JP4210998B2 - ボールタップ - Google Patents

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Description

この発明は、便器を洗浄するための水を貯える洗浄タンク内に自動的に給水を行うボールタップに関し、詳しくはフロートの昇降運動に連動して回動アームを回動させることにより給水栓の弁体を開閉動作させる形式のボールタップに関する。
従来より便器の洗浄装置として、洗浄タンク内に給水を行う給水栓と、洗浄タンク内で下向きに延びて給水栓からの水を洗浄タンク内に吐水する吐水管と、洗浄タンク内の水位に連動して昇降運動するフロートと、フロートに対して先端部が連結され、フロートの昇降運動に連動して回動軸の軸心周りに回動運動し、給水栓の弁体を開閉動作させる回動アームとを備え、洗浄タンク内の水位をフロートで検知して常時洗浄タンク内を満水状態に保つボールタップが広く使用されている。
図13はこの種ボールタップの従来の一例を示している。
同図において200は洗浄タンクで、202は洗浄タンク200内に給水を行う給水栓、204は洗浄タンク200内で下向きで延びて、給水栓202からの水を洗浄タンク200内に吐水する吐水管である。
206は吐水管204の側方に配置されたフロートで、このフロート206からは連結アーム208が水平向きに延び出しており、その連結アーム208の先端部において、吐水管204に沿って昇降ガイドされるガイドリング210に対し軸212周りに回動可能に連結されている。
214はフロート206の昇降運動に連動して給水栓202の弁体を開閉動作させる回動アームで先端部がフロート206に、また基端部が給水栓202の本体にそれぞれ回動可能に連結されている。
この図13に示すボールタップでは、洗浄タンク200内の水が排出されて水位が低下するとフロート206が下降運動し、これに伴って回動アーム214が基端側を中心として図中時計方向に回動運動して、給水栓202の弁体を開弁動作させる。
ここにおいて給水栓202が開放状態となって、外部の給水配管からの水が吐水管204を通じて洗浄タンク200内に給水される。
これに伴って水位が上昇すると、これに連動してフロート206が上昇運動し、今度は回動アーム214が図中反時計方向に回動運動する。
これにより弁体が閉弁動作して給水栓202が閉じられ、吐水管204からの吐水が停止する。
しかしながらこの図13に示す従来のボールタップの場合、フロート206が吐水管204の側方に配置されていることから、フロート206及び回動アーム214の取付け及びそれらの運動空間確保のために、洗浄タンク200内に広いスペースを必要とする問題がある。
近年洗浄タンク200のコンパクト化が求められており、これに対してこの種形態のボールタップでは洗浄タンク200のコンパクト化が困難である。
これに対して下記特許文献1には、吐水管がフロートを上下に貫通するようにしてフロートを設け、かかる吐水管をガイドとしてフロートを昇降運動させるようになした点が開示されている。
図14はその具体例を示している。
図示のボールタップでは、吐水管204がフロート206を貫通して延びており、フロート206はこの吐水管204をガイドとして昇降運動する。
216はフロート206を挿通して設けられたシャフトで、その上端部に回動アーム218の先端部が軸220周りに回動可能に連結されている。
回動アーム218の基端部は給水栓202の本体に取り付けられ、その取付部を中心として図中上下に回動運動するようになっている。
この図14に示すボールタップの場合、フロート206が上昇すると、シャフト216が上昇運動して回動アーム218を回動運動させ(図中時計方向)、給水栓202における弁体を閉弁動作させる。
また一方フロート206が下降するとシャフト216が下降運動し、これにより回動アーム218が上記とは逆向き(図中反時計方向)に回動運動して、給水栓202の弁体を開弁動作させる。
図から明らかなようにこのボールタップの場合、フロート206及び回動アーム218のために洗浄タンク内で広いスペースを必要とせず、従って洗浄タンクをコンパクトに構成することが可能である。
しかしながらこの図14に示すボールタップの場合、フロート206の昇降運動を円滑且つ安定した回動アーム218の回動運動に変換することが難しく、ひいては給水栓202における弁体の円滑な開閉動作が難しいといった難点がある。
