JP2001182119A - 排水栓装置 - Google Patents

排水栓装置

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JP2001182119A JP36840299A JP36840299A JP2001182119A JP 2001182119 A JP2001182119 A JP 2001182119A JP 36840299 A JP36840299 A JP 36840299A JP 36840299 A JP36840299 A JP 36840299A JP 2001182119 A JP2001182119 A JP 2001182119A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 栓蓋の開閉動作をスムース且つ長期に亘って
安定して行なうことができる遠隔操作式の排水栓装置を
提供する。 【解決手段】 レリースSを、金属材からなるコイル状
のインナーワイヤs2と、そのインナーワイヤs2を摺
動可能に案内する四フッ化エチレン樹脂からなるアウタ
ーチューブs1とで構成し、該レリースSは、栓蓋4の
側部から同栓蓋4内に導入して保持し且つアウターチュ
ーブs1を栓蓋4内で下向き湾曲状に曲折させてその先
端を栓蓋4の底部分に連結して、押動操作に対する耐久
性と所定の弾性に起因に起因する曲がりにも対応可能な
可撓性を有する金属材からなるコイル状のインナーワイ
ヤs2と、耐引張力と耐熱性と摩擦抵抗が低いアウター
チューブs1の性質を利用してインナーワイヤSの円滑
な摺動を長期に亘って維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽、洗面器等に
使用され、操作部を押動する度に排水口を開口・閉口す
る排水栓装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、排水栓装置には、特開平9−32
4451号や特開平11−107342号公報に開示す
る技術が存在する。この先行技術は、図10に示すよう
に排水口11内の口芯に配設した有底筒状の案内部3
に、栓蓋4から垂設する内部中空なメカボックス55を
抜差し可能に嵌入し、そのメカボックス55の下端から
同メカボックス55の内部に支軸14を挿入し、槽部1
内に操作部6を設け、その操作部6に一端を連結したレ
リースSを邪魔にならないように槽部1の内面に沿って
配線してそのアウターチューブs3の他端を栓蓋4の側
部に連結すると共にインナーワイヤs4を、同栓蓋4を
貫通してメカボックス55内に位置させた構成にしてあ
る。この先行技術は、操作部6を押動操作すると、イン
ナーワイヤs4の前進で、先端が支軸14上端に突当た
り、更なるインナーワイヤs4の前進でメカボックス5
5と共に栓蓋4を持上げて排水口11を開口(開栓)し
てメカボックス55内に装設されているスラストロック
機構7をロックし、次ぎの操作部6の押動操作でそのス
ラストロック機構7のロックを解除して排水口11を閉
口(閉栓)する。
【0003】この先行技術は、槽部1内に配線するレリ
ースSの押動操作で排水口11を開閉可能であることか
ら、浴槽や洗面器の外側で配線する遠隔操作型の排水栓
装置のように配線作業の面倒さ、外側配線に付随する漏
れ防止等を考慮する部品点数の増大でのコスト高を防止
することができる。しかしながら、レリースSは、その
アウターチューブs3を栓蓋4の側部に連結し、インナ
ーワイヤs4のみを栓蓋4に開孔した屈曲部44aを有
する導入孔44内で弾性的に曲折させた態様をもってそ
の栓蓋4を貫通してメカボックス55内に引込んでいる
構成としていることから、合成樹脂製の栓蓋4とインナ
ーワイヤs4の導入孔44、特にその屈曲部44aでの
接触摩擦抵抗が非常に大きくなり、操作部6の押動操作
