JP2001174692A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JP2001174692A
JP2001174692A JP35954799A JP35954799A JP2001174692A JP 2001174692 A JP2001174692 A JP 2001174692A JP 35954799 A JP35954799 A JP 35954799A JP 35954799 A JP35954799 A JP 35954799A JP 2001174692 A JP2001174692 A JP 2001174692A
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area sensor
distance
light
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JP35954799A
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Osamu Nonaka
修 野中
Koichi Nakada
康一 中田
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C3/00Measuring distances in line of sight; Optical rangefinders
    • G01C3/10Measuring distances in line of sight; Optical rangefinders using a parallactic triangle with variable angles and a base of fixed length in the observation station, e.g. in the instrument

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  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Remote Sensing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Focusing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】画面内の広い領域を瞬時に測距可能とし、効率
良く、高速で測距ポイントを決定し、正確なピント合わ
せをすることができる測距装置を提供することである。 【解決手段】この発明の測距装置は、撮影画面内に二次
元的に分布する複数の測距領域からの光学像が入力され
たエリアセンサ26a、26bから像信号が出力され
る。また、上記像信号に含まれる複数の直線上に並ぶ画
素列の出力レベルについて、演算制御回路29にて、そ
の前後で所定値以上変化する部分が検出される。そし
て、この演算制御回路29の出力に基いて、測距領域が
特定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、写真画面内の広
い範囲を測距可能としたカメラの測距装置に関し、より
詳細には、広視野測距装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画面内の複数のポイントを測距し
てピント合わせを行うAFカメラが、種々開発されてい
る。このようなAFは、一般にマルチAFと称されてい
るもので、測距可能なポイントが増加するほど、どの位
置を測距するかを決定する技術が重要となっている。
【0003】こうしたマルチAFの技術に関して、本件
出願人は、特開平7−19858号公報により、人物の
肩幅の物体を優先して測距する技術を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平7−19858号公報は、人物の肩幅の物体を
優先させているものの、画面内の二次元方向に測距可能
領域を拡張させた技術には対応していないものであっ
た。
【0005】したがって、この発明は上記課題に鑑みて
なされたものであり、その目的は、画面内の二次元方向
に測距可能領域を拡張した装置に於いても、効率良く、
高速で測距ポイントを決定し、正確なピント合わせをす
ることができる測距装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち第1の発明は、
撮影画面内に分布する像をエリアセンサにより検出し、
このエリアセンサの出力に基いて測距するカメラの測距
装置に於いて、上記エリアセンサの複数の画素列間の出
力変化データに基いて上記撮影画面内での測距位置を決
定することを特徴とする。
【0007】第2の発明は、撮影画面内に分布する像を
エリアセンサにより検出し、このエリアセンサの出力に
基いて測距するカメラの測距装置に於いて、上記エリア
センサの面上に直線的に並ぶ画素列の出力と、上記画素
列に平行な画素列の出力との変化状態を判断して上記撮
影画面内での測距位置を決定することを特徴とする。
【0008】更に、第3の発明は、撮影画面内に分布す
る像をエリアセンサにより検出し、このエリアセンサの
出力に基いて測距するカメラの測距装置に於いて、上記
エリアセンサの複数の画素列間の出力の変化状態、及び
上記各画素列の画素間の出力の変化状態を判断して上記
撮影画面内での測距位置を決定することを特徴とする。
【0009】第4の発明は、撮影画面内に二次元的に分
布する複数の測距領域からの光学像を入力して像信号を
出力するエリアセンサと、上記像信号に含まれる複数の
直線上に並ぶ画素列の出力レベルが、その前後で所定値
以上変化する部分を検出する検出手段と、を具備し、上
記検出手段の出力に基いて測距領域を特定するようにし
たことを特徴とする。
【0010】また第5の発明は、略正方形状の単位画素
が二次元配列され、長方形状の撮影画面からの光学像を
入力して撮影画面に対応する像信号を出力するエリアセ
ンサと、上記像信号のうち、複数の一次元信号を順次抽
