JP2001180937A - スピネル型リチウムマンガン複合酸化物およびその製造方法 - Google Patents
スピネル型リチウムマンガン複合酸化物およびその製造方法Info
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Abstract
ったLi4Mn5O12構造のスピネル複合酸化物のもつ高
い充放電容量を、3V級の電位を有するリチウム二次電
池正極材もしくはリチウム吸着剤用前駆体として利用す
る。 【解決手段】 組成式:Li4Mn5O12からなり、X線
格子定数 8.160〜8.100Åであるスピネル型リチウムマ
ンガン複合酸化物であり、3V級のリチウム二次電池用
正極材としてまたはリチウム吸着剤の前駆体として用い
られるスピネル型リチウムマンガン複合酸化物を提供す
る。そして、この酸化物を、Liの硝酸塩とMnの硝酸塩と
を用いた液相合成法を適用して製造する。
Description
ンガン複合酸化物に関し、とくに、スピネル型複合酸化
物の構造がLi4Mn5O12である、3V級のリチウム二
次電池正極材またはリチウム吸着剤前駆体として用いら
れるスピネル型リチウムマンガン複合酸化物およびその
製造方法について提案する。
景として、とくに携帯電話の急速な普及によってリチウ
ムイオン二次電池の生産量が急増している。リチウムイ
オン二次電池は、ニッケル水素電池等の二次電池に比べ
ると、起電力が約3倍高く、携帯電話等の軽量化に寄与
するというのが急速普及の主な理由である。
二次電池の正極材として、資源、安全性等に配慮したス
ピネル型リチウムマンガン複合酸化物が開発されてい
る。このような複合酸化物には、LiMn2O4、Li2Mn4O
9およびLi4Mn5O12等のスピネル型複合酸化物や非
スピネル型のLiMnO2複合酸化物が知られている。これ
らのリチウムマンガン系のスピネル型複合酸化物のう
ち、構造式がLiMn2O4であるスピネル型複合酸化物
は、4V級の正極材として、リチウム二次電池に賞用さ
れている。
ネル型複合酸化物は、理論上163mAh/g程度の放
電容量を示し、上記LiMn2O4よりも大きな放電容量を
示すにもかかわらず、リチウム二次電池の正極材として
は全く用いられたことがなかった。この理由は、焼成条
件によっては簡単に他の複合酸化物に変化してしまうこ
とが原因である。
450℃以上の温度で焼成すると、酸素欠陥が生じ他の
複合酸化物構造に変化する他、500℃以上の温度で焼
成すると、Li4Mn5O12−δまたはLiMn2O4とLi2MnO3
の化合物に分解してしまう。かといって300℃程度の
低温で焼成すると、Li4Mn5O12構造のスピネル型複
合酸化物の製造は困難である。
は、焼成温度がわずかに違っただけでも、生成する複合
酸化物の構造(形態)が異なったり、酸素欠陥の多い他
の複合酸化物となったりするため、十分な放電容量およ
び放電特性が得られない。要するに、Li4Mn5O12構
造の完全なスピネル型複合酸化物は、従来技術水準の下
では製造が困難なたために、いわゆる二次電池用正極材
としての利用が果たされなかったということであると考
えられる。
の正極材としては、MnO2を低温焼成した二酸化マンガ
ン焼成物質やLi2MnO3と二酸化マンガンの混合物など
が用いられている。しかし、これらの正極材は、2サイ
クル以降の充放電容量に急激な低下がみられる他、放電
容量も100mAh/gと低く、初期放電容量と末期放
電容量との電位差が大きいという課題があり、とくにそ
の放電特性を改善することが必要であった。従来、上述
した課題を改善するために各種の技術が提案されてい
る。例えば、特開平4―253161号公報に記載され
た発明は、その一例であり、MnO2とリチウム塩とをア
ルカリ中で反応させた後、減圧下で150℃〜300℃
の温度範囲で熱処理してリチウムマンガン酸化物を得る
という方法である。この既知技術は、たしかに放電容量
特性は改良されてはいるが、いまだ不充分であった。
リチウムを海水等から回収する際に、そのリチウムを回
収する物質として、上記MnO2にリチウムを混合して焼
成した後、リチウムのみを除去して微小気孔を形成した
マンガン酸化物を用いる方法がある。しかし、このよう
なマンガン酸化物からなるリチウム吸着剤は、吸着量が
10mg/ g(吸着剤1gあたりのリチウム吸着量)程
度とあまり高くはなく、酸に対する安定性も低いという
課題があった。
ピネル型複合酸化物のもつ高い充放電容量を、3V級の
電位を有するリチウム二次電池正極材とすることで、3
