JP2001176425A - 偏向ヨーク及び陰極線管受像機 - Google Patents
偏向ヨーク及び陰極線管受像機Info
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- JP2001176425A JP2001176425A JP35526899A JP35526899A JP2001176425A JP 2001176425 A JP2001176425 A JP 2001176425A JP 35526899 A JP35526899 A JP 35526899A JP 35526899 A JP35526899 A JP 35526899A JP 2001176425 A JP2001176425 A JP 2001176425A
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- Japan
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- coil
- yoke
- section
- winding
- horizontal deflection
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水平偏向コイルの巻線構造としてベンドレス
構造を採用した場合に、ヨーク後端側における回周案内
部の磁界分布が悪化するなどの不具合を招く。 【解決手段】 コイル巻線用のセクション〜、S1
〜S3が主巻線部と回周案内部26とにそれぞれ形成さ
れるとともに、ヨーク後端側における回周案内部26の
セクションS1〜S3がヨーク中心軸方向に複数延設さ
れたコイルボビンと、このコイルボビンにセクション巻
きにて鞍型に巻線された上下一対の水平偏向コイルとを
備える偏向ヨークであって、一対の水平偏向コイルの接
続形態を3分流回路の構成とし、この3分流回路に水平偏
向電流を流したときにほぼ等しい電位となる水平偏向コ
イルのコイル線を、ヨーク後端側の回周案内部26にお
いて同一のセクションS1〜S3に巻線配置する。
構造を採用した場合に、ヨーク後端側における回周案内
部の磁界分布が悪化するなどの不具合を招く。 【解決手段】 コイル巻線用のセクション〜、S1
〜S3が主巻線部と回周案内部26とにそれぞれ形成さ
れるとともに、ヨーク後端側における回周案内部26の
セクションS1〜S3がヨーク中心軸方向に複数延設さ
れたコイルボビンと、このコイルボビンにセクション巻
きにて鞍型に巻線された上下一対の水平偏向コイルとを
備える偏向ヨークであって、一対の水平偏向コイルの接
続形態を3分流回路の構成とし、この3分流回路に水平偏
向電流を流したときにほぼ等しい電位となる水平偏向コ
イルのコイル線を、ヨーク後端側の回周案内部26にお
いて同一のセクションS1〜S3に巻線配置する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機やコンピュータ用ディスプレイに用いられる陰極線管
受像機に係り、特に、陰極線管バルブに装着して用いら
れる偏向ヨークに関する。
機やコンピュータ用ディスプレイに用いられる陰極線管
受像機に係り、特に、陰極線管バルブに装着して用いら
れる偏向ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管においては、電子銃から
出射される3本の電子ビーム、すなわちR(赤),G
(緑),B(青)の各色蛍光体を発光させる3本の電子
ビームの進行方向を上下左右に偏向することにより、画
面上にカラー画像を組み立てている。電子ビームの偏向
には、水平偏向コイルと垂直偏向コイルを有する偏向ヨ
ークが用いられる。この偏向ヨークは、陰極線管バルブ
のネック部からファンネル部に至るコーン部と呼ばれる
部分に装着される。
出射される3本の電子ビーム、すなわちR(赤),G
(緑),B(青)の各色蛍光体を発光させる3本の電子
ビームの進行方向を上下左右に偏向することにより、画
面上にカラー画像を組み立てている。電子ビームの偏向
には、水平偏向コイルと垂直偏向コイルを有する偏向ヨ
ークが用いられる。この偏向ヨークは、陰極線管バルブ
のネック部からファンネル部に至るコーン部と呼ばれる
部分に装着される。
【0003】偏向ヨークにおいては、電子銃から出射さ
れる3本の電子ビームの軌道上に、上記水平偏向コイル
に水平偏向電流を、上記垂直偏向コイルに垂直偏向電流
をそれぞれ流すことにより偏向磁界を形成し、この偏向
磁界によって電子ビームを上下左右に偏向している。そ
して、3本の電子ビームを色選別電極(アパーチャグリ
ル、シャドウマスク等)の一点に集中(コンバージェン
ス)させることで、画面上に所望のカラー画像を再現し
ている。
れる3本の電子ビームの軌道上に、上記水平偏向コイル
に水平偏向電流を、上記垂直偏向コイルに垂直偏向電流
をそれぞれ流すことにより偏向磁界を形成し、この偏向
磁界によって電子ビームを上下左右に偏向している。そ
して、3本の電子ビームを色選別電極(アパーチャグリ
ル、シャドウマスク等)の一点に集中(コンバージェン
ス)させることで、画面上に所望のカラー画像を再現し
ている。
【0004】図8は水平偏向コイルが鞍型にセクション
巻きされるコイルボビンの構造例を示す斜視図であり、
図9はその正面図である。図8及び図9において、コイ
ルボビン51の主巻線部(内周面)には、ヨーク中心軸
方向の一端から他端に放射状に延びるリブ52を境にし
て複数のセクション53が形成されている。また、コイ
