JP2001182285A - 外壁材の施工方法および外壁材の躯体への取付け構造 - Google Patents

外壁材の施工方法および外壁材の躯体への取付け構造

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JP2001182285A
JP2001182285A JP36482399A JP36482399A JP2001182285A JP 2001182285 A JP2001182285 A JP 2001182285A JP 36482399 A JP36482399 A JP 36482399A JP 36482399 A JP36482399 A JP 36482399A JP 2001182285 A JP2001182285 A JP 2001182285A
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external wall
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water
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JP36482399A
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Yuya Hirasaki
優矢 平崎
Mitsuaki Kanazawa
光明 金沢
Akihiko Yokota
明彦 横田
Masayuki Hayashi
真行 林
Akira Hirano
旭 平野
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外壁材1の裏面に水が侵入した場合、釘状部材
6が防水シート5にあけた孔よりの漏水を防ぐ。 【解決手段】躯体2の屋外側に躯体面に沿って防水シー
ト5を布設し、防水シート5の屋外側に躯体面に沿って
外壁材1を配設する外壁工法における外壁材1の施工方
法であって、外壁材1を係止し、かつ防水シート5を介
して躯体に固定される係止部材3の躯体面側に止水材4
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築構造における
外壁材の施工方法および外壁材の躯体への取付け構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】建築構造における外壁材の施工方法は、
用途に応じて各種の方法が採用されている。たとえば、
外壁材と躯体との間に複数の下地材(たとえば、胴縁)
を複数介して構成するいわゆる通気工法が知られてい
る。
【0003】一方、下地材、断熱材等を介さず、鉄骨等
の躯体の屋外側に躯体面に沿って防水シートを布設し、
その屋外側に躯体面に沿って外壁材を配設する外壁工法
も採用されている。該工法は、下地材、断熱材等を使用
しないので施工が簡単でかつ安価であり、倉庫等のよう
に居住性、断熱性能をそれほど要求されない建築構造に
適する。
【0004】図6は、外壁材の配設方法を説明する斜視
図である。長方形形状の板状体である外壁材1は、所定
間隔で立設された鉄骨柱である躯体2に対し、外壁材の
長手方向を水平に配列して固定されている。
【0005】図5は、従来の建築構造における施工方法
を説明する断面図である。躯体2の屋外側に躯体面に沿
って防水シート5が布設されており、係止部材3が防水
シート5を介して釘状部材6により躯体2に固定され
る。上下に位置する外壁材1下方側の上端縁部および上
方側の下端縁部には、所定形状の空間部または切欠き部
が形成されており、係止部材3の係止片3a、3bを上
記空間部または切欠き部に係合させることにより係止部
材3を介して外壁材1は躯体2に固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の外壁材固定
方法は、下地材、断熱材等を使用しないので施工が簡単
でかつ安価である長所がある反面、施工方法によっては
防水性に劣る短所があった。すなわち、図5に示される
ように、釘状部材6が防水シート5に孔をあけることと
なる。外壁材1の施工が悪く外壁材1の裏面に水が侵入
した場合、該孔より躯体2の内部に浸水し、屋内に漏水
する不具合となる。
【0007】このような不具合を回避する手段として、
釘状部材6の貫通箇所にシーリング材を施工する、また
は防水テープを貼設する等が考えられる。しかし、この
ような作業は繁雑で工数の増加となる。また、躯体2が
鉄骨柱でなく木材等の柱である場合には上記不具合は比
較的少ないが、その反面木材等の腐蝕の原因となる。し
たがって、このような不具合の生じない外壁材の施工方
法が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決しようとするもので、躯体の屋外側に躯体面に沿って
防水シートを布設し、防水シートの屋外側に躯体面に沿
って外壁材を配設し、係止部材を介して外壁材を躯体に
係止する外壁材の施工方法であって、前記係止部材の躯
