JP2001181995A - 筆記記録用基材 - Google Patents
筆記記録用基材Info
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Abstract
ペン等の筆記具により文字、記号、絵柄、図形等を極め
て鮮明に筆記することができる筆記用記録層からなる筆
記用記録材を提供することである。 【解決手段】 ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重
合体からなる吸水性樹脂をビヒクルの主成分とする樹脂
組成物による筆記用記録層からなることを特徴とする筆
記用記録材に関するものである。
Description
し、更に詳しくは、鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペ
ン、蛍光ペン等の筆記具により文字、記号、絵柄、図形
等を極めて鮮明に筆記することができる筆記用記録層か
らなる筆記用記録材に関するものである。
し、例えば、プラスチックカ−ド、幼児教育用玩具、プ
ラスチック製袋、その他等の種々のプラスチック製品が
製造されている。而して、これらのプラスチック製品の
表面は、プラスチック材料からなることから極めて不活
性であり、また、平滑性を有するものであり、文字、記
号、絵柄、図形等を鮮明に筆記することは極めて困難で
ある。このため、例えば、平滑な表面に微細な凹凸を形
成し、いわゆる、マット化処理等を行って、筆記適性を
向上させることが提案されている。あるいは、樹脂をビ
ヒクルの主成分とし、これに、シリカや炭酸マグネシウ
ム等の無機質の微粒子を相当量添加し、十分に混練して
樹脂組成物を調整し、これをグラビアロ−ルコ−ト等に
よりコ−ティングしてマット性筆記層等を形成すること
も提案されている。更には、樹脂をビヒクルの主成分と
し、これに、シリカや炭酸マグネシウム等の無機質の微
粒子を相当量添加し、これらを親溶剤と非溶剤との混合
溶剤で十分に混練して樹脂組成物を調整し、これをグラ
ビアロ−ルコ−ト等によりコ−ティングし、乾燥と共に
多孔質化させて多孔質性筆記層等を形成することも提案
されている。
マット化処理等を行って、筆記適性を向上させる方法に
おいては、鉛筆やボ−ルペン等の筆記具に対しては高い
筆記適性を示すが、万年筆、水性ペン、蛍光ペン等の筆
記具で筆記したときは、インキが吸収されないために、
その乾きがおそく、実用性に乏しいものである。また、
上記のマット性筆記層等を形成する方法、あるいは、多
孔質性筆記層等を形成する方法においては、まず、その
マット性筆記層、あるいは、多孔質性筆記層を形成する
樹脂組成物等の調整が困難であるばかりではなく、それ
に伴い、マット性筆記層、あるいは、多孔質性筆記層の
形成自体も極めて困難であり、仮に、マット性筆記層、
あるいは、多孔質性筆記層を形成し得たとしても、文
字、記号、絵柄、図形等を鮮明に筆記することは極めて
困難である。例えば、上記において、マット性筆記層、
あるいは、多孔質性筆記層を形成し得たとしても、該マ
ット性筆記層、あるいは、多孔質性筆記層等は、実質的
には、プラスチック材料等の樹脂質で構成されているも
のであることから、上記と同様に、鉛筆やボ−ルペン等
の筆記具に対しては高い筆記適性を示すが、万年筆、水
性ペン、蛍光ペン等の筆記具で筆記したときは、インキ
が吸収されないために、その乾きがおそく、実用性に乏
しいものである。そこで本発明は、鉛筆、ボ−ルペン、
万年筆、水性ペン、蛍光ペン等の筆記具により文字、記
号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記することができる
筆記用記録層からなる筆記用記録材を提供することであ
る。
な問題点を解決すべく種々研究の結果、ビニルピロリド
ンと酢酸ビニルとの共重合体からなる吸水性樹脂に着目
し、まず、該ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合
体からなる吸水性樹脂をビヒクルの主成分とし、これ
に、更に、ポリウレタン系樹脂等からなる耐水性樹脂、
あるいは、シリカ粒子等からなる滑剤を添加し、溶剤、
希釈剤等で十分に混練して樹脂組成物を調整し、次い
で、該樹脂組成物を使用し、これをコ−ティングして筆
記用記録層を形成し、而して、該筆記用記録層に、鉛
筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン等の筆記
具により文字、記号、絵柄、図形等を筆記したところ、
いずれの筆記具によっても、極めて鮮明に文字、記号、
絵柄、図形等を筆記し得ることができる筆記用記録材を
見出して本発明を完成したものである。
酢酸ビニルとの共重合体からなる吸水性樹脂をビヒクル
の主成分とする樹脂組成物による筆記用記録層からなる
ことを特徴とする筆記用記録材に関するものである。
材について図面等を用いて以下に更に詳しく説明する。
