JPH1071453A - 水平連続鋳造におけるブレークアウト予測方法 - Google Patents

水平連続鋳造におけるブレークアウト予測方法

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JPH1071453A
JPH1071453A JP22627896A JP22627896A JPH1071453A JP H1071453 A JPH1071453 A JP H1071453A JP 22627896 A JP22627896 A JP 22627896A JP 22627896 A JP22627896 A JP 22627896A JP H1071453 A JPH1071453 A JP H1071453A
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JP
Japan
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breakout
mold
slab
picture
continuous casting
Prior art date
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Application number
JP22627896A
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English (en)
Inventor
Toshiya Kotai
俊也 小鯛
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水平連続鋳造におけるブレークアウトの予測方
法を提供する。 【解決手段】鋳型出口の近傍にCCDカメラを配置し、
その撮像画面を複数の画区に分割して画像処理すること
で鋳片表面の局部的な温度変化を監視し、これによって
ブレークアウトを検知する。 【効果】縦割れ性のブレークアウトを正確に予測するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水平連続鋳造設備
における鋳片のブレークアウト、特に縦割れ性のブレー
クアウトを確実に予測することが可能なブレークアウト
予測に関する。
【0002】
【従来の技術】水平連続鋳造設備における鋳片のブレー
クアウト予測方法としては、次のような方法が提案され
ている。
【0003】鋳型の肉厚内部に熱電対などからなる温度
計を取り付けて鋳型内部の温度を連続的に測定し、鋳片
引抜き時の温度変動幅が所定値以下であり、かつ正常引
抜き時の基準温度に対する温度降下幅が所定値以上であ
る場合、ブレークアウト発生確率が大であるとする方法
(特開昭57−209760号公報)。
【0004】鋳型の出口近傍に放射温度計などの温度測
定器を配置して鋳片の表面温度を測定し、その測定値が
予め定めた所定値以上になった場合、ブレークアウト発
生確率が大であるとする方法(特開昭57−97857
号公報)。
【0005】鋳型出口の鋳片に空気を吹き付け、その空
気圧を鋳型の出口近傍に配置した空気圧センサーで検出
するか、あるいは鋳型の出口近傍に可視光線やレーザー
さらには放射線を発信する投光器と光検出センサーとを
対向配置し、投光器から発信された鋳片透過光を光セン
サーで検出する方法(特開平5−337609号公
報)。
【0006】しかし、上記各方法のうち、特開昭57−
209760号公報と特開昭57−97857号公報に
示される方法では、水平連続鋳造法特有の間欠引抜きに
伴ってリング状に発生する拘束性のブレークアウトと、
鋳片の表面温度が周方向の一部分で上昇し、これが引抜
き方向に連続した場合に発生する縦割れ性のブレークア
ウトのうち、特に縦割れ性のブレークアウトを正確に予
測検出することができないという欠点があった。その理
由は、熱電対や放射温度計では、微小部分に限定した温
度を正確に測定することが極めて困難であり、特に熱電
対は応答性に劣るので微小部分の急激な温度変化を検出
できないためである。
【0007】また、特開平5−337609号公報に示
される方法のうち、空気圧センサーを用いる方法は応答
性が悪いために、また投光器と光検出センサーを用いる
方法は光検出センサー側の凝固シェル厚さが厚いと透過
光量が少なくなるために、上記同様、縦割れ性のブレー
