出現回数である。同
図にみられるように、周波数80〜90Hzと周波数1
70〜180Hzとに出現回数のピークが現れている。
この2つのピークは図4の時間T3〜T4間と時間T1
〜T2間とにおけるそれぞれの出現回数に対応する。こ
の場合、時間T3〜T4間の振動数が固有振動数であ
り、周波数の基準範囲REFは図5のようにこの固有振
動数を含む範囲(70〜100Hz)に設定する。但
し、上述のように前記カウンタ値は周期を代表している
ので実際の処理ではこの振動数に対応する周期で基準範
囲を定める。そして、この基準範囲内の小範囲毎の出現
回数の合計が予定回数より多いか否かによって張力が適
正か否かを判断する。また、基準範囲内の小範囲におけ
るピークの有無により張力が適正か否かを判断すること
もできる。
【0023】基準範囲は次の張力算出式(1)により決
定することができる。張力T=4×L2 ×A×f2 ……
(1)。式(1)において、符号fは固有振動数(H
z)、符号Aはベルトの線密度(N/m)、符号Lはプ
ーリの軸間距離である。所望の張力T(N)が決定さ
れ、ベルトの線密度Aおよびプーリの軸間距離Lが既知
であれば、固有振動数fは式(1)を使用して算出され
る。このようにベルト装置毎に予め知ることができる固
有振動数fを中心とした範囲(例えば上下5%)を基準
範囲とする。なお、具体的な処理では、基準範囲は、こ
の固有振動数の逆数である周期として設定するのは上述
のとおりである。
【0024】次に、図6のフローチャートを参照して本
実施形態の張力判定処理を説明する。図6において、ス
テップS1では、予定範囲の周期の出現回数を示すカウ
ンタCTをリセット(=0)する。ステップS2では、
周期を示す前記ラッチ8内のカウンタ値を1つ取り込
む。ステップS3ではこのカウンタ値が基準範囲内の周
期を表しているか否かを判断する。この判断が肯定なら
ば、ステップS4に進んでカウンタCTをインクリメン
トする。ステップS3が否定ならばステップS4はスキ
ップされる。ステップS5ではすべてのカウンタ値を処
理したか否かを判断し、この判断が否定ならば再びステ
ップS2に進み、肯定ならばステップS6に進む。ステ
ップS6ではカウンタCTで示される出現回数が予定回
数CTrefより多いか否かを判断する。この判断が肯定
ならば基準範囲内に固有振動数が存在したと判断してス
テップS7に進み、「適正」を示す表示を行う。一方ス
テップS6が否定ならば基準範囲内に固有振動数が存在
しないと判断してステップS8に進み、「不適正」を示
す表示を行う。
【0025】次に、基準範囲内を複数の小範囲に分割し
た場合の処理例を図7のフローチャートを参照して説明
する。この例では、基準範囲を3つの小範囲A,B,C
に分割し、各小範囲A,B,C毎の出現回数を累積して
判断した。図7において、ステップS10では、各小範
囲A,B,Cの周期の出現回数を示すカウンタCTa,
CTb,CTcをリセット(=0)する。ステップS1
1では、周期を示す前記ラッチ8内のカウンタ値を1つ
取り込む。ステップS12ではこのカウンタ値が基準範
囲内の周期を表しているか否かを判断する。この判断が
肯定ならば、ステップS13に進み、否定ならばステッ
プS17に進む。ステップS13では前記カウンタ値が
小範囲A,小範囲B,小範囲Cのいずれに存在するかを
判定する。前記カウンタ値が小範囲Aに存在すればステ
ップS14に、小範囲Bに存在すればステップS15
に、小範囲Bに存在すればステップS16にそれぞれ進
む。ステップS14ではカウンタCTaを、ステップS
15ではカウンタCTbを,ステップS16ではカウン
タCTcをそれぞれインクリメントする。ステップS1
7ではすべてのカウンタ値を処理したか否かを判断し、
この判断が否定ならば再びステップS11に進み、肯定
ならばステップS18に進む。ステップS18では、カ
ウンタCTa,CTb,CTcのうち最大のものと次に
大きいものとの差を算出し、この差が予定回数CTref2
より多いか否かにより、基準範囲内のピークの有無を判
別する。ステップS18が肯定ならば基準範囲内に固有
振動数が存在したと判断してステップS19に進み、
「適正」を示す表示を行う。一方、ステップS18が否
定ならば基準範囲内に固有振動数が存在しないと判断し
てステップS20に進み、「不適正」を示す表示を行
う。
【0026】上記「適正」または「不適正」の表示は予
定色のLED表示を行わせる視覚的なものや、電子音に
よる音声表示などによることができる。また、「適正」
または「不適正」をプリンタ出力できるような信号に変
換して出力してもよい。この信号により、張力測定器内
または外部に設けたプリンタ装置に「適正」または「不
適正」を印字させることができる。
【0027】次に、図1の機能ブロック図を参照して本
実施例のマイコン部の要部機能を説明する。同図におい
て、周期判別部12は、ラッチ8から取込んだカウンタ
値を基準範囲REFと比較して該カウンタ値が基準範囲
REF内にあるか否かを判定する。カウンタ値が基準範
囲REF内にあると判定されたときは出現回数カウンタ
13がインクリメントされる。出現回数カウンタ値CT
は出現回数判定部14に入力され、比較回数CTref と
比較される。カウンタ値CTが比較回数CTref より大
きい場合は判定結果として「適正」を示すデータが出力
され、カウンタ値CTが比較回数CTref より小さい場
合は判定結果として「不適正」を示すデータが出力され
る。張力判定表示部15は「適正」または「不適正」を
示すデータに応答して、例えば、「適正」または「不適
