JP2001176752A - チップ型アルミニウム電解コンデンサ - Google Patents
チップ型アルミニウム電解コンデンサInfo
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Abstract
サ本体に座板を取り付けてチップ化して回路基板に実装
する場合、そのリード端子の切断端面がはんだ付けに関
与しないようにする。 【解決手段】 CP線からなるリード端子14,14を
有するコンデンサ本体10と、コンデンサ本体10の封
口部側に装着される耐熱性合成樹脂からなる座板20と
を備え、リード端子14,14が座板20のリード挿通
孔21,21から同座板20の底面20b側に引き出さ
れ、その各先端部側が互いに離れる方向に折り曲げられ
ているチップ型アルミニウム電解コンデンサにおいて、
リード端子14の先端部141が所定の角度でコンデン
サ本体10側に折り曲げられ、その切断端面142に溶
融はんだが回り込まないようにする。
Description
ム電解コンデンサに関し、さらに詳しく言えば、回路基
板に対するはんだ付け性を改善させる技術に関するもの
である。
典型的な従来例を図5に示す。これによると、チップ型
アルミニウム電解コンデンサは、コンデンサ本体10
と、同コンデンサ本体10に取り付けられる座板20と
を備えている。
素子11が収納され、ゴム封口体12により封口された
有底円筒状の金属ケース13を有し、コンデンサ素子1
1に取り付けられた一対のリード端子14,14がゴム
封口体12を貫通して外部に引き出されている。すなわ
ち、このコンデンサ本体10はリード同一方向型(ディ
スクリート型)である。
としてほぼ四角形状に形成されている。その中央部分に
は、一対のリード挿通孔21,21が穿設されている。
また、座板20の底面側には、各リード挿通孔21,2
1から互いに対向する端面に向けて、所定深さのリード
収納溝22,22が形成されている。
に装着されるが、その装着時に各リード端子14,14
は、リード挿通孔21,21を挿通して座板20の底面
側に引き出され、その各先端部側がそれぞれリード収納
溝22,22内にはまり込むように折り曲げられる。
鋼線)が用いられている。CP線は本来丸棒であり図5
にはそのように描かれているが、実際には座板20に挿
通する前に、その根元側より先の先端部側が扁平な帯板
状にプレスされる。
ム電解コンデンサは、座板20の底面に沿って折り曲げ
られた各リード端子14,14を図示しない回路基板の
ランドにはんだ付けすることにより、その回路基板上に
表面実装される。通常、このはんだ付けはリフローはん
だによって行なわれる。
うにリード端子14にはCP線(銅被覆鋼線)が用いら
れている。図6にプレスする前の丸棒状態のCP線の拡
大端面を示す。これから分かるように、CP線のコアは
鉄(Fe)であり、その周面が銅(Cu)により被覆さ
れ、さらに銅の上にバンダ付け性の良好な錫(Sn)メ
ッキが施されている。
は、座板20の端面20aと同一面もしくは端面20a
から若干突き出たところでほぼ垂直(軸線と直交する方
向)に切断される。
ド端子14の帯板部のみでなく、その切断端面(露出
面)にまで回り込むが、切断端面の大部分はコア材であ
る鉄によって占められているため、はんだ付け性がよく
ない。したがって、この点においてはんだ付け性を改善
する余地が残されている。
て簡単な方法によって、リード端子のはんだ付け性を改
善することができる。
蔵された有底筒状の外装ケースを含み、CP線からなる
一対のリード端子が上記外装ケースの封口部から同一方
向に引き出されたコンデンサ本体と、上記リード端子に
対応する一対のリード挿通孔を有し、上記コンデンサ本
体の封口部側に装着される耐熱性合成樹脂からなる座板
とを備え、上記一対のリード端子が上記リード挿通孔か
ら上記座板の底面側に引き出され、その各先端部側が同
座板の底面に沿って互いに離れる方向に折り曲げられて
いるチップ型アルミニウム電解コンデンサにおいて、上
記リード端子の各先端部が、所定の角度で上記コンデン
サ本体側に折り曲げられていることを特徴としている。
ド端子の各先端部が所定の角度で上記コンデンサ本体側
に折り曲げられているため、回路基板に実装した場合、
上記リード端子の各先端部の切断端面が回路基板面に対
して所定高さ位置に配置されることになり、溶融はんだ
が切断端面にまで回り込まない。したがって、外皮であ
