JP2001176426A - 偏向ヨーク用コア、偏向ヨーク及び陰極線管受像機 - Google Patents

偏向ヨーク用コア、偏向ヨーク及び陰極線管受像機

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JP2001176426A
JP2001176426A JP36016299A JP36016299A JP2001176426A JP 2001176426 A JP2001176426 A JP 2001176426A JP 36016299 A JP36016299 A JP 36016299A JP 36016299 A JP36016299 A JP 36016299A JP 2001176426 A JP2001176426 A JP 2001176426A
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deflection yoke
coil
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Yoshio Ko
義雄 高
Akio Murata
明夫 村田
Hiroshi Katayama
浩 潟山
Tsuneo Muchi
常雄 鞭
Ichiro Saito
一郎 齋藤
Yoshiki Yamamoto
好基 山本
Katsuhiko Uchibori
勝彦 内堀
Haruhiko Takei
晴彦 竹井
Hideo Takeshita
秀生 竹下
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Totoku Electric Co Ltd
FDK Corp
Sony Corp
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Totoku Electric Co Ltd
FDK Corp
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル線材の巻き位置を変更しなくても、偏
向磁界を調整できるようにする。 【解決手段】 偏向ヨーク用のコア18の構成として、
全体として筒型形状に成形するとともに、その内面で且
つコイル線材の巻き位置以外の部分に切り欠き溝20を
形成したものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機やコンピュータディスプレイ等の陰極線管受像機に係
り、特に、陰極線管バルブに装着される偏向ヨーク用の
コア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管においては、電子銃から
出射される3本の電子ビーム、すなわちR(赤),G
(緑),B(青)の各色蛍光体を発光させる3本の電子
ビームの進行方向を上下左右に偏向することにより、画
面上にカラー画像を組み立てている。電子ビームの偏向
には、水平偏向コイルと垂直偏向コイルを有する偏向ヨ
ークが用いられる。この偏向ヨークは、陰極線管バルブ
のネック部からファンネル部に至るコーン部と呼ばれる
部分に装着される。
【0003】偏向ヨークにおいては、電子銃から出射さ
れる3本の電子ビームの軌道上に、上記水平偏向コイル
に水平偏向電流を、上記垂直偏向コイルに垂直偏向電流
をそれぞれ流すことにより偏向磁界を形成し、この偏向
磁界によって電子ビームを上下左右に偏向している。そ
して、3本の電子ビームを色選別電極(アパーチャグリ
ル、シャドウマスク等)の一点に集中(コンバージェン
ス)させることで、画面上に所望のカラー画像を再現し
ている。
【0004】このような陰極線管用の偏向ヨークには、
上記水平偏向コイルによる偏向磁界や上記垂直偏向コイ
ルによる偏向磁界の効力をアップさせるためのコアが組
み込まれている。このコアは、一端を他端よりも大きく
開口した筒型形状(略ラッパ形状)をなすもので、フェ
ライト等の磁性材料によって構成されている。
【0005】一般に、偏向ヨーク用のコアとしては、図
13(A)に示すように大径開口部から小径開口部にわ
たって略円形の断面をなす丸型コア51と、図13
(B)に示すように大径開口部側が略長方形(角型)で
小径開口部側が略円形の断面をなす角型コア52とが知
られている。このうち、丸型コア51の内面は凹凸なく
形成されるが、角型コア52の内面にはコイル線材を収
納するための案内溝53が形成される場合がある。この
案内溝53は、コイル線材の巻き位置を規制する以外に
も、偏向ヨークの偏向効率向上に寄与する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、偏向ヨーク
の磁界分布を調整するにあたっては、水平偏向コイルを
構成するコイル線材や垂直偏向コイルを構成するコイル
線材の巻き位置をずらすことにより、電子ビームの軌道
上に所望の磁界分布(ピンクッション磁界、斉一磁界、
バレル磁界)を形成するようにしている。
