JP2001176878A - 銅配線基板およびその製造方法ならびに液晶表示装置 - Google Patents

銅配線基板およびその製造方法ならびに液晶表示装置

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JP2001176878A JP36343299A JP36343299A JP2001176878A JP 2001176878 A JP2001176878 A JP 2001176878A JP 36343299 A JP36343299 A JP 36343299A JP 36343299 A JP36343299 A JP 36343299A JP 2001176878 A JP2001176878 A JP 2001176878A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線表面の平坦性を向上させることにより上
層膜の絶縁特性を向上させることができる銅配線基板の
製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明の銅配線基板の製造方法は、基板
上にゲート電極3およびゲート線19(銅配線)を形成
する工程と、基板をアンモニアガス雰囲気またはアンモ
ニアガスプラズマに曝すことにより銅配線の表面を窒化
処理して銅窒化層4を形成する工程と、銅窒化層4の表
面にシリコン窒化膜からなるゲート絶縁膜5(シリコン
系絶縁膜)を形成する工程とを有している。窒化処理に
代えて還元処理を行ってもよい。もしくは、銅配線の表
面にシリコン原子含有比率の小さいシリコン系絶縁膜を
形成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅配線基板および
その製造方法ならびに液晶表示装置に関し、特に、銅配
線を有する基板において銅配線の表面を絶縁膜で被覆す
る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、LSI等の半導体デバイスや液晶
表示装置の分野において、配線材料として従来多用され
ていたアルミニウム、クロム等の金属に代えて、銅が用
いられるようになってきている。その理由は、近年の半
導体デバイスや液晶表示装置の動作の高速化に伴い、配
線抵抗の増大による信号遅延の問題が顕在化している
が、アルミニウム等に比べて低抵抗の金属である銅の使
用によってこの問題の解決が期待できるからである。
【0003】その反面、配線材料としての銅は、酸化性
や腐食性が高い、シリコン膜と接触するとシリコンと銅
が相互拡散する、というように特性的に若干不安定であ
る。半導体デバイスや液晶表示装置に銅配線を用いる場
合には銅配線を絶縁しなければならないため、上述した
銅の拡散防止対策が必要になる。従来の対策の一つとし
ては、銅の表面を低圧CVD法によるシリコン窒化膜で
被覆し、このシリコン窒化膜を単なる絶縁膜としてだけ
ではなく銅の拡散バリア層として機能させる方法が提案
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の銅の拡散防止技術には以下の問題点が残されてい
た。低圧CVD法を用いて銅の表面にシリコン窒化膜を
成膜する際に、銅シリサイド(CuxSi)が異常成長
して突起が形成され、銅配線の表面の平坦性が悪くな
る。この状態では突起の箇所に電荷が集中するので、突
起の箇所を中心として絶縁膜の破壊が生じることがあ
り、銅配線の上層に形成したシリコン窒化膜の絶縁特性
が低下してしまう。この現象は絶縁膜を薄膜化する程、
顕著に現れる。よって、ある程度の絶縁特性を確保しよ
うとするとシリコン窒化膜の膜厚を厚くする必要がある
が、そうすると成膜時間が長くかかるので、製造プロセ
ス上好ましくない。これらのことから、より薄い膜厚で
あっても良好な絶縁特性を確保できる拡散バリア層の提
供が求められていた。
【0005】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、配線表面の平坦性を向上させるこ
とにより上層膜の絶縁特性を向上させることができる銅
配線基板およびその製造方法、ならびにこの銅配線基板
を用いた液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1の銅配線基板は、少なくとも表面が
絶縁性である基板上に設けられた銅配線と、銅配線の表
面に設けられた銅窒化層と、銅窒化層の表面に設けられ
たシリコン系絶縁膜とを有することを特徴とするもので
ある。
【0007】上記本発明の第1の銅配線基板の製造方法
には、2つの方法が考えられる。その一つは、少なくと
も表面が絶縁性である基板上に銅配線を形成する工程
と、前記基板をアンモニアガスを含むガス雰囲気に曝す
ことにより銅配線の表面に銅窒化層を形成する工程と、
銅窒化層の表面にシリコン系絶縁膜を形成する工程とを
有する方法である。
【0008】他の一つは、少なくとも表面が絶縁性であ
る基板上に銅配線を形成する工程と、前記基板をアンモ
ニアガスプラズマに曝すことにより銅配線の表面に銅窒
化層を形成する工程と、銅窒化層の表面にシリコン系絶
縁膜を形成する工程とを有する方法である。
【0009】本発明の第2の銅配線基板は、少なくとも
表面が絶縁性である基板上に設けられた銅配線と、銅配
線の表面が還元処理されてなる還元処理層と、還元処理
層の表面に設けられたシリコン系絶縁膜とを有すること
を特徴とするものである。
【0010】上記本発明の第2の銅配線基板の製造方法
には、2つの方法が考えられる。その一つは、少なくと
も表面が絶縁性である基板上に銅配線を形成する工程
