JP2001175262A - ハンマ検出装置および演奏情報取得装置 - Google Patents

ハンマ検出装置および演奏情報取得装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より正確にハンマの運動に関する物理量を連
続的に検出する。 【解決手段】 ハンマセンサ26は、演奏者による打鍵
に応じたハンマ2の運動を、レストポジションから打弦
した後、再度レストポジションに戻るまでの区間で連続
的に検出する。このようにして連続的に検出したハンマ
2の運動に基づいて、演奏記録部30が演奏に関する様
々な情報を取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピアノなどの鍵盤
楽器におけるハンマまたは疑似ハンマの運動に関する物
理量を検出するハンマ検出装置、および該ハンマ検出装
置の検出結果を用いて演奏に関わる情報を取得する演奏
情報取得装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動ピアノ等の鍵盤楽器にお
いては、鍵等の動きをセンサで検知し、これを演奏デー
タとして記録したり、電子音源に供給して楽音を電子的
に発生することが行われている。従来の自動ピアノにお
いては、例えば、光センサなどのセンサを各鍵の下側に
配置し、このセンサで鍵の下面に取り付けたシャッタの
動作のタイミングおよび動作速度を検出するキーセンサ
方式が採用されている。しかしながら、鍵の操作とハン
マの動作とは必ずしも一致しないため、上記キーセンサ
方式では、連打などの特殊な打鍵を行った場合に発音の
タイミングがずれたり楽音の強弱が不正確になったりす
るという問題があった。たとえば、鍵を小刻みに動かし
て連打する場合には、打鍵ストロークが短いためアコー
スティックピアノではさほど大きな楽音は発生しない
が、鍵の動作速度が速いためキーセンサ方式ではその速
度に応じた大きな楽音を発生してしまうことがある。
【0003】そこで、ハンマの動作を検出するハンマセ
ンサを設け、このハンマセンサの検出結果等に基づき打
弦直前のハンマの速度を測定したりするものがあった。
ここで、図18に従来のハンマの打弦速度の検出説明図
を示す。ハンマ44の打弦速度は、次のようにしてハン
マ検出部70により検出される。ハンマ44が弦Sに近
づくとハンマシャンク43に取り付けたシャッタ71が
ハンマ検出部70内に挿入され、図18に一点鎖線で示
すように、シャッタ71の先端縁が光センサ77の光軸
Pを横切ることとなる。
【0004】この結果、光センサ77の受光部が遮光さ
れ、その遮光タイミングがコントローラによって検出さ
れる。そのときのハンマ44およびハンマシャンク43
の位置を図18においてH2で示す。
【0005】その後、ハンマシャンク43がさらに回動
し、図18に二点鎖線で示すように、シャッタ71の窓
71aが光センサ77の光軸Pを横切る。この結果、光
センサ77の受光部が再び受光状態になる。この受光タ
イミングがコントローラによって検出される。そのとき
のハンマ44およびハンマシャンク43の位置をH3で
示す。以上のようにして、コントローラにおいては、光
センサ77の遮光タイミングおよび受光タイミングが検
出される。そして、位置H2における遮光タイミングお
よび位置H3における受光タイミングとして出力すると
ともに、位置H2から位置H3に至るまでの時間から打
弦速度を算出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに打弦速度を算出する場合、シャッタ71の窓71a
が光軸Pを通過するタイミングは、ハンマ44が弦Sを
打撃する直前であることが好ましい。しかしながら、ピ
アノのすべてのハンマ44に対応するシャッタ71の窓
71aが打弦直前に光軸Pを通過させるように光軸Pや
シャッタ71の位置等を調整することは、次のような理
由から困難である。
【0007】グランドピアノでは、ハンマアクション機
構を支持するシャンクレールがピアノの幅方向にわたっ
て一直線状に設けられている。一方、グランドピアノで
は、鉄のフレームや支柱などに約20000kg程度の弦の張
力がかかるので、フレームなどに歪みが生じ、弦高、つ
まり弦の下面と棚板の上面との垂直方向の寸法が一直線
状になるとは限らない。例えば、図19に示すように、
上述したように生じる歪み等により、弦高は中央部の弦
ほど大きくなり、図示のように、端部の弦高が195mm
であり、中央部の弦高が197mmであるといったように
2mm程度の差は、どのグランドピアノでも発生してい
る。
【0008】このように弦高に差がある場合に、端部の
弦高を基準として打弦直前での光軸Pの通過タイミング
を検出するように設定した場合、例えば上記H2〜H3
が打弦前5.5mm〜0.5mmの検出区間となるように設
定した場合、中央部の弦について同様の設定をした場合
には、打弦前7.5mm〜2.5mmが検出区間となってし
まい、実際の打弦直前の速度との誤差が大きくなってし
まうおそれがある。また、上述したハンマ検出部70を
用いた場合には、ハンマ検出部70を保持する部材が変
形したりすると、その位置バランスがくずれて検出区間
が設定通りにならないこともある。
【0009】また、上記のようにH2およびH3といっ
た2点間を検出区間として速度検出を行う場合には、弱
打時の検出誤差が大きくなってしまうことがある。これ
は、弱打時には、上記検出区間内でハンマ44が大きく
減速することがあり、この場合、実際の打弦時の速度と
検出した速度に大きな誤差が生じることになる。
【0010】また、速度検出を行う場合には、弱打の時
と強打の時で検出区間を変更することが理想である。具
体的には、弱打時には検出区間が短い方がよく、強打時
には検出区間が弱打時よりも大きいことが理想である
が、上記のハンマ検出部70を用いた方式では検出区間
を変更することができない。
【0011】また、上述したハンマ検出部70では、よ
り正確な速度検出を行うためには、各鍵毎にその取り付
け位置を調整しなくてはならず、取り付け作業が煩雑で