体面側には止水材を設けることを特徴とする外壁材の施
工方法を提供する。このように、係止部材の躯体面側に
止水材が設けられていれば、釘状部材等が防水シートに
孔をあけることとなっても止水材により躯体の内部への
浸水が防げ、屋内に漏水することはない。
【0009】本発明において、前記止水材は、片面また
は両面に接着剤層を有することが好ましい。このよう
に、止水材の片面または両面に接着剤層が設けられてい
れば、止水材を係止部材、および/または、防水シート
に容易に固定でき、本発明の施工方法を一層容易に実施
できる。
【0010】また、本発明において、前記係止部材には
あらかじめ止水材が接着されていることが好ましい。こ
のように、前記係止部材にはあらかじめ止水材が接着さ
れていれば、係止部材の取付けがより容易になる。
【0011】また、本発明において、前記係止部材の躯
体への固定が釘状部材で行われることが好ましい。係止
部材の躯体への固定方法は各種考えられるが、タッピン
グネジ等の釘状部材を使用すれば、容易かつ確実にな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の施工方法および
外壁材の躯体への取付け構造を説明する断面図である。
躯体2の屋外側に躯体面に沿って防水シート5が布設さ
れており、係止部材3が止水材4および防水シート5を
介して釘状部材6により躯体2に固定される。上下に位
置する外壁材1の下方側の上端縁部および上方側の下端
縁部には、後述する係止片3a、3bに対応する形状の
空間部または切欠き部が形成されており、係止部材3の
係止片3a、3bと係合することにより係止部材3を介
して躯体2に固定される。
【0013】外壁材1には、天然石パネル、金属サイデ
ィング、窯業系サイディング等各種の材質のものが使用
できる。外壁材1は、通常は長方形形状の板状体であ
り、意匠性向上のため、外壁面に模様、色彩の施されて
いるものが多い。
【0014】躯体2は、建築構造における柱や梁であっ
て、強度を負担できることを要する。躯体2が鉄骨等の
場合、角パイプ、チャンネル材、アングル材等各種の断
面形状のものが使用できる。また、躯体2は木材等の一
般的な建築材料であってもよい。
【0015】防水シート5は、外壁材1の施工が悪く外
壁材1の裏面に水が侵入した場合であっても、屋内に漏
水する不具合を防ぐ目的で設けられる。防水シート5
は、躯体の屋外側に躯体面に沿い、壁面の全面に布設さ
れる。防水シート5の材質はポリオレフィンよりなる湿
式不織布とポリエチレン繊維の割不織布との複合体等が
使用できるが、これに限定されず、防水性能のあるシー
ト状体であれば広く適用できる。
【0016】防水シート5の布設は、壁面の全面サイズ
の一枚物の布設が望ましいが、通常は、定寸幅の長尺シ
ート体(通常は、ロール状に巻かれている)を複数枚布
設する。壁面に露出部分が生じないよう、長尺シート体
の継ぎ目部分はオーバーラップさせて壁面の全面を覆
う。
【0017】係止部材3は、図2に示される構成の金属
製部材である。係止部材3は、たとえば、ステンレス鋼
製の板金を折曲げ加工により形成したものであり、躯体
側に固定するための背面板3cと、一枚の板金で折曲げ
形成した係止片3a、3b等からなり、係止片は、側面
視でY字形状となる係止片3a、3bを有する。背面板
3cには、躯体側に固定するための釘状部材6を通すた
めの釘孔3dが形成されている。
【0018】止水材4は、係止部材3の背面板3cの躯
体側に位置する面に接着剤層4aを介して接着されてい
る。止水材4は、所定の弾性を有し、かつ、吸水しない
所定厚さの部材である。このような部材であれば、止水
材4は係止部材3と躯体2との間に配され所定圧を受け
ることで変形し、止水材4が当接する係止部材3または
躯体2の表面の凹凸形状にもなじみ、止水効果を発揮で
きる。
【0019】止水材4は、たとえば、背面板3cと略同
一サイズのゴム状部材等が好ましい。本実施の態様で
は、止水材4として日東電工社製のEPDM系シートを
使用した(厚さ1mm)。該シートは、EPDM系ゴ
ム、補強材、粘着層の三層構造のシートである(したが
って、本実施の態様では、接着剤層4aは省略した)。
なお、止水材4には、該シート材に限定されず、クロロ
プレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等各種の材料
が使用できる。
【0020】釘状部材6は、躯体2の材質に応じて各種
の部材が選択できる。たとえば、躯体2が鉄骨部材の場
合にはタッピングネジが、躯体2が木材の場合には木ネ
ジが使用できる。
【0021】外壁材1の上端縁部および下端縁部には、
所定形状の空間部(下端縁部)または切欠き部(上端縁
部)が形成されており、係止部材3の係止片3a、3b
と係合することにより係止部材3を介して外壁材1が躯
体2に固定される。なお、係止部材3の係止片3a、3
bの形状および外壁材1の空間部、切欠き部の形状は、
本実施の態様に限定されず、各種形状の組合せが可能で
ある。