出する手段と、上記抽出された一次元信号について、隣
接画素間で信号レベルが所定値以上変化する部位を判定
する手段と、上記判定手段の出力に基いて主要被写体を
特定する手段と、を具備し、上記特定手段により特定さ
れた部位について焦点検出を実行するようにしたことを
特徴とする。
【0011】第1の発明の測距装置にあっては、撮影画
面内に分布する像がエリアセンサにより検出され、この
エリアセンサの出力に基いて測距が行われる。そして、
上記エリアセンサの複数の画素列間の出力変化データに
基いて、上記撮影画面内での測距位置が決定される。
【0012】また、第2の発明の測距装置にあっては、
撮影画面内に分布する像がエリアセンサにより検出さ
れ、このエリアセンサの出力に基いて測距が行われる。
そして、上記エリアセンサの面上に直線的に並ぶ画素列
の出力と、上記画素列に平行な画素列の出力との変化状
態が判断されて、上記撮影画面内での測距位置が決定さ
れる。
【0013】更に、第3の発明による測距装置にあって
は、撮影画面内に分布する像がエリアセンサにより検出
され、このエリアセンサの出力に基いて測距が行われ
る。そして、上記エリアセンサの複数の画素列間の出力
の変化状態、及び上記各画素列の画素間の出力の変化状
態が判断されて、上記撮影画面内での測距位置が決定さ
れる。
【0014】第4の発明の測距装置にあっては、撮影画
面内に二次元的に分布する複数の測距領域からの光学像
が入力されたエリアセンサから像信号が出力される。ま
た、上記像信号に含まれる複数の直線上に並ぶ画素列の
出力レベルについて、検出手段にて、その前後で所定値
以上変化する部分が検出される。そして、この検出手段
の出力に基いて、測距領域が特定される。
【0015】また、第5の発明の測距装置にあっては、
略正方形状の単位画素が二次元配列されたエリアセンサ
にて、長方形状の撮影画面からの光学像が入力されて撮
影画面に対応する像信号が出力される。そして、上記像
信号のうち、複数の一次元信号が順次抽出される。この
抽出された一次元信号について、判定手段によって、隣
接画素間で信号レベルが所定値以上変化する部位が判定
される。そして、上記判定手段の出力に基いて、特定手
段に於いて、主要被写体が特定される。この特定手段に
より特定された部位について、焦点検出が実行される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。
【0017】初めに、図2を参照して、三角測距の原理
による測距装置について説明する。
【0018】図2(a)に於いて、被写体1の像が、図
示基線長Bだけ離間して配置された2つの受光レンズ2
a及び2bを介して、2つのセンサアレイ(ラインセン
サ)3a及び3bで検出される。この誤差が人の眼と同
じような効果によって、像の位置の差xを生じさせるの
で、被写体距離Lは、 L=B・f/x という関係で求めることができる。ここで、fは受光レ
ンズ2a、2bの焦点距離である。
【0019】したがって、演算制御手段であるCPU4
にて、上記2つのラインセンサ3a及び3bの出力より
被写体像の相対位置差xが求められ、上記式に従って被
写体距離Lが算出される。そして、カメラの撮影レンズ
6のピント合わせ部5が制御されれば、オートフォーカ
ス(AF)カメラを構成することができる。
【0020】また、図3(a)に示されるように、被写
体1が撮影レンズ6の画面8内の中心に存在せず、光軸
からx方向に角度θだけずれた位置に存在しても、図2
(b)に示されるように、センサアレイ3aのうち基準
として用いるセンサ位置を、x0 だけずらしてやればよ
い。つまり、θ=arctan(x0 /f)の関係によ
って、θだけずれた位置の被写体を測距することができ
る。
【0021】このように、ラインセンサによって測距可
能位置としてx方向に広がりを持たせることができる。
【0022】しかしながら、上述したようなラインセン
サでは、y方向に被写体がずれている場合、図3(b)
に示されるように、センサアレイ3aのモニタ域から外
れてしまうので、ピント合わせができなくなってしま
う。
【0023】図4(a)に示されるように、カメラ10
内に設けられているラインセンサによる測距範囲12
は、カメラの撮影画面11に対し、中央部横並びの狭い
範囲でしかなかった。これに対して、エリアセンサは、
ラインセンサを二次元的に配置した構成と同様なので、
撮影画面11とほぼ同じ測距範囲13まで測距エリアを
広げることができる。
【0024】したがって、図4(b)に示されるような
構図で撮影したい場合、従来の測距装置では、先ず、測
距時に、測距範囲内(画面中心の測距エリア15)に主
要被写体を入れて、レリーズ釦を半押しして測距した
(測距時の構図14)後、その半押し状態を保持したま
まカメラ10を構え直して、撮影したい構図16に移動
させた後、レリーズ釦を更に押し込んで露光する、いわ
ゆるフォーカスロック動作という、2段階動作による撮
影を行っていた。
【0025】しかしながら、この動作は、撮影前の予備
動作に手間が掛かることや、動きのある被写体に対して
は、所望する構図にしている間にシャッタチャンスを逃
してしまう等、即写性に欠けていた。
【0026】ここで、エリアセンサを用いて測距可能範
囲を広くすれば、図4(b)に示されるような撮影画面
に於いても、画面端に位置する主要被写体を測距するこ
とが可能となる。
【0027】ところが、このように画面端の被写体を測
距できる技術を用いたとしても、実施する場合には、測
距可能ポイントが増加した分だけ、主要被写体が撮影画
面内のどこにいるかを検出する技術が重要となる。
【0028】これらの測距ポイントが極端に増加した場
合、これらの測距ポイントに対して順次調べると処理に
時間がかかり、フォーカスロックより長い時間が必要と
なってしまう。これでは逆効果であり、エリアセンサが
ラインセンサより高価である分だけデメリットが大きく
なってしまう。
【0029】ここで、図5を参照して、高速に主要被写
体位置を検出する測距装置の概念について説明する。
【0030】先ず、カメラは、図5(a)に示されるよ