に大きな力が必要となって使用勝手を悪くなる問題があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来事情
に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、栓蓋の
開閉動作をスムース且つ長期に亘って安定して行なうこ
とができる遠隔操作式の排水栓装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に講じた技術的手段は、排水口内の口芯に配設した案内
部に、栓蓋から垂設する内部中空な昇降体を上下動可能
に支承し、昇降体の下端から同昇降体の内部に支軸を挿
入し、槽部内に設けられた操作部にレリースの一端を連
結し他端を栓蓋に連結して、操作部の押動操作によるイ
ンナーワイヤの前進で、同インナーワイヤ先端を支軸に
突き当て尚且つ昇降体と共に栓蓋を上昇させて排水口を
開口する排水栓装置において、前記レリースは、アウタ
ーチューブを側部から栓蓋内に導入し同栓蓋内で下向き
湾曲状に曲折させて同チューブの前記他端を栓蓋の底部
分に連結して、インナーワイヤを昇降体内に案内するこ
とを要旨とする。また、前記するインナーワイヤは、ス
テンレス等の金属材をコイル状にしたもの、アウターチ
ューブは、四フッ化エチレン樹脂製が好適である。そし
て、前記係止手段は、支軸を人為的に抜差し可能とする
程度の力で係止させたり、数十キロの荷重が作用した時
に初めてその係止が解除させる等、その係止強度は採用
する構成で自由に設計可能である。
【0006】この構成によれば、インナーワイヤの栓蓋
との摺接関係を皆無にして、摩擦抵抗に起因する押動操
作力を小さなものに抑制する。また、金属材からなるコ
イル状のインナーワイヤは、単芯線や、撚線からなるコ
ア(インナーワイヤ)に比して、操作部の押動操作に対
して十分な耐久性を持ち、また所定の弾性を有すること
から、曲がりにも対応可能な可撓性を有する。また、四
フッ化エチレン樹脂(フッ素樹脂)で形成されたアウタ
ーチューブは、引張力に対する耐久性と共に耐熱性に優
れ、インナーワイヤの摺動に伴う伸びが殆どなく、イン
ナーワイヤの摺動ストロークにばらつきが生じる虞れが
ない。更に摩擦抵抗が低いことから、小さな曲率で湾曲
させてもインナーワイヤの摺動性を阻害することがな
く、摺動個所で内周面が削られてもフッ素樹脂粒子が潤
滑材の役目を果たし、インナーワイヤの円滑な摺動を長
期に亘って維持する。それ故、栓蓋内で下向き湾曲状に
曲折させたものであっても、アウターチューブは、イン
ナーワイヤの一定且つ円滑な摺動性能を長期に亘って維
持する。
【0007】更に、レリースは、栓蓋の中央側に向けた
上向き傾斜状をもって導入保持され、また外部に臨むそ
の導入口をレリース直径よりも若干大径にしていると、
好適である。
【0008】この構成では、上向き傾斜状の導入保持に
よって、槽部に沿うように配線されるレリースの方向変
換部(符号S’)を図2に示すように外端の導入口より
も下位に位置させて、その方向変換部(符号S’)に生
じる弾性力を、栓蓋を排水口に密着する方向に押動させ
る下向きな押圧力として有効利用させ、また導入口のク
リアランスが、取扱い時、使用時のレリースと導入口縁
との間に発生する接触抵抗を弱めて切損を未然に防止す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図7は、本発明排水栓装
置の第1の実施の形態を、図8は、同第2の実施の形態
を、図9は、同第3の実施の形態を、各々示している。
まず、第1の実施の形態を説明すると、符号Aは排水栓
装置である。
【0010】この排水栓装置Aは、槽部1の底の開口に
取付られて排水口11を構成する排水口取付部材(排水
口金具)2と、排水口11内の口芯に配設した案内部3
と、栓蓋4と、その栓蓋4から垂設する内部中空状の昇
降体5と、昇降体5の下端から挿通される支軸14と、