ある。また、このハンマ検出部70を備えたピアノのア
クション機構等の調整を行う場合には、ハンマ検出部7
0を取り外して、アクション機構調整後に再度適正な位
置にハンマ検出部70を取り付けなくてはならず、作業
が繁雑である。
【0012】特に、上記のようなハンマ検出部70で取
得した打弦タイミングや打弦速度を用いて演奏データ等
を作成する場合には、より正確な打弦タイミングおよび
打弦速度を取得する必要があるため、ハンマ検出部70
の取り付け位置等は非常に重要な意味を持つことにな
る。また、自動ピアノの再生系においては、ピアノ等の
状態補正のために補正テーブルを有するものがあるが、
この補正テーブル作成にもハンマ検出部70により検出
されたデータが用いられる。従って、ハンマ検出部70
による誤検出が自動ピアノの再生系に影響を与えてしま
うことも考えられる。
【0013】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、鍵盤楽器に対して煩雑な取り付け作業が不
要でありながら、より正確にハンマまたは疑似ハンマの
運動を検出することができるハンマ検出装置、およびこ
れを備えた演奏情報取得装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載のハンマ検出装置は、鍵
と、弦または被打撃部材と、前記鍵の動作に応じてレス
トポジションと前記弦または被打撃部材を打撃する位置
との間で移動可能に設けられるハンマまたは疑似ハンマ
とを備えた鍵盤楽器において、前記ハンマまたは疑似ハ
ンマの運動に関する物理量を検出する装置であって、前
記レストポジションから前記弦または被打撃部材を打撃
して前記レストポジションに戻るまでの前記ハンマまた
は疑似ハンマの運動に関する物理量を連続的に検出する
ハンマ検出手段を具備することを特徴としている。
【0015】また、請求項2に記載のハンマ検出装置
は、請求項1に記載のハンマ検出装置において、前記ハ
ンマ検出手段は、前記ハンマまたは疑似ハンマの位置、
速度または加速度の少なくとも1つを連続的に検出する
ことを特徴としている。
【0016】また、請求項3に記載の演奏情報取得装置
は、楽曲の演奏に関わる情報を取得する装置であって、
請求項1または2に記載のハンマ検出装置と、前記ハン
マ検出装置により検出される連続的な前記ハンマまたは
疑似ハンマの運動に関する物理量に基づいて、演奏に関
わる情報を取得する演奏情報取得手段とを具備すること
を特徴としている。
【0017】また、請求項4に記載の演奏情報取得装置
は、請求項3に記載の演奏情報取得装置において、前記
演奏情報取得手段は、前記ハンマまたは疑似ハンマの前
記弦または被打撃部材を打撃する直前の速度を示す情報
を取得することを特徴としている。
【0018】また、請求項5に記載の演奏情報取得装置
は、請求項3または4に記載の演奏情報取得装置におい
て、前記演奏取得手段は、前記ハンマまたは疑似ハンマ
が前記弦または被打撃部材を打撃するタイミングを示す
情報を取得することを特徴としている。
【0019】また、請求項6に記載の演奏情報取得装置
は、請求項3ないし5のいずれかに記載の演奏情報取得
装置において、前記演奏情報取得手段は、前記鍵の押下
開始タイミングを示す情報を取得することを特徴として
いる。
【0020】また、請求項7に記載の演奏情報取得装置
は、請求項3ないし6のいずれかに記載の演奏情報取得
装置において、前記演奏情報取得手段は、前記鍵が押下
された後に前記鍵がレストポジションに戻るタイミング
を示す情報を取得することを特徴としている。
【0021】また、請求項8に記載の演奏情報取得装置
は、請求項3ないし7のいずれかに記載の演奏情報取得
装置において、前記鍵盤楽器は、ダンパー機構を備えて
おり、前記演奏情報取得手段は、前記ハンマまたは疑似
ハンマによる前記弦または被打撃部材の打撃後に前記ダ
ンパーが前記弦または被打撃部材に接触するタイミング
を示す情報を取得するにことを特徴としている。
【0022】また、請求項9に記載の演奏情報取得装置
は、請求項3ないし8のいずれかに記載の演奏情報取得
装置において、前記鍵盤楽器は、バックチェックを備え
ており、前記演奏情報取得手段は、前記ハンマまたは疑
似ハンマが前記バックチェックに受け止められるタイミ
ングを示す情報を取得することを特徴としている。
【0023】また、請求項10に記載の演奏情報取得装
置は、請求項3ないし9のいずれかに記載の演奏情報取
得装置において、前記鍵盤楽器は、バックチェックを備
えており、前記演奏情報取得手段は、前記ハンマまたは
疑似ハンマが前記バックチェックに受け止められた後、
該バックチェックから外れるタイミングを示す情報を取
得することを特徴としている。
【0024】また、請求項11に記載の演奏情報取得装
置は、鍵と、弦または被打撃部材と、前記鍵の動作に応
じてレストポジションと前記弦または被打撃部材との間
で移動可能に設けられたハンマまたは疑似ハンマとを備
えた鍵盤楽器において、楽曲の演奏に関わる情報を取得
する演奏情報取得装置であって、前記ハンマまたは疑似
ハンマが前記レストポジションから前記弦または被打撃
部材を打撃して前記レストポジションに戻るまでのう
ち、少なくとも前記弦または被打撃部材を打撃する近傍
の区間について、前記ハンマまたは疑似ハンマの運動に
関する物理量を連続的に検出するハンマ検出装置と、前
記ハンマ検出装置により検出される連続的な前記ハンマ
または疑似ハンマの運動に関する物理量に基づいて、前
記ハンマまたは疑似ハンマの打撃位置を基準として楽曲
の演奏に関わる情報を取得する演奏情報取得手段とを具
備することを特徴としている。
【0025】また、請求項12に記載の演奏情報取得装
置は、鍵と、弦または被打撃部材と、前記鍵の動作に応
じてレストポジションと前記弦または被打撃部材との間
で移動可能に設けられたハンマまたは疑似ハンマとを備
えた鍵盤楽器において、前記ハンマまたは疑似ハンマの
打撃直前の速度を示す情報、あるいは、前記ハンマまた
は疑似ハンマの打撃タイミングを示す情報の少なくとも
