JP2001083404A - 多点測距装置及びその装置を搭載する多点測距カメラ - Google Patents

多点測距装置及びその装置を搭載する多点測距カメラ

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JP2001083404A JP25740599A JP25740599A JP2001083404A JP 2001083404 A JP2001083404 A JP 2001083404A JP 25740599 A JP25740599 A JP 25740599A JP 25740599 A JP25740599 A JP 25740599A JP 2001083404 A JP2001083404 A JP 2001083404A
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/34Systems for automatic generation of focusing signals using different areas in a pupil plane
    • G02B7/346Systems for automatic generation of focusing signals using different areas in a pupil plane using horizontal and vertical areas in the pupil plane, i.e. wide area autofocusing

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の多点測距装置は、1つの測距ポイントの
距離を求める毎に、画素データ積分制御、相関演算、補
間演算等の複雑な演算処理を行っていた。そのため、撮
影画面内に多くの測距ポイントを配置させるほど、被写
体の判断が適正になり測距精度が高くなるが、一方、測
距の演算処理を何度も繰り返さなければならないため、
測距にかかる時間が長くなってしまうという問題が発生
した。 【解決手段】本発明の測距装置は、撮影画面の全測距ポ
イントの受光素子の積分制御を行い、その結果から画面
内の輝度分布と位置に従って測距ポイントの優先度を決
定し、優先度の高い距離から、相関演算を行って所定距
離範囲内にあるもののみ、補間演算まで行う。優先度の
低いポイントは測距演算を行うことなく、測距せずに終
了させるため少ない測距ポイントの測距だけで、高速な
ピント合わせが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファインダ画面内
に表示される複数のポイントを選択して絞り込んだ測距
ポイントを測距して、高速にピント合わせを行う多点測
距装置及びその装置を搭載する多点測距カメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラに搭載する測距装置におい
ては、撮影画面(ファインダ画面)中央の1点の小領域
(測距ポイント)を測距するスポット測距が主であった
が、近年、撮影画面内に多数の測距ポイントを配置し
て、それぞれに対して測距を行い、画面内のどの位置に
主要被写体が存在してもピント合わせが可能な多点測距
が採用されている。
【0003】図24(a)に示すように撮影画面(ファ
インダ画面)の中央及び左右に3点の測距ポイントを配
置した例において、図25に示すフローチャートを参照
して、従来技術による多点測距について説明する。
【0004】図24(a)に示すようにファインダ画面
内に配置した、C,L,Rの3つの測距ポイントに対し
て、それぞれ測距を行う場合、まず、Lの測距ポイント
に対して、積分制御、相関演算、補間演算を行い(ステ
ップS1〜S3)、距離を求める。続いて同様に、C
点、R点についても、それぞれ積分制御、相関演算、補
間演算を繰り返し行い(ステップS4〜S9)、距離を
求める。これらの測距ポイントの演算結果(距離)から
主要被写体距離を選択する。
【0005】この多点測距を用いた例としては、例え
ば、特開平10−142490号公報に記載される技術
がある。この測距技術は、距離差が無く並んだ複数の被
写体が存在する撮影画面において、撮影画面(被写界)
を複数の測距ポイントに分割し、これらの測距ポイント
から求めた距離に基づく距離分布情報を求めて、この距
離分布情報におけるピーク値による頻度分布を作成し
て、領域分割に利用することにより、主要被写体を特定
して焦点調節量の算出や露光量の算出を正確に行うもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した所謂、パッシ
ブ方式による多点測距装置においては、1つの測距ポイ
ントの距離を求める毎に、画素データ積分制御、相関演
算、補間演算等の複雑な演算処理を行っていた。
【0007】このうち、積分制御は、配置された2つの
センサアレイにおいて、被写体5の像信号を受光して、
それぞれ検出する場合に、センサアレイを構成する画素
の出力電流をコンデンサに蓄えて電圧に変換する時に、
後段の処理回路のダイナミックレンジ内に電圧信号を収
める技術である。
【0008】この方式の場合は、1つの測距ポイントの
距離を測定するにも、積分制御、相関演算、補間演算が
必要となる。しかも、これらの演算処理は、同時に実行
できず、順番に行わなければならない。従って、撮影画
面内に多くの測距ポイントを配置させるほど、被写体の
判断が適正になり測距精度が高くなるが、一方、測距の
演算処理を何度も繰り返さなければならないため、測距
にかかる時間が長くなってしまうという問題が発生し
た。
【0009】また、各画素について、図5(b),
(c)に示すような像信号が得られた時、2a側、2b
側の像位置の相対ズレ量xを画素のピッチ単位で求める
のが、相関演算である。
【0010】これは、2つのセンサアレイの受光素子の
データごとに差をとって、これらを加算した結果を求
め、次に、bの受光素子のデータを1画素のみずらし
て、再び同じプロセスで各画素データの差の加算を行
い、これをくり返す演算で、2つの像信号が一致した時
に相関度が高いとして、ズレ量xの概略値が求められる
ものである。何画素分かずらした時、両データは一致し
て、加算値はMIN値となり相関度は最も良くなる。し
かし、加算値が”0”にならない場合は、画素のピッチ
以下のずれ量があると考えられ、さらに詳細な補間演算
が必要となる。
【0011】このような複雑な演算処理を図24に示す
ように幾度もくり返し行っていると、例えば図24
(b)のように、測距ポイントを30ポイントも設定し
た場合には、単純に言えば、図24(a)の3つの測距
ポイントに対して、10倍もの時間がかかってしまうこ
ととなる。
【0012】しかし、時間がかかるからといって単に測
距ポイントを減少させると、測距しなかった所に主要被
写体が存在した場合には、その被写体のピントがぼけて
しまう可能性が高くなる。
【0013】従って、特開平10−142490号公報
に記載される技術においても、それぞれの測距ポイント
における距離の算出を時分割で演算した場合、距離分布
を求めること自体に時間がかかってしまう。従って、カ
メラに搭載した場合には、シャッタを押してから露光す
るまでに時間がかかることとなり、シャッタチャンスを
逃すことになりかねない。
【0014】そこで本発明は、多点測距を一般的なワン
チップマイクロコンピュータ等の演算制御回路を用いて
廉価で実現しつつ、測距に先立って撮影画面構図の判定
を行い、効率よく被写体が存在する測距ポイントを特定
し、正しい主要被写体に高速でピント合わせを行う多点
測距装置及びその装置を搭載するカメラを提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、影画面内の複数ポイントを順次測距するカ
メラの測距装置において、上記複数ポイントの画面内の
位置と、入射光の画面内の輝度分布とに応じて測距順序
を決定する多点測距装置を提供する。
【0016】また、撮影画面内のN個のポイントを順次
測距するカメラの測距装置において、N個のポイントか
らM個のポイントを選択する際に、上記画面内の位置と
明るさの分布とに応じて選択の優先度を切換える優先度
演算手段を備える多点測距カメラを提供する。
【0017】さらに、2つの光路からの画像データを得
るための積分制御ステップと、この2つの光路による画
像データの複数の所定部分同士の比較を行う相関演算ス
テップと、上記相関演算ステップで得られた結果に従っ
てピント合わせ候補域の上記画素のピッチ以下の一致度
を検出する補間演算ステップとを具備し、上記積分制御
結果と相関演算結果とに基づいて、上記複数の所定部分
から上記ピント合わせ候補域を決定する多点測距カメラ
を提供する。
【0018】以上のような構成の多点測距装置は、撮影
画面の全測距ポイントの受光素子の積分制御を行い、そ
の結果より、画面内の輝度分布と位置に従って測距ポイ
ントの優先度を決定し、優先度の高い距離から、相関演