特開平5−44239号公報
本発明はこのような事情を背景とし、洗浄タンクをコンパクト化することができるとともに、フロートの昇降運動を円滑且つ安定した回動アームの回動運動に変換することのできるボールタップを提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、(イ)洗浄タンク内に給水を行う給水栓と、(ロ)該洗浄タンク内で下向きに延びて該給水栓からの水を該洗浄タンク内に吐水する吐水管と、(ハ)該洗浄タンク内の水位に連動して昇降運動するフロートと、(ニ)該フロートに対して先端部が連結され、該フロートの昇降運動に連動して該先端部より上方且つ基端側の回動軸の軸心周りに回動運動して、前記給水栓の弁体を開閉動作させる回動アームとを有し、前記フロートは前記吐水管を上下に貫通させる状態で設けられていて、該吐水管をガイドとして昇降運動するようになしてあるボールタップにおいて、前記フロートと前記回動アームの先端部とを、該フロートの昇降運動を該昇降方向と交叉する方向の、該回動アームの先端部の水平ないし略水平な横動運動に変換して、該回動アームを回動運動させる運動変換機構を介して作動的に連結するとともに、該運動変換機構を、(a)前記フロート側及び回動アームの先端部側の一方に設けられて前記横動方向に延びる溝又は突起からなるスライドガイド部と、(b)他方に設けられて該スライドガイド部に摺動可能に嵌合する突起又は溝からなる被ガイド部とを含んで構成し、且つ少なくとも前記スライドガイド部を、平面形状において前記横動方向に直線状に延びる形態で設けたことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記スライドガイド部及び被ガイド部における溝深さ又は突起の突出高さが、前記横動方向に一様な深さ又は高さとなしてあることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記スライドガイド部が、前記回動アームにおける前記回動軸から前記横動方向に離れるに連れて斜め下向きに延びる形態で設けてあることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記スライドガイド部が前記フロートと別体のガイド部材に設けてあるとともに、該ガイド部材が該フロートに対して、通常の使用位置と該使用位置よりも前記回動アームの先端部の前進又は後退方向に位置移動した嵌合解除位置との間で移動可能に取り付けてあり、且つ通常時は前記ガイド部材を前記使用位置にロックし、ロック解除によって該ガイド部材の前記嵌合解除位置への移動を許容するロック手段が設けてあることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項4において、前記フロートには上向きに立ち上がる支柱が設けてあって、該支柱に対し前記ガイド部材が係合孔と係合ピンとの係合により固定してあり、それら係合孔及び係合ピンを含んで前記ロック手段が構成してあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、フロートの昇降運動を回動アームの先端部の水平ないし略水平な横動運動に変換して、回動アームを回動運動させる運動変換機構を介して、フロートと回動アーム先端部とを作動的に連結するようになし、そしてその運動変換機構を、スライドガイド部とこれに摺動可能に嵌合する被ガイド部とを含んで構成するとともに、少なくともそのスライドガイド部を、平面形状において上記の横動方向に直線状に延びる形態で設けたものである。
本発明では、吐水管がフロートを上下に貫通するようにしてフロートを設け、その吐水管をガイドとしてフロートを昇降運動させるようになしていることから、洗浄タンク内でフロート及び回動アームが占めるスペースを小スペース化し得て、洗浄タンクをコンパクト化することができる。
尚且つそのようになした場合においても、フロートの昇降運動を円滑且つ安定した回動アームの回動運動に変換し得て、給水栓における弁体の開閉動作を円滑に安定して行わせることができる。
本発明は、スライドガイド部を平面形状において回動アーム先端部の横動方向に直線状に延びる形態で設けている点を1つの特徴としており、このようにしておくことによって、回動アームにおける回動始端から回動終端に到るまで、回動アーム先端部の横動案内、即ちフロートの昇降運動から回動アームの回動運動への運動変換をスムーズに安定して行うことができ、例えば回動始端或いは回動終端近傍においてスライドガイド部によるガイド作用が不安定となったり、或いは場合によってスライドガイド部と被ガイド部との嵌合が外れてしまうといったことを防止することができる。