まず、本発明にかかる筆記用記録材についてその一二例
を例示してその構成を説明すると、図1および図2は、
本発明にかかる筆記用記録材の構成についてその一二例
を例示する概略的断面図である。
示すように、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合
体からなる吸水性樹脂をビヒクルの主成分とする樹脂組
成物による筆記用記録層1からなることを基本構造とす
るものである。而して、本発明にかかる筆記用記録材A
は、図2に示すように、具体的には、上記の図1に示
す、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体からな
る吸水性樹脂をビヒクルの主成分とする樹脂組成物によ
る筆記用記録層1が、基体シ−ト2の上に設けられた構
成からなるものである。
記用記録材の製造法について説明すると、まず、本発明
においては、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合
体からなる吸水性樹脂をビヒクルの主成分とし、これ
に、更に、ポリウレタン系樹脂、または、(メタ)アク
リル系樹脂等からなる耐水性樹脂、あるいは、シリカ粒
子、ポリマ−ビ−ズ、テフロンパウダ−、または、ポリ
エチレンワックス等からなる滑剤等の添加剤を添加し、
溶剤、希釈剤等で十分に混練して、溶液系、分散系、あ
るいは、その他等の樹脂組成物を調整する。次いで、本
発明においては、上記で調整した樹脂組成物を使用し、
これを基体シ−トの上にコ−ティングして筆記用記録層
を形成して、本発明にかかる筆記用記録材を製造するこ
とができる。
記用記録材を構成する材料等について説明すると、ま
ず、本発明において、ビニルピロリドンと酢酸ビニルと
の共重合体からなる吸水性樹脂としては、モノマ−とし
て、N−ビニルピロリドンと酢酸ビニルとを使用し、こ
れらを溶液中で重合開始剤等を用いて共重合させてなる
共重合体からなる吸水性樹脂を使用することができる。
本発明においては、上記のようなビニルピロリドンと酢
酸ビニルとの共重合体からなる吸水性樹脂におけるビニ
ルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合比を調整し、その
ビニルピロリドンの重合体部分による親水性、および、
酢酸ビニルの重合体部分の疎水性等を調整し、それによ
り、そのコ−ティング適性、コ−ティング膜形成適性、
コ−ティング膜の親水性および疎水性、その他等を調整
し、良好な筆記用記録層を形成するものである。而し
て、本発明においては、上記のビニルピロリドンと酢酸
ビニルとの共重合体からなる吸水性樹脂において、ビニ
ルピロリドンと酢酸ビニルの共重合比を7/3〜3/7
の範囲で調整して共重合させてなる共重合体からなる吸
水性樹脂を使用することが好ましいものである。上記に
おいて、ビニルピロリドンの含有量が多くなると、親水
性が増し、コ−ティング適性、コ−ティング膜形成適性
等に欠けることから好ましくなく、また、ビニルピロリ
ドンの含有量が少なくなると、親水性が減少し、それに
よりコ−ティング膜の親水性が欠け、例えば、万年筆、
水性ペン、蛍光ペン等に対する筆記適性等が劣ることか
ら好ましくないものである。
系樹脂等からなる耐水性樹脂としては、本発明にかかる
筆記用記録材を構成する筆記用記録層が、耐候性、耐水
性、耐熱性、耐磨耗性、耐薬品性、その他等に劣り、そ
の強度等に欠ける場合、該筆記用記録層を補強すること
を目的に使用されるものである。而して、本発明におい
て、耐水性樹脂としては、上記のようなポリウレタン系
樹脂の他に、例えば、ポリエチレンあるいはポリプロピ
レン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹
脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、(メ
タ)アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ−ル系樹脂、アミノプ
ラスト系樹脂、シリコ−ン系樹脂、セルロ−ス系樹脂、
アセタ−ル系樹脂、その他等の1種ないし2種以上を使
用することができる。
て、上記のような樹脂の中でも、例えば、カルボキシル
基、アミノ基、イミノ基、ヒドロキシル基、カルボニル
基、イソシアネ−ト基、エポキシ基、その他、架橋剤、
硬化剤等により架橋ないし硬化可能な官能基を樹脂構造
中に有する耐水性樹脂を使用することが好ましいもので
ある。而して、本発明において、上記のように耐水性樹
脂を使用し、架橋ないし硬化させることにより、本発明
にかかる筆記用記録材を構成する筆記用記録層の被膜の
耐水性、硬度等をさらに向上させるという利点を有する
ものである。また、本発明において、耐水性樹脂とし
て、例えば、カルボキシル基あるいはその無水物、スル
ホン酸ソ−ダ、ヒドロキシル基、アミド基、アミノ基、