る錫メッキと溶融はんだとの接触面が増え、その分、は
んだ付け性が高められることになる。
座板底面側に引き出されている部分は扁平な帯板状にプ
レス加工されていてよい。
ード端子の各先端部を上記コンデンサ本体側に向けて折
り曲げ可能とするテーパー溝が形成されていることが好
ましい。なお、上記座板底面に、上記各リード端子のリ
ード収納溝が上記各リード挿通孔から互いに対向する座
板端面に向けて形成されている場合、上記テーパー溝は
上記リード収納溝の端部に連設されることになる。
から突出している場合には、その突出部分を所定の角度
で上記コンデンサ本体側に折り曲げられてもよく、この
ような態様も本発明に含まれる。
ないし図3により説明する。なお、図1は先に説明した
図5と同様の断面図、図2は座板の平面図、図3は座板
のA−A線断面図であるが、この実施例において、先に
説明した従来例と同一もしくは同一と見なされる構成要
素には、それと同じ参照符号が用いられている。
ム電解コンデンサにおいて、コンデンサ本体10はリー
ド同一方向型であって、有底円筒状の金属ケース13を
有し、同金属ケース13内には電極箔巻回型のコンデン
サ素子11が所定の電解液を含浸された状態で収納され
ている。
により封口されているが、コンデンサ素子11に取り付
けられている一対のリード端子14,14がゴム封口体
12を貫通して金属ケース13の外部に引き出されてい
る。各リード端子14には、図6で説明したCP線が用
いられているが、その根元側より先の先端部側が扁平な
帯板状にプレスされている。
および図3に示されているように、その中央部分には一
対のリード挿通孔21,21が穿設されているととも
に、その底面20b側には、各リード挿通孔21,21
の部分から同一直線上において互いに反対方向に延びる
リード収納溝22,22が形成されている。この座板2
0を構成する耐熱性合成樹脂としては、例えばPPS
(ポリフェニレンサルファイド)や液晶ポリマーもしく
はポリフタルアミド樹脂などが例示される。
面20bの四隅には、図示しない回路基板に対する実装
時の安定性を高めるための円柱状ボス23が形成されて
おり、また、座板20の上面20cの四隅には、コンデ
ンサ本体10の封口部側を受け入れるための凹部を形成
する側壁板24が立設されている。
際、リード端子14,14はリード挿通孔21,21か
ら座板20の底面20b側に引き出されるとともに、リ
ード収納溝22,22内に嵌合するように互いに離れる
方向にほぼ直角に折り曲げられるのであるが、この第1
実施例によると、リード収納溝22,22の端部にテー
パー溝221,221が形成されている。
0の底面20b側から見て斜め上方に傾斜しており、そ
の傾斜角は任意であるが、この第1実施例において、テ
ーパー溝221,221は、リード収納溝22,22内
の所定部位から座板20の端面20aと上面20cとの
交点に向かうように角度付けされている。
により、リード端子14,14の各先端部141,14
1は、リード収納溝22,22の所定部位からテーパー
溝221,221の傾斜面に沿って上方に折り曲げられ
る。すなわち、図1に示されているように、各先端部1
41,141は、リード収納溝22,22内においてコ
ンデンサ本体10側に向けて折り曲げられる。
解コンデンサを図示しない回路基板に実装した場合、リ
ード端子14,14の切断端面142,142は、その
回路基板面よりも上方に配置されることになり、リフロ
ーはんだ付け時の溶融はんだは切断端面142,142
にまでは回り込まない。このことは、CP線の外皮であ
る錫メッキと溶融はんだとの接触面が増えることを意味
しており、これにより、その分はんだ付け性がよくな
る。
141の折り曲げ角、すなわちテーパー溝221の傾斜
角は、リード端子14の切断端面142を、溶融はんだ
が回り込み得ない高さ位置に設定できる角度であればよ
いことが理解されよう。
端部141を座板20の底面20b内に納めるようにし
ているが、次に、図4に示されている第2実施例につい
て説明する。
子14の先端部141は座板20の端面20aから若干
突出しており、このような場合には、先端部141を上
方(コンデンサ本体10側)に向けて折り曲げ、リフロ
ーはんだ付け時、その切断端面142に溶融はんだが回
り込まないようにすればよい。なお、この第2実施例に
おいても、上記第1実施例のように、リード収納溝22
の端部にテーパー溝221を形成するようにしてもよ
い。
CP線からなる一対のリード端子を有するコンデンサ本