ルボビン51の両端部には、水平偏向コイルのコイル線
を円周方向に渡らせるための回周案内部54、55が設
けられている。
巻きされるコイルボビンの構造例を示す斜視図であり、
図9はその正面図である。図8及び図9において、コイ
ルボビン51の主巻線部(内周面)には、ヨーク中心軸
方向の一端から他端に放射状に延びるリブ52を境にし
て複数のセクション53が形成されている。また、コイ
ルボビン51の両端部には、水平偏向コイルのコイル線
を円周方向に渡らせるための回周案内部54、55が設
けられている。
【0005】これに対して、水平偏向コイルのコイル線
は、コイルボビン51の一方から他方にかけてはリブ5
2により図9の二点鎖線で示すように案内され、かつコ
イルボビン51の両端部ではそれぞれ回周案内部54、
55により案内されることにより、鞍型にセクション巻
きされている。なお、図8及び図9に示すコイルボビン
51は、これと同様の構造をなすコイルボビンと一体に
組み合わされることにより、全体として略円錐筒形状に
形成される。
は、コイルボビン51の一方から他方にかけてはリブ5
2により図9の二点鎖線で示すように案内され、かつコ
イルボビン51の両端部ではそれぞれ回周案内部54、
55により案内されることにより、鞍型にセクション巻
きされている。なお、図8及び図9に示すコイルボビン
51は、これと同様の構造をなすコイルボビンと一体に
組み合わされることにより、全体として略円錐筒形状に
形成される。
【0006】図10は上記コイルボビン51を用いて鞍
型にセクション巻きされた水平偏向コイル56の巻線形
状を示すもので、(a)はその側面図、(b)はその背
面図を示している。この図10において、水平偏向コイ
ル56は上記コイルボビン51の形状に倣って巻線され
ている。また、水平偏向コイル56の両端部には、上記
コイルボビン51の回周案内部54、55に係合する渡
り線部56a、56bが形成されている。
型にセクション巻きされた水平偏向コイル56の巻線形
状を示すもので、(a)はその側面図、(b)はその背
面図を示している。この図10において、水平偏向コイ
ル56は上記コイルボビン51の形状に倣って巻線され
ている。また、水平偏向コイル56の両端部には、上記
コイルボビン51の回周案内部54、55に係合する渡
り線部56a、56bが形成されている。
【0007】ところで一般に、水平偏向コイル56の構
造としては、前述のようにヨーク後端側における渡り線
部56bが径方向に積み重なるように突出し、これによ
って水平偏向コイル56の渡り線部56bが曲がり立ち
した所謂ベンドアップ構造になっている。ただし、ベン
ドアップ構造の場合は、電子ビームの偏向に寄与しない
無効磁束(無効インダクタンス)が増加するため、偏向
電力の指数となる「L×I2」(L:インダクタンス、
I:電流)が大きくなる。したがって、その分だけ偏向
効率が低下してしまう。
造としては、前述のようにヨーク後端側における渡り線
部56bが径方向に積み重なるように突出し、これによ
って水平偏向コイル56の渡り線部56bが曲がり立ち
した所謂ベンドアップ構造になっている。ただし、ベン
ドアップ構造の場合は、電子ビームの偏向に寄与しない
無効磁束(無効インダクタンス)が増加するため、偏向
電力の指数となる「L×I2」(L:インダクタンス、
I:電流)が大きくなる。したがって、その分だけ偏向
効率が低下してしまう。
【0008】そこで、水平偏向コイルの偏向効率を高め
る手法として、ヨーク後端側の渡り線部を出来るだけ陰
極線管バルブの外周面(ガラス面)に近づけ,これによ
って無効磁束を減らす手法が知られている。このように
ヨーク後端の渡り線部を陰極線管バルブの外周面に近づ
ける巻線構造は、一般にベンドレス構造と呼ばれてい
る。
る手法として、ヨーク後端側の渡り線部を出来るだけ陰
極線管バルブの外周面(ガラス面)に近づけ,これによ
って無効磁束を減らす手法が知られている。このように
ヨーク後端の渡り線部を陰極線管バルブの外周面に近づ
ける巻線構造は、一般にベンドレス構造と呼ばれてい
る。
【0009】図11はベンドレス構造を採用した水平偏
向コイルの巻線形態を示すもので、(a)はその側面
図、(b)はその背面図を示している。図示のように水
平偏向コイル56の後端部(渡り線部56b)は、前述
のベンドアップ構造のように径方向に大きく突出するこ
となく、ヨーク中心軸方向に延出するかたちで巻線され
ている。
向コイルの巻線形態を示すもので、(a)はその側面
図、(b)はその背面図を示している。図示のように水
平偏向コイル56の後端部(渡り線部56b)は、前述
のベンドアップ構造のように径方向に大きく突出するこ
となく、ヨーク中心軸方向に延出するかたちで巻線され
ている。
【0010】このようなベンドレス構造をセクション巻
きで実現するにあたり、従来では図12に示す構造のコ
イルボビンが用いられている。図12において、コイル
ボビン51の後端部には、前記リブ52に対応するリブ
57が設けられ、これらのリブ57によって複数のガイ
ドスリット58が形成されている。また、コイルボビン
ボビン51の後端部には、各々のガイドスリット58の
切り込み深さに対応して複数のガイドリブ59が円周方
向に架設され、これらのガイドリブ59によって複数の
セクションSが形成されている。
きで実現するにあたり、従来では図12に示す構造のコ
イルボビンが用いられている。図12において、コイル
ボビン51の後端部には、前記リブ52に対応するリブ
57が設けられ、これらのリブ57によって複数のガイ
