JP2001179149A - 壁紙自動糊付機 - Google Patents

壁紙自動糊付機

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JP2001179149A
JP2001179149A JP36615299A JP36615299A JP2001179149A JP 2001179149 A JP2001179149 A JP 2001179149A JP 36615299 A JP36615299 A JP 36615299A JP 36615299 A JP36615299 A JP 36615299A JP 2001179149 A JP2001179149 A JP 2001179149A
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潤 山本
Yasuaki Matsui
康明 松井
Masaki Koroyasu
雅樹 頃安
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械作動中の糊箱内の液面の片寄りによる糊
のあふれを防止して、実際に投入できる糊の量の割に糊
箱の容積を小さくし、あるいは、糊箱の容積を大きくす
ることなく実際に投入可能な糊の量を増やせるようにす
る。 【解決手段】 糊箱11の内側に設置された糊上ローラー
12の回転により糊付ローラー5に糊を転写する壁紙自動
糊付機において、糊箱11を、壁紙2の送り方向前方とな
る機械手前側の箱縁が反対側より高くなるよう傾斜した
配置とすることにより、当初糊上ローラー12を挟んで左
右同じ高さであった糊の液面h(一点鎖線で示す)が、
糊上ローラー12の回転とともに回転先側では上昇し、回
転元側では下降したときの、回転先側の液面hが糊箱11
の箱縁を越えてあふれるまでの余裕を、水平に配置した
場合の液面(二点鎖線)に比べて大きくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として屋内の壁
に壁紙を貼り付けるに際して壁紙に糊付けをするための
壁紙自動糊付機に関し、特に、糊箱内の糊のあふれを防
止する手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】壁紙自動糊付機として、図5に示すよう
に、糊付機本体1に背面側からロール状原反の壁紙2を
挿入して、検尺ローラー3と送り出しローラー4の2本
のゴムローラで挟んで送り込み、壁紙2の裏面に糊付ロ
ーラー5によって糊を転写塗布し、ナラシローラー6に
よって糊面を均しながら糊付機本体1の正面側(図5に
おいて左側、すなわち機械手前側)の出口から排出する
よう糊付経路が構成され、また、その糊付経路に、糊付
ローラー5の糊膜の厚みを調整するためのドクターロー
ラー7が配置され、また、壁紙2に適度なテンションを
与えて糊付を均一で精度の良いものとするためのハイテ
ンションローラー8および押さえローラー9が配置され
たものが従来から知られている。
【0003】上記壁紙自動糊付機において、検尺ローラ
ー3は、送り込んだ壁紙2の長さを検出するためのもの
で、両端が回転自在に支持されて、図示しないバネによ
り送り出しローラー4に向けて付勢され、送り出しロー
ラー4との間に挟み込んだ壁紙2に押し付けられること
により、壁紙2の送りに合わせて一方向に回転する。そ
して、その検尺ローラー3の軸端には、例えば円周を等
分割した位置にスリットを設けたスリット板が軸端に取
り付けられ、そのスリット板の回転がフォトマイクロセ
ンサーで検出され、それによって検尺ローラー3の回転
量が測定され、その測定された回転量と予めわかってい
る検尺ローラー3の外径寸法とから、ローラー周面の移
動距離すなわち送り込まれた壁紙の長さが検出される。
こうして検出される寸法情報は、常時操作パネル(図示