一方を取得する演奏情報取得装置であって、前記ハンマ
または疑似ハンマが前記レストポジションから前記弦ま
たは被打撃部材を打撃して前記レストポジションに戻る
までのうち、少なくとも前記弦または被打撃部材を打撃
する近傍の区間について、前記ハンマまたは疑似ハンマ
の運動に関する物理量を連続的に検出するハンマ検出装
置と、前記ハンマ検出装置により検出される連続的な前
記ハンマまはた疑似ハンマの運動に関する物理量に基づ
いて、前記ハンマまたは疑似ハンマの打撃直前の速度を
示す情報、あるいは、前記ハンマまたは疑似ハンマの打
撃タイミングを示す情報の少なくとも一方の情報を取得
する演奏情報取得手段とを具備することを特徴としてい
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 A.実施形態の全体構成 まず、図1は本発明の一実施形態に係るハンマセンサを
備えた自動ピアノの主要部の構成を示す。同図に示すよ
うに、この自動ピアノは、鍵1の運動をハンマ2に伝達
するアクションメカニズム3と、ハンマ2によって打撃
される弦4と、鍵1を駆動するソレノイド5と、弦4の
振動を止めるためのダンパ6とを備えており、これらの
構成は一般的な自動ピアノと同様である。また、この自
動ピアノには、通常のアコースティックピアノと同様に
バックチェック7が設けられており、打弦後のハンマ2
がハンマーアクション機構に戻ったときのハンマ2の暴
れを防止する。他にも、この自動ピアノは、通常のアコ
ースティックピアノに搭載される機構と同様のもの備え
ている。
【0027】また、この自動ピアノは、記録メディアあ
るいはリアルタイム通信装置等から供給される演奏デー
タに基づいて、鍵の軌道データを生成するとともに軌道
データを用いて鍵の原速度指示値(t,Vr)を生成す
る再生前処理部10と、供給された原速度指示値(t,
Vr)に基づいて、各時刻における鍵1の位置に対応し
た速度指示値Vrを生成し出力するモーションコントロ
ーラ11と、速度指示値Vrに応じた励磁電流をソレノ
イド5に供給するとともに、ソレノイド5から供給され
るフィードバック信号としての出力速度Vyと速度指示
値Vrを比較し、両者が一致するようにサーボ制御を行
うサーボコントローラ12とを備えている。また、再生
前処理部10は、上述したようにソレノイド5を駆動す
ることによる機械的な楽音発生制御に加え、記録メディ
アあるいはリアルタイム通信装置等から供給される演奏
データに基づいて、音源やスピーカ等から構成される電
子楽音発生部25に制御信号を供給し、演奏データに応
じた電子的な楽音発生を制御する。
【0028】さらに、この自動ピアノは、ハンマ動作時
の全域においてハンマ2の運動に関する物理量(位置、
速度、加速度など)を連続的に検出するハンマセンサ
(ハンマ検出手段)26と、ハンマセンサ26の出力信
号に基づいて打弦速度、打弦タイミングおよび押鍵タイ
ミングなど演奏に関する情報を取得し、これらの取得し
た情報から演奏データを生成する演奏記録部(演奏情報
取得手段)30とを備えている。なお、演奏記録部30
による演奏データ作成処理についての詳細は後述する。
【0029】B.ハンマセンサの構成 ハンマセンサ26は、ハンマ2の運動に関する物理量を
連続的に検出できるものであればどのような構成でもよ
いが、具体的には以下に示すような様々な構成のものを
用いることができる。
【0030】B−1.構成例1 まず、図2に示す構成では、光反射センサ200を用い
てハンマ2の位置を連続的に検出している。この例で
は、固定配置された基板201の裏面におけるハンマシ
ャンク2aと対向する部分に発光素子および受光素子を
有する光反射センサ200を配置している。そして、光
反射センサ200の発光素子が照射した光のハンマシャ
ンク2aからの反射光を受光素子が受光し、この受光量
に応じてハンマ2の位置が検出される。具体的には、光
反射センサ200には、図3(a)に示すような出力電
圧が得られる。これを図3(b)に示すように、直線化
補正を行うことにより、受光量とハンマ2の位置とを対
応づける。これにより、ハンマ2の動作時の光反射セン
サ200の出力値からハンマ2の位置を連続的に検出す
ることができる。なお、近年のマイクロコンピュータに
よれば、上述した直線化補正や各ハンマ毎に設けられる
光反射センサ200の感度補正などを容易、かつ瞬時に
行うことが可能である。従って、光反射センサ200に
より取得されるアナログデータを用い、ハンマ2の位置
を取得することができる。
【0031】B−2.構成例2 次に、構成例2として、図4に示すようなものを用いる
ことができる。同図に示すように、この例では、固定配
置される基板201の裏面にホール素子203を設け、
ハンマシャンク2aにおけるホール素子203と対向す
る部分にマグネットシート204を設ける。この構成の
下、ハンマ2が移動すると、その移動量に応じてホール
素子203の出力値が変化し(図3参照)、この出力値
からハンマ2の位置を連続的に検出することができる。
【0032】B−3.構成例3 次に、上述した構成例1,2のようにハンマ2の位置を
検出する以外にも、図5に示すように、ハンマ2の移動
速度を連続的に検出する構成であってもよい。同図に示
すように、この例では、基板201にコイル205を設
け、ハンマシャンク2aにおけるコイル205と対向す
る部分にマグネットシート204を設ける。そして、ハ
ンマ2が移動した場合、この移動によってコイル205
に生じる起電力からハンマ2の移動速度を連続的に検出
することができる。
【0033】B−4.構成例4 また、図6に示すように、ハンマ2の加速度を連続的に
検出する構成であってもよい。同図に示すように、この
例では、ハンマシャンク2aに加速度センサ206を設
け、この加速度センサ206によりハンマ2の移動加速
度を連続的に検出している。この場合、加速度センサ2
06は移動するハンマシャンク2aに設けられているた
め、加速度センサ206をフレキシブル基板207によ
り電気的に接続するようにすればよい。
【0034】B−5.構成例5 また、ハンマ2の位置を検出する構成としてPSD(Po
