JP2001179414A - 連続鋳造における2次冷却方法及び2次冷却装置 - Google Patents

連続鋳造における2次冷却方法及び2次冷却装置

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JP2001179414A
JP2001179414A JP36739099A JP36739099A JP2001179414A JP 2001179414 A JP2001179414 A JP 2001179414A JP 36739099 A JP36739099 A JP 36739099A JP 36739099 A JP36739099 A JP 36739099A JP 2001179414 A JP2001179414 A JP 2001179414A
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cooling
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secondary cooling
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Soichiro Hisamura
総一郎 久村
Takahiro Ogawa
貴寛 小川
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ノズル詰まりやホースの外れを効果的に予防で
きると共に、万一鋳片に表面傷が生じてもその位置を精
度良く把握できる、連続鋳造における2次冷却方法及び
これに用いる2次冷却装置を提供する。 【解決手段】強制冷却鋳型4により1次冷却された鋳片
Cを2次冷却する方法であって、この鋳片Cを2次冷却
するためその面f1〜f4毎に配置したスプレーノズル
12から供給される冷却水Wの供給圧力及び/又は単位
時間当たりの流量が、上記ノズル12の供給圧力−流量
曲線(x,y,z)に沿った一定の幅(p,v)の範囲内に納
まっているか否かを、鋳片Cの面f1〜f4毎に監視し
つつ、上記ノズル12から冷却水Wを上記鋳片Cの面f
1〜f4に供給する、連続鋳造における2次冷却方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶湯から直かに長
尺な鋳片を得る連続鋳造における2次冷却方法及びこれ
に用いる2次冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】垂直曲げ式又はS式の連続鋳造は、図5
(A)に示すように、取鍋1中の例えば溶鋼Mをタンディ
シュ2内に受け、注ぎ口3から強制冷却鋳型4の鋳込み
部6内に供給して凝固させ、断面角形又は断面円形の鋳
片Cを鋳造する。図5(B)に示すように、上記鋳型4は
角枠状又はリング形状の中空部5を内蔵し、給・排水孔
7,7を介して冷却水Wが循環するため、鋳込まれた鋳
片Cはその周面から鋳型4により、強制的に冷却される
所謂1次冷却を受ける。係る鋳片Cは、ピンチローラ8,
9により鋳型4から下向きに引き出され且つ長尺化する
と共に、図5(A)に示すように、順次水平向きに送給さ
れる。この間において、鋳片Cは更に冷却水Wを周囲か
らスプレーされる2次冷却を受ける。
【0003】係る2次冷却は、図5(A)に示すように、
鋳片Cの長手方向に沿った複数の冷却ゾーン1S〜5S
において、冷却装置30により行われる。係る冷却装置
30は、図5(B)に示すように、例えば冷却ゾーン1S
において鋳片Cの移動方向及び周方向に沿って配置した
複数のスプレーノズル32,32,…を有し、基パイプ3
3からの冷却水Wをエアと共に、各ノズル32から高圧
で鋳片Cの周面にスプレーすることにより2次冷却す
る。冷却ゾーン2S〜5Sにおいても、スプレーノズル