せず)に表示される。作業者はこの表示された情報を見
て状況を判断しつつ作業できる。また、検出値が予め設
定した値に達すると機械が自動的に停止する。そして、
機械停止後、作業者は糊付機本体1の正面下部に設けら
れているカッターガイド10に沿ってカッターナイフの刃
を走らせて壁紙2を切断する。こうして予め設定した長
さの糊付けされた壁紙が得られる。
【0004】糊は、糊付機本体1の下部に設置された糊
箱11に貯えられ、糊箱11の内側に設置された糊上ローラ
ー12の回転により持ち上げられて、糊付ローラー5に転
写される。糊箱11は機械手前側の底部に糊箱脚13を有
し、その糊箱脚13と、糊付機本体1に設置される糊箱受
け14とで略水平に支持される。
【0005】糊上ローラー12は糊付ローラー5との間に
一定の隙間をもって設置されるもので、糊付ローラー5
とは逆向き回転する。そして、その回転により、周辺の
糊が粘性によってローラー表面に引っ張られ糊付ローラ
ー5へと誘導されていく。そして、誘導された糊が糊付
ローラー5へ転写され、これが糊付ローラー5から壁紙
2の裏面へ転写されるのである。その際、ドクターロー
ラー7によって、糊付ローラー5の外周に付着する糊膜
の厚みが調整され、それにより、壁紙2の糊厚が調整さ
れる。糊を補給するときは、糊箱11を機械手前側に引
き出し、上方にできる開口部から柄杓等を用いて糊を投
入する。
【0006】図6は、機械作動時の糊箱11内の動作を説
明する図である。糊上ローラー12と糊付ローラー5との
隙間の寸法dは、通常1mm前後に設定される。これ
は、糊上ローラー12から糊付ローラー5への糊の転写が
確実に行われるようにするためで、糊上ローラー12の表
面に粘性によって付着する糊の層の厚みよりも小さい寸
法に隙間を設定するのである。その場合、糊上ローラー
12に誘導されてくる糊の一部が糊付ローラー5へ確実に
転写される。そして、残りの一部は糊上ローラーの表面
に付着したまま隙間を通過して糊上ローラー12の回転元
側(図5において右側)へ戻るが、大部分は余分な糊と
して隙間の手前側(回転先側、すなわち図5において左
側)に取り残される。そのため、機械作動中、糊上ロー
ラー12の回転によって回転元側から回転先側へと糊が移
動し、回転元側へは、糊上ローラー12の表面に付着した
まま糊付ローラー5との隙間を通過して戻る量だけ、つ
まり、回転先側へ移動した量の一部だけしか戻らない。
その結果、当初は図6に一点鎖線で示すように糊上ロー
ラー12を挟んで左右同じ高さであった糊の液面hが、糊
上ローラー12の回転とともに、回転先側では上昇し、回
転元側では下降する。そして、この傾向は、糊の粘性が
高いほど顕著となる(糊上ローラー12によって誘導され
る糊層の厚みが増すため)。したがって、糊箱11の縁一
杯まで糊を投入したのでは、糊上ローラー12の回転に伴
って液面hが上昇することにより糊箱の縁を越えた分だ
け糊があふれ出てしまう。そのため、糊は糊箱11の実容
積に対してかなり少なめに入れておかなければならな
い。
【0007】また、糊箱内に糊の片寄りが生じないよう
にしようとする試みもあり、例えば、実開平6-633971号
公報に開示されているように、糊上ローラーと糊箱の底
部との間に、糊の移動を移動を制限する障害物を設ける
ことも提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の壁紙自動糊付機
では、上記のように機械作動中に糊箱内の糊の液面に片
寄りが生ずること見越して、糊箱の実容積に対してかな
り少なめに糊を入れるようにしなければならず、実際に
必要な糊量の割に大きな糊箱が必要ということになっ
て、それが機械の小型・軽量化を図る上での障害となっ
ている。
【0009】また、糊箱内の糊の片寄りを無くするため
に、実開平6-633971号公報に示されているように糊上ロ
ーラーと糊箱の底部との間に糊の移動を制限する障害物