エ−テル基等の親水性を有する官能基を樹脂構造中に有
する耐水性樹脂を使用することも望ましいものである。
而して、本発明において、上記のような耐水性樹脂を使
用し、これを吸水性樹脂とブレンドして使用することに
より、本発明にかかる筆記用記録材を構成する筆記用記
録層の被膜の耐水性を向上させることのみならず、その
構造中の親水性を有する官能基がビニルピロリドンと酢
酸ビニルとの共重合体の親水性と相乗効果をもたらし、
さらに水性ペン等の筆記性を向上させるという利点を有
するものである。
耐水性樹脂としては、具体的には、例えば、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、マレ
イン酸、もしくは、フマ−ル酸等のカルボキシル基ある
いはその無水物基を有するモノマ−、ビニルスルホン酸
ソ−ダ、ビニルベンゼンスルホン酸ソ−ダ、もしくは、
ポリオキシエチレンアクリルスルホン酸ソ−ダ等のスル
ホン酸塩基を有するモノマ−、ポリオキシエチルアクリ
レ−ト、ポリオキシエチレンメタクリレ−ト、β−ヒド
ロキシエチレンビニルエ−テル、β−ヒドロキシエチレ
ンアクリレ−ト、β−ヒドロキシエチレンメタクリレ−
ト、トリメチロ−ルプロパンメタクリレ−ト、もしく
は、ペンタエリスリト−ルメタクリレ−ト等の水酸基を
有するモノマ−、アクリルアミド、メタクリルアミド、
モノメチロ−ルアクリルアミド、モノメチロ−ルメタク
リルアミド、β−(ユリア)−N−エチレンアクリレ−
ト、β−(ユリア)−N−エチルビニルエ−テル、メタ
クロイルジシアンジアミド、ジメチルアミノエチルメタ
クリレ−ト、ジアセトンアクリルアミド、もしくは、N
−メチレンビスアクリルアミド等のアミド基、アミノ基
を有するモノマ−、エチレンオキシド、プロピレンオキ
シド、ポリエチレングリコ−ル、もしくは、ポリプロピ
レングリコ−ル等のエ−テル基を有するモノマ−、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、
マレイン酸、もしくは、フマ−ル酸等の不飽和カルボキ
シル基のエステルモノマ−、その他のモノマ−等を使用
し、それらの1種ないし2種以上を使用し、単独重合な
いし共重合させて製造することができる。
ては、吸水性樹脂に対し耐水性樹脂が、重量部におい
て、1/3〜9/1位の配合割合になるように添加する
ことが好ましものである。なお、本発明において、耐水
性樹脂として、その構造中に親水性を有する官能基を有
する耐水性樹脂を使用する場合、筆記用記録層の被膜中
に耐水性樹脂の存在比が、吸水性樹脂よりも多くなって
も、吸水性樹脂の吸水性との相乗効果により、良好な水
性ペンに対する筆記適性を示すものである。
の滑剤としては、本発明にかかる筆記用記録材を構成す
る筆記用記録層の表面をマット化し、筆記具等の滑り性
等を向上させるために添加するものである。而して、本
発明において、滑剤としては、上記のシリカ粒子等の他
に、例えば、炭酸カルシウム、タルク、クレ−、その他
等の無機系滑剤、ポリエチレンビ−ズ、ポリプロピレン
ビ−ズ、ポリスチレンビ−ズ、ポリカ−ペネ−トビ−
ズ、その他等のポリマ−ビ−ズ、テフロンパウダ−、脂
肪酸アミド、ポリエチレンワックス、その他等の有機系
滑剤、更には、流動潤滑剤として作用する、例えば、リ
ン酸エステル、金属セッケン、その他等を使用すること
ができるものである。なお、本発明において、滑剤の添
加量としては、樹脂組成物中の総固形分に対し滑剤が、
重量部において、1/1〜16/1位の配合割合で添加
することが好ましい。なおまた、本発明において、樹脂
組成物を構成する添加剤としては、上記のような滑剤の
他に、例えば、各種の安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、帯電防止剤、充填剤、その他等を任意に添加し、混
練して、樹脂組成物を製造することができるものであ
る。
は、本発明にかかる筆記用記録材を構成する筆記用記録
層を支持し得る樹脂のフィルムないしシ−ト、あるい
は、紙基材等を使用することができる。具体的には、上
記の基体シ−トとしては、例えば、ポリエチレンあるい
はポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化
ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ(メタ)アク
リル系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリエチレンテ
レフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト等のポリエス
テル系樹脂、ポリアミド系樹脂、その他等の各種の樹脂
のフィルムないしシ−ト等を使用することができる。上
記の樹脂のフィルムないしシ−トとしては、1ないし2
軸方向に延伸加工されたものであってもよいものであ