この場合において、溝又は突起からなるスライドガイド部及び被ガイド部における溝深さ又は突起の突出高さを、回動アーム先端部の横動方向に一様な深さ又は高さとなしておくことができる(請求項2)。
請求項3は、スライドガイド部を、回動アームにおける回動軸から上記横動方向に離れるに連れて斜め下向きに延びる形態で設けたもので、スライドガイド部をこのように斜め下向きに設けておくことで、フロートの昇降運動から回動アームの回動運動への運動変換をより滑らかに行うことができる。
次に請求項4は、上記スライドガイド部を、フロートと別体をなすガイド部材に設けるとともに、そのガイド部材をフロートに対して通常の使用位置と嵌合解除位置との間で移動可能に設け、そしてロック手段によってガイド部材を使用位置にロックするとともに、ロック解除によってガイド部材の嵌合解除位置への移動を許容するようになしたものである。
例えば給水栓内部の弁体が摩耗等により使用寿命に到ったり損傷したりして、その取換えの必要が生じた場合等において、回動アーム先端部とフロートとの作動的な連結を外す必要の生じることがある。
ここにおいて請求項4によれば、フロートと回動アーム先端部とを連結している、運動変換機構をなすスライドガイド部と被ガイド部との嵌合を容易に解除し得て、回動アームをフロートに対しフリーの状態となすことができる。
一方で使用時には、ロック手段によるガイド部材のロック作用によって、回動アーム先端部に対する円滑なスライド運動のガイド、即ち回動アームの円滑な回動運動を確保することが可能となる。
またこの請求項4によれば、ガイド部材を回動アーム先端部の前進又は後退方向に移動させることで嵌合解除するようになしていることから、ガイド部材をフロートに対して高さ調節可能に取り付けるようになした場合において、予め調節した高さを維持したまま嵌合解除或いは再嵌合を行うことができ、例えば弁体の取換え後においてガイド部材の高さを再調節するといったことを必要としない利点が得られる。
この場合において、フロートに上向きに立ち上がる支柱を設けて、その支柱に対しガイド部材を係合孔と係合ピンとの係合により固定するようになし、そしてそれら係合孔及び係合ピンを含んで上記ロック手段を構成することができる(請求項5)。
このようにすれば容易にロック手段を構成することができ、更にまたロック手段によるロックとロック解除とを簡単に行うことが可能となる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて以下に詳しく説明する。
図1〜図4において、10は本実施形態のボールタップにおける給水栓で、この給水栓10からの水を洗浄タンク内部に吐水する吐水管12が、給水栓10の本体14から下向きに延び出している。
ここで吐水管12には、その外面に沿って縦リブ16が設けられている。
18は洗浄タンク内部の水位に連動して昇降運動するフロートで、上下方向の貫通孔20(図4参照)が設けられており、その貫通孔20に吐水管12が摺動可能に挿通されている。
本実施形態において、フロート18はこの吐水管12をガイドとして昇降運動する。
上記給水栓10は、本体14内部においてゴム製のダイヤフラムからなる弁体22(図2,図4参照)を備えており、この弁体22が、図4及び図5に示しているように弁座24に対し図中左向きに押し付けられることによって、給水栓10内部の水路26が遮断され、また弁体22が図中右向きに引張られて、図6に示しているように弁座24から離間することで水路26が開放される。
このとき、水路26の水が給水栓10を経て吐水管12へと流れ込み、その吐水管12から洗浄タンク内部に吐水される。
給水栓10の本体14は、図2及び図4に示しているように第1部材28-1と第2部材28-2との2分割構成とされていて、それら第1部材28-1と第2部材28-2とによって上記弁体22が挟持されている。
図2に示しているように、第1部材28-1の図中右端部には円形の内嵌部30が設けられている。
一方第2部材28-2の図中左端部には外嵌部32が設けられており、第1部材28-1と第2部材28-2とが、内嵌部30に対して外嵌部32が外嵌した状態で互いに接続されている。