クアウトを正確に予測検出することができないという欠
点があった。
【0008】このため、上記縦割れ性のブレークアウト
を正確に予測検出することのできる方法の開発が望まれ
ていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の実情
に鑑みてなされたもので、その課題は縦割れ性のブレー
クアウトを正確に予測検出することが可能な方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、次の水
平連続鋳造におけるブレークアウト予測方法にある。
【0011】水平連続鋳造装置の鋳型出口に鋳型から引
き抜かれる鋳片を撮影するCCDカメラを配置し、得ら
れた撮像画面を複数の画区に分割して画像処理すること
で鋳片表面の局部的な温度変化を監視し、これによって
ブレークアウトの発生を検知することを特徴とする水平
連続鋳造におけるブレークアウト予測方法。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の方法を、添付図面
を参照して詳細に説明する。
【0013】図1は、水平連続鋳造装置を示す断面図で
あり、図中、符号1はタンディッシュ、2は鋳型、3は
鋳片、4aはピンチロール、4はピンチロール駆動装
置、5はCCDカメラ、6は画像処理装置、7は警報器
である。
【0014】図1に示すように、本発明においては、鋳
型2の出口近傍の下方(真下または斜め下方)にCCD
カメラ5を配置し、ピンチロール4aにより引き抜かれ
る鋳片3の下面を連続的に撮影する。
【0015】ここで、CCDカメラ5を鋳型2の出口近
傍の下方に配置するのは、上記縦割れ性のブレークアウ
トが鋳片3の下面側に主として発生するからである。
【0016】なお、CCDカメラ5は、鋳型2の出口近
傍の下方1個所に限らず、上方および両側面に配置し、
鋳片2の周方向全面を撮影するようにしてもよい。
【0017】CCDカメラ5により撮影された画像は、
画像処理装置6に入力され、次に述べる手順に従ってブ
レークアウトの発生有無が判定される。
【0018】図3は、その画像処理フローを示す図であ
り、以下その手順を図3を参照して説明する。
【0019】画像処理装置7に取り込まれた画像は、ニ
値化処理されるとともに、図2に示すように、鋳片3の
引抜き方向と周方向との2方向に複数分割された微小な
画区に区分され、各画区毎に該部の鋳片表面温度と対応
する輝度値(画区内の複数画素中、所定値以上の光量を
受光している画素数)が算出される。
【0020】ここで、取り込んだ画像を微小な画区に複
数分割するのは、次の理由による。すなわち、前述した
ように、水平連続鋳造では鋳片を間欠的に引き抜くため
に、その表面周方向に特有の模様が生じる。このため、
後述する画像処理を画素単位で行うと、上記特有の模様
を温度変化として検出してしまうからである。
【0021】次いで、所定視野中の全画区の平均輝度値
を算出し、この平均輝度値に基づいてブレークアウト発
生有無の判定基準としての閾値IおよびII(例えば平均
輝度値の110%値を閾値I、130%値を閾値IIとし
て)定める。
【0022】ここで、閾値を2段階とし、その値を上記
の平均輝度値に基づいて定めることとしたのは、次の理
由による。すなわち、カメラによる撮影位置における鋳
片の表面温度と輝度値の関係が、鋳片材質、鋳込み寸
法、溶鋼温度、引き抜き速度、鋳込み開始からの経過時
間さらには冷却水量などにより異なるためである。
【0023】なお、上記の閾値は1つでもよいが、より
正確にブレークアウトの発生を検知する観点からは2段
階の閾値を設定するのが好ましい。また、その値は必ず
しも上記平均輝度値をもとに定める必要はなく、予め代
表点として設定した1画区の輝度値や画像全体の輝度値
のうちの最大輝度値などに基づいて定めてもよい。
【0024】しかる後、任意な一つの画区について、そ
の輝度値が上記閾値I以上であるか否かを一次判定して
その値が閾値I以上であるときは二次判定に移行し、二
次判定結果が閾値II以上の場合には、周方向の一部分の
鋳片表面温度が上昇して縦割れ性のブレークアウトが発
生するので、警報を発すると同時に引抜き速度を遅くす
るようにピンチロール駆動装置4に信号を出力する。
【0025】一方、二次判定結果が閾値II未満のときは
その継続時間判定に移行し、その継続時間が予め定めた
一定値以上の場合には、上記同様に、周方向の一部分の