る。また、上記の樹脂のフィルムないしシ−トの厚さと
しては、10μm〜100μm位のものを使用すること
ができる。
上に、樹脂組成物をコ−ティングする方法としては、例
えば、ディップコ−ト、ナイフコ−ト、グラビアロ−ル
コ−ト、キスロ−ルコ−ト、スクイ−ズロ−ルコ−ト、
リバ−スロ−ルコ−ト、エア−ブレ−ドコ−ト、スプレ
イコ−ト、カ−テンフロ−コ−ト、スライドコ−ト、そ
の他等でコ−ティング法等でコ−ティングすることがで
きる。而して、本発明において、上記のようなコ−ティ
ング法により形成される筆記用記録層の膜厚としては、
膜厚0.5g/m2 〜15.0g/m2 (乾燥状態)の
範囲、より好ましくは、膜厚1.0g/m2 〜10.0
g/m2 (乾燥状態)の範囲であることが望ましいもの
である。
るにしたがって、水性ペンの筆記適性は向上する傾向に
あるものである。例えば、グラビアロ−ルコ−ティング
においてコ−ティング可能な最大膜厚は、15.0g/
m2 (乾燥状態)程度であり、また、筆記記録層として
の性能が発現する最低膜厚は、0.5g/m2 (乾燥状
態)である。従って、グラビアロ−ルコ−ティング方式
により得られる筆記記録層の膜厚としては、膜厚0.5
g/m2 〜15.0g/m2 (乾燥状態)位が望ましい
ものである。而して、本発明において、筆記記録層とし
て最適な塗膜表面状態と筆記性能を両立させるのに、さ
らに好ましい膜厚領域としては、膜厚1.0g/m2 〜
10.0g/m2 (乾燥状態)位が望ましいものであ
る。なお、本発明において、さらに筆記するインキの良
好な吸収性を得るために、上記のような筆記記録層を積
層することにより、筆記記録層の膜厚を厚くすることも
可能である。また、本発明において、例えば、リバ−ス
ロ−ルコ−ティングやカ−テンフロ−コ−ティング等の
ように、より膜厚を上げることも可能なコ−ティング方
式により一層のコ−ティング層により、その膜厚を厚く
することも可能である。本発明において、筆記記録層の
膜厚としては、筆記記録層を形成する樹脂組成物、ある
いは、筆記し、吸収させるインキ量等に合わせて適宜に
設計することが好ましいものである。
ては、筆記用記録層を形成する際に、必要ならば、例え
ば、基体シ−トと筆記用記録層との密接着性等を向上さ
せるために、各種の接着用プライマ−層も設けることが
できものである。また、本発明にといては、筆記用記録
層に筆記記録される文字、図形等をより鮮明にするため
に、白色層等の下地隠蔽層等を設けることができるもの
であり、更に、その他の層等を任意に形成することがで
きるものである。
的に説明する。 実施例1 ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体(共重合比;ビニルピリリドン/酢酸 ビニル=3/7)の50%エタノ−ル溶液 32.0重量部 ポリウレタン系樹脂の30%水分散液 26.6重量部 合成シリカ(平均粒子径 2.5μm) 6.0重量部 工業用エタノ−ル 35.4重量部 合計 100.0重料部 上記の配合割合で十分に混練して筆記用記録層を形成す
る樹脂組成物を調整した。次に、厚さ12μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの片面に、上記
で調整した樹脂組成物を使用し、これをワイヤ−バ−で
塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の
塗布量が1.3g/m2 からなる筆記用記録層を形成し
て、本発明にかかる筆記用記録材を製造した。上記で製
造した本発明にかかる筆記用記録材は、インキ受容性、
乾燥性、定着性、耐水性等が良好であり、かつ、鉛筆、
ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン等の筆記具に
より文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記する
ことができた。
る樹脂組成物を調整した。次に、厚さ12μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの片面に、上記
で調整した樹脂組成物を使用し、これをワイヤ−バ−で
塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の
塗布量が1.2g/m2 からなる筆記用記録層を形成し
て、本発明にかかる筆記用記録材を製造した。上記で製
造した本発明にかかる筆記用記録材は、インキ受容性、
乾燥性、定着性、耐水性等が良好であり、かつ、鉛筆、
ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン等の筆記具に
より文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記する
ことができた。