32の総数や冷却水Wの供給圧力又は流量を変化させる
他は、同様にして2次冷却が行われる。これにより、所
要断面形状の長尺な鋳片Cが得られる。
【0004】ところで、前記スプレーノズル32は、そ
の噴射孔が小径であるため、ノズル詰まりを生じ、冷却
水Wを鋳片Cの周面に対しスプレーできなくなることが
ある。また、例えば上記ノズル詰まりに起因して、各ノ
ズル32へ冷却水Wを送水するためのホースが外れるこ
とより、やはり冷却水Wをスプレーできなくなる場合も
ある。これらにより、冷却水Wがスプレーされない鋳片
Cでは、表面傷や異常偏析が生じ易くなる。しかも、鋳
片Cに生じた表面傷は、追って分塊圧延後においてホッ
トスカーフィングにより、その付近と共に除去する工程
が必要となる。しかしながら、従来においては、冷却水
Wの供給圧力や流量を冷却ゾーン1S〜5S毎に経験値
に基づき管理していたため、上記ノズル詰まりやホース
の外れを効果的に防げない。このため、鋳片Cの品質を
低下させると共に、鋳片Cにおける表面傷の位置を精度
良く把握できない、という問題があった。
【0005】
【発明が解決すべき課題】本発明は、以上にて説明した
従来の技術における問題点を解決し、前記ノズル詰まり
やホースの外れを効果的に予防できると共に、万一鋳片
に表面傷が生じてもその位置を精度良く把握できる、連
続鋳造における2次冷却方法及びこれに用いる2次冷却
装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、2次冷却に用いる冷却水の供給圧力及び流
量とノズル詰まりやホースの外れとの関連性に、着目す
ることにより成されたものである。即ち、本発明の連続
鋳造における2次冷却方法は、強制冷却鋳型により1次
冷却された鋳片を2次冷却する方法であって、この鋳片
を2次冷却するためノズルから供給される冷却水の供給
圧力及び/又は単位時間当たりの流量が、上記ノズルの
供給圧力−流量曲線に沿った一定の幅の範囲内に納まっ
ているか否かを監視しつつ、上記ノズルから冷却水を上
記鋳片の周面に供給する、ことを特徴とする。
【0007】これによれば、冷却水の供給圧力や流量
を、上記ノズルの供給圧力−流量曲線に沿った一定の幅
の範囲内に納まるよう監視することにより、前記ノズル
詰まりやホースの外れを効果的に予防できる。万一、上
記範囲を逸脱した場合にも、ノズル詰まり等や鋳片に生
じる表面傷の位置を、精度良く確実に把握することがで
きる。従って、鋳片の品質を所要のレベルに確実に維持
することが可能となる。尚、本発明方法は、垂直曲げ式、
S式、或いは垂直式等の連続鋳造に適用され得る。
【0008】また、前記鋳片の断面が角形又は円形であ
り、この角形の各面又は円周面内の曲面毎に配置した前
記ノズルから供給される冷却水の供給圧力及び/又は単
位時間当たりの流量が、上記ノズルの供給圧力−流量曲
線に沿った一定の幅の範囲内に納まっているか否かを上
記各面又は各曲面毎に監視する、連続鋳造における2次
冷却方法も含まれる。これによれば、鋳片の各面又は各
曲面毎にその条件に応じて上記監視を行うため、各面又
は各曲面毎に精度良くノズル詰まり等を予防及び把握で
き、万一、ノズル詰まり等が生じ表面傷が鋳片に発生し
ても、その位置を正確に把握することが可能となる。更
に、前記ノズルからの冷却水による2次冷却が、前記鋳
片の長手方向に沿った複数の冷却ゾーンで行われ、且つ
前記監視も各ゾーン毎に個別に行われる、連続鋳造にお
ける2次冷却方法も含まれる。これによれば、各冷却ゾ
ーン毎にその条件に応じて上記監視を行うため、各ゾー
ン毎に精度良くノズル詰まり等を予防及び把握できる。
しかも、各ゾーンにおける鋳片の各面毎等に上記監視を
行えるため、各面毎等にて一層精度良くノズル詰まり等
を監視することが可能となる。