V級二次電池の容量アップを図り、かつ3V級二次電池
の電位平坦性を改善することにある。本発明の他の目的
は、Li4Mn5O12構造を有するスピネル型複合酸化物
をリチウム吸着用の前駆体とすることで、リチウム吸着
性能の向上と構造安定性に優れるリチウム吸着剤を提供
することにある。
達成するために、スピネル構造を有するLi4Mn5O1 2
複合酸化物を液相合成法(自己燃焼法)によって合成す
ることに着目し、本発明に想到した。即ち、本発明は、
組成式がLi4Mn5O12の単一相からなり、X線格子定
数が8.160 Å以下、好ましくは8.150 〜8.100 Åの範囲
内にあるスピネル型リチウムマンガン複合酸化物を提案
する。かかる複合酸化物は、3V級のリチウム二次電池
用正極材として用いられる他、リチウム吸着剤の前駆体
としても用いられるものである。
電池用正極材は、Liの硝酸塩と、Mnの硝酸塩との混合水
溶液に、金属イオンを含まない非イオン水溶性高分子を
カチオン担持体として添加し、その後、前記混合水溶液
の水分を加熱除去することによって格子定数が 8.150Å
以下のLi4Mn5O12を合成することによって製造する
ことができる。
チウム吸着剤前駆体は、LiおよびMnの硝酸塩混合水溶液
に非イオン水溶性高分子をカチオン担持体として添加混
合した後、水分を加熱除去して複合酸化物粉末を得た
後、さらに再加熱処理することによって合成することが
できる。
溶性高分子としては、ニトロ化しやすい有機物でOH基
を有する高分子化合物を用いることが望ましい。また、
本発明の製造方法においては、上記混合水溶液の水分を
100〜200℃の温度にて加熱除去することが望まし
く、そして前駆体粉末の加熱処理は、400℃以上融点
未満の温度で行われることが望ましい。
0 Å以下、好ましくは8.150 〜8.130 Å、さらに好まし
くは8.150 〜8.140 Åを示すLi4Mn5O12系複合酸化
物を工業的に製造する技術を提案することにある。この
ような複合酸化物は、3V級正極材としては150mA
h/g以上の初期放電容量特性を示し、電位平坦性に優
れると共にサイクル特性も良好である。また、このよう
なLi4Mn5O12系複合酸化物は、海水中(PH7〜
8)のリチウム吸着剤として、30mg/g以上の吸着
量を得ることができるリチウム吸着剤の前駆体として用
いることができる。なお、本発明のスピネル型複合酸化
物は、3V級正極材はもちろんのこと、4V級リチウム
電池用正極材等に混合して使用することができる。
Mn5O12で、好ましくは結晶性の高い単一相のものを
用いる。その理由は、この組成のものは理論電池容量が
高いからである。
にX線格子定数が8.160 Å以下であれば、複合酸化物の
マンガンの原子価数はほぼ4価のものになる。マンガン
の原子価数が4価であれば、150mAh/g以上の初
期放電容量特性を示し、電位平坦性に優れると共にサイ
クル特性も良好な複合酸化物が得られるからである。も
し、この原子価数が8.160 Åを超えると、3価のマンガ
ンが増え、また、8.130Åよりも小さいとLi2MnO3のよ
うな複合酸化物が生成すると考えられ、その結果とし
て、上記の作用効果が得られなくなるからである。
酸化物は、液相合成法(自己反応法)を適用して製造さ
れる。この方法の特徴は、リチウムおよびマンガンの硝
酸塩と非イオン水溶性高分子をカチオン担持体として添
加してこれらを混合した後、比較的低い温度で水分を加
熱除去することによって、自己反応を起こさせることに
より、複合酸化物を合成することにある。
0℃未満ではニトロ化合物の分解,燃焼が起こらず、複
合酸化物を合成することができないので、80℃以上と
することが望ましい。一方、上記温度の上限は、水分が
蒸発しかつニトロ化合物が分解する温度であればよいの
で、使用する水溶性高分子の種類に応じて450℃以下
の範囲とすることが望ましい。より好ましくは100〜
200℃の温度範囲がよい。というのは、450℃を超
えるような高温での加熱焼成を行うと、酸素欠陥が起こ
って電池性能が低下する。もし、500℃を超えるよう
な温度で焼成すると、Li4Mn5O12やLiMnO2とLiMn2
O4との複合酸化物に分解することになる。
合水溶液中の2 種以上のカチオンは、水分の蒸発に伴
い、カチオン担持体に均一に混合された状態に固定され
る。一方、硝酸イオンはカチオン担持体と加熱反応して
ニトロ化合物を生成する。その結果、上記加熱を続ける
と、上記ニトロ化合物が燃焼分解し、その熱エネルギー
によってカチオン同士が反応し、複合酸化物を合成する
ことが可能になる。