体に座板を取り付けてチップ化する場合、リード端子の
各先端部を所定の角度でコンデンサ本体側に折り曲げ
て、回路基板に実装した場合、リード端子の切断端面が
回路基板面に対して所定高さ位置に配置されるようにし
たことにより、リフローはんだ付け時の溶融はんだが切
断端面にまで回り込まず、その分、外皮である錫メッキ
と溶融はんだとの接触面が増え、はんだ付け性が高めら
れる。
ム電解コンデンサを示した断面図。
図。
Claims (5)
- 【請求項1】 コンデンサ素子が内蔵された有底筒状の
外装ケースを含み、CP線からなる一対のリード端子が
上記外装ケースの封口部から同一方向に引き出されたコ
ンデンサ本体と、上記リード端子に対応する一対のリー
ド挿通孔を有し、上記コンデンサ本体の封口部側に装着
される耐熱性合成樹脂からなる座板とを備え、上記一対
のリード端子が上記リード挿通孔から上記座板の底面側
に引き出され、その各先端部側が同座板の底面に沿って
互いに離れる方向に折り曲げられているチップ型アルミ
ニウム電解コンデンサにおいて、 上記リード端子の各先端部が、所定の角度で上記コンデ
ンサ本体側に折り曲げられていることを特徴とするチッ
プ型アルミニウム電解コンデンサ。 - 【請求項2】 上記各リード端子の上記座板底面側に引
き出されている部分が扁平な帯板状にプレス加工されて
いる請求項1に記載のチップ型アルミニウム電解コンデ
ンサ。 - 【請求項3】 上記座板底面の端縁側には、上記リード
端子の各先端部を上記コンデンサ本体側に向けて折り曲
げ可能とするテーパー溝が形成されている請求項1また
は2に記載のチップ型アルミニウム電解コンデンサ。 - 【請求項4】 上記座板底面には、上記各リード端子の
リード収納溝が上記各リード挿通孔から互いに対向する
座板端面に向けて形成されており、上記テーパー溝が上
記リード収納溝の端部に連設されている請求項3に記載
のチップ型アルミニウム電解コンデンサ。 - 【請求項5】 上記リード端子の上記座板端面から突出
している各先端部が、所定の角度で上記コンデンサ本体
側に折り曲げられている請求項1または2に記載のチッ
プ型アルミニウム電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35890099A JP3601585B2 (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | チップ型アルミニウム電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35890099A JP3601585B2 (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | チップ型アルミニウム電解コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001176752A true JP2001176752A (ja) | 2001-06-29 |
JP3601585B2 JP3601585B2 (ja) | 2004-12-15 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3601585B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012244081A (ja) * | 2011-05-24 | 2012-12-10 | Nichicon Corp | チップ形電解コンデンサ |
WO2022210826A1 (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-06 | エルナー株式会社 | 表面実装型コンデンサ、表面実装化用の座板および電子部品 |
-
1999
- 1999-12-17 JP JP35890099A patent/JP3601585B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2022210826A1 (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-06 | エルナー株式会社 | 表面実装型コンデンサ、表面実装化用の座板および電子部品 |
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