と、前記基板を水素ガスを含むガス雰囲気に曝して銅配
線の表面を還元処理する工程と、還元処理された銅配線
の表面にシリコン系絶縁膜を形成する工程とを有する方
法である。
【0011】他の一つは、少なくとも表面が絶縁性であ
る基板上に銅配線を形成する工程と、前記基板を水素ガ
スプラズマに曝して銅配線の表面を還元処理する工程
と、還元処理された銅配線の表面にシリコン系絶縁膜を
形成する工程とを有する方法である。
【0012】本発明の第3の銅配線基板は、少なくとも
表面が絶縁性である基板上に設けられた銅配線と、銅配
線の表面に設けられた第1のシリコン系絶縁膜と、第1
のシリコン系絶縁膜の表面に設けられた第2のシリコン
系絶縁膜とを有し、第1のシリコン系絶縁膜中のシリコ
ン原子比率が第2のシリコン系絶縁膜中のシリコン原子
比率よりも小さいことを特徴とするものである。
【0013】前記第1のシリコン系絶縁膜として、膜中
のシリコン原子比率が0.41ないし0.44のシリコ
ン窒化膜、もしくは膜中のシリコン原子比率が0.32
ないし0.34のシリコン酸化膜を用いることが望まし
い。
【0014】上記本発明の第3の銅配線基板の製造方法
は、少なくとも表面が絶縁性である基板上に銅配線を形
成する工程と、銅配線の表面にプラズマCVD成膜法に
より第1のシリコン系絶縁膜を形成する工程と、第1の
シリコン系絶縁膜の表面にプラズマCVD成膜法により
第1のシリコン系絶縁膜成膜時のシリコン系原料ガスの
分圧より高いシリコン系原料ガスの分圧で成膜を行って
第2のシリコン系絶縁膜を形成する工程とを有すること
を特徴とする。
【0015】また、本発明の他の銅配線基板の製造方法
として、少なくとも表面が絶縁性である基板上に銅配線
を形成する工程と、前記基板を水素ガスを含むガス雰囲
気または水素ガスプラズマに曝して銅配線の表面を還元
処理する工程と、還元処理を施した基板をアンモニアガ
スを含むガス雰囲気またはアンモニアガスプラズマに曝
すことにより前記銅配線の表面に銅窒化層を形成する工
程と、銅窒化層の表面にシリコン系絶縁膜を形成する工
程とを有する方法を用いることもできる。
【0016】本発明でいう「シリコン系絶縁膜」とは、
具体的には、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜、シリコ
ン酸化窒化膜のいずれかを指す。
【0017】本発明者らは、まず最初に、絶縁特性を低
下させる原因となる銅配線表面の突起を形成する物質が
何であるかを同定するとともに、突起が製造工程中のど
の時点で形成されるかを調べた。その調査結果について
説明する。膜厚150nmの銅膜を形成してからその表
面に膜厚50nmのシリコン窒化膜を形成するまでの工
程において、各工程終了後の銅膜の表面粗さを測定し
た。シリコン窒化膜の成膜条件は、原料ガスとしてモノ
シラン(SiH4)/アンモニア(NH3)/窒素
(N2)を用い、ガス流量がSiH4/NH3/N2=90
sccm/630sccm/1350sccm、基板温度が300
℃、圧力が150Pa、高周波電力(RF)印加前の原
料ガスの流通時間が100秒、である。
【0018】各工程毎の表面粗さの測定値を図13に示
す。横軸は各工程、縦軸は表面粗さ(nm)である。図
13に示すように、銅成膜後、銅膜のパターニング後、
CVD工程での基板のプレヒート後までは表面粗さは1
0nm程度の平滑な面であり、ばらつきも少ない。とこ
ろが、CVDチャンバー内にガスを導入すると表面粗さ
は60nm程度にまで大きくなり、ばらつきも非常に大
きくなる。この工程分析結果から、シリコン窒化膜成膜
時のCVD工程でのガス流入後に銅膜の表面粗さが大き
くなることがわかった。
【0019】また、アンモニアガスおよび窒素ガスの流
量は変えずにモノシランガスの流量のみを変えて数種の
シリコン窒化膜を成膜し、それらの表面粗さを測定した
結果を図14に示す。横軸はモノシランガス流量(scc
m)、縦軸は表面粗さ(nm)である。なお、シリコン
窒化膜の成膜条件は、RF印加前の原料ガスの流通時間
を30秒とした以外は上記の条件と同一である。図14
に示すように、モノシランガス流量と表面粗さには相関
があり、モノシランガス流量が多くなる程、銅膜の表面
粗さが大きくなることがわかった。また、この測定と同
時に、原子間力走査顕微鏡(Atomic Force Microscope,
以下、AFMと略記する)を用いてモノシランガス流量
を変えたサンプルの銅表面を観察したところ、モノシラ
ンガス流量が多いサンプルでは銅表面に突起が生成され
ているのが観察された。さらに、この突起を元素分析し
たところ、銅シリサイドであることを確認した。
【0020】これらの調査結果から、本発明者は、銅膜
上にシリコン窒化膜を積層する際に銅表面に生成される
突起は、モノシランガスが銅表面と接触した際にシリコ
ンと銅とが反応を起こし、銅シリサイドが析出したもの
であることを確認した。このことから、シリコン原子を
含むガスと銅とが極力接触しないようにすることによっ
て、突起の発生が抑制できると考えた。そこで具体的に
は、 銅配線の表面を窒化処理して銅窒化層を形成した
後、銅窒化層の表面にシリコン系絶縁膜を形成する方
法、 銅配線の表面を還元処理して還元処理層を形成した
後、還元処理層の表面にシリコン系絶縁膜を形成する方
法、 銅配線の表面に、まず膜中のシリコン原子比率が通
常よりも小さい第1のシリコン系絶縁膜を形成し、その
後、膜中のシリコン原子比率が第1のシリコン系絶縁膜
のそれよりも大きい第2のシリコン系絶縁膜を形成する
方法、 を提案した。
【0021】すなわち、上記およびは銅表面に銅の
変質層を形成することによってシリコン原子を含むガス
と銅とを接触させないようにするもの、上記はシリコ