鋳片表面温度上昇はさほどではないがその温度上昇域が
長いために縦割れ性のブレークアウトが発生するので、
警報を発すると同時に引抜き速度を遅くするようにピン
チロール駆動装置4に信号を出力する。
【0026】また、その輝度値が上記閾値I未満のとき
と、閾値II未満でかつその継続時間が上記予め定めた一
定値(例えば、200〜300秒)未満のときは、当該
画区の輝度値の変化率、すなわち予め定めた所定時間経
過前後の増減率判定に移行し、その変化率が予め定めた
一定値以上の場合には、上記同様に、周方向の一部分の
鋳片表面温度上昇が急激であるために縦割れ性のブレー
クアウトが発生するので、警報を発すると同時に引抜き
速度を遅くするようにピンチロール駆動装置4に信号を
出力する。
【0027】これに対し、その輝度値が上記閾値I未
満、および閾値II未満でかつその継続時間が予め定めた
一定値未満であって、上記の変化率が予め定めた一定値
未満のときは、縦割れ性のブレークアウトが発生しない
ので、次の任意な画区についての上記と同じ判定に移行
する。
【0028】そして、全ての画区について上記の判定が
終了すると、引抜き方向に分割された各周方向の複数画
区の平均輝度値を求めるとともに、引抜き方向前方(図
2中の左方画区群)の平均輝度値(時間的に一つ前の当
該画区群の平均輝度値)と比較してその増減を調べ、そ
の平均輝度値が増加している場合には、拘束性のブレー
クアウトが発生するので、警報を発すると同時に引抜き
速度を遅くするか、もしくは引抜きを停止するようにピ
ンチロール駆動装置4に信号を出力する。
【0029】一方、その平均輝度値が同等もしくは減少
しているときは、拘束性のブレークアウトが発生しない
ので、鋳込み終了か否かを確認し、鋳込み終了でない場
合には次の画像取込みを行って上記の操作を繰り返し、
鋳込み終了の場合は画像取込みを終了する。
【0030】このように、その撮像画面を上記のように
画像処理する場合には、変化率判定を行う前段の判定で
縦割れ性のブレークアウトを、また各周方向の平均輝度
値の増減を調べる後段の判定で拘束性のブレークアウト
を確実に予測検知することができる。
【0031】
【実施例】直径が265mmの断面円形のSUS304
製の鋳片を製造する際、本発明の方法と前述した特開昭
57−209760号公報および特開昭57−9785
7号公報に示される方法とを適用して鋳造を行った。な
お、いずれの場合も引抜き速度は、平均値で0.75m
/分とした。
【0032】その結果、本発明の方法によった場合には
縦割れ性のブレークアウトを確実に予測検知することが
できた。
【0033】これに対し、特開昭57−209760号
公報および特開昭57−97857号公報に示される方
法によった場合には、縦割れ性のブレークアウトを検知
することができなかった。
【0034】
【発明の効果】本発明の方法によれば、従来の方法では
検出することが困難であった縦割れ性のブレークアウト
のみならず、拘束性のブレークアウトをも確実に検出す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を適用した水平連続鋳造設備の全
体構成を示す模式的縦断面図である。
【図2】撮像画面の分割態様を示す模式図である。
【図3】画像処理装置内における処理フローを示す図で
ある。
【符号の説明】
1:タンディッシュ、 2:鋳型、 3:鋳片、 4:ピンチロール駆動装置、 4a:ピンチロール、 5:CCDカメラ、 6:画像処理装置、 7:警報器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平連続鋳造装置の鋳型出口に鋳型から引
    き抜かれる鋳片を撮影するCCDカメラを配置し、得ら
    れた撮像画面を複数の画区に分割して画像処理すること
    で鋳片表面の局部的な温度変化を監視し、これによって
    ブレークアウトの発生を検知することを特徴とする水平
    連続鋳造におけるブレークアウト予測方法。
JP22627896A 1996-08-28 1996-08-28 水平連続鋳造におけるブレークアウト予測方法 Pending JPH1071453A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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