槽部1内面に着脱可能に設けられる操作部6と、その操
作部6と前記する栓蓋4に亘って設けられるレリースS
と、前記する昇降体5内に設けられるスラストロック機
構7等とから構成されている。
【0011】昇降体5は、上端に栓蓋4を一体的に固定
した内部中空とする筒体であり、その下端のガイド口
5’から支軸14が上下動可能に挿入されている。
【0012】案内部3は、前記排水口取付部材(排水口
金具)2に平面視十字状や平面視2又状の支持ブラケッ
ト21を介して一体に成形された有底筒体であり、内径
を、前記昇降体5を上下案内可能とすべくその昇降体5
よりも僅かながら大径に形成されている。また、この排
水口取付部材(排水口金具)2は支持ブラケット21間
を排水空間Zとしている。
【0013】スラストロック機構7は、図2、図4乃至
図7に示すように支軸14の上端部に回転可能に備えら
れた回転リング17と、昇降体5の側壁15に設けられ
た係止歯151と、昇降体5の底部に設けられた固定歯
152と、支軸14を押し上げる方向に付勢するスプリ
ング27とを備えている。回転リング17は、図4に示
すように支軸14に設けられた上下鍔部141、142
間に抜止不能に嵌挿され、外側上下両面に、係止歯15
1と固定歯152とに係合する4個の係合歯部171…
を相互に90度の間隔で設けて形成されている。上記係合
歯部171…は、上端部と下端部を傾斜面とする略横向
き台形状に形成され、上端部が後述する係止歯151の
鋸状歯部151aに係合し、下端部が後述する固定歯1
52の鋸状歯部152aに係合するようになっている。
固定歯152と係止歯151とは、互いに前述した鋸状
歯部152a、151aが向かい合うように対向配置さ
れている。固定歯152は、昇降体5における底部、詳
細には、昇降体の下開放部を閉塞するキャップ25に前
述した鋸状歯部152aを形成することで構成されてい
る。係止歯151は、昇降体5の側壁15に、互いに90
度の間隔を空けて4個形成されており、この4個の係止
歯151…の下端に夫々前述した鋸状歯部151aが形
成されている。前記昇降体5における前記4個の係止歯
151…相互の間には、前記回転リング17における上
側の係合歯部171が案内される溝部35が刻設されて
いる。スプリング25は、前記底部と、回転リング17
を抜止不能とする前記下側の鍔部(図示せず)との間に
圧縮状に介在させてある。
【0014】レリースSは、四フッ化エチレン樹脂材
(フッ素樹脂)で成形した可撓性を有するアウターチュ
ーブs1と、そのアウターチューブs1内に摺動可能に
挿入される金属材(例えばステンレス)からなるコイル
状のインナーワイヤs2とで構成されている。
【0015】操作部6は、槽部1の内面に相対する面部
と上面部とを共に開放したレリースレリースガイド本体
16の下端にレリースSにおけるアウターチューブs1
の上端を連結してインナーワイヤs2をレリースガイド
本体16内部に挿入し、そのレリースガイド本体16上
面開放部を、そのレリースガイド本体16に沿って上下
動する押しボタン26で閉口し、その押しボタン26に
上端を固定した操作軸36の下端にインナーワイヤs2
を連結し、レリースガイド本体16における槽部1に相
対する面部に裏蓋46を係着し、その裏蓋46裏面の両
面テープや吸盤等の固定手段56で槽部1の内面所望位
置に取付けられている。
【0016】栓蓋4は、円板部24と、その円板部24
に係着する凸曲面状の蓋部34とからなる内部中空状を
呈してなり、蓋部34の側方から栓蓋4の中央側に向け
て上向き傾斜状(例えば15度)にレリースSの他端側
(下端側)を導入して保持し、その導入口341をレリ
ースS直径よりも若干大径にしている。
【0017】前記レリースSの栓蓋4内への保持部は、
円板部24から立ち上げ形成した立ち上げ部241の頂
底と、その立ち上げ部241と相対する蓋部34の内面