算を行って所定距離範囲内にあるもののみ、補間演算ま
で行う。優先度の低いポイントは測距演算を行うことな
く、測距せずに終了させるため少ない測距ポイントの測
距だけで、高速なピント合わせが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。
【0020】本発明の多点測距装置における測距の概念
は、撮影画面の構図判定により、主要被写体が存在する
であろう位置の測距ポイントに絞り込み、測距に係わる
演算処理を行う。具体的には、まず、全撮影画面の積分
制御結果より、画面内の各点の輝度分布と位置に従って
測距ポイントの優先度を決定し、優先度の高い測距ポイ
ントの距離から、相関演算を行って所定距離範囲内にあ
るもののみ、補間演算まで行うことによって、優先度の
低い測距ポイントは測距演算することがなく終了させ
て、高速なピント合わせを可能にすることである。
【0021】本発明に用いられるパッシブ方式の測距装
置における光パターンの相対位置差算出方法について説
明する。図4は、三角測距方式の基本原理と一般的な装
置構成を示す図である。
【0022】この構成において、受光レンズ3a,3b
の位置の差B(基線長)により、センサアレイ2a,2
b上に入射する光分布の相対位置差xは、被写体5の距
離Lに依存して変化する。各受光レンズの焦点距離をf
とすると、被写体距離Lは次式で求められる。
【0023】L=B・f/x …(1) センサアレイの各センサ2a,2bは、光の入射量に従
った電流信号を出力する。これらの電流信号をA/D変
換器23により、ディジタル信号に変換すれば、像ずれ
量を算出する演算部24による相関演算によって、上記
相対位置差xが検出できる。
【0024】この結果をワンチップマイコン等からなる
演算制御部(CPU)21に入力して式(1)に基づ
き、演算することで被写体距離Lが求められる。
【0025】前述したずれ量演算機能は、一般的には後
述するように2つのプロセスから成るが、これらはCP
U21内に制御プログラムとして内蔵されていてもよ
い。
【0026】このような技術を用いてカメラのピント合
わせを行う場合、このCPU21がカメラの動作を制御
し、撮影用ピント合わせ用レンズ等をモータなどのアク
チュエータを介して適宜制御すれば、自動焦点(AF)
機能付きカメラとして提供できる。
【0027】また、像のずれ量の演算のためには、両方
のラインセンサにおけるセンサピッチの単位でどれだけ
像がずれているかを調べる演算ステップ(相関演算)を
必要とする。そして、これより細かい分解能でさらに正
確にずれ量を算出する演算ステップ(補間演算)を必要
とする。
【0028】センサアレイ2a上に、図4(a)に示す
ような波形18のパターンで光が入射した場合は、各セ
ンサR1 〜R6 の出力の大きさは、図5(b)に棒グ
ラフで示したような分布特性19となる。
【0029】なお、ここで、”R”は右側センサを示
し、”L”は、左側センサを示し、これらに付された添
え字の1〜6が、例えば受光レンズ光軸基準でのセンサ
の位置の絶対位置を示しているとすると、左側センサの
出力L1 〜L6 から出力R1〜R6と同じ信号が出る
場合には、上記相対位置差xは”0”となるので、求め
る被写体距離Lは「無限遠」になる。
【0030】また、被写体が「有限距離」に存在する
と、上記xとセンサピッチSPから決るセンサの数Sだ
けシフトしたところの左側センサLには、図5(c)に
示すような上記出力R1〜R6に類似する値の出力信号
が得られる。
【0031】図5(a)のグラフにおける縦軸の値FF
(i)は次式に従って求められる。
【0032】 FF(i)=Σ|R(i)−L(i)| …(2) すなわち、あるRのセンサの出力から対応するLのセン
サの出力を引き算し、その絶対値を各センサごとに加算
した結果FFを用いればよい。すなわち、まずRi から
Li を引き算してその絶対値をとり、ある幅でiを変化
させこれらを加算する。
【0033】次に、Ri またはLi の一方のセンサを1
単位だけずらして先に差をとった隣接するセンサと同様
に差をとると、次のような式でFF(i+1)は表現で
きる。
【0034】 FF(i+1)=Σ|R(i+1)−L(i)| …(3) このように順次、ずらし量(以下、SIFT量と称す)
を変更しながらFFを得られるが、RとLとの差の和で
あるFFが最小値(Fmin )となるSIFT量の所が最
もよく対応がとれている位置と考えられるため、この場
合のSIFT量が上記Sとして求められる。
【0035】以上が相関演算に関するプロセスの概略手
順である。
【0036】また、上記Sを加味して両センサアレイの
出力分布を図示すると、図5(b)のように、L側のS
だけずれた各センサから対応する添え字の付いたR側各
センサと同様の出力が得られる。
【0037】続いて、図5(b)〜(d)を用いて「補
間演算」プロセスについて詳しく説明する。
【0038】実際の2つのセンサアレイ上の像のずれ量
はぴったりとセンサのピッチでずれるわけではなく、ま
た正確な測距にはピッチより細かい精度にて像ずれ量を
検出しなければならない。そこで補間演算を行う。図5
(b),(c)中のRとLは各々図4中のセンサアレイ
2a,2bを構成する一部のセンサ出力を表わしてい
る。
【0039】また、図5(d)には、すでに「相関演
算」が終了した上記Sだけシフトさせた後で比較しやす
い状態に直したグラフを示してある。すなわち、L0〜
L4は正確にはLS+LS+4と記述するべきである
が、記載上繁雑になるのを避けてこのSは省略して記し
てある。
【0040】ここで、Lのセンサには上記Sだけシフト
した後もR基準でまだxだけずれた光が入射していると
する。このとき例えば、L1 のセンサにはR0とR1に
入射する光が混じり合って入射し、同様に、各Lのセン
サにもR基準でxだけずれた光が順次に入射するので、
各Lの出力(L1〜L3)は、次式(4)に示したよう
に表現されることがわかる。
【0041】
【数1】
【0042】上記Fminと、Fminから上記シフト
量をプラス方向とマイナス方向にずらしたFFの値F−
1とF+1は、この各Rn,Lnの出力を用いて表現す
ると、次式(5)のように表される。
【0043】
【数2】
【0044】さらに、式(4)を用いて式(5)を展開
すると、値Fmin,F−1,F+1のそれぞれは、次
式(6)のように表される。
【0045】
【数3】
【0046】また、この式(6)中の{|R0−R1|
+|R1−R2|÷|R2−R3|}を(ΣΔR)とし
て表現すると、この(ΣΔR)に依存せず、先のずれ量
xが次式(7)に示す演算によって求められる。これが
「補間演算」である。
【0047】
【数4】
【0048】なお、これらの演算は、図5中の演算部3
5にて行われるが演算制御部(CPU)1において所定
のプログラムに従って実行してもよい。
【0049】このように得られた値Sとxに基づいて、
CPU1がピント合わせレンズの繰り出し量を算出し制
御すれば、オートフォーカス(AF)カメラが提供でき
る。
【0050】但し、多点測距の測距ポイントのうち、ど
の測距ポイントを選択して、前述した演算を行って測距
するかは、非常に大きな問題となる。
【0051】例えば、図6(a)に示したような撮影画
面の構図では、画面内の☆印のポイント(人物)に対し
て、正しい測距及びピント合わせを行う必要があるが、
この場合は、カメラは☆印の位置の像を適切にとらえて
相関演算、補間演算を行わなければならない。
【0052】しかし、撮影者がカメラを構え直して、構
図を図6(b)に示すように変えると、元々人物を被写
体とした画面内☆印の位置は、画面の上方にあった太陽
の近くに向いてしまうので、太陽の明るさにカメラが反
応してしまい、主要被写体であったはずの人物像が正し
く写らない確率が高くなる。このように、像信号の検出
制御を正しく行わないと、いくら画面内の多くの測距ポ
イントを測距可能としても、主要被写体に正しくピント
を合わせた写真を得ることは困難である。
【0053】図1は、本発明の測距装置に係る第1の実
施形態としての構成例を概略的に示す図である。
【0054】この測距装置は、三角測距方式を基本原理
とするものである。まず、受光レンズ3a,3bを介し
て、ラインセンサからなるセンサアレイ2a,2b上に
被写体5の像がそれぞれ入射する。各センサアレイ2
a,2bの受光素子から出力された、光の入射量に従っ
たそれぞれの電流信号は、A/D変換部8によりディジ
タル信号に変換した後、演算制御部(CPU)1内の相
関演算部4へ入力され、相関演算部4で像ずれ量が算出
される。この像ずれ量に基づき、相対位置差が検出され
る。この結果からCPU1で被写体距離Lが求められ
る。
【0055】この被写体距離Lに基づき、ピント合わせ
部9により撮影レンズ(図示せず)のピント合わせが行
なわれる。
【0056】また、CPU1内には、後述する測距ポイ
ントの優先度を決定するために、全画面の積分により輝
度分布を得るための積分制御部6と、画面内の各測距ポ
