JP2595468Y2 - 自動壁紙糊付機の糊上げロ−ル - Google Patents

自動壁紙糊付機の糊上げロ−ル

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JP2595468Y2
JP2595468Y2 JP1992038013U JP3801392U JP2595468Y2 JP 2595468 Y2 JP2595468 Y2 JP 2595468Y2 JP 1992038013 U JP1992038013 U JP 1992038013U JP 3801392 U JP3801392 U JP 3801392U JP 2595468 Y2 JP2595468 Y2 JP 2595468Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、建物の内壁の
仕上げとして壁紙の貼付施工を行う際に使用される自動
壁紙糊付機の糊上げロ−ル、詳しくは、壁紙を挟み込ん
で取り入れる一対の取込みロ−ルと、その表面に形成さ
れた糊層を壁紙に転写する糊付ロ−ルと、壁紙を糊付ロ
−ルから分離して挟み込む一対の出口側ロ−ルと、取込
みロ−ルから出口側ロ−ルまでにほぼ相当させた長さの
糊おけと、を有する自動壁紙糊付機に装備されて、糊お
けの糊に部分的に浸漬された状態で糊付ロ−ルと連動回
転して糊を糊付ロ−ルまで持ち上げる糊上げロ−ルの回
転方向の設定および回転軸の配置に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の内壁の仕上げとして、紙、布、樹
脂、金属、タイル等、種々の材料を用いた壁紙が使用さ
れる。壁紙の貼付施工は、通常、ロ−ル状に巻かれて裁
断も糊付もされていない壁紙ロ−ルと、壁紙の片面に糊
付面を形成する自動壁紙糊付機とを施工現場に持ち込
み、壁紙の糊付け、所定寸法への裁断、人手による貼り
込みを連続的かつ短時間に行う。この手順による内装の
仕上げ方法は、壁紙の汚れを最小限に留め、乾燥に伴な
う張りによって貼り込み時に発生した多少のしわが解消
され、糊や壁紙材料の選択をより自由なものにし、粘着
式の壁紙のようなロウ紙を必要としない等の利点を有す
る。
【0003】従来の一般的な自動壁紙糊付機は、壁紙を
挟み込んで取り入れる一対の取込みロ−ルと、その表面
に形成された糊層を壁紙に転写する糊付ロ−ルと、壁紙
を糊付ロ−ルから分離して挟み込む一対の出口側ロ−ル
と、取込みロ−ルから出口側ロ−ルまでにほぼ相当させ
た長さの糊おけと、を有し、調整可能な対向間隔で糊付
ロ−ルと連動回転して糊付ロ−ルの糊層の厚みを調節す
るドクタ−ロ−ルが取込みロ−ルと糊付ロ−ルの間に配
置され、糊おけの糊に部分的に浸漬された状態で糊付ロ
−ルと連動回転して糊を糊付ロ−ルまで持ち上げる糊上
げロ−ルが糊付ロ−ルの直下に配置され、糊上げロ−ル
の回転方向は糊付ロ−ルと逆向きに設定されていた。
【0004】ここで、一対の取込みロ−ルは壁紙ロ−ル
から供給される長尺の壁紙を糊付ロ−ルに連続的に案内
し、糊付ロ−ルは一方向に回転しつつ壁紙の片方の面に
接触して糊付け面を形成し、一対の出口側ロ−ルは糊付
完了した壁紙を糊付ロ−ルから引き離して装置外に排出
し、糊上げロ−ルは糊付ロ−ルの対向部分に糊を持ち上
げて糊付ロ−ルの表面に乗り換えさせる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】糊に浸漬された部分の