を設けたのでは、その糊箱内部の障害物が洗浄の妨げと
なる。
【0010】そこで、機械作動中の糊箱内の液面の片寄
りによる糊のあふれを防止して、実際に投入できる糊の
量の割に糊箱の容積を小さくし、あるいは、糊箱の容積
を大きくすることなく実際に投入可能な糊の量を増やせ
るようにすることが課題である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
壁紙に接しつつその接触位置において壁紙の送り方向に
回転する糊付ローラーを有し、糊付ローラーの下方に糊
箱が設置され、糊箱の内側に、糊付ローラーとの間に一
定の隙間をもって対峙して糊付ローラーと逆の向きに回
転する糊上ローラーが設置されて、糊箱内に貯えた糊を
糊上ローラーによって糊付ローラーへ導き、糊付ローラ
ーから壁紙に転写するよう構成された壁紙自動糊付機に
おいて、上記糊箱を、壁紙の送り方向前方となる機械手
前側の箱縁が反対側より高くなるよう構成することによ
り上記課題を解決するものである。
【0012】機械作動中、壁紙の送り方向に回転する糊
付ローラーに対して糊上ローラーが逆回転することによ
り、糊上ローラーに誘導されてくる糊の一部が糊付ロー
ラーへと転写される。そして、誘導されてきた糊の残り
は、一部が糊上ローラーの表面に付着したまま糊付ロー
ラーとの隙間を通過して回転元側へ戻るが、大部分は隙
間の手前側に残る。そのため、機械作動中、糊上ローラ
ーの回転によって回転元側から回転先側へと糊が移動す
ることになり、回転元側へは、糊上ローラーの表面に付
着したまま糊付ローラーとの隙間を通過して戻る量だ
け、つまり、回転先側へ移動した量の一部だけしか戻ら
ない。その結果、当初は糊上ローラーを挟んで左右同じ
高さであった糊の液面が、糊上ローラーの回転ととも
に、回転先側では上昇し、回転元側では下降する。この
場合、回転先側は、すなわち壁紙の送り方向前方となる
機械手前側であり、上記のように機械手前側の箱縁が高
くなるよう糊箱が構成されることにより、糊あふれが防
止される。また、回転元側の箱縁は、液面が低くなるの
で、高くする必要がなく、左右対称なものに比べて低く
することもできる。したがって、糊箱容積は小さくする
ことができる。
【0013】上記構成は、例えば請求項2記載のよう
に、糊箱を傾斜させることによって機械手前側の箱縁が
反対側より高くなるようにするものであってよい。
【0014】また、上記構成において、糊箱は、機械手
前側となる側板が上面開口部を広げる方向に勾配をも
ち、傾斜して設置された状態でその機械手前側の側板が
略垂直となるようにするのがよい。糊箱の機械手前側の
側板は、通常、糊付けされて排出された壁紙の先端が垂
れ下がる位置に面するため、作業者は糊付けされた壁紙
を切断するときに糊の付いた面をこの側板に押し付け
て、カッターガイドに沿ってカッターナイフで壁紙を切
断することが多い。糊箱側面の広い平面部分に壁紙を押
し付けることで、切断時に壁紙を動かないようにし、真
っ直ぐに切断しやすくするのである。糊箱を傾斜して設
置したことによって側面が傾いてしまったのでは、壁紙
を押し付けることができず、切断作業性の悪化を招く。
上記のように機械手前側となる側板が上面開口部を広げ
る方向に勾配をもち、傾斜して設置された状態でその機
械手前側の側板が略垂直となるようにすることによっ
て、そうした問題を防止できる。
【0015】請求項4に係る発明は、壁紙に接しつつそ
の接触位置において壁紙の送り方向に回転する糊付ロー
ラーを有し、糊付ローラーの下方に糊箱が設置され、糊
箱の内側に、糊付ローラーとの間に一定の隙間をもって
対峙して糊付ローラーと逆の向きに回転する糊上ローラ
ーが設置されて、糊箱内に貯えた糊を糊上ローラーによ
って糊付ローラーへ導き、糊付ローラーから壁紙に転写
するよう構成された壁紙自動糊付機において、糊上ロー
ラーと糊付ローラーの隙間と、糊上ローラーと糊箱底面