sition Sending Device)を用いるようにしてもよい。
図7に示すように、この例では、基板201にLED
(Light Emitting Diode)240と、PSD241が設
けられている。一方、ハンマシャンク2aには、LED
240が照射するほぼビーム状の光を反射する反射面2
42が設けられている。この場合、図8に示すように、
ハンマ2(ハンマシャンク2aに取り付けられた反射面
242)の移動により、反射面242からの反射光のP
SD241による受光位置が変化することになる。この
ような受光位置をPSD241が検出することにより、
その検出結果に応じてハンマ2の位置を連続的に検出す
ることができる。以下、PSD241による受光位置の
検出原理について簡単に説明する。PSD241は、ス
ポット光が入射すると、入射位置には光エネルギーに比
例した電荷が発生する。このように発生した電荷は光電
流として抵抗層を通り、電極(例えば、図8の左右両端
に設けられる)より出力される。ここで、光電流は電極
までの距離(抵抗値)に逆比例して分割され、取り出さ
れるため、両端に設けられた電極から取り出される光電
流値から受光位置を検出することができる。
【0035】B−6.構成例6 また、ハンマ2の位置を直接検出するのではなく、図9
に示すように、ハンマシャンク2aの所定位置に対する
角度θを検出し、検出した角度θからハンマ2の位置を
検出するようようにしてもよい。この場合、ハンマシャ
ンク2aに検出光を照射し、その反射光の偏りによって
ハンマシャンク2aの傾きを検出する光学チルトセンサ
250を設けるようにすればよい。
【0036】B−7.構成例7 上述した構成例1〜6では、ハンマ2の運動に関する物
理量をアナログ検出する構成であったが、以下に示すよ
うにハンマ2の運動に関する物理量をデジタル検出する
ものであってもよい。例えば、図10に示す構成では、
固定配置される基板201の裏面に光反射パルスセンサ
210を設け、ハンマシャンク2aにおける光反射パル
スセンサ210と対向する部分に断面円弧状の反射スケ
ール211を設けている。図11に示すように、反射ス
ケール211の外周面には、光の反射領域211aと吸
収領域211bが交互に形成されたパターンを有するシ
ートが蒸着されている。この構成の下、ハンマ2が移動
すると、光反射パルスセンサ210により反射スケール
211上のパターンが読み取られてパルス信号が生成さ
れる。図12に示すように、光反射パルスセンサ210
によって生成されるパルス信号のパルス数とハンマ2の
位置が対応づけられるので、光反射パルスセンサ210
の生成するパルス数をカウントすることにより、ハンマ
2の位置を連続的に検出することができる。
【0037】B−8.構成例8 また、デジタル検出を行う構成としては、図13に示す
ようなものを用いることもできる。同図に示すように、
この例では、固定配置される基板201の裏面にMR
(磁気抵抗)素子220を設け、ハンマシャンク2aに
おけるMR素子220と対向する部分に断面円弧状の磁
気パターンスケール221を設ける。図14に示すよう
に、磁気パターンスケール221の外周面には、着磁領
域221aと、非着磁領域221bが交互に設けられて
いる。そして、ハンマ2の移動時には磁気パターンスケ
ール221の着磁領域と非着磁領域がMR素子220と
対向する部分を交互に通過し、これによりパルス信号を
生成することができる。なお、誤検出を少なくするため
に着磁領域の幅は小さいことが好ましい。このため、図
示では、磁気パターンスケール221の3列に分け、そ
れぞれに着磁領域と非着磁領域を設け、この3列に対応
するMR素子220を設けている。これにより、ハンマ
2の移動量が微少であっても、いずれかのMR素子22
0の出力によりHレベルのパルス信号を生成することが
できる。
【0038】B−9.構成例9 また、上記のパルス数のカウント値からハンマ2の位置
を検出するものに限らず、図15に示すように、ハンマ
2の位置を絶対的に検出する構成のものであってもよ
い。同図に示すように、この例では、磁気ヘッド230
を内蔵した専用のハンマフレンジ2cを用いている。そ
して、この磁気ヘッド230がハンマシャンク2aの回
動端に取り付けられた磁気スケール231を読み取るこ
とにより、ハンマシャンク2aの位置、つまりハンマ2
の位置を絶対的に検出することができる。
【0039】B−10.構成例10 また、図16(a)、(b)に示すような磁気センサを
用いるようにしてもよい。同図に示すように、この例で
は、ハンマシャンク2aにその回動方向と略同一方向に
延び、かつその方向に複数のスリットが形成された磁性
材270(鉄など)を設ける。一方、この磁性材270
の側方にホール素子やホールICなどの磁気センサ27
1を設け、さらに、この磁気センサ271の磁性材27
0と反対側にマグネット272を貼り合わせておく。こ
の構成の下、ハンマシャンク2aが回動すると、固定配
置される磁気センサ271の側方を磁性材270のスリ
ットが順次通過させられることになる。これにより、磁
気回路が変化して磁気センサ271の出力として正弦波
や方形波などが得られ、この波形からハンマ2の位置を
連続的に検出することができる。なお、図10〜図16
に示すデジタル検出を行う構成の分解能は、演奏に関わ
る情報(後述する)を検出できる精度があればよく、例
えば、ハンマ2のストロークに換算して10ミクロン/
パルス程度の分解能である。
【0040】C.実施形態の動作 次に、上記構成の自動ピアノの動作について説明する。
この自動ピアノは、演奏者による演奏内容をハンマセン
サ26の検出結果に基づいて演奏データとして記録する
ことが可能であり、また供給される演奏データに応じて
演奏を再生することが可能であり、この自動ピアノの記
録・再生動作の概要について説明する。
【0041】C−1.概要動作 まず、演奏者によって演奏が行われると、演奏記録部3
0はハンマセンサ26の検出結果に基づいて、様々な演
奏に関する情報を取得し、これらの情報を用いて所定の
フォーマットの演奏データを作成する。このようにして