【0022】
【実施例】以下、実験により本発明の実施例を比較例と
対比して説明する。図3は、本発明の実施例の実験方法
を説明する断面図である。貯水槽8は、底辺の各片の長
さが150mmである鉄製の桝である。貯水槽8の内面
に、防水シート5で作成した貯水槽8と略同一サイズの
桝状の袋を入れる。次に、貯水槽8の底面に、防水シー
ト5を介して、止水材4が背面板に接着された係止部材
3を釘状部材6(タッピングネジ)により取付ける。貯
水槽8の下には受水槽9を置き漏水量を測定できるよう
にした。
【0023】図4は、比較例の実験方法を説明する断面
図である。貯水槽8の底面に係止部材3を取付ける際
に、止水材4を使用しない点を除いて本発明の実施例と
同一の構成である。すなわち、止水材4の有無の比較が
できるようにした。上記の二種類の水槽に水を入れ漏水
試験を行うことで、実施例および比較例の比較をするこ
ととした。
【0024】図3、図4のいずれの貯水槽8にも100
0mlの水を入れ、6時間経過した後の受水槽9に溜ま
った水量を測定して漏水量とした。図3の、本発明の実
施例の場合には漏水量は71mlであり、図4の、比較
例の場合には漏水量は123mlであった。すなわち、
漏水量は、本発明の実施例の場合は比較例の場合の約5
8%であり、止水材4の導入の効果が確認できた。
【0025】
【発明の効果】本発明により、鉄骨等の躯体の屋外側に
躯体面に沿って防水シートを布設し、その屋外側に躯体
面に沿って外壁材を配設する外壁工法において、外壁材
の裏面に水が侵入した場合の室内への漏水を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施工方法を説明する断面図である。
【図2】本発明の施工方法に使用する係止部材の斜視図
である。
【図3】本発明の実施例の実験方法を説明する断面図で
ある。
【図4】比較例の実験方法を説明する断面図である。
【図5】従来の施工方法を説明する断面図である。
【図6】外壁材の配設方法を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1:外壁材 2:躯体 3:係止部材 3a:係止片 3b:係止片 3c:背面板 3d:釘孔 4:止水材 4a:接着剤層 5:防水シート 6:釘状部材 7:水 8:貯水槽 9:受水槽
フロントページの続き (72)発明者 林 真行 神奈川県川崎市幸区塚越3丁目474番地2 旭硝子株式会社内 (72)発明者 平野 旭 神奈川県川崎市幸区塚越3丁目474番地2 旭硝子株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DA01 FA04 GA24 HF01 KA01 MA01 2E110 AA14 AB04 AB22 BA12 BD23 CA09 CC03 CC12 CC13 CC14 CC20 DA10 DA22 DB23 DC02 DC12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】躯体の屋外側に躯体面に沿って防水シート
    を布設し、防水シートの屋外側に躯体面に沿って外壁材
    を配設し、係止部材を介して外壁材を躯体に係止する外
    壁材の施工方法であって、 前記係止部材の躯体面側には止水材を設けることを特徴
    とする外壁材の施工方法。
  2. 【請求項2】前記止水材は、片面または両面に接着剤層
    を有する請求項1に記載の外壁材の施工方法。
  3. 【請求項3】前記係止部材にはあらかじめ止水材が接着
    されている請求項1または2に記載の外壁材の施工方
    法。
  4. 【請求項4】前記係止部材の躯体への固定が釘状部材で
    行われる請求項1、2または3に記載の外壁材の施工方
    法。
  5. 【請求項5】躯体の屋外側に躯体面に沿って防水シート
    が布設され、防水シートの屋外側に躯体面に沿って外壁
    材が配設される外壁材の躯体への取付け構造であって、
    前記外壁材は係止部材を介して躯体に係止され、係止部
    材と防水シートとの間には止水材が配設されていること
    を特徴とする外壁材の躯体への取付け構造。
JP36482399A 1999-12-22 1999-12-22 外壁材の施工方法および外壁材の躯体への取付け構造 Pending JP2001182285A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006348660A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Sumitomo Forestry Co Ltd 外壁防水構造
JP2013044117A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Nobuhiro Tabuchi 外壁板の留め金具及び取付補助具

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