ン原子を含むガスと銅とが接触してもシリコンと銅との
反応が極力抑制されるように成膜の初期段階ではシリコ
ン系原料ガスの分圧を下げておくというものである。な
お上記の方法において、第1のシリコン系絶縁膜を形
成した後、第2のシリコン系絶縁膜を形成する理由は、
シリコン原子比率が小さいシリコン系絶縁膜はストレス
が大きく、緻密な膜になるが、ステップカバレッジが悪
くなる特性を持つことがわかっている。そのため、その
上にシリコン原子比率が大きく、あまり緻密な膜ではな
いが、ステップカバレッジの良いシリコン系絶縁膜を形
成することによって、第1層目のステップカバレッジの
悪さを補うためである。いずれにしても、これらの方法
によって銅表面における突起の発生が抑制できるので、
この上に形成するシリコン系絶縁膜の絶縁特性を従来に
比べて向上することができる。
【0022】本発明の液晶表示装置は、一対の基板間に
液晶が挟持され、一対の基板のうちの一方の基板が上記
本発明の銅配線基板であることを特徴とするものであ
る。本発明の液晶表示装置によれば、本発明の銅配線基
板を用いたことにより絶縁不良による動作不良等の不具
合を生じることなく、動作の高速化を実現することがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明の第1の実施の形態を図1を参照して説明する。図1
は本実施の形態のTFTアレイ基板の製造方法(銅配線
基板の製造方法)を示す工程断面図である。本実施の形
態はTFTアレイ基板のゲート配線(ゲート電極)に銅
配線を適用した例である。なお、この図では、TFT部
分に加えてソース線の端子部、ゲート線の端子部も1つ
の図面の中に描いてある。このTFTアレイ基板は逆ス
タガ(ボトムゲート)構造のTFTを有する基板であっ
て、例えば液晶表示装置の液晶を挟んで対峙する一対の
基板のうち、一方の基板を構成するものである。
【0024】このTFTアレイ基板1は、図1Eに示す
ように、透明基板2上に銅からなるゲート電極3が形成
されており、ゲート電極3の表面は銅が窒化処理されて
なる銅窒化層4で被覆されている。ゲート電極3上には
シリコン窒化膜からなるゲート絶縁膜5が形成され、ゲ
ート絶縁膜5上にアモルファスシリコン(a−Si)か
らなる半導体能動膜6が形成され、リン等のn型不純物
を含むアモルファスシリコン(a−Si:n+ )からな
るオーミックコンタクト層7a,7bを介して半導体能
動膜6上からゲート絶縁膜5上にわたってアルミニウ
ム、クロム、モリブデン等の金属からなるソース電極8
(ソース線18)およびドレイン電極9が形成されてい
る。そして、これらソース電極8、ドレイン電極9、ゲ
ート電極3等で構成されるTFT10を覆うパッシベー
ション膜11が形成され、ドレイン電極9上のパッシベ
ーション膜11にコンタクトホール12が形成されてい
る。さらに、このコンタクトホール12を通じてドレイ
ン電極9と電気的に接続されるインジウム錫酸化物(In
dium Tin Oxide, 以下、ITOと略記する)、インジウ
ム錫亜鉛酸化物(Indium Tin Zinc Oxide, 以下、IT
ZOと略記する)等の透明性導電膜からなる画素電極1
3が設けられている。
【0025】またソース線端子部14では、ソース線1
8上のパッシベーション膜11にコンタクトホール15
が形成され、コンタクトホール15を通じてソース線8
と電気的に接続されるITO、ITZO等の透明性導電
膜からなるソース端子パッド16が形成されている。同
様に、ゲート線端子部17では、ゲート線19上のゲー
ト絶縁膜5およびパッシベーション膜11にコンタクト
ホール20が形成され、コンタクトホール20を通じて
ゲート線19と電気的に接続されるITO、ITZO等
の透明性導電膜からなるゲート端子パッド21が形成さ
れている。
【0026】次に、このTFTアレイ基板1を製造する
手順を説明する。まず、図1Aに示すように、透明基板
2上に銅膜を成膜し、これをパターニングしてゲート電
極3およびゲート線19を形成する。次に、ゲート電極
3およびゲート線19を構成する銅膜の表面の窒化処理
を行い、銅表面を銅窒化層4で覆う。
【0027】この窒化処理には以下の2つの方法を採る
ことができる。一つはアンモニアガスを含むガス雰囲気
に曝す方法であり、他の一つはアンモニアガスプラズマ
に曝す方法である。本実施の形態の場合、窒化処理後、
引き続いてゲート絶縁膜5となるシリコン窒化膜を形成
するので、1台のCVD装置を用いて窒化処理とシリコ
ン窒化膜の成膜を連続して行うことができる。
【0028】前者の方法を採る場合、ゲート電極3およ
びゲート線19を形成した透明基板2をCVD装置のチ
ャンバー内に導入した後、チャンバー内圧力を150P
a、基板温度を300℃とし、まず、アンモニア(NH
3)と窒素(N2)の混合ガスをNH3/N2=630sccm
/1350sccmの流量で1分間供給し、アンモニアガス
を含むガス雰囲気に基板表面を曝すことによって銅膜表
面の窒化処理を行う。
【0029】次いで、チャンバー内に供給するガスをモ
ノシラン(SiH4)とアンモニア(NH3)と窒素(N
2)の混合ガスに切り換え、その流量をSiH4/NH3
/N 2=90sccm/630sccm/1350sccmとし、シ
リコン窒化膜を成膜する。
【0030】後者の方法を採る場合、ゲート電極および
ゲート配線を形成した透明基板をCVD装置のチャンバ
ー内に導入した後、チャンバー内圧力を150Pa、基
板温度を300℃とし、アンモニア(NH3)と窒素
(N2)の混合ガスをNH3/N2=630sccm/135
0sccmの流量で供給すると同時に、rf1が2.15W