うに、測距を行うに先立って、図示されないストロボ等
により撮影画面内に相当する画角で広く発光する。この
時、被写体の距離に応じて、反射信号光がエリアセンサ
に入射する反射光のエリアセンサ上の分布を等価的に図
示すると、図5(b)のようになる。
【0031】これは、煩雑な背景からは、その距離が遠
い故に反射信号光はほとんどカメラまで返って来ない
が、人物や手前の花等からは、距離が比較的近い故に反
射信号光が返って来る。したがって、エリアセンサ上の
パターンは、図5(b)に示されるように、極めて単純
化されたものとなる。
【0032】このほぼ2値化されたパターン信号を、カ
メラの演算制御部が所定のパターン判定シーケンスによ
って演算制御すれば、撮影画面内のどの位置に主要被写
体が存在するかを判定することができる。
【0033】こうした測距方式としては、改めて測距用
光を投射する、いわゆるアクティブ方式による測距で
も、測距用光を投射しないパッシブ方式の測距でも、そ
の時の状況に応じて切換えれば良い。
【0034】図1は、この発明の第1の実施の形態に係
る測距装置の主要部の構成を示したブロック図であり、
以下、プリ発光により被写体位置を検出する方式の測距
について説明する。
【0035】先ず、投光部20に於ける投光制御回路2
1の制御により、ストロボ22から補助光が被写体23
に投光される。この被写体23からの反射信号光は、2
つの受光レンズ25a、25bを介して、測光部24内
のそれぞれ2つのエリアセンサ26a、26bに入射さ
れる。
【0036】これらのエリアセンサ26a、26bで
は、被写体像が受像されて光電変換される。そして、エ
リアセンサ26a、26bの出力は、A/D変換回路2
7でA/D変換されて、各画素のデジタル値が演算制御
回路29に入力される。
【0037】また、これらのエリアセンサ26a、26
bには、定常光除去回路28が接続されている。この定
常光除去回路28は、演算制御回路29の制御により、
撮影画面から定常的に入射される直流的な光の信号が除
去され、ストロボ22からのパルス光(補助光)のみが
出力信号として得られるようになっている。
【0038】したがって、定常光除去回路28が作動さ
れた状態で、反射信号光がエリアセンサ26a、26b
上に受光されると、その受光面には図1(b)に示され
るような、黒の部分から成る像を結ぶことになる。この
ようなエリアセンサ上に結像された像のパターンの分析
は、演算制御回路29に組み込まれたソフトウエアによ
って行われる。例えば、像パターンが、パターン判別部
30にて、後述するような判定方法で人間の形であると
判定されれば、これを主要被写体と考えることができ
る。
【0039】尚、上記パターン判別部30による判定結
果は、例えば、音声発生部31により音声で告知され
る。
【0040】次に、図6に示されるフローチャートを参
照して、第1の実施の形態の測距装置による測距につい
て説明する。
【0041】先ず、測距を実施するに先立って、ステッ
プS1にて、投光部20に於ける投光制御回路21の制
御によりストロボ22がプリ発光されて被写体23に補
助光が投光され、その反射信号光がエリアセンサ26
a、26bに入射される。その時、定常光除去回路28
が作動されて、エリアセンサ26a、26bに結像され
た反射信号光から、定常光が除去されて反射信号光の像
信号のみが取り出される。
【0042】そして、ステップS2にて、A/D変換回
路27でA/D変換された像信号が演算制御回路29に
入力される。これにより、ソフトウエアによってエリア
センサ26a、26b上に結像された像パターンの分析
が行われる。
【0043】ここで、この像パターン形状による測距ポ
イント決定について説明する。
【0044】先ず、人物判定の仕方について説明する。
【0045】初めに、図7(a)に示されるように、エ
リアセンサは何列(ライン)ものラインセンサが並んで
画面を見つめている形式になるので、これらのラインの
中から代表的な3つのライン35a、35b、35cを
取り出して判断する単純な方法について説明する。
【0046】図7(b)に示されるような構図の場合、
ライン35a上に人物は存在せず、ライン35b、35
c上には、各々被写体の顔と体がかかっているので、図
7(c)に示されるように、各ラインの反射光による出
力結果が得られる。本実施の形態では、これらの各ライ
ンの反射量分布の凸型分布が調べられて、人物被写体か
否かが判定される。
【0047】図8及び図9は、この判定を実行する像パ
ターン分析の動作を説明するフローチャートである。
【0048】ステップS21では、先ず、ライン35a
に沿って判定が行われることが指定される。上記ライン
35b、35cについても同様な設定が、後述するステ
ップS45、S46で繰り返されながら、本ルーチンが
実行される。
【0049】ステップS22では、所定の変化量ΔP01
が凸判定の変化量ΔP0 に入れられる。この変化量より
大きな変化がなされた否かで、凸型が検出される。次い
で、ステップS23では、CPUがx,y座標に沿って
延長されたエリアセンサの(1,y)座標、つまりライ
ン35aの最初のセンサの出力が読込まれる。x方向に
は300個のセンサが並んでいるので、続くステップS
24、S25にて、xが300まで増加されながら、ス
テップS26以降のフローが繰り返される。
【0050】ステップS26では、順次xが増加されて
のセンサ出力のCPUへの読込みが行われる。次いで、
ステップS27、S28、S35、S36では、この結
果が隣のセンサの結果と比較される。つまり、ステップ
S28では順次出力が増加される部分、ステップS36
では減少される部分の判定が行われている。
【0051】ステップS28にて、前述したΔP0 以上
の増加が認められ、ステップS36で減少が認められる
と、上述した凸型の検出がなされる。上記ステップS2
8から移行してステップS29〜S33まで、またはス
テップS36から移行してステップS37〜S41まで
は、この凸部が形成されるxの値が、各ライン(図7の
ライン35a、35b、35c)に分類されて、CPU