イントを選択するための選択部7とを備えている。
【0057】図2は、図1に示した測距装置に用いるセ
ンサアレイ(ラインセンサ)の一部分を含む積分制御を
行うための構成を示している。
【0058】この構成においては、センサアレイ2a,
2bを形成する受光素子10(S1〜S4)と、受光素
子S1〜S4にバイアス電源を印加するためのにバイア
ス回路11と、受光素子S1〜S4の出力側に接続し、
積分制御部4の制御により開閉する積分スイッチ群12
と、受光素子S1〜S4が出力した信号の積分量に応じ
た電圧信号を出力する電流積分アンプ13(A1〜A
4)と、これらの電圧信号から最大値を検出するための
最大値検出部14と、CPU1の制御により電流積分ア
ンプ13からの電圧信号を選択して最大値検出部14に
入力させるための最大値検出用スイッチ群15と、電流
積分アンプ13からの電圧信号及び最大値検出部14か
らの最大値出力信号を切り換えて選択し、A/D変換部
8に入力させる選択スイッチ16とを備えている。
【0059】上記受光素子S1〜S4は、バイアス回路
11を電源に用いて受光量に応じた信号電流を出力す
る。この信号電流は、積分スイッチ群12a(積分開始
/終了)のON時は、積分アンプA1〜A4に導かれ、
リセットスイッチ群12bがOFF時は、各アンプの出
力に積分量に応じた電圧信号が出力される。
【0060】この結果をA/D変換部8によって読みと
れば、図4で説明した相関演算処理を経てピント合わせ
ができる。しかし、この各センサS1〜S4に入る光の
量は、撮影場面の明るさや被写体の色や反射率によって
種々の値にバラつくので、限られたダイナミックレンジ
の積分手段で適正な値に積分量を収めるためには、正確
な積分制御技術が必要になる。
【0061】つまり、積分時間が短か過ぎる場合、積分
結果が平坦になってしまって差が得られないが、逆に長
すぎても回路の飽和によって積分結果が均一になってし
まう。前述した相関演算処理からも明らかなように、像
に変化がとぼしいと、2つのセンサアレイで得られた2
つの像の相関がとりにくく、結果として正しい測距がで
きなくなってしまう。
【0062】そこで、積分結果をリアルタイムでモニタ
して適正なレベルになった所で積分を終了させる技術が
用いられる。最大値検出用スイッチ群15のどのスイッ
チをONするかによって、どのセンサの出力がモニタさ
れるかが決まる。
【0063】これらのスイッチをONさせて、積分制御
を行うタイミングチャートを図3(a)に示す。
【0064】受光素子S1〜S4に入光している時、最
初にリセットスイッチ群12bをONしておき、出力を
基準レベルに設定したあと、積分スイッチ群12aをO
N、リセットスイッチをOFFすると、T1のタイミン
グで積分が開始される。
【0065】選択スイッチ16が最大値検出回路14を
選択している時、最大値検出回路14の積分出力は、最
も積分量の大きい出力を選んで、A/D変換部8に入力
されるため、CPU1は、図3(a)に示すようにA/
D変換部8を制御して出力させて、逐次モニタする。こ
の最大値が回路のダイナミックレンジを越えない時点T
2で積分スイッチ群12aをOFFすれば、各センサの
積分出力がダイナミックレンジを越えることはない。
【0066】そして積分停止後、受光素子S1,S2,
S3,S4の積分出力を、A/D変換するために、選択
スイッチ16を切換制御すれば、CPU1は各センサ出
力を順次モニタすることができる。
【0067】図3(b)は、このようにして得られた像
信号を示し、光の入射状態に従って暗い所は低い出力、
明るい所は高い出力となる。このような技術によって、
カメラの測距装置は、適正な像信号を得ることができ
る。
【0068】また、CPU1の制御により最大値検出用
スイッチ群15を開閉させて、所定のセンサのみを最大
値検出回路14と接続することができるが、もし、この
4つのセンサの例でも、図6(b)に示したように受光
素子S1に、太陽の光が入っているとすると、この受光
面S1に接続しなければ、太陽の強い光によって積分制
御がなされてしまうことはない。
【0069】逆に、積分モニタ時に太陽の直接光が影響
すると、通常被写体の像信号が得られる前に積分制御が
終了してしまい、正確な測距はできなくなってしまうケ
ースが多い。また最大値検出回路14は、出力が最大値
でなく、最大値と最小値の差や、平均値を検出する回路
構成であっても、同様の事が起こりうる。
【0070】図1(a)に示した構成で、受光レンズ3
aからの点線で示した光線を利用すると、画面中心のC
ポイント以外のポイント、つまり基線長方向にずれたポ
イントL,Rの測距も可能となる。
【0071】また、図7(a)は、前述したセンサアレ
イ(ラインセンサ)の基線長方向に対して垂直の方向に
それぞれ上下1本づつラインセンサ2c,2d,2e,
2fを追加した3本のラインセンサによる測距装置の概
念的な構成を示す。
【0072】この構成により、図7(a)に光路として
示したように、基線長方向とは垂直な方向Uの部分とD
の部分が測距可能となり、図7(b)へ模式的に示した
ように、撮影画面内の多くのポイントを測距できるよう
になる。
【0073】この考え方を拡張すれば、図8に示すよう
に、ラインセンサを増設するのではなく、受光素子が隙
間なく並べられた、所謂エリアセンサを用いることによ
って、画面内を隙間なくモニタでき、例えば、図24
(b)のように、測距ポイント数を30ポイントや、そ
れ以上に増加させることが可能になる。このような工夫
によって、画面内のどの位置に主要被写体が存在して
も、正確な測距ができる測距装置が提供できる。
【0074】例えば、従来の画面中央しか測距できなか
った図14(a)や図15(a)のような構図で、画面
の端の方に人物がいる場合も、正確なピント合わせので
きるカメラを提供可能となる。
【0075】しかし前述したように測距域が広くなる
程、測距の時に被写体以外のものを無駄に測距すること
が多くなり、副作用として誤測距に到る確率も増加す
る。
【0076】これらの問題を解決した本実施形態につい
て説明する。
【0077】例えば、図6(a),(b)のような撮影
画面では、最初から人物5が存在する位置を測距して、
その距離でピント合わせをしてしまえば、撮影者がその
場を移動しない限り、カメラを動かして構図内で主要被
写体の位置を多少移動した場合でも、他の測距ポイント
を測距して誤測距によるピンボケや、タイムラグ発生の
問題を起こすことはない。
【0078】また、一般的に撮影画面の構図は、中央に
主要被写体が位置し、その上方には空や太陽など、主要
被写体より高輝度のものが存在する場合が多いので、こ
うした情報をもとに、主要被写体判定の一助とする。但
し、撮影者がカメラを構え直して、構図を横や縦にした
りする事態を考えて、カメラの向きを検出する必要があ
る。
【0079】このカメラの向き即ち、縦向き、横向き若
しくは上向きに対する縦横検知機構は、図9(a),
(b),(c)に示すように、カメラ25内に水銀等の
流体の導電物質26を収めたケース27を内蔵させ、こ
のケース27内に複数の主極28aa,28b,28
c,28d,28eを差し込んで配置して構成される。
どの主極どおしが導電体物質26でショートされるかを
CPU1が判定することによってカメラの向きの検知が
可能となる。例えば、主極28bと28cがショートす
ればカメラは横向き、主極28aと28bならばカメラ
は縦向き、主極28bと28dならばカメラは上向きと
判定できる。
【0080】次に図10に示すフローチャートを参照し
て、第1の実施形態の測距装置における測距のメインル
ーチンについて説明する。
【0081】まず、図1及び図8における構成により、
撮影画面内に配置されたN個の測距ポイント全部のセン
サで受光して、前述した処理により全画面(測距ポイン
ト)における積分結果を得る(ステップS1)。
【0082】次に、後述するように得られた画面内の各
測距ポイントの輝度分布とその位置に従って測距ポイン
トの優先度を決定する(ステップS2)。この位置の優
先度においては、例えば、図6(a)に示す構図であれ
ば、人物を主要被写体として、その人物の位置を一番高
い優先度とし、太陽の位置は最も低い優先度とする。そ
して、判定回数Mの初期値を1に設定する(ステップS
3)。ここでは、判定回数を4回とする。
【0083】次に、上記ステップS2において決定した
優先度の高い測距ポイントの積分電圧信号から、選択ス
イッチ16を切り換えてA/D変換部8に取り込み、デ
ジタル信号化された積分信号をCPU1により、相関演
算処理を行う(ステップS4)。その後、相関演算によ
り得られた被写体距離が予め設定した所定距離より近い
か否かを判定する(ステップS5)。この判定で、被写
体距離が予め設定した所定距離以上で遠い場合には(N
O)、判定回数の4回に達したか否かを判別する(ステ
ップS6)。ここで判定回数の4回に達していなければ
(NO)、インクリメントして(ステップS7)、上記
ステップS4に戻る。
【0084】一方、上記ステップS5の判定で、被写体