/cm2(40MHz)の高周波電力を印加してプラズ
マを発生させ、アンモニアガスプラズマに基板表面を1
分間曝すことによって銅膜表面の窒化処理を行う。以
降、前者の方法と同様にガスを切り換え、シリコン窒化
膜の成膜を行う。
【0031】シリコン窒化膜からなるゲート絶縁膜5を
形成した後、図1Bに示すように、a−Si膜22、a
−Si:n+ 膜23を順次成膜し、一つのフォトマスク
を用いてこれらa−Si膜22、a−Si:n+ 膜23
を一括してパターニングすることによりゲート電極3上
にゲート絶縁膜5を介してアイランド部24を形成す
る。
【0032】次に、図1Cに示すように、全面にアルミ
ニウム、クロム、モリブデン等の金属膜を成膜した後、
これをパターニングして上記金属膜からなるドレイン電
極9、ソース電極8およびソース線18を形成し、さら
にa−Si膜22のチャネル部上のa−Si:n+ 膜2
3を除去してa−Si:n+ 膜23からなるオーミック
コンタクト層7a,7bを形成するとともに、a−Si
膜22からなる半導体能動膜6を形成する。
【0033】次に、図1Dに示すように、全面にパッシ
ベーション膜11を成膜し、これをパターニングするこ
とによりドレイン電極9上のパッシベーション膜11を
開口し、ドレイン電極9と次に形成する画素電極13を
電気的に接続するためのコンタクトホール12を形成す
る。この際、ソース線端子部14においては、ソース線
18上のパッシベーション膜11を開口し、ソース線1
8と次に形成するソース端子パッド16を電気的に接続
するためのコンタクトホール15を形成する。同様に、
ゲート線端子部17においては、ゲート線19上のゲー
ト絶縁膜5およびパッシベーション膜11を開口し、ゲ
ート線19と次に形成するゲート端子パッド21を電気
的に接続するためのコンタクトホール20を形成する。
【0034】最後に、図1Eに示すように、全面にIT
ZO膜を成膜し、これをパターニングすることにより画
素電極13を形成する。同時に、ソース線端子部14に
おいてはソース線18上にソース端子パッド16を形成
し、ゲート線端子部17においてはゲート線19上にゲ
ート端子パッド21を形成する。以上の工程を経て、本
実施の形態のTFTアレイ基板1が完成する。
【0035】本実施の形態のTFTアレイ基板1の製造
方法は、銅からなるゲート電極3およびゲート線19を
形成し、銅の表面を窒化処理して銅窒化層4を形成した
後、シリコン窒化膜からなるゲート絶縁膜5を成膜する
方法である。つまり、CVD装置のチャンバー内におい
てシリコン窒化膜を成膜する際に、モノシランを含むガ
ス雰囲気に基板が曝されても、銅窒化層4が介在してい
るために銅とモノシランガスが直接接触することがな
く、銅シリサイドの突起の発生が抑制される。その結
果、ゲート電極3およびゲート線19上に形成するシリ
コン窒化膜、すなわちゲート絶縁膜5の絶縁特性を従来
に比べて向上することができる。
【0036】[第2の実施の形態]以下、本発明の第2
の実施の形態を図2を参照して説明する。図2は本実施
の形態のTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図
である。本実施の形態のTFTアレイ基板の製造方法は
第1の実施の形態とほぼ同様であり、第1の実施の形態
では、銅配線(ゲート電極およびゲート配線)の形成
後、シリコン窒化膜(ゲート絶縁膜)の形成前に銅配線
表面の窒化処理を行っていたのに対し、本実施の形態に
おいては、同じ工程で窒化処理に代えて還元処理を行う
点が異なるのみである。したがって、図2において図1
と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は
省略する。
【0037】本実施の形態のTFTアレイ基板25の製
造方法においては、まず、図2Aに示すように、透明基
板2上にゲート電極3およびゲート線19を形成した
後、これらゲート電極3、ゲート線19を構成する銅膜
の表面の還元処理を行い、銅表面に還元処理層26を形
成する。
【0038】この還元処理についても、第1の実施の形
態と同様、以下の2つの方法を採ることができる。一つ
は水素ガス雰囲気に曝す方法であり、他の一つは水素ガ
スプラズマに曝す方法である。還元処理後、続いてゲー
ト絶縁膜5となるシリコン窒化膜を成膜するので、1台
のCVD装置を用いて還元処理とシリコン窒化膜の成膜
を連続して行うことができる。
【0039】前者の方法を採る場合、ゲート電極3およ
びゲート線19を形成した透明基板2をCVD装置のチ
ャンバー内に導入した後、チャンバー内圧力を100P
a、基板温度を300℃とし、まず、水素(H2)ガス
を500sccmの流量で供給し、水素ガス雰囲気に基板表
面を3分間曝すことによって銅膜表面の還元処理を行
う。銅膜表面に製造工程中に形成された自然酸化膜が付
いていたとしても、この還元処理によって自然酸化膜は
消滅し、表面は還元処理層26となる。
【0040】次のシリコン窒化膜の成膜条件は第1の実
施の形態と同様である。すなわち、チャンバー内に供給
するガスをモノシラン(SiH4)とアンモニア(N
3)と窒素(N2)の混合ガスに切り換え、その流量を
SiH4/NH3/N2=90sccm/630sccm/135
0sccmとし、チャンバー内の圧力が所望の圧力に達した
後、プラズマを発生させ、シリコン窒化膜の成膜を行
う。
【0041】後者の方法を採る場合、ゲート電極3およ
びゲート線19を形成した透明基板2をCVD装置のチ
ャンバー内に導入した後、チャンバー内圧力を100P
a、基板温度を300℃とし、水素ガスを500sccmの
流量で3分間供給するとともに、0.43W/cm
2(40MHz)の高周波電力を印加してプラズマを発