【0009】一方、本発明の連続鋳造における2次冷却
装置は、強制冷却鋳型により1次冷却された鋳片を2次
冷却する装置であって、この鋳片の周面に冷却水を供給
して2次冷却するためのノズルと、このノズルに取付ら
れ且つ該ノズルから供給される冷却水の供給圧力と単位
時間当たりの流量を検出するセンサと、このセンサから
出力された上記圧力と流量が上記ノズルの供給圧力−流
量曲線に沿った一定の幅の範囲内に納まっているか否か
を判別する判別手段と、を含む、ことを特徴とする。こ
れによれば、センサにより検出した冷却水の供給圧力や
流量が、上記ノズルの供給圧力−流量曲線に沿った一定
の幅の範囲内に納まっているか否かを判別手段により検
知することにより、前記ノズル詰まりやホースの外れを
効果的に予防したり、上記範囲外となった鋳片の周面に
おける位置を正確に把握できる。従って、鋳片の品質を
所要のレベルに確実に維持することが可能となる。尚、
上記センサには、圧力計及び圧力−電気変換手段や、流
量計及び流量−電気変換手段の組合せは基より、圧力セ
ンサや、或いはこれらの機能を含む圧力計や流量計自体
も含まれる。また、上記判別手段には、比較器やCPU
等を含有する各種のコンピュータやコントローラ等が含
まれる。更に、上記2次冷却装置は、上記の供給圧力−
流量曲線及びこれに沿った一定幅の範囲に関するデータ
を格納した記憶部(RAM等)を含む形態とすることもで
きる。
【0010】また、前記鋳片の断面が角形又は円形であ
り、この角形の各面又は円周面内の曲面毎に前記ノズル
及びセンサが配置されている、連続鋳造における2次冷
却装置も含まれる。これにより、鋳片の各面毎等にその
条件に応じて監視ができるため、各面毎等に精度良くノ
ズル詰まり等を予防・把握でき、万一ノズル詰まり等に
より表面傷が鋳片に生じても、その位置を正確に把握す
ることが可能となる。更に、前記ノズル及びセンサが、
前記鋳片の長手方向に沿った複数の冷却ゾーン毎にそれ
ぞれ配置されている、連続鋳造における2次冷却装置も
含まれる。
【0011】これによれば、各冷却ゾーン毎にその条件
に応じて上記監視ができるため、各ゾーン毎に精度良く
ノズル詰まり等を予防及び把握できる。しかも、各ゾー
ンにおける鋳片の各面又は曲面毎に上記監視ができるた
め、各面毎等に一層精度良くノズル詰まり等を予防・監
視することが可能となる。この場合、各ゾーンのセンサ
からの複数の信号を一つの判別手段により、各ゾーン毎
に個別に判別される。また、前記判別手段により前記範
囲から外れた前記鋳片の周面上における位置を記録する
記録手段を更に有する、連続鋳造における2次冷却装置
も含まれる。これによれば、万一ノズル詰まり等が生じ
表面傷が鋳片に発生した場合でも、その位置を正確に把
握することができ、追って分塊圧延後で施すホットスカ
ーフィングを容易に且つ効率良くに行うことが可能とな
る。尚、上記記録手段には、メモリの他、モニタやプリ
ンタ等が含まれる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下において本発明の実施に好適
な形態を図面と共に説明する。図1(A)及び(B)は、本
発明による2次冷却装置10を用いた垂直曲げ式又はS
式の連続鋳造方法を示す。即ち、取鍋1中の溶鋼Mをタ
ンディシュ2内に受け、注ぎ口3から平面視で略長方形
状の強制冷却鋳型4における鋳込み部6内に供給し、溶
鋼Mを凝固させることにより、断面角形(長方形)の鋳片
Cを鋳造する。図1(B)に示すように、上記鋳型4は平
面視で角枠形状の中空部5を内蔵し、給・排水孔7,7
を介して冷却水Wが中空部5内を循環している。このた
め、鋳込まれた鋳片Cはその四つの各面(周面)から鋳型
4により、強制的に冷却される所謂1次冷却を受ける。
係る鋳片Cは、ピンチローラ8,9により鋳型4から下向