【0007】しかしながら、コイル線材の巻き位置を変
更するにも機構的な制約があるため、場合によっては所
望の磁界分布を形成できないことがある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る偏向ヨーク
用コアは、全体として筒型形状をなすもので、その内面
で且つコイル線材の巻き位置以外の部分に切り欠き溝を
形成した構成になっている。
【0009】かかる偏向ヨーク用コアを備える偏向ヨー
クにあっては、コアの内面に切り欠き溝を形成したこと
により、この切り欠き溝の形成部位で磁界強度が弱ま
る。これにより、例えばヨーク中心軸を通る水平軸上に
切り欠き溝を形成した場合は、垂直偏向コイルによる垂
直偏向磁界を相対的にピンクッション磁界方向に移行さ
せることが可能となる。また、ヨーク中心軸を通る垂直
軸上に切り欠き溝を形成した場合は、水平偏向コイルに
よる水平偏向磁界を相対的にピンクッション磁界方向に
移行させることが可能となる。さらに、ヨーク中心軸方
向で溝寸法(溝深さ、溝幅等)が変化するように切り欠
き溝を形成することにより、ヨーク中心軸方向で磁界分
布を調整することも可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明が適
用される陰極線管の全体像を示す概略斜視図である。図
1において、陰極線管バルブ10は、パネル部11、フ
ァンネル部12およびネック部13により構成されてい
る。パネル部11の内面には、赤,青,緑の各色蛍光体
をパターン配列した蛍光面(不図示)が形成されてい
る。一方、ネック部13には、電子ビームの出射源とな
る電子銃14が内装されている。また、ネック部13か
らファンネル部12に至るコーン部には、電子ビームを
偏向するための偏向ヨーク15が装着されている。
【0011】上記構成の陰極線管は、パネル部11内面
の蛍光面にカラー画像(又は白黒画像)を再現するのに
必要な各種の付属部品とともに図示せぬ筐体に組み込ま
れ、これによってテレビジョン受像機やコンピュータ用
ディスプレイ等の陰極線管受像機が構成される。
【0012】図2は本発明に係る偏向ヨーク15の一部
破断面を含む側面図である。図2から明らかなように、
偏向ヨーク15には、水平偏向コイル16、垂直偏向コ
イル17、コア18およびリングマグネット19等の部
品が装備されている。水平偏向コイル16は鞍型に巻線
され、垂直偏向コイル17も鞍型に巻線されている。な
お、垂直偏向コイル17については、コア18にトロイ
ダル状に巻線される場合もある。
【0013】また、水平偏向コイル16は偏向ヨーク1
5の上下(垂直軸方向)に対をなして配置され、その外
側(外周側)に垂直偏向コイル17が偏向ヨーク15の
左右(水平軸方向)に対をなして配置されている。そし
て、電子銃14から出射される電子ビームの軌道上にお
いて、水平偏向コイル16は電子ビームを画面の左右方
向(水平軸方向)に偏向させる磁界(水平偏向磁界)を
発生し、垂直偏向コイル17は電子ビームを画面の上下
方向(垂直軸方向)に偏向させる磁界(垂直偏向磁界)
を発生する。
【0014】コア18はフェライト等の磁性材料からな
るもので、垂直偏向コイル17の外側に配置されてい
る。このコア18は、水平偏向コイル16および垂直偏
向コイル17が発生する磁界の効力をより高めるため
に、それらの偏向コイル16,17を覆うように装着さ
れている。リングマグネット19は、電子銃14の組み
立て誤差等による電子ビームの軌道ずれを補正するため
に、偏向ヨーク15の後端部(ガン側)に取り付けられ
ている。
【0015】図3は本発明の実施形態に係る偏向ヨーク
用コアの斜視図である。この図3において、Z軸は偏向
ヨーク15の中心軸(ヨーク中心軸)、X軸はヨーク中
心軸を通る水平軸、Y軸はヨーク中心軸を通る垂直軸に
相当するものである。図示のようにコア18は、全体と
して略筒型構造をなすもので、一端を他端よりも大きく
開口したラッパ状に形成されている。コア18の断面形
状は、Z軸方向で一様に略円形となっている。また、コ
ア18の内面(内周面)には、X軸上に位置して一対の
切り欠き溝20が形成されている。
【0016】各々の切り欠き溝20は、所定の溝幅をも
って断面略凹状に形成されている。また、各々の切り欠
き溝20は、Z軸に沿う方向でコア18の一端(大径開
口部)から他端(小径開口部)にわたって帯状に連続し
て形成されている。これらの切り欠き溝20は、垂直偏
向コイル17がコア18にトロイダル状に巻線される場
合も含めて、垂直偏向コイル17を構成するコイル線材
の巻き位置以外の部分に形成されるものである。
【0017】このような構造をなすコア18を備えた偏
向ヨーク15にあっては、上述の如くコア18の内面に
切り欠き溝20を形成することにより、上記コイル線材
の巻位置を変更しなくても垂直偏向コイル17による磁
界分布を調整することが可能となる。
【0018】さらに詳述すると、例えば図4(A)に示