ドスリット58が形成されている。また、コイルボビン
ボビン51の後端部には、各々のガイドスリット58の
切り込み深さに対応して複数のガイドリブ59が円周方
向に架設され、これらのガイドリブ59によって複数の
セクションSが形成されている。
【0011】図13はコイルボビン後端部における水平
偏向コイルの巻線状態を示すもので、(a)はその平面
図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。図1
3において、水平偏向コイルのコイル線56−1は、コ
イルボビン後端部に形成されたガイドスリット58を通
して各セクションSで円周方向に渡されている。また、
コイル線56−1は、各々のガイドスリット58の切り
込み深さ(セクション位置)に対応して、ヨーク中心軸
方向(Z軸方向)の異なる位置で円周方向に渡され、こ
れによって渡り線部56bがヨーク中心軸方向に延出し
た巻線形態となっている。
偏向コイルの巻線状態を示すもので、(a)はその平面
図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。図1
3において、水平偏向コイルのコイル線56−1は、コ
イルボビン後端部に形成されたガイドスリット58を通
して各セクションSで円周方向に渡されている。また、
コイル線56−1は、各々のガイドスリット58の切り
込み深さ(セクション位置)に対応して、ヨーク中心軸
方向(Z軸方向)の異なる位置で円周方向に渡され、こ
れによって渡り線部56bがヨーク中心軸方向に延出し
た巻線形態となっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来にお
いては、水平偏向コイルの巻線形態としてベンドレス構
造を採用した場合、ヨーク垂直軸(図13におけるY
軸)近傍のコイル線56−1がヨーク中心軸方向に長く
引き延ばされるため、その部分のコイル実効長が長くな
る。したがって、渡り線部56bによる磁界分布として
は、図14に示すようにヨーク水平軸方向(X軸方向)
に膨らみをもつ強いバレル形(たる形)の磁界(以下、
「バレル磁界」という)になり易くなる。こうした強い
バレル磁界が生じると、電子ビームのコンバージェンス
合わせが難しくなる。
いては、水平偏向コイルの巻線形態としてベンドレス構
造を採用した場合、ヨーク垂直軸(図13におけるY
軸)近傍のコイル線56−1がヨーク中心軸方向に長く
引き延ばされるため、その部分のコイル実効長が長くな
る。したがって、渡り線部56bによる磁界分布として
は、図14に示すようにヨーク水平軸方向(X軸方向)
に膨らみをもつ強いバレル形(たる形)の磁界(以下、
「バレル磁界」という)になり易くなる。こうした強い
バレル磁界が生じると、電子ビームのコンバージェンス
合わせが難しくなる。
【0013】また、耐電圧等の問題を回避するために、
主巻線部でのセクション数に対応して回周案内部のセク
ション数を設定していることから、ヨーク中心軸方向に
おける回周案内部の長さが長くなる。そのため、陰極線
管バルブに偏向ヨークを装着するにあたって、電子銃と
の位置的な干渉が生じたり、陰極線管バルブのネック部
に他の部品(コンバージェンス補正コイルや補正マグネ
ット類など)の取付スペースを確保しにくくなる。
主巻線部でのセクション数に対応して回周案内部のセク
ション数を設定していることから、ヨーク中心軸方向に
おける回周案内部の長さが長くなる。そのため、陰極線
管バルブに偏向ヨークを装着するにあたって、電子銃と
の位置的な干渉が生じたり、陰極線管バルブのネック部
に他の部品(コンバージェンス補正コイルや補正マグネ
ット類など)の取付スペースを確保しにくくなる。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたもので、コイル巻線用のセクショ
ンが主巻線部と回周案内部とにそれぞれ形成されるとと
もに、ヨーク後端側における回周案内部のセクションが
ヨーク中心軸方向に複数延設されたコイルボビンと、こ
のコイルボビンにセクション巻きにて鞍型に巻線された
上下一対の水平偏向コイルとを備える偏向ヨークにおい
て、上側の水平偏向コイルは、第1の中間タップを境に
区分された第1のコイル及び第2のコイルから構成され
るとともに、第1のコイルが第1の中間タップ位置からヨ
ーク垂直軸寄りの位置で正方向に巻線され、第2のコイ
ルが第1の中間タップ位置からヨーク水平軸寄りの位置
で逆方向に巻線されてなり、下側の水平偏向コイルは、
第2の中間タップを境に区分された第3のコイル及び第
4のコイルから構成されるとともに、第3のコイルが第
2の中間タップ位置からヨーク水平軸寄りの位置で逆方
向に巻線され、第4のコイルが第2の中間タップ位置か
らヨーク垂直軸寄りの位置で正方向に巻線されてなり、
第1のコイルと第4のコイルとが直列に接続されるとと
もに、第1,第4のコイルによる直列回路と第2のコイ
ルと第3のコイルとが並列に接続されて3分流回路を構
成し、この3分流回路に水平偏向電流を流したときにほ
ぼ等しい電位となる水平偏向コイルのコイル線が、ヨー
ク後端側の回周案内部において同一のセクションに巻線
配置されたものとなっている。
決するためになされたもので、コイル巻線用のセクショ
ンが主巻線部と回周案内部とにそれぞれ形成されるとと
もに、ヨーク後端側における回周案内部のセクションが
ヨーク中心軸方向に複数延設されたコイルボビンと、こ
のコイルボビンにセクション巻きにて鞍型に巻線された