に凹設したガイド溝342の底とでレリースSを上向き
傾斜状に抱持する抱持空間Pを構成し、その抱持空間P
の外端部である前記導入口341部分をレリースS径よ
りも若干大径にして、レリースSとその導入口341縁
との間にクリアランスを確保するようにしてある。符号
343は、前記ガイド溝342縁から垂設して前記立ち
上げ部241の両側面に当接して立ち上げ部241を挟
持する前後一対の位置決め片である。
【0018】また、前記抱持空間Pは、栓蓋4中央部の
若干手前位置までの長さで確保され、その抱持空間Pを
ガイドにして、その先端からレリースSを下向きに湾曲
させ、その先端を、円板部24において昇降体5の真上
部分に水密状に連結させてある。
【0019】前記水密状の連結部は、円板部24の丁度
中央部において大径凹部242と小径凹部243とを上
下2段にして同芯をもって凹設すると共に下段の小径凹
部243底にインナーワイヤs2のみを昇降体5内に通
す通し孔45を開孔し、前記レリースSにおけるアウタ
ーチューブs1先端を小径凹部243底に位置決めする
と共に大径凹部242の底にアウターチューブs1に固
定したワッシャーWを介して配置したOリングOのその
一部を上方に突出させた状態で同大径凹部242内に嵌
合し、大径凹部242、小径凹部243を挟んで円板部
24に設けた一対のレール244に2又状の係止片24
5aを有する係止体245を抜差し可能に係止して前記
OリングOを圧潰し、それによってアウターチューブs
1の先端が円板部24に水密状に連結されている。
【0020】符号246は、水抜き孔であり、前記円板
部24下面において昇降体5との間に突設したパッキン
受け247で挟持されるパッキン248の挟持代を除く
部分に臨んで開孔され、前記クリアランス等を介して進
入する湯水を排水するようになっている。
【0021】インナーワイヤs2の他端(下端)は、前
記通し孔45に連通状に垂設したガイド筒248を通っ
て、図示するように支軸14の上端側に凹設した凹部1
43底に当接もしくは接近するように位置させてある。
【0022】また、前記支軸14下端部と案内部3の底
部との間には、支軸14の下端部が係止される係止手段
Mが構成されている。
【0023】この係止手段Mは、前記案内部3の底に形
成した係止孔13と、支軸14の下端部に近傍に凹設し
た係止凹部144とで構成されており、その係止孔13
に係止凹部144が係止され、それによって支軸14は
上下移動不能になっている。本実施の形態では、少なく
とも支軸14の下端部位を軸方向に2分するように切り
割りして若干の弾性を持たせるようにしてある。これ
は、メンテナンス時等に、栓蓋4、昇降体5、支軸14
からなる装置本体を抜き取れるようにするためである。
【0024】このように構成されている排水栓装置の作
用を説明する。図1、図2に示す状態は、閉栓状態であ
る。この閉栓状態では、回転リング17の上下の係止歯
部171、171は、溝部35の上端域に位置してい
る。この図1、図2に示す係止状態、即ち図5から押し
ボタン26を押動操作すると、インナーワイヤs2が前
進して支軸14を押動するが、支軸14下端部が前記係
止手段Mで上下移動不能に係止されていることから行き
場を失ったインナーワイヤs2は、昇降体5を上昇させ
ることになる。詳細にはスプリング27を圧縮しながら
前記回転リング17の下側の係合歯部171が溝部35
で案内されると共に固定歯152の鋸状歯部152a
に、同下側の係合歯部171が接触して、(図6
(a))に示すようにその鋸状歯部152aの斜面に沿
って移動するまで昇降体5は上昇する(矢印が示す方向
は、昇降体5の上下動及び回転リング17回転方向を示
し、以下の(b)(c)(d)も同様である。)。そし
て、押しボタン26の押動操作を停止すると、図6(b)
に示すように上記スプリング27の付勢力を受けて下降
する係止歯151の鋸状歯部151aが回転リング17