は、微細でかつ比表面積の大きな粉末である。しかしな
がら、合成直後の酸化物粉末は、不純物としてCおよび
Nを含んでおり、これらの不純物は除去することが望ま
しい場合がある。
した複合酸化物の合成過程に加えてさらに、高温域で再
加熱処理( 焼成) を行うことが有効である。このような
再熱処理は、400℃以上、複合酸化物の分解温度未満
の温度範囲で行うことが望ましい。
比較的低い温度(100℃〜200℃)の加熱だけで
は、結晶配列にゆがみが残るからである。そこで、この
ような結晶のゆがみや欠陥を排除して、ほぼ完全に結晶
化した複合化酸化物とするには、上記の高温での再加熱
処理が必要となるのである。
びMnの硝酸塩を用いる理由は、硝酸イオンは、カチオン
担持体である非イオン性高分子と反応して、ニトロ化合
物を生成することができるためと、低温で容易に分解す
るため、他のアニオン(硫酸イオン、塩素イオン等)と
比較して残存生成物の除去が容易だからである。なお、
Liの硝酸塩の例としては、LiNO3などが好ましく、Mnの
硝酸塩としてはMn(NO3)2・6H2O などが好ましい。
カチオン担持体を用いる理由は、カチオン担持体を添加
しないと、加熱による混合水溶液中の水分蒸発に伴っ
て、溶解度の差により各元素の硝酸塩が分離析出してし
まうからである。このカチオン担持体は、カチオンを担
持し固定する機能を有する物質であり、金属イオンを含
まない非イオン水溶性高分子であればよく、例えば、小
麦デンプンなどのデンプン質、マンナン(こんにゃく
等)、アガー(寒天)などの海藻類、トロロアオイやア
ラビアゴムなどの植物粘質物、デキストランなどの微生
物による粘質物、にかわやゼラチンなどのタンパク質に
代表される天然高分子、ビスコースやメチルセルロース
(MC)などのセルロース系、可溶性デンプンやジアル
デヒドデンプンなどのデンプン系に代表される半合成
品、およびポリビニルアルコール(PVA)などに代表
される合成品がある。なかでも、ニトロ化しやすい有機
物でOH基を有する、例えば、PVAやMC、アガーな
どから選ばれる1種以上を用いることが好ましい。
金属イオンを含まない非イオン水溶性高分子を用いる理
由は、カリウムやナトリウムなどの金属イオンが残留す
ると、所望の複合酸化物の結晶構造中に取り込まれる
か、あるいは新たな化合物が生成してしまうからであ
る。
リチウムマンガン複合酸化物は、以下のような反応機構
に基づいて合成されるものと考えられる。 まず、リチウムおよびマンガンの混合硝酸塩水溶液
中のカチオンが、加熱による水分の蒸発に伴い、徐々に
カチオン担持体に担持し固定され、そして反応し易い均
一な状態となる。 一方で、上記混合硝酸塩水溶液中の硝酸イオンは、
加熱によりカチオン担持体と反応してニトロ化合物を生
成する。 そして、上記カチオンを担持したニトロ化合物は、
さらなる加熱により分解, 燃焼して発熱する。この時の
熱エネルギーによって、カチオンどうしが反応して、ス
ピネル型のリチウムマンガン複合酸化物が合成される。
は、3V級のリチウム電池の電極材料として利用される
Li4Mn5O12を液相合成法を適用して製造したもので
ある。この方法ではまず、LiNO3:0.133 モルとMn(NO
3)2・6H2O:0.167 モルを、純水10mlに溶解して混合
水溶液とした。この混合水溶液にカチオン担持体として
PVAの20%溶液を33g添加した後、乾燥器に移し、
150 ℃で2時間加熱乾燥して黒色粉末を得た。その粉末
をX線回折による同定を行ったところ、 Li4Mn5O12
単一相であることが確認できた。さらに、上記加熱乾燥
後に、温度450 ℃で5 時間の焼成を行い、その焼成粉末
をX線回折によって同定した結果、X線格子定数は8.14
5 Åであり、所望のLi4Mn5O12が得られたことを確
認した(図1参照)。
法(固相法)によって実施例1と同一目標組成になるよ
うにLi2CO3粉末(0.0665モル, 粒径2μm) とMnO2
粉末 (0.167 モル,粒径20μm)とを攪拌器で1時間攪
拌混合し、その後、焼成炉で、450℃で5時間焼成し
てリチウム・マンガン・ニッケル複合酸化物を得た。得
られた粉末をX線回折によって同定したところ、リチウ
ム・マンガンのスピネル構造ではあったが、目標とした
Li4Mn5O12の単一相が得られずに、X線格子定数が
8.170 Åの結晶性の低いスピネル複合酸化物であったこ
とがわかった。
較例1で得られた粉末を正極材として二次電池特性試験
を行った。電池特性の評価は、実施例1と比較例1の正
極材を正極とし、金属リチウムを負極と参照極とし、1