との隙間との寸法差を所定以下とし、かつ、糊上ローラ
ーと糊付ローラーの周速度差を所定以下とすることによ
り、機械作動時の糊上ローラーと糊付ローラーの隙間を
通過する糊の量と、糊上ローラーと糊箱底面との隙間を
通過する糊の量を釣り合わせ、糊箱内の糊の液面を略均
一な状態に保つようにするものである。この場合、機械
作動時にも糊の液面が略均一な状態に保たれるため、糊
あふれ防止のために糊箱を大きくする必要がなくなり、
小型・軽量化できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の一
例を示している。図において、1は壁紙自動糊付機の糊
付機本体であって、ロール状原反の壁紙2(クロス)を
背面側(図1において右側)から挿入して、検尺ローラ
ー3(ゴムローラー)と送り出しローラー4(ゴムロー
ラー)で挟んで送り込み、糊付ローラー5によって裏面
に糊を転写して、ナラシローラー6によって糊面を均し
ながら糊付機本体1の正面側(図1において左側、すな
わち機械手前側)の出口から排出するよう糊付経路が構
成されている。また、その糊付経路には、糊付ローラー
5の糊膜の厚みを調整するためのドクターローラー7が
設けられ、また、壁紙2に適度なテンションを与えて糊
付を均一で精度の良いものとするためのハイテンション
ローラー8および押さえローラー9が設けられている。
【0017】検尺ローラー3は、両端が回転自在に支持
されて、図示しないバネにより送り出しローラー4に向
けて付勢され、送り出しローラー4との間に挟み込んだ
壁紙2に押し付けられることにより、壁紙2の送りに合
わせて一方向に回転する。検尺ローラー3は、送り込ん
だ壁紙2の長さを検出するためのもので、例えば円周を
等分割した位置にスリットを設けたスリット板が軸端に
取り付けられる。そして、そのスリット板の回転がフォ
トマイクロセンサーで検出される。フォトマイクロセン
サーは、スリット板の回転すなわち検尺ローラー3の回
転に応じたパルスを発生し、そのパルスをカウントする
ことによって検尺ローラー3の回転量が測定される。そ
して、その測定された回転量と予めわかっている検尺ロ
ーラー3の外径寸法とから、ローラー周面の移動距離す
なわち送り込まれた壁紙2の長さが検出される。こうし
て検出される寸法情報は、常時コントローラの表示部に
表示され、作業者はこの表示された情報を見て状況を判
断しつつ作業する。また、検出値が予め設定した値に達
すると機械が自動的に停止する。
【0018】糊は、糊付機本体1の下部に設置された糊
箱11に貯えられ、糊箱11の内側に設置された糊上ローラ
ー12の回転により持ち上げられて、糊付ローラー5に転
写される。そして、その糊箱11は、機械手前側の底部に
糊箱脚13を有し、糊付機本体1に糊箱受け14が設定され
て、それら糊箱脚13と糊箱受け14とで支持され、糊箱脚
13と糊箱受け14の位置の調整により、壁紙2の送り方向
前方となる機械手前側(図1において左側)の箱縁が反
対側より高くなるよう傾斜した配置とされる。この傾斜
の角度は機械停止時に低い方の縁から糊があふれない程
度とする。また、糊箱11は、図2に示すように、機械手
前側となる側板が上面開口部を広げる方向に所定角度s
の勾配をもち、傾斜して設置された状態でその機械手前
側の側板が略垂直となるように構成される。糊を補給す
るときは、糊箱11を機械手前側に引き出し、上方にでき
る開口部から柄杓等を用いて糊を投入する。
【0019】糊上ローラー12は、糊付ローラー5との間
に一定の隙間をもって設置され、糊付ローラー5とは逆
向き回転する。そして、その回転により、周辺の糊が粘
性によってローラー表面に引っ張られ糊付ローラー5へ
と誘導されていく。そして、誘導された糊が糊付ローラ
ー5へ転写され、これが糊付ローラー5から壁紙2の裏
面へ転写されるのである。その際、ドクターローラー7
によって、糊付ローラー5の外周に付着する糊膜の厚み