る樹脂組成物を調整した。次に、厚さ12μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの片面に、上記
で調整した樹脂組成物を使用し、これをワイヤ−バ−で
塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の
塗布量が1.2g/m2 からなる筆記用記録層を形成し
て、本発明にかかる筆記用記録材を製造した。上記で製
造した本発明にかかる筆記用記録材は、インキ受容性、
乾燥性、定着性、耐水性等が良好であり、かつ、鉛筆、
ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン等の筆記具に
より文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記する
ことができた。
厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルムの片面に、ワイヤ−バ−で塗布し、次いで、乾燥
し、乾燥後の塗布量が下記の表1に示す塗布量からなる
筆記用記録層を形成して、本発明にかかる筆記用記録材
を製造した。次いで、上記で製造した本発明にかかる筆
記用記録材について、水性ペンによる筆記性を目視にて
測定した。その結果を下記の表1に示す。なお、表1
中、×は、筆記適性なし、△は、筆記適性不良、○は、
筆記適性良、◎は、筆記適性優良を表す。 上記の結果より明らかなように、良好な筆記性を得るた
めには、塗布量が0.5g/m2 以上必要であり、更
に、筆記性を向上させるためには、1.5g/m 2 以上
必要であることが判明した。
る樹脂組成物を調整した。次に、厚さ12μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの片面に、上記
で調整した樹脂組成物を使用し、これをワイヤ−バ−で
塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の
塗布量が1.3g/m2 からなる筆記用記録層を形成し
て、本発明にかかる筆記用記録材を製造した。上記で製
造した本発明にかかる筆記用記録材は、インキ受容性、
乾燥性、定着性、耐水性等が良好であり、かつ、鉛筆、
ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン等の筆記具に
より文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記する
ことができた。
る樹脂組成物を調整した。次に、厚さ25μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの片面に、上記
で調整した樹脂組成物を使用し、これをグラビアロ−ル
コ−ティングによりコ−ティングし、次いで、90℃の
乾燥ユニットを通過させることにより乾燥し、乾燥後の
塗布量が1.8g/m2 からなる筆記用記録層を形成し
て、本発明にかかる筆記用記録材を製造した。上記で製
造した本発明にかかる筆記用記録材は、インキ受容性、
乾燥性、定着性、耐水性等が良好であり、かつ、鉛筆、
ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン等の筆記具に
より文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記する
ことができた。
る樹脂組成物を調整した。次に、厚さ25μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの片面に、上記
で調整した樹脂組成物を使用し、これをワイヤ−バ−に
よりコ−ティングし、次いで、100℃で3分間乾燥
し、乾燥後の塗布量が2.2g/m2 からなる筆記用記
録層を形成して、本発明にかかる筆記用記録材を製造し
た。上記で製造した本発明にかかる筆記用記録材は、イ
ンキ受容性、乾燥性、定着性、耐水性等が良好であり、
かつ、鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン
等の筆記具により文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮
明に筆記することができた。
る樹脂組成物を調整した。次に、厚さ12μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの片面に、上記
で調整した樹脂組成物を使用し、これをグラビアロ−ル
コ−ティングによりコ−ティングし、次いで、90℃の
乾燥ユニットを通過させることにより乾燥し、乾燥後の
塗布量が1.9g/m2 からなる筆記用記録層を形成し
て、本発明にかかる筆記用記録材を製造した。上記で製
造した本発明にかかる筆記用記録材は、インキ受容性、
乾燥性、定着性、耐水性等が良好であり、かつ、鉛筆、
ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン等の筆記具に