により記憶される。例えば、ライン35a上で凸型が検
出されると、この立上がりのx座標はx135aとされ、立
下がりのx座標はx235aと表現される。
【0052】また、ステップS34、S42では、ΔP
0 が再設定されているが、これによって判定レベルが大
きめになるように変更されて、何度も上記ステップSは
28、S36の判定が起こらないように工夫している。
【0053】次に、ステップS43及びS44に於いて
は、yが列35a〜35cの何れであるかが判定され
る。上記yが列35aであった場合は、ステップS45
に移行して列35bに変更され、yが列35bであった
場合はステップS46に移行して列35cに変更され
る。上記ステップS45及びS46の後は、上記ステッ
プS22に戻り、同様に、上記凸部判定がなされる。
【0054】この凸部判定では、この段階では凹部形状
となる虞れあるので、ステップS47、S50、S53
にて、立上がったx座標が立上がりのx座標より小さい
数であることが確認される。
【0055】そして、上記ステップS47、S50、S
53にて条件が満たされた場合にのみ、ステップS4
8、S51、S54に移行して、凸部の幅Δx35a 、Δ
35b、Δx35c が先に求められた立上がり、立下がり
の座標の差として求められるようにされている。一方、
上記ステップS47、S50、S53にて、その条件が
満たされない場合は、ステップS49、S52、S55
に移行して、凸の幅が“0”とされる。
【0056】この後、ステップS56及びS57では、
これらの幅が、順次Δx35a ≦Δx 35b <Δx35c と大
きくなっているかどうかで判定される。これが満たされ
ていなければ、図7(b)、(d)に示されるように、
上の方から、頭部、肩部が検出されないとして、人物判
定できなかったとされ、ステップS58に移行する(図
6のフローチャートに於けるステップS3で“NO”と
判定されるようにする)。
【0057】また、ステップS59では、中央列35b
の凸部検出ができたか否かが判定される。ここで、検出
できなかった(Δx35b =0)場合にはステップS61
へ移行して、図7(d)に示されるような構図と判定さ
れ、y座標としては列35cの近傍、x座標としては凸
部の中心近傍が重点的に測距される。
【0058】また、図7(b)に示されるような構図な
らば、ステップS60に移行するので、エリアセンサの
y座標は列35b、x座標は(x235b+x135b)/2で
凸部中心を測距の重点エリアとされる。
【0059】このように、図8及び図9のフローチャー
トに於いて、ステップS60、S61に移行された場合
は、図6のフローチャートに於けるステップS3にて
“YES”と判定されるようにする。図6では、ステッ
プS6にて、アクティブ式測距かパッシブ式測距か、何
れの測距方式が良いかが判定されている。このため、例
えば、上記凸部のエッジの高さΔP0 の結果に従い、Δ
0 が大きい場合は、光投射の効果が大きいとしてアク
ティブ式を優先にする等、工夫をすれば良い。
【0060】以上説明したように、このような工夫によ
って、図7(b)に示されるような構図のみならず、図
7(d)に示されるような構図で自動的に人物を検出で
きるので、図6のフローチャートのステップS3に於い
て、人物か否かを判定、分岐することができる。
【0061】こうして、ステップS3に於ける判定で、
像パターンが主要被写体と判定されなかった、すなわ
ち、主要被写体の位置が特定できなかった場合には(N
O)、ステップS4に移行して、輝度情報等が加味され
て、アクティブ方式またはパッシブ方式が選択された
後、被写体の存在確率の高い画面中央部が重点的に測距
される。
【0062】そして、ステップS5にて、演算制御回路
29により、予め記憶される音声信号パターンの中か
ら、主要被写体の位置が特定できない、及び撮影画面の
中央部を測距する旨のパターンが選択されて、音声発生
部31から音声(音声パターン1)によりユーザに告知
される。
【0063】一方、上記ステップS3の判定にて、像パ
ターンが主要被写体と判定された場合(YES)は、ス
テップS6に移行して、像パターンを形成する像信号
(光信号)の強弱及び十分なコントラストか否かによ
り、測距がアクティブ方式で行われれるかパッシブ方式
で行われるかが判別される。
【0064】ここで、像信号(光信号)により充分なコ
ントラストが得られないと判定された場合(YES)に
は、アクティブ方式による測距が行われる。したがっ
て、ステップS7に移行して、再度、投光部20から測
距用光が被写体23に照射されて、定常光除去回路28
が作動される。そして、エリアセンサ26a、26bに
結像された反射信号光から定常光が除去されて、反射信
号光の像信号のみが取り出される。次いで、ステップS
8にて、プリ発光により求められた主要被写体位置に対
して、重点的にアクティブ方式の測距が行われる。
【0065】そして、ステップS9にて、上記音声信号
パターンの中から主要被写体の位置が特定され、及びア
クティブ方式の測距が選択されて、音声発生部31から
音声(音声パターン3)によりユーザに告知された後、
リターンする。
【0066】一方、上記ステップS6の判定で、像信号
が弱いと判定(NO)された場合には、ステップS10
に移行して、すでに求められた主要被写体位置の像信号
を重点的に用いたパッシブ方式による測距が行われる。
そして、ステップS11にて、上記音声信号パターンの
中から主要被写体の位置が特定され、及びパッシブ方式
の測距が選択されて、音声発生部31から音声(音声パ
ターン2)によりユーザに告知される。その後、リター
ンする。
【0067】これらの測距方式または主要被写体の判定
の可否に従って、演算制御回路29により音声信号が選
択されてユーザに告知されることにより、撮影条件等が
わかりやすく、安心感のある測距ができる。
【0068】よって、本実施の形態によれば、アクティ
ブ方式とパッシブ方式を単にハイブリッド的に組み合わ
せたのではなく、2つの方式を用いて主要被写体位置検
知までを高精度で行うことができる。
