JP4210998B2 - ボールタップ - Google Patents
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Description
同図において200は洗浄タンクで、202は洗浄タンク200内に給水を行う給水栓、204は洗浄タンク200内で下向きで延びて、給水栓202からの水を洗浄タンク200内に吐水する吐水管である。
214はフロート206の昇降運動に連動して給水栓202の弁体を開閉動作させる回動アームで先端部がフロート206に、また基端部が給水栓202の本体にそれぞれ回動可能に連結されている。
ここにおいて給水栓202が開放状態となって、外部の給水配管からの水が吐水管204を通じて洗浄タンク200内に給水される。
これにより弁体が閉弁動作して給水栓202が閉じられ、吐水管204からの吐水が停止する。
近年洗浄タンク200のコンパクト化が求められており、これに対してこの種形態のボールタップでは洗浄タンク200のコンパクト化が困難である。
図14はその具体例を示している。
216はフロート206を挿通して設けられたシャフトで、その上端部に回動アーム218の先端部が軸220周りに回動可能に連結されている。
回動アーム218の基端部は給水栓202の本体に取り付けられ、その取付部を中心として図中上下に回動運動するようになっている。
また一方フロート206が下降するとシャフト216が下降運動し、これにより回動アーム218が上記とは逆向き(図中反時計方向)に回動運動して、給水栓202の弁体を開弁動作させる。
しかしながらこの図14に示すボールタップの場合、フロート206の昇降運動を円滑且つ安定した回動アーム218の回動運動に変換することが難しく、ひいては給水栓202における弁体の円滑な開閉動作が難しいといった難点がある。
尚且つそのようになした場合においても、フロートの昇降運動を円滑且つ安定した回動アームの回動運動に変換し得て、給水栓における弁体の開閉動作を円滑に安定して行わせることができる。
ここにおいて請求項4によれば、フロートと回動アーム先端部とを連結している、運動変換機構をなすスライドガイド部と被ガイド部との嵌合を容易に解除し得て、回動アームをフロートに対しフリーの状態となすことができる。
一方で使用時には、ロック手段によるガイド部材のロック作用によって、回動アーム先端部に対する円滑なスライド運動のガイド、即ち回動アームの円滑な回動運動を確保することが可能となる。
このようにすれば容易にロック手段を構成することができ、更にまたロック手段によるロックとロック解除とを簡単に行うことが可能となる。
図1〜図4において、10は本実施形態のボールタップにおける給水栓で、この給水栓10からの水を洗浄タンク内部に吐水する吐水管12が、給水栓10の本体14から下向きに延び出している。
ここで吐水管12には、その外面に沿って縦リブ16が設けられている。
本実施形態において、フロート18はこの吐水管12をガイドとして昇降運動する。
このとき、水路26の水が給水栓10を経て吐水管12へと流れ込み、その吐水管12から洗浄タンク内部に吐水される。
一方第2部材28-2の図中左端部には外嵌部32が設けられており、第1部材28-1と第2部材28-2とが、内嵌部30に対して外嵌部32が外嵌した状態で互いに接続されている。
その接続構造は次のようなものとされている。
この固定アーム40は、横断面形状がコ字形状をなしていて、その内部に収納凹部42(図4参照)が形成されており、そこに弁体22を図中左右方向に押し引きする作用ロッド44が収納されている。
この回動アーム46の基端部には、図3に示しているように回動アーム46の回動用の一対の軸(回動軸)48が設けられており、それら一対の軸48のそれぞれが、固定アーム40の先端部に設けられた軸孔50に回動可能に嵌合されている。
この回動アーム46にはまた、軸48から下側に偏心した位置に、上記の作用ロッド44との連結用の軸54が設けられており、この軸54に対して作用ロッド44の図中右端部が相対回転可能に連結されている。
これら一対の側板56の先端部には、後述のスライド溝64に嵌合されてスライド案内される、断面円形の被ガイド突起(被ガイド部)60が内向きに突設されている。