その接続構造は次のようなものとされている。
即ち、内嵌部30の外周面には周方向に沿って延びる接続溝34と、挿入開口36とが設けられており、また外嵌部32にはその内周面に、内嵌部30の挿入開口36を通過し且つ接続溝34に係入する接続突起38が設けられており、その接続突起38を挿入開口36を通じて挿入した上、外嵌部32の回転により接続突起38を接続溝34に係入させることによって、それら内嵌部30と外嵌部32とが接続される。
第2部材28-2には、図3,図4に示すように図中右向きに延び出す固定アーム40が設けられている。
この固定アーム40は、横断面形状がコ字形状をなしていて、その内部に収納凹部42(図4参照)が形成されており、そこに弁体22を図中左右方向に押し引きする作用ロッド44が収納されている。
固定アーム40の先端部からは、回動アーム46が図中左側の内向きに、即ち吐水管12に向かって斜め下向きに延び出している。
この回動アーム46の基端部には、図3に示しているように回動アーム46の回動用の一対の軸(回動軸)48が設けられており、それら一対の軸48のそれぞれが、固定アーム40の先端部に設けられた軸孔50に回動可能に嵌合されている。
尚、固定アーム40の先端部には軸孔50へと到る切欠き52が設けられており、回動アーム46の一対の軸48は、これら切欠き52を通じて軸孔50に嵌め込まれる。
この回動アーム46にはまた、軸48から下側に偏心した位置に、上記の作用ロッド44との連結用の軸54が設けられており、この軸54に対して作用ロッド44の図中右端部が相対回転可能に連結されている。
図3に示しているように、回動アーム46は一対の側板56を有していて、それらが連結部58にて互いに連結され一体化されている。
これら一対の側板56の先端部には、後述のスライド溝64に嵌合されてスライド案内される、断面円形の被ガイド突起(被ガイド部)60が内向きに突設されている。
図2,図4及び図5に示しているようにフロート18の上面には、フロート18とは別体をなすガイド部材62が固定されている。
ガイド部材62の上端部には、図7及び図8にも示しているように図中左右方向(図8(B)では紙面と交叉する方向)且つ略水平方向に延びる一対のスライド溝(スライドガイド部)64が互いに平行に設けられている。
ここで一対のスライド溝64は、平面形状において図中左右方向、即ち回動アーム46先端部の横動方向に直線状をなしている。
更にまたこれらスライド溝64は、図8(A)中左方向に斜め下向き(ここでは角度αをなす向き)に傾斜させられている。
そしてこれらスライド溝64の内部に、上記回動アーム46先端部の一対の被ガイド突起60(図3参照)が、図中左右方向且つ略水平方向に、即ち回動アーム46先端部の横動方向に摺動可能に嵌合されている。
ここで一対のスライド溝64は図中左端、即ち回動アーム46先端部の前進側の端が開放形状とされている。
上記回動アーム46先端部は、このスライド溝64とこれに嵌合する被ガイド突起60との案内作用に基づいて、スライド溝64の延びる方向にスライド運動する。
図7に示しているように、フロート18にはその上面から起立する一対の支柱、即ち幅の広い支柱66-1と、相対的に幅の狭い支柱66-2とが一体に形成されている。
これら支柱66-1と支柱66-2とは、その上端部で連結部68により連結されて互いに一体化されている。
これら支柱66-1と支柱66-2と連結部68とは全体として門形をなしており、それらの間に空所69を形成している。
これら支柱66-1と支柱66-2とのそれぞれには、左右方向に延びる位置決め溝70が、上下に所定ピッチで形成されており、更にそれら位置決め溝70と70との間において、各支柱66-1,66-2を貫通する複数の係合孔72が形成されている。
上記ガイド部材62は、その略全体が下端面で開放した形状の略箱状をなしている。
このガイド部材62は、図8及び図9に示しているように一対の側壁74が、上記の支柱66-1,66-2に対して嵌り合っており、またその各内面には爪76(図8(B)参照)が設けられていて、この爪76が支柱66-1,支柱66-2のそれぞれの位置決め溝70に弾性的に嵌り込んで、ガイド部材62の上下方向の位置決め及び図8(A)中左右方向(回動アーム46先端部の前進,後退方向)の移動案内をなすようになっている。