生させ、水素ガスプラズマに基板表面を曝すことによっ
て銅膜表面の還元処理を行う。以降、前者の方法と同様
に、シリコン窒化膜の成膜を行う。
【0042】本実施の形態の場合も、還元処理層26を
形成したことにより銅シリサイドの突起の発生が抑制さ
れるため、シリコン窒化膜からなるゲート絶縁膜5の絶
縁特性が向上する、という第1の実施の形態と同様の効
果を得ることができる。
【0043】[第3の実施の形態]以下、本発明の第3
の実施の形態を図3を参照して説明する。図3は本実施
の形態のTFTアレイ基板の製造方法を示す工程断面図
である。第1および第2の実施の形態では銅配線(ゲー
ト電極およびゲート配線)の形成後、シリコン系絶縁膜
の成膜前に銅配線表面の窒化処理や還元処理を行ってい
たのに対し、本実施の形態では銅配線の表面処理は行わ
ずに、シリコン系絶縁膜の成膜をガスの混合比が異なる
2つの成膜条件で行う点が異なっている。図3において
も図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な
説明は省略する。
【0044】このTFTアレイ基板28は、図3Eに示
すように、ゲート電極3上にシリコン窒化膜からなるゲ
ート絶縁膜が形成されているが、このゲート絶縁膜はシ
リコンの原子比率が異なる2層のシリコン窒化膜から構
成されている。ゲート電極3に直接接触する下層側シリ
コン窒化膜29は、膜中のシリコンの原子比率が0.4
1ないし0.44であり、上層側シリコン窒化膜30は
下層側シリコン窒化膜29よりも膜中のシリコンの原子
比率が大きくなっている。その他の構成は上記実施の形
態と同様である。
【0045】次に、このTFTアレイ基板28を製造す
る手順を説明する。まず、図3Aに示すように、透明基
板2上に銅膜を成膜し、これをパターニングしてゲート
電極3およびゲート線19を形成する。次に、ゲート電
極3およびゲート線19上を含む全面にゲート絶縁膜2
9,30となるシリコン窒化膜を成膜する。上述したよ
うに、ここでは2層のシリコン窒化膜を形成するが、こ
れらはガスの混合比(分圧)を変えるだけであるから、
1台のCVD装置を用いて2層のシリコン窒化膜の成膜
を連続して行うことができる。
【0046】まず、ゲート電極3およびゲート線19を
形成した透明基板2をCVD装置のチャンバー内に導入
した後、チャンバー内圧力を150Pa、基板温度を3
00℃とし、モノシラン(SiH4)とアンモニア(N
3)と窒素(N2)の混合ガスをSiH4/NH3/N2
=40sccm/160sccm/600ないし1200sccmの
流量で供給し、チャンバー内圧力が所望の150Paに
達した後、高周波電力を印加してプラズマを発生させ、
シリコン窒化膜の成膜を行う。これにより、膜厚50n
m程度の下層側シリコン窒化膜を成膜することができ
る。
【0047】次に、原料ガス中のモノシランガスの分圧
を上げて上層側シリコン窒化膜の成膜を行う。すなわ
ち、チャンバー内に供給する原料ガスの混合比をSiH
4/NH3/N2=40sccm/160sccm/300sccmに
切り換え、その他の成膜条件は変えることなく、シリコ
ン窒化膜を成膜することにより、下層側シリコン窒化膜
よりも膜中のシリコンの原子比率が大きい上層側シリコ
ン窒化膜が形成される。上層側シリコン窒化膜について
は、少なくとも下層側シリコン窒化膜のステップカバレ
ッジの悪さを補えればよく、それ以上は適宜必要な膜厚
(例えば100〜200nm)だけ成膜すればよい。
【0048】以下の工程は、第1、第2の実施の形態と
全く同様である。図3Bに示すように、a−Si膜2
2、a−Si:n+ 膜23を順次成膜し、これらを一括
してパターニングすることによりゲート電極3上にゲー
ト絶縁膜29,30を介してアイランド部24を形成す
る。次に、図3Cに示すように、全面に金属膜を成膜し
た後、これをパターニングしてドレイン電極9、ソース
電極8およびソース線18を形成し、さらにチャネル部
上のa−Si:n+ 膜23を除去してa−Si:n+
からなるオーミックコンタクト層7a,7bを形成す
る。次に、図3Dに示すように、全面にパッシベーショ
ン膜11を成膜し、これをパターニングすることにより
コンタクトホール12を形成する。最後に、図4Eに示
すように、全面にITO膜を成膜し、これをパターニン
グすることにより画素電極13を形成する。以上の工程
を経て、本実施の形態のTFTアレイ基板28が完成す
る。
【0049】本実施の形態のTFTアレイ基板28の製
造方法は、銅からなるゲート電極3およびゲート線19
上にシリコン窒化膜を成膜する際に、銅膜に直接接触す
る成膜初期の段階ではモノシランガスの分圧を下げてい
るので、銅とシリコンとの反応が抑制され、銅シリサイ
ドの突起の発生が抑制される。その結果、ゲート電極お
よびゲート配線上に形成するシリコン窒化膜、すなわち
ゲート絶縁膜29,30の絶縁特性を従来に比べて向上
することができる。
【0050】なお、以上ではゲート絶縁膜29,30を
2層のシリコン窒化膜で構成する例を挙げたが、この構
成に代えて、2層のシリコン酸化膜を用いてもよい。そ
の場合の成膜条件は、高周波電力を印加してプラズマを
発生させ、下層側シリコン酸化膜の成膜は、チャンバー
内圧力を200Pa、基板温度を300℃、モノシラン
(SiH4)と亜酸化窒素(N2O)とヘリウム(He)
の混合ガスをSiH4/N2O/He=10sccm/500
sccm/500sccmの流量とし、上層側シリコン酸化膜の
成膜はモノシランガスの流量のみを増加させればよい。
【0051】[第4の実施の形態]以下、上記実施の形
態のTFTアレイ基板を用いた液晶表示装置の一例を図
4を用いて説明する。本実施の形態の液晶表示装置41