作成された演奏データがフロッピーディスク、ハードデ
ィスク、光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記録
される。
【0042】次に、この自動ピアノの演奏再生時の動作
について説明する。この自動ピアノでは、再生動作を行
う場合に、ソレノイド5により鍵1を動作させてハンマ
2が弦4を打撃することによる楽音発生(以下、機械的
楽音発生という)を行うか、電子楽音発生部25による
電子的な楽音発生を行うかを選択することができるよう
になっている。ユーザが機械的楽音発生を選択した場合
には、供給される演奏データに基づいて、再生前処理部
10がモーションコントローラ11およびサーボコント
ローラ12を介してソレノイド5を駆動制御し、ハンマ
2の打弦によって演奏データに応じた楽音を発生させ
る。一方、ユーザが電子的楽音発生を選択した場合に
は、供給される演奏データに基づいて、再生前処理部1
0が電子楽音発生部25を制御し、電子楽音発生部25
により演奏データに応じた楽音が電子的に発生させられ
る。
【0043】C−2.演奏記録動作 この自動ピアノは、ハンマセンサ26が連続的に検出し
たハンマ2の運動に関する物理量(以下の説明では、ハ
ンマ2の位置とする)から演奏記録部30が演奏に関わ
る情報を取得して演奏データを作成する点に特徴を有し
ており、以下、この演奏記録動作について詳細に説明す
る。本実施形態では、演奏に関わる情報として、(1)ハ
ンマの動作開始タイミング、(2)打弦タイミング、(3)打
弦直前のハンマの速度、(4)押鍵タイミング、(5)バック
チェックタイミング、(6)バックチェックが外れるタイ
ミング、(7)バックチェックがはずれた後のハンマの速
度、(8)ダンパ復帰タイミング、(9)ハンマ動作終了タイ
ミング、(10)離鍵タイミングを取得している。以下、こ
れらの取得方法について、演奏者による打鍵動作により
ハンマセンサ26に図17に示すようなハンマ2の位置
と時刻との連続的な関係が検出された場合について説明
する。
【0044】(1)ハンマの動作開始タイミング まず、ハンマ2の動作開始タイミングの取得方法につい
て説明する。ハンマ2の動作開始タイミングについて
は、図17に示すハンマセンサ26の検出結果から取得
することができる。つまり、レストポジションからハン
マ2が動き出したタイミングT1が動作開始タイミング
である。アコースティックピアノでは、その構造上、打
鍵開始時より遅れてハンマ2が動作を開始することにな
るが、本実施形態のようにハンマ2の位置を連続的に検
出すれば、容易にハンマの動作開始タイミングを取得す
ることができる。
【0045】(2)打弦タイミング 次に、打弦タイミングについても、図17に示すハンマ
センサ26検出結果取得することができる。ハンマ2が
弦4を打撃すると、弦4側に移動していたハンマ2がレ
ストポジション側に戻ろうとする。従って、ハンマ2の
移動方向が変わったタイミングT2が打弦タイミングと
なる。この打弦タイミングは、実際に発音が開始される
タイミングを示すものであり、再生動作において電子楽
音を発生する場合に用いられるデータである。従来のキ
ーセンサを用いて鍵の動作を検出する方式では、打弦タ
イミングをキーセンサの出力値からは推定によって求め
ていた。また、従来のシャッタ部材を用いてハンマの挙
動を検出する方法(図18参照)でも、正確な打弦タイ
ミングは検出することができず、打弦直前の任意の区間
でのハンマの挙動から打弦タイミングを推定して取得し
ていた。しかし、本実施形態では、電子楽音発生の際
に、必要となる打弦タイミング(発音タイミング)を正
確に取得することができる。従って、電子楽音発生用の
演奏データを作成する場合、この打弦タイミングT2
ノートオンタイミングとしたデータを作成することがで
き、再生時にはより正確な演奏の再現が可能となる。
【0046】(3)打弦直前のハンマの速度 次に、打弦直前のハンマ2の速度の取得方法について説
明する。この場合、予め打弦速度検出のための検出区間
距離D1(例えば、5mm)と、この検出区間と打弦タ
イミングとの距離d1(例えば、0.5mm)を設定し
ておく。そして、打弦タイミングT2から逆算して、検
出区間の始点と終点の通過タイミングTS 1、TS2を取得
する。このように取得した通過タイミングTS1、TS2
用い、次の式により打弦直前のハンマ2の速度V1を算
出することができる。 V1=(TS2−TS1)/D1 また、打弦直後のハンマ2の速度を求める場合にも、予
め検出区間距離D2、距離d2を設定しておけば、打弦タ
イミングT2から逆算することにより、検出区間の始点
および終点の通過タイミングTS3、TS4を取得でき、速
度を算出することができる。
【0047】このように本実施形態では、打弦位置を基
準として検出区間が決定されるので、弦高の歪みやセン
サの取り付け位置ずれなどに関わらず、常に弦の位置と
検出区間との位置関係を一定に維持することができる。
従って、より正確に打弦直前(直後)のハンマ2の速度
を算出することができる。これらの算出した打弦速度
は、演奏記録部30が作成する演奏データにおいて、強
弱を示すデータ等として使用されるので、再生時にはよ
り正確な演奏の再現が可能となる。
【0048】(4)押鍵タイミング 次に、押鍵タイミングの取得方法について説明する。上
述したようにアコースティックピアノでは、ハンマ2の
動作開始タイミングが押鍵開始よりも若干遅れることに
なる。そこで、本実施形態では、ハンマの動作開始タイ
ミングT1から遡って押鍵開始タイミングを取得するた
めの仮想移動距離D10を設定しておく。そして、図17
に示すような検出結果が得られた場合には、これに仮想
移動距離D10を用いて押鍵タイミングT10を取得する。
ここで、仮想移動距離D10は、各鍵毎に上述した打弦直
前の速度などに応じて複数記憶させておき、動作したハ
ンマ、およびその打弦直前の速度に応じてD10を適宜選
択して用いるようにすれば、より正確な押鍵タイミング
を取得することが可能となる。このような押鍵タイミン