が調整され、それにより、壁紙2の糊厚が調整される。
糊上ローラー12と糊付ローラー5との隙間の寸法dは、
糊上ローラー12から糊付ローラー5への糊の転写が確実
に行われるように、糊上ローラー12の表面に粘性によっ
て付着する糊の層の厚みよりも小さい寸法に設定する。
この寸法dは、使用する糊の粘性にもよるが、例えば
1.5mm程度である。それに対し、糊上ローラー12と
糊箱11の底面との隙間の寸法Dは10mm程度とする。
【0020】機械作動中、壁紙2の送り方向に回転する
糊付ローラー5に対して糊上ローラー12が逆回転するこ
とにより、糊上ローラー12に誘導されてくる糊の一部が
糊付ローラー5へと転写される。そして、誘導されてき
た糊の残りは、一部が糊上ローラー12の表面に付着した
まま糊付ローラーとの隙間を通過して回転元側へ戻る
が、大部分は隙間の手前側に残る。そのため、機械作動
中、糊上ローラー12の回転によって回転元側から回転先
側へと糊が移動することになり、回転元側へは、糊上ロ
ーラー12の表面に付着したまま糊付ローラー5との隙間
を通過して戻る量だけ、つまり、回転先側へ移動した量
の一部だけしか戻らない。その結果、図3に示すよう
に、当初は糊上ローラーを挟んで左右同じ高さであった
糊の液面h(一点鎖線で示す)が、糊上ローラー12の回
転とともに回転先側では上昇し、回転元側では下降す
る。このとき、回転先側の液面hが糊箱11の箱縁を越え
る高さまで上昇すると、その箱縁を越えた分だけ糊があ
ふれ出ることになる。そのため、投入する糊の量は、機
械作動時に糊があふれないよう余裕をとって少なめに入
れることになるが、糊箱11は、回転先側(機械手前側)
の箱縁が高くなるよう傾けて配置されているため、水平
に配置した場合の液面(図3に二点鎖線で示す)に比べ
て糊があふれ出すまでの余裕が大きい。したがって、よ
り多くの糊を入れることができる。また、糊の量を増や
さないのであれば糊箱を小さくすることができる。
【0021】また、設定された長さだけ糊付けして機械
が停止すると、作業者は糊付機本体1の正面下部に設け
られているカッターガイド10に沿ってカッターナイフの
刃を走らせて壁紙2を切断する。その際、上述のよう
に、糊箱11は傾斜して設置されているが、その状態で機
械手前側となる側板は略垂直となるため、作業者は図1
に白抜き矢印で示すように糊付けされて排出された壁紙
2の糊の付いた面をこの側の側板に押し付けて、カッタ
ーガイド10の上辺あるいは下辺に沿ってカッターナイフ
15を走らすことができ、容易かつ正確に壁紙を切断でき
る。
【0022】図4は、本発明の実施の形態の他の例を示
している。この例に示す壁紙自動糊付機は、基本的な部
分においては先の例の壁紙自動糊付機と同様の構成を有
するものである。したがって、先の例と共通する部分に
ついては図に同一の符号を付すに止め、詳細な説明を省
略する。
【0023】図4に示す壁紙自動糊付機は、糊上ローラ
ー12と糊付ローラー5の隙間の寸法を例えば1.5mm
とし、糊上ローラー12と糊箱11の底面との隙間の寸法を
例えば5.0mm程度とすることによって両者の寸法を
近づけ(寸法差を所定以下とし)、かつ、例えば糊付ロ
ーラー5の外径を86mm、糊上ローラー12の外径を5
0mmとし、両者を40Tと28Tの歯車で連結して駆
動することにより、糊上ローラー12の周速度と糊付ロー
ラー5の周速度を、例えば周速比で0.83とほぼ等し
くする(周速度差を所定以下とする)ことによって、機
械作動時に糊上ローラー12と糊付ローラー5の隙間を通
過して回転元側へ(図のaの矢印の向きに)移動する糊
の量と、糊上ローラー12と糊箱11の底面との隙間を通過
して回転先側へ(図のbの矢印の向きに)流れる糊を量
を釣り合わせ、糊箱11内の糊の液面を略均一な状態に保
つようにするものである。
【0024】この場合、機械作動時にも糊の液面が略均