における上側の係合歯部171に係止し、栓蓋4を排水
口11から上方に離間させて開口(開栓)する(図
7)。この開栓状態から再び閉栓状態にする時には、押
しボタン26を押動操作して、スプリング27の付勢力
に抗して昇降体5をいったん上昇させて固定歯152の
鋸状歯部152aに回転リング17の下側の係合歯部1
71を接触させると共にその鋸状歯部152aの斜面に
沿ってその下側の係合歯部171を移動させ(図6
(c))、そして、押しボタン26の押動操作を停止す
ると、スプリング27の付勢力で下降する係止歯151
の鋸状歯部151aの斜面で回転リング17の上側の係
合歯部171が案内されながら同上側の係合歯部171
が溝部35に導かれて昇降体5を前記する図1、図2ま
で下降させ、閉口(閉栓)する(図6(d))。尚、操
作部5と栓蓋4とを連絡するレリースSは、槽部1の内
面に沿って邪魔にならないように配線する。
【0025】また、レリースSは、上向き傾斜状の導入
保持で、槽部1に沿うように配線されるレリースSの方
向変換部S’を図7に示すように導入口341よりも下
位に位置させて、その方向変換部S’で弾性力を、栓蓋
4を排水口11に密着する方向に押動させる押圧力とし
て活用できることになる。
【0026】次ぎに、図8に示す第2の実施の形態につ
いて説明すると、この実施の実施の形態は、前記昇降体
5内にスラストロック機構7を設けずに、操作部6内に
スラストロック機構7を設けたものであり、他の構成は
前記第1の実施の形態と同様であるため、他の構成に係
る詳細な説明は省略する。
【0027】操作部6は、レリースガイド本体16、そ
のレリースガイド本体16に上下動可能に挿入されレリ
ースSの一端を下端に連結する操作軸36、操作軸36
とレリースガイド本体16との間に設けたスラストロッ
ク機構7からなる周知構造(特開平9−324451号
公報、特開平11−107342号公報等参考)であ
る。尚、このレリースガイド本体16が両面テープや吸
盤等の固定手段56で槽部1内の所望位置に着脱可能に
固定される点は前記する実施の形態と同様である。
【0028】スラストロック機構7は、レリースガイド
本体16内における操作軸36の上端側の部分に設けた
前記固定リング37と、その下位において操作軸36に
同軸に回転可能に遊嵌合した前記回転リング47と、レ
リースガイド本体16の内面に設けられたガイド部57
とを備え、操作軸36の中途部に周設した突部161の
上面と回転リング47との間に位置決めスプリング67
を介在すると共に、その突部161の下面とレリースガ
イド本体16の底部との間にスプリング77を介在して
いる。このスラストロック機構7は、スプリング77の
付勢力に抗して操作軸36を押動する度に上下動経路の
下降端側でロックとロック解除を行なうように構成され
ている。
【0029】固定リング37は、その下部に鋸状歯部
(図示せず)を有し、その側部に数個の突部(図示せ
ず)を有した形態をなしている。回転リング47は上部
に鋸状歯部(図示せず)と合致する鋸状歯部(図示せ
ず)を有し、その側部に数個の突部(図示せず)を有す
る今日周知の形態をなしており、ガイド部57は、前記
固定リング37と回転リング47の突部が入る案内溝
(図示せず)と鋸状歯部(図示せず)とを交互に有した
形態をなしている。
【0030】レリースSの他端(下端)は、図示しない
が、前記する第1、第2の実施の形態と同様に栓蓋4の
側部から同栓蓋4内に導入保持し且つアウターチューブ
s1を栓蓋4内で下向き湾曲状に曲折させてそのアウタ
ーチューブs1先端(他端)を栓蓋4の底部分に水密状
に連結し、インナーワイヤs2を前記支軸14上端の凹
部143底に当接もしくは接近状にしてある。
【0031】斯様な構成になっている第2実施の形態の
排水栓装置の作用を説明すると、図8(a)は、スラス
トロック機構7はロック解除状態、即ち栓蓋4は開口