グは、自動ピアノのソレノイド5を駆動して演奏を行う
場合にソレノイド5の駆動開始タイミングとして必要と
なるデータである。従って、ソレノイド5を駆動する機
械的な楽音発生用演奏データを作成する場合には、この
押鍵タイミングをキーオンタイミングとしたデータを作
成すればよい。なお、上述したように仮想移動距離D10
を記憶しておくようにしてもよいが、ハンマの動作開始
タイミングT1から押鍵タイミングを算出するために加
算する補正時間データΔt(この場合、Δtは負)を複
数記憶しておき、ハンマ2の速度等に応じて補正時間デ
ータΔtを選択してハンマ動作開始タイミングT1から
Δtを加算したタイミングを押鍵タイミングとして取得
するようにしてもよい。
【0049】(5)バックチェックタイミング 次に、バックチェックタイミングの取得方法について説
明する。弦4を打撃した後、ハンマ2がバックチェック
7に衝突して受け止められ、ハンマ2が一時的に停止す
る。従って、バックチェック7によってハンマ2が受け
止められている区間は、打弦タイミングT2後にハンマ
2が停止している区間である。従って、この区間の開始
タイミングT3をバックチェックタイミングとして取得
することができる。
【0050】(6)バックチェックが外れるタイミング バックチェック7が外れるタイミングは、上述した打弦
タイミングT2後のハンマ2が停止している区間の終了
タイミングT4であり、これをバックチェックが外れる
タイミングとして取得する。
【0051】(7)バックチェックが外れた後のハンマの
速度 次に、バックチェック7が外れた後のハンマ2の速度の
取得方法について説明する。この場合、上述したバック
チェック7によりハンマ2が受け止められている位置を
基準として予め設定した検出区間距離D3および距離d3
を用い、検出区間の始点および終点の通過タイミングT
S5、TS6を取得する。これらの通過タイミングTS5、T
S6を用い、バックチェック7が外れた後のハンマ2の速
度を算出することができる。
【0052】(8)ダンパ復帰タイミング 次に、ダンパ復帰タイミングの取得方法について説明す
る。一連の打鍵動作においては、鍵1に連動してハンマ
2がバックチェック7から外れた後にダンパ6が元の位
置に復帰して弦4と接触して止音されるようになってい
る。本実施形態では、この点を考慮し、ハンマ2がバッ
クチェック7から外れた後、レストポジションに達する
までの所定の位置(例えばバックチェック位置から距離
3+d3)を通過した時点をダンパ6復帰タイミングT
Dとして取得する。このダンパ復帰タイミングを、電子
楽音発生の際の止音タイミングとして使用することがで
きる。従って、電子楽音発生用の演奏データを作成する
場合、このダンパ復帰タイミングTDをノートオフタイ
ミングとしたデータを作成する。なお、鍵1をきわめて
ゆっくりと戻すといった演奏は、ダンパ6をゆっくり戻
すという演奏者の意志が込められている。言い換えれ
ば、演奏者はダンパ6をゆっくり戻す場合には、鍵1を
ゆっくり戻すといった操作を行う。この点を考慮し、ダ
ンパ−復帰タイミングを検出する場合には、検出区間D
3のハンマ2の速度に応じて上記所定の位置を変更する
ようにすれば、より正確なダンパ復帰タイミングを検出
することが可能となる。
【0053】(9)ハンマ動作終了タイミング 次に、ハンマ動作が終了するタイミングの取得方法につ
いて説明する。ハンマ動作が終了するタイミングは、図
17に示す検出結果から取得することができる。つま
り、ハンマ2がレストポジションに戻ったタイミングT
5が動作終了タイミングである。
【0054】(10)離鍵タイミング 次に、離鍵タイミングの取得方法について説明する。離
鍵タイミングの場合も、上述した押鍵タイミングと同様
に、各鍵毎にハンマ2の速度(この場合、検出区間
3)に応じて仮想移動距離D11を複数記憶しておく。
そして、検出したハンマ2の速度等に応じて仮想移動距
離D11を選択し、選択した仮想移動距離D11やハンマ2
の動作終了タイミングT5から離鍵タイミングT11を取
得する。この離鍵タイミングは、ソレノイド5を駆動し
た自動演奏により楽音再生を行う場合のソレノイド駆動
終了タイミングとして使用される。従って、ソレノイド
5を駆動する機械的な楽音発生用演奏データを作成する
場合には、この離鍵タイミングをキーオフタイミングと
したデータを作成すれば、再生時にはより正確な演奏の
再現が可能となる。なお、この場合も、上述した押鍵タ
イミングの取得方法と同様に、仮想移動距離に代えて補
正時間データΔtを記憶させておくようにしてもよい。
【0055】なお、上述したハンマセンサ26の検出結
果(図17参照)では、演奏者により鍵1が押下されて
戻されるといった一般的な操作に対応したものであった
が、実際の演奏では高速連打が行われる場合もある。例
えば、グランドピアノの場合、15回/sec以上の連打
がなされた場合、鍵1とハンマ2との位置関係がくずれ
てしまう(具体的には、キャプスタンスクリューとサポ
ートレール間に瞬間的に隙間が生じる)。この場合に
は、上述したように取得した情報を、そのまま演奏デー
タに記録する情報として使用するのではなく、取得した
情報に補正を加える必要がある。例えば、ソレノイド5
による機械的な楽音発生に使用する演奏データでは、ソ
レノイド5の駆動制御を高速で行う必要があるが、上述
したような高速連打であり、かつ連打中の打鍵タイミン
グが等間隔でない場合、これを再現することは困難であ
る。従って、このような場合には、連打中の打鍵タイミ
ングが等間隔になるような補正を加えた演奏データを作
成する。なお、アップライトピアノの場合、7回/sec
以上の連打で鍵1とハンマ2との位置関係がくずれてし
まう。従って、アップライトピアノで使用される演奏デ
ータを作成する場合には、この点を考慮した補正を行う
必要がある。一方、電子的な楽音発生用の演奏データの
場合、押鍵タイミング等は問題とならないため、補正を
行わず、上記方法で取得した打弦タイミングを発音タイ
ミングとした演奏データを作成すればよい。
【0056】本実施形態では、ハンマセンサ26により