上下一対の水平偏向コイルとを備える偏向ヨークにおい
て、上側の水平偏向コイルは、第1の中間タップを境に
区分された第1のコイル及び第2のコイルから構成され
るとともに、第1のコイルが第1の中間タップ位置からヨ
ーク垂直軸寄りの位置で正方向に巻線され、第2のコイ
ルが第1の中間タップ位置からヨーク水平軸寄りの位置
で逆方向に巻線されてなり、下側の水平偏向コイルは、
第2の中間タップを境に区分された第3のコイル及び第
4のコイルから構成されるとともに、第3のコイルが第
2の中間タップ位置からヨーク水平軸寄りの位置で逆方
向に巻線され、第4のコイルが第2の中間タップ位置か
らヨーク垂直軸寄りの位置で正方向に巻線されてなり、
第1のコイルと第4のコイルとが直列に接続されるとと
もに、第1,第4のコイルによる直列回路と第2のコイ
ルと第3のコイルとが並列に接続されて3分流回路を構
成し、この3分流回路に水平偏向電流を流したときにほ
ぼ等しい電位となる水平偏向コイルのコイル線が、ヨー
ク後端側の回周案内部において同一のセクションに巻線
配置されたものとなっている。
【0015】このような偏向ヨーク及びこれを用いた陰
極線管受像機においては、コイルボビンにセクション巻
きにて鞍型に巻線される上下一対の水平偏向コイルの接
続形態を3分流回路の構成とし、これによって得られる
電位差の小さいコイル線同士をヨーク後端側の回周案内
部で同一のセクションに巻線配置することにより、主巻
線部のセクション数に対して上記回周案内部でのセクシ
ョン数を減らすことが可能となる。その結果、ヨーク中
心軸方向における上記回周案内部の長さを短くすること
ができる。
極線管受像機においては、コイルボビンにセクション巻
きにて鞍型に巻線される上下一対の水平偏向コイルの接
続形態を3分流回路の構成とし、これによって得られる
電位差の小さいコイル線同士をヨーク後端側の回周案内
部で同一のセクションに巻線配置することにより、主巻
線部のセクション数に対して上記回周案内部でのセクシ
ョン数を減らすことが可能となる。その結果、ヨーク中
心軸方向における上記回周案内部の長さを短くすること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明が適
用される陰極線管の全体像を示す概略斜視図である。図
1において、陰極線管バルブ10は、パネル部11、フ
ァンネル部12およびネック部13により構成されてい
る。パネル部11の内面には、赤,青,緑の各色蛍光体
をパターン配列した蛍光面(不図示)が形成されてい
る。一方、ネック部13には、電子ビームの出射源とな
る電子銃14が内装されている。また、ネック部13か
らファンネル部12に至るコーン部には、電子ビームを
偏向するための偏向ヨーク15が装着されている。
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明が適
用される陰極線管の全体像を示す概略斜視図である。図
1において、陰極線管バルブ10は、パネル部11、フ
ァンネル部12およびネック部13により構成されてい
る。パネル部11の内面には、赤,青,緑の各色蛍光体
をパターン配列した蛍光面(不図示)が形成されてい
る。一方、ネック部13には、電子ビームの出射源とな
る電子銃14が内装されている。また、ネック部13か
らファンネル部12に至るコーン部には、電子ビームを
偏向するための偏向ヨーク15が装着されている。
【0017】上記構成の陰極線管は、パネル部11内面
の蛍光面にカラー画像(又は白黒画像)を再現するのに
必要な各種の付属部品とともに図示せぬ筐体に組み込ま
れ、これによってテレビジョン受像機やコンピュータ用
ディスプレイ等の陰極線管受像機が構成される。
の蛍光面にカラー画像(又は白黒画像)を再現するのに
必要な各種の付属部品とともに図示せぬ筐体に組み込ま
れ、これによってテレビジョン受像機やコンピュータ用
ディスプレイ等の陰極線管受像機が構成される。
【0018】図2は本発明に係る偏向ヨークの一部破断
面を含む側面図である。図2から明らかなように、偏向
ヨーク15には、水平偏向コイル16、垂直偏向コイル
17、コア18およびリングマグネット19等の部品が
装備されている。水平偏向コイル16は鞍型に巻線さ
れ、垂直偏向コイル17も鞍型に巻線されている。な
お、垂直偏向コイル17については、コア18にトロイ
ダル状に巻線される場合もある。
面を含む側面図である。図2から明らかなように、偏向
ヨーク15には、水平偏向コイル16、垂直偏向コイル
17、コア18およびリングマグネット19等の部品が
装備されている。水平偏向コイル16は鞍型に巻線さ
れ、垂直偏向コイル17も鞍型に巻線されている。な
お、垂直偏向コイル17については、コア18にトロイ
ダル状に巻線される場合もある。
【0019】また、水平偏向コイル16は偏向ヨーク1
5の上下(垂直軸方向)に対をなして配置され、その外
側(外周側)に垂直偏向コイル17が偏向ヨーク15の
左右(水平軸方向)に対をなして配置されている。そし
て、電子銃14から出射される電子ビームの軌道上にお
いて、水平偏向コイル16は電子ビームを画面の左右方
向(水平軸方向)に偏向させる磁界(水平偏向磁界)を
発生し、垂直偏向コイル17は電子ビームを画面の上下
方向(垂直軸方向)に偏向させる磁界(垂直偏向磁界)
を発生する。
5の上下(垂直軸方向)に対をなして配置され、その外
側(外周側)に垂直偏向コイル17が偏向ヨーク15の
左右(水平軸方向)に対をなして配置されている。そし
て、電子銃14から出射される電子ビームの軌道上にお