は、図4に示すように、一対の透明基板31,32が対
向して配置され、これら透明基板のうち、一方の基板3
1が上記TFTアレイ基板、他方の基板32が対向基板
となっている。TFTアレイ基板31の対向面側に画素
電極33が設けられるとともに、対向基板32の対向面
側に共通電極34が設けられている。さらに、これら画
素電極33、共通電極34の各々の上に配向膜35,3
6が設けられ、これら配向膜35,36間に液晶層37
が配設された構成となっている。そして、透明基板3
1,32の外側にそれぞれ第1、第2の偏光板38,3
9が設けられ、第1の偏光板38の外側にはバックライ
ト40が取り付けられている。
【0052】本実施の形態の液晶表示装置41によれ
ば、上記のTFTアレイ基板を用いたことにより絶縁不
良による動作不良等の不具合を生じることなく、動作の
高速化を実現することができる。
【0053】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば第1の実施の形態ではシリコン窒化膜形成前に窒化
処理、第2の実施の形態では還元処理を行う例を挙げた
が、これらを組み合わせ、窒化処理と還元処理の双方を
行うようにしてもよい。すなわち、基板を水素ガス雰囲
気または水素ガスプラズマに曝して銅配線の表面を還元
処理した後、還元処理を施した基板をアンモニアガス雰
囲気またはアンモニアガスプラズマに曝して銅配線の表
面に銅窒化層を形成し、銅窒化層の表面にシリコン系絶
縁膜を形成してもよい。また、銅配線の上層に形成する
シリコン系絶縁膜は、シリコン窒化膜、シリコン酸化
膜、シリコン酸化窒化膜のいずれであってもよい。
【0054】
【実施例】[窒化処理および還元処理の効果]従来の方法
と本発明の方法で得られた銅配線の表面粗さ、および銅
配線上層のシリコン窒化膜の絶縁特性を比較した。銅配
線の表面処理を何も行わずにその上にシリコン窒化膜を
成膜する従来の方法で作製したサンプルのうち、RF印
加前の原料ガスの流通時間を100秒としたものを従来
例1のサンプル、RF印加前の原料ガスの流通時間を3
0秒としたものを従来例2のサンプルとした。銅配線形
成後、第1の実施の形態で例示した方法で窒化処理を行
ったものを実施例1のサンプル、第2の実施の形態で例
示した方法で還元処理を行ったものを実施例2のサンプ
ルとした。なお、銅配線の膜厚は100nm、シリコン
窒化膜の膜厚は50nm、測定パターンは1mm×1.
2mmの電極パターンを絶縁膜で被覆したパターンを用
いた。
【0055】上記4種類のサンプルそれぞれにおいて、
基板面内の10個所でAFMを用いて表面粗さを測定し
た。その結果を図5に示す。図5の縦軸は表面粗さ(n
m)である。従来例1では表面粗さが60nm程度と大
きく、ばらつきも大きい。従来例2でも表面粗さはまだ
30〜40nm程度であり、ばらつきも従来例1と同様
に大きい。これに対して、窒化処理を行った実施例1で
は表面粗さが15nm程度に減少し、ばらつきも充分に
小さい。還元処理を行った実施例2では表面粗さが10
nm程度に減少し、ばらつきはほとんどなくなる。この
ように、銅配線表面に窒化処理や還元処理を施すことに
よって、表面粗さを充分に低減できることがわかった。
【0056】次に、上記4種類のサンプルにおいて、シ
リコン窒化膜の膜厚を50nm、100nm、200n
mと変えたものを作製し、それぞれのサンプルにおいて
基板面内の16個所でシリコン窒化膜の絶縁耐圧を測定
した。その結果を図6に示す。図6の横軸はシリコン窒
化膜厚(nm)、縦軸は16測定ポイント中で絶縁耐圧
が2MV/cm以下のポイントの数、である。黒丸で示
したデータが従来例1、白丸が従来例2、四角が実施例
1、三角が実施例2をそれぞれ示している。測定パター
ンは、下部の銅電極1mm×1.2mmをシリコン窒化
膜で絶縁し、次に上部電極1mm×1mmを形成したコ
ンデンサ構造を用いた。
【0057】シリコン窒化膜厚が200nmと厚い時に
はどのサンプルも絶縁耐圧が2MV/cm以下のポイン
トはなく、測定結果に差がないが、シリコン窒化膜厚が
100nmに薄くなると、従来例1が8ポイント、従来
例2が3ポイントであるのに対し、実施例1、実施例2
ともに1ポイントとなった。さらにシリコン窒化膜厚が
50nmに薄くなると、従来例1が16ポイント(測定
点全部)、従来例2が11ポイントであるのに対し、実
施例1が8ポイント、実施例2が7ポイントとなり、従
来例1,2に比べて絶縁耐圧が向上している。このよう
に、銅配線表面に窒化処理や還元処理を施すことによっ
て、その上層に形成するシリコン窒化膜の絶縁耐圧を充
分に向上できることがわかった。
【0058】図6の測定データにおいて、シリコン窒化
膜厚が100nmの時の絶縁耐圧の測定値の分布を示し
たのが図7〜図10である。図7が従来例1、図8が従
来例2、図9が実施例1、図10が実施例2のデータを
それぞれ示している。図7〜図10の横軸は絶縁耐圧の
範囲(MV/cm)、縦軸は各絶縁耐圧範囲のポイント
の数、である。絶縁耐圧が2MV/cm以下のポイント
数は図6に示した通りであるが、絶縁耐圧が2MV/c
mを超えるポイント数の分布を見ても、図7の従来例
1、図8の従来例2に比べて、実施例1、実施例2の場
合、分布のピークが絶縁耐圧の高い側(図の右側)に移
動しているのがわかる。
【0059】[シリコン原子比率の小さいシリコン系絶
縁膜を用いる効果]次に、銅配線の直上にシリコン原子
比率の小さいシリコン系絶縁膜を成膜する第3の実施の
形態で例示した方法により得られるシリコン窒化膜の絶
縁特性について調査した。まず、銅配線上にシリコン原
子の含有比率を変えた下層側シリコン窒化膜を成膜し、