糊上げロ−ルは、その回転に伴なって糊おけの底で一方
の側から他方の側へ糊を掻き寄せるため、糊上げロ−ル
を境にして、その回転に伴なう糊上げロ−ルの沈み込み
側の液面高さが下がる一方で、逆の浮上側の液面高さが
高まり、高粘度の糊を使用して糊上げロ−ルを高速回転
すると、糊上げロ−ルの浮上側では、糊が糊おけの側壁
を乗り越えてあふれ出る可能性がある。従来の自動壁紙
糊付機では、糊上げロ−ルが糊付ロ−ルの直下に配置さ
れ、糊上げロ−ルの回転方向は糊付ロ−ルと逆向きに設
定されていたため、糊上げロ−ルの沈み込み側である取
込みロ−ルの側で液面高さが下がり、糊上げロ−ルの浮
上側である出口側ロ−ルの側で液面高さが高まり、出口
側ロ−ルの側で糊が糊おけの側壁を乗り越えてあふれ出
る可能性がある。
【0006】このような糊のあふれ出しは、糊上げロ
−ルを小径化し、または糊おけ全体を深くして、糊上げ
ロ−ルを糊おけの底から遠ざける、糊上げロ−ルの浮
上側について糊おけの側壁を高くする、糊上げロ−ル
の沈み込み側と浮上側を短絡するバイパス経路を糊おけ
に設ける、糊上げロ−ルの沈み込み側の糊が全部浮上
側に移動してもあふれ出さない量に糊おけの許容容量を
制限する、等の対策によって防止できる。しかし、で
は、糊おけに糊を大量に残したまま、糊上げロ−ル全体
が糊の液面から露出して糊を持ち上げられなくなり、
、では、糊おけによる干渉が増して全体構造が複雑
化し、糊おけの取付け、取外し、洗浄等が困難になり、
では、糊付け作業中の糊補充回数が増す。
【0007】本考案は、高粘度の糊を使用して高速回転
させても糊があふれ出さず、糊おけ内の死体積が小さ
く、糊おけによる干渉が小さく、糊の許容容量を十分に
確保できる自動壁紙糊付機の糊上げロ−ルを提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の自動壁紙糊付
機の糊上げロールは、壁紙を挟み込んで取り入れる一対
の取込ロールと、その表面に形成された糊層を前記壁紙
に転写する糊付ロールと、壁紙を糊付ロールから分離し
て挟み込む一対の出口側ロールと、前記取込ロールから
出口側ロールまでにほぼ相当させた大きさの糊おけと、
を有する自動壁紙糊付機に装備され、前記糊おけの糊に
部分的に浸漬された状態で前記糊付ロールと連動回転し
て糊を前記糊付ロールまで持ち上げる糊上げロールにお
いて、その回転により前記糊おけの糊に沈み込む側の前
記糊おけの壁面までの距離を縮小させる方向に、その回
転軸を前記糊付ロールの回転軸の位置から偏移させて配
置し、且つ糊上げロール上端を前記糊おけの側壁高さよ
り高い位置に位置せしめたものである。
【0009】請求項2の自動壁紙糊付機の糊上げロ−ル
は、請求項1の自動壁紙糊付機の糊上げロ−ルにおい
て、その回転方向を前記糊付ロ−ルの回転方向に等しく
設定し、かつ、その回転軸を前記出口側ロ−ルの方向に
前記糊付ロ−ルの回転軸の位置から偏移させて配置した
ものである。
【0010】
【作用】請求項1の自動壁紙糊付機の糊上げロ−ルで
は、従来同様、一対の取込みロ−ルが壁紙ロ−ルから供
給される長尺の壁紙を糊付ロ−ルに連続的に案内し、糊
付ロ−ルが一方向に回転しつつ壁紙の片方の面に接触し
て糊付け面を形成し、一対の出口側ロ−ルが糊付完了し
た壁紙を糊付ロ−ルから引き離して装置外に排出させ
る。また、糊おけが開口する大きさを従来と同等に定め
ることができ、この場合において、糊おけの単位深さ当
りの容量は維持される。
【0011】一方、糊上げロールは、糊付ロールの対向