【0069】次に、第1の実施の形態の変形例について
説明する。
【0070】この発明は、上述した第1の実施の形態の
ように、単純に音声パターンを選択して音声による告知
を行うだけではなく、ファインダ内の表示を変えるよう
にしても良い。
【0071】この変形例による測距装置の主要部の構成
は、図10(a)に示されるように、測距部24と、フ
ァインダ37内のLCD38の透過率を変更する、演算
制御部(CPU)39内のマトリクスLCDドライバ4
0と、演算処理部41の制御により撮影範囲を変化させ
るたの画角切換部45と、フォーカスロックスイッチ
(1stレリーズスイッチ)44の信号を受付ける入力
ポート43と、処理を行うためのソフトウエアやデータ
を記憶するメモリ42とで構成される。
【0072】このような構成により、演算制御部39に
内蔵されるマトリクスLCDドライバ40は、LCD3
8の透過率を測距結果によって、切換えて表示すること
により、更にユーザにわかりやすくする告知することが
できる。
【0073】例えば、図10(b)に示されるように、
LCDドライバ40が被写体像に対して、図1(b)に
対応する像パターンで透過部分を決定して、コモン(C
OM)、セグメント(SEG)の選択信号を制御すれ
ば、図11に示されるように、ファインダ内でカメラが
ピント合わせしようとしている領域をモニタすることが
できる。ここでは、像パターンに合わせて透過エリアを
決め、その他のエリアは透過率を落とすような制御をし
た例を示している。
【0074】また、図12に示されるように、測距ポイ
ントを十字状のクロス部分で表示しても良い。これに
は、測距ポイントの座標を示す軸をX、Y方向に延ばし
た形でファインダ内LCDを非透過とすれば良い。
【0075】このような表示をファインダで確認するこ
とによって、ユーザは、カメラが順調に作動しているか
を知ることができる。
【0076】もしも、カメラが誤った表示をするような
場合には、主要被写体の検出も誤っていると考えられる
ため、その場合は、改めて、図4(a)に示されるよう
なフォーカスロック動作を行うことによって、測距をや
り直せるようにしても良い。
【0077】この場合、図10(a)に示されるように
設けられたフォーカスロックスイッチ44が、ユーザに
より操作される。また、測距ポイントとファインダ画面
とを対応付けするために、演算処理部41は、測距結果
や画角切換部45による操作時の画角に基いて対応付け
演算を行い、その結果をLCD表示に反映させるように
する。
【0078】次に、この発明による第2の実施の形態に
係る測距装置について説明する。
【0079】図13は、この発明の測距装置を一眼レフ
レックスカメラに適用した構成例を示す断面図である。
【0080】図13に於いて、光軸47に沿って撮影レ
ンズ49を通過した被写体からの光束は、メインミラー
50により反射または透過される。このメインミラー5
0で反射された光束はLCD51を介してファインダ5
2に導かれ、メインミラー50を透過した光束はサブミ
ラー56で反射されてカメラボディ48の下部に設けら
れた焦点検出部57に導かれる。
【0081】上記ファインダ52内にはLCD51が配
置されており、図示されない演算制御部の制御により撮
影画面内の合焦した位置が表示される。この表示は、フ
ァインダ52の後方に配置される接眼レンズ53を通し
て、ユーザが確認できるようになっている。
【0082】上記メインミラー50は、撮影時には光路
上から上方に退避(ミラーアップ)するようになってい
る。この場合、撮影レンズ49を通過した被写体からの
光束は、被写体の観察時(ミラーダウン)にメインミラ
ーの後方に配置されるシャッタ54を介してフィルム5
5に結像される。
【0083】上記焦点検出部57は、位相差検出方式に
より焦点を検出するものであり、撮影レンズ49を通過
した光束を絞り込む視野マスク(Sマスク)58と、赤
外カットフィルタ59と、光束を集めるためのコンデン
サレンズ(Cレンズ)60と、光束を全反射する全反射
ミラー61と、光束を制限する瞳マスク62と、エリア
センサ64と、光束を該エリアセンサ64上に再結像さ
せる再結像レンズ(Sレンズ)62とから構成される。
【0084】また、カメラボディ48の外部にはストロ
ボ装置65が設けられており、焦点検出時の補助光の投
光手段として機能する。
【0085】図14は、上述した焦点検出部57の構成
を示す斜視図及びその制御系を示した図である。この構
成に於いて、瞳マスク62の後方には、図示されない被
写体からの光束を通すためのSレンズ63が設けられて
いる。
【0086】演算制御部(CPU)67は、エリアセン
サ64及びストロボ装置65の動作制御を行うものであ
る。この演算制御部67により、エリアセンサ64の積
分動作が開始され、必要に応じてストロボ装置65が発
光されて、発光時または非発光時のセンサデータが得ら
れる。
【0087】上記演算制御部67は、エリアセンサ64
からセンサデータを読出して主要被写体検出、焦点検出
演算等を行う。また、演算制御部(CPU)67には次
候補スイッチ68が設けられている。
【0088】図15は、第2の実施の形態である一眼レ
フレックスカメラの外観図である。
【0089】この発明を応用したカメラであっても、図
16に示されるような撮影画面に於いては画面構成が煩
雑であるため、どれを主要被写体とするか判断できない
場合がある。
【0090】基本的には、図16(a)に示されるよう
に、画面の中央に存在する人物74aのパターンを優先
すれば、高い確率で合焦となる。しかしながら、条件に
よっては、誤って図16(b)に示されるようにビン7
4bに合焦してしまったり、或いは撮影者が、図16
(c)に示されるように周辺の人物74cにピントを合
わせたい場合もある。
【0091】このような場合は、カメラ71に設けられ
た次候補スイッチ68をユーザ70が操作することによ
って、次のピント合わせ候補をCPUが判断して、ファ
インダ内のLCD51によって指示することによりユー
ザにわかるようにすれば、多くの不満は解消される。