検出されたハンマ2の連続的な位置情報に基づいて、演
奏記録部30が演奏に関する様々な情報を取得すること
ができ、機械的楽音発生および電子的楽音発生の両者の
再生に適応する演奏データを作成することができる。ま
た、上述したような様々な演奏に関する情報を取得する
ことができるので、この情報を含んだ演奏データを用い
て再生を行えば、より細かに演奏を再現することができ
る。特に、ソレノイド5を用いた機械的楽音発生の場合
には、上記の様々な情報に基づいてソレノイド5をより
細やかに制御することができるので、演奏をより細かに
再現することが可能となる。
【0057】また、ハンマセンサ26の取り付け位置の
ずれや弦高の歪みなど影響を受けることがなく、上述し
た様々な演奏に関する情報を正確に取得することができ
る。従って、これらの演奏に関する情報を用いて作成し
た演奏データを用いれば、より正確な演奏の再現を行う
ことができる。言い換えれば、ハンマセンサ26の取り
付け位置や弦高ずれなどが取得する情報の正確性に影響
を与えないので、ハンマセンサ26のピアノへの取り付
け作業等も容易である。
【0058】D.変形例なお、本発明は、上述した実施
形態に限定されるものではなく、以下のような種々の変
形が可能である。
【0059】(1)上述した実施形態においては、ハン
マセンサ26がグランドピアノタイプの自動ピアノに設
けられていたが、これに限らず、アップライトピアノな
どハンマを有する他の鍵盤楽器に設け、ハンマの運動に
関する物理量を検出するようにしてもよい。また、ハン
マと弦を有する鍵盤楽器に限らず、ハンマを疑似する疑
似ハンマと疑似ハンマに打撃される被打撃部材とを有す
る鍵盤楽器に適用することも可能である。
【0060】(2)また、上述した実施形態において
は、ハンマセンサ26がハンマ2の位置を連続的に検出
した場合について説明したが、これに限らず、ハンマ2
の速度や加速度を連続的に検出した検出結果から演奏記
録部30が上述したような様々な演奏に関わる情報を取
得するようにしてもよい。また、ハンマの一、速度およ
び加速度のうち複数を同時に検出し、これらの各検出結
果から各々演奏に関わる情報を得るようにし、各検出結
果から得られた複数の演奏に関わる情報を比較/平均化
する等すれば、演奏に関わる情報をより正確に取得する
ことができる。
【0061】(3)また、上述した実施形態において
は、上記(1)〜(10)に示したような演奏に関わる情報を
取得していたが、ハンマセンサ26の検出結果からこれ
以外の演奏に関する情報を取得するようにしてもよい。
また、(1)〜(10)に示した演奏に関する情報を適宜選択
して取得するようにしてもよい。その場合には、取得し
たい情報に応じて、レストポジションから弦または被打
撃部材を打撃してレストポジションに戻るまでのうちの
一部の区間でのみ、ハンマまたは疑似ハンマの運動に関
する物理量を連続的に検出するようにすればよい。例え
ば、ハンマまたは疑似ハンマの打撃直前の速度を示す情
報、あるいは、ハンマまたは疑似ハンマの打撃タイミン
グを示す情報を取得しようとする場合には、ハンマまた
は疑似ハンマが弦または被打撃部材を打撃する近傍の区
間についてのみ、ハンマまたは疑似ハンマの運動に関す
る物理量を連続的に検出するようにすればよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
鍵盤楽器に対して煩雑な取り付け作業が不要でありなが
ら、より正確にハンマの運動に関する物理量を連続的に
検出することができる。また、検出した物理量を用いて
演奏データを作成すれば、より細かな演奏の再生が可能
な演奏データを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るハンマセンサを備
えた自動ピアノの主要部の構成を示す図である。
【図2】 前記ハンマセンサの構成例1を示す図であ
る。
【図3】 前記ハンマセンサの構成例1によってハンマ
の位置が取得される原理を説明するための図である。
【図4】 前記ハンマセンサの構成例2を示す図であ
る。
【図5】 前記ハンマセンサの構成例3を示す図であ
る。
【図6】 前記ハンマセンサの構成例4を示す図であ
る。
【図7】 前記ハンマセンサの構成例5を示す図であ
る。
【図8】 前記ハンマセンサの構成例5によってハンマ
の位置が取得される原理を説明するための図である。
【図9】 前記ハンマセンサの構成例6を示す図であ
る。
【図10】 前記ハンマセンサの構成例7を示す図であ
る。
【図11】 前記ハンマセンサの構成例7の反射スケー
ルを示す図である。
【図12】 前記ハンマセンサの構成例7によってハン
マの位置が取得される原理を説明するための図である。
【図13】 前記ハンマセンサの構成例8を示す図であ
る。
【図14】 前記ハンマセンサの構成例8の磁気パター
ンスケールを示す図である。
【図15】 前記ハンマセンサの構成例9を示す図であ
る。
【図16】 (a)は前記ハンマセンサの構成例10を
示す分解斜視図であり、(b)はハンマ側から前記ハン
マセンサの構成例10を視た図である。
【図17】 前記ハンマセンサの検出結果から演奏に関
する情報を取得する方法を説明するための図である。
【図18】 従来のハンマの打弦タイミングおよび速度
の検出方法を説明するための図である。
【図19】 一般的なピアノに生じる弦高の歪みを説明
するための図である。
【符号の説明】
1……鍵、2……ハンマ、3……アクションメカニズ
ム、4……弦、5……ソレノイド、6……ダンパ、7…
…バックチェック、10……再生前処理部、11……モ
ーションコントローラ、12……サーボコントローラ、
25……電子楽音発生部、26……ハンマセンサ(ハン
マ検出手段)、30……演奏記録部(演奏情報取得手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 忠晴 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 (72)発明者 河村 潔 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 Fターム(参考) 5D378 SE06 SF01 SF02 UU22

