JP2002025467A - 偏向ヨーク及び表示装置 - Google Patents

偏向ヨーク及び表示装置

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JP2002025467A
JP2002025467A JP2000210752A JP2000210752A JP2002025467A JP 2002025467 A JP2002025467 A JP 2002025467A JP 2000210752 A JP2000210752 A JP 2000210752A JP 2000210752 A JP2000210752 A JP 2000210752A JP 2002025467 A JP2002025467 A JP 2002025467A
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coil
separator
neck
deflection
yoke
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Toshinori Sasaki
利典 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サドル形の水平偏向コイルの巻線構造をベン
ドアップ構造からベンドレス構造に移行するにあたっ
て、陰極線管のネック部で絶縁耐圧が低下する恐れがあ
った。 【解決手段】 水平偏向コイルがサドル形に巻線される
セパレータの構成として、偏向ヨークの後端側で水平偏
向コイルのコイル線材21をヨーク中心軸(Z軸)方向
の異なる位置で円周方向に渡らせるための巻線ガイド部
20Aを有するセパレータネック20を備える。そし
て、このセパレータネック20の巻線ガイド部20Aの
内側に筒状の絶縁スペーサ18Dを嵌合することによ
り、ヨーク中心軸から見てコイル線材21を電気的かつ
機械的に遮蔽する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極管(CRT)
を用いたテレビジョン受像機やコンピュータ用ディスプ
レイ等の表示装置に係り、特に、陰極線管に搭載される
偏向ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管を用いた表示装置においては、
電子銃から出射される3本の電子ビーム、即ちR
(赤),G(緑),B(青)の各色蛍光体を発光させる
3本の電子ビームの進行方向を上下左右に偏向すること
により、画面上に画像を表示している。電子ビームの偏
向には、水平偏向コイルと垂直偏向コイルを有する偏向
ヨークが用いられる。この偏向ヨークは、陰極線管のネ
ック部からファンネル部に至るコーン部と呼ばれる部分
に装着される。
【0003】偏向ヨークにおいては、電子銃から出射さ
れる3本の電子ビームの軌道上に、上記水平偏向コイル
に水平偏向電流を、上記垂直偏向コイルに垂直偏向電流
をそれぞれ流すことにより偏向磁界(水平偏向磁界及び
垂直偏向磁界)を形成し、この偏向磁界によって電子ビ
ームを上下左右に偏向している。そして、3本の電子ビ
ームを蛍光面上の一点で集中(コンバージェンス)させ
ることにより、画面上に所望の画像を再現している。
【0004】一般に、水平偏向コイルの巻線構造として
は、セパレータを用いたサドル形(鞍形)が広く知られ
ている。水平偏向コイルをサドル形に巻線する場合、偏
向ヨークの後端側では、図9に示すようにセパレータネ
ック51に設けられた回周案内溝52に水平偏向コイル
のコイル線材(不図示)を嵌め込んで円周方向に渡すよ
うにしている。そのため、セパレータネック51の回周
案内溝52では、図示しない水平偏向コイルのコイル線
材が径方向(外側)に積み重なるように突出した構造
(以下、ベンドアップ構造という)となる。しかしなが
ら、ベンドアップ構造の場合は、電子ビームの偏向に寄
与しない無効磁束によって余計に偏向電力を消費するた
め、偏向効率が低下することになる。
【0005】そこで、水平偏向コイルの偏向効率を高め
る手法として、円周方向へのコイル線材の渡り線位置を
順次、偏向ヨークの中心軸方向(ヨーク中心軸方向)に
ずらして設定することにより、コイル線材を出来るだけ
陰極線管の外周面(ネックガラス)に近づけ、これによ
って無効磁束を減らす手法が知られている。
【0006】この手法では、コイル巻線用のセパレータ