すように切り欠き溝のないコア18Aと垂直偏向コイル
17とを組み合わせた場合に、図中破線矢印で示すよう
な斉一磁界が形成されるものとする。これに対して、図
4(B)に示すようにX軸上に切り欠き溝20を有する
コア18Bと垂直偏向コイル17とを組み合わせた場合
は、切り欠き溝20の形成部位(X軸上)において磁界
強度が弱まる。
【0019】これにより、切り欠き溝20が存在するX
軸上での磁界強度に対して、X軸上以外の部分(X軸か
ら離れた部分)での磁界強度が相対的に大きくなる。そ
の結果、切り欠き溝のないコア18Aを用いた場合には
斉一磁界であったものが、切り欠き溝20を有するコア
18Bを用いた場合にはピンクッション磁界となる。
【0020】こうした磁界分布の変化は、切り欠き溝の
ないコア18Aを用いたときの磁界分布がバレル磁界、
斉一磁界、ピンクッション磁界のいずれであっても、コ
ア18内面のX軸上に切り欠き溝20を形成することに
より、相対的にピンクッション磁界方向に移行するもの
となる。
【0021】したがって、切り欠き溝のないコア18A
を用いたときの磁界分布がバレル磁界であった場合は、
その磁界強度を弱める、或いはその磁界分布を斉一磁
界、ピンクッション磁界の方向に移行させることが可能
となる。また、切り欠き溝のないコア18Aを用いたと
きの磁界分布がピンクッション磁界であった場合は、そ
の磁界強度を強める方向に移行させることが可能とな
る。
【0022】このような切り欠き溝による磁界調整作用
は、水平偏向コイル16による水平偏向磁界を調整する
際にも同様に機能する。例えば、図5(A)に示すよう
に切り欠き溝のないコア18Cと水平偏向コイル16と
を組み合わせた場合に、図中破線矢印で示すような斉一
磁界が形成されるものとする。これに対して、図5
(B)に示すようにY軸上に切り欠き溝20を有するコ
ア18Cと水平偏向コイル16とを組み合わせた場合
は、切り欠き溝20の形成部位(Y軸上)において磁界
強度が弱まるため、その磁界分布をピンクッション磁界
とすることができる。
【0023】また、コア18の内面に切り欠き溝20を
形成するにあたっては、該切り欠き溝20の形成寸法を
Z軸方向で変化させるようにしても良い。具体的には、
例えば図6(A)に示すようにコア18の一端(大径開
口部)側における切り欠き溝20の幅W1を、同他端
(小径開口部)側における切り欠き溝20の幅W2より
も大きく(又は小さく)設定しても良い。また、図6
(B)に示すようにコア18の一端(大径開口部)側に
おける切り欠き溝20の深さD1を、同他端(小径開口
部)側における切り欠き溝20の深さD2よりも大きく
(又は小さく)設定しても良い。
【0024】このように切り欠き溝20の形成寸法をZ
軸方向で変化させることにより、先述した切り欠き溝2
0による磁界強度の弱まり具合が、Z軸上の各位置にお
ける溝寸法に対応したものとなる。これにより、Z軸上
の各位置において、切り欠き溝20の形成寸法(溝幅、
溝深さ等)を基にピンクッション磁界方向への移行度合
いを調整できるようになる。その結果、Z軸方向で磁界
分布を調整することが可能となる。
【0025】ちなみに、Z軸方向で切り欠き溝20の形
成寸法を変化させたコア18の形態としては、Z軸方向
での切り欠き溝20の形成範囲や形成部位を限定するこ
とでも実現される。具体的には、Z軸方向におけるコア
18の長さ(以下、コア長)に対して切り欠き溝20の
形成範囲をコア長よりも短い範囲に限定したり、切り欠
き溝20の形成部位をコア10の大径開口部側又は小径
開口部側のみに限定したりすることが考えられる。
【0026】図7は本発明に係る偏向ヨーク用コアの構
造を角型コアに適用した場合の事例を説明するものであ
る。図7(A)はコア内面に凹凸がないタイプの角型コ
ア21に切り欠き溝20を形成した事例を示し、図7
(B)はコア内面にコイル線材を収納するための案内溝
22を有する角型コア(スロットコア)23に切り欠き
溝20を形成した事例を示している。
【0027】上述した角型コア21、23は主として偏
向効率の向上を目的として採用されるが、この種のコア
構造を用いた場合は偏向磁界がバレル磁界になり易い。
そのため、特に角型コア21、23への適用にしては、
切り欠き溝20による磁界調整作用(ピンクッション磁
界方向への移行)が非常に有益なものとなる。
【0028】また、特殊な偏向ヨークの形態として、図
8(A)に示すように水平偏向コイル16と垂直偏向コ
イル17をZ軸方向で分離して配置したものがある。さ
らに、この種の偏向ヨークを備えた陰極線管のなかに
は、水平偏向コイル16の偏向効率を向上させるべく、
図8(B)に示すように陰極線管バルブ10のコーン部
の断面形状を扁平型とし、この扁平部分に水平偏向コイ
ル16を配置したものもある。
【0029】図9は扁平型コーン部における水平偏向コ
イルとコアの配置状態を示す断面図である。扁平型コー
ン部24にはこれとほぼ相似した形の角型コア25が装
着されている。そして、扁平型コーン部24と角型コア