部分に糊を持ち上げて糊付ロールの表面に乗り換えさせ
る作用を有しており、その回転に伴なって糊おけの底で
一方の側から他方の側へ糊を掻き寄せて、糊上げロール
の沈み込み側から糊上げロールの浮上側に糊を移動させ
る副作用を有する点において従来と共通するが、糊上げ
ロールの回転方向の設定と回転軸の配置を工夫して、糊
おけの特定の側に糊上げロールを偏させて、糊上げロ
ールの沈み込み側の容量を逆の浮上側の容量よりも格段
に小さくしており、糊おけ内において、仮に糊上げロー
ルの沈み込み側の糊が糊上げロールの浮上側に全部移動
したとしても、浮上側の液面高さの上昇量は従来よりも
小さくて済む。また、糊上げロールの回転軸を糊付ロー
ルの回転軸から偏させたため、糊付ロールと糊上げロ
ールの対向部分は従来よりも高い位置にあり、例えば、
糊上げロールと糊おけの底の間隔および糊上げロールの
直径を従来と同等に定めても、糊おけの底が従来より高
い位置になる。
【0012】請求項2の自動壁紙糊付機の糊上げロール
では、糊上げロールの回転方向を糊付ロールの回転方向
に等しく設定しているため、糊付ロールと糊上げロール
の表面同士は対向部分で反対方向にすれ違い、糊の液面
から持ち上げられて糊付ロールに付着した糊は対向部分
で剪断されて乗り換えを完了する。糊上げロールに糊付
ロールと等しい回転方向を設定すると、必然的に、出口
側ロールの側が糊上げロールの沈み込み側となるため、
糊上げロールの回転軸は糊付ロールの回転軸よりも出口
側ロールの側に偏させて配置され、糊付ロールと糊上
げロールの対向部分も出口側ロールの側に偏したやや
高い位置に設定される。
【0013】ここで、調整可能な対向間隔で糊付ロ−ル
と連動回転して糊付ロ−ルの糊層の厚みを調節するドク
タ−ロ−ルは、糊付ロ−ルと糊上げロ−ルの対向部分の
後でしかも壁紙に接触する前の位置で糊付ロ−ルに対向
する必要があるため、ドクタ−ロ−ルの回転軸は糊付ロ
−ルの回転軸よりも取込みロ−ル側に配置され、ドクタ
−ロ−ルを配置する分、糊付ロ−ルから取込みロ−ルま
でに相当する糊おけの長さは、糊付ロ−ルから出口側ロ
−ルまでに相当する糊おけの長さよりも大きくできる。
従って、請求項2の自動壁紙糊付機の糊上げロ−ルで
は、請求項1の自動壁紙糊付機の糊上げロ−ルの別の実
施態様、すなわち、糊上げロ−ルの回転方向を糊付ロ−
ルの回転方向と逆向きに設定して、糊上げロ−ルの回転
軸を糊付ロ−ルの回転軸よりも取込みロ−ル側に配置し
た糊上げロ−ルと比較して、糊上げロ−ルの沈み込み側
が糊おけの側壁により近くなり、糊上げロ−ルの沈み込
み側における糊おけの容量がより少なく、糊上げロ−ル
の浮上側における糊おけの容量がより大きくなる。
【0014】
【実施例】本考案の実施例を図面を参照して説明する。
【0015】図1は実施例の自動壁紙糊付機の模式図で
ある。ここでは、糊上げロールの回転方向が糊付ロール
の回転方向に等しく、糊上げロールの回転軸が糊付ロー
ルの回転軸よりも出口側ロールの側(図中左側)に偏
させて配置される。
【0016】図1において、自動壁紙糊付機の入口側に
配置された上取込みロ−ルR1と下取込みロ−ルR2
は、壁紙Kを挟み込んで自動壁紙糊付機内に取り入れ、
大口径の糊付ロ−ルR4は、その表面に形成された糊層
NSを壁紙Kに転写し、上取込みロ−ルR1と糊付ロ−
ルR4の中間に配置された押えロ−ルR3は、壁紙Kを
糊付ロ−ルR4に押付け、自動壁紙糊付機の出口側に配
置された送り出しロ−ルR5と均しロ−ルR6は、壁紙
