JP3601585B2 - チップ型アルミニウム電解コンデンサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はチップ型アルミニウム電解コンデンサに関し、さらに詳しく言えば、回路基板に対するはんだ付け性を改善させる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
チップ型アルミニウム電解コンデンサの典型的な従来例を図4に示す。これによると、チップ型アルミニウム電解コンデンサは、コンデンサ本体10と、同コンデンサ本体10に取り付けられる座板20とを備えている。
【0003】
コンデンサ本体10は、内部にコンデンサ素子11が収納され、ゴム封口体12により封口された有底円筒状の金属ケース13を有し、コンデンサ素子11に取り付けられた一対のリード端子14,14がゴム封口体12を貫通して外部に引き出されている。すなわち、このコンデンサ本体10はリード同一方向型(ディスクリート型)である。
【0004】
座板20は耐熱性合成樹脂からなり、全体としてほぼ四角形状に形成されている。その中央部分には、一対のリード挿通孔21,21が穿設されている。また、座板20の底面側には、各リード挿通孔21,21から互いに対向する端面に向けて、所定深さのリード収納溝22,22が形成されている。
【0005】
座板20はコンデンサ本体10の封口部側に装着されるが、その装着時に各リード端子14,14は、リード挿通孔21,21を挿通して座板20の底面側に引き出され、その各先端部側がそれぞれリード収納溝22,22内にはまり込むように折り曲げられる。
【0006】
なお、リード端子14にはCP線(銅被覆鋼線)が用いられている。CP線は本来丸棒であり図4にはそのように描かれているが、実際には座板20に挿通する前に、その根元側より先の先端部側が扁平な帯板状にプレスされる。
【0007】
このようにしてチップ化されたアルミニウム電解コンデンサは、座板20の底面に沿って折り曲げられた各リード端子14,14を図示しない回路基板のランドにはんだ付けすることにより、その回路基板上に表面実装される。通常、このはんだ付けはリフローはんだによって行なわれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したようにリード端子14にはCP線(銅被覆鋼線)が用いられている。図5にプレスする前の丸棒状態のCP線の拡大端面を示す。これから分かるように、CP線のコアは鉄(Fe)であり、その周面が銅(Cu)により被覆され、さらに銅の上にバンダ付け性の良好な錫(Sn)メッキが施されている。
【0009】
通常、このCP線からなるリード端子14は、座板20の端面20aと同一面もしくは端面20aから若干突き出たところでほぼ垂直(軸線と直交する方向)に切断される。
【0010】
はんだ付け時において、溶融はんだはリード端子14の帯板部のみでなく、その切断端面(露出面)にまで回り込むが、切断端面の大部分はコア材である鉄によって占められているため、はんだ付け性がよくない。したがって、この点においてはんだ付け性を改善する余地が残されている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、きわめて簡単な方法によって、リード端子のはんだ付け性を改善することができる。
【0012】
そのため、本発明は、コンデンサ素子が内蔵された有底筒状の外装ケースを含み、CP線からなる一対のリード端子が上記外装ケースの封口部から同一方向に引き出されたコンデンサ本体と、上記リード端子に対応する一対のリード挿通孔を有し、上記コンデンサ本体の封口部側に装着される耐熱性合成樹脂からなる座板とを備え、上記一対のリード端子が上記リード挿通孔から上記座板の底面側に引き出され、その各先端部側が同座板の底面に沿って互いに離れる方向に折り曲げられているチップ型アルミニウム電解コンデンサにおいて、上記座板の底面には上記各リード端子のリード収納溝が上記各リード挿通孔から互いに対向する上記座板の端面に向けて形成されているとともに、上記各リード収納溝の端部側には上記座板の端面と上面との交点に向かうように角度付けされたテーパー溝が形成されており、上記リード端子の各先端部が上記テーパー溝に沿って折り曲げられ、上記各先端部の切断端面が上記座板のほぼ底面内において上記座板の底面より所定高さ位置に配置されていることを特徴としている。
【0013】
このように、本発明においては、上記リード端子の各先端部が上記テーパー溝に沿って折り曲げられ、上記各先端部の切断端面が上記座板の底面に対して所定高さ位置に配置されているため、回路基板に実装した場合、溶融はんだが切断端面にまで回り込まない。したがって、外皮である錫メッキと溶融はんだとの接触面が増え、その分、はんだ付け性が高められることになる。
【0014】
本発明において、上記各リード端子の上記座板底面側に引き出されている部分は扁平な帯板状にプレス加工されていてよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図1ないし図3により説明する。なお、図1は先に説明した図4と同様の断面図、図2は座板の平面図、図3は座板のA−A線断面図であるが、この実施例において、先に説明した従来例と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号が用いられている。
【0016】
この実施例に係るチップ型アルミニウム電解コンデンサにおいて、コンデンサ本体10はリード同一方向型であって、有底円筒状の金属ケース13を有し、同金属ケース13内には電極箔巻回型のコンデンサ素子11が所定の電解液を含浸された状態で収納されている。