いて、水平偏向コイル16は電子ビームを画面の左右方
向(水平軸方向)に偏向させる磁界(水平偏向磁界)を
発生し、垂直偏向コイル17は電子ビームを画面の上下
方向(垂直軸方向)に偏向させる磁界(垂直偏向磁界)
を発生する。
【0020】コア18はフェライト等の磁性材料からな
るもので、垂直偏向コイル17の外側に配置されてい
る。このコア18は、水平偏向コイル16および垂直偏
向コイル17が発生する磁界の効力をより高めるため
に、それらの偏向コイル16,17を覆うように装着さ
れている。リングマグネット19は、電子銃14の組み
立て誤差等による電子ビームの軌道ずれを補正するため
に、偏向ヨーク15の後端部(ガン側)に取り付けられ
ている。
るもので、垂直偏向コイル17の外側に配置されてい
る。このコア18は、水平偏向コイル16および垂直偏
向コイル17が発生する磁界の効力をより高めるため
に、それらの偏向コイル16,17を覆うように装着さ
れている。リングマグネット19は、電子銃14の組み
立て誤差等による電子ビームの軌道ずれを補正するため
に、偏向ヨーク15の後端部(ガン側)に取り付けられ
ている。
【0021】図3は水平偏向コイルをセクション巻きす
るためのコイルボビンの構造を説明するもので、(a)
はその正面図、(b)はその側面図である。
るためのコイルボビンの構造を説明するもので、(a)
はその正面図、(b)はその側面図である。
【0022】図3において、コイルボビン20は、樹脂
成形により全体として略円錐筒形状に形成され、ヨーク
中心軸方向(Z軸方向)の一方(ヨーク先端側)を大径
開口部21、同他方(ヨーク後端側)を小径開口部22
としている。このコイルボビン20に対して、水平偏向
コイル16は、大径開口部21から小径開口部22に至
るコイルボビン20の内周面を主巻線部(図のハッチン
グ部分)として鞍型にセクション巻きされる。
成形により全体として略円錐筒形状に形成され、ヨーク
中心軸方向(Z軸方向)の一方(ヨーク先端側)を大径
開口部21、同他方(ヨーク後端側)を小径開口部22
としている。このコイルボビン20に対して、水平偏向
コイル16は、大径開口部21から小径開口部22に至
るコイルボビン20の内周面を主巻線部(図のハッチン
グ部分)として鞍型にセクション巻きされる。
【0023】上記セクション巻き用として、コイルボビ
ン20の内周面には、大径開口部21側に位置して複数
のリブ23が放射状に形成されている。また、コイルボ
ビン20の小径開口部22側には、上記大径開口部21
側のリブ23に対応して複数のリブ25が形成されてい
る。これらのリブ23、25により、コイルボビン20
の主巻線部に複数のセクション24が形成されている。
ン20の内周面には、大径開口部21側に位置して複数
のリブ23が放射状に形成されている。また、コイルボ
ビン20の小径開口部22側には、上記大径開口部21
側のリブ23に対応して複数のリブ25が形成されてい
る。これらのリブ23、25により、コイルボビン20
の主巻線部に複数のセクション24が形成されている。
【0024】また、コイルボビン20の小径開口部22
側には回周案内部26が設けられている。回周案内部2
6は、水平偏向コイル16のコイル線を円周方向に渡ら
せるためのものである。この回周案内部26には、コイ
ル巻線用のセクション27がヨーク中心軸方向に複数延
設され、これによって水平偏向コイル16の渡り線部を
ベンドレス構造にて巻線し得るものとなっている。
側には回周案内部26が設けられている。回周案内部2
6は、水平偏向コイル16のコイル線を円周方向に渡ら
せるためのものである。この回周案内部26には、コイ
ル巻線用のセクション27がヨーク中心軸方向に複数延
設され、これによって水平偏向コイル16の渡り線部を
ベンドレス構造にて巻線し得るものとなっている。
【0025】図4は水平偏向コイルの巻線状態と接続状
態を説明するもので、(a)は巻線状態、(b)は接続
状態を示している。なお、図4においては、水平偏向コ
イルの片側のみを示している。
態を説明するもので、(a)は巻線状態、(b)は接続
状態を示している。なお、図4においては、水平偏向コ
イルの片側のみを示している。
【0026】まず、図4(A)において、ヨーク水平軸
(X軸)を境にした上側の水平偏向コイル16Aには、
その巻き始め部Eから約1/3程度の巻き位置のところ
に第1の中間タップT1が接続されている。そして、こ
の第1の中間タップT1を境に区分された第1のコイルL
1及び第2のコイルL2によって上側の水平偏向コイル
16Aが構成されている。第1のコイルL1は、第1の中
間タップT1位置からヨーク垂直軸(Y軸)寄りの位置
で正方向に巻線されている。また、第2のコイルL2
は、第1の中間タップT1位置からヨーク水平軸(X
軸)寄りの位置で逆方向に巻線されている。
(X軸)を境にした上側の水平偏向コイル16Aには、
その巻き始め部Eから約1/3程度の巻き位置のところ
に第1の中間タップT1が接続されている。そして、こ
の第1の中間タップT1を境に区分された第1のコイルL
1及び第2のコイルL2によって上側の水平偏向コイル
16Aが構成されている。第1のコイルL1は、第1の中
間タップT1位置からヨーク垂直軸(Y軸)寄りの位置
で正方向に巻線されている。また、第2のコイルL2
は、第1の中間タップT1位置からヨーク水平軸(X
軸)寄りの位置で逆方向に巻線されている。
【0027】一方、ヨーク水平軸を境にした下側の水平
偏向コイル16Bには、その巻き始め部Gから約1/3