距離が予め設定した所定距離以下で近かった場合には
(YES)、この被写体距離を得た測距ポイントの相関
演算結果に対して補間演算を行い(ステップS8)、リ
ターンする。また、上記ステップS6の判定において、
予め設定した判定回数Mが4回に達していた場合(N
O)、被写体は中央に存在するものと仮定して(ステッ
プS9)、上記ステップS8に移行して、画面中央の測
距ポイントから得られた相関演算結果に対して補間演算
おこない、リターンする。
【0085】本実施形態によれば、撮影画面の全測距ポ
イントの受光素子による積分制御を行い、輝度分布及び
位置から演算処理の優先度を決定し、その優先度の積分
信号から相関演算を行い、且つ被写体距離が所定距離範
囲内にあるもののみ、補間演算まで行うことによって、
優先度の低いポイントは測距されることがないうちに終
了するので、高速なピント合わせを可能にする。
【0086】次に図11及び図12に示すフローチャー
トを参照して、図10の上記ステップS2における優先
度決定について詳細に説明する。また、図13(a)に
は、図11,図12を説明するにあたって、撮影画面を
例えば9分割した測距領域(以下、測距ポイントとす
る)〜に分割した例を示し、図13(b),(c)
には、撮影画面の例を示している。以下の説明におい
て、これらの測距ポイントを横方向に分割した、,
,をAブロック、,,をBブロック及び、
,,をCブロックとし、縦方向に分割した、,
,をDブロック、,,をEブロック及び、
,,をFブロックとする。尚、本実施形態では、
一例として、図13(a)に示すように測距ポイントを
9分割としたが、勿論これに限定されるものではなく、
もっと分割を細かくしてもよい。
【0087】まず、図9で示すカメラの縦横検知機構を
用いて、撮影画面の上方がどの位置かを検出し(ステッ
プS11)、何れのブロックが上方であるかを判定する
(ステップS12)。
【0088】この判定結果は、Aブロック、Dブロッ
ク、Fブロックの何れが上方になるかを判定するもので
あり、本実施形態では、[1]撮影画面上方は「空」
(主要被写体が存在しない領域)であり、[2]主要被
写体は一番上方の測距ポイントより下方に存在する。さ
らに[3]撮影画面の中央は、主要被写体の存在確率が
高い。という考え方でシーケンスを構成している。ここ
では、通常にカメラを構えた横長構図(Aブロックが上
方)を例として説明する。
【0089】このような構図では、Aブロックは、
「空」である確率が高いので、このAブロックの平均輝
度BVuを求め、これを「空」である部分の判定基準と
する(ステップS13)。これは、図12(b)に示す
構図では、Aブロック(,,)の他、測距ポイン
ト,の部分も「空」であると判断する時に、この明
るさ情報が用いられる。
【0090】但し、一番上方のブロックが「空」であっ
て、全く測距の必要がないか否かはこれだけではわから
ないので、予め設定した所定の輝度BVsと、一番上の
ブロックの平均輝度BVuを比較し(ステップS1
4)、所定の明るさ以上ならば(YES)、「空」であ
る確率が高いので、優先度係数P(P1,P2,P3)
を1×1とする(ステップS15)。
【0091】ここで、”1×1”の前方の”1”は、図
13(a)の測距ポイント〜の位置に関する重み付
けの値であり、撮影画面の四隅の測距ポイント,,
,と上方中央の測距ポイントは、主要被写体の存
在確率が低いものとして”1”と設定し、これらの領域
を除く四辺部中央の測距ポイント,,は位置の重
み付け(以下、位置重み付けと称する)を”2”に設定
し、さらに撮影画面中央の測距ポイントは、存在確率
が極めて高いため”3”と設定する。
【0092】また、”1×1”の後方の数字”1”は、
輝度やその変化による重み付け(以下、輝度重み付けと
称する)であり、例えば、「空」である時、測距の必要
が低いものとして”1”、これ以外ならば、”2,3,
6”と、を増すようにしている。
【0093】本実施形態において、「空」は、主要被写
体の存在確率の低い領域であり、優先度係数を、(位置
重み付け)×(輝度重み付け)として、1×1=1と定
義している。
【0094】また上記ステップS14において、平均輝
度BVuが所定の輝度BVs以下であれば(NO)、優
先度係数を”1×2”とする。例えば、図13(c)の
撮影画面のように、空の一部に「山」があるような構図
の優先度係数である。但し、前方の”1”は、位置依存
であるため変化しない。
【0095】このように、Aブロックの優先度係数を決
めた後で、下方の測距ポイントの判定に移行するが、ま
ず、Bブロック(,,)の列内での輝度比較を行
い、その変化の有無を判定する(ステップS17)。例
えば、図13(b)に示したような構図では変化があ
り、図13(c)に示したような構図では変化がない。
【0096】この判定で変化があれば(YES)、Bブ
ロックの測距ポイントの輝度と、先に求めたAブロッ
ク(画面上方)の輝度BVuと比較し(ステップS1
8)、同様な輝度であれば(YES)、その測距ポイン
トは、「空」であると考えて、この輝度重み付けを”
2”[優先度係数P4:2×2]に設定する(ステップ
S19)。しかし、輝度が異なるならば(NO)、輝度
重み付けを”6”[優先度係数P4:2×6]に設定す
る(ステップS20)。
【0097】続いて同様に、Bブロックの測距ポイント
の輝度と、輝度BVuと比較し(ステップS21)、
同様な輝度であれば(YES)、その測距ポイントの
輝度重み付けを”2”[優先度係数P5:3×2]に設
定し(ステップS22)、輝度が異なるならば(N
O)、輝度重み付けを”6”[優先度係数P5:3×
6]に設定する(ステップS23)。さらに、測距ポイ
ントにおいても同様に、輝度BVuと比較し(ステッ
プS24)、同様な輝度であれば(YES)、その測距
ポイントの輝度重み付けを”2”[優先度係数P6:
2×2]に設定し(ステップS25)、輝度が異なるな
らば(NO)、輝度重み付けを”6”[優先度係数P
6:2×6]に設定する(ステップS26)。
【0098】次に、測距ポイント,の位置重み付け
を”1”とし、輝度重み付けを”3”[優先度係数P
7,P9:1×3]に設定し(ステップS27)、測距
ポイントの位置重み付けを”2”とし、輝度重み付け
を”3”[優先度係数P8:2×3]に設定する(ステ
ップS28)。
【0099】一方、上記ステップS17において、Bブ
ロック(,,)内の輝度比較で変化が無かった場
合(NO)、ちなみに変化が無い構図は、図13(c)
が該当し、測距ポイント,,とも同じような輝度
分布となる。変化がなかった場合は、測距ポイントの
位置重み付けを”3”とし、輝度重み付けを”2”[優
先度係数P5:3×2]に設定し(ステップS29)、
測距ポイント,の位置重み付けを”2”とし、輝度
重み付けを”2”[優先度係数P4,P6:2×2]に
設定する(ステップS30)。
【0100】さらに、Bブロックより下方のCブロック
(,,)は、主要被写体が存在する確率が高いと
想定して測距ポイント,,の輝度重み付けは、”
6”に設定する。よって、測距ポイント,の位置重
み付けを”1”とし、輝度重み付けを”6”[優先度係
数P7,P9:1×6]に設定し(ステップS31)、
測距ポイントの位置重み付けを”2”とし、輝度重み
付けを”6”[優先度係数P8:2×6]に設定する
(ステップS32)。
【0101】以上の様に設定された優先度係数の重み付
けの大きい測距ポイントから測距に関する処理が行われ
るように優先順位が決定される(ステップS33)。
【0102】この優先順位の決定について説明する。
【0103】これらの重み付けの設定により、測距ポイ
ント,の優先度係数は、”6”となり、測距ポイン
トの優先度係数は、”12”の重み付けとなる。
【0104】この場合、測距ポイントの優先度係数
が”12”、測距ポイント,,の優先度係数が”
6”となり、これらが優先度の高い測距ポイントとな
る。
【0105】例えば、図13(b)示すような構図で
は、測距ポイント,,の優先度係数が、各々1
2,6,4となり、最下段の測距ポイント,,
は、位置の重み付けに対し、これまでの輝度判定の残り
の予測から、”3”の重み付けを乗じて、測距ポイント
,の優先度係数は”3”、測距ポイントの優先度
係数は”6”となる。従って、優先度の高いのは、測距
ポイント,,の順となる。
【0106】そして、前述したように、測距ポイント
〜の優先度係数P1〜P9の重み付け結果より、図1
3(b)の構図では、,,…、図13(c)の構
図では、,,,…の順で、優先順位付けが行わ
れる。
【0107】また、上記ステップS12の判定におい
て、Dブロック(,,)が最上段であった場合に
は、カメラを立てて構えた縦長構図となり、最上段がD
ブロック(,,)、中段がEブロック(,,
)、最下段がFブロック(,,)の構図とな
る。
【0108】従って、前述した横長構図のA,B,Cブ
ロックにおける優先度係数の設定をAブロックをDブロ
ックに、BブロックをEブロックに、CブロックをFブ
ロックに置き換えるとステップS14〜ステップS32