図8(A)に示しているように、ガイド部材62における一対の側壁74のそれぞれには円形の挿通孔78と略四角形状の挿通凹部80とが各側壁74を貫通する形態で設けられている。
ここで一対の挿通孔78は、図8(B)に示しているように爪76と位置決め溝70とが嵌り合って位置決めをなした状態で、支柱66-1,支柱66-2に上下複数段に形成した円形の係合孔72の何れかに合致する位置に設けられている。
本実施形態において、ガイド部材62は一対の側壁74を支柱66-1及び支柱66-2に嵌合させた状態で、それら支柱66-1,66-2に固定され保持される。
図8(B)及び図9は、そのようにしてガイド部材62が支柱66-1,66-2に外嵌状態に固定された状態を示している。
但し図9(A)に示しているように、ガイド部材62は支柱66-1,66-2に対して図9(A)中上下方向(図7,図8(A)中左右方向)に所定距離移動可能とされている。
但し通常の使用時には、図7に示すロック部材82によって図9(A)に示す使用位置にロックされた状態にある。
ロック部材82は図7及び図8(C)に示しているように一対の係合ピン83を有しており、更にそれらの間において、一対の弾性片84を備えた抜止め用の弾性係合爪86を有している。
更に背面側にはつまみ88を有している。
このロック部材82は、一対の係合ピン83をガイド部材62における側壁74の挿通孔78を通じて支柱66-1,66-2の係合孔72に挿入し係合させることで、ガイド部材62を支柱66-1,66-2に対して上下及び左右方向に位置決め状態にロックする。
尚このとき、ガイド部材62は図9(A)に示す通常使用位置に位置決めロックされる。
次に本実施形態のボールタップの作用を説明する。
図4及び図5は、洗浄タンク内の水位が満水状態にあってフロート18が上昇位置にあり、給水栓10における弁体22が弁座24に押し付けられた状態、即ち弁体22が閉弁状態にあるときを示している。
この状態から洗浄タンク内の水が排出されて水位が下降すると、これに伴ってフロート18が下降運動する。
このときフロート18に固定されたガイド部材62の上端部のスライド溝64もまたフロート18と一体に下降運動する。
そしてこのスライド溝64の下降運動に伴って、回動アーム46がその基端の軸48の軸心周りに図中反時計方向に回動運動する。
即ちフロート18の下降運動が、スライド溝64とこれに摺動可能に嵌合する回動アーム46側の被ガイド突起60とを含む運動変換機構により、回動アーム46の回動運動に運動変換され、回動アーム46が基端の軸48の軸心を中心として、反時計方向に回動運動させられる。
この運動変換は次のようにして行われる。
即ちスライド溝64が下降運動すると、これに伴ってスライド溝64に嵌合している回動アーム46側の一対の被ガイド突起60がスライド溝64内部を図中右向きに摺動運動し、基端側が固定アーム40に固定された回動アーム46を、強制的に図中反時計方向に回動運動させる。
この回動アーム46の反時計方向の回動運動に伴って、その基端部に連結された作用ロッド44が、図4,図5及び図6中右向きに引張られ、これとともにその作用ロッド44の図中左端部に固定保持された弁体22が右向きに移動して、弁座24から離間させられる。即ち弁体22が開弁動作させられる。
ここにおいて水路26が開放状態となって、水路26内の水が給水栓10を経て吐水管12の下端から、洗浄タンク内部に吐水される。即ち洗浄タンク内部に給水が行われる。
このようにして給水が行われると、洗浄タンク内部の水位が次第に上昇し、そしてこれに連動してフロート18が上昇運動する。
フロート18が上昇運動すると、今度は回動アーム46の一対の被ガイド突起60が、ガイド部材62におけるスライド溝64の案内の下に図中左向きに前進移動させられ、これにより回動アーム46が上記とは逆に図中時計方向に強制回動させられる。
すると今度は作用ロッド44が図中左向きに押し出され、これにより弁体22が弁座24に押し付けられて、水路26が閉鎖される。即ち弁体22が閉弁動作させられて水路26内の水が流通停止させられる。即ちここにおいて吐水管12からの洗浄タンク内への給水が停止する。
上記のように本実施形態のボールタップにおいて、ガイド部材62は通常、ロック部材82のロック作用によって使用位置に保持されており、そのロック部材82のロック作用によって、ガイド部材62が良好に支柱66-1,66-2に固定状態に保持されて、回動アーム46に対し良好なガイド作用、即ち回動案内作用をなす。