基板面内の16個所でシリコン窒化膜の絶縁耐圧を測定
した。なお、銅配線の膜厚は100nm、下層側シリコ
ン窒化膜の膜厚は50nm、上層側シリコン窒化膜の膜
厚は100nm、測定パターンは下部の銅電極をシリコ
ン窒化膜で絶縁し、上部に金属電極を形成したMIM構
造パターンを用いた。
【0060】図11は下層側シリコン窒化膜中のシリコ
ン原子含有比率と絶縁耐圧との相関を示すデータであ
る。図11の横軸はシリコン含有比率(比)、縦軸は1
6測定ポイント中の絶縁耐圧が4MV/cm以下のポイ
ントの数、である。測定パターンは下部の銅電極をシリ
コン窒化膜で絶縁し、上部に金属電極を形成したMIM
構造パターンを用いた。
【0061】シリコン含有比率が0.41未満のシリコ
ン窒化膜は成膜が不可能である。よって、シリコン含有
比率が0.41以上のシリコン窒化膜のうち、0.41
〜0.44付近までのシリコン含有比率では絶縁耐圧が
4MV/cm以下のポイントはないが、シリコン含有比
率が0.45になると絶縁耐圧が4MV/cm以下の測
定点が2ポイント現れる。この結果から、充分な絶縁耐
圧を確保するためには下層側シリコン窒化膜のシリコン
含有比率は、0.41ないし0.44が好適であると言
える。
【0062】同様に、シリコン酸化膜の絶縁特性につい
て調べた。銅配線上にシリコン原子の含有比率を変えた
下層側シリコン酸化膜を成膜し、基板面内の16個所で
シリコン酸化膜の絶縁耐圧を測定した。なお、銅配線の
膜厚は100nm、下層側シリコン酸化膜の膜厚は50
nm、上層側シリコン酸化膜の膜厚は150nm、測定
パターンは下部の銅電極をシリコン窒化膜で絶縁し、上
部に金属電極を形成したMIM構造パターンを用いた。
【0063】図12は下層側シリコン酸化膜中のシリコ
ン原子含有比率と絶縁耐圧との相関を示すデータであ
る。図12の横軸はシリコン含有比率(比)、縦軸は1
6測定ポイント中の絶縁耐圧が4MV/cm以下のポイ
ントの数、である。測定パターンは下部の銅電極をシリ
コン窒化膜で絶縁し、上部に金属電極を形成したMIM
構造パターンを用いた。
【0064】シリコン含有比率が0.32未満のシリコ
ン酸化膜は成膜が不可能である。よって、シリコン含有
比率が0.32以上のシリコン窒化膜のうち、0.32
〜0.34までのシリコン含有比率では絶縁耐圧が4M
V/cm以下のポイントはないが、シリコン含有比率が
0.345になると絶縁耐圧が4MV/cm以下の測定
点が2ポイント現れる。この結果から、充分な絶縁耐圧
を確保するためには下層側シリコン酸化膜のシリコン含
有比率は、0.32ないし0.34が好適であると言え
る。
【0065】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、銅配線の上層にシリコン系絶縁膜を成膜する際
に配線表面における突起の発生が抑制できるので、それ
程厚い絶縁膜を形成することなく、シリコン系絶縁膜の
絶縁特性を従来に比べて向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態であるTFTアレ
イ基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態であるTFTアレ
イ基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図3】 本発明の第3の実施の形態であるTFTアレ
イ基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図4】 上記TFTアレイ基板を用いた液晶表示装置
の構成を示す断面図である。
【図5】 従来例1、従来例2、実施例1、実施例2の
サンプルそれぞれの表面粗さの測定結果を示すグラフで
ある。
【図6】 上記4種類のサンプルそれぞれにおいて、シ
リコン窒化膜厚を代えた場合の絶縁耐圧を示すグラフで
ある。
【図7】 同、従来例1の絶縁耐圧の分布を示すグラフ
である。
【図8】 同、従来例2の絶縁耐圧の分布を示すグラフ
である。
【図9】 同、実施例1の絶縁耐圧の分布を示すグラフ
である。
【図10】 同、実施例2の絶縁耐圧の分布を示すグラ
フである。
【図11】 下層側シリコン窒化膜中のシリコン原子含
有比率と絶縁耐圧との相関を示すグラフである。
【図12】 下層側シリコン酸化膜中のシリコン原子含
有比率と絶縁耐圧との相関を示すグラフである。
【図13】 従来の製造方法において、銅膜を形成して
からその表面にシリコン窒化膜を形成するまでの工程に
おける各工程毎の表面粗さの変化を示すグラフである。
【図14】 モノシランガス流量と銅膜の表面粗さとの
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1,25,28 TFTアレイ基板(銅配線基板) 3 ゲート電極(銅配線) 4 銅窒化層 5 ゲート絶縁膜(シリコン系絶縁膜) 19 ゲート線(銅配線) 26 還元処理層 29 下層側ゲート絶縁膜(第1のシリコン系絶縁膜) 30 上層側ゲート絶縁膜(第2のシリコン系絶縁膜) 41 液晶表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 修 宮城県仙台市泉区明通三丁目31番地 株式 会社フロンテック内 (72)発明者 大場 知文 宮城県仙台市泉区明通三丁目31番地 株式 会社フロンテック内 Fターム(参考) 2H092 JA26 JA29 JA35 JA36 JA38 JA42 JA44 JB13 JB23 JB32 JB33 JB38 KA12 KA16 KA18 MA05 MA13 MA17 MA22 MA35 MA37 NA11 NA25 NA27 NA28 5F033 GG04 HH11 HH32 HH38 JJ38 KK08 KK11 KK17 KK20 KK32 QQ00 QQ73 QQ78 QQ90 QQ94 QQ98 RR04 RR06 RR08 RR20 SS01 SS02 SS15 VV06 VV15 WW05 WW06 WW10 XX00 5F045 AA08 AB04 AB32 AB33 AB34 AB40 AC01 AC12 AD07 AE19 AE21 AF07 AF08 BB19 CA15 CB04 CB10 DC51