きに引き出され且つ長尺化すると共に、順次水平向きに
送給されると共に、この間において、鋳片Cは更に冷却
水Wを周囲からスプレーされる2次冷却を受ける。
【0013】係る2次冷却は、図1(A)に示すように、
鋳片Cの長手方向に沿った複数の冷却ゾーン1S〜5S
において、冷却装置10により行われる。係る冷却装置
10は、図1(B)に示すように、例えば冷却ゾーン1S
において鋳片Cの移動方向及び周方向に沿って配置した
複数のスプレーノズル(ノズル)12,12,…を有し、基
パイプ13からの冷却水Wをエアと共に、各ノズル12
から高圧で鋳片Cの各面にスプレーすることにより行わ
れる。冷却ゾーン2S〜5Sにおいても、スプレーノズ
ル12の総数や冷却水Wの供給圧力又は流量を変化させ
る他は、同様にして2次冷却が行われる。これにより、
所要断面形状の長尺な鋳片Cが得られる。上記各基パイ
プ13には、圧力計14及び流量計16が取付けられ、
複数のノズル12の何れか1つの変化にも応答可能とさ
れている。
【0014】図2に示すように、断面角形の鋳片Cにお
ける4つの面f1〜f4毎に、複数のノズル12とこれ
らに冷却水Wを送水する基パイプ13が配置されてい
る。各基パイプ13に取付けられた圧力計14には圧力
−電気変換器15が接続され、且つ流量計16には流量
−電気変換器17が接続されることにより、冷却水Wの
供給圧力と単位時間当たりの流量の値とを逐次電気信号
に変換可能としている。係る圧力計14と変換器15は
圧力センサを、流量計16と変換器17は流量センサを
構成する。尚、上記変換器15の機能を内蔵する圧力計
(センサ)14や上記変換器17の機能を内蔵する流量計
(センサ)16を用いることも可能である。
【0015】各変換器15,17はそれぞれ配線18,1
9を介し図示しないインタフェースを通じて、コンピュ
ータ20内の判別手段(CPU)22に送られる。また、
係る判別手段22には記憶部(RAM)23から、鋳片C
の4つの面f1〜f4毎に判別用のデータが取り込まれ
る。係るデータについて、図3により説明する。図3
(A)は、前記図2に示す鋳片Cにおける断面にて長辺側
で且つ長手方向に沿った面f1に関し、係る面f1おけ
る各ノズル12の供給圧力と単位時間当たりの流量の特
性を示す供給圧力−流量曲線xを示す。通常、面f1お
ける各ノズル12の圧力はp1の範囲で、且つ流量はv
1の範囲における上記曲線x上に位置している。
【0016】何れかのノズル12が詰まった場合、流量
が減り且つ圧力が増えるため、図3(A)中の例えば△印
の位置に測定点が移る。また、ノズル12へ送水するホ
ースが外れた場合、流量が一定のまま圧力が減るため、
図3(A)中の例えば○印の位置に移る。これらの事態が
生じると、係る2次冷却を受けていた鋳片Cの面f1に
は、冷却不良による表面傷が生じ得る。これを予防する
ため、各ノズル12の圧力と流量とを上記供給圧力−流
量曲線x上に位置させることが望ましい。一方、ノズル
詰まりやホースの外れは、精緻に保守管理しても、ある
程度の頻度での発生は避けられない。そのため、図3
(A)に示すように、供給圧力−流量曲線xに沿った曲線
x1〜x2の間で示す一定の圧力pの範囲、及び/又
は、一定の流量vの範囲内に位置しているか否かを判別
する。係る圧力pや流量vの範囲は、上記曲線xに対し
それぞれ±10%、望ましくは±5%以内を目安にして
設定される。この範囲内にあれば、上記ノズル詰まり等
のない正常な給水状態であることが実験結果により把握
されている。
【0017】そこで、図2で鋳片Cの面f1から送られ
たノズル12の実測圧力及び流量の値と、記憶部23か
ら取り込んだ上記図3(A)に示すデータとを、判別手段
22において逐次比較し、実測値が図3(A)の供給圧力
−流量曲線x1〜x2の間に位置しているか否かを判別
する。この判別結果は、具体的な数値と共に図2の判別