Kを糊付ロ−ルR4から分離して挟み込み、自動壁紙糊
付機の外に排出する。壁紙Kに塗布される糊を蓄える糊
おけAは、自動壁紙糊付機の長さと幅のほぼ一杯を占め
る上向きの開口を有し、その長さは下取込みロ−ルR1
から均しロ−ルR6までにほぼ相当し、出口側の方向
(図中左)に引出して自動壁紙糊付機から取り外し可能
である。糊上げロ−ルR7は、糊おけAの糊Nに部分的
に浸漬された状態で糊付ロ−ルR4と連動回転して糊N
を糊付ロ−ルR4まで持ち上げ、この持ち上げは、糊お
けAの糊Nの液面から糊上げロ−ルR7が完全に露出す
るまで安定して遂行される。下取込みロ−ルR2と糊付
ロ−ルR4の間に配置されたドクタ−ロ−ルR8は、調
整可能な対向間隔で糊付ロ−ルR4と連動回転して糊付
ロ−ルR4の糊層NSの厚みを調節する。
【0017】そして、糊上げロ−ルR7の回転方向は、
糊付ロ−ルR4の回転方向に等しく設定され、糊上げロ
−ルR7の回転軸は均しロ−ルR6の方向に糊付ロ−ル
R4の回転軸の位置から偏移させて配置される。
【0018】本実施例の自動壁紙糊付機は、ロ−ル状に
巻取られた壁紙ロ−ルから壁紙Kを引出して上取込みロ
−ルR1と下取込みロ−ルR2の間に供給する図示しな
い機構を含み、一方、上述の各ロ−ル、その駆動機構、
糊おけ、これらの支持構造等は一体の糊付ヘッドを構成
し、糊付ヘッドの上部には、上取込みロ−ルR1、押え
ロ−ルR3、送り出しロ−ルR5が配置され、糊付ヘッ
ドの下部には、下取込みロ−ルR2、糊付ロ−ルR4、
均しロ−ルR6、糊上げロ−ルR7、ドクタ−ロ−ルR
8が配置され、糊付ヘッドの上部は、壁紙Kの送り込み
側に設けた図示しない蝶番を中心にして、糊付ヘッドの
下部に対して上方に回転でき、この回転によって壁紙K
を挟み込む各ロ−ルの間隔が開放され、作業開始時に
は、この開放状態で自動壁紙糊付機に壁紙Kがセットさ
れる。また、上取込みロ−ルR1および押えロ−ルR3
以外の各ロ−ルは図示しない歯車機構で連絡され、糊上
げロ−ルR7とドクタ−ロ−ルR8以外の各ロ−ルの表
面速度は壁紙Kの送り速度に揃えられ、糊上げロ−ルR
7とドクタ−ロ−ルR8は、糊付ロ−ルR4に対する所
定の回転方向と回転速度で連動回転する。さらに、糊上
げロ−ルR7の軸受け部分は糊おけAに固定されてお
り、糊おけAと一緒に糊付ヘッドの下部から取り外し可
能である。
【0019】このように構成された自動壁紙糊付機で
は、壁紙Kの一方の面に糊付ロ−ルR4が接触して糊付
面を形成するとき、糊上げロ−ルR7が糊おけAの糊N
を糊付ロ−ルR4に持ち上げ、対向部分で糊付ロ−ルR
4が糊上げロ−ルR7の表面の糊を剪断して取り上げ、
糊付ロ−ルR4の表面に付着した糊の余剰部分をドクタ
−ロ−ルR8で除去し、壁紙Kに転写される糊層NSが
形成される。
【0020】ここで、糊上げロ−ルR7は、回転に伴な
って糊おけAの底で図中の左から右へ糊Nを掻き寄せ、
糊おけAの左側部分の液面を下降させる一方で右側部分
の液面を上昇させる。しかし、糊上げロ−ルR7の回転
方向の設定と回転軸の配置が糊おけAの左側部分におけ
る側壁までの距離a1を右側部分における側壁までの距
離b1より短くして、糊おけAの左側部分の容量を右側
部分の容量よりも格段に小さくしており、仮に糊おけA
の左側部分の糊Nが右側部分に全量移動したとしても、
右側部分の液面上昇量は軽微で済み、糊おけAの側壁の
高さh1が糊上げロ−ルR7の上端より低く、糊おけA
の側壁の上縁まで高粘性の糊Nを装填して糊上げロ−ル