ネックの構造として図10に示すようなものが用いられ
ている。図示したセパレータネック53は巻線ガイド部
54を一体に有している。この巻線ガイド部54には、
偏向ヨークの中心軸となるZ軸方向に沿って複数のガイ
ドリブ55が形成され、これらのガイドリブ55間にコ
イル線材が巻かれるようになっている。
【0007】実際のコイル巻線工程では、セパレータネ
ック53の巻線ガイド部54において、水平偏向コイル
のコイル線材をガイドリブ55で案内しつつ巻線すると
ともに、その巻線ターン数に対応してコイル線材をZ軸
方向の異なる位置で円周方向に渡らせることにより、水
平偏向コイルの渡り線部を径方向に突出させない構造
(以下、ベンドレス構造)を実現している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水平偏
向コイルの巻線構造をベンドアップ構造からベンドレス
構造に移行するにあたっては、次のような難点があっ
た。即ち、陰極線管の内面には、ファンネル部からネッ
ク部に至る所定の領域わたって高圧印加のための導電膜
(カーボン膜)が形成される。ベンドアップ構造の場合
は、図9に示すように、ネック部56の内面に形成され
た導電膜57のエッジ部分57Aが、水平偏向コイルの
後端位置となる円周案内溝52の位置からZ軸方向(電
子銃側)にずれた状態で配置される。
【0009】これに対して、ベンドアップ構造になる
と、図10に示すように巻線ガイド部54の存在によっ
てセパレータネック53の寸法がZ軸方向に長くなるた
め、ネック部56の内面に形成された導電膜57のエッ
ジ部分57Aが、巻線ガイド部54の内側に配置され
る。そうした場合、巻線ガイド部54に巻かれたコイル
線材が、導電膜57のエッジ部分57Aの近傍に配置さ
れることで放電開始電圧が低下する恐れがある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る偏向ヨーク
では、水平偏向コイルがサドル形に巻線されるととも
に、偏向ヨークの後端側で水平偏向コイルのコイル線材
をヨーク中心軸方向の異なる位置で円周方向に渡らせる
ための巻線ガイド部を有するセパレータと、巻線ガイド
部の内側に嵌合される筒状の絶縁部材とを備えた構成を
採用している。また、本発明に係る表示装置では、上記
構成の偏向ヨークを陰極線管に搭載したものとなってい
る。
【0011】上記構成の偏向ヨーク及びこれを用いた表
示装置においては、水平偏向コイルのコイル線材をセパ
レータの巻線ガイド部で案内しつつ、ヨーク中心軸方向
の異なる位置で円周方向に渡らせることにより、ベンド
レス構造が実現される。また、水平偏向コイルが巻線さ
れたセパレータに対して、巻線ガイドの内側に筒状の絶
縁部材を嵌合させることにより、ヨーク中心軸から見て
水平偏向コイルの渡り線(コイル線材)が絶縁部材によ
って電気的かつ機械的に遮蔽される。これにより、偏向
ヨークを陰極線管に搭載した際には、巻線ガイド部に巻
かれたコイル線材と陰極線管のネック部との間に絶縁部
材が介在した状態となる。そのため、ネック部の内面に
形成された導電膜のエッジ部分が巻線ガイド部の内側に
配置されていても、その部分の絶縁耐圧を高めて上記エ
ッジ部分からの放電を防止することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0013】図1は本発明に係る陰極線管の全体像を示
す概略斜視図である。図示のように陰極線管10の本体
部(ガラス製のバルブ)は、パネル部11、ファンネル
部12及びネック部13によって構成されている。パネ
ル部11の内面には、赤,緑,青の各色蛍光体をパター
ン配列した蛍光面(不図示)が形成されている。一方、
ネック部13には、電子ビームの出射源となる電子銃1
4が内装されている。また、ネック部13からファンネ
ル部14に至るコーン部には、電子ビームを偏向する偏
向ヨーク15が装着されている。この偏向ヨーク51
は、該ヨーク中心軸が陰極線管10の中心軸に一致する
ように取り付け調整されている。
【0014】上記構成の陰極線管10は、パネル部11
内面の蛍光面にカラー画像(又は白黒画像)を再現する
のに必要な各種の付属部品とともに図示せぬ筐体に組み
込まれ、これによってテレビジョン受像機やコンピュー
タ用ディスプレイ等の表示装置が構成される。
【0015】図2は本発明に係る偏向ヨークの構成を示