25の間に水平偏向コイル16が組み込まれている。ま
た、角型コア25にはY軸上に位置して凸部26が形成
されている。
【0030】このように扁平型コーン部24に対応した
偏向ヨークでは、水平偏向コイル16による磁界分布が
コア形状に大きく依存したものとなる。また、水平偏向
コイル16のコイル線材の位置を変更しても、上記コア
形状による依存度が高いため、偏向磁界を変えることが
困難となる。
【0031】このような場合においても、図10
(A),(B)に示すように角型コア25の凸部26内
に切り欠き溝27を形成することにより、Y軸上での磁
界強度を弱めてピンクッション磁界を得ることが可能と
なる。
【0032】また、図11(A)に示すように水平偏向
コイル16と角型コア25による偏向磁界が図中破線で
示す所定のエリア(電子ビームに作用するエリア)内で
ほぼ斉一な磁界分布となっている場合は、図11(B)
に示すようにX軸方向における凸部26の幅を小さくす
ることにより、上記斉一な磁界分布をバレル状の磁界分
布に変えることができる。
【0033】さらに、角型コア25における凸部26の
幅と該凸部26内における切り欠き溝27の形成寸法
を、陰極線管の中心軸方向に一致するZ軸方向で適宜変
化させることにより、所望の磁界分布を得ることが可能
となる。
【0034】ところで、一般に偏向ヨーク用コア(例え
ば、図13(A)に示すコア51)を製造するにあたっ
ては、コア全体を一体で成形、焼成した後、成形時に付
した分割溝を境に2分割して2つのコア半体を得るよう
にしている。そして、実際に偏向ヨークに組み込む際に
は、先に2分割したコア半体を組み合わせて使用するよ
うにしている。そのため、コアの製造後においては、上
述のように2分割して得られた2つのコア半体を常に一
組として取り扱う必要があった。
【0035】これに対して、上記図10(A),(B)
に示す角型コア25の場合はX軸を境に2分割した形状
で成形金型を製作することにより、コア全体を一体に成
形することが可能である。ただし、Z軸方向で凸部26
の幅や切り欠き溝27の形成寸法を変化させた角型コア
にあっては、コア全体を一体に成形することが困難とな
る。
【0036】そのような場合には、図12に示すように
X軸を境に2分割したコア半体28を個別に成形、焼成
した後、他のコア半体との接合面29を個別に研磨して
完成品とする。そして、実際に偏向ヨークに組み込む場
合は、上述の如く得られたコア半体28の完成品を2個
組み合わせて使用する。
【0037】これにより、任意のコア半体28を組み合
わせて一つのコアを構成することが可能となる。その結
果、例えば偏向ヨークの組立中や製品輸送時に片側のコ
ア半体18に破損が生じた場合でも、コア全体を交換す
ることなく、破損品のみを良品のコア半体と交換するだ
けで好適に対応可能となる。
【0038】なお、ここでは水平偏向コイル16と組み
合わせられる角型コア25を2つのコア半体28の組み
合わせによって構成する場合について説明したが、垂直
偏向コイル17と組み合わせられる角型コアの場合は、
Y軸を境に2分割したコア半体を個別に成形、焼成した
後、その接合面を個別に研磨してコア半体の完成品を得
ることにより、上記同様の組み合わせ形態を採用するこ
とが可能となる。
【0039】また、こうしたコアの組み合わせ形態は、
上述した角型コア25以外にも、偏向ヨーク用のコア全
般に広く適用することが可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、偏
向ヨーク用コアの構成として、そのコアの内面で且つコ
イル線材の巻き位置以外の部分に切り欠き溝を形成した
ことにより、コイル線材の巻き位置を変更しなくても、
偏向コイル(水平偏向コイル、垂直偏向コイル)による
偏向磁界を調整することが可能となる。これにより、例
えばコイル線材の巻き位置を変更しても磁界分布の調整
が難しい場合や、コイル線材の巻線に使用する巻き金型
やコイルボビンの寸法,形状等を決定した後などでも、
コアの内面に切り欠き溝を形成することにより、偏向コ
イルによる偏向磁界を調整して所望の磁界分布を得るこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される陰極線管の全体像を示す概
略斜視図である。
【図2】本発明に係る偏向ヨークの一部破断面を含む側
面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る偏向ヨーク用コアの斜
視図である。
【図4】切り欠き溝による磁界調整作用を説明する図
(その1)である。
【図5】切り欠き溝による磁界調整作用を説明する図
(その2)である。
【図6】切り欠き溝の形成寸法を説明する図である。
【図7】角型コアへの適用例を示す図である。
【図8】偏向ヨークの構成例を説明する図である。
【図9】扁平型コーン部における水平偏向コイルとコア
の配置状態を示す図である。