R7を高速回転させる最悪の状態でも、糊おけAから糊
Nがあふれずに済む。
【0021】図2は従来例の自動壁紙糊付機の模式図で
ある。ここでは、糊上げロ−ルの回転軸が糊付ロ−ルの
回転軸の直下に配置されており、図中、(a) は糊上げロ
−ルの回転方向を糊付ロ−ルの回転方向に等しく設定し
た例、(b) は糊上げロ−ルの回転方向を糊付ロ−ルの回
転方向の逆向きに設定した例である。
【0022】図2において、図1の自動壁紙糊付機と同
等な部材には共通の符合を付して詳しい説明を省略す
る。
【0023】図2(a) では、糊上げロ−ルR9の回転方
向を糊付ロ−ルR4の回転方向に等しく設定しているか
ら、糊上げロ−ルR9の回転によって糊おけA2の左側
部分から右側部分に糊Nが移動し、糊おけA2の右側部
分における糊Nの液面上昇を軽微にするには、糊おけA
2の左側部分の容量を減少させて右側部分の容量を増す
必要がある。しかし、逆向糊上げロ−ルR9の回転軸が
糊付ロ−ルR4の回転軸の直下に配置されるから、糊お
けA2の左側部分における側壁までの距離a2は図1の
実施例の距離a1よりも大きく、右側部分における側壁
までの距離b2は図1の実施例の距離b1よりも短く、
押えロ−ルR3およびドクタ−ロ−ルR8の配置による
糊付ロ−ルR4の回転軸の配置の偏りによる影響を除け
ば、糊おけA2の左側部分の容量が右側部分の容量に比
較して十分に小さくなく、図1の実施例よりも糊Nがあ
ふれ易い。
【0024】図2(b) では、糊上げロ−ルR10の回転
方向を糊付ロ−ルR4の回転方向と逆向きに設定してい
るから、糊上げロ−ルR10の回転によって糊おけA3
の右側部分から左側部分に糊Nが移動し、糊おけA3の
左側部分における糊Nの液面上昇を軽微にするには、糊
おけA3の右側部分の容量を減少させて左側部分の容量
を増す必要がある。しかし、糊上げロ−ルR10の回転
軸が糊付ロ−ルR4の回転軸の直下に配置され、しか
も、押えロ−ルR3およびドクタ−ロ−ルR8の配置が
糊付ロ−ルR4の回転軸の配置を左側に偏らせているか
ら、糊おけA3の左側部分における側壁までの距離a3
は図2(a) の従来例の距離b2よりも小さく、右側部分
における側壁までの距離b3は図2(a) の従来例の距離
a2よりも短く、従って、糊おけA3の左側部分の容量
は、図2(a) の従来例の糊おけA2の右側部分の容量よ
りも小さく、糊おけA3の右側部分の容量は、図2(a)
の従来例の糊おけA2の左側部分の容量よりも大きく、
図2(a) の従来例よりもさらに糊Nがあふれ易い。
【0025】図2(a) の従来例では、糊おけA2を図
中の右側に増設して上取込みロ−ルR1と下取込みロ−
ルR2の外側にはみ出して配置すれば、図1の実施例に
ほぼ等しい糊上げロ−ルR9と糊おけA2の相対位置関
係が得られ、糊おけA2の長さを短くして糊おけA2
の左側の側壁を糊上げロ−ルR9の直近に位置させれ
ば、図1の実施例と同様に、糊おけA2の右側部分にお
ける糊Nの液面上昇を抑制できる。しかし、では、糊
おけA2の支持機構を含む自動壁紙糊付機の全体構造が
大型化して操作性も悪化し、では、糊おけA2の充填
容量が減少して糊付作業中、たびたび糊を補充する必要
がある。
【0026】図2(b) の従来例では、同様に、糊おけ
A3を図中の左側に増設して送り出しロ−ルR5と均し
ロ−ルR6の外側にはみ出して配置すれば、図1の実施
例にほぼ等しい糊上げロ−ルR10と糊おけA3の相対
位置関係が得られ、糊おけA3の長さを短くして糊お