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵と、弦または被打撃部材と、前記鍵の
    動作に応じてレストポジションと前記弦または被打撃部
    材を打撃する位置との間で移動可能に設けられるハンマ
    または疑似ハンマとを備えた鍵盤楽器において、前記ハ
    ンマまたは疑似ハンマの運動に関する物理量を検出する
    装置であって、 前記レストポジションから前記弦または被打撃部材を打
    撃して前記レストポジションに戻るまでの前記ハンマま
    たは疑似ハンマの運動に関する物理量を連続的に検出す
    るハンマ検出手段を具備することを特徴とするハンマ検
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記ハンマ検出手段は、前記ハンマまた
    は疑似ハンマの位置、速度または加速度の少なくとも1
    つを連続的に検出することを特徴とする請求項1に記載
    のハンマ検出装置。
  3. 【請求項3】 楽曲の演奏に関わる情報を取得する装置
    であって、 請求項1または2に記載のハンマ検出装置と、 前記ハンマ検出装置により検出される連続的な前記ハン
    マまたは疑似ハンマの運動に関する物理量に基づいて、
    演奏に関わる情報を取得する演奏情報取得手段とを具備
    することを特徴とする演奏情報取得装置。
  4. 【請求項4】 前記演奏情報取得手段は、前記ハンマま
    たは疑似ハンマの前記弦または被打撃部材を打撃する直
    前の速度を示す情報を取得することを特徴とする請求項
    3に記載の演奏情報取得装置。
  5. 【請求項5】 前記演奏取得手段は、前記ハンマまたは
    疑似ハンマが前記弦または被打撃部材を打撃するタイミ
    ングを示す情報を取得することを特徴とする請求項3ま
    たは4に記載の演奏情報取得装置。
  6. 【請求項6】 前記演奏情報取得手段は、前記鍵の押下
    開始タイミングを示す情報を取得することを特徴とする
    請求項3ないし5のいずれかに記載の演奏情報取得装
    置。
  7. 【請求項7】 前記演奏情報取得手段は、前記鍵が押下
    された後に前記鍵がレストポジションに戻るタイミング
    を示す情報を取得することを特徴とする請求項3ないし
    6のいずれかに記載の演奏情報取得装置。
  8. 【請求項8】 前記鍵盤楽器は、ダンパー機構を備えて
    おり、 前記演奏情報取得手段は、前記ハンマまたは疑似ハンマ
    による前記弦または被打撃部材の打撃後に前記ダンパー
    が前記弦または被打撃部材に接触するタイミングを示す
    情報を取得することを特徴とする請求項3ないし7のい
    ずれかに記載の演奏情報取得装置。
  9. 【請求項9】 前記鍵盤楽器は、バックチェックを備え
    ており、 前記演奏情報取得手段は、前記ハンマまたは疑似ハンマ
    が前記バックチェックに受け止められるタイミングを示
    す情報を取得することを特徴とする請求項3ないし8の
    いずれかに記載の演奏情報取得装置。
  10. 【請求項10】 前記鍵盤楽器は、バックチェックを備
    えており、 前記演奏情報取得手段は、前記ハンマまたは疑似ハンマ
    が前記バックチェックに受け止められた後、該バックチ
    ェックから外れるタイミングを示す情報を取得すること
    を特徴とする請求項3ないし9のいずれかに記載の演奏
    情報取得装置。
  11. 【請求項11】 鍵と、弦または被打撃部材と、前記鍵
    の動作に応じてレストポジションと前記弦または被打撃
    部材との間で移動可能に設けられたハンマまたは疑似ハ
    ンマとを備えた鍵盤楽器において、楽曲の演奏に関わる
    情報を取得する演奏情報取得装置であって、 前記ハンマまたは疑似ハンマが前記レストポジションか
    ら前記弦または被打撃部材を打撃して前記レストポジシ
    ョンに戻るまでのうち、少なくとも前記弦または被打撃
    部材を打撃する近傍の区間について、前記ハンマまたは
    疑似ハンマの運動に関する物理量を連続的に検出するハ
    ンマ検出装置と、 前記ハンマ検出装置により検出される連続的な前記ハン
    マまたは疑似ハンマの運動に関する物理量に基づいて、
    前記ハンマまたは疑似ハンマの打撃位置を基準として楽
    曲の演奏に関わる情報を取得する演奏情報取得手段とを
    具備することを特徴とする演奏情報取得装置。
  12. 【請求項12】 鍵と、弦または被打撃部材と、前記鍵
    の動作に応じてレストポジションと前記弦または被打撃
    部材との間で移動可能に設けられたハンマまたは疑似ハ
    ンマとを備えた鍵盤楽器において、前記ハンマまたは疑
    似ハンマの打撃直前の速度を示す情報、あるいは、前記
    ハンマまたは疑似ハンマの打撃タイミングを示す情報の
    少なくとも一方を取得する演奏情報取得装置であって、 前記ハンマまたは疑似ハンマが前記レストポジションか
    ら前記弦または被打撃部材を打撃して前記レストポジシ
    ョンに戻るまでのうち、少なくとも前記弦または被打撃
    部材を打撃する近傍の区間について、前記ハンマまたは
    疑似ハンマの運動に関する物理量を連続的に検出するハ
    ンマ検出装置と、 前記ハンマ検出装置により検出される連続的な前記ハン
    マまはた疑似ハンマの運動に関する物理量に基づいて、
    前記ハンマまたは疑似ハンマの打撃直前の速度を示す情
    報、あるいは、前記ハンマまたは疑似ハンマの打撃タイ
    ミングを示す情報の少なくとも一方の情報を取得する演
    奏情報取得手段とを具備することを特徴とする演奏情報
    取得装置。
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