より文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記する
ことができた。
を、厚さ50μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−
トフィルムの片面に、グラビアロ−ルコ−ティングによ
り3回重ねてコ−ティングし3層積層し、次いで、90
℃の乾燥ユニットを通過させることにより乾燥し、乾燥
後の塗布量が7.2g/m2 からなる筆記用記録層を形
成して、本発明にかかる筆記用記録材を製造した。上記
で製造した本発明にかかる筆記用記録材は、インキ受容
性、乾燥性、定着性、耐水性等が良好であり、かつ、鉛
筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン等の筆記
具により文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆記
することができた。
る樹脂組成物を調整した。なお、上記の樹脂組成物は、
ポリビニルピロリドン樹脂の溶解性が悪く、高濃度の樹
脂組成物を調製することが困難であった。次に、厚さ1
2μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
の片面に、上記で調整した樹脂組成物を使用し、これを
ワイヤ−バ−で塗布し、次いで、100℃で60秒間乾
燥し、乾燥後の塗布量が0.4g/m2 からなる筆記用
記録層を形成して、筆記用記録材を製造した。なお、上
記の樹脂組成物は、固形分が低いのにもかかわらず、組
成物粘度が非常に高くなるためにコ−ティング適性が悪
く、筆記適性を発現させるのに必要な膜厚を得ることが
極めて困難であり、上記のように乾燥後の塗布量が0.
4g/m2 のものしか形成できなかった。また、耐水性
樹脂として、ポリウレタン系樹脂をブレンドしても、そ
の効果が低く、耐水性に劣る被膜しか形成できなかっ
た。上記のように耐水性が劣ることから、上記で製造し
た筆記用記録材は、インキ受容性、乾燥性、定着性、耐
水性等において劣り、かつ、鉛筆、ボ−ルペン、万年
筆、水性ペン、蛍光ペン等の筆記具により文字、記号、
絵柄、図形等を筆記しても、インキの染み込みよりも、
被膜表面が溶解する方が早く、筆記性(書き味)が悪
く、鮮明に筆記することが困難であった。
る樹脂組成物を調整した。次に、厚さ12μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの片面に、上記
で調整した樹脂組成物を使用し、これをワイヤ−バ−で
塗布し、次いで、100℃で60秒間乾燥し、乾燥後の
塗布量が1.3g/m2 からなる筆記用記録層を形成し
て、筆記用記録材を製造した。上記で製造した筆記用記
録材は、インキ受容性、定着性等において劣り、かつ、
鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光ペン等の筆
記具により文字、記号、絵柄、図形等を極めて鮮明に筆
記することが困難であった。
は、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体からな
る吸水性樹脂に着目し、まず、該ビニルピロリドンと酢
酸ビニルとの共重合体からなる吸水性樹脂をビヒクルの
主成分とし、これに、更に、ポリウレタン系樹脂等から
なる耐水性樹脂、あるいは、シリカ粒子等からなる滑剤
を添加し、溶剤、希釈剤等で十分に混練して樹脂組成物
を調整し、次いで、該樹脂組成物を使用し、これをコ−
ティングして筆記用記録層を形成し、而して、該筆記用
記録層に、鉛筆、ボ−ルペン、万年筆、水性ペン、蛍光
ペン等の筆記具により文字、記号、絵柄、図形等を筆記
して、いずれの筆記具によっても、極めて鮮明に文字、
記号、絵柄、図形等を筆記し得ることができる筆記用記
録材を製造することができるというものである。
の一例を例示する概略的断面図である。
の一例を例示する概略的断面図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重
合体からなる吸水性樹脂をビヒクルの主成分とする樹脂
組成物による筆記用記録層からなることを特徴とする筆
記用記録材。 - 【請求項2】 ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重
合体が、ビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合比を7
/3〜3/7の範囲で調整した共重合体からなることを
特徴とする上記の請求項1に記載する筆記用記録材。 - 【請求項3】 樹脂組成物が、耐水性樹脂を含むことを
特徴とする上記の請求項1〜2に記載する筆記用記録
材。 - 【請求項4】 耐水性樹脂が、ポリウレタン系樹脂また
は(メタ)アクリル系樹脂からなることを特徴とする上