【0092】また、このようにして、一眼レフレックス
カメラに応用すれば、ピントが合っているか否かを撮影
画面上で判別できるため、ユーザには更にピント位置の
確認が容易となり、失敗のない撮影を実現することがで
きる。
【0093】以上詳述したように、第2の実施の形態に
よれば、被写体の背景が暗い夜景等の撮影場面に於ける
測距であっても、被写体の輝度差や背景の影響を排除し
た正しく測距を行う測距装置を提供することができる。
【0094】また、この発明の測距装置にラインセンサ
を用いて、撮影画面とほぼ同じ範囲の測距範囲とした場
合に、測距動作に先立ってプリ発光を行い、ピントを合
わせるべき主要被写体の撮影画面内の位置を特定するこ
とにより、フォーカスロック動作による2段階動作によ
る露光操作をすることがなく、即写性に優れたものとす
ることができる。
【0095】更に、撮影画面が複数の被写体を含む複雑
な構図であった場合には、カメラを構えたまま、容易な
操作で所望する被写体を選択でき、カメラを振って測距
範囲に被写体を入れるように構え直す必要がなくなる。
【0096】ところで、上述した図6のフローチャート
に於けるステップS2及びS3の具体的な例として、図
8及び図9に示されるフローチャートに、図17(a)
に示されるような縦配置の構図に対応するために、図1
8に示されるようなフローチャートを追加しても良い。
【0097】すなわち、ステップS71に於いて、図7
(a)に示されるように、エリアセンサ上に設けられた
3つのセンサ列(ライン)35a、35b、35cに対
し、センサ出力が図17(a)に示されるように、同じ
方向に増加するパターンか否かが判定される。そして、
ステップS72〜S74にて、各ラインセンサのライン
35a、35b、35cの変化が始まる所がx1 として
検出される。上記ライン35a、35b、35cの各ラ
インのx1 を、x135a、x135b、x135cとする。
【0098】例えば、図17(a)に示されるようなシ
ーンでは、このx1 の差分が、被写体の頭部になると考
えられる(図17(b)参照)。次いで、ステップS7
5にて、最も被写体が存在し得る画面中央部のライン3
5bに、単調変化開始ポイントx1 があるか否かが調べ
られる。
【0099】ここに変化がなければ、両端のライン35
a、35c上にある物体は被写体ではなく別の物体と考
えられる。そして、センサの変化の大きさΔPが大きい
方が、多くの反射光が戻って来ているのでカメラの近く
に存在すると考えられ、近い被写体の方が主要被写体と
考えられる。
【0100】上記ステップS75で変化がなければ、ス
テップS76に移行して、ΔPの大きさが比較される。
その結果、ライン35aのΔPの方がライン35cのΔ
Pよりも大きい場合は、ステップS77に移行して、ラ
イン35aのx135aにて測距が行われる。一方、ライン
35cのΔPの方がライン35aのΔPよりも大きい場
合は、ステップS78に移行して、ライン35cのx
135cにて測距が行われる。
【0101】また、上記ステップS75に於いて、ライ
ン35bの出力が変化している場合、すなわち、図17
(a)に示されるように、画面の真中に人物が存在する
と判定された場合は、ステップS79に移行する。そし
て、ステップS79〜81にて、両端のラインセンサ3
5a、35c上の変化の具合が調べられる。
【0102】上記ステップS79でライン35aの出力
1 の変化がなく、ステップS80でライン35cの出
力x1 の変化もない場合は、画面中央部に人が立ってい
るような構図であり、ライン35a、35cには、人が
かかっていない状態である。したがって、ステップS8
2に移行して、y=ライン35b、x=x135b+αを中
心として測距が行われる。上記出力x135bは、人と背景
の境界なので、それに+αが加算されて背景の影響を受
けない部分を狙う。
【0103】また、上記ステップS79でライン35a
の出力x1 の変化がなく、ステップS80でライン35
cの出力x1 の変化がある場合は、ステップS83に移
行する。これは、図17(a)に示されるシーンの例で
ある。
【0104】上記ステップS79でライン35aの出力
1 の変化があり、ステップS81でライン35cの出
力x1 の変化がある場合は、ライン35aの側にも肩が
かかったシーンとなるので、ステップS83に移行し
て、画面中央のライン35b上で、且つ被写体の頭部中
心に相当する座標(x135b+x135c)/2をxとした点
が重点測距される。
【0105】更に、上記ステップS79でライン35a
の出力x1 の変化があり、ステップS81でライン35
cの出力x1 の変化がない場合は、ステップS84に移
行する。これは、図17(a)に示されるように、左右
対象の構図であるから、上記ステップS83と同様の方
法で被写体の頭部が測距中心とされる。
【0106】このような実施の形態によって、縦構図で
も正しく人物に高速でピント合わせをすることができ
る。
【0107】以上の人物判定の実施の形態では、エリア
センサを構成する3つのラインセンサを用いて単純化し
ていたが、図19のフローチャートに示されるように、
y方向の座標を1つずつ、またはそれに準ずる程の細か
さでスキャニングして、更に精度をアップしても良い。
【0108】ここでは、図7(b)に示されるように人
物が存在する場合は、図7(c)に示されるように、凸
型のセンサデータ変化が認められることを考慮し、且
つ、この凸部分の幅Hy の変化によって、頭部、体部が
検出できることを想定している。
【0109】像パターン検出の動作に於いて、ステップ
S91〜S93にて、先ず最初の列(y=1)の凸型変
化がモニタされる。ここで、検出できない場合は、H1
=0とされる。
【0110】次いで、ステップS94にてy座標が変化
されて、ステップS95に於いて、図20(a)に示さ
れるように、yの端部(y=200)まで達したか否か
が判定される。達していない場合は、ステップS96及
びS97にて、上記ステップS92及びS93と同様の
シーケンスが行われる。
【0111】ステップS98に於いては、上記幅が変化