けA3の右側の側壁を糊上げロ−ルR10の直近に位置
させれば、図1の実施例と同様に、糊おけA3の左側部
分における糊Nの液面上昇を抑制できる。しかし、で
は、糊おけA3の支持機構を含む自動壁紙糊付機の全体
構造が大型化して操作性も悪化し、では、糊おけA3
の充填容量が図2(a) の従来例よりもさらに減少する。
【0027】また、図2の従来例に比較して図1の実施
例では、糊上げロ−ラR7の直径を等しくしても糊付ロ
−ルR4の中心から糊おけAの底までの距離H1が短
く、糊があふれないから糊上げロ−ラR7の直径よりも
浅い糊おけAを使用でき、糊おけAの引出し(図中左方
向)に伴なう糊付ロ−ルR4と糊上げロ−ラR7の歯車
の噛み合せの解除が容易だから、部材の干渉が減少して
自動壁紙糊付機の全体構造が薄型化、簡略化され、操作
性も高まる。
【0028】
【考案の効果】本考案の自動壁紙糊付機の糊上げロ−ル
によれば、従来の自動壁紙糊付機の構成部品の多くを共
有して、糊上げロ−ル沈み込み側における糊おけの容量
を減じて浮上側の容量を増し、これにより、高粘度の糊
を使用して糊上げロ−ルを高速回転させても糊おけから
糊があふれ出さずに済む。また、糊おけ内の死体積が小
さくて、糊おけの容量の大部分を有効に利用でき、自動
壁紙糊付機内における糊おけの干渉が小さく、また、糊
付ロ−ルの両側に糊上げロ−ルとドクタ−ロ−ルを振り
分けた構造は、各ロ−ルの干渉をさらに減らして自動壁
紙糊付機の小型化、薄形化、操作の容易化を可能にす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の自動壁紙糊付機の模式図である。
【図2】従来例の自動壁紙糊付機の模式図である。
【符号の説明】
A 糊おけ K 壁紙 N 糊 R1 上取込みロ−ル R2 下取込みロ−ル R3 押えロ−ルR3 R4 糊付ロ−ル R5 送り出しロ−ル R6 均しロ−ル R7 糊上げロ−ル R8 ドクタ−ロ−ル NS 糊層

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁紙を挟み込んで取り入れる一対の取込
    ロールと、その表面に形成された糊層を前記壁紙に転写
    する糊付ロールと、壁紙を糊付ロールから分離して挟み
    込む一対の出口側ロールと、前記取込ロールから出口側
    ロールまでにほぼ相当させた大きさの糊おけと、を有す
    る自動壁紙糊付機に装備され、前記糊おけの糊に部分的
    に浸漬された状態で前記糊付ロールと連動回転して糊を
    前記糊付ロールまで持ち上げる糊上げロールにおいて、
    その回転により前記糊おけの糊に沈み込む側の前記糊お
    けの壁面までの距離を縮小させる方向に、その回転軸を
    前記糊付ロールの回転軸の位置から偏移させて配置し、
    且つ糊上げロール上端を前記糊おけの側壁高さより高い
    位置に位置せしめたことを特徴とする自動壁紙糊付機の
    糊上げロール。
  2. 【請求項2】 請求項1の自動壁紙糊付機の糊上げロ−
    ルにおいて、その回転方向を前記糊付ロ−ルの回転方向
    に等しく設定し、かつ、その回転軸を前記出口側ロ−ル
    の方向に前記糊付ロ−ルの回転軸の位置から偏移させて
    配置したことを特徴とする自動壁紙糊付機の糊上げロ−
    ル。
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