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面が絶縁性である基板上に
    設けられた銅配線と、該銅配線の表面に設けられた銅窒
    化層と、該銅窒化層の表面に設けられたシリコン系絶縁
    膜とを有することを特徴とする銅配線基板。
  2. 【請求項2】 少なくとも表面が絶縁性である基板上に
    銅配線を形成する工程と、前記基板をアンモニアガスを
    含むガス雰囲気に曝すことにより前記銅配線の表面に銅
    窒化層を形成する工程と、該銅窒化層の表面にシリコン
    系絶縁膜を形成する工程とを有することを特徴とする銅
    配線基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも表面が絶縁性である基板上に
    銅配線を形成する工程と、前記基板をアンモニアガスプ
    ラズマに曝すことにより前記銅配線の表面に銅窒化層を
    形成する工程と、該銅窒化層の表面にシリコン系絶縁膜
    を形成する工程とを有することを特徴とする銅配線基板
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも表面が絶縁性である基板上に
    設けられた銅配線と、該銅配線の表面が還元処理されて
    なる還元処理層と、該還元処理層の表面に設けられたシ
    リコン系絶縁膜とを有することを特徴とする銅配線基
    板。
  5. 【請求項5】 少なくとも表面が絶縁性である基板上に
    銅配線を形成する工程と、前記基板を水素ガスを含むガ
    ス雰囲気に曝して前記銅配線の表面を還元処理する工程
    と、該還元処理された銅配線の表面にシリコン系絶縁膜
    を形成する工程とを有することを特徴とする銅配線基板
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも表面が絶縁性である基板上に
    銅配線を形成する工程と、前記基板を水素ガスプラズマ
    に曝して前記銅配線の表面を還元処理する工程と、該還
    元処理された銅配線の表面にシリコン系絶縁膜を形成す
    る工程とを有することを特徴とする銅配線基板の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 少なくとも表面が絶縁性である基板上に
    設けられた銅配線と、該銅配線の表面に設けられた第1
    のシリコン系絶縁膜と、該第1のシリコン系絶縁膜の表
    面に設けられた第2のシリコン系絶縁膜とを有し、前記
    第1のシリコン系絶縁膜中のシリコン原子比率が前記第
    2のシリコン系絶縁膜中のシリコン原子比率よりも小さ
    いことを特徴とする銅配線基板。
  8. 【請求項8】 前記第1のシリコン系絶縁膜は、膜中の
    シリコン原子比率が0.41ないし0.44であるシリ
    コン窒化膜であることを特徴とする請求項7記載の銅配
    線基板。
  9. 【請求項9】 前記第1のシリコン系絶縁膜は、膜中の
    シリコン原子比率が0.32ないし0.34であるシリ
    コン酸化膜であることを特徴とする請求項7記載の銅配
    線基板。
  10. 【請求項10】 少なくとも表面が絶縁性である基板上
    に銅配線を形成する工程と、該銅配線の表面にプラズマ
    CVD成膜法により第1のシリコン系絶縁膜を形成する
    工程と、該第1のシリコン系絶縁膜の表面にプラズマC
    VD成膜法により前記第1のシリコン系絶縁膜成膜時の
    シリコン系原料ガスの分圧より高いシリコン系原料ガス
    の分圧で成膜を行って第2のシリコン系絶縁膜を形成す
    る工程とを有することを特徴とする銅配線基板の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 少なくとも表面が絶縁性である基板上
    に銅配線を形成する工程と、前記基板を水素ガスを含む
    ガス雰囲気または水素ガスプラズマに曝して前記銅配線
    の表面を還元処理する工程と、前記還元処理を施した基
    板をアンモニアガスを含むガス雰囲気またはアンモニア
    ガスプラズマに曝すことにより前記銅配線の表面に銅窒
    化層を形成する工程と、該銅窒化層の表面にシリコン系
    絶縁膜を形成する工程とを有することを特徴とする銅配
    線基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記シリコン系絶縁膜が、シリコン窒
    化膜、シリコン酸化膜またはシリコン酸化窒化膜のいず
    れかであることを特徴とする請求項1、4、7のいずれ
    か1項に記載の銅配線基板。
  13. 【請求項13】 一対の基板間に液晶が挟持され、前記
    一対の基板のうちの一方の基板が請求項1、4、7のい
    ずれか1項に記載の銅配線基板であることを特徴とする
    液晶表示装置。
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