す平面図である。図2において、偏向ヨーク15は、図
示しない水平偏向コイル及び垂直偏向コイルとともに、
セパレータ16、DYコア17、裏カバー18等の部品
を備えて構成されている。
【0016】水平偏向コイルはセパレータ16にサドル
形に巻線され、垂直偏向コイルはサドル形又はトロイダ
ル形に巻線されてセパレータ16の外側に取り付けられ
ている。水平偏向コイルは、偏向ヨーク15の垂直軸方
向(上下方向)に対をなして配置され、そこで電子ビー
ムを水平軸方向に偏向させる水平偏向磁界を発生させ
る。垂直偏向コイルは、偏向ヨーク15の水平軸方向
(左右方向)に対をなして配置され、そこで電子ビーム
を垂直軸方向に偏向させる垂直偏向磁界を発生させる。
【0017】セパレータ16は樹脂等の絶縁材料によっ
て形成されるもので、全体として略円錐筒形状をなすセ
パレータ本体19と、このセパレータ本体19の小径開
口部側(図の右側)に組み付けられたセパレータネック
20とによって構成されている。DYコア17は、フェ
ライト等の磁性材料によって略円錐筒形状に形成された
もので、上述した水平偏向コイルと垂直偏向コイルを覆
うように配置されている。このDYコア17は、水平偏
向コイルと垂直偏向コイルが発生する磁界の効力を高め
る機能を果たす。
【0018】裏カバー18は樹脂等の絶縁材料によって
所定の形状に成形されたもので、偏向ヨーク15の後端
部に取り付けられている。この裏カバー18は、本発明
におけるカバー部材に相当するものである。偏向ヨーク
15を陰極線管10に搭載した状態では、裏カバー18
の端部がバンド23によってネック部13に固定され
る。
【0019】ここで、上下一対をなす水平偏向コイルの
コイル線材は、セパレータ16の一方から他方にかけて
はZ軸(ヨーク中心軸)に沿うかたちでセパレータ16
の内周面に巻線される。また、セパレータ16の一方
(図の左側)では、上記コイル線材がセパレータ本体1
9に設けられた回周案内溝19Aに案内されて円周方向
に渡され、セパレータ16の他方(図の右側)では、上
記コイル線材がセパレータネック20に形成された巻線
ガイド部(後述)に案内されて円周方向に渡される。
【0020】図3に偏向ヨークの後端側における水平偏
向コイルの巻線状態を示す。図示のようにセパレータネ
ック20には、巻線ガイド部20Aが一体に形成されて
いる。巻線ガイド部20AにはZ軸方向に沿って複数の
ガイドリブ20Bが形成され、それらのガイドリブ20
B間に水平偏向コイルのコイル線材21が嵌め込まれて
いる。これにより、セパレータネック20の巻線ガイド
部20Aでは、水平偏向コイルのコイル線材21がガイ
ドリブ20Bに案内されて巻線されるとともに、その巻
線ターン数に対応してコイル線材21がZ軸方向の異な
る位置で円周方向に渡されたベンドレス構造となってい
る。また、セパレータネック20には、上記セパレータ
本体19への組み付け用となるフック部20Cが一体に
形成されている。
【0021】上記構成のセパレータネック20は、陰極
線管10に偏向ヨーク15を搭載したときに、ネック部
13の外周部に嵌合する状態で取り付けられる。このと
き、ベンドレス構造の水平偏向コイルを採用した偏向ヨ
ーク15においては、セパレータネック20の巻線ガイ
ド部20Aを、ネック部13内面に形成された導電膜2
2のエッジ部分22A近傍に配置せざるを得ない場合が
ある。
【0022】しかしながら、導電膜22のエッジ部分
(例えば、カーボンエッジ等)22Aは一般に電界が集
中する部分となるため、そのエッジ部分22Aの近傍に
コイル線材21のような導体が存在すると、放電開始電
圧が他の部分よりも低くなって放電しやすくなる。特
に、セパレータネック20の構造上、コイル線材21の
一部が宙に浮いた状態で巻かれると、その部分で放電が
起こりやすくなる。
【0023】そこで本実施形態においては、先ず、導電
膜22のエッジ部分22Aに対応する位置でセパレータ
ネック20の内径を部分的に拡大することにより、径方
向でコイル線材21の位置をネック部13の外周面から
遠ざけることなく、セパレータネック20とネック部1
3との間に所定の隙間Gを確保することとした。そし
て、その隙間Gに筒状の絶縁部材(後述)を挿入するこ
とにより、導電膜22のエッジ部分22Aとコイル線材
21との間に絶縁部材を介在させることとした。以下
に、具体的な構造例を説明する。
【0024】図4は本実施形態における裏カバー18の