したことか否かが判定される。ここで、幅が変化した場
合は、ステップS99〜S101にて、変化した時の幅
yがHm として記憶される。最初の変化時は、Hm
1となり、図20(b)に示されるように、頭部判定
に相当する。また、変化時の座標もym として記憶され
る。このmは、ステップS101でHy が上記ステップ
S98で大きくなる毎にインクリメントされる。
【0112】このフローチャートが繰り返されると、図
20bに示されるような、頭部、肩部の変化につれ、y
1 、y2 と座標が求まっていくので、ステップS107
で、頭頂部と肩の間の座標を計算することにより、顔の
中心部分あたりを狙った測距が可能となる。この場合、
x方向は凸部の中心座標とする。
【0113】但し、図20(c)に示されるようなシー
ンでは、図20(d)に示されるようなグラフ(yvs
y )が得られ、対策しないと電灯にピントが合ってしま
う。したがって、ステップS102によって、幅が一度
0以上になったにもかかわらず(ステップS102を
“NO”)、Hy が再度0になった場合(ステップS1
03を“YES”)は、ステップS104及びS105
に移行して、再度、H1や得られたy1 〜ym を無効化
する処置がとられる。
【0114】これは、図20(c)に示されるような状
況で、電灯と人物が別の物だということを判定したフロ
ーとなっていて、ステップS106で電灯は除去され、
地面方向につながっているものを重視した設計となって
いる。その後、ステップS107で上記測距が行われる
と、ステップS108で人物判定がなされる。
【0115】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、画面全域に亘って人物の頭部、肩部を検出し、その
結果によって人物の顔の中心あたりを検出し、高精度な
ピント合わせが可能なカメラを提供することができる。
また、エリアセンサを上述したようにラインセンサとし
て用いる場合、x、y方向に限らず、図21に示される
ように、特定の直線上のセンサの並びを用い、その直線
をずらすようにしても良い。
【0116】また、こうして得られたセンサ上の幅H
は、受光レンズの焦点距離fと、被写体距離Lを用いれ
ば、人物の顔の幅や肩の幅に変換できる。図22に示さ
れるように、補助光76を投射しながら、顔の幅Fの人
が測距されると、H=F×f/Lという関係で、エリア
センサ上の像の幅Hが得られる。
【0117】肩の部分では、肩幅をSとすると、同様
に、H=S×f/Lの関係でセンサ上にHの幅の像パタ
ーンが得られる。このLは、図2(a)に示されるよう
に、三角測距で測距した結果でも良いし、反射信号の光
量から判別するようにしても良い。
【0118】図22(b)に示されるように、エリアセ
ンサ上で、幅H1 、H2 が検出された場合、CPUによ
り、このLとH1 、H2 を用いて、図23に示されるよ
うなフローチャートに従って人物判定ができる。
【0119】つまり、ステップS111にて、上記幅H
1 、H2 が読出されて、ステップS112で測距が行わ
れる。そして、ステップS113及び114にて、上記
顔の幅F及び肩幅SとH1 、H2 にL/fが乗じられた
値とが比較される。これにより、被写界上の幅が求めら
れるので、それが、ほぼ顔の幅F(約15cm)及び肩
幅S(約40cm)になっているか否かで人物を判別す
ることができる。
【0120】この結果、上記被写界上の幅が上記顔の幅
F、肩幅Sに近似した値であれば、ステップS115に
移行して人物である判定がなされる。一方、上記被写界
上の幅が上記顔の幅F、肩幅Sに近似していない値であ
れば、ステップS116に移行して、人物以外である旨
の判定がなされる。
【0121】このように、主要被写体が本当に人物であ
るか否かに従って、図11、図12に示されるような表
示を行えば、よりユーザにとって信頼できる製品を提供
することができる。
【0122】例えば、図19のフローチャートに於ける
ステップS108にて、得られた測距結果を用いてこの
人物再チェックのルーチンを挿入することにより、更に
信頼性の高い測距装置を提供することが可能となる。
【0123】尚、この発明の上記実施の形態によれば、
以下の如き構成を得ることができる。
【0124】(1) 撮影画面内に分布する複数の測距
領域の像をエリアセンサにより検出し、この像信号に基
いてピント合わせ距離を決定するカメラの測距装置に於
いて、上記エリアセンサの平面上の複数の直線上の各セ
ンサからの出力変化データに従って上記ピント合せ位置
を決定するようにしたことを特徴とする測距装置。
【0125】(2) 撮影画面内の水平方向と垂直方向
とにそれぞれ延長された面積を有するエリアセンサを備
えた測距装置に於いて、上記エリアセンサの垂直方向の
所定座標に於ける、水平方向のセンサデータ列を入力す
る判定手段を有し、上記判定手段が上記所定座標を順次
切換えつつ上記センサデータ列を比較して、測距ポイン
トを決定することを特徴とする測距装置。
【0126】(3) 上記判定手段は、上記センサデー
タ列が変化する垂直方向座標に従って測距動作を行うエ
リアセンサの垂直座標を決定することを特徴とする上記
(2)に記載の測距装置。
【0127】(4) 上記エリアセンサは、定常光を除
去してカメラ側から投射した光の反射信号光のみを検出
することを特徴とする上記(1)若しくは(2)に記載
の測距装置。
【0128】(5) エリアセンサ出力から被写体の顔
の幅と肩の幅とを検出し、被写体が人物であることを判
定し、この判定結果に基いて測距動作を行うようにした
ことを特徴とする測距装置。
【0129】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
画面内の広い領域を瞬時に測距可能とし、効率良く、高
速で測距ポイントを決定し、正確なピント合わせをする
ことができる測距装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明の第1の実施の形態に係る測
距装置の主要部の構成を示したブロック図、(b)は
(a)のエリアセンサに結ばれた像の例を示した図であ