【0017】
金属ケース13の開口部はゴム封口体12により封口されているが、コンデンサ素子11に取り付けられている一対のリード端子14,14がゴム封口体12を貫通して金属ケース13の外部に引き出されている。各リード端子14には、図5で説明したCP線が用いられているが、その根元側より先の先端部側が扁平な帯板状にプレスされている。
【0018】
座板20は耐熱性合成樹脂からなり、図2および図3に示されているように、その中央部分には一対のリード挿通孔21,21が穿設されているとともに、その底面20b側には、各リード挿通孔21,21の部分から同一直線上において互いに反対方向に延びるリード収納溝22,22が形成されている。この座板20を構成する耐熱性合成樹脂としては、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)や液晶ポリマーもしくはポリフタルアミド樹脂などが例示される。
【0019】
なお、この実施例において、座板20の底面20bの四隅には、図示しない回路基板に対する実装時の安定性を高めるための円柱状ボス23が形成されており、また、座板20の上面20cの四隅には、コンデンサ本体10の封口部側を受け入れるための凹部を形成する側壁板24が立設されている。
【0020】
コンデンサ本体10に座板20を装着する際、リード端子14,14はリード挿通孔21,21から座板20の底面20b側に引き出されるとともに、リード収納溝22,22内に嵌合するように互いに離れる方向にほぼ直角に折り曲げられるのであるが、本発明においては、リード収納溝22,22の端部側にテーパー溝221,221が形成されている。
【0021】
このテーパー溝221,221は、座板20の底面20b側から見て斜め上方に傾斜しており、その傾斜角は任意であるが、テーパー溝221,221は、リード収納溝22,22内の所定部位から座板20の端面20aと上面20cとの交点に向かうように角度付けされている。
【0022】
このテーパー溝221,221があることにより、リード端子14,14の各先端部141,141は、リード収納溝22,22の所定部位からテーパー溝221,221の傾斜面に沿って上方に折り曲げられる。すなわち、図1に示されているように、各先端部141,141は、リード収納溝22,22内においてコンデンサ本体10側に向けて折り曲げられる。
【0023】
したがって、このチップ型アルミニウム電解コンデンサを図示しない回路基板に実装した場合、リード端子14,14の切断端面142,142は、その回路基板面よりも上方に配置されることになり、リフローはんだ付け時の溶融はんだは切断端面142,142にまでは回り込まない。このことは、CP線の外皮である錫メッキと溶融はんだとの接触面が増えることを意味しており、これにより、その分はんだ付け性がよくなる。
【0024】
以上の説明から、リード端子14の先端部141の折り曲げ角、すなわちテーパー溝221の傾斜角は、リード端子14の切断端面142を、溶融はんだが回り込み得ない高さ位置に設定できる角度であればよいことが理解されよう。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、CP線からなる一対のリード端子を有するコンデンサ本体に座板を取り付けてチップ化する場合、リード端子の各先端部を所定の角度でコンデンサ本体側に折り曲げて、回路基板に実装した場合、リード端子の切断端面が回路基板面に対して所定高さ位置に配置されるようにしたことにより、リフローはんだ付け時の溶融はんだが切断端面にまで回り込まず、その分、外皮である錫メッキと溶融はんだとの接触面が増え、はんだ付け性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチップ型アルミニウム電解コンデンサの一例を示した断面図。
【図2】上記実施例に用いられている座板の平面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】従来例を示した断面図。
【図5】CP線の切断端面を含む要部拡大斜視図。
【符号の説明】
10 コンデンサ本体
11 コンデンサ素子
12 ゴム封口体
13 金属ケース
14 リード端子
141 先端部
142 切断端面
20 座板
21 リード挿通孔
22 リード収納溝
221 テーパー溝
Claims (1)
- コンデンサ素子が内蔵された有底筒状の外装ケースを含み、CP線からなる一対のリード端子が上記外装ケースの封口部から同一方向に引き出されたコンデンサ本体と、上記リード端子に対応する一対のリード挿通孔を有し、上記コンデンサ本体の封口部側に装着される耐熱性合成樹脂からなる座板とを備え、上記一対のリード端子が上記リード挿通孔から上記座板の底面側に引き出され、その各先端部側が同座板の底面に沿って互いに離れる方向に折り曲げられているチップ型アルミニウム電解コンデンサにおいて、
上記座板の底面には上記各リード端子のリード収納溝が上記各リード挿通孔から互いに対向する上記座板の端面に向けて形成されているとともに、上記各リード収納溝の端部側には上記座板の端面と上面との交点に向かうように角度付けされたテーパー溝が形成されており、上記リード端子の各先端部が上記テーパー溝に沿って折り曲げられ、上記各先端部の切断端面が上記座板のほぼ底面内において上記座板の底面より所定高さ位置に配置されていることを特徴とするチップ型アルミニウム電解コンデンサ。
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