ガイド部材62の上端部には、図7及び図8にも示しているように図中左右方向(図8(B)では紙面と交叉する方向)且つ略水平方向に延びる一対のスライド溝(スライドガイド部)64が互いに平行に設けられている。
更にまたこれらスライド溝64は、図8(A)中左方向に斜め下向き(ここでは角度αをなす向き)に傾斜させられている。
ここで一対のスライド溝64は図中左端、即ち回動アーム46先端部の前進側の端が開放形状とされている。
上記回動アーム46先端部は、このスライド溝64とこれに嵌合する被ガイド突起60との案内作用に基づいて、スライド溝64の延びる方向にスライド運動する。
これら支柱66-1と支柱66-2とは、その上端部で連結部68により連結されて互いに一体化されている。
これら支柱66-1と支柱66-2と連結部68とは全体として門形をなしており、それらの間に空所69を形成している。
このガイド部材62は、図8及び図9に示しているように一対の側壁74が、上記の支柱66-1,66-2に対して嵌り合っており、またその各内面には爪76(図8(B)参照)が設けられていて、この爪76が支柱66-1,支柱66-2のそれぞれの位置決め溝70に弾性的に嵌り込んで、ガイド部材62の上下方向の位置決め及び図8(A)中左右方向(回動アーム46先端部の前進,後退方向)の移動案内をなすようになっている。
ここで一対の挿通孔78は、図8(B)に示しているように爪76と位置決め溝70とが嵌り合って位置決めをなした状態で、支柱66-1,支柱66-2に上下複数段に形成した円形の係合孔72の何れかに合致する位置に設けられている。
図8(B)及び図9は、そのようにしてガイド部材62が支柱66-1,66-2に外嵌状態に固定された状態を示している。
但し通常の使用時には、図7に示すロック部材82によって図9(A)に示す使用位置にロックされた状態にある。
更に背面側にはつまみ88を有している。
尚このとき、ガイド部材62は図9(A)に示す通常使用位置に位置決めロックされる。
図4及び図5は、洗浄タンク内の水位が満水状態にあってフロート18が上昇位置にあり、給水栓10における弁体22が弁座24に押し付けられた状態、即ち弁体22が閉弁状態にあるときを示している。
この状態から洗浄タンク内の水が排出されて水位が下降すると、これに伴ってフロート18が下降運動する。
このときフロート18に固定されたガイド部材62の上端部のスライド溝64もまたフロート18と一体に下降運動する。
即ちフロート18の下降運動が、スライド溝64とこれに摺動可能に嵌合する回動アーム46側の被ガイド突起60とを含む運動変換機構により、回動アーム46の回動運動に運動変換され、回動アーム46が基端の軸48の軸心を中心として、反時計方向に回動運動させられる。
即ちスライド溝64が下降運動すると、これに伴ってスライド溝64に嵌合している回動アーム46側の一対の被ガイド突起60がスライド溝64内部を図中右向きに摺動運動し、基端側が固定アーム40に固定された回動アーム46を、強制的に図中反時計方向に回動運動させる。
ここにおいて水路26が開放状態となって、水路26内の水が給水栓10を経て吐水管12の下端から、洗浄タンク内部に吐水される。即ち洗浄タンク内部に給水が行われる。
フロート18が上昇運動すると、今度は回動アーム46の一対の被ガイド突起60が、ガイド部材62におけるスライド溝64の案内の下に図中左向きに前進移動させられ、これにより回動アーム46が上記とは逆に図中時計方向に強制回動させられる。
この通常の使用状態では、回動アーム46の一対の被ガイド突起60は、ガイド部材62の一対のスライド溝64から外れることは無く、回動始端から回動終端に到る範囲内で、スライド溝64により良好に摺動案内される。
この解除操作は次のようにして行うことができる。
そこでガイド部材62を、図9(A)中下方向、図10(II)中右方向、つまり回動アーム46先端部の後退方向に横動して、スライド溝64の前端位置を図11(III)中右方(後方)に位置移動させる。
ここにおいてガイド部材62が嵌合解除位置に到り、回動アーム46の一対の被ガイド突起60を、スライド溝64の前端の開放部から外すことが可能となる。
ここにおいて摩耗等により使用寿命に到り、或いは損傷したダイヤフラムからなる弁体22を新たなものと取り換えることができる。