(閉栓)状態にある。この状態から操作軸36を押動す
ると、インナーワイヤs2が前進して支軸14を押動す
るが、支軸14下端部が前記係止手段Mで移動不能に係
止されていることから行き場を失ったインナーワイヤs
2は、栓蓋4を上端に有する昇降体5を上昇させること
は前記する第1、第2の実施の形態と同様である。それ
によって回転リング47が固定リング37でガイド部5
7下まで押し下げられて、回転リング47の鋸状歯部が
固定リング37の鋸状歯部に当接して僅か回転し、押動
を止めた時点でスプリング77の付勢力を受けて回転リ
ング47の突部がガイド部57の鋸状歯部に係合して下
降端側にてロックし、排水口11を開口(開栓)状態に
する(図8(b))。そして、操作軸36を押動すると
回転リング47の鋸状歯部が固定リング37の鋸状歯部
で僅かに回転され、押動を止めた時点で回転リング47
はその鋸状歯部がガイド部57の鋸状歯部に当接して僅
かに回転した後、その突部が案内溝に入ってロックが解
除され、昇降体5と共に栓蓋4は自然落下して排水口を
閉口(閉栓)する図8(a)。
【0032】次に図9に示す第3の実施の形態を説明す
ると、この実施の形態はスラストロック機構7を使用せ
ずに、昇降体5と共に栓蓋4を上昇させて排水口11を
開口(開栓)し、更に同排水口11を閉口(閉栓)する
排水栓装置Aである。尚、レリースSを栓蓋4の側部か
ら同栓蓋4内に導入して保持し且つアウターチューブs
1を栓蓋4内で下向き湾曲状に曲折させてアウターチュ
ーブs1先端(他端)を栓蓋4の底部分に連結し、イン
ナーワイヤs2を支軸14の支軸14の上端側に凹設し
た凹部143底に当接もしくは接近するように位置させ
てある点は、前記する第1、第2実施の形態と同様であ
る。
【0033】この実施の形態では、操作部6のレリース
ガイド本体16の底から案内筒76を内部に突設し、そ
の案内筒76に操作軸36を上下動可能に圧接し、その
操作軸36にインナーワイヤs2の一端である上端を取
付けて、押動することによって前記する第1、第2の実
施の形態と同様に昇降体5と共に栓蓋4を上昇させて排
水口11を開口(開栓)した時の操作軸36の下降位置
を案内筒76との圧接力で保持し、操作軸36の引き上
げ操作で前進しているインナーワイヤs2を元の状態に
復帰させた時の同操作軸36の上昇位置を案内筒76と
の圧接力で保持して昇降体5と栓蓋4を自然落下させ
て、排水口11を閉口(閉栓)するようになっている。
この実施の形態では、引き上げ操作を必要とすることか
ら、金属材からなるコイル状のインナーワイヤs2より
も、単芯線や撚線からなるインナーワイヤを使用するの
方が好適である。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上のようにレリースを、側部
から栓蓋内に導入し同栓蓋内で下向き湾曲状に曲折させ
てアウターチューブの先端を栓蓋の底部分に連結して、
インナーワイヤを昇降体内に案内するように構成して、
栓蓋内でもインナーワイヤをアウターチューブでガイド
させるようになっているから、インナーワイヤを、栓蓋
内で導入孔の屈曲部で弾性的に下向き湾曲状に曲折させ
て栓蓋を貫通させた場合と比べて、押動操作時の摩擦抵
抗を大幅に軽減でき、操作性が非常に良いものになる。
その上、押圧力に対して十分な耐久性と曲折部にも対応
可能な可撓性とを有し、更に操作部の押動操作に大きな
力を要することなくスムースに摺動するコイル状のイン
ナーワイヤと、そのインナーワイヤと同程度の可撓性を
有し、引張り力に対して所定の耐久性と共に耐熱性が高
くて寸法保持性も良く、インナーワイヤの円滑な摺動を
長期に亘って維持するフッ素樹脂製のアウターチューブ
とからなるレリースを使用して、そのレリースの性質を
利用しているため、前記のようにアウターチューブを栓
蓋内部にその側部から挿し通し下向き湾曲状に曲折させ
て栓蓋の底部分に連結している場合であっても、インナ