までとステップS35〜ステップS53までが測距ポイ
ントを変えたのみで、同等のシーケンスとなる。
【0109】このような縦長構図では、Dブロックは、
「空」である確率が高いので、平均輝度BVuを求め、
判定基準とする(ステップS34)。上記ステップS1
4と同様に、この平均輝度BVuと所定輝度BVsとを
比較し(ステップS35)、所定の明るさ以上ならば
(YES)、「空」である確率が高いので、優先度係数
P(P1,P4,P7)を1×1とする(ステップS3
6)。尚、この構図における位置重み付けは、測距ポイ
ント,,,,を”1”に設定し、測距ポイン
ト,,を”2”に設定し、さらに撮影画面中央の
測距ポイントは、存在確率が極めて高いため、”3”
と設定する。
【0110】上記ステップS35において、平均輝度B
Vuが所定の輝度BVs以下であれば(NO)、測距ポ
イント,,は優先度係数を”1×2”とする(ス
テップS37)。
【0111】次に、Eブロック(,,)内で輝度
比較して、その変化の有無を判定する(ステップS3
8)。この判定で変化があれば(YES)、Eブロック
の測距ポイントの輝度と、平均輝度BVuと比較する
(ステップS39)。この判定で同様な輝度であれば
(YES)、その測距ポイントの輝度重み付けは”
2”[優先度係数P2:2×2]に設定する(ステップ
S40)。しかし、輝度が異なるならば(NO)、輝度
重み付けを”6”[優先度係数P2:2×6]に設定す
る(ステップS41)。
【0112】続いて同様に、測距ポイントの輝度と、
輝度BVuと比較し(ステップS42)、同様な輝度で
あれば(YES)、その測距ポイントの輝度重み付け
を”2”[優先度係数P5:3×2]に設定し(ステッ
プS43)、輝度が異なるならば(NO)、輝度重み付
けを”6”[優先度係数P5:3×6]に設定する(ス
テップS44)。さらに、測距ポイントも同様に、輝
度BVuと比較し(ステップS45)、同様な輝度であ
れば(YES)、その測距ポイントの輝度重み付け
を”2”[優先度係数P8:2×2]に設定し(ステッ
プS46)、輝度が異なるならば(NO)、輝度重み付
けを”6”[優先度係数P8:2×6]に設定する(ス
テップS47)。
【0113】次に、測距ポイント,の位置重み付け
を”1”とし、輝度重み付けを”3”[優先度係数P
3,P9:1×3]に設定し(ステップS48)、測距
ポイントの位置重み付けを”2”とし、輝度重み付け
を”3”[優先度係数P6:2×3]に設定する(ステ
ップS49)。
【0114】一方、上記ステップS38において、Eブ
ロック(,,)内の輝度比較で変化が無かった場
合(NO)、測距ポイントの位置重み付けを”3”と
し、輝度重み付けを”2”[優先度係数P5:3×2]
に設定し(ステップS50)、測距ポイン,の位置
重み付けを”2”とし、輝度重み付けを”2”[優先度
係数P2,P8:2×2]に設定する(ステップS5
1)。
【0115】さらに、Eブロックより下方のFブロック
(,,)は、主要被写体が存在する確率が高いと
想定して測距ポイント,,の輝度重み付けは、”
6”に設定する。よって、測距ポイント,の位置重
み付けを”1”とし、輝度重み付けを”6”[優先度係
数P3,P9:1×6]に設定し(ステップS52)、
測距ポイントの位置重み付けを”2”とし、輝度重み
付けを”6”[優先度係数P6:2×6]に設定する
(ステップS53)。この後、上記ステップS33に移
行して、優先順位が決定される。
【0116】また、上記ステップS12の判定におい
て、Fブロック(,,)が最上段であった場合に
は、カメラを立てて構えた縦長構図となり、最上段がF
ブロック(,,)、中段がEブロック(,,
)、最下段がEブロック(,,)の縦長構図と
なり、前述したステップ34〜ステップS53の構図と
は上下を逆にカメラを構えた構図となる。
【0117】従って、前述した縦長構図のD,E,Fブ
ロックにおける優先度係数の設定をDブロックをFブロ
ックに、EブロックをEブロックに、FブロックをDブ
ロックに置き換えるとステップS35〜ステップS53
までとステップS54〜ステップS73までとの測距ポ
イントを変えたのみで、同等のシーケンスとなる。
【0118】このような縦長構図では、Fブロックは、
「空」である確率が高いので平均輝度BVuを求め、判
定基準とする(ステップS54)。この平均輝度BVu
と所定輝度BVsとを比較し(ステップS55)、所定
の明るさ以上ならば(YES)、測距ポイント,,
の優先度係数P(P3,P6,P9)を1×1とする
(ステップS56)。
【0119】尚、この構図における位置重み付けは、測
距ポイント,,,,を”1”、測距ポイント
,,を”2”、及び測距ポイントを”3”と設
定する。
【0120】上記ステップS55において、平均輝度B
Vuが所定の輝度BVs以下であれば(NO)、測距ポ
イント,,は優先度係数を”1×2”とする(ス
テップS57)。
【0121】次に、Eブロック(,,)における
輝度重み付け(ステップS58〜ステップS67)は、
前述したステップS28〜S47までの同一のシーケン
スであり、Eブロックの測距ポイント,,の輝度
と、平均輝度BVuと比較により決定する。この比較
で、測距ポイントは、同じ輝度であれば[優先度係数
P2:2×2]、異なれば[優先度係数P2:2×6]
に設定される(ステップS59〜S61)。
【0122】続いて同様に、測距ポイントは、同じ輝
度であれば[優先度係数P5:3×2]、異なれば[優
先度係数P5:3×6]に設定する(ステップS62〜
S64)。さらに、測距ポイントは、同じ輝度であれ
ば[優先度係数P8:2×2]、異なれば[優先度係数
P8:2×6]に設定する(ステップS65〜S6
7)。
【0123】次に、測距ポイント,を[優先度係数
P3,P9:1×3]に設定し(ステップS68)、測
距ポイントを[優先度係数P6:2×3]に設定する
(ステップS69)。
【0124】一方、上記ステップS58において、Eブ
ロック(,,)内の輝度比較で変化が無かった場
合(NO)、測距ポイントを[優先度係数P5:3×
2]に設定し(ステップS70)、測距ポイン,を
[優先度係数P2,P8:2×2]に設定する(ステッ
プS71)。
【0125】さらに、Eブロックより下方のDブロック
(,,)は、主要被写体が存在する確率が高いと
想定して測距ポイント,を[優先度係数P1,P
7:1×6]に設定し(ステップS72)、測距ポイン
トを[優先度係数P6:2×6]に設定する(ステッ
プS73)。この後、上記ステップS33に移行して、
優先順位が決定される。
【0126】以上説明したように、主要被写体の存在す
る確率を考慮した撮影画面内の位置、及び輝度の分布の
解析によって、測距を行うべき測距ポイントの絞り込み
が可能となる。
【0127】次に第2の実施形態について説明する。
【0128】前述した第1の実施形態のように、縦横の
構図判定の技術を用いたものだけでなく、図14、図1
5に示すように、エリアセンサの出力から最適な測距ポ
イントを選ぶようにしてもよい。
【0129】図14(a)に示す撮影画面の構図では、
上半分に「空」であるので、下半分のどこかに主要被写
体が存在する確率が高い。これをカメラ側で自動的に判
定するには、図14(b)に示すような、マトリクス状
に配置されたエリアセンサの受光素子の位置をx,yの
座標で考え、x方向に沿って、同じy値をとる受光素子
の出力値を加算してグラフ表示した場合の加算輝度分布
と、図14(c)に示すような、y方向に沿って同じx
値をとる受光素子の出力値を加算して、グラフ表示した
場合の加算輝度分布を比べればよい。
【0130】図14(b)では、空と大地が分離される
ため、ΔBVで示した大きな輝度変化がみられるが、図
14(c)では、空と大地がとけ合って、単調な輝度変
化となる。この大きな輝度変化があった部分を、yB
として検出する。
【0131】また、図15(a)に示す縦構図では、逆
に、y方向に加算した加算輝度分布に大きなΔBVの変
化が見られ、図15(b)に示すようにx方向の加算輝
度分布に大きな変化xB がみられるが、図15(c)
に示すようにy方向の加算輝度分布には、単調な変化し
か見られない。
【0132】これらの特性を用いて、図17、図18に
示すようなフローチャートによるシーケンスで測距ポイ
ントの優先度を選択すれば、図16(a),(b)のよ
うに空部を除いた残りの部分に、優先測距エリアを設け
ることができる。また、xB,yB が検出不能であっ
た場合は、主要被写体が存在する確率の高い、図16
(c)に示すような、画像中央部を優先エリアとすれば
よい。
【0133】尚、本実施形態においては、説明を理解し
やすくするために、図13(a)に示したような撮影画
面を9分割にした例で説明するが、勿論これらに限定さ
れるものではなく、さらに分割数の多くすることは容易
である。
【0134】まず、全画面における測距スポットの像信
号を得るための積分制御を行う(ステップS81)。
【0135】この積分結果により、まず、Aブロック
(,,)の測距スポットの輝度を加算した加算結