程度の巻き位置のところに第2の中間タップT2が接続
されている。そして、この第2の中間タップT2を境に
区分された第3のコイルL3及び第4のコイルL4によ
って下側の水平偏向コイル16Bが構成されている。第
3のコイルL3は、第2の中間タップT2位置からヨー
ク水平軸(X軸)寄りの位置で逆方向(第2のコイルL
2と同方向)に巻線されている。また、第4のコイルL
4は、第2の中間タップT2位置からヨーク垂直軸(Y
軸)寄りの位置で正方向(第1のコイルL1と同方向)
に巻線されている。
偏向コイル16Bには、その巻き始め部Gから約1/3
程度の巻き位置のところに第2の中間タップT2が接続
されている。そして、この第2の中間タップT2を境に
区分された第3のコイルL3及び第4のコイルL4によ
って下側の水平偏向コイル16Bが構成されている。第
3のコイルL3は、第2の中間タップT2位置からヨー
ク水平軸(X軸)寄りの位置で逆方向(第2のコイルL
2と同方向)に巻線されている。また、第4のコイルL
4は、第2の中間タップT2位置からヨーク垂直軸(Y
軸)寄りの位置で正方向(第1のコイルL1と同方向)
に巻線されている。
【0028】さらに、上側の水平偏向コイル16Aの巻
き始め部Eは下側の水平偏向コイル16Bの巻き始め部
Gに接続されている。また、上側の水平偏向コイル16
Aの巻き終わり部Fは第2の中間タップT2に接続さ
れ、その接続点に第1の端子Q1が接続されている。こ
れに対して、下側の水平偏向コイル16Bの巻き終わり
部Hは第1の中間タップT1に接続され、その接続点に
第2の端子Q2が接続されている。そして、第1,第2
の端子Q1,Q2間には、図示せぬ水平偏向回路によっ
て水平偏向電流が供給されるようになっている。
き始め部Eは下側の水平偏向コイル16Bの巻き始め部
Gに接続されている。また、上側の水平偏向コイル16
Aの巻き終わり部Fは第2の中間タップT2に接続さ
れ、その接続点に第1の端子Q1が接続されている。こ
れに対して、下側の水平偏向コイル16Bの巻き終わり
部Hは第1の中間タップT1に接続され、その接続点に
第2の端子Q2が接続されている。そして、第1,第2
の端子Q1,Q2間には、図示せぬ水平偏向回路によっ
て水平偏向電流が供給されるようになっている。
【0029】このような接続形態を採ることにより、図
4(B)に示すように、第1のコイルL1と第4のコイ
ルL4とが直列に接続された状態となる。また、第1,第
4のコイルL1,L4による直列回路と第2のコイルL
2と第3のコイルL3とが並列に接続され、これによっ
て3分流回路が構成される。
4(B)に示すように、第1のコイルL1と第4のコイ
ルL4とが直列に接続された状態となる。また、第1,第
4のコイルL1,L4による直列回路と第2のコイルL
2と第3のコイルL3とが並列に接続され、これによっ
て3分流回路が構成される。
【0030】この3分流回路においては、上記第1,第2
の端子15,16を介して水平偏向電流を流したとき
に、上下の水平偏向コイル16A,16B内にそれぞれ
ほぼ等しい電位(電位差が小)となるコイル線が2箇所
づつ存在するようになる。この点を例えば図5(A),
(B)に示すように上側の水平偏向コイル16Aについ
て主巻線部でのセクション数が5つの場合を例にとって
説明する。
の端子15,16を介して水平偏向電流を流したとき
に、上下の水平偏向コイル16A,16B内にそれぞれ
ほぼ等しい電位(電位差が小)となるコイル線が2箇所
づつ存在するようになる。この点を例えば図5(A),
(B)に示すように上側の水平偏向コイル16Aについ
て主巻線部でのセクション数が5つの場合を例にとって
説明する。
【0031】なお、図5(A),(B)においては、上
側の水平偏向コイル16Aの巻線順序に従うかたちで、
ヨーク垂直軸(Y軸)からヨーク水平軸(X軸)に向か
って第1セクション,第2セクション,第3セクシ
ョン,第4セクション,第5セクションとしてい
る。
側の水平偏向コイル16Aの巻線順序に従うかたちで、
ヨーク垂直軸(Y軸)からヨーク水平軸(X軸)に向か
って第1セクション,第2セクション,第3セクシ
ョン,第4セクション,第5セクションとしてい
る。
【0032】まず、第1の中間タップT1は、第3セク
ションの中間部分から第4セクションの巻き始め部
分の間に取られる。これにより、第1セクションに巻
かれるコイル線と第4セクションの巻き始め部分に巻
かれるコイル線の電位差が小さくなるとともに、第2セ
クションに巻かれるコイル線と第3セクションに巻
かれるコイル線の電位差も小さくなる。
ションの中間部分から第4セクションの巻き始め部
分の間に取られる。これにより、第1セクションに巻
かれるコイル線と第4セクションの巻き始め部分に巻
かれるコイル線の電位差が小さくなるとともに、第2セ
クションに巻かれるコイル線と第3セクションに巻
かれるコイル線の電位差も小さくなる。
【0033】このように電位差の小さいコイル線につい
ては、互いに重ね巻きしても耐電圧等の問題が起こらな
い。そこで、ヨーク後端側における回周案内部26の構
成として、図6(A),(B)に示すようにガイドスリ
ット28の切り込み深さを適宜変えて3つのセクション
S1,S2,S3を形成する。そして、この回周案内部
26において、主巻線部の第1セクションと第4セク
ションに巻かれたコイル線をセクションS2に、主巻
線部の第2セクションと第3セクションに巻かれた
コイル線をセクションS1に、主巻線部の第5セクショ
ンに巻かれたコイル線をセクションS3にそれぞれ巻