即ち、図10(I)に示しているようにロック部材82によるロックを解除した状態で、図12に示しているようにガイド部材62を支柱66-1,66-2に対して上下に位置をずらせ、その状態で再びロック部材82によりガイド部材62を支柱66-1,66-2に対し位置決め状態にロックすることで、ガイド部材62の支柱66-1,66-2に対する上下の固定位置、つまりフロート18の高さ位置を簡単に調節することができる。
一方で、使用時にはロック部材82によるガイド部材62のロックによって、回動アーム46先端部に対する円滑な摺動案内、即ち回動アーム46の円滑な回動運動を確保することができる。
例えば上例ではスライド溝をもってスライドガイド部となしているが、場合によってかかるスライドガイド部を突起にて構成することも可能である。
更に上例ではこのスライドガイド部をフロート側に設けているが、場合によって回動アーム側にこれを設けるといったことも可能である。
また本発明は様々なボールタップに適用することが可能であるなど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
12 吐水管
18 フロート
22 弁体
46 回動アーム
48 軸(回動軸)
60 被ガイド突起(被ガイド部)
62 ガイド部材
64 スライド溝(スライドガイド部)
66-1,66-2 支柱
72 係合孔
82 ロック部材(ロック手段)
83 係合ピン
Claims (5)
- (イ)洗浄タンク内に給水を行う給水栓と、(ロ)該洗浄タンク内で下向きに延びて該給水栓からの水を該洗浄タンク内に吐水する吐水管と、(ハ)該洗浄タンク内の水位に連動して昇降運動するフロートと、(ニ)該フロートに対して先端部が連結され、該フロートの昇降運動に連動して該先端部より上方且つ基端側の回動軸の軸心周りに回動運動して、前記給水栓の弁体を開閉動作させる回動アームとを有し、前記フロートは前記吐水管を上下に貫通させる状態で設けられていて、該吐水管をガイドとして昇降運動するようになしてあるボールタップにおいて、
前記フロートと前記回動アームの先端部とを、該フロートの昇降運動を該昇降方向と交叉する方向の、該回動アームの先端部の水平ないし略水平な横動運動に変換して、該回動アームを回動運動させる運動変換機構を介して作動的に連結するとともに、該運動変換機構を、(a)前記フロート側及び回動アームの先端部側の一方に設けられて前記横動方向に延びる溝又は突起からなるスライドガイド部と、(b)他方に設けられて該スライドガイド部に摺動可能に嵌合する突起又は溝からなる被ガイド部とを含んで構成し、且つ少なくとも前記スライドガイド部を、平面形状において前記横動方向に直線状に延びる形態で設けたことを特徴とするボールタップ。 - 請求項1において、前記スライドガイド部及び被ガイド部における溝深さ又は突起の突出高さが、前記横動方向に一様な深さ又は高さとなしてあることを特徴とするボールタップ。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記スライドガイド部が、前記回動アームにおける前記回動軸から前記横動方向に離れるに連れて斜め下向きに延びる形態で設けてあることを特徴とするボールタップ。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記スライドガイド部が前記フロートと別体のガイド部材に設けてあるとともに、該ガイド部材が該フロートに対して、通常の使用位置と該使用位置よりも前記回動アームの先端部の前進又は後退方向に位置移動した嵌合解除位置との間で移動可能に取り付けてあり、且つ通常時は前記ガイド部材を前記使用位置にロックし、ロック解除によって該ガイド部材の前記嵌合解除位置への移動を許容するロック手段が設けてあることを特徴とするボールタップ。
- 請求項4において、前記フロートには上向きに立ち上がる支柱が設けてあって、該支柱に対し前記ガイド部材が係合孔と係合ピンとの係合により固定してあり、それら係合孔及び係合ピンを含んで前記ロック手段が構成してあることを特徴とするボールタップ。
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