構造を示す断面図である。図示した裏カバー18は、主
として、筒状部18A、コイルカバー部18B及び固定
部18Cを備えた構成となっている。筒状部18Aは、
陰極線管のネック部13に嵌合されるもので、断面略円
形に形成されている。この筒状部18Aの一端側(図の
右側)には、先述したバンド23(図2参照)が装着さ
れるようになっている。また、筒状部18Aの他端側
(図の左側)には、絶縁スペーサ18Dが一体に形成さ
れている。この絶縁スペーサ18Dは、本発明における
絶縁部材に相当するもので、偏向ヨーク15に裏カバー
18を取り付けるにあたって上記隙間Gに挿入されるも
のである。
【0025】コイルカバー部18Bは、上述のようにセ
パレータネック20に巻線されたコイル線材21を覆う
ように配置されるものである。このコイルカバー部18
Bは、絶縁スペーサ18Dを内部に収容するかたちで、
筒状部18Aの外周面から径方向に突出する状態で形成
されている。固定部18Cは、偏向ヨーク15の後端部
に裏カバー18を固定するためものである。この固定部
18Cは、コイルカバー部18Bの端部からZ軸と直角
方向に延出する状態で形成されている。
【0026】図5は裏カバー18における絶縁スペーサ
18Dの構造を説明するもので、図中(A)は絶縁スペ
ーサ18Dを正面から見た断面図で、図中(B)は絶縁
スペーサ18Dを側面から見た図である。図示のように
絶縁スペーサ18Dは、全体として略円形のリング状に
形成されている。また、絶縁スペーサ18Dの外周側に
は、その肉厚を部分的に厚くした凹凸状の厚肉部18E
が形成されている。この厚肉部18Eは、円周方向の4
箇所にわたって形成されている。
【0027】上記構成の裏カバー18は、水平偏向コイ
ルが巻線されたセパレータ16に対し、セパレータネッ
ク20に連結するかたちで取り付けられる。このとき、
裏カバー18に形成された絶縁スペーサ18Dは、図6
に示すように、Z軸方向からセパレータネック20の内
周側に嵌め込まれる。これにより、セパレータネック2
0の巻線ガイド部20Aの内側に絶縁スペーサ18Dが
嵌合される。
【0028】このように裏カバー18を取り付けること
により、コイル線材21の巻線による圧力でセパレータ
ネック20の巻線ガイド部20Aが図中矢印で示す方向
(内側)に若干倒れ込んでいても、上述のように絶縁ス
ペーサ18Dを嵌め込むことで巻線ガイド部20Aが外
側に押し広げられるようになる。
【0029】これにより、コイル巻線時における巻線ガ
イド部20Aの倒れ込みを絶縁スペーサ18Dで矯正す
ることができる。このため、巻線ガイド部20Aの倒れ
込みによる種々の不具合、例えば偏向ヨーク15の特性
上のバラツキや、偏向ヨーク15の内径部分にネック部
13を挿入する際の挿入力の増大を解消できる。
【0030】また、上述のようにセパレータネック20
と裏カバー18を連結して取り付けることにより、Z軸
から見た場合に、巻線ガイド部21に巻かれたコイル線
材21が絶縁スペーサ18Dによって電気的かつ機械的
に遮蔽された状態となる。これにより、陰極線管10に
偏向ヨーク15を取り付けた際には、図7及び図8に示
すように、セパレータネック20の巻線ガイド部20A
に巻かれたコイル線材21と陰極線管のネック部13と
の間に絶縁スペーサ18Dが介在した状態となる。この
状態では、絶縁スペーサ18Dの外周側に形成された厚
肉部18E(図5参照)が、セパレータネック20の内
径側に突出するリブ20Dに嵌合される。このとき、ネ
ック部13内面における導電膜22(図3参照)の形成
領域Jに対して、絶縁スペーサ18DがZ軸方向で所定
の寸法(好ましくは1mm以上)Kだけ重なるように、
双方の位置を設定することが望ましい。
【0031】このような取り付け状態においては、先述
のように導電膜22のエッジ部分22Aとコイル線材2
1との距離が近くなる場合でも、それらの間に絶縁スペ
ーサ18Dが介在することで絶縁耐圧が高められる。こ
のため、エッジ部分22Aからコイル線材21への放電
を防止することができる。その結果、偏向ヨーク15を
含めた陰極線管10の動作信頼性を向上させることがで
きる。
【0032】また、ヨーク後端部に取り付けられる裏カ
バー18に絶縁スペーサ18Dを一体に形成することに
より、部品点数の増加を回避できるとともに、裏カバー
18と一緒(同時)に絶縁スペーサ18Dを装着できる
ため、製造コストを安く抑えることができる。