この通常の使用状態では、回動アーム46の一対の被ガイド突起60は、ガイド部材62の一対のスライド溝64から外れることは無く、回動始端から回動終端に到る範囲内で、スライド溝64により良好に摺動案内される。
一方においてそれらスライド溝64と被ガイド突起60との嵌合を外す必要が生じたとき、具体的にはガイド部材62と回動アーム46との連結状態を解除する必要が生じたとき、ロック部材82を外すことによって容易にその連結を解除することができる。
この解除操作は次のようにして行うことができる。
即ち、図10に示しているように先ずロック部材82を引張り操作して、一対の係合ピン83を支柱66-1,66-2の係合孔72から抜き出す(図10(I)参照)。ここにおいてガイド部材62に対するロックが解除される。
そこでガイド部材62を、図9(A)中下方向、図10(II)中右方向、つまり回動アーム46先端部の後退方向に横動して、スライド溝64の前端位置を図11(III)中右方(後方)に位置移動させる。
ここにおいてガイド部材62が嵌合解除位置に到り、回動アーム46の一対の被ガイド突起60を、スライド溝64の前端の開放部から外すことが可能となる。
このようにしてスライド溝64に対する被ガイド突起60の嵌合を外したら、次に回動アーム46,作用ロッド44及び固定アーム40を含む給水栓10の第2部材28-2を回転させて、第1部材28-1と第2部材28-2との接続を解く(図11(IV)参照)。
ここにおいて摩耗等により使用寿命に到り、或いは損傷したダイヤフラムからなる弁体22を新たなものと取り換えることができる。
本実施形態のボールタップはまた、フロート18の高さ調整も容易に行うことができる。
即ち、図10(I)に示しているようにロック部材82によるロックを解除した状態で、図12に示しているようにガイド部材62を支柱66-1,66-2に対して上下に位置をずらせ、その状態で再びロック部材82によりガイド部材62を支柱66-1,66-2に対し位置決め状態にロックすることで、ガイド部材62の支柱66-1,66-2に対する上下の固定位置、つまりフロート18の高さ位置を簡単に調節することができる。
本実施形態のボールタップでは、吐水管12がフロート18を上下に貫通しており、吐水管12をガイドとしてフロート18を昇降運動させるようになしていることから、洗浄タンク内でフロート18及び回動アーム46が占めるスペースを小スペース化し得て、洗浄タンクをコンパクト化することができ、尚且つフロート18の昇降運動を円滑且つ安定した回動アーム46の回動運動に変換し得、給水栓10における弁体22の開閉動作を円滑且つ安定して行わせることができる。
また本実施形態においては、スライド溝64を平面形状において回動アーム46先端部の横動方向に直線状に延びる形態で設けているため、回動アーム46における回動始端から回動終端に到るまで、回動アーム46先端部の横動案内、即ちフロート18の昇降運動から回動アーム46の回動運動への運動変換をスムーズに安定して行うことができ、回動始端或いは回動終端近傍においてスライド溝64による被ガイド突起60の摺動案内が不安定となったり、或いはスライド溝64と被ガイド突起60との嵌合が外れてしまうといったことを防止することができる。
更に本実施形態では、スライド溝64を斜め下向きに設けてあるので、フロート18の昇降運動から回動アーム46の回動運動への運動変換をより滑らかに行うことができる。
また本実施形態によれば、給水栓10内部の弁体22が摩耗等により使用寿命に到ったり損傷したりしてその取換えの必要が生じたときにも、容易にその取換えをなすことができる。
一方で、使用時にはロック部材82によるガイド部材62のロックによって、回動アーム46先端部に対する円滑な摺動案内、即ち回動アーム46の円滑な回動運動を確保することができる。
また本実施形態によれば、ガイド部材62を回動アーム46先端部の後退方向に移動させることで嵌合解除するようになしていることから、ガイド部材62をフロート18に対して高さ調節可能に取り付けるようになした場合において、予め調節した高さを維持したまま嵌合解除或いは再嵌合を行うことができ、弁体22の取換え後においてガイド部材62の高さを再調節するといったことを必要としない利点が得られる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば上例ではスライド溝をもってスライドガイド部となしているが、場合によってかかるスライドガイド部を突起にて構成することも可能である。