手段22からメモリ(記録手段)24に送られる。且つ、
リアルタイムでモニタ(記録手段)26に表示したり、或
いはプリンタ(記録手段)28にて出力される。この際、
鋳片Cの面f1から送られた圧力及び流量の実測値が万
一上記の範囲を逸脱した場合には、得られる鋳片Cにお
ける面f1の該当部分も記録される。このため、係る面
f1中で表面傷を有する部分を、追って分塊圧延後での
ホットスカーフィングにより容易且つ確実に除去するこ
とができる。
【0018】図3(B)は、前記図2に示す鋳片Cにおけ
る断面にて長辺側で且つ長手方向に沿った面f3に関
し、係る面f3おける各ノズル12の供給圧力と単位時
間当たりの流量の特性を示す供給圧力−流量曲線yを示
す。通常、面f3おける各ノズル12の圧力はp3の範
囲で、且つ流量はv3の範囲であると共に、曲線y上に
位置している。この面f3は鋳片Cの面f1〜f4のう
ち、最も表面積が大きく放熱量も高いため、圧力と流量
の範囲p3,v3は最も高いレベルにある。図3(B)に
示すように、上記曲線yに沿って、その±10%以内の
圧力pの範囲内、及び/又は、±10%以内の流量vの
範囲内を示す曲線y1,y2が設定されており、これら
のデータは記憶部23から随時判別手段22に送られ
る。従って、鋳片Cの面f3から送られたノズル12の
実測圧力及び流量の値も、前記同様に判別手段22にお
いて上記範囲内に位置しているか否かを判別される。
【0019】図3(C)は、前記図2に示す鋳片Cにおけ
る断面にて短辺側で且つ長手方向に沿った一対の面f2
又はf4に関し、係る面f2,f4おける各ノズル12の
供給圧力と単位時間当たりの流量の特性を示す供給圧力
−流量曲線zを示す。通常、面f2,f4おける各ノズ
ル12の圧力は圧力p2,p4の範囲で、且つ流量は流
量v2,v4の範囲であると共に、曲線z上に位置してい
る。係る面f2,f4は、鋳片Cの面f1〜f4のうちで
面積が小さいため、上記圧力p2,p4の範囲と流量v
2,v4の範囲は最も低いレベルにある。尚、上記曲線
x,y,zは、一般に曲線を示す式:an2中の係数an
みが互いに相違するものである。図3(C)に示すよう
に、上記曲線zに沿って、その±10%以内の圧力pの
範囲内、及び/又は、±10%以内の流量vの範囲内を
示す曲線z1,z2が設定されており、これらのデータ
は記憶部23から随時判別手段22に送られる。従っ
て、鋳片Cの面f2又はf4から送られたノズル12の
実測圧力及び流量の値も、前記同様に判別手段22にて
上記範囲内に位置するか否かを判別される。
【0020】従って、以上のような2次冷却装置10を
用いる2次冷却方法によれば、連続鋳造され1次冷却さ
れた断面角形の鋳片Cを、前記ノズル詰まりやホースの
外れを効果的に予防及び把握しつつ、その面f1〜f4
に応じて適正に2次冷却できると共に、鋳片Cの品質を
所要のレベルに確実に維持することが可能となる。尚、
2次冷却装置10によれば、前記図1(A)で示したよう
に、冷却ゾーン2S〜5Sにおいても、各ノズル12に
おける冷却水Wの供給圧力及び流量が鋳片Cの各面f1
〜f4に対応して、図3(A)〜(C)に示した曲線x1〜
x2,y1〜y2,z1〜z2と同様な範囲内に納まっ
ているか否か、監視しつつ2次冷却が行われる。また、
係る範囲の内外にあったか否かを問わず、係る結果は全
て記録されると共に、万一逸脱した面fnにおける該当
部分は、追って分塊圧延後でホットスカーフィングによ
り容易に除去することができる。
【0021】図4は、異なる2次冷却装置10aを示
す。これは、強制冷却鋳型4がリング形状で断面円形の
鋳込み部6により鋳造される断面円形の鋳片Cを対象と
する。図4に示すように、2次冷却装置10aは、例え
ば冷却ゾーン1Sにおいて鋳片Cの周囲を4つの曲面f