記の請求項3に記載する筆記用記録材。 - 【請求項5】 樹脂組成物が、滑剤を含むことを特徴と
する上記の請求項1〜4に記載する筆記用記録材。 - 【請求項6】 滑剤が、シリカ粒子、ポリマ−ビ−ズ、
テフロン(登録商標)パウダ−、脂肪酸アミド、また
は、ポリエチレンワックスからなることを特徴とする上
記の請求項5に記載する筆記用記録材。 - 【請求項7】 筆記用記録層が、膜厚0.5g/m2 〜
15.0g/m2 (乾燥状態)の範囲であることを特徴
とする上記の請求項1〜6に記載する筆記用記録材。 - 【請求項8】 筆記用記録層が、基体シ−トの上に設け
られていることを特徴とする請求項1〜7に記載する筆
記用記録材。 - 【請求項9】 基体シ−トが、樹脂のフィルムないしシ
−トからなることを特徴とする上記の請求項8に記載す
る筆記用記録材。 - 【請求項10】 基体シ−トが、2軸延伸ポリエチレン
テレフタレ−トフィルムからなることを特徴とする上記
の請求項8〜9に記載する筆記用記録材。 - 【請求項11】 基体シ−トが、紙基材からなることを
特徴とする上記の請求項8に記載する筆記用記録材。
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---|---|---|---|
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JP11-288950 | 1999-10-12 | ||
JP28895099 | 1999-10-12 | ||
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001181995A true JP2001181995A (ja) | 2001-07-03 |
JP4676588B2 JP4676588B2 (ja) | 2011-04-27 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000069247A Expired - Fee Related JP4676588B2 (ja) | 1999-10-12 | 2000-03-13 | 筆記記録用基材 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4676588B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016191032A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-10 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | ポリオレフィン基材用コーティング組成物および記録材 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59103789A (ja) * | 1982-12-03 | 1984-06-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | インクジエツト記録用紙 |
JPS62160269A (ja) * | 1986-01-08 | 1987-07-16 | Mitsubishi Yuka Fine Chem Co Ltd | 水性インク記録用シ−ト |
JPS63160875A (ja) * | 1986-12-25 | 1988-07-04 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 水性インク記録用シ−ト |
-
2000
- 2000-03-13 JP JP2000069247A patent/JP4676588B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS59103789A (ja) * | 1982-12-03 | 1984-06-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | インクジエツト記録用紙 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016191032A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-10 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | ポリオレフィン基材用コーティング組成物および記録材 |
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---|---|
JP4676588B2 (ja) | 2011-04-27 |
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