【図10】扁平型コーン部に対応した角型コアへの適用
例を示す図である。
【図11】扁平型コーン部に対応した角型コアによる磁
界調整の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係るコア半体の斜視図で
ある。
【図13】従来の偏向ヨーク用コアの構造例を示す図で
ある。
【符号の説明】
15…コア、16…水平偏向コイル、17…垂直偏向コ
イル、18…コア、20,27…切り欠き溝、25…角
型コア、26…凸部、28…コア半体、29…接合面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高 義雄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 村田 明夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 潟山 浩 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 鞭 常雄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 齋藤 一郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 山本 好基 東京都新宿区大久保1丁目3番21号 東京 特殊電線株式会社内 (72)発明者 内堀 勝彦 東京都新宿区大久保1丁目3番21号 東京 特殊電線株式会社内 (72)発明者 竹井 晴彦 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 竹下 秀生 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 Fターム(参考) 5C042 FF05 FF06 FG08 FG09 FG10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管バルブに装着される偏向ヨーク
    に用いられるコアにおいて、 全体として筒型形状をなすもので、その内面で且つコイ
    ル線材の巻き位置以外の部分に切り欠き溝を形成してな
    ることを特徴とする偏向ヨーク用コア。
  2. 【請求項2】 水平偏向磁界を形成する水平偏向コイル
    と、 垂直偏向磁界を形成する垂直偏向コイルと、 全体として筒型形状をなすもので、その内面で且つコイ
    ル線材の巻き位置以外の部分に切り欠き溝を形成してな
    るコアとを備えることを特徴とする偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】 前記コアの切り欠き溝を、ヨーク中心軸
    を通る水平軸及び垂直軸のうち少なくとも一方の軸上に
    形成してなることを特徴とする請求項2記載の偏向ヨー
    ク。
  4. 【請求項4】 前記コアの内面に、前記水平軸又は前記
    垂直軸の軸上に位置して凸部を形成し、この凸部内に前
    記切り欠き溝を形成してなることを特徴とする請求項3
    記載の偏向ヨーク。
  5. 【請求項5】 前記切り欠き溝の形成寸法を前記ヨーク
    中心軸方向で変化させてなることを特徴とする請求項3
    又は4記載の偏向ヨーク。
  6. 【請求項6】 前記コアは、前記水平軸又は前記垂直軸
    を境に分割可能な一対のコア半体から成ることを特徴と
    する請求項3、4又は5記載の偏向ヨーク。
  7. 【請求項7】 前記一対のコア半体はそれぞれ個別に研
    磨された接合面を有し、この接合面を介して任意のコア
    半体を組み合わせ可能としてなることを特徴とする請求
    項3乃至6のいずれか1項に記載の偏向ヨーク。
  8. 【請求項8】 水平偏向磁界を形成する水平偏向コイル
    と、 垂直偏向磁界を形成する垂直偏向コイルと、 全体として筒型形状をなすもので、その内面で且つコイ
    ル線材の巻き位置以外の部分に切り欠き溝を形成してな
    るコアとを備える偏向ヨークを用いたことを特徴とする
    陰極線管受像機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003023812A1 (fr) * 2001-09-10 2003-03-20 Sony Corporation Collier de deflexion et noyau de collier de deflexion
KR20030053889A (ko) * 2001-12-24 2003-07-02 삼성전기주식회사 편향요크
US6737818B2 (en) 2001-11-22 2004-05-18 Hitachi, Ltd. Deflection yoke and cathode ray tube device

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