1〜f4に分割し、これらに対応して複数のスプレーノ
ズル12、圧力計14と変換器15からなる圧力セン
サ、及び、流量計16と変換器17からなる流量センサ
を個別に配置している。各センサから個別に配線18,
19を介して、コンピュータ20内の判別手段(CPU)
22に実測値の信号が送られる。また、係る判別手段2
2には記憶部(RAM)23から、鋳片Cの4つの曲面f
1〜f4毎に判別用のデータが取り込まれ、且つ前記図
3(A)〜(C)に準じたデータと比較判別される。
【0022】但し、係るデータは、断面円形の鋳片Cで
且つその移動方向における曲がり具合に応じて、曲面f
1〜f4毎に専用の供給圧力−流量曲線とこれを中心と
して一定の圧力p及び/又は一定の流量vを、前記同様
に加・減した範囲が設定されている。従って、ノズル詰
まりやホース外れの状態の有無を、確実且つ正確に把握
することができる。この2次冷却装置10aによれば、
前記ノズル詰まり等を効果的に予防しつつ、その曲面f
1〜f4に応じて適正な2次冷却が施せると共に、鋳片
Cの品質を所要のレベルに確実に維持することが可能と
なる。尚、冷却ゾーン2S〜5Sにおいても、複数の曲
面fnに分割し、これらに対応して複数のノズル12や
各センサを配置すると共に、これらから冷却水Wの供給
圧力や流量の実測値をコンピュータ20に取り込まれ
る。これにより、各冷却ゾーン2S〜4Sにおいてもノ
ズル詰まり状態の有無を監視しつつ、2次冷却を適正に
行うことが可能である。
【0023】本発明は以上において説明した各形態に限
定されるものではない。例えば、前記2次冷却装置10,
10aでは複数のノズル12の基パイプ13に圧力計1
4、流量計16、及び変換器15、17のセンサを配置し
たが、個別のノズル12毎に上記各センサを配置しても
良い。また、前記2次冷却装置10,10aは、垂直式の
連続鋳造にも適用可能である。この場合、冷却装置10
では、冷却ゾーン1S〜5S毎に前記図3(A)及び図3
(B)を共通のデータとして使用できる。或いは、断面が
正方形の鋳片Cや冷却装置10aが対象とする断面円形
の鋳片Cでは、冷却ゾーン1S〜5S毎に1つのデータ
を用いて監視しつつ、2次冷却することができる。更
に、前記スプレーノズル12には、フラットノズル、楕
円ノズル、フルコーンノズル、又はスクウェアノズル等
も使用可能である。尚、本発明の2次冷却方法と2次冷
却装置は、鋼材以外の金属材料やその合金の連続鋳造に
も適用可能である。
【0024】
【発明の効果】以上において説明した本発明の2次冷却
方法によれば、冷却水の供給圧力や流量を、上記ノズル
の供給圧力−流量曲線に沿った一定の幅の範囲内に納ま
るよう監視することにより、ノズル詰まりやホースの外
れを効果的に予防したり把握でき、鋳片の品質を所要の
レベルに確実に維持することが可能となる。一方、本発
明の2次冷却装置によれば、センサにより検出した冷却
水の供給圧力や流量が、ノズルの供給圧力−流量曲線に
沿った一定の幅の範囲内に納まっているか否かを判別手
段により検知することにより、ノズル詰まりやホースの
外れを効果的に予防及び把握できる。従って、鋳片の品
質を所要のレベルに確実に維持可能となる。しかも、万
一ノズル詰まり等が生じ表面傷が鋳片の周面に発生して
も、その位置を正確に把握することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の2次冷却装置を適用した連続鋳
造を示す概略図、(B)は(A)中の部分Bの拡大断面図。
【図2】図1(B)中のa−a線に沿った断面を含む本発
明の2次冷却装置の概略図。
【図3】(A)乃至(C)は図2の2次冷却装置の判別手段
に用いる鋳片の各面毎の判別用データを示す概略的グラ
フ。
【図4】本発明の異なる形態の2次冷却装置を示す図2
と同様な概略図。