線配置する。
ては、互いに重ね巻きしても耐電圧等の問題が起こらな
い。そこで、ヨーク後端側における回周案内部26の構
成として、図6(A),(B)に示すようにガイドスリ
ット28の切り込み深さを適宜変えて3つのセクション
S1,S2,S3を形成する。そして、この回周案内部
26において、主巻線部の第1セクションと第4セク
ションに巻かれたコイル線をセクションS2に、主巻
線部の第2セクションと第3セクションに巻かれた
コイル線をセクションS1に、主巻線部の第5セクショ
ンに巻かれたコイル線をセクションS3にそれぞれ巻
線配置する。
【0034】図7(A),(B)は回周案内部における
他の巻線形態を示す図である。図示した巻線形態では、
主巻線部の第1セクションと第4セクションに巻か
れたコイル線をセクションS2に、主巻線部の第2セク
ションと第3セクションに巻かれたコイル線をセク
ションS3に、主巻線部の第5セクションに巻かれた
コイル線をセクションS2にそれぞれ巻線配置してい
る。
他の巻線形態を示す図である。図示した巻線形態では、
主巻線部の第1セクションと第4セクションに巻か
れたコイル線をセクションS2に、主巻線部の第2セク
ションと第3セクションに巻かれたコイル線をセク
ションS3に、主巻線部の第5セクションに巻かれた
コイル線をセクションS2にそれぞれ巻線配置してい
る。
【0035】このように主巻線部で異なるセクションに
巻かれたコイル線同士を回周案内部26で同一のセクシ
ョンに巻線配置することにより、主巻線部のセクション
数が「5つ」となっていても、回周案内部26のセクシ
ョン数はそれよりも少ない「3つ」で対応可能となる。
そのため、ヨーク中心軸方向における回周案内部26の
長さを短くすることができる。
巻かれたコイル線同士を回周案内部26で同一のセクシ
ョンに巻線配置することにより、主巻線部のセクション
数が「5つ」となっていても、回周案内部26のセクシ
ョン数はそれよりも少ない「3つ」で対応可能となる。
そのため、ヨーク中心軸方向における回周案内部26の
長さを短くすることができる。
【0036】このことから、水平偏向コイルの巻線形態
として偏向効率に優れたベンドレス構造を採用した場合
でも、ヨーク垂直軸近傍のコイル実効長を短く抑えるこ
とができるため、強いバレル磁界の発生を回避すること
が可能となる。また、陰極線管バルブに偏向ヨークを装
着するにあたって、電子銃との位置的な干渉が生じにく
くなるとともに、陰極線管バルブのネック部に他の部品
の取付スペースを確保しやすくなる。さらに、主巻線部
から回周案内部26に至るリブの長さも短縮できるた
め、巻線時のテンションに対して実用上十分なリブ強度
を確保することが可能となる。
として偏向効率に優れたベンドレス構造を採用した場合
でも、ヨーク垂直軸近傍のコイル実効長を短く抑えるこ
とができるため、強いバレル磁界の発生を回避すること
が可能となる。また、陰極線管バルブに偏向ヨークを装
着するにあたって、電子銃との位置的な干渉が生じにく
くなるとともに、陰極線管バルブのネック部に他の部品
の取付スペースを確保しやすくなる。さらに、主巻線部
から回周案内部26に至るリブの長さも短縮できるた
め、巻線時のテンションに対して実用上十分なリブ強度
を確保することが可能となる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、上
下一対の水平偏向コイルを3分流回路の構成とし、これ
によってほぼ等しい電位となるコイル線を、ヨーク後端
側の回周案内部で同一のセクションに巻線配置したこと
で、ヨーク中心軸方向における回周案内部の長さを短く
することができるとともに、該回周案内部での磁界分布
を改善することができる。これにより、偏向磁界による
コンバージェンス合わせが容易になるとともに、陰極線
管バルブのネック部に寸法的な余裕を確保することがで
きる。その結果、偏向ヨークの特性向上と省スペース化
を同時に実現することが可能となる。
下一対の水平偏向コイルを3分流回路の構成とし、これ
によってほぼ等しい電位となるコイル線を、ヨーク後端
側の回周案内部で同一のセクションに巻線配置したこと
で、ヨーク中心軸方向における回周案内部の長さを短く
することができるとともに、該回周案内部での磁界分布
を改善することができる。これにより、偏向磁界による
コンバージェンス合わせが容易になるとともに、陰極線
管バルブのネック部に寸法的な余裕を確保することがで
きる。その結果、偏向ヨークの特性向上と省スペース化
を同時に実現することが可能となる。
【図1】本発明が適用される陰極線管の全体像を示す概
略斜視図である。
略斜視図である。
【図2】本発明に係る偏向ヨークの一部破断面を含む側
面図である。
面図である。
【図3】水平偏向コイルをセクション巻きするためのコ
イルボビンの構造説明図である。
イルボビンの構造説明図である。
【図4】水平偏向コイルの巻線状態と接続状態を説明す
る図である。
る図である。
【図5】コイルボビンの主巻線部での巻線状態の一例を
示す図である。
示す図である。
【図6】コイルボビンの回周案内部での巻線状態を説明
する図である。
する図である。
【図7】コイルボビンの回周案内部での他の巻線状態を
説明する図である。
説明する図である。
【図8】コイルボビンの従来例を示す斜視図である。
【図9】コイルボビンの従来例を示す正面図である。
【図10】ベンドアップ構造の水平偏向コイルの巻線形
状を示す図である。
状を示す図である。
【図11】ベンドレス構造の水平偏向コイルの巻線形状
を示す図である。