更に上例ではこのスライドガイド部をフロート側に設けているが、場合によって回動アーム側にこれを設けるといったことも可能である。
また本発明は様々なボールタップに適用することが可能であるなど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の実施形態であるボールタップの全体斜視図である。 同実施形態のボールタップを各部材に分解して示す斜視図である。 同実施形態のボールタップの一部を分解して示す斜視図である。 同実施形態のボールタップの側面断面図である。 図4の一部を拡大して示す断面図である。 図5に示す部分の一作用状態を示す作用説明図である。 同実施形態のボールタップのガイド部材と周辺部を分解して示す斜視図である。 図7に示すガイド部材と支柱との固定構造を示す図である。 図7のスライド溝と図3の回動アームとの連結構造を示す図である。 同実施形態の一作用説明図である。 同実施形態の他の作用説明図である。 同実施形態の更に他の作用説明図である。 従来公知のボールタップの一例を示す図である。 従来公知の図13とは異なるボールタップの一例を示す図である。
符号の説明
10 給水栓
12 吐水管
18 フロート
22 弁体
46 回動アーム
48 軸(回動軸)
60 被ガイド突起(被ガイド部)
62 ガイド部材
64 スライド溝(スライドガイド部)
66-1,66-2 支柱
72 係合孔
82 ロック部材(ロック手段)
83 係合ピン

Claims (5)

  1. (イ)洗浄タンク内に給水を行う給水栓と、(ロ)該洗浄タンク内で下向きに延びて該給水栓からの水を該洗浄タンク内に吐水する吐水管と、(ハ)該洗浄タンク内の水位に連動して昇降運動するフロートと、(ニ)該フロートに対して先端部が連結され、該フロートの昇降運動に連動して該先端部より上方且つ基端側の回動軸の軸心周りに回動運動して、前記給水栓の弁体を開閉動作させる回動アームとを有し、前記フロートは前記吐水管を上下に貫通させる状態で設けられていて、該吐水管をガイドとして昇降運動するようになしてあるボールタップにおいて、
    前記フロートと前記回動アームの先端部とを、該フロートの昇降運動を該昇降方向と交叉する方向の、該回動アームの先端部の水平ないし略水平な横動運動に変換して、該回動アームを回動運動させる運動変換機構を介して作動的に連結するとともに、該運動変換機構を、(a)前記フロート側及び回動アームの先端部側の一方に設けられて前記横動方向に延びる溝又は突起からなるスライドガイド部と、(b)他方に設けられて該スライドガイド部に摺動可能に嵌合する突起又は溝からなる被ガイド部とを含んで構成し、且つ少なくとも前記スライドガイド部を、平面形状において前記横動方向に直線状に延びる形態で設けたことを特徴とするボールタップ。
  2. 請求項1において、前記スライドガイド部及び被ガイド部における溝深さ又は突起の突出高さが、前記横動方向に一様な深さ又は高さとなしてあることを特徴とするボールタップ。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記スライドガイド部が、前記回動アームにおける前記回動軸から前記横動方向に離れるに連れて斜め下向きに延びる形態で設けてあることを特徴とするボールタップ。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記スライドガイド部が前記フロートと別体のガイド部材に設けてあるとともに、該ガイド部材が該フロートに対して、通常の使用位置と該使用位置よりも前記回動アームの先端部の前進又は後退方向に位置移動した嵌合解除位置との間で移動可能に取り付けてあり、且つ通常時は前記ガイド部材を前記使用位置にロックし、ロック解除によって該ガイド部材の前記嵌合解除位置への移動を許容するロック手段が設けてあることを特徴とするボールタップ。
  5. 請求項4において、前記フロートには上向きに立ち上がる支柱が設けてあって、該支柱に対し前記ガイド部材が係合孔と係合ピンとの係合により固定してあり、それら係合孔及び係合ピンを含んで前記ロック手段が構成してあることを特徴とするボールタップ。
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