【0033】さらに、コイル線材21の位置をネック部
13の外周面から遠ざけることなく、それらの間に絶縁
スペーサ18Dを介在させるようにしているため、偏向
感度の悪化を抑えることができる。
【0034】これに加えて、例えば電子銃の形状(構
造)などにより、導電膜22のエッジ部分22Aにおい
て円周方向の特定の箇所で放電しやすい傾向がある場合
は、その特定の箇所に対応して、例えば先の図5に示す
ように絶縁スペーサ18Dに厚肉部18Eを形成するこ
とにより、スペーサ全体の肉厚を厚くすることなく(換
言すると、偏向感度を悪化させることなく)、上記特定
の箇所で絶縁耐圧を向上させることができる。
【0035】なお、上記実施形態においては、裏カバー
18に絶縁スペーサ18Dを一体に形成するようにした
が、本発明はこれに限らず、絶縁スペーサ18Dを独立
した部品として構成することも可能である。また、上記
実施形態においては、セパレータ本体19とセパレータ
ネック20とを組み合わせた、所謂分割形のセパレータ
16を採用したが、これに限らず、一体形のセパレータ
を採用することも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、セ
パレータを用いたサドル形の水平偏向コイルの巻線構造
として、偏向効率の高いベンドレス構造を採用する場合
でも、巻線ガイド部の内側に絶縁部材を嵌合させること
により、ヨーク中心軸から見て、巻線ガイド部に巻かれ
たコイル線材を絶縁部材で電気的かつ機械的に遮蔽する
ことができる。これにより、陰極線管のネック部内面に
形成された導電膜のエッジ部分が巻線ガイド部の内側に
配置される場合でも、絶縁部材の介在によって絶縁耐圧
を向上させ、コイル線材への放電を防止することができ
る。その結果、信頼性に優れた表示装置を提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る陰極線管の全体像を示す概略斜視
図である。
【図2】本発明に係る偏向ヨークの構成を示す図であ
る。
【図3】偏向ヨークの後端側における水平偏向コイルの
巻線状態を示す図である。
【図4】裏カバーの構造を示す断面図である。
【図5】絶縁スペーサの構造を説明する図である。
【図6】絶縁スペーサの組み込み状態を説明する図であ
る。
【図7】陰極線管のネック部における偏向ヨークの取り
付け状態を示す側断面図である。
【図8】陰極線管のネック部における偏向ヨークの取り
付け状態を示す正面図である。
【図9】ベンドアップ構造に対応したセパレータの要部
構造を説明する図である。
【図10】ベンドレス構造に対応したセパレータの要部
構造を説明する図である。
【符号の説明】
10…陰極線管、14…ネック部、15…偏向ヨーク、
16…セパレータ、18…裏カバー、18D…絶縁スペ
ーサ(絶縁部材)、18E…厚肉部、20…セパレータ
ネック、20A…巻線ガイド部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平偏向コイルがサドル形に巻線される
    とともに、偏向ヨークの後端側で前記水平偏向コイルの
    コイル線材をヨーク中心軸方向の異なる位置で円周方向
    に渡らせるための巻線ガイド部を有するセパレータと、 前記巻線ガイド部の内側に嵌合される筒状の絶縁部材と
    を備えることを特徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】 偏向ヨークの後端部に取り付けられるカ
    バー部材に前記絶縁部材を一体に形成してなることを特
    徴とする請求項1記載の偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】 前記絶縁部材に厚肉部を形成してなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】 水平偏向コイルがサドル形に巻線される
    とともに、偏向ヨークの後端側で前記水平偏向コイルの
    コイル線材をヨーク中心軸方向の異なる位置で円周方向
    に渡らせるための巻線ガイド部を有するセパレータと、 前記巻線ガイド部の内側に嵌合される筒状の絶縁部材と
    を備える偏向ヨークを陰極線管に搭載してなることを特
    徴とする表示装置。
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