一な状態に保たれるため、糊あふれ防止のために糊箱11
を大きくする必要がなくなり、小型・軽量化できる。ま
た、糊上ローラー12が糊箱11の底面すれすれに位置する
ため、ほぼ最後まで糊を使い切ることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、機械作動中の糊箱内の
液面の片寄りによる糊のあふれを防止して、小さい糊箱
でより多くの有効糊付量を得るようにでき、機械の小型
・軽量化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の一例を示す壁紙自動糊付機の要部
断面図、
【図2】実施の形態の一例における糊箱の形状を説明す
る断面図、
【図3】実施の形態の一例における糊箱の機械作動時の
状態を説明する断面図、
【図4】実施の形態の他の例を示す壁紙自動糊付機の要
部断面図、
【図5】従来の壁紙自動糊付機の要部断面図、
【図6】従来の壁紙自動糊付機の機械作動時の糊箱内の
動作を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 糊付機本体 2 壁紙 5 糊付ローラー 10 カッターガイド 11 糊箱 12 糊上ローラー
フロントページの続き (72)発明者 頃安 雅樹 兵庫県龍野市龍野町日飼190番地 極東産 機株式会社内 Fターム(参考) 4F040 AA22 AB01 AC01 BA23 CB22 CB36 CB40 DA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁紙に接しつつその接触位置において壁
    紙の送り方向に回転する糊付ローラーを有し、該糊付ロ
    ーラーの下方に糊箱が設置され、該糊箱の内側に、上記
    糊付ローラーとの間に一定の隙間をもって対峙して該糊
    付ローラーと逆の向きに回転する糊上ローラーが設置さ
    れて、上記糊箱内に貯えた糊を上記糊上ローラーによっ
    て上記糊付ローラーへ導き、該糊付ローラーから壁紙に
    転写するよう構成された壁紙自動糊付機において、 上記糊箱を、上記壁紙の送り方向前方となる機械手前側
    の箱縁が反対側より高くなるよう構成したことを特徴と
    する壁紙自動糊付機。
  2. 【請求項2】 上記糊箱は、上記機械手前側の箱縁が反
    対側より高くなるよう傾斜させる請求項1記載の壁紙自
    動糊付機。
  3. 【請求項3】 上記糊箱は、上記機械手前側となる側板
    が上面開口部を広げる方向に勾配をもち、傾斜して設置
    された状態で上記機械手前側の側板が略垂直となるよう
    構成された請求項2記載の壁紙自動糊付機。
  4. 【請求項4】 壁紙に接しつつその接触位置において壁
    紙の送り方向に回転する糊付ローラーを有し、該糊付ロ
    ーラーの下方に糊箱が設置され、該糊箱の内側に、上記
    糊付ローラーとの間に一定の隙間をもって対峙して該糊
    付ローラーと逆の向きに回転する糊上ローラーが設置さ
    れて、上記糊箱内に貯えた糊を上記糊上ローラーによっ
    て上記糊付ローラーへ導き、該糊付ローラーから壁紙に
    転写するよう構成された壁紙自動糊付機において、 上記糊上ローラーと上記糊付ローラーの隙間と、上記糊
    上ローラーと上記糊箱底面との隙間との寸法差を所定以
    下とし、かつ、上記糊上ローラーと上記糊付ローラーの
    周速度差を所定以下とすることにより、機械作動時の上
    記糊上ローラーと上記糊付ローラーの隙間を通過する糊
    の量と、上記糊上ローラーと上記糊箱底面との隙間を通
    過する糊の量を釣り合わせ、上記糊箱内の糊の液面を略
    均一な状態に保つことを特徴とする壁紙自動糊付機。
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