ーワイヤの一定且つ円滑な摺動を安定的に維持し、操作
部の押動操作も非常に軽い力で行なえ、より操作性が向
上する。しかも、レリースを、栓蓋の中央側に向けた上
向き傾斜状をもって導入し、且つ外部に臨む導入口をレ
リース直径よりも若干大径にしていると、槽部に沿うよ
うに配線されるレリースの方向変換部(符号S’)をそ
の導入口よりも下位に位置させて(図2参照)、その方
向変換部(符号S’)に生じる弾性復元力を、栓蓋を排
水口に密着する方向に押動させる押圧力として有効利用
できるし、導入口のクリアランスがレリースの切損を未
然に防止する遊び代として有効活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の閉栓状態を示す正面断面
図。
【図2】閉栓状態を示す要部の拡大断面図。
【図3】栓蓋の分解斜視図で、一部切欠して示す。
【図4】昇降体と、その内部のスラストロック機構とを
示す分解斜視図。
【図5】回転リングの係合歯部、係止歯、固定歯との関
係を示す展開図。
【図6】回転リングの係合歯部、係止歯、固定歯との関
係を示す展開図で、(a)は、操作部押動操作して回転
リングの下側の係合歯部が固定歯の鋸状歯部の斜面に沿
って移動している開栓途中の状態を示し、(b)は、押
動操作を停止して、回転リングの上側の係合歯部が係止
歯の鋸状歯部に係止して開栓している状態を示し、
(c)は、更に押動操作して、回転リングの下側の係合
歯部が係止歯の鋸状歯部の斜面で案内されている状態を
示し、(d)は、押動操作を停止し、回転リングの上側
の係合歯部が係止歯の鋸状歯部の斜面で案内され、更に
溝部に移動されて、排水口を閉栓させようとする状態を
示す。
【図7】開栓状態を示す要部の拡大断面図。
【図8】第2の実施の形態の操作部を示す拡大断面図で
あり、(a)は、閉栓状態を(b)は、開栓状態を示
す。
【図9】第3の実施の形態の操作部を示す拡大断面図。
【図10】従来の排水栓装置の正面断面図。
【符号の説明】
A:排水栓装置 11:排水口 2:排水口取付部材 3:案内部 4:栓蓋 5:昇降体 14:支軸 S:レリース s2:インナーワイヤ s1:アウターチューブ 1:槽部 341:導入口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月20日(2000.6.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水口内の口芯に配設した案内部に、栓
    蓋から垂設する内部中空な昇降体を上下動可能に支承
    し、昇降体の下端から同昇降体の内部に支軸を挿入し、
    槽部内に設けられた操作部にレリースの一端を連結し他
    端を栓蓋に連結して、操作部の押動操作によるインナー
    ワイヤの前進で、同インナーワイヤ先端を支軸に突き当
    て尚且つ昇降体と共に栓蓋を上昇させて排水口を開口す
    る排水栓装置において、前記レリースは、アウターチュ
    ーブを側部から栓蓋内に導入し同栓蓋内で下向き湾曲状
    に曲折させて同チューブの前記他端を栓蓋の底部分に連
    結して、インナーワイヤを昇降体内に案内することを特
    徴とする排水栓装置。
  2. 【請求項2】 前記レリースを、金属材からなるコイル
    状のインナーワイヤと、そのインナーワイヤを摺動可能
    に案内する四フッ化エチレン樹脂からなるアウターチュ
    ーブとで構成していることを特徴とする請求項1記載の
    排水栓装置。
  3. 【請求項3】 前記レリースは、栓蓋の中央側に向けた
    上向き傾斜状をもって導入保持され、また外部に臨むそ
    の導入口をレリース直径よりも若干大径にしていること
    を特徴とする請求項2記載の排水栓装置。
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