果BV1を算出し(ステップS82)、続いてBブロッ
ク(,,)、Cブロック(,,)の測距ス
ポットの輝度を加算した加算結果BV2,BV3を算出
する(ステップS83,S84)。
【0136】次に、加算結果BV1とBV2との差(B
V1−BV2)が所定の輝度差ΔBV0よりも大きいか
否かを判定する(ステップS85)。この比較は、加算
結果の差分が、所定の輝度差BV0を越えて大きく変化
した所は、空との境界を越えたと考えられるので、それ
より上方の測距ポイントの優先度を下げ、下方の測距ポ
イントの優先度を上げるための判定である。
【0137】この判定で、加算結果の差分(BV1−B
V2)が輝度差BV0を越えた場合(YES)、Aブロ
ックのみが「空」であると考えられ、測距スポット,
,の輝度重み付けが”1”に設定され、Bブロック
の測距スポット,,の輝度重み付けが”6”に設
定され、Cブロックの測距スポット,,の輝度重
み付けが”3”に設定される。また、位置重み付けに関
しては、第1の実施形態と同様に、撮影画面の四隅の測
距ポイント,,,と上方中央の測距ポイント
を”1”と設定し、これらの領域を除く四辺部中央の測
距ポイント,,を”2”に設定し、さらに撮影画
面中央の測距ポイントを”3”に設定する。
【0138】これにより、測距ポイント,を[優先
度係数P1,P3:1×1]に設定し(ステップS8
6)、測距ポイントを[優先度係数P2:2×1]に
設定し(ステップS87)、測距ポイント,を[優
先度係数P4,P6:2×6]に設定し(ステップS8
8)、測距ポイントを[優先度係数P5:3×6]に
設定し(ステップS89)、測距ポイント,を[優
先度係数P7,P9:1×3]に設定し(ステップS9
0)、測距ポイントを[優先度係数P8:2×3]に
設定する(ステップS91)。次に後述するステップS
98に移行する。
【0139】一方、上記ステップS85の判定におい
て、加算結果の差分(BV1−BV2)が輝度差BV0
を越えなかった場合には(NO)、続いて、加算結果B
V1とBV3との差(BV1−BV3)が所定の輝度差
ΔBV0よりも大きいか否かを判定する(ステップS9
2)。
【0140】この判定で、加算結果の差分(BV1−B
V3)が輝度差ΔBV0より大きければ(YES)、B
ブロックも「空」であるため、Aブロックは最も軽い輝
度重み付けとなる。
【0141】従って、測距スポット,,の輝度重
み付けが”1”に設定され、Bブロックの測距スポット
,,の輝度重み付けが”2”に設定され、Cブロ
ックの測距スポット,,の輝度重み付けが”6”
に設定される。また、位置重み付けに関しては、ステッ
プS86〜ステップS91の場合と同じである。
【0142】これにより、測距ポイント,,を
[優先度係数P1,P2,P3:1×1]に設定し(ス
テップS93)、測距ポイント,を[優先度係数P
4,P6:2×2]に設定し(ステップS94)、測距
ポイントを[優先度係数P5:3×2]に設定し(ス
テップS95)、測距ポイント,を[優先度係数P
7,P9:1×6]に設定し(ステップS96)、測距
ポイントを[優先度係数P8:2×6]に設定する
(ステップS97)。
【0143】次に、上記設定した優先度係数が”5”以
上のものを選択する(ステップS98)。これは、実際
に相関演算や補間演算によって測距を行う時の測距ポイ
ントを選ぶステップであり、P1 〜P9のうちの”
5”以上の値を示すものを選ぶ。勿論、”5”は任意の
値であり、状況等で変更することはあり得る。ここで
は、測距ポイント,,,が選択される。
【0144】そして選択された測距ポイントのうち、優
先度が高い、即ち優先度係数が大きいものから順に測距
を行う(ステップS99)。この時、相関演算の段階
で、主要被写体距離とは考えられないものはタイムラグ
削減のために補間演算を行わず、測距シーケンスを途中
でやめるようにしてもよい。この例における測距の順番
は、測距ポイント→and→となる。そして、得
られた測距結果で一番近い距離を主要被写体が存在する
距離として選択し、ピント合わせ距離にするが、所定距
離に近いものを選択したり、平均値をピント合わせ距離
にしたりしてもよい(ステップS100)。
【0145】一方、上記ステップS92の判定で、加算
結果の差分(BV1−BV3)が輝度差ΔBV0を越え
なかった場合(NO)、AブロックとBブロックとの輝
度差(BV1−BV2)と、AブロックとBブロックと
の輝度差(BV1−BV3)を比べて、大きい輝度差の
方を輝度差データBVyとして記憶する(ステップS1
01)。この輝度差データは、後に縦横構図判定を改め
て行うために用いる。
【0146】全画面における測距スポットの積分結果か
ら、Dブロック(,,)の測距スポットの輝度を
加算した加算結果BV4を算出し(ステップS10
2)、続いてEブロック(,,)、Fブロック
(,,)の測距スポットの輝度を加算した加算結
果BV5,BV6を算出する(ステップS103,S1
04)。
【0147】次に、「空」を検出を行う。
【0148】前述したステップS85以降と同等に、加
算結果BV4とBV5との差(BV4−BV5)が所定
の輝度差ΔBV0よりも大きいか否かを判定する(ステ
ップS102)。この判定で、加算結果の差分(BV4
−BV5)が輝度差BV0を越えた場合(YES)、D
ブロックのみが「空」であると考えられ、測距スポット
,,の輝度重み付けが”1”に設定され、Eブロ
ックの測距スポット,,の輝度重み付けが”6”
に設定され、Fブロックの測距スポット,,の輝
度重み付けが”3”に設定される。また、位置重み付け
は、前述したと同等である。
【0149】これにより、測距ポイント,を[優先
度係数P1,P7:1×1]に設定し(ステップS10
6)、測距ポイントを[優先度係数P4:2×1]に
設定し(ステップS107)、測距ポイント,を
[優先度係数P2,P8:2×6]に設定し(ステップ
S108)、測距ポイントを[優先度係数P5:3×
6]に設定し(ステップS109)、測距ポイント,
を[優先度係数P3,P9:1×3]に設定し(ステ
ップS110)、測距ポイントを[優先度係数P8:
2×3]に設定する(ステップS111)。この後、上
記ステップS98に移行する。
【0150】しかし、上記ステップS105において、
加算結果の差分(BV4−BV5)が輝度差BV0を越
えなかった場合には(NO)、続いて、加算結果BV4
とBV6との差(BV4−BV6)が所定の輝度差ΔB
V0よりも大きいか否かを判定する(ステップS11
2)。この判定で、加算結果の差分(BV4−BV6)
が輝度差ΔBV0より大きければ(YES)、Eブロッ
クも「空」であり、Dブロックは最も軽い輝度重み付け
となる。
【0151】従って、測距スポット,,の輝度重
み付けが”1”に設定され、Eブロックの測距スポット
,,の輝度重み付けが”2”に設定され、Fブロ
ックの測距スポット,,の輝度重み付けが”6”
に設定される。また、位置重み付けは、前述したと同等
である。
【0152】これにより、測距ポイント,,を
[優先度係数P1,P4,P7:1×1]に設定し(ス
テップS113)、測距ポイント,を[優先度係数
P2,P8:2×2]に設定し(ステップS114)、
測距ポイントを[優先度係数P5:3×2]に設定し
(ステップS115)、測距ポイント,を[優先度
係数P3,P9:1×6]に設定し(ステップS11
6)、測距ポイントを[優先度係数P6:2×6]に
設定する(ステップS117)。この後、上記ステップ
S98に移行する。
【0153】また、加算結果の差分(BV4−BV6)
が輝度差ΔBV0を越えなければ(NO)、Dブロック
とEブロックとの輝度差(BV4−BV5)と、Dブロ
ックとFブロックとの輝度差(BV4−BV6)を比べ
て、大きい輝度差の方を輝度差データΔBVtとして記
憶する(ステップS118)。この輝度差データは、後
に縦横構図判定を改めて行うために用いる。
【0154】次に上記ステップS101で求められたΔ
BVyとΔBVtとの差分(ΔBVy−ΔBVt)が所定の
輝度ΔBV1よりも大きいか否かを比較する(ステップ
S119)。この判定で、差分(ΔBVy−ΔBVt)が
所定の輝度ΔBV1を越える場合には(YES)、改め
て横長構図の可能性が高いものとして、上記ステップS
86に戻る。
【0155】しかし、差分(ΔBVy−ΔBVt)が所定
の輝度ΔBV1を越えなかった場合には(NO)、測距
スポット,,,の輝度重み付けを”6”に設定
し、それ以外の測距スポット,,,,の輝度
重み付けを”1”に設定する。 これにより、測距ポイ
ントを[優先度係数P5:3×6]に設定し(ステッ
プS120)、測距ポイント,を[優先度係数P
3,P9:1×6]に設定し(ステップS121)、測
距ポイントを[優先度係数P6:2×6]に設定し
(ステップS122)、これ以外の測距ポイント,
,,,を[優先度係数P1,P2,P4,P
8:1×1]に設定する(ステップS123)。この
後、上記ステップS98に移行する。