M過塩素酸リチウムを含むエチレンカーボネートとジメ
チルカーボネートを電解液とした三極式のガラスセルで
行った。また、測定電圧範囲は2.0 〜3.5 Vとし、充放
電レートは0.1 Cとした。
持率試験及び充放電サイクル試験を行った。本発明に適
合する方法の下に製造した正極材の結果を図2に、比較
例の複合酸化物の結果を図3に示す。図2からわかるよ
うに、本発明にかかる複合酸化物の放電容量は、初期充
放電容量が150mAh/gであるのに対し、図3の初
期充放電容量は30mAh/g程度であり、スピネル単
一相の欠陥(他の複合酸化物の存在)、結晶欠陥の存在
が放電容量に影響を与えていることが判る。また、図3
から本発明のスピネル複合酸化物は、2回目の放電サイ
クルが1回目と同等の性能を示し、繰り返し充放電によ
っても放電容量が低下しないことが確認され、従来の3
V級の正極材がもつ欠点(2サイクル目の放電容量低
下)を改善できることが判明した。
複合酸化物は、Li4Mn5O12リチウム吸着材料として
使用されるLi4Mn5O12 である。まず、LiNO3:0.1
33 モルとMn(NO3)2・6H2O:0.167 モルを純水10mlに
溶解して混合水溶液とした。この混合水溶液にカチオン
担持体としてPVAの20%溶液を33g添加した後、乾
燥器に移し、150℃で2時間加熱乾燥した。その結
果、黒色粉末が得られたので、これをX線回折による同
定を行ったところ、 Li4Mn5O12単一相であることが
確認できた。上記加熱乾燥後さらに、温度450 ℃で5時
間の再加熱焼成を行い、その再加熱焼成粉末をX線回折
によって同定した結果、X線格子定数は8.145 Åを示
し、さらに結晶性の高いLi4Mn5O12(本発明のリチ
ウム吸着剤前駆体)が得られたことを確認した。この焼
成原料(リチウム吸着剤用前駆体)5gを1モル/l H
Cl 100ml中に浸漬させて、リチウムと水素とのイオン
交換を行い、次いで、乾燥機で60℃×12時間乾燥してリ
チウム吸着剤を得た。得られたリチウム吸着剤0.03gを
リチウム濃度70ppm 、pH8.1 に調整したリチウム溶
液50ml中に浸漬し、24時間保持し、リチウムを吸
着させた。吸着されたリチウムイオンを測定したとこ
ろ、30mg−Li/g−吸着剤の吸着量であったことがわ
かった。
チウムマンガン複合酸化物を同様の方法で処理して、リ
チウムを吸着させ、吸着回収したリチウム吸着量を測定
したところ10mg/gであった。
ピネル型Li4Mn5O12複合酸化物は、放電容量が15
0mAh/g以上と高く、かつ、電位平坦性とサイクル
特性とに優れるので、3V級の電池用正極材として、ま
た、海水のpH域でもLi吸着量が30mg/g吸着剤と
大きく、Li吸着剤用前駆体として十分に利用可能であ
る。また、本発明にかかる製造方法によれば、均一反応
性に優れると共に低温合成が可能な自己反応性によっ
て、結晶欠陥の少ない上記スピネル型リチウムマンガン
複合酸化物を容易に製造することができる。
線回折図である。
す図である。
す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 組成式:Li4Mn5O12からなり、X線
格子定数が 8.160Å以下であることを特徴とするスピネ
ル型リチウムマンガン複合酸化物。 - 【請求項2】 3V級のリチウム二次電池用正極材とし
て用いられることを特徴とする請求項1に記載のスピネ
ル型リチウムマンガン複合酸化物。 - 【請求項3】 リチウム吸着剤の前駆体として用いられ
ることを特徴とする請求項1に記載のスピネル型リチウ
ムマンガン複合酸化物。 - 【請求項4】 Liの硝酸塩と、Mnの硝酸塩との混合水溶
液に、金属イオンを含まない非イオン水溶性高分子をカ
チオン担持体として添加混合し、その後、水分を加熱除
去することにより、格子定数が8.160 〜8.100 Åである
Li4Mn5O1 2複合酸化物を合成することを特徴とする
スピネル型リチウムマンガン複合酸化物の製造方法。 - 【請求項5】 Liの硝酸塩と、Mnの硝酸塩との混合水溶
液に、金属イオンを含まない非イオン水溶性高分子をカ
チオン担持体として添加混合し、その後、水分を加熱除
去することにより、格子定数が 8.160Å以下であるLi4
Mn5O12複合酸化物粉末とし、次いでその粉末をさら
に加熱処理することにより、リチウム吸着剤の前駆体を
合成することを特徴とするスピネル型リチウムマンガン
複合酸化物の製造方法。
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