正」を意味する予定の情報を表示する。
【0028】基準範囲REFを複数の小範囲に分割して
各小範囲毎の出現回数を計数してピークの有無を判別す
る場合は、小範囲毎の出現回数を互いに比較する小範囲
出現回数比較部16を設けて、ここでの比較結果に基づ
いて「適正」または「不適正」を表示する。
【0029】なお、上記「適正」または「不適正」の表
示は、少なくとも一方が表示されれば、作業者は張力が
適正か否かを判断することができるので、必ずしも両方
の場合の表示を行うのに限られない。また、張力が適正
か不適正かを判断した結果を直ちに表示またはプリント
出力するのに限らず、測定装置内に設けるメモリに判定
結果を一旦格納しておき、必要な場合に、一括して出力
し、プリント等の処理を行うようにしてもよい。
【0030】以上説明したように、本実施形態では、振
動の周期を示すカウンタ値を順次取り込み、そのカウン
タ値が基準範囲に入っているか否かの回数を検出するこ
とによって張力が適正か否かを判定し、表示することが
できる。本実施形態ではプーリ間に架けられたベルトの
固有振動数を検出し、この固有振動数に基づいて該ベル
トの張力を算出するようにしたものであるが、本発明の
測定対象となるものはベルトに限定されない。
【0031】例えば、ビデオテープや感熱プリンタのイ
ンクリボンは、所定の支持手段間に緊張状態で張架され
た膜状基体に、磁性粉体もしくはインクを塗布して製造
される。ところで、ビデオテープやインクリボンでは、
磁性粉体もしくはインクの塗布状態が品質に大きく影響
するため、これらを塗布するときの前記基体の状態を正
確に管理することが肝要である。そこで、前記磁性粉体
もしくはインクの塗布工程では、前記基体の緊張状態を
正確に検出し、これを一定状態に管理することが要請さ
れる。
【0032】このような製造工程に本発明を適用し、支
持手段間に張架された膜状基体に適宜の打撃手段で振動
を与えることにより、その振動に基づいて前記基体の固
有振動数を測定できる。そして、この測定値が、該基体
の予定の緊張度に対応する固有振動数となるように支持
手段を調節して前記基体の緊張状態を正確に調節するこ
とができる。
【0033】その他、上記帯状の被測定物に限らず糸
状、線状、板状の物体等について、それぞれの固有振動
数を測定し、その測定値に基づいて該物体自体の物性や
特質、装置への装着状態の適否等を判定することができ
る。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1〜請求項5の発明によれば、張力が適正か否かの判断
を行うためのデータ処理を簡素化できるとともに、判定
結果を記憶、表示することができるので、張力の適正ま
たは不適正の認定が容易であるし、複数のベルト装置等
の張力の一括管理が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す張力判定装置の要部
機能ブロック図である。
【図2】 本発明の一実施例を示す張力判定装置のハー
ド構成ブロック図である。
【図3】 周波数変動の実験データ例を示す図である。
【図4】 周波数変動の実験データ例を示すグラフであ
る。
【図5】 所定周波数の出現回数を示すグラフである。
【図6】 張力判定処理のフローチャートである。
【図7】 張力判定処理の変形例に係るフローチャート
である。
【符号の説明】
1a,1b…プーリ、 2…ベルト、 3…マイクロフ
ォン、 12…周期判別部、 13…出現回数カウン
タ、 14…出現回数判定部、 15…張力判定表示
部、 16…小範囲出現回数比較部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物の振動を検出するマイクロフォ
    ンと、 前記マイクロフォンで検出された振動波形の各サイクル
    毎の周期を測定する周期測定手段と、 測定された各サイクル毎の周期のうち予定の基準周期範
    囲内にある周期の数を計数する出現回数計数手段と、 計数された前記出現回数が予定の基準回数よりも多い場
    合に張力適正判定結果を、前記出現回数が前記基準の回
    数よりも少ない場合に張力不適正判定結果を出力する張
    力判定手段とを具備したことを特徴とする張力判定装
    置。
  2. 【請求項2】 被測定物の振動を検出するマイクロフォ
    ンと、 前記マイクロフォンで検出された振動波形の各サイクル
    毎の周期を測定する周期測定手段と、 測定された各サイクル毎の周期のうち予定の基準周期範
    囲内に設けられた複数の小範囲内にある周期の数を計数
    する出現回数計数手段と、 計数された前記小範囲毎の出現回数のうちの最大値と他
    の小範囲の出現回数との差が予定数以上の場合に張力適
    正判定結果を、前記差が予定数未満の場合に張力不適正
    判定結果を出力する張力判定手段とを具備したことを特
    徴とする張力判定装置。
  3. 【請求項3】 前記張力適正判定結果に基づく張力適正
    表示および前記張力不適正判定結果に基づく張力不適正
    表示の少なくとも一方を表示する表示手段を具備したこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の張力判定
    装置。
  4. 【請求項4】 前記張力適正判定結果および前記張力不
    適正判定結果の少なくとも一方を記憶する記憶手段を具
    備したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    張力判定装置。