を示す図である。
【図12】ベンドレス構造を実現するためのコイルボビ
ンの従来例を示す側面図である。
ンの従来例を示す側面図である。
【図13】ベンドレス構造による水平偏向コイルの巻線
状態を示す図である。
状態を示す図である。
【図14】従来におけるヨーク後端側での磁界分布を示
す図である。
す図である。
10…陰極線管バルブ、14…電子銃、15…偏向ヨー
ク、16…水平偏向コイル、16−1…コイル線、17
…垂直偏向コイル、20…コイルボビン、26…回周案
内部、L1…第1のコイル、L2…第2のコイル、L3
…第3のコイル、L4…第4のコイル、T1…第1の中
間タップ、T2…第2の中間タップ
ク、16…水平偏向コイル、16−1…コイル線、17
…垂直偏向コイル、20…コイルボビン、26…回周案
内部、L1…第1のコイル、L2…第2のコイル、L3
…第3のコイル、L4…第4のコイル、T1…第1の中
間タップ、T2…第2の中間タップ
Claims (2)
- 【請求項1】 コイル巻線用のセクションが主巻線部と
回周案内部とにそれぞれ形成されるとともに、ヨーク後
端側における回周案内部のセクションがヨーク中心軸方
向に複数延設されたコイルボビンと、このコイルボビン
にセクション巻きにて鞍型に巻線された上下一対の水平
偏向コイルとを備える偏向ヨークにおいて、 上側の水平偏向コイルは、第1の中間タップを境に区分
された第1のコイル及び第2のコイルから構成されると
ともに、前記第1のコイルが前記第1の中間タップ位置か
らヨーク垂直軸寄りの位置で正方向に巻線され、前記第
2のコイルが前記第1の中間タップ位置からヨーク水平
軸寄りの位置で逆方向に巻線されてなり、 下側の水平偏向コイルは、第2の中間タップを境に区分
された第3のコイル及び第4のコイルから構成されると
ともに、前記第3のコイルが前記第2の中間タップ位置
からヨーク水平軸寄りの位置で逆方向に巻線され、前記
第4のコイルが前記第2の中間タップ位置からヨーク垂
直軸寄りの位置で正方向に巻線されてなり、 前記第1のコイルと前記第4のコイルとが直列に接続さ
れるとともに、前記第1,第4のコイルによる直列回路
と前記第2のコイルと前記第3のコイルとが並列に接続
されて3分流回路を構成し、この3分流回路に水平偏向電
流を流したときにほぼ等しい電位となる水平偏向コイル
のコイル線が、前記ヨーク後端側の回周案内部において
同一のセクションに巻線配置されたことを特徴とする偏
向ヨーク。 - 【請求項2】 コイル巻線用のセクションが主巻線部と
回周案内部とにそれぞれ形成されるとともに、ヨーク後
端側における回周案内部のセクションがヨーク中心軸方
向に複数延設されたコイルボビンと、このコイルボビン
にセクション巻きにて鞍型に巻線された上下一対の水平
偏向コイルとを備える偏向ヨークを用いた陰極線管受像
機において、 上側の水平偏向コイルは、第1の中間タップを境に区分
された第1のコイル及び第2のコイルから構成されると
ともに、前記第1のコイルが前記第1の中間タップ位置か
らヨーク垂直軸寄りの位置で正方向に巻線され、前記第
2のコイルが前記第1の中間タップ位置からヨーク水平
軸寄りの位置で逆方向に巻線されてなり、 下側の水平偏向コイルは、第2の中間タップを境に区分
された第3のコイル及び第4のコイルから構成されると
ともに、前記第3のコイルが前記第2の中間タップ位置
からヨーク水平軸寄りの位置で逆方向に巻線され、前記
第4のコイルが前記第2の中間タップ位置からヨーク垂
直軸寄りの位置で正方向に巻線されてなり、 前記第1のコイルと前記第4のコイルとが直列に接続さ
れるとともに、前記第1,第4のコイルによる直列回路
と前記第2のコイルと前記第3のコイルとが並列に接続
されて3分流回路を構成し、この3分流回路に水平偏向電
流を流したときにほぼ等しい電位となる水平偏向コイル
のコイル線が、前記ヨーク後端側の回周案内部において
同一のセクションに巻線配置されたことを特徴とする陰
極線管受像機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35526899A JP2001176425A (ja) | 1999-12-15 | 1999-12-15 | 偏向ヨーク及び陰極線管受像機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35526899A JP2001176425A (ja) | 1999-12-15 | 1999-12-15 | 偏向ヨーク及び陰極線管受像機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001176425A true JP2001176425A (ja) | 2001-06-29 |
Family
ID=18442950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35526899A Pending JP2001176425A (ja) | 1999-12-15 | 1999-12-15 | 偏向ヨーク及び陰極線管受像機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001176425A (ja) |
-
1999
- 1999-12-15 JP JP35526899A patent/JP2001176425A/ja active Pending
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