【0156】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、撮影画面内の測距ポイントにおける輝度変化の分布
によって、主要被写体が存在する確率が低い領域、例え
ば「空」の領域における測距を省くようにしたので、前
述した様な縦横検知機構は不要となる。
【0157】前述した第1,第2の実施形態では、撮影
画面内の位置や明るさの分布を分析して、測距の優先度
を決めたため、撮影画面内に多数の測距ポイントを設け
ても、実際に測距に係わる処理を行う測距ポイントが選
択され、測距にかかる時間が短縮され、ピント合わせま
でが高速化される。
【0158】次に図19には、第3の実施形態として、
スーパーコンビネーションAFと称されるオートフォー
カス技術による測距部の概略的な構成を示し、この測距
部を搭載したカメラについて説明する。
【0159】図19(a)は、被写体31をプリ発光に
より被写体位置を検出する方式の測距を行う構成例を示
している。
【0160】まず、発光制御回路33の制御によりスト
ロボ32から補助光を被写体31に投光し、その反射信
号光は、2つの受光レンズ34a,34bへ入射して、
それぞれ2つのエリアセンサ35a,35bに入射す
る。
【0161】これらのエリアセンサ35a,35bは、
被写体像を受像して光電変換し、それらの出力はA/D
変換回路36でA/D変換されて、各画素のディジタル
値が制御処理部(CPU)37に入力される。
【0162】また、これらのエリアセンサ35a,35
bには、定常光除去回路38が接続されており、制御処
理部37の制御により、撮影画面から定常的に入射する
直流的な光の信号は除去され、ストロボ32からのパル
ス光(補助光)のみが出力信号として得られるようにな
っている。
【0163】従って、定常光除去回路38を作動させた
状態で、反射信号光をエリアセンサ35a,35b上に
受光させると、その受光面には、図19(b)に示すよ
うな黒の部分からなる像39を結ぶことになる。このよ
うなエリアセンサ上に結像された像のパターンの分析
は、制御処理部37内のパターン制御部40によって行
い、例えば、像パターンが人間の形であると判定されれ
ば、これを主要被写体と考えることができる。この像の
パターンの分析は、パターン制御部40に組み込まれた
ソフトウエアによって実現される。また制御処理部37
には、パターンされた音声によりユーザに知らせる撮影
に関する情報やカメラの状態を音声発生部41が接続さ
れている。
【0164】図20に示すフローチャートを参照して、
上記測距部による測距について説明する。
【0165】まず、測距を実施するに先立って、投光制
御回路33の制御によりストロボ32をプリ発光させ
て、被写体31に補助光を投光し、その反射信号光をエ
リアセンサ35a,35bに入射する。その時、定常光
除去回路38を作動させて、エリアセンサ35a,35
bに結像した反射信号光から定常光を除去して反射信号
光の像信号のみを取り出す(ステップS131)。
【0166】そして、A/D変換回路36でA/D変換
された像信号を制御処理部37に入力して、ソフトウエ
アによってエリアセンサ35a,35b上に結像された
像パターンの分析を行う(ステップS132)。
【0167】この分析された像パターンが人物の形状等
であり、主要被写体か否かを判定する(ステップS13
3)。この判定で、像パターンが主要被写体と判定でき
なかった、即ち主要被写体の位置が特定できなかった場
合には(NO)、その像パターンに輝度情報等を加味し
て、そのコントラストが予め定めた所定値と比較して低
いか否かを判定する(ステップS134)。この判定
で、コントラストが低ければ(YES)、アクティブ方
式を選択した後、被写体の存在確率の高い画面中央部を
重点的に測距する(ステップS135)。
【0168】そして制御処理部37が予め記憶する発音
信号パターンの中から、主要被写体の位置が特定できな
い、及び撮影画面の中央部を測距する旨のパターンを選
択して、音声発生部41から発音パターン1(音声)に
よりユーザに知らせる(ステップS136)。しかし、
上記ステップS134の判定で、コントラストが所定値
よりも高ければ(NO)、後述する測距ポイントの優先
度を判定し(ステップS137)、優先度の高い測距ポ
イントから順次、測距を行う(ステップS138)。制
御処理部37が予め記憶する発音信号パターンの中か
ら、主要被写体の位置や測距を行う測距ポイントの順番
等を音声発生部41から発音パターン4(音声)により
ユーザに知らせる(ステップS139)。
【0169】一方、上記ステップS133の判定で、像
パターンが主要被写体と判定された場合(YES)、像
パターンを形成する像信号(光信号)の強弱及び十分な
コントラストか否かにより、測距をアクティブ方式で行
うかパッシブ方式で行うかを判別(ステップS14
0)。
【0170】この判定で、像信号(光信号)により充分
なコントラストが得られない場合には(YES)、アク
ティブ方式による測距を選択する。従って、再度、スト
ロボ32から測距用光を被写体31に照射して、定常光
除去回路38を作動させて、エリアセンサ35a,35
bに結像した反射信号光から定常光を除去して反射信号
光の像信号のみを取り出す(ステップS141)。そし
て、プリ発光により求められた主要被写体位置に対し
て、重点的にアクティブ方式の測距を行なう(ステップ
S142)。
【0171】そして、記憶された発音パターンの中か
ら、主要被写体の位置が特定され、及びアクティブ方式
の測距を選択して、音声発生部41から発音パターン3
(音声)によりユーザに知らせて(ステップS14
3)、リターンする。
【0172】一方、上記ステップS140の判定で、像
信号が弱いと判断された場合には(NO)、すでに求め
られた主要被写体位置の像信号を重点的に用いたパッシ
ブ方式による測距を行なう(ステップS144)。
【0173】そして、発音パターンの中から、主要被写
体の位置が特定され、及びアクティブ方式の測距を選択
して、発音部409から発音パターン2(音声)により
ユーザに知らせて(ステップS145)、リターンす
る。
【0174】よって本実施形態によれば、これらの測距
方式、または主要被写体の判別の可否に従って、制御処
理部1が発音パターン(音声)を選択すれば、設定され
ている撮影条件等がユーザにわかりやすく安心感があ
る。このスーパーコンビネーションAFの特徴をアピー
ルしながら安心感のある測距ができるカメラが提供でき
る。
【0175】尚、このスーパーコンビネーションAF
は、アクティブ方式とパッシブ方式で単にハイブリッド
的に組み合わせたのではなく、2つの方式を用いて主要
被写体検知まで行っていため称されている。
【0176】図21に示すフローチャートを参照して、
前述したステップS137における測距の優先度判定方
法について説明する。ここで、撮影画面上の測距ポイン
トは、前述した図13(a)に示した9分割(〜の
位置)を例とする。また、図22(a)には、横長構図
の撮影画面の一例を示し、図22(b)には、縦長構図
の撮影画面の一例を示している。
【0177】まず、撮影画面の構図の縦横を検出するた
めに反射信号光量を比較する。即ち、図22(a)に示
す測距ポイント,,,,の反射信号光の光量
和K1を算出し(ステップS151)、及び図22
(b)に示す測距ポイント,,,,の反射信
号光の光量和K2を算出する(ステップS152)。
【0178】そして、この光量和K2が光量和K1より
も大きいか否かを比較する(ステップS153)。この
比較において、光量和K2が光量和K1よりも大きい場
合(YES)、横長構図と考えられ、Aブロックの測距
ポイント,,には、主要被写体が存在しにくいも
のとして「空」であると想定する。これにより、測距ポ
イント,,の位置重み付けは、”1”とする(ス
テップS154)。測距ポイント,には、主要被写
体が存在する確率が高いので、位置重み付けを”4”に
設定する(ステップS155)。また、その他の測距ポ
イント,,,は、主要被写体の存在する確率が
中間に位置するものとして、位置重み付けを”2”に設
定する(ステップS156)。
【0179】一方、上記ステップS152の判定で、光
量和K2が光量和K1に満たない場合(NO)、縦長構
図と考えられ、Dブロックの測距ポイント,,に
は、主要被写体が存在しにくいものとして「空」である
と想定する。これにより、測距ポイント,,の位
置重み付けは、”1”とする(ステップS157)。測
距ポイントには、主要被写体が存在する確率が高いの
で、位置重み付けを”8”に設定する(ステップS15
8)。この測距ポイントは、撮影画面が縦長構図の場
合には、ポートレートであることが多いため、中央の重
み付けを増してある。また、その他の測距ポイント,
,,,は、主要被写体の存在する確率が中間に
位置するものとして、位置重み付けを”2”に設定する
(ステップS159)。
【0180】これらの測距ポイントの位置重み付け設定
の後、次に、予め定めた所定の光量を越える測距ポイン
トの輝度重み付けを”2”に設定する(ステップS16