  5. 【請求項5】 前記基準周期範囲が、測定対象の張力が
    適正値のときの該測定対象の固有振動に対応した周期を
    含む範囲に設定されていることを特徴とする請求項1〜
    請求項4のいずれかに記載の張力判定装置。
JP37132499A 1999-12-27 1999-12-27 張力判定装置 Pending JP2001183252A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37132499A JP2001183252A (ja) 1999-12-27 1999-12-27 張力判定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37132499A JP2001183252A (ja) 1999-12-27 1999-12-27 張力判定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001183252A true JP2001183252A (ja) 2001-07-06

Family

ID=18498514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP37132499A Pending JP2001183252A (ja) 1999-12-27 1999-12-27 張力判定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001183252A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006098277A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Audio Technica Corp 振動板の張力測定装置
WO2019049796A1 (ja) * 2017-09-08 2019-03-14 三菱電機株式会社 Vベルトの張力異常判定装置、その方法、およびエスカレーター

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006098277A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Audio Technica Corp 振動板の張力測定装置
WO2019049796A1 (ja) * 2017-09-08 2019-03-14 三菱電機株式会社 Vベルトの張力異常判定装置、その方法、およびエスカレーター
CN111065842A (zh) * 2017-09-08 2020-04-24 三菱电机大楼技术服务株式会社 V带的张力异常判定装置、张力异常判定方法以及自动扶梯
CN111065842B (zh) * 2017-09-08 2022-09-20 三菱电机楼宇解决方案株式会社 V带的张力异常判定装置、张力异常判定方法以及自动扶梯

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0663825B2 (ja) 固有振動数測定装置およびこれを用いた張力測定装置
JP2001183252A (ja) 張力判定装置
US5134366A (en) Magnetic head testing apparatus for detecting occurrences of popcorn noise amid externally generated noise
US4599898A (en) Method and apparatus for testing ball striking rackets
JP3153396B2 (ja) 固有振動数測定装置およびこれを用いた張力測定装置
US2834207A (en) Gel counter
JPH07151875A (ja) 電波修正時計
US11211039B2 (en) Musical instrument tuning
JP2741485B2 (ja) 補正演算式内蔵張力測定装置
JP2001304993A (ja) 固有振動測定装置および張力測定装置
JPH10221140A (ja) 超音波測定装置のパラメータを自動設定する方法及び流量測定用超音波測定装置
US5726362A (en) Tension loss/frequency comparison device
EP1619796A3 (en) Ring oscillator setting apparatus and method depending on environmental changes of an image formation apparatus
JP2717334B2 (ja) 放射線測定器
JP3168737B2 (ja) 硬貨選別装置
JP3256356B2 (ja) 時間差測定方法
JPH0587952A (ja) アラーム機能付腕時計
JP2003222641A (ja) 波形測定装置
KR100502445B1 (ko) 리모콘 신호 분석 판별 방법
GB2197742A (en) Indentifying instrumental sounds
JP3063302B2 (ja) 音楽分類装置
JPH06281517A (ja) 車載用ecuおよびこれと接続して使用する張力測定装置
JPH0735791A (ja) 時間計測装置
KR100311367B1 (ko) 티브이시스템의라인선택및필드검출장치
JPH08123348A (ja) 水平周波数検出回路