【図5】(A)は一般的な連続鋳造を示す概略図、(B)は
(A)中の部分Bを拡大した従来の2次冷却装置を示す断
面図。
【符号の説明】
4………………強制冷却鋳型 10,10a…2次冷却装置 12……………スプレーノズル(ノズル) 14……………圧力計(センサ) 15……………圧力−電気変換器(センサ) 16……………流量計(センサ) 17……………流量−電気変換器(センサ) 22……………判別手段 24……………メモリ(記録手段) 26……………モニタ(記録手段) 28……………プリンタ(記録手段) C………………鋳片 f1〜f4……面、曲面(周面) W………………冷却水 x,y,z………供給圧力−流量曲線 1S〜5S……冷却ゾーン p………………供給圧力の範囲 v………………流量の範囲

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強制冷却鋳型により1次冷却された鋳片を
    2次冷却する方法であって、 上記鋳片を2次冷却するためノズルから供給される冷却
    水の供給圧力及び/又は単位時間当たりの流量が、上記
    ノズルの供給圧力−流量曲線に沿った一定の幅の範囲内
    に納まっているか否かを監視しつつ、上記ノズルから冷
    却水を上記鋳片の周面に供給する、ことを特徴とする連
    続鋳造における2次冷却方法。
  2. 【請求項2】前記鋳片の断面が角形又は円形であり、こ
    の角形の各面又は円周面内の曲面毎に配置した前記ノズ
    ルから供給される冷却水の供給圧力及び/又は単位時間
    当たりの流量が、上記ノズルの供給圧力−流量曲線に沿
    った一定の幅の範囲内に納まっているか否かを上記各面
    又は各曲面毎に監視する、 ことを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造における2
    次冷却方法。
  3. 【請求項3】前記ノズルからの冷却水による2次冷却
    が、前記鋳片の長手方向に沿った複数の冷却ゾーンで行
    われ、且つ前記監視も各ゾーン毎に個別に行われる、こ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の連続鋳造におけ
    る2次冷却方法。
  4. 【請求項4】強制冷却鋳型により1次冷却された鋳片を
    2次冷却する装置であって、 上記鋳片の周面に冷却水を供給して2次冷却するための
    ノズルと、 上記ノズルに取付られ且つ該ノズルから供給される冷却
    水の供給圧力と単位時間当たりの流量を検出するセンサ
    と、 上記センサから出力された上記圧力と流量が上記ノズル
    の供給圧力−流量曲線に沿った一定の幅の範囲内に納ま
    っているか否かを判別する判別手段と、 を含む、ことを特徴とする連続鋳造における2次冷却装
    置。
  5. 【請求項5】前記鋳片の断面が角形又は円形であり、こ
    の角形の各面又は円周面内の曲面毎に前記ノズル及びセ
    ンサが配置されている、 ことを特徴とする請求項4に記載の連続鋳造における2
    次冷却装置。
  6. 【請求項6】前記ノズル及びセンサが、前記鋳片の長手
    方向に沿った複数の冷却ゾーン毎にそれぞれ配置されて
    いる、 ことを特徴とする請求項4又は5に記載の連続鋳造にお
    ける2次冷却装置。
  7. 【請求項7】前記判別手段により前記範囲から外れた前
    記鋳片の周面上における位置を記録する記録手段を更に
    有する、ことを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記
    載の連続鋳造における2次冷却装置。
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