0)。この設定は、所定の光量以上の光量が得られる測
距ポイントは、図23(a)に示すような構図で、手前
のビンやテーブル等が該当するため、輝度重み付けを低
く設定して、主要被写体となる人物にピント合わせでき
なくなること防止するためである。
【0181】次に、上記ステップS160において、輝
度重み付けが低く設定された測距ポイントを除いた測距
ポイントの中から最大光量の測距ポイントの輝度重み付
けを”6”に設定する(ステップS161)。そして次
に光量が大きい測距ポイントの輝度重み付けを”3”に
設定し(ステップS162)、その後に次き光量が大き
い測距ポイントの輝度重み付けを”2”に設定し(ステ
ップS163)、これらに続く残りの測距ポイントの輝
度重み付けを”1”に設定する(ステップS164)。
【0182】次に、輝度重み付けの大きく測距ポイント
から順に、位置重み付けと輝度重み付けの乗算による優
先度係数Pを求める(ステップS165)。そして、優
先度係数Pが大きい測距ポイントが優先度の高いものと
して、一番大きなものから3番目までの測距ポイントを
選択して、これらの測距ポイントの測距を行う(ステッ
プS166)。
【0183】例えば、図23(a)の撮影画面における
構図では、図23(b)に示すように、一番手前に置か
れている瓶の位置の測距ポイントは除外され、測距ポイ
ント,,が選択された測距ポイントとなる。この
ようにして得られた3つの測距ポイントを重点的に測距
し、その他の測距ポイントの測距処理を行わなければ、
シャッタを押してから露光されるまでに行われる測距に
かかる時間が短縮され、シャッタタイムラグが短くな
り、しかも高精度のピント合わせができる。
【0184】前述したように、従来のパッシブ測距にお
ける相関演算や補間演算は、複雑な演算を行っていたた
め、タイムラグを生じやすく、多大なプログラム容量や
メモリの容量も必要としていたが、本実施形態のように
多数の測距ポイントの中から3つ程度の測距ポイントに
絞り込むことにより、上記した問題を大きく改善するこ
とができる。
【0185】こうして得られた3つの測距ポイントの測
距結果から、最も主要被写体が存在しやすい距離を選択
してピント合わせを行うが、この時、まず相関演算のみ
を行って、大ざっぱな距離分布を求め、ピント合わせを
行う測距ポイントが決った後、補間演算を行うようにす
れば、さらに効果を高めることができる。
【0186】以上の実施形態について説明したが、本明
細書には以下のような発明も含まれている。
【0187】(1)撮影画面内に複数の測距ポイントを
有する多点測距カメラであって、少なくとも上記個々の
測距ポイントに対する入射光輝度情報を出力する多点測
光手段と、個々の測距ポイントの撮影画面上の位置情報
と、該個々の測距ポイントでの入射光輝度分布情報とに
基づいて、測距演算を実施すべきいくつかの測距点を抽
出する抽出手段と、を具備し、この抽出されたいくつか
の測距点のみにおいて測距演算を行い、その中から所定
の条件に合致する一つを求め、当該測距ポイントに撮影
レンズの焦点を合わせるようにしたことを特徴とする多
点測距カメラ。
【0188】(2)上記抽出手段は、撮影画面の天地方
向を検出する検出手段を含み、天地方向を加味して上記
測距演算を実施すべきいくつかの測距点を抽出すること
を特徴とする上記(1)項に記載の多点測距カメラ。
【0189】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、多
点測距を一般的なワンチップマイクロコンピュータ等の
演算制御回路を用いて廉価で実現しつつ、測距に先立っ
て撮影画面構図の判定を行い、効率よく被写体が存在す
る測距ポイントを特定し、正しい主要被写体に高速でピ
ント合わせを行う多点測距装置及びその装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る測距装置の概略的な構成
例を示す図である。
【図2】図1に示した測距装置に用いるセンサアレイ
(ラインセンサ)の一部分を含む積分制御を行うための
構成を示す図である。
【図3】図3(a)は、図1に示した測距装置における
積分制御について説明するためのタイミングチャート及
び図3(b)は、その成分制御で得られた像信号の一例
を示す図である。
【図4】本発明の測距装置に用いられる三角測距方式の
基本原理と一般的な装置構成を示す図である。
【図5】図5(a)乃至(d)は、「補間演算」プロセ
スについて説明するための図である。
【図6】図6(a)は、撮影画面の縦長構図の一例示す
図、図6(b)は、撮影画面の横長構図を示す図であ
る。
【図7】図7(a)は、第1の実施形態に適用するよう
に配置されたラインセンサによる構成例を示す図、図7
(b)は、この配置による測距領域を示す図である。
【図8】第1の実施形態に適用するようエリアセンサに
よる構成例を示す図である。
【図9】図8(a)乃至(c)は、カメラの向きを検知
する縦横検知機構の構成例を示す図である。
【図10】第1の実施形態の測距装置における測距のメ
インルーチンについて説明するためのフローチャートで
ある。
【図11】縦横検知機構を用いて優先度決定について詳
細に説明するためのフローチャートである。
【図12】図11のフローチャートに続き、優先度決定
について詳細に説明するためのフローチャートである。
【図13】図13(a)は、撮影画面を分割して、それ
ぞれの測距ポイント位置を示す図、図13(b),
(c)は、撮影画面の例を示す図である。
【図14】横長撮影画面における縦横の構図判定につい
て説明する図である。
【図15】縦長撮影画面における縦横の構図判定につい
て説明する図である。
【図16】図16(a)乃至(c)は、測距ポイントと
空部の関係を示す図である。
【図17】縦横検知機構を用いずに測距ポイントの優先
度の選択について説明するためのフローチャートであ
る。
【図18】図11のフローチャートに続き、優先度決定
について詳細に説明するためのフローチャートである。
【図19】第3の実施形態として、スーパーコンビネー
ションAFによる測距部の概略的に構成を示す図であ
る。
【図20】第3の実施形態の測距部による測距について
説明するためのフローチャートである。
【図21】図20における測距の優先度判定方法につい
て説明するためのフローチャートである。
【図22】図22(a)は、横長構図の撮影画面の一例
を示し、図22(b)は、縦長構図の撮影画面の一例を
示す図である。
【図23】図23(a)は、構図の一例を示し、図23
(b)は同図(a)の構図における測距ポイントの優先
度係数の設定例を示す図である。
【図24】撮影画面内に複数の測距ポイントを配置した
例を示す図である。
【図25】図24に示した測距ポイントの測距について
説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…演算制御部(CPU) 2a,2b…センサアレイ 3a,3b…受光レンズ 4…相関演算部 5…被写体 6…積分制御部 7…選択部 8…A/D変換部 9…ピント合わせ部 10…受光素子(S1〜S4) 11…バイアス回路 12…積分スイッチ群 12a…積分スイッチ群 12b…リセットスイッチ群 13…電流積分アンプ(A1〜A4) 14…最大値検出部 15…最大値検出用スイッチ群 16…選択スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影画面内の複数ポイントを順次測距す
    るカメラの測距装置において、 上記複数ポイントの画面内の位置と、入射光の画面内の
    輝度分布とに応じて測距順序を決定するようにしたこと
    を特徴とする多点測距装置。
  2. 【請求項2】 上記入射光は、カメラ側から検出光を投
    射した際の入射光であることを特徴とする請求項1に記
    載の多点測距装置。
  3. 【請求項3】 撮影画面内のN個のポイントを順次測距
    するカメラの測距装置において、 N個のポイントからM個のポイントを選択する際に、上
    記画面内の位置と明るさの分布とに応じて選択の優先度
    を切換える優先度演算手段を具備したことを特徴とする
    多点測距カメラ。
  4. 【請求項4】 上記優先度演算手段は、カメラの構図に
    応じて優先度を決定することを特徴とする請求項3に記
    載の多点測距カメラ。
  5. 【請求項5】 2つの光路からの画像データを得るため
    の積分制御ステップと、 この2つの光路による画像データの複数の所定部分同士
    の比較を行う相関演算ステップと、 上記相関演算ステップで得られた結果に従ってピント合
    わせ候補域の上記画素のピッチ以下の一致度を検出する
    補間演算ステップと、を具備し、 上記積分制御結果と相関演算結果とに基づいて、上記複
    数の所定部分から上記ピント合わせ候補域を決定するよ
    うにしたことを特徴とする多点測距カメラ。
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