る。
【図2】三角測距の原理による測距装置について説明す
る図である。
【図3】図2の測距装置によるラインセンサと測距可能
位置との関係について説明する図である。
【図4】(a)はカメラの撮影画面と測距範囲の関係を
示した図、(b)は測距時の構図と撮影したい構図との
関係を示した図である。
【図5】高速に主要被写体位置を検出する例について説
明する図である。
【図6】第1の実施の形態の測距装置による測距につい
て説明するフローチャートである。
【図7】第1の実施の形態に於けるエリアセンサのライ
ンを説明する図である。
【図8】第1の実施の形態に於ける像パターン分析の動
作を説明するフローチャートである。
【図9】第1の実施の形態に於ける像パターン分析の動
作を説明するフローチャートである。
【図10】マトリクスLCDドライバを内蔵させ、ファ
インダ内のLCDの透過率を測距結果によって切換えら
れるようにしたCPUの構造を説明する図である。
【図11】ファインダ内でカメラがピント合わせしよう
としている領域をモニタしている状態を示した図であ
る。
【図12】測距ポイントを、十字状のクロス部分で表示
した例を示した図である。
【図13】この発明の第2の実施の形態を示すもので、
一眼レフレックスカメラの構成を示す断面図である。
【図14】図13の焦点検出部の斜視図及びその制御系
を示した図である。
【図15】第2の実施の形態によるカメラの外観図であ
る。
【図16】第2の実施の形態に於けるカメラによる合焦
を説明する図である。
【図17】縦配置の構図に適応するエリアセンサのライ
ンを説明する図である。
【図18】図17(a)の縦配置の構図に対応するため
に、図8及び図9のフローチャートに追加される像パタ
ーン検出の動作を説明するフローチャートである。
【図19】像パターン検出の多の動作例を説明するフロ
ーチャートである。
【図20】被写体が人物の場合の顔の幅、肩幅と測距と
の関係を説明する図である。
【図21】特定の直線上のセンサの並びを用いたセンサ
アレイの例を示した図である。
【図22】補助光を用いた測距の例を示した図である。
【図23】人物判定の動作を説明するフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1、23 被写体、 2a、2b、25a、25b 受光レンズ、 3a、3b センサアレイ(ラインセンサ)、 4 CPU、 5 ピント合わせ部、 6 撮影レンズ、 8 画面、 10 カメラ、 11 撮影画面、 12、13 測距範囲、 20 投光部、 21 投光制御回路、 22 ストロボ、 24 測光部、 26a、26b エリアセンサ、 27 A/D変換回路、 28 定常光除去回路、 29 演算制御回路、 30 パターン判別部、 31 音声発生部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H011 AA01 BA05 BA21 BB02 BB04 DA08 2H051 BA04 BB07 BB10 CB22 CC02 CC11 CC20 CE08 CE14 DA01 DA03 DA07 DA10 DA21 DB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影画面内に分布する像をエリアセンサ
    により検出し、このエリアセンサの出力に基いて測距す
    るカメラの測距装置に於いて、 上記エリアセンサの複数の画素列間の出力変化データに
    基いて上記撮影画面内での測距位置を決定することを特
    徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 撮影画面内に分布する像をエリアセンサ
    により検出し、このエリアセンサの出力に基いて測距す
    るカメラの測距装置に於いて、 上記エリアセンサの面上に直線的に並ぶ画素列の出力
    と、上記画素列に平行な画素列の出力との変化状態を判
    断して上記撮影画面内での測距位置を決定することを特
    徴とする測距装置。
  3. 【請求項3】 撮影画面内に分布する像をエリアセンサ
    により検出し、このエリアセンサの出力に基いて測距す
    るカメラの測距装置に於いて、 上記エリアセンサの複数の画素列間の出力の変化状態、
    及び上記各画素列の画素間の出力の変化状態を判断して
    上記撮影画面内での測距位置を決定することを特徴とす
    る測距装置。
  4. 【請求項4】 撮影画面内に二次元的に分布する複数の
    測距領域からの光学像を入力して像信号を出力するエリ
    アセンサと、 上記像信号に含まれる複数の直線上に並ぶ画素列の出力
    レベルが、その前後で所定値以上変化する部分を検出す
    る検出手段と、 を具備し、 上記検出手段の出力に基いて測距領域を特定するように
    したことを特徴とする測距装置。
  5. 【請求項5】 略正方形状の単位画素が二次元配列さ
    れ、長方形状の撮影画面からの光学像を入力して撮影画
    面に対応する像信号を出力するエリアセンサと、 上記像信号のうち、複数の一次元信号を順次抽出する手
    段と、 上記抽出された一次元信号について、隣接画素間で信号
    レベルが所定値以上変化する部位を判定する手段と、 上記判定手段の出力に基いて主要被写体を特定する手段
    と、 を具備し、 上記特定手段により特定された部位について焦点検出を
    実行するようにしたことを特徴とする測距装置。
  6. 【請求項6】 被写体方向に向けて測距用光を投光する
    投光手段と、 この測距用光の投光に同期して上記エリアセンサ出力を
    サンプルし、そのうちの定常光成分に相当する信号レベ
    ルをキャンセルする定常光除去手段とを更に具備し、 上記像信号は、上記定常光除去手段を作動させた時の出
    力であることを特徴とする請求項4若しくは請求項5に
    記載の測距装置。
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